JP2008209796A - プロジェクションシステム、プロジェクタ、及び画像情報処理装置 - Google Patents

プロジェクションシステム、プロジェクタ、及び画像情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】個体差のあるプロジェクタの投射画像を重ね合わせた際、簡単に重なり領域の遮光量を調整し、高品質の投射画像を投射することのできるプロジェクションシステムの提供。
【解決手段】プロジェクションシステムを構成するプロジェクタ5は、互いに隣り合う部分画像の一部が重ね合わされるように配置され、画像情報処理装置は、画像情報出力装置から出力された画像情報について、色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つの補正値と、重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値を格納した補正値格納部536と、補正値格納部536に格納された補正値を用いて、補正を行う手段52とを備え、手段52は、重ね合わせ領域について、合成された補正値を用いて色再現性を確保する少なくとも1つの補正と、前記重ね合わせ領域の光量の補正とを行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクションシステム、プロジェクタ、及び画像情報処理装置に関する。
プロジェクタは、画像を拡大してスクリーン上に投射できるため、大画面の画像表示装置として利用されている。さらに、近年では、複数のプロジェクタを組み合わせて利用することで、より大画面、高輝度、高解像度の映像を表示できるようにしたマルチプロジェクションシステムが知られている。
このようなマルチプロジェクションシステムにおいて課題の1つに投射画像の重なり合う部分での平滑化が挙げられる。
重なり合う部分の平滑化処理としては、光学的手段を用いた方法によるものと、画像信号処理による方法が知られている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、複数の部分画像を投射するプロジェクタの投射レンズの後段に遮光部を設け、隣接するプロジェクタの投射画像と重なり合う部分の光量を調整することにより、重なり合い部分での投射画像の平滑化を実現している。
一方、特許文献2に記載の技術では、複数のプロジェクタによって投射された画像を、スクリーン状態監視カメラによって撮像し、撮像された画像データに基づいて、入力される画像信号の処理を行って重なり合う部分での投射画像の平滑化を実現している。
特開2001−268476号公報 特開2006−74805号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、光学的遮光によって平滑化を実現しているため、隣接するプロジェクタの投射画像に色の個体差がある場合、両者の遮光量を均等とするだけでは、重なり合い部分の十分な平滑処理を行うことができないという問題がある。
一方、前記特許文献2に記載の技術では、画像信号処理を行うことによって投射画像が重なり合う部分の平滑化を実現しているが、プロジェクタ固有の個体差を考慮していないので、前記と同様に個体差に応じて階調表現の遮光結果が異なってくるという問題を解消することはできない。
本発明の目的は、個体差のあるプロジェクタの投射画像を重ね合わせた際、簡単に重ね合わせ領域の遮光量を調整し、高品質の投射画像を投射することのできるプロジェクションシステム、プロジェクタ、画像情報処理装置を提供することにある。
本発明に係るプロジェクションシステムは、
画像情報を出力する画像情報出力装置と、
前記画像情報出力装置と情報伝送系路を介して接続され、該画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、部分画像を表示する複数のプロジェクタとを備えたプロジェクションシステムであって、
各プロジェクタに対応して設けられ、前記画像情報出力装置から対応するプロジェクタに出力された画像情報の画像処理を行う複数の画像情報処理装置を備え、
前記複数のプロジェクタは、互いに隣り合う前記部分画像の一部が重ね合わされるように配置され、
前記画像情報処理装置は、
前記対応するプロジェクタに出力された画像情報について、前記対応するプロジェクタに適切な色再現性を確保する補正を行う補正値を格納する補正値格納手段と、
前記補正値格納手段に格納された補正値を用いて、前記対応するプロジェクタに出力された画像情報について、補正を行う補正処理手段とを備え、
前記補正値格納手段は、
前記色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つの補正値と、前記重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値を格納した重ね合わせ領域用補正値格納部を備え、
前記補正処理手段は、
前記重ね合わせ領域について、前記合成された補正値を用いて前記色再現性を確保する少なくとも1つの補正と、前記重ね合わせ領域の光量の補正とを行うことを特徴とする。
ここで、補正値格納手段には、入力された画像情報によって光変調装置を駆動するに際して適切な色再現性を確保できるような種々の補正値が格納されており、例えば、γ補正値、色空間変換用補正値(3D―LUT)、VT−γ補正値(1D−LUT)、色ムラ補正値、ゴースト補正値等があり、各補正値は、入力された画像情報のRGB値に応じた出力値を対応させたLUT(Look Up Table)に格納される。
また、複数のプロジェクタで投射画像を形成する際、互いに隣接する投射領域の一部が重ね合わされるいわゆるタイリング表示をした場合、重ね合わせ領域については、2台のプロジェクタからの投射光が重ね合わされるため、この部分の光量が増加し、重ね合わせ領域が目立ってしまうため、重ね合わせ領域の光量を減光する必要があるので、重ね合わせ領域用補正値とは、このような減光量を考慮した補正値とされる。
従来、各プロジェクタにおいて上記色再現性を確保する補正を行った後、重ね合わせ領域の減光補正処理を行う必要があり、処理手順が複雑であった。
これに対して本発明によれば、補正値格納手段が重ね合わせ領域用補正値格納部を備えていることにより、このような複雑な段階的な処理を行うことなく、重ね合わせ領域に対しては、補正処理手段による色再現性を確保する補正処理の際に同時に重ね合わせ領域の減光補正処理を行うことができる。
すなわち、通常の投射画像の上記補正を行うに際して、重ね合わせ領域についても上記補正と同時に減光補正を行って補正処理の簡素化を図ることができ、複数のプロジェクタによって投射される画像を継ぎ目のないシームレスな状態で観察することができる。
本発明では、前記画像情報処理装置が、各プロジェクタに内蔵されて一体化されたものとして採用することができる。
この発明によれば、画像情報処理装置がプロジェクタに内蔵された構成なので、画像出力装置と複数のプロジェクタを情報伝送系路で接続するだけで前述した作用及び効果を奏するプロジェクションシステムを構築することができる。
本発明では、画像情報処理装置が各プロジェクタに内蔵されている場合、
前記画像情報出力装置から各プロジェクタに至る情報伝送系路の途中に、前記画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、各プロジェクタの配置された位置に応じた部分画像情報を生成する部分画像生成装置を設け、
前記複数のプロジェクタは、前記部分画像生成装置によって生成された部分画像情報に基づいて、前記部分画像を表示するのが好ましい。
この発明によれば、部分画像生成装置が情報伝送系路の途中に設けられることにより、画像出力装置から各プロジェクタに同じ画像情報を出力するだけで、各部分画像生成装置でプロジェクタの配置に応じた部分画像が生成してプロジェクタに表示させることができるので、画像出力装置における部分画像の生成という処理負担を軽減することができる。
本発明では、前記画像情報処理装置は、前記画像情報出力装置から各プロジェクタに至る伝送情報系路の途中に各プロジェクタとは別体に設けられ、前記各プロジェクタは、前記画像情報処理装置で行われた画像処理の結果に基づいて、前記部分画像を表示する構成を採用することができる。
この発明によれば、画像情報処理装置側で各プロジェクタの色再現性を確保するための画像処理を行っているため、プロジェクタ内部での画像処理負担を軽減させることができ、プロジェクタによる画像処理を簡素化してプロジェクタの製品コストを低減することができる。
本発明では、画像情報処理装置がプロジェクタとは別体に設けられている場合、
前記画像出力装置は、前記情報伝送系路を介して接続される画像情報処理装置に同一の画像情報を出力し、
前記画像情報処理装置は、
前記画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、前記対応するプロジェクタの配置される位置に応じて部分画像情報を生成する部分画像生成手段を備え、
前記複数のプロジェクタは、前記部分画像生成手段によって生成された部分画像情報に基づいて、前記部分画像を表示するのが好ましい。
この発明によれば、前述と同様に画像情報出力装置における部分画像の生成という処理負担を軽減することができる上、補正処理及び部分画像の生成を1台の画像情報処理装置で実現することができ、システム構成の簡素化を図ることができ、プロジェクタの画像処理負担を軽減することができる。
本発明では、
前記色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つは、画素単位での色ムラを補正する色ムラ補正であり、
前記重ね合わせ領域用補正値は、前記色ムラを補正する補正値と前記重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値であるのが好ましい。
ここで、色ムラ補正値格納領域による補正処理手段による補正際しては、プロジェクションシステムを構成するプロジェクタの個体差があることを考慮するのが好ましい。
この発明によれば、色ムラ補正処理が、色空間変換補正、VT−γ補正等を終えた最終段階で行われるため、観察状態に最も近い状態で重ね合わせ領域の減光補正処理を行うことができ、より継ぎ目のないシームレスなタイリング表示画像を投射することができる。
本発明は、前述したプロジェクションシステムを構成するサブコンビネーションとしてのプロジェクタとしても成立する。
具体的には、本発明に係るプロジェクタは、
画像情報を出力する画像情報出力装置と情報伝送系路を介して接続され、該画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、部分画像を表示するプロジェクタであって、
当該プロジェクタは複数用いられ、互いに隣り合う前記部分画像の一部が重ね合わされるように配置され、
前記画像情報出力装置から出力される画像情報の画像処理を行う画像情報処理装置を備え、
前記画像情報処理装置は、
当該プロジェクタに出力された画像情報について、適切な色再現性を確保する補正を行う補正値を格納する補正値格納手段と、
前記補正値格納手段に格納された補正値を用いて、前記画像情報出力装置から出力された画像情報について、補正を行う補正処理手段とを備え、
前記補正値格納手段は、
前記色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つの補正値と、前記重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値を格納した重ね合わせ領域用補正値格納部を備え、
前記補正処理手段は、
前記重ね合わせ領域について、前記合成された補正値を用いて前記色再現性を確保する少なくとも1つの補正と、前記重ね合わせ領域の光量の補正とを行うことを特徴とする。
また、本発明は、前述したプロジェクションシステムを構成するサブコンビネーションとしての画像情報処理装置としても成立する。
具体的には、本発明に係る画像情報処理装置は、
部分画像を表示するプロジェクタと情報伝送系路を介して接続され、画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、対応するプロジェクタに出力する画像情報の画像処理を行う画像情報処理装置であって、
前記プロジェクタは複数用いられ、互いに隣り合う前記部分画像の一部が重ね合わされるように配置され、
前記対応するプロジェクタに出力された画像情報について、前記対応するプロジェクタに適切な色再現性を確保する補正を行う補正値を格納する補正値格納手段と、
前記補正値格納手段に格納された補正値を用いて、前記対応するプロジェクタに出力された画像情報について、補正を行う補正処理手段とを備え、
前記補正値格納手段は、
前記色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つの補正値と、前記重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値を格納した重ね合わせ領域用補正値格納部を備え、
前記補正処理手段は、
前記重ね合わせ領域について、前記合成された補正値を用いて前記色再現性を確保する少なくとも1つの補正と、前記重ね合わせ領域の光量の補正とを行うことを特徴とする。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るプロジェクションシステムが示されており、このプロジェクションシステムは、複数のプロジェクタ5から投射される投射画像A1(部分画像)を部分的に重ね合わせて1台のプロジェクタで形成するよりも大画面の投射画像A2(全体画像)を形成するマルチプロジェクションシステムとして構成される。このプロジェクションシステムは、画像情報出力装置としてのサーバ1と、情報伝送系路としてのLAN等のネットワーク2と、ネットワーク2を介して接続される複数の部分画像生成装置3A〜3Fと、各部分画像生成装置3とデータ伝送手段4で接続される複数のプロジェクタ5A〜5Fとを備えている。
各プロジェクタ5A〜5Fは、自身が投射する投射画像の一部と、隣り合う投射画像の一部とが重なり合うように配置されている。例えば、プロジェクタ5Cから投射される投射画像A1Cの一部が、投射画像A1Cと隣り合う投射画像A1A、A1D、A1Eの一部と重なり合うように、プロジェクタ5A、5B、5D、5Eが配置されている。
データ伝送手段はVGAケーブルのようなアナログ信号を扱う伝送手段が代表的であるが、USBケーブルのようなデジタル信号を扱うものや無線通信の規格であっても構わない。
サーバ1は、汎用のコンピュータとして構成され、OS上でプレゼンテーション用ソフトを実行したり、図2に示されるように、MPEGやJPEG等のデジタル圧縮された画像データを画像データ用デコーダ11によりデコードしたりすることができる。このサーバ1で生成された全体画像データA3は、データ送受信手段12で所定の通信形式に則って符号化され、フレーム単位の画像データとしてネットワーク2上に出力される。
サーバ1から出力された全画像データA3は、各部分画像生成装置3A〜3Fで受信され、各部分画像生成装置3A〜3Fでは、プロジェクタ5A〜5Fの配置位置に応じた部分画像データが生成される。尚、以下の説明では、部分画像生成装置3A〜3F、プロジェクタ5A〜5Fは同一の構成を具備するものであるので、部分画像生成装置を符号3と統一し、プロジェクタを符号5と統一する。
部分画像生成装置3は、サーバ1から出力された全体画像データA3を受信し、復号化するデータ送受信手段31と、受信された全体画像データA3に基づいて、部分画像データA4を生成する部分画像生成手段32とを備えている。
部分画像生成手段32は、RAM33等の記憶装置に格納されたプロジェクタ5の配置位置に応じて部分画像データA4を生成するが、具体的には、プロジェクタ5の配置位置に基づいて、プロジェクタ5にどの部分画像データA4を生成すればよいかを判断し、生成した部分画像データA4を、後述するプロジェクタ5の液晶パネルの解像度に設定する。
例えば、プロジェクタ5の液晶パネルが1024×768ピクセルのXGA相当の解像度であり、全体画像データA3が1024×768ピクセルのXGA相当であり、プロジェクタ5で全体画像の1/4の部分画像を表示させる場合、全画像データA3の512×384ピクセルの部分画像データの切り出しを行い、プロジェクタ5の液晶パネルの1024×768ピクセルの領域に対応する部分画像データA4に変換する。尚、そのままでは対応がとれないので、中間部分は切り出された512×384ピクセルの部分画像データの各ピクセル間に1ピクセル分の画像データを挿入することで変換することができる。挿入される画像データは、隣り合うピクセルの画像データの線形補間値等を入れれば、色変化が滑らかでかつ高精細な画像データとすることができる。
この部分画像生成手段32で生成された部分画像データA4は、図示を略したが、データ出力手段により、データ伝送手段4を介して対応するプロジェクタ5に出力される。
プロジェクタ5は、図3に示されるように、データ送受信手段51、画像処理手段52、メモリ53、D/Aコンバータ54、液晶パネル駆動回路55、及び液晶パネル56を備え、これらの他に、図示を略したが、光源装置、光源駆動回路等が設けられている。
データ送受信手段51は、部分画像生成装置3からの部分画像データA4を受信して、復号化を行う部分である。
画像処理手段52は、受信された部分画像データA4に種々の画像処理を行って液晶パネル56で適切な色再現性を確保する画像補正処理手段として機能する。
この画像処理手段52は、メモリ53に格納された種々のLUTを参照しながら部分画像データA4の画像処理を行うが、具体的には、γ補正処理、色空間変換補正処理、VT−γ補正処理、ゴースト補正処理、及び色ムラ補正処理の順番で行う。
γ補正処理は、例えば、RGB表色系で表された部分画像データA4を、プロジェクタ5の機種に応じて出力特性変換を行う処理である。尚、このγ補正処理に際しては、他のプロジェクタ5による投射画像の輝度を考慮するのが好ましい。具体的には、複数のプロジェクタ5のうち、最も輝度の低いプロジェクタ5の輝度を基準にしてγ補正処理を行うのがよい。このようにすることで全体画像A2(図1参照)を表示させたときに、各プロジェクタ5間の個体差に起因する、それぞれのプロジェクタ5で形成される画像の輝度ムラを防止できるからである。
色空間変換補正処理は、表色系の変換を行って液晶パネル56に応じた高精細な色再現性を確保する部分であり、具体的には、メモリ53内の3D−LUT531を参照しながら、RGB表色系で表された部分画像データA4を、sRGB表色系等の液晶パネル56で表示させるのに適した表色系に変換する。
VT−γ補正処理は、液晶パネル56の個体差に基づく液晶パネル56の電圧透過特性を調整して適切な色、輝度を再現させる処理であり、メモリ53内の1D―LUTを参照しながら、入力された部分画像データA4の処理を行う。
ゴースト補正処理は、他の画素の影響を受けて生じる色ムラ、輝度ムラを補正する処理であり、ゴーストは、表示画像がずれて重なって見える状態をいう。また、このゴースト補正処理の他に、隣の画素に対する信号の漏れ電流により画素が駆動されることによる画像のムラであるクロストークを補正することも行われる。
色ムラ補正処理は、上述した各種補正処理を行った後に行われ、液晶パネル56の画像形成領域を構成する画素単位で補正処理を行う。この色ムラ補正処理にあたっては、メモリ53内の色ムラ補正値格納手段533に格納された補正値を参照して補正を行うが、この色ムラ補正値格納手段533は、通常補正値格納部535と重ね合わせ領域用補正値格納部536を備え、色ムラ補正処理を行う際、同時に重ね合わせ領域の減光を行う補正も行っている。
例えば、図4に示されるように、4つのプロジェクタ5の投射画像A1のエッジ部分の256ピクセル分を重ね合わせた場合、重ね合わせ領域A5では2つの投射画像A1が重ね合わされ、中央の重ね合わせ領域A6では4つの投射画像A1が重ね合わされることとなる。
このため、色ムラ補正値格納手段533の通常補正値格納部535には、図5に示されるような単体で投射した場合の色ムラ補正値D1が液晶パネル56の画像形成領域の画素分、すなわち1024×768ピクセル分のデータとして格納されている。尚、この通常補正値格納部535に格納される色ムラ補正値D1は、画像形成領域の全ての画素について準備しておく必要は必ずしもなく、例えば、線形補間等によって補正値を持たない画素の補正値を生成してもよい。
一方、重ね合わせ領域用補正値格納部536には、上下重ね合わせ領域用色ムラ補正値D2、D3、左右重ね合わせ領域用色ムラ補正値D4、D5、及び角隅部重ね合わせ領域用色ムラ補正値D6〜D9が格納されている。
この重ね合わせ領域用補正値格納部536に格納される色ムラ補正値は、重ね合わせ領域における減光量も合成された補正値として設定されており、上下重ね合わせ領域用色ムラ補正値D2、D3、左右重ね合わせ領域用色ムラ補正値D4、D5は、2つの投射画像A1の重ね合わせを考慮して、中央側からエッジ部分に向かって徐々に輝度が低くなっていく補正値として設定される。
また、角隅部重ね合わせ領域用色ムラ補正値D6〜D9は、4つの投射画像A1の重ね合わせを考慮して、中央から角隅端部に向かって徐々に輝度が低くなっていく補正値として設定されている。尚、徐々に輝度を低くしているのは、単体での投射画像A1の部分と重ね合わせ領域A5、A6の輝度変化を平滑化してシームレスな全体画像A2を表示させるためである。
このような色ムラ補正値格納手段533に格納される色ムラ補正値D1〜D9は、入力される画像情報の階調値に応じて設定され、各入力階調に応じて色ムラ補正値D1〜D9が格納されている。
以上の手順により画像処理手段52によって補正処理がなされた部分画像データA4は、D/Aコンバータ54に出力され、D/Aコンバータ54では、デジタル−アナログ変換を行い、液晶パネル駆動回路55に画像信号として出力され、液晶パネル駆動回路55は、この画像信号に基づいて、液晶パネル56を駆動する。液晶パネル56の画像形成領域には、液晶パネル駆動回路55の駆動に基づく光学像が形成される。
次に、前述したプロジェクションシステムの作用を、図6に示されるフローチャートに基づいて説明する。
サーバ1の画像データ用デコーダ11は、DVD等の記録媒体に記録された画像データのデコードを行い(手順S1)、データ送受信手段12は、フレーム単位で全画像データA3を各部分画像生成装置3に送信出力する(手順S2)。
サーバ1から送信出力された全画像データA3は、各部分画像生成装置3のデータ送受信手段31で受信され(手順S3)、部分画像生成手段32は、接続されるプロジェクタ5の配置位置に基づいて、受信された画像データA3から部分画像データA4を生成する(手順S4)。
部分画像データA4が生成されたら、部分画像生成装置3のデータ出力手段は、部分画像データA4をプロジェクタ5に出力する(手順S5)。
プロジェクタ5の画像処理手段52は、メモリ53内のプロジェクタ配置位置格納部534から、予めプロジェクタ5の配置位置を取得しておき(手順S6)、データ送受信手段51で部分画像データA4を受信したら(手順S7)、γ補正処理(手順S8)、色空間変換補正処理(手順S9)、VT−γ補正処理(手順S10)、ゴースト補正処理(手順S11)を実行する。
これらの補正処理が終了したら、画像処理手段52は取得したプロジェクタ5の配置位置に基づいて、通常色ムラ補正値と重ね合わせ領域用色ムラ補正値とを合成して色ムラ補正処理を実行する(手順S12)。
具体的には、画像処理手段52は、投射画像A1のうち、プロジェクタ5が単独で投射している領域の色ムラ補正を行う画素の位置座標を指定し、通常補正値格納部535内を参照して、図7に示されるように、対象となる画素位置の入力階調値inに応じた色ムラ補正値outの補正曲線G1を生成する。
一方、重ね合わせ領域A5については、画像処理手段52は、色ムラ補正を行う画素の位置座標を指定し、重ね合わせ領域用補正値格納部536内を参照して、対象となる画素位置の入力階調値inに応じて、減光された輝度での色ムラ補正値outの補正曲線G2を生成する。
そして、生成された補正曲線G1、G2に基づいて、各画素の入力階調値inに応じた色ムラ補正処理を行う。
このように本実施形態では、色ムラ補正処理に際して、色ムラ補正と同時に重なり領域の減光補正を実施しているので、従来のように、各プロジェクタ5で色ムラ補正を行った後、重ね合わせ領域A5、A6の補正を行う必要がなくなり、プロジェクタ5の画像処理手段52の演算処理負担を軽減することができる。
また、γ補正処理において、各プロジェクタ5の投射画像A1の輝度の個体差を調整しているので、一様な輝度の高品質な全体画像A2を形成することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、以下の説明では既に説明した部分と同一の部分等については、その説明を省略する。
前述した第1実施形態では、サーバ1は、各部分画像生成装置3に対して同一の全画像データA3を送信し、各部分画像生成装置3において、プロジェクタ5の配置位置に応じた部分画像データA4を生成し、プロジェクタ5で投射画像を表示させていた。
これに対して、本実施形態では、図8に示されるように、サーバ6に対してプロジェクタ50がネットワーク2を介して直接接続されている点が相違する。
また、前述した第1実施形態では、各プロジェクタ5は重ね合わせ領域についての色ムラ補正及び光量補正を同時に行うことのできる重ね合わせ領域用補正値を格納した重ね合わせ領域補正値格納部537を具備し、重ね合わせ領域については、この重ね合わせ領域補正値格納部537に格納された補正値を参照することにより、色ムラ補正及び重ね合わせ領域の光量補正を同時に補正するようになっていた。
これに対して、第2実施形態に係るプロジェクションシステムでは、図8に示されるように、システムを構成するプロジェクタ50の色ムラ補正値格納手段533Aは、通常補正値格納部535の他に、重ね合わせ領域の光量補正値を格納した重ね合わせ領域光量補正値格納部536Aを備え、色ムラ補正及び重ね合わせ領域の光量補正を同時に行う際には、通常補正値格納部535に格納された色ムラ補正値、重ね合わせ領域光量補正値格納部536Aに格納された光量補正値を合成することにより、色ムラ補正と、重ね合わせ領域の光量補正を同時に行っている点が相違する。以下、これらについて詳述する。
本実施形態に係るプロジェクションシステムは、図8に示されるように、サーバ6及びプロジェクタ50がネットワーク2を介して直接接続されており、部分画像データA4は、各プロジェクタ50の配置位置に応じてサーバ6内部の部分画像生成手段61で生成され、各プロジェクタ50に送信される。
すなわち、部分画像生成手段61は、画像データ用デコーダ11でデコードされた全画像データA3に基づいて、部分画像データA4を生成する。この際、ネットワーク2上に接続される各プロジェクタ50に対して、異なる部分画像データA4を送信しなければならないので、部分画像生成手段61は、部分画像データA4を生成した際、その部分画像データA4を表示させたいプロジェクタ50のIPアドレス等の識別情報を画像データA4に付帯させる。
プロジェクタ50の画像処理手段52の基本的構成については、第1実施形態と同様であるが、補正値格納手段533は、第1実施形態と同様の通常補正値格納部535の他、重ね合わせ領域用光量補正値格納部536Aを備え、画像処理手段52による色ムラ補正処理に際しては、通常補正値格納部535に格納された色ムラ補正値と、重ね合わせ領域用光量補正値格納部536Aに格納された光量補正値とを合成して、1つのLUTを生成して、色ムラ補正及び重ね合わせ領域における光量補正を同時に行っている。
重ね合わせ領域用光量補正値格納部536Aに格納された補正値は、重ね合わせ領域における輝度補正値と、重ね合わされない領域における輝度補正値とが格納され、プロジェクタ50の配置によって重ね合わせ領域の位置が異なるため、これに応じたパターンの輝度補正値が格納されている。
具体的には、図9に示されるように、液晶パネル56の画像形成領域内の重ね合わせ領域の輝度補正値と、重ね合わされない領域の輝度補正値とを組み合わせた形で重ね合わせ領域用光量補正値が設定されており、例えば、左側に重ね合わせ領域が設定されている場合、重ね合わせ領域では端部では、重ね合わせ領域の光量調整を考慮した図9(A)のような入力階調値inに対する輝度補正値outを設定しておき、重ね合わせ領域以外の部分では、図9(B)にような入力階調値inに対する輝度補正値outを設定する。
このような重ね合わせ領域用光量補正値は、プロジェクタ50のタイリング表示における配置位置に応じて、左、右、上、下、上及び左、上及び右、下及び左、下及び右、上及び左右、下及び左右、上下左右の11パターンが、全階調値に対応して設定されている。
このようなプロジェクションシステムでは、図10のフローチャートに示されるように、画像データのデコードが終了したら(手順S1)、部分画像生成手段61によって部分画像データA4の生成を行い(手順S21)、送信先となるプロジェクタ50のIPアドレスを付帯させ、データ送受信手段12は、付帯されたIPアドレス情報に基づいて、送信先となるプロジェクタ50を特定して、部分画像データA4をフレーム単位で送信する(手順S22)。
プロジェクタ50の画像処理手段52は、第1実施形態と同様に、部分画像データを受信した後(手順S7)、γ補正処理からゴースト補正処理を行った後、色ムラ補正及び重ね合わせ領域の光量補正を行うLUTを合成した後(手順S23)、合成したLUTを参照して、色ムラ補正処理と、重ね合わせ領域の光量補正を同時に行う(手順S12)。
このような本実施形態によれば、サーバ6側で部分画像データA4の生成を行っているため、第1実施形態の場合のように、各プロジェクタ50に部分画像生成装置3を設ける必要がなく、プロジェクションシステムの構造を簡素化することができる。
また、各プロジェクタ50では、受信した部分画像データA4をそのまま投影すれば、これらが重ね合わされて大画面の投射画像を表示することができるため、プロジェクタにおける処理負担を軽減することができる。
さらに、重ね合わせ領域用光量補正値格納部536Aがこのように光量補正値を格納し、色ムラ補正処理に際して、光量補正値を含めた新たなLUTを合成し、これを参照して補正を行っているため、色ムラ補正と同時に重ね合わせ領域の補正を行うことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前述の第1実施形態では、本発明に係る画像処理手段52をプロジェクタ5内に内蔵して一体化した構成を採用し、部分画像生成装置3では、専らサーバ1から送信された全画像データから部分画像データを生成していた。
これに対して第3実施形態に係るプロジェクションシステムでは、図11に示されるように、サーバ1は、ネットワーク2を介して複数の画像処理装置7と接続され、各画像処理装置7では、接続されるプロジェクタ8の配置位置に応じた部分画像データを生成するとともに、接続されるプロジェクタ8で適切な色再現性を実現するための画像処理を行っている点が相違する。この実施形態においては画像処理装置において画像処理が行われているため、高精度のデータを正しくプロジェクタに伝送することが求められる。従ってデータ伝送手段4はUSBケーブルに代表される、デジタル信号を扱うものが望ましい。
また、前述した第2実施形態では、画像処理手段52は、通常補正値格納部535に格納された色ムラ補正値と、重ね合わせ領域用光量補正値格納部536Aに格納された光量補正値とに基づいて、新たなLUTを合成し、これに基づく色ムラ補正処理及び光量補正を行っていた。
これに対して、本実施形態では、通常補正値格納部535に格納された色ムラ補正値と、重ね合わせ領域用光量補正値格納部536Aに格納された光量補正値とに基づいて、予め合成したLUTを生成しておき、合成補正値格納部537に格納している点が相違する。以下、これらについて詳述する。
図11に示されるように、本実施形態のプロジェクションシステムを構成する画像処理装置7は、サーバ1から送信された全画像データA3をデータ送受信手段51で受信し、受信された全画像データA3に基づいて、部分画像生成手段71が部分画像データA4を生成するように構成されている。
生成された部分画像データA4は、画像処理装置7内の画像処理手段52によってγ補正、色空間変換補正、VT−γ補正、ゴースト補正、色ムラ補正等の各処理が行われる。
色ムラ補正値格納手段533Bには、色ムラ補正処理を行うための通常補正値格納部535、重ね合わせ領域用光量補正値格納部536A、及び合成補正値格納部537が確保され、画像処理手段52は、この合成補正値格納部537に格納されたLUTを参照して色ムラ補正を行う。合成補正値格納部537に格納される補正値は、通常補正値格納部535に格納された色ムラ補正値と、重ね合わせ領域用光量補正値格納部536Aに格納された光量補正値を合成したものであり、補正値の合成は画像処理手段52によって行われ、適宜のタイミングで行うことができる。
このように画像処理手段52によって各種補正が行われた画像データは、データ送受信手段72によって、USBケーブル等のデジタルケーブル4を介してプロジェクタ8に出力される。プロジェクタ8では、既に必要な補正処理が画像処理装置7で行われているため、特段補正することなく、液晶パネル駆動回路55からの画像信号に基づいて、液晶パネル56を駆動する。液晶パネル56の画像形成領域には、液晶パネル駆動回路55の駆動に基づく光学像が形成される。
尚、このように画像処理装置7の画像処理手段52で予めプロジェクタ8に必要な画像処理を行った後の画像データを、デジタルケーブル4を介してプロジェクタ8に出力する場合、このデジタルケーブル4が画像更新の律速となる可能性が高い。
すなわち、通常入力されるRGB形式の画像データでは、RGB各色について8ビットのデータとして入力される。これに画像処理を施すと、色変換、VT−γ、色ムラ等の補正を行った際、各色8ビットだったものが、各色10ビット、12ビット等の大きな画像データとなり、各色8ビットでは問題のないデジタルケーブル4での通信速度が、このようなデータ量の大きな画像データとなった場合、画像を更新するタイミングが遅くなってしまう。
そこで、本実施形態では、画像処理手段52の後段、データ送受信手段72の前段に差分データ生成手段73を設けることにより、デジタルケーブル4での通信速度の律速に対応している。
差分データ生成手段73は、画像データを複数フレーム分記録可能なVRAM74と接続されており、画像処理手段52によって補正された1フレーム分の補正済み画像データは、データ送受信手段72を介してプロジェクタ8に出力されるとともに、VRAM74に記録される。
次の1フレーム分の補正済み画像データが画像処理手段52によって生成されたら、差分データ生成手段73は、VRAM74に記録された補正済み画像データと、画像処理手段52で生成された補正済み画像データとを対比して、両画像データの差分をとって差分データを生成し、次のフレームの画像データとしてプロジェクタ8に出力する。
プロジェクタ8には、VRAMが設けられ(図示略)、先に出力された1フレーム分前の画像データが記録されており、プロジェクタ8のデータ送受信手段81が画像処理装置7から差分データを受信したら、差分データとして更新された部分をVRAM74上の画像データに書き込み、新たな画像データを生成し、これに基づく光学像が形成される。
本実施形態のプロジェクションシステムによれば、このような差分データの送信を繰り返すことにより、通信速度の遅いデジタルケーブル4であっても、差分データ生成手段73で出力する画像データを必要最小限とすることができるため、画像処理装置7において高度な画像処理を行っても、プロジェクタ8における画像のフレーム単位の更新に遅滞を生じさせることがなく、適切な投射画像を表示することができる。
この結果、プロジェクタ8における画像処理を大幅に軽減することが可能となり、高性能のGPUをプロジェクタ8に搭載する必要がなくなるため、プロジェクタ8の製品コストを大幅に下げることができる。
また、色ムラ補正値格納手段533Bが合成補正値格納部537を備えていることにより、一旦画像処理手段52で補正値の合成が行われれば、以降、プロジェクタ5の配置位置に変更がなければ、直接合成補正値格納部537に格納されたLUTを参照すれば、色ムラ補正処理と光量補正処理を同時に行うことができるため、補正処理を一層迅速に行うことができる。
[実施形態の変形]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、色ムラ補正処理において、重なり領域の減光量を補正するようになっていたが、これに限らず、画素単位で補正する補正処理、例えば、輝度ムラ補正を行う処理を色ムラ補正とは別に設け、この輝度ムラ補正処理時に重なり領域の減光補正を行ってもよい。
前記第3実施形態では、画像処理装置7内に部分画像生成手段71を組み込み、サーバ1からは、全画像データA3を送信するように構成されていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、第2実施形態のサーバ6と同様に部分画像データA4をサーバ6内で生成し、画像処理装置では、部分画像の生成を行わずに画像処理のみを行うように構成してもよい。
前記各実施形態では、液晶パネル56を光変調装置とするプロジェクタを複数用いたプロジェクションシステムであったが、これに限らず、マイクロミラーを用いた光変調装置でプロジェクションシステムを構成した場合に、本発明を適用してもよい。
その他、本発明の実施の際の構成等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構成等としてもよい。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクションシステムの構成を示す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクションシステムのサーバ及び部分画像生成装置の構造を表すブロック図。 前記実施形態におけるプロジェクションシステムのプロジェクタの構造を表すブロック図。 前記実施形態における複数のプロジェクタの重ね合わせ領域を表す模式図。 前記実施形態における色ムラ補正値格納手段に格納された補正値を表す模式図。 前記実施形態におけるプロジェクションシステムの作用を説明するためのフローチャート。 前記実施形態における色ムラ補正及び減光を考慮した色ムラ補正の状態を表す模式図。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクションシステムの構造を表すブロック図。 前記実施形態における重ね合わせ領域用光量補正値格納部に格納された補正値を表す模式図。 前記実施形態における作用を説明するためのフローチャート。 本発明の第3実施形態に係るプロジェクションシステムの構造を表すブロック図。
符号の説明
1…サーバ、2…ネットワーク、3、3A、3B、3C、3D、3E、3F…部分画像生成装置、4…デジタルケーブル、5、5A、5B、5C、5D、5E、5F、8、50…プロジェクタ、6…サーバ、7…画像処理装置、11…画像データ用デコーダ、12…データ送受信手段、31…データ送受信手段、32…部分画像生成手段、51…データ送受信手段、52…画像処理手段、53…メモリ、54…A/Dコンバータ、55…液晶パネル駆動回路、56…液晶パネル、61、71…部分画像生成手段、72…データ送受信手段、73…差分データ生成手段、74…VRAM、81…データ送受信手段、533…色ムラ補正値格納手段、534…プロジェクタ配置位置格納部、535…通常補正値格納部、536…重ね合わせ領域用補正値格納部、536A…重ね合わせ領域用光量補正値格納部、537…合成補正値格納部、A1、A1A、A1B、A1C、A1D、A1E…投射画像、A2…全体画像、A3…全画像データ、A4…部分画像データ、A5、A6…重ね合わせ領域、D1…色ムラ補正値、D2〜D9…重ね合わせ領域用色ムラ補正値

Claims (8)

  1. 画像情報を出力する画像情報出力装置と、
    前記画像情報出力装置と情報伝送系路を介して接続され、前記画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、部分画像を表示する複数のプロジェクタとを備えたプロジェクションシステムであって、
    各プロジェクタに対応して設けられ、前記画像情報出力装置から対応するプロジェクタに出力された画像情報の画像処理を行う複数の画像情報処理装置を備え、
    前記複数のプロジェクタは、互いに隣り合う前記部分画像の一部が重ね合わされるように配置され、
    前記画像情報処理装置は、
    前記対応するプロジェクタに出力された画像情報について、前記対応するプロジェクタに適切な色再現性を確保する補正を行う補正値を格納する補正値格納手段と、
    前記補正値格納手段に格納された補正値を用いて、前記対応するプロジェクタに出力された画像情報について、補正を行う補正処理手段とを備え、
    前記補正値格納手段は、
    前記色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つの補正値と、前記重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値を格納した重ね合わせ領域用補正値格納部を備え、
    前記補正処理手段は、
    前記重ね合わせ領域について、前記合成された補正値を用いて前記色再現性を確保する少なくとも1つの補正と、前記重ね合わせ領域の光量の補正とを行うことを特徴とするプロジェクションシステム。
  2. 請求項1に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像情報処理装置は、各プロジェクタに内蔵されて一体化されていることを特徴とするプロジェクションシステム。
  3. 請求項2に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像情報出力装置から各プロジェクタに至る情報伝送系路の途中に、前記画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、各プロジェクタの配置された位置に応じた部分画像情報を生成する部分画像生成装置を設け、
    前記複数のプロジェクタは、前記部分画像生成装置によって生成された部分画像情報に基づいて、前記部分画像を表示することを特徴とするプロジェクションシステム。
  4. 請求項1に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像情報処理装置は、前記画像情報出力装置から各プロジェクタに至る情報伝送系路の途中に各プロジェクタとは別体に設けられ、
    前記各プロジェクタは、前記画像情報処理装置で行われた画像処理の結果に基づいて、前記部分画像を表示することを特徴とするプロジェクションシステム。
  5. 請求項4に記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記画像情報出力装置は、前記情報伝送系路を介して接続される画像情報処理装置に同一の画像情報を出力し、
    前記画像情報処理装置は、
    前記画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、前記対応するプロジェクタの配置される位置に応じて部分画像情報を生成する部分画像生成手段を備え、
    前記複数のプロジェクタは、前記部分画像生成手段によって生成された部分画像情報に基づいて、前記部分画像を表示することを特徴とするプロジェクションシステム。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のプロジェクションシステムにおいて、
    前記色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つは、画素単位で色ムラを補正する色ムラ補正であり、
    前記重ね合わせ領域用補正値は、前記色ムラを補正する補正値と前記重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値であることを特徴とするプロジェクションシステム。
  7. 画像情報を出力する画像情報出力装置と情報伝送系路を介して接続され、該画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、部分画像を表示するプロジェクタであって、
    当該プロジェクタは複数用いられ、互いに隣り合う前記部分画像の一部が重ね合わされるように配置され、
    前記画像情報出力装置から出力される画像情報の画像処理を行う画像情報処理装置を備え、
    前記画像情報処理装置は、
    当該プロジェクタに出力された画像情報について、適切な色再現性を確保する補正を行う補正値を格納する補正値格納手段と、
    前記補正値格納手段に格納された補正値を用いて、前記画像情報出力装置から出力された画像情報について、補正を行う補正処理手段とを備え、
    前記補正値格納手段は、
    前記色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つの補正値と、前記重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値を格納した重ね合わせ領域用補正値格納部を備え、
    前記補正処理手段は、
    前記重ね合わせ領域について、前記合成された補正値を用いて前記色再現性を確保する少なくとも1つの補正と、前記重ね合わせ領域の光量の補正とを行うことを特徴とするプロジェクタ。
  8. 部分画像を表示するプロジェクタと情報伝送系路を介して接続され、画像情報出力装置から出力された画像情報に基づいて、対応するプロジェクタに出力する画像情報の画像処理を行う画像情報処理装置であって、
    前記プロジェクタは複数用いられ、互いに隣り合う前記部分画像の一部が重ね合わされるように配置され、
    前記対応するプロジェクタに出力された画像情報について、前記対応するプロジェクタに適切な色再現性を確保する補正を行う補正値を格納する補正値格納手段と、
    前記補正値格納手段に格納された補正値を用いて、前記対応するプロジェクタに出力された画像情報について、補正を行う補正処理手段とを備え、
    前記補正値格納手段は、
    前記色再現性を確保する補正のうちの少なくとも1つの補正値と、前記重ね合わせ領域の光量を補正する補正値とが合成された補正値を格納した重ね合わせ領域用補正値格納部を備え、
    前記補正処理手段は、
    前記重ね合わせ領域について、前記合成された補正値を用いて前記色再現性を確保する少なくとも1つの補正と、前記重ね合わせ領域の光量の補正とを行うことを特徴とする画像情報処理装置。
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