JP2008203945A - 電子棚札システムおよび顧客用端末ならびにその商品情報表示方法とプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 顧客用端末2が、顧客固有情報保持メディア3から顧客固有情報を読み取る。また顧客用端末2は商品情報表示装置が記憶する商品情報を読み取る。そして、顧客用端末2は、読み取った顧客固有情報と商品情報との組み合わせに応じた表示情報を表示部に表示する。
【選択図】 図1
Description
この図で示すように、顧客用端末2は、顧客固有情報保持メディア3の記憶する顧客固有情報を読み込むメディアI/F部21(顧客固有情報読取手段)、商品情報表示装置1の表示している商品情報を読み取る商品情報読取部22(商品情報読取手段)、各処理部へ電源を供給する電源部23、各種データやプログラムを記憶するメモリ部24、ユーザからの操作の入力を受け付ける操作部25、顧客固有情報保持メディア3から読み取った顧客固有情報と、商品情報表示装置1から読み取った商品情報との組み合わせに応じた表示情報の表示指示を行う制御機能部26(表示制御手段)と、制御部26の指示に基づいて情報の表示制御を行う表示制御部27と、情報を表示する表示部28とを備えている。なお、顧客用端末2は、商品情報表示装置1が商品情報をバーコードや2次元バーコードにより表示する機能を有する場合には、商品情報読取部22として、商品情報表示装置1の表示されているバーコードを読み込むバーコードリーダや、2次元バーコードを読み込むカメラを備え、また商品情報表示装置1がRFIDの技術によって電磁波を受信した際にその起電力によって起動し記憶部等に記憶している商品情報を送信する情報送信機能を有している場合には、商品情報読取部22として、非接触ICカードからRFIDの技術により情報を読み取る非接触ICリーダライタの機能を備えるものとする。
この図が示すように、顧客用端末2は例えば食料品店などに置かれた商品運搬用のカートに利用される。この場合、商品情報読取部22がカート前方などの商品情報表示装置1との情報の送受信に適切な箇所に取り付けられ、メディアI/F部21や操作部25はカートを利用する顧客が操作しやすい箇所に取り付けられ、また表示部28はカートを利用する顧客が見やすい箇所に取り付けられる。また他の処理部については例えばカートの底部などに取り付けられ、各処理部が配線ケーブルなどを介して接続される。
この図が示すように、顧客用端末2の機能が携帯電話に備えられるようにしてもよい。この場合、商品情報読取部22は、例えば携帯電話の非接触ICカードリーダライタ機能やカメラ機能で構成し、また操作部25は携帯電話の各キーボタンで構成し、また表示部28は携帯電話の液晶画面で構成し、顧客固有情報保持メディア3は携帯電話内部のメモリで構成し、その他の処理部は携帯電話内部のハードウェアで構成する。
図5の(a)は、商品情報表示装置1が、商品情報を文字列で表示するとともに、さらにバーコードにより表示される場合の例である。このような場合、顧客用端末2の商品情報読取部22はバーコードリーダで構成されることとなる。また(b)は、商品情報表示装置1が、商品情報のバーコードの代わりに2次元バーコードを表示する場合の例である。このような場合、顧客用端末2の商品情報読取部22は2次元バーコードリーダやカメラによって構成されることとなる。そして顧客用端末2の商品情報読取部22が商品情報表示装置1の表示部に近づけられると、バーコードリーダまたは2次元バーコードリーダやカメラで構成された商品情報読取部22が、表示部に表示されているバーコードまたは2次元バーコードを読み取る。
図6は、商品情報表示装置1が、文字列による商品情報の表示を行っている間に、瞬間的にバーコード(または2次元バーコード)による商品情報の表示に変化させる場合の例である。この場合、顧客用端末2の商品情報読取部22が商品情報表示装置の表示部に近づけられると、バーコードリーダまたは2次元バーコードリーダやカメラで構成された商品情報読取部22が商品情報表示装置1の表示部に表示されているバーコードまたは2次元バーコードを読み取る。バーコードによる商品情報の表示を一定間隔(0.3秒〜1秒間隔)で、瞬間的に表示(数m秒〜10数m秒)することにより、人の目に確認できないが、顧客用端末のバーコードリーダにより構成された商品情報読取部22で読み取ることができる商品情報の表示方法とすることができる。
図7は、商品情報表示装置1が、液晶画面で構成された表示部に商品情報を文字列で表示するとともに、液晶画面に表示した文字列の下部の偏向板の無い領域に、商品情報をバーコードで表示する場合の例である。この場合、顧客用端末2の商品情報読取部22が商品情報表示装置1の表示部に近づけられると、バーコードリーダまたは2次元バーコードリーダまたはカメラで構成された商品情報読取部22が、商品情報表示装置1の表示部に表示されているバーコードまたは2次元バーコードの表示のタイミングに同期して情報を読み取る。なお、この場合、液晶の偏向板が無い領域に表示するバーコードは人の目では確認することはできない。しかしながら、液晶分子の挙動によって旋光が起こるので、偏向を読み取ることのできるリーダを商品情報読取部22として構成することにより、人の目に確認できないが、顧客用端末のバーコードリーダにより構成された商品情報読取部22で読み取ることができる商品情報の表示方法とすることができる。
この図は、商品情報表示装置1が、商品名や商品価格などの商品情報の文字列を表示する表示部と、商品情報をメモリ等に記憶し、電磁波を受信することによってその誘導起電力によりメモリで記憶する商品情報を送信するRFIDの技術を用いた非接触ICカード機能部と、を有している場合の例である。この場合、顧客用端末2の商品情報読取部22が商品情報表示装置1の表示部に近づけられると、非接触ICリーダライタ機能部で構成された商品情報読取部22が、RFIDの技術を用いて、商品情報表示装置1の非接触ICカード機能部から商品情報を読み取る。
なお、上記各例による顧客用端末2は、商品情報として商品情報表示装置に文字として表示されている商品価格や商品名の商品情報を読み込むだけでなく、例えば、その商品に関する情報(例えば、産地、カロリーなど)のみ、またはその情報を含む商品情報を読み込むようにしてもよい。
図9は表示制御テーブルの例を示す第1の図である。
図9で示す例は、顧客固有情報が顧客の来店頻度や店の会員であるかどうかに基づいて決定される顧客ランクであり、また商品情報が商品の販売促進の度合い(レベル)を示す商品レベルである場合の例を示している。そしてこの表示制御テーブルの例では、顧客を一般(非会員)、Cランク(会員登録した顧客)、Bランク(毎週商品を買う顧客)、Aランク(毎日商品を買う顧客)の各ランクに分け、商品レベルとして、通常商品、販促商品、目玉商品、在庫一掃商品の各レベルに分け、それら顧客ランクと商品レベルの組み合わせごとの割引価格を示している。顧客固有情報と商品情報とが図9で示すような顧客ランクと商品レベルである場合、顧客用端末2の制御機能部26は、商品情報表示装置1から読み取った商品情報に格納された商品レベルと、顧客固有情報保持メディア3から読み込んだ顧客固有情報の示す顧客ランクとの組み合わせに基づいて、予めメモリ部24に記憶している表示制御テーブルから割引価格を読み取る。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った割引価格の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、表示制御部27が割引価格を表示部へ表示する。なお、商品情報表示装置1から読み取った商品情報に商品価格が格納されている場合には、顧客用端末2の制御機能部26は、当該商品価格から割引価格を減じた割引後価格を算出し、当該割引後価格の表示部28への表示お表示制御部27へ指示するようにしてもよい。
図10で示す例は、顧客固有情報が顧客の会員種別に基づいて決定される顧客ランクであり、また商品情報が商品の販売促進の度合い(レベル)を示す商品レベルである場合の例を示している。そしてこの表示制御テーブルの例では、顧客を一般(非会員)、Cランク(一般会員)、Bランク(準特別会員)、Aランク(特別会員)の各ランクに分け、商品レベルとして、通常商品、販促商品、目玉商品、在庫一掃商品の各レベルに分け、それら顧客ランクと商品レベルの組み合わせごとの割引率を示している。顧客固有情報と商品情報とが図10で示すような顧客ランクと商品レベルである場合、顧客用端末2の制御機能部26は、商品情報表示装置1から読み取った商品情報に格納された商品レベルと、顧客固有情報保持メディア3から読み込んだ顧客固有情報の示す顧客ランクとの組み合わせに基づいて、予めメモリ部24に記憶している表示制御テーブルから割引率を読み取る。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った割引率の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、表示制御部27が割引価格を表示部へ表示する。なお、商品情報表示装置1から読み取った商品情報に商品価格が格納されている場合には、顧客用端末2の制御機能部26は、当該商品価格から当該価格の割引率による割引価格を減じた割引後価格を算出し、当該割引後価格の表示部28への表示お表示制御部27へ指示するようにしてもよい。
図11で示す例は、顧客固有情報が、顧客の所属する企業のスポンサーグループの種別であり、また商品情報が商品の製造メーカである場合の例を示している。そしてこの表示制御テーブルの例においては、スポンサーグループを、登録なし(顧客がスポンサーグループの企業等に所属していない場合)、Xグループ(顧客がスポンサーグループXの企業等に所属している場合)、Yグループ(顧客がスポンサーグループYの企業等に所属している場合)、Zグループ(顧客がスポンサーグループZの企業等に所属している場合)の各グループに分け、また製造メーカをX社、Y社、Z社の何れかに分けた場合の、それらスポンサーグループと製造メーカの組み合わせごとの価格種別(通常価格、特別価格)が登録されている。ここで、顧客固有情報と商品情報とが図11で示すようなスポンサーグループと商品の製造メーカである場合、顧客用端末2の制御機能部26は、商品情報表示装置1から読み取った商品情報に格納された商品の製造メーカと、顧客固有情報保持メディア3から読み込んだ顧客固有情報の示すスポンサーグループとの組み合わせに基づいて、予めメモリ部24に記憶している表示制御テーブルから価格種別を読み取る。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った価格種別の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、表示制御部27が価格種別を表示部へ表示する。なお、商品情報表示装置1から読み取った商品情報にさらに商品価格が格納されている場合には、顧客用端末2の制御機能部26は、当該商品価格から価格種別によって特定される割引価格または割引率による割引後価格を算出し、当該割引後価格の表示部28への表示お表示制御部27へ指示するようにしてもよい。
図12で示す例は、顧客固有情報が、店から顧客に配布されたクーポンの情報であり、また商品情報が割引対象に該当する商品であるかどうか(該当商品,非該当商品)を示す情報である場合の例を示している。そしてこの表示制御テーブルの例においては、クーポンの保有または非保有の情報と、商品情報が割引対象の該当商品または非該当商品のいずれであるかの情報の組み合わせごとの価格種別(通常価格、特別価格)が登録されている。顧客固有情報と商品情報とが、図12で示すようなクーポンの保有/非保有を示す情報と、割引対象の該当商品/非該当商品を示す情報とである場合、顧客用端末2の制御機能部26は、商品情報表示装置1から読み取った商品情報に格納された割引対象の該当商品/非該当商品を示す情報と、顧客固有情報保持メディア3から読み込んだ顧客固有情報の示すクーポンの保有/非保有を示す情報と、の組み合わせに基づいて、予めメモリ部24に記憶している表示制御テーブルから価格種別を読み取る。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った価格種別の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、表示制御部27が価格種別を表示部へ表示する。なお、商品情報表示装置1から読み取った商品情報にさらに商品価格が格納されている場合には、顧客用端末2の制御機能部26は、当該商品価格から価格種別によって特定される割引価格または割引率による割引後価格を算出し、当該割引後価格の表示部28への表示お表示制御部27へ指示するようにしてもよい。
図13で示す例は、顧客固有情報が商品情報の表示情報種別を示す情報の場合の例である。この例は、顧客等によって予め設定された食品情報表示設定であり、また商品情報が食品か食品以外かを示す情報である場合の例を示している。そして、この表示制御テーブルの例においては、食品情報表示設定としての産地,カロリー,調理例,価格の何れかの情報と、商品情報が食品または食品以外のいずれであるかの情報の組み合わせごとの表示情報種別(産地情報、カロリー情報、調理例、価格)が登録されている。顧客固有情報と商品情報とが、図13で示すような産地,カロリー,調理例,価格の何れかを示す食品情報表示設定と、食品または食品以外を示す商品情報である場合、顧客用端末2の制御機能部26は、商品情報表示装置1から読み取った商品情報に格納された食品/食品以外を示す情報と、顧客固有情報保持メディア3から読み込んだ顧客固有情報の示す食品情報表示設定の産地,カロリー,調理例,価格の何れかの情報と、の組み合わせに基づいて、予めメモリ部24に記憶している表示制御テーブルから表示種別を読み取る。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った表示種別で示される情報を商品情報から読み取って、当該商品情報(産地情報、カロリー情報、価格、調理例)の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、表示制御部27が商品情報を(産地情報、カロリー情報、価格)表示部へ表示する。なお調理例は別に調理例データとして予めメモリ部24などに記憶し、表示制御部17が当該料理例データを読み取って表示部28に表示するようにしてもよい。
図14で示す例は、顧客固有情報が、顧客等によって予め設定された買い物メモであり、また商品情報が食品識別情報(ID)である場合であって、買い物メモが顧客固有情報に格納されているか否か(あり/なし)の情報と、その買い物メモとして顧客固有情報に格納された商品IDと商品情報表示装置1から読み取った商品情報に格納されている商品IDと一致するか否かによって判定される該当商品/非該当商品の情報と、の組み合わせごとの表示情報(価格、「購入メモあり」)が登録されている。このような場合、顧客用端末2の制御機能部26は、顧客固有情報保持メディア3から読み取った商品情報に買い物メモが格納されているか否かを判定し、また買い物メモが格納されている場合には買い物メモとして顧客固有情報に格納されている商品IDを読み取る。また当該買い物メモとして格納されている商品IDと、商品情報表示装置1から読み取った商品情報に格納されている商品IDとを比較して一致するか否かを判定し、一致する場合には該当商品、一致しない場合には非該当商品であると判定する。そして、当該判定によって特定された、買い物メモあり/なしの情報と、該当商品/非該当商品の情報と、の組み合わせに基づいて、表示制御テーブルから表示種別を読み取る。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った表示種別で示される情報が価格である場合には商品情報から価格を読み取って、当該価格の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、また表示種別で示される情報が「購入メモありの表示」である場合には、商品情報に格納されている価格と、「購入メモあり」の文字列の表示部28への表示を表示制御部27へ指示する。そして、表示制御部27が価格または、価格と「購入メモあり」の文字列とを表示部28へ表示する。
図9から図14の表示制御テーブルの例を用いた処理で説明したように、本実施形態による顧客用端末2は、まず、ユーザ(顧客)によって商品情報表示装置1に近接されると、商品情報読取部22が、商品情報表示装置1の記憶または表示する商品情報を読み取る(ステップS1)。例えば顧客用端末2が常時、または所定の間隔ごとに、またはユーザの操作による送出指示に基づいて、光または電磁波を送出し、当該光または電磁波を受けた商品情報表示装置が当該光または電磁波により電力を発生させ、当該電力を用いてメモリに記録されている商品情報を出力する。または商品情報表示装置がバーコードや2次元バーコードによって商品情報を表示している場合には、顧客用端末2がそのバーコードの情報を読み取ることで、商品情報表示装置1との近接を検出する。そして、そして商品情報の読み取りが完了すると(ステップS2)、顧客用端末2の制御機能部26が、読み取った商品情報と、顧客固有情報保持メディア3から読み取った顧客固有情報と、の組み合わせに基づいて、図9から図14を用いて説明したように、表示制御テーブルから情報を読み取り、当該情報に基づいて、表示情報を特定する演算を行う(ステップS3)。そしてその演算結果の表示情報の表示制御を行う(ステップS4)。
図16は顧客固有情報が顧客ランクである場合の処理概要を示す第1の図である。
顧客固有情報が会員種別を示す顧客ランクである場合には、顧客固有情報保持メディア3に当該会員種別が記録されている。顧客は顧客用端末2に顧客固有情報保持メディア3を読み取り可能に挿入して店内を回る。このとき、顧客用端末2の制御機能部26は、顧客固有情報保持メディア3が挿入されたことを検出し、顧客固有情報保持メディア3の記録している顧客固有情報を読み取る(1)。そして、図10の表示制御テーブルの例で説明したように、顧客用端末2の制御機能部26は、商品情報表示装置1から読み取った(2)商品情報に格納された商品レベルと、顧客固有情報保持メディア3から読み込んだ顧客固有情報の示す顧客ランク(会員の種別:非会員、一般会員、準特別会員、特別会員)との組み合わせに基づいて、予めメモリ部24に記憶している表示制御テーブルから割引率を読み取る演算を行う。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った割引率の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、表示制御部27が割引価格を表示部へ表示する(3)。
顧客固有情報が顧客の来店頻度や店の会員であるかどうかに基づいて決定される顧客ランクである場合には、当該顧客固有情報は、顧客が店に来店した際に、顧客固有情報保持メディア3を顧客固有情報書込装置4にかざすことで、当該顧客固有情報保持メディア3に記録される(1)。そして顧客は顧客用端末2に顧客固有情報保持メディア3を読み取り可能に挿入して店内を回る。このとき、顧客用端末2の制御機能部26は、顧客固有情報保持メディア3が挿入されたことを検出し、顧客固有情報保持メディア3の記録している顧客固有情報を読み取る(2)。そして、図9の表示制御テーブルの例で説明したように、顧客用端末2の制御機能部26は、商品情報表示装置1から読み取った(3)商品情報に格納された商品レベルと、顧客固有情報保持メディア3から読み込んだ顧客固有情報の示す顧客ランクとの組み合わせに基づいて、予めメモリ部24に記憶している表示制御テーブルから割引価格を読み取る。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った割引価格の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、表示制御部27が割引価格を表示部へ表示する(4)。
顧客固有情報が店から顧客に配布されたクーポンの情報である場合には、顧客固有情報は店において商品を前回購入した際に、レジ5(顧客固有情報書込装置4と同様の装置を備えている)が顧客固有情報保持メディア3に書き込む(1)。なお、クーポンの顧客固有情報としては割引対象の商品や割引期間の情報や顧客のID(識別情報)である。そして次回来店時に、顧客は顧客用端末2に顧客固有情報保持メディア3を読み取り可能に挿入して店内を回る。このとき、顧客用端末2の制御機能部26は、顧客固有情報保持メディア3が挿入されたことを検出し、顧客固有情報保持メディア3の記録している顧客固有情報を読み取る(2)。そして、図12の表示制御テーブルの例で説明したように、顧客用端末2の制御機能部26は、商品情報表示装置1から読み取った(3)商品情報に格納された割引対象の該当商品/非該当商品を示す情報と、顧客固有情報保持メディア3から読み込んだ顧客固有情報の示すクーポンの保有/非保有を示す情報と、の組み合わせに基づいて、予めメモリ部24に記憶している表示制御テーブルから価格種別を読み取る。そして顧客用端末2の制御機能部26は、当該読み取った価格種別の表示部28への表示を表示制御部27へ指示し、表示制御部27が価格種別を表示部へ表示する(4)。
買い物メモを示す顧客固有情報は、顧客が自身の端末10からWebサーバ9を介して顧客情報DB8に登録した購入対象の商品の情報である。顧客は買い物の前に自宅などから購入商品を買い物メモとして登録すると、その情報が顧客DB8に記録される(1)。そして顧客が店に来店した際に、顧客固有情報保持メディア3を顧客固有情報書込装置4にかざすと、顧客固有情報書込装置4は顧客固有情報保持メディア3に予め記録されている顧客IDをキーに、店舗サーバ6を介して顧客DB8から買い物メモを示す顧客固有情報を読み取る。そして、顧客固有情報書込装置4は顧客DB8から読み取った顧客固有情報を顧客固有情報保持メディア3に書き込む(2)。買い物メモを示す顧客固有情報としては、具体的には、顧客が登録した商品のID(識別情報)や数量である。そして、顧客は顧客用端末2に顧客固有情報保持メディア3を読み取り可能に挿入して店内を回る。このとき、顧客用端末2の制御機能部26は、顧客固有情報保持メディア3が挿入されたことを検出し、顧客固有情報保持メディア3の記録している顧客固有情報を読み取る(3)。
この場合、お使いメモを示す顧客固有情報は、顧客の友人や親族などの関係者が、当該関係者の保持する端末10からWebサーバ9を介して顧客情報DB8に登録した購入対象の商品の情報である。顧客の関係者は顧客が買い物を行う前に、端末10から購入対象の商品をお使い物情報として登録すると、その情報が顧客DB8に記録される。そして顧客が店に来店した際に、顧客固有情報保持メディア3を顧客固有情報書込装置4にかざすと、顧客固有情報書込装置4は顧客固有情報保持メディア3に予め記録されている顧客IDをキーに、店舗サーバ6を介して顧客DB8からお使いメモを示す顧客固有情報を読み取る。そして、顧客固有情報書込装置4は顧客DB8から読み取った顧客固有情報を顧客固有情報保持メディア3に書き込む。お使いメモを示す顧客固有情報としては、具体的には、顧客の関係者が登録した商品のID(識別情報)や数量である。そして、顧客は顧客用端末2に顧客固有情報保持メディア3を読み取り可能に挿入して店内を回る。このとき、顧客用端末2の制御機能部26は、顧客固有情報保持メディア3が挿入されたことを検出し、顧客固有情報保持メディア3の記録している顧客固有情報を読み取る。
顧客固有情報がルール情報である場合、当該ルール情報は、例えば、オリエンテーリングやスタンプラリーのように複数の商品を一つずつ特定するための情報であり、当該ルール情報には複数の商品IDが格納される。またルール情報は献立のようにある料理を行う際に必要な複数の材料の商品を示す商品IDが格納された情報であるようにしてもよい。そして、顧客が店に来店した際に、顧客固有情報保持メディア3を顧客固有情報書込装置4にかざすと、顧客固有情報書込装置4(またはレジ5)は店舗サーバ6を介してルールDBからルール情報を示す顧客固有情報を読み取る。そして、顧客固有情報書込装置4はルールDBから読み取った顧客固有情報を顧客固有情報保持メディア3に書き込む(1)。そして、顧客は顧客用端末2に顧客固有情報保持メディア3を読み取り可能に挿入して店内を回る。このとき、顧客用端末2の制御機能部26は、顧客固有情報保持メディア3が挿入されたことを検出し、顧客固有情報保持メディア3の記録している顧客固有情報を読み取る(2)。
2・・・顧客用端末
3・・・顧客固有情報保持メディア
4・・・顧客固有情報書込装置
5・・・レジ
6・・・店舗サーバ
7・・・商品情報DB
8・・・顧客情報DB
9・・・Webサーバ
10・・・端末
21・・・メディアI/F
22・・・商品情報読取部
23・・・電源部
24・・・メモリ部
25・・・操作部
26・・・制御機能部
27・・・表示制御部
28・・・表示部
Claims (22)
- 商品情報表示装置と顧客用端末とを有する電子棚札システムであって、
前記顧客用端末が、
顧客固有情報記録媒体から顧客固有情報を読み取る顧客固有情報読取手段と、
前記商品情報表示装置で記憶する商品情報を読み取る商品情報読取手段と、
前記読み取った前記顧客固有情報と前記読み取った前記商品情報との組み合わせに応じた表示情報を表示部に表示する表示制御手段と、を備え、
前記商品情報表示装置は、
前記顧客用端末への送信用の商品情報を記憶する商品情報記憶手段を備える
ことを特徴とする電子棚札システム。 - 前記顧客固有情報は、前記顧客固有情報記録媒体を所有する顧客に固有の購入特典情報であり、
前記顧客用端末の表示制御手段は、前記商品情報表示装置から読み取った商品情報に含まれる商品価格を前記購入特典情報に基づいて割り引いた割引後価格、または前記商品情報と前記購入特典情報との組み合わせに基づく特別価格、または前記商品情報と前記購入特典情報との組み合わせに基づく割引率の何れかを前記表示部へ表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子棚札システム。 - 前記顧客固有情報は、商品情報の表示情報種別を示す情報であり、
前記顧客用端末の表示制御手段は、前記商品情報表示装置から読み取った商品情報の、前記顧客固有情報記録媒体から読み取った表示情報種別に該当する情報を前記表示部へ表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子棚札システム。 - 前記顧客固有情報は、商品の特定用のルール情報であり、
前記顧客用端末の表示制御手段は、前記商品情報表示装置から読み取った商品情報の識別情報と前記顧客固有情報記録媒体から読み取ったルール情報の示す商品情報の識別情報とが一致する場合には、前記商品情報表示装置から読み取った商品情報を前記表示部へ表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子棚札システム。 - 前記顧客固有情報は、顧客固有情報書込装置によって前記顧客固有情報記録媒体に書き込まれることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電子棚札システム。
- 前記顧客固有情報は、通信ネットワークを介してサーバに登録され、当該サーバから顧客固有情報書き込み装置が取得し、当該顧客情報書込装置によって前記顧客固有情報記録媒体に書き込まれることを特徴とする請求項5に記載の電子棚札システム。
- 前記商品情報表示装置は、前記商品情報記憶手段に記憶する送信用の商品情報を、コード化した情報として表示する表示手段を有し、
前記顧客固有情報読取手段は、前記表示手段で通知された情報を読み取ることを特徴とする請求項1に記載の電子棚札システム。 - 前記表示手段は、前記コード化した情報を、特定の時間間隔で特定の期間表示することを特徴とする請求項7に記載の電子棚札システム。
- 前記商品情報表示装置は、前記商品情報記憶手段に記憶する送信用の商品情報を表示する領域に偏向素子を有さない液晶表示手段を有し、
前記顧客固有情報読取手段は偏向素子を有し、該偏向素子を介して前記液晶表示手段で表示された情報を読み取ることを特徴とする請求項1に記載の電子棚札システム。 - 前記商品情報表示装置は、前記商品情報記憶手段に記憶する送信用の商品情報を、前記顧客固有情報読取手段から送信された光または電磁波を誘導起電力として前記顧客固有情報読取手段に送信する非接触通信手段を有し、
前記顧客固有情報読取手段は、前記非接触通信手段で送信された情報を読み取ることを特徴とする請求項1に記載の電子棚札システム。 - 商品情報表示装置と顧客用端末とを有する電子棚札システムにおける前記顧客用端末であって、
顧客固有情報記録媒体から顧客固有情報を読み取る顧客固有情報読取手段と、
前記商品情報表示装置で記憶する商品情報を読み取る商品情報読取手段と、
前記読み取った前記顧客固有情報と前記読み取った前記商品情報との組み合わせに応じた表示情報を表示部に表示する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする顧客用端末。 - 前記顧客固有情報は、前記顧客固有情報記録媒体を所有する顧客に固有の購入特典情報であり、
前記顧客用端末の表示制御手段は、前記商品情報表示装置から読み取った商品情報に含まれる商品価格を前記購入特典情報に基づいて割り引いた割引後価格、または前記商品情報と前記購入特典情報との組み合わせに基づく特別価格、または前記商品情報と前記購入特典情報との組み合わせに基づく割引率の何れかを前記表示部へ表示する
ことを特徴とする請求項10に記載の顧客用端末。 - 前記顧客固有情報は、商品情報の表示情報種別を示す情報であり、
前記顧客用端末の表示制御手段は、前記商品情報表示装置から読み取った商品情報の、前記顧客固有情報記録媒体から読み取った表示情報種別に該当する情報を前記表示部へ表示する
ことを特徴とする請求項11に記載の顧客用端末。 - 前記顧客固有情報は、商品の特定用のルール情報であり、
前記顧客用端末の表示制御手段は、前記商品情報表示装置から読み取った商品情報の識別情報と前記顧客固有情報記録媒体から読み取ったルール情報の示す商品情報の識別情報とが一致する場合には、前記商品情報表示装置から読み取った商品情報を前記表示部へ表示する
ことを特徴とする請求項11に記載の顧客用端末。 - 前記顧客固有情報は、顧客固有情報書込装置によって前記顧客固有情報記録媒体に書き込まれることを特徴とする請求項11から請求項14のいずれかに記載の顧客用端末。
- 前記顧客固有情報は、通信ネットワークを介してサーバに登録され、当該サーバから顧客固有情報書き込み装置が取得し、当該顧客情報書込装置によって前記顧客固有情報記録媒体に書き込まれることを特徴とする請求項15に記載の顧客用端末。
- 前記商品情報表示装置は、前記商品情報記憶手段に記憶する送信用の商品情報を、コード化した情報として表示する表示手段を有しており、
前記顧客固有情報読取手段は、前記表示手段で通知された情報を読み取ることを特徴とする請求項11に記載の顧客用端末。 - 前記商品情報表示装置の前記表示手段は、前記コード化した情報を、特定の時間間隔で特定の期間表示し、
前記顧客固有情報読取手段は、前記表示手段で通知された情報を読み取ることを特徴とする請求項11に記載の顧客用端末。 - 前記商品情報表示装置は、前記商品情報記憶手段に記憶する送信用の商品情報を表示する領域に偏向素子を有さない液晶表示手段を有しており、
前記顧客固有情報読取手段は偏向素子を有し、該偏向素子を介して前記液晶表示手段で表示された情報を読み取ることを特徴とする請求項11に記載の顧客用端末。 - 前記商品情報表示装置は、前記商品情報記憶手段に記憶する送信用の商品情報を、前記顧客固有情報読取手段から送信された光または電磁波を誘導起電力として前記顧客固有情報読取手段に送信する非接触通信手段を有しており、
前記顧客固有情報読取手段は、前記非接触通信手段で送信された情報を読み取ることを特徴とする請求項11に記載の顧客用端末。 - 商品情報表示装置と顧客用端末とを有する電子棚札システムにおける前記顧客用端末の商品情報表示方法であって、
前記顧客用端末の顧客固有情報読取手段が、顧客固有情報記録媒体から顧客固有情報を読み取り、
前記顧客用端末の商品情報読取手段が、前記商品情報表示装置で記憶する商品情報を読み取り、
前記顧客用端末の表示制御手段が、前記読み取った前記顧客固有情報と前記読み取った前記商品情報との組み合わせに応じた表示情報を表示部に表示する
ことを特徴とする商品情報表示方法。 - 前記請求項11に記載の顧客用端末として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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