JP2008203496A - ダブルコアファイバ、これを用いた光結合デバイス、信号光励起光結合デバイス、ファイバアンプ及びファイバレーザ - Google Patents

ダブルコアファイバ、これを用いた光結合デバイス、信号光励起光結合デバイス、ファイバアンプ及びファイバレーザ Download PDF

Info

Publication number
JP2008203496A
JP2008203496A JP2007039058A JP2007039058A JP2008203496A JP 2008203496 A JP2008203496 A JP 2008203496A JP 2007039058 A JP2007039058 A JP 2007039058A JP 2007039058 A JP2007039058 A JP 2007039058A JP 2008203496 A JP2008203496 A JP 2008203496A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
fiber
double
diameter
coupling device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007039058A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Tanigawa
庄二 谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2007039058A priority Critical patent/JP2008203496A/ja
Publication of JP2008203496A publication Critical patent/JP2008203496A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

【課題】外径の変化率が大きくてもコアの導波構造が長手方向にわたって外乱に強い閉じ込めレベルを維持し、強固な導波が行われるダブルコアファイバの提供を目的とする。
【解決手段】長手方向に渡って外径を変化させてモードフィールド径を変換するモードフィールド変換ファイバであって、シリカガラスを主成分とし、コアの屈折率構造が2層構造であって、外径が太い側では内側の1層のコアが実質的に基本モードのみのシングルモード導波路として作用し、外径が細い側では、2層のコアが実質的に基本モードのみのシングルモード導波路として作用していることを特徴とするダブルコアファイバ。
【選択図】図1

Description

本発明は、外径を変化させてモードフィールド径を変換するモードフィールド変換ファイバにおいて、外径の変化率が大きくてもコアの導波構造が長手方向にわたって外乱に強い閉じ込めレベルを維持し、強固な導波が行われることを特徴とする、ダブルコアファイバを提供する。さらに、その構造を利用し、さらにクラッドにも励起光を導光することを特徴とする、ダブルコアマルチクラッドファイバを提供する。さらに、これらのファイバを使用することにより、効率的に光の結合が可能になる光結合デバイスも提供する。
ファイバのモードフィールド径を変化させる方法の一つとして、コアとクラッドの屈折率や径の相対的な関係を維持しつつ、外径を長手方向に変化させるという方法がある。
この方法の利点は、ファイバの延伸によって容易に変換デバイス(変換ファイバ)を作製できる点である。しかしながら、コアとクラッドの屈折率分布と径の相対的な関係を維持するという制約から、主に延伸された径の小さい側で、コアの光の閉じ込めが弱くなり、少々の外乱で導波光が外に漏光してしまい、損失が大きくなるという問題があった。
このことは、クラッドにも励起光を導光するダブルクラッドタイプのモードフィールド径変換ファイバにおいて、特に問題となる。
近年、高出力のファイバアンプやファイバレーザでは、励起光によるコアの損傷を避けるために、増幅部でクラッドポンピングを用いることが増えてきている。クラッドポンピングにおいては、信号光はコア、励起光はクラッドを伝搬させる。
この増幅部に光源からの信号光と励起光を導光する光結合デバイスは、クラッドポンピングの成否を決める重要なデバイスである。光結合デバイスでは、あるコア径とクラッド径を持つ光源からの光ファイバ(複数本、複数種の場合もあり得る)と、それとは異なるコア径とクラッド径を持つ増幅用ファイバ間でコアを伝搬する信号光とクラッドを伝搬する励起光を高い結合効率で結合させることが重要となる(特許文献1〜3参照。)。
この部分の接続ファイバとして、上記モードフィールド径変換ファイバが使われることがある。しかし、この場合は、クラッドにも励起光を導光するので、単にコアのモードフィールド径を変化させるだけでなく、クラッドの径の入口側/出口側の変化率も(励起光の結合効率に影響するので)重要な制御すべきパラメータとなる。この場合、単にコアのモードフィールドマッチングだけを意識して径変化率を決定するのではなく、クラッド径の変化率とのバランスをとりつつ、径変化率を決定することが必要になる。しかしながら、これらのバランスを取って信号光および励起光の損失を低く抑えることは非常に難しく、また、光源からの光ファイバと増幅用ファイバの組み合わせによっては、損失が大きくなりすぎて、この方法のモードフィールド変換を行うことができない場合がある等の問題点があった。
特に、外径変化率が大きい(入射側外径と出射側外径の径の差(比)が大きい)時には、径の細い側でコアの閉じ込めが小さくなり、少しの曲がりや外乱によって導波光が漏光し、伝搬損失が大きくなってしまうことが大きな問題であった。
特開2005−129863号公報 特開2004−191632号公報 特開2002−270928号公報
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、外径の変化率が大きくてもコアの導波構造が長手方向にわたって外乱に強い閉じ込めレベルを維持し、強固な導波が行われるダブルコアファイバ、これを用いた光結合デバイス、信号光励起光結合デバイス、ファイバアンプ及びファイバレーザの提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、長手方向に渡って外径を変化させてモードフィールド径を変換するモードフィールド変換ファイバであって、
シリカガラスを主成分とし、コアの屈折率構造が2層構造であって、外径が太い側では内側の1層のコアが実質的に基本モードのみのシングルモード導波路として作用し、外径が細い側では、2層のコアが実質的に基本モードのみのシングルモード導波路として作用していることを特徴とするダブルコアファイバを提供する。
本発明のダブルコアファイバにおいて、中心の第一コアと、該第一コアの外周を囲む第二コアと、該第二クラッドの外周を囲む1層以上のクラッドとを有してなり、第二コアの、最内層クラッドに対する比屈折率差が0.08%以上であり、第一コアと第二コアとの比屈折率差が0.3%以上、かつ第一コアの外径に対して、第二コアの外径が5倍以上であることが好ましい。
本発明のダブルコアファイバにおいて、クラッドが外側クラッドと、外側クラッドに囲まれかつ外側クラッドよりも屈折率が高い内側クラッドの2層構造となっていることが好ましい。
本発明のダブルコアファイバにおいて、内側クラッドがさらに2層に分かれており、最内側クラッドの屈折率が周囲の内側クラッドの屈折率よりも高いことが好ましい。
本発明のダブルコアファイバにおいて、径の小さい側の端の外側クラッドの内径が400μm以下であることが好ましい。
本発明のダブルコアファイバにおいて、長手方向にわたる外径の変化がほぼ単調であり、径が大きい側の外径が径の小さい側の外径の1.8倍以上であることが好ましい。
また本発明は、上記本発明に係るダブルコアファイバを用いたことを特徴とする光結合デバイスを提供する。
また本発明は、上記本発明に係るダブルコアファイバを用いたことを特徴とする信号光励起光結合デバイスを提供する。
また本発明は、上記本発明に係る光結合デバイスを有することを特徴とするファイバアンプを提供する。
また本発明は、上記本発明に係る光結合デバイスを有することを特徴とするファイバレーザを提供する。
本発明のダブルコアファイバは、コアの屈折率を2層構造としたことにより、外径(およびコア)を細くしたときに、光の閉じこめがより強くなることから、従来のシングルコア構造に比べ、同じ延伸量(径変化量)であれば、より伝播損失が小さくなるという利点がある。
また、径変化量を大きくしても伝播損失を実用的な範囲に抑制することができるので、径変化の大きいモードフィールド変換ファイバを作製することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2は、本発明のダブルコアファイバの第1実施形態を示す図であり、図1はダブルコアファイバAの断面図及び径方向の屈折率分布を示す図であり、図2はダブルコアファイバAの斜視図である。
本実施形態のダブルコアファイバAは、長手方向にわたって外径を変化させてモードフィールド径を変換するモードフィールド変換ファイバであって、シリカガラスを主成分とし、コアの屈折率構造が2層構造であり、外径が太い側では内側の1層のコアが実質的に基本モードのみのシングルモード導波路として作用し、外径が細い側では、2層のコアが実質的に基本モードのみのシングルモード導波路として作用していることを特徴とする。中心の第一コア1の屈折率が最も高く、該第一コア1の外周を囲んで設けられた第二コア2の屈折率は、第一コア1より低く、この第二コア2の外周を囲んで設けられたクラッド3の屈折率よりも高くなっている。第一コア1と第二コア2、及びそれを囲むクラッド3からなるガラス層5の外周は、合成樹脂からなる保護被覆層4によって被覆されている。
このダブルコアファイバAは、両端部の保護被覆層4が除去され、一端部が加熱延伸されて細径化されている。延伸していない太径側の外径(X)と、延伸された細径側の外径(Y)との比率(X/Y)は、1.8以上とすることが好ましい。
本実施形態のダブルコアファイバAは、コアの屈折率が2層構造であることで、外径(およびコア)を細くしたときに、光の閉じ込めがより強くなることから、従来のシングルコア構造に比べ、同じ延伸量(径変化量)であれば、より伝播損失が小さくなるという利点がある。また、径変化量を大きくしても伝播損失を実用的な範囲に抑制することができるので、径変化の大きいモードフィールド変換ファイバを作製することができる。
その効果を図7の模式図を用いて説明する。図7(a)は従来のコアが単層であるモードフィールド変換ファイバである。この場合、径を小さくすると、それに合わせてコア径も小さくなるので、細径側では光の閉じ込めが弱くなり、クラッドに信号光がより多く存在するようになり、その結果、少々の外乱で信号光が外に漏れてしまい、伝搬損失が大きくなる。
一方、図7(b)に示すダブルコア型を採用すると、径の太い部分では第一コア1に信号光が閉じ込められ、第二コア2は実質的にクラッドとして作用し、結果として従来のファイバ構造と変わらない導波構造となり、細径側では、第二コア2も信号光の導波構造に取り込まれる形となり、モードフィールドの広がりが少し抑制されるものの、より閉じ込めの強い導波構造となるので、外乱に強く、外乱起因の損失増大が従来構造に比して大幅に抑制されることになる。ここで、外乱とは曲がりや側圧、非円などを指す。
従来構造および本発明構造、両者の構造で試作したモードフィールド変換ファイバの両端における特性のシミュレーション結果を表1に示す。ここで、外径の変化率は2(太径側の外径が細径側の外径の2倍)で計算した。
Figure 2008203496
両者とも、入射側のモードフィールド径および基本モードの閉じ込めの強さを示す高次(もしくはクラッド)モードとの伝搬定数差(Δβ)は、入射側(太径側)では同等であるが、出射側(細径側)のモードフィールド径とΔβは両者で異なる。特に、Δβは両者で7倍程度の開きがあり、ダブルコア構造にすることで格段に導波構造の閉じこめが強くなっていることが判かる。その結果、外乱に強い構造となっている。
本発明のダブルコアファイバにおいて、第二コア2の、クラッド3(もしくは後述する各実施形態における最内側のクラッド6,8)に対する比屈折率差が0.08%以上であり、第一コア1と第二コア2の比屈折率差が0.3%以上、かつ第一コア1の外径に対して、第二コア2の外径が5倍以上であることが好ましい。
屈折率分布が上記範囲でないと、コアを2層構造にした効果が薄くなる。具体的には、第二コア2の比屈折率差が0.08%以上でないと、細径側で第二コア2が実効的な導波構造とならず、閉じこめを十分に高めることが困難となる。
また、第一コア1と第二コア2の比屈折率差が0.3%以下であると、太径側でカットオフ波長が長くなり、使用波長(通常は1060nm付近)でのシングルモード伝搬ができなくなる。
また、第一コア1の外径に対して、第二コア2の外径が5倍以上ないと、太径側で第二コア2にも光が導光してしまい、太径側でシングルモード伝搬とならない。
なお、上記屈折率分布の範囲は、理想的な状態にて示している。実際には、製造上の揺らぎ、すなわち屈折率の“だれ”や“角”があっても、実質上(等価的に)理想的なプロファイルにおける屈折率分布条件を満たしていれば良い。
実質上等価とは、例えば(例示であって限定ではない)次のような場合である。
・実際に製造したファイバにおいて、そのコアの屈折率の平均が理想的なプロファイルでの屈折率分布条件を満たしており、その光学特性が上記特性を満たしている。
・実質的に単峰型であればよく、意図的に単峰型でない屈折率分布を作成していない場合は全て当てはまる。例1:そのコアの屈折率の平均が理想的なプロファイルでの屈折率分布条件を満たしており、コアの屈折率の変動が平均値に対し、±25%以上であるものは本例に当てはまる。例2:そのコアの屈折率の平均が理想的なプロファイルでの屈折率分布条件を満たしており、コアの中心直径2μm以下の範囲で急峻な屈折率の変動がある場合は本例に当てはまる。
・コアの外径は、そのコアの屈折率の平均に対し理想的なプロファイル(矩形状のプロファイル)において、外径が上記範囲にあり、その光学特性が上記特性を満たしていれば当てはまる。実質的には、コアの平均の屈折率の20%〜80%にあたる屈折率を持つ部分のどこかが上記範囲内にあって、上記光学特性を満たしていれば当てはまる。
図3及び図4は、本発明のダブルコアファイバの第2実施形態を示す図であり、図3はダブルコアファイバBの断面図及び径方向の屈折率分布を示す図であり、図4はダブルコアファイバBの斜視図である。本実施形態のダブルコアファイバBは、クラッドが外側クラッド7と、外側クラッド7に囲まれかつ外側クラッド7よりも屈折率が高い内側クラッド6の2層構造になっていることをことを特徴としている。
本実施形態のダブルコアファイバBは、上記構造をとることにより、内側クラッド6にも光を導光できることになるので、例えばクラッドポンピング用光結合デバイスで使用されるような、コアに信号光、クラッドに励起光を導光することができるデバイスの一部として使用することができる。このようなデバイスに本実施形態のダブルコアダブルクラッドモードフィールド径変換ファイバを用いることで、低損失で設計自由度が高く、安価な光結合デバイスが実現できる。なお、このとき、外側クラッド7はポリマーもしくは大気、あるいは光ファイバにあけられた空孔等が考えられる。
図5及び図6は、本発明のダブルコアファイバの第3実施形態を示す図であり、図5はダブルコアファイバCの断面図及び径方向の屈折率分布を示す図であり、図6はダブルコアファイバCの斜視図である。本実施形態のダブルコアファイバCは、内側クラッドがさらに2層に分かれており、クラッドが最内側クラッドとなる第一クラッド8と、その外側の第二クラッド9とその外側の第三クラッド10との3層構造をなしている。これら各クラッドの屈折率は、第一クラッド>第二クラッド>第三クラッドの関係になっている。
本実施形態のダブルコアファイバCは、ダブルコア・トリプルクラッド構造としたことにより、増幅媒体で発生する自己発振光や戻り光が、最内側の第一クラッド8のみに伝搬することになるので、光源の故障を引き起こす恐れのある自己発振光や戻り光を光源以外の箇所に導光でき、より故障の少ないファイバアンプやファイバレーザを実現できる。
前述した各実施形態のダブルコアファイバA,B,Cにおいて、細径側の外側クラッドの内径が400μ以下であることが好ましい。細径側の内側クラッド径が400μm以下であれば、市販の増幅用ダブルクラッドファイバの大半に対して励起光損失を小さく接続することが可能になるので、安価な市販増幅用ダブルクラッドファイバを用いたファイバアンプやファイバレーザを作製することが可能になるので、低コストなファイバアンプやファイバレーザを実現でき、より好ましい。
前述した各実施形態のダブルコアファイバA,B,Cにおいて、長手方向にわたる外径の変化がほぼ単調であり、太径側の外径が細径側の外径の1.8倍以上であることが好ましい。太径と細径の外径差が1.8倍よりも小さい場合、従来例との差があまり大きくないが、それ以上になると、従来例と本発明の差がより大きくなり、本発明の効果がより発揮されるので好ましい。実際、30W程度の高出力のファイバアンプやファイバレーザでは、一般的に光結合デバイスの入り口側の外径と出口側の外径の径差を従来よりも大きくする必要があり、そのようなファイバアンプやファイバレーザに搭載する光結合デバイスでは、本発明によるダブルコアファイバの構造を採用することで、低損失かつ安価に実現できる。
また、径の変化が単調であることにより、径変動による漏洩光の発生をより抑制でき、より低い損失で結合できる。
また本発明は、これらのダブルコアファイバA,B,Cを用いたことを特徴とする光結合デバイスを提供する。本発明の光結合デバイスは、コア径の変換を安価に低損失でできるため、より高性能、低価格な光結合デバイスが実現できる。
また本発明は、これらのダブルコアファイバA,B,Cを用いたことを特徴とする信号光励起光結合デバイスを提供する。これにより、前記光結合デバイスの効果に加え、励起光も低損失で結合でき、かつ入射側の径と出射側の径の差(比)を大きく出来るので、設計自由度が増し、より高性能な信号光励起光結合デバイスが実現できる。
また本発明は、これらデバイスを使用したことを特徴とするファイバアンプ及びファイバレーザを提供する。本発明のファイバアンプ及びファイバレーザは、結合損失や接続損失が低くでき、高い効率で光増幅することが可能である。
MCVD法にてGeを添加して屈折率を高めた第一コアを作製し、出発石英管を第二コアとしたガラスに、フッ素添加外付け法によってクラッドをつけたガラスプリフォームを作製した。これをガラス外径がほぼ一定になるように紡糸機によって紡糸し、ガラス外径250μmのダブルコアファイバを得た。紡糸時に、UV樹脂によって保護コーティングを施した。得られたコアの比屈折率差は0.52%(ステップコア換算)であった。
この光ファイバを約100mm切り取り、一部の被覆を除去した上で、被覆除去部を火炎で炙り、最細径部が125μmになるまで溶融延伸した。溶融延伸したファイバの最細径部でカットすることで、片端の外径が250μm、反対側の外径が125μmのモードフィールド変換ダブルコアファイバを作製した。このとき、太径側のモードフィールド径は約5.5μm、細径側は8.9μmであった。
このファイバを用いて、コーニング社製HI1060ファイバと、1.3μm帯SMファイバを接続したところ、接続損失と本ファイバの挿入損失をあわせて約0.8dBで接続することができた。
VAD法にてGeを添加した第一コアとほぼ純粋な石英ガラスからなる第二コアを作製し、その後フッ素添加外付け法によって内側クラッドをつけたガラスプリフォーム作製した。これをガラス外径がほぼ一定になるように紡糸機によって紡糸し、ガラス外径を850μmとし、さらに紡糸時に屈折率の低い、ポリマークラッド用UV樹脂をガラスの外側におよそ25μm厚でコーティングし、ダブルコアポリマーダブルクラッドファイバを得た。
このファイバを約100mm切り取り、一部の被覆を除去した上で、被覆除去部を火炎で炙り、最細径部が390μmになるまで溶融延伸した。溶融延伸したファイバの最細径部でカットすることで、片端の内側クラッド外径が850μm、反対側の内径クラッド外径が390μmのモードフィールド変換ダブルコアダブルクラッドファイバを作製した。このとき、太径側のモードフィールド径は約5.8μm、細径側は10.8μmであった。
このファイバを用いて、モードフィールド径が約4.8μmの1個の信号光導光ポートと105μmのコア径を持つ18個の励起光導光ポートを有するマルチコアファイバと、400μmの内側クラッド外径と約20μmの信号光モードフィールド径を持つ増幅用ダブルクラッドファイバとの接続を行ったところ、信号光の(接続損失と本ファイバの挿入損失をあわせた)挿入損失が1.0dB、励起光の(接続損失と本ファイバの挿入損失をあわせた)挿入損失が0.2dBの光結合デバイスを作製することができた。
VAD法にてGeを含んだ第一コアと第一コアよりもGe添加量を減らした第二コアを作製し、外付け法によってクラッドをつけたガラスプリフォームを作製した。これをガラス外径がほぼ一定になるように紡糸機によって紡糸し、ガラス外径を840μmとし、さらに紡糸時に屈折率の低い、ポリマークラッド用UV樹脂をガラスの外側におよそ20μm厚でコーティングをし、ダブルコアポリマーダブルクラッドファイバを得た。
このファイバを約100mm切り取り、一部の被覆を除去した上で、被覆除去部を火炎で炙り、最細径部が320μmになるまで溶融延伸した。溶融延伸したファイバの最細径部でカットすることで、片端の内側クラッド外径が840μm、反対側の内径クラッド外径が320μmのモードフィールド変換ダブルコアダブルクラッドファイバを作製した。このとき、太径側のモードフィールド径は約5.6μm、細径側は13.8μmであった。
このファイバを用いて、モードフィールド径が約6.0μmの1個の信号光導光ポートと105μmのコア径を持つ18個の励起光導光ポートを有するマルチコアファイバと、330μmの内側クラッド外径と約25μmの信号光モードフィールド径を持つ増幅用ダブルクラッドファイバとの接続を行ったところ、信号光の(接続損失と本ファイバの挿入損失をあわせた)挿入損失が1.8dB、励起光の(接続損失と本ファイバの挿入損失をあわせた)挿入損失が0.3dBの光結合デバイスを作製することができた。
MCVD法にてGeを含んだ第一コアと第一コアよりもGe添加量を減らした第二コアを作製し、出発石英管を第一クラッドとしたガラスロッドに、フッ素添加外付け法によって第二クラッドをつけたガラスプリフォームを作製した。これをガラス外径がほぼ一定になるように紡糸機によって紡糸し、ガラス外径860μmとし、さらに紡糸時に屈折率の低い、ポリマークラッド用UV樹脂をガラスの外側におよそ25μm厚でコーティングをし、ダブルコアポリマーダブルクラッドファイバを得た。
このファイバを約100mm切り取り、一部の被覆を除去した上で、被覆除去部を火炎で炙り、最細径部が320μmになるまで溶融延伸した。溶融延伸したファイバの最細径部でカットすることで、片端の外径が860μm、反対側の外径が320μmのモードフィールド変換ダブルコアファイバを作製した。このとき、太径側のモードフィールド径は約5.7μm、細径側は11.8μmであった。
このファイバを用いて、モードフィールド径が約5.8μmの1個の信号光導光ポートと105μmのコア径を持つ18個の励起光導光ポートを有するマルチコアファイバと、330μmの内側クラッド外径と約20μmの信号光モードフィールド径を持つ増幅用ダブルクラッドファイバとの接続を行ったところ、信号光の(接続損失と本ファイバの挿入損失をあわせた)挿入損失が2.5dB、励起光の(接続損失と本ファイバの挿入損失をあわせた)挿入損失が0.2dBの光結合デバイスを作製することができた。
本発明のダブルコアファイバの第1実施形態を示す断面図及び径方向の屈折率分布を示す図である。 本発明のダブルコアファイバの第1実施形態を示す斜視図である。 本発明のダブルコアファイバの第2実施形態を示す断面図及び径方向の屈折率分布を示す図である。 本発明のダブルコアファイバの第2実施形態を示す斜視図である。 本発明のダブルコアファイバの第3実施形態を示す断面図及び径方向の屈折率分布を示す図である。 本発明のダブルコアファイバの第3実施形態を示す斜視図である。 本発明のダブルコアファイバの効果を説明するための概要図である。
符号の説明
A,B,C…ダブルコアファイバ、1…第一コア、2…第二コア、3…クラッド、4…保護被覆層、5…ガラス層、6…内側クラッド、7…外側クラッド、8…第一クラッド、9…第二クラッド、10…第三クラッド。

Claims (10)

  1. 長手方向に渡って外径を変化させてモードフィールド径を変換するモードフィールド変換ファイバであって、
    シリカガラスを主成分とし、コアの屈折率構造が2層構造であって、外径が太い側では内側の1層のコアが実質的に基本モードのみのシングルモード導波路として作用し、外径が細い側では、2層のコアが実質的に基本モードのみのシングルモード導波路として作用していることを特徴とするダブルコアファイバ。
  2. 中心の第一コアと、該第一コアの外周を囲む第二コアと、該第二クラッドの外周を囲む1層以上のクラッドとを有してなり、第二コアの、最内層クラッドに対する比屈折率差が0.08%以上であり、第一コアと第二コアとの比屈折率差が0.3%以上、かつ第一コアの外径に対して、第二コアの外径が5倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のダブルコアファイバ。
  3. クラッドが外側クラッドと、外側クラッドに囲まれかつ外側クラッドよりも屈折率が高い内側クラッドの2層構造となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダブルコアファイバ。
  4. 内側クラッドがさらに2層に分かれており、最内側クラッドの屈折率が周囲の内側クラッドの屈折率よりも高いことを特徴とする請求項3に記載のダブルコアファイバ。
  5. 径の小さい側の端の外側クラッドの内径が400μm以下であることを特徴とした請求項3又は4に記載のダブルコアファイバ。
  6. 長手方向にわたる外径の変化がほぼ単調であり、径が大きい側の外径が径の小さい側の外径の1.8倍以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のダブルコアファイバ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のダブルコアファイバを用いたことを特徴とする光結合デバイス。
  8. 請求項3〜6のいずれかに記載のダブルコアファイバを用いたことを特徴とする信号光励起光結合デバイス。
  9. 請求項7に記載の光結合デバイス又は請求項8に記載の信号光励起光結合デバイスを有することを特徴とするファイバアンプ。
  10. 請求項7に記載の光結合デバイス又は請求項8に記載の信号光励起光結合デバイスを有することを特徴とするファイバレーザ。
JP2007039058A 2007-02-20 2007-02-20 ダブルコアファイバ、これを用いた光結合デバイス、信号光励起光結合デバイス、ファイバアンプ及びファイバレーザ Pending JP2008203496A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007039058A JP2008203496A (ja) 2007-02-20 2007-02-20 ダブルコアファイバ、これを用いた光結合デバイス、信号光励起光結合デバイス、ファイバアンプ及びファイバレーザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007039058A JP2008203496A (ja) 2007-02-20 2007-02-20 ダブルコアファイバ、これを用いた光結合デバイス、信号光励起光結合デバイス、ファイバアンプ及びファイバレーザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008203496A true JP2008203496A (ja) 2008-09-04

Family

ID=39781080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007039058A Pending JP2008203496A (ja) 2007-02-20 2007-02-20 ダブルコアファイバ、これを用いた光結合デバイス、信号光励起光結合デバイス、ファイバアンプ及びファイバレーザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008203496A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009111022A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Fujikura Ltd ポンプコンバイナ及び光増幅装置
WO2010009101A3 (en) * 2008-07-14 2010-03-11 Chiral Photonics, Inc. Optical fiber coupler array
JP2010108999A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Fujikura Ltd 光ファイバ及び光ファイバ増幅器
WO2018061725A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社アマダホールディングス 中間クラッドの屈折率が内部クラッドの屈折率より小さい光ファイバコンバイナ、光ファイバ及びレーザ装置
US10564360B2 (en) 2008-07-14 2020-02-18 Chiral Photonics, Inc. Optimized configurable pitch reducing optical fiber coupler array
US10838155B2 (en) 2013-06-14 2020-11-17 Chiral Photonics, Inc. Multichannel optical coupler
US10914891B2 (en) 2013-06-14 2021-02-09 Chiral Photonics, Inc. Multichannel optical coupler
CN113099725A (zh) * 2019-11-08 2021-07-09 株式会社藤仓 光纤
US11156781B2 (en) 2013-06-14 2021-10-26 Chiral Photonics, Inc. Passive aligning optical coupler array
US11966091B2 (en) 2013-06-14 2024-04-23 Chiral Photonics, Inc. Multichannel optical coupler array

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02129609A (ja) * 1988-11-09 1990-05-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> モード変換素子及び光ファイバの接続部構造
JPH04152305A (ja) * 1990-10-17 1992-05-26 Fujitsu Ltd モード変換器製造用ファイバ及びその製造方法並びに上記ファイバを用いたモード変換器
JP2000241649A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Kdd Corp 光ビーム径低減装置
JP2002270928A (ja) * 2001-03-08 2002-09-20 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光励起方法、光増幅装置及びファイバレーザ装置、並びに光ファイバ
JP2004191632A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Hitachi Cable Ltd モードフィールド変換光ファイバ及びその製造方法
JP2005148223A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 光導波路および光エネルギ伝送装置
JP2006519495A (ja) * 2003-01-27 2006-08-24 セラムオプテック ゲーエムベーハー マルチクラッド光ファイバーレーザーおよびそれらの製造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02129609A (ja) * 1988-11-09 1990-05-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> モード変換素子及び光ファイバの接続部構造
JPH04152305A (ja) * 1990-10-17 1992-05-26 Fujitsu Ltd モード変換器製造用ファイバ及びその製造方法並びに上記ファイバを用いたモード変換器
JP2000241649A (ja) * 1999-02-18 2000-09-08 Kdd Corp 光ビーム径低減装置
JP2002270928A (ja) * 2001-03-08 2002-09-20 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光励起方法、光増幅装置及びファイバレーザ装置、並びに光ファイバ
JP2004191632A (ja) * 2002-12-11 2004-07-08 Hitachi Cable Ltd モードフィールド変換光ファイバ及びその製造方法
JP2006519495A (ja) * 2003-01-27 2006-08-24 セラムオプテック ゲーエムベーハー マルチクラッド光ファイバーレーザーおよびそれらの製造
JP2005148223A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Sumitomo Electric Ind Ltd 光導波路および光エネルギ伝送装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009111022A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Fujikura Ltd ポンプコンバイナ及び光増幅装置
WO2010009101A3 (en) * 2008-07-14 2010-03-11 Chiral Photonics, Inc. Optical fiber coupler array
US10564360B2 (en) 2008-07-14 2020-02-18 Chiral Photonics, Inc. Optimized configurable pitch reducing optical fiber coupler array
JP2010108999A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Fujikura Ltd 光ファイバ及び光ファイバ増幅器
US11966091B2 (en) 2013-06-14 2024-04-23 Chiral Photonics, Inc. Multichannel optical coupler array
US10838155B2 (en) 2013-06-14 2020-11-17 Chiral Photonics, Inc. Multichannel optical coupler
US10914891B2 (en) 2013-06-14 2021-02-09 Chiral Photonics, Inc. Multichannel optical coupler
US11156781B2 (en) 2013-06-14 2021-10-26 Chiral Photonics, Inc. Passive aligning optical coupler array
WO2018061725A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社アマダホールディングス 中間クラッドの屈折率が内部クラッドの屈折率より小さい光ファイバコンバイナ、光ファイバ及びレーザ装置
JP2018055043A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社アマダホールディングス 光ファイバコンバイナ及びレーザ装置
CN113099725A (zh) * 2019-11-08 2021-07-09 株式会社藤仓 光纤
JP2022101633A (ja) * 2019-11-08 2022-07-06 株式会社フジクラ 光ファイバ
CN113099725B (zh) * 2019-11-08 2023-08-04 株式会社藤仓 光纤
JP7403574B2 (ja) 2019-11-08 2023-12-22 株式会社フジクラ 光ファイバ
US11860406B2 (en) 2019-11-08 2024-01-02 Fujikura Ltd. Optical fiber
JPWO2021090913A1 (ja) * 2019-11-08 2021-11-25 株式会社フジクラ 光ファイバ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008203496A (ja) ダブルコアファイバ、これを用いた光結合デバイス、信号光励起光結合デバイス、ファイバアンプ及びファイバレーザ
JP5330729B2 (ja) グレーデッドインデックス形マルチモード光ファイバ
US7437046B2 (en) Optical fiber configuration for dissipating stray light
JP4452756B2 (ja) フォトニックバンドギャップファイバ
JP4491192B2 (ja) マルチモードポンプ用の光カプラ
JP5370780B2 (ja) マルチクラッド光ファイバ、光ファイバモジュール、ファイバレーザ及びファイバアンプ
JP4902799B2 (ja) ダブルコア光ファイバ
JP2010061170A (ja) 光ファイバモジュール
KR20040047871A (ko) 다중모드 섬유 레이저 격자
JP5565088B2 (ja) 光ファイバ結合器、ファイバレーザ、および、光ファイバ結合器の製造方法
JP2014016472A (ja) 光学入出力デバイス
JP4268115B2 (ja) シングルモード光ファイバ
EP2120073B1 (en) Photonic band gap fiber
US20150180195A1 (en) Optical fiber coupler and optical fiber amplifier
WO2010035397A1 (ja) 光ファイバ及びその製造方法
JP2017134290A (ja) 光デバイス
JP2003004973A (ja) 光ファイバカプラ及び光ファイバカプラ用の光ファイバ
JP2014197193A (ja) リング結合器
US20230314700A1 (en) Optical fiber bundle structure, optical fiber connection structure, and optical fiber bundle structure manufacturing method
JP2005338436A (ja) 空孔アシスト光ファイバ
US20040151449A1 (en) Single mode fibre
JP5173137B2 (ja) ダブルクラッドファイバ、結合構造、ファイバアンプ及びファイバレーザ
JP5933561B2 (ja) ファイバ光カプラのna低減
JP3640943B2 (ja) フォトニッククリスタルファイバ
JP2006350265A (ja) 高非線形光ファイバ及び高非線形光ファイバモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110830