JP2008191333A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008191333A
JP2008191333A JP2007024547A JP2007024547A JP2008191333A JP 2008191333 A JP2008191333 A JP 2008191333A JP 2007024547 A JP2007024547 A JP 2007024547A JP 2007024547 A JP2007024547 A JP 2007024547A JP 2008191333 A JP2008191333 A JP 2008191333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
sub
main
control
lighting duty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007024547A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Ninomiya
裕一 二宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2007024547A priority Critical patent/JP2008191333A/ja
Publication of JP2008191333A publication Critical patent/JP2008191333A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着装置のヒータ制御時に、フリッカ及び高調波電流の発生を更に確実に低減する。
【解決手段】記録材上に画像を熱定着する定着部材と、交流電源からの電力で発熱して定着部材を加熱するメインヒータと、交流電源からの電力で発熱して定着部材を補助的に加熱するサブヒータとを有するヒータと、交流電源からメインヒータ及びサブヒータに供給される電力を制御する制御部とを備え、制御部は、メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、交流入力正弦波の1周期をなす2半波で1つの点灯デューティとして、メインヒータ及びサブヒータの両方の当該点灯デューティが50%よりも大きいときは、それぞれのヒータの当該2半波のうちの1半波を全点灯とし、メインヒータ及びサブヒータのそれぞれの半波を、同時期に全点灯半波同士で重ねないヒータ制御を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、交流電源からの交流電力でヒータを加熱して記録材上に画像を定着する定着装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置では、一般に、熱ローラ式の定着装置が備えられ、紙、透明フィルム等の記録材表面にトナー像を溶融固着して定着させる。この定着装置は、内側に例えばハロゲンヒータ(以下、ヒータという)が配設された熱ローラと、これに圧接された圧ローラとからなる定着ローラを備え、画像形成時には、ヒータに電力供給が開始され、ヒータの発熱で熱ローラ及び圧ローラが徐々に加熱される。このように加熱された熱ローラ及び圧ローラのニップ部に、トナー像転写後の記録材が挟持搬送されることで、トナー像が記録材表面に定着される。このような定着装置には、交流電源からの電力が供給されるが、ヒータ制御方式としては、ヒータへの交流入力正弦波の1周期を2半波のうち、1半波を全て通電(全点灯)又は停止(全消灯)とする半波制御や、或いは位相制御が行われている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2004−191710号公報
しかしながら、上記のような定着装置では、電源投入時の安定時間短縮のために、ヒータのワット数を大きくすると、半波制御のみによるヒータ制御の場合、電源系統にフリッカ(蛍光灯のチラツキ等となって現れる)が発生しやすい。また、位相制御のみによるヒータ制御の場合、フリッカの値は下がり、蛍光灯のチラツキ等も目立たなくなるが、高調波電流が悪化することがある。この問題については、上記特許文献1に記載される定着装置が好適な効果を発揮するが、更なる改善が望まれている。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、定着装置のヒータ制御時に、フリッカ及び高調波電流の発生を更に確実に低減できるようにすることを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、記録材上に画像を熱定着する定着部材と、
交流電源からの電力で発熱して前記定着部材を加熱するメインヒータと、交流電源からの電力で発熱して前記定着部材を補助的に加熱するサブヒータとを有するヒータ部と、
前記交流電源から前記メインヒータ及びサブヒータに供給される電力を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、交流入力正弦波の1周期をなす2半波で1つの点灯デューティとして、前記メインヒータ及びサブヒータの両方の当該点灯デューティが50%よりも大きいときは、それぞれのヒータの当該2半波のうちの1半波を全点灯とし、前記メインヒータ及び前記サブヒータのそれぞれの半波を、同時期に全点灯半波同士で重ねないヒータ制御を行う定着装置である。
この構成によれば、制御手段が、メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、交流入力正弦波の1周期をなす2半波で1つの点灯デューティとし、メインヒータ及びサブヒータの両方の当該点灯デューティが50%よりも大きいときは、当該2半波のうちの1半波を全点灯とする位相制御を採用してフリッカをより確実に低減させつつ、メインヒータ及びサブヒータのそれぞれの半波を同時期に全点灯半波同士で重ねないようにすることによって、高調波電流の発生が更に低減されるようにしている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置であって、前記制御手段は、前記ヒータ制御に代えて、又は前記ヒータ制御と共に、前記メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、交流入力正弦波の1周期をなす2半波で1つの点灯デューティとして、前記メインヒータ及びサブヒータの両方の前記点灯デューティが50%未満のときは、それぞれのヒータの前記2半波のうちの1半波を全消灯とし、前記メインヒータ及び前記サブヒータのそれぞれの半波を、同時期に全消灯半波同士で重ねないヒータ制御を行うものである。
この構成によれば、制御手段が、メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、メインヒータ及びサブヒータの両方の点灯デューティが50%未満のときは、それぞれのヒータの上記1周期をなす2半波のうちの1半波を全消灯とする位相制御によりフリッカを更に確実に低減させつつ、メインヒータ及びサブヒータのそれぞれの半波を、同時期に全消灯半波同士で重ねないようにすることによって、高調波電流の発生が更に低減されるようにしている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の定着装置であって、前記制御手段は、前記ヒータ制御に代えて、又は前記ヒータ制御と共に、前記メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、前記メインヒータ又はサブヒータの一方のみが点灯デューティ50%よりも大きいときは、当該点灯デューティが50%よりも大きいヒータの前記2半波のうちの1半波を全点灯とし、点灯デューティが50%未満のヒータの前記2半波のうちの1半波を全消灯とし、当該一方のヒータの全点灯半波と、他方のヒータの全消灯半波とを、同時期に重ねるヒータ制御を行うものである。
この構成によれば、制御手段が、メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、メインヒータ又はサブヒータの一方のみ点灯デューティが50%よりも大きいときは、当該点灯デューティが50%よりも大きいヒータの全点灯半波と、他方のヒータの全消灯半波とを同時期に重ねることで、高調波電流の発生が更に低減されるようにしている。
また、請求項4に記載の発明は、前記記録材上にトナー像を形成する画像形成手段を備え、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定着装置によって、前記画像形成手段によって形成された前記記録材上のトナー像を当該記録材上に溶融固着させる画像形成装置である。
この構成によれば、画像形成手段によって形成された前記記録材上のトナー像を記録材に定着させる際に、上記請求項1乃至請求項3に記載の発明によって得られる作用を奏する。
請求項1乃至請求項4に記載の発明によれば、定着装置のヒータ制御時に、フリッカ及び高調波電流の発生を更に確実に低減することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る定着装置及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の一例である複合機の概略構成を示す断面図である。
複合機1は、電子写真方式のプリント方式が採用され、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。この複合機1は、画像を読み取るリーダ部2と、読み取った画像情報に基づいて画像を形成するプリンタ部3(本体M)とを備えている。
リーダ部2は、プラテンガラス11と、押圧板12と、照射ランプ13と、反射ミラー14,15,16と、レンズ17と、CCD(受光素子)18と、画像処理部19とを備えている。リーダ部2においては、原稿Dはその画像面を下方に向けてプラテンガラス11上に載置され、押圧板12によってプラテンガラス11に押圧される。この原稿Dは、照射ランプ13によって画像面が照射される。このときの原稿面からの反射光がさらに反射ミラー14,15,16によって反射され、レンズ17を通過してCCD18に入力され、ここで電気信号に光電変換された後、画像処理部19に入力される。画像処理部9に入力された電気信号は、濃度補正、シェーディング補正等の種々の補正がなされた後、パルス幅変調されて露光装置(後述)に入力される。
プリンタ部3は、ドラム型の感光体ドラム21と、その周囲に配置された一次帯電器22、露光装置23、現像装置24、転写装置25、クリーニング装置26等を備えている。また記録媒体としてのシート状の記録材(例えば、紙、透明フィルム)Pの搬送方向(点線の矢印B方向)に沿っての上流側から順に、給紙カセット27、搬送ベルト28、定着装置29、排紙トレイ30等が配設されている。
プリンタ部3において、感光体ドラム21は、図略の駆動機構によって所定のプロセススピード(周速度)で矢印A方向に回転駆動され、その表面が一次帯電器22によって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光体ドラム21の表面には、露光装置23によって静電潜像が形成される。露光装置23は、上述の画像処理部19から入力された画像情報に基づいてON/OFFされるレーザ光を照射し、感光体ドラム21表面のレーザ光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。感光体ドラム21表面に形成された静電潜像は、現像装置24によって、電荷を有するトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。
給紙カセット27内に収納された記録材Pは、図示しない給送ローラ,搬送ローラ,レジストローラによって、感光ドラム21と転写装置25との間の転写ニップ部に供給される。この際、記録材Pは、レジストローラによって、感光ドラム21上に形成されているトナー像とタイミングを合わせるようにして転写ニップ部に供給される。供給された記録材Pは、転写ニップ部によって挟持搬送されながら、転写装置25によって静電的に、感光体ドラム21上のトナー像が当該記録材Pに転写される。
トナー像転写後の感光ドラム21は、転写時に記録材Pに転写されないで表面に残ったトナー(残留トナー)がクリーニング装置26によって除去される。この後、感光体ドラム21の表面は、次の画像形成が可能な状態となる。トナー像転写後の記録材Pは、感光体ドラム21表面から分離された後、搬送ベルト28によって定着装置29に搬送され、ここで加熱・加圧されて表面にトナー像が定着される。なお、定着装置29の詳細については後述する。定着装置29によって表面にトナー像が定着された記録材Pは、排紙トレイ30上に排出される。これにより、1枚の記録材Pに対する画像形成が終了する。
本発明の一実施形態に係る定着装置29を説明する。図2は、図1に示す定着装置29の拡大図である。図2に示すように、定着装置29は、熱ローラ31及び加圧ローラ32と、ヒータ33と、サーミスタ34と、制御部36とを備えている。熱ローラ31及び加圧ローラ32は、記録材上に画像を熱定着する定着部材(定着ローラ)である。ヒータ33は、熱ローラ31を加熱するために、熱ローラ31内に配設されている。サーミスタ34は、熱ローラ31の温度を検知する。制御部(CPU)36は、定着装置29の制御をはじめ、複合機1全体動作の制御を司る。
さらに、複合機1は、ゼロクロス検知部37と、供給電力調整部38とを備えている。ゼロクロス検知部37は、交流電力が0(ゼロ)になるタイミングを検知する。供給電力調整部38は、交流電源から供給される交流電力を調整する。制御部36は、ゼロクロス検知部37から入力されるゼロクロス検知信号に基づいて、供給電力調整部38を構成するサイリスタ又はトライアック等を制御する。供給電力調整部38は、サイリスタを逆並列接続して構成された位相制御回路又はトライアック,フォトトライアック等を備えており、制御部36からの制御信号に基づいて、後述のようなヒータ33に供給する電力の制御(位相制御等)を行う。
定着部材をなす熱ローラ31は、円筒状の金属製の部材によって形成されていて、図略の駆動機構によって矢印E方向に回転駆動される。加圧ローラ32は、円筒状の弾性を有する部材によって形成されていて、熱ローラ31の下方に、熱ローラ31に対して両ローラの回転軸が平行になる姿勢で配置されている。
加圧ローラ32は、熱ローラ31に対して下方から押圧されている。これにより、熱ローラ31との間に、熱ローラ31及び加圧ローラ32の回転軸に沿って帯状の定着ニップ部Nが形成される。加圧ローラ32は、図略の駆動機構によって矢印F方向に、上述の熱ローラ31とほぼ同じ周速度で回転駆動される。
熱ローラ31はヒータ33により加熱されており、熱ローラ31及び加圧ローラ32は、それぞれ矢印E方向、矢印F方向に回転することで、その定着ニップ部Nによって記録材Pを挟持搬送する。記録材Pは、表面に未定着トナー像を担持した状態で、定着装置29に搬送され、熱ローラ31及び加圧ローラ32の加圧・加熱によって、記録材Pの表面にトナーが溶融固着される。熱ローラ31及び加圧ローラ32は、複数枚の記録材Pに連続してトナー像を定着可能とするために、すなわち連続画像形成時においても、各記録材P及びトナー像に対して、記録材P表面にトナー像を定着させるのに十分な熱量を付与することができる比較的大きな熱容量を有している。
ヒータ33は、それぞれ熱ローラ31の回転軸方向に延びるハロゲンヒータからなるメインヒータ331及びサブヒータ332を備えている。メインヒータ331及びサブヒータ332には、制御部36及び供給電力調整部38の制御の下、交流電源35から電力が供給される。メインヒータ331及びサブヒータ332は、熱ローラ31の側面視中心に配設されていて、熱ローラ31を内側から加熱する。例えば、メインヒータ331は、熱ローラ31の回転軸方向における中央部の発熱量が大きくなるように設けられ、サブヒータ332は、熱ローラ31の回転軸方向における端部の発熱量が大きくなるように設けられている。メインヒータ331及びサブヒータ332に供給される電力は、サーミスタ34が検知する熱ローラ31の温度に応じて、制御部36によって作動制御される供給電力調整部38が制御する。メインヒータ331及びサブヒータ332としては、熱ローラ31及び加圧ローラ32を比較的短時間で加熱できるように、発熱量が多いもの、すなわち、抵抗の大きなものが用いられる。
上述したサーミスタ34は、熱ローラ31の表面に対向させて、熱ローラ31に非接触な状態で配設されている。サーミスタ34は、熱ローラ31表面の温度を検知して、その検知結果を示す温度検知信号を制御部36に送出する。サーミスタ34は、熱ローラの回転軸方向における中央部用及び端部用に、熱ローラ31の回転軸方向において複数備えられており、熱ローラ31及び加圧ローラ32のニップ部に狭持される記録材のサイズや周囲温度等、環境の変化に応じて変化する熱ローラ31の温度を検知して、温度検知信号を制御部36に伝達する。なお、交流電源35としては、一般の家庭用の電源が用いられる。
制御部36は、サーミスタ34からの温度検知信号に基づいて、供給電力調整部38を制御する。制御部36は、ROM又はEEPROM等からなる記憶部361を備えている。この記憶部361には、熱ローラ31の各温度に応じて予め設定されているそれぞれの点灯デューティ(後述)のテーブルが、メインヒータ331及びサブヒータ332のそれぞれについて記憶されている。制御部36は、メインヒータ331及びサブヒータ332のそれぞれについて、サーミスタ34から受け取った温度検知信号が示す温度に応じた点灯デューティのテーブルを決定し、当該決定した点灯デューティのテーブルに従って、供給電力調整部38を制御する。このようにして、供給電力調整部38が、交流電源35からメインヒータ331及びサブヒータ332に供給される電力を制御し、熱ローラ31の温度調整を行う。
上記構成でなる定着装置29では、供給電力調整部38によるメインヒータ331及びサブヒータ332への供給電力の制御により、熱ローラ31の温度が待機温度や定着温度に維持される。本実施形態では、制御部36及び供給電力調整部38が、特許請求の範囲でいう制御手段として機能する。
次に、定着装置29のヒータ33の制御について説明する。図3(a)(b)、図4(a)(b)、及び図5(a)(b)は、ヒータ33の制御の波形を示す図である。
定着装置29では、供給電力調整部38が、メインヒータ331及びサブヒータ332のそれぞれに供給する電力の制御を行うが、メインヒータ331及びサブヒータ332の各々について、点灯デューティを交流入力正弦波の1周期をなす2半波で構成し、当該2半波をなす一方の1半波を全点灯又は全消灯とし、他方の1半波を位相制御とする。さらに、供給電力調整部38は、メインヒータ331及びサブヒータ332のそれぞれの半波を、同時期に全点灯半波同士又は全消灯半波同士で重ねないように制御を行う。
なお、ここでの「点灯デューティ」とは、交流入力正弦波の1周期をなす2半波において、点滅周期(=点灯時間TON+消灯時間TOFF)に対する点灯時間TONの割合を百分率で示したものとする。
以下、図面を参照して説明する。メインヒータ331及びサブヒータ332ともに点灯デューティが50%よりも大きい場合における電力供給制御について説明する。図3は、メインヒータ331及びサブヒータ332ともに点灯デューティが50%よりも大きい場合における電力供給制御の波形を示す図であり、(a)はメインヒータ331の波形を示す図、(b)はサブヒータ332の波形を示す図である。
例えば、メインヒータ331の点灯デューティが80%、サブヒータ332の点灯デューティが60%である場合、供給電力調整部38は、図3(a)(b)に示すように、メインヒータ331及びサブヒータ332の各々について、交流入力正弦波の1周期をなす2半波のうちの一方の1半波を必ず全点灯とする。メインヒータ331についてみると、供給電力調整部38は、1周期をなす2半波の一方の1半波についての点灯デューティを100%とし、他方の1半波についての点灯デューティを60%として、1周期をなす2半波では80%の点灯デューティとする。サブヒータ332についてみると、供給電力調整部38は、1周期をなす2半波の一方の1半波についての点灯デューティを20%とし、他方の1半波についての点灯デューティを100%として、1周期をなす2半波で60%の点灯デューティとする。
さらに、供給電力調整部38は、1半波についての点灯デューティが100%(全点灯)となっているメインヒータ331及びサブヒータ332のそれぞれの半波同士を、同時期に重ねないように制御する。すなわち、図3(a)(b)に示すように、供給電力調整部38は、メインヒータ331の点灯デューティ100%(全点灯)の1半波と、サブヒータ332の点灯デューティ20%の1半波とが同時期に重なり、メインヒータ331の点灯デューティ60%の1半波と、サブヒータ332の点灯デューティ100%(全点灯)の1半波とが同時期に重なるように、交流電源からの電力供給を制御する。
次に、メインヒータ331及びサブヒータ332ともに点灯デューティが50%未満である場合における電力供給制御について説明する。図4は、メインヒータ331及びサブヒータ332ともに点灯デューティが50%未満である場合における電力供給制御の波形を示す図であり、(a)はメインヒータ331の波形を示す図、(b)はサブヒータ332の波形を示す図である。
例えば、メインヒータ331の点灯デューティが40%、サブヒータ332の点灯デューティが25%である場合、供給電力調整部38は、図4(a)(b)に示すように、メインヒータ331及びサブヒータ332の各々について、交流入力正弦波の1周期をなす2半波のうちの一方の1半波を必ず全消灯とする。メインヒータ331についてみると、供給電力調整部38は、1周期をなす2半波の一方の1半波についての点灯デューティを80%とし、他方の1半波についての点灯デューティを0%として、1周期をなす2半波で40%の点灯デューティとする。サブヒータ332についてみると、供給電力調整部38は、1周期をなす2半波の一方の1半波についての点灯デューティを0%とし、他方の1半波についての点灯デューティを50%として、1周期をなす2半波で25%の点灯デューティとする。
さらに、供給電力調整部38は、1半波についての点灯デューティが0%(全消灯)となっているメインヒータ331及びサブヒータ332のそれぞれの半波同士を、同時期に重ねないようにする。すなわち、図4(a)(b)に示すように、供給電力調整部38は、メインヒータ331の点灯デューティ80%の1半波と、サブヒータ332の点灯デューティ0%(全消灯)の1半波とが同時期に重なり、メインヒータ331の点灯デューティ0%(全消灯)の1半波と、サブヒータ332の点灯デューティ50%の1半波とが同時期に重なるように、交流電源からの電力供給を制御する。
次に、メインヒータ331及びサブヒータ332の一方のみが点灯デューティ50%よりも大きい場合における電力供給制御について説明する。図5は、メインヒータ331及びサブヒータ332の一方のみが点灯デューティ50%よりも大きい場合における電力供給制御の波形を示す図であり、(a)はメインヒータ331の波形を示す図、(b)はサブヒータ332の波形を示す図である。
例えば、メインヒータ331の1周期の点灯デューティが80%、サブヒータ332の1周期の点灯デューティが10%である場合、供給電力調整部38は、図5(a)(b)に示すように、点灯デューティが50%よりも大きいメインヒータ331の1周期をなす2半波のうちの1半波を全点灯とし、点灯デューティが50%未満であるサブヒータ332の1周期をなす2半波のうちの1半波を全消灯とする。メインヒータ331についてみると、供給電力調整部38は、1周期をなす2半波の一方の1半波についての点灯デューティを100%とし、他方の1半波についての点灯デューティを60%として、1周期をなす2半波で80%の点灯デューティとする。サブヒータ332についてみると、供給電力調整部38は、1周期をなす2半波の一方の1半波についての点灯デューティを0%とし、他方の1半波についての点灯デューティを20%として、1周期をなす2半波で10%の点灯デューティとする。
さらに、供給電力調整部38は、図5(a)(b)に示すように、1半波についての点灯デューティが100%(全点灯)となっているメインヒータ331の1半波と、1半波についての点灯デューティが0%(全消灯)となっているサブヒータ332の1半波とが同時期に重なり、メインヒータ331の点灯デューティ60%の1半波と、サブヒータ332の点灯デューティ20%の1半波とが同時期に重なるように、交流電源からの電力供給を制御する。
このように、定着装置29のメインヒータ331及びサブヒータ332の制御時に、供給電力調整部38が、メインヒータ331及びサブヒータ332のそれぞれを位相制御することでフリッカを確実に低減し、さらに、供給電力調整部38は、メインヒータ331及びサブヒータ332の各半波同士が同時期に全点灯同士又は全消灯同士で重ならないように制御することで、高調波電流の発生を更に確実に低減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明の一実施形態として、図2に示す定着装置29を例に説明したが、本発明は、図2に示した定着装置に限定されるものではなく、広く一般に、ヒータによる加熱によって記録材P上にトナー像を定着させる方式の定着装置、いわゆる熱定着方式の定着装置に適用することができる。同様に、本発明は、図1に示す画像形成装置に限らず、熱定着方式の定着装置を有する一般的な画像形成装置に対して適用可能である。
また、上記実施形態では、制御部36、ゼロクロス検知部37及び供給電力調整部38が定着装置29に設けられているものとして説明しているが、これら制御部36、ゼロクロス検知部37及び供給電力調整部38は、必ずしも定着装置29に設けられていなくてもよい。また、複合機1の動作制御を司る制御部(制御ユニット)が、制御部36、ゼロクロス検知部37及び供給電力調整部38として機能するようにしてもよい。すなわち、複合機1の動作制御を司る制御部(制御ユニット)が、制御部36、ゼロクロス検知部37及び供給電力調整部38として機能するものも、本発明に係る定着装置及び画像形成装置に含む。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記複合機に限られず、ファクス、プリンタ、複写機などの各種の形態の画像形成装置であってもよい。
本実施の形態に係る画像形成装置の一例である複合機の概略構成を示す断面図である。 図1に示す定着装置の拡大図である。 メインヒータ及びサブヒータともに点灯デューティが50%よりも大きい場合における電力供給制御の波形を示す図であり、(a)はメインヒータの波形を示す図、(b)はサブヒータの波形を示す図である。 メインヒータ及びサブヒータともに点灯デューティが50%未満である場合における電力供給制御の波形を示す図であり、(a)はメインヒータの波形を示す図、(b)はサブヒータの波形を示す図である。 メインヒータ及びサブヒータの一方のみが点灯デューティ50%よりも大きい場合における電力供給制御の波形を示す図であり、(a)はメインヒータの波形を示す図、(b)はサブヒータの波形を示す図である。
符号の説明
1 プリンタ
29 定着装置
31 熱ローラ
32 加圧ローラ
33 ヒータ
331 メインヒータ
332 サブヒータ
34 サーミスタ
35 交流電源
36 制御部
361 記憶部
38 供給電力調整部

Claims (4)

  1. 記録材上に画像を熱定着する定着部材と、
    交流電源からの電力で発熱して前記定着部材を加熱するメインヒータと、交流電源からの電力で発熱して前記定着部材を補助的に加熱するサブヒータとを有するヒータ部と、
    前記交流電源から前記メインヒータ及びサブヒータに供給される電力を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、交流入力正弦波の1周期をなす2半波で1つの点灯デューティとして、前記メインヒータ及びサブヒータの両方の当該点灯デューティが50%よりも大きいときは、それぞれのヒータの当該2半波のうちの1半波を全点灯とし、前記メインヒータ及び前記サブヒータのそれぞれの半波を、同時期に全点灯半波同士で重ねないヒータ制御を行う定着装置。
  2. 前記制御手段は、前記ヒータ制御に代えて、又は前記ヒータ制御と共に、前記メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、交流入力正弦波の1周期をなす2半波で1つの点灯デューティとして、前記メインヒータ及びサブヒータの両方の前記点灯デューティが50%未満のときは、それぞれのヒータの前記2半波のうちの1半波を全消灯とし、前記メインヒータ及び前記サブヒータのそれぞれの半波を、同時期に全消灯半波同士で重ねないヒータ制御を行う請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御手段は、前記ヒータ制御に代えて、又は前記ヒータ制御と共に、前記メインヒータ及びサブヒータの駆動時に、前記メインヒータ又はサブヒータの一方のみが点灯デューティ50%よりも大きいときは、当該点灯デューティが50%よりも大きいヒータの前記2半波のうちの1半波を全点灯とし、点灯デューティが50%未満のヒータの前記2半波のうちの1半波を全消灯とし、当該一方のヒータの全点灯半波と、他方のヒータの全消灯半波とを、同時期に重ねるヒータ制御を行う請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記記録材上にトナー像を形成する画像形成手段を備え、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定着装置によって、前記画像形成手段によって形成された前記記録材上のトナー像を当該記録材上に溶融固着させる画像形成装置。
JP2007024547A 2007-02-02 2007-02-02 定着装置及び画像形成装置 Pending JP2008191333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007024547A JP2008191333A (ja) 2007-02-02 2007-02-02 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007024547A JP2008191333A (ja) 2007-02-02 2007-02-02 定着装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008191333A true JP2008191333A (ja) 2008-08-21

Family

ID=39751507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007024547A Pending JP2008191333A (ja) 2007-02-02 2007-02-02 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008191333A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010204191A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Brother Ind Ltd 加熱装置、及び画像形成装置
JP2011085915A (ja) * 2009-09-15 2011-04-28 Ricoh Co Ltd ヒータ制御装置、画像形成装置およびプログラム
EP2296057A3 (en) * 2009-09-15 2011-06-29 Ricoh Company, Ltd Heater control device, image forming apparatus, and computer program product
EP2363759A1 (en) 2010-03-05 2011-09-07 Ricoh Company, Ltd. Heater Controller, Image Forming Apparatus, Method and Computer Program Product for Controlling Heater
JP2012018480A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Rkc Instrument Inc 電力調整器
CN103019075A (zh) * 2011-09-20 2013-04-03 柯尼卡美能达商用科技株式会社 电力控制方法、电力控制装置以及图像形成装置
JP2014222328A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2017174139A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 アイシン精機株式会社 電力制御装置
JP2021140079A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005195640A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Canon Finetech Inc 定着ヒータ制御方法および画像形成装置
JP2006145978A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Canon Inc 画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005195640A (ja) * 2003-12-26 2005-07-21 Canon Finetech Inc 定着ヒータ制御方法および画像形成装置
JP2006145978A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010204191A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Brother Ind Ltd 加熱装置、及び画像形成装置
JP2011085915A (ja) * 2009-09-15 2011-04-28 Ricoh Co Ltd ヒータ制御装置、画像形成装置およびプログラム
EP2296057A3 (en) * 2009-09-15 2011-06-29 Ricoh Company, Ltd Heater control device, image forming apparatus, and computer program product
US8530800B2 (en) 2009-09-15 2013-09-10 Ricoh Company, Limited Heater control device, image forming apparatus, and computer program product
US8521049B2 (en) 2010-03-05 2013-08-27 Ricoh Company, Limited Heater controller, image forming apparatus, method for controlling heater
CN102193443A (zh) * 2010-03-05 2011-09-21 株式会社理光 用于控制加热器的加热器控制器、图像形成设备和方法
EP2363759A1 (en) 2010-03-05 2011-09-07 Ricoh Company, Ltd. Heater Controller, Image Forming Apparatus, Method and Computer Program Product for Controlling Heater
CN102193443B (zh) * 2010-03-05 2014-09-24 株式会社理光 用于控制加热器的加热器控制器、图像形成设备和方法
JP2012018480A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Rkc Instrument Inc 電力調整器
CN103019075A (zh) * 2011-09-20 2013-04-03 柯尼卡美能达商用科技株式会社 电力控制方法、电力控制装置以及图像形成装置
JP2013064913A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Konica Minolta Business Technologies Inc 電力制御方法、電力制御装置および画像形成装置
US8761630B2 (en) 2011-09-20 2014-06-24 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Power control method, power control device, and image forming apparatus
CN103019075B (zh) * 2011-09-20 2015-07-15 柯尼卡美能达商用科技株式会社 电力控制方法、电力控制装置以及图像形成装置
JP2014222328A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 キヤノン株式会社 像加熱装置
JP2017174139A (ja) * 2016-03-23 2017-09-28 アイシン精機株式会社 電力制御装置
JP2021140079A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置
JP7408439B2 (ja) 2020-03-06 2024-01-05 キヤノン株式会社 加熱装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008191333A (ja) 定着装置及び画像形成装置
KR101273509B1 (ko) 화상형성장치 및 상기 화상형성장치의 정착유닛 제어방법
JP2946734B2 (ja) 定着装置
US6810220B2 (en) Control for a fixing device in an image forming apparatus
US7853164B2 (en) Image forming apparatus and power control method
JP2010237283A (ja) 画像形成装置
JP2013160848A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2004191710A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2008076549A (ja) 定着装置、通電制御方法、通電制御プログラム及び画像形成装置
JP2008089986A (ja) 画像形成装置
JP2003217793A (ja) ヒータ制御装置、定着装置及び画像形成装置
JP2006072235A (ja) 定着装置及びその制御方法、並びに制御プログラム
JP5413699B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2004198537A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5239671B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP6623875B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、駆動装置、駆動方法、および駆動プログラム
JP2007140330A (ja) 画像形成装置
JP5942400B2 (ja) ヒータ制御装置、画像形成装置及びヒータ制御方法
JP2004233745A (ja) 定着ヒータ制御装置及び画像形成装置
JP2006133471A (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JPH1165359A (ja) 定着装置
JP2008209868A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2006018192A (ja) 画像形成装置
JPH09305059A (ja) 画像形成装置
JP2018189718A (ja) 定着装置、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20100121

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120106

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120522