JP2008186020A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 垂直及び水平方向の解像度を向上させるようにした画像表示装置を提供する。
【解決手段】 4点の画素ずらし位置を、標準の第1の画素位置と、標準の第1の画素位置に対し水平方向に水平画素ピッチの約1/2だけずれた第2の画素位置と、水平方向に水平画素ピッチの約3/4又は1/4,垂直方向に垂直画素ピッチの約1/2だけずれた第3の画素位置と、水平方向に水平画素ピッチの約1/4又は3/4,垂直方向に垂直画素ピッチの約1/2だけずれた第4の画素位置とで構成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光学的なウォブリング操作による画素ずらしを行って、高解像度の画像を表示するようにした画像表示装置に関する。
従来、液晶表示素子などを用いた画像表示装置において、液晶表示素子からの光の光軸を所定の方向に振動させるウォブリングと呼ばれる画素ずらし操作を行って、液晶表示素子の解像度を向上させることが知られている。
例えば、特開平4−63332号公報には、表示用液晶パネルに対して、偏光方向制御用液晶パネルと水晶板の組み合わせを2組用い、且つ4つのフレームメモリを用いて、1組の偏光方向制御用液晶パネルと水晶板により画像を水平方向に1/2画素ピッチシフトさせ、他の1組の偏光方向制御用液晶パネルと水晶板により画像を垂直方向に1/2画素ピッチシフトさせて4点画素ずらしを行い、解像度を向上させる手法が示されている。すなわち、1フレームを4フィールドで構成し、画像信号を4つの画像に分割して、それぞれの分割画像をフレームメモリに記憶させる。そして、第1のフィールドでは2組の液晶パネル中を直進させて表示し、第2のフィールドでは水平方向に1/2画素ピッチだけシフトして表示させ、第3のフィールドでは垂直方向に1/2画素ピッチだけシフトして表示させ、第4のフィールドでは水平方向、垂直方向共に1/2画素ピッチだけシフトした位置に表示させて、これらを合成することにより、4点画素ずらしによる高精細な画像が表示されるようになっている。
また、特開平7−36054号公報においても、液晶位相変調素子と複屈折媒体とからなる1次元の2点画素ずらし素子を2組用意し、一方の素子に対して他方の素子を入射光軸の回りに90°回転させて組み合わせ積層して、1フレームあるいは1フィールド内で垂直及び水平方向の4回の画素ずらしを行い、2次元の4点画素ずらしの高解像度化された光学装置について開示がなされている。
特開平4−63332号公報 特開平7−36054号公報
以上のように上記先行技術は、いずれも水平方向の画素ピッチPX ,垂直方向の画素ピッチPY の正方配列の液晶表示素子の画素を、水平、垂直及び斜め方向に1/2画素ピッチずらして、4点画素ずらしを行い、4倍に解像度を上げるようにしたものに関するものである。
ところで、上記4点画素ずらし方式を、図13に示すような一般に用いられている、画素をデルタ配列で配置した液晶表示素子に単に適用し、図14に示すような4点画素ずらしを行った場合、次のような問題点が生じる。すなわち、上記4点画素ずらし方式を行った場合の周波数帯域の変動を考えた場合、図15の周波数帯域図に示すようになる。図15において、横軸は水平方向の周波数帯域、縦軸は垂直方向の周波数帯域、黒丸印は原点(零周波数)、白丸印は液晶表示素子のサンプリング周波数である。ここで、サンプリングされた情報はサンプリング周波数の1/2までしか周波数帯域をもたないというサンプリングの定理から、濃点領域aで示した画素ずらしを行わない元の液晶表示素子の周波数帯域は、上記のような4点画素ずらしを行った場合、淡点で示した領域bの周波数帯域に拡張される。この拡張された周波数帯域においては、図15からわかるように、垂直及び斜め方向においては周波数帯域は増加しているが、水平方向の周波数帯域は、4点画素ずらしを行っても全く増加しておらず、水平方向の解像度は向上しないという問題点がある。
本発明は、従来の液晶表示素子における4点画素ずらし方式をデルタ配列を含む液晶表示素子に適用した場合の上記問題点を解消するためになされたもので、水平及び垂直のいずれの方向においても周波数帯域を増加させ、解像度を向上させることの可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するため、請求項1に係る発明は、画素を規則的に配置した表示素子と、該表示素子の各画素位置をそれぞれ斜め方向に変移させる画素位置変移手段と、該画素位置変移手段に同期して、前記画素位置に対応した画像を前記表示素子に表示すべく画像信号を変移させる画像変移手段とを備え、前記画像位置変移手段は、入射光の偏光方向をスイッチングする偏光制御手段と、入射光の偏光方向に応じて光路を水平方向にスイッチングする第1の光路制御手段と、入射光の偏光方向に応じて光路を垂直方向にスイッチングする第2の光路制御手段とで構成し、画像表示装置を構成するものである。
このように構成した画像表示装置においては、水平方向への第1の光路制御手段(複屈折板の厚み)と垂直方向への第2の光路制御手段(複屈折板の厚み)の設定値を変えることで、任意の方向で斜めに画素を変移させることができる。よって、あらゆる表示素子の配列ピッチに対応することができ、水平及び垂直のいずれの方向においても周波数帯域を増加させ解像度を向上させることが可能な画像表示装置を実現することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
次に、実施例の説明に先立ち、本発明に関連する4点画素ずらし方式の概念について説明する。画素位置変移手段により変移される画素位置において、図1に示すように、第3の画素位置(3) を標準の第1の画素位置(1) に対して水平方向に水平画素ピッチPX の約3/4,垂直方向に垂直画素ピッチPY の約1/2だけずらした位置とし、第4の画素位置(4) を標準の第1の画素位置(1) に対して水平方向に水平画素ピッチPX の約1/4,垂直方向に垂直画素ピッチPY の約1/2だけずらした位置とすることにより、図3に示すように、濃点領域Aで示した画素ずらしを行わない元の液晶表示素子の周波数帯域は、淡点で示した領域Bの周波数帯域に拡張され、周波数帯域は垂直及び水平方向において共に増大し、垂直方向ばかりでなく、水平方向にも解像度を2倍にすることができる。
また、第3の画素位置(3) と第4の画素位置(4) とを、図2の(A)に示すように逆にして、すなわち第3の画素位置(3) を標準の第1の画素位置(1) に対して水平方向に水平画素ピッチPX の約1/4,垂直方向に垂直画素ピッチPY の約1/2だけずらした位置とし、第4の画素位置(4) を標準の第1の画素位置(1) に対して水平方向に水平画素ピッチPX の約3/4,垂直方向に垂直画素ピッチPY の約1/2だけずらした位置としても、同様に垂直及び水平方向の解像度を2倍とすることができる。また、図2の(B)に示すように第3及び第4の画素位置の水平方向のずらし方向を逆にしても同様の効果が得られる。
なお、画素ピッチは、モノクロ表示素子においては隣接画素間のピッチを画素ピッチとし、カラー表示素子の場合は、図4に示すように同行の同色の画素ピッチを水平画素ピッチPX とし、行間のピッチを垂直画素ピッチPY とする。
次に、本発明の具体的な実施例について説明する。図5は、本発明に係る画像表示装置の具体的な実施例の全体構成を示すブロック構成図である。この実施例に係る画像表示装置における光学系は、バックライト1と、液晶表示素子2と画素飛ばしを行う画素飛ばし光学素子(画素位置変移手段)3と、飛ばし処理された画素を拡大して観察するための接眼光学系4とで構成されている。また、この光学系に付随する電気的な回路系の構成は、画素飛ばし制御に合わせて映像信号を制御するための映像信号処理回路5と、液晶表示素子2を駆動するLCD駆動回路6と、映像同期信号及びフィールド判別信号に基づいて画素飛ばし光学素子3を制御するための画素飛ばし制御回路7とで構成されている。
次に、画素飛ばし光学素子3の具体的な構成例を図6に基づいて説明する。図6において、3−1は第1のTN液晶セル、3−2は水晶やニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の結晶からなる第1の複屈折板で、第1のTN液晶セル3−1と第1の複屈折板3−2とが1組となって横方向の1次元の画素飛ばし素子を構成している。3−3は光の偏光方向をθ方向分回転させる機能をもつ旋光板であり、3−4は第2のTN液晶セル、3−5は第2の複屈折板で、材料としてはそれぞれ第1のTN液晶セル3−1,第1の複屈折板3−2と同じものであるが、これらは1組となって斜めθ方向の画素飛ばし素子を構成している。
次に、このように構成されている画素飛ばし光学素子の動作について説明する。図6に示すように、液晶表示素子2としては実線矢印で示すよう横方向(水平方向)の偏光方向の光を射出するものが用いられているものとする。第1のTN液晶セル3−1は、印加電圧をON,OFFすることにより出射する光の偏光方向を90°変えるようになっている。すなわち、印加電圧ONのときは、実線矢印で示すように偏光方向は変わらず、偏光方向が横方向の光はそのまま通過する。印加電圧OFFのときは、点線矢印で示すように偏光方向が90°すなわち縦方向に回転する。第1の複屈折板3−2は、結晶軸が図示のように横方向に45°傾いており、第1のTN液晶セル3−1への印加電圧をONとしたときの偏光方向が横方向の光は、実線矢印で示すように横方向にずれて出射される。一方、OFFとしたときの偏光方向が縦方向の光は、点線矢印で示すようにそのまま通過する。したがって、第1のTN液晶セル3−1と第1の複屈折板3−2からなる画素ずらし素子への印加電圧をON,OFFすることにより、液晶表示素子2から出射された光を、そのまま通過させたり、あるいは横方向(水平方向)にずらしたりして出射する。なお、このずらし量は、第1の複屈折板3−2の厚みと複屈折材料の複屈折の値で決まる。ここで、第1の複屈折板3−2の厚みは、図7に示した画素とばし量PX /2に相当する厚みに設定する。
次に、第1の複屈折板3−2から出射された光は、旋光板3−3により光の偏光方向が、実線及び点線矢印で示すようにθ°(例えば60°)回転させられる。これは、後述の第2の複屈折板3−5でθ°斜め方向に出射位置をずらすために、偏光方向をθ°変えるようにするものである。なお、θの値は正確には、水平画素ピッチをPX ,垂直画素ピッチをPY とすると、θ=tan-1{(2PY /PX )±n・π/2},(但しn=0,1,2,・・・・・)で表される。
次いで、旋光板3−3から出射し第2のTN液晶セル3−4に入射した光は、第1のTN液晶セル3−1と同様に、印加電圧をON,OFFすることにより出射する光の偏光方向が変えられる。すなわち、印加電圧ONのときは、偏光方向は変わらず、ON・ONの実線矢印、及びOFF・ONの点線矢印で示すように、偏光方向が変わらずに、旋光板3−3で旋光された光がそのまま通過する。印加電圧OFFのときは、偏光方向は90°回転し、ON・OFFの点線矢印及びOFF・OFFの実線矢印で示すように、偏光方向が90°回転して出射される。
次に、第2のTN液晶セル3−4からの出射光は第2の複屈折板3−5に入射されるが、この第2の複屈折板3−5は、水平及び垂直方向共に結晶軸がθ°傾斜しており、すなわち結晶軸は斜め方向に傾いている。したがって、このような傾斜結晶軸をもつ第2の複屈折板3−5からは、OFF・ONの点線矢印で示す光及びON・OFFの点線矢印で示す光は、そのまま出射され、ON・ONの実線矢印で示す光及びOFF・OFFの実線矢印で示す光は、それぞれθの角度で斜め方向にずらされた位置から出射される。なお、第2の複屈折板3−5の厚みは、図7に示した画素ずらし量{(PX /4)2 +(PY /2)2 1/2 に相当する。
以上のように、第1及び第2のTN液晶セル3−1,3−4に対する印加電圧のON,OFFを、表1に示すように組み合わせることにより、液晶表示素子2からの出射光を、図7に示すように(1) 〜(4) の画素位置へ出射するように制御することができる。なお、印加電圧のON,OFFを、表1に示すような順番で制御することにより、各画素位置は図7において矢印で示すような巡回順となる。
Figure 2008186020
また、表2に示すような組み合わせ印加電圧の順序とすることにより、各画素位置を図8の矢印で示すような順序、すなわちたすき掛け順となるように制御することができる。
Figure 2008186020
電気回路系の後段で画像補正を行う場合、画素飛ばし順をたすき掛け順とすると、隣接する画素が離れすぎる部分((4) 画素位置→(1) 画素位置)があり、巡回型に比べて好ましくない場合があるが、電気回路的には(3) と(4) の画素位置の表示の際に表示するデータを入れかえる必要がないので、逆向き走査のないたすき掛け順方式の方が好ましい。
なお、巡回型あるいはたすき掛け順のいずれの画素飛ばし方式においても、スタート位置はいずれの位置にしてもよく、また表1あるいは表2に示した回り順序を逆回りとしてもよいことは勿論である。
次に、映像信号処理回路等の電気回路系の構成例を、図9のブロック構成図に基づいて説明する。入力信号としては、複合映像信号VBSあるいはS端子より入力されるY,C信号が入力される。複合映像信号VBSの場合は、まずY/C分離回路11でY信号とC信号に分離される。そしてスイッチ回路12において、複合映像信号VBSかS端子よりの入力信号のいずれかを選択して、Y信号とC信号を出力する。スイッチ回路12からのY信号とC信号はデコーダ13に入力され、R,G,B信号に変換されると共に、垂直同期信号VD及び水平同期信号HDが取り出され、更にフィールド信号E/Oも取り出され、タイミング発生回路14に入力される。なお、15はPLL回路である。
デコーダ13からのR,G,B信号はゲイン制御アンプ及びエンハンス回路16に入力され、映像のコントラストの制御、水平方向のある周波数のコントラストの制御などが行われる。なお、この際、調整ボリウム17によりユーザがコントラストやエンハンスの調整を行うことができるようになっている。ゲイン制御アンプ及びエンハンス回路16からの出力信号はA/D変換器18でA/D変換されるが、ここでA/D変換のサンプリングは、液晶表示素子の画素ピッチの中間位置に画素位置を飛ばすため、通常の液晶表示素子のサンプリング周波数の2倍の周波数で行われる。
ここで、図7又は図8に示すように画素位置をずらして画素飛ばしを行う場合に、(1) ,(2) の画素位置を偶数(E)フィールドとし、(3) ,(4) の画素位置を奇数(O)フィールドとすると、奇数フィールドのA/D変換器におけるサンプリングタイミングを、PX /4に相当する時間、ディレイ回路19を通して遅らせる。なお、セレクタ20は、偶数フィールドに対するサンプリングタイミングとディレイ回路19を通して遅延させた奇数フィールドに対するサンプリングタイミングとを選択切り換えするものである。
21はR,G,B信号毎に設けられた倍速変換用メモリで、フィールド画素数分のメモリを備えており、読み出し時には、例えば偶数フィールドの場合はまず(1) の画素位置に相当する映像信号を通常の2倍の速度で読み出し、その読み出しの終了後、(2) の画素位置に相当する映像信号を同じく通常の2倍の速度で読み出すようになっており、奇数フィールドの場合は(3) の画素位置に相当する映像信号を読み出して、次いで(4) の画素位置に相当する映像信号を読み出すようになっている。
22はFIFOメモリで、前フィールドの映像信号を記憶させておくメモリであり、FIFOメモリ22で記憶させておいた前フィールドの映像信号と現フィールドの映像信号とを用いて、演算回路23で演算処理により画像補正を行うようになっている。液晶表示素子は応答速度が遅いため隣接画素へ信号が漏れ込む傾向があるので、コントラスト強調する必要がある。そこで、この演算回路23で行われる画像補正は、前フィールドの映像信号と現フィールドの映像信号とを比較して、差分がより大きくなるように演算処理を行って、コントラスト強調を行った新たな映像信号を出力するようにしている。
演算回路23による画像補正の演算処理後の映像信号は、D/A変換器24でアナログ信号に変換され、LCD用RGBドライバ25に、タイミングジェネレータ14から供給されるサンプルホールド信号SHと共に入力される。そしてLCD用RGBドライバ25においてはLCD駆動信号を生成し、液晶表示素子(LCD)26へ印加し該液晶表示素子26を駆動する。なお、27はLCD用タイミングジェネレータで、タイミングジェネレータ14から垂直同期信号VD,水平同期信号HD,奇数フィールド又は偶数フィールドを表す信号O/E,及び奇数又は偶数フィールドにおいて、1番目のフィールドか2番目のフィールドかを表す信号(1) /(2) が入力され、液晶表示素子用のタイミング信号を生成し出力するようになっている。28,29は第1及び第2のTN液晶セルで、該第1及び第2のTN液晶セル28,29には、前記LCD用タイミングジェネレータ27と同様の信号を受けてTN液晶セル用タイミング信号を生成するTN液晶セル用タイミングジェネレータ30から、それぞれタイミング信号が送出され、駆動されるようになっている。
なお、演算回路23においては、図示していないCPUとの間で信号の授受が行われるように示しているが、これは、液晶表示素子の応答速度は温度によって変化するので、CPUにより演算回路23における演算係数を温度によって変える制御を行わせるようにしていることを示している。
また、この構成例の画素飛ばし光学素子においては、横方向の画素飛ばし素子からの出射光を、旋光板3−3により偏光方向をθ°回転させたのち、斜め方向の画素飛ばし素子に入射させるようにしたものを示したが、前段に斜め方向の画素飛ばし素子を配置し、旋光板で偏光方向を水平方向に戻して、後段に配置した横方向の画素飛ばし素子に入射させるように構成することもでき、同様な作用効果を得ることができる。
次に、画素位置を4つの位置にずらす画素飛ばし光学素子(画素位置変移手段)の他の構成例について説明する。図6に示した画素飛ばし光学素子においては、旋光板を用いたものを示したが、この構成例では、旋光板の代わりに、後段のTN液晶セルに対して2枚の複屈折板を配置して、旋光板を用いた場合と同様な機能をもたせるようにしたものである。
これを図10の(A),(B)に示した原理図に基づいて説明する。図10の(A),(B)において、31は出射位置を水平方向にずらす、すなわち水平方向に飛ばす初段複屈折板で、32は出射位置を垂直方向にずらす、すなわち垂直方向に飛ばす次段複屈折板であり、この2枚の複屈折板31,32を重ね合わせて組み合わせることにより、出射位置を斜め方向にずらす、すなわち斜め方向に飛ばすことが可能となる。すなわち、図10の(A)に示すように、画素飛ばし光学素子の後段の第2のTN液晶セルから偏光方向が水平方向の光が初段複屈折板31に入射したとすると、画素位置は水平方向に飛ばされて出射する。次段の複屈折板32では偏光方向が横方向の光に対しては何も作用しないので、そのまま通過し画素位置は横方向に飛んだ状態で出射される(黒丸印参照)。
次に、図10の(B)に示すように第2のTN液晶セルから偏光方向が縦方向の光が初段複屈折板31に入射したとすると、縦方向の光に対しては何も作用しないので、そのまま通過し次段の複屈折板32へ入射する。次段複屈折板32においては縦方向に画素位置がずらされて出射する(黒丸印参照)。
したがって、図10の(A)における次段複屈折板32からの出射状態から、図10の(B)における次段複屈折板32からの出射状態をみると、黒丸で示した画素位置は、横方向にずらされた位置から縦方向にずらされた位置へ移動した状態となり、これは結局斜め方向にずらされた状態となる。このように、後段の第2のTN液晶セルからの偏光方向が水平方向及び垂直方向の光に対して、2枚の組み合わせ複屈折板を介在させることにより、光出射位置すなわち画素位置を斜め方向に飛ばすことができる。
次に、この原理を用いて構成した画素飛ばし光学素子の構成を図11に示す。この図11に示す画素飛ばし光学素子においては、図6に示した画素飛ばし光学素子と同一又は対応する部材には同一符号を付して示している。この画素飛ばし光学素子は、第1のTN液晶セル3−1と第1の複屈折板3−2とからなる横方向の画素飛ばし素子と、第2のTN液晶セル3−4と第2の複屈折板3−5と第3の複屈折板3−6とからなる斜め方向の画素飛ばし素子とで構成されている。なお、第2の複屈折板3−5と第3の複屈折板3−6は、図10の原理図で示した初段複屈折板と次段複屈折板に対応するものである。ここで、第2の複屈折板3−5は図12の画素とばし位置におけるPX /4に相当する厚さを有しており、第3の複屈折板3−6は図12におけるPY /2に相当する厚さを有している。また第1の複屈折板3−2の厚みは、図6に示した画素とばし光学素子の場合と同様にPX /2に相当する厚さを有している。
次に、このように構成されている画素飛ばし光学素子の動作について説明する。この画素飛ばし光学素子においても、液晶表示素子2としては実線矢印で示すように横方向(水平方向)の偏光方向の光を射出するものが用いられているものとする。第1のTN液晶セル3−1は、印加電圧をON,OFFすることにより出射する光の偏光方向を90°変えるようになっている。第1の複屈折板3−2は、結晶軸が図示のように横方向に45°傾いており、第1のTN液晶セル3−1の印加電圧をONとしたときの偏光方向が横方向の光は、実線矢印で示すように横方向にずれて出射される。一方、OFFとしたときの偏光方向が縦方向の光は作用を受けず、そのまま点線矢印で示すように通過する。したがって、第1のTN液晶セル3−1と第1の複屈折板3−2からなる画素ずらし素子への印加電圧をON,OFFすることにより、液晶表示素子2から出射された光を、そのまま通過させたり、あるいは横方向(水平方向)にずらしたりして出射する。
次いで、第2のTN液晶セル3−4に入射した光は、第1のTN液晶セル3−1と同様に、印加電圧をON,OFFすることにより、出射する光の偏光方向が90°変えられる。すなわち、印加電圧ONのときは偏光方向が変わらず、ON・ONの実線矢印、及びOFF・ONの点線矢印で示すように偏光方向は変わらず、そのまま通過する。印加電圧OFFのときは偏光方向は90°回転し、ON・OFFの点線矢印、及びOFF・OFFの実線矢印で示すように偏光方向が90°回転して出射される。
次に、第2のTN液晶セル3−4からの出射光は、結晶軸を横方向に傾けた第2の複屈折板3−5と結晶軸を縦方向に傾けた第3の複屈折板3−6の2枚の複屈折板を通過させることにより、図10の原理図で示したように、第3の複屈折板3−6からは、偏光方向が横方向の光はON・ONの実線矢印及びOFF・OFFの実線矢印で示すように横方向に少しずらされて出射する。一方、偏光方向が縦方向の光はON・OFFの点線矢印及びOFF・ONの点線矢印で示すように縦方向に少しずらされて出射する。すなわち、偏光方向が縦方向の光は、偏光方向が横方向の光に対して斜め方向にずらされた位置から出射される。
以上のように、第1及び第2のTN液晶セル3−1,3−4に対する印加電圧のON,OFFを、表3に示すような組み合わせ順とすることにより、液晶表示素子2からの出射位置(画素位置)を、図12に示すように(1) 〜(4) の画素位置へ制御することができる。
Figure 2008186020
ところで、上記図6に示した画素飛ばし光学素子においては、第2のTN液晶セルには旋光板で偏光方向が回転傾斜された偏光が入射するようになっているので、第1のTN液晶セルとは同じ種類のものは使えないが、この図11に示した構成例における画素飛ばし光学素子においては、第1のTN液晶セルと第2のTN液晶セルには偏光方向が同じ偏光が入射するようになっているので、同じ種類のTN液晶セルを用いることができ、したがってコスト的に有利である。また、この画素飛ばし光学素子は旋光板の代わりに2枚の複屈折板の組み合わせを用いているが、旋光板は複屈折板に比べて高価なので、この点においてもコスト的に有利である。なお、図6に示した画素飛ばし光学素子においては、旋光板3−3を第2のTN液晶セル3−4と第2の複屈折板3−5との間に配置することができ、この場合は第1のTN液晶セルと第2のTN液晶セルとは同じ種類のものを用いることができる。
また、図11に示した画素飛ばし光学素子においては、第1の複屈折板の厚さは第2の複屈折板の厚さの2倍となっており、したがって第2の複屈折板を2枚重ねて、且つ結晶軸方向を調整することにより第1の複屈折板を構成することもできる。このように構成することにより、素子全体を2種類の複屈折板で構成することができ、コスト的なメリットが得られる。
また、この構成例においても、第2のTN液晶セル3−4と第2の複屈折板3−5と第3の複屈折板3−6とからなる斜め方向の画素飛ばし素子を前段に配置し、後段に第1のTN液晶セル3−1と第1の複屈折板3−2とからなる横方向の画素飛ばし素子を配置して、画素飛ばし光学素子を構成しても、同様な作用効果が得られる。
本発明に関連する画像表示装置の画素飛ばし位置を示す図である。 図1に示した画素飛ばし位置の変形例を示す図である。 図1に示した画素飛ばしによる周波数帯域の拡大態様を示す図である。 カラー表示素子の水平画素ピッチ及び垂直画素ピッチを示す説明図である。 本発明に係る画像表示装置の実施例の全体構成を示すブロック構成図である。 図5に示した実施例における画素飛ばし光学素子の構成例を示す図である。 図6に示した画素飛ばし光学素子による画素位置の飛ばし順を示す図である。 図6に示した画素飛ばし光学素子による画素位置の他の飛ばし順を示す図である。 図5に示した実施例における電気回路系の構成例を示すブロック構成図である。 図5に示した実施例における画素飛ばし光学素子の他の構成例の動作原理を示す説明図である。 図10に示した説明図に基づく画素飛ばし光学素子の他の構成例を示す図である。 図11に示した画素飛ばし光学素子による画素飛ばし位置を示す図である。 一般のデルタ配列の液晶表示素子の画素配列を示す図である。 デルタ画素配列の液晶表示素子に従来の4点画素ずらし方式を適用した場合の、画素ずらし位置を示す図である。 図14に示した画素ずらしを行った場合の周波数帯域の拡大態様を示す図である。
符号の説明
1 バックライト
2 液晶表示素子
3 画素飛ばし光学素子
3−1 第1のTN液晶セル
3−2 第1の複屈折板
3−3 旋光板
3−4 第2のTN液晶セル
3−5 第2の複屈折板
3−6 第3の複屈折板
4 接眼光学系
5 映像信号処理回路
6 LCD駆動回路
7 画素飛ばし制御回路
11 Y/C分離回路
12 スイッチ回路
13 デコーダ
14 タイミング発生回路
15 PLL回路
16 ゲイン制御アンプ及びエンハンス回路
17 調整ボリウム
18 A/D変換器
19 ディレイ回路
20 セレクタ
21 倍速変換用メモリ
22 FIFOメモリ
23 演算回路
24 D/A変換器
25 LCD用RGBドライバ
26 液晶表示素子
27 LCD用タイミングジェネレータ
28 第1のTN液晶セル
29 第2のTN液晶セル
30 TN液晶セル用タイミングジェネレータ
31 初段複屈折板
32 次段複屈折板

Claims (1)

  1. 画素を規則的に配置した表示素子と、該表示素子の各画素位置をそれぞれ斜め方向に変移させる画素位置変移手段と、該画素位置変移手段に同期して、前記画素位置に対応した画像を前記表示素子に表示すべく画像信号を変移させる画像変移手段とを備え、前記画像位置変移手段は、入射光の偏光方向をスイッチングする偏光制御手段と、入射光の偏光方向に応じて光路を水平方向にスイッチングする第1の光路制御手段と、入射光の偏光方向に応じて光路を垂直方向にスイッチングする第2の光路制御手段とからなることを特徴とする画像表示装置。
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