以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面の情報処理システム(例えば、図1の情報処理システム11)は、コンテンツを提供する情報処理装置(例えば、図1のコンテンツサーバ21)、および、前記情報処理装置から取得したコンテンツを記憶する記憶部(例えば、図3の記憶部108)を有する情報処理端末装置(例えば、図1のホームサーバ22)を含む情報処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記情報処理端末装置からの要求に応じて、前記情報処理端末装置が前記情報処理装置からコンテンツを利用できる権利である利用権を有するコンテンツの送信を制御するコンテンツ送信制御手段(例えば、図2のコンテンツ送信部54)を含み、前記情報処理端末装置は、コンテンツが利用される可能性の高さに基づいて、前記利用権を有するコンテンツの優先順位を設定する優先順位設定手段(例えば、図3の優先順位設定部104)と、優先順位が高いコンテンツのうち前記記憶部に記憶されていないコンテンツを前記情報処理装置から取得し、前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶されているコンテンツのうち優先順位が低いコンテンツを前記記憶部から削除することにより、前記記憶部が記憶するコンテンツの内容および量を制御するコンテンツ管理手段(例えば、図3のコンテンツ管理部105)とを備える。
本発明の第1の側面の情報処理方法は、コンテンツを提供する情報処理装置(例えば、図1のコンテンツサーバ21)、および、前記情報処理装置から取得したコンテンツを記憶する記憶部(例えば、図3の記憶部108)を有する情報処理端末装置(例えば、図1のホームサーバ22)を含む情報処理システム(例えば、図1の情報処理システム11)の情報処理方法において、前記情報処理装置により実行される、前記情報処理端末装置からの要求に応じて、前記情報処理端末装置が前記情報処理装置からコンテンツを利用できる権利である利用権を有するコンテンツの送信を制御する(例えば、図8のステップS56またはS57)ステップと、前記情報処理端末装置により実行される、コンテンツが利用される可能性の高さに基づいて、前記利用権を有するコンテンツの優先順位を設定し(例えば、図4のステップS7)、優先順位が高いコンテンツのうち前記記憶部に記憶されていないコンテンツを前記情報処理装置から取得し、前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶されているコンテンツのうち優先順位が低いコンテンツを前記記憶部から削除することにより、前記記憶部が記憶するコンテンツの内容および量を制御する(例えば、図4のステップS10)ステップとを含む。
本発明の第2の側面の情報処理端末装置(例えば、図1のホームサーバ22)は、第1に、情報処理装置から取得したコンテンツを記憶する記憶部(例えば、図3の記憶部108)を有する情報処理端末装置(例えば、図1のコンテンツサーバ21)において、コンテンツが利用される可能性の高さに基づいて、前記情報処理装置からコンテンツを利用できる権利である利用権を有するコンテンツの優先順位を設定する優先順位設定手段(例えば、図3の優先順位設定部104)と、優先順位が高いコンテンツのうち前記記憶部に記憶されていないコンテンツを前記情報処理装置から取得し、前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶されているコンテンツのうち優先順位が低いコンテンツを前記記憶部から削除することにより、前記記憶部が記憶するコンテンツの内容および量を制御するコンテンツ管理手段(例えば、図3のコンテンツ管理部105)とを備える。
本発明の第2の側面の情報処理端末装置は、第2に、前記情報処理装置からコンテンツを取得する前に、そのコンテンツの前記利用権を示し、そのコンテンツより容量が少ないデータである権利データを取得する権利データ取得手段(例えば、図3の権利データ取得部103)をさらに備え、前記優先順位設定手段は、前記権利データを有するコンテンツの優先順位を設定する。
本発明の第2の側面の情報処理方法、または、プログラムは、情報処理装置(例えば、図1のコンテンツサーバ21)から取得したコンテンツを記憶する記憶部を有する情報処理端末装置(例えば、図1のホームサーバ22)の情報処理方法、または、情報処理装置(例えば、図1のコンテンツサーバ21)から取得したコンテンツを記憶する記憶部を有する情報処理端末装置(例えば、図1のホームサーバ22)のコンピュータに情報処理を実行させるプログラムにおいて、コンテンツが利用される可能性の高さに基づいて、前記情報処理装置からコンテンツを利用できる権利である利用権を有するコンテンツの優先順位を設定し(例えば、図4のステップS7)、優先順位が高いコンテンツのうち前記記憶部に記憶されていないコンテンツを前記情報処理装置から取得し、前記記憶部に記憶させ、前記記憶部に記憶されているコンテンツのうち優先順位が低いコンテンツを前記記憶部から削除することにより、前記記憶部が記憶するコンテンツの内容および量を制御する(例えば、図4のステップS10)ステップを含む。
本発明の第3の側面の情報処理装置(例えば、図1のコンテンツサーバ21)は、第1に、情報処理端末装置(例えば、図1のホームサーバ22)にコンテンツを提供する情報処理装置において、前記情報処理端末装置からの要求に応じて、前記情報処理端末装置が前記情報処理装置からコンテンツを利用できる権利である利用権を示し、そのコンテンツより容量が少ないデータである権利データの送信を制御する権利データ送信制御手段(例えば、図2の権利データ生成部53)と、前記情報処理端末装置からの要求に応じて、前記情報処理端末装置が前記権利データを有するコンテンツの送信を制御するコンテンツ送信制御手段(例えば、図2のコンテンツ送信部54)とを備える。
本発明の第3の側面の情報処理装置は、第2に、前記情報処理端末装置が前記権利データを有していないコンテンツのうち、前記情報処理端末装置において利用される可能性が高いコンテンツを、前記権利データが取得される前に前記情報処理端末装置に送信するように制御する推薦コンテンツ送信制御手段(例えば、図2の推薦コンテンツ送信部55)をさらに備える。
本発明の第3の側面の情報処理方法、または、プログラムは、情報処理端末装置(例えば、図1のホームサーバ22)にコンテンツを提供する情報処理装置(例えば、図1のコンテンツサーバ21)の情報処理方法、または、情報処理端末装置にコンテンツを提供する情報処理装置のコンピュータに情報処理を実行させるプログラムにおいて、前記情報処理端末装置からの要求に応じて、前記情報処理端末装置が前記情報処理装置からコンテンツを利用できる権利である利用権を示し、そのコンテンツより容量が少ないデータである権利データの送信を制御し(例えば、図8のステップS52)、前記情報処理端末装置からの要求に応じて、前記情報処理端末装置が前記権利データを有するコンテンツの送信を制御する(例えば、図8のステップS56またはS57)ステップを含む。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態を示すブロック図である。図1の情報処理システム11は、コンテンツサーバ21、および、ホームサーバ22により構成される。コンテンツサーバ21およびホームサーバ22は、例えば、インターネットなどにより構成されるネットワーク23を介して相互に接続される。
コンテンツサーバ21は、例えば、映画や音楽などのコンテンツを販売または提供する事業者などが保有するサーバである。コンテンツサーバ21は、ホームサーバ22からの要求に応じて、コンテンツサーバ21から所定のコンテンツを利用できる権利を示す権利データを、ネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。また、コンテンツサーバ21は、ホームサーバ22からの要求に応じて、ホームサーバ22が権利データを有するコンテンツを、ネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。
コンテンツサーバ21は、ホームサーバ22からの要求に応じて、ホームサーバ22が権利データを有していないが、ユーザが利用する可能性が高いと推測されるコンテンツを抽出し、抽出したコンテンツ(以下、推薦コンテンツと称する)および推薦コンテンツの一覧をホームサーバ22に送信する。すなわち、ホームサーバ22が権利データを有していないが、ホームサーバ22において利用される可能性が高いコンテンツが、推薦コンテンツとして、コンテンツサーバ21からホームサーバ22に提供される。なお、コンテンツサーバ21が提供するコンテンツは、権利データがないと利用できないため、ホームサーバ22において、取得した推薦コンテンツは、そのコンテンツの権利データを取得するまで利用することができない。
ホームサーバ22は、例えば、コンテンツサーバ21により提供されるコンテンツを利用するユーザが保有するサーバであり、例えば、専用のハードウエア、または、パーソナルコンピュータ上で動作するソフトウエアなどにより実現される。ホームサーバ22は、ネットワーク23を介して、各種のコンテンツまたはコンテンツの権利データの送信をコンテンツサーバ21に要求し、それに対応して、コンテンツサーバ21からネットワーク23を介して送信されてくるコンテンツまたは権利データを受信し、記憶部108(図3)に記憶させる。
また、ホームサーバ22は、例えば、図示せぬホームネットワークに接続され、ホームネットワークに接続されている図示せぬ各種の機器に、コンテンツサーバ21から取得したコンテンツを供給する。ユーザは、ホームサーバ22、または、ホームネットワークに接続されている機器を用いて、ホームサーバ22に記憶されているコンテンツを利用する。
なお、図1では、説明を簡単にするために、コンテンツサーバおよびホームサーバを1台ずつ設けた例を図示しているが、もちろん、コンテンツサーバおよびホームサーバをそれぞれ2台以上設けるようにすることも可能である。
図2は、コンテンツサーバ21の機能的構成を示すブロック図である。コンテンツサーバ21は、通信部51、暗号化・認証部52、権利データ生成部53、コンテンツ送信部54、推薦コンテンツ送信部55、記憶部56、および、操作部57を含むように構成される。
通信部51は、所定のプロトコルに基づいて、ネットワーク23を介してホームサーバ22と通信し、コンテンツ、権利データなどの各種のデータの送受信を行う。
暗号化・認証部52は、所定の方式に基づいて、ホームサーバ22に送信するデータを暗号化し、通信部51に供給する。また、暗号化・認証部52は、ネットワーク23および通信部51を介して、ホームサーバ22から受信した、所定の方式により暗号化されたデータを復号し、復号したデータを必要に応じて権利データ生成部53またはコンテンツ送信部54に供給する。さらに、暗号化・認証部52は、所定の方式に基づいて、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22との間で、ホームサーバ22を用いてコンテンツサーバ21へのアクセスを要求するユーザを認証する認証処理を行う。また、暗号化・認証部52は、所定の方式に基づいて、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22との間で、ホームサーバ22に送信する有料コンテンツの課金、決済などの課金処理を行う。暗号化・認証部52は、認証処理または課金処理の結果を示す情報を、権利データ生成部53、コンテンツ送信部54、または、推薦コンテンツ送信部55に供給する。
権利データ生成部53は、ホームサーバ22からの要求に応じて、要求されたコンテンツの権利データを生成し、暗号化・認証部52、通信部51、および、ネットワーク23を介して、ホームサーバ22に送信する。権利データは、例えば、コンテンツの種類(例えば、映画、音楽、ゲームなど)、ジャンル(例えば、スポーツ、ドラマ、音楽番組、ミュージッククリップなど)、タイトル、概要、容量、作者やアーティスト名、販売会社名、再生時間、提供開始日などのコンテンツの属性、コンテンツの有効期限、コンテンツを利用できる権利を証明する情報(以下、利用権証明情報と称する)などを含み、対応するコンテンツと比較して容量が小さいデータとされる。また、権利データ生成部53は、例えば、送信日時、送信先、送信した権利データに対応するコンテンツのタイトルなどを含む、権利データの送信履歴を生成し、記憶部56に記憶させる。
コンテンツ送信部54は、ホームサーバ22からの要求に応じて、ホームサーバ22が権利データを有するコンテンツであって、ホームサーバ22から要求されたコンテンツを記憶部56から読み出し、暗号化・認証部52、通信部51、および、ネットワーク23を介して、ホームサーバ22に送信する。また、コンテンツ送信部54は、例えば、送信日時、送信先、送信したコンテンツのタイトルなどを含む、コンテンツの送信履歴を生成し、記憶部56に記憶させる。
推薦コンテンツ送信部55は、図8を参照して後述するように、ホームサーバ22からの要求に応じて、記憶部56に記憶されているコンテンツの中から推薦コンテンツを抽出し、抽出した推薦コンテンツおよび推薦コンテンツの一覧を、暗号化・認証部52、通信部51、および、ネットワーク23を介して、ホームサーバ22に送信する。また、推薦コンテンツ送信部55は、例えば、送信日時、送信先、送信した推薦コンテンツのタイトルなどを含む、推薦コンテンツの送信履歴を生成し、記憶部56に記憶させる。
記憶部56は、例えば、ハードディスクドライブなどの記録装置または記憶装置、ハードディスクやRAM(Random Access Memory)などの記録媒体または記憶媒体などを含むように構成される。記憶部56は、操作部57を介して外部から入力された各種のコンテンツ、および、コンテンツに関するメタデータなどを記憶する。
操作部57は、例えば、キーボード、マウス、スイッチ、ボタンなどの操作デバイス、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置、各種のデータを入力するための入力装置などにより構成される。コンテンツサーバ21のユーザは、操作部57を介して、例えば、コンテンツサーバ21に処理の指令を与えたり、記憶部56への各種のデータの入出力を行ったりする。
図3は、ホームサーバ22の機能的構成を示すブロック図である。ホームサーバ22は、通信部101、暗号化・認証部102、権利データ取得部103、優先順位設定部104、コンテンツ管理部105、コンテンツ処理部106、操作部107、および、記憶部108を含むように構成される。
通信部101は、所定のプロトコルに基づいて、ネットワーク23を介してコンテンツサーバ21と通信し、各種のデータの送受信を行う。
暗号化・認証部102は、所定の方式に基づいて、コンテンツサーバ21に送信するデータを暗号化し、通信部101に供給する。また、暗号化・認証部102は、ネットワーク23および通信部101を介して、コンテンツサーバ21から受信した、所定の方式により暗号化されたデータを復号し、復号したデータを必要に応じて権利データ取得部103、優先順位設定部104、または、コンテンツ管理部105に供給する。さらに、暗号化・認証部102は、所定の方式に基づいて、通信部101およびネットワーク23を介して、コンテンツサーバ21との間で認証処理を行う。また、暗号化・認証部102は、所定の方式に基づいて、通信部101およびネットワーク23を介して、コンテンツサーバ21との間で課金処理を行う。
権利データ取得部103は、操作部107を介して、記憶部108に権利データが記憶されていないコンテンツ、すなわち、権利データを有していない新たなコンテンツの取得がユーザにより指令された場合、ユーザにより指定されたコンテンツの権利データの送信の要求を伝える情報(以下、権利データ送信要求情報と称する)を生成し、暗号化・認証部102、通信部101、および、ネットワーク23を介して、コンテンツサーバ21に送信する。また、権利データ取得部103は、ネットワーク23、通信部101、および、暗号化・認証部52を介して、権利データ送信要求情報に応じてコンテンツサーバ21から送信されてきた権利データを受信し、受信した権利データを記憶部108に記憶させる。さらに、権利データ取得部103は、新たなコンテンツの権利データを取得した場合、新たなコンテンツの権利データを取得したことを優先順位設定部104に通知する。
優先順位設定部104は、図4および図5を参照して後述するように、所定のタイミングになったとき、または、操作部107を介して、ユーザにより優先順位の設定が指令されたとき、記憶部108に権利データが記憶されているコンテンツ、すなわち、権利データを有するコンテンツについて、それらのコンテンツが利用される可能性の高さに基づいて、優先順位を設定する。優先順位設定部104は、設定した優先順位を示す情報をコンテンツ管理部105に供給する。また、優先順位設定部104は、必要に応じて、暗号化・認証部102、通信部101、および、ネットワーク23を介して、コンテンツサーバ21に優先順位の設定に必要な情報の送信を要求し、ネットワーク23、通信部101、および、暗号化・認証部102を介して、優先順位の設定に必要な情報をコンテンツサーバ21から受信する。
また、優先順位設定部104は、図4および図5を参照して後述するように、取得する推薦コンテンツのジャンルの優先順位を設定し、設定した優先順位を示す情報をコンテンツ管理部105に供給する。
コンテンツ管理部105は、図4および図5を参照して後述するように、所定のタイミングになったとき、または、操作部107を介して、ユーザにより保有するコンテンツの更新が指令されたとき、記憶部108が記憶するコンテンツ、すなわち、ホームサーバ22が保有するコンテンツの内容および量を制御する。また、コンテンツ管理部105は、コンテンツ処理部106によりコンテンツの取得が指令された場合、指定されたコンテンツをコンテンツサーバ21から取得する。
コンテンツ管理部105は、コンテンツサーバ21からコンテンツを取得する場合、利用権証明情報を含み、所望のコンテンツの送信の要求を伝える情報(以下、コンテンツ送信要求情報と称する)を生成し、暗号化・認証部102、通信部101、および、ネットワーク23を介して、コンテンツサーバ21に送信する。また、コンテンツ管理部105は、ネットワーク23、通信部101、および、暗号化・認証部52を介して、コンテンツ送信要求情報に応じてコンテンツサーバ21から送信されてきたコンテンツを受信し、受信したコンテンツを記憶部108に記憶させる。
また、コンテンツ管理部105は、図4および図5を参照して後述するように、所定のタイミングになったとき、または、操作部107を介して、ユーザにより保有するコンテンツの更新が指令されたとき、記憶部108が記憶する推薦コンテンツ、すなわち、ホームサーバ22が保有する推薦コンテンツの内容および量を制御する。
コンテンツ管理部105は、コンテンツサーバ21から推薦コンテンツを取得する場合、取得する推薦コンテンツのジャンルの優先順位、取得可能な推薦コンテンツの容量、ホームサーバ22が権利データを有するコンテンツの一覧、および、ホームサーバ22が保有する推薦コンテンツの一覧を含む推薦コンテンツ送信要求情報を生成し、暗号化・認証部102、通信部101、および、ネットワーク23を介して、コンテンツサーバ21に送信する。また、コンテンツ管理部105は、ネットワーク23、通信部101、および、暗号化・認証部52を介して、推薦コンテンツ送信要求情報に応じてコンテンツサーバ21から送信されてきた推薦コンテンツおよび推薦コンテンツの一覧を受信し、受信した推薦コンテンツを記憶部108に記憶させる。
コンテンツ処理部106は、例えば、コンテンツを再生する再生装置、コンテンツの編集を行う編集装置、コンテンツを外部の装置に出力する出力装置などにより構成される。コンテンツ処理部106は、操作部107を介して、ユーザにより入力された指令に基づいて、指定されたコンテンツを記憶部108から読み出し、読み出したコンテンツに対して、ユーザにより指令された処理を行う。また、コンテンツ処理部106は、例えば、利用したコンテンツを識別するための識別情報、利用した日時、利用方法(例えば、再生、コピー、編集など)などを含む、コンテンツの利用履歴を記憶部108に記憶させる。
操作部107は、例えば、キーボード、マウス、スイッチ、ボタンなどの操作デバイス、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置、各種のデータを入力するための入力装置などにより構成される。ホームサーバ22のユーザは、操作部107を介して、例えば、暗号化・認証部102、権利データ取得部103、優先順位設定部104、コンテンツ管理部105、または、コンテンツ処理部106に処理の指令を与えたり、各種のデータの入出力を行ったりする。
記憶部108は、例えば、ハードディスクドライブやDVDドライブなどの記録装置または記憶装置、ハードディスクやRAM(Random Access Memory)などの記録媒体または記憶媒体などを含むように構成される。
次に、図4および図5のフローチャートを参照して、ホームサーバ22により実行されるコンテンツ処理について説明する。なお、この処理は、例えば、ユーザが、操作部107を介して、コンテンツ処理の開始の指令を入力したとき開始される。
ステップS1において、権利データ取得部103は、新たなコンテンツの取得が指令されたかを判定する。例えば、ユーザが、操作部107を介して、権利データが記憶部108に記憶されていないコンテンツであって、コンテンツサーバ21が提供するコンテンツのうち所望するコンテンツの取得の指令を入力し、その指令が操作部107から権利データ取得部103に供給された場合、権利データ取得部103は、新たなコンテンツの取得が指令されたと判定し、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、権利データ取得部103は、権利データを取得する。具体的には、権利データ取得部103は、ユーザにより指定されたコンテンツの権利データの送信を要求するための権利データ送信要求情報を生成し、暗号化・認証部102に供給する。暗号化・認証部102は、権利データ送信要求情報を所定の方式により暗号化し、通信部101およびネットワーク23を介してコンテンツサーバ21に送信する。
コンテンツサーバ21は、後述する図8のステップS51において、ホームサーバ22から送信されてきた権利データ送信要求情報を受信する。
その後、コンテンツサーバ21の暗号化・認証部52とホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で、コンテンツサーバ21の通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、認証処理が行われる。また、取得するコンテンツが有料コンテンツである場合、暗号化・認証部52と暗号化・認証部102との間で、通信部51、ネットワーク23、および、通信部101を介して、課金処理が行われる。
なお、このとき、必要に応じて、操作部107を介してユーザにより入力されたパスワード、クレジットカードの番号などの認証処理または課金処理に必要な情報が、暗号化・認証部102から、通信部101、ネットワーク23、通信部51を介して、コンテンツサーバ21の暗号化・認証部52に送信される。また、認証処理および課金処理において送受信される情報は、必要に応じて暗号化される。
コンテンツサーバ21は、後述する図8のステップS52において、無料コンテンツの場合、認証処理が成功したとき、または、有料コンテンツの場合、認証処理および課金処理が成功したとき、指定されたコンテンツの権利データを生成し、ネットワーク23を介して、ホームサーバ22に送信する。
暗号化・認証部102は、コンテンツサーバ21から送信されてきた権利データを通信部101を介して受信する。暗号化・認証部102は、受信した権利データを復号し、権利データ取得部103に供給する。権利データ取得部103は、取得した権利データを記憶部108に記憶させ、新たなコンテンツの権利データを取得したことを優先順位設定部104に通知する。
なお、認証処理または課金処理が成功しなかった場合、コンテンツサーバ21からホームサーバ22に権利データは送信されずに、処理はステップS5に進む。
ステップS3において、コンテンツ管理部105は、コンテンツを取得するかを判定する。例えば、さらに、ユーザが、操作部107を介して、権利データを取得したコンテンツのダウンロードの指令を入力し、その指令が操作部107からコンテンツ管理部105に供給された場合、コンテンツ管理部105は、コンテンツを取得すると判定し、処理はステップS4に進む。
ステップS4において、コンテンツ管理部105は、コンテンツを取得する。具体的には、コンテンツ管理部105は、権利データを取得したコンテンツの利用権証明情報を含み、そのコンテンツの送信を要求するためのコンテンツ送信要求情報を生成し、暗号化・認証部102に供給する。暗号化・認証部102は、コンテンツ送信要求情報を所定の方式により暗号化し、通信部101およびネットワーク23を介してコンテンツサーバ21に送信する。
コンテンツサーバ21は、後述する図8のステップS53において、ホームサーバ22から送信されてきたコンテンツ送信要求情報を受信する。
その後、コンテンツサーバ21の暗号化・認証部52とホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で、コンテンツサーバ21の通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、認証処理が行われる。なお、このとき、必要に応じて、操作部107を介してユーザにより入力されたパスワードなどの認証処理に必要な情報が、暗号化・認証部102から、通信部101、ネットワーク23、通信部51を介して、コンテンツサーバ21の暗号化・認証部52に送信される。また、認証処理において送受信される情報は、必要に応じて暗号化される。さらに、ステップS2においてすでに認証処理が行われているので、ステップS4において、この認証処理を省略するようにしてもよい。
コンテンツサーバ21は、後述する図8のステップS56またはS57において、認証処理が成功し、ユーザにより指定されたコンテンツの送信を許可した場合、そのコンテンツをネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。
暗号化・認証部102は、コンテンツサーバ21から送信されてきたコンテンツを通信部101を介して受信する。暗号化・認証部102は、受信したコンテンツを復号し、コンテンツ管理部105に供給する。コンテンツ管理部105は、取得したコンテンツを記憶部108に記憶させる。
一方、ステップS3において、コンテンツを取得しないと判定された場合、ステップS4の処理はスキップされ、処理はステップS5に進む。
また、ステップS1において、新たなコンテンツの取得が指令されていないと判定された場合、ステップS2乃至S4の処理はスキップされ、処理はステップS5に進む。
ステップS5において、優先順位設定部104は、コンテンツの優先順位を更新するタイミングであるかを判定する。コンテンツの優先順位を更新するタイミングであると判定された場合、ステップS6の処理はスキップされ、処理はステップS7に進む。
なお、コンテンツの優先順位を更新するタイミングとして、例えば、以下のタイミングが考えられる。
コンテンツサーバ21から新たなコンテンツの権利データを取得したとき。
所定の時間(例えば、所定の時刻、所定の曜日の所定の時刻、または、所定の日の所定の時刻など)になったとき。
記憶部108に記憶されているコンテンツの量が所定の条件を満たしたとき。例えば、記憶部108に記憶されているコンテンツの量(例えば、容量または数)が所定の上限値以上になったとき。また、例えば、記憶部108に記憶されているコンテンツの量(例えば、容量または数)が所定の下限値以上の状態から下限値未満になったとき。
記憶部108の空き容量が所定の条件を満たしたとき。例えば、記憶部108の空き容量が所定の下限値未満になったとき。また、例えば、記憶部108の空き容量が所定の上限値未満の状態から上限値以上になったとき。
記憶部108に記憶されているコンテンツが利用されたとき。例えば、記憶部108に記憶されているコンテンツが視聴された後、コンテンツが編集された後など。
なお、上述したタイミングを単独で採用するようにしてもよいし、複数のタイミングを組み合わせて採用するようにしてもよい。また、上述した以外のタイミングを採用するようにしてもよいし、上述したタイミングと上述した以外のタイミングを組み合わせて採用するようにしてもよい。
一方、ステップS5において、コンテンツの優先順位を更新するタイミングでないと判定された場合、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、優先順位設定部104は、コンテンツの優先順位の更新が指令されたかを判定する。例えば、ユーザが、操作部107を介して、コンテンツの優先順位の更新の指令を入力し、その指令が操作部107から優先順位設定部104に供給された場合、優先順位設定部104は、コンテンツの優先順位の更新が指令されたと判定し、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、優先順位設定部104は、コンテンツの優先順位を更新する。具体的には、優先順位設定部104は、ユーザによる指令、各種の統計データなどに基づいて、各コンテンツがユーザにより利用される可能性の高さを推測し、権利データが記憶部108に記憶されているコンテンツの優先順位を新たに設定する。なお、コンテンツの優先順位を設定する方法として、例えば、以下の方法が考えられる。
ユーザによる指定に基づいて、コンテンツの優先順位を設定する。例えば、ユーザがコンテンツの優先順位を直接設定する。あるいは、例えば、ユーザにより指定された条件(例えば、コンテンツのジャンルの優先順位など)に基づいて、コンテンツの優先順位を設定する。
ユーザの嗜好に基づいて、コンテンツの優先順位を設定する。例えば、権利データを取得したコンテンツが属するジャンルを分析し、数が多いジャンルに属するコンテンツの優先順位を上位に設定する。また、例えば、コンテンツの利用状況を分析し、利用した頻度が多いジャンル、または、利用した時間が長いジャンルに属するコンテンツの優先順位を上位に設定する。
コンテンツの利用状況に基づいて、コンテンツの優先順位を設定する。例えば、前回の優先順位の更新後に視聴されたコンテンツの優先順位を下位に設定する。あるいは、例えば、所定の期間内に利用された回数の多いコンテンツ、または、利用された時間の長いコンテンツの優先順位を上位に設定する。
コンテンツの人気度に基づいて、コンテンツの優先順位を設定する。例えば、他のユーザのコンテンツのダウンロード回数、視聴回数などに基づくコンテンツの人気度を示す情報をコンテンツサーバ21から取得し、人気度が高いコンテンツの優先順位を高く設定し、人気度が低いコンテンツの優先順位を低く設定する。
コンテンツの提供の開始時期に基づいて、コンテンツの優先順位を設定する。例えば、コンテンツサーバ21が提供を開始した時期が新しいコンテンツほど優先順位を高く設定し、コンテンツサーバ21が提供を開始した時期が古いコンテンツほど優先順位を低く設定する。
権利データの取得時期に基づいて、コンテンツの優先順位を設定する。例えば、ホームサーバ22が権利データを取得した時期が新しいコンテンツほど優先順位を高く設定し、ホームサーバ22が権利データを取得した時期が古いコンテンツほど優先順位を低く設定する。
なお、上述した方法を単独で採用するようにしてもよいし、複数の方法を組み合わせて採用するようにしてもよい。また、上述した以外の方法を採用するようにしてもよいし、上述した方法と上述した以外の方法を組み合わせて採用するようにしてもよい。
優先順位設定部104は、更新したコンテンツの優先順位を示す情報をコンテンツ管理部105に供給する。
一方、ステップS6において、コンテンツの優先順位の更新が指令されていないと判定された場合、ステップS7の処理はスキップされ、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、コンテンツ管理部105は、保有するコンテンツを更新するタイミングであるかを判定する。保有するコンテンツを更新するタイミングであると判定された場合、ステップS9の処理はスキップされ、処理はステップS10に進む。
なお、ホームサーバ22が保有するコンテンツ、すなわち、記憶部108が記憶するコンテンツを更新するタイミングとし、例えば、以下のタイミングが考えられる。
コンテンツの優先順位が更新されたとき。
コンテンツサーバ21から新たなコンテンツの権利データを取得したとき。
所定の時間(例えば、所定の時刻、所定の曜日の所定の時刻、または、所定の日の所定の時刻など)になったとき。
記憶部108に記憶されているコンテンツの量が所定の条件を満たしたとき。例えば、記憶部108に記憶されているコンテンツの量(例えば、容量または数)が所定の上限値以上になったとき。また、例えば、記憶部108に記憶されているコンテンツの量(例えば、容量または数)が所定の下限値以上の状態から下限値未満になったとき。
記憶部108の空き容量が所定の条件を満たしたとき。例えば、記憶部108の空き容量が所定の下限値未満になったとき。また、例えば、記憶部108の空き容量が所定の上限値未満の状態から上限値以上になったとき。
記憶部108に記憶されているコンテンツが利用されたとき。例えば、記憶部108に記憶されているコンテンツが視聴された後、コンテンツが編集された後など。
ホームサーバ22が権利データを有するコンテンツの提供がコンテンツサーバ21により開始されたとき。例えば、予約販売などにより先に権利データのみの提供が開始され、ホームサーバ22がコンテンツサーバ21から権利データを取得した後、コンテンツサーバ21によるコンテンツの提供が開始されたとき。
なお、上述したタイミングを単独で採用するようにしてもよいし、複数のタイミングを組み合わせて採用するようにしてもよい。また、上述した以外のタイミングを採用するようにしてもよいし、上述したタイミングと上述した以外のタイミングを組み合わせて採用するようにしてもよい。
一方、ステップS8において、保有するコンテンツを更新するタイミングでないと判定された場合、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、コンテンツ管理部105は、保有するコンテンツの更新が指令されたかを判定する。具体的には、例えば、ユーザが、操作部107を介して、保有するコンテンツの更新の指令を入力し、その指令が操作部107からコンテンツ管理部105に供給された場合、コンテンツ管理部105は、保有するコンテンツの更新が指令されたと判定し、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、コンテンツ管理部105は、権利データを有するコンテンツのうち保有するコンテンツを更新する。具体的には、コンテンツ管理部105は、コンテンツの優先順位に従って、権利データを有するコンテンツのうちホームサーバ22に保有するコンテンツ、すなわち、権利データを有するコンテンツのうち記憶部108が記憶するコンテンツを決定する。例えば、保有するコンテンツの数の上限値が設定されている場合、コンテンツ管理部105は、優先順位が1位から上限値までのコンテンツを保有するコンテンツに決定する。また、例えば、保有するコンテンツの容量の上限値が設定されている場合、コンテンツ管理部105は、優先順位が1位のコンテンツから昇順にコンテンツの容量を加算していき、総容量が上限値を超える順位の1つ前の順位までのコンテンツを保有するコンテンツに決定する。
コンテンツ管理部105は、保有するように決定したコンテンツのうち記憶部108に記憶されていないコンテンツについて、それらのコンテンツの利用権証明情報を含み、それらのコンテンツの送信を要求するためのコンテンツ送信要求情報を生成し、暗号化・認証部102に供給する。
暗号化・認証部102は、コンテンツ送信要求情報を所定の方式により暗号化し、通信部101およびネットワーク23を介してコンテンツサーバ21に送信する。
コンテンツサーバ21は、後述する図8のステップS53において、ホームサーバ22から送信されてきたコンテンツ送信要求情報を受信する。
その後、コンテンツサーバ21の暗号化・認証部52とホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で、コンテンツサーバ21の通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、認証処理が行われる。なお、このとき、必要に応じて、操作部107を介してユーザにより入力されたパスワードなどの認証処理に必要な情報が、暗号化・認証部102から、通信部101、ネットワーク23、通信部51を介して、コンテンツサーバ21の暗号化・認証部52に送信される。また、認証処理において送受信される情報は、必要に応じて暗号化される。
コンテンツサーバ21は、後述する図8のステップS56またはS57において、認証処理が成功し、ユーザにより指定されたコンテンツの送信を許可した場合、そのコンテンツをネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。
暗号化・認証部102は、コンテンツサーバ21から送信されてきたコンテンツを通信部101を介して受信する。暗号化・認証部102は、受信したコンテンツを復号し、コンテンツ管理部105に供給する。コンテンツ管理部105は、取得したコンテンツを記憶部108に記憶させる。
また、コンテンツ管理部105は、記憶部108に記憶されているコンテンツのうち、保有するように決定したコンテンツに含まれないコンテンツを記憶部108から削除する。
例えば、ホームサーバ22が100個のコンテンツの権利データを保有し、保有するコンテンツの数の上限値が10個に設定されている場合、ホームサーバ22は、ある時点において、図6に示されるように、権利データを有する100個のコンテンツのうち優先順位が1位から10位までのコンテンツについては、コンテンツおよび権利データの両方を保有し、残りのコンテンツについては、権利データのみを保有する。このとき、ステップS7において、優先順位が更新され、図7に示されるように、更新前の優先順位が1位から9位までのコンテンツの優先順位は変更されず、更新前の優先順位が100位であったコンテンツの優先順位が10位に変更され、更新前の優先順位が10位以下のコンテンツの優先順位が1つずつ繰り下がった場合、ステップS10において、更新後の優先順位が10位のコンテンツが、ネットワーク23を介して、コンテンツサーバ21からホームサーバ22にダウンロードされ、記憶部108に追加して記憶され、更新前の優先順位が10位のコンテンツが記憶部108から削除される。
このようにして、優先順位が高いコンテンツのうち記憶部108に記憶されていないコンテンツ、すなわち、ユーザにより利用される可能性が高いにも関わらず、ホームサーバ22が保有していないコンテンツがコンテンツサーバ21から取得され、記憶部108に記憶される。一方、記憶部108に記憶されているコンテンツのうち優先順位が低いコンテンツ、すなわち、ユーザにより利用される可能性が低いにも関わらず、ホームサーバ22が保有しているコンテンツが記憶部108から削除される。すなわち、記憶部108が記憶するコンテンツの内容および量が制御される。
これにより、ユーザが利用する可能性が高いコンテンツについては、コンテンツと権利データの両方が記憶部108に記憶され、ユーザが利用する可能性が低いコンテンツについては、対応するコンテンツより容量が小さい権利データのみが記憶部108に記憶される。従って、記憶部108が記憶するコンテンツの容量が低減され、記憶部108の記憶容量およびコストの低減が可能となる。また、コンテンツの検索など記憶部108にかかる処理の負荷を抑制することができ、ホームサーバ22の動作速度を高速化したり、ホームサーバ22の処理に必要な能力を低く抑えたりすることが可能となる。
さらに、ホームサーバ22が保有するコンテンツの容量を低減しても、ユーザが利用するコンテンツが記憶部108に記憶されておらず、コンテンツを利用するまでに時間がかかるような状況の発生が抑制され、ユーザの利便性がほとんど低下しない。また、通信費の増大が防止される。
ステップS11において、コンテンツ管理部105は、推薦コンテンツを更新するかを判定する。コンテンツ管理部105は、ユーザにより予め推薦コンテンツを取得するように設定されており、かつ、記憶部108に推薦コンテンツを記憶する領域が確保されている場合、推薦コンテンツを更新すると判定し、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、コンテンツ管理部105は、推薦コンテンツを更新する。具体的には、コンテンツ管理部105は、取得する推薦コンテンツのジャンルの優先順位を示す情報を優先順位設定部104から取得する。このとき、優先順位設定部104は、ユーザによる指定、ユーザの嗜好、コンテンツの利用状況、または、コンテンツの人気度などに基づいて、コンテンツのジャンル毎にユーザにより利用される可能性の高さを推定し、推定結果に基づいて、取得する推薦コンテンツのジャンルの優先順位を設定する。
コンテンツ管理部105は、取得する推薦コンテンツのジャンルの優先順位、取得可能な推薦コンテンツの容量、ホームサーバ22が権利データを有するコンテンツの一覧、および、ホームサーバ22が保有する推薦コンテンツの一覧を含む推薦コンテンツ送信要求情報を生成し、暗号化・認証部102に供給する。暗号化・認証部102は、推薦コンテンツ送信要求情報を所定の方式により暗号化し、通信部101およびネットワーク23を介してコンテンツサーバ21に送信する。
コンテンツサーバ21は、後述する図8のステップS59において、ホームサーバ22から送信されてきた推薦コンテンツ送信要求情報を受信する。
その後、コンテンツサーバ21の暗号化・認証部52とホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で、コンテンツサーバ21の通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、認証処理が行われる。なお、このとき、必要に応じて、操作部107を介してユーザにより入力されたパスワードなどの認証処理に必要な情報が、暗号化・認証部102から、通信部101、ネットワーク23、通信部51を介して、コンテンツサーバ21の暗号化・認証部52に送信される。また、認証処理において送受信される情報は、必要に応じて暗号化される。
コンテンツサーバ21は、後述する図8のステップS60において、認証処理が成功した場合、推薦コンテンツおよび推薦コンテンツの一覧をネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。
暗号化・認証部102は、コンテンツサーバ21から送信されてきた推薦コンテンツを通信部101を介して受信する。暗号化・認証部102は、受信した推薦コンテンツおよび推薦コンテンツの一覧を復号し、コンテンツ管理部105に供給する。コンテンツ管理部105は、取得した推薦コンテンツを記憶部108に記憶させるとともに、すでに保有している推薦コンテンツのうち一覧にない推薦コンテンツを記憶部108から削除する。
なお、推薦コンテンツを記憶する領域として、例えば、記憶部56内に専用の領域を設けるようにしてもよいし、他のコンテンツと共通の領域を使用するようにして、他のコンテンツの容量に応じて、推薦コンテンツの記憶容量を変動させるようにしてもよい。
一方、ステップS11において、コンテンツ管理部105は、ユーザにより推薦コンテンツを取得するように設定されていない場合、または、記憶部108に推薦コンテンツを記憶する領域が確保されていない場合、推薦コンテンツを更新しないと判定し、ステップS12の処理はスキップされ、処理はステップS13に進む。
また、ステップS9において、保有するコンテンツの更新が指令されていないと判定された場合、ステップS10乃至S12の処理はスキップされ、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、コンテンツ処理部106は、コンテンツの利用が指令されたかを判定する。例えば、ユーザが、操作部107を介して、記憶部108に権利データが保存されているコンテンツのうち所望のコンテンツの利用の指令、例えば、コンテンツの再生、コピー、編集などの指令を入力し、その指令が操作部107からコンテンツ処理部106に供給された場合、コンテンツ処理部106は、コンテンツの利用が指令されたと判定し、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、コンテンツ処理部106は、利用するコンテンツを保有しているかを判定する。コンテンツ処理部106は、ユーザにより利用が指令されたコンテンツが記憶部108に記憶されていない場合、利用するコンテンツを保有していないと判定し、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、コンテンツ管理部105は、利用するコンテンツを取得する。具体的には、コンテンツ処理部106は、利用するコンテンツの取得をコンテンツ管理部105に指令する。コンテンツ管理部105は、上述したステップS10と同様の処理により、利用するコンテンツをコンテンツサーバ21から取得する。
一方、ステップS14において、コンテンツ処理部106は、ユーザにより利用が指令されたコンテンツが記憶部108に記憶されている場合、利用するコンテンツを保有していると判定し、ステップS15の処理はスキップされ、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、コンテンツ処理部106は、コンテンツを処理する。具体的には、コンテンツ処理部106は、ユーザによるコンテンツの利用の指令に基づいて、例えば、コンテンツを再生したり、コンテンツをコピーしたり、コンテンツを編集したり、コンテンツを外部の装置に出力したりする。
その後、処理はステップS1に戻り、上述したステップS1以降の処理が実行される。
ステップS13において、コンテンツの利用が指令されていないと判定された場合、処理はステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が実行される。
次に、図8のフローチャートを参照して、図4および図5のコンテンツ処理に対応してコンテンツサーバ21により実行されるコンテンツ提供処理について説明する。
ステップS51において、暗号化・認証部52は、権利データの送信が要求されたかを判定する。暗号化・認証部52は、ホームサーバ22から送信された権利データ送信要求情報を、ネットワーク23および通信部51を介して受信した場合、権利データの送信が要求されたと判定し、処理はステップS52に進む。
ステップS52において、権利データ生成部53は、権利データを送信する。具体的には、暗号化・認証部52は、まず、権利データ送信要求情報を復号する。次に、暗号化・認証部52は、通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、ホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で認証処理を行う。暗号化・認証部102は、認証処理が成功した場合、権利データ送信要求情報、および、認証処理の成功を通知する情報を権利データ生成部53に供給する。
権利データ生成部53は、送信が要求された権利データに対応するコンテンツが記憶部56に記憶されており、そのコンテンツが有料コンテンツである場合、課金処理の実行を暗号化・認証部52に指令する。暗号化・認証部52は、通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、ホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で課金処理を行う。暗号化・認証部102は、認証処理が成功した場合、課金処理の成功を通知する情報を権利データ生成部53に供給する。権利データ生成部53は、送信が要求されたコンテンツの権利データを生成し、暗号化・認証部52に供給する。暗号化・認証部52は、権利データを所定の方式により暗号化し、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。権利データ生成部53は、権利データの送信履歴を更新し、記憶部56に記憶させる。
また、権利データ生成部53は、送信が要求された権利データに対応するコンテンツが記憶部56に記憶されており、そのコンテンツが無料コンテンツである場合、送信が要求されたコンテンツの権利データを生成し、暗号化・認証部52に供給する。暗号化・認証部52は、権利データを所定の方式により暗号化し、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。権利データ生成部53は、権利データの送信履歴を更新し、記憶部56に記憶させる。
さらに、権利データ生成部53は、送信が要求された権利データに対応するコンテンツが記憶部56に記憶されていない場合、コンテンツが存在しないことを通知する情報を暗号化・認証部52に供給する。
暗号化・認証部52は、認証処理または課金処理を失敗した場合、または、送信が要求された権利データに対応するコンテンツが記憶部56に記憶されていない場合、権利データの送信エラーを通知する情報を、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。
一方、ステップS51において、権利データの送信が要求されていないと判定された場合、ステップS52の処理はスキップされ、処理はステップS53に進む。
ステップS53において、暗号化・認証部52は、コンテンツの送信が要求されたかを判定する。暗号化・認証部52は、ホームサーバ22により送信されたコンテンツ送信要求情報を、ネットワーク23および通信部51を介して受信した場合、コンテンツの送信が要求されたと判定し、処理はステップS54に進む。
ステップS54において、コンテンツ送信部54は、送信が要求されたコンテンツを提供できるかを判定する。具体的には、暗号化・認証部52は、コンテンツ送信要求情報を復号し、コンテンツ送信部54に供給する。コンテンツ送信部54は、コンテンツ送信要求情報に含まれる利用権証明情報が有効であり、かつ、送信が要求されたコンテンツが記憶部56に記憶されている場合、そのコンテンツのメタデータを記憶部56から取得する。コンテンツ送信部54は、取得したメタデータにコンテンツの提供を許可する情報が示されている場合、送信が要求されたコンテンツを提供できると判定し、処理はステップS55に進む。
ステップS55において、コンテンツ送信部54は、送信が要求されたコンテンツの提供が正式に開始されているかを判定する。コンテンツ送信部54は、現時点で、送信が要求されたコンテンツの提供を正式に開始する時期(例えば、コンテンツの発売日、公開日など)を過ぎている場合、送信が要求されたコンテンツの提供が正式に開始されていると判定し、処理はステップS56に進む。
ステップS56において、コンテンツ送信部54は、コンテンツを送信する。具体的には、暗号化・認証部52は、通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、ホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で認証処理を行う。暗号化・認証部102は、認証処理が成功した場合、認証処理の成功を通知する情報をコンテンツ送信部54に供給する。
コンテンツ送信部54は、送信が要求されたコンテンツを記憶部56から読み出し、暗号化・認証部52に供給する。暗号化・認証部52は、コンテンツを所定の方式により暗号化し、暗号化したコンテンツを、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。コンテンツ送信部54は、コンテンツの送信履歴を更新し、記憶部56に記憶させる。
また、暗号化・認証部52は、認証処理が失敗した場合、コンテンツの送信エラーを通知する情報を、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。
その後、処理はステップS59に進む。
一方、ステップS55において、コンテンツ送信部54は、現時点が、送信が要求されたコンテンツの提供を正式に開始する時期より前である場合、送信が要求されたコンテンツの提供が正式に開始されていないと判定し、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、コンテンツ送信部54は、コンテンツの提供が正式に開始されるときまで利用できない状態にしてコンテンツを送信する。具体的には、暗号化・認証部52は、通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、ホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で認証処理を行う。暗号化・認証部102は、認証処理が成功した場合、認証処理の成功を通知する情報をコンテンツ送信部54に供給する。
コンテンツ送信部54は、送信が要求されたコンテンツを記憶部56から読み出す。コンテンツ送信部54は、読み出したコンテンツを、そのコンテンツの提供が正式に開始されるときまで利用できない状態にして、暗号化・認証部52に供給する。例えば、商用の映像コンテンツの場合、発売日まで視聴できない状態にされる。
暗号化・認証部52は、コンテンツを所定の方式により暗号化し、暗号化したコンテンツを、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。コンテンツ送信部54は、コンテンツの送信履歴を更新し、記憶部56に記憶させる。
これにより、例えば、発売日より前にコンテンツの購入を予約したユーザに対して、発売前のコンテンツを事前にホームサーバ22にダウンロードさせておくことができる。
なお、提供が正式に開始されるときまでコンテンツを利用できない状態にする方法は、特定の方法に限定されるものではなく、例えば、提供が正式に開始されるときまでコンテンツの暗号に用いた暗号鍵を提供しないようにしたり、提供が正式に開始されるときまで解読できないような暗号化をコンテンツに施したりすることなどが考えられる。
また、暗号化・認証部52は、認証処理が失敗した場合、コンテンツの送信エラーを通知する情報を、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。
その後、処理はステップS59に進む。
一方、ステップS54において、コンテンツ送信部54は、送信が要求されたコンテンツが記憶部56に記憶されていない場合、または、送信が要求されたコンテンツの提供が禁止されている場合、または、コンテンツ送信要求情報に含まれる利用権証明情報が無効である場合、送信が要求されたコンテンツを提供できないと判定し、処理はステップS58に進む。
ステップS58において、暗号化・認証部52は、送信エラーを通知する。具体的には、コンテンツ送信部54は、コンテンツの送信ができないことを示す情報を暗号化・認証部52に供給する。暗号化・認証部52は、コンテンツの送信エラーを通知する情報を、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。
一方、ステップS53において、コンテンツの送信が要求されていないと判定された場合、ステップS54乃至S58の処理はスキップされ、処理はステップS59に進む。
ステップS59において、暗号化・認証部52は、推薦コンテンツの送信が要求されたかを判定する。暗号化・認証部52は、ホームサーバ22により送信された推薦コンテンツ送信要求情報を、ネットワーク23および通信部51を介して受信した場合、推薦コンテンツの送信が要求されたと判定し、処理はステップS60に進む。
ステップS60において、推薦コンテンツ送信部55は、推薦コンテンツを送信する。具体的には、暗号化・認証部52は、まず、推薦コンテンツ送信要求情報を復号する。次に、暗号化・認証部52は、通信部51、ネットワーク23、および、ホームサーバ22の通信部101を介して、ホームサーバ22の暗号化・認証部102との間で認証処理を行う。暗号化・認証部102は、認証処理が成功した場合、推薦コンテンツ送信要求情報、および、認証処理の成功を通知する情報を推薦コンテンツ送信部55に供給する。
推薦コンテンツ送信部55は、推薦コンテンツ送信要求情報に示されるジャンルの優先順位に基づいて、記憶部56に記憶されているコンテンツのうち、ホームサーバ22が権利データを有しないコンテンツの中から、ユーザが利用する可能性が高いコンテンツを、推薦コンテンツ送信要求情報に示される容量内で検索する。推薦コンテンツ送信部55は、検索の結果抽出した推薦コンテンツの一覧を生成し、暗号化・認証部52に供給する。また、推薦コンテンツ送信部55は、推薦コンテンツの一覧にあるコンテンツのうち、ホームサーバ22が保有していないコンテンツを記憶部56から取得し、暗号化・認証部52に供給する。
暗号化・認証部52は、取得したコンテンツ(推薦コンテンツ)および推薦コンテンツの一覧を所定の方式により暗号化し、暗号化した推薦コンテンツおよび推薦コンテンツの一覧を、通信部51およびネットワーク23を介してホームサーバ22に送信する。すなわち、抽出された推薦コンテンツのうち、ホームサーバ22が保有していないコンテンツのみがホームサーバ22に送信される。推薦コンテンツ送信部55は、推薦コンテンツの送信履歴を更新し、記憶部56に記憶させる。
その後、処理はステップS51に戻り、上述したステップS51以降の処理が実行される。
一方、ステップS59において、推薦コンテンツの送信が要求されていないと判定された場合、処理はステップS51に戻り、上述したステップS51以降の処理が実行される。
以上のようにして、ユーザがコンテンツを利用する際の利便性を損なわずに、ホームサーバ22の記憶部108の記憶容量を低減させることができる。また、記憶部108が記憶するコンテンツの数や容量を低減することにより、記憶部108にかかる負荷を抑制することができる。
例えば、情報処理システム11において扱われるコンテンツが映像コンテンツである場合、ユーザは所望する映像を迅速に視聴することができるとともに、映像コンテンツの記憶に必要な記憶部108の記憶容量を低減させることができ、快適な視聴環境が提供される。
また、上述したように、コンテンツの提供が正式に開始される前に、コンテンツの提供が正式に開始されるときまで利用できない状態にして、そのコンテンツをコンテンツサーバ21からホームサーバ22に提供しておくことにより、ユーザは、コンテンツの提供が正式に開始された後、すぐにコンテンツの利用を開始することができる。すなわち、コンテンツを利用するときのダウンロードにかかる待機時間を省くことができ、コンテンツを利用する際の利便性が向上する。
さらに、上述したように、ユーザが利用する可能性が高い推薦コンテンツをコンテンツサーバ21からホームサーバ22に事前に提供しておくことにより、ユーザは、推薦コンテンツの権利データの取得後、すぐに推薦コンテンツの利用を開始することができる。すなわち、コンテンツを利用するときのダウンロードにかかる待機時間を省くことができ、コンテンツを利用する際の利便性が向上する。
なお、以上の説明では、権利データおよびコンテンツを提供するコンテンツサーバを同じサーバとする例を示したが、権利データを提供するサーバとコンテンツを提供するサーバとを分けるようにしてもよい。
また、以上の説明において、ホームサーバ22が行っていた処理をコンテンツサーバ21が行うようにしてもよい。例えば、コンテンツサーバ21が、コンテンツの人気度などに基づいて、コンテンツの優先順位を決定し、決定した優先順位をホームサーバ22に提供するようにしてもよい。また、例えば、コンテンツサーバ21が、各ユーザのコンテンツの利用状況や嗜好情報を管理したり、複数のホームサーバ22から利用状況や嗜好情報を取得するようにして、利用状況や嗜好情報に基づいて、ユーザごとのコンテンツの優先順位を決定し、決定した優先順位を各ホームサーバ22に提供したり、推薦コンテンツを抽出したりするようにしてもよい。さらに、コンテンツサーバ21が各ホームサーバ22の権利データを管理し、ホームサーバ22において、権利データを保有しないようにしてもよい。
また、以上の説明では、ホームサーバ22からの要求に応じて、コンテンツサーバ21から推薦コンテンツを提供する例を示したが、例えば、コンテンツサーバ21から定期的に推薦コンテンツをホームサーバ22に提供するようにしてもよい。
さらに、コンテンツの優先順位や記憶部108に記憶させるコンテンツの量をグループごとに管理するようにしてもよい。例えば、コンテンツの種類(例えば、テレビジョン番組、映画、音楽、ゲーム、ソフトウエアなど)、コンテンツのジャンル(例えば、アクション映画、コメディ映画、テレビドラマ、ミュージッククリップなど)、ユーザによる指定などに基づくグループにコンテンツを分類し、グループごとにコンテンツの優先順位、および、記憶部108に記憶できるコンテンツの数または容量の上限値を設定し、グループごとに、優先順位の高いコンテンツが記憶部108に記憶され、かつ、コンテンツの量が上限値を超えないように制御するようにしてもよい。
さらに、以上の説明では、コンテンツサーバからコンテンツを取得する装置として、ホームサーバを用いる例を示したが、本発明は、ホームサーバ以外にも、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話機、各種のAV(Audio/Visual)機器など、コンテンツサーバからコンテンツを取得し、記憶して利用する各種の装置に適用することができる。
また、本発明において適用されるコンテンツは特定の種類に限定されるものでなく、例えば、テレビジョン番組、映画、音楽、ゲーム、ソフトウエアなどのあらゆるデータ化されたコンテンツに適用することができる。ただし、扱うコンテンツの1つあたりの容量が大きい方が、本発明から得られる効果も大きくなる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図9は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)301,ROM(Read Only Memory)302,RAM(Random Access Memory)303は、バス304により相互に接続されている。
バス304には、さらに、入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部308、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部309、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311を駆動するドライブ310が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU301が、例えば、記憶部308に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース305及びバス304を介して、RAM303にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU301)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア311をドライブ310に装着することにより、入出力インタフェース305を介して、記憶部308にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部309で受信し、記憶部308にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM302や記憶部308に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 情報処理システム, 21 コンテンツサーバ, 22 ホームサーバ, 53 権利データ生成部, 54 コンテンツ送信部, 55 推薦コンテンツ送信部, 103 権利データ取得部, 104 優先順位設定部, 105 コンテンツ管理部, 108 記憶部