JP2008168826A - タイヤ空気圧監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で、他のタイヤのリクエスト信号の受信を阻止できる空気圧監視システムを提供する。
【解決手段】車両1のタイヤごとに装備され、タイヤの空気圧を測定し、空気圧のデータを無線送信する空気圧センサユニット3と、電磁波で空気圧センサユニット3を作動させるリクエスト信号を送信するイニシエータとを具備する。イニシエータは、バーアンテナであるアンテナ15を具備する。アンテナ15は、例えば、弓状に湾曲した形状を有するコアとコアに巻回した巻線とからなり、コアの両端部が空気圧センサユニット3へ指向する方向でホイルハウス近傍に設置され、送信用アンテナとして機能する構成とする。アンテナ15のコアは、弓状のほか、コの字形状やU字形状に曲がっていてもよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、所望しないタイヤに装備されたセンサユニットを作動させることなく、所望するタイヤに装備されたセンサユニットを作動させることができるタイヤ空気圧監視システムに関する。
走行中にタイヤの空気圧が低下していることを、車両の運転者に速やかに認識させるためのタイヤ空気圧監視システムが知られている。TPMS(Tire Pressure Monitoring System)とも呼ばれるタイヤ空気圧監視システムは、走行中のタイヤの空気圧を監視するためのシステムであり、北米では販売される乗用車の新車への搭載がすでに義務づけられ、欧州や日本でも車両への搭載の義務化が検討されている。
TPMSには、間接式と直接式(センサ式)とがある。間接式のTPMSは、タイヤの外形の違いを回転速度の違いなどから検出し、空気圧を推定するものである。直接式のTPMSは、タイヤ(ホイール)側の空気圧センサユニットと、車体側の車載ECU(Electronic Control Unit、車体側ユニット)とを有している。そして、それぞれのユニットは無線通信機能を備え、例えば、相互に通信(または単方向に通信)を行って、空気圧センサユニットで直接測定したタイヤの空気圧のデータを、無線で車載ECUに送信する。そして、車載ECUでは、送信されたタイヤの空気圧のデータを受信し、これを処理して運転者に空気圧を通知するようになっている。なお、以降の説明では、特に断りがない限り、TPMSの語は、無線送受信機能を備えた直接式(センサ式)のTPMSを意味する。
このタイヤ空気圧監視システムでは、車載ECUは、自身の車両に備えられた複数のタイヤのいずれかに空気圧に異常が発生したことを検出できるのみならず、個々のタイヤを特定して、タイヤごとに空気圧に関するデータを分類し収集できることが好ましい。
従来、タイヤ空気圧モニタリングシステムであって、車体側送信アンテナは、各タイヤの近傍位置(例えば、各タイヤのタイヤハウス近傍位置)に設けられ、車体側コントローラの制御によって、各タイヤのセンサユニットに対してリクエスト信号(LF波)を送信し、センサユニットは、各タイヤ内に設けられ、リクエスト信号に相当する規定周波数で規定強度以上の信号(復調前)を受信すると通常モードに移行してこの信号の受信処理を実行し、この信号が正規のリクエスト信号か否かを判定し、正規のリクエスト信号であると判定すれば、車体固有のIDコードと搭載されたタイヤの最新の空気圧データを含むアンサー信号を所定回数送信するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のタイヤ空気圧モニタリングシステムでは、前左側タイヤ、次いで前右側タイヤ、次いで後左側タイヤ、次いで後右側タイヤといったように、空気圧を順に確認し、ある検出対象のタイヤに順番が回ってきたタイミング(検出タイミング)のとき、検出対象のタイヤに対する車体側送信用アンテナから規定のリクエスト信号を送信すると同時に、他の車体側送信用アンテナ(少なくとも左右方向反対側の車体側送信用アンテナ)から反転信号(妨害信号)を送信する。これによって、他のタイヤのセンサユニットによるリクエスト信号の受信阻止を図っている。
特開2005−207223号公報(段落[0061]−[0066]、図7、図8)
しかしながら、前記したタイヤ空気圧モニタリングシステムでは、検出対象のタイヤに係る車体側送信用アンテナから規定のリクエスト信号を送信するタイミングで、検出対象でないタイヤに係るすべての車体側送信用アンテナから妨害信号を送信する必要があるため、構成の複雑化や消費電力の増大を招く問題点があった。また、この妨害電波の合成強度を、検出対象でないタイヤのセンサユニットによるリクエスト信号の正常受信を阻止し、かつ、検出対象のタイヤのセンサユニットによるリクエスト信号の受信に妨害を与えない大きさに調節することが困難である問題点があった。
そこで、本発明は、前記した問題点を解決し、簡易な構成で容易に検出対象のタイヤの空気圧を検出できるタイヤ空気圧監視システムを提供することをその課題とする。
前記課題を解決するため、本発明によるタイヤ空気圧監視システムは、車両のタイヤごとに装備され当該タイヤの空気圧を測定し当該空気圧のデータを無線送信するセンサユニットと、電磁波で前記センサユニットを作動させるリクエスト信号を送信するイニシエータと、を具備したタイヤ空気圧監視システムであって、前記イニシエータは、バーアンテナを具備し、前記バーアンテナは、曲がった形状を有するコアと当該コアに巻回した巻線とからなり、前記コアの両端部が前記センサユニットへ指向する方向でホイルハウス近傍に設置され、送信用アンテナとして機能することを特徴とする。
本発明によるタイヤ空気圧監視システムでは、イニシエータは、曲がった形状のコアを含むバーアンテナを、コアの両端部がセンサユニットへ指向する方向で設置したため、イニシエータは、検出対象となる特定のセンサユニットへリクエスト信号を送ることができ、妨害信号を用いなくても、他のセンサユニットによるリクエスト信号の受信が抑制される。
本発明によれば、簡易な構成で容易に検出対象のタイヤの空気圧を検出できるタイヤ空気圧監視システムを提供できる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下「実施形態」という)について、添付の図面を参照し、詳細に説明する。
≪空気圧監視システムの構成と概要≫
まず、本発明による一実施形態の空気圧監視システムの構成と概要について説明する。
図1は、本実施形態にかかる空気圧監視システムを搭載した車両1を模式的に示す透視平面図である。
図1に示すように、車両1は、4本のタイヤ2FL,2FR,2RL,2RRを備えている。また、4本のタイヤ2FL,2FR,2RL,2RRに各々対応して、4つの空気圧センサユニット3FL,3FR,3RL,3RRを備えている。同様に、4本のタイヤ2FL,2FR,2RL,2RRに各々対応して、4つのイニシエータ14FL,14FR,14RL,14RRを備えている。また、車載ECU(監視ユニット)11を備えている。なお、ECUとはElectronic Control Unitの略である。
ここでは、4本のタイヤ2FL,2FR,2RL,2RR、およびそれらに対応して配置されている部材、すなわち、空気圧センサユニット3FL,3FR,3RL,3RR、イニシエータ14FL,14FR,14RL,14RRについては、それぞれを総称するときには符号の数字部分を用いる。また、個々の部材について言及するときは、その配置位置に応じて、符号にFR(右前)、FL(左前)、RR(右後)、RL(左後)のアルファベット部分を含む符号を用いて識別する。したがって、たとえば、タイヤ2FL,2FR,2RL,2RRを総称するとき、または、これらの配置位置を特定しないときは、アルファベット部分を除いて「タイヤ2」といい、個々の部材(位置)を指示するとき、例えば「タイヤ2FR」という。他のFL,FR,RL,RRを含む符号を有する構成要素についても同様である。
車両1には、前記したように、4本のタイヤ2が装着されている。それぞれのタイヤ2には、タイヤ2の空気圧を測定する空気圧センサユニット3(3FL,3FR,3RL,3RR)が配置されている。空気圧センサユニット3は、図2を参照して後記するセンサ側アンテナ35を介して、車両1に配置された車載ECU11と無線通信する機能(無線通信機能)を有する。
車両1には、車載ECU11に付設された受信用アンテナ12と、4つのイニシエータ14(14FL,14FR,14RL,14RR)と、インジケータ41とが配置されている。そして、インジケータ41および4つのイニシエータ14は、配線ケーブルによって車載ECU11に接続されている。
車載ECU11は、それ自身に接続されている機器(インジケータ41、イニシエータ14)や空気圧センサユニット3との間で各種情報の中継や変換を行う機能を有する。
また、車載ECU11に内蔵または外部接続された所定の記憶部(例えば、図示しないメモリからなる)に、自身が監視する空気圧センサユニット3の識別情報(ID)を記憶(登録)し、空気圧センサユニット3からの送信データのうち、自身の車両1の空気圧センサユニット3の送信データを識別して監視する機能を有する。
インジケータ41は、運転席前のフロントパネルに配置されている。インジケータ41は、車載ECU11と接続され、TPMSが標準構成として有するタイヤ空気圧の低下を表示する空気圧警報ランプ42と、空気圧監視システムの機器の不具合を表示するシステム警報ランプ43とを備えている。なお、空気圧警報ランプ42を1つ図示したが、4つのタイヤ2の各々に対応する4つの空気圧警報ランプ42を備えていることが好ましい。
車載ECU11は、空気圧警報ランプ42およびシステム警報ランプ43を動作(点灯/点滅/消灯)させて、タイヤ空気圧の低下や空気圧センサユニット3の不具合を表示する。
外部診断機51は、例えば、タイヤ2のIDを車載ECU11に登録するときなどに、車載ECU11に接続して用いるものであり、車載ECUとデータを送受し、車載ECU11から情報を得たり、車載ECU11へ指示を与えたりする機能を有する。
イニシエータ14は、車載ECU11からの信号を受けて、空気圧センサユニット3へ空気圧センサユニット3を起動する信号または空気圧センサユニット3をスリープ(休止)状態にする信号を、アンテナ15を介して送信する。本説明において、このような空気圧センサユニット3を制御する信号を総称して、リクエスト信号という。
すなわち、車載ECU11は、TPMSを実現するため、(1)空気圧センサユニット3を起動させるための信号(例えば125kHzの振幅変調磁界)を、イニシエータ14を介して各空気圧センサユニット3に送信する機能、(2)各空気圧センサユニット3をスリープ状態にするための信号(例えば125kHzの振幅変調磁界)を、イニシエータ14を介して送信する機能、(3)ID登録開始の信号を受信すると、空気圧センサユニット3のID登録開始モードに移行する機能、(4)空気圧センサユニット3からの送信データを、受信用アンテナ12を介して受信し、送信データのうち自身の車両1の空気圧センサユニット3の送信データを識別して監視する機能、(5)空気圧センサユニット3からの送信データ(空気圧、温度、電池残量など)を空気圧センサユニット3の識別情報(ID)ごとに管理する機能、(6)タイヤ空気圧の低下や機器の不具合をインジケータ41の空気圧警報ランプ42およびシステム警報ランプ43に表示して運転者に知らせる機能などの各種機能を有している。
≪空気圧センサユニットの構成と概要≫
次に、空気圧センサユニット3の構成と概要について説明する。
図2は、空気圧センサユニット3の構成を詳細に示すブロック図である。
空気圧センサユニット3は、図示しないメモリ内のデータを入出力しながら所定の処理を行うMPU(Micro Processing Unit)31と、タイヤ2(図1参照)の空気圧を示す出力を生じる圧力センサ32と、その部位の温度を示す出力を生じる温度センサ33とを備える。圧力センサ32および温度センサ33の出力は、A−D(Analog to Digital)変換回路(図示せず)を介してデジタル値に変換され、MPU31に入力される。MPU31は、ワンチップ・マイクロコンピュータであって、CPUのほか、ROMやRAMなどのメモリ、入出力ポート、通信ポート、タイマ、A−Dコンバータなどの周辺機能を集積したものである(いずれも図示せず)。
また、空気圧センサユニット3には、リチウム電池などからなる電源34が配置され、MPU31へ動作電力を供給する。また、MPU31には、センサ側アンテナ35が設けられ、圧力センサ32および温度センサ33による検出結果を車載ECU11(図1参照)へ送信し、また、イニシエータ14から送信される起動信号/スリープ信号を受信する。MPU31は、また、このセンサ側アンテナ35を介して、例えば、所定の周波数(例えば、315MHz)の電波により、PCM(Pulse Code Modulation)デジタル送信を行う。
なお、図示は省略するが、電源34とMPU31との間の電源回路の適宜位置には電圧センサが設けられ、電源34の出力電圧に応じた信号を出力する。電圧センサの出力もA−D変換され、MPU31に入力される。
ちなみに、図1の右上に、空気圧センサユニット3の形状を示す。空気圧センサユニット3は図示しないホイールのリム面に取り付けられるため、図1を基準とした下面は、リム面に密着するように湾曲している。また、図1を基準とした上部には、タイヤバルブ39に直結する空気穴37と、圧力センサ32や温度センサ33のセンサ部分に連通するセンサ穴38とが穿設されている。一方、タイヤバルブ39が、空気圧センサユニット3の側面に傾斜して取り付けられている。空気圧センサユニット3をリムのホイール面に取り付けるときには、リムのバルブ穴にタイヤバルブ39を通過させた上で、空気圧センサユニット3の下面をホイール面に接着する。その後、タイヤ2をホイールに装着することになる。なお、このタイヤバルブ39は、センサ側アンテナ(アンテナ本体)35を構成する。
なお、空気圧センサユニット3(MPU31)がTPMSを実現するために有する機能は、次のとおりである(図1および図2参照)。
すなわち、空気圧センサユニット3(MPU31)は、(1)所定のサンプリング間隔ごと(例えば3〜4秒ごと)に圧力センサ32および温度センサ33が測定したデータを取り込む機能、(2)取り込んだ圧力センサ32および温度センサ33によって得られた送信データのうち、最新の送信データを、所定の間隔(例えば4分ごと)でセンサ側アンテナ35を介して外部(車載ECU11)に無線で送信する機能、(3)送信データの前回値と今回値とで空気圧の変化が、メモリに記憶された所定の閾値(例えばΔ200〜300kPa/1分)よりも大きいときは、最新の送信データを、センサ側アンテナ35を介して外部(車載ECU11)に無線で送信する機能、(4)車載ECU11がイニシエータ14を介して無線で送信する空気圧センサユニット3の起動信号を、センサ側アンテナ35を介して受信することにより、空気圧センサユニット3の各種機能を起動する機能、(5)車載ECU11がイニシエータ14を介して無線送信する空気圧センサユニット3のスリープ信号を、センサ側アンテナ35を介して受信することにより、空気圧センサユニット3の各種機能を停止して電源34の消耗を防止する機能など、各種機能を有する。
なお、車載ECU11へ送信する送信データは、空気圧センサユニット3のIDと、タイヤ空気圧値と、タイヤ内部温度と、電池残量値(電圧値)や異常の有無等の空気圧センサユニット3のステータスを示す情報とを含んで構成される。
≪本実施形態による磁界≫
図3は、車両1を、その進行方向を横切る平面で切断した断面図であって、本実施形態のアンテナ15が送信時に生じる磁力線をあわせて表示したものである。
このアンテナ15は、磁界型アンテナとして動作し、長波帯の信号を送受可能なバーアンテナであるが、長軸方向を横切る平面に関しても指向性が不均等である。換言すれば、アンテナ15を垂直に立てたとき、水平面内において、所定方位の利得が大きい構成を有している。
そこで、本実施形態では、アンテナ15は、その利得が大きくなる方向が空気圧センサユニット3(タイヤ2)に向くように、タイヤハウスに装着されている。このため、アンテナ15(例えば、アンテナ15FR)から電磁波が送信されているとき、測定対象の空気圧センサユニット3(例えば、空気圧センサユニット3FR)には大きい磁束が到達し、このアンテナ15(例えば、アンテナ15FR)から測定対象の空気圧センサユニット3(例えば、空気圧センサユニット3FR)へ、強力かつ明瞭にリクエスト信号が伝達される。しかし、このとき、測定対象外の空気圧センサユニット3(例えば、空気圧センサユニット3FL,3RR,3RL)にはほとんど磁束が到達せず、このアンテナ15(例えば、アンテナ15FR)から測定対象外の空気圧センサユニット3(例えば、空気圧センサユニット3FL,3RR,3RL)へは、ほとんどリクエスト信号が伝達されない。
≪比較例の磁界≫
図4は、車両1を、その進行方向を横切る平面で切断した断面図であって、本実施形態のアンテナ15の代わりに装着された比較例のアンテナ16が送信時に生じる磁力線をあわせて表示したものである。
このアンテナ16は、磁界型アンテナとして動作し、長波帯の信号を送受可能なバーアンテナであるが、長軸方向を横切る平面に関して指向性が均等である。換言すれば、アンテナ16を垂直に立てたとき、水平面内において各方位の利得が同じ、すなわち水平面内無指向性となる。
比較例では、アンテナ16は、その利得が大きくなる方向が空気圧センサユニット3(タイヤ2)に向くように、タイヤハウスに装着されている。このため、アンテナ16(例えば、アンテナ16FR)から電磁波が送信されているとき、測定対象の空気圧センサユニット3(例えば、空気圧センサユニット3FR)に大きい磁束が到達し、このアンテナ16(例えば、アンテナ16FR)から測定対象の空気圧センサユニット3(例えば、空気圧センサユニット3FR)へ、強力かつ明瞭にリクエスト信号が伝達される。さらに、このとき、測定対象外の空気圧センサユニット3(例えば、空気圧センサユニット3FL,3RR,3RL)にも大きい磁束が到達し、このアンテナ16(例えば、アンテナ16FR)から測定対象外の空気圧センサユニット3(例えば、空気圧センサユニット3FL,3RR,3RL)へも、リクエスト信号が伝達されてしまう。
≪本実施形態によるアンテナの具体例≫
図5は、本実施形態によるアンテナの具体例を示す外観図である。
これらのアンテナ15a,15b,15c,15dは、いずれも、コアの形状を除いて、一般的なバーアンテナと同様に製造可能なものである。すなわち、アンテナ15a,15b,15c,15dは、いずれも、フェライトなどの透磁率の高い材質からなるコアに、巻線17を巻回して構成されている。巻線17は、絶縁電線であって、例えば銅などからなる導電性の高い線材に、フッ素樹脂など、絶縁性および耐熱性に優れた材料を被覆したものである。その寸法や巻線17の巻き数など、素子としての性状を決定する要素は、送受する信号の周波数や、イニシエータ14(図1参照)内の同調回路(図示せず)のリアクタンスなどを考慮して、適切に選択する。
図5(a)に示す第1例のアンテナ15aのコアは、弓形に湾曲し、かつ、中央付近が太く、両端部に向かって段々と細くなる形状を有する。
このため、第1の効果として、コアが弓形に湾曲していることによって、磁極となる両端部が指向する方向(すなわち、紙面の下方向)により多くの磁束を発生させ、この方向に指向性を有することとなる。
さらに、第2の効果として、コアの中央部が太く、両端部に向かって細くなっているため、コア内部を通る反磁場の影響が小さくなり、外部へ放射される磁束密度が高くなるため、指向性をより強めることができる。
図5(b)に示す第2例のアンテナ15bのコアは、弓形に湾曲した形状を有し、前記した第1の効果を得ることができる。
図5(c)に示す第3例のアンテナ15cのコアは、コの字形に湾曲した形状を有している。また、図5(d)に示す第4例のアンテナ15dのコアは、U字形に湾曲した形状を有している。これらのアンテナ15c,15dも、前記した第1の効果を得ることができる。これらのアンテナ15c,15dのコアも、コアの中央部を太く、両端部に向かって細く形成することによって、前記した第2の効果をさらに得ることができる。
≪本実施形態と比較例との対比≫
図6は、本実施形態のアンテナ15と、その磁力線を示す説明図である。
アンテナ15のコアは弓形に湾曲しているため、その両端部が指向する方向の磁束が大きくなって、この方向(つまり、紙面の下方向)に大きな利得が得られ、他の方向の利得は相対的に小さくなることが分かる。
図7は、比較例のアンテナ16と、その磁力線を示す説明図である。
アンテナ16のコアは湾曲していないため、その長軸を中心として対称に磁束が生じることが分かる。
したがって、図6に示すように、本実施形態のアンテナ15を、磁束が大きくなる方向が検出対象の空気圧センサユニット3(図3参照)をカバーするように配置すれば、この検出対象の空気圧センサユニット3に対する送受信利得が大きくなり、検出対象外の空気圧センサユニット3に対する送受信利得が相対的に小さくなる。このため、検出対象の空気圧センサユニット3とは良好に通信を行うことができ、検出対象外の空気圧センサユニット3を誤って制御することがない。
また、図7に示すように、比較例のアンテナ16を用いた場合、検出対象の空気圧センサユニット3のみならず、検出対象外の空気圧センサユニット3にも強い磁束が到達するので、検出対象外の空気圧センサユニット3を誤って制御してしまう。
なお、空気圧センサユニット3には、図2を参照して前記したように、リチウム電池などからなる電源34が配置され、MPU31へ動作電力を供給している。電源34の容量が有限である場合、意図せず空気圧センサユニット3が起動され、電源34が消耗してしまうことは好ましくない。
本実施形態によれば、図3に示すように、検出対象外のタイヤ2の空気圧センサユニット3を不用意に起動せずに済むので、これに伴う空気圧センサユニット3の電源34の消耗が抑制され、電源34の寿命を延伸することができる。
また、車両(自車)1は、道路において他車と近接して走行したり停車したりすることがある。加えて、駐車場、自動車整備工場、自動車運搬専用船などでは、車両1同士が道路上よりも近接して運行されたり保管されたりすることが多い。
本実施形態によれば、図3に示すように、車両1同士が近接して運行または保管されても、一方の車両1のアンテナ15から送信された信号は、他方の車両1の空気圧センサユニット3へほとんど到達しない。このため、この他方の車両1の空気圧センサユニット3の電源34の消耗が抑制され、電源34の寿命を延伸することができる。また、他車の空気圧センサユニット3を不用意に起動させないので、自車の車載ECU11が他車の空気圧センサユニット3から誤ったデータを受信したり、自車の空気圧センサユニット3と車載ECU11との通信が他車からの信号によって妨害されたりすることが抑制される。
本実施形態にかかる空気圧監視システムを搭載した車両を模式的に示す透視平面図である。 空気圧センサユニットの構成を詳細に示すブロック図である。 車両を、その進行方向を横切る平面で切断した断面図であって、本実施形態のアンテナが送信時に生じる磁力線をあわせて表示したものである。 車両を、その進行方向を横切る平面で切断した断面図であって、本実施形態のアンテナの代わりに装着された比較例のアンテナが送信時に生じる磁力線をあわせて表示したものである。 本実施形態によるアンテナの具体例を示す外観図である。 本実施形態のアンテナと、その磁力線を示す説明図である。 比較例のアンテナと、その磁力線を示す説明図である。
符号の説明
1 車両
2(2FR,2FL,2RR,2RL) タイヤ
3(3FR,3FL,3RR,3RL) 空気圧センサユニット
11 車載ECU
12 受信用アンテナ
14(14FR,14FL,14RR,14RL) イニシエータ
15(15FR,15FL,15RR,15RL) アンテナ
15a,15b,15c,15d アンテナ
16 アンテナ(比較例)
17 巻線

Claims (3)

  1. 車両のタイヤごとに装備され当該タイヤの空気圧を測定し当該空気圧のデータを無線送信するセンサユニットと、電磁波で前記センサユニットを作動させるリクエスト信号を送信するイニシエータと、を具備したタイヤ空気圧監視システムであって、
    前記イニシエータは、バーアンテナを具備し、
    前記バーアンテナは、曲がった形状を有するコアと当該コアに巻回した巻線とからなり、前記コアの両端部が前記センサユニットへ指向する方向でホイルハウス近傍に設置され、送信用アンテナとして機能することを特徴とするタイヤ空気圧監視システム。
  2. 前記コアは、弓形状、コの字形状、またはU字形状であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ空気圧監視システム。
  3. 前記コアは、長軸方向に沿った断面積が中央部から両端部に向かい次第に細くなる形状を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ空気圧監視システム。
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