JP2008168817A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化及びコンパクト化を図ることができて、軸芯のずれ及びラジアル方向の衝撃荷重に対する強度を確保するとともに、加工性の向上を図ることができる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】ハブ輪1と転がり軸受とがユニット化されるとともに、転がり軸受は、ボルト孔14が形成された車体取付フランジを有する外方部材2を備え、固定用ボルト18を、車体側ナックルに設けられたねじ孔16にアウトボード側からボルト孔を介して螺着し、外方部材2を車体側ナックルに固定する車輪用軸受装置である。車体取付フランジ12のボルト孔14をタップ孔とした。固定用ボルト18は、外周面が非ねじ面とされた先端案内部23を備え、ナックルへの固定前においては取付フランジ12のインボード側の端面から先端案内部23の一部を突出した状態で仮止めされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輪用軸受装置に関するものである。
車輪用軸受装置には、ハブ輪に一対の内輪が装着(圧入)されたもの(第1世代や第2世代と呼ばれるもの)、ハブ輪の外周に直接軌道面(軌道面)を形成したもの、又はハブ輪のアウトボード側外周に直接軌道面(軌道面)を形成し、インボード側に内輪を圧入したもの(第3世代と呼ばれるもの)、さらには、ハブ輪と等速自在継手の外側継手部材の外周にそれぞれ直接軌道面(軌道面)を形成したもの(第4世代と呼ばれるもの)がある。
例えば、第3世代と呼ばれる車輪用軸受装置は、図7に示すように、外径方向に延びるフランジ114を有するハブ輪102と、ハブ輪102に外嵌される軸受構造部とを備える(特許文献1)。
ハブ輪102は、軸部113と、この軸部113から突設される前記フランジ114とからなる。フランジ114には周方向に沿って図7(d)に示すようにハブボルト135を装着する貫通孔136と、図7(a)に示すように車体取付けフランジ132を有する外輪105のナックル固定用ボルトをフランジ114のアウトボード側より装着する貫通孔112が設けられ、貫通孔136に図7(d)に示すハブボルト135が装着される。すなわち、前記ナックル固定用ボルトで軸受装置をナックルに固定した後、ブレーキロータ及びホイールがフランジ114の端面に重ね合わされて、前記ハブボルトに装着されるナット(図示せず)によって、これらブレーキロータ等がこのハブ輪102に固定される。
軸受構造部は、ハブ輪102に外嵌固定される内輪117と、ハブ輪102及び内輪117の周囲に配設される外方部材(外輪)105と、この外輪105とハブ輪102との間に介装されるアウトボード側の転動体122aと、外輪105と内輪117との間に介装されるインボード側の転動体122bと、転動体122a、122bを保持するポケットを有するアウトボード側及びインボード側の保持器128とを備える。なお、ハブ輪102と内輪117とで、内方部材を構成している。
そして、外輪105の第1外側軌道面120とハブ輪102の第1内側軌道面118とが対向し、外輪105の第2外側軌道面121と、内輪117の第2内側軌道面119とが対向し、これらの間に転動体122a、122bが介装される。
外輪105は、その外周に、車体側ナックル134に固定される取付フランジ(車体取付フランジ)132が設けられている。取付フランジ132には周方向に沿って貫通孔130が設けられ、この貫通孔130を介して車体側ナックル134に設けられたねじ孔131に固定用ボルト133が装着される。すなわち、車体側ナックル134が取付フランジ132の端面に重ね合わされて、前記固定用ボルト133にて固定される。また、取付フランジ132を有した外輪105のインボード側に、車体側ナックル134の嵌合孔128よりわずかに小さいパイロット径を有する嵌合凸部129を設け、軸受装置の車体側ナックル134との軸芯のずれ防止及びラジアル方向の衝撃荷重に対する強度を確保しているのが一般的な構造である。
ところで、前記のように、車輪用軸受装置の車体側ナックル134への組付けは、車体側ナックル134に設けられたねじ孔131と貫通孔130とに固定用ボルト133を挿入固定するものである。従って、固定用ボルト133の挿入方法により軸受装置の車体取付フランジ132及び貫通孔130の形態が異なる。固定用ボルト133をアウトボード側から挿入する場合(フランジ114側から挿入する場合)は、図7や図8に示すように、軸受装置の車体取付フランジ側は単なる挿通孔(通し孔)としている。そして、固定用ボルト133の貫通孔対応面125を非ねじ面とするとともに、車体側ナックル134のねじ孔131の対応部を雄ねじ部126としている。また、貫通孔112の孔径を固定用ボルト133の最大外径よりも大きくしているとともに、貫通孔130を固定用ボルト133の軸部125よりも大径としている。
次にこの車輪用軸受装置の車体側ナックルへの取付方法を説明する。まず、図7(a)に示すように、軸受装置と車体側ナックル134とが非装着状態から、図7(b)に示すように、車体側ナックル134の嵌合孔128に外輪105の嵌合凸部129を挿入した状態とする。固定用ボルト133を車輪取付フランジ114の貫通孔112を介して、車体側ナックル134のねじ孔131に螺着する。この際、固定用ボルト133の頭部を治具で回転させることによって、規定のトルクで締め上げて、図7(c)に示すように、軸受装置を車体側ナックル134と締結する。
なお、固定用ボルト133をインボード側から挿入する場合は、車体取付フランジ132側にねじ孔を設けるとともに、車体側ナックル134側に挿通孔(通し孔)を設ける。そして、インボード側から固定用ボルト133を車体側ナックル134側の挿通孔(通し孔)を介して車体取付フランジ132のねじ孔に螺着することになる。
図7のような車輪用軸受装置を車体側ナックル134に取付ける場合、図8に示すように、固定用ボルト133の貫通孔対応面125と貫通孔130の内径面との隙間108の寸法a1を、車体側ナックル134と嵌合凸部129の外径面との隙間109の寸法a2よりも大としている。すなわち、a1>a2として、隙間109の寸法a2を小さくし、これによって、車体側ナックル134に対する初期の芯ずれを許容限度内に収めるとともに、運転中に生じる径方向の衝撃荷重及び振動による芯ずれを防止し、軸受装置に取付けたブレーキロータとナックル側に取付けた制動部品に誤差が生じてブレーキの効きが悪くなったり、振動が出たりすることを防止している。
特開2001−1709号公報
ところで、車輪用軸受装置は、信頼性の向上と、低燃費のためアクスル(ハブ輪)の小型、コンパクト化が要求されるようになってきており、軸受装置についても一般的に軽量化及びコンパクト化が望まれる。しかし、外輪に取付フランジを有する場合、外輪のインボード側に嵌合凸部129を設けているので、車輪用軸受装置の軽量化及びコンパクト化を図りにくく、また、嵌合凸部129を省略すると、隙間108で軸芯のずれやラジアル方向の衝撃荷重に対する強度を維持することができない。
本発明は、上記課題に鑑みて、軽量化及びコンパクト化を図ることができて、軸芯のずれ及びラジアル方向の衝撃荷重に対する強度を確保するとともに、加工性の向上を図ることができる車輪用軸受装置を提供する。
本発明の車輪用軸受装置は、ハブ輪と転がり軸受とがユニット化されるとともに、前記転がり軸受は、ボルト孔が形成された車体取付フランジを有する外方部材を備え、固定用ボルトを、車体側ナックルに設けられたねじ孔にアウトボード側から前記ボルト孔を介して螺着し、前記外方部材を車体側ナックルに固定する車輪用軸受装置において、前記車体取付フランジのボルト孔をタップ孔とするとともに、前記固定用ボルトは、外周面が非ねじ面とされた先端案内部を備え、ナックルへの固定前においては前記取付フランジのインボード側の端面から先端案内部の一部を突出した状態で仮止めされたものである。
本発明の車輪用軸受装置は、前記車体取付フランジのボルト孔をタップ孔とすることにより、タップ孔に固定用ボルトのねじ部を螺合することができる。これによって、車体側ナックルのねじ孔に挿入状とした仮組みとすることができる。すなわち、ナックルへの固定前(例えば、車輪用軸受装置の製造工場での工場出荷時)においては、外周面が非ねじ面とされた先端案内部の一部が、前記取付フランジのインボード側の端面から突出した状態で仮止めされることになる。また、仮止め状態からの固定用ボルトのねじ部の前記車体側ナックルのねじ孔への螺合を行うことによって、車輪用軸受装置を確実に車体側に装着(固定)することができる。
前記固定用ボルトは、外周面が非ねじ面とされた先端案内部と、軸方向中間部のねじ部と、外周面が非ねじ面とされた案内用根元軸部を備え、前記車体取付フランジのボルト孔に固定用ボルトのねじ部を螺合して、ナックルへの固定前においては少なくとも先端案内部の一部を前記取付フランジのインボード側の端面から突出した状態で仮止めされているものである。
前記固定用ボルトの案内用根元軸部と、車体取付フランジのボルト孔の内周面との間に、微小隙間を設けることができる。これにより、この微小隙間が、軸芯ずれ防止およびラジアル方向の衝撃荷重緩和用の隙間となる。このため、転がり軸受の外方部材に、従来において必要としていた嵌合凸部を省略することができる。
前記微小隙間の寸法を0.2mm以下とすることができる。
本発明の車輪用軸受装置は、タップ孔に固定用ボルトのねじ部を螺合して先端案内部を車体側ナックルのねじ孔に挿入状とした仮組みとすることができるので、この車輪用軸受装置の製造工場での工場出荷時において仮組み状態とすることによって、組立工場での組立時の位置合わせが不要となって、組立性の向上を図ることができる。しかも、仮組み状態からの固定用ボルトのねじ部の前記車体側ナックルのねじ孔への螺合を行うことによって、車輪用軸受装置を確実に車体側に装着(固定)することができ、組立作業の簡略化を図って、組立時間の短縮が可能となる。また、軸芯ずれ防止およびラジアル方向の衝撃荷重緩和用の微小隙間を設けることができるので、この微小隙間が転がり軸受の外方部材と車体側ナックルとの軸芯ずれを防止する。さらに、ラジアル方向の衝撃荷重が負荷されても、この微小隙間で衝撃に対する強度を確保することができる。このため、転がり軸受の外方部材に、従来において必要としていた嵌合凸部を省略することができ、車輪用軸受装置の軽量化及びコンパクト化を図ることができる。また、嵌合凸部がなく、車体側ナックルに、嵌合凸部が嵌合する内径面を形成する必要がなくなる。このため、車体側ナックルの内径加工を省略することができて、生産性の向上を図ることができて、コスト低減が可能となる。
特に、前記微小隙間の寸法を0.2mm以下とすることにより、ガタつき等が生じることなく転がり軸受の外方部材と車体側ナックルとの軸芯ずれを有効に防止することができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
車輪用軸受装置は、図1に示すように、外径方向に延びるフランジ7を有するハブ輪1と、ハブ輪1に外嵌される軸受構造部とを備える。ハブ輪1は、軸部6と、この軸部6から突設される前記フランジ7とからなる。フランジ7には周方向に沿って図1(d)に示すようにハブボルト31を装着する貫通孔32と、図1(a)に示すように車体取付けフランジ12を有する外輪2のナックル固定用ボルトをフランジ7のアウトボード側より装着する貫通孔13が設けられ、貫通孔32に図1(d)に示すハブボルト31が装着される。すなわち、図5や図6に示すように、ハブ輪1において、貫通孔13と貫通孔32とが周方向においてずれている。そして、前記ナックル固定用ボルトで軸受装置をナックルに固定した後、ブレーキロータ及びホイールがフランジ7の端面に重ね合わされて、前記ハブボルトに装着されるナット(図示せず)によって、これらブレーキ等がこのハブ輪1に固定される。なお、この図1は第3世代の車輪用軸受装置である。図1(a)(b)(c)におけるハブ輪1は、図5のYO断面に相当し、図1(d)におけるハブ輪1は、図5のXO断面に相当する。
軸受構造部は、ハブ輪1に外嵌固定される内輪4と、ハブ輪1及び内輪4の周囲に配設される外方部材(外輪)2と、この外輪2とハブ輪1との間に介装されるアウトボード側の転動体3aと、外輪2と内輪4との間に介装されるインボード側の転動体3bと、転動体3a、3bを保持するポケットを有するアウトボード側及びインボード側の保持器5とを備える。なお、外輪2両端部にはシール部材24a、24bが装着されている。この場合、ハブ輪1と内輪4とで、内方部材を構成している。
そして、外輪2の第1外側軌道面8とハブ輪1の第1内側軌道面10とが対向し、外輪2の第2外側軌道面9と、内輪4の第2内側軌道面11とが対向し、これらの間に転動体(ボール)3a、3bが介装される。そして、このボール3a、3bは保持器5にて保持される。
なお、前記ハブ輪1の固定に際しては、ハブ輪1のインボード側の端部を加締めて内輪4を固定するようにしている。すなわち、ハブ輪1の軸部6に、内輪4を圧入するための支持段部17を設けて、内輪4を圧入し、ハブ輪1の軸部6の外端を半径方向外方に塑性変形させて加締部22を形成する。
外輪2は、その内周に2列の外側軌道面8、9が設けられると共に、その外周にフランジ(車輪取付フランジ)12が設けられている。取付フランジ12には周方向に沿って所定ピッチで配設されるボルト孔14を備える。このボルト孔14をタップ孔とするとともに、車体側ナックル15をタップ孔、つまりねじ孔16としている。
このため、車体側ナックル15の端面25(車体側ナックル15内径に嵌合する円筒部を設けず)を、取付フランジ12の端面19に重ね合わされた状態で、ボルト孔14を介して車体側ナックル15側に設けられたねじ孔16にアウトボード側から固定用ボルト18が装着される。なお、車体側ナックル15に組付けた状態で車体側ナックル15の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面上左側)と呼ぶ。このため、車体側ナックル15の中央より側がインボード側(図面上右側)となる。また、固定用ボルト18は、頭部30から連なり、外周面が非ねじ面とされた案内用根元軸部20を有し、その先に軸方向中間部のねじ部29と、最先端に先端案内部(棒先)23を備える。そして、固定用ボルト18の案内用根元軸部20とボルト孔14とを対応させるとともに、固定用ボルト18のねじ部29をねじ孔16に螺着させている。
この場合、図2に示すように、案内用根元軸部20と車体取付フランジ12のボルト孔14の内周面との間に微小隙間27を設けることになる。この微小隙間27の寸法をb1としたときに、b1を0.05mm以上、0.2mm以下としている。0.2mmを超えると、微小隙間27が大となって、ガタつき等が生じる。
この車輪用軸受装置の車体側ナックル15への取付け方法を説明する。まず、図1(a)に示すように、外輪2の車体取付フランジ12のボルト孔14に固定用ボルト18のねじ部29を螺着して、固定用ボルト18の棒先(ドッグポイント)23を車体取付フランジ12から突出した状態とする。なお、実際では、この状態で軸受装置組立工場から自動車メーカ等の別の工場へ搬送することになる。
次に、図1(b)に示すように、固定用ボルト18の棒先(ドッグポイント)23をアウトボード側からナックル15のねじ孔16に挿入して仮の位置合わせを行う。この場合、図3に示すように、ドッグポイント23と車体側ナックル15のねじ孔16の内周面との間に微小隙間28が設けられる。この微小隙間28の寸法b2は、ねじ部29がねじ孔16へ螺進することができる寸法である。
そして、この仮止め状態から固定用ボルト18のねじ部29を、図2に示すように、車体側ナックル15のねじ孔16へ螺合させて、車輪用軸受装置を車体側ナックル15に装着する。すなわち、図1(c)に示すように、フランジ7の貫通孔13から、固定用ボルト18を締付ける治具(図示省略)を挿入して規定のトルクで締め上げて軸受装置を車体側ナックル15と締結する。この状態では、前記したように、案内用根元軸部20と、車体取付フランジのボルト孔14の内周面との間に微小隙間27が形成される。
このように、本発明の第1実施形態の車輪用軸受装置では、車体取付フランジ12のタップ孔(ボルト孔14)に固定用ボルト18のねじ部29を螺合してドッグポイント23を車体側ナックル15のねじ孔16に挿入状とした仮組みとすることができる。このため、この車輪用軸受装置の製造工場での工場出荷時(ナックルへの固定前)において仮組み状態とすることによって、組立工場での組立時の位置合わせが不要となって、組立性の向上を図ることができる。
しかも、仮組み状態からの固定用ボルト18のねじ部29の前記車体側ナックル15のねじ孔16への螺合を行うことによって、車輪用軸受装置を確実に車体側に装着(固定)することができ、組立作業の簡略化を図って、組立時間の短縮が可能となる。
また、固定用ボルト18のねじ部29の車体側ナックル15のねじ孔16への螺合状態で、固定用ボルト18の案内用根元軸部20と、車体取付フランジ12のボルト孔14の内周面との間に、軸芯ずれ防止およびラジアル方向の衝撃荷重緩和用として機能する前記微小隙間27を設けることができる。このため、この微小隙間27が外輪2と車体側ナックル15との軸芯ずれを防止するとともに、ラジアル方向の衝撃荷重が負荷されても、衝撃に対する強度を確保することができる。従って、転がり軸受の外方部材に、従来において必要としていた嵌合凸部を省略することができ、車輪用軸受装置の軽量化及びコンパクト化を図ることができる。また、嵌合凸部がなく、車体側ナックル15に、嵌合凸部が嵌合する内径面を形成する必要がなくなる。このため、車体側ナックル15の内径加工を省略することができて、生産性の向上を図ることができ、コスト低減が可能となる。
特に、微小隙間27の寸法を0.2mm以下とすることにより、ガタつき等が生じることなく転がり軸受の外方部材と車体側ナックル15との軸芯ずれを有効に防止することができる。
次に、図4は第2実施形態を示し、第2.5世代の車輪用軸受装置である。この場合、軸受構造部は、ハブスピンドル(ハブ輪)1に外嵌固定される一対の内輪4a、4bと、ハブスピンドル1及び内輪4a、4bの周囲に配設される外方部材(外輪)2と、この外輪2と内輪4aとの間に介装されるアウトボード側の転動体3aと、外輪2と内輪4bとの間に介装されるインボード側の転動体3bと、転動体3a、3bを保持するポケットを有するアウトボード側及びインボード側の保持器5とを備える。なお、外輪2両端部にはシール部材24a、24bが装着されている。この場合、ハブスピンドル1と一対の内輪4a、4bとで、内方部材を構成している。
そして、外輪2の第1外側軌道面8とアウトボード側の内輪4aの第1内側軌道面11aとが対向し、外輪2の第2外側軌道面9と、インボード側の内輪4bの第2内側軌道面11bとが対向し、これらの間に転動体(ボール)3a、3bが介装される。そして、このボール3a、3bは保持器5にて保持される。
なお、前記ハブスピンドル1の固定に際しては、ハブスピンドル1のインボード側の端部を加締めてインボード側の内輪4bを固定するようにしている。すなわち、ハブスピンドル1の外周面の中間部から内端部に至る部分に、支持段部30を形成している。この支持段部30に一対の内輪4a、4bを圧入し、ハブスピンドル1の軸部6の外端を半径方向外方に塑性変形させて加締部22を形成することにより、インボード側の内輪4bの内端面を押さえつけ、一対の内輪4a、4bをハブスピンドル1に固定している。
この車輪用軸受装置の車体側ナックル15への取付けも、図1に示す車輪用軸受装置と同様に車体側ナックル15に固定することができる。この場合も、図2に示すように、案内用根元軸部20と車体取付フランジ12のボルト孔14の内周面との間に微小隙間27を設けている。この微小隙間27の寸法をb1としたときに、b1を0.2mm以下としている。また、ドッグポイント23と車体側ナックル15のねじ孔16の内周面との間には、ねじ部29がねじ孔16へ螺進を許容する寸法b2の微小隙間28が設けられる。
なお、図4に示す車輪用軸受装置において、図1〜図3に示す車輪用軸受装置と同様の構成については、図1〜図3と同一符号を付してその説明を省略する。
このため、第2実施形態の車輪用軸受装置でも、前記第1実施形態の車輪用軸受装置と同様の作用効果を奏する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、転動体として円すいころを使用するものであってもよい。また、本発明の車輪用軸受装置としては、第1世代〜第4世代の車輪用軸受装置に適用することができる。
本発明の第1実施形態の車輪用軸受装置の組立工程図である。 本発明の第1実施形態の車輪用軸受装置の要部拡大断面図である。 本発明の第1実施形態の仮組み状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態を示す車輪用軸受装置の断面図である。 前記図1の車輪用軸受装置のハブ輪の正面図である。 前記図1(d)における車輪用軸受装置のハブ輪のZ方向矢視図である。 従来の車輪用軸受装置の組立工程図である。 従来の車輪用軸受装置の要部拡大断面図である。
符号の説明
1 ハブ輪
2 外方部材
12 車体取付フランジ
14 ボルト孔
15 車体側ナックル
16 ねじ孔
18 固定用ボルト
20 案内用根元軸部
23 先端案内部
27 微小隙間
29 軸方向中間部

Claims (4)

  1. ハブ輪と転がり軸受とがユニット化されるとともに、前記転がり軸受は、ボルト孔が形成された車体取付フランジを有する外方部材を備え、固定用ボルトを、車体側ナックルに設けられたねじ孔にアウトボード側から前記ボルト孔を介して螺着し、前記外方部材を車体側ナックルに固定する車輪用軸受装置において、
    前記車体取付フランジのボルト孔をタップ孔とするとともに、前記固定用ボルトは、外周面が非ねじ面とされた先端案内部を備え、ナックルへの固定前においては前記取付フランジのインボード側の端面から先端案内部の一部を突出した状態で仮止めされていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記固定用ボルトは、外周面が非ねじ面とされた先端案内部と、軸方向中間部のねじ部と、外周面が非ねじ面とされた案内用根元軸部を備え、前記車体取付フランジのボルト孔に固定用ボルトのねじ部を螺合して、ナックルへの固定前においては少なくとも先端案内部の一部を前記取付フランジのインボード側の端面から突出した状態で仮止めされていることを特徴とする請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記固定用ボルトの案内用根元軸部と、車体取付フランジのボルト孔の内周面との間に、微小隙間を設けたことを特徴とする請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記微小隙間の寸法を0.2mm以下としたことを特徴とする請求項3に記載の車輪用軸受装置。
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