JP2008164149A - 波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構及び伝達比可変操舵装置 - Google Patents

波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構及び伝達比可変操舵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】波動歯車減速機のうち可撓性外歯歯車の噛合部分に使用されている比較的の粘度が高い潤滑剤が、その可撓性外歯歯車を内側から支持する可撓性ベアリングの潤滑剤に混入することを従来より確実に防止することが可能な波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構及び伝達比可変操舵装置を提供する。
【解決手段】本発明では、楕円形剛性カム35に相似した楕円形状をなしかつ楕円形剛性カム35と一体回転可能なサイドプレート37を設け、そのサイドプレート37に固定したサイドシール70を可撓性ベアリング34のアウターリング40の内周面40Aに摺動可能に密着させた。これにより、サイドシール70が従来のように径方向へ摺動したり伸縮することがなくなり、シール性能及びその信頼性が向上し、潤滑剤に混入することを従来より確実に防止することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、波動歯車減速機のうち可撓性外歯歯車の噛合部分に使用されている比較的粘度が高い潤滑剤が、その可撓性外歯歯車を内側から支持する可撓性ベアリングの潤滑剤に混入することを防止するための潤滑剤混入防止機構及びそのような潤滑剤混入防止機構を備えた伝達比可変操舵装置に関する。
従来、この種の波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構として、図10に示すように、可撓性外歯歯車1の端部開口縁に弾性シール部材2を固定し、その弾性シール部材2を剛性内歯歯車3と一体回転する回転円板4の端面4Aに摺動可能に密着させたものや(例えば、特許文献1参照)、図11に示すように、可撓性外歯歯車1に一体形成された円筒部6の外周面に弾性シール部材7を設けて、その弾性シール部材7を剛性内歯歯車3と一体回転する筒形部品9の内周面9Aに摺動可能に密着させたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−291985号公報(段落[0014],[0015]、第1図) 特許第3781312号公報(段落[0014]〜[0016]、第1図)
ところで、上記した波動歯車減速機では、可撓性外歯歯車1がその内側に備えた楕円形剛性カム5に相似した楕円形に変形する。そして、楕円形剛性カム5が回転することで可撓性外歯歯車1における楕円形の長軸位置が回転し、これに伴って可撓性外歯歯車1と剛性内歯歯車3との噛合位置が移動して差動する。このため、上記図10に示した従来のものでは、可撓性外歯歯車1における楕円形の長軸位置が回転したときに、弾性シール部材2が回転円板4の端面4Aに対して周方向のみならず、径方向にも摺動し、シール性能が短期間で低下する虞があった。また、上記図11に示した従来のものにおいては、可撓性外歯歯車1における楕円形の長軸位置が回転したときに、弾性シール部材7が径方向に伸縮しながら摺動し、やはり、シール性能が短期間で低下する虞があった。このため、上記した従来のものでは、可撓性外歯歯車1と剛性内歯歯車3との間に使用した比較的粘度が高い潤滑剤が、可撓性外歯歯車1を内側から支持する可撓性ベアリング8の潤滑剤に混入する事態が懸念された。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、波動歯車減速機のうち可撓性外歯歯車の噛合部分に使用されている比較的粘度が高い潤滑剤が、その可撓性外歯歯車を内側から支持する可撓性ベアリングの潤滑剤に混入することを従来より確実に防止することが可能な波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構及び伝達比可変操舵装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る波動歯車減速機(30)の潤滑剤混入防止機構は、剛性内歯歯車(32)と、その内側に配置されかつ剛性内歯歯車(32)と歯数が異なる可撓性外歯歯車(33)と、さらにその内側に嵌合された可撓性ベアリング(34)と、さらにその内側に嵌合されて可撓性外歯歯車(33)及び可撓性ベアリング(34)を楕円形に変形させる楕円形剛性カム(35)とを備え、可撓性外歯歯車(33)が剛性内歯歯車(32)に対して部分的に噛合し、それらの噛合位置を楕円形剛性カム(35)の回転により周方向に移動して可撓性外歯歯車(33)と剛性内歯歯車(32)とを差動させることが可能であると共に、可撓性外歯歯車(33)と剛性内歯歯車(32)との間に使用した第1の潤滑剤より、可撓性ベアリング(34)に使用した第2の潤滑剤の粘度を低くした波動歯車減速機(30)の潤滑剤混入防止機構において、楕円形剛性カム(35)に相似した楕円形状をなしかつ楕円形剛性カム(35)と一体回転可能に設けられたサイドプレート(37)と、サイドプレート(37)に固定され、可撓性ベアリング(34)のアウターリング(40)又は可撓性外歯歯車(33)に摺動可能に密着し、第1の潤滑剤の可撓性ベアリング(34)内への侵入を防ぐためのサイドシール(70〜77)とを設けたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の波動歯車減速機(30)の潤滑剤混入防止機構において、可撓性ベアリング(34)のインナーリング(41)とアウターリング(40)との間に、複数の剛性転動体(42)を周方向に均等配置して保持するためのリテーナ(43)を備え、サイドプレート(37)を、リテーナ(43)の抜け止めに兼用したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載の波動歯車減速機(30)の潤滑剤混入防止機構において、サイドシール(70〜77)を、アウターリング(40)の内周面(40A)に摺動可能に密着させたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載の波動歯車減速機(30)の潤滑剤混入防止機構において、サイドプレート(37)の先端部を、アウターリング(40)の側面(40B)に対して側方から対向配置すると共に、サイドシール(70〜77)を、サイドプレート(37)のうち先端周面(37A)より回転中心寄り位置に配置してアウターリング(40)の内周面(40A)に摺動可能に密着させたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の波動歯車減速機(30)の潤滑剤混入防止機構において、サイドプレート(37)の先端部をアウターリング(40)から離れる側に段付き状に屈曲させて段差面(37D)を形成し、サイドプレート(37)のうち段差面(37D)とその段差面(37D)より先端側の内側面(37B)とにサイドシール(70〜77)を固着したところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の波動歯車減速機(30)の潤滑剤混入防止機構において、可撓性ベアリング(34)のアウターリング(40)又は可撓性外歯歯車(33)に環状溝(40M)を形成して、その環状溝(40M)の内部にサイドシール(70〜77)を摺動可能に密着させたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の波動歯車減速機(30)の潤滑剤混入防止機構において、剛性内歯歯車(32)と歯数が異なるサブ剛性内歯歯車(31)を、剛性内歯歯車(32)と同軸上かつ隣り合わせに配置すると共に、可撓性外歯歯車(33)を、剛性内歯歯車(32)及びサブ剛性内歯歯車(31)の両方に噛合させて、剛性内歯歯車(32)をサブ剛性内歯歯車(31)に対して差動可能としたところに特徴を有する。
請求項8の発明に係る伝達比可変操舵装置(20)は、請求項7に記載の潤滑剤混入防止機構を有した波動歯車減速機(30)と、剛性内歯歯車(32)又はサブ剛性内歯歯車(31)の一方に固定されかつ車両のハンドル(16)に連結された入力側ハウジング(21)と、剛性内歯歯車(32)又はサブ剛性内歯歯車(31)の他方に固定されかつ車両の転舵輪にラックアンドピニオン機構(12,15)を介して連結された出力側ハウジング(24)と、入力側ハウジング(21)に取り付けられ、楕円形剛性カム(35)を回転駆動するためのモータ(25)とを備え、ハンドル(16)からラックアンドピニオン機構(12,15)のピニオン(15)への操舵角の伝達比を車速に応じて変更するところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、可撓性外歯歯車と可撓性ベアリングのアウターリングは、楕円形剛性カムの楕円形状に相似した楕円形に変形する。従って、楕円形剛性カムがアウターリング及び可撓性外歯歯車に対して相対回転すると、アウターリング及び可撓性外歯歯車における楕円形の長軸位置が回転し、これに伴って可撓性外歯歯車と剛性内歯歯車との噛合位置が周方向で移動していく。これにより、可撓性外歯歯車と剛性内歯歯車とが歯数の相違分だけ差動する。また、可撓性外歯歯車と剛性内歯歯車との間に使用した第1の潤滑剤より、可撓性ベアリングに使用した第2の潤滑剤の粘度を低くしたので、楕円形剛性カムを回転駆動する際の負荷トルクを抑えることができる。そして、本発明では、楕円形剛性カムと共に一体回転するサイドプレートにサイドシールを固定し、そのサイドシールを、可撓性ベアリングのアウターリング又は可撓性外歯歯車に摺動可能に密着させて、第1の潤滑剤が可撓性ベアリング内に進入を防いでいる。ここで、サイドプレートは、楕円形剛性カムと相似した楕円形状をなしかつ、アウターリング及び可撓性外歯歯車も楕円形剛性カムに相似した楕円形に変形するので、サイドプレートの先端部とアウターリング及び可撓性外歯歯車とは、径方向において、常に一定の間隔に保持される。これにより、サイドシールが従来のように径方向に摺動したり伸縮することがなくなり、シール性能及びその信頼性を従来より向上させることができる。即ち、本発明によれば、波動歯車減速機のうち可撓性外歯歯車の噛合部分に使用されている比較的粘度が高い第1の潤滑剤が、その可撓性外歯歯車を内側から支持する可撓性ベアリングの第2の潤滑剤に混入することを従来より確実に防止することができる。
なお、本発明に係るサイドシールは、可撓性外歯歯車の側面又は内周面に摺動可能に密着させてもよいし、アウターリングの側面又は内周面に摺動可能に密着させてもよい。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、サイドプレートを、可撓性ベアリングにおけるリテーナの抜け止めに兼用したので部品点数が削減される。
[請求項3の発明]
請求項3の発明のように、サイドシールをアウターリングの内周面に摺動可能に密着した構成にすれば、サイドシールを可撓性外歯歯車の側面又は内周面、或いは、アウターリングの側面に摺動可能に密着させた構成に比べて、サイドプレートの回転中心から摺動面までの距離が小さくなり、摺動抵抗を抑えることができる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、サイドプレートの先端部を、アウターリングの側面に対して側方から対向配置したことにより、インナーリングとアウターリングとの間の潤滑剤充填領域の側部開口がサイドプレートによって側方から覆われる。そして、サイドシールを、サイドプレートのうち先端周面より回転中心寄り位置に配置したので、サイドシールがサイドプレートによって保護されると共に、サイドプレートによってサイドシールの密着部分に金属粉等の異物が進入することが防がれ、シール性能の信頼性が向上する。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、サイドシールが、サイドプレートに形成された段差面とその段差面より先端側の内側面との2面に固着したので、サイドシールの形状が安定し、シール性能が向上する。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、アウターリング又は可撓性外歯歯車に形成された環状溝の内部にサイドシールを密着させたので、シール性能が向上する。
[請求項7の発明]
波動歯車減速機は、可撓性外歯歯車から軸方向に延長されたトルク伝達筒部と、そのトルク伝達筒部の端部から内側又は外側に屈曲した端部固定壁とを備えて、その端部固定壁と剛性内歯歯車とを、機械装置の入力部と出力部とにそれぞれ連結してもよいし、請求項7の発明のように、剛性内歯歯車と歯数が異なるサブ剛性内歯歯車を、剛性内歯歯車と同軸上かつ隣り合わせに配置すると共に、可撓性外歯歯車を、剛性内歯歯車及びサブ剛性内歯歯車の両方に噛合させて、剛性内歯歯車をサブ剛性内歯歯車に対して差動可能に構成し、剛性内歯歯車とサブ剛性内歯歯車とを、機械装置の入力部と出力部とにそれぞれ連結してもよい。
[請求項8の発明]
請求項8の伝達比可変操舵装置は、上記した本発明に係る波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構を備えているので、波動歯車減速機のうち可撓性外歯歯車の噛合部分に使用されている比較的粘度が高い第1の潤滑剤が、その可撓性外歯歯車を内側から支持する可撓性ベアリングの第2の潤滑剤に混入することを従来より確実に防止することができ、モータの負荷トルクが安定する。これにより、モータの発熱や異音を抑えることができる。
以下、本発明に係る一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1に示すように、車両10のうち1対の前輪11,11(本発明に係る「転舵輪」に相当する)の間にはラック12が差し渡され、そのラック12の両端部がタイロッド13,13を介して各前輪11,11に連結されている。また、ラック12は、車両本体14に固定されたラックケース12Cに直動可能に収容され、そのラックケース12Cの中間部に備えたピニオン15と噛合している。
ピニオン15とハンドル16とは、ステアリングシャフト17によって連結されている。そのステアリングシャフト17は、ハンドル16側の第1ステアリングシャフト18と、ピニオン15側の第2ステアリングシャフト19とからなる。それら第1と第2のステアリングシャフト18,19の間に、本発明に係る伝達比可変操舵装置20が取り付けられている。なお、伝達比可変操舵装置20は、図示しないエンジンルームと運転席とを区画するコラム14Cより運転席側に配置されている。
図2には、伝達比可変操舵装置20の詳細構造が示されている。同図に示すように、伝達比可変操舵装置20は、第1ステアリングシャフト18に連結された円筒ハウジング21(本発明に係る「入力側ハウジング」に相当する)を備え、その円筒ハウジング21の内部にモータ25と波動歯車減速機30とが収容されている。また、円筒ハウジング21の上端部には、円環状のケーブルケース22が設けられ、このケーブルケース22内には、渦巻き状に巻回されたスパイラルケーブル23が収容されている。そして、スパイラルケーブル23の一端が端子金具23Tを介してモータ25に接続され、他端がケーブルケース22の外面に備えた図示しないコネクタを介して操舵制御装置60(図1参照)に接続されている。
図2に示すように、モータ25のステータ25Sは、円筒ハウジング21に固定され、そのステータ25Sの下端面から下方にロータ25Rが突出している。そして、そのロータ25Rが波動歯車減速機30に連結されている。
波動歯車減速機30は、本発明の「サブ剛性内歯歯車」に相当する第1のサーキュラスプライン31と、本発明の「剛性内歯歯車」に相当する第2のサーキュラスプライン32とを同軸上に隣り合わせにして備えている。第1及び第2の両サーキュラスプライン31,32の内周面には複数の内歯がそれぞれ形成され、それらの歯数は、第1のサーキュラスプライン31より第2のサーキュラスプライン32の方が、1つ又は2つだけ少なくなっている。なお、第1と第2の両サーキュラスプライン31,32の歯底径及び歯先径は略同一になっている。
第1のサーキュラスプライン31は、ステータ25Sの下端面に隣接配置され、円筒ハウジング21の内周面に圧入固定されている。一方、第2のサーキュラスプライン32は、第1のサーキュラスプライン31の下方に配置され、円筒ハウジング21の内周面に設けたメタル軸受32Jに回転可能に軸支されている。また、第2のサーキュラスプライン32の下面には、出力シャフト24の上端部に備えたフランジ24Fに連結され、その出力シャフト24の下端部が第2ステアリングシャフト19(図1参照)に連結されている。
図3に示すように、第1及び第2の両サーキュラスプライン31,32の内側には、本発明の「可撓性外歯歯車」に相当するフレックススプライン33が配置されている。フレックススプライン33は、両サーキュラスプライン31,32に比べて可撓性が高い材料で円筒状に形成されて、第1及び第2の両サーキュラスプライン31,32に跨って延びている。
フレックススプライン33の外周面には、第1のサーキュラスプライン31の内歯と同数の複数の外歯が形成されている。また、フレックススプライン33の外歯のうち歯幅方向における半分は第1のサーキュラスプライン31の内歯に対向する一方、残りの半分は第2のサーキュラスプライン32の内歯に対向している。そして、フレックススプライン33は内側に備えたウェーブジェネレータ50により楕円形状に変形され、その楕円の長軸線上における2箇所でフレックススプライン33の外歯と、第1及び第2の両サーキュラスプライン31,32の内歯とが噛合している。
ウェーブジェネレータ50は、楕円形剛性カム35の外側に可撓性ベアリング34を嵌合してなる。楕円形剛性カム35は、図4に示すように、円形に近い楕円形状になっている。なお、図4においてL1は、楕円形の長軸であり、L2は楕円形の短軸であり、L3は、可撓性ベアリング34が内接する真円である。楕円形剛性カム35の中心部には貫通孔35Aが形成され、その貫通孔35Aの内面には、一般的な回り止め用のスプライン35Sが形成されている。また、図3に示したモータ25のロータ25Rに固定された連結盤25Tの外周面にもスプライン(図示せず)が形成されている。そして、連結盤25Tを貫通孔35A内に嵌合して、ロータ25Rと楕円形剛性カム35とが一体回転可能に連結されている。
可撓性ベアリング34は、楕円形剛性カム35に比べて可撓性が高い材料で構成されたアウターリング40とインナーリング41とを有している。そして、それらアウターリング40とインナーリング41との間には、複数の剛体ボール42(本発明に係る「剛性転動体」に相当する)と共に、それら複数の剛体ボール42を周方向で均等配置した状態に保持するためのリテーナ43が収容されている。
また、インナーリング41は、楕円形剛性カム35の外周面に嵌合される一方、アウターリング40は、フレックススプライン33の内周面33Aに嵌合されている。これにより、インナーリング41、アウターリング40及びフレックススプライン33がそれぞれ楕円形剛性カム35に相似した楕円形に変形している。そして、楕円形剛性カム35がモータ25によって回転駆動されると、アウターリング40及びフレックススプライン33において楕円形の長軸が周方向で移動し、これに伴ってフレックススプライン33と両サーキュラスプライン31,32との噛合位置が周方向で移動していく。これにより、楕円形剛性カム35が1回転したときに、第2のサーキュラスプライン32が第1のサーキュラスプライン31に対して歯数の相違分だけ差動し、出力シャフト24が円筒ハウジング21に対して相対回転する。
その相対回転角度は、モータ25の回転角によって変更され、そのモータ25は、操舵制御装置60(図1参照)によって駆動制御されている。具体的には、操舵制御装置60は、図1に示すように、操舵角センサ61にて検出したハンドル16の操舵角と、車速センサ62にて検出した車速とを取り込み、伝達比可変操舵装置20が第1ステアリングシャフト18から第2ステアリングシャフト19に伝達する伝達比を決定する。そして、決定された伝達比と第1ステアリングシャフト18から伝達比可変操舵装置20に入力される入力操舵角とに基づいて、伝達比可変操舵装置20が第2ステアリングシャフト19に出力する出力操舵角を演算して、その出力操舵角に応じて操舵制御装置60がモータ25を駆動制御する。
波動歯車減速機30のうち図3に示したフレックススプライン33と両サーキュラスプライン31,32との間には、第1の潤滑剤(例えば、グリース)が使用されている。その第1の潤滑剤の動粘度は、例えば「1650」になっており、このように比較的高粘度の第1の潤滑剤を使用することで発振を抑制している。なお、波動歯車減速機30の減速比をGとすると、第1の潤滑剤による粘性抵抗は、モータ25に負荷として伝わる際には、「1/G」倍されるため、第1の潤滑剤の粘度の相違によるモータ負荷に対する寄与度は低い。
波動歯車減速機30における可撓性ベアリング34内には、第2の潤滑剤(例えば、グリース)が使用されている。この第2の潤滑剤の粘性抵抗は、「1/G」倍されずにモータ25に負荷としてかかるため、第2の潤滑剤の粘度の相違によるモータ負荷に対する寄与度は高い。そこで、本実施形態では、第2の潤滑剤として、第1の潤滑剤より粘度が低いものを使用している。具体的には、第2の潤滑剤の動粘度は、例えば「24」になっている。そして、可撓性ベアリング34内への第2の潤滑剤に第1の潤滑剤が混入することを防止するために、本発明に係る潤滑剤混入防止機構が設けられている。
本実施形態の潤滑剤混入防止機構は、可撓性ベアリング34の両側部にサイドプレート37,37を設け、それらサイドプレート37,37に固着したサイドシール70,70をアウターリング40の内周面40Aに摺動可能に密着させた構成になっている。具体的には、サイドプレート37,37は、図3に示されており、全体が楕円形剛性カム35に相似した楕円形状になっている。また、サイドプレート37,37及び楕円形剛性カム35には、それらを重ねた状態で軸方向に貫通した貫通孔36Aが形成されている。そして、両サイドプレート37,37と楕円形剛性カム35の楕円形の長軸同士を一致させた状態にして貫通孔36Aにリベット36を挿通し、それらリベット36をかしめてサイドプレート37,37が楕円形剛性カム35に固定されている。
また、本実施形態では、図5に示すように、可撓性ベアリング34のインナーリング41が、楕円形剛性カム35と略同一の幅(軸長)になっており、アウターリング40が、そのインナーリング41より両側方に幅広になっており、さらに、フレックススプライン33が、アウターリング40より更に両側方に幅広になっている。
これらに対し、サイドプレート37,37は、楕円形剛性カム35の側面に密着した部分からインナーリング41とアウターリング40との中間位置に亘る範囲で平板状をなし、そのインナーリング41とアウターリング40との中間位置で、側方に段付き状(クランク状)に屈曲している。
これにより、インナーリング41が、サイドプレート37,37の間に挟まれて楕円形剛性カム35に対して軸方向で固定されている。また、リテーナ43が一方のサイドプレート37によって可撓性ベアリング34内に抜け止めされている。さらに、サイドプレート37,37の先端部の内側面37B,37Bが、アウターリング40の両側面40B,40Bにクリアランスを介して対向すると共に、サイドプレート37,37の先端周面37A,37Aが、フレックススプライン33のうちアウターリング40から露出した内周面33Aにクリアランスを介して対向している。
また、サイドプレート37の段差面37Dは、径方向でアウターリング40の内周面40Aの両端部に対向している。そのサイドプレート37のうち段差面37Dとその段差面37Dより先端側の内側面37Bとにサイドシール70が固着(詳細には、加硫接着)されている。そして、サイドシール70からアウターリング40に向かって突出したリップ70Lがアウターリング40の内周面40Aに摺動可能に密着している。
なお、図3に示すように、連結盤25Tには、楕円形剛性カム35の幅と同一幅で大径部が形成され、その大径部の両端が段付き状に縮径した小径部になっている。これに対し、各サイドプレート37の中心部には中心孔37Gが形成され、各サイドプレート37における中心孔37Gの開口縁が、連結盤25Tの両端部に備えた段差部に当接している。これにより、両サイドプレート37,37が連結盤25Tを軸方向で挟んで楕円形剛性カム35に抜け止めしている。
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、本実施形態の作用効果について説明する。本実施形態の伝達比可変操舵装置20に備えた波動歯車減速機30では、上述したようにフレックススプライン33と可撓性ベアリング34のアウターリング40とが、楕円形剛性カム35の楕円形状に相似した楕円形に変形する。そして、楕円形剛性カム35がモータ25により回転駆動されると、アウターリング40及びフレックススプライン33における楕円形の長軸位置が回転し、これに伴ってフレックススプライン33と両サーキュラスプライン31,32との噛合位置が周方向で移動していく。これにより、両サーキュラスプライン31,32とが歯数の相違分だけ差動する。このとき、サイドプレート37,37と可撓性ベアリング34のインナーリング41は楕円形剛性カム35と一体回転し、可撓性ベアリング34のアウターリング40はフレックススプライン33と一体回転する。そして、サイドプレート37,37の先端部に固定されたサイドシール70,70がアウターリング40の内周面40Aに摺動し、外部から可撓性ベアリング34内への第1の潤滑剤の侵入を防ぐ。
ここで、サイドプレート37,37は、楕円形剛性カム35と相似した楕円形状をなしかつ、アウターリング40も楕円形剛性カム35に相似した楕円形に変形するので、サイドプレート37,37の先端部とアウターリング40の内周面40Aとは、径方向において、常に一定の間隔に保持される。これにより、サイドシール70が従来のように径方向に摺動したり伸縮することがなくなり、シール性能及びその信頼性を従来より向上させることができる。
即ち、本実施形態に係る潤滑剤混入防止機構によれば、波動歯車減速機30のうちフレックススプライン33の噛合部分に使用されている比較的粘度が高い第1の潤滑剤が、そのフレックススプライン33を内側から支持する可撓性ベアリング34の第2の潤滑剤に混入することを従来より確実に防止することができる。また、このような潤滑剤混入防止機構を備えた本実施形態の伝達比可変操舵装置20によれば、モータ25の負荷トルクが安定し、モータ25の発熱や異音を抑えることができる。これにより、静粛性が向上し、伝達比可変操舵装置20をコラム14Cより運転席側に配置することが可能になる。
また、本実施形態では、サイドシール70をアウターリング40の内周面40Aに摺動可能に密着させた構成にしたので、後述するようにサイドシールを、フレックススプライン33の内周面33A、或いは、アウターリング40の側面40Bに密着させた構成に比べて、サイドプレート37,37の回転中心から摺動面までの距離が小さくなり、摺動抵抗を抑えることができる。しかも、各サイドシール70を、サイドプレート37に形成された段差面37Dとそれより先端側の内側面37Bとの2面に固着したのでサイドシール70の形状が安定し、シール性能が向上する。
さらには、サイドプレート37,37の先端部を、アウターリング40の側面40Bに対して側方から対向配置したことにより、インナーリング41とアウターリング40との間の潤滑剤充填領域の側部開口がサイドプレート37,37によって側方から塞がれる。そして、サイドシール70を、サイドプレート37,37のうち先端周面37A,37Aより回転中心寄り位置に配置したので、サイドシール70がサイドプレート37,37によって保護されると共に、サイドプレート37,37によってサイドシール70の密着部分に金属粉等の異物が進入することが防がれ、シール性能の信頼性が向上する。
また、サイドプレート37,37は、可撓性ベアリング34におけるリテーナ43の抜け止めにも兼用されているので部品点数の削減が図られる。さらには、サイドプレート37の先端周面37Aは、フレックススプライン33の内周面33Aにクリアランスを介して対峙しているので、万が一、可撓性ベアリング34が破損した場合に、サイドプレート37の先端周面37Aをフレックススプライン33の内周面33Aに摺接させて波動歯車減速機30を動作させることもできる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態のサイドプレート37を変形し、図6(A)に示すように、サイドプレート37の先端周面37Aを、アウターリング40の内周面40Aより回転中心側に配置し、アウターリング40の側面40Bを側方に臨ませてもよい。
(2)また、図6(B)に示すように、アウターリング40の幅をインナーリング41と同一にして、サイドシール70のリップ70Lをフレックススプライン33の内周面33Aに摺動可能に密着させてもよい。
(3)前記実施形態の波動歯車減速機30は、先端部がクランク状に屈曲していたが、図7(A)に示すように、サイドプレート37の全体を平板状にしてもよい。そして、サイドシール70をサイドプレート37の先端部外側面に固着し、リップ70Lをフレックススプライン33の内周面33Aに摺動可能に密着させてもよい。
(4)また、図7(B)に示すように、サイドプレート37の先端周面37Aにサイドシール71を固着すると共に、そのサイドシール71に1対のリップ71L,71Lを形成して、それらリップ71L,71Lをフレックススプライン33の内周面33Aに摺動可能に密着させてもよい。
(5)また、図7(C)に示すように、アウターリング40の内周面40Aに環状溝40Mを形成し、その内部にサイドシール72のリップ72Lを摺動可能に密着させてもよい。
(6)また、図8(A)に示すように、サイドプレート37の先端周面37Aをアウターリング40の内周面40Aに突き合わせ、サイドプレート37の先端部の外側面に固着されたサイドシール73をフレックススプライン33側に張り出して、アウターリング40の側面40Bに摺動可能に密着させてもよい。
(7)また、図8(B)に示すように、アウターリング40を両サイドプレート37,37に間に収まる幅にすると共に、サイドプレート37の先端周面37Aをアウターリング40の内周面40Aから回転中心側に離し、サイドプレート37における先端周面37Aと外側面とに跨って固着したサイドシール74をアウターリング40の側面40Bに摺動可能に密着させてもよい。
(8)また、図8(C)に示すように、前記実施形態の構成を変形してアウターリング40をインナーリング41と同じ幅とし、サイドプレート37を先端寄り位置でアウターリング40から離れる側に屈曲させて、そのサイドプレート37の先端部から断面三角形のサイドシール75を突出させてアウターリング40の側面40Bに摺動可能に密着させてもよい。
(9)また、図9(A)に示すように、前記実施形態の構成を変形してアウターリング40をインナーリング41と同じ幅とし、サイドプレート37の先端部の内側面37Bから断面三角形のサイドシール75を突出させてアウターリング40の側面40Bに摺動可能に密着させてもよい。
(10)また、図9(B)に示すように、サイドプレート37全体を平板状にしてサイドプレート37の先端部における内外の両側面と先端周面37Aとの三面に跨って密着したサイドシール76を設け、そのサイドシール76の一部を内側に張り出させてアウターリング40の側面40Bに摺動可能に密着させてもよい。
(11)また、図9(C)に示すように、サイドプレート37全体を平板状にしてその内側面37Bに固着した円板状のサイドシール77を、アウターリング40の側面40Bに摺動可能に密着させてもよい。
(12)前記実施形態の可撓性ベアリング34は、ボールベアリング構造であったが、例えば、コロベアリング構造、ニードルベアリング構造、クロスローラベアリング構造等であってもよい。
(13)前記実施形態では、歯数が異なる第1と第2のサーキュラスプライン31,32を備えて両サーキュラスプライン31,32を、機械装置の入力部と出力部とに連結していたが、波動歯車減速機の構造としては、フレックススプラインから軸方向に延長されたトルク伝達筒部と、そのトルク伝達筒部の端部から内側又は外側に屈曲した端部固定壁とを備えて、その端部固定壁とサーキュラスプラインとを、機械装置の入力部と出力部とに連結する構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係る車両の概念図 伝達比可変操舵装置の側断面図 波動歯車減速機の拡大側断面図 波動歯車減速機のウェーブジェネレータの正面図 波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構の部分拡大側断面図 変形例に係る潤滑剤混入防止機構の部分拡大側断面図 変形例に係る潤滑剤混入防止機構の部分拡大側断面図 変形例に係る潤滑剤混入防止機構の部分拡大側断面図 変形例に係る潤滑剤混入防止機構の部分拡大側断面図 従来の波動歯車減速機の側断面図 従来の波動歯車減速機の側断面図
符号の説明
10 車両
11,11 前輪(転舵輪)
12 ラック
15 ピニオン
16 ハンドル
20 伝達比可変操舵装置
21 円筒ハウジング(入力側ハウジング)
24 出力シャフト(出力側ハウジング)
25 モータ
30 波動歯車減速機
31 第1のサーキュラスプライン(サブ剛性内歯歯車)
32 第2のサーキュラスプライン(剛性内歯歯車)
33 フレックススプライン(可撓性外歯歯車)
33A 内周面
34 可撓性ベアリング
35 楕円形剛性カム
37 サイドプレート
37A 先端周面
37B 内側面
37D 段差面
40 アウターリング
40A 内周面
40B 側面
40M 環状溝
41 インナーリング
42 剛体ボール(剛性転動体)
43 リテーナ
70〜77 サイドシール

Claims (8)

  1. 剛性内歯歯車と、その内側に配置されかつ前記剛性内歯歯車と歯数が異なる可撓性外歯歯車と、さらにその内側に嵌合された可撓性ベアリングと、さらにその内側に嵌合されて前記可撓性外歯歯車及び前記可撓性ベアリングを楕円形に変形させる楕円形剛性カムとを備え、前記可撓性外歯歯車が前記剛性内歯歯車に対して部分的に噛合し、それらの噛合位置を前記楕円形剛性カムの回転により周方向に移動して前記可撓性外歯歯車と前記剛性内歯歯車とを差動させることが可能であると共に、
    前記可撓性外歯歯車と前記剛性内歯歯車との間に使用した第1の潤滑剤より、前記可撓性ベアリングに使用した第2の潤滑剤の粘度を低くした波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構において、
    前記楕円形剛性カムに相似した楕円形状をなしかつ前記楕円形剛性カムと一体回転可能に設けられたサイドプレートと、
    前記サイドプレートに固定され、前記可撓性ベアリングのアウターリング又は前記可撓性外歯歯車に摺動可能に密着し、前記第1の潤滑剤の前記可撓性ベアリング内への侵入を防ぐためのサイドシールとを設けたことを特徴とする波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構。
  2. 前記可撓性ベアリングのインナーリングと前記アウターリングとの間に、複数の剛性転動体を周方向に均等配置して保持するためのリテーナを備え、前記サイドプレートを、前記リテーナの抜け止めに兼用したことを特徴とする請求項1に記載の波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構。
  3. 前記サイドシールを、前記アウターリングの内周面に摺動可能に密着させたことを特徴とする請求項2に記載の波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構。
  4. 前記サイドプレートの先端部を、前記アウターリングの側面に対して側方から対向配置すると共に、前記サイドシールを、前記サイドプレートのうち先端周面より回転中心寄り位置に配置して前記アウターリングの内周面に摺動可能に密着させたことを特徴とする請求項3に記載の波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構。
  5. 前記サイドプレートの先端部を前記アウターリングから離れる側に段付き状に屈曲させて段差面を形成し、前記サイドプレートのうち前記段差面とその段差面より先端側の内側面とに前記サイドシールを固着したことを特徴とする請求項3又は4に記載の波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構。
  6. 前記可撓性ベアリングのアウターリング又は前記可撓性外歯歯車に環状溝を形成して、その環状溝の内部に前記サイドシールを摺動可能に密着させたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構。
  7. 前記剛性内歯歯車と歯数が異なるサブ剛性内歯歯車を、前記剛性内歯歯車と同軸上かつ隣り合わせに配置すると共に、前記可撓性外歯歯車を、前記剛性内歯歯車及び前記サブ剛性内歯歯車の両方に噛合させて、前記剛性内歯歯車を前記サブ剛性内歯歯車に対して差動可能としたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の波動歯車減速機の潤滑剤混入防止機構。
  8. 請求項7に記載の潤滑剤混入防止機構を有した前記波動歯車減速機と、
    前記剛性内歯歯車又は前記サブ剛性内歯歯車の一方に固定されかつ車両のハンドルに連結された入力側ハウジングと、
    前記剛性内歯歯車又は前記サブ剛性内歯歯車の他方に固定されかつ前記車両の転舵輪にラックアンドピニオン機構を介して連結された出力側ハウジングと、
    前記入力側ハウジングに取り付けられ、前記楕円形剛性カムを回転駆動するためのモータとを備え、
    前記ハンドルから前記ラックアンドピニオン機構のピニオンへの操舵角の伝達比を車速に応じて変更することを特徴とする伝達比可変操舵装置。
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