JP2008161499A - 自動***処理装置及び自動***処理方法 - Google Patents

Abstract

【課題】洗浄水の使用量を適切にすると共に、使用者の皮膚荒れを軽減することができる自動***処理装置及び自動***処理方法を提供する。
【解決手段】使用者の排便時には第１の浄水系と第２の浄水系とで使用者及びおむつカップを洗浄し、使用者の排尿の有無に係わらず第１の浄水系より一定時間間隔で使用者の股間を洗浄することにより、洗浄水の使用量を適切にすると共に、使用者の皮膚荒れを軽減することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、本発明は、寝たきり老人等の高齢者、傷病者、乳幼児等の使用者が装着したままの状態で***物を排出処理するための自動***処理装置及び自動***処理方法に関する。

近年、高齢化に伴い介護を必要とする高齢者が急増している。このような急増に伴って家庭、介護施設、あるいは病院等で介護を受けている寝たきり老人等の多くはほとんど自分自身で糞尿（以下、「***物」と記す）の処理を行うことができない状況にある。また、乳幼児、重度身体障害者、内臓疾患患者や骨折患者を含むベッド上安静者等の使用者は、ベッドに寝ていなければならないので、自分自身で***物を処理することができないという状況下にある。
このため、使用者は、おむつ本体と、おむつ本体の股部に取り付けられたおむつカップとで構成された***用装着体と、***用装着体を使用者に装着することができるように構成された***用装着具とを装着している。

この種の***用装着具は、使用後には介護者が使用者からおむつカップを外し、おむつカップ内の***物を介護者が人手でトイレに搬送し、***物を処理し、おむつカップを洗浄し、再度おむつカップを使用者に装着したり、おむつカップごと廃棄し新たなおむつカップを装着したりしていた。この***処理においては臭気の問題や、使用者の体の向きを変えたり、使用者への後処理（拭き取りなど）を行ったり多大な労力を必要としていた。
このため、***処理を自動的に行う自動***処理装置が要望され、開発されている。

一般に、自動***処理装置は、***装着体の一部を構成するおむつ本体と、おむつ本体の股部に取り付けられ、***装着体の他の一部を構成するおむつカップと、おむつカップに一端が接続され、かつ他端が吸引装置に接続されたホースとを備えている。この自動***処理装置は、おむつ本体とおむつカップとを装着した使用者が***物の***を行った場合おむつカップ内のセンサが***物を感知し、吸引装置がホースを介しておむつカップに溜まった***物を吸引すると共に、吸引装置は、おむつカップに温水を送っておむつカップ内の汚れを洗浄し、洗浄後の汚水を吸引装置内のタンクに収容し、さらにおむつ本体とおむつカップとに温風を送風してそれらの内部を乾燥するように構成されている（例えば、特許文献１参照）。
特許第３０７７０８５号公報

しかしながら、上述した従来技術では、使用者装着装置を使用者に装着したときの洗浄水の使用量が多く、必要なときに洗浄水が不足することがあり、使用者が頻繁に排尿した場合にその都度洗浄すると皮膚呼吸に負担を与えたり、乾燥肌になったり、皮膚バリア層を溶出させたりして皮膚が荒れてしまう。
そこで、本発明の目的は、洗浄水の使用量を適切にすると共に、使用者の皮膚荒れを軽減することができる自動***処理装置及び自動***処理方法を提供することにある。

上記課題を解決するため、請求項１記載の発明は、使用者の股間に装着されて***物を排出し、該***物による汚染を洗浄し、乾燥するためのおむつカップを有する使用者装着装置と、前記使用者装着装置にポンプにより浄水流路を介して浄水を供給する浄水系、前記使用者装着装置との間で空気流路を介して空気を循環させることにより前記使用者に乾燥用の空気を供給する循環系、及び、前記使用者の***物を前記空気ごと汚水流路を介して汚物タンク内に収容する際に気水分離する気水分離機構を有する***物処理装置とを有する自動***処理装置であって、前記股間を洗浄するための第１の浄水系と、前記使用者装着装置内から便を押し出すと共に前記おむつカップ内を洗浄するための第２の浄水系と、前記使用者の排便を検知する検知手段と、通常時は前記第１の浄水系を作動させて前記股間に一定時間間隔で浄水を噴射させ、前記検知手段が前記排便を検知した時は前記第１及び第２の浄水系を作動させて前記排便及び前記股間に浄水を噴射させるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。

請求項１記載の発明によれば、使用者の排便時には第１の浄水系と第２の浄水系とで使用者及びおむつカップを洗浄し、使用者の排尿の有無に係わらず第１の浄水系より一定時間間隔で使用者の股間を洗浄することにより、洗浄水の使用量を適切にすると共に、使用者の皮膚荒れを軽減することができる。

請求項２記載の発明は、使用者の股間に装着される使用者装着装置のおむつカップに、ポンプにより浄水流路を介して浄水を供給して***物による汚染を洗浄し、前記使用者装着装置との間で空気流路を介して空気を循環させることにより前記使用者に乾燥用の空気を供給し、前記使用者の***物を前記空気ごと汚水流路を介して汚物タンク内に収容する際に気水分離して空気を循環させる自動***処理方法であって、通常時は前記股間を洗浄するための第１の浄水系を作動させて前記股間に一定時間間隔で浄水を噴射させ、検知手段が前記使用者の排便を検知した時は前記第１の浄水系及び前記使用者装着装置内から排便を押し出すと共に前記おむつカップ内を洗浄するための第２の浄水系を作動させて前記排便及び前記股間に浄水を噴射させることを特徴とする。

請求項２記載の発明によれば、使用者の排便時には第１の浄水系と第２の浄水系とで使用者及びおむつカップを洗浄し、使用者の排尿の有無に係わらず第１の浄水系より一定時間間隔で使用者の股間を洗浄することにより、洗浄水の使用量を適切にすると共に、使用者の皮膚荒れを軽減することができる。

本発明によれば、使用者の排便時には第１の浄水系と第２の浄水系とで使用者及びおむつカップを洗浄し、使用者の排尿の有無に係わらず第１の浄水系より一定時間間隔で使用者の股間を洗浄することにより、洗浄水の使用量を適切にすると共に、使用者の皮膚荒れを軽減することができる。

図２は、本発明に係る自動***処理方法を適用した自動***装置の一実施の形態を示すブロック図である。
同図に示す自動***処理装置１００は、使用者１の股間１ａ（図１７、１８参照）に装着される使用者装着装置２００と、使用者から***される***物を処理する***物処理装置３００と、使用者装着装置２００及び***物処理装置３００の統括制御を行う制御装置４００と、データ読取装置５００と、データ送信装置６００とで構成されている。

図３は、図２に示したブロック図のより詳細なブロック図である。
図３には、自動***処理装置１００のうちの、使用者装着装置２００と、***物処理装置３００と、複合管７００とについて詳細に示されている。

***物処理装置３００は、主に浄水系としての給水機構と、乾燥系としての送風機構と、排出系としての回収機構とで構成されている。
給水機構は、洗浄水（例えば、水道水、以下、浄水という）１２０を貯蔵する浄水タンク１２１、浄水タンク１２１から使用者装着装置２００へ浄水１２０を給水するための電磁ポンプ１２２−１、１２２−２、浄水タンク１２１の下側に設けられ浄水タンク１２１内の浄水１２０を加熱し適切な温度に保温するための加熱手段としてのヒーター１２３、浄水１２０の温度を検知する温度センサ（例えば、サーミスタ）１２４、浄水１２０の水位を検知する水位センサ１２５、及びチューブ１３０、１３１−１、１３１−２で構成されている。

特に、浄水タンク１２１、チューブ１３０、電磁ポンプ１２２−１、チューブ１３１−１、ホース７０４、及び噴射ノズル２１３、２１４を第１の浄水系とし、浄水タンク１２１、チューブ１３０、電磁ポンプ１２２−２、チューブ１３１−２、ホース７０５、及び噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３を第２の浄水系とする。

送風機構は、使用者装着装置２００のおむつカップ２０１内に乾燥用の空気を送風するためのブロアー１０１、フィルターエレメント１０５、及びリターンエアーが通る空気流路としてのチューブ１１０、１１１で構成されている。
フィルターエレメント１０５は、例えば活性炭を用いた交換可能な消臭フィルタを有し、おむつカップ２０１から戻ってくる空気の悪臭を除去するようになっている。
ブロアー１０１は、両軸モータＭ１０４と、両軸モータＭ１０４の一方（図では上側）の出力軸に取り付けられた空気循環用のファン１０２と、両軸モータＭの他方（この場合下側）の出力軸に取り付けられた冷却用のファン１０３とで構成されている。

リターンエアーは、***物処理装置３００から使用者装着装置２００へ供給される空気であり、サクションエアーは、使用者装着装置２００から***物処理装置３００へ吸引される空気である。

ファン１０３の吸気口は***物処理装置３００の外部の空気を吸入するようになっており、ファン１０３の排気口は両軸モータＭ１０４自体を冷却する。これと共に空気流路としてのチューブ１１４を介して***物処理装置３００内の各部を冷却するようになっており、バルブ１０７を開くことにより空気流路としてのチューブ１１５を介して外部に排気できるようになっている。

ファン１０２の排気口には空気流路としてのチューブ１１０が接続されており、吸気口にはサクションエアーが通る空気循環用の空気流としてのチューブ１１３の一端（図では左側）が接続されている。チューブ１１３の他端（この場合右側）には遠心分離機構１２９が接続されている。

回収機構は、汚物タンク１２６、遠心分離機構１２９、空気流路１１２、汚水流路１３２で構成されている（但し、空気流路１１２及び汚水流路１３２は図では個別の流路であるが実際は１本のパイプ１５０であり、空気流路７０６及び汚水流路７０７も図では個別の流路であるが実際は、実際は１本のホース７０８である。

汚物タンク１６には、汚水の満タンを検知するセンサ１４０が設けられている。
汚物タンク１２６の底部の配管に設けられた開閉バルブ１２８を開けることにより汚水を排出できるようになっているが、開閉バルブ１２８を設けずに汚物タンク１２６を着脱自在に構成し、汚物タンク１２６を取り外すように構成してもよい。

汚物タンク１２６の上部に設けられた遠心分離機構１２９は、ブロアー１０１により使用者装着装置２００を経由して供給される空気及び電磁ポンプ１２２−１、１２２−２により使用者装着装置２００を経由して供給される汚水の圧力で垂直な回転軸の周りを回転する回転翼（図示せず）と、回転翼の回転軌道を覆うように配置された下側に広がるテーパ状のスカートとを有する。

この遠心分離機構１２９の遠心力により汚水と空気とを分離（気水分離）して汚物タンク１２６内に汚水１２７を収容し、チューブ１１３を介してブロアー１０１により空気を回収させる。回収後の空気はブロアー１０１により再び空気流路としてのチューブ１１０、フィルターエレメント１０５、空気流路としてのチューブ１１１、ホース７０３を経て使用者装着装置２００に供給される。尚、図３ではフィルターエレメント１０５がチューブ１１０とチューブ１１１との間に挿入されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、チューブ１１３に挿入されていてもよい。

すなわち、使用者装着装置２００内の汚水を空気ごと***物処理装置３００に回収して空気と汚水とを分離し、汚水１２７を汚水タンク１２６に収容し、空気を使用者装着装置２００と***物処理装置３００との間で循環させるようになっている。

つまり、浄水タンク１２１内の浄水１２０は、浄水流路としてのチューブ１３０、電磁ポンプ１２２−１、１２２−２、浄水流路としてのチューブ１３１−１、１３１−２、ホース７０４、７０５、及び噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３、２１３、２１４からなる噴射系、***物誘導流路２１５、ホース７０８（汚水流路７０７）、汚水流路１３２、及び遠心分離機構１２９を経て***物ごと汚物タンク１２６に回収される。

おむつカップ２０１内の空気は、***物誘導流路２１５、ホース７０８（空気流路７０６）、空気流路１１２、遠心分離機構１２９、汚物タンク１２６、遠心分離機構１２９、チューブ１１３、ファン１０２、チューブ１１０、フィルターエレメント１０５、チューブ１１１、ホース７０３、及びパイプ２５０を経ておむつカップ２０１へと循環される。

ホース７０４、７０５の他端（この場合、図３の右上端）は、***物処理装置３００のチューブ１３１−１、１３１−２の各コネクタに着脱自在に接続される。ホース７０３の他端（この場合、図３の右上端）は、***物処理装置３００のコネクタにより着脱自在に接続される。ホース７０８の他端は、***物処理装置３００のコネクタにより着脱自在に接続される。発光素子８１０及び受光素子８１１のコード７０１、７０２は、***物処理装置３００のコネクタに着脱自在に接続される。

ホース群７００は、円筒状のビニールカバー（図示せず）で覆われていてもよく、フレキシブルな管（例えば、樹脂からなる蛇腹管、コルゲート管もしくはスパイラル管）で覆われていてもよい。
ホース群７００の長さは、例えば、使用者がベッド上で寝起きでき、脱着しやすい長さ（例えば、３ｍ程度、但し限定されるものではない。）であればよい。

また、例えば、ホース７０３がスパイラル管の場合にはスパイラル溝内にコード７０１、７０２を埋設することでコンパクト化を図るように構成してもよい。

両軸モータＭ１０４、電磁ポンプ１２２−１、１２２−２、ヒーター１２３、温度センサ１２４、水位センサ１２５は、制御装置４００の制御用コンピュータ４０２に接続されており、制御用コンピュータ４０２によりブロアー１０１の作動、浄水１２０の温度、浄水１２０の供給、水位等が制御されるようになっている。
操作パネル４０１は、自動***物処理装置のオンオフ操作、洗浄や乾燥の自動手動切り替え操作、水温設定等を行うためのスイッチや表示部を有する。

図４は、本発明に係る自動***処理装置の使用者装着装置に用いられるおむつカップの一実施の形態を示す概念図である。図５は、図４に示した使用者装着装置のおむつカップにカセットを装着し、斜め前から見た外観斜視図である。図６は、図４に示した使用者装着装置のおむつカップにカセットを装着し、斜め後から見た外観斜視図である。図７は、図５のVII−VII線断面図である。図８は、図５のVIII−VIII線断面図である。図９は、図５の平面図である。図１０は、図５のＸ−Ｘ線断面図である。

図１１（ａ）は、図４に示した使用者装着装置のおむつカップに用いられる噴射ノズル２１４の外観斜視図であり、図１１（ｂ）は図１１（ａ）のXIｂ−XIｂ線断面図であり、図１１（ｃ）は、図４に示した使用者装着装置のおむつカップに用いられる噴射ノズル２１３の外観斜視図であり、図１１（ｄ）は図１１（ｃ）のXIｄ−XIｄ線断面図である。図１２（ａ）は、図５のXIIａ−XIIａ線断面図であり、図１２（ｂ）は、図１２（ａ）のノズルボックス２１１の正面図であり、図１２（ｃ）は図１２（ｂ）のXIIｃ−XIIｃ線断面図であり、図１２（ｄ）は図１２（ｂ）のXIIｄ−XIIｄ線断面図であり、図１２（ｅ）は図１２（ｂ）のXIIｅ−XIIｅ線断面図である。図１３は、図４に示した使用者装着装置のおむつカップの底面図である。

図１４は、図４に示した使用者装着装置のおむつカップの正面図である。図１５は、図５のXV−XV線断面図である。図１６（ａ）は、図１に示した使用者装着装置のおむつカップの背面図であり、図１６（ｂ）は、図１に示した使用者装着装置に接続されるカセット８００をホース側から見た図であり、図１６（ｃ）は、図１６（ｂ）に示したカセット８００に設けられたフィン８３３からつまみネジ８２３を引き抜いたときの状態を示す正面図であり、図１６（ｄ）は、図１６（ｃ）の側面図であり、図１６（ｅ）は、図１６（ｂ）に示したカセット８００に設けられたフィン８３２の側面図である。図１７は、本発明に係る使用者装着装置を使用者が装着した状態を平面図である。図１８は、図１７のXVIII−XVIII線断面図である。

ここで、おむつカップとは後述する主壁部２０２、副壁部２０３、及び下腹部側被覆部（男性陰部収納部ともいう）２０４で構成されたものをいうが、主壁部２０２、副壁部２０３、男性陰部収納部２０４及び腰マット部２６３で構成されていてもよい。また、使用者装着装置２００とは、おむつカップ２０１、ベルト部２６０、連結部２６１、及びシール部材２６２で構成されたものをいう。

使用者装着装置２００（図１７、１８参照）は、使用者の股間に装着され、後述する***物処理装置からの浄水及び乾燥用の空気がそれぞれ浄水用のホース及び空気用のホースを介して供給され、使用者の***物が***物処理装置へ***物用のホースを介して排出するための装置である。使用者装着装置２００は、使用者の下腹部から臀部を覆うほぼＣ字断面形状に形成されたおむつカップ２０１を有する。

図４に示すおむつカップ２０１は、ホース群７００の一端（図４では左端）が接続されたカセット８００と着脱自在に接続できるようになっている。おむつカップ２０１は、所定期間（例えば、１週間）使用後に使い捨てるようになっている。従って、おむつカップ２０１にはセンサを配置せず、ノズルやその配管、及びコネクタが一体的に構成されている。

また、おむつカップ２０１は、可撓性材料（例えば、シリコーン樹脂）からなり、おむつカップ２０１の主壁部２０２に接続される各ホース用のコネクタ２２５、２２６、２２７、２２８がほぼ横並びに配置されているので、使用者装着装置２００（図１７、１８）を使用者１に装着した状態でベッド上において、背上げしたり、起きあがったりする際に股間を圧迫することが少ない。

おむつカップ２０１は、使用者１（図１８参照）の臀部下側に配置されるほぼ箱型の主壁部２０２と、主壁部２０２からほぼ垂直に延出して股間部１ａ（図１８参照）と接触配置されるほぼ三日月断面形状の副壁部２０３と、使用者１の下腹部を覆う、レードルのおたま形状の男性陰部収納部２０４とを有する。
主壁部２０２内には、ほぼＬ字形状に交差するように一体化され、コの字平面形状の補強板（例えば、プラスチック）２０５が設けられている。
おむつカップ２０１は、主壁部２０２の後端（図５では右上）の中央に***物用のホース用のコネクタ（雄コネクタが好ましい）２２６を有すると共に、主壁部２０２の後端側とは反対側からコネクタ２２６の方向に向かって所定の角度（例えば、１０度±５度の範囲内）で傾斜した傾斜面を有する。これは、***物や浄水を流れやすくするためである。

おむつカップ２０１の主壁部２０２の臀部側には、***物用のホースのコネクタ２２６から使用者１（図１８参照）の肛門真下までほぼ楕円錐状に広がると共に楕円の長軸が水平方向になるように形成されたほぼカップ状の***物誘導流路２１５が配置されている。
これは、使用者１（図１８参照）の肛門から***物吸込口までの距離を短くし、かつ***物誘導流路２１５がほぼ楕円錐状に広げることにより、***物吸込効率を向上させ、後述する***物処理装置内のモータへの負担を少なくするためである。

***物誘導流路２１５は、おむつカップ２０１の副壁部２０３内の中央の内壁から***物誘導流路２１５の開口部にわたって樋状の***物案内部材２０３ｃと一体的に形成されている。***物誘導流路２１５と***物案内部材２０３ｃとの接続部近傍には凹面が形成されており、漏斗を上からつぶしたような形状となっている（図１４参照）。

おむつカップ２０１の外周部には使用者との間の隙間をシールするシール部材２６２を備えている（図１７、１８参照）。シール部材２６２は、断面形状がほぼ長方形（楕円、台形、もしくは長円形であってもよい。）の中空柔軟部材（例えば、シリコーンゴム）からなっている。

下腹部を覆う男性陰部収納部２０４は剛性部材（例えば、シール部材２６２より剛性の高いシリコーンゴム、もしくはアクリル樹脂）からなっている。

さらに、おむつカップ２０１の構造について説明する。
図４〜図１８に示すようにおむつカップ２０１は、副壁部２０３の上端に男性陰部収納部２０４の基端部を取り付けると共に、副壁部２０３の下端に主壁部２０２を取り付けている。
おむつカップ２０１には、***物を検知するためのセンサは設けられておらず、カセット８００に設けられた発光素子（例えば、赤外線ＬＥＤ）８１０からの出射光が通過することができる通過窓（例えば、シリコーン樹脂もしくはアクリル樹脂）２４０と、カセット８００に設けられた受光素子（例えば、フォトトランジスタもしくはフォトダイオード）８１１へのおむつカップ２０１からの反射光が通過することができる通過窓（例えば、シリコーン樹脂もしくはアクリル樹脂）２４１とが設けられている。

発光素子８１０及び受光素子８１１でセンサが構成されており、発光素子８１０と受光素子８１１との間の光量の変化で排便の有無を検知するようになっている。

おむつカップ２０１には、制御部４００に内蔵されたタイマー（図示せず）により定期的に使用者１（図４）及びおむつカップ２０１内を洗浄するための複数（図では２個であるが限定されない）の噴射ノズル２１３、２１４と、センサにより***物（排便）を検知した後、使用者１（図１７参照）の肛門、陰部（以下、「洗浄対処部位」と記す）を臨時に洗浄すると共に、***物を押し出すための複数（図では６個であるが限定されない。）の噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３が設けられている。

噴射ノズル２１４は、副壁部２０３の内側中央に設けられており、使用者１（図１７、１８参照）の排便後洗浄もしくは定期洗浄に用いられる。噴射ノズル２１４は、図１１（ａ）、（ｂ）に示すように、ヘッド２１４ａと、ヘッド２１４ａに設けられたノズル２１４ｂと、ノズル２１４ｂの先端に設けられた網（例えば、ステンレス網もしくは樹脂網）２１４ｃとで構成され、チューブ２２３に接続されている。

噴射ノズル２１３は、主壁部２０２と副壁部２０３との境界部近傍に設けられており、使用者１（図１７、１８参照）の排便後洗浄もしくは定期洗浄に用いられる。噴射ノズル２１３は、図１１（ｃ）、（ｄ）に示すように、ヘッド２１３ａと、ヘッド２１３ａに設けられた噴射ノズル２１３ｂと、噴射ノズル２１３ｂの先端に設けられた網（ステンレス網もしくは樹脂網）２１３ｃとで構成され、チューブ２２２に接続されている。網２１３ｃ、２１４ｃは、排尿もしくは排便がノズル内に浸入するのを防止すると共に、噴射浄水を拡散させるためのものである。

図１２（ａ）〜（ｅ）において、噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３は、主壁部２０２の前方（図５の左下側）に設けられている。
噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｃは、ヘッドとしてのノズルボックス２１１に一体的に構成され、チューブ２２０に接続されている。噴射ノズル２１１−１〜２１１−３は、ヘッドとしてのノズルボックス２１２に一体的に構成され、チューブ２２１に接続されている。
噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｃのうち、噴射ノズル２１１−ａは、おむつカップ内洗浄のため図１２（ａ）〜図１２（ｃ）に示すようにノズルボックス２１１に対して上向き（例えば、仰角４５度±５度）かつ副壁部２０３の中央に照準が合うように（矢印２１１−ｐ方向に出射するように）構成されている。

噴射ノズル２１１−ｂは、便押し出しのため図１２（ａ）、図１２（ｂ）、図１２（ｄ）に示すようにノズルボックス２１１に対してやや上向き（例えば、仰角１０度±５度）かつ、主壁部２０２と副壁部２０３との境界部に照準が合うように（矢印２１１−ｑ方向に出射するように）構成されている。
噴射ノズル２１１−ｃは、便押し出しのため、図１２（ａ）、図１２（ｂ）、図１２（ｅ）に示すようにノズルボックス２１１に対してやや下向き（例えば、俯角１０度±５度）かつ、主壁部２０２に照準が合うように（矢印２１１−ｒ方向に出射するように）構成されている。尚、噴射ノズル２１２−１〜２１２−３も噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｃと同様である。

噴射ノズル２１３、２１４、２１１−ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３及びノズルボックス２１１は例えば、エンジニアプラスチックで構成されているが限定されない。

主壁部２０２の後端には図１６に示すようにコネクタ２２６の他、浄水流路としてのホース７０４（図４参照）を接続するためのコネクタ（雌コネクタが好ましい）２２７と、浄水流路としてのホース７０５（図４参照）を接続するためのコネクタ（雌コネクタが好ましい）２２８と、空気流路としてのホース７０３を接続するためのコネクタ（雌コネクタが好ましい）２２５が設けられている。２３２、２３３は、カセット８００をおむつカップ２０１に取り付けるためのネジ孔である。

コネクタ２２７には、図４に示すように径違いチーズ２０６が接続されており、径違いチーズ２０６にはチューブ２２２、２２３が接続されている。コネクタ２２８にも、図４に示すように径違いチーズ２０７が接続されており、径違いチーズ２０７にはチューブ２２０、２２１が接続されている。

コネクタ２２５には乾燥用の空気が通過する空気流路としてのパイプ２５０の一端（図８では左側）が接続され、パイプ２５０の他端（図８では右側）は主壁部２０２の内壁２０２ａに接続されている。パイプ２５０の開口部２５１には逆止弁２５２が設けられており、排便や排尿がホース７０３内に浸入（逆流）しないように構成されている。逆止弁２５２は、例えば、円形もしくは矩形状のゴム片からなり、上端が開口部２５１の上側に固定されたものである。逆止弁２５２は、待機時、洗浄時は垂直に懸垂されて開口部２５１を塞ぎ、乾燥時には風圧で***物室２０２ｂ側に（矢印２５２ａ方向に）押し曲げられて開口部を開放するようになっている。

一方、男性陰部収納部２０４は、おむつカップ２０１の嵌合突起部に基端部が嵌合された後、シール面の端部をシール部材２６２（図１７、１８参照）の端部に接着固定して取り付けられている。これにより、***用装着装置のおむつカップ２０１はシール性を確保できるようになっている。

主壁部２０２の前方（図５の左下側）には、図１７、１８に示すような多数の凹凸を有し、体重を分散するための腰マット部２６３が設けられている。腰マット部２６３は、例えばウレタン素材等により形成され、かつ弾力性を有する。腰マット部２６３は、使用者１の体型や好みに応じて平面形状を選択することができる。また、図示しないゲル状シートで腰マット部２６３を覆うようにしてもよい。

腰マット部２６３には、使用者１の腰部１ｂにおむつカップ２０１を装着可能なベルト部２６０が着脱自在に設けられ左右に延出している。このベルト部２６０の両端部には、面ファスナが添付されており、互いの端部を脱着自在に結合することによって使用者１の腰部１ｂにおむつカップ２０１を装着することができる。

ベルト部２６０には、男性陰部収納部２０４と連結する連結部２６１の一端が脱着自在に取り付けられる。連結部２６３は、使用者１の体型に応じた長さを有し、かつ伸縮自在である。連結部２６１は、使用者１の体型に応じて長さが調節可能な公知のベルトであってもよい。連結部２６１の他端は、男性陰部収納部２０４に着脱自在に取り付けることができる。
通常、連結部２６１は、一端が男性陰部収納部２０４に取り付けられており、おむつカップ２０１の装着時、他端をベルト部２６０に取り付けることで、ベルト部２６０と男性陰部収納部２０４とを連結する。

図４に示すカセット８００には、コネクタ２２６に接続するためのコネクタ（雌コネクタが好ましい）８０３と、コネクタ２２５に接続するためのコネクタ（雄コネクタが好ましい）８０２と、コネクタ２２７に接続するためのコネクタ（雄コネクタが好ましい）８０４と、コネクタ２２８に接続するためのコネクタ（雄コネクタが好ましい）８０５と、主壁部２０２に設けられたナット（例えば、樹脂製ナット、もしくは金属製ナット）２３０、２３１に螺合して取り付けるためのつまみネジ８２２、８２３のネジ部８２０、８２１とが筐体８０１に設けられている。
筐体８０１の材質は、ＡＢＳ樹脂やメラミン樹脂等の樹脂やステンレスやチタニウム等の金属アレルギーを起こしにくい金属が用いられる。

カセット８００は、図１６（ｂ）〜（ｅ）に示すように、カセット８００のホース側の面にはほぼＤ字形状の保護フィン８３０〜８３３が立設されている。
保護フィン８３０〜８３３のうちカセット８００のホース側の面の両側に立設された保護フィン８３３は、図１６（ｃ）、（ｄ）に示すように上部８３３ａ、中部８３３ｂ、及び下部８３３ｃが一体的に構成されている。

上部８３３ａは、ほぼ鋭角三角形状に形成されており、下部８３３ｃは、ほぼ扇形に形成されている。
中部８３３ｂは、円筒状に形成されており、中心軸に沿ってつまみネジ８２３のネジ部８２１が貫通可能な貫通孔８３３ｄが形成されている。中部８３３ｂの軸方向の長さは保護フィン８３３の横方向の長さの半分程度であるが限定されるものではない。上部８３３ａ及び下部８３３ｃの間の隙間はつまみネジ８２３のつまみ部が挿入される程度の長さと間隔を有する。保護フィン８３３は、上部８３３ａ及び下部８３３ｃの隙間につまみネジ８２３が挿入されることにより、図１６（ｅ）に示した保護フィン８３２とほぼ同様のＤ字形状を有する。保護フィン８３０も保護フィン８３３と同様の構成である。

保護フィン８３０〜８３３のうちカセット８００のホース側の面のホース７０８の両側に立設された保護フィン８３１、８３２は、ほぼＤ字形状に形成されている。これらの保護フィン８３０〜８３３は、カセット８００と同様の材質（例えば、樹脂もしくは金属）で構成されている。
これら保護フィン８３０〜８３３は、使用者がおむつカップ２０１を装着した状態で例えばベッド上で上半身を起こしたときに図１６に示すように保護フィン８３０〜８３３がベッドとカセット８００との間に介在することにより、各ホース７０３、７０４、７０５、７０８が押しつぶされるのを軽減する機能を有する。尚、各ホース７０３、７０４、７０５、７０８のカセット８００の近傍には例えばスチール製のコイルを巻回すことにより強度を向上させるようにしてもよい。

コネクタ８０３にはホース７０８が接続されている。尚、ホース７０８は、空気流路７０６と、汚水流路７０７とを兼ねている。ここで、汚水とは便と浄水もしくは便と尿と浄水との混合液をいう。
コネクタ８０２には空気流路としてのホース７０３が接続されている。
コネクタ８０４には浄水流路としてのホース７０４が接続されている。
コネクタ８０５にはホース７０５が接続されている。
これらホース７０３、７０４、７０５、７０８でホース群７００が構成されている。
尚、発光素子８１１及び受光素子８１０のコードは図４〜図１８では省略されている。

次に、図１の動作フロー図及び図１９（ａ）、（ｂ）のタイミングチャートを参照して、洗浄のタイミングについて説明する。
図１は、本発明に係る自動***処理方法の一実施の形態を説明するためのフロー図である。図１９（ａ）は、図３に示した自動***処理装置に用いられるおむつカップの噴射ノズル２１３、２１４の噴射タイミングを示し、図１９（ｂ）は、図３に示した自動***処理装置に用いられるおむつカップの噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｂ、２１２−１〜２１２−３の噴射タイミングを示す。

本発明に係る自動***処理方法は、使用者１の股間１ａ（図１８）に装着される使用者装着装置２００のおむつカップ２０１に、電磁ポンプ１２２−１、１２２−２により浄水流路を介して浄水を供給して***物による汚染を洗浄し、使用者装着装置２００との間で空気流路を介して空気を循環させることにより使用者１に乾燥用の空気を供給し、使用者１の***物を空気ごと汚水流路を介して汚物タンク１２６（図３）内に収容する際に気水分離して空気を循環させる自動***処理方法であって、通常時は股間１ａを洗浄するための第１の浄水系を作動させて股間１ａに一定時間間隔で浄水を噴射させ、検知手段が使用者１の排便を検知した時は第１の浄水系及び使用者装着装置２００内から排便を押し出すと共におむつカップ２０１内を洗浄するための第２の浄水系を作動させて排便及び股間１ａに浄水を噴射させるものである。

すなわち、自動***処理装置３００は、おむつカップの噴射ノズル２１３、２１４からは原則として所定時間（例えば、１０分）おきに一定時間（使用者１の排尿の洗浄に必要な時間、例えば、１０秒間）噴射し（定期洗浄）、使用者１が***（排便）をしたときに噴射ノズル２１３、２１４とともに噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｂ、２１２−１〜２１２−３から一定時間（排便をおむつカップ２０１から押し出して洗浄するのに必要な時間、例えば３０秒間）噴射する（臨時洗浄）ようにしたことを特徴とする。これは、効率的に浄水を利用するためである。

例えば、図１９（ａ）、（ｂ）に示すように自動***処理装置３００の電源スイッチ（図示せず）を朝７：００に投入すると、動作が開始し、制御装置４００（図３）は、電磁ポンプ１２２−１（図３）が停止した後ｔ１経過したか否かを判断する。本実施の形態では電源スイッチを投入すると、電磁ポンプ１２２−１が作動して浄水タンク１２１から浄水が供給され、噴射ノズル２１３、２１４から一定時間ｔ１（１０秒間：図１９（ａ））浄水を噴射するものとする。また、浄水タンク１２１内の浄水１２０は十分な量があり、既にヒーター１２３によって適度な温度になっているものとする（ステップＳ１：図１）。

電磁ポンプ１２２−１停止後ｔ１経過した場合（ステップＳ１／Ｙｅｓ）、制御装置４００（図３）の指示によりブロアー１０１が駆動を開始する。ブロアー１０１が駆動を開始すると、ファン１０２が回転し、チューブ１１３側が正圧となり、チューブ１１０側が負圧となる。このため、おむつカップ２０１内の空気が***物誘導流路２１５、コネクタ２２６、８０３、ホース７０８、空気流路１１２、汚物タンク１２６、遠心分離機構１２９、及びチューブ１１３を経てファン１０２に吸引される。ファン１０２に吸引された空気はチューブ１１０、フィルターエレメント１０５、チューブ１１１、ホース７０３、コネクタ８０２、２２５、パイプ２５０を経て再度おむつカップ２０１内に送られる（ステップＳ２：図１）。

ブロアー１０１が駆動を開始すると、制御部４００（図３）の指示により電磁ポンプ１２２−１が駆動を開始する。電磁ポンプ１２２−１が駆動を開始すると、浄水タンク１２１内の浄水１２０がチューブ１３０、電磁ポンプ１２２−１、チューブ１３１−１、ホース７０４、コネクタ８０４、２２７、径違いチーズ、及びチューブ２２２、２２３、を経て噴射ノズル２１３、２１４に供給され、噴射ノズル２１３、２１４から浄水がおむつカップ２０１内に噴射され定期洗浄が行われる。洗浄による汚水は***物誘導流路２１５を経てホース７０８内に吸引され、汚水流路１３２を通過して、遠心分離機構１２９で気水分離され、汚水は汚水タンク１２９内に収容され、悪臭を含んだ空気はチューブ１１３、ブロアー１０１、チューブ１１０を経て、フィルターエレメント１０５で濾過され、チューブ１１１、ホース７０３、パイプ２５０を経ておむつカップ２０１内に送られる。このとき、逆止弁２５２により汚水がホース７０３に浸入するのが防止される（ステップＳ３：図１）。

制御部４００（図３）は、発光素子８１０及び受光素子８１１からなる検知手段としてのセンサからの出力が閾値より低いか否かを判断し（ステップＳ４：図１）、センサ出力が閾値より低い場合、例えば、７時１２分に使用者１により***（排便）があった場合（ステップＳ４／Ｙｅｓ：図１、図１９（ｂ））、ブロアー１０１の駆動を継続すると共に（ステップＳ５：図１）、排便をおむつカップ２０１から押し出すために電磁ポンプ１２２−２を駆動させる。

電磁ポンプ１２２−２が駆動すると、浄水タンク１２１内の浄水１２０がチューブ１３０、電磁ポンプ１２２−２、チューブ１３１−２、ホース７０５、コネクタ８０５、２２８、径違いチーズ、チューブ２２０、２２１、ノズルボックス２１１、２１２を経て噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３から一定時間（ｔ３）浄水が噴射され***物の押し出しと臨時洗浄とが行われる（図１９（ａ）、（ｂ））。

洗浄による汚水は、前述と同様に***物誘導流路２１５を経てホース７０８、汚水流路１３２、遠心分離機構１２９を経て汚水タンク１２９内に収容され、悪臭を含んだ空気はチューブ１１３、ブロアー１０１、チューブ１１０を経て、フィルターエレメント１０５で濾過され、チューブ１１１、ホース７０３、パイプ２５０を経ておむつカップ２０１内に送られる。このとき、逆止弁２５２により汚水がホース７０３に浸入するのが防止される（ステップＳ６：図１）。

制御部４００（図３）は、電磁ポンプ１２２−１駆動後ｔ２経過したか否かを判断し（ステップＳ７：図１）、ｔ２経過した場合（ステップＳ７／Ｙｅｓ）、電磁ポンプ１２２−２が駆動中か否かを判断する（ステップＳ８：図３）。

電磁ポンプ１２２−２が駆動中の場合（ステップＳ８／Ｙｅｓ）、使用者１が***中（排便中）であるため、制御部４００（図３）は電磁ポンプ１２２−１の駆動を継続する。これは、おむつカップ２０１内を洗浄するためである。（ステップＳ９：図１）
制御部４００（図３）は、電磁ポンプ１２２−２が駆動した後ｔ３経過したか否かを判断し（ステップＳ１０：図１）、ｔ３経過した場合（ステップＳ１０／Ｙｅｓ：図１）、電磁ポンプ１２２−２を停止し（ステップＳ１１：図１）、電磁ポンプ１２２−１を停止させる（ステップＳ１２：図１）。

制御部４００（図３）は、電磁ポンプ１２２−１、１２２−２が停止した後、電磁ポンプ１２２−１及び電磁ポンプ１２２−２が停止してからｔ４（おむつカップ２０１が乾燥するのに必要な時間、例えば５分）経過したか否かを判断し（ステップＳ１３：図１）、ｔ４経過後（ステップＳ１３／Ｙｅｓ：図１）、ブロアー１０１（図３）を停止し（ステップＳ１４：図１）、終了命令があるか否か、すなわち、介護者（操作者）による終了操作があるか否かを判断し（ステップＳ１５：図１）、終了命令があれば（ステップＳ１５／Ｙｅｓ：図１）、終了命令がなければ（ステップＳ１５／Ｎｏ：図１）、ステップＳ１に戻り、上記動作を繰り返す。

ここで、電磁ポンプ１２２−１停止後ｔ１経過していない場合（ステップＳ１／Ｎｏ：図１）、電磁ポンプ１２２−１は停止した状態で制御部４００（図３）はセンサ出力が閾値以下であるか否かの判断をし（ステップＳ４：図１）、センサ出力が閾値以下ではない、すなわち、使用者１は***（排便）をしていないと判断した場合（ステップＳ４／Ｎｏ）、ステップＳ１に戻る。

電磁ポンプ１２２−１が駆動開始後ｔ２経過していない場合、すなわち、おむつカップ２０１の定期洗浄中は（ステップＳ７／Ｎｏ：図１）、ステップＳ３に戻り、浄水の噴射を継続する。

電磁ポンプ１２２−２が駆動中でない場合、すなわち、使用者１が***をしておらず、かつ定期洗浄中ではない場合（ステップＳ８／Ｎｏ：図１）、ステップＳ１２に進んで電磁ポンプ１２２−１を停止する。

電磁ポンプ１２２−２の駆動開始後ｔ３経過していない場合、すなわち、使用者１が***中（排便中）の場合（ステップＳ１０／Ｎｏ）、ステップＳ６に戻り電磁ポンプ１２２−２の駆動を継続する。

ここで、ホース群７００のうちのホース７０８には、使用者１の洗浄対象部位を洗浄した後、浄水（温水）の残水が滞留するが、この残水の温度は時間の経過と共に常温へと低下する。
温度が低下した浄水による洗浄は、使用者１に不快感を与える。

そこで、ホース７０８内に残留している浄水（以下、「残留浄水」と記す）をおむつカップ２０１の浄水として使用する。すなわち、残留浄水を洗浄時より低い圧力で噴射ノズル２１３、２１４、２１１−１ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３からおむつカップ２０１に数秒間流すことにより、(a)常に予め設定された温度の浄水が得られるので、使用者１に対して浄水の温度差によってもたらされる不快感を緩和することができ、(b)事前におむつカップ２０１内に浄水が流れることにより、おむつカップ２０１内の内側表面が湿潤して汚れの付着を防止することができ、(c)噴射ノズル２１３、２１４、２１１−１ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３の目詰まりを防止することができる。

おむつカップ２０１は、透明な材質で形成されている。すなわち、使用者２の腰臀部に装着するおむつカップ２０１の材質を透明なものにすることによって、(1)装着状態の確認；おむつカップ２０１が所定の位置に装着されているか否かを目視によって確認でき、(2)排尿、排便、汚れの確認；おむつカップ２０１を脱着しなくても排尿、排便及び汚れの有無や状態を確認することができ、(3)機器動作状況の確認；自動***処理装置１００を構成する装置・機器の動作状況を確認できる。

上述した自動***処理装置１００は、制御装置４００に設けられた操作パネル４０１の画面上に「動作エラー」を表示すると共に、「動作エラーの内容」を公知の音声合成ＬＳＩ（大規模集積回路）の音声によっても使用者２や介護者に報知するように構成されている。

上述した自動***処理装置１００は、さらに、図２に示すように、***物処理装置３００及び制御装置４００に接続されており、制御装置４００により***物処理装置３００によって処理された***物に関するデータ、例えば、使用者２の排便回数、排便料、排尿回数、及び排尿量に関するデータを読み取るデータ読取装置５００と、データ読取装置５００で読み取ったデータを送信するデータ送信装置６００とを有する。

データ読取装置５００は、図示しない他の計測装置を接続することにより、***物に関するデータ以外のデータ、例えば、血圧、脈拍、ＳｐＯ₂、体温、血糖値等に関するデータを読み取るように構成されている。
データ送信装置６００は、データ読取装置５００で読み取ったデータ、いわゆる生体情報に関するデータを有線または無線でインターネットなどの通信網を経由して介護センター、デイサービスセンター、ホームヘルパー、主治医、被介護者の家族等の目的とする場所に送信するように構成されている。

なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。例えば、本実施の形態では***物誘導流路と主壁部との間が中空であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、中実であってもよい。また、上述した実施の形態では、***物誘導流路の上面に凹面を形成した場合で説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、***物誘導流路の開口部の形状が楕円であってもよい。

本発明は、本人が自力で***できない寝たきり老人等の高齢者、傷病者、乳幼児等を収容する施設や家庭に配置される自動***処理装置及び自動***処理方法に利用することができる。

本発明に係る自動***処理方法の一実施の形態を説明するためのフロー図である。 本発明に係る自動***処理方法を適用した自動***装置の一実施の形態を示すブロック図である。 図２に示したブロック図のより詳細なブロック図である。 本発明に係る自動***処理装置の使用者装着装置に用いられるおむつカップの一実施の形態を示す概念図である。 図４に示した使用者装着装置のおむつカップにカセットを装着し、斜め前から見た外観斜視図である。 図４に示した使用者装着装置のおむつカップにカセットを装着し、斜め後から見た外観斜視図である。 図５のVII−VII線断面図である。 図５のVIII−VIII線断面図である。 図５の平面図である。 図５のＸ−Ｘ線断面図である。 （ａ）は、図４に示した使用者装着装置のおむつカップに用いられる噴射ノズル２１４の外観斜視図であり、（ｂ）は（ａ）のXIｂ−XIｂ線断面図であり、（ｃ）は、図４に示した使用者装着装置のおむつカップに用いられる噴射ノズル２１３の外観斜視図であり、（ｄ）は（ｃ）のXIｄ−XIｄ線断面図である。 （ａ）は、図５のXIIａ−XIIａ線断面図であり、（ｂ）は、（ａ）のノズルボックス２１１の正面図であり、（ｃ）は（ｂ）のXIIｃ−XIIｃ線断面図であり、（ｄ）は（ｂ）のXIIｄ−XIIｄ線断面図であり、（ｅ）は（ｂ）のXIIｅ−XIIｅ線断面図である。 図４に示した使用者装着装置のおむつカップの底面図である。 図４に示した使用者装着装置のおむつカップの正面図である。 図５のXV−XV線断面図である。 （ａ）は、図１に示した使用者装着装置のおむつカップの背面図であり、（ｂ）は、図１に示した使用者装着装置に接続されるカセット８００をホース側から見た図であり、（ｃ）は、（ｂ）に示したカセット８００に設けられたフィン８３３からつまみネジ８２３を引き抜いたときの状態を示す正面図であり、（ｄ）は、（ｃ）の側面図であり、（ｅ）は、（ｂ）に示したカセット８０筐体８０１の材質は、ＡＢＳ樹脂やメラミン樹脂等の樹脂やステンレスやチタニウム等の金属アレルギーを起こしにくい金属が用いられる。に設けられたフィン８３２の側面図である。 本発明に係る使用者装着装置を使用者が装着した状態を平面図である。 図１７のXVIII−XVIII線断面図である。 （ａ）は、図３に示した自動***処理装置に用いられるおむつカップの噴射ノズル２１３、２１４の噴射タイミングを示す図であり、（ｂ）は、図３に示した自動***処理装置に用いられるおむつカップの噴射ノズル２１１−ａ〜２１１−ｂ、２１２−１〜２１２−３の噴射タイミングを示す図である。

符号の説明

１００ 自動***処理装置
１０１ ブロアー
１０２、１０３ ファン
１０４ 両軸モータＭ
１０５ フィルターエレメント
１１０、１１１、１１３、１１４、１１５、１３０、１３１−１、１３１−２ チューブ
１２０ 浄水
１２１ 浄水タンク
１２２−１、１２２−２ 電磁ポンプ
１２３ ヒーター
１２４ 温度センサ
１２５ 水位センサ
１２６ 汚物タンク
１２７ 汚水
１２８ 開閉バルブ
１２９ 遠心分離機構
１３２ 汚水流路
１４０ センサ
２００ 使用者装着装置
２０１ おむつカップ
２１１−ａ〜２１１−ｃ、２１２−１〜２１２−３、２１３、２１４ 噴射ノズル
２１５ ***物誘導流路
２５０ パイプ
３００ ***物処理装置
４００ 制御装置
５００ データ読取装置
６００ データ送信装置
７００ ホース群
８００ カセット
８１０ 発光素子
８１１ 受光素子
８３０〜８３３ 保護フィン

Claims (2)

1. 使用者の股間に装着されて***物を排出し、該***物による汚染を洗浄し、乾燥するためのおむつカップを有する使用者装着装置と、
   前記使用者装着装置にポンプにより浄水流路を介して浄水を供給する浄水系、前記使用者装着装置との間で空気流路を介して空気を循環させることにより前記使用者に乾燥用の空気を供給する循環系、及び、前記使用者の***物を前記空気ごと汚水流路を介して汚物タンク内に収容する際に気水分離する気水分離機構を有する***物処理装置とを有する自動***処理装置であって、
   前記股間を洗浄するための第１の浄水系と、
   前記使用者装着装置内から便を押し出すと共に前記おむつカップ内を洗浄するための第２の浄水系と、
   前記使用者の排便を検知する検知手段と、
   通常時は前記第１の浄水系を作動させて前記股間に一定時間間隔で浄水を噴射させ、前記検知手段が前記排便を検知した時は前記第１及び第２の浄水系を作動させて前記排便及び前記股間に浄水を噴射させるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする自動***処理装置。
2. 使用者の股間に装着される使用者装着装置のおむつカップに、ポンプにより浄水流路を介して浄水を供給して***物による汚染を洗浄し、前記使用者装着装置との間で空気流路を介して空気を循環させることにより前記使用者に乾燥用の空気を供給し、前記使用者の***物を前記空気ごと汚水流路を介して汚物タンク内に収容する際に気水分離して空気を循環させる自動***処理方法であって、
   通常時は前記股間を洗浄するための第１の浄水系を作動させて前記股間に一定時間間隔で浄水を噴射させ、検知手段が前記使用者の排便を検知した時は前記第１の浄水系及び前記使用者装着装置内から排便を押し出すと共に前記おむつカップ内を洗浄するための第２の浄水系を作動させて前記排便及び前記股間に浄水を噴射させることを特徴とする自動***処理方法。

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