JP2008157015A - 入退室管理システム - Google Patents

入退室管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008157015A
JP2008157015A JP2007293328A JP2007293328A JP2008157015A JP 2008157015 A JP2008157015 A JP 2008157015A JP 2007293328 A JP2007293328 A JP 2007293328A JP 2007293328 A JP2007293328 A JP 2007293328A JP 2008157015 A JP2008157015 A JP 2008157015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
entrance
card reader
card
information
exit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007293328A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsura Yamamoto
桂 山本
Yasuyuki Nanba
康之 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2007293328A priority Critical patent/JP2008157015A/ja
Priority to SG200717997-1A priority patent/SG143199A1/en
Priority to CN2007103061435A priority patent/CN101192316B/zh
Publication of JP2008157015A publication Critical patent/JP2008157015A/ja
Priority to HK08112942.6A priority patent/HK1121847A1/xx
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】セキュリティの強化を図りえる入退室管理システムの提供。
【解決手段】上記課題は、電気錠及びカードリーダを有してそのカードリーダが読み込んだICカードの識別データにより電気錠の開錠及び閉錠の可否を判断して入室を制限する入退室管理装置3と、この入退室管理装置3と通信回線で接続されてカードリーダが読み込んだ識別データに対する電気錠の開錠及び閉錠の可否情報を少なくとも格納管理するデータ管理装置5と備え、データ管理装置5にカードリーダの読み込み順序を格納する読み込み順序記憶部21を設け、この読み込み順序記憶部21に記憶される読み込み順序の順に入退室管理装置3のカードリーダが識別データを読み込んだとき、電気錠へ開錠信号を出力する構成にすることで、達成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物内に配置される複数のテナントへのセキュリティ強化を図り得る入退室管理システムに関するものである。
従来、入退室管理システムとしては、建物の各部屋を入退室する際の、個人の識別(認証)は、各部屋に設置された識別装置(認証装置)によって行われるようにしてある。そして、各部屋に入居しているテナントが退去する場合には、各部屋に保守技術者が出向いて識別装置の設定変更作業を行うようにしている。
さらに、入退室管理システムとしては、各部屋の出入口に設置した電気錠及びカードリーダに異常が発生した場合には、回線識別装置により、各センターへ送信する際の複数の通経路の中から1つの通経路を選択して、その異常発生の情報を1箇所のセンターに送信した後、そのセンターから最適なセンターに、異常情報を転送するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−107685公報
しかしながら、上述した従来の入退室管理システムでは、入退室者の識別(認証)は、個々の識別装置にて実施しており、入退室者が入退室を許可された部屋(以下、許可部屋と称する。)に入るためには、その許可部屋の出入口に設置される識別装置を通過すればよいように構成されている。そのために、入退室を許可されない不審者が入退室を許可された人(入退許可者)の後について行き許可部屋の出入口(建物の玄関)を通り抜けた後、その不審者が、別の部屋の入退室を許可された人のICカードを盗んだり若しくは不正コピーしたりしてそのICカードを、別の部屋の出入口に設置された識別装置にセットすることにより、その別の部屋に不審者が入られてしまうという問題があった。
さらに、上述した従来の入退室管理システムでは、各部屋に入居していたテナントが退去する場合には、その退去する部屋に保守技術者が出向いて識別装置の設定変更等の作業を実施しなければならず、その作業が面倒であって日時が掛かる場合があるために、その退去する部屋に新しく入居する新規テナントの入居時期が制約されるという問題があった。
しかも、上述した従来の入退室管理システムでは、各部屋に設置した電気錠及びカードリーダなどに異常が発生した場合には、回線識別装置により、各センターへ送信する際の複数の通経路の中から1つの通経路を選択して、その異常の発生の情報(以下、異常情報と称する。)を1箇所のセンターに送信した後、そのセンターから最適なセンターに、異常情報を転送するようにしており、各部屋に設置した電気錠及びカードリーダに関する異常情報が直ちに最適なセンターに送信されないという問題があった。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたもので、一つ目の目的は、セキュリティの強化を図りえる入退室管理システムを提供することにある。本発明の二つ目の目的は、テナントの入れ替わりに即座に対応することのできる入退室管理システムを提供することにある。本発明の三つ目の目的は、異常の発生に対して迅速に対応させることのできる入退室管理システムを提供することにある。
上記一つ目の目的を達成するために、本発明は、建物の各部屋の少なくとも出入口に設置されるカードリーダと、このカードリーダが読み込んだ識別データにより当該出入口に設置される電気錠の開錠及び閉錠の可否を判断して入室を制限する入退室管理装置と、この入退室管理装置に通信回線で接続されて前記カードリーダが読み込んだ識別データに対する前記電気錠の開錠及び閉錠の可否情報を少なくとも格納管理するデータ管理装置とを含む入退室管理システムにおいて、前記データ管理装置に前記カードリーダの読み込み順序を記憶する読み込み順序記憶部を設け、この読み込み順序記憶部に記憶されるカードリーダ読み込み順序の順に前記カードリーダが前記識別データを読み込んだときに、前記電気錠へ開錠信号を出力する構成にしたことを特徴としたものである。
さらに、本発明は、前記読み込み順序記憶部に記憶されるカードリーダ読み込み順序を、曜日、祝祭日及び時間によって変更可能にする管理テーブルを設けたことを特徴としている。
さらに、本発明は、予め定めた前記カードリーダが前記識別データを読み込むと、前記識別データに対する特定部への入室を許可する特定部入室許可手段を備え、前記特定部入室許可手段の前記カードリーダは所定部屋の出入口カードリーダか、所定部屋に設置される入室許可用カードリーダの少なくとも一方とし、前記特定部入室許可手段は当該識別データに対する前記特定部の前記電気錠の開錠を1回のみ有効とするとともに、前記所定部屋以外の前記電気錠の開錠を不能としたことを特徴としている。
さらに、上記二つ目の目的を達成するために、本発明は、建物の各部屋の少なくとも出入口に設置されるカードリーダと、このカードリーダが読み込んだ識別データにより当該出入口に設置される電気錠の開錠及び閉錠の可否を判断して入室を制限する入退室管理装置と、この入退室管理装置に通信回線で接続されて前記カードリーダが読み込んだ識別データに対する前記電気錠の開錠及び閉錠の可否情報を少なくとも格納管理するデータ管理装置とを含む入退室管理システムにおいて、前記データ管理装置内に通信回線を介して前記建物の各部屋の退去及び入居の予定情報を少なくとも取得する情報公開装置を設け、この情報公開装置により前記退去及び入居の予定情報を取得した後に前記入退室管理装置及び前記データ管理装置に格納された前記識別データを更新する構成にしたことを特徴としたものである。
さらに、上記三つ目の目的を達成するために、本発明は、契約顧客の建物の各部屋の少なくとも出入口に設置されるカードリーダと、このカードリーダが読み込んだ識別データにより当該出入口に設置される電気錠の開錠及び閉錠の可否を判断して入室を制限する入退室管理装置と、この入退室管理装置に通信手段で接続されて情報センターに設置されたデータ管理装置と、このデータ管理装置及び入退室管理装置に通信回線で接続された管制センターと、前記データ管理装置に通信手段で接続された参照設定装置とを備え、前記入退室管理装置を、少なくとも電気錠及びカードリーダを有してそのカードリーダが読み込んだ識別データにより電気錠の開錠及び閉錠の可否を判断して入室を制限する構成にするとともに、前記データ管理装置を、前記カードリーダが読み込んだ識別データに対する前記電気錠の開錠及び閉錠の可否情報を少なくとも格納管理する構成にしてなる入退室管理システムにおいて、前記入退室管理装置の異常状態が検出されると、その異常状態の緊急度を判断する異常状態判断装置と、この異常状態判断装置の判断結果、緊急度が高い異常状態である場合にはその異常状態の内容を異常情報として前記管制センターに送信し、かつ、緊急度が低い異常状態である場合にはその異常状態の内容を異常情報として情報センターに設置された前記データ管理装置に送信する送信装置とを設けたことを特徴としたものである。
本発明によれば、読み込み順序記憶部に記憶されたカードリーダ読み込み順序に、カードリーダが識別データを読み込んだとき、電気錠の開錠が行われるようにしたので、カードリーダ読み込み順序に沿って建物の各出入口のカードリーダを使用して来ない不審者等が建物の各部屋に入ってしまうことを阻止することができ、しかも、人の往来が変化する曜日や時間によって、適宜にカードリーダ読み込み順序を変えることができ、また、特定の部屋への入室は、所定の部屋へ出向き、所定部屋のカードリーダで認証されなければ許可されないので、セキュリティ強化の向上が図られて使い勝手の優れた入退室管理システムが得られる。また、本発明によれば、通信回線を介して情報公開装置に退去及び入居の予定情報を登録することで、その退去及び入居の予定情報に基づき、識別データを簡単に更新することができるので、テナントの入れ替わりに即座に対応できる入退室管理システムが得られる。また、本発明によれば、緊急度の高い異常発生の場合に、異常状態の内容が管制センターに送信されて、保守技術者の現地への出動指示がなされるので、異常発生の対策を迅速に行わせることのできる入退室管理システムが得られる。
以下、本発明に係る入退室管理システムの一実施形態を、図1〜図9に、基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システム全体の機能ブロック図である。図2は、本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムにおけるコントローラの機能ブロック図である。図3は、本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムにおける読み込み順序記憶部の「カード毎の順路管理テーブル」に関する内容例を示す説明図である。図4は、本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムにおける読み込み順序記憶部の「順路パターン管理テーブル」に関する内容例を示す説明図である。図5は、本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムにおける読み込み順序記憶部の「順路スケジュール管理テーブル」に関する内容例を示す説明図である。図6は、本発明の一実施形態に係る入退室管理システム1を採用した3階建てビルの1階及び2階の内容例を示す説明図である。図7は、本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムによる異常発生通報方法例を示すフローチャートである。図8は、本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムによるテナント利用者情報の変更方法例を示すフローチャートである。図9は、本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムによる順路判断方法例を示すフローチャートである。図10は、本発明の一実施形態に係わり、順路エラー時のICカード利用不可設定フローチャートである。図11は、本発明の一実施形態に係わり、セキュリティレベルの高い居室に入室する際のフローチャートである。
図1に示す本発明の一実施形態に係る入退室管理システム1は、契約顧客の建物2〜2Nの各部屋の出入口に設置された入退室管理装置3〜3Nと、この入退室管理装置3〜3Nに電話回線4からなる通信手段で接続されて情報センターに設置されたデータ管理装置5と、このデータ管理装置5及び入退室管理装置3〜3Nに通信回線4で接続された管制センター6と、データ管理装置5にインターネット7からなる通信手段で接続された参照設定装置8〜8Nとから少なくとも構成されている。なお、参照設定装置8〜8Nは、汎用パソコンからなり、キーボード、マウス、表示装置などを備えている。
入退室管理装置3〜3Nは、図1示すように、カードリーダ9、9A〜9M、9Nと、電気錠10、10A〜10M、10Nと、コントローラ11〜11Nとから少なくとも構成されており、予め入退室を許可された人物若しくは物体を識別する識別データを、カードリーダ9、9A〜9M、9Nが読み込むと、コントローラ11〜11Nから電気錠10、10A〜10M、10Nに開錠信号若しくは閉錠信号が送信されてその電気錠10、10A〜10M、10Nを開錠(解錠)若しくは閉錠(施錠)する行う機能を有している。
カードリーダ9、9A〜9M、9Nは、電気錠10、10A〜10M、10Nが設けられた各出入口のドアの近傍に設置されて、ICカード(図示しない)に記憶されたそのICカードの所有者(入退室を許可された人)の識別データを読み取る機能を有している。識別データの読み取り方法としては、磁気ストライブ方式、非接触方式などが採用されている。なお、所有者(入退室を許可された人)を識別する手段としては、ICカードに限定されるものではなく、バーコード、無線タグなどの識別装置や、指紋、虹彩若しくは静脈パターンなどの生体情報を利用した識別装置を用いるようにするようにすることもできる。
入退室管理装置3〜3Nのコントローラ11〜11Nは、電気錠10、10A〜10M、10Nやカードリーダ9、9A〜9M、9Nなどの機器に設置されてそれらの機器に発生する異常(故障)を検出する検出センサー、各部屋の出入口のドアに設置されてドア開閉の異常状態(開きぱなし状態)を検出する検出センサー、各部屋の出入口のドアに設置されてそのドアがこじ開けられる異常状態を検出する検出センサーなどの検出センサーによって、異常状態が検出されると、その異常状態の緊急度(重要度)を判断した後、緊急度(重要度)が高い異常状態である場合には、その異常状態の内容を異常情報として管制センター6に送信し、かつ、緊急度(重要度)が低い異常状態である場合には、その異常状態の内容を異常情報として情報センターに設置されたデータ管理装置5に送信する機能を有している。
情報センターに設置されたデータ管理装置5は、図1示すように、回線制御装置12、異常受信装置13、情報配信装置14、送信先(配信先)判別装置15、情報格納装置16、情報公開装置17、順路制御装置18、情報格納部19及び情報収集装置20から少なくとも構成されている。情報格納装置16は、インターネット7により閲覧可能な形式で、各種情報が格納されている。情報公開装置17は、インターネット7に対応する通信プロトコルに従って各種情報の提供が行われるようにしてある。データ管理装置5の情報公開装置17には、図1示すように、インターネット7によって、情報センターに設置されたデータ管理装置5から離れた場所に設置させた複数個の参照設定装置8〜8Nが接続されている。情報公開装置17と参照設定装置8〜8Nとの間の通信手段は、インタネットプロトコルに限定されるものではなく、他のあらゆる通信手段とすることが可能である。
データ管理装置5は、入退室管理装置3〜3Nのコントローラ11〜11Nに電話回線4を介して接続されて、電気錠10、10A〜10M、10Nの開錠及び閉錠の来歴情報データ等を含む入退室情報及び順路情報を格納管理するようにしてある。参照設定装置8〜8Nは、建物2〜2N(ビル)のオーナーなどがその建物2〜2Nの各部屋の入退室状況などを知るために入退室情報の参照並びに契約顧客の建物2〜2Nの各部屋の入居者の識別データや順路データなどの設定及び削除をすることができる機能を有している。参照設定装置8〜8Nで設定した識別データや順路データなどは、インターネット7を介してデータ管理装置5の情報公開装置17に送信されて、その情報公開装置17から情報格納装置16を介して情報格納部19に登録格納されるとともに、データ管理装置5から電話回線4を介して入退室管理装置3〜3Nにリアルタイムに送信されて、その入退室管理装置3〜3Nのコントローラ11〜11Nにも格納される。
情報格納部19は、図1に示すように、順路ナンバーデータベース21A、順路パターンデータベース21B、順路管理データベース21C、送信先データベース22、カードデータベース23、テナントデータベース23A及びスケジュールデータベース23Bなどから構成されており、情報格納装置16に接続されている。本実施形態では、カードリーダ9、9A〜9M、9Nの読み込み順序(順路情報)を記憶する読み込み順序記憶部21を、順路ナンバーデータベース21A、順路パターンデータベース21B及び順路管理データ21Cにより構成するようにしている。
情報公開装置17により、建物2〜2N(ビル)のオーナーなどが設定した建物2〜2Nの各部屋の退去及び入居の予定情報(スケジュール)を、データ管理装置5内にインターネット7を介して取得した後、その退去及び入居の予定情報に基づき、入退室管理装置3及びデータ管理装置5に格納された識別データや順路データを、削除及び設定することにより、変更あるいは更新するようにしてある。これにより、読み込み順序記憶部21に記憶されるカードリーダ9、9A〜9M、9Nのカードリーダ読み込み順序を、曜日、祝祭日及び時間によって変更あるいは更新することが可能となる。
管制センター6は、電話回線4を介して保守技術者の現地への出動指示を行う機能を有するものであって、図1に示すように、回線制御装置24、異常受信装置25及び複数個の異常表示装置26〜26Nから少なくとも構成されている。異常表示装置26〜26Nは、キーボード、マウス及び表示装置を有している。管制センター6の回線制御装置24は、電話回線4を介して、入退室管理装置3〜3Nのコントローラ11〜11N及びデータ管理装置5の回線制御装置12に接続されている。なお、管制センター6の回線制御装置24と入退室管理装置3〜3Nのコントローラ11〜11Nとデータ管理装置5の回線制御装置12との間の通信手段は、電話回線4に限定されるものではなく、高速データ回線、無線回線などのあらゆる通信手段とすることが可能である。
コントローラ11は、図2に示すように、電話回線4を介してデータ管理装置5及び管制センター6との間の通信を行う着信装置27及び送信装置28と、入退室管理装置3〜3Nで発生した異常データ(異常情報)の送信先データを格納する送信先データベース29と、カードリーダ9、9A〜9M、9Nの読み込み順序のデータである順路データ(順路情報)を格納する順路管理データベース30と、この順路管理データベース30に格納された順路データ(順路情報)と照合して入室可否を判断する順路制御装置31と、カードリーダ9や電気錠10などの機器を制御する機器制御装置32と、カードリーダ9や電気錠10などの機器に発生した異常内容の緊急度(重要度)を判断するための緊急度判断データを格納する異常判断データベース33と、この異常判断データベース33に格納された緊急度判断データに基づきカードリーダ9や電気錠10などの機器に発生した異常内容の緊急度を判断する異常状態判断装置34とから少なくとも構成されている。他のコントローラ11A〜11Nも、コントローラ11と同様に、着信装置27と、送信装置28と、送信先データベース29と、順路管理データベース30と、順路制御装置31と、機器制御装置32と、異常判断データベース33と、異常状態判断装置34とから構成されている。送信装置28は、入退室管理装置3に発生した異常状態の緊急度が高い場合にはその異常状態の内容を管制センター6に電話回線4を介して送信し、かつ、異常状態の緊急度が低い場合にはその異常状態の内容を情報センターに設置されたデータ管理装置5に電話回線4を介して送信する機能を有している。
コントローラ11〜11Nは、カードリーダ9、9A〜9M、9Nにより読み込まれた識別データを判別して電気錠10、10A〜10M、10Nの開錠(解錠)若しくは閉錠(施錠)を実施し、その開錠(解錠)若しくは閉錠(施錠)に係わる入退室情報が、一定期間若しくは所定件数毎に、一時的に保管する。コントローラ11〜11Nに一時的に保管された入退室情報は、データ管理装置5により、電話回線4を介して収集されて、データ管理装置5の情報格納部19に格納される。なお、入退室情報としては、ICカードの所有者の識別データ、入退室した時刻、入退室したドアを特定するためのドア情報、電気錠10、10A〜10M、10N及びカードリーダ9、9A〜9M、9Nの開錠(解錠)若しくは閉錠(施錠)の動作情報などが含まれる。
さらに、コントローラ11〜11Nには、情報センターに設置されたデータ管理装置5からの識別データ(カード情報)や順路データ(順路情報)を受信して、順路管理データベース30に格納しておく。識別データ(カード情報)や順路データ(順路情報)は、参照設定装置8〜8Nにて設定され、データ管理装置5の送信先判別装置15にて判別されたコントローラ11〜11Nのいずれかのコントローラに、情報配信装置14と回線制御装置12と電話回線4を介して、送信される。
コントローラ11〜11Nは、読み込み順序記憶部21に記憶された順路データ(順路情報)の順にカードリーダ9、9A〜9M、9Nが識別データ(カード情報)を読み込んだとき、電気錠10、10A〜10M、10Nへ開錠信号を出力させて、その電気錠10、10A〜10M、10Nを開錠させることによって、建物の各部屋の出入口に設けたドアを開かせる機能を有する構成にしてある。
データ管理装置5における読み込み順序記憶部21の順路ナンバーデータベース21Aには、図3に示す内容の「カード毎の順路管理テーブル」が格納されている。すなわち、その「カード毎の順路管理テーブル」には、ICカードナンバー毎に、登録済順路パターン、有効順路、順路カウンタ及び状態説明が、それぞれ格納されている。例えば、順路ナンバーデータベース21Aには、図3に示すように、複数個のテナント用のICカードナンバー012340001、012340002などが格納されている。
データ管理装置5における読み込み順序記憶部21の順路パターンデータベース21Bには、図4に示す内容の「順路パターン管理テーブル」が格納されている。すなわち、その「順路パターン管理テーブル」には、順路パターン毎に、順路NO.1、順路NO.2、順路NO.3及びスケジュールパターンが、それぞれ格納されている。例えば、順路パターンデータベース21Bには、図4に示すように、順路の異なる複数個の順路パターンA−1、A−2、A−3、A−4、B−1、B−2が格納されている。
データ管理装置5における読み込み順序記憶部21の順路管理データベース21Cには、図5に示す内容の「順路スケジュール管理テーブル」が格納されている。すなわち、その「順路スケジュール管理テーブル」には、スケジュールパターン毎に、有効曜日及び有効時間が、それぞれ格納されている。例えば、順路管理データベース21Cには、図5に示すように、有効曜日及び有効時間の異なる複数個のスケジュールパターンS‐1、S‐2が格納されている。
図3、図4及び図5に示す各管理テーブルの順路データ(順路情報)は、コントローラ11〜11Nの順路管理データベース30に格納され、入室可否の判断を行う際に使用される。順路データ(順路情報)は、建物2〜2Nのオーナーなどにより、参照設定装置8〜8Nにて設定され、情報公開装置17−情報格納装置16を介して情報格納部19に格納されるとともに、送信先判別装置15によってコントローラ11〜11Nのうち判別されたコントローラに、データ管理装置5からリアルタイムに送信(配信)される。
図1に示す本発明の一実施形態に係る入退室管理システム1を採用した3階建てビルの1階(1F)及び2階(2F)の内容は、図6に示す。すなわち、ビルの1階(1F)は、玄関、エレベーター1階出入口、2個所の非常階段室の出入口及びテナント1〜テナント4からなっている。ビルの2階(2F)は、エレベーター2階出入口、2個所の非常階段室(2階)出入口及びテナント5〜テナント8からなっている。玄関、エレベーター1階出入口、2個所の非常階段室(1階)出入口及びテナント1〜テナント4には、図6に示すように、カードリーダ2A−1〜カードリーダ2A−8及びコントローラCR1〜コントローラCR8が設置されている。ビルの2階(2F)は、エレベーター2階出入口、2個所の非常階段室(2階)出入口及びテナント5〜テナント8には、図6に示すように、カードリーダ2A−9〜カードリーダ2A−15及びコントローラCR9〜コントローラCR15が設置されている。
図6に示すビルの1階(1F)のテナント1に入室する場合のカードリーダ読み込み順序は、カードリーダ2A−1、カードリーダ2A−5の順とする。このカードリーダ読み込み順序を、ビルのオーナーが参照設定装置8〜8Nにて設定してデータ管理装置5及びコントローラCR5に、順路データとして格納する。そして、この順路データの順(カードリーダ読み込み順序の順)で、テナント1の入室を許可された人が所有するICカードの識別データを、カードリーダ2A−5が読み込んだと判断されたときにのみ、コントローラCR5が開錠信号を出力して、テナント1への入室を可能にする。
また、ビルの2階(2F)のテナント5に入室する場合のカードリーダ読み込み順序は、カードリーダ2A−1、カードリーダ2A−2、カードリーダ2A−12の順並びにカードリーダ2A−1、カードリーダ2A−3、カードリーダ2A−10、カードリーダ2A−12の順若しくはカードリーダ2A−1、カードリーダ2A−4、カードリーダ2A−11、カードリーダ2A−12の順となる。これらカードリーダ読み込み順序のうち、テナント5に入室する人が選択した一つのカードリーダ読み込み順序を、例えば、カードリーダ2A−1、カードリーダ2A−2、カードリーダ2A−12に順としたカードリーダ読み込み順序を、ビルのオーナーが参照設定装置8〜8Nにて設定してデータ管理装置5及びコントローラCR12に、順路データとして格納する。そして、この順路データの順(カードリーダ読み込み順序の順)で、テナント5の入室を許可された人が所有するICカードの識別データを、カードリーダ2A−12が読み込んだと判断されたときにのみ、コントローラCR12が開錠信号を出力して、テナント5への入室を可能にする。
また、ICカードを不正に取得した者が取得カードにてビルへ入った場合は、カードリーダ読み込み順序が定められているとは判らないため,カードリーダに読み込ませる度にエラーが生じ、このエラーが所定回数例えば3回連続すると、不正使用と見なしてコントローラ11〜11Nへ当該ICカードの使用停止処理を指示すれば、ICカードを不正に取得した者をビル内に確保できる。
また、ビルの2階(2F)に設けられるセキュリティレベルの高い、例えばサーバ室であるテナント7へ入室する場合のカードリーダ読み込み順序は、カードリーダ2A−1、カードリーダ2A−2、カードリーダ2A−13、カードリーダ2A−14の順となり、カードリーダ2A−13は読み込んだICカードをテナント7への入室を1回許可する処理をコントローラ11〜11Nへ送信し、カードリーダ2A−14のみ当該ICカードでの入室を許可する(特定部入出手段)。
さらに、テナント7から退室するときは、カードリーダ2A−14に当該ICカードを読み込ませた後、カードリーダ2A−13へ当該ICカードを読み込ませ、テナント7のみの入室許可の解除をコントローラ11〜11Nへ送信しなければ、どこへも移動できずビル内に閉じ込められることとなる。
ここで、テナント7への入室許可及び解除は、カードリーダ2A−13へ当該ICカードを読み込ませることとしたが、カードリーダ2A−13でテナント6へ入室し、テナント6に設置した図示しないカードリーダ或は図示しない指静脈認証装置等の個人認証装置によって行うことや、カードリーダ2A−13,カードリーダ2A−14が識別可能なテナント7へ入室できる専用ICカードを設ければ、さらにセキュリティレベルが高くなる。
次に、上記一実施形態に係る入退室管理システム1による異常発生通報方法を、図7に基づき、説明する。
まず、図7のステップJ1のようにカードリーダ9、9A〜9M、9Nに異常が発生するか、若しくは図7のステップJ2のように電気錠10、10A〜10M、10Nに異常が発生すると、その異常が、図7のステップJ3のようにコントローラ11〜11Nの機器制御装置32にて検出される。
次いで、コントローラ11〜11Nの機器制御装置32にて検出された異常につき、コントローラ11〜11Nの異常判断データベース34に格納されている緊急度判断データに基づいて、コントローラ11〜11Nの異常状態判断装置34により、図7のステップJ4のように異常状態の緊急度合が判断される。
次いで、図7のステップJ4の判断結果に基づき、送信先データベース29にて送信先を、図7のステップJ5のように特定して、その特定した送信先に異常発生通報(異常発生信号及び異常状態の内容)が、コントローラ11〜11Nの送信装置28から電話回線4を介して管制センター6若しくはデータ管理装置5が設置されている情報センター(データセンター)に送信される。例えば、電気錠10の開閉が行われないために入室ができないという緊急度の高い異常が発生した場合には、図7のステップJ6のように管制センター6に、異常発生通報(異常発生信号及び異常状態の内容)が送信される。また、緊急度の低い異常が発生した場合には、図7のステップJ8のようにデータ管理装置5が設置されている情報センター(データセンター)に、異常発生通報(異常発生信号及び異常状態の内容)が送信される。
管制センター6に、異常発生通報(異常発生信号及び異常状態の内容)が送信されると、管制センター6から保守技術者に対して、入退室管理装置3〜3Nのうちの、緊急度の高い異常が発生した入退室管理装置3〜3Nへの出動指示が図7のステップJ7のようになされる。その後、図7のステップJ9のように入退室管理装置3〜3Nに発生した異常の来歴が、管制センター6からデータ管理装置5が設置されている情報センター(データセンター)に送信された後、その異常来歴が図7のステップJ10のようにデータ管理装置5に格納される。
一方、コントローラ11〜11Nからデータ管理装置5が設置されている情報センター(データセンター)に、異常発生通報(異常発生信号及び異常状態の内容)が送信されると、その異常発生通報が異常来歴として、図7のステップJ10のようにデータ管理装置5に格納され、その後の入退室管理に供せられる。
このように、上記一実施形態に係る入退室管理システム1によれば、コントローラ11〜11Nの異常状態判断装置34によって、カードリーダ9、9A〜9M、9N及び電気錠10、10A〜10M、10Nには発生した異常の緊急度合が判断されて、緊急度の高い場合には、異常発生通報(異常発生信号及び異常状態の内容)が管制センター6に送信されて、保守技術者の現地への出動指示がなされるので、迅速な対応を可能にするとともに、カードリーダ9、9A〜9M、9N及び電気錠10、10A〜10M、10Nには発生した異常を異常来歴としてデータ管理装置5の確実に保管される。
次に、上記一実施形態に係る入退室管理システム1よるテナント利用者情報の変更方法を、図8に基づき、説明する。
まず、図8のステップK1のように、契約顧客の建物2〜2Nのテナント利用者からテナントを退去したい旨の連絡(退去連絡)を、その建物2〜2Nのオーナーが受けると、そのオーナーにより、参照設定装置8〜8Nを操作することで、図8のステップK2のように、情報公開装置17のWeb画面からテナントを退去する日時(退去日時)に、その退去する人が所有するICカードが使用できなくなる日時(カード操作停止スケジュール)が設定される。
次いで、図8のステップK2で設定された内容(設定情報)は、図8のステップK3のように、データ管理装置5における情報格納部19のカードデータベース23、テナントデータベース23A及びスケジュールデータベース23Bに格納管理された後、図8のステップK4のように、送信先判別装置15―情報配信装置14を介してコントローラ11〜11Nのうちの該当コントローラに送信される。その後、図8のステップK5のように、カードリーダ9、9A〜9M、9NでICカードを読み取らせる(カード操作を実施する)。
次いで、カードリーダ9、9A〜9M、9NでICカードを読み取らせた(カード操作を実施した)日時が、退去日時を過ぎているか否かが、図8のステップK6で判定される。そして、図8のステップK6において、カードリーダ9、9A〜9M、9Nで読み取った日時が、退去日時を過ぎていないと判定された場合には、図8のステップK7に示すように、カードリーダ9、9A〜9M、9NでICカードを読み取らせることができる、すなわち、カード操作が可能である。したがって、退去日時を過ぎない間は、テナントを退去したい旨の連絡(退去連絡)をしたテナント利用者が所有するICカードで、そのテナント利用者が退去しようとした部屋を入退室することができる。
また、図8のステップK6において、カードリーダ9、9A〜9M、9Nで読み取った日時が、退去日時を過ぎていると判定された場合には、図8のステップK8に進み、データ管理装置5からコントローラ11〜11Nにカード情報削除指令が送信されて、コントローラ11〜11Nに格納された識別データなどのカード情報が一括削除され、図8のステップK9に示すように、カードリーダ9、9A〜9M、9NでICカードを読み取らせることができない、すなわち、カード操作が不可能となる。したがって、退去日時を過ぎた場合には、テナントを退去したい旨の連絡(退去連絡)をしたテナント利用者が所有するICカードで、そのテナント利用者が退去しようとした部屋を入退室することができない。
次いで、データ管理装置5からコントローラ11〜11Nにカード情報削除指令が送信されて、コントローラ11〜11Nに格納された識別データなどのカード情報が一括削除された後、図8のステップK10のように、新規に入居するテナント利用者が決まったならば、その新規テナント利用者の新規カード情報(新規テナント用の識別データ)を、オーナーが参照設定装置8〜8Nを操作し、図8のステップK11のように、情報公開装置17のWeb画面で登録することで、その登録した新規カード情報(新規テナント用の識別データなど)が、カードデータベース23、テナントデータベース23A及びスケジュールデータベース23Bに格納される。
次いで、図8のステップK11で登録された新規カード情報(新規テナント用の識別データなど)は、図8のステップK12のように、データ管理装置5が設置された情報センター(データセンター)からコントローラ11〜11Nのうちの該当するコントローラに送信されて、そのコントローラに格納される。その結果、カードリーダ9、9A〜9M、9Nで新規テナント入居者のICカードを、図8のステップK13に示すように、読み取らせることができる、すなわち、カード操作が可能となる。したがって、新規テナント利用者が所有するICカードのみによって、新規に入居登録した部屋の入退室をすることができる。
このように、上記一実施形態に係る入退室管理システム1によれば、頻繁にテナントの利用者が入れ替わっても、オーナーにより、参照設定装置8〜8Nを操作することで、情報公開装置17のWeb画面にて新規テナント利用者の情報を登録設定することができるので、入退室管理装置3〜3Nが設置されている現地に保守技術者を出動させて、その保守技術者により、識別データ(カード情報及びテナント情報など)や順路データ(順路情報)の削除及び更新の作業を行わせるようにしなくてもよくなるため、保守作業費の低減化が図られるとともに、オーナー(顧客)主導の入退室管理の運用が図られる。
次に、上記一実施形態に係る入退室管理システム1よる順路判断方法を、図9及び図6を用いて、説明する。
図6に示すところの3階建てビルの1階(1F)及び2階(2F)のように、複数個のカードリーダ2A−1〜カードリーダ2A−15が設置されており、テナント1の利用者がその利用者のICカードによるカードリーダの順路パターン(カードリーダ読み込み順序)を、3階建てビルの玄関に設置したカードリーダ2A−1経由カードリーダ2A−5とした場合には、その順路パターン(カードリーダ読み込み順序)を、予め、データ管理装置5の読み込み順序記憶部21からコントローラCR5の順路管理データベース30に送信したうえで格納しておく。この状態で、図9のステップL1のように、テナント1の利用者のICカードを、カードリーダ2A−5にかざす(読み込ませる)ことで、予め格納したテナント1の利用者の順路パターンが、図9のステップL2のように、コントローラCR5の順路管理データベース30から取得される。
次いで、図9のステップL3のように、コントローラCR5の順路制御装置31において、コントローラCR5の順路管理データベース30から取得したテナント1の利用者の順路パターンの通り、カードリーダ2A−5が識別データを読み込んだか否かの判断が行われる。
図9のステップL3において、カードリーダ2A−5が、コントローラCR5の順路管理データベース30から取得したテナント1の利用者の順路パターンの通り、識別データを読み込まれない場合には、図9のステップL4のように、入室エラーと判断されて、テナント1の出入口に設けた電気錠が開かれず、テナント1に入ることができない。例えば、カードリーダ2A−1を使用せずに、非常階段や他のテナント2〜4の窓などから侵入してきて、テナント1の利用者のICカード(盗んだりコピーされたりしたもの)によりカードリーダ2A−5を操作しても、そのICカード(盗んだりコピーされたりしたもの)は、カードリーダ2A−1を操作していないので、テナント1の出入口に設けた電気錠が開かれず、テナント1内に入ることができない。
図9のステップL3において、カードリーダ2A−5が、コントローラCR5の順路管理データベース30から取得したテナント1の利用者の順路パターンの通り、識別データを読み込まれた場合には、図9のステップL5のように、テナント1の利用者のICカードの順路データに+1を加えて、次のカードリーダの読み取りに備えるようにした後、図9のステップL6のように、コントローラCR5によりテナント1の出入口に設けた電気錠を開けさせる。これにより、テナント1内に入ることができる。
このように、上記一実施形態に係る入退室管理システム1によれば、図6のテナント1に入るには、カードリーダ2A−1の操作が許可されていることが条件となり、図6の非常階段室の出入口に設けたカードリーダ2A−3などを通り抜けて、盗んだりコピーされたりしたテナント1の利用者のICカードで、図6のテナント1の入口に設けたカードリーダ2A−5を操作しても、図6のテナント1の出入口に設けた電気錠を開けさせることができないので、より一層、セキュリティの向上が図られる。
上記一実施形態に係る入退室管理システム1において、建物2〜2Nの部屋に入室する人が所有するICカードの識別データを、予め参照設定装置8〜8Nにて設定操作してデータ管理装置5の情報格納部19に格納し、その格納した識別データをコントローラ11〜11Nに格納しておく。その後、そのICカードの所有者が建物2〜2Nの部屋に入室する場合には、そのICカードの識別データをカードリーダ9、9A〜9M、9Nによって読み取らせる。そして、読み取られたICカードの識別データがコントローラ11〜11Nに格納した識別データと一致した場合には、コントローラ11〜11Nから開錠信号が電気錠10、10A〜10M、10Nに出力されてその電気錠10、10A〜10M、10Nが開錠されるので、ICカードの所有者が部屋の出入口に設けたドアを開けて入室することができる。部屋に入室した後、ドアを閉じると、その建物2〜2Nの部屋に入室したことを来歴情報としてコントローラ11〜11Nに保持される。
さらに、上記一実施形態に係る入退室管理システム1において、建物2〜2Nの部屋から退室する場合には、ICカードの識別データをカードリーダ9、9A〜9M、9Nによって読み取らせる。そして、読み取られたICカードの識別データがコントローラ11〜11Nに格納した識別データと一致した場合には、コントローラ11〜11Nから開錠信号が電気錠10、10A〜10M、10Nに出力されてその電気錠10、10A〜10M、10Nが開錠されるので、ICカードの所有者が部屋の出入口に設けたドアを開けて退室することができる。部屋に退室した後、ドアを閉じると、その建物2〜2Nの部屋に退室したことを来歴情報としてコントローラ11〜11Nに保持される。コントローラ11〜11Nに保持された入室及び退室の来歴情報は、定期的に、データ管理装置5の情報収集装置20によって回収されて、データ管理装置5の情報格納部19に格納される。
さらに、上記一実施形態に係る入退室管理システム1において、建物の部屋に入室する場合に、建物の部屋に入室する人が所有するICカードの識別データを複数個のカードリーダに読み取らせる必要がある場合には、複数個のカードリーダの読み込み順序を、順路データ(順路情報)として、予め参照設定装置8〜8Nにて設定操作することにより、データ管理装置5の情報格納部19の読み込み順序記憶部21に格納し、その格納した順路データ(順路情報)をコントローラ11〜11Nの順路管理データベース30に格納しておく。その後、複数個のカードリーダが順路データ(順路情報)の順にICカードの識別データを読み込んだとき、コントローラ11〜11Nから開錠信号が電気錠10、10A〜10M、10Nに出力されてその電気錠10、10A〜10M、10Nが開錠されるので、ICカードの所有者が部屋の出入口に設けたドアを開けて入室することができる。ところが、複数個のカードリーダが順路データ(順路情報)の順にICカードの識別データを読み込まれないときは、予め設定した指定順路を経由していないと判断されて、コントローラ11〜11Nから電気錠10、10A〜10M、10Nに開錠信号が出力されないので、その電気錠10、10A〜10M、10Nが開錠されることなく、部屋の出入口に設けたドアが開かず、入室することができない。このように、上記一実施形態に係る入退室管理システム1によれば、順路(カードリーダ読み込み順序)に違反する場合には、建物の部屋への入室が許可されないので、安全である。
次に、上記一実施形態に係る入退室管理システム1よるカード読み込みエラーの対応方法を、図6及び図10に基づき、説明する。
図6に示すカードリーダ2A-1〜2A-15はビルやテナント1〜8及び非常階段室やエレベーター乗場に複数存在して構成されており、図6に示すような構成でテナント8へ入室する場合、まず、建物の入り口のカードリーダ2A-1にICカードをかざして建物内に入り、図10のステップM1のように、エレベーターの乗場に設置されるカードリーダ2A-2にICカードをかざすと、ステップM2で当該ICカードの順路が正しいか否かの順路判定し、順路が正しければエレベータ呼び登録し、このエレベーターで2階へ行きテナント8に設置されるカードリーダ2A-15にICカードをかざして、テナント8への入室が可能となる。
一方、図10のステップM2において、テナント8へ入室する順序が非常階段を利用するように設定されている場合、カードリーダ2A-1の次にカードリーダ2A-3の読み込みが必要であり、図10のステップM3のように入室エラーとなり、この入室エラーを複数繰り返すと、図10のステップM4のように、入室エラーの連続回数をカウントし、エラー回数が所定回数である3回となると、図10のステップM5のように、コントローラ11〜11Nへ当該ICカードの使用停止処理を指示して、当該ICカードを利用不可に設定する。
このように、カードリーダの読み込み順を3回連続して待ちがった場合は、ICカードを不正に取得した不審者であると判断してビル内に閉じ込めるようにしたので、セキュリティレベルの高い入退室管理システム1を提供できる。
次に、上記一実施形態に係る入退室管理システム1よるセキュリティレベルの高い例えばサーバー室への入室の対応方法を、図6及び図11に基づき、説明する。
図6に示すカードリーダ2A-1〜2A-15はビルやテナント1〜8及び非常階段室やエレベーター乗場に複数存在して構成されており、テナント7のエリアがセキュリティレベルの高いサーバー室で、このテナント7への入室受付室がテナント6とすると、まず、図10のステップN1のように、建物の入り口のカードリーダ2A-1にICカードをかざして建物内に入り、図10のステップN2にて順路が正しいか判断し、順路が違う場合は図10のステップN3にて入室エラーの処理を行う。図10のステップN2にて順路が正しい場合は、図10のステップN4に示す次の順路であるエレベーターのカードリーダ2A−2にICカードをかざし、図10のステップN5にて順路が正しいか判断し、順路が違う場合は図10のステップN6にて入室エラーの処理を行う。
このように、ICカードを所定の順でカードリーダに読み込ませて、図10のステップN7にてテナント6のカードリーダ2A−13にICカードをかざし、図10のステップN8に示すように、テナント6の居室内で図示しないカード処理装置や、例えば指静脈を使った個人認証装置にてテナント7へ入室する人の情報を取り込み、間違いない場合は、当該ICカードに対して、カードリーダ2A−13の取り込みと、テナント7のカードリーダ2A−14の1回のみ取り込み許可の処理を行う。ここで、当該ICカードの取り込み許可は、カードーリーダ2A−13とカードーリーダ2A−14の1回、これ以外のカードーリーダの取り込みを停止する指令を各コントローラ11〜11Nへ送信すれば良い。
次に、図10のステップN9にてテナント7のカードリーダ2A−14にICカードをかざし、図10のステップN10に示すように、図10のステップN8で当該ICカードの処理が成されたか、当該ICカードの処理後に他のカードリーダへかざしていないかを判断し、当該ICカード未処理及び当該ICカード処理後他のカードリーダが読み込んだ場合は、図10のステップN11にて入室エラー処理としてアラーム鳴動、カードリーダ2A−14へ当該ICカードをかざすことが数回繰り返すと、不審者として管制センター6へ通報する。
また、図10のステップN10にて、図10のステップN8で当該ICカードの処理済で他のカードリーダへ読み込ませなかった場合は、図10のステップN12に示すように、サーバー室であるテナント7への入室が可能となる。
次に、テナント7から退出する際は、テナント6の居室内で当該ICカードの処理解除を実施すれば良いので、詳細な説明は省略する。
このように、本実施例の入退室管理システム1は、セキュリティレベルの高いサーバ室の入退室にも対応できる。
ここで、テナント7への入退室の許可はテナント6の居室内に設置したカード処理装置や、指静脈等の個人認証装置を使ったが、テナント6に設けたカードリーダ2A−13を使っても同様なる効果が得られる。
本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システム全体の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムにおけるコントローラの機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムにおける読み込み順序記憶部の「カード毎の順路管理テーブル」に関する内容例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムにおける読み込み順序記憶部の「順路パターン管理テーブル」に関する内容例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムにおける読み込み順序記憶部の「順路スケジュール管理テーブル」に関する内容例を示す説明図である 本発明の一実施形態に係る入退室管理システムを採用した3階建てビルの1階及び2階の内容例を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムによる異常発生通報方法例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムによるテナント利用者情報の変更方法例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係わり、入退室管理システムによる順路判断方法例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係わり、順路エラー時のICカード利用不可設定フローチャートである。 本発明の一実施形態に係わり、セキュリティレベルの高い居室に入室する際のフローチャートである。
符号の説明
1 入退室管理システム
2〜2N 契約顧客の建物
3〜3N 入退室管理装置
4 電話回線
5 データ管理装置
6 管制センター
7 インターネット
8〜8N 参照設定装置
9、9A〜9M、9N カードリーダ
10、10A〜10M、10N 電気錠
11〜11N コントローラ
12 回線制御装置
13 異常受信装置
14 情報配信装置
15 送信先判別装置
16 情報格納装置
17 情報公開装置
18 順路制御装置
19 情報格納部
20 情報収集装置
21 読み込み順序記憶部
21A 順路ナンバーデータベース
21B 順路パターンデータベース
21C 順路管理データベース
22 送信先データベース
23 カードデータベース
23A テナントデータベース
23B スケジュールデータベース
24 回線制御装置
25 異常受信装置
26〜26N 異常表示装置
27 着信装置
28 送信装置
29 送信先データベース
30 順路管理データベース
31 順路制御装置
32 機器制御装置
33 異常判断データベース
34 異常状態判断装置

Claims (7)

  1. 建物の各部屋の少なくとも出入口に設置されるカードリーダと、このカードリーダが読み込んだ識別データにより当該出入口に設置される電気錠の開錠及び閉錠の可否を判断して入室を制限する入退室管理装置と、この入退室管理装置に通信回線で接続されて前記カードリーダが読み込んだ識別データに対する前記電気錠の開錠及び閉錠の可否情報を少なくとも格納管理するデータ管理装置とを含む入退室管理システムにおいて、
    前記データ管理装置に前記カードリーダの読み込み順序を記憶する読み込み順序記憶部を設け、この読み込み順序記憶部に記憶されるカードリーダ読み込み順序の順に前記カードリーダが前記識別データを読み込んだときに、前記電気錠へ開錠信号を出力する構成にしたことを特徴とする入退室管理システム。
  2. 前記読み込み順序記憶部に記憶されるカードリーダ読み込み順序を、曜日、祝祭日及び時間によって変更可能にする管理テーブルを設けたことを特徴とする請求項1記載の入退室管理システム。
  3. 予め定めた前記カードリーダが前記識別データを読み込むと、前記識別データに対する特定部への入室を許可する特定部入室許可手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の入退室管理システム。
  4. 前記特定部入室許可手段対応の前記カードリーダは所定部屋の出入口に設置されるカードリーダか、所定部屋に設置される入室許可用カードリーダの少なくとも一方としたことを特徴とする請求項1記載の入退室管理システム。
  5. 前記特定部入室許可手段は当該識別データに対する前記特定部の前記電気錠の開錠を1回のみ有効とするとともに、前記所定部屋以外の前記電気錠の開錠を不能とすることを特徴とする請求項1記載の入退室管理システム。
  6. 前記データ管理装置内に通信回線を介して前記建物の各部屋の退去及び入居の予定情報を少なくとも取得する情報公開装置を設け、この情報公開装置により前記退去及び入居の予定情報を取得した後に前記入退室管理装置及び前記データ管理装置に格納された前記識別データを更新する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の入退室管理システム。
  7. 前記入退室管理装置の異常状態が検出されると、その異常状態の緊急度を判断する異常状態判断装置と、この異常状態判断装置の判断結果、緊急度が高い異常状態である場合にはその異常状態の内容を異常情報として前記管制センターに送信し、かつ、緊急度が低い異常状態である場合にはその異常状態の内容を異常情報として情報センターに設置された前記データ管理装置に送信する送信装置とを設けたことを特徴とする請求項1記載の入退室管理システム。
JP2007293328A 2006-11-27 2007-11-12 入退室管理システム Pending JP2008157015A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007293328A JP2008157015A (ja) 2006-11-27 2007-11-12 入退室管理システム
SG200717997-1A SG143199A1 (en) 2006-11-27 2007-11-22 Entrance/exit control system
CN2007103061435A CN101192316B (zh) 2006-11-27 2007-11-26 门禁管理***
HK08112942.6A HK1121847A1 (en) 2006-11-27 2008-11-26 Entrance guard management system

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006318770 2006-11-27
JP2007293328A JP2008157015A (ja) 2006-11-27 2007-11-12 入退室管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008157015A true JP2008157015A (ja) 2008-07-10

Family

ID=39487283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007293328A Pending JP2008157015A (ja) 2006-11-27 2007-11-12 入退室管理システム

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2008157015A (ja)
CN (1) CN101192316B (ja)
HK (1) HK1121847A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011070377A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Fuji Xerox Co Ltd 認証システム、認証処理装置、統合認証システム、及びプログラム
JP2012124861A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Panasonic Corp 集合住宅システム
JP2013134604A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Denso Wave Inc セキュリティシステム
FR2997527A1 (fr) * 2012-10-31 2014-05-02 Alpha Centauri Procede de controle d'acces a un local par la lecture d'un code graphique present sur un coupon d'acces, systeme et programme d'ordinateur associe.
JP2020030543A (ja) * 2018-08-21 2020-02-27 アイホン株式会社 緊急通報システム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI505235B (zh) * 2014-04-02 2015-10-21 Taiwan Secom Co Ltd 門禁控制方法
CN105959285A (zh) * 2016-05-10 2016-09-21 福建汇川物联网技术科技股份有限公司 基于指静脉识别的建筑重型机械操作身份认证及监管终端
CN107507302B (zh) 2016-06-14 2019-12-20 杭州海康威视数字技术股份有限公司 一种反潜回方法、装置及***
CN107195043B (zh) * 2017-05-16 2020-09-29 徐坚 智能安保管理***及其控制方法
US11062543B2 (en) * 2017-12-11 2021-07-13 Carrier Corporation On-demand credential for service personnel
CN109409410A (zh) * 2018-09-27 2019-03-01 智庭(北京)智能科技有限公司 一种基于CatBoost算法的智能锁异常检测方法
CN111009060B (zh) * 2019-12-18 2022-04-15 宁波博太科智能科技股份有限公司 一种门禁的区域即时管制方法及***

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011070377A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Fuji Xerox Co Ltd 認証システム、認証処理装置、統合認証システム、及びプログラム
JP2012124861A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Panasonic Corp 集合住宅システム
JP2013134604A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Denso Wave Inc セキュリティシステム
FR2997527A1 (fr) * 2012-10-31 2014-05-02 Alpha Centauri Procede de controle d'acces a un local par la lecture d'un code graphique present sur un coupon d'acces, systeme et programme d'ordinateur associe.
EP2728524A1 (fr) 2012-10-31 2014-05-07 Alpha Centauri Procédé de contrôle d'accès à un local par la lecture d'un code graphique présent sur un coupon d'accès, système et programme d'ordinateur associé
JP2020030543A (ja) * 2018-08-21 2020-02-27 アイホン株式会社 緊急通報システム
JP7094829B2 (ja) 2018-08-21 2022-07-04 アイホン株式会社 緊急通報システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN101192316A (zh) 2008-06-04
HK1121847A1 (en) 2009-04-30
CN101192316B (zh) 2010-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008157015A (ja) 入退室管理システム
AU2014230867B2 (en) Access control for areas with multiple doors
JP5748003B2 (ja) 入退室管理システム
JP5592726B2 (ja) 入退管理システムおよび方法
JP6175416B2 (ja) 集合住宅居住者の安否確認支援システム
JP2010205092A (ja) 入退室管理システム
JP2009059085A (ja) セキュリティシステム
JP2008027140A (ja) 入退管理システム
JP6296638B2 (ja) 警備システム及び警備方法
JP5978114B2 (ja) 入退室管理システムおよびそのプログラム
JP4286671B2 (ja) 警備システムおよび警備方法
JP2005226413A (ja) 入退室管理装置
JP2011063414A (ja) エレベータシステム
JP2006260045A (ja) 入退出管理システム
JP5929225B2 (ja) 入退室管理システム
KR20200004703A (ko) 출입관제용 매트 시스템 제공방법
JP2007026396A (ja) 入退場管理システム
JP5775492B2 (ja) 入退室管理システム
JP2015138430A (ja) 集合住宅遠隔監視システムにおける自動居室退去判定方法
JP7323897B1 (ja) 集合住宅の管理装置、出入管理方法、および出入管理プログラム
JP4689207B2 (ja) 出入管理装置
JP2012203808A (ja) 媒体管理システム
JP5634940B2 (ja) セキュリティ装置
JP2012202174A (ja) 入退室管理システム
JP4257302B2 (ja) 入退室管理方法