JP2008155214A - 管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法 - Google Patents

管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】絞り加工部の厚肉化を解消するとともに、加工の手間やコストを増大させること無く、管端部の絞り加工や異形断面加工を行なえる管端加工工具を提供する。
【解決手段】素管20の管端部を絞り加工するための管端加工工具1において、前記素管20の外径Dより小径dの絞り加工部2aを内面に有する筒状金型2と、前記素管20の内径Dより外径dが小さいしごき加工部3aを外面に有するパンチ3とを、前記筒状金型2の絞り加工部2aと前記パンチ3のしごき加工部3aとが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型2とパンチ3とを圧縮バネ4を介して同心状に固定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、素管の管端部を絞り加工もしくは異形加工するための管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法に関し、より詳しくは、素管の管端加工部の肉厚を厚肉化したり工程を増やすことなく、前記管端加工が可能な管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法に関するものである。
車両用エアコン(エアコンディショナー)等の冷媒を輸送する配管には、アルミニウム等からなる冷媒配管が用いられている。このような配管は、フランジを配管の管端に取り付け、前記管端を接続すべき機器の接続口に差し込むと同時に、前記フランジに設けたボルト穴にボルトを差し込んで機器に固定されている。そして、前記管端部には、冷媒等をシールするためOリング溝が形成されるのが一般的である。
このようなOリング溝を形成するための従来例に係る管端加工方法について、以下、図5を参照しながら工程順に説明する。図5は、従来例に係る管端加工方法を説明するための模式的工程図であり、図5(a)は管端部の拡管工程を示す模式図、図5(b)は拡管された管端の絞り工程を示す模式図、図5(c)はOリング溝を形成する最終工程を示す模式図である。
(1)先ず、フランジ31が取り付けられた配管30に、図示しないプレス機にセットされた金型を圧入することにより、かしめ部32および拡管部30aを形成する(図5(a))。
(2)次いで、拡管された前記管端部に、プレス機に取り付けた絞り金型をプレスして絞り加工し、絞り加工部30bを形成する(図5(b))。
(3)更に、工程図は省略するが、別の金型を用いてプレス加工することによって、前記絞り加工部30bの隅部を略直角に形成する。
(4)最後に、管端部を再度拡管してOリング溝30cを形成するためのパンチ加工を行なう(図5(c))。
更に、前図5(b)に示した従来例に係る絞り加工の詳細について、図6を参照しながら説明する。図6は、従来例に係る絞り加工方法を説明するための模式的工程図であり、図6(a)は絞り加工開始前の状態を示す模式的断面図、図6(b)は絞り加工中の状態を示す模式的断面図、図6(c)は絞り加工終了後の状態を示す模式的断面図である。
この従来例に係る絞り加工方法によれば、拡径された素管30aおよび絞り金型33を図示しないプレス機にセット(図6(a))した後、前記絞り金型33を前進させて素管30aの管端部に絞り加工を施し、絞り加工部30bを形成する(図6(b))。最後に、前記絞り金型33を後退させて管端部から引き抜き、加工を終了する(6(c))。
しかしながら、このような管端部の絞り加工においては、図6(c)に示す如く、絞り加工されて縮径した絞り加工部30bの肉厚tは、素管肉厚tより当然厚肉となる。この絞り加工部30bの外径は、Oリング溝として規定される寸法にする必要があるため、所定寸法以上とすることは不可能である。
そのため、絞り加工によって厚肉化される肉厚分は内径側で吸収せざるを得ない。このように内径が小径化されると、この配管内を輸送する冷媒等の圧力損失を増加させ、結果的には流量の減少を招くことになる。例えば、エアコン配管の場合、前記圧力損失による冷凍能力の低下につながるため、極力配管内径の減少は避けることが望まれる。
そこで、このような絞り加工に伴う縮径部の厚肉化を解消し得る加工方法として、従来例に係る異形断面加工方法を適用し得るので、以下この異形断面加工方法について、図7を参照しながら説明する(非特許文献1参照)。図7は従来例に係る異形断面加工方法を説明するための模式的工程図であり、図7(a)は管端部の絞り加工工程を示す模式的断面図、図7(b)はパンチによる内面しごき工程を示す模式的断面図、図7(c)は絞り加工金型を後退させる最終工程を示す模式的断面図である。
(1)先ず、外周面41aが異形形状を有する異形パンチ41を先行して、素管30aの管端より挿入する(図7(a)の丸付数字1)。
(2)次いで、内周面40aが異形形状を有する異形金型40を管端より圧入して、素管30aの外径を異形絞り加工を施す(図7(a)の丸付数字2)。
(3)異形金型40を停止したまま内側の異形パンチ41を後退させて、外側の異形金型40との間でしごき加工を施し精度を出す(図7(b)の丸付数字3)。
(4)異形パンチ41を引き抜き後、異形金型40を後退させて加工終了する(図7(c)の丸付数字4)。
日本塑性加工学会編,「チューブフォーミング―管材の二次加工と製品設計―」,p140,コロナ社(1998年)
従って、従来例に係る上記異形断面加工方法を、上述した絞り加工に適用することによって、絞り加工部の厚肉化を解消し得る。しかしながら、上記従来例に係る管端の異形断面加工方法を適用することによって、絞り加工部の厚肉化は解消し得るものの、加工工程が図6に示した2工程から図7に示した4工程に増加し、それに伴って加工の手間やコストが増大するという問題がある。
従って、本発明の目的は、絞り加工部の厚肉化を解消するとともに、加工の手間やコストを増大させること無く、管端部の絞り加工や異形断面加工を行なえる管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法を提供することにある。
即ち、上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る管端加工工具が採用した手段は、素管の管端部を絞り加工するための管端加工工具において、前記素管の外径より小径の絞り加工部を内面に有する筒状金型と、前記素管の内径より外径が小さいしごき加工部を外面に有するパンチとを、前記筒状金型の絞り加工部と前記パンチのしごき加工部とが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型とパンチとを圧縮バネを介して同心状に固定したことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る管端加工工具が採用した手段は、素管の管端部を異形加工するための管端加工工具において、前記素管の断面形状とは異なる異形絞り加工部を内面に有する筒状金型と、前記素管の内径より最外寸法が小さいしごき加工部を外面に有するパンチとを、前記筒状金型の異形絞り加工部と前記パンチのしごき加工部とが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型とパンチとを圧縮バネを介して同心状に固定したことを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る管端加工方法が採用した手段は、前記請求項1または2に記載の管端加工工具を用い、前記筒状金型を前記素管の管端部に圧入して、前記圧縮バネを圧縮しながら外面を絞り加工または異形絞り加工した後、前記素管の内径より最外寸法が小さいしごき加工部を外面に有するパンチを抜き取り、前記圧縮バネを伸長させて前記加工部内面をしごき加工することを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る管端加工工具によれば、素管の管端部を絞り加工するための管端加工工具において、前記素管の外径より小径の絞り加工部を内面に有する筒状金型と、前記素管の内径より外径が小さいしごき加工部を外面に有するパンチとを、前記筒状金型の絞り加工部と前記パンチのしごき加工部とが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型とパンチとを圧縮バネを介して同心状に固定したものである。
この結果、前記筒状金型とパンチとを前進または後退させる駆動の一体化が可能となるとともに、素管の管端部に対して、前記加工工具を前進させて圧入し外径を絞り加工し、次いで後退させて内径をしごき加工する2工程で、素管と同一の肉厚を有する絞り加工部が得られる。
また、本発明の請求項2に係る管端加工工具によれば、素管の管端部を異形加工するための管端加工工具において、前記素管の断面形状とは異なる異形絞り加工部を内面に有する筒状金型と、前記素管の内径より最外寸法が小さいしごき加工部を外面に有するパンチとを、前記筒状金型の異形絞り加工部と前記パンチのしごき加工部とが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型とパンチとを圧縮バネを介して同心状に固定したものである。
その結果、前記筒状金型とパンチとを前進または後退させる駆動の一体化が可能となるとともに、素管の管端に対して、前記加工工具を前進させて圧入し外径を異形加工し、次いで後退させて内径をしごき加工する2工程で、加工部が厚肉化されず、素管と異なる断面形状を有する管端部が得られる。
一方、本発明の請求項3に係る管端加工方法によれば、前記請求項1または2に記載の管端加工工具を用い、前記筒状金型を前記素管の管端部に圧入して、前記圧縮バネを圧縮しながら外面を絞り加工または異形絞り加工した後、前記素管の内径より最外寸法が小さいしごき加工部を外面に有するパンチを抜き取り、前記圧縮バネを伸長させて前記加工部内面をしごき加工するので、管端部の絞り加工や異形絞り加工を、加工部の肉厚を厚肉化せず、かつ加工の手間とコストをかけずに実施することが可能となる。
更に、前記筒状金型による外径の絞り加工または異形絞り加工時には、前記筒状金型とパンチとに接続された圧縮バネが圧縮された状態で圧入されるので、前記パンチのしごき加工部が前記絞り加工部または異形絞り加工部を回避させるとともに、前記パンチによる内径のしごき加工時には、前記筒状金型とパンチとに接続された圧縮バネが伸長された状態で抜き取られるので、前記加工部の背面を前記筒状金型の内壁でバックアップしながらしごき加工できる効果を有する。
以下、素管の管端部を絞り加工するための本発明の実施の形態1に係る管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法を、添付図1および図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法を工程順に説明するための模式的工程図であり、図1(a)は加工開始前の状態を示す模式的断面図、図1(b)は管端加工工具を前進させて管端を絞り加工している状態を示す模式的断面図、図1(c)は管端加工工具を後退させて絞り加工部内面をしごき加工している状態を示す模式的断面図、図1(d)は加工終了後の状態を示す模式的断面図である。図2は図1のX−X矢視を示す横断面図である。
先ず、本発明の実施の形態1に係る管端加工工具の構成について説明する。符号1は、素管20の管端部を絞り加工するための管端加工工具であって、筒状金型2とパンチ3とを備えるとともに、前記筒状金型2とパンチ3とを接続する圧縮バネ4を介して台座5に同心状に固定して構成されている。そして、前記筒状金型2の空洞部2cには、斜面状に形成された導入部2bに続き、前記素管20の外径Dより小径dとなる絞り加工部2aが内周面に形成されている。
一方、前記パンチ3には、前記素管20の内径Dより小径の外径dを有するしごき加工部3aが外周面に形成されている。そして、前記筒状金型2の絞り加工部2aと前記パンチ3のしごき加工部3aとが、軸方向にほぼ同一位置になるよう配置されるとともに、前記筒状金型2とパンチ3とが圧縮バネ4を介して台座5に同心状に固定されている。前記筒状金型2の断面は、図2に示す如く円環形状を有しており、前記バンチ3の断面は円形状を有している。
ここで、「軸方向にほぼ同一位置」とは、前記筒状金型2の絞り加工部2aの長さと前記パンチ3のしごき加工部3aの長さとが必ずしも同一長ではないため、前記両加工部が軸方向に少なくとも一部重なるような位置という意味である。前記パンチ3は、管端加工工具1を後退させる際に、素管20に加工された絞り部20aの内面を外径dを有するしごき加工部3aによってしごき加工し、素管20の肉厚tと同一な肉厚とするための工具である。
従って、しごき加工後の前記絞り部20a肉厚tが素管20の肉厚tと同一となるようにするには、前記筒状金型2の絞り加工部2bの内径dと前記パンチ3のしごき加工部3aの外径dとを、(d−d)/2=tとなるような寸法関係に形成することが肝要である。
そして、前記圧縮バネ4は、後述するように、この管端加工工具1を前進させて筒状金型2を素管20に圧入し絞り加工する際は、圧縮されて前記筒状金型2に形成された絞り加工部2aからパンチ3に形成されたしごき加工部3aを回避させ、逆に、前記管端加工工具1を後退させて絞り部20aからパンチ3を抜き取りつつ前記絞り部20a内面をしごき加工する際は、伸長されて前記パンチ3に形成されたしごき加工部3aの背面側から管端の絞り部20aをバックアップし、しごき加工によって絞り部20a外径が拡径されるのを防止する役目を果たしている。
次に、本発明の実施の形態1に係るこのような管端加工工具1を用いた管端の絞り加工方法について、以下順次工程に沿って説明する。
(1)先ず、管端加工工具1を図示しないプレス機の工具側に、素管20を固定台座側に取り付けて、管端絞り加工の準備を完了する(図1(a))。
(2)次に、前記管端加工工具1を前進させると、筒状金型2内面の傾斜部2bが素管20の管端に接触して、この素管20の管端が前記傾斜部2bに沿って絞り込まれて行くと同時に、圧縮バネ4が圧縮される。
(3)更に、前記管端加工工具1を前進させると、筒状金型2の絞り加工部2aに沿って
前記素管20の管端が絞り加工されて行く(図1(b))。所定長の絞り加工を完了すると、前記管端加工工具1を後退させる。すると、この後退する筒状金型2の絞り加工部2aに管端の絞り部20aが密着して、前記筒状金型2が引っ張られるので、前記圧縮バネ4が次第に伸長される。
(4)そして、前記筒状金型2の絞り加工部2aと前記パンチ3のしごき加工部3aとが、軸方向にほぼ同一位置となる原位置に復元される。このような状態において、前記パンチ3に形成されたしごき加工部3aによる前記絞り部20a内面のしごき加工が、筒状金型2の絞り加工部2aによって前記絞り部20aの背面側からバックアップされながら施される(図1(c))。
(5)更に、管端加工工具1を後退させて管端の絞り部20a内面のしごき加工を終了すると、絞り部20aの肉厚tも素管の肉厚tと同一のものが得られる(図1(d))。
以上、本発明に係る管端絞り加工工具1によれば、素管20の外径Dより小径dの絞り加工部2aを内面に有する筒状金型2と、前記素管20の内径Dより外径dが小さいしごき加工部3aを外面に有するパンチ3とを、前記筒状金型2の絞り加工部2aと前記パンチ3のしごき加工部3aとが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型2とパンチ3とを圧縮バネ4を介して同心状に固定したものである。
その結果、前記筒状金型2とパンチ3とを前進または後退させる駆動の一体化が可能となるとともに、素管20の管端に対して、前記加工工具1を前進させて圧入し外径を絞り加工し、次いで後退させて内径をしごき加工する2工程で、素管20と同一の肉厚tを有する絞り部20aが得られるのである。
また、本発明に係る管端加工方法によれば、前記筒状金型2を素管20の管端部に圧入して、前記圧縮バネ4を圧縮しながら外面を絞り加工した後、前記素管20の内径Dより外径dが小さいしごき加工部3aを外面に有するパンチ3を抜き取り、前記圧縮バネ4を伸長させながら内面をしごき加工するので、管端部の絞り加工を、加工部の厚肉化を伴うことなく、かつ加工の手間とコストをかけずに可能となる。
次に、素管の管端部を異形加工するための本発明の実施の形態2に係る管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法を、添付図3および図4を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施の形態2に係る管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法を工程順に説明するための模式的工程図であり、図3(a)は加工開始前の状態を示す模式的断面図、図3(b)は管端加工工具を前進させて管端を異形加工している状態を示す模式的断面図、図3(c)は管端加工工具を後退させて異形加工部内面をしごき加工している状態を示す模式的断面図、図3(d)は加工終了後の状態を示す模式的断面図である。図4は図3のY−Y矢視を示す横断面図である。
但し、本発明の実施の形態2が上記実施の形態1と相違するところは、素管の加工内容に相違があり、これに伴って、管端加工工具を構成する筒状金型およびパンチの形状にも相違が生ずるが、これらの相違以外は上記実施の形態1と全く同構成であるから、上記実施の形態1と同一のものに同一符号を付して、以下その相違する点について説明する。
即ち、上記実施の形態1の管端加工工具1は素管の管端部に絞り加工する工具であって、図2に示す如く、筒状金型2の横断面は円環形状、パンチ3は円形断面を有しているのに対し、本実施の形態2の管端加工工具11は素管の管端部を6角断面に異形加工する工具であって、図4に示す如く、筒状金型12の横断面は6角形状の空洞部12c内周面に異形絞り加工部12aを有する円断面、パンチ13の横断面も外周面に6角形状のしごき加工部13aを有している。
勿論、前記管端加工工具11は素管20の管端部を6角断面に異形加工するものに限られず、4角断面、5角断面あるいは星形断面等、加工可能な任意の異形断面を有するものが可能である。
前記パンチ13は、管端加工工具11を後退させる際に、素管20に加工された異形絞り部20bの内面を、対角面間距離L1を有するしごき加工部13aによってしごき加工し、このしごき加工後の肉厚tを素管20の肉厚tと同一な肉厚とするための工具である。従って、しごき加工後の前記異形絞り部20bの肉厚tが素管20の肉厚tと同一となるようにするには、前記筒状金型12の絞り加工部12aの対角面間距離Lと前記パンチ13のしごき加工部3aの対角面間距離Lとが、(L−L)/2=tとなるような寸法関係に形成することが肝要である。
本発明の実施の形態2に係るこのような異形加工を行なう管端加工工具11を用いた管端加工方法について、以下順次工程に沿って説明する。
(1)実施の形態1と同様、先ず、管端加工工具11を図示しないプレス機の工具側に、
素管20を固定台座側に取り付けて、管端異形加工の準備を完了する(図3(a))。
(2)次に、前記管端加工工具11を前進させると、筒状金型12の内面に形成された傾斜部12bが素管20の管端に接触して、この素管20の管端が前記傾斜部12bに沿って絞られ異形加工されて行くと同時に、圧縮バネ14が圧縮される。
(3)更に、前記管端加工工具11を前進させると、筒状金型12の異形絞り加工部12aに沿って前記管端に異形絞り部20bが形成されて行く(図3(b))。
(4)所定長の異形絞り加工を終了すると、前記管端加工工具11を後退させる。すると、この後退する筒状金型12の異形絞り加工部12aに異形絞り部20bが密着して、前記筒状金型12が引っ張られるので、前記圧縮バネ14が次第に伸長される。
(5)そして、前記筒状金型12の異形絞り加工部12aと前記パンチ13のしごき加工部12aとが、軸方向にほぼ同一位置となる原位置に復元される。このような状態において、前記パンチ13に形成されたしごき加工部13aによる前記異形絞り部20b内面のしごき加工を、前記異形絞り部20bの背面側からバックアップした状態で行なう(図3(c))。
(6)更に、前記管端加工工具11を後退させて素管20の異形絞り部20b内面のしごき加工を終了すると、異形絞り部20bの肉厚tも素管20と同一の肉厚tのものが得られる(図3(d))。
以上、本発明に係る管端加工工具によれば、前記素管の断面形状とは異なる異形絞り加工部12aを内面に有する筒状金型12と、前記素管20の内径Dより最大寸法が小さいしごき加工部13aを外面に有するパンチ13とを、前記筒状金型12の異形絞り加工部12aと前記パンチ13のしごき加工部13aとが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型12とパンチ13とを圧縮バネ14を介して同心状に固定したものである。
このような構成をなすことによって、前記筒状金型12とパンチ13とを前進または後退させる駆動の一体化が可能となるとともに、素管20の管端に対して、前記加工工具11を前進させて圧入し外径を異形絞り加工し、次いで後退させて内径をしごき加工する2工程で、前記加工部20bが厚肉化されることなく、素管20と異なる断面形状を有する管端部が得られる。
一方、本発明に係る管端加工方法によれば、前記筒状金型12を前記素管20の管端部に圧入して、前記圧縮バネ14を圧縮しながら外面を異形絞り加工した後、しごき加工部13aを外面に有するパンチ13を抜き取り、前記圧縮バネ14を伸長させながら内面をしごき加工するので、管端部の異形加工を、加工部を厚肉化することなく、かつ加工の手間とコストをかけずに実施することが可能となった。
本発明に係る管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法は、管端を絞り加工または異形絞り加工した後の絞り部または異形絞り部肉厚を素管の肉厚と同一とすることを目的に説明したが、前記絞り部または異形絞り部の肉厚は必ずしも素管と同一の肉厚である必要はなく、素管の肉厚より厚くすることも薄くすることも可能であり、管端加工後の肉厚を限定するものではない。また、本発明に係る管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法は、管端に軸方向の溝を加工したり、管端加工後の厚み精度を出すことにも適用可能である。
本発明の実施の形態1に係る管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法を工程順に説明するための模式的工程図であり、図1(a)は加工開始前の状態を示す模式的断面図、図1(b)は管端加工工具を前進させて管端を絞り加工している状態を示す模式的断面図、図1(c)は管端加工工具を後退させて絞り加工部内面をしごき加工している状態を示す模式的断面図、図1(d)は加工終了後の状態を示す模式的断面図である。 図1のX−X矢視を示す横断面図である。 本発明の実施の形態2に係る管端加工工具およびこれを用いた管端加工方法を工程順に説明するための模式的工程図であり、図3(a)は加工開始前の状態を示す模式的断面図、図3(b)は管端加工工具を前進させて管端を異形加工している状態を示す模式的断面図、図3(c)は管端加工工具を後退させて異形加工部内面をしごき加工している状態を示す模式的断面図、図3(d)は加工終了後の状態を示す模式的断面図である。 図3のY−Y矢視を示す横断面図である。 従来例に係る管端加工方法を説明するための模式的工程図であり、図5(a)は管端部の拡管工程を示す模式図、図5(b)は拡管された管端の絞り工程を示す模式図、図5(c)はOリング溝を形成する最終工程を示す模式図である。 従来例に係る絞り加工方法を説明するための模式的工程図であり、図6(a)は絞り加工開始前の状態を示す模式的断面図、図6(b)は絞り加工中の状態を示す模式的断面図、図6(c)は絞り加工終了後の状態を示す模式的断面図である。 従来例に係る異形断面加工方法を説明するための模式的工程図であり、図7(a)は管端部の絞り加工工程を示す模式的断面図、図7(b)はパンチによる内面しごき工程を示す模式的断面図、図7(c)は絞り加工金型を後退させる最終工程を示す模式的断面図である。
符号の説明
:素管内径, D:素管外径
:パンチのしごき加工部外径, d:筒状金型の絞り加工部内径
:パンチのしごき加工部対角面間距離
:筒状金型の異形絞り加工部対角面間距離
:素管肉厚, t:加工部肉厚
1:管端加工工具(管端絞り加工工具)
2:筒状金型, 2a:絞り加工部, 2b:傾斜面, 2c:空洞部
3:パンチ, 3a:しごき加工部
4,14:圧縮バネ, 5,15:台座,
11:管端加工工具(管端異形絞り加工工具)
12:筒状金型, 12a:異形絞り加工部, 12b:傾斜部
13:パンチ, 13a:しごき加工部,
20:素管, 20a:絞り部, 20b:異形絞り部

Claims (3)

  1. 素管の管端部を絞り加工するための管端加工工具において、前記素管の外径より小径の絞り加工部を内面に有する筒状金型と、前記素管の内径より外径が小さいしごき加工部を外面に有するパンチとを、前記筒状金型の絞り加工部と前記パンチのしごき加工部とが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型とパンチとを圧縮バネを介して同心状に固定したことを特徴とする管端加工工具。
  2. 素管の管端部を異形加工するための管端加工工具において、前記素管の断面形状とは異なる異形絞り加工部を内面に有する筒状金型と、前記素管の内径より最外寸法が小さいしごき加工部を外面に有するパンチとを、前記筒状金型の異形絞り加工部と前記パンチのしごき加工部とが軸方向にほぼ同一位置になるよう配置するとともに、前記筒状金型とパンチとを圧縮バネを介して同心状に固定したことを特徴とする管端加工工具。
  3. 前記請求項1または2に記載の管端加工工具を用い、前記筒状金型を前記素管の管端部に圧入して、前記圧縮バネを圧縮しながら外面を絞り加工または異形絞り加工した後、前記素管の内径より最外寸法が小さいしごき加工部を外面に有するパンチを抜き取り、前記圧縮バネを伸長させて前記加工部内面をしごき加工することを特徴とする管端加工方法。
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