JP2008155178A - 反応温度制御方法および反応装置 - Google Patents

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剛 井上
Yasushi Ueda
安志 上田
Yasuaki Hiraishi
康晃 平石
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Abstract

【課題】発熱を伴う液相反応に対する反応温度の制御性能に優れた反応温度制御方法と、その反応温度制御方法に適した反応装置とを提供すること。
【解決手段】液相で発熱を伴う反応をさせるための液相反応槽2と、反応液22を液相反応槽2の外部を通って循環させるための反応系循環路(反応液取出ライン5,反応液回収ライン6)と、反応系循環路の途中に介在される熱交換器(第1熱交換器)7と、熱交換器7内に気液平衡状態の熱媒を循環させるための熱媒循環路(第1熱媒供給ライン8,第1熱媒回収ライン9)と、反応器内の反応系の温度に基づいて、熱媒循環路内の圧力を制御するための制御手段(温度センサ10,第1熱媒排出制御弁11,第1熱媒補充制御弁12)と、を備える反応装置1において、液相反応槽2に対して外部循環または還流させている途中の反応液を、気液平衡状態の熱媒により除熱し、かつ、反応液の温度を、熱媒の圧力により制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、反応温度制御方法および反応装置に関し、詳しくは、発熱を伴う液相反応で反応器内の温度を制御するための反応温度制御方法と、この方法により発熱を伴う液相反応の反応温度を制御するための反応装置と、に関する。
発熱を伴う液相反応においては、効率よく反応させるために、反応器内での反応に関与する反応系の温度を所定の温度領域に調整し、反応温度を適度な範囲に制御することが必要である。
発熱を伴う液相反応の反応温度を制御するための除熱操作には、冷却水などを用いた顕熱による除熱よりも、水蒸気などを用いた潜熱による除熱の方が、熱媒に貯蔵できる熱量が多いことから好適である。また、潜熱による除熱の場合は、単位熱量あたりの熱媒使用量を削減することができ、さらに、例えば、水蒸気などの熱媒を他の設備の熱源に利用できるなど、熱量の有効利用を図ることもできる。
水蒸気の潜熱により除熱する反応装置として、特許文献1には、触媒反応器と、この触媒反応器の外面に飽和状態の水または水蒸気が流れる流路と、上記飽和状態の水または水蒸気を流路に導入する導入手段と、上記飽和状態の水または水蒸気の圧力を変更する圧力変更手段を備える触媒反応装置が記載されている。また、特許文献2には、気化冷却によって動作する少なくとも1つの反応ゾーンと、循環冷却によって動作する少なくとも1つの反応ゾーンと、場合によってはそのほかのゾーンとを持ち、気化冷却によって動作する反応ゾーンが第1の反応ゾーンを形成し、この反応ゾーンに、気化冷却により動作するもう1つの反応ゾーン、または循環冷却により動作する1つの反応ゾーンが接続されていることを特徴とする、発熱気相反応を行う多槽型ジャケット管反応装置が記載されている。
これら反応装置によれば、触媒反応器の外面や、多槽型ジャケット管反応装置のジャケットを流れる熱媒(例えば、飽和状態の水または水蒸気)の飽和蒸気圧を変動させて、熱媒の温度を調整することで、上記反応装置内での反応温度を制御することができる。
また、反応温度を制御するための除熱操作の他の例としては、例えば、反応装置内の反応系を、反応器に対して外部循環または還流させつつ、外部循環または還流途中に熱交換器などにより除熱する、いわゆる外部循環除熱または還流除熱が挙げられる。
特開2001−87644号公報 特表2006−513839号公報
しかるに、除熱操作における除熱量の制御因子としては、例えば、熱媒と反応装置内の反応系との伝熱面積の増減、熱伝達率の増減、熱媒と反応装置内の反応系との温度差の増減などが挙げられる。
しかしながら、特許文献1および2に記載の反応装置のように、ジャケットなどによって反応装置の外面で除熱する場合には、上記した伝熱面積や熱伝達率の増減を制御することが困難である。このため、反応温度の制御幅が小さくなり、除熱量の制御性能が低いという不具合が生じる。
また、除熱操作が外部循環除熱である場合においても、伝熱面積や熱伝達率の増減によって除熱量を制御することは困難である。なお、外部循環除熱の場合には、例えば、反応系の循環量の増減によって除熱量を制御することが考えられる。しかしながら、外部循環量の変動に伴う反応系の組成変化や、外部循環後の反応系内での温度の不均一化の観点より、反応系の外部循環量には制限が生じるため、この場合においても、反応温度の制御幅が小さくなり、反応温度の制御性能が低いという不具合が生じる。
本発明の目的は、発熱を伴う液相反応に対する反応温度の制御性能に優れた反応温度制御方法と、その反応温度制御方法に適した反応装置とを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の反応温度制御方法は、反応器内において液相の発熱反応に関与する反応系を、前記反応器に対して外部循環または還流させ、外部循環または還流途中の反応系を気液平衡状態の熱媒により除熱し、かつ、前記反応器内の反応系の温度を、前記熱媒の圧力により制御することを特徴としている。
この反応温度制御方法では、熱媒が気液平衡状態の飽和蒸気であることから、反応系の除熱を、熱媒の潜熱によってすることができる。また、この反応温度制御方法では、熱媒の圧力(飽和蒸気圧)を調整することで、気液平衡状態にある熱媒の温度(飽和温度)を適宜調整することができる。このため、この反応温度制御方法によれば、熱媒と反応装置内の反応系との温度差の増減を、熱媒の圧力により制御し、反応系の除熱量を適切に設定することができる。
本発明の反応温度制御方法においては、前記液相の発熱反応を、液相での発熱を伴う気液接触反応とすることができる。
本発明の反応温度制御方法では、前記反応系の反応液を、前記反応器に対して外部循環させ、外部循環途中の反応液を気液平衡状態の第1熱媒により除熱し、前記反応系の蒸気を、前記反応器に対して還流させ、還流途中の蒸気を気液平衡状態の第2熱媒により除熱し、前記第1熱媒の圧力および前記第2熱媒の圧力を、それぞれ独立して調整することにより、前記反応器内の反応系の温度を制御することが好適である。
この場合、反応系の反応液を外部循環させて除熱する処理と、反応系の蒸気を還流させて除熱する処理と、の2つの処理により、反応温度を制御することができる。それゆえ、反応温度の制御に必要な除熱量を、上記2つの処理に分担させることで、一方の除熱処理に対する過剰な負担を軽減することができる。
本発明の反応装置は、液相で発熱を伴う反応をさせるための反応器と、前記反応器内において液相の発熱反応に関与する反応系を、前記反応器の外部を通って、再び前記反応器内に循環させるための反応系循環路と、前記反応系循環路の途中に介在される熱交換器と、前記熱交換器に対し、気液平衡状態の熱媒を循環させるための熱媒循環路と、前記反応器内の反応系の温度に基づいて、前記熱媒循環路内の圧力を制御するための制御手段と、を備えていることを特徴としている。
この反応装置では、反応器内において液相の発熱反応に関与する反応系が、反応器の外部を通る反応系循環路で循環され、反応系循環路の途中に介在される熱交換器で除熱される。
さらに、この反応装置では、熱交換器内に循環させる熱媒として、気液平衡状態の飽和蒸気が用いられている。この熱媒の温度(飽和温度)は、熱媒循環路内での圧力(飽和蒸気圧)が制御手段によって制御されることで、適宜調整され、これにより、熱媒と反応装置内の反応系との温度差の増減が、適宜調整される。しかも、熱媒の圧力は、温度計測手段により測定された反応系の温度の計測結果に基づいて制御されることから、反応系の温度に合わせて、熱媒と反応装置内の反応系との温度差を適宜設定することができ、反応系に対する除熱量、ひいては、反応器内での反応温度を適切に制御することができる。
本発明の反応装置においては、前記反応系が、前記反応器内の反応液であってもよく、前記反応器内の蒸気であってもよい。
本発明の反応装置は、前記反応系循環路として、前記反応器内の反応液を、前記反応器の外部を通って、再び前記反応器内に循環させるための反応液循環路と、前記反応器内の蒸気を、前記反応器の外部を通って、再び前記反応器内に循環させるための還流路とを備え、前記熱交換器として、前記反応液循環路の途中に介在される第1熱交換器と、前記還流路の途中に介在される第2熱交換器とを備え、前記熱媒循環路として、前記第1熱交換器に対し、気液平衡状態の第1熱媒を循環させるための第1熱媒循環路と、前記第2熱交換器に対し、気液平衡状態の第2熱媒を循環させるための第2熱媒循環路と、を備え、前記制御手段として、前記第1熱媒循環路内の圧力を調整するための第1制御手段と、前記第2熱媒循環路内の圧力を調整するための第2制御手段とを備えていることが好適である。
この場合、反応系の反応液を反応液循環路で循環させ、第1熱交換器で除熱する処理と、反応系の蒸気を還流路で循環させ、第2熱交換器で除熱する処理と、の2つの処理により、反応温度を制御することができる。それゆえ、反応温度の制御に必要な除熱量を、第1熱交換器と第2熱交換器との2つの熱交換器での除熱処理に分担させ、これにより、一方の熱交換器への過剰な負担を軽減することができる。
本発明の反応温度制御方法および反応装置によれば、熱媒の圧力を調整することで、熱媒の温度を適宜調整し、熱交換量を適切に制御することが可能となり、その結果、発熱を伴う液相反応の反応温度を適切に制御することができる。
図1は、本発明の反応装置の一実施形態を示す概略装置構成図、図2は、本発明の反応装置の他の実施形態を示す概略装置構成図、図3は、本発明の反応装置のさらに他の実施形態を示す概略装置構成図である。
そこで、まず、図1を参照しつつ、本発明の反応温度制御方法および反応装置について説明する。
図1において、この反応装置1は、例えば、原料ガスとして水素ガスなどが用いられる各種水素添加反応などに、有効に適用することのできる反応装置であって、反応器としての液相反応槽2と、原料ガス供給ライン3と、原料液供給ライン4と、反応液循環路(第1反応系循環路)としての反応液取出ライン5および反応液回収ライン6と、第1熱交換器7と、第1熱媒循環路としての第1熱媒供給ライン8および第1熱媒回収ライン9と、第1制御手段および第2制御手段としての温度センサ10と、第1制御手段としての第1熱媒排出制御弁11と、還流路(第2反応系循環路)としての蒸気取出ライン13および還流ライン14と、第2熱交換器15と、第2熱媒循環路としての第2熱媒供給ライン16および第2熱媒回収ライン17と、第2制御手段としての第2熱媒排出制御弁18と、を備えている。
液相反応槽2は、液相において発熱反応させることができる反応槽であれば、特に限定されない。例えば、図示の液相反応槽2は、液相において、気液接触により発熱反応させることができる反応槽であって、攪拌翼20を備える耐圧性の通気攪拌槽などから構成される。
原料ガス供給ライン3は、その下流側端部が、攪拌翼20の下方であって、液相反応槽2の底部内に配置されている。原料ガス供給ライン3の下流側端部には、ノズル(もしくは、スパージャ)21が設けられている。また、この原料ガス供給ライン3の上流側端部には、水素ガスなどの原料ガス源が接続されている。
原料液供給ライン4は、その下流側端部が、液相反応槽2内に配置されている。また、この原料液供給ライン4の上流側端部には、ニトロベンゼンなどの原料液源が接続されている。
図1において、反応液取出ライン5と、反応液回収ライン6とは、液相反応槽2内の反応液22を、液相反応槽2の外部を通って、再び液相反応槽2内に循環させるための反応液循環路(第1反応系循環路)を形成する。この反応液循環路の途中には、反応液循環路内の反応液22を除熱するための第1熱交換器7が介在される。
反応液取出ライン5は、その上流側端部が、液相反応槽2の底部に接続されており、その下流側端部が、第1熱交換器7に接続されている。
反応液回収ライン6は、その上流側端部が、第1熱交換器7に接続されており、その下流側端部が、液相反応槽2の鉛直方向上部側に接続されている。
第1熱交換器7は、反応液取出ライン5と反応液回収ライン6との間に介在されている。この第1熱交換器7は、反応液循環路内を循環する反応液22を、熱交換により除熱させることができる熱交換器である。
反応液取出ライン5の途中には、反応液循環用のポンプ23が介在されている。このポンプ23は、液相反応槽2から反応液取出ライン5に取り込まれた反応液22を、第1熱交換器7へと送り込む。第1熱交換器7へと送り込まれた反応液22は、第1熱交換器7内で除熱後、反応液回収ライン6を経て、液相反応槽2内へと送り込まれる。こうして、液相反応槽2内の反応液22が、第1熱交換器7を通って、反応液循環路内を循環する。
図1において、第1熱媒供給ライン8と、第1熱媒回収ライン9とは、第1熱交換器7に対し、気液平衡状態の第1熱媒を循環させるための第1熱媒循環路を形成する。この第1熱媒循環路の途中には、第1気液分離槽24が介在される。
第1熱媒供給ライン8は、その上流側端部が、第1気液分離槽24の底部に接続されており、その下流側端部が、第1熱交換器7に接続されている。
第1熱媒回収ライン9は、その上流側端部が、第1熱交換器7に接続されており、その下流側端部が、第1気液分離槽24の鉛直方向上方側に接続されている。
第1気液分離槽24は、第1熱媒供給ライン8と第1熱媒回収ライン9との間に接続されている。この第1気液分離槽24は、第1熱媒を、蒸気(気体状態)と液(液体状態)とに分離させ得るものであれば、特に制限されず、例えば、円筒型圧力容器などから構成される。
第1熱媒供給ライン8の途中には、第1熱媒循環用のポンプ25が介在されている。このポンプ25は、第1気液分離槽24から第1熱媒供給ライン8に取り込まれた第1熱媒を、第1熱交換器7へと送り込む。
第1熱交換器7へと送り込まれた第1熱媒は、第1熱交換器7内で反応液22の除熱に用いられ、その後、第1熱媒回収ライン9を経て、第1気液分離槽24へと送り込まれる。こうして、第1熱媒が、第1熱交換器7を通って、第1熱媒循環路内を循環し、反応液22を除熱する。
第1熱媒供給ライン8および第1熱媒回収ライン9での第1熱媒の循環は、ポンプ25による強制循環に限定されず、例えば、サーモサイフォン効果による自然循環であってもよい。
第1熱媒としては、第1熱交換器7内にて求められる反応液22の除熱量に合わせて、かつ、熱媒の飽和蒸気圧を考慮しつつ、選択される。第1熱媒の具体例としては、各種の熱媒が挙げられ、特に限定されないが、例えば、水、アルコール類、エーテル類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類などが挙げられる。これら熱媒は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
第1熱媒供給ライン8から第1熱交換器7内に導入された第1熱媒は、第1熱交換器7内で反応液22を除熱した後、第1熱媒回収ライン9で回収され、第1気液分離槽24内に流入される。
図1において、温度センサ10と、第1熱媒排出制御弁11とは、第1熱媒循環路内の第1熱媒の温度を制御するための第1制御手段を形成する。
温度センサ10は、液相反応槽2内に配置され、液相反応槽2内の反応液22の温度を検知するためのセンサと、このセンサにより計測された反応液22の温度に基づいて、第1熱媒排出制御弁11の開閉または開度や、後述する第2熱媒排出制御弁18の開閉または開度を制御するための制御部(CPU)と、を備えている。
第1熱媒排出制御弁11は、第1熱媒循環路からの第1熱媒の排出を制御するための制御弁であって、第1熱媒循環路に接続されている。図1に示す反応装置1では、第1気液分離槽24の頂部に第1熱媒排出ライン26が接続されており、この第1熱媒排出ライン26の途中に、第1熱媒排出制御弁11が介在されている。
第1熱媒排出ライン26は、第1熱媒を、第1熱媒循環路外へ排出するためのラインである。この第1熱媒排出ライン26から第1熱媒循環路外への第1熱媒の除去は、温度センサ10の制御部(CPU)により、第1熱媒排出制御弁11の開閉や開度を調整することによって制御される。
第1熱媒の温度は、第1熱媒排出制御弁11の開閉や開度を適宜調整することにより、調節される。すなわち、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づき、第1熱媒排出制御弁11の開閉または開度が、温度センサ10の制御部(CPU)によって調整されると、第1熱媒の排出が制御され、これにより、第1熱媒循環路内の圧力が適宜調整される。さらに、第1熱媒循環路内の圧力に合わせて、第1熱媒の温度が調整される。
第1熱媒循環路内では、第1熱媒が気液平衡状態に保たれているため、第1熱媒循環路内の圧力は、第1熱媒排出制御弁11の開閉および開度を調整することにより、適宜調節できる。具体的には、例えば、第1熱媒補充制御弁12を閉じた状態で、第1熱媒排出制御弁11を開き、第1熱媒を、第1熱媒排出ライン26から第1熱媒循環路外へ排出することにより、第1熱媒循環路内の圧力および第1熱媒の温度が低下する。
第1熱媒は、液相反応槽2内での発熱反応により加温された反応液22の除熱に用いられているため、通常、第1熱媒循環路を循環するごとに、その温度が上昇する。それゆえ、第1熱媒の温度を、反応液22の除熱に適した温度に設定するには、上記のように、第1熱媒排出制御弁11を開いて、第1熱媒循環路から第1熱媒を排出すればよい。
また、第1熱媒の温度を維持するには、第1熱媒排出制御弁11の開度を調整して、第1熱媒の排出量を適宜調整すればよい。
なお、第1気液分離槽24の底部に接続された第1熱媒供給ライン8の途中には、第1熱媒補充ライン27が接続されており、この第1熱媒補充ライン27の途中に、第1熱媒循環路内への第1熱媒の補充を制御するための第1熱媒補充制御弁12が介在されている。この第1熱媒補充ライン27から第1熱媒循環路内への第1熱媒の補充は、第1熱媒補充制御弁12の開閉や開度を調整することによって制御される。
第1熱媒排出制御弁11の開閉および開度は、上述のとおり、温度センサ10の制御部(CPU)によって調整される。具体的には、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づいて、第1熱交換器7において必要な除熱量を決定し、温度センサ10の制御部(CPU)で、第1熱媒排出制御弁11の開閉および開度を調整することにより、第1熱媒の圧力および温度が、第1熱交換器7での除熱量に合わせて調節される。
上述のとおり、第1熱媒の温度は、第1熱媒排出制御弁11の開閉および開度を、温度センサ10の制御部(CPU)で調整し、第1熱媒循環路内で気液平衡状態となっている第1熱媒の圧力を調整することにより、制御される。また、こうして第1熱媒の温度を制御することにより、第1熱交換器7での除熱量が調節される。
それゆえ、図1に示す反応装置1によれば、反応液循環路を通って液相反応槽2に対して外部循環される反応液22を、その外部循環途中の第1熱交換器7において、除熱することができ、さらに、その除熱量を、ひいては、除熱後の液相反応槽2内の反応液の温度を、第1熱媒の圧力を調整することにより、制御することができる。
図1において、蒸気取出ライン13と、還流ライン14とは、液相反応槽2内の蒸気を、液相反応槽2の外部を通って、再び液相反応槽2内に循環させるための還流路(第2反応系循環路)を形成する。また、この還流路の途中には、還流路内の蒸気を除熱するための第2熱交換器15が介在される。
蒸気取出ライン13は、その上流側端部が、液相反応槽2の頂部に接続されており、その下流側端部が、第2熱交換器15に接続されている。
還流ライン14は、その上流側端部が、第2熱交換器15に接続されており、その下流側端部が、液相反応槽2の鉛直方向上部側に接続されている。
第2熱交換器15は、蒸気取出ライン13と還流ライン14との間に介在されている。この第2熱交換器15は、還流路内を循環する蒸気を、熱交換により除熱させることができる熱交換器である。
液相反応槽2中の蒸気は、蒸気取出ライン13に取り込まれ、第2熱交換器15内で除熱された後、後述する反応生成物排出ライン32への排出分と分離され、還流ライン14を経て、液相反応槽2内へと戻る。これにより、液相反応槽2中の蒸気が、第2熱交換器15を通って、還流路内を循環する。
図1において、第2熱媒供給ライン16と、第2熱媒回収ライン17とは、第2熱交換器15に対し、気液平衡状態の第2熱媒を循環させるための第2熱媒循環路を形成する。また、この第2熱媒循環路の途中には、第2気液分離槽28が介在される。
第2熱媒供給ライン16は、その上流側端部が、第2気液分離槽28の底部に接続されており、その下流側端部が、第2熱交換器15に接続されている。
第2熱媒回収ライン17は、その上流側端部が、第2熱交換器15に接続されており、その下流側端部が、第2気液分離槽28の鉛直方向上方側に接続されている。
第2気液分離槽28は、第2熱媒供給ライン16と第2熱媒回収ライン17との間に接続されている。この第2気液分離槽28は、第2熱媒を、蒸気(気体状態)と液(液体状態)とに分離させ得るものであれば、特に制限されず、例えば、円筒型圧力容器などから構成される。
第2熱媒供給ライン16の途中には、第2熱媒循環用のポンプ29が介在されている。このポンプ29は、第2気液分離槽28から第2熱媒供給ライン16に取り込まれた第2熱媒を、第2熱交換器15へと送り込む。
第2熱交換器15へと送り込まれた第2熱媒は、第2熱交換器15内で蒸気の除熱に用いられ、その後、第2熱媒回収ライン17を経て、第2気液分離槽28へと送り込まれる。こうして、第2熱媒が、第2熱交換器15を通って、第2熱媒循環路内を循環し、蒸気を除熱する。
第2熱媒供給ライン16および第2熱媒回収ライン17での第2熱媒の循環は、ポンプ29による強制循環に限定されず、例えば、サーモサイフォン効果による自然循環であってもよい。
第2熱媒としては、第2熱交換器15内にて求められる蒸気の除熱量に合わせて、かつ、熱媒の飽和蒸気圧を考慮しつつ、選択される。第2熱媒の具体例としては、第1熱媒と同様のものが挙げられ、上記例示の熱媒は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
第2熱媒供給ライン16から第2熱交換器15内に導入された第2熱媒は、第2熱交換器15内で蒸気を除熱した後、第2熱媒回収ライン17で回収され、第2気液分離槽28内に流入される。
図1において、温度センサ10と、第2熱媒排出制御弁18とは、第2熱媒循環路内の第2熱媒の温度を制御するための第2制御手段を形成する。
温度センサ10は、上記したのと同様であり、液相反応槽2内に配置され、液相反応槽2内の反応液22の温度を検知するためのセンサと、このセンサにより計測された反応液22の温度に基づいて、第2熱媒排出制御弁18の開閉または開度や、第1熱媒排出制御弁11の開閉または開度を制御するための制御部(CPU)と、を備えている。
第2熱媒排出制御弁18は、第2熱媒循環路からの第2熱媒の排出を制御するための制御弁であって、第2熱媒循環路に接続されている。図1に示す反応装置1では、第2気液分離槽28の頂部に第2熱媒排出ライン30が接続されており、この第2熱媒排出ライン30の途中に、第2熱媒排出制御弁18が介在されている。
第2熱媒排出ライン30は、第2熱媒を、第2熱媒循環路外へ排出するためのラインである。この熱媒排出ライン30から第2熱媒循環路外への第2熱媒の除去は、温度センサ10の制御部(CPU)により、第2熱媒排出制御弁18の開閉や開度を調整することによって制御される。
第2熱媒の温度は、第2熱媒排出制御弁18の開閉や開度を適宜調整することにより、調節される。すなわち、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づき、第2熱媒排出制御弁18の開閉または開度が、温度センサ10の制御部(CPU)によって調整されると、第2熱媒の排出が制御され、これにより、第2熱媒循環路内の圧力が適宜調整される。さらに、第2熱媒循環路内の圧力に合わせて、第2熱媒の温度が調整される。
第2熱媒循環路内では、第2熱媒が気液平衡状態に保たれているため、第2熱媒循環路内の圧力は、第2熱媒排出制御弁18の開閉および開度を調整することにより、適宜調節できる。具体的には、例えば、第2熱媒補充制御弁19を閉じた状態で、第2熱媒排出制御弁18を開き、第2熱媒を、第2熱媒排出ライン30から第2熱媒循環路外へ排出することにより、第2熱媒循環路内の圧力および第2熱媒の温度が低下する。
第2熱媒は、液相反応槽2内での発熱反応により加温された蒸気の除熱、還流に用いられているため、通常、第2熱媒循環路を循環するごとに、その温度が上昇する。それゆえ、第2熱媒の温度を、蒸気の除熱、還流に適した温度に設定するには、上記のように、第2熱媒排出制御弁18を開いて、第2熱媒循環路から第2熱媒を排出すればよい。
また、第2熱媒の温度を維持するには、第2熱媒排出制御弁18の開度を調整して、第2熱媒の排出量を適宜調整すればよい。
なお、第2気液分離槽28の底部に接続された第2熱媒供給ライン16の途中には、第2熱媒補充ライン31が接続されており、この第2熱媒補充ライン31の途中に、第2熱媒循環路内への第2熱媒の補充を制御するための第2熱媒補充制御弁19が介在されている。この第2熱媒補充ライン31から第2熱媒循環路内への第2熱媒の補充は、第2熱媒補充制御弁19の開閉や開度を調整することによって制御される。
第2熱媒排出制御弁18の開閉および開度は、上述のとおり、温度センサ10の制御部(CPU)によって調整される。具体的には、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づいて、第2熱交換器15において必要な除熱量を決定し、温度センサ10の制御部(CPU)で、第2熱媒排出制御弁18の開閉および開度を調整することにより、第2熱媒の圧力および温度が、第2熱交換器15での除熱量に合わせて調節される。
上述のとおり、第2熱媒の温度は、第2熱媒排出制御弁18の開閉および開度を、温度センサ10の制御部(CPU)で調整し、第2熱媒循環路内で気液平衡状態となっている第2熱媒の圧力を調整することにより、制御される。また、こうして第2熱媒の温度を制御することにより、第2熱交換器15での除熱量が調節される。
それゆえ、図1に示す反応装置1によれば、還流路を通って液相反応槽2に対して還流される蒸気を、その還流途中の第2熱交換器15において、除熱することができ、さらに、その除熱量を、ひいては、除熱後の液相反応槽2内の反応液の温度を、第2熱媒の圧力を調整することにより、制御することができる。
また、図1に示す反応装置1では、第1制御手段による第1熱媒の圧力および温度の制御と、第2制御手段による第2熱媒の圧力および温度の制御とを、それぞれ独立してすることができる。
例えば、液相反応槽2内の反応液の温度を低下させるには、第1熱媒排出制御弁11の開度の調整により、第1熱媒循環路内の圧力を低下させる操作と、第2熱媒排出制御弁18の開度の調整により、第2熱媒循環路内の圧力を低下させる操作と、の両方の操作を実行してもよく、各上記操作のいずれか一方のみを実行してもよく、いずれか一方の操作を優先的に実行し、他方の操作を補助的に実行してもよい。
一方、液相反応槽2内の反応液の温度を維持し、または上昇させるには、第1熱媒排出制御弁11の開閉または開度の調整により、第1熱媒循環路内の圧力を維持させまたは上昇させる操作と、第2熱媒排出制御弁18の開閉または開度の調整により、第2熱媒循環路内の圧力を維持させまたは上昇させる操作と、の両方の操作を実行してもよく、各上記操作のいずれか一方のみを実行してもよく、いずれか一方の操作を優先的に実行し、他方の操作を補助的に実行してもよい。
また、第1制御手段による第1熱媒の圧力および温度の制御と、第2制御手段による第2熱媒の圧力および温度の制御とは、第1熱交換器7における除熱の負担の程度と、第2熱交換器15における除熱の負担の程度とを比較考量した結果に基づいて、適宜調整すればよい。
図1において、第2熱交換器15の還流ライン14側には、反応生成物排出ライン32が接続されている。また、この反応生成物排出ライン32の下流側端部には、気相反応槽33が接続されており、さらに、気相反応槽33には、反応生成物取出ライン34が接続されている。
液相反応槽2内の反応生成物は、未反応の反応原料や未反応の原料ガスとともに、蒸気として、蒸気供給ライン13に取り込まれ、第2熱交換器15で除熱された後、その一部(液相反応槽2への還流分)が、還流ライン14を経て、液相反応槽2内へ戻される。一方、他の一部(気相反応槽33への排出分)は、第2熱交換器15から、反応生成物排出ライン32に取り込まれて、気相反応槽33に送り込まれる。
気相反応槽33では、反応生成物排出ライン32から送り込まれた未反応の反応原料と、未反応の原料ガスとが、気相において接触反応される。こうして、反応原料と原料ガスとが、完全に反応され、反応生成物が反応生成物取出ライン34から取り出される。
図1に示す反応装置1において、反応生成物排出ライン32上には、反応生成物排出ライン32内を通る反応生成物の温度を検知し、第2熱媒循環路内の第2熱媒の温度を制御するための第3の制御手段としての温度センサ35が設けられている。この温度センサ35は、第2熱媒排出制御弁18および第2熱媒補充制御弁19とともに、第2熱媒循環路内の第2熱媒の温度を制御するための第3制御手段を形成する。
温度センサ35は、反応生成物排出ライン32の途中に介在され、反応生成物排出ライン32を通る反応生成物の温度を検知するためのセンサと、このセンサにより計測された反応生成物の温度に基づいて、第2熱媒排出制御弁18の開閉または開度を制御するための制御部(CPU)と、を備えている。
第2熱媒の温度は、上述のように、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づいて、第2熱媒循環路内の圧力を調整することにより、制御される。一方で、このような制御とは別に、反応生成物排出ライン32を通過する反応生成物の温度の計測結果に基づいて、温度センサ35の制御部(CPU)により、第2熱媒排出制御弁18や第2熱媒補充制御弁19の開閉または開度を調整し、第2熱媒循環路内の圧力を調整することによっても、制御することができる。
例えば、反応生成物排出ライン32内を通過する反応生成物の温度が高いときは、反応生成物中での高沸点不純物の含有割合が高くなるおそれがあり、逆に、反応生成物排出ライン32内を通過する反応生成物の温度が低いときは、反応生成物中での未反応原料の含有割合が高くなるおそれがある。そこで、このような場合には、反応生成物排出ライン32内を通過する反応生成物の温度に合わせて、温度センサ35の制御部(CPU)により、第2熱媒排出制御弁18や第2熱媒補充制御弁19の開閉または開度を調整することで、第2熱交換器15内での除熱量を調整し、反応生成物排出ライン32内を通過する反応生成物の温度を制御することができる。
次に、図1に示す反応装置1により、原料ガスと原料液とを、液相において気液接触により発熱反応させる本発明の反応方法の一実施形態について説明する。
この方法では、液相反応槽2に予め溶媒および触媒が仕込まれており、原料ガス供給ライン3のノズル21から、液相反応槽2内へ原料ガスを供給するとともに、原料液供給ライン4から、液相反応槽2内へ原料液を供給する。
より具体的には、例えば、アニリンの製造においては、溶媒として、例えば、反応生成物であるアニリンが用いられ、触媒として、例えば、パラジウム/活性炭、パラジウム−白金/活性炭などの固体触媒が用いられる。また、原料ガスとして、例えば、水素ガスが用いられ、原料液として、例えば、ニトロベンゼンが用いられる。
溶媒の供給量は、反応負荷によって適宜決定され、触媒の供給量は、液相(すなわち、溶媒と原料液との合計)に対し、例えば、0.01〜2.0重量%の範囲で設定される。
また、原料液と原料ガスとの供給比は、原料液に対して原料ガスが過剰となる割合であり、例えば、原料液1モルに対し、化学量論的に1.5〜5モル倍の原料ガスが供給される。この場合には、原料ガスが化学量論的に0.5〜4モル倍過剰となる。
液相反応槽2での反応条件は、例えば、反応温度(すなわち、反応液(溶媒、原料液および反応生成物の混合液))の温度が、150〜250℃であり、反応圧力(すなわち、液相反応槽2内の圧力)が、0.3〜1.5MPa−Gである。
そして、液相反応槽2では、攪拌翼20の攪拌により、原料液(ニトロベンゼン)と、過剰の原料ガス(水素ガス)とが、液相中で完全混合されることにより気液接触して、発熱反応により反応生成物(アニリンおよび水)が生成される。生成した反応生成物および未反応の原料液の一部は、未反応の原料ガスに同伴され、蒸気として、蒸気取出ライン13を通って、反応生成物排出ライン32へ排出される。
なお、液相反応槽2における反応において、反応液の反応生成物への転化率が100%に近づくと、逐次反応による不純物の生成が促進されるため、この液相反応槽2における反応では、反応液の反応生成物への転化率が、80〜99.9%に抑制される。
この方法では、液相反応槽2における反応液22の温度が温度センサ10で管理される。この温度センサ10は、反応液22の温度に応じて、第1熱媒循環路上での熱交換器7における除熱や、第2熱媒循環路上での熱交換器15における除熱を、適切な程度に調節するため、第1熱媒排出制御弁11および第2熱媒排出制御弁18の開閉または開度を適宜調整する。
液相反応槽2内の反応温度を150〜250℃に設定するには、第1熱媒循環路内の第1熱媒や第2熱媒循環路内の第2熱媒の温度(気液平衡状態の熱媒の温度)を、100〜250℃、好ましくは、140〜240℃の範囲に設定し、かつ、液相反応槽2内の反応温度T0と第1熱媒または第2熱媒の温度T1との差(T0−T1)が、150℃以内、好ましくは、100℃以内となるように設定する。
例えば、熱媒が、水−水蒸気混合相である場合には、気液平衡状態の熱媒の温度を140〜240℃の範囲に設定するために、熱媒の圧力を0.26〜3.24MPa−Gの範囲に設定すればよい。熱媒の圧力の圧力は、第1熱媒補充制御弁12や第2熱媒補充制御弁19を閉じた状態で、第1熱媒排出制御弁11や第2熱媒排出制御弁18を開くことにより、低下する。
なお、液相反応槽2内の反応圧力は、例えば、液相反応槽2内に供給される原料ガスの量などで調整すればよい。
上記のように、第1熱媒循環路内や第2熱媒循環路内での熱媒の温度を調整し、各熱交換器7,15での除熱量を管理(調整)すれば、液相反応槽2内での反応温度を適切な範囲に調節し、反応生成物中への高沸点不純物の混入を高度に抑制することができる。
次に、液相反応槽2から蒸気取出ライン13へと取り込まれた気体状態の反応生成物や未反応の原料ガスは、第2熱交換器15内で除熱された後、液相反応槽2への還流分と分離されて、反応生成物排出ライン32から気相反応槽33内へ導入される。
気相反応槽33には、予め、例えば、銅−クロム系触媒などの触媒が充填されており、また、反応温度が、例えば、100〜245℃に保持されている。
気相反応槽33内へ導入された未反応の原料液の一部(気体状態)および未反応の原料ガスは、気相反応して、気体状態の反応生成物が生成される。これによって、気相中において、反応液の反応生成物への転化率が、実質的に100%となる。
上記の説明では、本発明の反応を、ニトロベンゼンを反応原料として、水素添加によりアニリンを製造するための反応として説明したが、上記のような反応装置1や、後述する図2および図3に示す反応装置36,38は、上記反応への適用に限定されず、例えば、ニトロベンゼンなどのニトロ基含有芳香族化合物を反応原料として、水素添加により、アニリンなどの芳香族アミンを製造するための反応や、ベンゼンなどの芳香族炭化水素を反応原料として、水素添加により、シクロヘキサンなどのシクロアルカンを製造するための反応などにも適用することができる。
要するに、本発明の反応方法や、本発明の反応装置は、気液接触による液相反応において、反応生成物を過剰の原料ガスとともに蒸気として排出するプロセスであれば、いずれのものにでも適用することができる。
また、上記の説明では、第1熱交換器や第2熱交換器内を循環する熱媒を、水−水蒸気混合相として説明したが、熱媒の種類はこれに限定されず、上記した各種の熱媒を適用することができる。
図1に示す反応装置1では、反応系の除熱のために、反応系循環路として、反応液循環路(第1反応系循環路)と、還流路(第2反応系循環路)との2つの循環路を備えており、この2つの反応系循環路のそれぞれに、熱媒を供給するための2つの熱媒循環路(第1熱媒循環路および第2熱媒循環路)を備えている。
一方、図2に示す反応装置36は、反応系の除熱のために、反応系循環路としての反応液循環路と、この反応液循環路に熱媒を供給するための熱媒循環路とを備えており、図3に示す反応装置38は、反応系の除熱のために、反応系循環路としての還流路と、この還流路に熱媒を供給するための熱媒循環路とを備えている。
そこで、次に、図2および図3を参照しつつ、本発明の反応温度制御方法および反応装置について説明する。
なお、以下の説明において、図1に示す反応装置1と同一または同種の部分には、同一の符号を示す。また、同一または同種の部分の説明については、省略する場合がある。
図2において、この反応装置36は、例えば、原料ガスとして水素ガスなどが用いられる各種水素添加反応などに、有効に適用することのできる反応装置であって、反応器としての液相反応槽2と、原料ガス供給ライン3と、原料液供給ライン4と、反応系循環路としての反応液取出ライン5および反応液回収ライン6と、熱交換器7と、熱媒循環路としての熱媒供給ライン8および熱媒回収ライン9と、制御手段としての温度センサ10、熱媒排出制御弁11および熱媒補充制御弁12と、を備えている。
図2において、反応液取出ライン5と反応液回収ライン6とは、液相反応槽2内の反応液22を、液相反応槽2の外部を通って、再び液相反応槽2内に循環させるための反応液循環路(反応系循環路)を形成する。
熱交換器7は、図1に示す反応装置1における第1熱交換器7と同様である。この熱交換器7は、反応液取出ライン5と反応液回収ライン6との間に介在されている。
図2において、熱媒供給ライン8と、熱媒回収ライン9とは、熱交換器7に対し、気液平衡状態の熱媒を循環させるための熱媒循環路を形成する。この熱媒循環路は、図1に示す反応装置1における第1熱媒循環路と同様である。
気液分離槽24から熱媒供給ライン8に取り込まれ、熱媒循環用のポンプ25によって熱交換器7へ送り込まれた熱媒は、熱交換器7内で反応液22の除熱に用いられ、その後、熱媒回収ライン9を経て、気液分離槽24へと回収される。こうして、熱媒が、熱交換器7を通って、熱媒循環路内を循環し、反応液22を除熱する。
熱媒としては、熱交換器7内にて求められる反応液22の除熱量に合わせて、かつ、熱媒の飽和蒸気圧を考慮しつつ、選択される。熱媒の具体例としては、上述の第1熱媒と同様のものが挙げられ、上記例示の熱媒は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
図2において、温度センサ10と、熱媒排出制御弁11とは、熱媒循環路内の熱媒の温度を制御するための制御手段を形成する。この制御手段は、図1に示す反応装置1における第1制御手段と同様である。なお、熱媒排出制御弁11および熱媒補充制御弁12は、それぞれ図1に示す反応装置1における第1熱媒排出制御弁11および第1熱媒補充制御弁12と同様である。
熱媒の温度は、熱媒排出制御弁11の開閉や開度を適宜調整することにより、調整される。すなわち、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づき、熱媒排出制御弁11の開閉または開度が、温度センサ10の制御部(CPU)によって調整されると、熱媒の排出が制御され、これにより、熱媒循環路内の圧力が適宜調整される。さらに、熱媒循環路内の圧力に合わせて、熱媒の温度が調整される。
熱媒循環路内では、熱媒が気液平衡状態に保たれているため、熱媒循環路内の圧力は、熱媒排出制御弁11の開閉および開度を調整することにより、適宜調節できる。具体的には、例えば、熱媒補充制御弁12を閉じた状態で、熱媒排出制御弁11を開き、熱媒を、熱媒排出ライン26から熱媒循環路外へ排出することにより、熱媒循環路内の圧力および熱媒の温度が低下する。
熱媒排出制御弁11の開閉および開度は、上述のとおり、温度センサ10の制御部(CPU)によって調整される。具体的には、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づき、熱交換器7において必要な除熱量を決定し、温度センサ10の制御部(CPU)で、熱媒排出制御弁11の開閉および開度を調整することにより、熱媒の温度が、熱交換器7での除熱量に合わせて調節される。
上述のとおり、熱媒の温度は、熱媒排出制御弁11の開閉および開度を、温度センサ10の制御部(CPU)で調整し、熱媒循環路内で気液平衡状態となっている熱媒の圧力を調整することにより、制御される。また、こうして熱媒の温度を制御することにより、熱交換器7での除熱量が調節される。
それゆえ、図2に示す反応装置36によれば、反応液循環路を通って液相反応槽2に対して外部循環される反応液22を、その外部循環途中の熱交換器7において、除熱することができ、さらに、その除熱量を、ひいては、除熱後の液相反応槽2内の反応液の温度を、熱媒の圧力を調整することにより、制御することができる。
図2において、反応生成物排出ライン37は、その上流側端部が、液相反応槽2の頂部に接続されている。また、反応生成物排出ライン32の下流側端部は、気相反応槽33に接続されており、液相反応槽2から反応生成物排出ライン32に取り込まれた反応生成物を気相反応槽33に送り込む。
気相反応槽33および反応生成物取出ライン34は、いずれも図1に示す反応装置1と同様である。気相反応槽33では、反応生成物排出ライン32に取り込まれた反応生成物中の未反応原料と、原料ガスとが、液相において反応される。こうして完全に反応された反応生成物は、反応生成物取出ライン34から取り出される。
図3において、この反応装置38は、例えば、原料ガスとして水素ガスなどが用いられる各種水素添加反応などに、有効に適用することのできる反応装置であって、反応器としての液相反応槽2と、原料ガス供給ライン3と、原料液供給ライン4と、反応系循環路としての蒸気取出ライン13および還流ライン14と、熱交換器15と、熱媒循環路としての熱媒供給ライン16および熱媒回収ライン17と、制御手段としての温度センサ10、熱媒排出制御弁18および熱媒補充制御弁19と、を備えている。
図3において、蒸気取出ライン13と還流ライン14とは、液相反応槽2内の蒸気を、液相反応槽2の外部を通って、再び液相反応槽2内に循環させるための還流路(反応系循環路)を形成する。
熱交換器15は、図1に示す反応装置1における第2熱交換器15と同様である。この熱交換器15は、蒸気取出ライン13と還流ライン14との間に介在されている。
図3において、熱媒供給ライン16と、熱媒回収ライン17とは、熱交換器15に対し、気液平衡状態の熱媒を循環させるための熱媒循環路を形成している。この熱媒循環路は、図1に示す反応装置1における第2熱媒循環路と同様である。
気液分離槽28から熱媒供給ライン16に取り込まれ、熱媒循環用のポンプ29によって熱交換器15へ送り込まれた熱媒は、熱交換器15内での蒸気の除熱に用いられ、その後、熱媒回収ライン17を経て、気液分離槽28へと回収される。こうして、熱媒が、熱交換器15を通って、熱媒循環路内を循環し、蒸気を除熱する。
熱媒としては、熱交換器15内にて求められる蒸気の除熱量に合わせて、かつ、熱媒の飽和蒸気圧を考慮しつつ、選択される。熱媒の具体例としては、上述の第1熱媒と同様のものが挙げられ、上記例示の熱媒は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
図3において、温度センサ10と、熱媒排出制御弁18とは、熱媒循環路内の熱媒の温度を制御するための制御手段を形成する。この制御手段は、図1に示す反応装置1における第2制御手段と同様である。なお、熱媒排出制御弁18および熱媒補充制御弁19は、それぞれ図1に示す反応装置1における第2熱媒排出制御弁18および第2熱媒補充制御弁19と同様である。
熱媒の温度は、熱媒排出制御弁18の開閉や開度を適宜調整することにより、調整される。すなわち、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づき、熱媒排出制御弁18の開閉または開度が、温度センサ10の制御部(CPU)によって調整されると、熱媒の排出が制御され、これにより、熱媒循環路内の圧力が調整される。さらに、熱媒循環路内の圧力に合わせて、熱媒の温度が調整される。
熱媒循環路内では、熱媒が気液平衡状態に保たれているため、熱媒循環路内の圧力は、熱媒排出制御弁18の開閉および開度を調整することにより、適宜調節できる。具体的には、例えば、熱媒補充制御弁19を閉じた状態で、熱媒排出制御弁18を開き、熱媒を、熱媒排出ライン30から熱媒循環路外へ排出することにより、熱媒循環路内の圧力および熱媒の温度が低下する。
熱媒排出制御弁18の開閉および開度は、上述のとおり、温度センサ10の制御部(CPU)によって調整される。具体的には、液相反応槽2内の反応液22の温度の計測結果に基づき、熱交換器7において必要な除熱量を決定し、温度センサ10の制御部(CPU)で、熱媒排出制御弁18の開閉および開度を調整することにより、熱媒の温度が、熱交換器15での除熱量に合わせて調節される。
上述のとおり、熱媒の温度は、熱媒排出制御弁18の開閉および開度を、温度センサ10の制御部(CPU)で調整し、熱媒循環路内で気液平衡状態となっている熱媒の圧力を調整することにより、制御される。また、こうして熱媒の温度を制御することにより、熱交換器15での除熱量が調節される。
それゆえ、図3に示す反応装置38によれば、反応液循環路を通って液相反応槽2に対して還流される蒸気を、その還流途中の熱交換器15において、除熱することができ、さらに、その除熱量を、ひいては、除熱後の液相反応槽2内の反応液の温度を、熱媒の圧力を調整することにより、制御することができる。
図3において、反応生成物排出ライン32は、その上流側端部が、液相反応槽2の頂部に接続されている。また、反応生成物排出ライン32の下流側端部は、気相反応槽33に接続されており、液相反応槽2から反応生成物排出ライン32に取り込まれた反応生成物を気相反応槽33に送り込む。
気相反応槽33および反応生成物取出ライン34は、いずれも図1に示す反応装置1と同様である。気相反応槽33では、反応生成物排出ライン32に取り込まれた反応生成物中の未反応原料と、原料ガスとが、液相において反応される。こうして完全に反応された反応生成物は、反応生成物取出ライン34から取り出される。
次に、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は、下記の実施例によって限定されるものではない。
実施例1
反応温度制御の有効性を確認するために、ダイナミックシミュレーションによるニトロベンゼンの水素添加によるアニリンの製造についての反応器の解析を実施した。
シミュレーションに用いるモデルとして、図1に示す反応装置1における液相反応槽2での反応に、フラッシュ計算が可能な完全混合型反応器モデルを採用した。また、上記反応装置1における気相反応槽33での反応に、気液混相の押出流れ反応器モデルを採用した。
液相反応槽2(全容積100m3)中に、反応液45m3が保持され、原料液(ニトロベンゼン)が20000kg/hで供給される条件でシミュレーションした結果、反応温度216℃、液相反応槽2内の全圧0.7MPa−Gの条件を一定に保つための原料ガス(水素ガス)の供給量は、990kg/hであり、液相反応槽2の反応液の液面を安定に保つための原料ガスの循環量は、2440kg/hであった。
また、液相反応槽2内での反応液の温度(216℃)を一定に保つための第1熱媒循環路内での第1熱媒の蒸気圧力は、1.6MPa−Gであった。
液相反応槽2内での反応液の温度を、第1熱媒循環路内での第1熱媒の蒸気圧力で制御し、その蒸気圧力の上限を1.85MPa−G、下限を1.35MPa−Gとした場合の制御性を、ダイナミックシミュレーションにより確認した。
液相反応槽2内での反応液の設定温度を、初期値より+5℃に変更する際のダイナミックシミュレーション結果を、図4(a)および図4(b)に示し、初期値より−5℃に変更する際のダイナミックシミュレーション結果を、図5(a)および図5(b)に示す。
図4(a)中、(i)は、反応液の温度設定値(℃)を示し、(ii)は、シミュレーションされた反応液の温度(℃)を示し、(iii)は、反応液温度の操作出力MV(%)を示し、(iv)は、シミュレーションされた第1熱媒の温度(℃)を示す。また、図4(b)中、(v)は、第1熱媒圧力の操作出力MV(%)を示し、(vi)は、シミュレーションされた第1熱媒の圧力(MPa−G)を示す。
一方、図5(a)中、(i)は、反応液の温度設定値(℃)を示し、(ii)は、シミュレーションされた反応液の温度(℃)を示し、(iii)は、反応液温度の操作出力MV(%)を示し、(iv)は、シミュレーションされた第1熱媒の温度(℃)を示す。また、図5(b)中、(v)は、第1熱媒圧力の操作出力MV(%)を示し、(vi)は、シミュレーションされた第1熱媒の圧力(MPa−G)を示す。
上記シミュレーションの結果、図4(a)および(b)、図5(a)および(b)に示すように、いずれの場合も、良好な応答性を確認することができた。
本発明は、以上の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲において、種々の設計変更を施すことが可能である。
図1は、本発明の反応装置の一実施形態を示す概略装置構成図である。 図2は、本発明の反応装置の他の実施形態を示す概略装置構成図である。 図3は、本発明の反応装置のさらに他の実施形態を示す概略装置構成図である。 図4(a)および図4(b)は、実施例1での設定値変更幅+5℃のときの反応温度制御のダイナミックシミュレーション結果を示すグラフである。 図5(a)および図5(b)は、実施例1での設定値変更幅−5℃のときの反応温度制御のダイナミックシミュレーション結果を示すグラフである。
符号の説明
1,36,38 反応装置
2 液相反応槽(反応器)
7 熱交換器(第1熱交換器)
15 熱交換器(第2熱交換器)
22 反応液

Claims (7)

  1. 反応器内において液相の発熱反応に関与する反応系を、前記反応器に対して外部循環または還流させ、外部循環または還流途中の反応系を気液平衡状態の熱媒により除熱し、かつ、前記反応器内の反応系の温度を、前記熱媒の圧力により制御することを特徴とする、反応温度制御方法。
  2. 前記液相の発熱反応が、液相での発熱を伴う気液接触反応であることを特徴とする、請求項1に記載の反応温度制御方法。
  3. 前記反応系の反応液を、前記反応器に対して外部循環させ、外部循環途中の反応液を気液平衡状態の第1熱媒により除熱し、
    前記反応系の蒸気を、前記反応器に対して還流させ、還流途中の蒸気を気液平衡状態の第2熱媒により除熱し、
    前記第1熱媒の圧力および前記第2熱媒の圧力を、それぞれ独立して調整することにより、前記反応器内の反応系の温度を制御することを特徴とする、請求項2に記載の反応温度制御方法。
  4. 液相で発熱を伴う反応をさせるための反応器と、
    前記反応器内において液相の発熱反応に関与する反応系を、前記反応器の外部を通って、再び前記反応器内に循環させるための反応系循環路と、
    前記反応系循環路の途中に介在される熱交換器と、
    前記熱交換器に対し、気液平衡状態の熱媒を循環させるための熱媒循環路と、
    前記反応器内の反応系の温度に基づいて、前記熱媒循環路内の圧力を制御するための制御手段と、を備えていることを特徴とする、反応装置。
  5. 前記反応系が、前記反応器内の反応液であることを特徴とする、請求項4に記載の反応装置。
  6. 前記反応系が、前記反応器内の蒸気であることを特徴とする、請求項4に記載の反応装置。
  7. 前記反応系循環路として、前記反応器内の反応液を、前記反応器の外部を通って、再び前記反応器内に循環させるための反応液循環路と、前記反応器内の蒸気を、前記反応器の外部を通って、再び前記反応器内に循環させるための還流路とを備え、
    前記熱交換器として、前記反応液循環路の途中に介在される第1熱交換器と、前記還流路の途中に介在される第2熱交換器とを備え、
    前記熱媒循環路として、前記第1熱交換器に対し、気液平衡状態の第1熱媒を循環させるための第1熱媒循環路と、前記第2熱交換器に対し、気液平衡状態の第2熱媒を循環させるための第2熱媒循環路とを備え、
    前記制御手段として、前記第1熱媒循環路内の圧力を制御するための第1制御手段と、前記第2熱媒循環路内の圧力を調整するための第2制御手段とを備えていることを特徴とする、請求項4に記載の反応装置。
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