JP2008151551A - 半導体デバイス検査用の接触治具、および検査治具装置、および半導体デバイス検査方法 - Google Patents

半導体デバイス検査用の接触治具、および検査治具装置、および半導体デバイス検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008151551A
JP2008151551A JP2006337673A JP2006337673A JP2008151551A JP 2008151551 A JP2008151551 A JP 2008151551A JP 2006337673 A JP2006337673 A JP 2006337673A JP 2006337673 A JP2006337673 A JP 2006337673A JP 2008151551 A JP2008151551 A JP 2008151551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
semiconductor device
jig
sliding
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006337673A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinri Wakamura
真利 若村
Tsuneyasu Katsuma
常泰 勝間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006337673A priority Critical patent/JP2008151551A/ja
Publication of JP2008151551A publication Critical patent/JP2008151551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
  • Measuring Leads Or Probes (AREA)

Abstract

【課題】半導体デバイスの測定経路を切り替えられ、検査用の測定装置の回路基板の実装面積を確保し、チャンネル数が制限された測定装置においても多数個同測ができる半導体デバイス検査用の接触治具等を提供する。
【解決手段】導電領域18cと絶縁領域18bとを有する筒状体18と、この筒状体18内に配置されたばね17と、このばね17の両端側に配置されて、筒状体18内をその摺動部15a、16aで摺動するとともに筒状体18内から外部に出退自在な接触部15b、16bを有する2つの接触子15、16とを備え、筒状体18において導電領域18cと絶縁領域18bとを一方の接触子15の摺動部15aの摺動方向に対して区分して形成し、半導体デバイスの外部端子が前記一方の接触子を押し下げたストローク量により、接触治具10を導電状態と絶縁状態とに切り替えられるよう構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体デバイスの電気特性を検査する際に用いられる接触治具、および検査治具装置、およびその検査方法に関するものである。
図7に示すように、半導体デバイス1の電気的特性を検査する際には、半導体デバイス1の外部端子である半田ボール2と電気的に接触する半導体デバイス検査用の接触治具9が用いられる。ここで、図7は従来の接触治具9を備えた検査治具装置の断面図である。接触治具9は導電体からなる被摺動枠体としての筒状体18にばね17を内蔵し、そのばね17の上方と下方とに、それぞれ摺動部15a、16aと接触部15b、16bとを有する接触子(以下、プランジャーという)15、16が設けられた構成である。上部プランジャー15は、半導体デバイス1の外部端子である半田ボール2がその接触部15bで接触する構造であり、下部プランジャー16は、検査を行う測定装置の基板の電極端子にばね17のばね圧を利用して接触部16bで接触する構造である(特許文献1等)。
そして、別途に設けられたコンタクトプッシャ治具(図示せず)で半導体デバイス1の上面を加圧することにより、半導体デバイス1の半田ボール2と対応する位置に配置された接触治具9の上部プランジャー15が半導体デバイス1の半田ボール2と導通する。上部プランジャー15は導電体でできた筒状体18の内面と電気的に接触しており、ばね17の両端側に接触した状態で配設されプランジャー15、16が導電体の筒状体18を電気的な経路として、半導体デバイス1と測定装置とを導通させるよう構成されている。
なお、図7における20は、内部に接触治具9を保持する保持体で、接触治具9は、保持体20の上蓋21と基台22とにより上下から挟持されて保持された姿勢で配設される。半導体デバイス1の半田ボール2に対応して、保持体20には透孔23が形成され、この保持体20の透孔23に対応して、接触治具9が設置されている。
特開2001−208793公報
アナログ回路等の複雑な機能が搭載された半導体デバイスの検査では、検査を行う測定装置の回路基板上に多数のBOST(Built Out Self Test)等のテスト機能を有する電子部品と、アナログ回路等の検査を実施する際に半導体デバイスの測定経路を切り替える電気リレーなどの電子部品などが実装されている。さらに、多数の半導体デバイスを同時に測定する検査工程において、テストコスト削減のために測定装置のチャンネル数が制限されている場合、測定対象である複数の端子が一つのチャンネルを共有するために、その導通経路を切り替える電気リレーなどの電子部品が必要となる。
しかしながら、図7に示す上記従来の半導体デバイス検査用の接触治具9では、上部プランジャー15と下部プランジャー16とが筒状体18を介して常時導通している構造であるため、上記したように導通経路を切り替える必要がある場合には、同測個数(同時に測定する半導体デバイスの数)の増加に伴って増加する電子部品を検査用回路基板上に実装できないこととなり、多数個同測を実施できないという問題を生じていた。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、半導体デバイスの測定経路を切り替えることができるとともに、検査用の測定装置の回路基板の実装面積を確保し、チャンネル数が制限された測定装置においても多数個同測ができる半導体デバイス検査用の接触治具、検査治具装置および半導体デバイス検査方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の半導体デバイス検査用の接触治具は、導電領域と絶縁領域とを有する被摺動枠体と、前記被摺動枠体内に配置されたばねと、前記ばねの両端側に配置されて、被摺動枠体内をその摺動部で摺動するとともに被摺動枠体内から外部に出退自在な接触部を有する2つの接触子とを備えた半導体デバイス検査用の接触治具であって、前記被摺動枠体において導電領域と絶縁領域とを一方の接触子の摺動部の摺動方向に対して区分して形成し、半導体デバイスの外部端子が前記一方の接触子を押し下げたストローク量により、前記一方の接触子の摺動部が接触する領域を前記導電領域と前記絶縁領域との何れかに切り替えられるよう構成したことを特徴とする。
この構成により、半導体デバイスの外部端子が前記接触子を押し下げたストローク量に応じて、前記一方の接触子に対して、他方の接触子が導通する導電状態と導通しない絶縁状態とに切り替えることができる。
また、本発明の請求項2に記載の半導体デバイス検査用の接触治具は、一方の接触子の接触部が半導体デバイスの外部端子と接触して電気的に接続され、他方の接触子の接触部が測定装置と接触して電気的に接続されることを特徴とする。
この構成により、半導体デバイスの外部端子が前記接触子を押し下げたストローク量に応じて、半導体デバイスの外部端子と測定装置とを、導電状態と絶縁状態とに切り替えることができる。
また、本発明の請求項3に記載の半導体デバイス検査用の接触治具は、他方の接触子が被摺動枠体に対して固定されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の半導体デバイス検査用の接触治具は、各接触子とばねの端部とが絶縁されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の半導体デバイス検査用の接触治具は、被摺動枠体の本体部が筒状の導電体で形成され、筒状体の本体部の内壁面に、導電材料が設けられてなる導電領域と、絶縁材料が設けられてなる絶縁領域とが区分されて形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の半導体デバイス検査用の治具装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の半導体デバイス検査用の接触治具と、この接触治具を保持する保持体とを備え、半導体デバイスの外部端子に対応して、保持体に透孔が形成され、この透孔に対応して、透孔から突出する一方の接触子の接触部を半導体デバイスの外部端子に接触させる前記接触治具が配設されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の半導体デバイス検査用の治具装置は、半導体デバイスの外部端子と対応した位置に導電領域と絶縁領域とを有する摺動連通孔が設けられ、この摺動連通孔内に、ばねと、ばねの両端側に設けられて、導電領域と絶縁領域とに摺動可能な2つの接触子とが配設されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の半導体デバイス検査用の治具装置は、摺動連通孔に、電気的に独立した複数の導電領域を有し、前記各導電領域がそれぞれ異なる検査治具の外部端子に接続されており、半導体デバイスの外部端子が前記接触部を押し下げたストローク量により、前記摺動子が接触する導電領域を切り替えられるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の半導体デバイス検査方法は、請求項6または請求項7または請求項8記載の半導体デバイス検査用の治具装置を用いて、半導体デバイスの外部端子が一方の接触子を押し下げるストローク量を変化させることにより、測定装置と電気的に接続させる半導体デバイスの外部端子を全て、または一部の外部端子に切り替えて測定することを特徴とする。
以上のように本発明によれば、半導体デバイス検査用の接触治具自体で測定装置への導通経路を切り替えることができるので、アナログ回路等の検査を実施する際の測定装置への導通経路を切り替える電気リレーなどの電子部品を削減でき、その他電子部品を測定装置の回路基板上に実装する面積を確保することができる。また、テストコスト削減のためにチャンネル数を制限された測定装置で検査する場合、測定対象である複数端子が一つのチャネルを共有するための測定経路を切り替える電気リレーなどの電子部品の個数を削減でき、多数の半導体デバイスを同時に測定することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を示す半導体デバイス検査用の接触治具、およびこの接触治具を備えた治具装置、および半導体デバイス検査方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施の形態の半導体デバイス検査用の接触治具(以下、単に接触治具と略す)の構成について、図1〜図6を用いて説明する。図1〜図6は本実施の形態1、2、3の接触治具を備えた治具装置の断面図であり、接触治具における検査対象の半導体デバイスを電気的に切り替えられるように構成されている。なお、従来の接触治具、または実施の形態同士で、概略的に同様な機能の構成要素には同符号を付す。
(実施の形態1)
図1、図2に示すように、本実施の形態1に係る半導体デバイス検査用の接触治具10と、この接触治具10を保持する保持体20とにより、検査治具装置としてのICソケットが構成されている。半導体デバイス1の外部端子としての半田ボール2に対応して、保持体20の透孔23が形成され、この保持体20の透孔23に対応して、接触治具10が設置されている。
接触治具10は、被摺動枠体としての筒形状の筒状体18と、この筒状体18内に配置されたばね17と、このばね17の両端側(上方側と下方側)に配置された上下2つの接触子である上部プランジャー15と下部プランジャー16などからなる。すなわち、筒状体18内の、上部側に上部プランジャー15が配設され、下部側に下部プランジャー16が配設され、これらのプランジャー15、16の間にばね17が収容されている。上部プランジャー15は、筒状体18内を摺動可能な摺動部15aと、半田ボール2と接触する接触部15bとを有する。下部プランジャー16は、筒状体18内を摺動可能な摺動部16aと、検査を行う測定装置と接続する接触部16bとを有する。これらのプランジャー15、16は、ばね17の両端と接触する面にそれぞれ絶縁部19を設けており、絶縁部19以外は導電材料で形成されている。
接触治具10は、その筒状体18が、保持体としての保持体20の上蓋21と基台22とにより上下から挟まれた姿勢で保持されている。そして、上部プランジャー15の接触部15bが、上蓋21に形成された透孔23を通して突出されている。また、下部プランジャー16の接触部16bが、基台22に設けられた孔部22aを通して突出されている。なお、24、25は、保持体20の縦枠である。
そして、本実施の形態では、筒状体18が、導電体(例えば鉄等)からなる本体部18aの、それぞれの摺動部15a、15aが接触する内壁面部において、絶縁領域18bと導電領域18cとが、プランジャー15、16の摺動部15a、16aの摺動方向に対して区分して形成されている。この実施の形態では、筒状体18の内壁面部が、例えば、上方寄り(半導体デバイス1が配設される側寄り)の領域からなる絶縁領域18bと、下方寄り(測定装置が配設される側寄り)の領域からなる導電領域18cとに分けられ、絶縁領域18bは絶縁物(例えばアルマイト等)を内壁面に塗布して構成し、導電領域18cは導電物(例えば金等)を内壁面に塗布して構成している。そして、定常状態では、ばね17の付勢力により、それぞれのプランジャー15、16の摺動部15a、16aが、筒状体18の上部側、または下部側に押し付けられる構造とされている。なお、下部プランジャー16の摺動部16aが筒状体18内を可動する領域は、常に導電領域18cとなるように構成されている。なお、この実施の形態では、筒状体18が上面部分と下面底部とを有する構成とされ、それぞれに、各プランジャー15、16の接触部15b、16bが挿通する貫通孔が形成されている。
上記構成において、本実施の形態1の半導体デバイスの検査方法は、以下のとおりである。図1、図2に示すように、別途設けられたコンタクトプッシャー治具(図示せず)により半導体デバイス1の上面を加圧するように配置されている。図1に示すように、上部プランジャー15を少量しか(例えば数百μm)押し下げていない状態では、上部プランジャー15の摺動部15aが筒状体18内において絶縁領域18bに位置し、この場合には、上部プランジャー15が電気的に筒状体18と導通経路を確保できないために、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と測定装置の基板上の電極端子は絶縁状態となる。
一方、図2に示すように、コンタクトプッシャー治具により半導体デバイス1を介して上部プランジャー15をさらに押し下げた状態とすると、上部プランジャー15の摺動部15aが導電領域18cに位置して、上部プランジャー15の摺動部15aが筒状体18内で電気的に接触し、導電体である筒状体18の本体部18aおよび導電領域18cを経由して下部プランジャー16への導通経路を確保できるようになっている。これにより、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と測定装置の基板上の電極端子とは導電状態となる。
なお、図1、図2においては、筒状体18の内壁面における上半部に絶縁領域18bを形成し、下半部に導電領域18cを形成した場合を示し、絶縁領域18bと導電領域18とがほぼ同様の面積(簡略的には同様の形状)で2分割されている場合を図示したが、これに限るものではなく、2分割でも、その面積が異なったり、接触治具10の筒状体18(本体部18a)内における、上部プランジャー15の摺動部15aが筒状体18内を可動する領域において、摺動方向(この実施の形態では上下方向)に対して複数(例えば、3つ以上)の領域に分割し(周方向に対しては、帯状となり同様の状態となるようにして)、様々な組み合わせで導電領域18cと絶縁領域18bとを有する構造とすることも可能である。これにより、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と測定装置の基板上の電極端子を、上部プランジャー15の位置(ストローク量)に応じて、個々に導電状態または絶縁状態に切り替えることができ、従来必要であった検査回路基板上のリレーなどの電子部品を削減することができる。
(実施の形態2)
図3、図4は、本発明の実施の形態2に係る接触治具10およびこの接触治具10を備えた検査治具装置(ICソケット)を説明するための断面図である。図3、図4に示すように、この実施の形態2では、接触治具10の筒状体18全体が、絶縁領域18bと導電領域18cとに上下に2分割された構成とされている。そして、絶縁領域18bが絶縁材料で構成され、また、導電領域18cが導電材料で構成され、これらの材料が上下方向に対して筒状に接合されて構成されており、これらの絶縁領域18bの孔部空間とこれに続く導電領域18cの孔部空間とが連通する摺動連通孔26内で、上部プランジャー15の摺動部15aと下部プランジャー16の摺動部16aとがばね17を介して昇降する構成とされている。他は上記実施の形態1と同様な構成とされている。
なお、この実施の形態2では、筒状体18が、上面部分や下面底部分を有しない無底の円筒形状とされ、上蓋21によって、上部プランジャー15の摺動部15aの上方への移動範囲が規制され、基台22によって、下部プランジャー16の摺動部16aの下方への移動範囲が規制されているが、これに限るものではない。また、この実施の形態では、絶縁領域18bよりも絶縁領域18bの面積(すなわち、摺動方向の寸法もこれに対向している)が若干広い場合を図示しているがこれに限るものではない。
上記構成においても、別途設けられたコンタクトプッシャー治具(図示せず)により半導体デバイス1の上面を加圧することで、図3に示すように、上部プランジャー15を少量しか(例えば数百μm)押し下げていない状態では、上部プランジャー15の摺動部15aが絶縁領域18bに位置し、この場合には、上部プランジャー15が電気的に筒状体18と導通経路を確保できないために、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と測定装置の基板上の電極端子は絶縁状態となる。
一方、図4に示すように、コンタクトプッシャー治具により半導体デバイス1を介して上部プランジャー15をさらに押し下げた状態とすると、上部プランジャー15の摺動部15aが導電領域18cに位置して、上部プランジャー15の摺動部15aが筒状体18内で電気的に接触し、導電体である筒状体18の本体部18aおよび導電領域18cを経由して下部プランジャー16への導通経路を確保できる。これにより、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と測定装置の基板上の電極端子とは導電状態となる。
また、この実施の形態2においても、接触治具10の筒状体18における上部プランジャー15の摺動部15aが摺動する範囲内で、摺動方向に対して複数の領域に分割することで、様々な組み合わせで導電領域18cと絶縁領域18bとを有する構造とし、これにより、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と測定装置の基板上の電極端子を、上部プランジャー15の位置(摺動連通孔26内のストローク量)に応じて、個々に導電状態または絶縁状態に切り替えることができ、従来必要であった検査回路基板上のリレーなどの電子部品を削減することができる。
(実施の形態3)
図5、図6は、本発明の実施の形態3に係る接触治具10およびこの接触治具10を備えた検査治具装置(ICソケット)を説明するための断面図である。
図5、図6に示すように、この実施の形態3でも、半導体デバイス検査用の接触治具10とこの接触治具10を保持する保持体としての保持体20とから、検査治具装置であるICソケットが構成されている。半導体デバイス1の外部端子としての半田ボール2に対応して、保持体20の透孔23が形成され、この保持体20の透孔23に対応して、接触治具10が設置されている。
接触治具10は、円環状の絶縁部31を介して上部導電領域18gと下部導電領域18fとに上下に2分割された被摺動枠体としての筒形状の筒状体18と、筒状体18内に配置されたばね17と、このばね17の両端側(上方側と下方側)に配置された上下2つの接触子である上部プランジャー15と下部プランジャー16などを備えているが、さらにこれに加えて、筒状体18の上部導電領域18gに導通経路32を介して接続された外部端子34が設けられている。
詳しくは、筒状体18については、筒状体18全体が、それぞれ導電材料で個別に形成された上部導電領域18gと下部導電領域18fとに上下に区分されて構成されているとともに、絶縁材料で形成された絶縁部31を介してこれらの部材が上下方向に対して筒状に接合されている。すなわち、絶縁部31を介することで、上部導電領域18gと下部導電領域18fとが電気的に独立するよう構成されている。そして、これらの上部導電領域18gの孔部と絶縁部31の孔部と下部導電領域18fの孔部とが連通する摺動連通孔13内で、上部プランジャー15の摺動部15aと下部プランジャー16の摺動部16aとがばね17を介して昇降可能な構成とされている。なお、絶縁部31は基材に絶縁物(例えばアルマイト等)を塗布して構成し、導電領域18a、18bは基材(導電材が望ましい)に導電材(例えば金等)を塗布した構造とするとよいが、これに限るものではない。
さらに、筒状体18の上部導電領域18gに導通経路32を介して接続された外部端子34は、導電体からなる第2筒状体35内にばね36を介して補助接触子としての補助プランジャー37が配設された構成とされ、補助プランジャー37は、第2筒状体35内を摺動可能な摺動部37aと、検査を行う測定装置と接続する接触部37bとを有する。
ここで、下部プランジャー16の接触部16bが接触される測定装置の基板上の電極端子と、外部端子34が接触される測定装置の基板上の電極端子とは異なるものである。
上記構成において、別途設けられたコンタクトプッシャー治具(図示せず)により半導体デバイス1の上面を加圧することで、図5に示すように、上部プランジャー15を少量しか(例えば数百μm)押し下げていない状態では、上部プランジャー15の摺動部15aが上部導電領域18gに位置して接触し、この場合には、上部導電領域18gに導通経路32を介して接続された外部端子34と導通し、この外部端子34が接触している箇所の測定装置の基板上の電極端子が、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と導電状態となる。なお、上部プランジャー15は、下部導電領域18fには導通しないため、下部プランジャー16に接触している測定装置の基板上の電極端子とは絶縁状態となる。
さらに、コンタクトプッシャー治具により半導体デバイス1を介して上部プランジャー15をさらに押し下げて、図6に示すような状態とすると、上部プランジャー15の摺動部15aが下部導電領域18fに位置して、上部プランジャー15の摺動部15aが下部導電領域18fと電気的に接触し、導電体である下部導電領域18fを経由して下部プランジャー16への導通経路を確保でき、これにより、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と測定装置の基板上の電極端子とは導電状態となる。なお、上部プランジャー15は、上部導電領域18gには導通しないため、外部端子34が接触している箇所の測定装置の基板上の電極端子とは絶縁状態となる。
これにより、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2に対して、上部プランジャー15の位置(摺動連通孔26内のストローク量)に応じて、導通する個々の導電領域18g、18fを切り換えることができ、ひいては、導通する測定装置の基板上の個々の電極端子を切り換えることができ、従来必要であった検査回路基板上のリレーなどの電子部品を削減することができる。
また、この実施の形態3においても、接触治具10の筒状体18における上部プランジャー15の摺動部15aが摺動する範囲内で、摺動方向に対して複数の領域に分割することで、様々な組み合わせで複数の導電領域を有して選択できる構造とし、これにより、半導体デバイス1の外部端子である半導体ボール2と、測定装置の基板上の複数種類の電極端子を、上部プランジャー15の位置(摺動連通孔26内のストローク量)に応じて、切り替えることができ、さらには、下部プランジャー16の接触部16bと、外部端子34とを別個の測定装置に接触させることで、測定装置自体の切換も可能である。
また、上記実施の形態1〜3では、何れも、下部プランジャー16が摺動自在である状態を図示しているが、これに限るものではなく、測定装置側に良好に接触できる構造であれば、筒状体18に固定してもよい。
また、上記実施の形態では、何れも被摺動枠体が筒形状の筒状体18である場合を述べ、この場合には、上部プランジャー15や下部プランジャー16を全周で良好に摺動方向に案内できるとともに各摺動部15a、16aが全周で良好に接触できる利点を有するが、これに限るものではなく、摺動方向に対して所定の部分(少なくとも周方向の一部)が接触可能な形状のものを採用することも可能である。
本発明の半導体デバイス検査用の接触治具、および検査治具装置および半導体デバイス検査方法によれば、アナログ回路等の検査を実施する際の測定部への導通経路を切り替える電子部品を削減でき、その他電子部品を検査回路基板上に実装できる面積を確保することができるもので、テストコスト削減のためにチャンネル数を制限された測定装置を用いた半導体デバイス検査治具による半導体デバイス検査技術に有用である。
本発明の実施の形態1に係る接触治具および検査治具装置の断面図(上部プランジャーの下方へ押し下げられたストローク量が小さい状態) 同実施の形態1に係る接触治具および検査治具装置の断面図(上部プランジャーの下方へ押し下げられたストローク量が大きい状態) 本発明の実施の形態2に係る接触治具および検査治具装置の断面図(上部プランジャーの下方へ押し下げられたストローク量が小さい状態) 同実施の形態2に係る接触治具および検査治具装置の断面図(上部プランジャーの下方へ押し下げられたストローク量が大きい状態) 本発明の実施の形態3に係る接触治具および検査治具装置の断面図(上部プランジャーの下方へ押し下げられたストローク量が小さい状態) 同実施の形態3に係る接触治具および検査治具装置の断面図(上部プランジャーの下方へ押し下げられたストローク量が大きい状態) 従来の接触治具および検査治具装置の断面図
符号の説明
1 半導体デバイス
2 半田ボール(外部端子)
10 接触治具
15 上部プランジャー(接触子)
15a、16a 摺動部
15b、16b 接触部
16 下部プランジャー(接触子)
17 ばね
18 筒状体(被摺動枠体)
18a 本体部
18b 絶縁領域
18c 導電領域
18g 上部導電領域
18f 下部導電領域
19 絶縁部
20 保持体
21 上蓋
22 基台
31 絶縁部
32 導通経路
34 外部端子

Claims (9)

  1. 導電領域と絶縁領域とを有する被摺動枠体と、前記被摺動枠体内に配置されたばねと、前記ばねの両端側に配置されて、被摺動枠体内をその摺動部で摺動するとともに被摺動枠体内から外部に出退自在な接触部を有する2つの接触子とを備えた半導体デバイス検査用の接触治具であって、前記被摺動枠体において導電領域と絶縁領域とを一方の接触子の摺動部の摺動方向に対して区分して形成し、半導体デバイスの外部端子が前記一方の接触子を押し下げたストローク量により、前記一方の接触子の摺動部が接触する領域を前記導電領域と前記絶縁領域との何れかに切り替えられるよう構成したことを特徴とする半導体デバイス検査用の接触治具。
  2. 一方の接触子の接触部が半導体デバイスの外部端子と接触して電気的に接続され、他方の接触子の接触部が測定装置と接触して電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイス検査用の接触治具。
  3. 他方の接触子が被摺動枠体に対して固定されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体デバイス検査用の接触治具。
  4. 各接触子とばねの端部とが絶縁されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体デバイス検査用の接触治具。
  5. 被摺動枠体の本体部が筒状の導電体で形成され、筒状体の本体部の内壁面に、導電材料が設けられてなる導電領域と、絶縁材料が設けられてなる絶縁領域とが区分されて形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の半導体デバイス検査用の接触治具。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の半導体デバイス検査用の接触治具と、この接触治具を保持する保持体とを備え、半導体デバイスの外部端子に対応して、保持体に透孔が形成され、この透孔に対応して、透孔から突出する一方の接触子の接触部を半導体デバイスの外部端子に接触させる前記接触治具が配設されていることを特徴とする検査治具装置。
  7. 半導体デバイスの外部端子と対応した位置に導電領域と絶縁領域とを有する摺動連通孔が設けられ、この摺動連通孔内に、ばねと、ばねの両端側に設けられて、導電領域と絶縁領域とに摺動可能な2つの接触子とが配設されていることを特徴とする請求項6記載の検査治具装置。
  8. 摺動連通孔に、電気的に独立した複数の導電領域を有し、前記各導電領域がそれぞれ異なる検査治具の外部端子に接続されており、半導体デバイスの外部端子が前記接触部を押し下げたストローク量により、前記摺動子が接触する導電領域を切り替えられるよう構成したことを特徴とする請求項7記載の検査治具装置。
  9. 請求項6または請求項7または請求項8記載の検査治具装置を用いて、半導体デバイスの外部端子が一方の接触子を押し下げるストローク量を変化させることにより、測定装置と電気的に接続させる半導体デバイスの外部端子を全て、または一部の外部端子に切り替えて測定することを特徴とする半導体デバイス検査方法。
JP2006337673A 2006-12-15 2006-12-15 半導体デバイス検査用の接触治具、および検査治具装置、および半導体デバイス検査方法 Pending JP2008151551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006337673A JP2008151551A (ja) 2006-12-15 2006-12-15 半導体デバイス検査用の接触治具、および検査治具装置、および半導体デバイス検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006337673A JP2008151551A (ja) 2006-12-15 2006-12-15 半導体デバイス検査用の接触治具、および検査治具装置、および半導体デバイス検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008151551A true JP2008151551A (ja) 2008-07-03

Family

ID=39653878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006337673A Pending JP2008151551A (ja) 2006-12-15 2006-12-15 半導体デバイス検査用の接触治具、および検査治具装置、および半導体デバイス検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008151551A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012093265A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Hioki Ee Corp 電源接続端子
JP2013061150A (ja) * 2011-08-19 2013-04-04 Mitsubishi Electric Corp スプリングプローブ、スプリングプローブの摩耗検出装置及びスプリングプローブの摩耗検出方法
WO2021171844A1 (ja) * 2020-02-26 2021-09-02 株式会社ヨコオ スプリングコネクタ、コネクタ、およびコネクタの製造方法
WO2021235082A1 (ja) * 2020-05-21 2021-11-25 株式会社村田製作所 プローブ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012093265A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Hioki Ee Corp 電源接続端子
JP2013061150A (ja) * 2011-08-19 2013-04-04 Mitsubishi Electric Corp スプリングプローブ、スプリングプローブの摩耗検出装置及びスプリングプローブの摩耗検出方法
WO2021171844A1 (ja) * 2020-02-26 2021-09-02 株式会社ヨコオ スプリングコネクタ、コネクタ、およびコネクタの製造方法
EP4113758A4 (en) * 2020-02-26 2024-03-27 Yokowo Co., Ltd. SPRING CONNECTOR, CONNECTOR AND METHOD FOR MANUFACTURING SPRING CONNECTOR
WO2021235082A1 (ja) * 2020-05-21 2021-11-25 株式会社村田製作所 プローブ
JPWO2021235082A1 (ja) * 2020-05-21 2021-11-25
JP7327663B2 (ja) 2020-05-21 2023-08-16 株式会社村田製作所 プローブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101149760B1 (ko) 검사용 탐침 장치
JP5016892B2 (ja) 検査装置及び検査方法
JP5647869B2 (ja) 電気接触子及び電気部品用ソケット
JP2009002845A (ja) 接触子及び接続装置
JP2008175700A (ja) 半導体装置の検査装置および検査方法
KR101057371B1 (ko) 검사용 탐침 장치
JP2008151551A (ja) 半導体デバイス検査用の接触治具、および検査治具装置、および半導体デバイス検査方法
KR20100077724A (ko) 검사용 탐침 장치
KR101552553B1 (ko) 검사장치용 컨택트 프로브
KR101066630B1 (ko) 탐침 프로브
KR20060048049A (ko) 반도체 검사 장치 및 이것에 사용하는 피검사 부품 트레이
WO2016093113A1 (ja) 電気部品用ソケット
JP2002022768A (ja) 集積回路パッケージ検査用ポゴピン
KR101182361B1 (ko) 반도체소자 캐리어유닛
KR101391799B1 (ko) 반도체 테스트용 도전성 콘택터
JP5865846B2 (ja) 検査ソケット
KR101828547B1 (ko) 전자 부품 검사 장치
KR200414883Y1 (ko) 반도체소자 캐리어 유닛
KR200313240Y1 (ko) 볼 그리드 어레이(bga) 패키지용 테스트 소켓
KR100876960B1 (ko) 검사용 탐침 장치
JP2008202999A (ja) 検査治具
KR101182362B1 (ko) 반도체소자 캐리어유닛
KR200260960Y1 (ko) 칩 검사용 탐침장치
JP7309219B2 (ja) プローブ端子、評価用ソケット、およびデバイスの評価方法
KR20170119469A (ko) 전기 단자 테스트용 메쉬형 컨택 핀

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080430