JP2008150863A - 厨芥排水搬送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】マンションなどの台所排水システム、特にディスポーザ排水処理システムにおける排水横主管6内の固形物の堆積を、比較的低コストで、効果的に抑制する。
【解決手段】複数のディスポーザ3のそれぞれから延出された排水元管4から排出される厨芥排水を集合させて排水横主管6内に流下させるようになされた厨芥排水系統において、前記排水横主管6の上流端となる部分に固形物分離排出装置10を設けており、該固形物分離排出装置10は前記排水横主管6内を流下する厨芥排水から固形分を分離し捕集し外方へ排出するものとなされている。
【選択図】図1
【解決手段】複数のディスポーザ3のそれぞれから延出された排水元管4から排出される厨芥排水を集合させて排水横主管6内に流下させるようになされた厨芥排水系統において、前記排水横主管6の上流端となる部分に固形物分離排出装置10を設けており、該固形物分離排出装置10は前記排水横主管6内を流下する厨芥排水から固形分を分離し捕集し外方へ排出するものとなされている。
【選択図】図1
Description
本発明は、厨房排水の排出搬送、特に厨芥粉砕物を含むディスポーザ排水の排出搬送に有益に使用される厨芥排水搬送システムに関する。
ここに、厨房排水とは厨房(台所)から排出される全ての排水をいうものであり、またディスポーザ排水とはディスポーザを通じて排出される排水をいうものである。
ここに、厨房排水とは厨房(台所)から排出される全ての排水をいうものであり、またディスポーザ排水とはディスポーザを通じて排出される排水をいうものである。
図4にはマンションにディスポーザ排水システムを設置した従来例を示している。図中、1は各戸の居住空間を示し、2は流し台、3は流し台2のシンクの底面下側に設置されたディスポーザ、4はディスポーザ3の排水口から延出された排水横枝管、5は各戸の排水横枝管4を集合させるように結合された排水立て管、6は排水立て管5と連通された排水横主管、7は集水枡、8は排水横引管、9は排水中の厨芥粉砕物を分解させるための排水処理槽である。この図4に示すように、ディスポーザ排水は一般に専用配管で搬送されるようになされているため配管内の排水流量は計画値を大幅に超えるようなことはなく、しかも排水横主管6はマンションの全戸から一斉に排水されたときの排水量を考慮した管径となされていることから、日常生活の中で、ディスポーザ排水が排水横主管6内を満水状態で流れることは殆ど生じないのである。またディスポーザ排水は、排水横枝管4から排水立て管5、排水横主管6、排水枡7、排水横引管8を経て排水処理槽9まで高低差による自然流下により搬送されるようになされている。
上記のようなディスポーザ排水処理システムにおいては、排水時間の経過により、厨房排水やディスポーザ排水中の重い固形物が排水横主管6内に徐々に堆積していくのであり、これに対し何らの対処もしないときは、やがて、管内を閉塞して排水の流下を妨げるようになることは避けられないのであり、このような事態の発生を防止するため、年1回以上、排水横主管6などの内方に高圧水を供給して管内を洗浄するようにしている。
図5は上記排水横枝管4の閉塞を防止する手段の設けられた従来のディスポーザ排水処理システムを示している。このシステムでは、排水横枝管4の横向き部分に、排水中に含まれる比重の大きい固形物を分離し収集すると共にこのように収集した固形物を水道水で生成された水流により専用の固形物搬送管16内に排出するものとした固形物分離排出装置10が設けられている。固形物搬送管16内に排出された固形物は前記水流により排水立て管5内まで強制搬送される。図中、14は前記水流を生成させるための水道水を固形物分離排出装置10まで導く圧力水供給管である。
このディスポーザ排水処理システムによれば固形物分離排出装置10の設けられた排水横枝管4内の固形物の堆積は効果的に抑制されるが、排水横主管6内の固形物の堆積を防止するには各戸の排水横枝管4に固形物分離排出装置を設けなければならないことから、多大なコストと手間が必要となる。
特許文献1には、上記固形物分離排出装置に関連した技術が開示されている。
特開2006−214200号公報
本発明は、マンションなどの厨房排水システム、特にディスポーザ排水処理システムにおける排水横主管6内の固形物の堆積を比較的低コストで効果的に抑制することを可能とした厨芥排水搬送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る厨芥排水搬送システムは、請求項1に記載したように、複数のディスポーザのそれぞれから延出された排水横枝管から排出される厨芥排水を集合させて排水横主管内に流下させるようになされた厨芥排水系統において、前記排水横主管の上流端となる部分に固形物分離排出装置を設け、該固形物分離排出装置は、前記排水横主管内の下流側へ流下する前記厨芥排水を一時的に内方へ流入させ該厨芥排水から固形物を分離し捕集した後に前記排水横主管内に流出させると共に、外部から供給されるエネルギーで生成される水流により、先に捕集した固形物を外方へ排出させるものとなされていることを特徴とするものである。
この発明は次のように具体化するのがよい。
即ち、請求項2に記載したように、前記固形物分離排出装置が、数週間から数ヶ月の期間内において前記排水横主管内へ流下する厨芥排水に含まれている固形物の全量を貯溜することのできる容積となされた収容空間部を有しており、また請求項3に記載したように、前記固形物分離排出装置が、前記排水横主管の下流端から流出して液溜まり槽内に溜まった排水をポンプで圧送されて生成された水流により、又は、前記排水横主管より高い位置にある風呂水や雨水などの貯溜水がその保有するエネルギーで圧送されて生成された水流により、前記捕集した固形物を外方へ排出する構成とする。
即ち、請求項2に記載したように、前記固形物分離排出装置が、数週間から数ヶ月の期間内において前記排水横主管内へ流下する厨芥排水に含まれている固形物の全量を貯溜することのできる容積となされた収容空間部を有しており、また請求項3に記載したように、前記固形物分離排出装置が、前記排水横主管の下流端から流出して液溜まり槽内に溜まった排水をポンプで圧送されて生成された水流により、又は、前記排水横主管より高い位置にある風呂水や雨水などの貯溜水がその保有するエネルギーで圧送されて生成された水流により、前記捕集した固形物を外方へ排出する構成とする。
さらには請求項4に記載したように、前記液溜まり槽が、前記固形物分離排出装置から延出された固形物搬送管を通じて固形物を搬送されると共に厨芥粉砕物を分解させて排水を浄化するものとした排水処理槽となされている構成とする。
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1)固形物分離排出装置が排水横主管の上流端の部分で排水横主管内を流下する厨芥排水から比重の重い固形物を分離し捕集することから、排水横主管内に固形物が堆積するのを抑制することができるのであり、また固形物分離排出装置は床下などの狭い場所に設けなくて済み且つ排水横主管の管径は一般に排水系の他の部分よりも大きくなされるため、固形物分離排出装置の設置スペースを支障なく大きくなすことができて固形物の捕集能力を任意に向上させることができ、排水横主管内の固形物の堆積を一層効果的に阻止することができる。
(1)固形物分離排出装置が排水横主管の上流端の部分で排水横主管内を流下する厨芥排水から比重の重い固形物を分離し捕集することから、排水横主管内に固形物が堆積するのを抑制することができるのであり、また固形物分離排出装置は床下などの狭い場所に設けなくて済み且つ排水横主管の管径は一般に排水系の他の部分よりも大きくなされるため、固形物分離排出装置の設置スペースを支障なく大きくなすことができて固形物の捕集能力を任意に向上させることができ、排水横主管内の固形物の堆積を一層効果的に阻止することができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、固形物分離排出装置により収容空間部内に捕集した固形物は厨芥排水を排水横枝管から流下させる処理の都度、固形物分離排出装置の外方へ排出させる必要はないのであって、例えば、数日ごとに排出させればよいのであり、これによっても、排水横主管内の下流側へ固形物が流入するのを支障なく抑制できて、排水横主管内の固形物の堆積を防止することができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、固形物分離排出装置が捕集した固形物を排水横主管から流出した排水或いは、使用済みの風呂水や雨水を使用して固形物分離排出装置の外方へ排出することができるため、固形物分離排出装置からこれの外方へ固形物を排出するさいに水道水を使用しなくて済み運転コストを安価となすことができるほか節水にも寄与することができる。また貯溜水の保有するエネルギーで水流を発生させ該水流で前記固形物を外方へ排出する場合には格別な動力を用意する必要がなくて運転コストをさらに低廉化させることができる。また風呂水や排水などは本発明である厨芥排水搬送システムの近傍に存在するのが一般的であるため、容易に入手できると共にそれらを利用するための設備も容易に形成することができる。
(4)請求項4記載の発明によれば、本発明の厨芥排水搬送システムにおいて本来的に必要となる排水処理槽を液溜まり槽として使用することができて設備費の低廉化を図ることができるのであり、また固形物分離排出装置により捕集した固形物は、固形物分離排出装置に近い場所に設置されるのが一般的である排水処理槽に搬送することで済むため、固形物搬送管による固形物の搬送が少ないエネルギーで容易に行えるのであり、またポンプが浄化された後の排水を固形物分離排出装置に圧送するため水通路の固形物による詰まりを生じさせることなく固形物排出のための水流を安定的に発生させることができ、固形物搬送管を通じた固形物の搬送が的確に行えるようになる。
図1はマンションに設置された本発明に係る厨芥排水搬送システムの全体構成を示す説明図であり、図2は該厨芥排水搬送システムに使用される固形物分離排出装置の断面図である。図中、従来と同一の箇所には同一符号が付してある。
図1において、10は排水横主管6の上流端の部分に設けられた固形物分離排出装置である。この固形物分離排出装置10は排水横主管6の上流端内方箇所を流下する厨芥排水(厨芥を含む排水)から厨芥粉砕物などの固形分を分離し捕集し外方へ排出するものとなされている。
この固形物分離排出装置10は、排水横主管6の上流端内方箇所を流下する厨芥排水の下流への流動を許容した上で該厨芥排水に含まれる厨芥粉砕物などの固形物を分離し内方に捕集するように機能する固形物分離捕集部11と、この固形物分離捕集部11の捕集した固形物を水流により該固形物分離排出装置10の外方へ排出するように機能する固形物水流排出部12とを備えたものとなされている。
図2を参照してその具体的な一例を説明すると、内部が密閉状となされた箱体状の装置本体部13を備えており、装置本体部13の上部の前後端面a1、a2には排水出口b2と排水入口b1を形成されると共に、排水入口b1と排水出口b2の間の中間位置に装置本体部13の上部内方を前後に2分するような仕切面部13aが紙面と直交する方向(左右方向)に沿って設けられているのであり、このような構成が固形物分離捕集部11をなしている。このさい、装置本体部13の内方で仕切面部13aよりも下方となる空間が固形物w1の収容空間部c1をなすのであり、該収容空間部c1の容積は数週間〜数ヶ月分の厨芥排水に含まれる固形物w1を貯溜することのできる大きさとなされる。この大きさはマンションの戸数に対応したものとなされる。そして、排水入口b1には排水立て管5の下端を結合され、排水出口b2にはこれの下流側に位置した排水横主管6の上流端部分が結合される。
一方では、装置本体部13の下部の前後端面a1、a3のうち、後端面a3には前端面a1側へ向かう水流e1を発生させるための水噴射口d1が形成され、また前端面a1で水噴射口d1と正対する箇所には前記水流e1の進行方向へ向け漸次縮径する円錐案内面部d2とこれの前側に同心に配置され水噴射口d1に関連した適当径となされた固形物排出口d3が形成されているのであり、このような構成が固形物水流排出部12をなしている。このさい、固形物水流排出部12の固形物分離捕集部11に対する相対配置は逆向きにするなど適当に変更して差し支えない。
14は圧力水供給管であって、排水処理槽9の最終段の液溜め部9a内に浄化されて溜まっている排水wを吸引するポンプ15の出口と、水噴射口d1とを結合しており、ポンプ15から送り出された排水wを水噴射口d1へ圧送するものである。そして、16は固形物排出口d3と集水枡7とを結合した固形物搬送管であって、固形物排出口d3から押し出された固形物w1を水流e1により集水枡7内へ搬送するものである。このさい、固形物搬送管16には集水枡7内の排水wが固形物分離排出装置10内へ逆流するのを阻止するための立ち上がり部16a若しくはこれに代えて逆止弁などが設けられる。
次に上記した本発明に係る厨芥排水搬送システムの使用例及び各部の作用について説明する。
台所で発生した厨芥物はディスポーザ3に投入する。この後、ディスポーザ3を作動させて厨芥物を粉砕処理する。ディスポーザ3の作動中には、水道水が供給され、厨芥粉砕物と水道水などからなる厨芥粉砕物排水は水道水の供給に関連してディスポーザ3の排出口から排水横枝管4内に排出される。
こうして排出された厨芥粉砕物は排水横枝管4の横向き箇所を通過するさいにその固形物が排水横枝管4の内底部に堆積しようとするが、排水横枝管4の管径の排水量が常にほぼ計画水量程度となるため、適当な勾配を有する排水横枝管4内において、固形物は排水と一緒に洗い流される。
排水横枝管4を通過した厨芥粉砕物排水は排水立て管5内を円滑に流下して固形物分離排出装置10に到達し、排水入口b1から装置本体部13の内方に流入する。このように流入した厨芥粉砕物排水は、仕切面部13aの存在により、その流れ方向を矢印f1、矢印f2、矢印f3の順に変化されて排水出口b2から流出するのであり、このさい水よりも比重の大きい、厨芥粉砕物排水中の固形物は、重力作用により下方へ分離され収容空間部c1内に捕集され時間の経過に伴って漸次に堆積していくのである。これにより排水出口b2から流出する排水は固形物を除去された状態となり、たとえ排水横主管6内を計画水量よりも大幅に少ない流量で流下しても排水横主管6の内底部に固形物が堆積する現象は生じず円滑に流下して集水枡7内に流入する。
集水枡7内に溜まった排水は排水横主管6からの排水の流入に関連して排水処理槽9内に流下し、ここで適当期間に亘って滞留されるのであり、この滞留期間中に、排水中の厨芥粉砕物などの固形物が分解されて浄化される。この浄化された排水は排水処理槽9の液溜め部9aを経て自然界に放流される。
ディスポーザ3の作動の都度、上述のような厨芥粉砕物排水中の固形物の捕集処理が行われるが、数週間〜数ヶ月が経過すると、固形物分離排出装置10の収容空間部c1に多量の固形物が堆積した状態となる。
この状態を放置してさらに使用すると、収容空間部c1内に堆積している固形物が排水出口b2から排水と一緒に排水横主管6内に流入するようになるので、このようになる前にポンプ15を作動させる。これにより水噴射口d1から浄化された排水w1が前方へ向けて噴射されて収容空間部c1内に適当な強さの水流e1が生成される。この水流e1はエゼクター原理により、収容空間部c1に堆積した固形物などを吸引し続いて固形物排出口d3及び固形物搬送管16内を通じて集水枡7内まで圧送する。このさい、装置本体部13の前端面a1と後端面a3との間隔を上部の前端面a1と後端面a2との間隔よりも小さくしてあることは比較的小さい水流で効果的なエジェクタ作用を得る上で寄与するのであり、また円錐案内面部d1は収容空間部c1内から固形物搬送管16内への固形物の流入を円滑となす上で寄与する。またポンプ15を作動させるべき時点の周期は収容空間部c1内に堆積する固形物の増量速度に関連して定まるものであり、設計の段階で凡その長さを計画されるが、ディスポーザ3の使用頻度や台所で発生するる厨芥の量などによっても異なるので使用実績により適当な長さに決定するのがよい。
ポンプ15を作動させて一定時間が経過すると、収容空間部c1内の固形物は全て集水枡7側に搬送された状態となるのであり、この状態となった後に、ポンプ15を停止させる。このさいのポンプの作動時間も使用実績により決定するのがよい。こうしてポンプ15が停止された後には、排水系は元の状態に復帰されて、固形物分離排出装置10は固形物を分離し捕集できる状態となる。
なお、上記のようなポンプ15の作動中において、ディスポーザ3を作動させて厨芥粉砕物排水を排出したときにも、先と同様に、厨芥粉砕物排水は固形物分離排出装置10内において固形物を分離され捕集されるのであり、これと同時に、固形物水流排出部12が捕集された固形物を固形物排出口d3から排出し固形物搬送管16内を通じて排水枡7内に搬送する。したがって、この場合にも、固形物が排水出口b2を通じて排水横主管6内に流入することは生じないのである。
以上はディスポーザ3の作動状態の下でディスポーザ3から排出される厨芥粉砕物排水の処理について説明したが、台所において厨芥物が殆ど発生しないような場合にはディスポーザ3を作動させないでディスポーザ3の排水口から厨房排水を排水横枝管4内へ流下させるようにする。この排水はやがて固形物分離排出装置10に到達して、先と同様に、その排水入口b1から装置本体部13内に流入し、矢印f1、矢印f2、矢印f3を経て排水出口b2から流出し、その後、排水横主管6を経て排水処理槽7内へ向け流下する。このさい、厨房排水中に固形物が含まれておれば、先と同様に、固形物分離排出装置10内において固形物が排水中から分離されて収容空間部c1内に捕集されるのであり、逆に固形物が含まれていなければ、厨房排水は固形物分離排出装置10内を単に通過するのみとなる。
次に図3に示した上記実施形態の変形例について説明する。
図3中において、17は固形物分離排出装置10よりも高所である二階床面に設置された浴槽である。浴槽17の底部排出口からは圧力水供給管14が延出されており、浴槽17内の風呂水w3を自然流下により固形物分離排出装置10の水噴射口d1に圧送するようになされている。これによれば、人為的に発生される動力(電力など)を使用しなくても、使用済みの風呂水w3を排出させるさい、風呂水w3がその保有するエネルギーで水噴射口d1から噴射されて前記水流e1を生成させるのであり、この水流e1が収容空間部c1内の固形物を既述したと同様に集水枡7内に搬送する。風呂水w3は通常、毎日排出されるので、収容空間部c1内の固形物は格別な手間を要しないで毎日排出されるのであり、したがって収容空間部c1に複数日分の排水に含まれる量の固形物が堆積することはなくなる。
図3中において、17は固形物分離排出装置10よりも高所である二階床面に設置された浴槽である。浴槽17の底部排出口からは圧力水供給管14が延出されており、浴槽17内の風呂水w3を自然流下により固形物分離排出装置10の水噴射口d1に圧送するようになされている。これによれば、人為的に発生される動力(電力など)を使用しなくても、使用済みの風呂水w3を排出させるさい、風呂水w3がその保有するエネルギーで水噴射口d1から噴射されて前記水流e1を生成させるのであり、この水流e1が収容空間部c1内の固形物を既述したと同様に集水枡7内に搬送する。風呂水w3は通常、毎日排出されるので、収容空間部c1内の固形物は格別な手間を要しないで毎日排出されるのであり、したがって収容空間部c1に複数日分の排水に含まれる量の固形物が堆積することはなくなる。
このさい、風呂水w3による水噴射口d1近傍の圧力水供給管14内の圧力は凡そ200kPa(凡そ2kgf/cm2)程度となすのが好ましいが、これに限定するものではない。また上記浴槽17に代えて、雨水などを溜めることのできる水槽となすことも差し支えないのであり、このさい水槽はこれに貯溜される水に所要のエネルギーを保有させ得る高さに存在しておれば屋上など任意な場所に位置させることができる。
さらに上記実施形態は次のように変形できる。
即ち、固形物分離排出装置10は特願2006−16712号の図2などに示されているものと同一であってもよいのであり、また固形物水流排出部12は特許文献1に開示されている水流排出手段のほか、インペラ又はピストンなどを具備したポンプを利用するものなどであってもよい。
即ち、固形物分離排出装置10は特願2006−16712号の図2などに示されているものと同一であってもよいのであり、また固形物水流排出部12は特許文献1に開示されている水流排出手段のほか、インペラ又はピストンなどを具備したポンプを利用するものなどであってもよい。
また上記実施形態においてディスポーザ3を除去して、厨房排水が流し台2のシンクから直接に排水横枝管4へ流出するものとなした排水システムについても、本発明の範囲内であり、このシステムにおいても上記実施形態に準じた効用が得られる。
3 ディスポーザ
4 排水横枝管
6 排水横主管
9 排水処理槽(液溜まり槽)
10 固形物分離排出装置
15 ポンプ
c1 収容空間部
w3 風呂水
4 排水横枝管
6 排水横主管
9 排水処理槽(液溜まり槽)
10 固形物分離排出装置
15 ポンプ
c1 収容空間部
w3 風呂水
Claims (4)
- 複数のディスポーザのそれぞれから延出された排水横枝管から排出される厨芥排水を集合させて排水横主管内に流下させるようになされた厨芥排水系統において、前記排水横主管の上流端となる部分に固形物分離排出装置を設け、該固形物分離排出装置は、前記排水横主管内の下流側へ流下する前記厨芥排水を一時的に内方へ流入させ該厨芥排水から固形物を分離し捕集した後に前記排水横主管内に流出させると共に、外部から供給されるエネルギーで生成される水流により、先に捕集した固形物を外方へ排出させるものとなされていることを特徴とする厨芥排水搬送システム。
- 前記固形物分離排出装置は、前記排水横主管内へ流下する厨芥排水に含まれている固形物のある期間分に発生した全量を貯溜することのできる容積となされた収容空間部を有していることを特徴とする請求項1記載の厨芥排水システム。
- 前記固形物分離排出装置が、前記排水横主管の下流端から流出して液溜まり槽内に溜まった排水をポンプで圧送されて生成された水流により、又は、前記排水横主管より高い位置にある風呂水や雨水などの貯溜水がその保有するエネルギーで圧送されて生成された水流により、前記捕集した固形物を外方へ排出するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の厨芥排水搬送システム。
- 前記液溜まり槽が、前記固形物分離排出装置から延出された固形物搬送管を通じて固形物を搬送されると共に厨芥粉砕物を分解させて排水を浄化するものとした排水処理槽となされていることを特徴とする請求項3記載の厨芥排水搬送システム。
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