JP2008147099A - プラズマ処置装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理物の搬入出機構との干渉を回避しつつ、正規の放電処理開始地点での処理の良好性確保できるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置Mの第1ステージ部31の第1金属表面31aには固体誘電体層を設けず、第1ステージ部31の第2方向の側部に第2ステージ部32を設け、第2ステージ部32の金属表面に固体誘電体層34を設ける。誘電体を主成分とする被処理物Wを搬入出機構20にて第1方向に沿って第1ステージ部31上に搬入し、第1金属表面31aを覆う。電極11は、第2ステージ部32上で助走放電を形成したうえで、第1ステージ部31上へ移動し、正規のプラズマ放電を形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、プラズマ処理装置に関し、特に被処理物をステージに搬入してプラズマ処理し、処理後ステージから搬出する機構を有する装置に関する。
例えば、大気圧近傍下でプラズマ放電を形成するとともにこのプラズマ放電空間内にガラス基板等の被処理物を配置して表面処理を行なう常圧プラズマ処理装置は公知である。この種の装置には、高圧電極と接地電極が互いに対向するように設けられている。各電極の対向面には安定放電のために固体誘電体層が形成されている。固体誘電体層は、アルミナの溶射やセラミック板で構成されている。接地電極は、被処理物を設置するステージを兼ねている場合がある。この接地電極兼ステージ上の被処理物に高圧電極が対向配置される。高圧電極への電圧供給により、高圧電極と接地電極兼ステージの間に電界が印加され、大気圧プラズマ放電が形成される。この大気圧プラズマ放電に処理目的に応じたプロセスガスが導入されて、プラズマ化されるとともに被処理物に接触して反応を起こし、被処理物の表面処理がなされる。
特開2004−228136号公報 特開2004−311066号公報
近年、フラットパネルディスプレイ等の被処理物の大型化が進み、これに伴い、接地電極兼ステージの大型化が必要となっている。ステージが大型になると、その上面の固体誘電体層も大面積化する必要がある。しかし、大面積の固体誘電体層を作るのは容易でなく製造費の上昇を避けられない。
一方、被処理物は、ガラスなどの誘電体で構成されることが多い。そこで、誘電体製の被処理物をステージの固体誘電体層として代用することにすれば、ステージの金属表面自体に固体誘電体層を設ける必要が無くなる。その場合、異常放電の防止のために、ステージの全体が被処理物ですっかり覆われるように、ステージのサイズを被処理物より少し小さな大きさにするのが望ましいと考えられる。
しかし、そうすると、電極が被処理物の周縁部及びそれより外側に位置している時は放電が起きず、電極が被処理物の周縁部より内側に移動してステージの金属表面の端部上に来た時、いきなりプラズマ放電が起き、処理が開始される。そのため、処理開始地点すなわち被処理物の周縁部とそこより内側の主部分との境部分等の放電状態が不安定になり、この境部分(主部分の端部)等が処理不良になったり損傷を受けたりしてしまう。
そこで、ステージの外側で助走的に放電を起こす部分を設けることが考えられる。一方、ステージの外側には被処理物の搬入出機構が配置されることが多い。その場合、被処理物の搬入出機構との干渉を回避する必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、誘電体を主成分とする被処理物を大気圧近傍のプラズマ放電に晒して表面処理する装置において、
固体誘電体層で被覆されていない第1金属表面を有する第1ステージ部と、
被処理物を、第1の方向に沿って前記第1ステージ部上に搬入して前記第1金属表面を覆うようにさせ、その後、前記第1ステージ部から前記第1方向に沿って搬出する搬入出機構と、
固体誘電体層で被覆された第2金属表面を有して、前記第1ステージ部の前記第1方向と交差する第2の方向の側部に配置される第2ステージ部と、
前記プラズマ放電を形成する電極を有するヘッドと、
前記ヘッドを、前記電極が前記第1ステージ部と対向する第1移動範囲と、前記電極が前記第2ステージ部と対向する第2移動範囲とを含む範囲内で、前記第1、第2ステージ部に対し前記第2方向に相対移動させるヘッド移動機構と、
を備えたことを特徴とする。
これによって、被処理物をステージの第1金属表面の固体誘電体層として代用でき、第1金属表面に溶射膜やセラミック板の固体誘電体層を設ける必要がなく、製造コストを低く抑えることができ、ステージの大型化が容易になる。第2移動範囲の電極と第2ステージ部の間にも電界が印加されるようにすることができ、これによって、電極が第1移動範囲に入るのに先立って助走的な放電を起こして正規のプラズマ処理の準備をしておくことができる。この結果、被処理物の外端部とそれより内側の主部分との境での正規のプラズマ放電開始時における放電状態を安定させることができ、被処理物の主部分の端部等の損傷防止や処理の良好性確保を図ることができる。しかも、被処理物の搬入出機構は、主として第1ステージ部の第1方向側部に配置することができ、第1ステージ部の第2方向側部に配置された前記第2ステージ部(上記助走放電を起こす部分)との干渉を避けることができる。
前記第2移動範囲のときの電極と第2金属表面との間にプラズマ放電が形成されるように、前記第2ステージ部の固体誘電体層の厚さ及び誘電率が設定されていることが好ましい。
これによって、助走放電を確実に起こすことができ、被処理物の主部分の端部での放電状態を確実に安定させることができる。
前記搬入出機構が、前記被処理物の外端部を接触支持して前記第1ステージ部に対し上下に接近離間させる外端支持手段を含むことが好ましい。前記第1ステージ部が静止され、前記被処理物が昇降されるようになっていてもよく、前記被処理物が静止され、前記第1ステージ部が昇降されるようになっていてもよい。前記外端支持手段は、前記被処理物のうち外端部のみを接触支持するようになっているのが、より好ましい。被処理物が前記第1ステージ部より上に離間されているときは、前記被処理物の外端部より内側の部分は、例えば前記第1ステージ部に設けた小孔から加圧流体を上側へ噴き出すことにより非接触支持するのが好ましい。外端支持手段ひいては被処理物を第1ステージ部に接近させる時には、それと連動して前記加圧流体の噴出圧を下げるのが好ましい。前記加圧流体噴出用の小孔は、被処理物を第1ステージ部に吸着させるための吸着孔にて兼用することにしてもよい。
ここで、「接触支持」とは、固体かつ有形の部材(外端支持手段)を被処理物に接触させて被処理物を支持することを言う。「非接触支持」とは、上記のような固体有形の部材を用いることなく、又は被処理物を固体有形の部材から離した状態で支持することを言う。
前記被処理物の搬入及び搬出の際、前記第2ステージ部が前記第1ステージ部の前記第2方向側部から退避され、代わりに前記外端支持手段が前記第1ステージ部の該第2方向側部に配置されることが好ましい。
これによって、前記外端支持手段と第2ステージ部との干渉を回避することができる。
前記外端支持手段が、前記第1ステージ部の前記第2方向側部に沿うようにして前記第1方向に延び、前記被処理物を前記第1方向に搬送可能な側部コンベアを含むことが好ましい。
これによって、被処理物を、前記第1ステージ部上において、外端部を接触支持しつつ前記第1方向に移動させて搬入、搬出することができる。
前記外端支持手段が、前記側部コンベアを前記第1ステージ部より上に突出した上位置と、前記第1ステージ部と同じ高さ又は第1ステージ部より下に引っ込んだ下位置との間で昇降させるコンベア昇降部を、更に含むことが好ましい。
前記搬入出機構が、前記第1ステージ部の前記第1方向の側部に配置され、前記被処理物を、前記上位置のときの側部コンベアと同一高さに支持した状態で前記第1方向に搬送可能な搬送コンベアを、更に含むことが好ましい。
これによって、被処理物を、搬入時には搬送コンベアから第1方向に沿って水平移動させて側部コンベアに移して第1ステージ部に載せることができ、搬出時には側部コンベアで上昇させ、さらに第1方向に沿って水平移動させて搬送コンベアに移すことができる。
前記搬送コンベアが、前記第1ステージ部の前記第1方向の1の側部だけに配置され、搬出時には被処理物を搬入時と逆方向に移動させて前記搬送コンベアに戻すことにしてもよい。前記搬送コンベアが、前記第1ステージ部の前記第1方向の1の側部に配置された搬入コンベアと、前記第1ステージ部の前記第1方向の反対側部に配置された搬出コンベアとを有し、搬入時には搬入コンベアから側部コンベアに移し、搬出時には側部コンベアから搬出コンベアに移すことにしてもよい。
前記搬入出機構が、搬送コンベアに代えて、例えばフォーク状をなして被処理物を接触支持する被処理物支持部と、この被処理物支持部を駆動する支持駆動部とを有していてもよい。この場合、前記第1ステージ部には、複数の昇降ピンを出没可能に分散配置し、搬入時及び搬出時には、被処理物を前記第1ステージ部の上方において前記被処理物支持部と前記昇降ピンとの間で受け渡しするようにしてもよい。或いは、前記昇降ピンに代えて、前記外端支持部を設け、前記被処理物支持部と前記外端支持部との間で受け渡しするようにしてもよい。前記被処理物支持部と外端支持部とを用いる場合、前記第1ステージ部には、前記加圧流体噴出用の小孔を形成するのが好ましい。
前記放電は、グロー放電、コロナ放電、誘電バリア放電などが挙げられるが、好ましくは大気圧グロー放電すなわち大気圧近傍の圧力下で生成されるグロー放電を用いる。ここで、大気圧近傍とは、1.013×104〜50.663×104Paの範囲を言い、圧力調整の容易化や装置構成の簡便化を考慮すると、1.333×104〜10.664×104Paが好ましく、9.331×104〜10.397×104Paがより好ましい。
本発明によれば、被処理物の外側で助走的な放電を起こすことができ、被処理物上での正規のプラズマ放電開始時における放電状態を安定させることができ、被処理物の主部分の端部等の損傷防止や処理の良好性確保を図ることができる。しかも、被処理物の搬入出機構は、主として第1ステージ部の第1方向側部に配置することができ、上記助走放電を起こす部分との干渉を避けることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2は、第1実施形態を示したものである。この実施形態では、誘電体のガラス基板からなる被処理物Wの表面処理を行う。処理内容は、洗浄、表面改質、成膜、エッチング、その他の種々の表面処理に適用可能である。処理は、大気圧プラズマ放電を利用したプラズマ処理装置Mにて行なう。装置Mは、図示しない架台に支持されたヘッド10と、搬入出機構20と、ステージ30とを備えている。
ヘッド10は、高圧電極11と、この高圧電極11を保持するホルダ12を有している。電極11は、前後方向(第1方向、図1において上下、図2において紙面直交方向)に延びる長尺状をなしている。電極11の長さは、ガラス基板Wの前後方向の寸法より若干大きい。電極11の下面にはセラミックの板や溶射膜等からなる固体誘電体層13が設けられている。固体誘電体層13は、大気圧グロー放電を安定化させるためのものである。
図示は省略するが、電極11には電源が接続されている。電源は、高周波やパルス等の電圧を電極11に供給するようになっている。
また、ヘッド10には、処理ガス源を含む処理ガス供給系が接続されている。この処理ガス供給系から処理目的に応じた処理ガスが所定の流量でヘッド10の下側に供給されるようになっている。例えば、エッチング処理や撥水化処理では、処理ガスとしてCF等のフッ化炭素化合物及び窒素等が用いられる。
図1に示すように、ヘッド10にはヘッド移動機構19が接続されている。ヘッド移動機構19は、ヘッド10を左右方向(第1方向と直交する第2方向)に水平スライドさせるようになっている。
図1に示すように、搬入出機構20は、フォーク21(被処理物支持部)と、このフォーク21を駆動するフォーク駆動部22を有している。フォーク21上に基板Wが水平に支持されるようになっている。フォーク21は、ステージ30の手前側に配置されている。駆動部22は、フォーク21を前後方向(第1方向)に沿ってステージ30に向かって進出させたり、ステージ30から手前側へ後退させたりするようになっている。これによって、基板Wがステージ30の手前側の辺からステージ30上に搬入されたり搬出されたりするようになっている。
ステージ30は、ヘッド10より下側に配置されている。ステージ30は、第1ステージ部31と、左右2つの第2ステージ部32とを有している。第1ステージ部31は、アルミやステンレス等の金属で構成され、例えば平面視四角形をなしている。第1ステージ部31は、接地線35aを介して電気的に接地されており、上記ヘッド10の高圧電極11に対する接地電極を構成している。第1ステージ部31の上面31a(第1金属表面)には、大気圧グロー放電を安定化させるための固体誘電体層が設けられておらず、第1ステージ部31を構成する金属が露出されている。この金属表面31aにガラス基板Wが直接的に載置されるようになっている。第1ステージ部31の面積は、基板Wより少し小さい。したがって、基板Wを第1ステージ部31上に載置すると、第1金属表面31aの全体が基板Wによって覆われ、基板Wの周縁部が第1ステージ部31から少し外側へ突出されるようになっている。
図1及び図2に示すように、第1ステージ部31には、複数のピン孔31bが形成されている。各ピン孔31bに金属製の昇降ピン40が収容されている。図2に示すように、昇降ピン40は、ピン昇降機構41に接続されている。このピン昇降機構41によって、昇降ピン40が第1ステージ部31の上面31aから出没されるようになっている。昇降ピン40の上端部は、上端面に向って拡径するテーパ状をなしている。これに対応してピン孔31bは、上端開口へ向かって拡径するテーパ状をなしている。昇降ピン40が第1ステージ部31内に没しているとき、昇降ピン40の上端面が第1ステージ部31の上面31aと面一をなしている。
図1に示すように、第2ステージ部32は、第1ステージ部31の左側(第2方向の一側部)と右側(第2方向の他側部)とにそれぞれ配置されている。これら第2ステージ部32は、互いに左右対称の構造をなしている。
図1及び図2に示すように、各第2ステージ部32は、第2ステージ本体33と、この第2ステージ本体33の上面に設けられた固体誘電体層34とを有し、第1ステージ部31の左右の縁に沿って前後方向に延びている。
第2ステージ本体33は、アルミやステンレス等の金属にて構成され、四角形の断面をなして前後方向に延びている。第2ステージ本体33は、第1ステージ部31の左右側面に当接されている。第2ステージ本体33は、接地線35bを介して電気的に接地されている。
第2ステージ本体33と第1ステージ部31とが一体に連なり、共通の金属部材にて構成されていてもよい。接地線35bを省略し、第2ステージ本体33が、第1ステージ部31及び接地線35aを介して電気的に接地されていてもよく、接地線35aを省略し、第1ステージ部31が、第2ステージ本体33及び接地線35bを介して電気的に接地されていてもよい。
第2ステージ本体33の上面33a(第2金属表面)は、第1ステージ部31の上面31aより若干下に位置されている。この第2ステージ本体33の上面33aの全体が固体誘電体層34で覆われている。固体誘電体層34は、例えばアルミナ(Al)等のセラミックの板にて構成されているが、溶射膜にて構成されていてもよい。固体誘電体層34の上面の第1ステージ部31に近い部位には、段差34aが形成されている。固体誘電体層34において、この段差34aより外側(第1ステージ部31の側とは反対側)の厚肉の部分を外側誘電部34xと呼び、段差34aより内側(第1ステージ部31の側)の薄肉の部分を内側誘電部34yと呼ぶことにする。内側誘電部34yの上面に、第1ステージ部31から突出された基板Wの外端部が載置されている。外側誘電部34xの上面は、基板Wの上面とほぼ面一をなしている。
固体誘電体層34の誘電率及び外側誘電部34xの厚さは、該固体誘電体層34の上で安定的な大気圧グロー放電が生成されるように設定されている。例えば、ガラス製基板Wの比誘電率がε=5程度、厚さがt=0.7mm程度である場合、固体誘電体層34として例えば比誘電率がε34=10程度のアルミナからなるセラミック板が用いられ、外側誘電部34xの厚さt34は、t34=1.4mm程度に設定されている。
図2に示すように、ヘッド10は、第1ステージ部31の上側だけでなく、第2ステージ部32の上側にも位置可能になっている。ヘッド10の移動範囲のうち、電極11が第1ステージ部31上に位置する範囲を第1移動範囲R1といい、第2ステージ部32上に位置する範囲を第2移動範囲R2という。図2においては、電極11が第1移動範囲R1と第2移動範囲R2に跨っている。
上記のように構成されたプラズマ処理装置Mにて基板Wを表面処理する方法を説明する。
ヘッド10は、予めステージ30の例えば平面視左外側に退避させておく。ステージ30より第1方向の手前側において、処理すべきガラス基板Wをフォーク21の上に載せる。このフォーク21を駆動部22にて第1ステージ部31の方向へ移動させ、ガラス基板Wを第1ステージ部31の上方に配置する。一方、図2の二点鎖線に示すように、昇降ピン40を第1ステージ部31から上に突出させておく。この昇降ピン40上に基板Wを載置する。そして、フォーク21を第1方向に沿って第1ステージ部31より手前側へ引く。その後、昇降ピン40を下降させ、基板Wを第1ステージ部31の第1金属表面31a上に載置する。基板Wは、第1金属表面31aの全体を覆う。基板Wの左右の外端部は、第2ステージ部32の内側誘電部34yに被さる。
そして、ヘッド10を移動機構19によって例えばステージ30の左外側から右方向(第2方向)に移動させる。このヘッド10の電極11が第2ステージ部32と対向する第2移動範囲R2に入ったとき、上記図示しない電源から電極11に電圧を供給する。好ましくは、電極11の左右幅方向の約30〜70%、より好ましくは約50%の部分が第2移動範囲R2に入ったとき、電圧供給を開始する。これによって、高圧電極11に対し第2ステージ本体33が接地電極として機能し、電極11と第2ステージ本体33の第2金属表面33aとの間に電界が印加され、助走的な大気圧グロー放電(助走放電)が生成される。この第2ステージ部32上での放電を、後記第1ステージ部31での正規の放電D1に対し、助走放電D2と呼ぶことにする。このとき、固体誘電体層34によって放電D2を安定化させることができる。電圧供給の開始時を好ましくは電極11の30〜70%の部分、より好ましくは約50%の部分が第2移動範囲R2に入った時点に設定することにより、電界が第2ステージ部32の外端付近の狭い範囲に集中するのを避けることができ、異常放電を防止することができる。この助走放電D2によって、電極11を加温し、固体誘電体層13を乾燥させることができ、後記正規放電D1の準備をすることができる。
図2の白抜き矢印に示すように、ヘッド10の右スキャンに伴って助走放電D2の部分も右方向へ移行していく。やがて、電極11が内側誘電部34y上に位置するようになり、基板Wの外端部上に助走放電D2が形成されるようになる。この助走放電部D2に処理ガスが導入されてプラズマ化される。これによって、基板Wの外端部の表面をプラズマ処理することができる。このとき、基板Wの外端部は、内側誘電部34yと共に第2ステージ本体34の表面の固体誘電体層として機能し、安定放電に寄与する。
ヘッド10がさらに右スキャンすることにより、図2に示すように、やがて電極11が第2移動範囲R2から第1移動範囲R1に跨るようになる。これによって、電極11の第1移動範囲R1内に在る部分と第1ステージ部31との間で大気圧グロー放電(正規の放電)が生成される。この正規放電部D1に処理ガスが導入され、プラズマ化される。これにより、基板Wの外端部より内側部分(主部分)を表面処理することができる。
基板Wの主部分に入ったときにいきなり放電が開始されるのではなく、予め第2移動範囲R2において助走放電を行なっているので、正規放電D1の開始時の放電状態を安定化させることができる。また、正規放電D1の開始時には電極11が第1、第2移動範囲R1,R2に跨り、助走放電D2も維持されているので、基板Wの主部分の端部(外端部との境部分)の狭い範囲だけに電界が集中するのを防止することができる。したがって、基板Wの主部分の端部の損傷を防止でき、処理の良好性を確保することができる。さらに、プラズマが正規放電部D1と助走放電部D2との間を行き来でき、全体的に均質なプラズマを得ることができる。したがって、基板Wの主部分の端部を、基板Wの中央部分と同じ様に処理することができ、処理の均質化を図ることができる。
ヘッド10はさらに右スキャンされ、電極11の全体が第1移動範囲R1内に入り、基板Wの中央部分が処理される。このとき、基板Wは放電を安定化させるための固体誘電体層としても機能する。したがって、第1ステージ部31の上面31aに溶射膜やセラミック板の固体誘電体層を設ける必要がなく、製造コストを低く抑えることができる。よって、基板Wの大面積化に対応して、ステージ20を容易に大型化することができる。
ヘッド10は、更に右スキャンされ、右側の第2ステージ部32に達する。これによって、基板Wの上面全体をプラズマ処理することができる。
必要に応じてヘッド10を左右に往復させることにしてもよい。
基板Wの表面処理が終了したときは、ヘッド10をステージ30の外側に退避させたうえで、昇降ピン40を上昇させ、基板Wを第1ステージ部31の上方に離す。そして、フォーク21を基板Wと第1ステージ部31の間に差し入れ、基板Wを昇降ピン40からフォーク21上に受け渡す。そして、フォーク21を第1方向に沿って第1ステージ部31の手前側に引き、基板Wをステージ30上から搬出する。
フォーク21の移動方向とヘッド10の移動方向を互いに直交させることにより、搬入出機構20とヘッド10及びヘッド移動機構19とが干渉するのを容易に避けることができる。また、第2ステージ部32を、第1ステージ部31におけるフォーク21の移動方向に対し直交する方向の側部に配置することにより、第2ステージ部32が搬入出機構20と干渉するのを容易に避けることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
[第2実施形態]
図3に示すように、ヘッド10には電極11が複数設けられていてもよい。この実施形態では、3つの電極11A,11B,11Cが設けられているが、これに限定されるものではなく、2つでもよく、4つ以上でもよい。これら電極11A,11B,11Cは、左右方向すなわち第2方向に離れて配置されている。隣り合う電極11どうし間は、互いの間に異常放電が起きないように十分に離間されており、少なくとも各電極11とステージ30との間のギャップより大きく離間されている。
各電極11A,11B,11Cに電源(図示せず)からの給電ライン15が接続されている。給電ライン15には、各電極11A,11B,11Cへの電圧供給をオンオフするスイッチ16A,16B,16Cが電極ごとに設けられている。
プラズマ処理の際は、図3(a)に示すように、ヘッド10をステージ30の例えば左外側から右方向へスキャンさせる。そして、同図(a)〜(c)に示すように、各電極11A,11B,11Cが第2ステージ部32上の第2移動範囲R2に入るごとに、当該電極11に対応するスイッチ16をオフからオンに切り替える。すなわち、図3(a)に示すように、ヘッド10の右側の電極11Aが第2移動範囲R2に入ったとき、スイッチ16Aをオフからオンに切り替える。これによって、電極11Aと第2ステージ部32の間に助走放電D2が生成される。次いで、同図(b)に示すように、中央の電極11Bが第2移動範囲R2に入ったとき、スイッチ16Bをオフからオンに切り替える。これによって、電極11Bと第2ステージ部32の間にも助走放電D2が生成される。次いで、同図(c)に示すように、左側の電極11Cが第2移動範囲R2に入ったとき、スイッチ16Cをオフからオンに切り替える。これによって、電極11Cと第2ステージ部32の間にも助走放電D2が生成される。
各スイッチ16A,16B,16Cをオンに切り替えるタイミングは、好ましくは対応電極11の左右幅方向の約30〜70%の部分、より好ましくは約50%の部分が第2移動範囲R2に入った時点に設定する。若しくは、対応電極11の全体が、第2移動範囲R2の中間部に位置する時点に設定してもよい。
[第3実施形態]
図4は、搬入出機構の変形態様を示したものである。この搬入出機構50は、搬入コンベア51と、搬出コンベア52と、側部コンベア53とを有している。搬入コンベア51は、ローラ51aを有するローラコンベアにて構成され、第1ステージ部31の手前側(第1方向の一側部)に配置されている。搬入コンベア51は、処理すべき基板Wをローラ51a上に載置し、図4において白抜き矢印aに示すように、前後方向(第1方向)に沿って第1ステージ部31の側へ搬送するようになっている。
搬出コンベア52は、ローラ52aを有するローラコンベアにて構成され、第1ステージ部31の奥側(第1方向の他側部)に配置されている。搬入コンベア51は、第1ステージ部31からの処理済みの基板Wをローラ52a上に載置して、図4において白抜き矢印bに示すように、前後方向に沿って第1ステージ部31から搬入コンベア51の側とは逆側に搬出するようになっている。
明示的な図示は省略するが、これら搬入出コンベア51,52のローラ51a,52aは、第1ステージ部31の上面31aより少し上に突出する高さに配置されている。
搬入コンベア51と搬出コンベア52とによって搬送コンベアが構成されている。
側部コンベア53は、第1ステージ部31の左右両側(第2方向の一側部と他側部)にそれぞれ配置されている。各側部コンベア53は、第1ステージ部31の左右の縁部に沿って延びるビーム53bと、このビーム53bの延び方向に間隔を置いて一列に並べられたローラ53aとを有している。
図5に示すように、側部コンベア53は、コンベア昇降機構54に接続されている。コンベア昇降機構54は、側部コンベア53を、第1ステージ部31より上に突出した上位置と、第1ステージ部31より下に引っ込んだ下位置との間で昇降させるようになっている。上位置のときの側部コンベア53のローラ53aは、上記搬入出コンベア51,52のローラ51a,52aと同じ高さになるようになっている。
第1ステージ部31の左右の側部コンベア53は、互いに同期して昇降されるようになっている。
側部コンベア53とコンベア昇降機構54とによって「外端支持手段55」が構成されている。
図4及び図5(a)に示すように、第1ステージ部31には小孔31cが多数分散して形成されている。これら小孔31cから加圧流体が上へ噴出されるようになっている。加圧流体としては圧縮空気や窒素等を用いるとよい。加圧流体は、好ましくはガスであるが、それ限定されるものではなく、液体であってもよい。
図5(b)に示すように、小孔31cは、基板Wを第1ステージ部31上に吸着する吸着孔としても利用されるようになっている。
なお、図1〜図3の既述実施形態にもこのような吸着孔としての小孔が設けられているが、図1〜図3においては図示が省略されている。
図4に示すように、各第2ステージ部32には、第2ステージ移動機構60が接続されている。第2ステージ移動機構60は、第2ステージ部32を、第1ステージ部31の左右側部に添える処理位置と、第1ステージ部31から左右外側へ離間された退避位置との間で進退させるようになっている。退避位置の第2ステージ部32と第1ステージ部31との間の離間距離は、少なくとも側部コンベア53の幅寸法より大きくなるように設定されている。
図4及び図5(a)に示すように、処理すべき基板Wをステージ30上に搬入する際は、第2ステージ部32を退避位置に位置させ、側部コンベア53を上位置に位置させる。そして、処理すべき基板Wを搬入コンベア51にて第1ステージ部31へ向けて白抜き矢印aの方向に搬送する。やがて基板Wが搬入コンベア51から第1ステージ部31の上方に跨るようになる。この基板Wの外端部が、側部コンベア53によって接触支持される。このとき、第1ステージ部31の小孔31cから加圧流体を噴出する。これによって、基板Wの中央部が非接触支持される。この結果、基板Wの中央部が下に撓んだり、ひいては第1ステージ部31に摺擦したりするのを防止することができる。
さらに、側部コンベア53のローラ53aを回転させ、基板Wを矢印aの方向に移動させ、第1ステージ部31の真上に位置させる。
次に、コンベア昇降機構54によって側部コンベア53を下降させる。これによって、基板Wも下降される。下降に伴って加圧流体の流体圧を漸減させる。これによって、流耐圧が基板Wの下降の妨げになるのを防止しつつ、基板Wの中央部を非接触支持することができる。
側部コンベア53の下降の途中で基板Wが第1ステージ部31の上面31aに当接する。これにより、基板Wが、外端部を突出させた状態で第1ステージ部31に載置される。この時、小孔31cからの加圧流体の噴出量がほとんどゼロになるようにするのが好ましい。さらには、小孔31cを吸引し、基板Wを第1ステージ部31に吸着する。
基板Wが第1ステージ部31に載置された後も、側部コンベア53の下降を継続する。これにより、ローラ53aが基板Wの外周部から下に離れる。そして、図5(b)に示すように、側部コンベア53が下位置に位置される。その後、第2ステージ部32を、移動機構60によって第1ステージ部31に向けて前進させて第1ステージ部31の左右側部に当接する。これにより、基板Wの外端部が、第2ステージ部32の内側誘電部34y上に配置される。
第2ステージ部32を少し下にずらした位置で第1ステージ部31に近接ないし当接させ、その後、上記ずれの分だけ上昇させることにしてもよい。そうすると、基板Wの第1ステージ部31から突出された外端部が下に撓んでいたとしても、第2ステージ部32が前進時に基板Wの外端縁に引っ掛かるのを防止でき、さらには第2ステージ部32にて基板Wの外端部を持ち上げるようにして、撓みを矯正することができる。
その後、図5(b)の白抜き矢印に示すように、ヘッド10をステージ30の例えば左外側から右方向(第2方向)にスキャンさせ、第2ステージ部32上で助走放電D2を生成する。続いて、第1ステージ部31上で正規の放電D1を生成し、基板Wを表面処理する。
表面処理の終了後は、小孔31cの吸引を停止するとともに、再び加圧流体を供給して上方へ噴出する。これによって、基板Wの第1ステージ部31への吸着を解除することができる。好ましくは、第1ステージ部31の中央部に近い小孔31cほど先に加圧流体の供給を開始し、第1ステージ部31の外周部に近い小孔31cほど遅れて加圧流体の供給を開始する。これによって、基板Wの中央部の残留吸着を確実に解除することができる。
また、図5(a)に示すように、第2ステージ部32を第1ステージ部31から左右外側へ離し、退避位置に位置させる。さらに、ヘッド10を第1ステージ部31の外側に退避させる。そして、側部コンベア53を下位置から上昇させる。やがて、側部コンベア53のローラ53aが基板Wの外端部に突き当たる。これにより、基板Wが、外端部を側部コンベア53によって接触支持された状態で持ち上げられる。このとき、基板Wの中央部の下面に小孔31cからの加圧流体を吹き付ける。この加圧流体の流体圧によって基板Wの中央部を非接触支持することができる。この状態で図4及び図5(a)に示すように、側部コンベア53のローラ53a及び搬出コンベア52のローラ52aを回転させる。これによって、処理済みの基板Wが、第1ステージ部31上から搬出ステージ30へ図4の矢印bの方向に搬出される。
図4に示すように、処理済みの基板Wの搬出と、次に処理すべき基板Wの搬入とを同時併行して行なうことにしてもよい。
第3実施形態によれば、搬入コンベア51と搬出コンベア52が第1ステージ部31の前後両側(第1方向の側部)に配置され、第2ステージ部32が第1ステージ部31の左右両側(第2方向の側部)に配置されているため、これらコンベア51,52と第2ステージ部32との干渉を容易に避けることができる。
また、図5(a)に示すように、基板Wの搬入及び搬出時には第2ステージ部32を退避させ、表面処理時には側部コンベア53を退避させることにより、第2ステージ部32と側部コンベア53が互いに干渉するのを避けることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をなすことができる。
例えば、被処理物Wは、誘電体を主成分としていればよく、特に被処理面(表面)が主に誘電体で構成されていればよく、必ずしも全体が誘電体で構成されている必要はない。被処理物Wの表面に若干金属が配置されていてもよく、内部に金属が埋め込まれていてもよい。この金属が外部に露出しないようになっているのであればほとんど問題ない。そのような被処理物Wとして、具体的には、液晶ディスプレイを構成する液晶パネルや液晶モジュールまたはプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイおよび電界放出ディスプレイを構成するパネルやモジュールが挙げられる。
第1ステージ部31の第1金属表面31aは、安定的な大気圧グロー放電の生成に寄与する固体誘電体層(被処理物Wを除く)で被覆されていない状態であればよく、上記放電生成に寄与し得ない樹脂フィルムやコーティングや絶縁薄膜等の被覆物が設けられていてもよい。
第1ステージ部31の上面(ヘッドと対向する側の面)の全体が固体誘電体層で覆われていない第1金属表面である必要はなく、上面の一部分に固体誘電体層が設けられていてもよく、上記の放電安定化に寄与し得ない被覆物が設けられていてもよい。
第1ステージ31の本体が、金属以外の材料からなり、その上面に第が1金属表面31aを構成する金属の薄板や膜が設けられていてもよい。
第1方向と第2方向は、互いに交差する方向であればよく、直交しているのに限られず、斜めに交差していてもよい。
相互の位置が変位する関係にある構成要素どうしの固定系と移動系が、上記実施形態とは逆になっていてもよい。例えば、表面処理時においてヘッド10が固定され、ステージ30が第2方向にスキャンされるようになっていてもよい。2つの構成要素の各々が移動するようになっていてもよい。
ステージ30が高圧電極11となり、ヘッド10の電極11が接地電極となるようになっていてもよい。
第2ステージ部32は、第1ステージ部31の両側にではなく、片側(例えば左側)にだけ設けられていてもよい。
被処理物Wを第1方向に連続的に搬送しながらヘッド10を第2方向にスキャンさせて表面処理することにしてもよい。
第3実施形態において、搬入、搬出の両方を行なう搬送コンベアが第1ステージ部31の第1方向の一側部に配置され、搬出時には被処理物を搬入時と逆方向に移動させて搬送コンベアに戻すことにしてもよい。
第1〜第3実施形態を相互に組み合わせてもよい。例えば、搬入出機構として、フォーク21による搬入出と、側部コンベア53による基板W外端の接触支持とを組み合わせてもよく、さらに第1ステージ部31の小孔31cからの加圧流体の噴出による非接触支持を組み合わせてもよい。搬入出機構として、側部コンベア53に代えて第2ステージ部32を外端支持手段55として利用し、この第2ステージ部32を第1ステージ部31に対し相対的に昇降可能にし、フォーク21による搬入出と、第2ステージ部32による外端支持を組み合わせてもよく、さらに第1ステージ部31の小孔31cからの加圧流体の噴出による非接触支持を組み合わせてもよい。
表面処理内容は、洗浄、表面改質(親水化、撥水化等)、成膜、エッチング、アッシング、その他の種々の表面処理に適用可能である。
本発明は、カラーフィルタやフラットパネルディスプレイ用のガラス基板のプラズマ表面処理等に適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るプラズマ処理装置を、図2のI−I線に沿って矢視した平面図である。 図1のII−II線に沿う上記プラズマ処理装置の正面断面図である。 上記プラズマ処理装置のヘッド内電極構造の変形態様に係る第2実施形態を示し、ヘッドの右側電極による助走放電を開始した状態の断面図である。 上記第2実施形態において、中央電極による助走放電を開始した状態の断面図である。 上記第2実施形態において、左側電極による助走放電を開始した状態の断面図である。 本発明の第3実施形態に係るプラズマ処理装置を、被処理物を搬送中の状態で図5(a)のIV-IV線に沿って矢視した平面図である。 図4のV-V線に沿う断面図である。 上記第3実施形態において、表面処理中の状態を示す断面図である。
符号の説明
W ガラス基板(被処理物)
M プラズマ処理装置
R1 第1移動範囲
R2 第2移動範囲
D1 助走放電部
D2 正規放電部
10 ヘッド
11 高圧電極
11A,11B,11C 電極
19 ヘッド移動機構
20 搬入出機構
21 フォーク(被処理物支持部)
30 ステージ
31 第1ステージ部
31a 第1ステージ部の上面(第1金属表面)
32 第2ステージ部
33 第2ステージ本体
33a 第2金属表面
34 固体誘電体層
50 搬入出機構
51 搬入コンベア(搬送コンベア)
52 搬出コンベア(搬送コンベア)
53 側部コンベア
54 コンベア昇降機構
55 外端支持手段
60 第2ステージ移動機構

Claims (5)

  1. 誘電体を主成分とする被処理物を大気圧近傍のプラズマ放電に晒して表面処理する装置において、
    固体誘電体層で被覆されていない第1金属表面を有する第1ステージ部と、
    被処理物を、第1の方向に沿って前記第1ステージ部上に搬入して前記第1金属表面を覆うようにさせ、その後、前記第1ステージ部から前記第1方向に沿って搬出する搬入出機構と、
    固体誘電体層で被覆された第2金属表面を有して、前記第1ステージ部の前記第1方向と交差する第2の方向の側部に配置される第2ステージ部と、
    前記プラズマ放電を形成する電極を有するヘッドと、
    前記ヘッドを、前記電極が前記第1ステージ部と対向する第1移動範囲と、前記電極が前記第2ステージ部と対向する第2移動範囲とを含む範囲内で、前記第1、第2ステージ部に対し前記第2方向に相対移動させるヘッド移動機構と、
    を備えたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記第2移動範囲のときの電極と第2金属表面との間にプラズマ放電が形成されるように、前記第2ステージ部の固体誘電体層の厚さ及び誘電率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記搬入出機構が、前記被処理物の外端部を接触支持して前記第1ステージ部に対し上下に接近離間させる外端支持手段を含み、前記被処理物の搬入及び搬出の際、前記第2ステージ部が前記第1ステージ部の前記第2方向側部から退避され、代わりに前記外端支持手段が前記第1ステージ部の該第2方向側部に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記外端支持手段が、前記第1ステージ部の前記第2方向側部に沿うようにして前記第1方向に延び、前記被処理物を前記第1方向に搬送可能な側部コンベアを含むことを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記搬入出機構が、前記第1ステージ部の前記第1方向の側部に配置され、前記被処理物を、前記上位置のときの側部コンベアと同一高さに支持した状態で前記第1方向に搬送可能な搬送コンベアを、更に含むことを特徴とする請求項4に記載のプラズマ処理装置。
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