JP2008141542A - 画像読取装置、画像形成装置、および両面画像読み取り方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な搬送機構を用いて逆送することなく一方向に原稿を搬送して、表裏両面の画像を片面読み取りと同程度の時間と信頼性とで読み取る画像読取装置を提供する。
【解決手段】給紙トレイ2にセットされた原稿は、1枚ずつ分離して搬送経路1に供給される。コンタクトイメージセンサ5をガラス板13下の第1読取位置P1に位置決めして原稿Gの下面を流し読みする。流し読み終了後、移動機構14がコンタクトイメージセンサ5をガラス板12下の第2読取位置P4へ移動させる。第2読取位置P4のコンタクトイメージセンサ5は、搬送経路1によってUターンされた原稿Gの下面(第1読取位置P1で流し読みした反対側の面)を流し読みする。
【選択図】図2
【解決手段】給紙トレイ2にセットされた原稿は、1枚ずつ分離して搬送経路1に供給される。コンタクトイメージセンサ5をガラス板13下の第1読取位置P1に位置決めして原稿Gの下面を流し読みする。流し読み終了後、移動機構14がコンタクトイメージセンサ5をガラス板12下の第2読取位置P4へ移動させる。第2読取位置P4のコンタクトイメージセンサ5は、搬送経路1によってUターンされた原稿Gの下面(第1読取位置P1で流し読みした反対側の面)を流し読みする。
【選択図】図2
Description
本発明は、線画像の読取手段に原稿を通過させて流し読みを行う画像読取装置、詳しくは原稿をスイッチバックしないで表裏両面の画像を読み取る画像読取装置に関する。
ブック原稿の読取面全体を押し付けたガラス板の下で線画像の読取ヘッドを移動させる画像読取装置を機体上部に配置した静電写真方式の画像形成装置が実用化されている。また、自動原稿給送装置(ADF)を備え、ガラス板下で位置決めした線画像の読取ヘッドの上に原稿を通過させて流し読みを行う画像読取装置も実用化されている。
特許文献1には、直線搬送される原稿の表面と裏面とを、搬送経路上に固定された別々の読取ヘッドで流し読みする画像読取装置が示される。ここでは、給紙トレイから排紙トレイへ原稿を一方向一定速度で直線的に搬送し、原稿の表面画像を流し読みする第1読取ヘッドから距離を隔てた位置に裏面画像を流し読みする第2読取ヘッドを配置している。
特許文献2には、自動原稿給送装置を備える画像読取装置を機体上部に配置した静電写真方式の画像形成装置が示される。自動原稿給送装置は、給紙トレイにセットした原稿束から原稿を1枚ずつ分離して、ガラス板下の所定位置に位置決めした読取ヘッド上を通過させる。自動原稿給送装置は、原稿をスイッチバック搬送して表裏を反転させる機構を備え、読取ヘッド上に表面を通過させた原稿をスイッチバック式に表裏反転して、同じ読取ヘッド上に裏面も通過させる。
特許文献3には、同じ搬送経路を往復搬送される原稿の表裏両面を同じ読取ヘッドで読み取る画像読取装置が示される。ここでは、読取ヘッドを原稿が通過した後に、読取ヘッドを含む搬送経路の一部が回転して読取ヘッドを表面読取位置から裏面読取位置へと移動させる。往路で表面を読み取られた原稿は搬送経路の末端で待機し、読取ヘッドの移動完了後に同じ搬送経路を逆送されて同じ読取ヘッドを通過する。
特許文献4には、対向面の線画像を読み取る読取ヘッドとしてコンタクトイメージセンサを用いた画像読取装置が示される。ここでは、上方へばね付勢された読取ヘッドがガラス板下を移動する過程で、案内面の凹凸に従って昇降移動する。読取ヘッドは、マイクロレンズアレイを用いて対向面の画像を受光素子アレイに投影して対向面の線画像を読み取る。
特許文献1に示される画像読取装置は、搬送経路が単純で搬送が一方向であるため、原稿を高速に搬送して信頼性高く読み取りできる。反面、別々の読取ヘッドを用いて表面と裏面とを読み取るので、読取ヘッドの固体差や照明条件の違いが表裏の画像読取結果をばらつかせてしまう。レンズ、ミラー、受光素子アレイ、ライン照明等を備えた高価な読取ヘッドが2つ必要で部品コストが高く、大量の画像メモリを必要とする等、装置の複雑化・大型化、コストアップは避けられなかった。
特許文献2に示される画像読取装置は、同一の読取ヘッドで表裏両面を読み取るため、部品コストが下がり、読取ヘッドの固体差や照明条件の違いによって画像読取結果がばらつくこともない。反面、原稿の搬送停止、搬送経路の切り替え、原稿の引き戻しを1枚ずつ行うので、原稿の表裏の読み取り時間が長くなって片面読み取りに比較して大幅に生産性が低下する。原稿搬送が複雑な分、紙詰まり、斜行と言った搬送トラブルが起き易く、搬送機構の部品点数増加、大型化、制御の複雑化は避けられない。
特許文献3に示される画像形成装置は、特許文献2に示される機構ほどには原稿の搬送機構が複雑化しないが、原稿の搬送停止、引き戻しを1枚ずつ行うので、原稿の表裏の読み取り時間が長くなって片面読み取りに比較して生産性が低下する。表面と裏面とで原稿の先頭が逆転するので、表面の読取結果に対応した裏面の読取結果を得ようとすると、裏面の読取結果をページメモリに一旦入れてから先頭と後端とを反転させる画像データ処理を行う必要がある。従って、解像度の高い読み取りを行うには大容量のページメモリが必要になる欠点があった。
本発明は、単純な搬送機構を用いて逆送やスイッチバックを行うことなく一方向に原稿を搬送して、表裏両面の画像を片面読み取りと同程度の時間と信頼性とで読み取る画像読取装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、原稿の画像を読み取る読取手段と、原稿を前記読取手段に供給して流し読みさせる搬送手段とを備えたものである。前記搬送手段は、原稿を折り返し搬送して、往路に設定した第1読取位置と復路に設定した第2読取位置とを通過させる。そして、前記第1読取位置と第2読取位置との間で前記読取手段を移動させる移動手段を備える。
本発明の画像読取装置では、折り返しを含んで往路と復路とを異ならせた搬送経路を一方向に原稿が搬送される。そして、往路に配置された第1読取位置で原稿の一方の面を流し読みした読取手段が、復路の第2読取位置へ移動して原稿の他方の面を流し読みする。
従って、原稿は、停止や引き戻しを伴うことなく一方向に単純搬送すればよく、搬送経路の分岐や切り替え操作も不要である。これにより、特許文献2、3に記載される画像読取装置よりもシンプルで部品点数が少なく、制御が容易な搬送機構を採用できる。
また、原稿が折り返し反転されて裏返るので、移動手段は、読取手段を上下反転することなく、第1読取位置で原稿に対向した姿勢のまま、第2読取位置へ単純に移動すればよく、移動後は直ちに流し読みを開始できる。これにより、移動手段は、搬送経路の一部とともに読取手段を回転して姿勢を反転させる特許文献3よりも単純で信頼性が高い機構を採用できる。
また、原稿が折り返して搬送されるので、読取手段が流し読みを開始する原稿の先頭側と流し読み方向とが往路と復路とで等しくなる。従って、原稿の表裏の画像の読み取り結果の位置ずれが少なくて済む。また、大規模な画像メモリに流し読み結果を蓄積して反転する画像処理を行わなくても、原稿の両面の画像を表裏で位置対応させ、先頭を合わせた片面印刷等を行うことができる。
なお、第1読取位置または第2読取位置へ読取手段を位置決めて、移動を行うことなう原稿の片面を読み取ってもよい。片面原稿の画像面を判別して第1読取位置と第2読取位置とを選択して片面読み取りを行うことにより、セットした原稿の表裏に関わらず正しく画像面を読み取るようにすることも可能である。
以下、本発明の実施形態である画像読取装置20について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の画像読取装置は、以下に説明する実施形態の限定的な構成には限定されない。折り返し搬送された原稿を、往路と復路とで原稿の等しい側から等しい方向へ流し読みする限りにおいて、各実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施可能である。
第1実施形態では、感光体ドラムに形成したトナー像を記録材に転写してモノクロ画像を形成する画像形成装置を説明する。しかし、本発明の画像形成装置は、1以上の感光体ドラムに形成した各分解色のトナー像を中間転写ベルト等に一次転写した後に記録材へ二次転写するフルカラー画像形成装置でも実施できる。
本発明の画像読取装置は、本実施形態で説明する静電写真方式の画像形成装置には限定されず、インクジェット方式、熱転写方式、各種印刷方式等、種々の画像形成装置に搭載可能である。画像形成装置は、プリンタに限らず、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途の画像形成装置として実施可能である。
なお、特許文献1〜4に示される画像形成装置、コンタクトイメージセンサの詳細な構成や動作については、図示を省略して詳細な説明も省略する。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、画像読取装置20を用いて読み取った原稿の表裏両面の画像を装置本体40が記録材Pの両面に複写する。装置本体40は、感光体ドラム41を用いて記録材Pに静電写真方式の画像形成を行う。
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、画像読取装置20を用いて読み取った原稿の表裏両面の画像を装置本体40が記録材Pの両面に複写する。装置本体40は、感光体ドラム41を用いて記録材Pに静電写真方式の画像形成を行う。
感光体ドラム41を囲んで、帯電ローラ42、露光装置43、現像装置44、転写ローラ45、クリーニング装置46が配置される。帯電ローラ42は、帯電バイアス電圧を印加されて、矢印方向に回転する感光体ドラム41の表面を所定の電位に帯電する。
帯電した感光体ドラム41の表面に、露光装置43がレーザビームを走査露光して、走査線ごとの静電潜像を書き込む。静電潜像は、現像装置44で帯電したトナーに接触させて、顕像化されたトナー像に現像される。
一方、カセット51から1枚ずつ分離して取り出された記録材Pは、感光体ドラム41に形成された表面用のトナー像に合わせて、感光体ドラム41と転写ローラ45との転写ニップに送り込まれる。感光体ドラム41のトナー像は、トナーと逆極性の転写バイアス電圧を転写ローラ45に印加することで、感光体ドラム41の表面から記録材Pの表面へと転写される。
トナー像を転写された記録材Pは、定着装置47に搬送されて表面にトナー像を定着処理される。トナー像が転写された記録材Pは、定着装置47で定着処理された後に装置本体40から排出される。
画像読取装置20は、コンタクトイメージセンサ(CIS)5を用いて、原稿Gを流し読みする。コンタクトイメージセンサ5が読み取った走査線に沿った画素濃度は、変換回路25で線画像データに変換されてバッファ26に蓄積される。露光装置43は、バッファ26から必要な線画像データを読み込んで走査線に沿ったレーザー光源の駆動信号を生成し、不図示のポリゴンミラーの回転に同期させてレーザー光源を作動させる。
ここで、画像読取装置20で原稿の表裏両面の画像を読み込んで、読み込んだ順に装置本体40で静電潜像を走査書き込みして記録材Pに表面画像と裏面画像とを交互に片面記録する場合を考える。画像読取装置20で読み取った表面画像と裏面画像とで先頭(読み取り方向)が反対だと、記録材Pに形成された表面画像と裏面画像とで先頭(書き込み方向)が反対となる。表面画像と裏面画像とで先頭(書き込み方向)を揃えるには、裏面画像のすべての走査線画像データを一度バッファ26に蓄積して、蓄積した逆の順序で露光装置43が走査線画像データを読み込む必要がある。
しかし、画像読取装置20は、原稿を一方向へ搬送して表面画像と裏面画像とを同じ縁側から同じ方向に読み取るので、記録材Pに交互に形成される表面画像と裏面画像とで先頭(書き込み方向)が一致する。従って、表面画像と裏面画像とで先頭(書き込み方向)を揃えるために、裏面画像のすべての走査線画像データを一度バッファ26に蓄積する必要が無い。
<画像読取装置>
図2は第1実施形態の画像読取装置の構成の説明図、図3は移動機構の構成の説明図、図4は第2読取位置の説明図、図5は画像読取装置の制御のフローチャートである。図3中、(a)は正面図、(b)は平面図である。図4中、(a)は第1読取位置、(b)はA4サイズにおける第2読取位置、(c)はA3サイズにおける第2読取位置である。
図2は第1実施形態の画像読取装置の構成の説明図、図3は移動機構の構成の説明図、図4は第2読取位置の説明図、図5は画像読取装置の制御のフローチャートである。図3中、(a)は正面図、(b)は平面図である。図4中、(a)は第1読取位置、(b)はA4サイズにおける第2読取位置、(c)はA3サイズにおける第2読取位置である。
図2に示すように、画像読取装置20は、ガラス板12(板部材)に載置された原稿を読み取る読取部20Aの上に、原稿の押さえ板を兼ねた自動原稿給送装置(ADF)20Bを後方へ開閉可能に取り付けてある。自動原稿給送装置20Bは、給紙トレイ2にセットされた束原稿から原稿Gを1枚ずつ分離して読取部20Aへ自動給送する。U字型に原稿Gを折り返して搬送する搬送経路1の往路には第1読取位置P1が設定され、復路には、A4サイズ用の第2読取位置P4とA3サイズ用の第2読取位置P3とが設定されている。
読取手段としてのコンタクトイメージセンサ5は、特許文献4に示されるように、最大読取サイズのA3用紙から線画像を読み取り可能な紙面と垂直な方向に細長い装置である。コンタクトイメージセンサ5は、線光源5aによって照明された原稿下面の細長い領域の画像をマイクロレンズアレイ5bによって受光素子アレイ5cに投影して線画像を読み取る。
分離装置9は、給紙トレイ2にセットされた束原稿から原稿Gを1枚ずつ分離して搬送経路1の往路に送り込まれ、搬送ローラ4によって斜行を訂正される。搬送ローラ4が回転開始して原稿Gがガラス板13上を搬送されると、第1読取位置P1に位置決めたコンタクトイメージセンサ5によって原稿Gの下面の画像が流し読みされる。センサ3は、原稿Gの先端および後端を検知して制御部50にシートサイズを識別させる。
搬送経路1は、搬送ローラ7、8でU字型に折り返す。往路とは一段低く、復路は、ブック原稿を載置するガラス板12上に設定されている。シートサイズがA4の場合には、第2読取位置P4(A3の場合には第2読取位置P3)に位置決められたコンタクトイメージセンサ5によって下面(往路における上面)の画像が流し読みされる。流し読みされてガラス板12上を搬送された原稿Gは、排出ローラ10から排紙トレイ11に排出して積載される。
移動機構14は、往路の第1読取位置P1と復路の第2読取位置P4(P3)との間でコンタクトイメージセンサ5を移動させる。コンタクトイメージセンサ5は、往路の第1読取位置で原稿の下面を流し読みした後、復路の第2読取位置へ移動して同じ原稿を待ち受け、原稿の下面(往路における上面)を流し読みする。
図3の(b)に示すように、ガイドシャフト23は、読取部(20A:図1)の正面側と背後側とに平行に配置されて、コンタクトイメージセンサ5を両持ち支持する。ガイドシャフト23に案内されたコンタクトイメージセンサ5は、モータ21に駆動される歯付きベルト22に固定され、ガラス板12からわずかな距離を隔てた位置に姿勢を保持して、ガラス板12に沿って移動する。
図3の(a)に示すように、ガイドシャフト23の一部は、ガラス板12よりも高い位置へ達して、ガラス板(板部材)13からわずかな距離を隔てた第1読取位置P1へコンタクトイメージセンサ5を案内する。
ガラス板12にブック原稿を載置した場合、画像読取装置(20:図2)は、イメージコンタクトスキャナとして動作する。このとき、制御部(50:図2)は、移動機構14を作動させて、ガラス板12に沿ってコンタクトイメージセンサ5を移動させて、ブック原稿を走査読みする。
図4の(a)に示すように、搬送経路1の往路では、第1読取位置P1へ位置決められたコンタクトイメージセンサ5によって原稿Gの下面が流し読みされる。第1読取位置P1での流し読み終了後、搬送経路1の復路の第2読取位置(A3、A4:図1)へコンタクトイメージセンサ5が移動する。
図4の(b)に示すように、原稿GがA4サイズの場合、コンタクトイメージセンサ5は、第1読取位置P1の直下から距離L4だけ搬送経路1を遡った第2読取位置P4に位置決められる。
図4の(c)に示すように、原稿GがA3サイズの場合、コンタクトイメージセンサ5は、第1読取位置P1の直下から距離L3だけ搬送経路1を遡った第2読取位置P3に位置決められる。A3サイズでは、A4サイズに比較して第1読取位置P1での流し読み終了が遅れるため、第2読取位置P4へ移動したときには既に原稿Gの先端が第2読取位置P4を通り過ぎている。このため、距離L3を距離L4よりも短く設定して、A3サイズの原稿Gの先端が到達していない第2読取位置P3へコンタクトイメージセンサ5を移動させる。
図5のフローチャートを参照して読み取り動作の制御手順を説明する。図2を参照して図5に示すように、制御部50は、スタート後、画像読取装置20に原稿Gがあるかどうかチェックする(S11)。
ここで、原稿Gがあると(S11のYES)、これが両面原稿読取かどうかをチェックする(S12)。
もし、片面原稿の時(S12のNO)は、所定の片面読み取り受信動作を行う(S13)。
もし、両面原稿の時(S12のYES)は、原稿Gを分離して搬送させる(S14)。そして、センサ3の出力を検知して先端を判別して搬送距離のカウントを開始する(S15)。その後に後端が判別されるとそれまでの搬送距離から原稿Gのサイズを検出して、原稿サイズフラグに所定の値をセットする。更に原稿Gの先端を元に搬送のレジ調整する。
続いて、制御部50は、原稿Gを搬送させてコンタクトイメージセンサ5による読み取り動作を行う(S16)。
読み取り動作は、原稿Gの1頁が終わるまで、つまり、原稿Gの後端を読み取り完了するまで(S17のYES)続ける。
原稿Gの1頁が終わると、制御部50は、コンタクトイメージセンサ5を往路の第1読取位置P1から上下方向に移動した第2読取位置P4(P3)まで移動させる(S18)。
制御部50は、上記原稿サイズフラグをチェックする(S19)。原稿GがA4サイズの時(S19のA4)は、A4サイズの距離L4を更に、原稿Gの搬送方向上流側へ移動させてコンタクトイメージセンサ5を第2読取位置P4に位置させる(S20)。
同様に原稿GがA3サイズの時(S19のA3)は、A3サイズの距離L3を更に、原稿Gの搬送方向上流側へ移動させてコンタクトイメージセンサ5を第2読取位置P3に位置させる(S21)。
続いて、制御部50は、原稿Gを搬送させる(S22)。折り返して裏面になった原稿Gの先端をコンタクトイメージセンサ5が検出すると(S23のYES)、裏面の原稿Gの読み取りを開始する(S24)。
続いて、裏面を1枚読み取ったら(S25のYES)、次の原稿があるかどうかチェックする(S26)。
そして、次の原稿があるとき(S26のYES)は、次の原稿Gを分離装置9で搬送ローラ4まで搬送させて(S27)から、コンタクトイメージセンサ5を第1読取位置P1に移動させる(S28)。
以上説明したように、第1実施形態の画像読取装置20では、コンタクトイメージセンサ5が原稿Gの表面を読み始める時は、通常の流し読み動作である。そして、原稿GをUターンさせるのでその先端は下にもぐらせる。
表面の原稿Gの後端が読み終わる前にUターンさせた原稿Gの先端は第2読取位置P4(P3)に戻ってこない構成である。原稿Gの表面が完了したら、コンタクトイメージセンサ5を移動させて、Uターンして戻ってくる原稿Gの更に下側に移動させる。
そして、Uターンして戻ってくる原稿Gの裏面を読み取り開始する。同時に次ページがあるときは、次の読み取りのために、次ページの原稿Gの搬送を始める。
裏面の読み取りが完了したら、コンタクトイメージセンサ5を初期の位置に移動させる。その時、次の原稿の先端は、ちょうど搬送ローラ4で待機しているので生産性を損なうことなく1パス自動両面読み取りが可能となる。
従って、読り取り機能を備えた画像形成装置100およびパーソナルコンピュータなどに設けられる1パス自動両面読み取り機能を備えた画像読取装置20を提供できる。シート状の原稿を搬送して流し読みするシート原稿読み取り部と、ブック原稿を静止した状態で読み取るブック原稿読み取り部とから構成される従来の画像読取装置の構成をそのまま流用して、シンプルな構成により小型軽量の安価な画像読取装置20が容易に実現できる。
具体的には、読み取り位置が移動可能な一つのコンタクトイメージセンサ5を用いて、第1読取位置P1における流し読みが完了したら、コンタクトイメージセンサ5を第2読取位置P4(P3)へ移動させる。そして、コンタクトイメージセンサ5は第2読取位置P4(P3)でUターンして戻ってくる原稿Gを待ち受ける。第1読取位置P1で流し読みした面と反対側の面を、コンタクトイメージセンサ5が第2読取位置P4(P3)で流し読みする。
従って、1パス自動両面読取装置で原稿の両面を同時読みする読み取り装置を一つのコンタクトイメージセンサ5で実現させる。表面読み取り時と裏面読み取り時とで、コンタクトイメージセンサ5を移動させて原稿Gの表面と裏面とを順次読み取ることで、コンパクトで低コストな画像読取装置20を提供させる。表裏の画像を2枚の記録材Pに先頭を揃えて記録する際に、大規模な画像メモリが不要で、原稿Gの1パス自動両面ダイレクト読み取りを可能とする。
<第2実施形態>
図6は第2実施形態の画像読取装置における移動機構の構成の説明図、図7は移動機構の動作の説明図である。第2実施形態の画像読取装置120は、図3に示す移動機構14を図6に示す移動機構114に置き換えて構成される。従って、図2に示す構成は概ね共通であり、共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6は第2実施形態の画像読取装置における移動機構の構成の説明図、図7は移動機構の動作の説明図である。第2実施形態の画像読取装置120は、図3に示す移動機構14を図6に示す移動機構114に置き換えて構成される。従って、図2に示す構成は概ね共通であり、共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、画像読取装置120のコンタクトイメージセンサ5は、ガイドシャフト123に両持ち支持されて、モータ21に駆動される歯付きベルト22とともにガラス板12の下を移動して、ガラス板12上に載置された原稿を走査読みする。コンタクトイメージセンサ5は、ばね124に付勢されて両端の案内部をガラス板12に押し当てることにより、マイクロレンズアレイをガラス板12からわずかに離れた位置に位置決めている。
ガラス板12の一部113は、不図示の昇降機構によって昇降され、ガラス板12の高さ位置と図2に示す第1読取位置の高さ位置との間を往復移動する。一部113が上昇するとばね124がコンタクトイメージセンサ5を押し上げて第1読取位置へ位置決める。第2実施形態における第2読取位置は、第1読取位置のコンタクトイメージセンサ5を一部113とともにガラス板12の高さに下降させた状態である。つまり、往路の第1読取位置の直下位置に復路の第2読取位置が設定され、共通な第2読取位置で各種サイズの原稿を共通に読み取る。
図7の(a)に示すように、往路の第1読取位置にあるコンタクトイメージセンサ5を原稿Gの搬送方向に対して垂直に移動する。図7の(b)に示すように、第1読取位置を原稿Gが通過すると、図7の(c)に示すように、ガラス板12の無い部分を通して、コンタクトイメージセンサ5を復路の第2読取位置まで移動させる。
図7の(c)に示すように、原稿Gの到着を待って原稿Gの読み取りを開始し、図7の(d)、(e)に示すように、第1読取位置の直下位置で原稿Gの往路とは反対側の面を読み取る。
そして、第2読取位置を原稿Gが通過すると、図7の(f)に示すように、コンタクトイメージセンサ5を元の第1読取位置へ上昇させて、次の原稿Gに備える。
<発明との対応>
第1実施形態の画像読取装置20は、対向面から線画像を読み取るコンタクトイメージセンサ5と、原稿Gをコンタクトイメージセンサ5に供給して流し読みさせる搬送経路1とを備える。搬送経路1は、原稿Gを折り返し搬送して、往路に設定した第1読取位置P1と復路に設定した第2読取位置P4とを通過させる。第1読取位置P1と第2読取位置P4との間でコンタクトイメージセンサ5を移動させる移動機構14を備える。
第1実施形態の画像読取装置20は、対向面から線画像を読み取るコンタクトイメージセンサ5と、原稿Gをコンタクトイメージセンサ5に供給して流し読みさせる搬送経路1とを備える。搬送経路1は、原稿Gを折り返し搬送して、往路に設定した第1読取位置P1と復路に設定した第2読取位置P4とを通過させる。第1読取位置P1と第2読取位置P4との間でコンタクトイメージセンサ5を移動させる移動機構14を備える。
画像読取装置20では、折り返しを含んで往路と復路とを異ならせた搬送経路1を一方向に原稿Gが搬送される。そして、往路に配置された第1読取位置P1で原稿Gの一方の面を流し読みしたコンタクトイメージセンサ5が、復路の第2読取位置P4へ移動して原稿Gの他方の面を流し読みする。
従って、原稿Gは、停止、引き戻し、逆走を伴うことなく一方向に単純搬送すればよく、搬送経路1の分岐や切り替え操作も不要である。これにより、特許文献2、3に記載される画像読取装置よりもシンプルで部品点数が少なく、制御が容易な搬送機構を採用できる。
また、原稿Gが折り返し反転されて裏返るので、移動機構14は、コンタクトイメージセンサ5を上下反転することなく、第1読取位置P1で原稿Gに対向した姿勢のまま、第2読取位置P4へ単純に移動すればよく、移動後は直ちに流し読みを開始できる。これにより、移動機構14は、搬送経路の一部とともにコンタクトイメージセンサを回転して姿勢を反転させる特許文献3よりも単純で信頼性が高い機構を採用できる。
また、原稿Gが折り返して搬送されるので、コンタクトイメージセンサ5が流し読みを開始する原稿Gの先頭側と流し読み方向とが往路と復路とで等しくなる。従って、原稿Gの表裏の画像の読み取り結果の位置ずれが少なくて済む。また、大規模な画像メモリに流し読み結果を蓄積して反転する画像処理を行わなくても、原稿Gの両面の画像を表裏で位置対応させることができる。
第1実施形態の画像読取装置20は、第1読取位置P1から第2読取位置P4までの原稿搬送経路の長さは、読み取り可能な最大長さの原稿Gよりも長い。そして、第1読取位置P1での原稿通過を検知して移動機構14を作動させて、コンタクトイメージセンサ5を第2読取位置P4へ移動させる制御部50を備える。
画像読取装置20の移動機構14は、原稿搬送経路に沿って設定された複数の第2読取位置P4、P3の間でコンタクトイメージセンサ5を移動させる。制御部50は、原稿Gの長さを検知して、短いA4サイズ原稿Gの場合には、長いA3サイズ原稿Gの場合よりも搬送経路1を第1読取位置P1へ遡った第2読取位置P4へコンタクトイメージセンサ5を位置決める。
第1実施形態の画像読取装置20は、原稿Gの片面全体を押し当て可能な透明なガラス板12を備える。移動機構14は、原稿Gに接する反対側でガラス板12に沿ってコンタクトイメージセンサ5を移動させることにより、ガラス板12に沿って設定された複数の第2読取位置P4、P3へコンタクトイメージセンサ5を位置決める。
画像形成装置100は、画像読取装置20と、画像読取装置20を用いて読み取った原稿Gの画像を記録材Pに形成する装置本体40とを備える。
第1実施形態の画像読取装置20は、対向面から線画像を読み取るコンタクトイメージセンサ5を用いてシート状の原稿Gの両面の画像を読み取る。コンタクトイメージセンサ5を通過させて原稿Gの一方の面の画像を流し読みする第1工程と、第1工程で流し読みされた原稿Gを原稿G長さよりも長い搬送経路1により折り返し搬送する第2工程と、第2工程で折り返した原稿Gを搬送して再びコンタクトイメージセンサ5を通過させることにより原稿Gの他方の面の画像を流し読みする第3工程とを実行する。
1 搬送手段(搬送経路)
5 読取手段(コンタクトイメージセンサ)
12、13 板部材(ガラス板)
14 移動手段(移動機構)
20、120 画像読取装置
20A 読取部
20B 自動原稿給送装置
40 画像形成手段(装置本体)
50 制御手段(制御部)
100 画像形成装置
G 原稿
P 記録材
P1 第1読取位置
P3、P4 第2読取位置
5 読取手段(コンタクトイメージセンサ)
12、13 板部材(ガラス板)
14 移動手段(移動機構)
20、120 画像読取装置
20A 読取部
20B 自動原稿給送装置
40 画像形成手段(装置本体)
50 制御手段(制御部)
100 画像形成装置
G 原稿
P 記録材
P1 第1読取位置
P3、P4 第2読取位置
Claims (6)
- 原稿の画像を読み取る読取手段と、
原稿を前記読取手段に供給して流し読みさせる搬送手段と、を備えた画像読取装置において、
前記搬送手段は、原稿を折り返し搬送して、往路に設定した第1読取位置と復路に設定した第2読取位置とを通過させ、
前記第1読取位置と第2読取位置との間で前記読取手段を移動させる移動手段を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記第1読取位置から前記第2読取位置までの原稿搬送経路の長さは、読み取り可能な最大長さの原稿よりも長く、
前記第1読取位置での原稿通過を検知して前記移動手段を作動させて、前記読取手段を前記第2読取位置へ移動させる制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。 - 前記移動手段は、前記原稿搬送経路に沿って設定された複数の前記第2読取位置の間で前記読取手段を移動させ、
前記制御手段は、原稿の長さを検知して、短い原稿の場合には長い原稿の場合よりも前記原稿搬送経路を前記第1読取位置へ遡った前記第2読取位置へ前記読取手段を位置決めることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。 - 原稿の片面全体を押し当て可能な透明な板部材を備え、
前記移動手段は、原稿に接する反対側で前記板部材に沿って前記読取手段を移動させることにより、前記板部材に沿って設定された複数の前記第2読取位置へ前記読取手段を位置決めることを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。 - 請求項1乃至4いずれか1項記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置を用いて読み取った原稿の画像を記録材に形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 対向面から線画像を読み取る読取手段を用いてシート状の原稿の両面の画像を読み取る両面画像読み取り方法において、
前記読取手段を通過させて原稿の一方の面の画像を流し読みする第1工程と、
前記第1工程で流し読みされた原稿を原稿長さよりも長い原稿搬送経路により折り返し搬送する第2工程と、
前記第2工程で折り返した原稿を搬送して再び前記読取手段を通過させることにより原稿の他方の面の画像を流し読みする第3工程と、を備えたことを特徴とする両面画像読み取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006326351A JP2008141542A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 画像読取装置、画像形成装置、および両面画像読み取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006326351A JP2008141542A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 画像読取装置、画像形成装置、および両面画像読み取り方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008141542A true JP2008141542A (ja) | 2008-06-19 |
Family
ID=39602536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006326351A Pending JP2008141542A (ja) | 2006-12-01 | 2006-12-01 | 画像読取装置、画像形成装置、および両面画像読み取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008141542A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022019163A1 (ja) * | 2020-07-21 | 2022-01-27 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像読取装置 |
-
2006
- 2006-12-01 JP JP2006326351A patent/JP2008141542A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022019163A1 (ja) * | 2020-07-21 | 2022-01-27 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像読取装置 |
JP7456505B2 (ja) | 2020-07-21 | 2024-03-27 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像読取装置 |
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