JP2008137452A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成で、膨張完了時のエアバッグの内圧を制御することが可能なエアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】本発明のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ33の流入用開口36の周縁に、流入用開口36周縁から内周側に延設される延設部42を備えて、延設部の部位を、開閉制御装置20により、収納部位10側に対して連結させる開閉蓋部41が、形成される。開閉蓋部41は、流入用開口36側からエアバッグの膨張時に収納部位から突出する部位にかけて、直線状に延びる切り目を連続的に形成して構成されるスリット43を、配設させている。開閉蓋部41が、開閉制御装置20による延設部42の収納部位10側への連結状態の解除時、スリット43の周縁における一般固定部側の部位から構成される固定側蓋部35との間に、段差を生じさせるようにして、開口を生じさせる構成である。
【選択図】図7

Description

本発明は、膨張用ガスを流入させて、収納時の折り畳み状態から膨張するとともに、膨張時の内圧を抑制可能に設定されるエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
従来、エアバッグ装置では、エアバッグに、膨張用ガスの一部を排出可能とする排気孔が、形成され、この排気孔の開閉を、座席に着座した乗員の着座位置や体格に応じて、開閉制御装置によって制御し、エアバッグの膨張時の内圧を抑制する構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第6,648,371号公報
しかし、従来のエアバッグ装置では、エアバッグと別体とされて排気孔を閉塞可能な大きさを備えたフラップ材を、排気孔の周縁に縫着させ、この排気孔における縫着部位から離れた先端側を開閉制御装置に連結させ、排気孔との連結を維持あるいは解除させることにより、排気孔を開閉させる構成であった。そのため、従来のエアバッグ装置では、排気孔を塞ぐためのフラップ材が、エアバッグと別体として、必要となり、また、このフラップ材をエアバッグにおける排気孔の周縁に縫着させる作業が必要となることから、エアバッグの部品点数の低減や、製造工数及びコストの低減に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便な構成で、膨張完了時のエアバッグの内圧を制御することが可能なエアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、収納部位内に収納されて、内部に膨張用ガスを流入させて、収納時の折り畳み状態から膨張するとともに、開口時に、内部に流入させた膨張用ガスの一部を排出可能とする排気部を、有したエアバッグと、
排気部の開閉を制御可能とする開閉制御装置と、
を備える構成のエアバッグ装置であって、
エアバッグが、膨張完了時に車体側に配置される車体側壁部と、乗員側に配置される乗員側壁部と、を備える構成とされるとともに、車体側壁部に、周縁を収納部位側に固定されて内部に膨張用ガスを流入させるための流入用開口を備え、
流入用開口の周縁が、
収納部位側に固定される一般固定部と、
流入用開口周縁から内周側に延設される延設部を備えて、延設部の部位を、開閉制御装置により、収納部位側に対して連結させる開閉蓋部と、
から、構成され、
開閉蓋部が、排気部を構成するとともに、流入用開口周縁に沿う方向の延設部の一方の縁部側に、流入用開口側から、エアバッグの膨張時に収納部位から突出する部位にかけて、直線状に延びる切り目を連続的に形成して構成されるスリットを、配設させて構成され、
開閉蓋部が、エアバッグの膨張時において、
開閉制御装置による延設部の収納部位側への連結状態の維持時、閉塞状態を維持され、
開閉制御装置による延設部の収納部位側への連結状態の解除時、スリットの周縁における一般固定部側の部位から構成される固定側蓋部との間に、段差を生じさせるようにして、開口を生じさせる構成とされていることを特徴とする。
本発明のエアバッグ装置では、エアバッグの膨張時に、延設部の開閉制御装置との連結状態が解除されると、収納部位側への連結を解除された開閉蓋部が、エアバッグ内に流入する膨張用ガスに押圧されて、外周側へ移動し、一般固定部により固定されている固定側蓋部との間に、段差を生じさせるようにして、スリットを幅広に開かせるように排気部が開口し、排気部から余剰の膨張用ガスが排出されて、エアバッグが、内圧を抑制させた状態で、膨張することとなる。また、開閉蓋部の延設部と開閉制御装置との連結状態が維持された状態でエアバッグが膨張する場合には、開閉蓋部が、延設部を収納部側に連結されていることから、外周側へ移動することを抑えられて、スリットは幅広に開口せず、排気部の閉塞状態が維持されることとなり、排気部から膨張用ガスが排出されることを極力抑えて、エアバッグを、充分な内圧を確保して膨張させることができる。
そして、本発明のエアバッグ装置では、排気部を構成する開閉蓋部が、流入用開口の周縁部位の一部を内周側に延設させるとともに、エアバッグを構成する車体側壁部の一部にスリットを設けるように構成されていることから、単に、エアバッグの車体側壁部を構成する基布を、予めスリットを配設させ、流入用開口の一部に延設部を設けるような形状に裁断し、その後、エアバッグを製造すれば、エアバッグと同時に製造することができる。そのため、部品点数の増加を抑えることができ、また、エアバッグの製造工数及びコストが増大することを抑えることができる。特に、延設部の部位は、本来、エアバッグを製造する際に、基布を裁断して流入用開口を形成する際に廃棄している部位であり、材料を有効利用することにもなる。
したがって、本発明のエアバッグ装置では、簡便な構成で、膨張完了時のエアバッグの内圧を制御することができる。
具体的には、本発明のエアバッグ装置において、開閉蓋部を、流入用開口周縁に沿う方向の延設部の両縁側に、スリットを配設させる構成とすれば、開閉蓋部を、スリットの端部側の部位をヒンジ部として、開かせることができることから、開き時の開口面積を大きくすることができて、好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜4に、本発明の一実施形態であるステアリングホイール用のエアバッグ装置Mを示す。
なお、実施形態における前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、車両に搭載されたステアリングホイールWの直進操舵時を基準とするものであり、ステアリングホイールWを組み付けるステアリングシャフトSS(図3,4の二点鎖線参照)の軸方向に沿った上下を上下方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の前後を前後方向とし、ステアリングシャフトSSの軸直交方向である車両の左右を左右方向として、前後・上下・左右の方向を示すものである。
実施形態のエアバッグ装置Mは、図2〜4に示すように、ステアリングホイールWの中央のボス部Bにおける上部に配置される構成である。ステアリングホイールWは、操舵時に把持するリング部Rと、中央に配置されてステアリングシャフトSSに連結されるボス部Bと、ボス部Bとリング部Rとを連結する4本のスポーク部Sと、を備えて構成されている。また、ステアリングホイールWは、構成部品上では、エアバッグ装置Mとステアリングホイール本体1とから構成されている。
ステアリングホイール本体1は、リング部R,ボス部B,スポーク部Sの各部を連結するように配置されるアルミニウム合金等からなる芯金2と、リング部Rとリング部R側のスポーク部Sとの芯金2を被覆する合成樹脂製の被覆層3と、ボス部Bの下部側に配置される合成樹脂製のロアカバー4と、を備えて構成されている。
エアバッグ装置Mは、図3,4に示すように、折り畳まれたエアバッグ33と、エアバッグ33に膨張用ガスを供給するインフレーター8と、エアバッグ33とインフレーター8とを収納して保持する収納部位(ケース)としてのバッグホルダ10と、バッグホルダ10の開口10aを覆うように配設されるエアバッグカバーとしてのパッド24と、エアバッグ33に形成される排気部ADとしての開閉蓋部41と、開閉蓋部41の開閉を制御する開閉制御装置としての係止部材20と、を備えている。実施形態の場合、インフレーター8と係止部材20とは、制御装置60により、作動を制御される。
制御装置60は、図1に示すように、座席SEに着座した乗員(運転者)MDの体格や、ステアリングホイールWと乗員MDとの距離を検知可能な乗員検知センサとしての位置検知センサ61、乗員MDの重量を検知可能な乗員検知センサとしての重量センサ62、及び、車両の加速度や加速の方向等を検知可能な衝突検知センサ63等と、電気的に接続され、これらの乗員検知センサとしての位置検知センサ61や重量センサ62、あるいは、衝突検知センサ63等からの電気信号を入力させて、インフレーター8を作動させるとともに、好適な膨張モードでエアバッグ33を膨張させるように、開閉制御装置としての係止部材20の作動を制御する。
インフレーター8は、上部に膨張用ガスを吐出する複数のガス吐出口8bを備えた略円柱状の本体8aと、本体8aの外周面から突出して配置される略四角板状のフランジ部8cと、を備えて構成されている。フランジ部8cには、後述するリテーナ6から突出するボルト6aを挿通させるための挿通孔8dが、形成されている。
リテーナ6は、図3,4に示すように、略四角環状体の板金製として、四隅に、下方へ突出するボルト6aを備えて構成されている。このリテーナ6は、各ボルト6aを、エアバッグ33の後述する流入用開口36の周縁37である一般固定部38や、バッグホルダ10を経て、インフレーター8のフランジ部8cから突出させる。そして、フランジ部8cから突出した各ボルト6aにナット7を締結することにより、エアバッグ33とインフレーター8とが、リテーナ6を利用して、バッグホルダ10に取り付けられている。
収納部位(ケース)としてのバッグホルダ10は、図3,4に示すように、それぞれ、板金製とするホルダ本体11と2つの保持プレート15とを備えて構成されている。
ホルダ本体11は、略四角板状の底壁部12と、底壁部12の周縁から上方に延びるとともに上端側を開口させて構成される側壁部13と、を備えて構成されている。底壁部12における中央付近には、円形に開口してインフレーター8の本体8aを下方から上方へ挿通可能な挿通孔12aが、形成されている。挿通孔12aの周縁には、リテーナ6の各ボルト6aを挿通させる4つの挿通孔12bが、形成されている。また、底壁部12における挿通孔12aの前方側には、エアバッグ33の後述する延設部42を挿通可能とする貫通孔12cが、形成されている。
また、底壁部12の下部側であって、貫通孔12cの近傍となる位置には、開閉制御装置としての係止部材20が、配設されている。この係止部材20は、エアバッグ33の延設部42に形成される挿通孔42aに挿通される係止ピン21と、底壁部12の下面側に固着されて係止ピン21を引き込み可能に作動するアクチュエータ22と、から構成されている。アクチュエータ22が係止ピン21を引き込ませるように作動すると、係止ピン21が、延設部42を係止している状態から係止を解除する状態に移行する。このアクチュエータ22は、制御装置60からの電気信号により係止ピン21を移動できれば、油圧・水圧・空気圧、あるいは、インフレーター等の膨張するガス圧を発生させる場合を含めた流体圧を利用するピストンシリンダ、それらの流体圧や電気を利用したモータ、電磁ソレノイド、復元時の付勢力を利用するばね等を、使用することができる。なお、底壁部12の下面側における貫通孔12cの周縁であって、アクチュエータ22と対向する縁部側には、図3,5に示すように、係止部材20の係止ピン21の先端を支持して、係止時における係止ピン21からの延設部42の抜けを防止する支持台12dが、配設されている。
ホルダ本体11に固着された保持プレート15は、左右両側のスポーク部Sにおけるリング部R近傍の被覆層3の部位付近まで延びる保持部15aを備え、各保持部15aには、ホーンスイッチ16が取り付けられている。また、各保持プレート15には、後述するリベット31を挿通させるための取付孔15bが、形成されている。そして、実施形態の場合、エアバッグ装置Mは、ホーンスイッチ16の下面側において芯金2に固定される連結板18(図4参照)に、ホーンスイッチ16を介在させて支持されることにより、ステアリングホイール本体1のボス部Bの上部に取り付けられることとなる。
エアバッグカバーとしてのパッド24は、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とされて、図2〜4に示すように、ボス部Bの上部側を覆う天井壁部25と、天井壁部25の外周縁から下方に延びる略四角筒形状の側壁部28と、を備えて構成されている。天井壁部25における側壁部28の内側部位は、折り畳まれたエアバッグ33を覆う部位として構成され、その部位には、エアバッグ33の膨張時に開く複数の扉部27F,27Bが、周囲に破断予定部26を設けて、配設されている。扉部27F,27Bは、実施形態の場合、図2に示すごとく、前後方向に沿って2枚並設されており、内部に膨張用ガスを流入させたエアバッグ33に押圧されて、周囲の略H字形状の破断予定部26を破断させて、前後に開く構成である。側壁部28には、水平方向に貫通する複数の取付孔29が、形成されている。これらの取付孔29には、パッド24をバッグホルダ10に保持させるための固着手段としてのリベット31が挿入されている。
エアバッグ33は、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる可撓性を有した織布から形成されるもので、実施形態の場合、図6に示すように、膨張完了時に車体側となるステアリングホイールW側に配置される車体側壁部34と、膨張完了時に乗員(運転者)側となる乗員側壁部55と、から構成されている。実施形態の場合、エアバッグ33は、外形形状を略同一の円形とされて、車体側壁部34を構成する車体側基布57と、乗員側壁部55を構成する乗員側基布58と、の周縁相互を縫着させて構成される平面バッグとされている。
車体側壁部34における中央には、エアバッグ33をリテーナ6を利用して収納部位(ケース)としてのバッグホルダ10の底壁部12に固定させるとともに、エアバッグ33内に膨張用ガスを流入させるための流入用開口36が、形成されている。流入用開口36は、後述する開閉蓋部41の延設部42が形成される前縁側を除いて、略円形状に開口して、形成されている。流入用開口36は、インフレーター8の本体8aを下方から挿入させて、インフレーター8のガス吐出口8bから吐出される膨張用ガスを、エアバッグ33内に流入させるためのものである。実施形態の場合、流入用開口36の周縁37は、バッグホルダ10の底壁部12における挿通孔12aの周縁に固定される一般固定部38と、流入用開口36の前縁37a側の部位から構成される開閉蓋部41と、を備える構成とされている。流入用開口36の周縁37における一般固定部38の部位には、リテーナ6に形成されたボルト6aを挿通させる取付孔39が、4個形成されている。
開閉蓋部41は、排気部ADを構成するもので、左右両縁側(流入用開口36の周縁37に沿う方向の延設部42の両縁側)にスリット43,43を設けるようにして、車体側壁部34における一般固定部38側となる一般側壁部35との間を、区画されている(図6参照)。スリット43は、平行とされて、それぞれ、流入用開口36から前方に直線状に延びる切り目を前後方向に略沿わせて連続的に形成するようにして、構成されている。すなわち、開閉蓋部41は、実施形態の場合、周囲の一般固定部38側となる車体側壁部34の一般側壁部35と、スリット43,43により区画されるように構成されるもので、エアバッグ33の左右方向の略中央において、流入用開口36の前縁37a側から前方に延びる帯状とされて、流入用開口36側となる後端側の部位に、流入用開口36における一般固定部38となる部位の周縁より内周側に延設させるように構成された長方形板状の延設部42を、備える構成とされている。そして、開閉蓋部41における一般固定部38側と区画することとなる周縁を構成するスリット43,43は、延設部42における流入用開口36の周縁37に沿った方向側(実施形態の場合左右方向側)の縁部であって、前後方向に延びるように構成されている縁部から前方に延びるようにして、形成されている。また、開閉蓋部41(スリット43,43)は、実施形態の場合、エアバッグ33の膨張完了時において、図6の二点鎖線に示すように、パッド24における開いた扉部27Fの先端より前方に延びるように、配設されている。そして、スリット43,43の前端側を直線状に結んだ部位(図6の二点鎖線参照)が、開閉蓋部41の開き時のヒンジ部44を構成することとなる(図6,7参照)。
延設部42には、係止部材20の係止ピン21を挿通可能な挿通孔42aが、形成されている。そして、実施形態では、エアバッグ33の折り畳み収納時において、延設部42は、貫通孔12cから突出された状態で挿通孔42aに係止ピン21を挿通されて、係止部材20に係止されることとなる。すなわち、延設部42は、インフレーター8の前方側(挿通孔12aの前方側)となる位置で、バッグホルダ10の底壁部12に連結される構成である。また、実施形態では、延設部42の内周側への突出量L(一般固定部38の部位における縁部から挿通孔42aまでの距離、図6参照)は、図8に示すごとく、エアバッグ33が延設部42を係止部材20に係止された状態で膨張を完了させる際に、開閉蓋部41におけるバッグホルダ10から突出する部位の膜長を、一般側壁部35のバッグホルダ10から突出する部位の膜長と略同一として、スリット43の開きを抑えて、開閉蓋部41と一般側壁部35との間に、段差を極力生じさせない寸法に、設定されている。
次に、実施形態のエアバッグ装置Mの車両への搭載について述べる。まず、リテーナ6を流入用開口36からエアバッグ33内に挿入させ、各ボルト6aを取付孔39から突出させる。このとき、開閉蓋部41の延設部42を、先端側を下方に向けて流入用開口36の開口面より下方に突出させるようにしてリテーナ6の外方側に配置させておく。その後、エアバッグ33を、延設部42の突出状態を維持させつつ、バッグホルダ10内に収納可能なように、折り畳む。
次いで、各ボルト6aを底壁部12の挿通孔12bから突出させ、延設部42を貫通孔12cから突出させるようにして、折り畳まれたエアバッグ33を、予め係止部材20、ホーンスイッチ16、及び、連結板18を、取り付けておいたバッグホルダ10内に収納させる。そして、係止部材20の係止ピン21を延設部42の挿通孔42aに挿通させ、係止ピン21の先端側を支持台12dに支持させるようにして、延設部42を係止部材20に係止させて、延設部42を、バッグホルダ10の底壁部12側に連結させる。その後、インフレーター8の本体8aを、下方から底壁部12の挿通孔12a内に挿入させて、各ボルト6aを、フランジ部8cの挿通孔8dから突出させる。そして、各ボルト6aにナット7を締結させて、バッグホルダ10における挿通孔12aの周縁部位に、エアバッグ33の流入用開口36の周縁37における一般固定部38の部位と、インフレーター8と、を保持させる。
その後、エアバッグ33にパッド24を被せて、側壁部28の段差部28aにバッグホルダ10の係止爪13aを係止させるとともに、バッグホルダ10と側壁部28とをリベット31により締結すれば、エアバッグ装置Mを組み立てることができる。
このようにして組み立てたエアバッグ装置Mは、車両に取付済みのステアリングホイール本体1の図示しない取付座に対し、所定のボルトを使用して、連結板18を連結させれば、ステアリングホイール本体1に組み付けることができ、このとき、ステアリングホイールWの組み立てと、車両へのステアリングホイールWの搭載と、が、完了することとなる。なお、エアバッグ装置Mの車両への搭載時には、制御装置60から延びる作動信号入力用の図示しないリード線を、インフレーター8と係止部材(開閉制御装置)20とに接続させておく。
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、走行中の車両が衝突すれば、制御装置60がインフレーター8に作動信号を出力することとなって、インフレーター8が、ガス吐出口8bから膨張用ガスを吐出させ、エアバッグ33が、膨張用ガスを内部に流入させて膨張し、パッド24の扉部27F,27Bを前後両側に開かせて、乗員MD側に突出し、膨張を完了することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ33の車体側壁部34に設けられる開閉蓋部41(排気部AD)の開閉を、開閉蓋部41の延設部42を収納部位としてのバッグホルダ10側に連結する開閉制御装置としての係止部材20との連結の維持あるいは解除により、制御している構成である。
具体的には、実施形態のエアバッグ装置Mにおいて、所定のセンサ61,62,63からの信号を入力させている制御装置60が、例えば、小柄乗員MD1の着座を検知した場合には、インフレーター8から膨張用ガスが吐出されてエアバッグ33が膨張を略完了させた後に、制御装置60が、アクチュエータ22に作動信号を出力させて、係止部材20の係止ピン21を引き込むように作動させ、延設部42と係止ピン21との係止を解除した状態で、エアバッグ33が膨張を完了させることとなる。この場合、延設部42と係止ピン21との係止状態を解除されて、バッグホルダ10側への連結を解除された開閉蓋部41が、エアバッグ33内に流入する膨張用ガスGに押圧されて、外周側へ移動することとなる。そして、図7に示すように、移動した開閉蓋部41と、一般固定部38により固定されている周囲の一般側壁部(固定側蓋部)35と、の間に、段差Sを生じさせるようにして、スリット43,43を幅広に開かせるように排気部ADが開口し、排気部ADから余剰の膨張用ガスGが排出されて、エアバッグ33が、内圧を抑制させた状態で、膨張することとなる。その結果、小柄乗員MD1を、膨張を完了させたエアバッグ33により、必要以上に押圧することを抑えて、的確に保護することができる(図1参照)。
また、逆に、制御装置60が、大柄乗員MD2の着座を検知したり、乗員MDがステアリングホイールWから離れた位置に着座していることを検知した場合には、制御装置60からアクチュエータ22に作動信号が出力されず、延設部42と係止ピン21との係止を維持された状態で、エアバッグ33が膨張を完了させることとなる。この場合、開閉蓋部41が、延設部42をバッグホルダ10側に連結されていることから、図8に示すように、外周側へ移動することを抑えられて、スリット43,43は幅広に開口せず、排気部ADの閉塞状態が維持されることとなり、排気部ADから膨張用ガスが排出されることを極力抑えて、エアバッグ33を、充分な内圧を確保して膨張させることができる。そのため、ステアリングホイールWから離れて着座している乗員MDや、大柄乗員MD2を、底付きを抑えて的確に保護することができる(図1参照)。
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、排気部ADを構成する開閉蓋部41が、流入用開口36の周縁37の一部を内周側に延設させるとともに、エアバッグ33を構成する車体側壁部34の一部にスリット43,43を設けるように構成されていることから、単に、エアバッグ33の車体側壁部34を構成する車体側基布57を、予めスリット43,43を配設させ、流入用開口36の一部に延設部42を設けるような形状に裁断し、その後、エアバッグ33を製造すれば、エアバッグ33と同時に製造することができる。そのため、部品点数の増加を抑えることができ、また、エアバッグ33の製造工数及びコストが増大することを抑えることができる。特に、延設部42の部位は、本来、エアバッグを製造する際に、基布を裁断して流入用開口を形成する際に廃棄している部位であり、材料を有効利用することにもなる。
したがって、実施形態のエアバッグ装置Mでは、簡便な構成で、膨張完了時のエアバッグ33の内圧を制御することができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、開閉蓋部41(スリット43,43)が、エアバッグ33の膨張完了時において、パッド24における開いた扉部27Fの先端より前方(扉部27Fから離れた外方)に延びるように、配設されている。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Mでは、エアバッグ33の開閉蓋部41が、膨張完了時に、開いた扉部27Fから離れて自由空間となるエリアにかけて配設されていることから、延設部42と係止ピン21との係止を解除した状態でエアバッグ33を膨張させる際に、開閉蓋部41を、扉部27Fから離れたエリアにおいて、確実に開かせることができて、好ましい。
さらに、実施形態では、開閉蓋部41を、流入用開口36の周縁37に沿う方向の延設部42の両縁側となる左右両縁側に、スリット43,43を配設させて、前後方向に沿って配置される帯状としていることから、開閉蓋部41の前端側の部位(スリット43,43の前端側の部位)をヒンジ部44として、開閉蓋部41が開くこととなり、開閉蓋部41の開き時の開口面積を大きくすることができる。なお、実施形態では、スリット43,43を前後方向に略沿わせるように形成して開閉蓋部41を帯状としているが、図9に示す開閉蓋部41Aのように、スリット43A,43Aを流入用開口36の中心付近から放射状に延びるように形成して、延設部42A側を狭幅としヒンジ44A側を広幅とするようなテーパ状としたものを使用してもよい。
また、上記のような点を考慮しなければ、図10に示す開閉蓋部41Bのように、流入用開口36の周縁37に沿う方向の延設部42Bの一方の縁部側のみに、スリット43Bを配設させる構成としてもよい。開閉蓋部41Bをこのような構成とした場合、延設部42Bが係止ピンとの係止を解除された状態でエアバッグが膨張すれば、開閉蓋部41Bにおけるスリット43B近傍の部位41aが、膨張用ガスに押圧されて、周囲の一般側壁部(固定側壁部)35Bとの間に段差を生じさせるようにして、開くこととなり、この開口部分から余剰の膨張用ガスを排出させることができる。なお、このように延設部の一方の縁部側のみにスリットを設けて開閉蓋部を構成する場合、図10に示す開閉蓋部41Bに形状が限られるものではなく、例えば、開閉蓋部、延設部、及び、スリットを、図6や図9に開示される開閉蓋部41,41Aの一方のスリットを削除したような形状としてもよい。
また、実施形態では、開閉蓋部41の幅寸法を一定としているが、図11に示す開閉蓋部41Cのように、スリット43C,43Cの前端側を部分的に湾曲させて、係止ピンとの係止を解除された状態で膨張する際に大きく開く前端側の部位41bを、部分的に幅広として、構成したものを使用してもよい。このような構成とする場合、延設部42Cが係止ピンとの係止を解除された状態で膨張する際に、この幅広とされた部位41bにおける左右両縁側の部位41c,41cが、膨張用ガスに押圧されて外方へ開くような態様となって、開閉蓋部41Cを一層大きく開かせることができる。
なお、実施形態のエアバッグ33には設けられていないが、エアバッグの車体側壁部に、内部に流入した余剰の膨張用ガスを排出させるベントホールを別途配設させる構成としてもよい。
また、実施形態では、エアバッグ装置として、ステアリングホイール用のエアバッグ装置を例に採り説明しているが、本発明を適用可能なエアバッグ装置はこれに限られるものではなく、例えば、助手席用のエアバッグ装置等にも、本発明を適用可能である。
本発明の一実施形態であるステアリングホイール用のエアバッグ装置を搭載した車両のステアリングホイール付近を示す概略図である。 同実施形態のエアバッグ装置が使用されるステアリングホイールの部分拡大平面図である。 同実施形態のステアリングホイールの概略断面図であり、図2のIII−III部位に対応する図である。 同実施形態のステアリングホイールの概略断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する図である。 同実施形態のエアバッグ装置において、係止部材の部位付近を示す部分拡大図である。 同実施形態のエアバッグ装置に使用されるエアバッグの底面図である。 同実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの膨張完了状態を示す概略断面図であり、排気部を開口させた状態の図である。 同実施形態のエアバッグ装置におけるエアバッグの膨張完了状態を示す概略断面図であり、排気部を閉塞させた状態の図である。 他の実施形態の開閉蓋部を示すエアバッグの部分拡大底面図である。 さらに他の実施形態の開閉蓋部を示すエアバッグの部分拡大底面図である。 さらに他の実施形態の開閉蓋部を示すエアバッグの部分拡大底面図である。
符号の説明
6…リテーナ、
8…インフレーター、
10…バッグホルダ(収納部位)、
20…係止部材(開閉制御装置)、
33…エアバッグ、
34…車体側壁部、
35…一般側壁部(固定側蓋部)、
36…流入用開口、
37…周縁、
38…一般固定部、
41,41A,41B,41C…開閉蓋部、
42,42A,42B,42C…延設部、
43,43A,43B,43C…スリット、
55…乗員側壁部、
G…膨張用ガス、
MD(MD1,MD2)…乗員、
W…ステアリングホイール、
M…エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 収納部位内に収納されて、内部に膨張用ガスを流入させて、収納時の折り畳み状態から膨張するとともに、開口時に、内部に流入させた膨張用ガスの一部を排出可能とする排気部を、有したエアバッグと、
    前記排気部の開閉を制御可能とする開閉制御装置と、
    を備える構成のエアバッグ装置であって、
    前記エアバッグが、膨張完了時に車体側に配置される車体側壁部と、乗員側に配置される乗員側壁部と、を備える構成とされるとともに、前記車体側壁部に、周縁を前記収納部位側に固定されて内部に膨張用ガスを流入させるための流入用開口を備え、
    前記流入用開口の周縁が、
    前記収納部位側に固定される一般固定部と、
    前記流入用開口周縁から内周側に延設される延設部を備えて、該延設部の部位を、前記開閉制御装置により、前記収納部位側に対して連結させる開閉蓋部と、
    から、構成され、
    該開閉蓋部が、前記排気部を構成するとともに、前記流入用開口周縁に沿う方向の前記延設部の一方の縁部側に、前記流入用開口側から、前記エアバッグの膨張時に前記収納部位から突出する部位にかけて、直線状に延びる切り目を連続的に形成して構成されるスリットを、配設させて構成され、
    前記開閉蓋部が、前記エアバッグの膨張時において、
    前記開閉制御装置による前記延設部の前記収納部位側への連結状態の維持時、閉塞状態を維持され、
    前記開閉制御装置による前記延設部の前記収納部位側への連結状態の解除時、前記スリットの周縁における前記一般固定部側の部位から構成される固定側蓋部との間に、段差を生じさせるようにして、前記開口を生じさせる構成とされていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記開閉蓋部が、前記流入用開口周縁に沿う方向の前記延設部の両縁側に、前記スリットを配設させる構成とされていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
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