JP2008132620A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008132620A
JP2008132620A JP2006318778A JP2006318778A JP2008132620A JP 2008132620 A JP2008132620 A JP 2008132620A JP 2006318778 A JP2006318778 A JP 2006318778A JP 2006318778 A JP2006318778 A JP 2006318778A JP 2008132620 A JP2008132620 A JP 2008132620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
rotary table
injection molding
molding machine
width range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006318778A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4850039B2 (ja
Inventor
Koji Taruie
宏治 樽家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Machinery and Metal Co Ltd filed Critical Toyo Machinery and Metal Co Ltd
Priority to JP2006318778A priority Critical patent/JP4850039B2/ja
Publication of JP2008132620A publication Critical patent/JP2008132620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4850039B2 publication Critical patent/JP4850039B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】回転テーブルを用いた射出成形機において、回転テーブルの回転完了とほぼ見なせる静定近似状態を信頼性高く検出可能として、回転完了と判定した後直ちにエジェクト工程などの次の工程の動作を開始させても、次の工程を支障なく実行可能とすること。
【解決手段】エンコーダ出力による計測パルス値を監視し、計測パルス値が、テーブル回転完了前の減衰振動領域を示す設定された所定の振動幅範囲内に入った後に、該所定の振動幅範囲よりもその幅を小さく設定された所定の回転限判定幅範囲内の値を連続して所定時間だけ維持すると、回転テーブルの回転停止と判定し、次の工程の動作を開始させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の金型を所定角度間隔で回転テーブルに搭載し、該回転テーブルを所定角度ずつ間欠回転させる射出成形機に関する。
回転テーブルに2つの金型を180°間隔で搭載し(取り付け)、回転テーブルを180°ずつ正逆方向に間欠回転させるようにした、2ステージタイプの射出成形機、あるいは、回転テーブルに4つの金型を90°間隔で搭載し、回転テーブルを90°ずつ一定方向に間欠回転させるようにした、4ステージタイプの射出成形機は、公知である。
このような射出成形機において、例えば、回転テーブルに搭載した2つの可動側金型に対応して、2つの固定側金型を設けると共に、可動側金型と固定側金型の対のそれぞれに対応するように2つの射出ユニットを設けて、回転テーブルの180°回転ごとに、可動側金型と固定側金型との組み合わせを交番的に変えると共に、2つの射出ユニットで同時に射出を行うように構成することで、移動中子などをもつ複雑な金型構造としなくても、簡単に2色成形が行えるようにした横型の射出成形機が知られている。あるいは、例えば、回転テーブルに搭載した2つの固定側金型に対して単一の可動側金型を設けると共に、単一の射出ユニットを設けて、2つの固定側金型のうちの1つを交番的に可動側金型と対向させて、この金型同士が対向するステージにおいて射出を行い、他方のステージでは固定側金型へのインサート物品の載置・位置決めを行うように構成することで、効率よくインサート成形を行えるようにした縦型の射出成形機も知られている。
また、例えば、回転テーブル上に4つの固定側金型を90°間隔で搭載し、回転テーブルを90°ずつ一定方向に間欠回転させることで、4つの固定側金型のうちの1つを、順次、唯一設けられた可動側金型と対向する位置に停止させるようにし、金型へのインサート物品の載置・位置決めと、溶融樹脂の射出・充填と、成形製品のエジェクト(突き出し)・取り出しとを、それぞれ別ステージで行うようにすることで、インサート成形における成形サイクルのより短縮化を図るようにした、4ステージタイプの縦型の射出成形機も知られている。
上記したような回転テーブルを用いた射出成形機においては、回転テーブルの回転位置(回転角度)を検出する必要があり、この回転位置の検出には、回転テーブルを回転駆動するサーボモータ(テーブル回動用モータ)に付設されたエンコーダが用いられる。そして、回転テーブルが回転停止している状態から、回転テーブルが所定方向に所定角度だけ、例えば回転テーブルが180°だけ、回転駆動されるときのエンコーダ出力による計測パルス値を監視して、計測パルス値が略180°相当分の回転を示す値を示す範囲に入ると回転完了と見なして、つまり、回転テーブルが概略180°近くまで回転して、計測パルス値が回転停止前の減衰振動領域を示す予め設定された所定の振動幅範囲内に入ると、回転終了と見なして、直ちに、エジェクト工程などの次の工程の動作を開始させるようにしていた。
図7は、上記した所定の振動幅範囲Aと計測パルス値101とを示す図で、同図では、時間軸に沿った計測パルス値101の遷移の様子が模式的に示されている。回転テーブルが180°ずつ間欠回転駆動される構成において、回転テーブルが概略180°近くまで回転してくると、回転テーブルは自身および搭載した金型の重量が嵩んで大きな慣性をもつことから、回転テーブルは完全に回転停止する前に減衰振動をして、図7に示すように、計測パルス値101は減衰振動の遷移を示す。先にも述べたように、従来は、回転テーブルが概略180°近くまで回転して、計測パルス値101が、回転停止前の減衰振動領域を示す予め設定された所定の振動幅範囲A内に入ると、その時点t2で回転テーブルの回転完了と見なして、直ちに、エジェクト工程などの次の工程の動作を開始させるようにしていた。
なお、図8は、前記振動幅範囲Aに対応する回転テーブル102の角度範囲A’を示す図で、同図では角度範囲A’は誇張して描いてある。
上記したように従来の回転テーブル102を用いた射出成形機においては、計測パルス値101が、回転停止前の減衰振動領域を示す予め設定された所定の振動幅範囲A内に入ると、その時点t2で回転テーブル102の回転完了と見なして、直ちに、エジェクト工程などの次の工程の動作を開始させるようにしていた。このようにする所以は、回転テーブル102の減衰振動が完全に終了するのを待っていたのでは時間がかかるため、回転テーブル102の回転完了と見なせる時点から次の工程を開始させることで、成形サイクルを短縮するためである。
しかしながら、図7に示すように、計測パルス値101が振動幅範囲A内に入った時点t2以後も、計測パルス値101は変動しており、時点t2以降にも計測パルス値101は振動幅範囲Aをはみ出し、これに対応して回転テーブル102は振動している。特に、回転テーブル102に能力ぎりぎりの大型の金型を搭載した場合には、回転慣性が大きく、時点t2以降にも計測パルス値101が振動幅範囲Aを大きくはみ出す現象が見られる。このため、回転テーブル102が静定していない状態でエジェクト動作を行うと、エジェクトピンとこれが通過する挿通穴とがかじりを起こし、エジェクトピンを損傷させてエジェクトピンの寿命を短命化させたり、場合によっては、エジェクトピンが挿通穴の周辺に衝合してエジェクトピンを破損させるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、回転テーブルを用いた射出成形機において、回転テーブルの回転完了とほぼ見なせる静定近似状態を信頼性高く検出可能として、以って、回転完了と判定した後直ちにエジェクト工程などの次の工程の動作を開始させても、次の工程を支障なく実行可能とすることにある。
本発明は上記した目的を達成するため、複数の金型を所定角度間隔で回転テーブルに搭載し、該回転テーブルを所定角度ずつ間欠回転させる射出成形機において、
前記回転テーブルを回転駆動するモータの回転量を検出するためのエンコーダと、前記射出成形機の動作を制御するコントローラとを、有し、
前記コントローラは、前記エンコーダ出力による計測パルス値を監視することにより、前記計測パルス値が、テーブル回転完了前の減衰振動領域を示す設定された所定の振動幅範囲内に入った後に、該所定の振動幅範囲よりもその幅を小さく設定された所定の回転限判定幅範囲内の値を連続して所定時間だけ維持すると、前記回転テーブルの回転停止と判定して、次の工程の動作を開始させる。
本発明では、エンコーダ出力による計測パルス値を監視し、計測パルス値が、テーブル回転完了前の減衰振動領域を示す設定された所定の振動幅範囲内に入った後に、該所定の振動幅範囲よりもその幅を小さく設定された所定の回転限判定幅範囲内の値を連続して所定時間だけ維持すると、回転テーブルの回転停止と判定するようにしているので、つまり、回転テーブルの振動幅が小さくなり、回転テーブルが確実に静定状態に向かって遷移していると判定するための、所定の回転限判定幅範囲を設定しておいて、計測パルス値がこの回転限判定幅範囲に入った後、回転限判定幅範囲の値を連続して所定時間だけ維持すると、回転テーブルの回転停止と判定するようにしているので、この回転停止と判定した後に直ちにエジェクト動作を開始させても、回転テーブルは概略目標とする真の停止位置にあるので、エジェクトピンと挿通穴とがかじりを起こす虞はなくなる。すなわち、回転テーブルの回転完了とほぼ見なせる静定近似状態を信頼性高く検出できるので、回転完了と判定した後に、直ちにエジェクト工程などの次の工程の動作を開始させても、次の工程を支障なく実行することが可能となる。また、回転テーブルの減衰振動が完全に終了するのを待ってから次の工程を開始させる場合に比べると、成形サイクルを短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図7は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による射出成形機に係り、本実施形態の射出成形機は、2つの金型を180°間隔で回転テーブルに搭載し、該回転テーブルを180°ずつ交互に正逆方向に間欠回転させるように構成されたマシンとなっている。
図1は、本実施形態の射出成形機における可動ダイプレートや回転テーブルなどを示す要部側面図である。図1において、1は、図示せぬテールストック(型開閉駆動源などを搭載した保持部材)と図示せぬ固定ダイプレートとの間で前後進可能な可動ダイプレート、2は、テールストックと固定ダイプレートとの間に架け渡され、可動ダイプレート1を挿通・案内するタイバー、3は、可動ダイプレート1に固定されたテーブル保持プレート、4は、テーブル保持プレート3に回転可能に保持された回転テーブル、5は、回転テーブル4に180°間隔で取り付けられた(搭載された)2つの可動側金型、6は、可動ダイプレート1に搭載されたテーブル回転駆動用のサーボモータ、7は、サーボモータ6の出力軸に固定された小径の駆動プーリ(歯付きプーリ=タイミングプーリ)、8は、駆動プーリ7の回転を回転テーブル4に固定された図示せぬ大径の被動プーリ(歯付きプーリ=タイミングプーリ)に伝達するタイミングベルト(歯付きベルト)、9は、回転テーブル4の重量を支承する補助部材として機能する回転可能なサポートローラである。
回転テーブル4は、サーボモータ6の回転駆動力により、タイミングプーリ、タイミングベルトによる減速回転伝達系を介して、180°ずつ交互に正逆方向に間欠回転駆動される。本実施形態の射出成形機においては、図示せぬ固定ダイプレートには、180°間隔で2つの図示せぬ固定側金型が取り付けられて(搭載されて)いて、また、可動側金型5と固定金型の対のそれぞれに対応して2つの射出ユニットが設けられている。そして、回転テーブル4の180°回転ごとに、可動側金型5と固定側金型との組み合わせを交番的に変えると共に、2つの射出ユニットで同時に射出を行う(2つの射出ユニットでそれぞれ異なる樹脂材料による射出を同時に行う)ように構成されていて、これによって、本実施形態の射出成形機は2色成形を行うことが可能なマシンとなっている。
図2は、回転テーブル4の回転制御系の構成や回転テーブル4の回転停止の判定処理を行う構成などを示すブロック図である。図2において、11は、射出成形機の全体制御を司るシステムコントローラで、該システムコントローラは、演算機能素子やメモリなどのハードウェア資源と、予め保持された各種アプリケーションソフトなどのソフトウェア資源との協働により、各種の演算処理、データ書き込み・呼み出し処理、表示制御処理、指令出力処理等々の各種処理を実行する。図2でシステムコントローラ11中には、本発明に直接関係する機能ブロックのみを描いてあり、これらの機能ブロックの詳細については後述するが、各機能ブロックは、上記のハードウェア資源とソフトウェア資源とにより具現化されるものであり、システムコントローラ11中の機能ブロックは、1つの機能ブロックが他の機能ブロックを兼用する機能をもつものとなっていてもよい。
また、図2において、12は、システムコントローラ11からの指令信号によって、サーボモータ6を駆動制御するサーボドライバ、13は、サーボモータ6に付設されて、サーボモータ6の回転量を検出して計測パルス値を出力するエンコーダ(ここでは、回転角の絶対値を出力するアブソリュートエンコーダ)、14は、サーボモータ6の回転を回転テーブル4に伝える前記したタイミングプーリ、タイミングベルトによる減速回転伝達系(減速回転伝達メカニズム)である。
システムコントローラ11中において、21は、システムコントローラ11内の各部を制御する統括制御部、22は、統括制御部21の制御の下に、成形運転時のテーブル回転制御のための制御条件を格納した図示せぬテーブル回転制御条件記憶部の制御目標データや、エンコーダ13の出力する計測パルス値などとに基づき、サーボドライバ12に駆動指令信号を出力するテーブル回転制御部、23は、統括制御部21の制御の下に、図示せぬ表示装置上に各種画面を表示させる表示制御部、24は、エンコーダ13の出力する計測パルス値を監視して、計測パルス値がテーブル回転完了前の減衰振動領域を示す設定された所定の振動幅範囲A内に入ったか否かを判定し、判定結果を統括制御部21に出力する振動幅範囲判定部、25は、エンコーダ13の出力する計測パルス値を監視して、計測パルス値が、上記の振動幅範囲Aよりもその幅を小さく設定された(回転テーブル4の減衰振動の振動幅が小さくなり、回転テーブル4が確実に静定状態に向かって遷移していると判定するための設定された)所定の回転限判定幅範囲B内に入ったか否かを判定する回転限判定幅範囲判定部、26は、回転限判定幅範囲判定部25からのセット/リセット信号によりセットまたはリセットされて、セットされた後に所定時間をカウントし終わるととタイムアップ信号を統括制御部21に出力する安定時間計測タイマである。
次に、本実施形態の回転テーブル4の回転停止の判定処理について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態におけるテーブル回転停止の判定処理の流れを示すフローチャートである。
回転テーブル4の回転開始タイミングに至ると、統括制御部21からテーブル回転制御部22に対して回転開始指令が出力され、テーブル回転制御部22によりサーボドライバ12を介してサーボモータ6が所定方向に回転駆動されて、これにより減速回転伝達系14を介して回転テーブル4が所定方向に回転駆動される。そして、サーボモータ6の回転量を検出するエンコーダ13からの計測パルス値が、振動幅範囲判定部24および回転限判定幅範囲判定部25で取得され、振動幅範囲判定部24および回転限判定幅範囲判定部25においてそれぞれ計測パルス値の監視が行われる(ステップS1)。ステップS1に続くステップS2では、振動幅範囲判定部24において、計測パルス値がテーブル回転完了前の減衰振動領域を示す振動幅範囲Aに入ったか否かが判定され、計測パルス値が振動幅範囲Aに入ると(ステップS2でYES判定されると)ステップS3に進み、そうでない場合にはステップS2の処理を繰り返す。ステップS3では、統括制御部21が表示制御部23に指令を与えて、回転テーブルの運転状況監視画面の表示状態においては、回転完了となる数値表示を行わせる(例えば、計測パルス値の数値表示を、回転テーブルがジャスト180°分だけ回転した数値として固定表示させる)。
ステップS3に続くステップS4では、回転限判定幅範囲判定部25において、計測パルス値が、回転テーブル4の減衰振動の振動幅が小さくなり回転テーブル4が確実に静定状態に向かって遷移していると判定するための回転限判定幅範囲Bに入ったか否かが判定され、計測パルス値が回転限判定幅範囲Bに入ると(ステップS4でYES判定されると)ステップS5に進み、そうでない場合にはステップS4の処理を繰り返す。ステップS5では、安定時間計測タイマ26が未セット状態であるか否かが判定され、未セット状態(リセット状態)である場合には(ステップS5でYES判定されると)、ステップS6に進んで安定時間計測タイマ26をセットした後、ステップS7に進み、未セット状態でない場合には(ステップS5でNO判定されると)ステップS7に進む。
ステップS7では、回転限判定幅範囲判定部25において、計測パルス値が回転限判定幅範囲Bを外れたか否かが判定され、計測パルス値が回転限判定幅範囲Bを外れていない場合には(ステップS7でNO判定されると)ステップS9に進み、計測パルス値が回転限判定幅範囲Bを外れた場合には(ステップS7でYES判定されると)、ステップS8に進んで安定時間計測タイマ26をリセットした後、ステップS4に戻る。
ステップS9では、安定時間計測タイマ26がタイムアップしたか否かが判定され、タイムアップしていない場合には(ステップS9でNO判定されると)ステップS7に戻り、タイムアップした場合には(ステップS9でYES判定されると)、統括制御部21はテーブル回転の完了と見なして、直ちに、図示せぬエジェクト制御部にエジェクト動作の開始を指示して、エジェクト動作を開始させる。
図4は、前記した振動幅範囲Aと回転限判定幅範囲Bと計測パルス値31とを示す図で、同図では、時間軸に沿った計測パルス値31の遷移の様子が模式的に示されている。また、図5は、振動幅範囲Aに対応する回転テーブル4の角度範囲A’と、回転限判定幅範囲Bに対応する回転テーブル4の角度範囲B’とを示しており、同図では、角度範囲A’および角度範囲B’は誇張して描いてある。
回転テーブル4が概略180°近くまで回転してくると、回転テーブル4は自身および搭載した金型の重量5が嵩んで大きな慣性をもつことから、回転テーブル4は完全に回転停止する前に減衰振動をして、図4に示すように、計測パルス値31は減衰振動の遷移を示す。本実施形態では、回転テーブルが概略180°近くまで回転して、計測パルス値31が、回転停止前の減衰振動領域を示す予め設定された所定の振動幅範囲A内に入ったことを、振動幅範囲判定部24が認知する。また、計測パルス値31が、回転テーブル4の減衰振動の振動幅が小さくなり回転テーブル4が確実に静定状態に向かって遷移していると判定するための回転限判定幅範囲Bに入ったことを、回転限判定幅範囲判定部25が認知し、計測パルス値31が回転限判定幅範囲Bに入った後、計測パルス値31が回転限判定幅範囲範B内の値を連続して所定時間Tsだけ維持したかを、安定時間計測タイマ26の出力によって認知する。そして、安定時間計測タイマ26がタイムアップした時点t1において、統括制御部21は回転テーブル4の回転停止と見なして、次の工程であるエジェクト工程の動作を直ちに開始させる。
ここで、本実施形態では、回転テーブル4がジャスト180°回転するのに必要なパルス値(パルス数)が40374パルスとなっており、振動幅範囲Aは88パルスに設定してあり、回転限判定幅範囲Bは35パルスに設定してある。1パルスは、0.004458°に相当するので、88パルスは0.3923°であり、35パルスは0.1560°であるので、角度範囲A’=0.3923°、角度範囲B’=0.1560°ということになる。また、前記の所定時間Tsは、Ts=0.2秒に設定してある。
また、本実施形態では、エジェクト工程で突き出し駆動されるエジェクトピンのピン径が設計値で25mmに、エジェクトピンが通過する挿通穴の穴径が設計値で27mmに定められており、設計数値上では、エジェクトピンと挿通穴との間には2mmの余裕があるものとなっている。本実施形態の射出成形機においてエジェクトピンの配置個所での角度をmm単位に直すと、0.01°は0.03615mmに相当し、35パルス(回転限判定幅範囲B)は0.1560°に相当するので、0.1560°はエジェクトピンの位置で0.56mmに相当する(因みに、88パルス(振動幅範囲A)は0.3923°に相当するので、0.3923°はエジェクトピンの位置で1.418mmに相当する)。よって、本実施形態では、エジェクトピンと挿通穴との間の設計値による隙間2mmに対して、回転限判定幅範囲Bは0.56mmに相当するものとなっているので、動作的にかなりの余裕を見た仕様としてある。このようにする所以は、エジェクトピンと挿通穴の寸法に作製、組み立てで製造上避けがたい誤差があっても、あるいは、ラフな精度での組み立てであっても、エジェクタ動作を支障なく確実に実行可能とするためである。
図6は、本実施形態の射出成形機の図示せぬ表示装置上で表示される環境設定画面例を示しており、この環境設定画面を呼び出すことで、射出成形機のユーザは、振動幅範囲Aのパルス数表示部41に表示された数値や、回転限判定幅範囲Bのパルス数表示部42に表示された数値によって、振動幅範囲Aや回転限判定幅範囲Bの確認を行うことができる。また、図6の環境設定画面を呼び出すことで、射出成形機のユーザは、安定時間計測タイマ26がタイムアップするのに要する時間Tsの表示部43に表示された数値によって、時間Tsを確認することができる。
以上のように本実施形態では、エンコーダ13による計測パルス値を監視し、計測パルス値が、テーブル回転完了前の減衰振動領域を示す設定された所定の振動幅範囲A内に入った後に、該所定の振動幅範囲Aよりもその幅を小さく設定された所定の回転限判定幅範囲B内の値を連続して所定時間だけ維持すると、回転テーブル4の回転停止と判定するようにしているので、つまり、回転テーブル4の減衰振動の振動幅が小さくなり、回転テーブル4が確実に静定状態に向かって遷移していると判定するための、所定の回転限判定幅範囲Bを設定しておいて、計測パルス値がこの回転限判定幅範囲Bに入った後、回転限判定幅範囲Bの値を連続して所定時間だけ維持すると、回転テーブル4の回転停止と判定するようにしているので、この回転停止と判定した後に直ちにエジェクト動作を開始させても、回転テーブル4は概略目標とする真の停止位置にあるので、エジェクトピンと挿通穴とがかじりを起こす虞はなくなる。すなわち、回転テーブル4の回転完了とほぼ見なせる静定近似状態を信頼性高く検出できるので、回転完了と判定した後に、直ちにエジェクト工程などの次の工程の動作を開始させても、次の工程を支障なく実行することが可能となる。また、回転テーブル4の減衰振動が完全に終了するのを待ってから次の工程を開始させる場合に比べると、成形サイクルを短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る射出成形機における、可動ダイプレートや回転テーブルなどを示す要部側面図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、回転テーブルの回転制御系の構成や回転テーブルの回転停止の判定処理を行う構成などを示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、テーブル回転停止の判定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、回転テーブルの回転停止の判定手法を説明するための、振動幅範囲と回転限判定幅範囲と計測パルス値とを示す説明図である。 図5の振動幅範囲と回転限判定幅範囲に対応する角度範囲を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、環境設定画面例を示す説明図である。 従来技術における、回転テーブルの回転停止の判定手法を説明するための、振動幅範囲と計測パルス値とを示す説明図である。 図7の振動幅範囲に対応する角度範囲を示す説明図である。
符号の説明
1 可動ダイプレート
2 タイバー
3 テーブル保持プレート
4 回転テーブル
5 可動側金型
6 テーブル回転駆動用のサーボモータ
7 駆動プーリ
8 タイミングベルト
9 サポートローラ
11 システムコントローラ
12 サーボドライバ
13 エンコーダ
14 減速回転伝達系
21 統括制御部
22 テーブル回転制御部
23 表示制御部
24 振動幅範囲判定部
25 回転限判定幅範囲判定部
26 安定時間計測タイマ
A 振動幅範囲
B 回転限判定幅範囲

Claims (3)

  1. 複数の金型を所定角度間隔で回転テーブルに搭載し、該回転テーブルを所定角度ずつ間欠回転させる射出成形機において、
    前記回転テーブルを回転駆動するモータの回転量を検出するためのエンコーダと、前記射出成形機の動作を制御するコントローラとを、有し、
    前記コントローラは、前記エンコーダ出力による計測パルス値を監視することにより、前記計測パルス値が、所定の回転限判定幅範囲内の値を連続して所定時間だけ維持すると、前記回転テーブルの回転停止と判定して、次の工程の動作を開始させることを特徴とする射出成形機。
  2. 複数の金型を所定角度間隔で回転テーブルに搭載し、該回転テーブルを所定角度ずつ間欠回転させる射出成形機において、
    前記回転テーブルを回転駆動するモータの回転量を検出するためのエンコーダと、前記射出成形機の動作を制御するコントローラとを、有し、
    前記コントローラは、前記エンコーダ出力による計測パルス値を監視することにより、前記計測パルス値が、テーブル回転完了前の減衰振動領域を示す設定された所定の振動幅範囲内に入った後に、該所定の振動幅範囲よりもその幅を小さく設定された所定の回転限判定幅範囲内の値を連続して所定時間だけ維持すると、前記回転テーブルの回転停止と判定して、次の工程の動作を開始させることを特徴とする射出成形機。
  3. 請求項2に記載の射出成形機において、
    前記コントローラは、前記エンコーダ出力による計測パルス値を監視することにより、前記計測パルス値が、テーブル回転完了前の減衰振動領域を示す設定された所定の前記振動幅範囲内に入った後は、回転テーブルの運転状況監視画面の表示状態においては、回転完了を示す旨の表示を行うことを特徴とする射出成形機。
JP2006318778A 2006-11-27 2006-11-27 射出成形機 Expired - Fee Related JP4850039B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006318778A JP4850039B2 (ja) 2006-11-27 2006-11-27 射出成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006318778A JP4850039B2 (ja) 2006-11-27 2006-11-27 射出成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008132620A true JP2008132620A (ja) 2008-06-12
JP4850039B2 JP4850039B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=39557816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006318778A Expired - Fee Related JP4850039B2 (ja) 2006-11-27 2006-11-27 射出成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4850039B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT513654A2 (de) * 2012-11-23 2014-06-15 Engel Austria Gmbh Spritzgießmaschine mit prädiktiver Steuerung oder Regelung
JP2017071104A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 東洋機械金属株式会社 縦型射出成形機に備えたターンテーブルの停止方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6340660A (ja) * 1986-08-05 1988-02-22 Ube Ind Ltd ロ−タリダイカストマシンの回転テ−ブル駆動制御方法
JPS6349355A (ja) * 1986-08-19 1988-03-02 Ube Ind Ltd ロータリダイカストマシンの回転テーブル駆動制御方法
JPH0592461A (ja) * 1991-10-01 1993-04-16 Ube Ind Ltd インラインスクリユー式射出成形機の計量制御方法
JP2006103205A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の移動部停止装置
JP2006315394A (ja) * 2005-04-11 2006-11-24 Toyo Mach & Metal Co Ltd 縦型射出成形機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6340660A (ja) * 1986-08-05 1988-02-22 Ube Ind Ltd ロ−タリダイカストマシンの回転テ−ブル駆動制御方法
JPS6349355A (ja) * 1986-08-19 1988-03-02 Ube Ind Ltd ロータリダイカストマシンの回転テーブル駆動制御方法
JPH0592461A (ja) * 1991-10-01 1993-04-16 Ube Ind Ltd インラインスクリユー式射出成形機の計量制御方法
JP2006103205A (ja) * 2004-10-06 2006-04-20 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の移動部停止装置
JP2006315394A (ja) * 2005-04-11 2006-11-24 Toyo Mach & Metal Co Ltd 縦型射出成形機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT513654A2 (de) * 2012-11-23 2014-06-15 Engel Austria Gmbh Spritzgießmaschine mit prädiktiver Steuerung oder Regelung
AT513654A3 (de) * 2012-11-23 2015-02-15 Engel Austria Gmbh Spritzgießmaschine mit prädiktiver Steuerung oder Regelung
AT513654B1 (de) * 2012-11-23 2015-05-15 Engel Austria Gmbh Spritzgießmaschine mit prädiktiver Steuerung oder Regelung
JP2017071104A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 東洋機械金属株式会社 縦型射出成形機に備えたターンテーブルの停止方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4850039B2 (ja) 2012-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4264427B2 (ja) 射出成形機の計量方法
CN100544936C (zh) 模具夹持设备的异常检测装置
JP5770249B2 (ja) 従動機構の傾きを画像計測装置を用いて計測する手段を備えた射出成形機
US7744787B2 (en) Anomaly monitoring method of an injection molding machine
JP2008068456A (ja) 射出成形機の計量制御方法
JPWO2017164423A1 (ja) 射出成形機
JP2004155162A (ja) 射出成形機における計量方法及び制御装置
JP4850039B2 (ja) 射出成形機
JP2008006651A (ja) 型締力設定方法
JPH07304072A (ja) 射出成形機におけるエジェクタ機構のキャリブレーション方法及び装置
JP4658887B2 (ja) 射出成形機のデータ処理方法
EP3210745B1 (en) Injection molding machine
JP2008105301A (ja) 射出成形機
JP2009241425A (ja) 射出成形機
WO1987003244A1 (en) Metering device for injection molding machine
JP2009262467A (ja) 電動射出成形機の型締・エジェクタ装置
JP4866744B2 (ja) 射出成形機
JP6489946B2 (ja) 射出成形機
JP4846491B2 (ja) 射出成形機
JP2005343029A (ja) 成形機の監視表示方法
JP4774342B2 (ja) 射出成形機
JP2008230148A (ja) 射出成形機と、射出成形機の運転方法
JP5607388B2 (ja) 型締装置及び射出成形機
JP4568261B2 (ja) 電動射出成形機の動力伝達手段の異常検出装置
JP4376845B2 (ja) 射出成形機の制御装置及び良否判別方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4850039

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees