JP2008006651A - 型締力設定方法 - Google Patents

型締力設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008006651A
JP2008006651A JP2006178472A JP2006178472A JP2008006651A JP 2008006651 A JP2008006651 A JP 2008006651A JP 2006178472 A JP2006178472 A JP 2006178472A JP 2006178472 A JP2006178472 A JP 2006178472A JP 2008006651 A JP2008006651 A JP 2008006651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
mold clamping
clamping force
value
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006178472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5000213B2 (ja
Inventor
Takashi Motomura
隆 基村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006178472A priority Critical patent/JP5000213B2/ja
Publication of JP2008006651A publication Critical patent/JP2008006651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5000213B2 publication Critical patent/JP5000213B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、型位置センサを用いずに適切な型締力を精度よく設定することのできる型締力設定方法を提供することを課題とする。
【解決手段】型締装置10により所定の大きさの型締力を金型11に加え、金型11に樹脂を充填しながら型締力センサ18による型締力の検出値の変化を検出する。検出された変化に基づいて、金型11に加えるべき型締力の値を設定する。所定の大きさの型締力の値は、型締装置10により発生できる型締力の最大値とし、型締力の値の変化が検出されなかった場合、所定の大きさの型締力の値を徐々に低減しながら型締力の値の変化を繰り返して検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は型締力設定方法に係わり、特に射出成形機の型締装置で発生する型締力を設定するめ型締力設定方法に関する。
射出成形機では、型締装置により金型に型締力を加えた状態で、金型に溶融樹脂を注入し、金型内で溶融樹脂を固化させて成形品とする。金型に型締力を加えるのは、溶融樹脂の樹脂圧に負けて金型が開かないようにするためである。
通常、金型の型締力は成形機の操作者が設定する。型締力が不足すると成形中に金型が開いて成形品にバリが発生するため、型締力は強めに設定することが多い。必要な型締力は金型によって異なるが、安全をみて型締装置で発生できる最大型締力を加えている場合も多い。
ところが、金型の寿命は型締力により左右され、大きな型締力を加えるほど金型の寿命は短くなる。したがって、過大な型締力に設定すると金型の寿命を不必要に短くしてしまう。そこで、適切な型締力を設定するために、樹脂を充填した際の固定金型に対する可動金型の位置を検出し、この検出値に基づいて適切な型締力を設定する方法が提案されている(例えば、特許文献1,特許文献2参照。)。
この型締力設定方法では、型位置センサを可動金型と固定金型の間や可動プラテンと固定プラテンの間に取り付け、成形中の金型の位置を検出し、検出した位置に基づいて、適切な型締力を判断する。
特開平6−64010号公報 特開平10−113963号公報
上述の特許文献1及び特許文献2に開示された型締力設定方法では、型位置センサを金型や型締装置に取り付けて金型の位置を検出する必要がある。型位置センサとしては、例えば光学式リニヤエンコーダやマグネットスケール等を用いることができる。
適正な型締力を得ようとすると、型位置センサにより金型の開きの程度を精密に測定する必要があり、例えば、金型の開きをミクロン単位で検出する必要がある。型位置センサを用いる場合、金型や型締装置の可動部分に取り付ける必要があり、ミクロン単位の精度を確保することが難しいといった問題が発生するおそれがある。また、型位置センサを金型あるいは型締装置に取り付けること自体が難しいといった問題が発生することもある。さらに、型位置センサは比較的高価なセンサであり、型位置センサの分、成形機のコストが上昇するといった問題もある。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、型位置センサを用いずに適切な型締力を精度よく設定することのできる型締力設定方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、型締装置により金型に加える型締力を設定するための型締力設定方法であって、該型締装置により所定の大きさの型締力を該金型に加え、前記金型に樹脂を充填しながら型締力センサによる型締力の検出値の変化を検出し、検出された変化に基づいて、前記金型に加えるべき型締力の値を設定することを特徴とする型締力設定方法が提供される。
本発明による型締力設定方法において、前記所定の大きさの型締力の値は、前記型締装置により発生できる型締力の最大値であり、型締力の値の変化が検出されなかった場合、前記所定の大きさの型締力の値を徐々に低減しながら型締力の値の変化を繰り返して検出することが好ましい。また、前記型締力センサは、前記型締装置のタイバーの伸びを測定して型締力を検出するタイバーセンサであることが好ましい。
本発明によれば、従来のように位置センサを取り付けて実際の型開量を測定しながら、型締力の最適な値を判定する作業に比べ、型締力センサの検出値の変化を検出するだけで簡単に型締力の最適値を求めることができ、容易に型締力を精度よく設定することができる。
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明による型締力設定方法を用いて型締力を設定することのできる型締装置の一例について、図1を参照しながら説明する。図1は本発明による型締力設定方法を用いて型締力を設定することのできる型締装置の側面図である。
図1において、射出成形機の型締装置10は、フレーム17と、フレーム17に固定された固定プラテン12と、固定プラテン12との間に所定の距離を置いてフレーム17に対して移動可能に配設されたトグルサポート15とを具備する。トグルサポート15はトグル式型締装置支持装置として機能する。固定プラテン12とトグルサポート15との間には、複数(例えば、四本)のガイド手段としてのタイバー16が延在している。
可動プラテン13は、固定プラテン12に対向して配設され、タイバー16に沿って進退(図における左右方向に移動)可能に配設された可動金型支持装置として機能する。金型装置11は、固定金型11aと可動金型11bとから成る。固定金型11aは、固定プラテン12における可動プラテン13と対向する金型取付面に取り付けられる。一方、可動金型11bは、可動プラテン13における固定プラテン12と対向する金型取付面に取り付けられる。
なお、可動プラテン13の後端 (図における左端) には図示されないエジェクタピンを移動させるための駆動装置が取り付けられてもよい。
可動プラテン13とトグルサポート15との間には、トグル式型締装置としてのトグル機構20が取り付けられる。トグルサポート15の後端にはトグル機構20を作動させる型締用駆動源としての型締モータ26が配設される。型締モータ26は、回転運動を往復運動に変換するボールねじ機構等から成る図示されない運動方向変換装置を備え、駆動軸25を進退(図における左右方向に移動)させることによって、トグル機構20を作動させることができる。なお、型締モータ26は、サーボモータであることが,好ましく、回転数を検出するエンコーダとしての型開閉位置センサ27を備える。
上述のトグル機構20は、駆動軸25に取り付けられたクロスヘッド24、クロスヘッド24に揺動可能に取り付けられた第2トグルレバー23、トグルサポート15に揺動可能に取り付けられた第1トグルレバー21、及び、可動プラテン13に揺動可能に取り付けられたトグルアーム22を有する。第1トグルレバー21と第2トグルレバー23との間、及び、第1トグルレバー21とトグルアーム22との間は、それぞれ、リンク結合される。なお、トグル機構20は、いわゆる、内巻五節点ダブルトグル機構であり、上下が対称の構成を有する。
型締モータ26が駆動して、クロスヘッド24を進退させることによって、トグル機構20を作動させることができる。この場合、クロスヘッド24を前進(図における右方向に移動)させると、可動プラテン13が前進させられて型閉が行われる。そして、型締モータ26による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、その型締力によって型締が行われる。
トグルサポート15の後端(図における左端)には、固定プラテン12に対するトグルサポート15の位置を調整するために、型締位置調整装置35が配設される。トグルサポート15には、タイバー挿通孔(図示せず)が複数、例えば、四つ形成され、タイバー16の図における左端が、それぞれのタイバー挿通孔に挿入される。なお、タイバー16の右端は、固定ナット16aによって固定プラテン12に固定されている。
タイバー16は、図における左端の外周にねじが形成されたねじ部36を有し、調整ナット37がそれぞれのタイバー16のねじ部36に螺合される。なお、調整ナット37は、トグルサポート15の後端に回転可能に、かつ、タイバー16の軸方向に移動不能に取り付けられる。また、調整ナット37の外周には被駆動用歯車37aが取り付けられている。
トグルサポート15の後端における上方部には、型締位置調整用駆動源としての型厚モータ31が配設される。型厚モータ31の回転軸には、駆動用歯車33が取り付けられている。調整ナット37の被駆動用歯車37a及び駆動用歯車33の周囲には、チェーン、歯付きベルト等の駆動用線状体34が架け回されている。そのため、型厚モータ31を駆動して、駆動用歯車33を回転させると、それぞれのタイバー16のねじ部36に螺合された調整ナット37が同期して回転させられる。これにより、型厚モータ31を所定の方向に所定の回転数だけ回転させて、トグルサポート15を所定の距離だけ進退させることができる。なお、型厚モータ31は、サーボモータであることが好ましく、回転数を検出するエンコーダとしての型締位置センサ32を備える。
型厚モータ31の回転を調整ナット37に伝達する手段は、それぞれのタイバー16のねじ部36に螺合された調整ナット37が同期して回転させられるものであれば、いかなるものであってもよい。例えば、駆動用線状体34に代えて、駆動用歯車33及び駆動用歯車33のすべてに噛(か)み合う大径の歯車をトグルサポート15の後端に回転可能に配設することとしてもよい。
また、本実施形態では、タイバー16の一つに型締力センサ18が配設される。型締力センサ18は、タイバー16の歪み(主に、伸び)を検出するセンサである。タイバー16には、型締の際に型締力に対応して引張力が加わり、型締力に比例して僅かではあるが伸長する。したがって、タイバー16の伸び量を型締力センサ18により検出することで、金型装置11に実際に印加されている型締力を知ることができる。
上述の型締力センサ18、型開閉位置センサ27、型締モータ26及び型厚モータ31は制御装置19に接続され、型締力センサ18及び型開閉位置センサ27から出力される検出信号は制御装置19に送られる。制御装置19は、検出信号に基づいて型締モータ26及び型厚モータ31の動作を制御する。
ここで、通常の成形時における動作について説明する。型締モータ26を正方向に駆動させると、ボールねじ軸25が正方向に回転させられ、図1に示されるように、ボールねじ軸25は前進(図1における右方向に移動)させられる。それに伴って、クロスヘッド24が前進させられ、トグル機構20が作動させられると、可動プラテン13が前進させられる。
可動プラテン13に取り付けられた可動金型11bが固定金型11aと接触すると(型閉状態)、型締工程に移行する。型締工程では、型締モータ26を更に正方向に駆動することで、トグル機構20によって金型11に型締力が発生させられる。
そして、図示されない射出装置に設けられた射出駆動部が駆動されてスクリュが前進することにより、金型11内に形成されたキャビティ空間に溶融樹脂が充填される。型開きを行なう場合、型締モータ26を逆方向に駆動すると、ボールねじ軸25が逆方向に回転させられる。それに伴って、クロスヘッド24が後退させられ、トグル機構20が作動されると、可動プラテン13が後退させられる。
型開工程が完了すると、図示されないエジェクタ駆動部が駆動され、可動プラテンに取り付けられたエジェクタ装置が作動する。これにより、エジェクタピンが突き出され、可動金型11b内の成形品は可動金型11bより突き出される。また、エジェクタ駆動部の駆動と同時に、図示されない把持手段としての成形品取出機が駆動され、成形品取出機のアームが固定金型11aと可動金型11bとの間に進入し、成形品取出位置で停止する。そして、エジェクタピンの前進により可動金型11bから突き出された成形品は成形品取出機のアームにより把持されて取り出され、射出成形機の外に設けられたコンベア装置まで搬送される。
ところで、一般のトグル機構を利用した型締装置と同様に、トグル機構20が発生する型締力は、固定プラテン12、トグルサポート15及びタイバー16を含む型締装置10全体のばね定数、すなわち、型締剛性を比例定数として変化する。なお、型締装置10においては、タイバー16の剛性が他の部材と比較して低いので、型締剛性はタイバー16の剛性に等しいと考えることができる。したがって、トグル機構20が発生する型締力は、タイバー16の剛性としてのばね定数を比例定数として、金型装置10の型閉から型締完了までにトグルサポート15が固定プラテン12に対して移動する量に比例して変化すると言える。すなわち、固定プラテン12、トグルサポート15等の部材の剛性が十分に高いので、型締装置10が発生する型締力は、実質的に、四本のタイバー16が弾性変形して伸びることによって発生し、該タイバー16の伸び量に比例すると言える。
次に、本実施形態による型締力設定方法について説明する。
本実施形態では、適切な型締力を検出するために、タイバー16に取り付けられた型締力センサ18(タイバーセンサとも称する)を用いる。型締力センサ18は成形中の型締力を検出するために設けられたセンサであり、本実施形態では、もともと備わっている型締力センサ18の検出値に基づいて型締力の適正値を判断して設定する。
型締力の適正値とは、成形品にバリが発生しない程度に強く、且つ必要以上に強すぎないような値である。このような型締力の適正値を求めることは、型締力を必要最小限の大きさに押さえて金型の寿命を不必要に短くしないために重要である。
いま、必要な最小の型締力が50トンの金型を用いるとする。この場合、金型に50トンの型締力を加えて成形を行うと、問題となるようなバリの発生の無い成形品を成形することができ、型締力が50トンより小さくなると、バリの発生が目立ち始める。つまり、不良品が成形される。金型に50トン以上の例えば60トンの締付力を加えることは、必要以上の型締力を加えていることとなる。必要最低限の型締力しか発生していない場合は、型締力がかかった状態、つまりトグルが伸びた状態で樹脂が充填されると、型締力の反力にさらに樹脂圧が加わることでトグルが伸びたままの状態でトグルサポート15が後退し、タイバーがさらに引っ張られた状態となる。したがって、このときのタイバーの伸びを検出することで、金型の開き具合を知ることができる。しかし、上述の場合で例えば必要以上の型締力として70トンを加えているような場合、型締力を加えた時点においてすでに必要以上の型締力の反力でタイバーが引っ張られてトグルサポート15が後退しており、樹脂圧が加わってもそれ以上タイバーが伸びることはない。
図2は、上述の金型に対して型締装置により発生する型締力を型締力センサ18で検出した際の、型締力センサ18の検出値の変化を示すグラフである。また、図3は上述の金型に加える型締力を変化させた場合における、型締力センサ(タイバーセンサ)18の検出値と、充填・保圧中の金型の開き量(型開量)を示す図である。
まず、金型に100トンの型締力を加えるように型締装置を設定し、型締力の設定値を100トンとして成形を行った場合、図2に示すように、型締力センサ(タイバーセンサ)18による型締力の検出値は、樹脂の充填・保圧中も100トンのまま一定である。これは、金型内部に樹脂が充填されて樹脂充填圧が加わっても、型締力が強いので樹脂充填圧に負けることなく、金型が開かないことを示している。型締力センサ18はタイバー16の伸びを検出して伸びの値を型締力に換算しているので、タイバー16の伸び量は100トンの型締力を加えた際の伸び量で一定であり、変化していないことを示している。このときのタイバー16の伸び量は、図3の100トンの欄に示すように0.6mmであり、金型は開いていないため、型開量は0μmである。
ここで、型締力の設定値を100トンから10トンづつ段階的に小さくして成形を行った場合、図3に示すように、70トンまでは型開量は0μmである。したがって、図2に示すように、型締力の設定値が70トンまでは、型締力の検出値は、樹脂の充填・保圧中も一定である。すなわち、型締力が強いので樹脂充填圧に負けることなく、金型が開かないことを示している。なお、図3に示すように、型締力の設定値を10トンずつ減らしていくと、タイバーセンサの検出値はそれに比例して0.060mmずつ小さくなることがわかる。
型締力の設定値を60トンとして成形を行うと、図2に示すように、型締力の検出値が樹脂の充填・保圧中に僅かに上昇する。型締力の検出値が上昇するということは、タイバー16の伸び量が増加したことであり、これに伴い金型が僅かに開いたことを示している。図3では60トンにおけるタイバーセンサの検出値は0.361mmであり、金型が開かなかった場合は0.360mmで一定となるはずであるのに対して、0.001mmだけ金型が開いたこととなる。なお、図3におけるタイバーセンサの検出値は、充填・保圧中の検出値の最大値である。図2に示すように、60トンの型締力の設定値のときには、型締力はほぼ一定であるが、保圧開始付近において、僅かに検出値が上昇している。この検出値の上昇分が、図3における型開量1μm(上述の0.001mm)に相当する。図2において、充填開始から保圧完了までの樹脂充填圧が一点鎖線で示されている。型締力の検出値の上昇は、保圧開始付近で樹脂充填圧が最大になり、型締力が樹脂充填圧に負けて金型が開いたことを示している。
ここで、型開量とバリの発生との関係について調べたところ、型開量がある値、例えば5μmまでは、バリの発生はほとんどなく、この程度金型が開いても実用上問題ないことがわかった。したがって、型締力の設定値が60トンのときの型開量1μmは実用上問題のない型開量であるといえる。許容できる型開量の値、すなわちバリの発生が実用上問題のない程度であるときの型開量の値は5μmに限定されず、用いる金型の大きさや種類、あるいはその金型で成形する成形品の形状や樹脂材質等、様々な条件によって変化する。したがって、許容できる型開量の値は予め実機により調べておくことが好ましい。本実施形態で用いている金型の許容できる型開量の値は5μmとする。
型締力の設定値を60トンとした後に、更に10トン減らして50トンとすると、図2に示すように、タイバーセンサの検出値の上昇は大きくなる。このときの、タイバーセンサの検出値は、図3に示すように0.305mmであり、型開量は5μmとなる。これにより、型締力の設定値を50トンとしたときの型開量が、許容できる型開量5μmとなることがわかる。したがって、この状態で良品が得られるのであれば、上述の金型にとって型締力の最適な値は50トンであると推定でき、以後の実際の成形において、型締装置で発生する型締力を50トンに設定すればよいことがわかる。
以上のように、本実施形態による型締力設定方法では、許容できる型開量を予め設定しておき、型締力を大きな値(例えば型締装置により発生する型締力の最大値)から徐々に減らしながら成形を行い、型締力の検出値から求められる型開量が上述の許容できる型開量となるときの型締力の設定値を、型締力の最適な値として設定する。
すなわち、型締装置により所定の大きさの型締力(例えば100トン、90トン、80トン、・・・)を金型に加え、金型に樹脂を充填しながら型締力センサにより型締力の検出値の変化を検出し、検出値の変化に基づいて、金型に加えるべき型締力の値を設定する。所定の大きさの型締力は、型締力の最適な値より十分に大きいことが望ましく、十分に大きな型締力から徐々に減らしながら、型締力の変化を検出することができる。このように十分に大きな型締力として、型締装置が発生できる型締力の最大値(最大型締力)から始めることとしてもよい。これにより、従来のように位置センサを取り付けて実際の型開量を測定しながら、型締力の最適な値を判定する作業に比べ、タイバーセンサの検出値の変化を検出するだけで簡単に型締力の最適値を求めることができ、容易に型締力を設定することができる。
本発明による型締力設定方法を用いて型締力を設定することのできる型締装置の側面図である。 型締装置により発生する型締力を型締力センサで検出した際の、型締力センサの検出値の変化を示すグラフである。 型締力を変化させた場合における、タイバーセンサの検出値と、充填・保圧中の型開量を示す図である。
符号の説明
10 型締装置
11 金型装置
12 固定プラテン
13 可動プラテン
15 トグルサポート
16 タイバー
18 型締力センサ
19 制御装置
20 トグル機構
26 型締モータ
27 型開閉位置センサ
31 型厚モータ
32 型締位置センサ

Claims (3)

  1. 型締装置により金型に加える型締力を設定するための型締力設定方法であって、
    該型締装置により所定の大きさの型締力を該金型に加え、
    前記金型に樹脂を充填しながら型締力センサによる型締力の検出値の変化を検出し、
    検出された変化に基づいて、前記金型に加えるべき型締力の値を設定する
    ことを特徴とする型締力設定方法。
  2. 請求項1記載の型締力設定方法であって、
    前記所定の大きさの型締力の値は、前記型締装置により発生できる型締力の最大値であり、
    型締力の値の変化が検出されなかった場合、前記所定の大きさの型締力の値を徐々に低減しながら型締力の値の変化を繰り返して検出する
    ことを特徴とする型締力設定方法。
  3. 請求項1記載の型締力設定方法であって、
    前記型締力センサは、前記型締装置のタイバーの伸びを測定して型締力を検出するタイバーセンサであることを特徴とする型締力設定方法。
JP2006178472A 2006-06-28 2006-06-28 型締力設定方法 Active JP5000213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006178472A JP5000213B2 (ja) 2006-06-28 2006-06-28 型締力設定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006178472A JP5000213B2 (ja) 2006-06-28 2006-06-28 型締力設定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008006651A true JP2008006651A (ja) 2008-01-17
JP5000213B2 JP5000213B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=39065300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006178472A Active JP5000213B2 (ja) 2006-06-28 2006-06-28 型締力設定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5000213B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010111006A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の型締力設定方法
DE102012005268A1 (de) 2011-03-15 2012-10-04 Fanuc Corporation Formklemmkrafteinstellungsverfahren und Formklemmkrafteinstellungsvorrichtung für eine Spritzgussmaschine
DE102012018749A1 (de) 2011-09-29 2013-04-04 Fanuc Corporation Verfahren zum Vorgeben der Zuhaltekraft einer Spritzgussform und Vorrichtung zum Vorgeben der Zuhaltekraft einer Spritzgussform für eine Spritzgießmaschine
JP2013199100A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
DE102015000219A1 (de) 2014-01-15 2015-07-16 Fanuc Corporation Formklemmkrafteinstellvorrichtung und -Verfahren für eine Spritzgiessmaschine
WO2015186417A1 (ja) * 2014-06-04 2015-12-10 オリンパス株式会社 樹脂成形品の射出成形方法と型締め力の特定方法
DE102009037697B4 (de) * 2008-08-20 2017-01-05 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Formschließsteuervorrichtung und Formschließsteuerverfahren
WO2021002038A1 (ja) * 2019-07-04 2021-01-07 東芝機械株式会社 射出成形機およびその制御方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6967566B2 (ja) 2019-09-20 2021-11-17 日精樹脂工業株式会社 射出成形機とバリ不良抑止方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60125620A (ja) * 1983-12-13 1985-07-04 Fanuc Ltd 型締力検出方法
JPH04112024A (ja) * 1990-09-03 1992-04-14 Japan Steel Works Ltd:The 射出成形機の型緩め方法およびその装置
JPH05293862A (ja) * 1992-04-21 1993-11-09 Mitsubishi Electric Corp モールド成形装置の型締力検出方法および型締力検出装置
JPH06126800A (ja) * 1992-10-21 1994-05-10 Toyo Mach & Metal Co Ltd 成形機における型締力の調整方法
JPH0866951A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機の制御方式
JPH10113963A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の型締力設定方法
JP2000102957A (ja) * 1998-09-30 2000-04-11 Nissei Plastics Ind Co 型締機構のタイバー伸長測定装置
JP2003320569A (ja) * 2002-05-01 2003-11-11 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の型締力設定方法及び型締方法
JP2004160682A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Nissei Plastics Ind Co 射出成形方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60125620A (ja) * 1983-12-13 1985-07-04 Fanuc Ltd 型締力検出方法
JPH04112024A (ja) * 1990-09-03 1992-04-14 Japan Steel Works Ltd:The 射出成形機の型緩め方法およびその装置
JPH05293862A (ja) * 1992-04-21 1993-11-09 Mitsubishi Electric Corp モールド成形装置の型締力検出方法および型締力検出装置
JPH06126800A (ja) * 1992-10-21 1994-05-10 Toyo Mach & Metal Co Ltd 成形機における型締力の調整方法
JPH0866951A (ja) * 1994-08-31 1996-03-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機の制御方式
JPH10113963A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の型締力設定方法
JP2000102957A (ja) * 1998-09-30 2000-04-11 Nissei Plastics Ind Co 型締機構のタイバー伸長測定装置
JP2003320569A (ja) * 2002-05-01 2003-11-11 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の型締力設定方法及び型締方法
JP2004160682A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Nissei Plastics Ind Co 射出成形方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009037697B4 (de) * 2008-08-20 2017-01-05 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Formschließsteuervorrichtung und Formschließsteuerverfahren
JP2010111006A (ja) * 2008-11-06 2010-05-20 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の型締力設定方法
DE102012005268A1 (de) 2011-03-15 2012-10-04 Fanuc Corporation Formklemmkrafteinstellungsverfahren und Formklemmkrafteinstellungsvorrichtung für eine Spritzgussmaschine
DE102012018749B4 (de) * 2011-09-29 2015-10-22 Fanuc Corporation Verfahren zum Vorgeben der Zuhaltekraft einer Spritzgussform und Vorrichtung zum Vorgeben der Zuhaltekraft einer Spritzgussform für eine Spritzgießmaschine
DE102012018749A1 (de) 2011-09-29 2013-04-04 Fanuc Corporation Verfahren zum Vorgeben der Zuhaltekraft einer Spritzgussform und Vorrichtung zum Vorgeben der Zuhaltekraft einer Spritzgussform für eine Spritzgießmaschine
US9724863B2 (en) 2012-03-26 2017-08-08 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Injection molding machine
JP2013199100A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Sumitomo Heavy Ind Ltd 射出成形機
DE102015000219A1 (de) 2014-01-15 2015-07-16 Fanuc Corporation Formklemmkrafteinstellvorrichtung und -Verfahren für eine Spritzgiessmaschine
US9597827B2 (en) 2014-01-15 2017-03-21 Fanuc Corporation Mold clamping force setting device and mold clamping force setting method of injection molding machine
DE102015000219B4 (de) * 2014-01-15 2019-11-14 Fanuc Corporation Formklemmkrafteinstellvorrichtung und -Verfahren für eine Spritzgießmaschine
WO2015186417A1 (ja) * 2014-06-04 2015-12-10 オリンパス株式会社 樹脂成形品の射出成形方法と型締め力の特定方法
WO2021002038A1 (ja) * 2019-07-04 2021-01-07 東芝機械株式会社 射出成形機およびその制御方法
JP2021011049A (ja) * 2019-07-04 2021-02-04 芝浦機械株式会社 射出成形機およびその制御方法
CN114007836A (zh) * 2019-07-04 2022-02-01 芝浦机械株式会社 注射成型机及其控制方法
JP7266478B2 (ja) 2019-07-04 2023-04-28 芝浦機械株式会社 射出成形機およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5000213B2 (ja) 2012-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5000213B2 (ja) 型締力設定方法
JP4477546B2 (ja) 成形条件設定方法
JP4668261B2 (ja) 成形条件設定方法及び射出成形機の制御方法
CN108068282B (zh) 成型机
JP2011183705A (ja) 射出成形機及び射出成形方法
JP4108906B2 (ja) 射出成形機における異常検知方法
CN108698292B (zh) 注射成型机
CN1974181A (zh) 模具夹持设备的异常检测装置
JP2008001028A (ja) 射出成形機の異常検出方法
US6595766B2 (en) Die clamping apparatus, die clamping force measurement method and die clamping force adjustment method
JP2004249637A (ja) 成形機用自動型締力調整装置
JP5882189B2 (ja) 射出成形機
JP2007098832A (ja) トグル式型締装置の型厚調整方法
JP2007001049A (ja) 成型条件設定方法
JP4689559B2 (ja) 型締装置及び型締装置の制御方法
JP2008074114A (ja) 射出成形機の制御方法
JP4860732B2 (ja) 型厚調整方法
JP4842645B2 (ja) 射出成形機及び射出成形機に設けられた圧力検出器の異常を検出する方法
JP3892852B2 (ja) 電動射出成形機の負荷検出装置
JP5265219B2 (ja) インサート成形方法
JP4964313B2 (ja) 成形条件設定方法及び型締装置
JP3822774B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力調整方法
JP4727477B2 (ja) 型締力制御方法
JP2008119834A (ja) 発泡樹脂成形機及びその運転方法
JP5485192B2 (ja) 型締力の適否判定方法および型締力調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5000213

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3