JP2008131273A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2008131273A
JP2008131273A JP2006313183A JP2006313183A JP2008131273A JP 2008131273 A JP2008131273 A JP 2008131273A JP 2006313183 A JP2006313183 A JP 2006313183A JP 2006313183 A JP2006313183 A JP 2006313183A JP 2008131273 A JP2008131273 A JP 2008131273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
defect
defective
value
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006313183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4305777B2 (ja
Inventor
Junichi Aoki
純一 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2006313183A priority Critical patent/JP4305777B2/ja
Priority to US11/866,717 priority patent/US7876369B2/en
Priority to TW096137091A priority patent/TW200904160A/zh
Priority to CNB2007101927857A priority patent/CN100574377C/zh
Publication of JP2008131273A publication Critical patent/JP2008131273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4305777B2 publication Critical patent/JP4305777B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/68Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise applied to defects

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】画素の欠陥の補正を、より適切に行う。
【解決手段】欠陥検出部103において、複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値を画素値とする最大値画像データと、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出し、欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素を選択して、欠陥データテーブルに登録する。これにより、欠陥補正部101では、欠陥レベルが高い欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行う。本発明は、例えば、ディジタルスチルカメラ等に適用できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関し、特に、例えば、スチルカメラやビデオカメラにおける画素の欠陥の補正を、より適切に行うことができるようにする画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
例えば、ディジタルスチルカメラやディジタルビデオカメラ等のカメラでは、CCD(Charged Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージャに代表される画像センサ(固体撮像素子)によって、画像の撮像、すなわち、光を電気信号に変換する光電変換が行われる。
ところで、画像センサには、画素の欠陥が生じることがあり、画像センサのある画素に欠陥がある場合には、画像センサが出力する画像の画素のうちの、欠陥がある画素の画素値が、本来の値とは異なる値となり、不自然な画像が得られることがある。
ここで、欠陥が生じるのは、「画像センサの画素」であり、画像センサの画素に欠陥があることによって、画像センサの、欠陥がある画素に相当する、画像センサが出力する「画像の画素」の画素値が、本来の値とは異なる値になるのであるが、本明細書等では、説明の便宜上、「画像センサの画素」に欠陥があることを、「画像の画素」に欠陥がある、とも表現する。
カメラにおいて、画素の欠陥に起因して、不自然な画像が得られることを防止するためには、欠陥がある欠陥画素を検出し、その欠陥画素の画素値を補正する必要がある。
欠陥画素を検出する欠陥検出の方法(欠陥検出方法)と、欠陥画素の画素値を補正する欠陥補正の方法(欠陥補正方法)としては、例えば、以下のような方法がある。
すなわち、欠陥検出方法としては、画像センサが撮像した画像(以下、適宜、撮像画像という)の各画素の画素値を、所定の閾値と比較することにより、欠陥画素であるかどうかを判定する方法がある。
また、欠陥補正方法としては、例えば、撮像画像の欠陥画素の周囲の画素の画素値を用い、適切なアルゴリズムにしたがって、補正後の画素値を求める方法や、欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベル等を用いて、補正後の画素値を求める方法がある。
ここで、欠陥検出において、撮像画像の画素の画素値と比較する所定の閾値としては、あらかじめ決定された固定の閾値を採用することもできるし、所定の閾値と画素値を比較する画素の周囲(周辺)(近傍)の画素の画素値に基づいて決定される可変の閾値を採用することもできる。
なお、撮像画像の画素の画素値を、所定の閾値と比較することにより、欠陥画素であるかどうかを判定する場合において、所定の閾値として、上述したような周辺の画素の画素値に基づいて決定される可変の閾値を採用することは、例えば、その可変の閾値と画素値を比較する画素を、注目画素として注目すると、注目画素の予測値を、注目画素の周辺の画素の画素値に基づいて決定し、その予測値と注目画素の画素値との差分が、あるマージンの範囲内の値であるかどうかによって、注目画素が欠陥画素であるかどうかの判定を行うことと等価である。
すなわち、例えば、いま、所定の閾値として、注目画素に隣接する1画素の画素値pに、固定の値のマージンCを加算して得られる可変の閾値p+Cを採用することとすると、注目画素の画素値vを、可変の閾値p+Cと比較し、注目画素の画素値vと可変の閾値p+Cとの大小関係によって、注目画素が欠陥画素であるかどうかの判定を行うことは、注目画素に隣接する1画素の画素値pを、注目画素の予測値に決定し、その予測値pと注目画素の画素値vとの差分v-pが、マージンCの範囲内の値であるかどうかによって、注目画素が欠陥画素であるかどうかの判定を行うことと等価である。
欠陥検出では、上述のように、撮像画像の画素の画素値と、所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて、画素が欠陥画素であるかどうか(画素に欠陥があるかどうか)を判定する。したがって、所定の閾値近辺の画素値を有する欠陥画素については、その画素値の揺らぎによって、欠陥があると判定される場合と、欠陥がないと判定される場合とがある。
そこで、欠陥検出の精度を向上させるために、画像センサによる複数回の撮像によって得られる複数の撮像画像の各位置の画素の画素値を、所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて、欠陥があるかどうかの判定を行い、欠陥があるとの判定がされた回数が所定の基準値(回数)以上の画素を、欠陥画素として検出する方法がある(例えば、特許文献1や2を参照)。
特開平04-115785号公報 特開2005-341244号公報
ところで、画素の欠陥には、常時欠陥と点滅欠陥とがある。常時欠陥がある画素(常時欠陥画素)は、常時、欠陥がある画素として振る舞うが、点滅欠陥がある画素(点滅欠陥画素)は、欠陥がある画素として振る舞うときと、欠陥がない画素として振る舞うときとがある。
上述の、欠陥があるとの判定された回数が所定の基準値以上の画素を、欠陥画素として検出する方法(以下、適宜、回数検出法という)では、点滅欠陥画素を検出し損なうことがある。
すなわち、欠陥がある画素として振る舞う頻度が高い、いわば点滅頻度が高い点滅欠陥画素は、回数検出法では、欠陥があると判定される回数が多くなり、欠陥画素として検出することができる。
しかしながら、欠陥がある画素として振る舞う頻度が少ない、いわば点滅頻度が低い点滅欠陥画素は、回数検出法では、欠陥があると判定される回数が少なくなって、欠陥画素として検出されないことがある。さらに、回数検出法では、上述の基準値の決め方によっても、点滅頻度が低い点滅欠陥画素が、欠陥画素として検出されないことがある。
したがって、回数検出法では、点滅頻度が高く、欠陥レベルの低い点滅欠陥画素と、点滅頻度が低く、欠陥レベルが高い点滅欠陥画素とがあった場合に、点滅頻度が高く、欠陥レベルの低い点滅欠陥画素は、欠陥画素として検出されるが、点滅頻度が低く、欠陥レベルが高い点滅欠陥画素は、欠陥画素として検出されないことになる。
その結果、欠陥画素として検出される、欠陥レベルが低い点滅欠陥画素の画素値は補正されるが、欠陥画素として検出されない、欠陥レベルが高い点滅欠陥画素の画素値は補正されないことになる。
しかしながら、欠陥レベルが高い欠陥画素と、欠陥レベルが低い画素とでは、撮像画像において、欠陥レベルが高い欠陥画素の方が目立ちやすいので、欠陥レベルが高い欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行うことが適切である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画素の欠陥の補正を、より適切に行うことができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、画像を撮像する撮像手段が出力する画像を処理する画像処理装置であり、欠陥がある欠陥画素を検出する欠陥検出手段と、前記欠陥検出手段で検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、前記撮像手段が出力する画像の画素の画素値を補正する欠陥補正手段とを備え、前記欠陥検出手段が、前記撮像手段による複数回の撮像によって得られる複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥がある欠陥画素、及び欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する白欠陥検出手段、又は、前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出する黒欠陥検出手段とのうちの少なくとも一方と、前記欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数の欠陥画素を選択し、その所定数の欠陥画素の欠陥データを、前記欠陥データテーブルに登録する欠陥画素選択手段とを有する。
本発明の一側面の画像処理方法、又はプログラムは、画像を撮像する撮像手段が出力する画像を処理する画像処理方法、又は画像処理を、コンピュータに実行させるプログラムであり、欠陥がある欠陥画素を検出する欠陥検出ステップと、前記欠陥検出ステップで検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、前記撮像手段が出力する画像の画素の画素値を補正する欠陥補正ステップとを含み、前記欠陥検出ステップが、前記撮像手段による複数回の撮像によって得られる複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥がある欠陥画素、及び欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する白欠陥検出ステップ、又は、前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出する黒欠陥検出ステップとのうちの少なくとも一方と、前記欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数の欠陥画素を選択し、その所定数の欠陥画素の欠陥データを、前記欠陥データテーブルに登録する欠陥画素選択ステップとを含む。
以上のような一側面の画像処理装置、画像処理方法、又はプログラムにおいては、欠陥がある欠陥画素が検出され、その欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、前記撮像手段が出力する画像の画素の画素値が補正される。欠陥画素の検出では、前記撮像手段による複数回の撮像によって得られる複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥がある欠陥画素、及び欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出すること、又は、前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出することのうちの少なくとも一方が行われる。そして、前記欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数の欠陥画素が選択され、その所定数の欠陥画素の欠陥データが、前記欠陥データテーブルに登録される。
なお、プログラムは、伝送媒体を介して伝送し、又は記録媒体に記録することができる。
本発明の一側面によれば、画素の欠陥の補正を、より適切に行うことができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の画像処理装置は、
画像を撮像する撮像手段(例えば、図1の画像センサ4)が出力する画像を処理する画像処理装置(例えば、図1のディジタルスチルカメラ)であり、
欠陥がある欠陥画素を検出する欠陥検出手段(例えば、図4の欠陥検出部103や、図28の欠陥検出部303)と、
前記欠陥検出手段で検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、前記撮像手段が出力する画像の画素の画素値を補正する欠陥補正手段(例えば、図4の欠陥補正部101や、図28の欠陥補正部201)と
を備え、
前記欠陥検出手段は、
前記撮像手段による複数回の撮像によって得られる複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥がある欠陥画素、及び欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する白欠陥検出手段(例えば、図5の白欠陥検出部121や、図29の白欠陥検出部321)、又は、前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出する黒欠陥検出手段(例えば、図5の黒欠陥検出部122や、図29の黒欠陥検出部322)とのうちの少なくとも一方と、
前記欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数の欠陥画素を選択し、その所定数の欠陥画素の欠陥データを、前記欠陥データテーブルに登録する欠陥画素選択手段(例えば、図5の欠陥画素選択部123や、図29の欠陥画素選択部323)と
を有する。
本発明の一側面の画像処理方法、又はプログラムは、
画像を撮像する撮像手段(例えば、図1の画像センサ4)が出力する画像を処理する画像処理方法、又は画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであり、
欠陥がある欠陥画素を検出する欠陥検出ステップ(例えば、図14や図31の欠陥検出処理)と、
前記欠陥検出ステップで検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、前記撮像手段が出力する画像の画素の画素値を補正する欠陥補正ステップ(例えば、図17や、図26、図27の欠陥補正処理)と
を含み、
前記欠陥検出ステップは、
前記撮像手段による複数回の撮像によって得られる複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥がある欠陥画素、及び欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する白欠陥検出ステップ(例えば、図14のステップS11や、図31のステップS151)、又は、前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出する黒欠陥検出ステップ(例えば、図14のステップS12や、図31のステップS152)とのうちの少なくとも一方と、
前記欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数の欠陥画素を選択し、その所定数の欠陥画素の欠陥データを、前記欠陥データテーブルに登録する欠陥画素選択ステップ(例えば、図14のステップS13及びS14や、図31のステップS153及びS154))と
を含む。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用したディジタルスチルカメラの一実施の形態の構成例を示している。
レンズ部1は、フォーカスやズームの調整その他用のレンズを有し、そこに入射する光を、絞り2及びシャッタ3を介して、画像センサ4上に集光する。
絞り2は、光が通過する開口部分の面積を調整することにより、レンズ部1から画像センサ4に入射する光の光量を調整する。シャッタ3は、画像センサ4に入射する光を遮断することにより、露光時間(露光量)を制御する。なお、シャッタ3を設けずに、絞り2に、シャッタ3の機能をも持たせるようにすることができる。
画像センサ4は、CCDやCMOSイメージャで構成され、画像を撮像し、対応する電気信号を出力する。すなわち、画像センサ4は、TG(Timing Generator)回路5からの駆動パルスにしたがって、そこに入射する光を受光し、その光を、受光量に応じた電気信号としての画像信号に変換する光電変換を行う。そして、画像センサ4において光電変換により得られた画像信号は、フロントエンド部6に供給される。
ここで、画像センサ4の、光を受光する受光面には、例えば、図示せぬ複数の色フィルタが配置されており、画像センサ4は、1画素につき、1色の画素値を有する、例えば、ベイヤ配列の画像信号を出力する。
TG回路5は、水平同期信号及び垂直同期信号に同期して、画像センサ4を駆動する駆動パルスを出力する。また、画像センサ4が、いわゆる電子シャッタの機能を有する場合には、TG回路5は、その電子シャッタの制御も行う。ここで、電子シャッタを高速又は低速で駆動することにより、露光量を制御することができる。
フロントエンド部6は、S/H(Sample/Hold)回路、GC(Gain Control)回路、及びA/D(Analog/Digital)変換回路等で構成され、画像センサ4からの画像信号に対して、前処理を施す。すなわち、フロントエンド部6は、画像センサ4からの画像信号に対して、ノイズの除去等のための相関二重サンプリング処理や、レベルを調整するためのゲインコントロール処理を施し、さらに、その結果得られるアナログの画像信号を、A/D変換して、ディジタル信号の画像データを出力する。フロントエンド部6が出力する画像データは、カメラシステムLSI(Large Scale Integration)7に供給される。
カメラシステムLSI7は、フロントエンド部6からの画像データに対して、欠陥補正や、ディジタルクランプ、ホワイトバランス、ガンマ補正、補間等の各種のカメラ信号処理を施し、RGB(Red, Green, Blue) の各値を、画素値として有する画像データを得て、画像モニタ8に供給する。さらに、カメラシステムLSI7は、RGBの画像データを、輝度信号Yと色差信号Cb,Crの画像データに変換する。
また、カメラシステムLSI7は、画像データを、必要に応じて、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等にしたがってエンコードし、その結果得られるエンコードデータを、画像メモリ9や外部記憶媒体10に供給する。
さらに、カメラシステムLSI7は、画像メモリ9や外部記憶媒体10からエンコードデータを読み出し、画像データにデコードして、画像モニタ8に供給する。
画像モニタ8は、例えば、液晶パネル等で構成され、カメラシステムLSI7から供給される画像データに対応して、画像を表示する。ユーザその他のディジタルスチルカメラを操作する操作者は、画像モニタ8に表示された画像を見ることにより、構図等を確認することができる。
画像メモリ9は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリであり、カメラシステムLSI7から供給されるエンコードデータや、カメラシステムLSI7が処理を行う上で必要なデータを、一時記憶する。
外部記憶媒体10は、図1のディジタルスチルカメラに対して着脱可能な半導体メモリであり、カメラシステムLSI7から供給されるエンコードデータを記憶する。外部記憶媒体10は、ディジタルスチルカメラから取りはずして、持ち運ぶことができる。
マイクロコンピュータ11は、ROM(Read Only Memory)13や不揮発性メモリ14に記憶されたプログラムを実行することにより、絞り2や、シャッタ3、TG回路5、フロントエンド部6、及びカメラシステムLSI7を制御する。
操作部12は、画像センサ4において撮像された画像データを、外部記憶媒体10に記憶するときに操作される図示せぬシャッタボタンや、ズームを調整するときに操作される図示せぬズームボタン、その他の操作者によって操作される各種のボタン等を有し、操作者の操作に対応した操作信号を、マイクロコンピュータ11に供給する。
ROM13は、マイクロコンピュータ11が実行するプログラムや、マイクロコンピュータ11が各種の処理を行う上で必要なデータを記憶している。
不揮発性メモリ14は、マイクロコンピュータ11が実行するプログラムを記憶する。また、不揮発性メモリ14は、マイクロコンピュータ11が各種の処理を行う上で必要なデータを記憶する。
図2は、図1のカメラシステムLSI7の構成例を示している。
カメラシステムLSI7は、カメラ信号処理部31、画像検波部32、マイクロコンピュータI/F(Interface)33、メモリI/F34、メモリコントローラ35、画像圧縮解凍部36、及びモニタI/F37から構成される。なお、カメラシステムLSI7を構成するカメラ信号処理部31ないしモニタI/F37のうちの必要なブロックどうしは、データバスや制御バス等のバスを介して、画像データや制御データ等のデータのやりとりをすることができるようになっている。
カメラ信号処理部31は、画像センサ4からフロントエンド部6を介して供給される画像データの欠陥補正を行う。さらに、カメラ信号処理部31は、画像データに対して、補間演算、フィルタ演算、マトリクス演算、輝度生成演算、色生成演算等のディジタル信号処理を施し、輝度信号と色差信号(色信号)とを画素値として有する画像データを生成する。
画像検波部32は、画像センサ4からフロントエンド部6を介して供給される画像データに基づいて、オートフォーカス(AF)、オートエキスポージャ(AE)、及びオートホワイトバランス(AWB)の各種カメラ制御処理において用いられる基準値を得るための検波処理を行う。
マイクロコンピュータI/F33は、マイクロコンピュータ11との間のインタフェースとして機能する。カメラシステムLSI7とマイクロコンピュータ11との間の画像データや制御データのやりとりは、マイクロコンピュータI/F33を介して行われる。
メモリI/F34は、画像メモリ9や外部記憶媒体10との間のインタフェースとして機能する。カメラシステムLSI7と、画像メモリ9又は外部記憶媒体10それぞれとの間の画像データ(エンコードデータを含む)のやりとりは、メモリI/F34を介して行われる。
メモリコントローラ35は、カメラシステムLSI7を構成するブロックどうしの間での画像データのやりとり(画像データが流れるデータバス)を制御する。
画像圧縮解凍部36は、そこに供給される画像データをエンコード(圧縮)し、エンコードデータを出力する。また、画像圧縮解凍部36は、そこに供給されるエンコードデータをデコード(伸張)し、画像データを出力する。
モニタI/F37は、そこに供給される画像データのフォーマットを、画像モニタ8(図1)の表示フォーマットに応じて変換し、そのフォーマットの変換後の画像データを、画像モニタ8に供給する。ここで、画像モニタ8が、例えば、NTSC(National Television System Committee)方式で、画像を表示する場合、モニタI/F37としては、NTSCエンコーダが採用される。
図3は、図2のカメラ信号処理部31の構成例を示している。
カメラ信号処理部31は、欠陥処理部51とディジタル信号処理部52とから構成される。
画像センサ4からフロントエンド部6を介してカメラ信号処理部31に供給される画像データは、欠陥処理部51に供給される。
欠陥処理部51は、画像センサ4からの画像データに対して、欠陥画素を検出する欠陥検出処理や、欠陥画素の画素値を補正する欠陥補正処理を、必要に応じて施し、ディジタル信号処理部52に供給する。
ディジタル信号処理部52は、欠陥処理部51からの画像データに対して、補間演算等のディジタル信号処理を施し、その結果得られる、輝度信号と色差信号とを画素値として有する画像データを出力する。
なお、欠陥処理部51及びディジタル信号処理部52は、マイクロコンピュータI/F33を介して、マイクロコンピュータ11から制御される。
また、操作者が、欠陥検出処理を行うように、操作部12を操作すると、その操作に対応した操作信号である欠陥検出指示信号が、操作部12から、マイクロコンピュータ11及びマイクロコンピュータI/F33を介して、欠陥処理部51に供給される。欠陥処理部51は、マイクロコンピュータI/F33から欠陥検出指示信号が供給されると、欠陥検出処理を行う。
図4は、図3の欠陥処理部51の第1の構成例を示している。
図4において、欠陥処理部51は、欠陥補正部101、欠陥データテーブル記憶部102、及び欠陥検出部103から構成される。
欠陥補正部101には、画像センサ4(図1)が出力する画像データ(以下、適宜、撮像画像データという)が、フロントエンド部6を介して供給される。欠陥補正部101は、欠陥データテーブル記憶部102に記憶された、欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、画像センサ4が出力する画像データの画素の画素値を補正する欠陥補正処理を行い、その欠陥補正処理の結果得られる画像データである補正画像データを、ディジタル信号処理部52(図3)に供給する。
欠陥データテーブル記憶部102は、欠陥検出部103で検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルを記憶する。
なお、欠陥データテーブル記憶部102としては、RAM(Random Access Memory)等の揮発性のメモリ、又は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-only Memory)を採用することができる。
但し、欠陥データテーブル記憶部102として、揮発性のメモリを採用する場合には、欠陥データテーブルを、例えば、図1の不揮発性メモリ14に記憶させておき、図1のディジタルスチルカメラの電源がオンにされるたびに、不揮発性メモリ14から、マイクロコンピュータ11(図1)及びマイクロコンピュータI/F33(図2)を介して、カメラ信号処理部31(図3)を構成する欠陥処理部51の欠陥データテーブル記憶部102に転送して記憶させる必要がある。
ここで、欠陥データテーブルを、図1の不揮発性メモリ14に記憶させておく場合には、欠陥データテーブルをエンコード(圧縮)して、不揮発性メモリ14に記憶させ、デコード(伸張)してから、欠陥データテーブル記憶部102に転送することができる。欠陥データテーブルのエンコードとデコードとは、例えば、マイクロコンピュータ11(図17)で行うことができる。
欠陥検出部103には、欠陥画素の検出に用いる画像データである検出対象画像データが供給される。ここで、検出対象画像データとしては、画像センサ4が出力する、欠陥補正処理が施される前の撮像画像データを採用することもできるし、画像センサ4が出力し、欠陥補正部101で欠陥補正処理が施された後の補正画像データを採用することもできる。
欠陥検出部103は、そこに供給される検出対象画像データを用いて、欠陥画素を検出し、その欠陥画素に関する欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部102の欠陥データテーブルに登録する欠陥検出処理を行う。
以上のように構成される欠陥処理部51では、欠陥検出処理と欠陥補正処理とが行われる。
すなわち、操作者が、欠陥検出処理を行うように、図1の操作部12を操作すると、その操作に対応した操作信号である欠陥検出指示信号が、操作部12から、マイクロコンピュータ11に供給される。
マイクロコンピュータ11は、操作部12から欠陥検出指示信号が供給されると、動作モードを、通常の画像を撮像する通常モードから、欠陥検出を行う欠陥検出モードにして、TG回路5(図1)を制御することにより、画像センサ4に複数回の撮像を連続して行わせる。
画像センサ4において複数回の撮像が行われることにより、その複数回の撮像によって得られる複数枚の撮像画像データ又は補正画像データが、複数枚の検出対象画像データとして、欠陥検出部103に供給される。
また、マイクロコンピュータ11は、マイクロコンピュータI/F33(図2)を介して、カメラ信号処理部31を構成する欠陥処理部51の欠陥検出部103を、欠陥検出処理を行うように制御する。
これにより、欠陥検出部103では、欠陥検出処理が行われる。すなわち、欠陥検出部103は、画像センサ4において複数回の撮像が行われることにより供給される複数枚の検出対象画像データを用い、欠陥画素を検出し、その欠陥画素に関する欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部102の欠陥データテーブルに登録する。
欠陥検出部103において、欠陥データが欠陥データテーブルに登録された後は、マイクロコンピュータ11は、動作モードを、欠陥検出モードから、通常モードに戻す。
なお、欠陥データテーブル記憶部102の欠陥データテーブルに、既に、欠陥データが登録されている場合、欠陥検出部103で新たに得られた欠陥データは、例えば、上書きする形で、欠陥データテーブルに登録される。
動作モードが通常モードである場合において、画像センサ4で撮像が行われ、撮像画像データが、欠陥補正部101に供給されると、欠陥補正部101は、欠陥補正処理を行う。
すなわち、欠陥補正部101は、欠陥データテーブル記憶部102に記憶された欠陥データテーブルに基づき、そこに供給される撮像画像データの画素の画素値を、必要に応じて補正し、その補正後の画像データである補正画像データを、ディジタル信号処理部52(図3)に供給する。
次に、図5は、図4の欠陥検出部103の構成例を示している。
欠陥検出部103は、白欠陥検出部121、黒欠陥検出部122、及び欠陥画素選択部123から構成される。
白欠陥検出部121は、最大値検出部130と欠陥画素検出部134とから構成され、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、画素値が本来の明るさよりも明るい値となる白欠陥がある欠陥画素(以下、適宜、白欠陥画素ともいう)、及びその欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する。
すなわち、最大値検出部130には、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データが供給される。最大値検出部130は、比較部131、画素選択部132、フレームメモリ133から構成され、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値を検出する。
具体的には、比較部131は、白欠陥検出部121に供給される検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、注目画素の画素値と、フレームメモリ133に既に記憶されている、注目画素の位置の画素値とを比較し、そのうちの大きい方の画素値を、画素選択部132に供給する。
画素選択部132には、比較部131から画素値が供給される他、白欠陥検出部121に供給される検出対象画像データのうちの注目画素の画素値が供給される。画素選択部132は、動作モードが欠陥検出モードとなってから供給される複数枚の検出対象画像データのうちの、1枚目の検出対象画像データについては、その検出対象画像データの注目画素の画素値を選択し、フレームメモリ133に供給する。
また、画素選択部132は、動作モードが欠陥検出モードとなってから供給される複数枚の検出対象画像データのうちの、2枚目以降の検出対象画像データについては、比較部131から供給される画素値を選択し、フレームメモリ133に供給する。
フレームメモリ133は、画素選択部132から供給される画素値を、注目画素の位置の画素値として記憶する。
欠陥画素検出部134は、フレームメモリ133に記憶された画素値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、白欠陥検出用の閾値以上の画素値(又は、より大きい画素値)を有する画素を、白欠陥画素として検出する。さらに、欠陥画素検出部134は、例えば、白欠陥画素の画素値から、白欠陥検出用の閾値を減算した減算値を、白欠陥画素の欠陥レベルとして求める。そして、欠陥画素検出部134は、白欠陥画素の位置を表す情報である欠陥座標と、欠陥レベルとを、その白欠陥画素の欠陥データとして、欠陥画素選択部123に供給する。
なお、白欠陥検出部121での白欠陥画素の検出には、例えば、シャッタ3(図1)を閉じて、画像センサ4で複数回の撮像を行うことによって得られる複数枚の検出対象画像データが、白欠陥検出用の検出対象画像データとして用いられる。
また、シャッタ3を閉じて、画像センサ4で撮像を行うことによって得られる画像データの各画素の画素値は、その画素が欠陥画素でなければ、黒レベルに相当する値となることから、白欠陥検出用の閾値としては、例えば、黒レベルとはみなすことができない値の最小値を採用することができる。
その他、白欠陥検出用の閾値としては、白欠陥検出用の閾値と画素値を比較する画素の周辺の画素を用いた所定の演算によって得られる値を採用することができる。
黒欠陥検出部122は、最小値検出部140と欠陥画素検出部144とから構成され、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、画素値が本来の明るさよりも暗い値となる黒欠陥がある欠陥画素(以下、適宜、黒欠陥画素ともいう)、及びその欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する。
すなわち、最小値検出部140には、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データが供給される。最小値検出部140は、比較部141、画素選択部142、フレームメモリ143から構成され、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値を検出する。
具体的には、比較部141は、黒欠陥検出部122に供給される検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、注目画素の画素値と、フレームメモリ143に既に記憶されている、注目画素の位置の画素値とを比較し、そのうちの小さい方の画素値を、画素選択部142に供給する。
画素選択部142には、比較部141から画素値が供給される他、黒欠陥検出部122に供給される検出対象画像データの注目画素の画素値が供給される。画素選択部142は、動作モードが欠陥検出モードとなってから供給される複数枚の検出対象画像データのうちの、1枚目の検出対象画像データについては、その検出対象画像データのうちの注目画素の画素値を選択し、フレームメモリ143に供給する。
また、画素選択部142は、動作モードが欠陥検出モードとなってから供給される複数枚の検出対象画像データのうちの、2枚目以降の検出対象画像データについては、比較部141から供給される画素値を選択し、フレームメモリ143に供給する。
フレームメモリ143は、画素選択部142から供給される画素値を、注目画素の位置の画素値として記憶する。
欠陥画素検出部144は、フレームメモリ143に記憶された画素値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、黒欠陥検出用の閾値以下の画素値(又は、より小さい画素値)を有する画素を、黒欠陥画素として検出する。さらに、欠陥画素検出部144は、例えば、黒欠陥検出用の閾値から、黒欠陥画素の画素値を減算した減算値を、黒欠陥画素の欠陥レベルとして求める。そして、欠陥画素検出部144は、黒欠陥画素の位置を表す情報である欠陥座標と、欠陥レベルとを、その黒欠陥画素の欠陥データとして、欠陥画素選択部123に供給する。
なお、黒欠陥検出部122での黒欠陥画素の検出には、例えば、シャッタ3(図1)を開いて、白い被写体(例えば、黒欠陥の検出のための白い紙など)の撮像を、画像センサ4で複数回行うことによって得られる複数枚の検出対象画像データが、黒欠陥検出用の検出対象画像データとして用いられる。
また、白い被写体の撮像を、画像センサ4で行うことによって得られる画像データの各画素の画素値は、その画素が欠陥画素でなければ、白レベルに相当する値となることから、黒欠陥検出用の閾値としては、例えば、白レベルとはみなすことができない値の最大値を採用することができる。
その他、黒欠陥検出用の閾値としては、黒欠陥検出用の閾値と画素値を比較する画素の周辺の画素を用いた所定の演算によって得られる値を採用することができる。
欠陥画素選択部123には、上述したように、白欠陥検出部121と黒欠陥検出部122のそれぞれから、欠陥画素の欠陥座標と欠陥レベルとを含む欠陥データが供給される。
欠陥画素選択部123は、欠陥データに含まれる欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数Nの欠陥画素を選択し、その所定数Nの欠陥画素の欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部102に供給して、その欠陥データテーブル記憶部102に記憶された欠陥データテーブルに登録する。
ここで、白欠陥検出部121と黒欠陥検出部122から供給される欠陥データ、つまり、欠陥画素の数が、所定数であるN個に満たない場合には、欠陥画素選択部123は、すべての欠陥画素を選択し、そのすべての欠陥画素の欠陥データを、欠陥データテーブルに登録する。
なお、所定数Nは、例えば、欠陥データテーブル記憶部102の記憶容量に基づいて決定することができる。
次に、図5の欠陥画素検出部134及び144が行う欠陥画素(白欠陥画素及び黒欠陥画素)の検出について説明する。
欠陥画素の検出には、固定の閾値が用いられる絶対欠陥検出と、可変の閾値が用いられる相対欠陥検出とがある。
図6を参照し、白欠陥検出用の閾値として、固定の閾値を用いて行われる、白欠陥画素の、絶対欠陥検出について説明する。
図6は、ベイヤ配列の画像データにおいて、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRの画素値を示している。
なお、5画素GL,RL,GC,RR,GRのうちの、画素GL,GC,GRは、G成分を、画素値として有する画素であり、画素RL,RRは、R成分を、画素値として有する画素である。
白欠陥画素の、絶対欠陥検出では、固定の閾値を白欠陥画素検出用の閾値として、注目画素の画素値と、白欠陥画素検出用の閾値である固定の閾値とが比較され、注目画素の画素値が固定の閾値以上である場合に、注目画素は、白欠陥画素として検出される。
図6では、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRのうちの、中心に位置する画素GCの画素値が、白欠陥画素検出用の閾値である固定の閾値以上になっており、したがって、画素GCは、白欠陥画素として検出される。
ここで、白欠陥画素検出用の閾値である固定の閾値としては、例えば、上述したように、黒レベルとはみなすことができない値の最小値を採用することができる。
また、白欠陥画素検出用の閾値である固定の閾値は、例えば、欠陥レベルの度数分布に基づいて決定することができる。
すなわち、図7は、欠陥レベルの度数分布を示している。
例えば、いま、欠陥レベルが高い順の少なくともN'個の欠陥画素の欠陥を補正して得られる画像の画質が、図1のディジタルスチルカメラの仕様として要求されることとすると、例えば、図1のディジタルスチルカメラを製造する工場等では、欠陥レベルの度数分布において、欠陥レベルが高い順に、N'個以上のN個の画素が、欠陥画素として検出されるように、白欠陥画素検出用の閾値として用いられる固定の閾値を決定することができる。
次に、図8を参照し、白欠陥検出用の閾値として、可変の閾値を用いて行われる、白欠陥画素の、相対欠陥検出について説明する。
図8は、図6と同様に、ベイヤ配列の画像データにおいて、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRの画素値を示している。
例えば、いま、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRのうちの、中心に位置する画素GCが、白欠陥検出用の閾値と画素値を比較する注目画素であるとすると、白欠陥画素の、相対欠陥検出では、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRのうちの、例えば、注目画素GCと同一の色成分であるG成分を画素値として有し、注目画素により近い2つの画素GL及びGRの画素値の平均値等が、注目画素GCの画素値の予測値として求められる。
さらに、注目画素GCの画素値の予測値と、マージンとしての固定値W(>0)とを加算した加算値が、白欠陥画素検出用の閾値である可変の閾値として求められる(決定される)。そして、注目画素GCの画素値と、白欠陥画素検出用の閾値である可変の閾値とが比較され、注目画素の画素値が可変の閾値以上である場合に、注目画素は、白欠陥画素として検出される。
図8では、注目画素である画素GCの画素値が、白欠陥画素検出用の閾値である可変の閾値以上になっており、したがって、画素GCは、白欠陥画素として検出される。
なお、図8では、注目画素の予測値を求めるのに、注目画素の周辺の画素のうちの、注目画素と同一の色成分を画素値として有する画素の画素値を用いることとしたが、注目画素の予測値は、その他、例えば、注目画素と異なる色成分を画素値として有する画素の画素値をも用いて求めることができる。
また、図8では、注目画素を含んで水平方向に並ぶ画素の画素値を用いて、注目画素の予測値を求めることとしたが、注目画素の予測値は、水平方向に並ぶ画素の他、例えば、注目画素を含んで垂直方向に並ぶ画素や、その他の任意の方向にある画素の画素値を用いて求めることができる。
すなわち、図9は、ベイヤ配列の画像データを示している。
例えば、G成分を画素値として有する画素Gmnが注目画素である場合においては、図9に示すように、その注目画素Gmnと同一のG成分を画素値として有する画素であって、注目画素Gmnの周辺にある画素、すなわち、例えば、注目画素Gmnから2画素分だけ上方向の位置にある画素Gm(n-2)、注目画素Gmnから2画素分だけ下方向の位置にある画素Gm(n+2)、注目画素Gmnから2画素分だけ左方向の位置にある画素G(m-2)n、及び注目画素Gmnから2画素分だけ右方向の位置にある画素G(m+2)nの4画素の平均値等を、注目画素の予測値とすることができる。
また、注目画素の予測値としては、注目画素の周辺の画素の画素値の単純な平均をとった値ではなく、重み付け平均をとった値を採用することができる。
すなわち、例えば、注目画素を中心として、水平方向に並ぶ幾つかの画素どうしの相関と、垂直方向に並ぶ幾つかの画素どうしの相関とを求め、水平方向に並ぶ幾つかの画素と、垂直方向に並ぶ幾つかの画素とのうちの、相関が大きい方に大きな重み(例えば、1、又は1に近い値)を付すとともに、相関が小さい方に小さな重み(例えば、0、又は0に近い値)を付し、水平方向に並ぶ幾つかの画素と、垂直方向に並ぶ幾つかの画素との画素値の重み付け平均をとった値を、注目画素の予測値として採用することができる。
次に、図10を参照し、黒欠陥検出用の閾値として、固定の閾値を用いて行われる、黒欠陥画素の、絶対欠陥検出について説明する。
図10は、図6と同様に、ベイヤ配列の画像データにおいて、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRの画素値を示している。
黒欠陥画素の、絶対欠陥検出では、固定の閾値を黒欠陥画素検出用の閾値として、注目画素の画素値と、黒欠陥画素検出用の閾値である固定の閾値とが比較され、注目画素の画素値が固定の閾値以下である場合に、注目画素は、黒欠陥画素として検出される。
図10では、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRのうちの、中心に位置する画素GCの画素値が、黒欠陥画素検出用の閾値である固定の閾値以下になっており、したがって、画素GCは、黒欠陥画素として検出される。
ここで、黒欠陥画素検出用の閾値である固定の閾値としては、例えば、上述したように、白レベルとはみなすことができない値の最大値を採用することができる。
また、黒欠陥画素検出用の閾値である固定の閾値は、例えば、図7で説明したように、欠陥レベルの度数分布に基づいて決定することができる。
次に、図11を参照し、黒欠陥検出用の閾値として、可変の閾値を用いて行われる、黒欠陥画素の、相対欠陥検出について説明する。
図11は、図6と同様に、ベイヤ配列の画像データにおいて、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRの画素値を示している。
例えば、いま、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRのうちの、中心に位置する画素GCが、黒欠陥検出用の閾値と画素値を比較する注目画素であるとすると、黒欠陥画素の、相対欠陥検出では、水平方向に連続して並ぶある5画素GL,RL,GC,RR,GRのうちの、例えば、注目画素GCと同一の色成分であるG成分を画素値として有し、注目画素により近い2つの画素GL及びGRの画素値の平均値等が、注目画素GCの画素値の予測値として求められる。
さらに、注目画素GCの画素値の予測値と、マージンとしての固定値-Bとを加算(B(>0)を減算)した加算値が、黒欠陥画素検出用の閾値である可変の閾値として求められる(決定される)。そして、注目画素の画素値と、黒欠陥画素検出用の閾値である可変の閾値とが比較され、注目画素の画素値が可変の閾値以下である場合に、注目画素は、黒欠陥画素として検出される。
図11では、注目画素である画素GCの画素値が、黒欠陥画素検出用の閾値である可変の閾値以下になっており、したがって、画素GCは、黒欠陥画素として検出される。
なお、黒欠陥検出でも、注目画素の予測値は、白欠陥検出で説明したように、注目画素の周辺の画素の画素に基づき、各種の方法で求めることができる。
次に、図12は、図4の欠陥データテーブル記憶部102に記憶される欠陥データテーブルの例を示している。
図12では、欠陥データテーブルには、欠陥画素の欠陥データとして、欠陥座標と欠陥レベルとが登録される。
次に、図13は、図4の欠陥補正部101の構成例を示している。
図13において、欠陥補正部101は、判定部161と補正部162とから構成される。
判定部161には、フロントエンド部6(図1)から撮像画像データが供給される。ここで、フロントエンド部6から判定部161には、撮像画像データの各画素の画素値が、その撮像画像データの各画素に同期して変化する、画素の座標に対応するカウント値とともに供給される。
判定部161は、撮像画像データの画素の画素値とともに供給されるカウント値と、欠陥データテーブル記憶部102に記憶された欠陥データテーブルの欠陥データとしての欠陥座標とを比較し、カウント値が、欠陥データテーブルのいずれかの欠陥座標と一致すると、そのカウント値とともに画素値が供給された画素(欠陥画素)を、画素値の補正をする補正対象画素として、その補正対象画素の画素値を補正することを指示する補正指示信号を、補正部162に供給する。
補正部162には、判定部161から補正指示信号から供給される他、フロントエンド部6から、判定部161に供給されるのと同一の撮像画像データが供給される。
補正部162は、そこに画素値が供給される撮像画像データの画素を、順次、注目画素として、注目画素に対して、判定部161から補正指示信号が供給されなかった場合、すなわち、注目画素が補正対象画素ではない場合、その注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素の画素値として出力する。
また、補正部162は、注目画素に対して、判定部161から補正指示信号が供給された場合、すなわち、注目画素が補正対象画素である場合、その注目画素、つまり、補正対象画素の画素値を補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素の画素値として出力する。
ここで、補正対象画素の画素値の補正は、例えば、その補正対象画素の周辺の画素から、補正対象画素の画素値の予測値を、例えば、相対欠陥検出で説明したようにして求め、その予測値に画素値を置き換えることによって行うことができる。
その他、例えば、補正対象画素である欠陥画素の欠陥レベルに基づき、その欠陥レベルに応じた値を、補正対象画素の画素値に乗算し、又は、画素値から減算する等の所定の演算を行うことによって、補正対象画素の画素値を補正することもできる。このように、画素値の補正に、欠陥レベルを用いる場合、欠陥レベルは、欠陥データテーブル記憶部102から判定部161を介して、補正部162に供給される。
なお、補正対象画素の画素値を補正する方法としては、上述した方法の他、補正対象画素の画素値を、異常な値から、適正(正常)な値に置換する任意の方法を採用することができる。
次に、図14のフローチャートを参照して、図5の欠陥検出部103で行われる欠陥検出処理について説明する。
図14の欠陥検出処理は、例えば、図1のディジタルスチルカメラの工場等において、出荷前等に行われる。
図5の欠陥検出部103では、ステップS11において、白欠陥検出部121が、白欠陥画素を検出する白欠陥検出処理を行い、その結果得られる白欠陥画素の欠陥データを、欠陥画素選択部123に供給して、ステップS12に進む。
ステップS12では、黒欠陥検出部122が、黒欠陥画素を検出する黒欠陥検出処理を行い、その結果得られる黒欠陥画素の欠陥データを、欠陥画素選択部123に供給して、ステップS13に進む。
ステップS13では、欠陥画素選択部123は、白欠陥検出部121と黒欠陥検出部122からの欠陥データに含まれる欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素を選択して、ステップS14に進む。ステップS14では、欠陥画素選択部123は、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素の欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部102に供給し、その欠陥データテーブル記憶部102に記憶された欠陥データテーブルに登録して、欠陥検出処理を終了する。
次に、図15のフローチャートを参照して、図5の白欠陥検出部121が図14のステップS11で行う白欠陥検出処理について説明する。
白欠陥検出処理では、ステップS21において、白欠陥検出部121のフレームメモリ133は、その記憶内容を初期化する。
ここで、白欠陥検出処理では、マイクロコンピュータ11(図1)が、TG回路5を制御することにより、画像センサ4に、所定の規定回数である複数回の撮像を連続して行わせる。
そして、白欠陥検出部121の最大値検出部130は、画像センサ4で撮像が行われることにより、白欠陥検出用の検出対象画像データが供給されると、その検出対象画像データを、比較部131と画素選択部132とに供給する。
比較部131は、検出対象画像データが供給されると、ステップS22において、その検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、注目画素の画素値と、フレームメモリ133に既に記憶されている、注目画素の位置の画素値とを比較し、そのうちの大きい方の画素値を、画素選択部132に供給する。
さらに、ステップS22では、画素選択部132は、比較部131から供給される画素値を、フレームメモリ133に供給し、注目画素の位置に対応するアドレスに、注目画素の位置の画素値として、上書きで記憶させる。
なお、比較部131及び画素選択部132に供給された検出対象画像データが、画像センサ4で行われる所定の規定回数の撮像のうちの1回目の撮像で得られた検出対象画像データである場合、画素選択部132は、ステップS22において、1回目の撮像で得られた検出対象画像データの各画素の画素値を、そのまま、フレームメモリ133に供給し、各画素の位置に対応するアドレスに記憶させる。
ステップS22において、検出対象画像データのすべての画素を注目画素として、フレームメモリ133の、注目画素の位置に対応するアドレスに、画素値が記憶されると、ステップS23に進み、比較部131は、所定の規定回数の撮像が終了したかどうかを判定する。
ステップS23において、所定の規定回数の撮像が終了していないと判定された場合、画像センサ4において、次の撮像が行われ、その撮像で得られた検出対象画像データが、比較部131及び画素選択部132に供給されるのを待って、ステップS22に戻り、以下、ステップS22及びS23の処理が繰り返される。
ここで、ステップS22及びS23の処理が繰り返されることにより、フレームメモリ133には、画像センサ4による所定の規定回数の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値が記憶される。このフレームメモリ133に記憶される、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値を画素値とする画像データを、以下、適宜、最大値画像データという。
ステップS23において、所定の規定回数の撮像が終了したと判定された場合、すなわち、フレームメモリ133に最大値画像データが記憶された場合、ステップS24に進み、欠陥画素検出部134は、フレームメモリ133に記憶された最大値画像データの各画素の画素値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、例えば、白欠陥検出用の閾値以上の画素値を有する画素を、白欠陥画素として検出する。
さらに、ステップS24では、欠陥画素検出部134は、最大値画像データの画素のうちの、白欠陥画素の画素値から、白欠陥検出用の閾値を減算した減算値を、白欠陥画素の欠陥レベルとして求め、白欠陥画素の位置を表す情報である欠陥座標と、欠陥レベルとを、白欠陥画素の欠陥データとして、欠陥画素選択部123に供給して、白欠陥検出処理を終了する。
ここで、図15の白欠陥検出処理において、最大値画像データの画素の画素値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、白欠陥画素を検出する方法としては、絶対欠陥検出、又は相対欠陥検出のうちのいずれをも採用することができる。
次に、図16のフローチャートを参照して、図5の黒欠陥検出部122が図14のステップS12で行う黒欠陥検出処理について説明する。
黒欠陥検出処理では、ステップS31において、黒欠陥検出部122のフレームメモリ143は、その記憶内容を初期化する。
ここで、黒欠陥検出処理では、マイクロコンピュータ11(図1)が、TG回路5を制御することにより、画像センサ4に、所定の規定回数である複数回の撮像を連続して行わせる。
そして、黒欠陥検出部122の最小値検出部140は、画像センサ4で撮像が行われることにより、黒欠陥検出用の検出対象画像データが供給されると、その検出対象画像データを、比較部141と画素選択部142とに供給する。
比較部141は、検出対象画像データが供給されると、ステップS32において、その検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、注目画素の画素値と、フレームメモリ143に既に記憶されている、注目画素の位置の画素値とを比較し、そのうちの小さい方の画素値を、画素選択部142に供給する。
さらに、ステップS32では、画素選択部142は、比較部141から供給される画素値を、フレームメモリ143に供給し、注目画素の位置に対応するアドレスに、注目画素の位置の画素値として、上書きで記憶させる。
なお、比較部141及び画素選択部142に供給された検出対象画像データが、画像センサ4で行われる所定の規定回数の撮像のうちの1回目の撮像で得られた検出対象画像データである場合、画素選択部142は、ステップS32において、1回目の撮像で得られた検出対象画像データの各画素の画素値を、そのまま、フレームメモリ143に供給し、各画素の位置に対応するアドレスに記憶させる。
ステップS32において、検出対象画像データのすべての画素を注目画素として、フレームメモリ143の、注目画素の位置に対応するアドレスに、画素値が記憶されると、ステップS33に進み、比較部141は、所定の規定回数の撮像が終了したかどうかを判定する。
ステップS33において、所定の規定回数の撮像が終了していないと判定された場合、画像センサ4において、次の撮像が行われ、その撮像で得られた検出対象画像データが、比較部141及び画素選択部142に供給されるのを待って、ステップS32に戻り、以下、ステップS32及びS33の処理が繰り返される。
ここで、ステップS32及びS33の処理が繰り返されることにより、フレームメモリ143には、画像センサ4による所定の規定回数の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値が記憶される。このフレームメモリ143に記憶される、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値を画素値とする画像データを、以下、適宜、最小値画像データという。
ステップS33において、所定の規定回数の撮像が終了したと判定された場合、すなわち、フレームメモリ143に最小値画像データが記憶された場合、ステップS34に進み、欠陥画素検出部144は、フレームメモリ143に記憶された最小値画像データの各画素の画素値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、例えば、黒欠陥検出用の閾値以下の画素値を有する画素を、黒欠陥画素として検出する。
さらに、ステップS34では、欠陥画素検出部144は、最小値画像データの画素のうちの、閾値黒欠陥画素の画素値を、黒欠陥検出用の閾値から減算した減算値を、黒欠陥画素の欠陥レベルとして求め、黒欠陥画素の位置を表す情報である欠陥座標と、欠陥レベルとを、黒欠陥画素の欠陥データとして、欠陥画素選択部123に供給して、黒欠陥検出処理を終了する。
ここで、図16の黒欠陥検出処理において、最小値画像データの画素の画素値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、黒欠陥画素を検出する方法としては、絶対欠陥検出、又は相対欠陥検出のうちのいずれをも採用することができる。
次に、図17のフローチャートを参照して、図13の欠陥補正部101で行われる欠陥補正処理について説明する。
上述したように、欠陥補正部101の判定部161と補正部162には、フロントエンド部6(図1)から撮像画像データが供給される。
判定部161は、フロントエンド部6からの撮像画像データの画素を、順次、注目画素として、ステップS51において、欠陥データテーブル記憶部102に記憶された欠陥データテーブルを参照し、注目画素が欠陥画素であるかどうかを判定する。
ステップS51において、注目画素が欠陥画素でないと判定された場合、補正部162は、注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素の画素値として出力し、ステップS52をスキップして、ステップS53に進む。
また、ステップS51において、注目画素が欠陥画素であると判定された場合、ステップS52に進み、補正部162は、注目画素を、補正対象画素として、その補正対象画素の画素値を補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素の画素値として出力して、ステップS53に進む。
ステップS53では、判定部161は、注目画素が、撮像画像データの最後の画素であるかどうか、すなわち、撮像画像データの画素に、注目画素としていない画素がないかどうかを判定する。
ステップS53において、撮像画像データの画素に、まだ、注目画素としていない画素があると判定された場合、判定部161は、撮像画像データの画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素を、新たな注目画素として、ステップS51に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS53において、撮像画像データの画素に、まだ、注目画素としていない画素がないと判定された場合、欠陥補正部101は、欠陥補正処理を終了する。
以上のように、図4の欠陥処理部51では、欠陥検出部103において、画像センサ4(図1)による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値を画素値とする最大値画像データと、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素(白欠陥画素)、及び欠陥レベルを検出し、また、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値を画素値とする最小値画像データと、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素(黒欠陥画素)、及び欠陥レベルを検出し、欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素を選択し、欠陥データテーブルに登録するので、欠陥画素の補正(画素の欠陥の補正)を、より適切に行うことができる。
すなわち、前述したように、欠陥レベルが高い欠陥画素と、欠陥レベルが低い画素とでは、欠陥レベルが高い欠陥画素の方が目立ちやすいので、欠陥レベルが高い欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行うことが適切である。
欠陥検出部103では、欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素を選択し、欠陥データテーブルに登録するので、欠陥レベルが高い欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行うことができる。
さらに、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素だけの欠陥データを、欠陥データテーブルに登録することにより、欠陥データテーブルを記憶する欠陥データテーブル記憶部102としては、記憶容量の小さいRAM等を使用することが可能となり、低コスト化を図ることができる。あるいは、欠陥データテーブルを記憶する欠陥データテーブル記憶部102の記憶容量が制限されている場合に、その記憶容量の制限の範囲内で、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素の欠陥データを欠陥データテーブルに登録し、欠陥レベルが高い欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行うことができる。
また、欠陥検出部103では、複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データから得られる最大値画像データ又は最小値画像データと閾値とを比較することにより、欠陥画素を検出し、欠陥レベルが大の(高い)上位N個の欠陥画素を、欠陥データテーブルに登録するので、常時欠陥画素のみならず、点滅欠陥画素をも含む欠陥画素の中で、欠陥レベルが大の上位N個の欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行うことができる。
すなわち、前述したように、欠陥画素の種類としては、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とがある。欠陥検出部103では、複数回の撮像において、一度でも、画素値が白欠陥検出用の閾値以上となった画素、又は黒欠陥検出用の閾値以下となった画素が、欠陥画素として検出されるので、常時欠陥画素の他、ある程度の点滅頻度の点滅欠陥画素を検出することができる。
そして、欠陥検出部103では、欠陥画素の種類にかかわらず、欠陥レベルが大の上位N個の欠陥画素が、欠陥データテーブルに登録される。したがって、常時欠陥画素であるか、点滅欠陥画素であるかにかかわらず、欠陥レベルが大の欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行うことができる。
ここで、図5では、欠陥検出部103に、白欠陥画素を検出する白欠陥検出部121と、黒欠陥画素を検出する黒欠陥検出部122との両方を設けるようにしたが、欠陥検出部103には、白欠陥検出部121と黒欠陥検出部122とのうちのいずれか一方だけを設けるようにすることができる。但し、白欠陥検出部121、又は黒欠陥検出部122だけを設ける場合には、それぞれ、白欠陥画素、又は黒欠陥画素を検出することができなくなる。
なお、複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データから得られる最大値画像データと等価な画像データは、露光時間が長い1回の撮像を行うことによって得ることができる。
したがって、点滅欠陥画素のうちの白欠陥画素の検出は、複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データから得られる最大値画像データを、白欠陥検出用の閾値と比較する他、露光時間が長い1回の撮像によって得られる検出対象画像データを、白欠陥検出用の閾値と比較することによっても、最大値画像データを、白欠陥検出用の閾値と比較する場合と同様に行うことができる。
但し、画像センサ4の仕様として定められている最大露光時間が、点滅欠陥画素のうちの白欠陥画素の検出に適切な、十分な長さの露光時間であるとは限らない。画像センサ4の仕様として定められている最大露光時間が、点滅欠陥画素のうちの白欠陥画素の検出に十分な長さの露光時間でない場合には、長い露光時間での撮像を複数回行うことによって得られる複数枚の検出対象画像データから得られる最大値画像データを、白欠陥検出用の閾値と比較することにより、点滅欠陥画素のうちの白欠陥画素の検出の精度を向上させることができる。
なお、点滅頻度の周期が長い点滅欠陥画素を、なるべく見逃さずに検出するためには、最大値画像データ又は最小値画像データを得るための撮像回数を多くすることが望ましい。
次に、図18は、図3の欠陥処理部51の第2の構成例を示している。
図18において、欠陥処理部51は、欠陥補正部201、欠陥データテーブル記憶部202、及び欠陥検出部203から構成される。
欠陥補正部201には、画像センサ4(図1)が出力する撮像画像データが、フロントエンド部6を介して供給される。欠陥補正部201は、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルに基づき、そこに供給される撮像画像データの画素の画素値を補正する欠陥補正処理を行い、その欠陥補正処理の結果得られる補正画像データを、ディジタル信号処理部52(図3)に供給する。
なお、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルの欠陥データには、欠陥画素が常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれであるかを表す欠陥の種類(欠陥画素の種類)が含まれている。
そして、欠陥補正部201は、撮像画像データの画素のうちの、常時欠陥画素については、常に、画素値を補正する。また、欠陥補正部201は、撮像画像データの画素のうちの、点滅欠陥画素については、点滅欠陥画素の画素値と、点滅欠陥画素用の閾値とを比較することにより、点滅欠陥画素が、画素値が異常な欠陥状態にあるかどうかを判定し、点滅欠陥画素が欠陥状態にあると判定した場合にのみ、その点滅欠陥画素の画素値を補正する。
欠陥データテーブル記憶部202は、図4の欠陥データテーブル記憶部102と同様に構成され、欠陥検出部203で検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルを記憶する。但し、欠陥データテーブル記憶部202が記憶する欠陥データテーブルに登録される欠陥データは、上述したように、欠陥の種類を含んでいる。
欠陥検出部203には、図4の欠陥検出部103と同様に、欠陥画素の検出に用いる画像データである検出対象画像データが供給される。
欠陥検出部203は、そこに供給される検出対象画像データを用いて、欠陥画素を検出し、その欠陥画素に関する欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部202の欠陥データテーブルに登録する欠陥検出処理を行う。
但し、欠陥検出部203は、欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の画素であるかも判定し、その欠陥画素の種類を含む欠陥データを、欠陥データテーブルに登録する。
以上のように構成される欠陥処理部51では、欠陥検出処理と欠陥補正処理とが行われる。
すなわち、操作者が、欠陥検出処理を行うように、図1の操作部12を操作すると、その操作に対応した操作信号である欠陥検出指示信号が、操作部12から、マイクロコンピュータ11に供給される。
マイクロコンピュータ11は、操作部12から欠陥検出指示信号が供給されると、動作モードを、通常モードから、欠陥検出モードにして、TG回路5(図1)を制御することにより、画像センサ4に複数回の撮像を連続して行わせる。
画像センサ4において複数回の撮像が行われることにより、その複数回の撮像によって得られる複数枚の撮像画像データ又は補正画像データが、複数枚の検出対象画像データとして、欠陥検出部203に供給される。
また、マイクロコンピュータ11は、マイクロコンピュータI/F33(図3)を介して、カメラ信号処理部31を構成する欠陥処理部51の欠陥検出部203を、欠陥検出処理を行うように制御する。
これにより、欠陥検出部203では、欠陥検出処理が行われる。すなわち、欠陥検出部203は、画像センサ4において複数回の撮像が行われることにより供給される複数枚の検出対象画像データを用い、欠陥画素を検出し、さらに、欠陥画素の種類を判定して、その種類を含む欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部202の欠陥データテーブルに登録する。
欠陥検出部203において、欠陥データが欠陥データテーブルに登録された後は、マイクロコンピュータ11は、動作モードを、欠陥検出モードから、通常モードに戻す。
なお、欠陥データテーブル記憶部202の欠陥データテーブルに、既に、欠陥データが登録されている場合、欠陥検出部203で新たに得られた欠陥データは、例えば、上書きする形で、欠陥データテーブルに登録される。
動作モードが通常モードである場合において、画像センサ4で撮像が行われ、撮像画像データが、欠陥補正部201に供給されると、欠陥補正部201は、欠陥補正処理を行う。
すなわち、欠陥補正部201は、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルに基づき、そこに供給される撮像画像データの画素の画素値を、必要に応じて補正し、その補正後の画像データである補正画像データを、ディジタル信号処理部52(図3)に供給する。
具体的には、欠陥補正部201は、撮像画像データの画素を、順次、注目画素として、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルを参照することにより、注目画素が、欠陥画素であるかどうかを判定する。
注目画素が欠陥画素でない場合、欠陥補正部201は、注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素値として出力する。
注目画素が欠陥画素である場合、欠陥補正部201は、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルを参照することにより、欠陥画素である注目画素が、常時欠陥画素であるか、又は点滅欠陥画素であるかを判定する。
注目画素が常時欠陥画素である場合、欠陥補正部201は、注目画素の画素値を、図4の欠陥補正部101と同様に補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素値として出力する。
また、注目画素が点滅欠陥画素である場合、欠陥補正部201は、その点滅欠陥画素である注目画素の画素値と、点滅欠陥画素用の閾値とを比較することにより、点滅欠陥画素が、画素値が異常な欠陥状態にあるかどうかを判定する。
すなわち、点滅欠陥画素は、常時欠陥画素とは異なり、欠陥状態にある場合と、欠陥状態ではない場合とがある。
注目画素となっている点滅欠陥画素が欠陥状態にない場合、欠陥補正部201は、注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素値として出力する。
また、注目画素となっている点滅欠陥画素が欠陥状態にある場合、欠陥補正部201は、注目画素の画素値を、図4の欠陥補正部101と同様に補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素値として出力する。
次に、図19は、図18の欠陥検出部203の構成例を示している。
欠陥検出部203は、白欠陥検出部221、黒欠陥検出部222、及び欠陥画素選択部223から構成される。
白欠陥検出部221は、最小値検出部231、回数カウント部232、及び判定部236から構成される。白欠陥検出部221は、白欠陥画素を検出(判定)し、さらに、白欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類(以下、適宜、欠陥種類という)の画素であるかを判定して、白欠陥画素の判定結果と、欠陥種類の判定結果とを、欠陥画素選択部223に供給する。
すなわち、最小値検出部231には、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データが供給される。
最小値検出部231は、例えば、図5の最小値検出部140と同様に構成され、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値を検出し、その最小値を画素値とする最小値画像データを、判定部236に供給する。
回数カウント部232には、最小値検出部231に供給されるのと同一の複数枚の検出対象画像データが供給される。
回数カウント部232は、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、白欠陥画素を検出し、さらに、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素について、白欠陥画素であると検出された回数(以下、適宜、白欠陥検出回数という)をカウントして、判定部236に供給する。
すなわち、回数カウント部232は、欠陥画素検出部233、加算部234、及びフレームメモリ235から構成される。
欠陥画素検出部233には、検出対象画像データが供給される。欠陥画素検出部233は、そこに供給される検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、その注目画素の画素値と白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、例えば、白欠陥検出用の閾値以上(より大きい)画素値の注目画素を、白欠陥画素として検出し、その白欠陥画素として検出された注目画素の位置を表す座標を、加算部234に供給する。ここで、欠陥画素検出部233での白欠陥画素の検出には、絶対欠陥検出、又は相対欠陥検出のうちのいずれをも採用することができる。
加算部234は、フレームメモリ235のアドレスのうちの、欠陥画素検出部233からの注目画素の位置に対応するアドレスから、そこに記憶されている白欠陥検出回数を読み出し、その白欠陥検出回数を1だけインクリメントする。さらに、加算部234は、そのインクリメント後の白欠陥検出回数を、フレームメモリ235の注目画素の位置に対応するアドレスに、上書きする形で記憶させる。
フレームメモリ235は、検出対象画像データの各画素の位置に対応するアドレスに、その位置の画素が白欠陥画素として検出された白欠陥検出回数を記憶する。
判定部236は、最小値検出部231から供給される最小値画像データ、つまり、画像センサ4での複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値と、フレームメモリ235に記憶された白欠陥検出回数とに基づき、検出対象画像データの各位置の画素が、白欠陥画素であるかどうかの判定と、その白欠陥画素の欠陥種類の判定、つまり、白欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の画素であるかの判定を行い、各画素についての判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
黒欠陥検出部222は、最大値検出部241、回数カウント部242、及び判定部246から構成される。黒欠陥検出部222は、黒欠陥画素を検出(判定)し、さらに、黒欠陥画素の欠陥種類を判定して、黒欠陥画素の判定結果と、欠陥種類の判定結果とを、欠陥画素選択部223に供給する。
すなわち、最大値検出部241には、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データが供給される。
最大値検出部241は、例えば、図5の最大値検出部130と同様に構成され、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値を検出し、その最大値を画素値とする最大値画像データを、判定部246に供給する。
回数カウント部242には、最大値検出部241に供給されるのと同一の複数枚の検出対象画像データが供給される。
回数カウント部242は、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、黒欠陥画素を検出し、さらに、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素について、黒欠陥画素であると検出された回数(以下、適宜、黒欠陥検出回数という)をカウントして、判定部246に供給する。
すなわち、回数カウント部242は、欠陥画素検出部243、加算部244、及びフレームメモリ245から構成される。
欠陥画素検出部243には、検出対象画像データが供給される。欠陥画素検出部243は、そこに供給される検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、その注目画素の画素値と黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、例えば、黒欠陥検出用の閾値以下(より小さい)画素値の注目画素を、黒欠陥画素として検出し、その黒欠陥画素として検出された注目画素の位置を表す座標を、加算部244に供給する。ここで、欠陥画素検出部243での黒欠陥画素の検出には、絶対欠陥検出、又は相対欠陥検出のうちのいずれをも採用することができる。
加算部244は、フレームメモリ245のアドレスのうちの、欠陥画素検出部243からの注目画素の位置に対応するアドレスから、そこに記憶されている黒欠陥検出回数を読み出し、その黒欠陥検出回数を1だけインクリメントする。さらに、加算部244は、そのインクリメント後の黒欠陥検出回数を、フレームメモリ245の注目画素の位置に対応するアドレスに、上書きする形で記憶させる。
フレームメモリ245は、検出対象画像データの各画素の位置に対応するアドレスに、その位置の画素が黒欠陥画素として検出された黒欠陥検出回数を記憶する。
判定部246は、最大値検出部241から供給される最大値画像データ、つまり、画像センサ4での複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値と、フレームメモリ245に記憶された黒欠陥検出回数とに基づき、検出対象画像データの各位置の画素が、黒欠陥画素であるかどうかの判定と、その黒欠陥画素の欠陥種類の判定、つまり、黒欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の画素であるかの判定を行い、各画素についての判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
欠陥画素選択部223には、上述したように、白欠陥検出部221と黒欠陥検出部222のそれぞれから、検出対象画像データの各画素について、欠陥画素(白欠陥画素と黒欠陥画素)であるかどうかの判定結果と、欠陥種類の判定結果とが供給される。
欠陥画素選択部233は、検出対象画像データの各画素についての、欠陥画素であるかどうかの判定結果に基づき、検出対象画像データの画素の中から、欠陥画素を選択する。さらに、欠陥画素選択部223は、欠陥画素の欠陥種類の判定結果に基づき、各欠陥画素について、欠陥画素の欠陥座標と欠陥種類とを含む欠陥データを生成し、欠陥データテーブル記憶部202に供給して、その欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルに登録する。
次に、図20を参照して、図19の判定部236での欠陥種類の判定の方法について説明する。
すなわち、図20は、複数回の撮像として、3回の撮像を行った場合に得られる3枚の検出対象画像データの6つの画素A,B,C,D,E,Fそれぞれの画素値を示している。
図20上から1番目は、1回目の撮像で得られた1枚目の検出対象画像データの6つの画素AないしFの画素値を示しており、図20上から2番目は、2回目の撮像で得られた2枚目の検出対象画像データの6つの画素AないしFの画素値を示している。さらに、図20上から3番目は、3回目の撮像で得られた3枚目の検出対象画像データの6つの画素AないしFの画素値を示している。
図20では、6つの画素AないしFのうちの、画素B,D,Eの画素値は、1回目ないし3回目の撮像のすべてにおいて、白欠陥検出用の閾値より小さい画素値になっており、画素Cの画素値は、1回目ないし3回目の撮像のすべてにおいて、白欠陥検出用の閾値以上の画素値になっている。なお、図20の白欠陥検出用の閾値は、固定の閾値THWとなっている。
また、図20では、6つの画素AないしFのうちの、画素Aの画素値は、1回目ないし3回目の撮像のすべてにおいて、白欠陥検出用の閾値付近の値になっている。すなわち、画素Aの画素値は、白欠陥検出用の閾値付近で揺らいでいる。具体的には、画素Aの画素値は、1回目と3回目の撮像時には、白欠陥検出用の閾値より少しだけ小さい画素値になっており、2回目の撮像時には、白欠陥検出用の閾値より少しだけ大きい画素値になっている。
さらに、図20では、6つの画素AないしFのうちの、画素Fの画素値は、1回目と3回目の撮像時には、白欠陥検出用の閾値より小さい画素値になっており、2回目の撮像時には、白欠陥検出用の閾値以上の画素値になっている。但し、1回目と3回目の撮像時の画素Fの画素値は、2回目の撮像時の画素Fの画素値が越えている白欠陥検出用の閾値より十分小さい画素値になっている。
複数回の撮像によって得られる画素値が、白欠陥検出用の閾値以上の画素値となることがない画素は、欠陥画素でない画素(以下、適宜、非欠陥画素又は通常画素という)である。したがって、図20では、白欠陥検出用の閾値以上の画素値となることがない画素B,D,Eは、非欠陥画素である。
一方、複数回の撮像のうちのいずれかの撮像によって得られる画素値が、白欠陥検出用の閾値以上の画素値となることがある画素は、欠陥画素(白欠陥画素)である。したがって、図20では、2回目の撮像時の画素値が白欠陥検出用の閾値以上になっている画素A及びFと、3回すべての撮像時の画素値が白欠陥検出用の閾値以上になっている画素Cとが、欠陥画素である。
複数回の撮像時のすべての画素値が白欠陥検出用の閾値以上になっている画素Cは、撮像の回数と白欠陥検出回数とが一致し、常時欠陥画素として検出することができる。したがって、欠陥種類の判定をするにあたって、問題となる画素は、ある撮像時の画素値は白欠陥検出用の閾値以上となるが、他の撮像時の画素値は白欠陥検出用の閾値以上とならない画素、すなわち、撮像の回数と白欠陥検出回数とが一致しない画素AとFである。
ここで、画素Aの画素値は、上述したように、1回目と3回目の撮像時には、白欠陥検出用の閾値より少しだけ小さい画素値になっており、2回目の撮像時には、白欠陥検出用の閾値より少しだけ大きい画素値になっている。したがって、画素Aは、画素値が白欠陥検出用の閾値付近で揺らいでいる常時欠陥画素である。
一方、画素Fの画素値は、1回目と3回目の撮像時には、白欠陥検出用の閾値より小さい画素値になっており、2回目の撮像時には、白欠陥検出用の閾値より大きい画素値になっているが、上述したように、1回目と3回目の撮像時の画素値は、2回目の撮像時の画素Fの画素値が越えている白欠陥検出用の閾値より十分小さい画素値になっている。したがって、画素Fは、1回目と3回目の撮像時には、非欠陥画素として振る舞い、2回目の撮像時には、欠陥画素として振る舞っており、点滅欠陥画素である。
以上のような、ある撮像時の画素値は白欠陥検出用の閾値以上となるが、他の撮像時の画素値は白欠陥検出用の閾値以上とならない画素AとFについては、例えば、以下のようにして、欠陥種類の判定を行うことができる。
すなわち、図20上から4番目は、画素AないしFそれぞれについての、3回の撮像で得られた画素値の最小値を示している。
いま、白欠陥検出用の閾値より十分小さく、例えば、黒レベルであるとみなすことができる、ある画素値THLを、白欠陥画素の種類判定用閾値として採用すると、画素値が白欠陥検出用の閾値付近で揺らぐ画素Aのような常時欠陥画素については、複数回の撮像で得られる画素値が、白欠陥検出用の閾値より十分小さい、白欠陥画素の種類判定用閾値以下(又は、未満)となることはない。
一方、ある撮像時には、非欠陥画素として振る舞い、他の撮像時には、欠陥画素として振る舞う画素Fのような点滅欠陥画素については、非欠陥画素として振る舞っているときの画素値が、白欠陥検出用の閾値より十分小さい、白欠陥画素の種類判定用閾値以下となる。
したがって、ある撮像時の画素値は白欠陥検出用の閾値以上となるが、他の撮像時の画素値は白欠陥検出用の閾値以上とならない画素AとFについては、複数回の撮像で得られる画素値のうちのいずれかが、白欠陥画素の種類判定用閾値以下となるかどうか、つまり、複数回の撮像で得られた画素値のうちの最小値が、白欠陥画素の種類判定用閾値以下となるかどうかによって、点滅欠陥画素であるか、又は常時欠陥画素であるかの欠陥種類の判定を行うことができる。
ここで、図20上から5番目(下から1番目)は、画素AないしFそれぞれについての、白欠陥検出回数と、最小値が白欠陥画素の種類判定用閾値以下であるかどうかを表すフラグ(以下、適宜、最小値フラグという)とを示している。
図20上から5番目において、白欠陥検出回数が0回になっている画素B,D,Eは、非欠陥画素であると判定することができる。
また、図20上から5番目において、白欠陥検出回数が0回でない、1回以上になっている画素A,C,Fは、欠陥画素であると判定することができる。
さらに、白欠陥検出回数が0回でない、1回以上になっている欠陥画素である画素A,C,Fのうちの、最小値フラグが0(最小値フラグの0は、最小値が白欠陥画素の種類判定用閾値以下でないことを表す)になっている画素A及びCは、常時欠陥画素であると判定することができる。
そして、白欠陥検出回数が0回でない、1回以上になっている欠陥画素である画素A,C,Fのうちの、最小値フラグが1(最小値フラグの1は、最小値が白欠陥画素の種類判定用閾値以下であることを表す)になっている画素Fは、点滅欠陥画素であると判定することができる。
なお、黒欠陥画素の欠陥種類の判定も、白欠陥画素の欠陥種類の判定と同様に行うことができる。但し、黒欠陥画素の欠陥種類を判定する場合には、上述の白欠陥画素の欠陥種類を判定する場合と大小関係が逆になる。
次に、図21は、図18の欠陥データテーブル記憶部202に記憶される欠陥データテーブルの例を示している。
図21では、欠陥データテーブルには、欠陥画素の欠陥データとして、欠陥座標と欠陥種類とが登録される。
次に、図22は、図18の欠陥補正部201の構成例を示している。
図22において、欠陥補正部201は、判定部261と補正部262とから構成される。
判定部261には、フロントエンド部6(図1)から撮像画像データが供給される。
判定部261は、撮像画像データの画素を、順次、注目画素として、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルを参照することにより、注目画素が、欠陥画素であるかどうかを判定する。
判定部261は、注目画素が欠陥画素であると判定した場合、さらに、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルを参照することにより、欠陥画素である注目画素が、常時欠陥画素であるか、又は点滅欠陥画素であるかを判定する。
判定部261は、注目画素が常時欠陥画素であると判定した場合、注目画素の画素値の補正を指示する補正指示信号を、補正部262に供給する。
また、判定部261は、注目画素が点滅欠陥画素であると判定した場合、点滅欠陥画素である注目画素の画素値と、点滅欠陥画素用の閾値とを比較することにより、点滅欠陥画素が、画素値が異常な欠陥状態にあるかどうかを判定する。
判定部261は、注目画素が欠陥状態にあると判定した場合、補正指示信号を、補正部262に供給する。
補正部262には、判定部261から補正指示信号から供給される他、フロントエンド部6から、判定部261に供給されるのと同一の撮像画像データが供給される。
補正部262は、そこに画素値が供給される撮像画像データの画素を、順次、注目画素として、注目画素に対して、判定部261から補正指示信号が供給されなかった場合、すなわち、注目画素が補正対象画素ではない場合、その注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素の画素値として出力する。
また、補正部262は、注目画素に対して、判定部261から補正指示信号が供給された場合、すなわち、注目画素が補正対象画素である場合、注目画素の画素値を補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素の画素値として出力する。
ここで、補正部262において、補正対象画素の画素値の補正は、例えば、図13の補正部162と同様にして行うことができる。
次に、図23のフローチャートを参照して、図19の欠陥検出部203で行われる欠陥検出処理について説明する。
図23の欠陥検出処理は、例えば、図1のディジタルスチルカメラの工場等において、出荷前等に行われる。
図19の欠陥検出部203では、ステップS71において、白欠陥検出部221が、白欠陥画素を検出(判定)する白欠陥検出処理を行い、検出対象画像データの各位置の画素について、非欠陥画素、常時欠陥画素、又は点滅欠陥画素であるかどうかの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給して、ステップS72に進む。
ステップS72では、黒欠陥検出部222が、黒欠陥画素を検出(判定)する黒欠陥検出処理を行い、検出対象画像データの各位置の画素について、非欠陥画素、常時欠陥画素、又は点滅欠陥画素であるかどうかの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給して、ステップS73に進む。
ステップS73では、欠陥画素選択部223は、白欠陥検出部221と黒欠陥検出部222からの判定結果に基づき、検出対象画像データの各位置の画素の中から、欠陥画素を選択し、欠陥画素について、欠陥座標と欠陥種類とを含む欠陥データを生成して、ステップS74に進む。
ステップS74では、欠陥画素選択部223は、欠陥画素の欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部202に供給し、その欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルに登録して、欠陥検出処理を終了する。
次に、図24のフローチャートを参照して、図19の白欠陥検出部221が図23のステップS71で行う白欠陥検出処理について説明する。
白欠陥検出処理では、ステップS81において、白欠陥検出部221のフレームメモリ235は、その記憶内容である白欠陥検出回数を0回に初期化する。
ここで、白欠陥検出処理では、マイクロコンピュータ11(図1)が、TG回路5を制御することにより、画像センサ4に、所定の規定回数である複数回の撮像を連続して行わせる。
そして、白欠陥検出部221の最小値検出部231は、画像センサ4で撮像が行われることにより、白欠陥画素検出用の検出対象画像データが供給されると、ステップS82において、図5の最小値検出部140が、図16のステップS32で行うのと同一の処理を行う。
ここで、ステップS82の処理は、画像センサ4で撮像が行われ、検出対象画像データが最小値検出部231に供給されるたびに行われ、その結果、最小値検出部231では、図5の最小値検出部140と同様に、規定回数の撮像によって得られた複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値が検出される。
ステップS82の処理後は、ステップS83に進み、白欠陥検出部221において、回数カウント部232の欠陥画素検出部233(図19)は、そこに供給される検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、その注目画素の画素値と白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、白欠陥検出用の閾値以上の画素値の注目画素を、白欠陥画素として検出する。すなわち、欠陥画素検出部233は、注目画素の画素値が、白欠陥検出用の閾値以上であるかどうかを判定し、注目画素の画素値が、白欠陥検出用の閾値以上である場合には、注目画素が、欠陥画素であると判定する。
欠陥画素検出部233は、欠陥画素であると判定した注目画素の位置を表す座標を、加算部234に供給して、ステップS83からステップS84に進み、加算部234は、フレームメモリ235のアドレスのうちの、欠陥画素検出部233からの注目画素の位置を表す座標に対応するアドレスから、そこに記憶されている白欠陥検出回数を読み出し、その白欠陥検出回数を1だけインクリメントする。さらに、加算部234は、そのインクリメント後の白欠陥検出回数を、フレームメモリ235の注目画素の位置に対応するアドレスに、上書きする形で記憶させる。
その後、ステップS84からステップS85に進み、白欠陥検出部221は、所定の規定回数の撮像が終了したかどうかを判定する。
ステップS85において、所定の規定回数の撮像が終了していないと判定された場合、画像センサ4において、次の撮像が行われ、その撮像で得られた検出対象画像データが、最小値検出部231と、回数カウント部232の欠陥画素検出部233に供給されるのを待って、ステップS82に戻り、以下、ステップS82ないしS85の処理が繰り返される。
ここで、ステップS82ないしS85の処理が繰り返されることにより、上述したように、最小値検出部231は、画像センサ4による所定の規定回数の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値を検出する。
ステップS85において、所定の規定回数の撮像が終了したと判定された場合、すなわち、最小値検出部231において、画像センサ4による所定の規定回数の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値が検出されるとともに、フレームメモリ235に、その複数枚の検出対象画像データの各位置の画素についての白欠陥検出回数が記憶された場合、最小値検出部231で検出された、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値と、フレームメモリ235に記憶された白欠陥検出回数とが、判定部236に供給される。
そして、ステップS85からステップS86に進み、判定部236は、検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、注目画素の白欠陥検出回数が0回であるかどうかを判定する。
ステップS86において、注目画素の白欠陥検出回数が0回であると判定された場合、ステップS87に進み、判定部236は、注目画素が非欠陥画素であるとの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
また、ステップS86において、注目画素の白欠陥検出回数が0回でないと判定された場合、すなわち、注目画素の白欠陥検出回数が1回以上の回数である場合、ステップS88に進み、判定部236は、注目画素の白欠陥検出回数と、撮像の規定回数とが等しいかどうかを判定する。
ステップS88において、注目画素の白欠陥検出回数と、撮像の規定回数とが等しいと判定された場合、ステップS89に進み、判定部236は、注目画素が常時欠陥画素であるとの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
また、ステップS88において、注目画素の白欠陥検出回数と、撮像の規定回数とが等しくないと判定された場合、ステップS90に進み、判定部236は、注目画素について、規定回数の撮像で得られた、その規定回数分の画素値のうちの最小値(以下、適宜、注目画素についての最小値という)が、白欠陥画素の種類判定用閾値以下であるかどうかを判定する。
ステップS90において、注目画素についての最小値が、白欠陥画素の種類判定用閾値以下でないと判定された場合、ステップS89に進み、判定部236は、上述したように、注目画素が常時欠陥画素であるとの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
また、ステップS90において、注目画素についての最小値が、白欠陥画素の種類判定用閾値以下であると判定された場合、ステップS91に進み、判定部236は、注目画素が点滅欠陥画素であるとの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
次に、図25のフローチャートを参照して、図19の黒欠陥検出部222が図23のステップS72で行う黒欠陥検出処理について説明する。
黒欠陥検出処理では、ステップS101において、黒欠陥検出部222のフレームメモリ245は、その記憶内容である黒欠陥検出回数を0回に初期化する。
ここで、黒欠陥検出処理では、マイクロコンピュータ11(図1)が、TG回路5を制御することにより、画像センサ4に、所定の規定回数である複数回の撮像を連続して行わせる。
そして、黒欠陥検出部222の最大値検出部241は、画像センサ4で撮像が行われることにより、黒欠陥検出用の検出対象画像データが供給されると、ステップS102において、図5の最大値検出部130が、図15のステップS22で行うのと同一の処理を行う。
ここで、ステップS102の処理は、画像センサ4で撮像が行われ、検出対象画像データが最大値検出部241に供給されるたびに行われ、その結果、最大値検出部241では、図5の最大値検出部130と同様に、規定回数の撮像によって得られた複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値が検出される。
ステップS102の処理後は、ステップS103に進み、黒欠陥検出部222において、回数カウント部242の欠陥画素検出部243(図19)は、そこに供給される検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、その注目画素の画素値と黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、黒欠陥検出用の閾値以下の画素値の注目画素を、黒欠陥画素として検出する。すなわち、欠陥画素検出部243は、注目画素の画素値が、黒欠陥検出用の閾値以下であるかどうかを判定し、注目画素の画素値が、黒欠陥検出用の閾値以下である場合には、注目画素が、欠陥画素であると判定する。
欠陥画素検出部243は、欠陥画素であると判定した注目画素の位置を表す座標を、加算部244に供給して、ステップS103からステップS104に進み、加算部244は、フレームメモリ245のアドレスのうちの、欠陥画素検出部243からの注目画素の位置を表す座標に対応するアドレスから、そこに記憶されている黒欠陥検出回数を読み出し、その黒欠陥検出回数を1だけインクリメントする。さらに、加算部244は、そのインクリメント後の黒欠陥検出回数を、フレームメモリ245の注目画素の位置に対応するアドレスに、上書きする形で記憶させる。
その後、ステップS104からステップS105に進み、黒欠陥検出部222は、所定の規定回数の撮像が終了したかどうかを判定する。
ステップS105において、所定の規定回数の撮像が終了していないと判定された場合、画像センサ4において、次の撮像が行われ、その撮像で得られた検出対象画像データが、最大値検出部241と、回数カウント部242の欠陥画素検出部243に供給されるのを待って、ステップS102に戻り、以下、ステップS102ないしS105の処理が繰り返される。
ここで、ステップS102ないしS105の処理が繰り返されることにより、上述したように、最大値検出部241は、画像センサ4による所定の規定回数の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値を検出する。
ステップS105において、所定の規定回数の撮像が終了したと判定された場合、すなわち、最大値検出部241において、画像センサ4による所定の規定回数の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値が検出されるとともに、フレームメモリ245に、その複数枚の検出対象画像データの各位置の画素についての黒欠陥検出回数が記憶された場合、最大値検出部241で検出された、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値と、フレームメモリ245に記憶された黒欠陥検出回数とが、判定部246に供給される。
そして、ステップS105からステップS106に進み、判定部246は、検出対象画像データの画素を、順次、注目画素として、注目画素の黒欠陥検出回数が0回であるかどうかを判定する。
ステップS106において、注目画素の黒欠陥検出回数が0回であると判定された場合、ステップS107に進み、判定部246は、注目画素が非欠陥画素であるとの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
また、ステップS106において、注目画素の黒欠陥検出回数が0回でないと判定された場合、すなわち、注目画素の黒欠陥検出回数が1回以上の回数である場合、ステップS108に進み、判定部246は、注目画素の黒欠陥検出回数と、撮像の規定回数とが等しいかどうかを判定する。
ステップS108において、注目画素の黒欠陥検出回数と、撮像の規定回数とが等しいと判定された場合、ステップS109に進み、判定部246は、注目画素が常時欠陥画素であるとの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
また、ステップS108において、注目画素の黒欠陥検出回数と、撮像の規定回数とが等しくないと判定された場合、ステップS110に進み、判定部246は、注目画素について、規定回数の撮像で得られた、その規定回数分の画素値のうちの最大値(以下、適宜、注目画素についての最大値という)が、黒欠陥画素の種類判定用閾値以上である(又は、より大きい)かどうかを判定する。
ここで、黒欠陥画素の種類判定用閾値としては、黒欠陥検出用の閾値より十分大きく、例えば、白レベルであるとみなすことができる、ある画素値を採用することができる。
ステップS110において、注目画素についての最大値が、黒欠陥画素の種類判定用閾値以上でないと判定された場合、ステップS109に進み、判定部246は、上述したように、注目画素が常時欠陥画素であるとの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
また、ステップS110において、注目画素についての最大値が、黒欠陥画素の種類判定用閾値以上であると判定された場合、ステップS111に進み、判定部246は、注目画素が点滅欠陥画素であるとの判定結果を、欠陥画素選択部223に供給する。
次に、図26のフローチャートを参照して、図22の欠陥補正部201で行われる欠陥補正処理について説明する。
上述したように、欠陥補正部201の判定部261と補正部262には、フロントエンド部6(図1)から撮像画像データが供給される。
判定部261は、フロントエンド部6からの撮像画像データの画素を、順次、注目画素として、ステップS131において、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルを参照し、注目画素が常時欠陥画素であるかどうかを判定する。
ステップS131において、注目画素が常時欠陥画素であると判定された場合、ステップS132に進み、補正部262は、注目画素を、補正対象画素として、その補正対象画素の画素値を補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素の画素値として出力して、ステップS135に進む。
また、ステップS131において、注目画素が常時欠陥画素でないと判定された場合、ステップS133に進み、判定部261は、欠陥データテーブル記憶部202に記憶された欠陥データテーブルを参照し、注目画素が点滅欠陥画素であるかどうかを判定する。
ステップS133において、注目画素が点滅欠陥画素でないと判定された場合、すなわち、注目画素が非欠陥画素である場合、補正部262は、注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素の画素値として出力し、ステップS135に進む。
また、ステップS133において、注目画素が点滅欠陥画素であると判定された場合、ステップS134に進み、判定部261は、点滅欠陥画素である注目画素の画素値と、点滅欠陥画素用の閾値とを比較することにより、点滅欠陥画素である注目画素が、欠陥状態にあるかどうかを判定する。
ここで、点滅欠陥画素である注目画素が欠陥状態にあるかどうかの判定では、点滅欠陥画素用の閾値として、例えば、相対欠陥検出において用いられる可変の閾値である白欠陥検出用の閾値、又は黒欠陥検出用の閾値を用いることができる。そして、点滅欠陥画素の画素値が、点滅欠陥画素用の閾値としての白欠陥検出用の閾値以上である(より大きい)場合、又は点滅欠陥画素用の閾値としての黒欠陥検出用の閾値以下である(より小さい)場合に、点滅欠陥画素が欠陥状態にあると判定される。
なお、点滅欠陥画素である注目画素が欠陥状態にあるかどうかの判定は、点滅欠陥画素の画素値と、点滅欠陥画素用の閾値としての可変の閾値との比較の結果と、点滅欠陥画素の画素値と、固定の閾値との比較の結果との両方に基づいて行うこともできる。
ステップS134において、点滅欠陥画素である注目画素が、欠陥状態にないと判定された場合、すなわち、点滅欠陥画素である注目画素が、非欠陥画素として振る舞っている場合、補正部262は、注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素の画素値として出力し、ステップS135に進む。
また、ステップS134において、点滅欠陥画素である注目画素が、欠陥状態にあると判定された場合、すなわち、点滅欠陥画素である注目画素が、欠陥画素として振る舞っている場合、補正部262は、注目画素を、補正対象画素として、その補正対象画素の画素値を補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素の画素値として出力して、ステップS135に進む。
ステップS135では、判定部261は、注目画素が、撮像画像データの最後の画素であるかどうか、すなわち、撮像画像データの画素に、注目画素としていない画素がないかどうかを判定する。
ステップS135において、撮像画像データの画素に、まだ、注目画素としていない画素があると判定された場合、判定部261は、撮像画像データの画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素を、新たな注目画素として、ステップS131に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS135において、撮像画像データの画素に、まだ、注目画素としていない画素がないと判定された場合、欠陥補正部201は、欠陥補正処理を終了する。
以上のように、図18の欠陥処理部51では、欠陥検出部203において、複数回の撮像によって得られた複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値が、白欠陥検出用の閾値より大となる白欠陥検出回数をカウントし、その複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値と、白欠陥検出用の閾値より小さい値の白欠陥画素の種類判定用閾値との大小関係、及び白欠陥検出回数に基づいて、白欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の欠陥画素であるかを判定し、また、複数回の撮像によって得られた複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値が、黒欠陥検出用の閾値より小となる黒欠陥検出回数をカウントし、その複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値と、黒欠陥検出用の閾値より大きい値の黒欠陥画素の種類判定用閾値との大小関係、及び黒欠陥検出回数に基づいて、黒欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の欠陥画素であるかを判定し、さらに、欠陥データには、欠陥画素の種類(欠陥種類)を含めるようにしたので、欠陥補正部201は、欠陥データを参照することにより、撮像画像データの画素が、欠陥画素であるかどうかを認識し、さらに、撮像画像データの画素が、欠陥画素である場合に、その欠陥画素が、常時欠陥画素であるのか、又は点滅欠陥画素であるのかを認識することができる。
また、図18の欠陥処理部51では、欠陥補正部201において、常時欠陥画素については、常に、画素値を補正し、点滅欠陥画素については、点滅欠陥画素の画素値と、点滅欠陥画素用の閾値とを比較することにより、点滅欠陥画素が、画素値が異常な欠陥状態にあるかどうかを判定し、点滅欠陥画素が欠陥状態にあると判定した場合にのみ、その点滅欠陥画素の画素値を補正するようにしたので、欠陥画素の補正を、より適切に行うことができる。
すなわち、点滅欠陥画素は、非欠陥画素として振る舞う、欠陥状態にない場合と、欠陥画素として振る舞う、欠陥状態にある場合とがある。点滅欠陥画素が欠陥状態にない場合、その点滅欠陥画素の画素値は、異常な値ではないから、その画素値を補正すると、かえって、異常な画素値にしてしまうおそれがある。
そこで、上述したように、欠陥データに、欠陥種類を含め、その欠陥種類に基づき、欠陥画素が、常時欠陥画素であるのか、又は点滅欠陥画素であるのかを認識し、常時欠陥画素については、常に、画素値を補正し、点滅欠陥画素については、欠陥状態にある場合にのみ、画素値を補正することにより、欠陥状態にない点滅欠陥画素の画素値を補正することにより、異常な画素値にしてしまうことを防止することができる。
次に、図27のフローチャートを参照して、図22の欠陥補正部201で行われる欠陥補正処理の他の例について説明する。
上述したように、欠陥補正部201の判定部261と補正部262には、フロントエンド部6(図1)から撮像画像データが供給される。
判定部261は、フロントエンド部6からの撮像画像データの画素を、順次、注目画素とし、以下、ステップS141ないしS144において、図26のステップS131ないしS134とそれぞれ同様の処理が行われる。
すなわち、注目画素が常時欠陥画素である場合には、ステップS142において、補正部262が、注目画素を、補正対象画素として、その補正対象画素の画素値を補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素の画素値として出力して、ステップS146に進む。
また、注目画素が点滅欠陥画素であり、欠陥状態にある場合には、ステップS144において、補正部262が、注目画素を、補正対象画素として、その補正対象画素の画素値を補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素の画素値として出力して、ステップS146に進む。
さらに、注目画素が点滅欠陥画素であるが、欠陥状態にない場合には、ステップS144において、補正部262が、注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素の画素値として出力し、ステップS146に進む。
一方、注目画素が、常時欠陥画素でもなく、点滅欠陥画素でもない非欠陥画素である場合、すなわち、ステップS141において、注目画素が常時欠陥画素でないと判定され、さらに、ステップS143において、注目画素が点滅欠陥画素でないと判定された場合、ステップS145に進み、判定部261は、非欠陥画素である注目画素の画素値と、非欠陥画素用の閾値とを比較することにより、非欠陥画素である注目画素が、欠陥状態にあるかどうかを判定する。
ここで、非欠陥画素である注目画素が欠陥状態にあるかどうかの判定では、非欠陥画素用の閾値として、例えば、相対欠陥検出において用いられる可変の閾値である白欠陥検出用の閾値、又は黒欠陥検出用の閾値を用いることができる。そして、非欠陥画素の画素値が、非欠陥画素用の閾値としての白欠陥検出用の閾値以上である(より大きい)場合、又は非欠陥画素用の閾値としての黒欠陥検出用の閾値以下である(より小さい)場合に、非欠陥画素が欠陥状態にあると判定される。
なお、非欠陥画素である注目画素が欠陥状態にあるかどうかの判定は、非欠陥画素の画素値と、非欠陥画素用の閾値としての可変の閾値との比較の結果と、非欠陥画素の画素値と、固定の閾値との比較の結果との両方に基づいて行うこともできる。
ステップS145において、非欠陥画素である注目画素が、欠陥状態にないと判定された場合、補正部262は、注目画素の画素値を、そのまま、補正画像データの画素の画素値として出力し、ステップS146に進む。
また、ステップS145において、非欠陥画素である注目画素が、欠陥状態にあると判定された場合、補正部262は、注目画素を、補正対象画素として、その補正対象画素の画素値を補正し、その補正後の画素値を、補正画像データの画素の画素値として出力して、ステップS146に進む。
ステップS146では、判定部261は、注目画素が、撮像画像データの最後の画素であるかどうか、すなわち、撮像画像データの画素に、注目画素としていない画素がないかどうかを判定する。
ステップS146において、撮像画像データの画素に、まだ、注目画素としていない画素があると判定された場合、判定部261は、撮像画像データの画素のうちの、まだ、注目画素としていない画素を、新たな注目画素として、ステップS141に戻り、以下、同様の処理が繰り返される。
また、ステップS146において、撮像画像データの画素に、まだ、注目画素としていない画素がないと判定された場合、欠陥補正部201は、欠陥補正処理を終了する。
以上のように、欠陥補正部201において、点滅欠陥画素だけでなく、非欠陥画素についても、画素値が異常な欠陥状態にあるかどうかを判定し、非欠陥画素が欠陥状態にあると判定した場合にのみ、その非欠陥画素の画素値を補正することにより、欠陥の補正を、より適切に行うことができる。
すなわち、欠陥補正部201では、欠陥データテーブルを参照して、撮像画像データの画素が、欠陥画素であるかどうかを判定するため、欠陥データテーブルに欠陥データが登録されていない画素が、欠陥画素でない画素、つまり、非欠陥画素であると判定される。そして、図26の欠陥補正処理では、非欠陥画素であると判定された非欠陥画素、つまり、欠陥データテーブルに欠陥データが登録されていない画素については、一切、補正が行われない。
しかしながら、欠陥データテーブルに欠陥データが登録された後、後発的に、非欠陥画素に欠陥が生じることがあり得る。そして、そのような後発的な欠陥が生じた画素(以下、適宜、後発的欠陥画素という)の欠陥レベルが高い場合には、欠陥が目立つことになる。
そこで、図27で説明したように、非欠陥画素については、点滅欠陥画素と同様に、欠陥状態にあるかどうかを判定し、非欠陥画素が欠陥状態にあると判定した場合にのみ、つまり、非欠陥画素が後発的欠陥画素になっている場合にのみ、その非欠陥画素の画素値を補正することにより、後発的に生じた欠陥の補正を行うことができる。これにより、後発的に生じた欠陥にも対処することができる。
なお、点滅欠陥画素や、非欠陥画素のうちの、後発的に点滅欠陥画素となった後発的欠陥画素は、長時間露光での撮像時に欠陥状態になりやすいので、点滅欠陥画素と、非欠陥画素の補正(図26のステップS134や、図27のステップS144,S145の処理)は、短時間露光での撮像時には行わず、長時間露光での撮像時にのみ行うようにすることができる。この場合、短時間露光での撮像時に、欠陥状態でない点滅欠陥画素や後発的欠陥画素の画素値を誤って補正してしまう可能性を低減することができる。
また、点滅欠陥画素が欠陥状態にあるかどうかを判定するための点滅欠陥画素用の閾値と、非欠陥画素が欠陥状態にあるかどうかを判定するための非欠陥画素用の閾値とは、同一の値とすることもできるし、異なる値とすることもできる。
ここで、点滅欠陥画素は、欠陥検出処理において欠陥画素として検出された画素であるのに対して、非欠陥画素は、後発的に欠陥画素になっているかもしれないが、少なくとも、欠陥検出処理において欠陥画素として検出された画素ではない。したがって、非欠陥画素が欠陥状態にある可能性は、点滅欠陥画素が欠陥状態にある可能性よりも低い。
そこで、非欠陥画素用の閾値としては、非欠陥画素が欠陥状態にあると判定されにくい、いわば厳しい閾値を採用し、点滅欠陥画素用の閾値としては、逆に、点滅欠陥画素が欠陥状態にあると判定されやすい、いわば緩い閾値を採用することができる。
すなわち、非欠陥画素用の閾値としては、例えば、相対欠陥検出において用いられる可変の閾値である白欠陥検出用の閾値より所定の値だけ大きい値、又は黒欠陥検出用の閾値より所定の値だけ小さい値を用いるとともに、点滅欠陥画素用の閾値としては、例えば、相対欠陥検出において用いられる可変の閾値である白欠陥検出用の閾値(若しくは、白欠陥検出用の閾値より所定の値だけ小さい値)、又は黒欠陥検出用の閾値(若しくは、黒欠陥検出用の閾値より所定の値だけ大きい値)を用いることができる。
非欠陥画素用の閾値として、厳しい閾値を採用することにより、非欠陥画素が、欠陥状態にあると誤って判定され、ひいては、本来の画素値(正常な画素値)の非欠陥画素の画素値が、異常な画素値に補正されることにより、ディジタルスチルカメラで撮影された画像の画質が劣化することを防止することができる。
なお、図19では、欠陥検出部203に、白欠陥画素を検出する白欠陥検出部221と、黒欠陥画素を検出する黒欠陥検出部222との両方を設けるようにしたが、欠陥検出部203には、白欠陥検出部221と黒欠陥検出部222とのうちのいずれか一方だけを設けるようにすることができる。但し、白欠陥検出部221、又は黒欠陥検出部222だけを設ける場合には、それぞれ、白欠陥画素、又は黒欠陥画素を検出することができなくなる。
次に、図28は、図3の欠陥処理部51の第3の構成例を示している。
なお、図中、図18の場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
図28において、欠陥処理部51は、欠陥補正部201、欠陥データテーブル記憶部302、及び欠陥検出部303から構成される。
欠陥データテーブル記憶部302は、図4の欠陥データテーブル記憶部102と同様に構成され、欠陥検出部303で検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルを記憶する。
欠陥検出部303には、図4の欠陥検出部103と同様に、欠陥画素の検出に用いる画像データである検出対象画像データが供給される。
欠陥検出部303は、図4の欠陥検出部103、又は図18の欠陥検出部203と同様に、そこに供給される検出対象画像データを用いて、欠陥画素を検出し、その欠陥画素に関する欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部302の欠陥データテーブルに登録する欠陥検出処理を行う。
以上のように構成される欠陥処理部51では、欠陥検出処理と欠陥補正処理とが行われる。
すなわち、操作者が、欠陥検出処理を行うように、図1の操作部12を操作すると、その操作に対応した操作信号である欠陥検出指示信号が、操作部12から、マイクロコンピュータ11に供給される。
マイクロコンピュータ11は、操作部12から欠陥検出指示信号が供給されると、動作モードを、通常モードから、欠陥検出モードにして、TG回路5(図1)を制御することにより、画像センサ4に複数回の撮像を連続して行わせる。
画像センサ4において複数回の撮像が行われることにより、その複数回の撮像によって得られる複数枚の撮像画像データ又は補正画像データが、複数枚の検出対象画像データとして、欠陥検出部303に供給される。
また、マイクロコンピュータ11は、マイクロコンピュータI/F33(図3)を介して、カメラ信号処理部31を構成する欠陥処理部51の欠陥検出部303を、欠陥検出処理を行うように制御する。
これにより、欠陥検出部303では、欠陥検出処理が行われる。すなわち、欠陥検出部303は、画像センサ4において複数回の撮像が行われることにより供給される複数枚の検出対象画像データを用い、欠陥画素を検出し、欠陥画素の欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部302の欠陥データテーブルに登録する。
欠陥検出部303において、欠陥データが欠陥データテーブルに登録された後は、マイクロコンピュータ11は、動作モードを、欠陥検出モードから、通常モードに戻す。
なお、欠陥データテーブル記憶部302の欠陥データテーブルに、既に、欠陥データが登録されている場合、欠陥検出部303で新たに得られた欠陥データは、例えば、上書きする形で、欠陥データテーブルに登録される。
動作モードが通常モードである場合において、画像センサ4で撮像が行われ、撮像画像データが、欠陥補正部201に供給されると、欠陥補正部201は、図18等で説明したように、欠陥補正処理を行う。
次に、図29は、図28の欠陥検出部303の構成例を示している。
欠陥検出部303は、白欠陥検出部321、黒欠陥検出部322、及び欠陥画素検出部323から構成される。
白欠陥検出部321は、欠陥レベル検出部331、最小値検出部334、回数カウント部335、及び判定部336から構成される。白欠陥検出部321は、白欠陥画素、及び白欠陥画素の欠陥レベルを検出(判定)し、さらに、白欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類(欠陥種類)の画素であるかを判定して、白欠陥画素の判定結果と、欠陥種類の判定結果とを、欠陥画素検出部323に供給する。
すなわち、白欠陥検出部321の欠陥レベル検出部331、最小値検出部334、及び回数カウント部335には、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データが供給される。
欠陥レベル検出部331は、最大値検出部332及び欠陥画素検出部333から構成され、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、白欠陥画素、及びその白欠陥画素の欠陥レベルを検出し、その検出結果を、判定部336に供給する。
すなわち、最大値検出部332は、図5の最大値検出部130と同様に構成され、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値を検出し、その最大値を画素値とする最大値画像データを、欠陥画素検出部333に供給する。
欠陥画素検出部333は、図5の欠陥画素検出部134と同様に構成され、最大値検出部332から供給される最大値画像データの各画素の画素値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、図5の欠陥画素検出部134と同様にして、白欠陥画素を検出するとともに、白欠陥画素の画素値から、白欠陥検出用の閾値を減算した減算値を、白欠陥画素の欠陥レベルとして求める(検出する)。そして、欠陥画素検出部333は、白欠陥画素と欠陥レベルの検出結果を、判定部336に供給する。
最小値検出部334は、図19の最小値検出部231、つまり、図5の最小値検出部140と同様に構成され、図19の最小値検出部231と同様に、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値を検出し、その最小値を画素値とする最小値画像データを、判定部336に供給する。
回数カウント部335は、図19の回数カウント部232と同様に構成され、図19の回数カウント部232と同様に、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、白欠陥画素を検出し、さらに、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素について、白欠陥画素であると検出された回数である白欠陥検出回数をカウントして、判定部336に供給する。
判定部336は、欠陥レベル検出部331(の欠陥画素検出部333)からの、白欠陥画素の検出結果に基づき、白欠陥画素を認識する。さらに、判定部336は、最小値検出部334から供給される最小値画像データ、つまり、画像センサ4での複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値と、回数カウント部335からの白欠陥検出回数とに基づき、図19の判定部236と同様に、白欠陥画素の欠陥種類の判定、つまり、白欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の画素であるかの判定を行い、白欠陥画素の欠陥座標、欠陥レベル、及び欠陥種類を含む欠陥データを、欠陥画素選択部323に供給する。
黒欠陥検出部322は、欠陥レベル検出部341、最大値検出部344、回数カウント部345、及び判定部346から構成される。黒欠陥検出部322は、黒欠陥画素、及び黒欠陥画素の欠陥レベルを検出(判定)し、さらに、黒欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類(欠陥種類)の画素であるかを判定して、黒欠陥画素の判定結果と、欠陥種類の判定結果とを、欠陥画素検出部323に供給する。
すなわち、黒欠陥検出部322の欠陥レベル検出部341、最大値検出部344、及び回数カウント部345には、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データが供給される。
欠陥レベル検出部341は、最小値検出部342及び欠陥画素検出部343から構成され、画像センサ4による複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、黒欠陥画素、及びその黒欠陥画素の欠陥レベルを検出し、その検出結果を、判定部346に供給する。
すなわち、最小値検出部342は、図5の最小値検出部140と同様に構成され、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値を検出し、その最小値を画素値とする最小値画像データを、欠陥画素検出部343に供給する。
欠陥画素検出部343は、図5の欠陥画素検出部144と同様に構成され、最小値検出部342から供給される最小値画像データの各画素の画素値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、図5の欠陥画素検出部144と同様にして、黒欠陥画素を検出するとともに、黒欠陥画素の画素値から、黒欠陥検出用の閾値を減算した減算値を、黒欠陥画素の欠陥レベルとして求める(検出する)。そして、欠陥画素検出部343は、黒欠陥画素と欠陥レベルの検出結果を、判定部346に供給する。
最大値検出部344は、図19の最大値検出部241、つまり、図5の最大値検出部130と同様に構成され、図19の最大値検出部241と同様に、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値を検出し、その最大値を画素値とする最大値画像データを、判定部346に供給する。
回数カウント部345は、図19の回数カウント部242と同様に構成され、図19の回数カウント部242と同様に、そこに供給される複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、黒欠陥画素を検出し、さらに、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素について、黒欠陥画素であると検出された回数である黒欠陥検出回数をカウントして、判定部346に供給する。
判定部346は、欠陥レベル検出部341(の欠陥画素検出部343)からの、黒欠陥画素の検出結果に基づき、黒欠陥画素を認識する。さらに、判定部346は、最大値検出部344から供給される最大値画像データ、つまり、画像センサ4での複数回の撮像によって得られる複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値と、回数カウント部345からの黒欠陥検出回数とに基づき、図19の判定部246と同様に、黒欠陥画素の欠陥種類の判定、つまり、黒欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の画素であるかの判定を行い、黒欠陥画素の欠陥座標、欠陥レベル、及び欠陥種類を含む欠陥データを、欠陥画素選択部323に供給する。
欠陥画素選択部323には、上述したように、白欠陥検出部321と黒欠陥検出部322のそれぞれから、欠陥画素の欠陥座標、欠陥レベル、及び欠陥種類を含む欠陥データが供給される。
欠陥画素選択部323は、欠陥データに含まれる欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数Nの欠陥画素を選択し、その所定数Nの欠陥画素の欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部302に供給して、その欠陥データテーブル記憶部302に記憶された欠陥データテーブルに登録する。
ここで、欠陥画素選択部323は、図5の欠陥画素選択部123と同様に、白欠陥検出部321と黒欠陥検出部322から供給される欠陥データ、つまり、欠陥画素の数が、所定数であるN個に満たない場合には、すべての欠陥画素を選択し、そのすべての欠陥画素の欠陥データを、欠陥データテーブルに登録する。
なお、所定数Nは、例えば、欠陥データテーブル記憶部302の記憶容量に基づいて決定することができる。
次に、図30は、図28の欠陥データテーブル記憶部302に記憶される欠陥データテーブルの例を示している。
図30では、欠陥データテーブルには、欠陥画素の欠陥データとして、欠陥座標、欠陥レベル、及び欠陥種類が登録される。
次に、図31のフローチャートを参照して、図29の欠陥検出部303で行われる欠陥検出処理について説明する。
図31の欠陥検出処理は、例えば、図1のディジタルスチルカメラの工場等において、出荷前等に行われる。
図29の欠陥検出部303では、ステップS151において、白欠陥検出部321が、白欠陥画素を検出する白欠陥検出処理を行い、その結果得られる白欠陥画素の欠陥データを、欠陥画素選択部323に供給して、ステップS152に進む。
ステップS152では、黒欠陥検出部322が、黒欠陥画素を検出する黒欠陥検出処理を行い、その結果得られる黒欠陥画素の欠陥データを、欠陥画素選択部323に供給して、ステップS153に進む。
ステップS153では、欠陥画素選択部323は、白欠陥検出部321と黒欠陥検出部322からの欠陥データに含まれる欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素を選択して、ステップS154に進む。ステップS154では、欠陥画素選択部323は、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素の欠陥データを、欠陥データテーブル記憶部302に供給し、その欠陥データテーブル記憶部302に記憶された欠陥データテーブルに登録して、欠陥検出処理を終了する。
次に、図32のフローチャートを参照して、図29の白欠陥検出部321が図31のステップS151で行う白欠陥検出処理について説明する。
ここで、白欠陥検出処理では、マイクロコンピュータ11(図1)が、TG回路5を制御することにより、画像センサ4に、所定の規定回数である複数回の撮像を連続して行わせる。この、規定回数である複数回の撮像によって得られる白欠陥検出用の複数枚の検出対象画像データは、白欠陥検出部321の欠陥レベル検出部331、最小値検出部334、及び回数カウント部335に供給される。
そして、ステップS171において、白欠陥検出部321は、複数枚の検出対象画像データを用いて、白欠陥画素、欠陥レベル、最小値画像データ(複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値)、及び白欠陥検出回数を検出する。
すなわち、ステップS171では、白欠陥検出部321において、欠陥レベル検出部331の最大値検出部332が、図5の最大値検出部130が図15の白欠陥検出処理で行うのと同様にして、複数枚の検出対象画像データから最大値画像データを求め、欠陥画素検出部333に供給する。
欠陥画素検出部333は、図5の欠陥画素検出部134が図15の白欠陥検出処理で行うのと同様にして、最大値画像データに基づいて、白欠陥画素を検出し、さらに、その白欠陥画素の欠陥レベルを検出して、白欠陥画素の欠陥座標とともに、判定部336に供給する。
また、ステップS171では、最小値検出部334が、図19の最小値検出部231が図24の白欠陥検出処理で行うのと同様にして、複数枚の検出対象画像データから、最小値画像データを求め、判定部336に供給する。
さらに、ステップS171では、回数カウント部335が、図19の回数カウント部232が図24の白欠陥検出処理で行うのと同様にして、複数枚の検出対象画像データから、白欠陥検出回数を求め、判定部336に供給する。
その後、ステップS172からステップS173に進み、判定部336は、最小値検出部334からの最小値画像データ、すなわち、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最小値と、回数カウント部335からの白欠陥検出回数とを用い、図19の判定部236が図24の白欠陥検出処理で行うのと同様にして、白欠陥画素の欠陥種類を判定して、ステップS173に進む。
ステップS173では、判定部336は、欠陥レベル検出部331からの、白欠陥画素の欠陥座標及び欠陥レベルと、その白欠陥画素の欠陥種類とを含む欠陥データを、欠陥画素選択部323に供給し、白欠陥検出処理を終了する。
次に、図33のフローチャートを参照して、図29の黒欠陥検出部322が図31のステップS152で行う黒欠陥検出処理について説明する。
ここで、黒欠陥検出処理では、マイクロコンピュータ11(図1)が、TG回路5を制御することにより、画像センサ4に、所定の規定回数である複数回の撮像を連続して行わせる。この、規定回数である複数回の撮像によって得られる黒欠陥検出用の複数枚の検出対象画像データは、黒欠陥検出部322の欠陥レベル検出部341、最大値検出部344、及び回数カウント部345に供給される。
そして、ステップS181において、黒欠陥検出部322は、複数枚の検出対象画像データを用いて、黒欠陥画素、欠陥レベル、最大値画像データ(複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値)、及び黒欠陥検出回数を検出する。
すなわち、ステップS181では、黒欠陥検出部322において、欠陥レベル検出部341の最小値検出部342が、図5の最小値検出部140が図16の黒欠陥検出処理で行うのと同様にして、複数枚の検出対象画像データから最小値画像データを求め、欠陥画素検出部343に供給する。
欠陥画素検出部343は、図5の欠陥画素検出部144が図16の黒欠陥検出処理で行うのと同様にして、最小値画像データに基づいて、黒欠陥画素を検出し、さらに、その黒欠陥画素の欠陥レベルを検出して、黒欠陥画素の欠陥座標とともに、判定部346に供給する。
また、ステップS181では、最大値検出部344が、図19の最大値検出部241が図25の黒欠陥検出処理で行うのと同様にして、複数枚の検出対象画像データから、最大値画像データを求め、判定部346に供給する。
さらに、ステップS181では、回数カウント部345が、図19の回数カウント部242が図25の黒欠陥検出処理で行うのと同様にして、複数枚の検出対象画像データから、黒欠陥検出回数を求め、判定部346に供給する。
その後、ステップS182からステップS183に進み、判定部346は、最大値検出部344からの最大値画像データ、すなわち、複数枚の検出対象画像データの各位置の画素の画素値の最大値と、回数カウント部345からの黒欠陥検出回数とを用い、図19の判定部236が図25の黒欠陥検出処理で行うのと同様にして、黒欠陥画素の欠陥種類を判定して、ステップS183に進む。
ステップS183では、判定部346は、欠陥レベル検出部341からの、黒欠陥画素の欠陥座標及び欠陥レベルと、その黒欠陥画素の欠陥種類とを含む欠陥データを、欠陥画素選択部323に供給し、黒欠陥検出処理を終了する。
なお、図28の欠陥補正部201では、上述した図26又は図27の欠陥補正処理が行われる。
以上のように、図28の欠陥処理部51では、欠陥検出部303において、図4の欠陥検出部103と同様にして、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出し、欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素を選択して、欠陥データテーブルに登録するので、欠陥レベルが高い欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行うことができる。
さらに、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素だけの欠陥データを、欠陥データテーブルに登録することにより、欠陥データテーブルを記憶する欠陥データテーブル記憶部302として、記憶容量の小さいRAM等を使用することが可能となり、低コスト化を図ることができる。あるいは、欠陥データテーブルを記憶する欠陥データテーブル記憶部302の記憶容量が制限されている場合に、その記憶容量の制限の範囲内で、欠陥の程度が大きい上位N個の欠陥画素の欠陥データを欠陥データテーブルに登録し、欠陥レベルが高い欠陥画素の画素値の補正を、優先的に行うことができる。
また、図28の欠陥処理部51では、欠陥検出部303において、図18の欠陥検出部203と同様に、欠陥画素の欠陥種類を判定し、欠陥データに含めるようにしたので、図18の場合と同様に、欠陥画素の補正を、その欠陥画素の欠陥種類に応じて、より適切に行うことができる。
ここで、図29では、欠陥検出部303に、白欠陥画素を検出する白欠陥検出部321と、黒欠陥画素を検出する黒欠陥検出部322との両方を設けるようにしたが、欠陥検出部303には、白欠陥検出部321と黒欠陥検出部322とのうちのいずれか一方だけを設けるようにすることができる。但し、白欠陥検出部321、又は黒欠陥検出部322だけを設ける場合には、それぞれ、白欠陥画素、又は黒欠陥画素を検出することができなくなる。
次に、上述した欠陥処理部51(図3)による一連の処理は、専用のハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にインストールされる。
図34は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのハードディスク405やROM403に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体411に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体411は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体411からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、通信部408で受信し、内蔵するハードディスク405にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)402を内蔵している。CPU402には、バス401を介して、入出力インタフェース410が接続されており、CPU402は、入出力インタフェース410を介して、ユーザによって、キーボードや、マウス、マイク等で構成される入力部407が操作等されることにより指令が入力されると、それにしたがって、ROM(Read Only Memory)403に格納されているプログラムを実行する。あるいは、また、CPU402は、ハードディスク405に格納されているプログラム、衛星若しくはネットワークから転送され、通信部408で受信されてハードディスク405にインストールされたプログラム、またはドライブ409に装着されたリムーバブル記録媒体411から読み出されてハードディスク405にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)404にロードして実行する。これにより、CPU402は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU402は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース410を介して、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される出力部406から出力、あるいは、通信部408から送信、さらには、ハードディスク405に記録等させる。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。
また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
以上、本発明を、ディジタルスチルカメラに適用した場合について説明したが、本発明は、ディジタルスチルカメラの他、ビデオカメラ、その他、画像を撮像するCCDやCMOSセンサが出力する画像を処理する画像処理装置に適用可能である。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
すなわち、例えば、最小値画像データを求めるブロックや、最大値画像データを求めるブロックは、共用することが可能である。具体的には、例えば、図29の欠陥検出部303において、最大値検出部332と344とは、最大値画像データを求める1つのブロックで共用し、最小値検出部334と342とは、最小値画像データを求める1つのブロックで共用することが可能である。
また、データを一時記憶しておくフレームメモリも、1つのフレームメモリで共用することが可能である。具体的には、例えば、図19の欠陥検出部203の白欠陥検出部221において、最小値検出部231は、図5の最小値画像データを記憶するフレームメモリ143に相当するフレームメモリを有し、回数カウント部232は、白欠陥検出回数を記憶するフレームメモリ235を有するが、これらのフレームメモリ143に相当するフレームメモリと、フレームメモリ235との2つのフレームメモリは、1つのフレームメモリで共用することが可能である。
さらに、欠陥検出処理は、例えば、上述したように、工場等において、ディジタルスチルカメラの出荷時に行う他、ディジタルスチルカメラの購入者が、所定の操作をしたときに行うようにすることができる。
本発明を適用したディジタルスチルカメラの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 カメラシステムLSI7の構成例を示すブロック図である。 カメラ信号処理部31の構成例を示すブロック図である。 欠陥処理部51の第1の構成例を示すブロック図である。 欠陥検出部103の構成例を示すブロック図である。 白欠陥画素の絶対欠陥検出を説明する図である。 固定の閾値の決定の方法を説明する図である。 白欠陥画素の相対欠陥検出を説明する図である。 注目画素の画素値の予測値の求め方を説明する図である。 黒欠陥画素の絶対欠陥検出を説明する図である。 黒欠陥画素の相対欠陥検出を説明する図である。 欠陥データテーブルの例を示す図である。 欠陥補正部101の構成例を示すブロック図である。 欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 白欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 黒欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 欠陥補正処理を説明するフローチャートである。 欠陥処理部51の第2の構成例を示すブロック図である。 欠陥検出部203の構成例を示すブロック図である。 欠陥種類の判定の方法を説明するための図である。 欠陥データテーブルの例を示す図である。 欠陥補正部201の構成例を示すブロック図である。 欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 白欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 黒欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 欠陥補正処理を説明するフローチャートである。 欠陥補正処理を説明するフローチャートである。 欠陥処理部51の第3の構成例を示すブロック図である。 欠陥検出部303の構成例を示すブロック図である。 欠陥データテーブルの例を示す図である。 欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 白欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 黒欠陥検出処理を説明するフローチャートである。 本発明を適用したコンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 レンズ部, 2 絞り, 3 シャッタ, 4 画像センサ, 5 TG回路, 6 フロントエンド部, 7 カメラシステムLSI, 8 画像モニタ, 9 画像メモリ, 10 外部記憶媒体, 11 マイクロコンピュータ, 12 操作部, 13 ROM, 14 不揮発性メモリ, 31 カメラ信号処理部, 32 画像検波部, 33 マイクロコンピュータI/F, 34 メモリI/F, 35 メモリコントローラ, 36 画像圧縮解凍部, 37 モニタI/F, 51 欠陥処理部, 52 ディジタル信号処理部, 101 欠陥補正部, 102 欠陥データテーブル記憶部, 103 欠陥検出部, 121 白欠陥検出部, 122 黒欠陥検出部, 123 欠陥画素選択部, 130 最大値検出部, 131 比較部, 132 画素選択部, 133 フレームメモリ, 134 欠陥画素検出部, 140 最小値検出部, 141 比較部, 142 画素選択部, 143 フレームメモリ, 144 欠陥画素検出部, 161 判定部, 162 補正部, 201 欠陥補正部, 202 欠陥データテーブル記憶部, 203 欠陥検出部, 221 白欠陥検出部, 222 黒欠陥検出部, 223 欠陥画素選択部, 231 最小値検出部, 232 回数カウント部, 233 欠陥画素検出部, 234 加算部, 235 フレームメモリ, 236 判定部, 241 最大値検出部, 242 回数カウント部, 243 欠陥画素検出部, 244 加算部, 245 フレームメモリ, 246 判定部, 261 判定部, 262 補正部, 302 欠陥データテーブル記憶部, 303 欠陥検出部, 321 白欠陥検出部, 322 黒欠陥検出部, 323 欠陥画素選択部, 331 欠陥レベル検出部, 332 最大値検出部, 333 欠陥画素検出部, 334 最小値検出部, 335 回数カウント部, 336 判定部, 341 欠陥レベル検出部, 342 最小値検出部, 343 欠陥画素検出部, 344 最大値検出部, 345 回数カウント部, 346 判定部, 401 バス, 402 CPU, 403 ROM, 404 RAM, 405 ハードディスク, 406 出力部, 407 入力部, 408 通信部, 409 ドライブ, 410 入出力インタフェース, 411 リムーバブル記録媒体

Claims (11)

  1. 画像を撮像する撮像手段が出力する画像を処理する画像処理装置において、
    欠陥がある欠陥画素を検出する欠陥検出手段と、
    前記欠陥検出手段で検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、前記撮像手段が出力する画像の画素の画素値を補正する欠陥補正手段と
    を備え、
    前記欠陥検出手段は、
    前記撮像手段による複数回の撮像によって得られる複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥がある欠陥画素、及び欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する白欠陥検出手段、又は、前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出する黒欠陥検出手段とのうちの少なくとも一方と、
    前記欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数の欠陥画素を選択し、その所定数の欠陥画素の欠陥データを、前記欠陥データテーブルに登録する欠陥画素選択手段と
    を有する
    画像処理装置。
  2. 前記白欠陥検出用の閾値は、あらかじめ決定された固定の閾値、又は、前記白欠陥検出用の閾値と画素値を比較する画素の周辺の画素の画素値に基づいて決定される可変の閾値であり、
    前記黒欠陥検出用の閾値は、あらかじめ決定された固定の閾値、又は、前記黒欠陥検出用の閾値と画素値を比較する画素の周辺の画素の画素値に基づいて決定される可変の閾値である
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記白欠陥検出手段は、さらに、
    前記複数の画像の各位置の画素の画素値が、白欠陥検出用の閾値より大となる白欠陥検出回数をカウントし、
    前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、白欠陥検出用の閾値より小さい値の所定の閾値との大小関係、及び前記白欠陥検出回数に基づいて、欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の欠陥画素であるかを判定し、
    前記黒欠陥検出手段は、さらに、
    前記複数の画像の各位置の画素の画素値が、黒欠陥検出用の閾値より小となる黒欠陥検出回数をカウントし、
    前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、黒欠陥検出用の閾値より大きい値の所定の閾値との大小関係、及び前記黒欠陥検出回数に基づいて、欠陥画素が、常時欠陥画素と点滅欠陥画素とのうちのいずれの種類の欠陥画素であるかを判定し、
    前記欠陥データは、欠陥画素の種類を含む
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記白欠陥検出用の閾値は、あらかじめ決定された固定の閾値、又は、前記白欠陥検出用の閾値と画素値を比較する画素の周辺の画素の画素値に基づいて決定される可変の閾値であり、
    前記黒欠陥検出用の閾値は、あらかじめ決定された固定の閾値、又は、前記黒欠陥検出用の閾値と画素値を比較する画素の周辺の画素の画素値に基づいて決定される可変の閾値である
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記欠陥補正手段は、
    前記撮像手段が出力する画像の画素のうちの、常時欠陥画素については、常に、画素値を補正し、
    前記撮像手段が出力する画像の画素のうちの、点滅欠陥画素については、点滅欠陥画素の画素値と、点滅欠陥画素用の閾値とを比較することにより、点滅欠陥画素が、画素値が異常な欠陥状態にあるかどうかを判定し、
    点滅欠陥画素が欠陥状態にあると判定した場合にのみ、その点滅欠陥画素の画素値を補正する
    請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記点滅欠陥検出用の閾値は、前記点滅欠陥検出用の閾値と画素値を比較する点滅欠陥画素の周辺の画素の画素値に基づいて決定される可変の閾値である
    請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記欠陥補正手段は、さらに、
    前記撮像手段が出力する画像の画素のうちの、常時欠陥画素及び点滅欠陥画素以外の画素である非欠陥画素については、非欠陥画素の画素値と、非欠陥画素用の閾値とを比較することにより、非欠陥画素が、欠陥状態にあるかどうかを判定し、
    非欠陥画素が欠陥状態にあると判定した場合にのみ、その非欠陥画素の画素値を補正する
    請求項5に記載の画像処理装置。
  8. 前記非欠陥検出用の閾値は、前記非欠陥検出用の閾値と画素値を比較する非欠陥画素の周辺の画素の画素値に基づいて決定される可変の閾値である
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記点滅欠陥画素用の閾値と、前記非欠陥画素用の閾値とは、異なる値の閾値である
    請求項7に記載の画像処理装置。
  10. 画像を撮像する撮像手段が出力する画像を処理する画像処理方法において、
    欠陥がある欠陥画素を検出する欠陥検出ステップと、
    前記欠陥検出ステップで検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、前記撮像手段が出力する画像の画素の画素値を補正する欠陥補正ステップと
    を含み、
    前記欠陥検出ステップは、
    前記撮像手段による複数回の撮像によって得られる複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥がある欠陥画素、及び欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する白欠陥検出ステップ、又は、前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出する黒欠陥検出ステップとのうちの少なくとも一方と、
    前記欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数の欠陥画素を選択し、その所定数の欠陥画素の欠陥データを、前記欠陥データテーブルに登録する欠陥画素選択ステップと
    を含む
    画像処理方法。
  11. 画像を撮像する撮像手段が出力する画像を処理する画像処理を、コンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    欠陥がある欠陥画素を検出する欠陥検出ステップと、
    前記欠陥検出ステップで検出された欠陥画素に関する欠陥データが登録された欠陥データテーブルに基づき、前記撮像手段が出力する画像の画素の画素値を補正する欠陥補正ステップと
    を含み、
    前記欠陥検出ステップは、
    前記撮像手段による複数回の撮像によって得られる複数の画像の各位置の画素の画素値の最大値と、白欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥がある欠陥画素、及び欠陥画素の欠陥の程度を表す欠陥レベルを検出する白欠陥検出ステップ、又は、前記複数の画像の各位置の画素の画素値の最小値と、黒欠陥検出用の閾値とを比較することにより、欠陥画素、及び欠陥レベルを検出する黒欠陥検出ステップとのうちの少なくとも一方と、
    前記欠陥レベルに基づき、欠陥の程度が大きい、複数である所定数の欠陥画素を選択し、その所定数の欠陥画素の欠陥データを、前記欠陥データテーブルに登録する欠陥画素選択ステップと
    を含む
    画像処理を、コンピュータに実行させるプログラム。
JP2006313183A 2006-11-20 2006-11-20 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Expired - Fee Related JP4305777B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006313183A JP4305777B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US11/866,717 US7876369B2 (en) 2006-11-20 2007-10-03 Image processing apparatus, image processing method, and program
TW096137091A TW200904160A (en) 2006-11-20 2007-10-03 Image processor, image processing method and program
CNB2007101927857A CN100574377C (zh) 2006-11-20 2007-11-20 图像处理装置,图像处理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006313183A JP4305777B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008131273A true JP2008131273A (ja) 2008-06-05
JP4305777B2 JP4305777B2 (ja) 2009-07-29

Family

ID=39416542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006313183A Expired - Fee Related JP4305777B2 (ja) 2006-11-20 2006-11-20 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7876369B2 (ja)
JP (1) JP4305777B2 (ja)
CN (1) CN100574377C (ja)
TW (1) TW200904160A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028488A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Canon Inc 撮像装置、及び撮像装置の制御方法
JP2010074240A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Canon Inc 撮像装置および欠陥画素検出方法
JP2011040893A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Canon Inc 欠陥画素データ補正装置、撮像装置及び欠陥画素データ補正方法
WO2011042948A1 (ja) * 2009-10-05 2011-04-14 キヤノン株式会社 撮像装置の欠陥検出方法及び撮像装置
JP2012105063A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nikon Corp 画像処理装置、撮像装置およびプログラム
JP2013093685A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 撮像装置
JP2013244250A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Fujifilm Corp 電子内視鏡装置及びその撮像画像補正方法
KR20150139826A (ko) * 2013-01-15 2015-12-14 아비질론 코포레이션 장면 적응적 자동 노출 보상을 이용하는 이미징 장치
JP2016082454A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 キヤノン株式会社 撮像装置
WO2018198916A1 (ja) * 2017-04-24 2018-11-01 日本電気株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体

Families Citing this family (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5300356B2 (ja) * 2008-07-18 2013-09-25 キヤノン株式会社 撮像装置、及び撮像装置の制御方法
JP2010081259A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Panasonic Corp 固体撮像装置
US20100141810A1 (en) * 2008-12-04 2010-06-10 Proimage Technology Bad Pixel Detection and Correction
US8237825B2 (en) * 2008-12-11 2012-08-07 Exelis, Inc. Pixel replacement using five nearest neighbors
KR101470019B1 (ko) * 2008-12-26 2014-12-05 엘지이노텍 주식회사 이미지센서의 불량 픽셀 검출 및 보정 방법
CN101854450A (zh) * 2009-04-03 2010-10-06 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 图像获取装置
TWI394429B (zh) * 2009-07-27 2013-04-21 Altek Corp 消除圖像雜訊之方法,以及使用該方法之裝置
US20110273555A1 (en) * 2010-05-04 2011-11-10 Areva Inc. Inspection video radiation filter
JP5541718B2 (ja) * 2010-08-19 2014-07-09 キヤノン株式会社 撮像装置及びその欠陥画素検出方法
JP5088408B2 (ja) * 2010-09-22 2012-12-05 株式会社ニコン 画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラ
FR2966229B1 (fr) * 2010-10-18 2012-11-16 Sagem Defense Securite Procede de maintenance predictive d'un module de detection refroidi, et module associe
JP5126346B2 (ja) * 2010-11-24 2013-01-23 カシオ計算機株式会社 撮像装置、画像処理方法、及び、プログラム
KR20120114021A (ko) * 2011-04-06 2012-10-16 삼성디스플레이 주식회사 불량 픽셀 보정 방법
JP5955007B2 (ja) * 2012-02-01 2016-07-20 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像方法
CN103858422B (zh) * 2012-04-10 2016-11-23 奥林巴斯株式会社 摄像装置
US9014504B2 (en) * 2012-05-31 2015-04-21 Apple Inc. Systems and methods for highlight recovery in an image signal processor
TWI563850B (en) * 2012-09-07 2016-12-21 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Spot detection system and method
JP5873223B2 (ja) * 2013-12-25 2016-03-01 オリンパス株式会社 内視鏡システムおよび画素補正方法
WO2016117034A1 (ja) * 2015-01-20 2016-07-28 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
CN107409182B (zh) * 2015-03-17 2020-02-14 奥林巴斯株式会社 图像处理装置、图像处理方法和记录介质
FR3038195B1 (fr) * 2015-06-26 2018-08-31 Ulis Detection de pixels parasites dans un capteur d'image infrarouge
CN107710733B (zh) * 2015-07-24 2020-06-16 奥林巴斯株式会社 图像处理装置、图像处理方法以及存储介质
US10440299B2 (en) 2015-09-04 2019-10-08 Apple Inc. Correcting pixel defects based on defect history in an image processing pipeline
JP2017055308A (ja) 2015-09-10 2017-03-16 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP2017055309A (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 キヤノン株式会社 撮像装置及びその制御方法
JP6619258B2 (ja) * 2016-02-29 2019-12-11 株式会社日立製作所 X線検出器、x線ct装置、x線検出方法、及びx線検出プログラム
US10070109B2 (en) * 2016-06-30 2018-09-04 Apple Inc. Highlight recovery in images
US10158834B2 (en) * 2016-08-30 2018-12-18 Hand Held Products, Inc. Corrected projection perspective distortion
CN110226325B (zh) * 2017-02-01 2022-04-15 索尼半导体解决方案公司 摄像***和摄像装置
JP7117866B2 (ja) * 2018-03-08 2022-08-15 キヤノン株式会社 画像読取装置および画像読取装置の制御方法
CN108259892A (zh) * 2018-03-21 2018-07-06 深圳怡化电脑股份有限公司 图像传感器的检测方法、***及装置
US11036978B2 (en) * 2018-05-29 2021-06-15 University Of Electronic Science And Technology Of China Method for separating out a defect image from a thermogram sequence based on weighted naive bayesian classifier and dynamic multi-objective optimization
US10855964B2 (en) 2018-08-29 2020-12-01 Apple Inc. Hue map generation for highlight recovery
US11100620B2 (en) 2018-09-04 2021-08-24 Apple Inc. Hue preservation post processing for highlight recovery
JP6860538B2 (ja) * 2018-09-26 2021-04-14 キヤノン株式会社 放射線撮像装置、放射線撮像システム、放射線撮像装置の制御方法、および、プログラム
US10666884B1 (en) * 2019-03-04 2020-05-26 Foveon, Inc. Method of classifying and correcting image sensor defects utilizing defective-pixel information from color channels
CN109827759B (zh) * 2019-03-28 2020-11-24 歌尔光学科技有限公司 应用于光学模组的缺陷检测方法及检测装置
TWI753410B (zh) * 2020-04-24 2022-01-21 晶相光電股份有限公司 影像感測系統以及缺陷感光元件偵測以及修正方法
KR20220048090A (ko) * 2020-10-12 2022-04-19 삼성전자주식회사 주파수 도메인을 이용한 이미지 센서의 검사 방법 및 이를 수행하는 검사 시스템

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04115785A (ja) 1990-09-06 1992-04-16 Sony Corp 輝点検出装置
US5854655A (en) * 1995-08-29 1998-12-29 Sanyo Electric Co., Ltd. Defective pixel detecting circuit of a solid state image pick-up device capable of detecting defective pixels with low power consumption and high precision, and image pick-up device having such detecting circuit
US6819358B1 (en) * 1999-04-26 2004-11-16 Microsoft Corporation Error calibration for digital image sensors and apparatus using the same
JP3773773B2 (ja) * 1999-10-27 2006-05-10 三洋電機株式会社 画像信号処理装置及び画素欠陥の検出方法
JP4546664B2 (ja) 2001-04-27 2010-09-15 オリンパス株式会社 撮像装置および画素欠陥補正方法
JP2004056395A (ja) 2002-07-18 2004-02-19 Sony Corp 固体撮像素子の検査方法および検査プログラム
JP4115785B2 (ja) 2002-09-12 2008-07-09 株式会社東芝 インバータ制御装置
JP4383827B2 (ja) * 2003-10-31 2009-12-16 キヤノン株式会社 撮像装置、白傷補正方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2005184307A (ja) 2003-12-18 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 傷画素補正回路及び傷画素補正方法
JP2005341244A (ja) 2004-05-27 2005-12-08 Sony Corp 撮像装置、欠陥画素検出方法およびプログラム
JP2006166194A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Sony Corp 画素欠陥検出回路及び画素欠陥検出方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010028488A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Canon Inc 撮像装置、及び撮像装置の制御方法
JP2010074240A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Canon Inc 撮像装置および欠陥画素検出方法
US8810695B2 (en) 2008-09-16 2014-08-19 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus and defective pixel detection method
US8754964B2 (en) 2009-08-07 2014-06-17 Canon Kabushiki Kaisha Defective pixel data correcting apparatus, image capturing apparatus, and method for correcting defective pixel data
JP2011040893A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Canon Inc 欠陥画素データ補正装置、撮像装置及び欠陥画素データ補正方法
WO2011042948A1 (ja) * 2009-10-05 2011-04-14 キヤノン株式会社 撮像装置の欠陥検出方法及び撮像装置
US8208046B2 (en) 2009-10-05 2012-06-26 Canon Kabushiki Kaisha Method of detecting defect in image pickup apparatus and the image pickup apparatus
JP5631325B2 (ja) * 2009-10-05 2014-11-26 キヤノン株式会社 撮像装置の欠陥検出方法及び撮像装置
JP2012105063A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Nikon Corp 画像処理装置、撮像装置およびプログラム
JP2013093685A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 撮像装置
JP2013244250A (ja) * 2012-05-28 2013-12-09 Fujifilm Corp 電子内視鏡装置及びその撮像画像補正方法
KR20150139826A (ko) * 2013-01-15 2015-12-14 아비질론 코포레이션 장면 적응적 자동 노출 보상을 이용하는 이미징 장치
KR101883037B1 (ko) * 2013-01-15 2018-07-27 아비질론 코포레이션 장면 적응적 자동 노출 보상을 이용하는 이미징 장치
JP2016082454A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 キヤノン株式会社 撮像装置
WO2018198916A1 (ja) * 2017-04-24 2018-11-01 日本電気株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体
JPWO2018198916A1 (ja) * 2017-04-24 2020-02-27 日本電気株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体
US11039096B2 (en) 2017-04-24 2021-06-15 Nec Corporation Image processing device, image processing method and storage medium

Also Published As

Publication number Publication date
CN100574377C (zh) 2009-12-23
US20080117318A1 (en) 2008-05-22
US7876369B2 (en) 2011-01-25
CN101188678A (zh) 2008-05-28
TW200904160A (en) 2009-01-16
JP4305777B2 (ja) 2009-07-29
TWI347781B (ja) 2011-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4305777B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US8970742B2 (en) Image processing apparatus and method capable of performing correction process speedily and easily
CN108293090B (zh) 图像处理设备和图像处理方法
US8804011B2 (en) Imaging device
CN103139492B (zh) 摄像装置、摄像方法以及监视***
JP2008085388A (ja) 撮像装置
JP2009177472A (ja) 画像処理方法、画像処理装置及び撮像装置
JP6351271B2 (ja) 画像合成装置、画像合成方法、およびプログラム
US10972676B2 (en) Image processing method and electronic device capable of optimizing hdr image by using depth information
JP2015130630A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP4985124B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
US8243165B2 (en) Video camera with flicker prevention
JP4895107B2 (ja) 電子機器、情報処理方法、およびプログラム
JP2020022135A (ja) 欠陥画素補正装置、撮像装置、欠陥画素補正方法
JP5446955B2 (ja) 撮像装置
JP2015177510A (ja) カメラシステム、画像処理方法及びプログラム
US8154618B2 (en) Imaging apparatus and method for setting the same
JP5299159B2 (ja) 撮像装置およびプログラム
JP2011114473A (ja) 画素欠陥補正装置
JP2009055415A (ja) カメラ
JP6525522B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2002084463A (ja) 固体撮像装置、画素欠陥検査装置および画素欠陥補正方法
JP2007228269A (ja) 画像信号処理装置及び方法
JP5264541B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2013074368A (ja) 撮像装置及び撮像方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090409

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090422

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees