JP2008125451A - そば入りお好み焼き食品の製造方法及びそば入りお好み焼き食品 - Google Patents

そば入りお好み焼き食品の製造方法及びそば入りお好み焼き食品 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単に焼生地間に調理そばを配したそば入りお好み焼き食品を調理でき、しかも焼生地間に配した調理そばは、そば本来の味や味覚を楽しめるなど、斬新で画期的なそば入りお好み焼き食品を製造方法を提供する。
【解決手段】焼成板の焼凹部に少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配してこれを焼成して焼生地とし、この焼生地の上に、食べられる材質で形成したシートにそばとソース若しくはそばとソースと野菜とから成る調理そばを包んだシート包み調理そばを配し、この上に、少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配して焼成することで、焼生地間に調理そばを配したそば入りのお好み焼きとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、そば入りお好み焼き食品の製造方法及びそば入りお好み焼き食品に関するものである。
従来から、例えば広島風お好み焼き,モダン焼きなどのように、焼生地の中に焼きそばを配した焼きそば入りのお好み焼きが知られており、その製造方法についても種々の提案が為されている(例えば、特許文献1〜3)。
このようなそば入りお好み焼き(特に、モダン焼きと呼ばれるタイプのお好み焼き)は、例えば、焼成板上で少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を焼成して焼生地とし、この焼成板上で別に調理しておいた調理そば(焼きそば)をこの焼生地の上に配し、この調理そばの更に上から、少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配して(掛け流して)裏表をひっくり返しながら焼成して製造するものであって、このようにして製造したそば入りのお好み焼きに適宜ソース,マヨネーズ,青のり,鰹節などをトッピングして食するものである。
従って、このようなそば入りのお好み焼きは、焼生地とは別に調理そばを調理する手間を要し、それだけ調理(製造)に時間がかかり、また、焼生地から調理そばがはみ出したりすると見た目が悪く(これは商品として店頭で販売する場合には致命的である)、よって見た目も良く綺麗に焼き上げるにはそれなりの熟練を要するなど、調理(製造)が非常に厄介であった。
また、前述のような慣例法でそば入りお好み焼きを製造する場合、焼生地の上に配した調理そばの上に配する(掛け流す)生地と、この調理そばとが混合する(からみ合う)ため、完成したそば入りお好み焼きに入っているそばは、焼きそば本来の味や食感とは全く異なったものとなってしまい、よって、お好み焼きに入っている特殊な味,食感の焼きそばとして楽しむことはできるが、焼きそば本来の味や味覚を楽しむことはできない。
特開2002−204677号公報 特開平5−184338号公報 特開平5−64538号公報
本発明は、上記広島風お好み焼きやモダン焼きのように、焼生地間にそばが入ったそば入りお好み焼き食品でありながら、熟練を要さず誰でも簡単に見栄え良く上手に調理でき、しかも焼生地間に配した調理そばは、生地とが混合せず(からみ合わず)そば本来の味や味覚を楽しむことができるなど、斬新で画期的なそば入りお好み焼き食品の製造方法及びそば入りお好み焼き食品を提供することを課題とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
焼成板1の焼凹部2に少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配してこれを焼成して焼生地3とし、この焼生地3の上に、食べられる材質で形成したシート4にそばとソース若しくはそばとソースと野菜とから成る調理そば5を包んだシート包み調理そば6を配し、この上に、少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配してこれを焼成して焼生地7とすることで焼生地3,7間に調理そば5を配したそば入りのお好み焼きとすることを特徴とするそば入りお好み焼き食品の製造方法に係るものである。
また、前記シート包み調理そば6は、この上に前記生地を配する際に、この生地とこのシート包み調理そば6のシート4に包まれた調理そば5とが混合しないように、前記シート4で調理そば5の全周囲を隙間なく包囲するように包んで前記焼凹部2の焼生地3上に配することを特徴とする請求項1記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法に係るものである。
また、前記シート包み調理そば6のシート4として、米を主成分とする原料をシート状に形成して成るライスペーパ4を採用することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法に係るものである。
また、前記シート包み調理そば6の上に前記生地を配し、この上に少なくとも前記生地を焼成して成る前記焼生地3,7よりもやわらかい食感のやわらか焼生地8を配してこれらを焼成する,若しくは別に焼成したこのやわらか焼生地8を重合してこれらを焼成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法に係るものである。
また、前記シート包み調理そば6の上に前記生地を配し、この生地の上面が固化しておらず流動状態のうちに、予め別の焼凹部9で焼成し上面が固化しておらず流動状態のやわらか焼生地8の前記流動状態の上面と前記生地の流動状態の上面とを対向させて重合し、これらを焼成することを特徴とする請求項4記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法に係るものである。
また、前記やわらか焼生地8は、水と卵とを主成分とし且つトレハロースを混合して成るやわらか生地を焼成して成るものとすることする請求項4,5のいずれか1項に記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法に係るものである。
また、食べられる材質で形成したシート4にそばとソース若しくはそばとソースと野菜から成る調理そば5を包んだシート包み調理そば6を、水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を焼成して成る焼生地3,7間に配したことを特徴とするそば入りお好み焼き食品に係るものである。
また、前記シート包み調理そば6を焼生地3,7間に配すると共に、少なくともこの片側の外面にはこの焼生地3,7よりやわらかい食感のやわらか焼生地8を重合したことを特徴とする請求項6記載のそば入りお好み焼き食品に係るものである。
本発明は上述のようにしたから、焼成板の焼凹部で焼生地を焼成しつつ、一方で調理そばの調理も同時に行うといった厄介な作業は不要で、それだけ手間を要さず簡単に調理が行え、しかも調理そばはシートに包まれているので、焼生地からはみ出たりすることなく、熟練が無くとも誰でも簡単な作業で見栄え良く上手に調理できる。
また、調理そばはシートに包まれているが故に、この調理そばと、この上に配する生地とが混合することはなく、本発明により製造したそば入りお好み焼き食品を食する際には、焼生地間に配した調理そばを、そば本来の味や食感で楽しむことができる。
よって、本発明は、一見すると従来からある広島風のお好み焼きやモダン焼きのような外見でありながら、このいずれとも食味が異なり調理そばをそば本来の味や食感で楽しむことができる斬新な食味のそば入りお好み焼きであって、しかもこれまでのそば入りのお好み焼きのように調理に手間や熟練を要さず、誰でも簡単且つ良好に調理できるこれまでにない画期的で商品価値の高いそば入りお好み焼き食品を実現する実用性に秀れたそば入りお好み焼き食品の製造方法となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、調理そばを包むことと、この調理そばとこの上に配する生地との混合を防ぐこととの双方をシートによって確実に達成できる。
また特に、請求項3記載の発明においては、加熱により透明化し、しかもそれ自体が殆ど味もなく、柔らかで、本発明品を食した際に外見上,食味上目立たず違和感無く食することができるなど、本発明に極めて好適なシートを採用することで一層秀れたお好み焼き食品を製造・実現できる秀れたお好み焼き食品の製造方法となる。
また、請求項4〜6記載の発明においては、焼生地に配したやわらかな食感のやわらか焼生地により、本発明により製造するそば入りお好み焼きの一部がやわらかな半焼き状態のような外見と食感を付与できる。よって、より良好に消費者の食欲をそそるそば入りお好み焼きを製造可能である。特に、請求項5に記載の発明のように、やわらか焼生地を水と卵を主成分として更にトレハロースで含水量を多く含むやわらか焼生地とすれば、ふわふわの卵生地のようなやわらか焼生地とすることができ、これを重合した本発明のそば入りお好み焼き食品は、半焼きの卵生地を片面に配する一般的な広島風のお好み焼きに一層似た外見や食感を付加できることとなり、よって、良好に消費者の食欲をそそり、食味の更なる向上をも図り得る一層秀れたそば入りお好み焼き食品を製造・実現可能な秀れたお好み焼き食品の製造方法となる。
また、請求項7,8記載の発明においては、前述した請求項1に係る発明と同様、調理時には手早く簡単にしかも見栄え良く上手に調理できるという秀れた作用効果を奏し、また、見た目は従来の広島風のお好み焼きやモダン焼きのようでありながら、焼生地間に配した調理そばは、生地と混合しておらずにそば本来の味や食感が楽しめるなど斬新で、しかも製造容易で量産性に秀れた画期的で商品価値の高いお好み焼き食品となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
焼成板1の焼凹部2に、少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配して、これを焼成して焼生地3を作る。
この焼生地3の上に、食べられる材質で形成したシート4にそばとソース若しくはそばとソースと野菜とから成る調理そば5を包んだシート包み調理そば6を配する。
続いて、このシート包み調理そば6の上に、少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配してこれを焼成して焼生地7とする。
これにより、焼生地3,7間に調理そば5を配したそば入りのお好み焼きとする。
従って、本発明は、予めシート包み調理そば6を別で製造しておき、本発明を調理する際には、焼生地3の焼成と同時進行で調理そば5を調理する必要はなく、単に焼成板1の焼凹部2に焼成した焼生地3の上に、シート包み調理そば6を手で掴んで載せ、その上から更に焼凹部2に生地を配して(流し込んで)焼成するという簡単な手順によってそば入りお好み焼き食品を製造できることとなる。
しかも、このような簡単な手順でありながら、調理そば5はシート4に包まれているために、この調理そば5が例えば焼生地3からはみ出て見栄えが悪くなったりせず、よって、これまでは手間がかかる上に上手に調理するには熟練を要したこの種のそば入りお好み焼き食品であったが、本発明によれば、熟練を要さず誰でも簡単にして見栄えよく上手にそば入りお好み焼き食品を製造できることとなる。
更に加えて、本発明は、シート包み調理そば6の上に生地を配する際にこの生地と調理そば5とが混合する(からみ合う)ことが前記シート4で阻止されるから、食した際には、調理そば5を、そば本来の味や食感で楽しむことができ、これまでの調理そば5と生地とが混合するそば入りお好み焼きとは異なった斬新な食味となる。尚、例えば、このシート包み調理そば6は、この上に前記生地を配する際に、この生地とこのシート包み調理そば6のシート4に包まれた調理そば5とが混合しないように、前記シート4で調理そば5の全周囲を隙間なく包囲するように包んで前記焼凹部2の焼生地3上に配することで、調理そば5と生地との混合を簡単にして確実に阻止できる。
また、このシート包み調理そば6のシート4として、例えば、米を主成分とする原料をシート状に形成して成るライスペーパ4を採用すれば、このライスペーパ4により調理そば5を包むことと、この調理そば5とこの調理そば5の上に配する前記生地との混合を防ぐこととの双方を確実に達成できることは勿論、このライスペーパ4は、加熱により透明化し、しかもそれ自体が殆ど味もない為、本発明により製造したそば入りお好み焼き食品を食した際にこのライスペーパ4が外見上,食味上目立たず違和感無く食することができ、よって、本発明のシート4として極めて好適である。
よって、本発明は、調理時に焼生地3の焼成と同時に調理そば5の調理も行うのではなく、予めシート包み調理そば6を別で製造しておくことで、手間も熟練も要さず簡単にして良好にそば入りお好み焼き食品を調理でき生産性に秀れ量産化も容易で、しかも本発明は一見すると、そばとお好み焼きとの双方を同時に楽しみたい消費者に人気の高い広島風のお好み焼きやモダン焼きのような外見でありながら、そのいずれとも食味が異なり、焼生地3,7間に配した調理そば5を、そば本来の味や食感で楽しめる斬新な食味を実現し、よって、調理者と消費者のいずれの観点からも非常に秀れた画期的なそば入りお好み焼きの製造を達成できることとなる。
また、例えば、前記シート包み調理そば6の上に前記生地を配し、この上に少なくとも前記生地を焼成して成る前記焼生地3,7よりもやわらかい食感のやわらか焼生地8を配してこれらを焼成する,若しくは別に焼成したこのやわらか焼生地8を重合してこれらを焼成することとした場合には、焼生地7の上に(焼生地3やシート包み調理そば6を下方として想定した場合の上方に)やわらかな食感のやわらか焼生地8が配されるので、広島風のお好み焼きのような外見と食感を付与できることとなる(一般的な広島風のお好み焼きは、片面に半焼きの卵生地が配される為)。特に、前記やわらか焼生地8は、水と卵とを主成分とし且つトレハロースを混合して成るやわらか生地を焼成して成るものとする場合には、卵と(保水性を向上する)トレハロースとにより良好にふわふわ感を備えたやわらかな食感のやわらか焼生地8とすることができ、上記広島風の外見と食感を一層良好に付与できることとなる。
尚、例えば、前記シート包み調理そば6の上に前記生地を配し、この生地の上面が固化しておらず流動状態のうちに、予め別の焼凹部9で焼成し上面が固化しておらず流動状態のやわらか焼生地8の前記流動状態の上面と前記生地の流動状態の上面とを対向させて重合し、これらを焼成することとすれば、前記流動状態の上面同志を重合することで双方の重合面が良好にからみ合い焼生地とやわらか焼生地との一体感を向上し、型崩れなども防げることとなる。
また、請求項7記載の発明においては、焼生地3,7間に配した調理そば5が、シート4に包まれているため、調理時にこの調理そば5と生地とが混合せず(からみ合わず)、よって焼生地3,7間に配した調理そば5を、そば本来の味や食感で楽しむことができ、これまでのそば入りお好み焼きそばとは食味の異なる斬新で、しかも製造容易にして量産性に秀れた画期的なそば入りお好み焼き食品となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、食べられる材質で形成したシート4にそばとソース若しくはそばとソースと野菜から成る調理そば5を包んだシート包み調理そば6を、水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を焼成して成る焼生地3,7間に配したそば入りお好み焼き食品の製造方法であり、焼成板1の焼凹部2に少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配してこれを焼成して焼生地3とし、この焼生地3の上に、食べられる材質で形成したシート4にそばとソース若しくはそばとソースと野菜とから成る調理そば5を包んだシート包み調理そば6を配し、この上に、少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配してこれを焼成して焼生地7とすることで焼生地3,7間に調理そば5を配したそば入りのお好み焼きとする。
また、本実施例では、前記シート包み調理そば6の上に前記生地を配し、この上に少なくとも前記生地を焼成して成る前記焼生地3,7よりもやわらかい食感のやわらか焼生地8を配してこれらを焼成する,若しくは別に焼成したこのやわらか焼生地8を重合してこれらを焼成することで、本実施例により製造したそば入りお好み焼き食品は、前記シート包み調理そば6を焼生地3,7間に配すると共に少なくともこの片側の外面にはこの焼生地3,7よりやわらかい食感のやわらか焼生地8が重合された構成としている。
本実施例の製造方法に用いる焼成板1は、図4に図示したように、前記焼生地3,7を焼成する第一の焼凹部2と、前記やわらか焼生地8を焼成する第二の焼凹部9とを隣り合うように左右に凹設し、この左右一対の焼凹部2,9を前記焼成板1の長さ方向に所定間隔を介して複数並設して成るものである。尚、各焼凹部2,9は等しい内径形状に形成している(この焼凹部2,9の内径により、製造するそば入りお好み焼き食品の外径が決定される。)。
また、本実施例では、この焼成板1を用いてそば入りお好み焼き食品の調理を行う前に、予め別工程で下記のものを調理・製造しておく。
<生地A>
焼成板1の焼凹部2に最初に投入され焼成して焼生地3となる生地(以下、生地Aと呼ぶ)は、水(6000g),食塩(12g),かつおだしの素(48g),乾燥かつお節粉末(16g),センミホープ(登録商標)(60g),全卵(1600g)を30秒攪拌し、これにお好み焼き用のミックス粉(800g),強力粉(2800g),コーンスターチ(300g)を加えて90秒攪拌し、更に、ショートニング剤(400g)を加え60秒攪拌した後、山芋(200g)を加え20秒攪拌し、混合生地材を生成する。
そして、この混合生地材20gに対してキャベツ(3mm程度に切ったもの)18gを混ぜ合わせ、これを本実施例のそば入りお好み焼き食品一枚分に使用する生地Aとする。
尚、この生地Aは、シート包み調理そば6の上に配する生地や、後述のやわらか生地と比すると強力粉を多く使用しており、これにより硬めに焼き上がるようにしている。
従って、例えば、本実施例により製造したそば入りお好み焼き食品を例えば店頭で立てて保管するなどした際の型崩れを防ぐことができる。
<生地B>
焼成板1の焼凹部2の焼生地3の上のシート包み調理そば6の上に投入され焼成して焼生地7となる生地(以下、生地Bと呼ぶ)は、水(6000g),食塩(12g),かつおだしの素(48g),かつお節粉末(16g),センミホープ(登録商標)(60g),全卵(1600g)を30秒攪拌し、これにお好み焼き用のミックス粉(1000g),強力粉(3000g)を加えて90秒攪拌し、更に、ショートニング剤(200g)を加えて60秒攪拌した後、山芋(400g)を加えて20秒攪拌し、混合生地材を生成する。
この混合生地材27gに、キャベツ(5〜10mmに切ったもの)26g,ねぎ(微塵切りしたもの)0.5g,生姜1.5gを混ぜ合わせ、これを本実施例のそば入りお好み焼き食品一枚分に使用する生地Bとする。
尚、生地Bは、上記生地Aや、後述のやわらか生地と比するとキャベツが5〜10mmと少し大きめにカットしてある(嵩を増すために大きめの角切り)。
<やわらか生地>
焼成することでやわらか焼生地8となるやわらか生地は、水と卵とを主成分とし且つトレハロースを混合してなるものであり、具体的には、水(3000g),全卵(2500g),トレハロース(17.5g),しょう油(50g),かつおP−5(100g),センミホープ(登録商標)(25g),なたね油(200g)を30秒攪拌し、これにホワイトフェザー(500g),強力粉(500g),でんぷん(262.5g),コーンスターチ(250g)を加えて90秒攪拌して混合生地材を生成する。
この混合生地材23gに、キャベツ(3mmに切ったもの)12gを混ぜ合わせ、これを本実施例のそば入りお好み焼き食品一枚分に使用するやわらか生地とする。
尚、このやわらか生地は、上記2つの生地(生地A,生地B)と比べると全卵を多く使用している。卵を主体とした生地とすることで、ふっくらとした生地にすることができると共に、トレハロースを加えることで、水分を保ち、一層やわらかな食感としている。
<トロミソース10>
水(500g),食塩(30g),味の素(登録商標)(10g),センミホープ(登録商標)(5g),でんぷん(100g)を30秒攪拌したところに、お好みソース(900g)を加えて30秒攪拌し、更に別工程で油100gで炒めたキャベツ(3mmに切ったもの)400gを加え、焦げないように加熱し、投入重量の90%になるまで、約8〜10分加熱する(中心温度が78℃以上)。
この加熱の後、油を薄く塗ったトレーに移し、予冷庫で20℃まで放冷し、本実施例では、これを後述のトロミソース10として使用時には絞り袋に入れて使用する(そば入りお好み焼き食品一枚に対して10g使用)。
<シート包み調理そば6>
(1)調理そば5
a.そば
調理そばに用いるそばは、冷凍保管していた麺(1500g)をお湯(100℃)に入れ、ほぐしながら約5秒間茹でる(焼きそば本来の食感を残すため、麺は炒めずに茹でたものを使用している。)。
茹でた麺をざるに移し水切りをした後、油(120g)を良くまぶして麺をほぐし、食べ易い長さ(5〜6cm)にカットする。
また、麺が熱いうちに粉末ソース(90g)、食塩(8.1g)を2〜3回に分けて混ぜて50℃くらいまで放冷し、さらに、もんじゃソース(150g)を2〜3回に分けて混ぜ20℃くらいになるまで放冷する。
味付けした麺をトレーに広げ予冷庫で20℃になるまで放冷し、蓋をして保存する。
b.炒め野菜
調理そば5に用いる野菜は、ねぎ,キャベツ,生姜,にんじん等を採用する。
180℃で熱した鉄板に油(100g)をひき、にんじん(3mmの微塵切りにしたもの)420gを180秒間よく炒める。
そこに、キャベツ(10〜13mmに切ったもの)680g,ねぎ(3mmに切ったもの)50g,食塩15g,生姜200gを加え、にんじんと一緒に約30秒炒める。
炒めた後は、ざるに移して余分な水分をとっておく。
c.コショウマヨネーズ
解凍したマヨネーズ(1000g)にコショウ(8g)を加えたら、均一になるまでミキサーで混ぜ、その後、絞り袋に入れ10℃以下で保管する。
d.カットイカ
解凍したイカ(1000g)を、水(1000g),食塩(20g),T−7(30g)をあわせた液に30分間浸漬する。その後、イカ(1000g)に食塩(10g)を加えてもみ、30分間水切りをする。
水切りをしたイカ(1000g)を油(70g)で水気がなくなるまで約5分間炒めた後、ざるに移し余分な水分をとる。
本実施例の調理そば5は、上記a〜dの具材からなり、これをシート4にコショウマヨネーズ(2.5g),焼きそば(17g),カットイカ(8g),炒め野菜(4.5g)の順番において成るものとする。
(2)シート4
本実施例のシート包み調理そば6のシート4は、米を主成分とする原料をシート状に形成して成るライスペーパ4を採用する。
このライスペーパ4は、図2に図示したように、1枚を半分(三角形)にカットしたら、水(一度沸騰させて冷ましたもの)で濡らしてから使用する。
上記(1),(2)とを用い、ライスペーパ4に調理そば5を置き(ライスペーパ4上に、コショウマヨネーズ(2.5g),焼きそば(17g),いか(8g),炒め野菜(4.5g)の順番に置き)、図3に図示したように、ライスペーパ4で調理そば5の全周囲を隙間なく包囲するように隙間無く包み、コショウマヨネーズが上方になる姿勢にして容器に収容し蓋をして適宜保存する。
このシート包み調理そば6は、ライスペーパ4で調理そば5を包むことで焼凹部2の焼生地3の上に調理そば5を配しやすく(投入しやすく)するためだけのものではなく、このシート包み調理そば6の上から上記の生地Bをかけた際に、この生地Bが調理そば5の隙間に入り込んで調理そば5と生地Bとが混合する(からみ合う)ことを防ぐことができ、ひいては、そば本来の味や食感をそのまま残すためのものでもある。
尚、シート4として採用したライスペーパ4は、非常に薄く味も殆どなく、しかも加熱により透明化するため、本実施例のそば入りお好み焼き食品を実際に食す際に、このライスペーパ4は見た目は判らない(目立たない)し、食べてもライスペーパの味や食感は気にならない。
次いで、本実施例に係るお好み焼き食品の製造方法について図1に沿って具体的に説明する。
(1)焼成板1を加熱(170℃〜180℃)し、この焼成板1の焼凹部2になたね油を塗る。
(2)この焼凹部2に生地Aを入れ、焼成して焼生地3とする。
(3)この焼生地3の上に、トロミソース10(10g)を配すると共に、その上に、シート包み調理そば6を載せる。
(4)更に、その上から、上記の生地Bを入れて、蓋11をしつつ焼成する。
(5)一方、生地Bを焼成している間に、もう一方の焼凹部9にも前記焼凹部2と同様に油を塗り、トッピング(例えば、紅しょうが0.3g,青のり0.03gなど)を入れ、この焼凹部9にやわらか生地を流しいれて焼成する。
(6)一方の焼凹部2で焼成している生地Bと、もう一方の焼凹部9で焼成しているやわらか生地とを重合させ(この重合は、表面同志が流動状態の間に行う。)、重合部分の生地が良好に混じり合い一体となるよう軽く押す。そしてそのまま約13分程焼成し、その後、取り出して完成とする(取り出し時、重さ145〜160g,厚さ22〜25mm,中心温度78℃以上)。
以上のようにして完成した本実施例のそば入りお好み焼食品は、図5に図示したように、やわらか焼生地の配した方を上方にして、上面にお好み焼きソースや青海苔、かつお節などを適宜トッピングして食すことができるし、また、この焼凹部9から取り出した本実施例品を、例えば予冷庫で放冷(−10〜−22℃で90分〜120分)し、包装後、検査(金属探知機やX線機)を行い箱詰めをして保管〜出荷するなどしても良い。尚、凍結後の重さ135〜155g,厚さ21.5〜24.5mm,直径95mm(※手で持って食べやすい大きさ)となるものである。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例に係るそば入りお好み焼き食品の製造方法の手順説明図である。 本実施例に係るそば入りお好み焼き食品のシート包み調理そば6の製造方法を示す説明図である。 本実施例に係るそば入りお好み焼き食品のシート包み調理そば6の説明斜視図である。 本実施例に係るそば入りお好み焼き食品の製造に使用する焼成板1の説明斜視図である。 本実施例に係るそば入りお好み焼き食品の概略正面図である。
符号の説明
1 焼成板
2 焼凹部
3 焼生地
4 シート,ライスペーパ
5 調理そば
6 シート包み調理そば
7 焼生地
8 やわらか焼生地
9 焼凹部

Claims (8)

  1. 焼成板の焼凹部に少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配してこれを焼成して焼生地とし、この焼生地の上に、食べられる材質で形成したシートにそばとソース若しくはそばとソースと野菜とから成る調理そばを包んだシート包み調理そばを配し、この上に、少なくとも水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を配してこれを焼成して焼生地とすることで焼生地間に調理そばを配したそば入りのお好み焼きとすることを特徴とするそば入りお好み焼き食品の製造方法。
  2. 前記シート包み調理そばは、この上に前記生地を配する際に、この生地とこのシート包み調理そばのシートに包まれた調理そばとが混合しないように、前記シートで調理そばの全周囲を隙間なく包囲するように包んで前記焼凹部の焼生地上に配することを特徴とする請求項1記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法。
  3. 前記シート包み調理そばのシートとして、米を主成分とする原料をシート状に形成して成るライスペーパを採用することを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法。
  4. 前記シート包み調理そばの上に前記生地を配し、この上に少なくとも前記生地を焼成して成る前記焼生地よりもやわらかい食感のやわらか焼生地を配してこれらを焼成する,若しくは別に焼成したこのやわらか焼生地を重合してこれらを焼成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法。
  5. 前記シート包み調理そばの上に前記生地を配し、この生地の上面が固化しておらず流動状態のうちに、予め別の焼凹部で焼成し上面が固化しておらず流動状態のやわらか焼生地の前記流動状態の上面と前記生地の流動状態の上面とを対向させて重合し、これらを焼成することを特徴とする請求項4記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法。
  6. 前記やわらか焼生地は、水と卵とを主成分とし且つトレハロースを混合して成るやわらか生地を焼成して成るものとすることする請求項4,5のいずれか1項に記載のそば入りお好み焼き食品の製造方法。
  7. 食べられる材質で形成したシートにそばとソース若しくはそばとソースと野菜から成る調理そばを包んだシート包み調理そばを、水と卵と小麦粉とを混合して成る生地を焼成して成る焼生地間に配したことを特徴とするそば入りお好み焼き食品。
  8. 前記シート包み調理そばを焼生地間に配すると共に、少なくともこの片側の外面にはこの焼生地よりやわらかい食感のやわらか焼生地を重合したことを特徴とする請求項6記載のそば入りお好み焼き食品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012231689A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Tablemark Co Ltd ボリューム感のあるお好み焼きの製造方法
JP2012231693A (ja) * 2011-04-28 2012-11-29 Tablemark Co Ltd 食感のよいお好み焼きの製造方法
JP2018113908A (ja) * 2017-01-18 2018-07-26 広島県 常温流通用層状食品

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