JP2008122828A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

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裕之 安川
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Abstract

【課題】十分な透明性と鮮やかな色再現性を発現することが可能な静電荷像現像用トナーの提供。
【解決手段】少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程を経て作製され、紫外線吸収剤を含有する静電荷像現像用トナー。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成に用いられる静電荷像現像用トナーに関し、特に、紫外線吸収剤を含有してなる静電荷像現像用トナーに関する。
複写機やプリンタなどの電子写真方式の画像形成技術分野では、デジタル技術の進展に伴い、最近では1200dpi(dpi;1インチ(2.54cm)あたりのドット数)レベルの微小なドット画像を再現する画像形成技術が要求される様になってきた。この様な微小ドット画像の再現を可能にする技術の1つにトナーの小径化があり、製造工程で大きさや形状の制御が可能な重合法によるトナーの小径化技術が注目されるようになってきた(例えば、特許文献1参照)。その結果、最近では、写真の様な高精細画像もトナーで再現することが可能になった。
また、最近ではカラートナーによる画像形成も行われ、タンデム方式に代表される様に、各感光体上に各色のトナー画像を形成し、これらを転写媒体上に重ね合わせながら出力することによりフルカラーの画像形成が行われる(例えば、特許文献2参照)。具体的には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒色の4色に対応した画像情報に基づき、各々の感光体上に静電潜像を形成し、各静電潜像にイエロー、マゼンタ、シアン、黒色のトナーを供給して各色のトナー画像に現像する。そして、これら4つのトナー画像を中間転写体上や記録紙上に重ね合わせる様に転写して、フルカラーのトナー画像を形成する。特に、フルカラー画像形成装置では、微妙な色合いまで忠実に再現しており、従来技術では、印刷で対応していた分野にも、版を起こす手間のない電子写真方式のフルカラー画像形成装置が利用される様になってきた(例えば、特許文献3参照)。
フルカラーの画像形成に使用されるカラートナーには、オリジナル画像に忠実な色再現性に加え、トナー自体がもつ性能をいつまでも維持させる安定性や保存性が求められる。
ところで、カラーの画像形成は、複数のトナー画像を重ね合わせて目標の色調を再現するものであるが、トナー画像を重ね合わせた時、下層のトナー画像が上層のトナー画像に隠蔽されて、忠実な色調再現が難しくなることがあった。
特に、着色剤に顔料を用いたトナーではこの傾向が強く、OHP用の透明フィルムへの画像形成や、ポートレート等の鮮やかで透明感が求められる画像を出力する場合は、オリジナルに忠実な色調再現が難しいものであった。これは、トナー中で顔料が十分に分散しないことに起因すると考えられ、顔料の分散性を向上させて、トナーの透明性を向上させようとする技術が検討された。たとえば、マスターバッチ顔料を用いてトナーの透明性を向上させようとした技術が挙げられる(たとえば、特許文献4参照)。
また、高い透明性を有するトナーとして、着色剤に染料を用いたトナーが挙げられるが、顔料を用いたトナーに比べて耐光性に難点を有していた。そこで、染料を用いたトナーに耐光性を付与する検討が行われ、たとえば、紫外線吸収剤を添加して染料の耐光性を向上させることにより、顔料を用いたトナーと同レベルの安定性を有するトナーの開発も検討された(たとえば、特許文献5参照)。
特開2000−214629号公報 特開平10−20598号公報 特開2005−157314号公報 特開2003−98747号公報 特開平9−80797号公報
しかしながら、上記特許文献4や5の技術は、いずれも混練、粉砕、分級工程を経てトナーを作製するいわゆる粉砕トナーに対するものであり、これらの文献には重合法による重合トナーに開示した技術を適用させることを示唆する記載はなかった。
また、特許文献5に見られるトナーに紫外線吸収剤を添加する技術では、トナーの十分な耐光性向上は実現されず、添加した紫外線吸収剤の分散性が悪いために却ってトナーの透明性を低下させていた。この様に、紫外線吸収剤の添加により透明性と耐光性の2つの性能を向上させることは実現されておらず、凝集工程で粒径や形状制御を行いながらトナーを作製する重合法で実現することはこれまでだれも検討していなかったものである。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたもので、凝集工程で粒径や形状制御を行いながら粒子を作製する重合法のトナーにおいて、紫外線吸収剤を含有するトナーを提供することを目的とするものである。すなわち、本発明は、紫外線吸収剤を含有してなるトナーを重合法で作製することにより、十分な透明性と鮮やかな色再現性を発現するとともに、デジタル画像で作成される微細なドット画像も忠実に再現可能なトナーを提供することを目的とする。
本発明は以下のいずれかの構成により達成された。
1.少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程を経て作製される静電荷像現像用トナーであって、
前記静電荷像現像用トナーは、紫外線吸収剤を含有するものであることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
2.前記紫外線吸収剤の含有量が、1質量%以上20質量%以下であることを特徴とする前記1に記載の静電荷像現像用トナー。
3.前記紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、及び、ベンゾエート系化合物のうち少なくとも1つを含有するものであることを特徴とする前記1または2に記載の静電荷像現像用トナー。
4.前記紫外線吸収剤が、前記樹脂微粒子中に含有されているものであることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
5.前記少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程で、
前記紫外線吸収剤を水系媒体中に分散させてなる紫外線吸収剤分散液を用いて作製されることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
6.前記少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程で作製された粒子表面に、前記紫外線吸収剤を含有する樹脂微粒子を被覆する工程を経て作製されることを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
本発明によれば、トナー中の紫外線吸収剤の影響が出ることなく、十分な透明性と鮮やかな色再現性を発現され、しかも、微細なドット画像も忠実に再現することが可能な画像形成を可能にした。また、本発明によれば、染料の様に耐光性に難点を有する着色剤を用いても、長期にわたり安定した耐光性を発現することが可能な画像形成を可能にした。
この様に、本発明によれば、十分な透明性と鮮やかな色再現性を有し、かつ、耐光性にも優れた静電荷像現像用トナーの提供を可能にした。
本発明は、樹脂微粒子を凝集、融着して粒子形成を行う工程を経て作製される静電荷像現像用トナーに関する。
本発明によれば、トナー中に紫外線吸収剤を含有することにより、たとえば、染料等の様に耐光性を長期にわたり維持することが困難とされる着色剤を用いても、安定した耐光性を発現させることができる。また、トナー中に含有した紫外線吸収材がトナー性能に影響を与えることなく、十分な透明性と鮮やかな色再現性を有する高精細なカラー画像を安定して形成することができる様になった。
この様に、安定した耐光性を発現するとともに、透明感のあるカラー画像を安定して形成することができる様になった理由としては、おそらく、紫外線吸収剤が微小な大きさで均一分散した状態でトナー中に添加されているためと推測される。すなわち、トナー中で紫外線吸収剤が細かく均一分散する様に添加されたことにより、着色成分からの反射光を紫外線吸収剤が遮って散乱させる様なことがなく、着色剤成分が本来有している透明性が発現される様になったものと推測される。
以下、本発明について詳細に説明する。
先ず、本発明に係る静電荷像現像用トナー(以下、単にトナーともいう)は、紫外線吸収剤を含有してなるものである。ここで「紫外線吸収剤」とは、太陽光線等より照射される波長が約400nm以下のいわゆる紫外線と呼ばれる電磁波を吸収するもので、プラスチック材料等の有機材料の耐光性や安定性を向上させるために添加されるものである。
本発明に使用可能な紫外線吸収剤としては、特に限定されるものではないが、以下に挙げる3種類の紫外線吸収剤より選ばれる少なくとも1種類の紫外線吸収剤を用いることが好ましい。すなわち、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤より選ばれる少なくとも1種類の紫外線吸収剤である。以下、上記紫外線吸収剤について詳細に説明する。
(1)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の具体例としては、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−〔5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル〕−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、メチル−3−〔3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル〕プロピオネート−ポリエチレングリコール(分子量約300)との縮合物、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4−メチルフェノール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−エチルヘキシル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル〕プロピオネート、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(1−メチル−1−フェニルエチル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール等が挙げられる。
また、代表的なベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を以下に示す。
Figure 2008122828
(2)トリアジン系紫外線吸収剤
トリアジン系紫外線吸収剤の具体例としては、2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニル、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−〔(ヘキシル)オキシ〕フェノール、2−〔4−〔(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ〕−2−ヒドロキシフェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔4−〔(2−ヒドロキシ−3−(2’−エチル)ヘキシル)オキシ〕−2−ヒドロキシフェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−ブチルオキシフェニル)−6−(2,4−ビス−ブチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−〔1−オクチルオキシカルボニルオトキシ〕フェニル)−4,6−ビス(4−フェニル)−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
また、代表的なトリアジン系紫外線吸収剤の構造を以下に示す。
Figure 2008122828
(3)ベンゾフェノン系紫外線吸収剤
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例としては、オクタベンゾン、2,4−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン等が挙げられる。
また、代表的なベンゾフェノン系紫外線吸収剤の構造を以下に示す。
Figure 2008122828
(4)ベンゾエート系紫外線吸収剤
ベンゾエート系紫外線吸収剤の具体例としては、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等が挙げられる。
また、代表的なベンゾエート系紫外線吸収剤の構造を以下に示す。
Figure 2008122828
なお、上記紫外線吸収剤のトナーへの添加方法は、特に限定されるものではないが、後述するトナーの作製方法に記載される以下の方法により含有させることが可能である。すなわち、
(1)重合性単量体に予め紫外線吸収剤を溶解させておき、紫外線吸収剤を含有した重合性単量体を重合させることにより樹脂微粒子を形成し、これを凝集させることでトナー母身体となる着色粒子に含有させる方法。
(2)紫外線吸収剤を水系媒体中に微分散させた分散液を予め用意しておき、樹脂微粒子分散液、着色剤微粒子分散液とともに紫外線吸収剤分散液を添加し、これら粒子を凝集させることでトナー母体となる着色粒子に含有させる方法。
前記紫外線吸収剤の含有量は、トナー中に0.1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。紫外線吸収剤の含有量を上記範囲とすることで、長期にわたり安定した耐光性が発現され、また、紫外線吸収剤の添加によるトナーの帯電性への影響が懸念されない。
次に、本発明に係る静電荷像現像用トナーの作製方法について説明する。
本発明に係るトナーは、少なくとも樹脂と着色剤、及び、紫外線吸収剤を含有してなるもので、少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程を経て作製されるものである。また、本発明に係るトナーは、微細なドット画像を忠実に再現させることが可能な小径トナーとして製造されることが好ましく、その製造工程で粒径や形状を制御する操作を加えることが可能な重合法により作製することが好ましい。その中でも、乳化重合法や懸濁重合法により予め120nm前後の樹脂微粒子を形成しておき、この樹脂微粒子を凝集させる工程を経てトナー母体となる着色粒子を形成するいわゆる「乳化会合法」と呼ばれる製造方法で作製されることが好ましい。
本発明に係るトナーを乳化会合法で作製する際、着色粒子中に紫外線吸収剤を添加する方法としては、たとえば、重合性単量体を重合して樹脂微粒子を作製する工程で紫外線吸収剤を添加する方法が挙げられる。この方法は、重合性単量体に予め紫外線吸収剤を溶解させておき、紫外線吸収剤を含有した重合性単量体を重合することにより、紫外線吸収剤を含有する樹脂微粒子を形成するものである。そして、紫外線吸収剤を含有した樹脂微粒子を凝集させることにより、紫外線吸収剤を含有した着色粒子を作製するものである。
また、樹脂微粒子の凝集工程で紫外線吸収剤微粒子を添加方法がある。この方法は、樹脂微粒子を凝集させる反応系に樹脂微粒子や着色剤粒子とともに紫外線吸収剤粒子を投入し、これらの粒子を凝集させることにより、紫外線吸収剤を含有した着色粒子を作製するものである。具体的には、紫外線吸収剤を水系媒体中に微分散させた分散液を用意しておき、樹脂微粒子分散液、着色剤微粒子分散液とともに、紫外線吸収剤分散液を添加して、これらの粒子を凝集させるものである。
さらに、樹脂微粒子等を凝集、融着後、最初の樹脂微粒子と性質の異なる(たとえば、ガラス転移温度が高い等)樹脂微粒子を添加し、粒子表面に樹脂層を形成してなるいわゆるコア・シェル構造とすることにより紫外線吸収剤を含有させることも可能である。
以下に、本発明に係るトナーを作製する代表的な方法の一つである乳化会合法によるトナー作製を説明する。乳化会合法によるトナー作製は以下の様な工程を経て行われる。
(1)樹脂微粒子分散液の作製工程
(2)着色剤微粒子分散液の作製工程
(3)樹脂微粒子の凝集・融着工程
(4)熟成工程
(5)冷却工程
(6)洗浄工程
(7)乾燥工程
(8)外添剤処理工程
以下、各工程について説明する。
(1)樹脂微粒子分散液の作製工程
樹脂微粒子は、後述する凝集工程で最初に反応系に添加する樹脂微粒子のことで、この工程は、樹脂微粒子を形成する重合性単量体を水系媒体中に投入して重合を行うことにより、たとえば120nm程度の大きさの樹脂微粒子を形成する工程である。本発明に係るトナーを作製する場合、樹脂微粒子中に紫外線吸収剤を含有させたものを形成することも可能である。この場合、紫外線吸収剤を重合性単量体に溶解あるいは分散させておき、紫外線吸収剤を含有した重合性単量体を水系媒体中で重合することにより、紫外線吸収剤を含有した樹脂微粒子が形成される。また、同様の手順により、樹脂微粒子中にワックスを添加することも可能である。
(2)着色剤微粒子分散液の作製工程
水系媒体中に着色剤を分散させ、たとえば、110nm程度の大きさを有する着色剤の微粒子分散液を作製する工程である。
(3)樹脂微粒子の凝集・融着工程
この工程は、水系媒体中で樹脂微粒子と着色剤粒子を凝集させ、凝集させたこれらの粒子を融着させて粒子形成を行う工程であり、本発明でいう「樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程」に該当する工程である。
この工程では、樹脂微粒子と着色剤微粒子とを存在させた水系媒体中に、アルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩等を凝集剤として添加して樹脂微粒子等の粒子を凝集させる。次いで、樹脂微粒子のガラス転移点以上で、かつ、混合物の融解ピーク温度以上の温度に水系媒体を加熱して凝集を進行させると同時に樹脂微粒子同士を融着させる工程である。
本発明に係るトナーを作製する場合、前述した樹脂微粒子分散液の作製工程で紫外線吸収剤を添加する方法の他に、この工程で紫外線吸収剤を添加することも可能である。
すなわち、分散機を用いて紫外線吸収剤の分散液を予め作製しておく。そして、樹脂微粒子と着色剤微粒子に加えて、作製した紫外線吸収剤の分散液を水系媒体中に添加し、塩化マグネシウム等の凝集剤を添加して、樹脂微粒子、着色剤微粒子、紫外線吸収剤を凝集させて粒子形成を行うものである。
また、この工程では、凝集物(着色粒子)の大きさを確認しながら、凝集、融着を継続させることが可能で、凝集物の粒径が目標の大きさになったことを確認して食塩等の塩を添加して凝集を停止させることが可能である。
(4)熟成工程
この工程は、上記凝集・融着工程に引き続き、反応系を加熱処理することにより粒子の形状を揃える様に熟成を行う工程である。
(5)冷却工程
この工程は、前記粒子の分散液を冷却処理(急冷処理)する工程である。冷却処理条件としては、1〜20℃/minの冷却速度で冷却する。冷却処理方法としては特に限定されるものではなく、反応容器の外部より冷媒を導入して冷却する方法や、冷水を直接反応系に投入して冷却する方法を例示することができる。
(6)洗浄工程
この工程は、上記工程で所定温度まで冷却された粒子分散液から着色粒子を固液分離する工程と、固液分離されてウェットのケーキ状集合体にした着色粒子から界面活性剤や凝集剤等の付着物を除去するための洗浄工程からなる。
洗浄処理は、濾液の電気伝導度が10μS/cmになるまで水洗浄する。濾過処理方法としては、遠心分離法、ヌッチェ等を使用して行う減圧濾過法、フィルタープレス等を使用して行う濾過法などがあり、特に限定されるものではない。
(7)乾燥工程
この工程は、洗浄処理された粒子を乾燥処理し、乾燥された粒子を得る工程である。この工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機などを使用することが好ましい。
また、乾燥された粒子の水分は、5質量%以下であることが好ましく、更に好ましくは2質量%以下とされる。尚、乾燥処理された粒子同士が、弱い粒子間引力で凝集している場合には、当該凝集体を解砕処理してもよい。ここに、解砕処理装置としては、ジェットミル、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フードプロセッサー等の機械式の解砕装置を使用することができる。
(8)外添剤処理工程
この工程は、乾燥された粒子に必要に応じ外添剤を混合し、トナーを作製する工程である。外添剤の混合装置としては、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル等の機械式の混合装置を使用することができる。なお、本発明に係るトナーに使用可能な外添剤としては、後述するものが挙げられる。
また、本発明に係るトナーについて、コア・シェル構造を有するトナーを作製する場合は、たとえば、前述の「樹脂微粒子の凝集・融着工程」と「熟成工程」を以下の様に繰り返すことにより、紫外線吸収剤を含有するトナーを作製することが可能である。すなわち、最初に、水系媒体中で樹脂微粒子と着色剤微粒子を凝集、融着させてコア部を作製し、作製したコア部を構成する会合粒子に熱エネルギーを供給して熟成を行って形状を調整する。続いて、コア部粒子の分散液中に、シェル用の樹脂粒子を添加し、コア表面にシェル用の樹脂微粒子を凝集、融着させてコア表面にシェルを形成後、熱エネルギーを供給して熟成を行って形状を整え、コア・シェル構造の着色粒子を作製する。
なお、紫外線吸収剤を含有するコア・シェル構造のトナーを作製する場合、紫外線吸収剤をシェルに添加させることが好ましい。シェルに紫外線吸収剤を含有させた機能分離型の構造を採ることで、トナーを紫外線下に置いてもコア部に配置された着色剤に紫外線の影響が行かず、着色剤の耐光性が大幅に向上されることが期待される。また、着色剤と紫外線吸収剤とを共存させない構造が採られているので、紫外線吸収剤の影響を着色剤に与えにくくなっており、トナーの寿命を増大させる上で好ましいものと考えられる。
なお、本発明でいう「水系媒体」とは、主成分(50質量%以上)が水からなるものをいう。ここに、水以外の成分としては、水に溶解する有機溶媒を挙げることができ、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。
また、着色剤微粒子は、着色剤を水系媒体中に分散することにより調製することができる。着色剤の分散処理は、水中で界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態で行われる。着色剤の分散処理に使用する分散機は特に限定されないが、好ましくは超音波分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザー等の加圧分散機、サンドグラインダー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミル等の媒体型分散機が挙げられる。又、使用される界面活性剤としては、前述の界面活性剤と同様のものを挙げることができる。尚、着色剤(微粒子)は表面改質されていてもよい。着色剤の表面改質法は、溶媒中に着色剤を分散させ、その分子量液中に表面改質剤を添加し、この系を昇温することにより反応させる。反応終了後、着色剤を濾別し、同一の溶媒で洗浄濾過を繰り返した後、乾燥することにより、表面改質剤で処理された着色剤が得られる。
本発明に係るトナーに使用可能な着色剤は、特に限定されるものではないが、紫外線吸収剤を用いることにより、従来技術において紫外線への耐久性に難点があるとされた染料系の着色剤が使用可能である。したがって、染料系の着色剤を含有してなるトナーにより、顔料系の着色剤を用いたトナーよりも高い透明性と鮮やかな色再現性を有するカラー画像形成が可能である。
本発明に使用可能な染料系の着色剤としては、以下に挙げる油溶性染料やキレート染料が代表的なものである。
(油溶性染料)
具体的なイエロー染料としては、C.I.ソルベントイエロー2、同3、同5、同7、同8、同16、同17、同24、同30、同31、同35、同44、同88、同89、同98、同102、同103、同104、同105、同111、同114、同162、C.I.ディスパースイエロー160等が挙げられる。
また、マゼンタ染料の具体例としては、C.I.ソルベントレッド3、同14、同17、同18、同22、同23、同51、同53、同87、同127、同128、同131、同145、同146、同149、同150、同151、同152、同153、同154、同155、同156、同157、同158、同176、同179、C.I.ソルベントオレンジ63、同68、同71、同72、同78等が挙げられる。
さらに、シアン染料の具体例としては、C.I.ソルベントブルー4、同8、同19、同21、同22、同50、同55、同63、同78、同82、同83、同84、同85、同86、同90、同91、同92、同93、同94、同95、同97、同104等が挙げられる。
(キレート染料)
また、本発明では着色剤にキレート染料を用いることも可能である。キレート染料は、金属イオンに色素が2座以上で配位している化合物で、色素以外の配位子を有してもよい。ここで、配位子とは金属イオンに配位可能な原子団のことで、電荷を有しても有していなくてもよい。
本発明に使用可能なキレート染料の例として、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
一般式(1)
M(Dye)n(A)m
一般式(1)において、Mは金属イオンを表し、Dyeは金属と配位結合可能な色素を表す。Aは色素以外の配位子を表し、nは1、2、3、mは0、1、2、3を表す。mが0のときnは2又は3を表し、その場合、Dyeは同種であっても異なっていてもよい。Mで表される金属イオンとしては、周期律表の第1〜8族に属する金属、例えば、Al、Co、Cr、Cu、Fe、Mn、Mo、Ni、Sn、Ti、Pt、Pd、Zr及びZnのイオンが挙げられる。色調、各種耐久性からNi、Cu、Cr、Co、Zn、Feのイオンが特に好ましい。具体的なキレート染料としては、たとえば、特開平9−277693号公報、特開平10−20559号公報、特開平10−30061号公報に開示されているキレート染料が挙げられる。
また、本発明に使用可能なキレート染料の具体例を以下に示す。
Figure 2008122828
Figure 2008122828
また、以下の着色剤も使用可能である。すなわち、
黒色の着色剤としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も使用可能である。
マゼンタもしくはレッド用の着色剤としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48;1、C.I.ピグメントレッド53;1、C.I.ピグメントレッド57;1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
また、オレンジもしくはイエロー用の着色剤としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
さらに、グリーンもしくはシアン用の着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15;2、C.I.ピグメントブルー15;3、C.I.ピグメントブルー15;4、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントブルー62、C.I.ピグメントブルー66、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
これらの着色剤は必要に応じて単独もしくは2つ以上を選択併用することも可能である。また、着色剤の添加量はトナー全体に対して1〜30質量%、好ましくは2〜20質量%の範囲に設定するのがよい。
次に、本発明に係るトナーに使用可能な樹脂、ワックス等について、具体例を挙げて説明する。
先ず、本発明に係るトナーに使用可能な樹脂は、下記に記載のような重合性単量体を重合して得られた重合体を用いることができる。
本発明に係るトナーに使用可能な樹脂は、少なくとも1種の重合性単量体を重合して得られた重合体を構成成分として含むものであるが、前記重合性単量体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンの様なスチレンあるいはスチレン誘導体、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル誘導体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニル等の、アクリル酸エステル誘導体、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等のビニルエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、ビニルナフタレン、ビニルピリジン等のビニル化合物類、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体がある。これらビニル系単量体を単独あるいは組み合わせて使用することができる。
また、樹脂を構成する重合性単量体としてイオン性解離基を有するものを組み合わせて用いることも可能である。例えば、カルボキシル基、スルフォン酸基、リン酸基等の置換基を単量体の構成基として有するもので、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマル酸、マレイン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸、アシドホスホオキシエチルメタクリレート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。
さらに、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート等の多官能性ビニル類を使用して架橋構造の樹脂とすることもできる。
また、本発明に係るトナーは、樹脂粒子中にワックスを含有させた構造を有するものにすることも可能である。本発明に係るトナーに使用可能なワックスとしては、たとえば、以下のものが挙げられる。すなわち、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどのポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、サゾールワックスなどの長鎖炭化水素系ワックス、ジステアリルケトンなどのジアルキルケトン系ワックス、カルナウバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラミリステート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなどのエステル系ワックス、エチレンジアミンジベヘニルアミド、トリメリット酸トリステアリルアミドなどのアミド系ワックスなどが挙げられる。代表的なを以下に示す。
Figure 2008122828
Figure 2008122828
ワックスの融点は、通常40〜160℃であり、好ましくは50〜120℃、さらに好ましくは60〜90℃である。融点を上記範囲内にすることにより、トナーの耐熱保存性が確保されるとともに、低温で定着を行う場合でもコールドオフセットなどを起こさずに安定したトナー画像形成が行える。また、トナー中のワックス含有量は、1質量%〜30質量%が好ましく、さらに好ましくは5質量%〜20質量%である。
(外添剤の記載)
次に、本発明に係るトナーは、その製造工程で外部添加剤(=外添剤)として数平均一次粒径が40〜800nmの無機微粒子や有機微粒子等の粒子を添加して、トナー作製されることが可能である。
外添剤の添加により、トナーの流動性や帯電性が改良され、また、クリーニング性の向上等が実現される。外添剤の種類は特に限定されるものではなく、たとえば、以下に挙げる無機微粒子や有機微粒子、及び、滑剤が挙げられる。
無機微粒子としては、従来公知のものを使用することができる。具体的には、シリカ、チタニア、アルミナ、チタン酸ストロンチウム微粒子等が好ましく用いることができる。これら無機微粒子としては必要に応じて疎水化処理したものを用いても良い。具体的なシリカ微粒子としては、例えば日本アエロジル社製の市販品R−805、R−976、R−974、R−972、R−812、R−809、ヘキスト社製のHVK−2150、H−200、キャボット社製の市販品TS−720、TS−530、TS−610、H−5、MS−5等が挙げられる。
チタニア微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品T−805、T−604、テイカ社製の市販品MT−100S、MT−100B、MT−500BS、MT−600、MT−600SS、JA−1、富士チタン社製の市販品TA−300SI、TA−500、TAF−130、TAF−510、TAF−510T、出光興産社製の市販品IT−S、IT−OA、IT−OB、IT−OC等が挙げられる。
アルミナ微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品RFY−C、C−604、石原産業社製の市販品TTO−55等が挙げられる。
また、有機微粒子としては数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形の有機微粒子を使用することができる。具体的には、スチレンやメチルメタクリレートなどの単独重合体やこれらの共重合体を使用することができる。
また、クリーニング性や転写性をさらに向上させるために滑剤を使用することも可能である。滑剤としては、たとえば、以下の様な高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。すなわち、ステアリン酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩が挙げられる。
これら外添剤や滑剤の添加量は、トナー全体に対して0.1〜10.0質量%が好ましい。また、外添剤や滑剤の添加方法としては、タービュラーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の混合装置を使用して添加する方法が挙げられる。
本発明に係るトナーは、キャリアとトナーより構成される2成分現像剤として、また、トナーのみから構成される1成分現像剤として用いることが可能である。その中でも、キャリアを使用せずにトナーを帯電部材や現像ローラ面に摺擦、押圧して帯電を行う非磁性1成分現像方式による画像形成は、現像器の構造が簡略化可能であり、装置全体をコンパクトにし易いメリットを有する。したがって、本発明に係るトナーを非磁性1成分系現像剤として使用することにより、コンパクトなカラープリンタから透明性を有するフルカラー画像を形成することが可能になる。
以下に本発明に係るトナーが使用可能な画像形成装置について説明する。図1は、本発明に係るトナーが使用可能な画像形成装置の一例を示す概略図である。
図1において、1Y、1M、1C、1Kは感光体、4Y、4M、4C、4Kは現像手段、5Y、5M、5C、5Kは1次転写手段としての1次転写ロール、5Aは2次転写手段としての2次転写ロール、6Y、6M、6C、6Kはクリーニング手段、7は中間転写体ユニット、24は熱ロール式定着装置、70は中間転写体を示す。
この画像形成装置は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、転写部としての無端ベルト状中間転写体ユニット7と、記録部材Pを搬送する無端ベルト状の給紙搬送手段21及び定着手段としての熱ロール式定着装置24とを有する。画像形成装置の本体Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
各感光体に形成される異なる色のトナー像の1つとして、イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、第1の感光体としてのドラム状の感光体1Y、該感光体1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、1次転写手段としての1次転写ロール5Y、クリーニング手段6Yを有する。
また、別の異なる色のトナー像の1つとして、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、第1の感光体としてのドラム状の感光体1M、該感光体1Mの周囲に配置された帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、1次転写手段としての1次転写ロール5M、クリーニング手段6Mを有する。
また、更に別の異なる色のトナー像の1つとして、シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、第1の感光体としてのドラム状の感光体1C、該感光体1Cの周囲に配置された帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、1次転写手段としての1次転写ロール5C、クリーニング手段6Cを有する。
更に他の異なる色のトナー像の1つとして、黒色画像を形成する画像形成部10Kは、第1の感光体としてのドラム状の感光体1K、該感光体1Kの周囲に配置された帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、1次転写手段としての1次転写ロール5K、クリーニング手段6Kを有する。
無端ベルト状中間転写体ユニット7は、複数のロールにより巻回され、回動可能に支持された中間転写エンドレスベルト状の第2の像担持体としての無端ベルト状中間転写体70を有する。
画像形成部10Y、10M、10C、10Kより形成された各色の画像は、1次転写ロール5Y、5M、5C、5Kにより、回動する無端ベルト状中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された転写材として用紙等の記録部材Pは、給紙搬送手段21により給紙され、複数の中間ロール22A、22B、22C、22D、レジストロール23を経て、2次転写手段としての2次転写ロール5Aに搬送され、記録部材P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された記録部材Pは、熱ロール式定着装置24により定着処理され、排紙ロール25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、2次転写ロール5Aにより記録部材Pにカラー画像を転写した後、記録部材Pを曲率分離した無端ベルト状中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
画像形成処理中、1次転写ロール5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の1次転写ロール5Y、5M、5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y、1M、1Cに圧接する。
2次転写ロール5Aは、ここを記録部材Pが通過して2次転写が行われるときにのみ、無端ベルト状中間転写体70に圧接する。
また、装置本体Aから筐体8を支持レール82L、82Rを介して引き出し可能にしてある。
筐体8は、画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とを有する。
画像形成部10Y、10M、10C、10Kは、垂直方向に縦列配置されている。感光体1Y、1M、1C、1Kの図示左側方には無端ベルト状中間転写体ユニット7が配置されている。無端ベルト状中間転写体ユニット7は、ロール71、72、73、74、76を巻回して回動可能な無端ベルト状中間転写体70、1次転写ロール5Y、5M、5C、5K及びクリーニング手段6Aとからなる。
筐体8の引き出し操作により、画像形成部10Y、10M、10C、10Kと、無端ベルト状中間転写体ユニット7とは、一体となって、本体Aから引き出される。
このように感光体1Y、1M、1C、1K上に帯電、露光、現像によりトナー像を形成し、無端ベルト状中間転写体70上で各色のトナー像を重ね合わせ、一括して記録部材Pに転写し、熱ロール式定着装置24で加圧及び加熱により固定して定着する。トナー像を記録部材Pに転移させた後の感光体1Y、1M、1C、1Kは、クリーニング装置6Aで転写時に感光体に残されたトナーを清掃した後、上記の帯電、露光、現像のサイクルに入り、次の像形成が行われる。
本発明に係るトナーを用いた画像形成に使用可能な転写シートは、シート上へのトナー画像の定着が可能なものであれば特に限定されるものではないが、高い透明性と鮮やかな色再現性を有する本発明に係るトナーの性能が引き出せるものが好ましい。具体的には、薄紙から厚紙までの普通紙や上質紙、アート紙やコート紙等の塗工処理がなされた印刷用紙、OHP用のプラスチックフィルム等が挙げられる。この中でも、印刷用紙は、特に好ましく、オフセット印刷対応の光沢塗工紙や非光沢紙への画像形成も可能である。
以下、実施例を挙げて本発明の実施態様を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1.現像剤1〜19の作製
1−1.着色剤分散液1〜4の調製
(1)着色剤分散液1の調製
前記記構造を有する下記染料(D−1)20質量部を酢酸エチル450質量部に溶解後、「アクアロンKH−05(第一工業社製)」8質量部を含む水溶液750質量部を滴下し、十分に撹拌した。その後、「クリアミックスWモーションCLM−0.8W(エムテクニック社製)」を用いて300秒間乳化処理を行った。
その後、減圧下で酢酸エチルを除去して「着色剤分散液1」を得た。この「着色剤分散液1」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ47nmであった。
Figure 2008122828
(2)着色剤分散液2の調製
「着色剤分散液1」の調製で用いた前記染料(D−1)を下記構造を有する染料(D−2)に変更した他は同様の手順で「着色剤分散液2」を調製した。この「着色剤分散液2」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ51nmであった。
Figure 2008122828
(3)着色剤分散液3の調製
「着色剤分散液1」の調製で用いた染料(D−1)を染料「ソルベントレッド14(BASF社製)」に変更した他は同様の手順で「着色剤分散液3」を調製した。この「着色剤分散液3」における着色剤粒子の粒子径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ78nmであった。
(4)着色剤分散液4の調製
n−ドデシル硫酸ナトリウム9.2質量部をイオン交換水160質量部に撹拌溶解する。撹拌を行いながら液中にC.I.ピグメントレッド81:4 20質量部を添加し、次いで、クレアミックスを用いて平均粒径が165nmの「着色剤微粒子4」を含有してなる「着色剤分散液4」を調製した。
1−2.樹脂粒子分散液1〜5の作製
以下に示す5種類の樹脂粒子分散液を作製した。
(1)樹脂粒子分散液1の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、ドデシル硫酸ナトリウム7.08質量部とイオン交換水3000質量部を添加し、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら内温を80℃に昇温した。
一方、下記に示す化合物を含有してなる重合性単量体混合液を調製し、80℃に加温した。
ワックス(前記(20)の例示化合物) 72.0質量部
スチレン 112.8質量部
n−ブチルアクリレート 41.0質量部
メタクリル酸 10.7質量部
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール 14.6質量部
循環経路を有する機械式分散機「CLEAMIX(エム・テクニック(株)製)」を用いて1時間混合分散させて乳化粒子(油滴)を含有する分散液を調製した。
次に、過硫酸カリウム0.82質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた溶液を添加し、80℃で3時間加熱、撹拌することにより重合を行った。
さらに、過硫酸カリウム4.0質量部、及び、n−オクチルメルカプタン2.2質量部をイオン交換水240質量部に溶解させた溶液を添加した。添加15分後に下記に示す化合物を含有してなる重合性単量体混合液を調製し、80℃で120分かけて滴下した。
スチレン 376質量部
n−ブチルアクリレート 137.2質量部
メタクリル酸 35.7質量部
滴下終了後80℃で60分間加熱、撹拌して、重合を継続した後、40℃まで冷却して「樹脂粒子分散液1」を作製した。作製した「樹脂粒子分散液1」における樹脂粒子の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、120nmであった。
(2)樹脂粒子分散液2の作製
「樹脂粒子分散液1」の作製で、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノールを、2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニルに変更した他は同様の手順で、「樹脂粒子分散液2」を作製した。
作製した「樹脂粒子分散液2」における樹脂粒子の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、121nmであった。
(3)樹脂粒子分散液3の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、ドデシル硫酸ナトリウム7.08質量部とイオン交換水3000質量部を添加し、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら内温を80℃に昇温した。
一方、下記に示す化合物を含有してなる重合性単量体混合液を調製し、80℃に加温した。
ワックス(前記(20)の例示化合物) 72.0質量部
スチレン 103.6質量部
n−ブチルアクリレート 37.8質量部
メタクリル酸 9.8質量部
2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニル 72.8質量部
循環経路を有する機械式分散機「CLEAMIX(エム・テクニック(株)製)」を用いて1時間混合分散させて乳化粒子(油滴)を含有する分散液を調製した。
次に、過硫酸カリウム0.76質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた溶液を添加し、80℃で3時間加熱、撹拌することにより重合を行った。
さらに、過硫酸カリウム4.0質量部、及び、n−オクチルメルカプタン2.2質量部をイオン交換水240質量部に溶解させた溶液を添加した。添加15分後に下記に示す化合物を含有してなる重合性単量体混合液を調製し、80℃で120分かけて滴下した。
スチレン 345.2質量部
n−ブチルアクリレート 126質量部
メタクリル酸 32.8質量部
滴下終了後80℃で60分間加熱、撹拌して、重合を継続した後、40℃まで冷却して「樹脂粒子分散液3」を作製した。作製した「樹脂粒子分散液3」における樹脂粒子の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、119nmであった。
(4)樹脂粒子分散液4の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、ドデシル硫酸ナトリウム7.08質量部とイオン交換水3000質量部を添加し、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら内温を80℃に昇温した。
一方、下記に示す化合物を含有してなる重合性単量体混合液を調製し、80℃に加温した。
ワックス(前記(20)の例示化合物) 72.0質量部
スチレン 115.1質量部
n−ブチルアクリレート 42.0質量部
メタクリル酸 10.9質量部
循環経路を有する機械式分散機「CLEAMIX(エム・テクニック(株)製)」を用いて1時間混合分散させて乳化粒子(油滴)を含有する分散液を調製した。
次に、過硫酸カリウム0.84質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた溶液を添加し、80℃で3時間加熱、撹拌することにより重合を行った。
さらに、過硫酸カリウム4.0質量部、及び、n−オクチルメルカプタン2.2質量部をイオン交換水240質量部に溶解させた溶液を添加した。添加15分後に下記に示す化合物を含有してなる重合性単量体混合液を調製し、80℃で120分かけて滴下した。
スチレン 383.6質量部
n−ブチルアクリレート 140.0質量部
メタクリル酸 36.4質量部
滴下終了後80℃で60分間加熱、撹拌して、重合を継続した後、40℃まで冷却して「樹脂粒子分散液4」を作製した。作製した「樹脂粒子分散液4」における樹脂粒子の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、120nmであった。
(5)樹脂粒子分散液5の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、ドデシル硫酸ナトリウム7.08質量部とイオン交換水3000質量部を添加し、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら内温を80℃に昇温した。
一方、下記に示す化合物を含有してなる重合性単量体混合液を調製し、80℃に加温した。
ワックス(前記(20)の例示化合物) 72.0質量部
スチレン 115.0質量部
n−ブチルアクリレート 41.9質量部
メタクリル酸 10.8質量部
2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニル 0.6質量部
循環経路を有する機械式分散機「CLEAMIX(エム・テクニック(株)製)」を用いて1時間混合分散させて乳化粒子(油滴)を含有する分散液を調製した。
次に、過硫酸カリウム0.84質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた溶液を添加し、80℃で3時間加熱、撹拌することにより重合を行った。
さらに、過硫酸カリウム4.0質量部、及び、n−オクチルメルカプタン2.2質量部をイオン交換水240質量部に溶解させた溶液を添加した。添加15分後に下記に示す化合物を含有してなる重合性単量体混合液を調製し、80℃で120分かけて滴下した。
スチレン 383.5質量部
n−ブチルアクリレート 139.9質量部
メタクリル酸 36.3質量部
滴下終了後80℃で60分間加熱、撹拌して、重合を継続した後、40℃まで冷却して「樹脂粒子分散液5」を作製した。作製した「樹脂粒子分散液5」における樹脂粒子の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、119nmであった。
1−3.紫外線吸収剤分散液1〜4の調製
(1)紫外線吸収剤分散液1の調製
先ず、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール20質量部を酢酸エチル600質量部に溶解させた液を用意した。次に、界面活性剤「アクアロンKH−05(第一工業製薬(株)製)」8質量部を含有する水溶液1000質量部を液中に滴下し、撹拌処理を行った。撹拌処理を行った液を、「クリアミックスWモーションCLM−0.8W(エムテクニック社製)」に投入し、300秒間かけて乳化処理を行った。
乳化処理後、減圧下で酢酸エチルの除去を行い、上記化合物を分散してなる「紫外線吸収剤分散液1」を調製した。「紫外線吸収剤分散液1」における紫外線吸収剤の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、83nmであった。
(2)紫外線吸収剤分散液2の調製
前記「紫外線吸収剤分散液1」で用いた2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノールを、2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニルに変更した他は同様の手順で「紫外線吸収剤分散液2」を調製した。「紫外線吸収剤分散液2」における紫外線吸収剤の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、75nmであった。
(3)紫外線吸収剤分散液3の調製
「紫外線吸収剤分散液1」の2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノールを、前述のベンゾフェノン系紫外線吸収剤(3−1)に変更した他は同様の手順で「紫外線吸収剤分散液3」を調製した。「紫外線吸収剤分散液3」における紫外線吸収剤の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、77nmであった。
(4)紫外線吸収剤分散液4の調製
「紫外線吸収剤分散液1」の2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノールを、前述のベンゾエート系紫外線吸収剤(4−1)に変更した他は同様の手順で「紫外線吸収剤分散液4」を調製した。「紫外線吸収剤分散液4」における紫外線吸収剤の粒径を電気泳動光散乱光度計「ELS−800(大塚電子社製)」を用いて測定したところ、79nmであった。
1−4.着色粒子1〜19の作製
(1)着色粒子1の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、
樹脂粒子分散液1 1250質量部(固形分換算)
イオン交換水 2000質量部
着色剤分散液1 165質量部(固形分換算)
を投入し、撹拌を行い、反応液を調製した。
上記反応液を30℃に調整した後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを10.0に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物52.6質量部をイオン交換水72質量部に溶解した水溶液を撹拌下、30℃にて10分間で添加した。添加終了後3分経過してから昇温を開始し、反応系を60分間かけて90℃まで昇温させ、凝集を進行させた。凝集により形成される粒子の大きさは「マルチサイザー3」で観察した。
体積基準メディアン径が6.5μmになった時に、塩化ナトリウム115質量部をイオン交換水700質量部に溶解した水溶液を添加して凝集を停止させた。
さらに、液温を90℃±2℃にし、6時間加熱撹拌を継続して、液温を30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、撹拌を停止した。
生成した着色粒子1を固液分離し、イオン交換水による洗浄を4回繰り返して(1回に使用するイオン交換水の量を15リットルとした)、その後、40℃の温風で乾燥処理し「着色粒子1」を作製した。
(2)着色粒子2、3、4の作製
前記「着色粒子1」の作製で使用した「着色剤分散液1」を「着色剤分散液2」に変更した他は同様の手順で「着色粒子2」を作製した。また、「着色粒子1」の作製で使用した「着色剤分散液1」を「着色剤分散液3」に変更した他は同様の手順で「着色粒子3」を作製した。さらに、「着色粒子1」の作製で使用した「着色剤分散液1」を「着色剤分散液4」に変更した他は同様の手順で「着色粒子4」を作製した。
(3)着色粒子5、6の作製
前記「着色粒子1」の作製で使用した「樹脂粒子分散液1」を「樹脂粒子分散液2」に変更した他は同様の手順で「着色粒子5」を作製した。また、「着色粒子1」の作製で使用した「樹脂粒子分散液1」を「樹脂粒子分散液3」に変更した他は同様の手順で「着色粒子6」を作製した。
(4)着色粒子7の作製
前記「着色粒子1」の作製で使用した「樹脂粒子分散液1」を「樹脂粒子分散液5」に変更した他は同様の手順で「着色粒子7」を作製した。
(5)着色粒子8の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、
樹脂粒子分散液3 1100質量部(固形分換算)
イオン交換水 500質量部
紫外線吸収剤分散液2 1620質量部
着色剤分散液1 165質量部(固形分換算)
を投入し、撹拌を行い、反応液を調製した。
上記反応液を30℃に調整した後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを10.0に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物52.6質量部をイオン交換水72質量部に溶解した水溶液を撹拌下、30℃にて10分間で添加した。添加終了後3分経過してから昇温を開始し、反応系を6分間で90℃まで昇温させ、凝集を進行させた。凝集により形成される粒子の大きさを「マルチサイザー3」で観察した。
体積基準メディアン径が6.5μmになった時に、塩化ナトリウム115質量部をイオン交換水700質量部に溶解した水溶液を添加して凝集を停止させた。
さらに、液温を90℃±2℃にし、6時間加熱撹拌を継続して、液温を30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、撹拌を停止した。
生成した着色粒子1を固液分離し、イオン交換水による洗浄を4回繰り返して(1回に使用するイオン交換水の量を15リットルとした)、その後、40℃の温風で乾燥処理し「着色粒子8」を作製した。
(6)着色粒子9の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、
樹脂粒子分散液4 1125質量部(固形分換算)
イオン交換水 2000質量部
着色剤分散液1 165質量部(固形分換算)
を投入し、撹拌を行い、反応液を調製した。
上記反応液を30℃に調整した後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを10.0に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物52.6質量部をイオン交換水72質量部に溶解した水溶液を撹拌下、30℃にて10分間で添加した。添加終了後3分経過してから昇温を開始し、反応系を6分間で90℃まで昇温させ、凝集を進行させた。凝集により形成される粒子の大きさを「マルチサイザー3」で観察した。
体積基準メディアン径が6.3μmになった時に、
樹脂粒子分散液3 125質量部(固形分換算)
を添加した後、液温90℃の状態で約1時間放置した。
放置後、遠心分離機で分離した上澄みが透明であることを確認した後、塩化ナトリウム115質量部をイオン交換水700質量部に溶解した水溶液を添加して凝集を停止させた。
さらに、液温を90℃±2℃にし、6時間加熱撹拌を継続して、液温を30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、撹拌を停止した。
生成した着色粒子1を固液分離し、イオン交換水による洗浄を4回繰り返して(1回に使用するイオン交換水の量を15リットルとした)、その後、40℃の温風で乾燥処理し、コア・シェル型の「着色粒子9」を作製した。なお、「着色粒子9」の体積基準メディアン径は6.5μmであった。
(7)着色粒子10、11の作製
前記「着色粒子9」の作製で使用した「着色剤分散液1」を「着色剤分散液2」に変更した他は同様の手順で「着色粒子10」を作製した。また、「着色粒子9」の作製で使用した「着色剤分散液1」を「着色剤分散液3」に変更した他は同様の手順で「着色粒子11」を作製した。
(8)着色粒子12の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、
樹脂粒子分散液4 1225質量部(固形分換算)
イオン交換水 1750質量部
着色剤分散液1 165質量部(固形分換算)
紫外線吸収剤分散液1 250質量部(固形分換算)
を投入し、撹拌を行い、反応液を調製した。
上記反応液を30℃に調整した後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを10.0に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物52.6質量部をイオン交換水72質量部に溶解した水溶液を撹拌下、30℃にて10分間で添加した。添加終了後3分経過してから昇温を開始し、反応系を6分間で90℃まで昇温させ、凝集を進行させた。凝集により形成される粒子の大きさは「マルチサイザー3」で観察した。
体積基準メディアン径が6.5μmになった時に、塩化ナトリウム115質量部をイオン交換水700質量部に溶解した水溶液を添加して凝集を停止させた。
さらに、液温を90℃±2℃にし、6時間加熱撹拌を継続して、液温を30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、撹拌を停止した。
生成した着色粒子1を固液分離し、イオン交換水による洗浄を4回繰り返して(1回に使用するイオン交換水の量を15リットルとした)、その後、40℃の温風で乾燥処理し「着色粒子12」を作製した。
(9)着色粒子13の作製
前記「着色粒子12」の作製で使用した「紫外線吸収剤分散液1」を「紫外線吸収剤剤分散液2」に変更した他は同様の手順で「着色粒子13」を作製した。
(10)着色粒子14の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、
樹脂粒子分散液4 612質量部(固形分換算)
イオン交換水 875質量部
着色剤分散液1 82質量部(固形分換算)
紫外線吸収剤分散液3 125質量部(固形分換算)
を投入し、撹拌を行い、反応液を調製した。
上記反応液を30℃に調整した後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを10.0に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物26.3質量部をイオン交換水36質量部に溶解した水溶液を撹拌下、30℃にて10分間で添加した。添加終了後3分経過してから昇温を開始し、反応系を6分間で90℃まで昇温させ、凝集を進行させた。凝集により形成される粒子の大きさは「マルチサイザー3」で観察した。
体積基準メディアン径が2.9μmになった時に、塩化ナトリウム52質量部をイオン交換水350質量部に溶解した水溶液を添加して凝集を停止させた。
さらに、液温を90℃±2℃にし、6時間加熱撹拌を継続して、液温を30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、撹拌を停止した。
生成した着色粒子1を固液分離し、イオン交換水による洗浄を4回繰り返して(1回に使用するイオン交換水の量を15リットルとした)、その後、40℃の温風で乾燥処理し「着色粒子14」を作製した。
(11)着色粒子15の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、
樹脂粒子分散液4 1690質量部(固形分換算)
イオン交換水 2415質量部
着色剤分散液1 227質量部(固形分換算)
紫外線吸収剤分散液4 345質量部(固形分換算)
を投入し、撹拌を行い、反応液を調製した。
上記反応液を30℃に調整した後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを10.0に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物72.6質量部をイオン交換水100質量部に溶解した水溶液を撹拌下、30℃にて10分間で添加した。添加終了後3分経過してから昇温を開始し、反応系を6分間で90℃まで昇温させ、凝集を進行させた。凝集により形成される粒子の大きさは「マルチサイザー3」で観察した。
体積基準メディアン径が8.9μmになった時に、塩化ナトリウム160質量部をイオン交換水960質量部に溶解した水溶液を添加して凝集を停止させた。
さらに、液温を90℃±2℃にし、6時間加熱撹拌を継続して、液温を30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、撹拌を停止した。
生成した着色粒子1を固液分離し、イオン交換水による洗浄を4回繰り返して(1回に使用するイオン交換水の量を15リットルとした)、その後、40℃の温風で乾燥処理し「着色粒子15」を作製した。
(12)着色粒子16、17の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けたセパラブルフラスコに、
樹脂粒子分散液4 1250質量部(固形分換算)
イオン交換水 2000質量部
着色剤分散液1 165質量部(固形分換算)
を投入し、撹拌を行い、反応液を調製した。
上記反応液を30℃に調整した後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを10.0に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物52.6質量部をイオン交換水72質量部に溶解した水溶液を撹拌下、30℃にて10分間で添加した。添加終了後3分経過してから昇温を開始し、反応系を6分間で90℃まで昇温させ、凝集を進行させた。凝集により形成される粒子の大きさは「マルチサイザー3」で観察した。
体積基準メディアン径が6.5μmになった時に、塩化ナトリウム115質量部をイオン交換水700質量部に溶解した水溶液を添加して凝集を停止させた。
さらに、液温を90℃±2℃にし、6時間加熱撹拌を継続して、液温を30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、撹拌を停止した。
生成した着色粒子を固液分離し、イオン交換水による洗浄を4回繰り返して(1回に使用するイオン交換水の量を15リットルとした)、その後、40℃の温風で乾燥処理し「着色粒子16」を作製した。
また、上記「着色粒子16」の作製工程で、「着色剤分散液1」を165質量部(固形分換算)添加していたものを、「着色剤分散液4」125質量部(固形分換算)に変更した他は同様の手順で「着色粒子17」を作製した。
(13)着色粒子18、19の作製
下記材料を「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)で十分混合した後、該混合物を2軸押出混練機「PCM−30」(池貝鉄工社製)で溶融混練し、迅速に冷却した後、「フェザーミル」(ホソカワミクロン社製)で粗粉砕した。
(スチレン/n−ブチルアクリレート/メタクリル酸)の共重合体樹脂(質量比=10/5/1) 100質量部
2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール 15質量部
染料(D−1) 12質量部
ペンタエリスリト−ルテトラベヘネート 10質量部
次に、該粉粗砕物をジェット粉砕機「IDS」(日本ニューマチック工業社製)で粉砕・分級して、体積基準におけるメディアン径(D50)が6.4μmの「着色粒子18」を作製した。
また、上記「着色粒子18」の作製工程で、「2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール」を、「2−(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−ヒドロキシフェニル」に変更した他は同様の手順で「着色粒子19」を作製した。
1−4.トナー1〜19の調製
上記「着色粒子1〜19」の各々に、以下の外添処理を行い、「トナー1〜19」とした。すなわち、疎水性シリカ(数平均一次粒子径=12nm、疎水化度=68)を1質量%、疎水性酸化チタン(数平均一次粒子径=20nm、疎水化度=63)を1質量%添加し、「ヘンシェルミキサー」(三井三池化工社製)で混合した。その後、目開きが45μmの篩を用いて粗大粒子を除去する工程を経て「トナー1〜19」を調製した。
1−5.現像剤1〜19の調製
上記「トナー1〜19」の各々に、シリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径60μmのフェライトキャリアを混合し、トナー濃度が6%の「現像剤1〜19」を調製した。
2.評価実験
評価装置として、図1の画像形成装置に対応する市販の複合プリンタ「bizhub Pro C250(コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)製)」に、上記現像剤を投入した現像装置を装填し、形成されたトナー画像より以下の評価を行った。
(1)彩度C*の評価
市販のA4判上質紙(64g/m2)上にトナー付着量が0.7mg/cm2となるトナー画像を形成し、分光側色計「CM−2002(コニカミノルタセンシング(株)製)」を用いて彩度C*を算出した。彩度C*は、各トナー画像のL***色空間図より、下記式により算出した。C*が75以上のものを合格とした。
彩度C*=〔(a*2+(b*21/2
式中、a*、b*はそれぞれa*座標とb*座標の値を表す。
(2)色調変動
市販のA4判上質紙(64g/m2)上にトナー付着量が0.7mg/cm2となるトナー画像を形成し、50℃の環境下に7日間にわたり放置し、放置前後における色調変動ΔEの評価を行った。分光側色計「CM−2002(コニカミノルタセンシング(株)製)」を用い、各トナー画像の放置前後のL*値、a*値、b*値を用い下記式より算出したものである。ΔEが10.0未満のものを合格とした。
色調変動ΔE=〔(L1*−L2*2+(a1*−a2*2+(b1*−b2*21/2
式中、L1*、a1*、b1*は放置前の値であり、L2*、a2*、b2*は放置後の値を示す。
(3)透明性の評価
市販のOHPシート(厚さ75μmのポリエステルフィルム製)上に透過画像を形成し、「330型自記分光光度計(日立製作所(株)製)」を用い、可視分光透過率の測定による評価を行った。すなわち、トナー非担持のOHPシートをリファレンスとし、定着画像の可視分光透過率を測定して、650nmにおける分光透過率の差を求めて、OHP画像の透過性を評価した。透過率が70%以上のものを合格とした。なお、OHPシート上のトナー付着量が、0.7±0.05mg/cm2となる様に設定して、評価を行った。
(4)耐光性評価
ウェザーメータ「アトラスCi165(東洋精機製作所(株)製)」を用いて耐光性評価を行った。評価は、前述のA4判上質紙(64g/m2)上に形成したトナー画像上の任意個所における画像濃度を測定後、前記装置によりトナー画像に85000ルクスのキセノン光を連続7日間照射し、前記個所の画像濃度を再度測定することにより行った。すなわち、キセノン光照射前後の画像濃度差より色素残存率を算出して評価を行った。
色素残存率は、照射前の画像濃度をCi、照射後の画像濃度をCfとしたときに、以下の式より算出される。すなわち、
色素残存率(%)={(Ci−Cf)/Ci}×100
色素残存率が80%以上のものを合格とした。
(5)画像濃度
画像濃度は、反射濃度計「X−Rite310TR」(X−Rite社製)を用いて測定した。なお、トナー画像は、前述のA4判上質紙(64g/m2)上に形成したものである。画像濃度が1.3以上のものを合格とした。
以上の結果を表1に示す。
Figure 2008122828
表1に示す様に、本発明に係るトナーに該当する実施例1乃至15ではいずれの評価項目に対しても良好な結果が得られ、本発明における効果が発現されることが確認された。特に、実施例7に示される様に紫外線吸収剤の添加量が微かでも、本発明の効果が発現されることが確認されている。
一方、紫外線吸収剤が添加されていないトナーである比較例1、2は、本発明に係るトナーと比べて耐光性のみが劣る結果が得られ、本発明では紫外線吸収剤の存在が大きな位置付けにあることを示す結果といえる。また、粉砕系のトナーである比較例3と4は、いずれの評価項目も合格に達しておらず、本発明に係るトナーとの相違は明らかである。
本発明に係るトナーが使用可能な画像形成装置の一例を示す概略図である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1K 感光体
2Y、2M、2C、2K 帯電手段
3Y、3M、3C、3K 露光手段
4Y、4M、4C、4K 現像手段
5Y、5M、5C、5K 1次転写ロール
6Y、6M、6C、6K クリーニング手段
7 中間転写体ユニット
10Y、10M、10C、10K 画像形成部
21 給紙搬送手段
24 熱ロール色定着装置

Claims (6)

  1. 少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程を経て作製される静電荷像現像用トナーであって、
    前記静電荷像現像用トナーは、紫外線吸収剤を含有するものであることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. 前記紫外線吸収剤の含有量が、1質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用トナー。
  3. 前記紫外線吸収剤が、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、及び、ベンゾエート系化合物のうち少なくとも1つを含有するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 前記紫外線吸収剤が、前記樹脂微粒子中に含有されているものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
  5. 前記少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程で、
    前記紫外線吸収剤を水系媒体中に分散させてなる紫外線吸収剤分散液を用いて作製されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
  6. 前記少なくとも樹脂微粒子と着色剤微粒子とを凝集、融着する工程で作製された粒子表面に、前記紫外線吸収剤を含有する樹脂微粒子を被覆する工程を経て作製されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
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