JP2008122293A - 測位用データ生成装置、受信装置、プログラム、測位システム、及び測位方法 - Google Patents

測位用データ生成装置、受信装置、プログラム、測位システム、及び測位方法 Download PDF

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Abstract

【課題】GPS測位における複数の受信装置と測位装置との間の通信データ量を削減する。
【解決手段】測位用データ生成装置は、GPS受信機から出力される観測データに含まれる、衛星からの電波の受信時間と、衛星を識別する衛星IDと、電波の搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された受信時間、衛星ID、及び搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成する測位用データ生成部と、測位用データ生成部によって生成された測位用データを、受信時間、衛星ID、及び搬送波位相の小数部に基づいて複数のGPS受信機間の相対位置関係を測定可能な測位装置に、無線通信装置を介して送信する測位用データ送信部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、測位用データ生成装置、受信装置、プログラム、測位システム、及び測位方法に関する。
構造物の建設時や建設後における沈下量や、地震直後における空港滑走路や高速道路等の重要構造物の残留変位の計測は非常に重要である。このような計測を目的とした測位システムとして、例えば、光ファイバケーブルや測量用のGPSを用いたシステムが知られている(非特許文献1)。しかし、非特許文献1に示される測位システムは、システムに必要な機器のコストが高いうえに、有線による通信が必要となるため、広範囲を高密度で計測する用途には不向きである。
そこで、安価な1周波GPS受信機と無線通信装置とを備える複数の受信装置と、複数の受信装置から無線で送信されてくるデータに基づいて測位を行う測位装置とを用いた測位システムが提案されている(非特許文献2)。
堀宗朗、外3名,「RTK−GPSを用いた地盤大変状の計測と精度の検証」,土木学会論文集,社団法人土木学会,平成15年3月,第729巻,第III−62号,p.177−183 佐伯昌之、外2名,「1周波GPS受信機と無線LANを用いた多点変位計測システムの開発」,応用力学論文集,社団法人土木学会,平成17年8月,第8巻,p.645−652
非特許文献2に示される受信装置では、GPS受信機から出力される観測データを、無線通信装置を介して測位装置に送信しているが、無線通信における消費電力は大きく、通信データ量に応じて受信装置の電力消費量が増大することとなる。そのため、受信装置と測位装置との間の通信データ量を削減することが求められている。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、GPS測位における複数の受信装置と測位装置との間の通信データ量を削減可能な測位用データ生成装置、受信装置、プログラム、測位システム、及び測位方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の測位用データ生成装置は、GPS受信機から出力される観測データに含まれる、衛星からの搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成する測位用データ生成部と、前記測位用データ生成部によって生成された前記測位用データが記憶される測位用データ記憶部と、前記測位用データ記憶部に記憶された前記測位用データを、前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部に基づいて複数の前記GPS受信機間の相対位置関係を測定可能な測位装置に、無線通信装置を介して送信する測位用データ送信部と、を備えることとする。
そして、前記測位用データ生成装置において、前記測位用データ送信部は、前記測位用データ記憶部に記憶されている前記測位用データが所定量を超えると、前記無線通信装置の電源を投入して、前記測位用データを前記無線通信装置を介して前記測位装置に送信し、前記無線通信装置から前記測位用データの前記測位装置に対する送信の完了信号を受信すると、前記無線通信装置の電源を切断することとすることができる。
また、本発明の受信装置は、衛星からの搬送波をアンテナを介して受信し、観測データを出力するGPS受信機と、無線通信装置と、前記GPS受信機から出力される前記観測データに含まれる、前記衛星からの前記搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成する測位用データ生成部と、前記測位用データ生成部によって生成された前記測位用データが記憶される測位用データ記憶部と、前記測位用データ記憶部に記憶された前記測位用データを、前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部に基づいて複数の前記GPS受信機間の相対位置関係を測定可能な測位装置に、前記無線通信装置を介して送信する測位用データ送信部と、を備えることとする。
そして、前記受信装置において、前記測位用データ送信部は、前記測位用データ記憶部に記憶されている前記測位用データが所定量を超えると、前記無線通信装置の電源を投入して、前記測位用データを前記無線通信装置を介して前記測位装置に送信し、前記無線通信装置から前記測位用データの前記測位装置に対する送信の完了信号を受信すると、前記無線通信装置の電源を切断することとしてもよい。
また、本発明のプログラムは、プロセッサに、GPS受信機から出力される観測データに含まれる、衛星からの搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成する手順と、前記生成された前記測位用データをメモリに記憶する手順と、前記メモリに記憶された前記測位用データを、前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部に基づいて複数の前記GPS受信機間の相対位置関係を測定可能な測位装置に、無線通信装置を介して送信する手順と、を実行させるためのものとする。
そして、前記プログラムにおいて、前記測位用データを前記測位装置に送信する前記手順は、前記メモリに記憶されている前記測位用データが所定量を超えると、前記無線通信装置の電源を投入して、前記測位用データを前記無線通信装置を介して前記測位装置に送信する手順と、前記無線通信装置から前記測位用データの前記測位装置に対する送信の完了信号を受信すると、前記無線通信装置の電源を切断する手順と、を含んで構成されることとしてもよい。
また、本発明のプログラムは、プロセッサに、GPS受信機から出力される観測データから抽出された、衛星からの搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを含んで構成される測位用データが前記GPS受信機ごとに記憶されたメモリから、搬送波位相の二重差による測位における参照点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データと、未知点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データを読み出す手順と、前記未知点となる前記GPS受信機の座標値を所定の値として、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データに基づいて、搬送波位相の二重差を算出する手順と、前記算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを修正する手順と、前記サイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記未知点となるGPS受信機の座標値を算出する手順と、前記未知点となる前記GPS受信機の前記算出された座標値と、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データとに基づいて、搬送波位相の二重差を再算出する手順と、前記再算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを再修正する手順と、前記サイクルスリップが再修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記参照点となる前記GPS受信機に対する前記未知点となる前記GPS受信機の相対位置を算出する手順と、を実行させるためのものとする。
そして、前記プログラムにおいて、前記サイクルスリップを修正する手順、及び、前記サイクルスリップを再修正する手順は、前記搬送波位相の二重差において時系列的に隣り合う値の差を最小とすべく、前記搬送波位相の二重差の値を整数値だけ修正する手順であることとすることができる。
また、前記プログラムにおいて、前記サイクルスリップを修正する手順は、前記搬送波位相の二重差において時系列的に隣り合う値の差を最小とすべく、前記搬送波位相の二重差の値を整数値だけ修正する手順であり、前記サイクルスリップを再修正する手順は、前記搬送波位相の二重差における整数値バイアスの二重差の各時点の予測値を直線近似により算出し、算出された予測値と各時点における前記整数値バイアスの二重差の値の差を最小とすべく、前記整数値バイアスの二重差の値を整数値だけ修正する手順であることとすることもできる。
また、本発明の測位システムは、衛星からの搬送波をアンテナを介して受信して、測位用データを無線で送信する複数の受信装置と、前記複数の受信装置から送信される前記測位用データに基づいて測位を行う測位装置とを含んで構成される測位システムであって、前記受信装置は、前記搬送波を受信して観測データを出力するGPS受信機と、無線通信装置と、前記GPS受信機から出力される前記観測データに含まれる、前記衛星からの前記搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される前記測位用データを生成する測位用データ生成部と、前記測位用データ生成部によって生成された前記測位用データが記憶される測位用データ記憶部と、前記測位用データ記憶部に記憶された前記測位用データを、前記無線通信装置を介して前記測位装置に送信する測位用データ送信部と、を含んで構成され、前記測位装置は、前記受信装置から受信する前記測位用データを前記GPS受信機ごとに記憶する受信データ記憶部と、前記受信データ記憶部から、搬送波位相の二重差による測位における参照点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データと、未知点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データを読み出す測位用データ抽出部と、前記未知点となる前記GPS受信機の座標値を所定の値として、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データに基づいて、搬送波位相の二重差を算出する第1二重差算出部と、前記算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを修正する第1サイクルスリップ修正部と、前記サイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記未知点となるGPS受信機の座標値を算出する未知点座標値算出部と、前記未知点となる前記GPS受信機の前記算出された座標値と、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データとに基づいて、搬送波位相の二重差を再算出する第2二重差算出部と、前記再算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを再修正する第2サイクルスリップ修正部と、前記サイクルスリップが再修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記参照点となる前記GPS受信機に対する前記未知点となる前記GPS受信機の相対位置を算出する相対位置算出部と、を含んで構成されることとする。
また、本発明の測位方法は、衛星からの搬送波をアンテナを介して受信して、測位用データを無線で送信する複数の受信装置と、前記複数の受信装置から送信される前記測位用データに基づいて測位を行う測位装置とを用いて測位する方法であって、前記複数の受信装置の夫々は、GPS受信機から出力される観測データに含まれる、衛星からの搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成し、前記生成された測位用データを、無線通信装置を介して前記測位装置に送信し、前記測位装置は、前記複数の受信装置から受信する前記測位用データを前記GPS受信機ごとにメモリに記憶し、搬送波位相の二重差による測位における参照点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データと、未知点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データを前記メモリから読み出し、前記未知点となる前記GPS受信機の座標値を所定の値として、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データに基づいて、搬送波位相の二重差を算出し、前記算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを修正し、前記サイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記未知点となるGPS受信機の座標値を算出し、前記未知点となる前記GPS受信機の前記算出された座標値と、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データとに基づいて、搬送波位相の二重差を再算出し、前記再算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを再修正し、前記サイクルスリップが再修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記参照点となる前記GPS受信機に対する前記未知点となる前記GPS受信機の相対位置を算出することとする。
GPS測位における複数の受信装置と測位装置との間の通信データ量を削減可能な測位用データ生成装置、受信装置、プログラム、測位システム、及び測位方法を提供することができる。
==システム構成==
まず、本発明の一実施形態である測位システムの構成について説明する。図1に示すように、測位システムは、複数の受信装置10と、測位装置20とを含んで構成されている。各受信装置10は、空港や港湾施設、高速道路、盛土など、準静的な変位の計測対象となる構造物上に設置され、受信装置10と測位装置20は無線で通信可能に接続されている。当システムでは、各受信装置10から送信されるデータ(測位用データ)に基づいて、測位装置20において、受信装置10間の相対位置の測位が行われる。そして、測位装置20では、過去のある時点における受信装置10間の相対位置と、例えば地震発生直後における受信装置10間の相対位置とを比較することにより、受信装置10が設置された点の変位が解析される。
各受信装置10は、衛星からの電波(搬送波:例えばL1搬送波)を受信し、受信装置10間の相対位置の測位解析に必要となる測位用データを無線で測位装置20に送信する。受信装置10は、例えば、図2に示すように、パッチアンテナ30、GPS受信機31、マイコン32(測位用データ生成装置)、無線通信装置33、電源34、及び電源制御装置35を含んで構成することができる。
パッチアンテナ30は、衛星からの電波(搬送波)を受信する。GPS受信機31は、パッチアンテナ30を介して受信される複数の衛星からの電波(搬送波)を所定間隔(例えば1秒間隔)でサンプリングし、例えばRINEX(Receiver Independent Exchange)形式の観測データをサンプリング(エポック)ごとに出力する。なお、本実施形態においては、GPS受信機31は、L1搬送波等の1周波を受信可能であれば良い。本実施形態において示される実測結果は、古野電気株式会社製のGPS受信機GT−8032をGPS受信機31として用いたものである。GT−8032は、衛星からの電波を16チャンネルで同時に探索可能であり、最大で12の衛星を捕捉可能である。
マイコン32は、GPS受信機31から出力される観測データを、受信装置10間の相対位置の測位解析に必要な測位用データに変換し、無線通信装置33を介して測位装置20に送信する。無線通信装置33は、マイコン32から出力される測位用データを測位装置20に対して無線で送信可能な装置であり、例えばIEEE802.11b規格の無線LANカード等により実現することができる。
電源34は、受信装置10の動作に必要となる電力の供給源であり、電池等を用いて実現することができる。なお、電源34を太陽電池とする場合には、受信装置10の筐体の表面に太陽電池パネルを設けることも可能である。なお、電源34には、受信装置10内の各部で必要となる電圧を生成するための降圧/昇圧スイッチングレギュレータ等も含まれる。電源制御装置35は、マイコン32からの制御により、無線通信装置33に対する電源の投入/切断を制御する装置である。電源制御装置35は、例えば、フォトMOSリレー等のMOSFETによるスイッチ回路により実現することができる。
マイコン32のハードウェア構成について説明する。マイコン32は、例えば、図3に示すように、CPU40、プログラムメモリ41、データメモリ42、及び通信インタフェース(I/F)43を含んで構成される。CPU40は、プログラムメモリ41に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現することができる。プログラムメモリ41は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性の書き換え可能な記憶領域である。データメモリ42は、例えばRAM(Random Access Memory)等の記憶領域であり、CPU40によって生成されたデータ等の一時的な記憶領域として用いられる。通信インタフェース43は、GPS受信機31、無線通信装置33、及び電源制御装置35との間における信号送受信の制御を行う。通信インタフェース43は、GPS受信機31からのデータ受信、及び無線通信装置33へのデータ送信を、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)による通信機能を有する回路により実現することができる。また、通信インタフェース43は、無線通信装置33からの制御信号の受信、電源制御装置35への制御信号の送信を行うことができる。
マイコン32の機能構成について説明する。マイコン32は、例えば、図4に示すように、測位用データ記憶部51、測位用データ生成部52、測位用データ送信部53を含んで構成される。
測位用データ生成部52は、GPS受信機31から送信されてくるRINEX形式等の観測データのうち、測位装置20における各受信装置10間の相対位置の測位解析に必要な情報を抽出して測位用データを生成し、測位用データ記憶部51に格納する。測位用データ送信部53は、測位用データ記憶部51に記憶されている測位用データが所定量になると、当該測位用データを無線通信装置33に送信する。この際、測位用データ送信部53は、無線通信装置33に対してデータ送信を開始する前に、電源制御装置35に対して制御信号を送信することにより、無線通信装置33の電源を投入する。また、測位用データ送信部53は、無線通信装置33から測位装置20へのデータ送信の完了信号を受信すると、電源制御装置35に対して制御信号を送信することにより、無線通信装置33の電源を切断する。
受信装置10における測位用データ生成部52及び測位用データ送信部53の動作の詳細については後述する。なお、測位用データ記憶部51は、データメモリ42を用いて実現される。また、測位用データ生成部52及び測位用データ送信部53は、CPU40がプログラムメモリ41に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
ここで、測位用データ生成部52によって生成される測位用データの構成について説明する。測位用データの元となるGPS受信機31から出力される観測データには、測位解析に用いられる主なデータとして、(a)受信装置のおおまかな座標値(例えば12バイト)、(b)受信時間(例えば4バイト)、(c)捕捉衛星数(例えば1バイト)、(d)衛星ID(例えば1バイト/衛星)、(e)搬送波位相(例えば4バイト/位相)、(f)コード擬似距離(例えば4バイト/衛星)が含まれている。なお、各データの括弧内に示した数値は、データをバイナリ形式で表した際に必要となるバイト数の例である。GPS受信機31において1度に捕捉される衛星の数は最大で10〜12程度であるため、1エポックにおける(a)〜(f)の合計データ量は、最大で107〜125バイト程度となる。
「(a)受信装置のおおまかな座標値」は、受信装置10の正確な位置を推定する際に必要となる。測位解析をする際には、測位対象となる受信装置10の座標は未知である。そして、観測方程式は未知点の座標について非線形であるため、摂動法を用いて方程式を線形化してから座標値を推定することが一般的である。この際に、未知点となる受信装置10の座標値を仮定する必要があるが、この仮定値の精度は数メートルもあれば十分である。図1に示したような多点での計測による測位システムでは、隣り合う受信装置10間の距離は、最長でも例えば50メートル程度であることが多い。そこで、本実施形態では、相対位置を算出する際の参照点となる受信装置10の座標値を、未知点となる受信装置10の座標値として仮定することとし、測位用データにおいてはデータ(a)を不要としている。
「(b)受信時間」は、データ(c)〜(f)が取得された時間を表している。この受信時間は、衛星の位置を計算するために必要であるため、本実施形態における測位用データにおいても必要となる。
「(c)捕捉衛星数」は、あるエポックにおいて電波(搬送波)を受信した衛星の数を示している。そして、「(d)衛星ID」は、あるエポックにおいて電波(搬送波)を受信した衛星を識別するための識別子である。捕捉衛星数は、衛星IDの情報があれば後から数えることが可能であるため、不要とすることが可能である。なお、衛星IDの情報は測位解析において必ず必要となる。
「(e)搬送波位相」は、衛星から送信された電波(搬送波)が受信装置10で捕捉された瞬間の位相の値であり、衛星と受信装置10との間の距離を数ミリメートル〜数センチメートルの精度で計測したデータである。搬送波位相は位相情報であるため、2πNのアンビギュイティを持っている。このアンビギュイティにより、衛星と測位装置10間の距離は不明であるが、Nはサイクルスリップを起こさない限り一定である。そして、一般的な測位解析では、Nのこのような性質が利用されており、搬送波位相の整数部分が重要な情報となっている。一方、本実施形態においては、後述する手法により測位装置20においてサイクルスリップを修正可能であるため、搬送波位相の整数部分(例えば3バイト
)は不要とし、小数部分(例えば1バイト)のみを用いることとしている。
「(f)コード擬似距離」は、受信装置10のおおまかな座標値を計算したり、受信装置10が衛星からの電波(搬送波)を捕捉した本当の時間を計算したりするために必要となる。ただし、本実施形態のGPS受信機31は、観測データをマイコン32に出力する前に電波(搬送波)の捕捉時間を補正する機能を有しており、コード擬似距離は不要となる。
そこで、本実施形態では、測位用データ生成部52によって生成される測位用データの構成を、図5に例示されるものとした。図に示すように、測位用データは、スタートフラグ(2バイト)、捕捉衛星数(1バイト)、受信時間(4バイト)、搬送波位相データ(2バイト/衛星×10)、及びチェックサム(2バイト)の計29バイトとなっている。スタートフラグは、測位用データ(パケット)の始まりを示すフラグである。搬送波位相データには、各衛星の搬送波位相等の情報(2バイト)が10個含まれている。そして、各衛星の情報には、搬送波位相(8ビット)、SN比(3ビット)、衛星ID(5ビット)が含まれている。SN比は、受信された電波(搬送波)における信号と雑音の比率を示すものであり、測位装置20における測位解析の精度を向上させるために用いることができる。チェックサムは、測位用データの誤りを検出するためのものである。
本実施形態の測位用データの1パケットは29バイトとなっている。これは、無線センサネットワークの一つであるmote(登録商標)を用いた無線通信における1パケットのサイズに合わせたためである。つまり、mote(登録商標)を用いた無線通信を用いる場合であれば、受信装置10から測位装置20に送信される測位用データサイズを1パケットとすることができる。なお、前述したように、捕捉衛星数は衛星IDを数えることによって後から計算することができるため、測位用データから削除することも可能である。また、測位装置20においてSN比を用いない場合であれば、測位用データからSN比を削除することも可能である。
無線通信装置33の構成について説明する。無線通信装置33は、例えば、図6に示すように、通信インタフェース(I/F)60、メモリ61、及びアンテナ62を含んで構成される。
通信インタフェース60は、マイコン32との間でデータの送受信を行うインタフェース回路である。通信インタフェース60は、マイコン32から送信されてくる測位用データをメモリ61に一時的に格納する。メモリ61に測位用データが格納されると、通信インタフェース60は、測位装置20との間の通信を確立し、メモリ61に格納された測位用データを測位装置20に送信する。また、通信インタフェース60は、測位装置20へのデータ送信が完了すると、データ送信が完了したことを示す制御信号をマイコン32に送信する。メモリ61は、通信インタフェース60がマイコン32から受信したデータ等が一時的に格納される記憶領域である。アンテナ62は、通信インタフェース60が測位装置20との間で通信するデータを無線で送受信するためのものである。なお、無線通信装置33には、電源制御装置35を介して電源が供給されている。
測位装置20のハードウェア構成について説明する。測位装置20は、パーソナルコンピュータやPCサーバ、ワークステーション等の情報処理装置である。そして、測位装置20は、例えば図7に示すように、CPU70、メモリ71、記憶装置72、表示インタフェース(I/F)73、入力インタフェース(I/F)74、通信インタフェース(I/F)75、及び記録媒体読取装置76を含んで構成されている。
CPU70は、メモリ71に格納されたプログラムを実行することにより、測位装置20を統括制御し、測位装置20における様々な機能を実現する。メモリ71は、例えばRAM(Random Access Memory)等であり、プログラムやデータ等の一時的な記憶領域として用いられる。記憶装置72は、例えばハードディスク等の記憶領域であり、プログラムや様々なデータ等が格納される。表示インタフェース73は、ディスプレイ等の表示装置77に画像を表示させるためのビデオカード等のインタフェース装置である。入力インタフェース74は、キーボードやマウス等の入力装置78からデータを入力するためのUSB(Universal Serial Bus)やPS/2(Personal System/2)等のインタフェース装置である。通信インタフェース75は、アンテナ79を介して受信装置10との間でデータの送受信を行うためのネットワークカード等のインタフェース装置である。記録媒体読取装置76は、CD−ROMやメモリカード等の記録媒体80に格納されたプログラムや各種データを読み取るためのCD−ROMドライブやメモリカードインタフェース等のインタフェース装置である。
測位装置20の機能構成について説明する。測位装置20は、例えば、図8に示すように、受信データ記憶部90、測位結果記憶部91、測位用データ抽出部92、第1二重差算出部93、第1サイクルスリップ修正部94、未知点座標値算出部95、第2二重差算出部96、第2サイクルスリップ修正部97、及び相対位置算出部98を含んで構成される。
受信データ記憶部90には、各受信装置10から送信されてくる測位用データが、受信装置10ごとに記憶される。例えば、測位用データは、受信装置10を識別する受信装置IDと対応付けられて、受信データ記憶部90に記憶される。測位結果記憶部91には、測位装置20において解析された受信装置10間の相対位置を示すデータが格納される。なお、受信データ記憶部90及び測位結果記憶部91は、メモリ71又は記憶装置72を用いて実現される。
測位用データ抽出部92は、搬送波位相の二重差による測位解析における参照点となる受信装置10に対応する測位用データと、未知点となる受信装置10に対応する測位用データを受信データ記憶部90から読み出す。
第1二重差算出部93は、未知点となる受信装置10の座標値を参照点となる受信装置10の座標値(所定の値)と仮定して、参照点及び未知点の受信装置10における測位用データに基づいて、搬送波位相の二重差を算出する。
第1サイクルスリップ修正部94は、第1二重差算出部93によって算出された搬送波位相の二重差において発生しているサイクルスリップを修正する。
未知点座標値算出部95は、第1サイクルスリップ修正部94によってサイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差に基づいて、未知点となる受信装置10の座標値を算出する。
第2二重差算出部96は、未知点となる受信装置10の算出された座標値と、参照点及び未知点の受信装置10における測位用データとに基づいて、搬送波位相の二重差を再算出する。
第2サイクルスリップ修正部97は、第2二重差算出部96によって再算出された搬送波位相の二重差において発生しているサイクルスリップを再修正する。
相対位置算出部98は、第2サイクルスリップ修正部97によってサイクルスリップが再修正された搬送波位相の二重差に基づいて、参照点となる受信装置10に対する未知点となる受信装置10の相対位置を算出する。
測位装置20におけるこれらの機能ブロック92〜98の動作の詳細については後述する。なお、機能ブロック92〜98は、CPU70がメモリ71に格納されたプログラムを実行することにより実現される。
==計測処理(受信装置)==
受信装置10における処理を、図9のフローチャートを参照して説明する。各GPS受信機31は、衛星からの電波(搬送波)をパッチアンテナ30経由で受信し(S901)、観測データをマイコン32に送信する(S902)。
マイコン32の測位用データ生成部52は、GPS受信機31から送信されてくる観測データから必要なデータを抽出して図5に例示した測位用データを生成し、生成した測位用データを測位用データ記憶部51に格納する(S903)。
マイコン32の測位用データ送信部53は、測位用データ記憶部51に格納された測位用データが所定量を超えたかどうかを確認する(S904)。測位用データが所定量以下の間は(S904:N)、測位用データの格納処理(S903)が繰り返し実行される。
そして、測位用データが所定量を超えると(S904:Y)、測位用データ送信部53は、無線通信装置33の電源を投入する制御信号を電源制御装置35に出力する(S905)。これにより、無線通信装置33の電源が投入される(S906)。そして、測位用データ送信部53は、測位用データ記憶部51に格納されている測位用データを無線通信装置33に送信する(S907)。無線通信装置33は、マイコン32から送信されてきた測位用データをメモリ61に格納する(S908)。
その後、無線通信装置33は、測位装置20との間の通信を確立し、メモリ61に格納されている測位用データを測位装置20に送信する(S910)。そして、測位装置20への測位用データの送信が完了すると、送信完了を示す信号をマイコン32に送信する(S911)。マイコン32の測位用データ送信部53は、無線通信装置33から送信完了を示す信号を受信すると(S912)、無線通信装置33の電源を切断する制御信号を電源制御装置35に出力する(S913)。これにより、無線通信装置33の電源が切断される(S914)。
このように、受信装置10は、観測データの中から測位装置20での測位解析に必要なデータを抽出して測位用データを生成し、生成した測位用データを測位装置20に送信している。測位用データは、図5にも例示したように、GPS受信機31から出力される観測データと比較してデータ量が大幅に削減されている。そのため、測位装置20との間のデータ通信量が削減され、観測データをそのまま測位装置20に送信する場合と比較して無線通信時の電力消費量を少なくすることができる。また、受信装置10では、無線通信が行われている時以外は、無線通信装置33の電源が切断されている。これにより、受信装置10における電力消費量が更に削減されることとなる。なお、無線通信装置33の電源の切断は、無線通信装置33への電源供給を完全に切断するのではなく、無線通信装置33をスリープモード等の待機状態へ移行させることにより行われることとしてもよい。
==測位解析処理(測位装置)==
測位装置20における測位解析処理を、図10及び図11のフローチャートを参照して説明する。図10に示すように、測位装置20は各受信装置10から送信されてくる測位用データを受信し(S1001)、受信した測位用データを受信装置10と対応付けて受信データ記憶部90に格納する(S1002)。
測位装置20の測位用データ抽出部92は、搬送波位相の二重差による測位解析における参照点となる受信装置10及び未知点となる受信装置10の測位対象期間の測位用データを受信データ記憶部90から読み出す(S1003)。測位装置20では、読み出された測位用データに基づいてサイクルスリップ修正処理が実行される(S1004)。
サイクルスリップ修正後、測位装置20の相対位置算出部98は、参照点となる受信装置10及び未知点となる受信装置10間における搬送波位相の二重差に基づいて、参照点となる受信装置10に対する未知点となる受信装置10の相対位置を算出し(S1005)、算出した相対位置を測位結果記憶部91に格納する(S1006)。
そして、測位装置20では、ある時点(例えば地震発生前)に算出された相対位置と、別の時点(例えば地震発生後)に算出された相対位置との比較により、受信装置10が設置された場所の変位が求められる(S1007)。
サイクルスリップ修正処理(S1004)について、図11のフローチャートを参照しつつ、詳細に説明する。受信装置10から送信されてきた測位用データには、受信装置10のおおまかな座標値が含まれていない。そこで、第1二重差算出部93は、未知点となる受信装置10座標値を所定の値に仮定する(S1101)。なお、本実施形態では、未知点の受信装置10の座標値(仮定値)は参照点の座標値とされる。そして、第1二重差算出部93は、各衛星について搬送波位相の二重差を算出する(S1102)。具体的には、第1二重差算出部93は、搬送波位相の二重差と、受信装置10の座標値(仮定値)と衛星間の距離の二重差との差の時間変化であるUij kl(t)を算出する。なお、i,jは2つの受信装置10を示すものであり、k,lは2つの衛星を示すものである。そして、このUij kl(t)は、次式(1)のようにモデル化することができる。
Figure 2008122293
ここで、Xkl(t)、Ykl(t)、Zkl(t)は、式(1)の方程式を線形化したときに出てくる係数で、衛星の位置と未知点の受信装置10の座標値の近似値のみに依存する関数である。また、Δx、Δy、Δzは、未知点の受信装置10の正確な座標値と近似値との摂動を示すものであり、未知変数である。すなわち、未知点の受信装置10の正確な座標値がわかっている場合は、Δx=Δy=Δz=0となる。また、Nij klは、搬送波位相における整数値バイアスの二重差を示すものであり、未知変数である。また、eij kl(t)は、二重差の計算によって除去できなかった誤差である。
式(1)によれば、サイクルスリップが発生せず、ノイズを無視可能であり、未知点となる受信装置10の位置が正確に分かっている場合(Δx=Δy=Δz=0)、Uij kl(t)はある一定の整数値Nij klに等しくなることがわかる。また、Δx、Δy、Δzがゼロでない場合には、Xkl(t)、Ykl(t)、Zkl(t)が短時間では直線に近似できるため、Uij kl(t)も直線に近似できる。この場合、直線の傾きはΔx、Δy、Δzの大きさのみに依存することが式(1)より明らかである。
受信装置10から送信されてきた測位用データを用いてUij kl(t)を算出した一例が、図12の実線に示されている。図12では、対象とした時間は180秒であり、未知点の受信装置10の座標値(仮定値)は、正確な座標値から(x,y,z)方向にそれぞれ50メートルほど離れた地点に設定されている。なお、60秒付近と120秒付近では、測位用データの欠損によって算出結果が不連続となっている。
図12の点線はサイクルスリップがない場合のUij kl(t)を示している。図12において実線と点線を比較すると、実線では各エポックでサイクルスリップが発生していることがわかる。これは、受信装置10から送信されてくる測位用データでは、搬送波位相の整数部分が削除されているからである。このサイクルスリップを修正しなければ、未知点の受信装置10の正確な位置を推定することができない。
そこで、第1サイクルスリップ修正部94は、図12に示された搬送波位相の二重差Uij kl(t)のサイクルスリップを修正する(S1103)。具体的には、Uij kl(t)−Uij kl(t−Δt)が最小となるようにUij kl(t)が整数値だけ修正される。このようにしてサイクルスリップが修正されたUij kl(t)が、図13に示されている。図13を見ると、60秒付近までは、実線が点線とほぼ一致しており、サイクルスリップが適切に修正されていることがわかる。ただし、60秒付近のデータ欠損箇所では、サイクルスリップが適切に修正されていない。これは、未知点の受信装置10の座標値(仮定値)と正確な座標値との差が大きく、直線の傾きが大きいためである。
次に、未知点座標値算出部95は、サイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差に基づいて、未知点の受信装置10の座標値(仮定値)を算出する(S1104)。具体的には、図13の実線に示される、サイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差Uij kl(t)を用いて式(1)を解くことにより、(Δx,Δy,Δz)が算出される。図13に示した例では、(Δx,Δy,Δz)=(−45.7,−46.0,−48.9)となった。前述したように、初めは未知点の受信装置10の座標値(仮定値)を正確な座標値から(x,y,z)方向にそれぞれ50メートルほど離れた地点としていたため、算出された(Δx,Δy,Δz)を見ると、サイクルスリップが完全には修正されていなくても、数メートルの精度で受信装置10の座標値を推定できていることがわかる。
続いて、第2二重差算出部96は、未知点座標値算出部95によって算出された、未知点の受信装置10の座標値(仮定値)を用いて、搬送波位相の二重差Uij kl(t)を再算出する(S1105)。そして、第2サイクルスリップ修正部97は、再算出された搬送波位相の二重差Uij kl(t)におけるサイクルスリップを再修正(S1106)。
ここで、サイクルスリップの再修正処理(S1106)について、詳細に説明する。まず、次式(2)に示すように、搬送波位相の二重差Uij kl(t)を搬送波の波長λで除すことにより、整数値バイアスの時系列Nij kl(t)を求める。
Figure 2008122293
式(2)からもわかるように、未知点の受信装置10の正確な座標値がわかっており、サイクルスリップが発生していない場合には、Nij kl(t)は時間によらず一定の整数値となる。一方、未知点の受信装置10の正確な座標値がわかっていない場合には、Nij kl(t)は時間と共に変化する関数となる。
式(2)によって得られるNij kl(t)に含まれる誤差には、対流圏遅延、電離層遅延、衛星の時計誤差、衛星の位置誤差、受信装置10(GPS受信機31)の時計誤差、マルチパスによる誤差、電気的なホワイトノイズがある。これらのうち、受信装置10同士が近い場合には、マルチパスによる誤差と電気的なホワイトノイズ以外の誤差は二重差の計算によってほぼ完全に除去される。また、一般的に用いられるGPS受信機においては搬送波位相の計測精度は高く、電気的なホワイトノイズの影響は無視可能な場合が多い。例えば、本実施形態で用いるGPS受信機31では、搬送波位相の計測精度が2ミリメートル程度であり、電気的なホワイトノイズによる誤差は2.0/λ〜0.01程度となるため無視可能である。また、マルチパスによる誤差は、その仕組みから最大でも1/4を超えないことが知られている。これより、サイクルスリップが生じた場合でも、Nij kl(t)の値を1/4以下の誤差で推定することができれば、その推定値との差が最小となるようにNij kl(t)の値を整数値だけ修正することにより、サイクルスリップを修正することが可能となる。
ここで、Nij kl(t)の値の推定にはカルマンフィルタを用いることとする。十分に短い時間では、Nij kl(t)はほぼ直線とみなせることから、Nij kl(t+Δt)は次式(3)のようにモデル化することができる。
Figure 2008122293
式(3)において、a,bは時間と共に徐々に変化する値であり、短時間では一定値とみなすことができる。これより、次式(4)に示す方程式を得ることができる。
Figure 2008122293
ここで、yk、H、xkは、次式(5)により示されるものである。また、通常のカルマンフィルタを用いることにより、過去のデータからxkを推定することができる。
Figure 2008122293
いま、時刻tまでのデータがあるとする。このとき、第2サイクルスリップ修正部97は、その観測データからxk-1を推定する。続いて、第2サイクルスリップ修正部97は、xk-1を用いてNij kl(t+Δt)の予測値N'ij kl(t+Δt)を算出する。そして、第2サイクルスリップ修正部97は、式(2)に基づいて計算されるNij kl(t+Δt)と、予測値N'ij kl(t+Δt)との差が0.5以上ある場合にはサイクルスリップが発生していると判定し、N'ij kl(t+Δt)との差が最小となるようにNij kl(t+Δt)を整数値だけ修正する。このようにNij kl(t+Δt)が修正された結果、搬送波位相の二重差Uij kl(t)は図14に示すようになる。図14を見ると、直線の傾きが小さくなっており、サイクルスリップが適切に修正されていることがわかる。そして、このようにUij kl(t)の傾きが小さくなることにより、相対位置算出部98は、未知点の受信装置10の座標値(相対位置)を精度良く求めることができる。したがって、地震発生直後等における受信装置10が設置された場所の変位を精度良く計測することが可能となる。
なお、本実施形態における二度目のサイクルスリップ修正処理(S1106)では、Nij kl(t)を式(3)に示したように直線近似することにより、サイクルスリップを修正することとしたが、二度目のサイクルスリップ修正処理(S1106)を一度目のサイクルスリップ修正処理(S1103)と同じ方法により行うことも可能である。ただし、電波状態の不良等により整数値バイアスが整数値ではなく1/2ほどずれてしまった場合や、データ欠損の時間が長い場合等においては、一度目のサイクルスリップ修正処理(S1103)の方法では値がずれてしまう可能性がある。そのため、このような場合には、前述したように近似直線に基づいてサイクルスリップの修正を行う方が、サイクルスリップを適切に修正することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。前述したように、受信装置10は、GPS受信機31から出力されるRINEX形式等の観測データから測位装置20での測位解析に必要なデータを抽出し、図5に例示したような測位用データを生成している。そのため、複数の受信装置10と測位装置20との間の通信データ量が削減される。そして、通信データ量が削減されることにより、受信装置20における電力消費量が抑えられる。
また、受信装置10では、生成された測位用データが所定量を超えると、無線通信装置33の電源を投入して測位用データを送信し、測位用データの送信完了後には無線通信装置33の電源を切断している。これにより、無線通信装置33の電源が投入されている時間が短くなり、受信装置10における電力消費量が更に抑えられる。
また、測位装置20では、未知点の受信装置10の座標値を所定の値(参照点の座標値)に仮定して搬送波位相の二重差Uij kl(t)を算出し、算出されたUij kl(t)のサイクルスリップを修正した上で、未知点の受信装置10の座標値を算出している。そして、未知点の受信装置10の算出された座標値に基づいて、Uij kl(t)を再算出し、その後、Uij kl(t)のサイクルスリップを再修正している。これにより、受信装置10の大まかな座標値及び搬送波位相の整数部分が含まれていない測位用データに基づいて、受信装置10間の相対位置を精度良く求めることが可能となる。すなわち、受信装置10と測位装置20との間の通信データ量を削減することが可能となる。
なお、本実施形態では、未知点の受信装置10の座標値を参照点の受信装置10の座標値に仮定することとしたが、参照点の受信装置10の座標値以外の座標値に仮定することとしてもよい。また、受信装置10から送信されてくる測位用データに受信装置10の大まかな座標値が含まれることとし、測位装置20においてその座標値を用いることとしてもよい。ただし、本実施形態に示したように測位用データには受信装置10の大まかな座標値が含まれないとすることにより、受信装置10と測位装置20との間の通信データ量を削減することができる。
また、測位装置20におけるサイクルスリップの修正は、搬送波位相の二重差Uij kl(t)において時系列的に隣り合う値の差が最小となるように、Uij kl(t)の値を整数値だけ修正することにより実現することが可能である。
また、サイクルスリップを再修正する際には、搬送波位相の二重差Uij kl(t)における整数値バイアスの二重差Nij kl(t+Δt)の予測値N'ij kl(t+Δt)を直線近似により算出し、Nij kl(t+Δt)と予測値N'ij kl(t+Δt)との値の差が最小となるように、Nij kl(t+Δt)の値を整数値だけ修正することにより実現することも可能である。これにより、電波状態の不良等により整数値バイアスが整数値ではなく1/2ほどずれてしまった場合や、データ欠損の時間が長い場合であっても、サイクルスリップを適切に修正することが可能となる。
なお、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態である測位システムの構成を示す図である。 受信装置のハードウェア構成例を示す図である。 マイコンのハードウェア構成例を示す図である。 マイコンの機能構成例を示す図である。 測位用データの例を示す図である。 無線通信装置のハードウェア構成例を示す図である。 測位装置のハードウェア構成例を示す図である。 測位装置の機能構成例を示す図である。 受信装置における計測処理の一例を示すフローチャートである。 測位装置における測位解析処理の一例を示すフローチャートである。 測位装置におけるサイクルスリップ処理の一例を示すフローチャートである。 未知点の受信装置の座標値を参照点の受信装置の座標値に仮定して算出された搬送波位相の二重差の一例を示す図である。 図12に示された搬送波位相の二重差のサイクルスリップが修正された結果の一例を示す図である。 整数値バイアスの直線近似によりサイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差の一例を示す図である。
符号の説明
10 受信装置
20 測位装置
30 パッチアンテナ
31 GPS受信機
32 マイコン
33 無線通信装置
34 電源
35 電源制御装置
40 CPU
41 プログラムメモリ
42 データメモリ
43 通信インタフェース
51 測位用データ記憶部
52 測位用データ生成部
53 測位用データ送信部
60 通信インタフェース
61 メモリ
62 アンテナ
70 CPU
71 メモリ
72 記憶装置
73 表示インタフェース
74 入力インタフェース
75 通信インタフェース
76 記録媒体読取装置
77 表示装置
78 入力装置
79 アンテナ
80 記録媒体
90 受信データ記憶部
91 測位結果記憶部
92 測位用データ抽出部
93 第1二重差算出部
94 第1サイクルスリップ修正部
95 未知点座標値算出部
96 第2二重差算出部
97 第2サイクルスリップ修正部
98 相対位置算出部

Claims (11)

  1. GPS受信機から出力される観測データに含まれる、衛星からの搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成する測位用データ生成部と、
    前記測位用データ生成部によって生成された前記測位用データを、前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部に基づいて複数の前記GPS受信機間の相対位置関係を測定可能な測位装置に、無線通信装置を介して送信する測位用データ送信部と、
    を備えることを特徴とする測位用データ生成装置。
  2. 請求項1に記載の測位用データ生成装置であって、
    前記測位用データ生成部によって生成された前記測位用データが記憶される測位用データ記憶部を更に備え、
    前記測位用データ送信部は、
    前記測位用データ記憶部に記憶されている前記測位用データが所定量を超えると、前記無線通信装置の電源を投入して、前記測位用データを前記無線通信装置を介して前記測位装置に送信し、
    前記無線通信装置から前記測位用データの前記測位装置に対する送信の完了信号を受信すると、前記無線通信装置の電源を切断すること、
    を特徴とする測位用データ生成装置。
  3. 衛星からの搬送波をアンテナを介して受信し、観測データを出力するGPS受信機と、
    無線通信装置と、
    前記GPS受信機から出力される前記観測データに含まれる、前記衛星からの前記搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成する測位用データ生成部と、
    前記測位用データ生成部によって生成された前記測位用データを、前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部に基づいて複数の前記GPS受信機間の相対位置関係を測定可能な測位装置に、前記無線通信装置を介して送信する測位用データ送信部と、
    を備えることを特徴とする受信装置。
  4. 請求項3に記載の受信装置であって、
    前記測位用データ生成部によって生成された前記測位用データが記憶される測位用データ記憶部を更に備え、
    前記測位用データ送信部は、
    前記測位用データ記憶部に記憶されている前記測位用データが所定量を超えると、前記無線通信装置の電源を投入して、前記測位用データを前記無線通信装置を介して前記測位装置に送信し、
    前記無線通信装置から前記測位用データの前記測位装置に対する送信の完了信号を受信すると、前記無線通信装置の電源を切断すること、
    を特徴とする受信装置。
  5. プロセッサに、
    GPS受信機から出力される観測データに含まれる、衛星からの搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成する手順と、
    前記生成された前記測位用データをメモリに記憶する手順と、
    前記メモリに記憶された前記測位用データを、前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部に基づいて複数の前記GPS受信機間の相対位置関係を測定可能な測位装置に、無線通信装置を介して送信する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムであって、
    前記測位用データを前記測位装置に送信する前記手順は、
    前記メモリに記憶されている前記測位用データが所定量を超えると、前記無線通信装置の電源を投入して、前記測位用データを前記無線通信装置を介して前記測位装置に送信する手順と、
    前記無線通信装置から前記測位用データの前記測位装置に対する送信の完了信号を受信すると、前記無線通信装置の電源を切断する手順と、
    を含んで構成されることを特徴とするプログラム。
  7. プロセッサに、
    GPS受信機から出力される観測データから抽出された、衛星からの搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを含んで構成される測位用データが前記GPS受信機ごとに記憶されたメモリから、搬送波位相の二重差による測位における参照点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データと、未知点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データを読み出す手順と、
    前記未知点となる前記GPS受信機の座標値を所定の値として、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データに基づいて、搬送波位相の二重差を算出する手順と、
    前記算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを修正する手順と、
    前記サイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記未知点となるGPS受信機の座標値を算出する手順と、
    前記未知点となる前記GPS受信機の前記算出された座標値と、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データとに基づいて、搬送波位相の二重差を再算出する手順と、
    前記再算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを再修正する手順と、
    前記サイクルスリップが再修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記参照点となる前記GPS受信機に対する前記未知点となる前記GPS受信機の相対位置を算出する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムであって、
    前記サイクルスリップを修正する手順、及び、前記サイクルスリップを再修正する手順は、
    前記搬送波位相の二重差において時系列的に隣り合う値の差を最小とすべく、前記搬送波位相の二重差の値を整数値だけ修正する手順であること、
    を特徴とするプログラム。
  9. 請求項7に記載のプログラムであって、
    前記サイクルスリップを修正する手順は、
    前記搬送波位相の二重差において時系列的に隣り合う値の差を最小とすべく、前記搬送波位相の二重差の値を整数値だけ修正する手順であり、
    前記サイクルスリップを再修正する手順は、
    前記搬送波位相の二重差における整数値バイアスの二重差の各時点の予測値を直線近似により算出し、算出された予測値と各時点における前記整数値バイアスの二重差の値の差を最小とすべく、前記整数値バイアスの二重差の値を整数値だけ修正する手順であること、
    を特徴とするプログラム。
  10. 衛星からの搬送波をアンテナを介して受信して、測位用データを無線で送信する複数の受信装置と、前記複数の受信装置から送信される前記測位用データに基づいて測位を行う測位装置とを含んで構成される測位システムであって、
    前記受信装置は、
    前記搬送波を受信して観測データを出力するGPS受信機と、
    無線通信装置と、
    前記GPS受信機から出力される前記観測データに含まれる、前記衛星からの前記搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される前記測位用データを生成する測位用データ生成部と、
    前記測位用データ生成部によって生成された前記測位用データを、前記無線通信装置を介して前記測位装置に送信する測位用データ送信部と、
    を含んで構成され、
    前記測位装置は、
    前記受信装置から受信する前記測位用データを前記GPS受信機ごとに記憶する受信データ記憶部と、
    前記受信データ記憶部から、搬送波位相の二重差による測位における参照点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データと、未知点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データを読み出す測位用データ抽出部と、
    前記未知点となる前記GPS受信機の座標値を所定の値として、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データに基づいて、搬送波位相の二重差を算出する第1二重差算出部と、
    前記算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを修正する第1サイクルスリップ修正部と、
    前記サイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記未知点となるGPS受信機の座標値を算出する未知点座標値算出部と、
    前記未知点となる前記GPS受信機の前記算出された座標値と、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データとに基づいて、搬送波位相の二重差を再算出する第2二重差算出部と、
    前記再算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを再修正する第2サイクルスリップ修正部と、
    前記サイクルスリップが再修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記参照点となる前記GPS受信機に対する前記未知点となる前記GPS受信機の相対位置を算出する相対位置算出部と、
    を含んで構成されることを特徴とする測位システム。
  11. 衛星からの搬送波をアンテナを介して受信して、測位用データを無線で送信する複数の受信装置と、前記複数の受信装置から送信される前記測位用データに基づいて測位を行う測位装置とを用いて測位する方法であって、
    前記複数の受信装置の夫々は、
    GPS受信機から出力される観測データに含まれる、衛星からの搬送波の受信時間と、前記衛星を識別する衛星IDと、搬送波位相の小数部とを抽出し、抽出された前記受信時間、前記衛星ID、及び前記搬送波位相の小数部を含んで構成される測位用データを生成し、
    前記生成された測位用データを、無線通信装置を介して前記測位装置に送信し、
    前記測位装置は、
    前記複数の受信装置から受信する前記測位用データを前記GPS受信機ごとにメモリに記憶し、
    搬送波位相の二重差による測位における参照点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データと、未知点となる前記GPS受信機に対応する前記測位用データを前記メモリから読み出し、
    前記未知点となる前記GPS受信機の座標値を所定の値として、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データに基づいて、搬送波位相の二重差を算出し、
    前記算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを修正し、
    前記サイクルスリップが修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記未知点となるGPS受信機の座標値を算出し、
    前記未知点となる前記GPS受信機の前記算出された座標値と、前記参照点及び前記未知点の前記GPS受信機における時系列の前記測位用データとに基づいて、搬送波位相の二重差を再算出し、
    前記再算出された搬送波位相の二重差におけるサイクルスリップを再修正し、
    前記サイクルスリップが再修正された搬送波位相の二重差に基づいて、前記参照点となる前記GPS受信機に対する前記未知点となる前記GPS受信機の相対位置を算出すること、
    を特徴とする測位方法。
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