JP2008110721A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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勝 赤羽
Masaki Ogawara
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Abstract

【課題】スライド式リンクのスライド保持構造を簡潔としながら、省スペースにてドアリンク機構を空調ケースの外側面位置に配置することができる車両用空気調和装置を提供すること。
【解決手段】空調ケース1内のドアを吹き出し口切り替えモードの選択に応じて動作制御するドアリンク機構20が空調ケース1の外側面位置に配置された車両用空気調和装置において、デフドアリンク機構は、デフドア軸24に設けられ、第1係合ピン65を有するデフドアレバー63と、第1係合ピン65が係合するカム溝67が形成されたスライド式リンク62と、を有し、空調ケース1に、カム溝67に係合するガイドピン68と、スライド挟持片61,61と、を設け、スライド式リンク62は、空調ケース1との間にデフドアレバー63を挟み込み、ドアアクチュエータ1をスライド式リンク62の外側から挟み込んだ状態で空調ケース1に固定した。
【選択図】図7

Description

本発明は、空調ケース内のドアを吹き出し口切り替えモードの選択に応じて動作制御するドアリンク機構が空調ケースの外側面位置に配置された車両用空気調和装置に関する。
従来、車両用空気調和装置として、吹き出し口切り替えモードの選択に応じて空調ケース内の第1モードドアと第2モードドアを動作制御するドアリンク機構が空調ケースの側面位置に集約配置され、前記ドアリンク機構は、第1モードドア軸に第1ドアレバーと第1ドアリンクを備え、第2モードドア軸に第2ドアレバーと第2ドアリンクによる回動式リンクを備え、これらのリンク部材間の連結を、いずれもカム溝に対するピン係合による結合とするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、車両用空気調和装置として、モードドアの駆動機構が占めるスペースをより省スペースとするため、回動式リンクに代え、スライド式リンクとするとするものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−20128号公報 特開2002−36856号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両用空気調和装置にあっては、ドアリンク機構として回動式リンクを採用しているため、リンクの回動範囲が広くなり、リンク部材同士が干渉しない十分なスペースが必要となる、という問題がある。
また、上記特許文献1に記載の車両用空気調和装置にあっては、ドアリンク機構としてスライド式リンクを採用しているため、回動式リンクに比べ省スペースを達成することができるものの、スライドするリンクの移動を許容しつつ自立保持するために上下保持構造と左右保持構造が必要となり、スライド保持構造が複雑になる、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、スライド式リンクのスライド保持構造を簡潔としながら、省スペースにてドアリンク機構を空調ケースの外側面位置に配置することができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、空調ケース内のドアを吹き出し口切り替えモードの選択に応じて動作制御するドアリンク機構が空調ケースの外側面位置に配置された車両用空気調和装置において、
前記ドアリンク機構は、ドア軸に設けられ、ドア軸から所定離れた位置でケース外方に突設した係合ピンを有するドアレバーと、該ドアレバーの係合ピンが係合するカム溝が形成され、ドアアクチュエータによりスライド方向の駆動力が与えられるスライド式リンクと、を有し、
前記空調ケースに、ケース外方に向かって、前記スライド式リンクのカム溝に係合するガイドピンと、前記スライド式リンクを上下位置で挟持するスライド挟持片と、を設け、
前記スライド式リンクは、空調ケースとの間に前記ドアレバーを挟み込むと共に、ガイドピンのカム溝への係合とスライド挟持片による挟持によりスライド移動を規定し、
前記ドアアクチュエータは、前記スライド式リンクを外側から挟み込んだ状態で空調ケースに固定したことを特徴とする。
よって、本発明の車両用空気調和装置にあっては、スライド式リンクのスライド移動に際し、ガイドピンがスライド式リンクに形成されたカム溝への係合を保つと共に、スライド挟持片がスライド式リンクを上下位置で挟持することにより、上下方向に変位することが抑えられる。また、空調ケースとドアアクチュエータとの間にスライド式リンクが挟持されていることで、スライド移動に際し左右方向に変位することが抑えられる。そして、この上下方向と左右方向に変位抑制より、スライド式リンクのスライド軸線に沿ったスムーズなスライド移動が確保される。
すなわち、スライド式リンクは、空調ケースからケース外方に向かって設けられたガイドピンとスライド挟持片を上下保持構造とし、空調ケースとドアアクチュエータを左右保持構造とする構成である。このため、別体の保持部材を要することなくスライド式リンクの保持構造が成立し、スライド保持構造の簡潔性とドアリンク構造の省スペース性が併せて達成されることになる。
この結果、スライド式リンクのスライド保持構造を簡潔としながら、省スペースにてドアリンク機構を空調ケースの外側面位置に配置することができる。
以下、本発明の車両用空気調和装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の空調ユニットA/U(車両用空気調和装置の一例)を示す全体斜視図である。図2は実施例1の空調ユニットA/Uを示す平面図である。図3は実施例1の空調ユニット1に適用されたフットドアと配風量調整ドアを一体に有するドアユニットを示す斜視図である。図4は実施例1の空調ユニットA/Uを示す縦断面図である。
実施例1における空調ユニットA/Uは、図4に示すように、空調ケース1と、クリーンフィルタ2と、エバポレータ3(冷却用熱交換器)と、エアミックスドア4と、ヒータコア5(暖房用熱交換器)と、冷風バイパス通路6と、温風通路7と、エアミックスチャンバー8と、フロントベントドア9と、デフドア10と、フットドア11(図3参照)と、配風量調整ドア12と、マックスクールドア13と、フロントベント吹き出し口14と、デフ吹き出し口15と、リアベント吹き出し口16と、フット吹き出し口17(図1参照)と、を備えている。
実施例1における空調ユニットA/Uは、空調ケース1内に上流の送風機(図示を省略)側から下流の吹き出し口側に向かって順に、エバポレータ3、エアミックスドア4、ヒータコア5、を配置している。
前記エバポレータ3は、図外の送風機及びクリーンフィルタ2を介して通過する内気または外気を冷却する熱交換器である。このエバポレータ3は、冷媒を循環する冷凍サイクルの構成要素の一つであり、冷媒入口と冷媒出口を有する。
前記エアミックスドア4は、前記エバポレータ3の後流位置に配置され、エバポレータ3を経過した冷風と、ヒータコア5を経過した温風と、の混合割合をドア開度により制御する。実施例1では、エアミックスドア4としてスライド式ドアを採用し、ドア位置が図4の上端位置のときがフルホットであり、ドア位置が図4の下端位置のときがフルクールであり、上端位置と下端位置の中間のいずれかの位置に制御することで、冷風と温風の混合割合が変更される。
前記ヒータコア5は、前記エバポレータ3及び前記エアミックスドア4の下流位置に配置され、通過する風を暖める熱交換器である。このヒータコア5には、エンジン冷却水が導入され、エンジン冷却水入口とエンジン冷却水出口を有する。
空調ユニットA/Uは、冷風と温風を混合するエアミックスチャンバー8を介して分岐されるリアベント吹き出し通路18とフット吹き出し通路19(図11〜図16参照)を備えている。前記リアベント吹き出し通路18は、図4に示すように、空調ケース1の上部位置に配置されたエアミックスチャンバー8からの縦上向きの風を縦前向きの風に変更した位置に配風入口を配置し、空調ケース1のケース上部の配風入口からケース下部に向かう通路である。前記フット吹き出し通路19は、空調ケース1の上部位置に配置されたエアミックスチャンバー8からの縦上向きの風を横向きの風に変更した左右位置に配風入口を配置し、空調ケース1の側方上部の配風入口からケース下部に向かう通路である。
前記フロントベントドア9は、図4に示すように、エアミックスチャンバー8からの縦上向きの風向きを延長する位置に開口したフロントベント吹き出し口14に設定している。このフロントベント吹き出し口14及びフロントベントドア9は、図1及び図2に示すように、合計4組設定され、図外のフロントベントダクトが接続され、前席の中央位置に2個配置されたベント吹き出しグリルと、前席の左右位置に2個配置されたベント吹き出しグリルに連通する。
前記デフドア10は、図4に示すように、エアミックスチャンバー8からの縦上向きの風を縦後向きの風に変更した位置に開口したデフ吹き出し口15に設定している。このデフ吹き出し口15及びデフドア10は、図1及び図2に示すように、合計2組設定され、図外のデフロスターダクトが接続され、フロントウインドウの内側位置に配置されたデフ吹き出しグリルに連通する。
前記フットドア11は、図11〜図16に示すように、前記フット吹き出し通路19の配風入口の位置に設定している。このフットドア11は、図3に示すように、配風量調整ドア12を一体に有する。前記配風量調整ドア12は、前記フットドア11のドア開閉動作に連動するドアであり、前記リアベント吹き出し通路18の配風入口の位置に設定し、前記フットドア11のドア開度が大きいほど前記リアベント吹き出し通路18への配風量を制限する。なお、実施例1では、左右前席用にフットドア11をドア回動軸22の両端部に一対設け、左右後席用に配風量調整ドア12をドア回動軸22の中央部に一対設けている。
前記マックスクールドア13は、図4に示すように、配風量調整ドア12とは対向する位置であって、前記デフドア10の下方位置に設定している。このマックスクールドア13は、ベントモードの選択時に冷風をベント吹き出し口14へ案内すると共に、エアミックスチャンバー8での冷風と温風のエアミックス性を高めるために設定されている。
そして、空調ケース1内のフロントベントドア9とデフドア10とフットドア11(=配風量調整ドア12)とマックスクールドア13を、吹き出し口切り替えモードの選択に応じて動作制御するドアリンク機構20が、図2に示すように、空調ケース1の車幅方向の一側面上部位置に集約配置されている。
前記ドアリンク機構20は、1つのドアアクチュエータ21と、フットドア軸22,ベントドア軸23,デフドア軸24,マックスクールドア軸25との間に介装された機構であり、以下、ドアリンク機構20の構成を図5〜図7に基づいて説明する。
図5は実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20を示す斜視図である。図6は実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20を示す正面図である。図7は実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20を示す分解斜視図である。図8は実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20が設けられる空調ケース1を示す斜視図である。図9は実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20のうちデフドアリンク機構のスライド式リンクであり、(a)は正面図を示し、(b)は平面図を示す。
前記ドアリンク機構20は、メインリンク軸26を中心としてドアアクチュエータ21により回動するメインリンク27を共通の構成とする。
前記ドアアクチュエータ21と前記メインリンク27との間には、ドアアクチュエータ21に設けられた出力レバー28と、メインリンク27に一体に有するリンクレバー29と、前記出力レバー28と前記リンクレバー29とを連結するリンクロッド30と、により構成される平行リンク機構が介装されている。
前記ドアリンク機構20のうちベントドアリンク機構は、ベントドアリンク軸31を中心として回動するベントドアリンク32と、ベントドア軸23を中心として回動するベントドアレバー33と、を備え、前記ベントドアリンク32に設けた第1ピン34と第2ピン35のうち、第1ピン34が前記メインリンク27に形成されたベントドアリンクカム溝36に係合し、第2ピン35が前記ベントドアレバー33に形成されたベントドアレバーカム溝37に係合する。
前記ドアリンク機構20のうちフットドアリンク機構は、フットドアリンク軸41を中心として回動するフットドアリンク42と、フットドア軸22を中心として回動するフットドアレバー43と、を備え、前記フットドアリンク42に設けた第1ピン44と第2ピン45のうち、第1ピン44が前記メインリンク27に形成されたフットドアリンクカム溝46に係合し、第2ピン45が前記フットドアレバー43に形成されたフットドアレバーカム溝47に係合する。
なお、第1ベントモード及び第2ベントモードの選択時にベントモードドアリンク32が規定位置から動かないようにリンク位置を保持すると共に、他のモード選択時にリンク位置の保持を解除するリンク保持手段として、ベントドアリンク32から延長して形成したベントドアリンク延長部71と、前記フットドアレバー43から延長して形成したフットレバーストッパ部72と、が設定されている。
前記ドアリンク機構20のうちマックスクールドアリンク機構は、マックスクールドアリンク軸51を中心として回動するマックスクールドアリンク52と、マックスクールドア軸25を中心として回動するマックスクールドアレバー53と、を備え、前記マックスクールドアリンク52に設けた第1ピン54と第2ピン55のうち、第1ピン54が前記メインリンク27に形成されたマックスクールドアリンクカム溝56に係合し、第2ピン55が前記マックスクールドアレバー53に形成されたマックスクールドアレバーカム溝57に係合する。
前記ドアリンク機構20のうちデフドアリンク機構(ドアリンク機構に相当)は、図7に示すように、デフドア軸24に設けられ、デフドア軸24から所定離れた位置でケース外方に突設した第1係合ピン65を有するデフドアレバー63(ドアレバー)と、該デフドアレバー63の第1係合ピン65が係合するカム溝67が形成され、ドアアクチュエータ21によりスライド方向の駆動力が与えられるスライド式リンク62と、を有する。
前記スライド式リンク62のメインリンク側端部には、図9に示すように、前記リンクレバー29に形成されたスライド式リンクカム溝66(図7参照)に係合する第2係合ピン64が、ケース外方に突設されている。そして、この第2係合ピン64とスライド式リンクカム溝66との係合状態で、ドアアクチュエータ21によりメインリンク27が回動することで、スライド式リンク62にスライド方向の駆動力が与えられる。
前記空調ケース1には、図7及び図8に示すように、ケース外方に向かって、前記スライド式リンク62のカム溝67に係合するガイドピン68と、前記スライド式リンク62を上下位置で挟持するスライド挟持片61,61と、を設けている。
前記スライド式リンク62は、空調ケース1との間に前記デフドアレバー63を挟み込むと共に、図7に示すガイドピン68のカム溝67への係合と、図7に示すスライド挟持片61,61による挟持によりスライド移動が規定される。
前記ドアアクチュエータ1は、前記スライド式リンク62を外側から挟み込んだ状態で空調ケース1に固定される。詳しくは、前記ドアアクチュエータ1の出力レバー28を、空調ケース1に回動可能に支持し、前記ドアアクチュエータ1は、前記出力レバー28と前記空調ケース1とで前記スライド式リンク62を挟み込んだ状態で空調ケース1に固定している。
前記スライド式リンク62のドアアクチュエータ側端部には、図9に示すように、全ストローク域において出力レバー28との挟み込み接触を確保する挟み込み接触面62aが形成されている。
なお、図8において、1aは前記出力レバー28の回動支持部であり、1bは前記ドアレバー63の挿入穴である。
さらに、前記出力レバー28と前記スライド式リンク62は、図7に示すように、前記空調ケース1と前記ドアアクチュエータ21とに、係脱自在な嵌合により設けられる。
次に、作用を説明する。
[モード切り替え作用]
実施例1の空調ユニットA/Uでは、吹き出し口切り替えモードとして、図10に示すように、第1ベントモードと、第2ベントモードと、バイレベルモードと、フットモードと、第1デフ/フットモードと、第2デフ/フットモードと、デフモードと、を有する。
以下、各モードにおけるドア位置について説明する。
・第1ベントモード
第1ベントモードでは、図11に示すように、フロントベントドア9とデフドア10とフットドア11のうち、フロントベントドア9を開とし、デフドア10とフットドア11を全閉とする。このとき、マックスクールドア13は、ベント吹き出し口14に向けて冷風等を案内するようなドア開度位置(ドア開度=90°)に設定される。
・第2ベントモード
第2ベントモードでは、図12に示すように、第1ベントモードと同様に、フロントベントドア9とデフドア10とフットドア11のうち、フロントベントドア9を開とし、デフドア10とフットドア11を全閉とする。但し、マックスクールドア13は、ベント吹き出し口14への冷風等を少し抑制するようなドア開度位置(ドア開度=50°)に設定される。
・バイレベルモード
バイレベルモードでは、図13に示すように、フロントベントドア9とデフドア10とフットドア11のうち、フロントベントドア9(ドア開度=10°)とフットドア11(ドア開度=30°)を開とし、デフドア10を全閉とする。このとき、マックスクールドア13は、ベント吹き出し口14に向けて冷風等を抑制するようなドア開度位置(ドア開度=40°)に設定される。
・フットモード
フットモードでは、図14に示すように、フロントベントドア9とデフドア10とフットドア11のうち、フットドア11(ドア開度=40°)を開とし、デフドア10とフロントベントドア9を全閉とする。このとき、マックスクールドア13は、フット吹き出し口19に向けて温風等の流量を確保するようなドア開度位置(ドア開度=20°)に設定される。
・第1デフ/フットモード
第1デフ/フットモードでは、図15に示すように、フロントベントドア9とデフドア10とフットドア11のうち、デフドア10(ドア開度=7°)とフットドア11(ドア開度=40°)を開とし、フロントベントドア9を全閉とする。このとき、マックスクールドア13は、フット吹き出し口19に向けて温風等の流量を確保するようなドア開度位置(ドア開度=20°)に設定される。
・第2デフ/フットモード
第2デフ/フットモードでは、図16に示すように、フロントベントドア9とデフドア10とフットドア11のうち、デフドア10を第1デフ/フットモードより開側とし(ドア開度=7°→13°)とフットドア11を第1デフ/フットモードより閉側とし(ドア開度=40°→30°)とし、フロントベントドア9を全閉とする。このとき、マックスクールドア13は、フット吹き出し口19に向けて温風等の流量を確保するようなドア開度位置(ドア開度=20°)に設定される。
・デフモード
デフモードでは、図17に示すように、フロントベントドア9とデフドア10とフットドア11のうち、デフドア10を第2デフ/フットモードより開側とし(ドア開度=13°→36°)、フロントベントドア9とフットドア11を全閉とする。このとき、マックスクールドア13は、デフ吹き出し口15に向けて温風等の流量を確保するようなドア開度位置(ドア開度=0°)に設定される。
[デフドアリンク機構のリンク動作]
上記のように、空調ケース1内のフロントベントドア9とデフドア10とフットドア11(=配風量調整ドア12)とマックスクールドア13を、モードの選択に応じて動作制御するモード切り替え作用が、ドアリンク機構20により行われる。
このモード切り替え作用に動作する各ドア9,10,11,13のうち、デフドア10の動作に着目すると、図10(a)に示すように、第1ベントモード→第2ベントモード→バイレベルモード→フットモードまではデフドア10のドア開度は0°が維持される。そして、第1デフ/フットモードでデフドア10のドア開度は7°、第2デフ/フットモードでデフドア10のドア開度は13°、デフモードでデフドア10のドア開度は36°というように、モードが移行する毎にドア開度が高まる。
そこで、上記デフドア10のドア開度に対応し、図10(b)に示すように、ドアレバー63の第1係合ピン65が係合するカム溝67は、第1ベントモード→第2ベントモード→バイレベルモード→フットモードまでのA領域ではスライド方向に形成され、第1デフ/フットモードにおけるB領域では少し開く方向に形成され、第2デフ/フットモードにおけるC領域ではB領域よりも開く方向に形成され、デフモードにおけるD領域ではC領域よりもさらに開く方向に形成される。
そして、各モードでのドアアクチュエータ21からの駆動力は、ドアアクチュエータ21→出力レバー28→リンクロッド30→リンクレバー29→スライド式リンク62→デフドアレバー63→デフドア11の順番により伝達されていく。
ドアアクチュエータ21からの駆動力伝達によりスライド式リンク62がスライド移動をするに際し、ガイドピン68がスライド式リンク62に形成されたカム溝67への係合を保つと共に、スライド挟持片61,61がスライド式リンク62を上下位置で挟持することにより、上下方向に変位することが抑えられる。また、空調ケース1とドアアクチュエータ21との間にスライド式リンク62が挟持されていることで、スライド移動に際し左右方向に変位することが抑えられる。そして、この上下方向と左右方向に変位抑制より、スライド式リンク62のスライド軸線に沿ったスムーズなスライド移動が確保される。
すなわち、スライド式リンク62は、空調ケース1からケース外方に向かって設けられたガイドピン68とスライド挟持片61,61を上下保持構造とし、空調ケース1とドアアクチュエータ21を左右保持構造とする構成である。このため、別体の保持部材を要することなくスライド式リンク62の保持構造が成立し、スライド保持構造の簡潔性とデフドアリンク構造の省スペース性が併せて達成されることになる。
次に、効果を説明する。
実施例1の空調ユニットA/Uにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 空調ケース1内のドアを吹き出し口切り替えモードの選択に応じて動作制御するドアリンク機構20が空調ケース1の外側面位置に配置された車両用空気調和装置において、前記ドアリンク機構20のうちデフドアリンク機構は、デフドア軸24に設けられ、デフドア軸24から所定離れた位置でケース外方に突設した第1係合ピン65を有するデフドアレバー63と、該デフドアレバー63の第1係合ピン65が係合するカム溝67が形成され、ドアアクチュエータ21によりスライド方向の駆動力が与えられるスライド式リンク62と、を有し、前記空調ケース1に、ケース外方に向かって、前記スライド式リンク62のカム溝67に係合するガイドピン68と、前記スライド式リンク62を上下位置で挟持するスライド挟持片61,61と、を設け、前記スライド式リンク62は、空調ケース1との間に前記デフドアレバー63を挟み込むと共に、ガイドピン68のカム溝67への係合とスライド挟持片61,61による挟持によりスライド移動を規定し、前記ドアアクチュエータ1は、前記スライド式リンク62を外側から挟み込んだ状態で空調ケース1に固定したため、スライド式リンク62のスライド保持構造を簡潔としながら、省スペースにてデフドアリンク機構を空調ケース1の外側面位置に配置することができる。
(2) 前記ドアアクチュエータ1の出力レバー28を、空調ケース1に回動可能に支持し、前記ドアアクチュエータ1は、前記出力レバー28と前記空調ケース1とで前記スライド式リンク62を挟み込んだ状態で空調ケース1に固定したため、ドアアクチュエータ1とスライド式リンク62との間に出力レバー28が介在することで、スライド式リンク62のスライド作動抵抗を低減することができる。
(3) 前記出力レバー28と前記スライド式リンク62は、前記空調ケース1と前記ドアアクチュエータ21とに、係脱自在な嵌合により設けたため、良好な組み立て性や分解性を達成することができる。
(4) 前記ドアリンク機構20は、1つのドアアクチュエータ21と複数のドア軸22,23,24,25との間に介装した集約ドアリンク機構であり、前記集約ドアリンク機構は、メインリンク軸26を中心としてドアアクチュエータ21により回動するメインリンク27を共通の構成とし、前記メインリンク27は、前記ドアアクチュエータ21の隣接位置であって、複数のドア軸22,23,24,25の中心部位置に配置し、その外周部に、複数の回動式リンク32,42,52と少なくとも一つのスライド式リンク62を連結したため、メインリンクの回転軸上にドアアクチュエータを設定する場合に比べ、ドアリンク機構20の空調ケース1からの突出量が少なくなり、ドアリンク機構20を空調ケース1の側面にコンパクトに集中配置することができる。
以上、本発明の車両用空気調和装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、スライド式リンクをデフドアのリンク機構に適用する例を示した。しかし、スライド式リンクをデフドア以外のドアのリンク機構であっても勿論適用することができるし、また、集中配置ではなく、単独配置したドアリンク機構にスライド式リンクを適用しても良い。
実施例1では、車両用空気調和装置として、吹き出し口切り替えモードとして、第1ベントモードと、第2ベントモードと、バイレベルモードと、フットモードと、第1デフ/フットモードと、第2デフ/フットモードと、デフモードと、を有する空調ユニットの例を示したが、具体的な吹き出し口切り替えモードとしては、上記モードのうち一部のモードを省略したり、逆に、他のモードを追加したりしたものであっても良い。要するに、空調ケース内のドアを吹き出し口切り替えモードの選択に応じて動作制御するドアリンク機構が空調ケースの外側面位置に配置された車両用空気調和装置であれば適用することができる。
実施例1の空調ユニットA/U(車両用空気調和装置の一例)を示す全体斜視図である。 実施例1の空調ユニットA/Uを示す平面図である。 実施例1の空調ユニット1に適用されたフットドアと配風量調整ドアを一体に有するドアユニットを示す斜視図である。 実施例1の空調ユニットA/Uを示す縦断面図である。 実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20を示す斜視図である。 実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20を示す正面図である。 実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20を示す分解斜視図である。 実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20が設けられる空調ケース1を示す斜視図である。 実施例1の空調ユニットA/Uに適用されたドアリンク機構20のうちデフドアリンク機構のスライド式リンクであり、(a)は正面図を示し、(b)は平面図を示す。 各モードでのデフドアのドア開度を示す図であり、(a)は各モードとベントドア・フットドア・マックスクールドア・デフドアのドア開度関係を示し、(b)は各モードとスライド式リンクのカム溝との関係を示す。 第1ベントモードが選択された時における各ドア開度位置を示す説明図である。 第2ベントモードが選択された時における各ドア開度位置を示す説明図である。 バイレベルモードが選択された時における各ドア開度位置を示す説明図である。 フットモードが選択された時における各ドア開度位置を示す説明図である。 第1デフ/フットモードが選択された時における各ドア開度位置を示す説明図である。 第2デフ/フットモードが選択された時における各ドア開度位置を示す説明図である。 デフモードが選択された時における各ドア開度位置を示す説明図である。
符号の説明
A/U 空調ユニット(車両用空気調和装置)
1 空調ケース
2 クリーンフィルタ
3 エバポレータ(冷却用熱交換器)
4 エアミックスドア
5 ヒータコア(暖房用熱交換器)
6 冷風バイパス通路
7 温風通路
8 エアミックスチャンバー
9 フロントベントドア
10 デフドア(ドア)
11 フットドア
12 配風量調整ドア
13 マックスクールドア
14 フロントベント吹き出し口
15 デフ吹き出し口
16 リアベント吹き出し口
17 フット吹き出し口
18 リアベント吹き出し通路
19 フット吹き出し通路
20 フットドアリンク
21 ドアアクチュエータ
22 フットドア軸
23 ベントドア軸
24 デフドア軸
25 マックスクールドア軸
26 メインリンク軸
27 メインリンク
28 出力レバー
29 リンクレバー
30 リンクロッド
32 ベントドアリンク(回動式リンク)
42 フットドアリンク(回動式リンク)
52 マックスクールドアリンク(回動式リンク)
61 スライド挟持片
62 スライド式リンク
63 デフドアレバー(ドアレバー)
64 第2係合ピン
65 第1係合ピン
66 スライド式リンクカム溝
67 カム溝
68 ガイドピン

Claims (4)

  1. 空調ケース内のドアを吹き出し口切り替えモードの選択に応じて動作制御するドアリンク機構が空調ケースの外側面位置に配置された車両用空気調和装置において、
    前記ドアリンク機構は、ドア軸に設けられ、ドア軸から所定離れた位置でケース外方に突設した係合ピンを有するドアレバーと、該ドアレバーの係合ピンが係合するカム溝が形成され、ドアアクチュエータによりスライド方向の駆動力が与えられるスライド式リンクと、を有し、
    前記空調ケースに、ケース外方に向かって、前記スライド式リンクのカム溝に係合するガイドピンと、前記スライド式リンクを上下位置で挟持するスライド挟持片と、を設け、
    前記スライド式リンクは、空調ケースとの間に前記ドアレバーを挟み込むと共に、ガイドピンのカム溝への係合とスライド挟持片による挟持によりスライド移動を規定し、
    前記ドアアクチュエータは、前記スライド式リンクを外側から挟み込んだ状態で空調ケースに固定したことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 請求項1に記載された車両用空気調和装置において、
    前記ドアアクチュエータの出力レバーを、空調ケースに回動可能に支持し、
    前記ドアアクチュエータは、前記出力レバーと前記空調ケースとで前記スライド式リンクを挟み込んだ状態で空調ケースに固定したことを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 請求項2に記載された車両用空気調和装置において、
    前記出力レバーと前記スライド式リンクは、前記空調ケースと前記ドアアクチュエータとに、係脱自在な嵌合により設けたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載された車両用空気調和装置において、
    前記ドアリンク機構は、1つのドアアクチュエータと複数のドア軸との間に介装した集約ドアリンク機構であり、
    前記集約ドアリンク機構は、メインリンク軸を中心としてドアアクチュエータにより回動するメインリンクを共通の構成とし、
    前記メインリンクは、前記ドアアクチュエータの隣接位置であって、複数のドア軸の中心部位置に配置し、その外周部に、複数の回動式リンクと少なくとも一つのスライド式リンクを連結したことを特徴とする車両用空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101495714B1 (ko) 2008-12-18 2015-02-25 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조시스템
CN105691144A (zh) * 2014-12-15 2016-06-22 翰昂***株式会社 车辆用空调装置
US10864798B2 (en) 2016-06-29 2020-12-15 Denso Corporation Link mechanism

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