JP2005297592A - 車両用空調ユニットのエアミックスドア構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度のバラツキを低減させた空調風をダクトに供給することが可能なエアミックスドア構造とする。
【解決手段】車両用空調ユニット2は、冷却用熱交換器5と、加熱用熱交換器6と、これらの間に設けられて冷却用熱交換器5を通過した空気を加熱用熱交換器6またはミックス通路8へ切り換え制御するエアミックスドア1とがユニットケース3内に配置されている。エアミックスドア1は、ドアケース27と、ドアケース27の仕切り壁33に仕切られた状態で横並び状に形成された複数のドア口31と、各ドア口31に対応するようにドアケース27にスライド可能に取り付けられ、スライド移動によってドア口31の開閉制御を行うスライドドア35と、横並び状のスライドドア35を連動してスライド移動させる連動部材37,39,41とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】車両用空調ユニット2は、冷却用熱交換器5と、加熱用熱交換器6と、これらの間に設けられて冷却用熱交換器5を通過した空気を加熱用熱交換器6またはミックス通路8へ切り換え制御するエアミックスドア1とがユニットケース3内に配置されている。エアミックスドア1は、ドアケース27と、ドアケース27の仕切り壁33に仕切られた状態で横並び状に形成された複数のドア口31と、各ドア口31に対応するようにドアケース27にスライド可能に取り付けられ、スライド移動によってドア口31の開閉制御を行うスライドドア35と、横並び状のスライドドア35を連動してスライド移動させる連動部材37,39,41とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用空調ユニットに組み込まれて空調風の制御を行うエアミックスドア構造に関する。
車両用空調ユニットのユニットケース内には、エバポレータからなる冷却用熱交換器が送風路の上流側に、ヒータコアからなる加熱用熱交換器が送風路の下流側に配置されている。エアミックスドアは、これらの熱交換器の間に設けられて、冷却用熱交換器を通過した空気を加熱用熱交換器またはミックス通路へ切り換え制御する。この制御を行うため、エアミックスドアは開口度合いを変更できるように制御されるものである。また、ミックス通路には、ベントダクト、デフダクト、フットダクト等の各種のダクトに連通する連結口が形成されている。
図5は、特許文献1に記載されたエアミックスドア100を示す。このエアミックスドア100は、横並びの並列状に開口された左右2つのドア口120を有する枠状のドアケース110を備えている。左右のドア口120は、ドアケース110の両側壁111とドアケース110の中間部分の仕切り壁112とによって仕切られている。
それぞれのドア口120はスライドドア130を備え、スライドドア130のスライドによって開閉制御されるようになっている。スライドドア130のスライドを行うため、左右のスライドドア130の内側両サイドには、ラック140がスライド方向に沿って形成されており、それぞれのラック140にギヤ150が噛合している。ギヤ150はギヤ軸160によって連結された状態で対応したラック140に噛合している。この場合、一のスライドドア130に対しては、ギヤ軸160の両端部にギヤ150を取り付けた一組が対応するものであり、左右のスライドドア130には、一組のギヤ150及びギヤ軸160がそれぞれ配置される。
このような構造では、左右のスライドドア150が個々独立してスライド駆動されるものであり、個々独立したスライドドア150のスライドによって、そのドア口120の開口制御が行われ、これにより、冷風及び暖風の混合比率を調整した空調風がダクトに供給され、ダクトの吹出口から空調風が吹き出して車室内の空調がおこなわれる。
特開2001−270317号公報
上述したエアミックスドアにおいては、左右のスライドドア130が個々独立して駆動されるため、ダクトの吹出口から吹き出される空調風の温度がバラツキ易く、このバラツキによって車内空調を円滑に行うことができない問題を有している。
本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、温度のバラツキを低減させた空調風をダクトに供給することが可能なエアミックスドア構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、冷却用熱交換器と、加熱用熱交換器と、これらの間に設けられて冷却用熱交換器を通過した空気を加熱用熱交換器またはミックス通路へ切り換え制御するエアミックスドアとがユニットケース内に配置された車両用空調ユニットにおいて、前記エアミックスドアは、ドアケースと、ドアケースの仕切り壁に仕切られた状態で横並び状に形成された複数のドア口と、各ドア口に対応するようにドアケースにスライド可能に取り付けられ、スライド移動によってドア口の開閉制御を行うスライドドアと、横並び状のスライドドアを連動してスライド移動させる連動部材とを備えていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用空調ユニットのエアミックスドア構造であって、前記連動部材は、前記スライド移動方向に沿ってスライドドアに形成された複数のラックと、それぞれのラックに噛合する複数のギヤと、前記ドアケースに取り付けられており、複数のギアを連結して複数のギヤを同時に駆動する一本のギヤ軸とを備えていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、横並び状の複数のスライドドアがスライドすることによりドア口の開閉制御を行うが、横並びの複数のスライドドアは、連動部材によって同時に連動してスライドする。このため、全てのスライドドアは同方向に且つ同量移動し、横並び状の複数のドア口の開閉制御が同方向に同量で行われる。これにより、同温度で且つ同量の空調風が全てのドア口からダクトに供給されるため、ダクトからの空調風の温度のバラツキが低減する。従って、車内の空調を円滑に行うことが可能となる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、複数のスライドドアを連動してスライドさせる連動部材が、一本のギヤ軸によって複数のギヤを同時に駆動する構造となっていることにより、複数のスライドドア間でギヤ軸を共用することができる。このため、部品点数が少なくなり、組み立て及び制御を簡単に行うことが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態のエアミックスドア1が組み込まれた車両用空調ユニット2の断面図、図2は、エアミックスドア1の正面図、図3は図1におけるA−A線断面図である。
図1に示すように、空調ユニット2のユニットケース3内には、フィルタ4、冷却用熱交換器としてのエバポレータ5及び加熱用熱交換器としてのヒータコア6及びエアミックスドア1が配置されている。フィルタ4及びエバポレータ5は、ブロア装置(図示省略)からの送風路7の上流側に位置し、ヒータコア6は送風路7の下流側に位置している。
ユニットケース3には、デフダクトに接続されるデフ口11、ベントダクトに接続されるベント口13、フットダクトに接続されるフット口15が開口されている。また、ユニットケース3の内部には、デフ口11を開閉制御するデフドア17、ベント口13及びフット口15を開閉制御するベント・フットドア19が設けられている。
エアミックスドア1は、エバポレータ5とヒータコア6との間に配置され、エバポレータ5を通過した空気をヒータコア6またはヒータコア6上部のミックス通路8に向けて送り出すように切り換え制御する。
ミックスドア1は、図1及び図2に示すように、円弧状に湾曲したドアケース27に左右2つのドア口31が横並び状に形成されている。ドアケース27は、両側壁29と、両側壁29の間でドア口31を左右に仕切る仕切り壁33を有している。各ドア口31には、それぞれのドア口31を開閉するスライドドア35が横並び状に設けられている。
横並びのスライドドア35は、ドアケース27にスライド可能に取り付けられており、このスライドによってドア口31の開閉制御を行う。スライドドア35のスライド移動は、各スライドドア35の左右両側に形成された複数(4個)のラック37と、それぞれのラック37に噛合する複数(4個)のギヤ39とによって行われる。
この実施形態において、全てのギヤ39は一本のギヤ軸41に取り付けられている。ギヤ軸41は、仕切り壁33に形成された軸受部43及び両側壁29に形成された軸受部45によって回転可能に支持されている。ギヤ軸41の両端部には、ギヤ支持ピン47が取り付けられており、このギヤ支持ピン47に対して、ユニットケース3の外側から入力される入力軸(図示省略)により回転力を伝達する。これにより、ギヤ39を介して左右のスライドドア35が同時に同方向に同量だけスライド移動する。
すなわち、この実施形態では、スライドドア35のラック37に噛合する複数のギヤ39及び全てのギヤ39を連結する一本のギヤ軸41が連動部材を構成するものである。この連動部材の駆動によって、横並び状の2つのスライドドア35が同方向に且つ同量移動するため、横並び状の2つのドア口31の開閉制御が同方向に且つ同量行うことができる。このようなドア口31への開閉制御では、同温度で且つ同量の空調風を全てのドア口31からダクトに供給することができる。
図3は、この実施形態の連動部材によるドア口31への開閉制御を行った場合の空調風の流れを示している。エバポレータ5を通過して冷却された冷気と、ヒータコア6を通過して暖められた暖気とがそれぞれのベント口13に略同量となって供給される。このため、吹き出される空調風は、全てのベント口13で略同温度で、且つ略同量となる。これにより、ベント口13に接続されているベントダクトからの空調風の温度のバラツキを低減させることができる。従って、車内の空調を円滑に行うことが可能となる。
図4は、図5に示す従来のエアミックスドア100を図1に示す構造に組み込んだ場合の空調風の流れを示している。図4の場合には、冷気及び暖気の量が各ベント口13でバラついている。このため、内側のベント口13からは冷風が吹き出し、外側のベント口13からは温風が吹き出す。従って、温度がバラついた空調風が車内に吹き出すため、車内の空調を円滑に行うことができないものとなる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、エアミックスドア1に形成するドア口31を3個以上とし、それぞれのドア口31に対してスライドドア35をスライド可能に配置しても良い。また、連動部材としては、小型のシリンダ等により全てのスライドドア35を同方向に同量移動させる構造としても良い。
1 エアミックスドア
2 空調ユニット
3 ユニットケース
5 エバポレータ
6 ヒータコア
8 ミックス通路
11 デフ口
13 ベント口
15 フット口
27 ドアケース
29 両側壁
31 ドア口
33 仕切り壁
35 スライドドア
37 ラック
39 ギヤ
41 ギヤ軸
43,45 軸受部
47 ギヤ支持ピン
2 空調ユニット
3 ユニットケース
5 エバポレータ
6 ヒータコア
8 ミックス通路
11 デフ口
13 ベント口
15 フット口
27 ドアケース
29 両側壁
31 ドア口
33 仕切り壁
35 スライドドア
37 ラック
39 ギヤ
41 ギヤ軸
43,45 軸受部
47 ギヤ支持ピン
Claims (2)
- 冷却用熱交換器(5)と、加熱用熱交換器(6)と、これらの間に設けられて冷却用熱交換器(5)を通過した空気を加熱用熱交換器(6)またはミックス通路(8)へ切り換え制御するエアミックスドア(1)とがユニットケース(3)内に配置された車両用空調ユニット(2)において、
前記エアミックスドア(1)は、ドアケース(27)と、ドアケース(27)の仕切り壁(33)に仕切られた状態で横並び状に形成された複数のドア口(31)と、各ドア口(31)に対応するようにドアケース(27)にスライド可能に取り付けられ、スライド移動によってドア口(31)の開閉制御を行うスライドドア(35)と、横並び状のスライドドア(35)を連動してスライド移動させる連動部材(37,39,41)とを備えていることを特徴とする車両用空調ユニットのエアミックスドア構造。 - 請求項1記載の車両用空調ユニットのエアミックスドア構造であって、
前記連動部材は、前記スライド移動方向に沿ってスライドドア(35)に形成された複数のラック(37)と、それぞれのラック(37)に噛合する複数のギヤ(39)と、前記ドアケース(27)に取り付けられており、複数のギア(39)を連結して複数のギヤ(39)を同時に駆動する一本のギヤ軸(41)とを備えていることを特徴とする車両用空調ユニットのエアミックスドア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004112056A JP2005297592A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 車両用空調ユニットのエアミックスドア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004112056A JP2005297592A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 車両用空調ユニットのエアミックスドア構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=35329694
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JP2004112056A Withdrawn JP2005297592A (ja) | 2004-04-06 | 2004-04-06 | 車両用空調ユニットのエアミックスドア構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN112297763A (zh) * | 2019-08-01 | 2021-02-02 | 法雷奥日本株式会社 | 空调装置 |
-
2004
- 2004-04-06 JP JP2004112056A patent/JP2005297592A/ja not_active Withdrawn
Cited By (12)
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070329 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20081208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |