JP2008110650A - 車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造、及びその取付ブラケット、並びに取付ブラケットと被組付物との組付構造 - Google Patents

車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造、及びその取付ブラケット、並びに取付ブラケットと被組付物との組付構造 Download PDF

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Haruhisa Kamiya
晴久 神谷
Takao Yoshioka
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Abstract

【課題】 取付ブラケットが、車両用オーディオ装置のケース体に簡単に取り付けられるようにすることである。
【解決手段】 樹脂材より成る取付ブラケット111のケース体取付部6に、オーディオ装置100のケース体1の側壁部1aに形成された各係止孔3,4に入り込んでスライドされることによって側壁部1aを挟み込んで係止する各挟込み片8,9と、スライドされた状態でケース体1の側壁部1aに形成された抜止め孔5に嵌合される抜止め片11とを設け、各挟込み片8,9を応する係止孔3,4に入り込ませた状態で、取付ブラケット111を、ケース体1の奥行方向に沿ってスライドさせ、各挟込み片8,9によってケース体1の側壁部1aを挟み込ませると共に、抜止め片11をケース体1の抜止め孔5に嵌合させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用のオーディオ装置を、車両の被組付物(例えば、インストルメントパネル)に取付けるための車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造、及びその取付ブラケット、並びに取付ブラケットと被組付物との組付構造に関するものである。
図11に示されるように、車両用のオーディオ装置100’は、金属材より成るケース体91と、ケース体91に収容されるオーディオ装置単体92とを備えている。従来のオーディオ装置100’は、複数本のねじ93によってケース体91の両側壁部91aに取付けられた取付ブラケット110が、別のねじ94によって車両のインストルメントパネル120に取付けられることにより、車両に組み付けられる。このとき、ねじ94の締付力を確保するため、インストルメントパネル120のねじ孔(図示せず)の部分に、断面略U字状のばね板95が装着される。
上記したように、従来のオーディオ装置100’の場合、ケース体91と取付ブラケット110、及び取付ブラケット110とインストルメントパネル120とは、すべてねじ93,94によって取付けられている。このため、多数個のねじ93,94の締付け作業を行わなければならず、面倒であると共に、多くの工数を必要としている。また、インストルメントパネル120の各ねじ孔の部分にばね板95が装着されるため、部品点数も多い。更に、取付ブラケット110が金属材より成るため、全体が重くなっている。
上記した不具合を解消するため、例えば特許文献1に示される技術が開示されている。この技術では、樹脂材より成る留具を使用して樹脂部品どうしを結合している。しかし、この技術では、樹脂部品どうしがほぼ永久的に結合されてしまうため、交換時又は修理時に取り外す必要のあるオーディオ装置に採用することは困難である。
特開2004−168147号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付け、及び車両用オーディオ装置と被組付物との取付けが簡単にできるようにすることを課題としている。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記した課題を解決するための本発明は、取付ブラケットを介して被組付物に組み付けられる車両用のオーディオ装置と前記取付ブラケットとの取付構造であって、前記オーディオ装置は、壁部に係止孔と抜止め孔とが設けられたケース体と、該ケース体に収容されるオーディオ装置単体とを備えていて、前記取付ブラケットは樹脂材より成り、前記オーディオ装置のケース体における係止孔が設けられた壁部と相対向する取付部に、前記ケース体と相対的にスライドされて前記壁部を挟み込む挟込み片と、同じくスライドされた状態で前記抜止め孔に嵌合される抜止め片とを備えていて、前記取付ブラケットの挟込み片が、オーディオ装置のケース体の係止孔に入り込んだ状態で、前記取付ブラケットと前記オーディオ装置のケース体とが相対的にスライドされることにより、前記挟込み片が前記ケース体の壁部を挟み込むと共に、前記抜止め片が前記ケース体の抜止め孔に嵌合されて、前記取付ブラケットと前記オーディオ装置のケース体とが抜止め状態に保持されることを特徴としている。
従来のオーディオ装置の場合、ケース体と取付ブラケットとは、ねじによって一体に取付けられているため、作業が面倒であると共に、多くの工数を要している。本発明では、取付ブラケットの挟込み片を、オーディオ装置のケース体に形成された係止孔に入り込ませてスライドさせるだけで済むため、その取付作業が容易である。しかも、スライドさせた状態で、取付ブラケットの抜止め片が、オーディオ装置のケース体に形成された抜止め孔に嵌合するため、取付ブラケットとケース体とは相互に抜止め状態で保持される。これにより、オーディオ装置と取付ブラケットとの取付け作業が容易になる。そして、オーディオ装置のケース体から取付ブラケットを取り外すときにも、抜止め片の抜止め状態を解除させて、両者を相対的にスライドさせるだけで済み、取付ブラケットとオーディオ装置のケース体とをワンタッチで取付けることができる。
また、取付ブラケットが樹脂材より成るため可撓性を有しているため、挟込み片及び抜止め片の設計が容易になると共に、軽量化することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明を前提として、前記挟み込み片は、前記取付ブラケットにおける前記オーディオ装置のケース体と相対向する取付面から突出して設けられていて、前記挟込み片と前記取付面との間には、前記ケース体の壁部の厚みよりも小さな隙間が形成されていて、前記取付ブラケットと前記オーディオ装置のケース体とが相対的にスライドされたとき、前記ケース体の壁部が、前記挟込み片の隙間を拡開させることを特徴としている。
請求項2の発明では、取付ブラケットとケース体とが相対的にスライドされたとき、前記ケース体の壁部が挟込み片の隙間を拡開させた状態で挟み込まれる。これにより、ケース体の幅方向(左右方向)のばらつきが吸収され、該ケース体が幅方向にがたつくおそれがない。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明を前提として、前記挟込み片は大きさの異なるものが複数設けられていて、前記係止孔は、各挟込み片に対応する大きさで形成されていることを特徴としている。
請求項3の発明では、取付ブラケットに設けられた複数の挟込み片の大きさが異なっている。このため、オーディオ装置のケース体に対する取付ブラケットの取付位置が一義的に定まり、上下方向や左右方向を誤って取付けられることが防止され、組付作業の効率化が図られる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記挟込み片の先端部には、前記挟込み片を係止孔に宛がうための案内部が突設されていることを特徴としている。
請求項4の発明では、オーディオ装置のケース体の係止孔に宛がわれた取付ブラケットの挟込み片は、その先端部に設けられた案内部に案内されて、前記係止孔に入り込む。このため、取付ブラケットの挟込み片を、ケース体の係止孔に宛がう作業が容易である。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明を前提として、前記抜止め片には、該取付ブラケットと前記オーディオ装置のケース体とが相対的にスライドされたときに、そのスライド量に伴って前記ケース体の抜止め孔への嵌合量を漸次増加させる傾斜面が形成されていて、前記抜止め片は、前記傾斜面と前記抜止め孔のスライド方向の開口縁とが押圧された状態で、前記抜止め孔に嵌合されることを特徴としている。
請求項5の発明では、取付ブラケットとケース体とが相対的にスライドされたとき、抜止め片の傾斜面とオーディオ装置のケース体の抜止め孔の開口縁とが、押圧状態で当接される。これにより、取付ブラケットとケース体との奥行方向(スライド方向)のばらつきが吸収され、該ケース体が奥行方向にがたつくおそれがない。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明を前提として、前記取付部には、前記オーディオ装置のケース体と相対向する取付面から突出する複数の当てリブが設けられていて、各当てリブにおける前記ケース体の壁部との当接面の大きさは、前記取付面全体の大きさよりも小であることを特徴としている。
請求項6の発明では、取付ブラケットの取付部には、その取付面から突出する複数の当てリブが設けられていて、ケース体の壁部は、各当てリブと挟込み片とによって挟み込まれる。各当てリブにおけるケース体の壁部との当接面の大きさが、取付ブラケットの取付面よりも小さいため、前記取付ブラケットにヒケ等の成形不良が発生してその平面度が良好でない場合であっても、ケース体の壁部は、各当てリブに確実に当接される。このため、ケース体の幅方向(左右方向)のばらつきが、より確実に吸収され、該ケース体が幅方向にがたつくおそれが一層少なくなる。
請求項7の発明は、請求項6の発明を前提として、前記各当てリブのうち、取付ブラケットとケース体とが相対的にスライドされたときに、前記ケース体の係止孔の開口縁部と最初に当接される部分には、取付ブラケットの取付面からの突出量を漸次減少させる傾斜面が設けられていることを特徴としている。
請求項7の発明では、当てリブにおいて、ケース体の係合孔の開口縁部と最初に当接される部分には、その突出量を漸次減少させる傾斜面が形成されている。このため、取付ブラケットとケース体との相対的スライドがされるときに、前記ケース体が当てリブに乗り上げることが容易になる。
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明を前提として、前記係止孔と前記抜止め孔は、前記オーディオ装置のケース体の側壁部に設けられていることを特徴としている。
請求項8の発明では、前記係止孔と前記抜止め孔は、前記オーディオ装置のケース体の側壁部に設けられている。換言すれば、取付ブラケットは、ケース体の各側壁部に取付けられる。このため、取付ブラケットが取付けられる車両の被組付物の設計が容易である。
請求項9の発明は、車両用のオーディオ装置を被組付物に組み付けるときに、前記オーディオ装置と前記被組付物との間に介装される取付ブラケットであって、樹脂材より成り、前記オーディオ装置のケース体における係止孔と抜止め孔とが設けられた壁部と相対向する取付部に、前記ケース体と相対的にスライドされて前記壁部を挟み込む挟込み片と、同じくスライドされた状態で前記抜止め孔に嵌合される抜止め片とを備えていて、前記挟込み片が、前記オーディオ装置のケース体の係止孔に入り込んだ状態で、前記ケース体に対して相対的にスライドされることにより、前記挟込み片が前記ケース体の壁部を挟み込むと共に、前記抜止め片がケース体の抜止め孔に嵌合されて、前記ケース体に対して抜止め状態に保持されることを特徴としている。
請求項9の発明は、請求項1の発明を取付ブラケットの観点からみたものであり、請求項1の発明と同様な作用効果が奏される。
請求項10の発明は、車両用のオーディオ装置を被組付物に組み付けるときに、前記オーディオ装置に取付けられる取付ブラケットと前記被組付物との組付構造であって、前記取付ブラケットは樹脂材より成り、被組付物の係合孔に挿通される係合部材が設けられていて、前記係合部材は、前記係合孔の大きさに対応する断面形状を有する本体部と、前記本体部の外周面から突設され、前記本体部が前記係合孔に挿通可能となるように弾性変形して縮小可能な係合片とを備えていて、前記係合部材の係合片が、弾性変形して縮小されながら前記係合孔に挿通され、挿通状態で弾性復元することにより、前記取付ブラケットと前記被組付物とが一体に組み付けられることを特徴としている。
車両用のオーディオ装置は、取付ブラケットを介して被組付物に組み付けられる。前記取付ブラケットには、被組付物の係合孔に挿通される係合部材が設けられていて、該係合部材の係合片が弾性変形して縮小されながら、被組付物の係合孔に挿通される。そして、前記係合片が、挿通孔に挿通された状態で弾性復元するため、取付ブラケットと被組付物とが抜止め状態で一体に組み付けられる。作業者は、取付ブラケットと被組付物とを相対的に押し込むだけで済むため、ワンタッチで組み付けられる。また、取付ブラケットが樹脂材より成るため可撓性を有しているため、係合部材の設計が容易になると共に、軽量化することができる。
請求項11の発明は、請求項10の発明を前提として、前記本体部は、軸心部分に空洞部が形成された門型であり、前記係合片は、前記本体部の頂部からその軸方向に沿って延設され、前記頂部との接続部分を支点として回動可能であり、取付ブラケットの係合部材が被組付物の係合孔に挿通されたとき、前記係合片が前記本体部の空洞部に入り込むことによって縮小されることを特徴としている。
請求項11の発明では、係合部材の本体部が門型であり、弾性変形された係合片は、前記本体部に形成された空洞部に入り込んで縮小される。このため、前記係合片の弾性変形がスムーズに行われると共に、係合部材の軽量化が図られる。
請求項12の発明は、請求項10の発明を前提として、前記本体部は、軸心部分にねじ部材を挿入させるための挿入孔が設けられた筒状であり、取付ブラケットの係合部材が被組付物の係合孔に挿通された状態で、前記挿入穴にねじ部材が挿入されることにより、前記係合片が弾性変形不能に保持されることを特徴としている。
請求項12の発明では、取付ブラケットの係合部材が、被組付物の挿通孔に挿通された状態で、前記係合部材のねじ挿入孔に取付ねじが挿入されて螺合される。これにより、弾性復元された係合片が、弾性変形不能に保持される。この結果、係合部材が弾性変形するおそれがなく、取付ブラケットと被組付物との抜止め状態がより確実になる。
請求項13の発明は、請求項10ないし12のいずれかに記載の発明を前提として、前記本体部には、該本体部が被組付物の係合孔に挿通された状態で、前記係合孔に対する隙間を吸収するための突起部が設けられていることを特徴としている。
係合部材の本体部は、被組付物の係合孔に挿通されるため、前記係合孔よりも小さい。このため、取付ブラケットの係合部材が、被組付物の係合孔に挿通された状態で、係合部材の本体部と係合孔との間には隙間が形成され、該隙間の分だけ取付ブラケットがずれるおそれがある。しかし、請求項13の発明では、取付ブラケットの係合部材の本体部に突起部が設けられているため、前記隙間が吸収され、ずれるおそれはない。
本発明の実施例について説明する。図1はオーディオ装置100、取付ブラケット111及びインストルメントパネル120の分解斜視図、図2は一対の取付ブラケット111を介してインストルメントパネル120に取付けられたオーディオ装置100の平面断面図、図3の(a)は第1実施例の取付ブラケット111の正面図であり、(b)は同じく左側面図、図4は取付ブラケット111の平面断面図である。
図1に示されるように、オーディオ装置100は、本発明の第1実施例の取付ブラケット111により、車両(図示せず)のインストルメントパネル120に取付けられる。なお、図2に示されるように、オーディオ装置100のケース体1の両側壁部1aに各取付ブラケット111が取付けられるのであるが、図1においては、オーディオ装置100の片側部分についてのみ図示している。
最初に、オーディオ装置100について説明する。図1に示されるように、本実施例のオーディオ装置100は、金属材より成るケース体1と、ケース体1に上下に2段にして収容される2基のオーディオ装置単体2とを備えている。ここで、車両用のオーディオ装置100の高さは規格によって決められており、1基のオーディオ装置単体2の高さは「1DIN(50mm)」である。このため、図1に示されるケース体1は2DINのものである。なお、「DIN」は、ドイツ工業規格(Deutsche Industrie Normen)の略称である。
ケース体1の両側壁部1aには、各係止孔3,4と抜止め孔5が設けられている。本実施例のケース体1の場合、各係止孔3,4及び抜止め孔5は、オーディオ装置単体2の正面部から奥行方向に所定の間隔をおいて、かつ2段にして(2基のオーディオ装置単体2のそれぞれに対応して)設けられている。各係止孔3,4及び抜止め孔5はいずれも方形であるが、それらの大きさは異なっている。また、上下の各段の係止孔3,4及び抜止め孔5の作用は同一であるため、本明細書では、下段の各係止孔3,4及び抜止め孔5についてのみ説明する。
次に、第1実施例の取付ブラケット111について説明する。ここで、取付ブラケット111は上下方向で対称であるため、同一の取付ブラケット111をオーディオ装置100のケース体1のいずれの側壁部1aにも配置させることができる。このため、本明細書では以降、正面視におけるオーディオ装置100のケース体1の右側の側壁部1aに配置される取付ブラケット111についてのみ説明する。取付ブラケット111はポリアセタール、ポリアミド等の可撓性を有する樹脂材より成り、ケース体1の側壁部1aに当接されるケース体取付部6と、取付状態におけるケース体取付部6の手前側の端部から、外方(ケース体1の側壁部1aと反対の側)に向ってほぼ直角に屈曲されたパネル組付部7とを備えている。このため、取付ブラケット111は、平面視において略L字状である。図3の(a),(b)に示されるように、ケース体取付部6には、上下の各段の係止孔3,4及び抜止め孔5に対応する各係止部材(各係止孔3,4に対応する挟込み片8,9と、抜止め孔5に対応する抜止め片11)が設けられていると共に、その取付面6a(ケース取付部6におけるケース体1の側壁部1aと対向する側の面)から多数個の当てリブ12が突出されている。各当てリブ12の突出面の大きさは、ケース体取付部6の取付面6aの大きさと比較して極めて小さい。
各当てリブ12は、取付ブラケット111の成形時に、ケース体取付部6に「ヒケ」と称される成形不良が発生し、その取付面6aの平面度が悪化することの影響を最小限にするために設けられている。即ち、ケース体1に取付ブラケット111が取付けられたとき、ケース体1の側壁部1aは、各当てリブ12と当接される。これにより、ケース体取付部6の平面度が不良であっても、ケース体1とケース体取付部6とが確実に当接されるという効果が奏される。そして、各当てリブ12のうち、各挟込み片8,9の近傍に設けられた当てリブ12aは、取付ブラケット111とケース体1との相対的スライド(後述)を容易にするため、奥側の端部には、手前側の端部よりも緩やかな傾斜面12bが形成されている。当てリブ12aの傾斜面12bは、ケース体1の各係合孔3,4の開口縁部3b,4bと最初に当接される側(奥側)の部分に、それらの突出量を漸次減少させる形態で形成されている。このため、取付ブラケット111とケース体1との相対的スライドがされるときに、ケース体1の側壁部1aは、当てリブ12aの傾斜面12bの傾斜方向に沿って乗り上げられるためその作業が容易であり、作業者が両者をスライドさせるために要する力が少なくて済む。
次に、各挟込み片8,9について説明する。各挟込み片8,9の構成は、それらの高さH1,H2(図3参照)が異なっていることを除いてほぼ同一であるため、手前側(パネル組付部7に近い側)の挟込み片8についてのみ説明する。図3及び図4に示されるように、挟込み片8は、ケース体取付部6の取付面6aから突出していて、平面視において略L字状に設けられており、かつその先端部が更に屈曲されて、当該部分に案内部8aが形成された形態である。そして、挟込み片8の内側(ケース体取付部6の取付面6aと相対向する側)の部分は僅かに盛り上がっていて、ケース体1の側壁部1aを押圧するための当接部13が形成されている。当てリブ12と当接部13との隙間eは、ケース体1の側壁部1aの厚みtよりも少し小さい(e<t)。また、挟込み片8の高さH1は、係止孔3の内側高さ3aよりも少し小さい。後述するように、取付ブラケット111の挟込み片8は、案内部8aに案内されてケース体1の側壁部1aの係止孔3に入り込み、相対的にスライドされることによって側壁部1aを挟み込む。ここで、側壁部1aの厚みtよりも隙間eの方が小さい。このため、隙間eに押し込まれたケース体1の側壁部1aは、挟込み片8を弾性変形させて(即ち、挟込み片8の基端部8bを支点として回動させて)隙間eを拡開させる。そして、挟込み片8の弾性復元力によって、当接部13に密着される。これにより、ケース体1の側壁部1aの係止孔3に入り込んだ取付ブラケット111が、係止状態で保持される。なお、ケース体取付部6において、挟込み片8と対応する部分は、取付ブラケット111の成形時に挟込み片8を形成するために抜き取られていて、抜孔14が形成されている。また、挟込み片9と対応する部分も同様に切除されていて、切除部15が形成されている。
次に、抜止め片11について説明する。図3及び図4に示されるように、取付ブラケット111のケース体取付部6に設けられた各挟込み片8,9の間に、抜止め片11が設けられている。ケース体取付部6において、抜止め片11の基端部11aを除く周辺部は抜き取られて抜孔16が形成されている。また、抜止め片11の先端部は、ケース体取付部6における取付面6aと反対側の面に向ってL字状に屈曲されており、ケース体1に取付けられた取付ブラケット111を取り外す際に、作業者が抜止め片11の係止状態を解除するための操作部11bが形成されている。そして、抜止め片11におけるケース体取付部6の取付面6aの側には、ケース体取付部6の取付面6aから突出する断面三角形状の係止部17が設けられている。係止部17における手前側の斜辺部17aの傾斜は、奥側の斜辺部17bの傾斜よりも急になっている。本実施例の取付ブラケット111の場合、手前側の斜辺部17aの傾斜角度α(取付面6aに対する角度)は60〜70度であり、奥側の斜辺部17bの傾斜角度βは20〜30度である。ここで、抜止め片11の高さH3(図3参照)は、対応するケース体1の側壁部1aの抜止め孔5の内側高さ5a(図1参照)よりも少し小さい。取付ブラケット111の各挟込み片8,9が、ケース体1の側壁部1aの各係止孔3,4に入り込んで相対的にスライドされたとき、抜止め片11はケース体1の側壁部1aの抜止め孔5に嵌合される。そして、抜止め片11における係止部17の斜辺部17aと抜止め孔5の開口縁部5bとが当接される(図5参照)。これにより、取付ブラケット111の抜止め片11とケース体1の抜止め孔5とが係止され、取付ブラケット111とケース体1は抜止め状態に保持される。
そして、図1及び図3の(a)に示されるように、第1実施例の取付ブラケット111のパネル組付部7には、高さ方向に4個の貫通孔が設けられている。最上部と最下部の各貫通孔は、取付ねじ18(図1参照)を通すためのねじ挿通孔19であり、各ねじ挿通孔19の直上又は直下に設けられた貫通孔は、車両のインストルメントパネル120に設けられた位置決めピン21を通すためのピン挿通孔22である。パネル組付部7のねじ挿通孔19に挿通された取付ねじ18は、インストルメントパネル120のねじ孔(図示せず)の部分に装着されたばね板23に螺合される。これにより、取付ブラケット111が、車両のインストルメントパネル120に位置決めされて組み付けられる。なお、図4において、24は、取付ブラケット111のケース体取付部6を補強するために、ケース体取付部6に格子状に形成されたリブであり、同じく25は、取付ブラケット111のパネル組付部7を補強するためのリブである。
第1実施例の取付ブラケット111が、オーディオ装置100のケース体1に取付けられる際の作用について説明する。図1及び図4に示されるように、オーディオ装置100のケース体1の側壁部1aに取付ブラケット111が宛がわれ、取付ブラケット111に設けられた各挟込み片8,9が対応する係止孔3,4に入り込む。各係止孔3,4の内側高さ3a,4a及び内側長さは、対応する各挟込み片8,9の高さH1,H2及び長さよりも少し大きいため、各挟込み片8,9は対応する係止孔3,4に支障なく入り込む。また、取付ブラケット111は、最初に各挟込み片8,9の案内部8a,8bを対応する係止孔3,4に入り込ませ、続いてそれらの全体を入り込ませる形態であるため、作業者がケース体1の側壁部1aの各係止孔3,4を探り当てる作業が容易である。更に、各挟込み片8,9の高さH1,H2が異なっているため、作業者が取付ブラケット111の前後方向(奥行方向)を誤って宛がった場合であっても、各挟込み片8,9を対応する係止孔3,4に入り込ませることができない。この結果、取付位置を誤って取付けられることが防止される。
図5の(a)に示されるように、取付ブラケット111がケース体1の側壁部1aに宛がわれたとき、抜止め片11の係止部17は、ケース体1の側壁部1aにおいて抜止め孔5が設けられていない位置に当接されるため、側壁部1aに押圧されて弾性変形し、その基端部11aを支点としてケース体取付部6の外方に向って回動される。この状態で、ケース体1と取付ブラケット111とが、ケース体1の奥行方向に沿って相対的にスライドされる。通常の場合、静止状態のケース体1に対して取付ブラケット111をスライドさせるため、そのスライド方向を、図5の(a)において矢印26で示す。ここで、当てリブ12aと挟込み片8の当接部13との隙間e(図4参照)は、側壁部1aの厚みtよりも小さいため、当てリブ12aと挟込み片8の当接部13との間に配置されたケース体1の側壁部1aは、取付ブラケット111がスライドされることにより、挟込み片8を弾性変形させて拡開させる。そして、当てリブ12aと挟込み片8の当接部13に密着されたままスライドされる。これにより、取付ブラケット111とケース体1における側壁部1aの幅方向のばらつきが吸収され、オーディオ装置100のケース体1が幅方向にがたつくおそれはない。
図5の(b)に示されるように、取付ブラケット111がスライドされると、抜止め片11の係止部17が、ケース体1の側壁部1aの抜止め孔5に配置される。抜止め片11は、自身の弾性復元力によりその基端部11aを支点として、徐々に矢印27の方向に回動される。側壁部1aの抜止め孔5に入り込んだ抜止め片11は、その手前側の斜辺部17aと抜止め孔5の開口縁部5bとが当接される。抜止め片11の係止部17が断面三角形状を呈しているため、斜辺部17aと抜止め孔5の開口縁部5bとは確実に当接される。更に、取付ブラケット111がスライドされると、係止孔3の開口縁部3bが、挟込み片8の基端部8bの内壁面に当接する。この状態で、抜止め片11は弾性復元途中の状態に保持されるため、抜止め片11の係止部17の斜辺部17aと抜止め孔5の開口縁部5bとは、弾性力をもって当接される。換言すれば、ケース体1の側壁部1aにおける係止孔3及び抜止め孔5の開口縁部3b,5bどうしの間隔Lは、係止孔3の開口縁部3bが挟込み片8の基端部8bの内壁面に当接した状態で、抜止め孔5の開口縁部5bが、抜止め片11の係止部17の斜辺部17aに押圧されるように設定されている。これにより、取付ブラケット111とケース体1における側壁部1aとの奥行方向(スライド方向)のばらつきが吸収され、オーディオ装置100のケース体1が奥行方向にがたつくおそれはない。
また、車両の走行による振動が発生して、取付ブラケット111とケース体1の側壁部1aとが相対的にスライドしようとしても、抜止め片11の係止部17を、その弾性復元力に抗して矢印27の逆方向に回動させる力が発生しない限り、抜止め片11の係止部17と抜止め孔5との係止状態が解放されるおそれはない。しかも、係止部17の斜辺部17aの傾斜は急であるため、抜止め片11を逆方向に回動させる力は極めて生じにくい。これにより、取付ブラケット111とケース体1との抜止め状態が確実に保持される。
なお、修理等により、ケース体1から取付ブラケット111を取り外す必要がある場合、作業者は所定の工具(例えば、ペンチ等)を使用し、抜止め片11の先端部に設けられた操作部11bを引き出し、基端部11aを支点として抜止め片11を矢印27の逆方向に回動させる。これにより、抜止め片11の係止部17と抜止め孔5との係止状態が解放される。そして、取付ブラケット111とケース体1とを相対的にスライドさせ、各挟込み片8,9を、ケース体1の各係止孔3,4から抜き取るだけで済む。
次に、取付ブラケット111が取付けられたオーディオ装置100を、車両のインストルメントパネル120に組み付ける際の作用について説明する。図1に示されるように、取付ブラケット111のパネル組付部7が、車両のインストルメントパネル120に宛がわれる。このとき、インストルメントパネル120から突出された各位置決めピン21が、対応するパネル組付部7のピン挿通孔22に挿通された位置決め状態で、各取付ねじ18が、パネル組付部7のねじ挿通孔19に挿通される。そして、各取付ねじ18が、インストルメントパネル120のねじ孔(図示せず)の部分に装着された各ばね板23に螺合される。これにより、一対の取付ブラケット111を介してオーディオ装置100が、車両のインストルメントパネル120に組み付けられる。
上記したように、第1実施例の取付ブラケット111の場合、取付ブラケット111のケース体取付部6をケース体1の側壁部1aに宛がい、ケース体1の奥行方向に沿って両者を相対的にスライドするだけで、ケース体1に取付ブラケット111が取付けられる。このため、多数本の取付ねじ93(図11参照)の締付け作業が不要となり、ワンタッチで取付けることができると共に、部品点数も削減される。また、ケース体1から取付ブラケット111を取り外す作業も容易である。更に、取付ブラケット111が樹脂材より成るため、従来の金属材より成る取付ブラケット110と比較して軽量化される。
次に、第2実施例の取付ブラケット112について説明する。図6に示されるように、第2実施例の取付ブラケット112は、オーディオ装置100のケース体1にワンタッチで取付けられるだけでなく、インストルメントパネル120に対してもワンタッチで組み付けられる。なお、第2実施例の取付ブラケット112において、オーディオ装置100のケース体1に対する取付方法は、第1実施例の取付ブラケット111の場合と全く同様であるため、同一の部材には同一の符号を付して、第1実施例の取付ブラケット111と異なる点についてのみ説明する。
図6の(a)に示されるように、第2実施例の取付ブラケット112のパネル組付部28には、グロメット29が一体にして設けられている。また、車両のインストルメントパネル120には、断面略方形状のグロメット29の本体部31を挿通させるためのグロメット挿通孔32が設けられている。グロメット29の本体部31は、その頂部31aのみが連結された門型であり、本体部31における頂部31aの部分には空洞部33が形成されている。本体部31の頂部31aは、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔32に挿通させ易くするために先細になっている。そして、本体部31の頂部31aからパネル組付部28の側に向って抜止め片34が延設されている。抜止め片34は、その基端部34aのみが頂部31aと連結されていて、その先端部には、断面略三角形状の係止部34bと舌状突片34cが形成されている。抜止め片34の基端部34aの肉厚は薄いため、抜止め片34は基端部34aを支点として回動可能である。なお、図6の(a)において、30は、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔32に挿通された後で、グロメット29の抜止め片34を押し戻すために、工具を挿入させるための挿入孔である。
第2実施例の取付ブラケット112の作用について説明する。図7の(a)に示されるように、車両に固定されたインストルメントパネル120のグロメット挿通孔32に、グロメット29の本体部31の頂部31aが差し込まれる。グロメット29の抜止め片34の係止部34bが、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔32の内周面に当接される。そのまま取付ブラケット112を押し込むと、グロメット29の抜止め片34の係止部34bが弾性変形し、その基端部34aを支点として矢印35の方向に回動される。回動された抜止め片34は、本体部31の空洞部33に収容される。これにより、グロメット29の本体部31は、そのままグロメット挿通孔32に押し込まれる。グロメット29の本体部31が門型であり、本体部31に空洞部33が形成されているため、抜止め片34の回動(弾性変形)がスムーズに行われると共に、軽量化が図られる。
図7の(b)に示されるように、グロメット29の抜止め片34の係止部34bが、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔32を通過すると、係止部34bとグロメット挿通孔32との当接状態が解放され、抜止め片34は弾性復元されて矢印35の逆方向に回動される。抜止め片34の舌状突片34cは、グロメット挿通孔32の内周面に近接して配置される。これにより、インストルメントパネル120は、グロメット29の係止部34bとパネル組付部28の裏面部との間に配置される。そして、グロメット29の抜止め片34の係止部34bが、インストルメントパネル120に被さって配置されるため、取付ブラケット112のグロメット28が、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔32から抜け出ることが防止される。なお、取付ブラケット112を取り外すときは、抜止め片34の係止部34bを内側に押し込み、抜止め片34を本体部31の空洞部33に収容させた状態で取付ブラケット112を引き抜くだけで済む。
上記したように、第2実施例の取付ブラケット112は、第1実施例の取付ブラケット111と同様に、オーディオ装置100のケース体1との取付けをワンタッチでできるだけでなく、インストルメントパネル120への組付けもワンタッチでできる。このため、オーディオ装置100の取付け作業が一層簡単になる。また、第1実施例の取付ブラケット111と比較して、各取付ねじ18及び各ばね板23(図1参照)が不要になるため、部品点数の削減も図られる。
上記したグロメット29を、スクリューグロメット36としてもよい。次に、その実施例(第3実施例)の取付ブラケット113について説明する。図8の(a)に示されるように、第3実施例の取付ブラケット113のパネル組付部37には、スクリューグロメット36が一体に設けられている。また、車両のインストルメントパネル120には、断面略方形状のスクリューグロメット36の本体部38を挿通させるためのグロメット挿通孔39が設けられている。本実施例のスクリューグロメット36の本体部38は筒状であり、軸心部分に取付ねじ41を挿入させるためのねじ挿入孔42が、貫通状態で設けられている。本体部38の頂部38aは、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔39に挿通させ易くするために先細になっている。そして、本体部38のうち、対向して配置される2つの外周面には各切欠部38bが設けられていて、各切欠部38bにそれぞれ抜止め片43が取付けられている。各抜止め片43の基端部43aが、本体部38と連結されている。また、各抜止め片43には、本体部38の外周面より外側に突出した係止部43bと、ねじ挿入孔42の内周面より内側に突出した舌状突片43cが形成されている。そして、抜止め片43の基端部43aの部分には溝部44が形成されていて、その肉厚が薄くなっているため、抜止め片43は基端部43aを支点として回動可能である。なお、図8において、38cは、スクリューグロメット36の本体部38がインストルメントパネル120のグロメット挿通孔39に挿通されたとき、グロメット挿通孔39とのがたつきを吸収するための突起部である。
第3実施例の取付ブラケット113の作用について説明する。図9に示されるように、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔39に、スクリューグロメット36の本体部38の頂部38aが差し込まれる。スクリューグロメット36の一対の抜止め片43の各係止部43aが、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔39の内周面に当接される。そのまま取付ブラケット113を押し込むと、スクリューグロメット36の一対の抜止め片43の各係止部43bが弾性変形し、それらの基端部43aを支点として矢印45の方向に回動される。回動された一対の抜止め片43の各舌状突片43cは、ねじ挿入孔42に収容される。これにより、スクリューグロメット36の本体部38は、そのままグロメット挿通孔39に押し込まれる。
図10の(a)に示されるように、スクリューグロメット36の一対の抜止め片43が、インストルメントパネル120のグロメット挿通孔39を通過すると、各係止部43bとグロメット挿通孔39との当接状態が解放され、各抜止め片43は弾性復元されて矢印45の逆方向に回動される。インストルメントパネル120は、スクリューグロメット36の一対の抜止め片43の各係止部43bと、パネル組付部37の裏面部との間に配置される。そして、スクリューグロメット36の一対の抜止め片43の各係止部43bが、インストルメントパネル120に被さって配置されると共に、各舌状突片43cが、ねじ挿入孔42の内周面から内方に突出して配置される。
この状態で、図10の(b)に示されるように、スクリューグロメット36のねじ挿入孔42に、取付ねじ41が挿入されて螺合される。これにより、スクリューグロメット36の一対の抜止め片43が外方に押し広げられるため、一対の抜止め片43の各係止部43bが、グロメット挿通孔39に被さる領域が大きくなる。また、一対の抜止め片43が、内方(矢印44の方向)に回動することが抑止される。この結果、インストルメントパネル120と取付ブラケット113との抜止めが確実になる。
上記した各実施例の取付ブラケット111〜113の場合、オーディオ装置100のケース体1の両側壁部1aに取付けられている。しかし、各取付ブラケット111〜113の取付位置は、ケース体1の側壁部1a以外の部分、例えばケース体1の天井壁部や底壁部であってもよい。
また、各実施例の取付ブラケット111〜113は、それらのパネル組付部7,28,37を手前側にして、オーディオ装置100のケース体1の側壁部1aに取付けられている(図2参照)。しかし、各パネル組付部7,28,37を奥側に向けて取付けられる形態であってもよい。
上記した第2及び第3実施例の取付ブラケット112,113において、グロメット29又はスクリューグロメット36は、各取付ブラケット112,113のパネル組付部28,37に一体にして設けられている。このため、各取付ブラケット112,113を1工程で製作できると共に、部品点数が少なくなるという利点がある。しかし、各パネル組付部28,37とグロメット29又はスクリューグロメット36とを別体として製作し、後でそれらを一体に組み付けてもよい。
オーディオ装置100、取付ブラケット111及びインストルメントパネル120の分解斜視図である。 一対の取付ブラケット111を介してインストルメントパネル120に取付けられたオーディオ装置100の平面断面図である。 (a)は第1実施例の取付ブラケット111の正面図であり、(b)は同じく左側面図である。 取付ブラケット111の平面断面図である。 (a),(b)は抜止め片11の係止部17とケース体1の抜止め孔5が係止される状態の作用説明図である。 (a)は第2実施例の取付ブラケット112の平面断面図であり、(b)は(a)のX矢視図である。 (a),(b)は、第2実施例の取付ブラケット112の作用説明図である。 (a)は第3実施例の取付ブラケット113の平面断面図であり、(b)は(a)のY矢視図である。 第3実施例の取付ブラケット113の作用説明図である。 (a)はスクリューグロメット36がインストルメントパネル120のグロメット挿通孔39に挿通された状態を示す図であり、(b)は取付ねじ41が螺合された状態を示す図である。 従来のオーディオ装置100’の取付構造を示す分解斜視図である。
符号の説明
100:オーディオ装置
111〜113:取付ブラケット
120:インストルメントパネル(被組付物)
e:隙間
t:壁部の厚み
1:ケース体
1a:側壁部(壁部)
2:オーディオ装置単体
3,4:係止孔
5:抜止め孔
5b:開口縁部(開口縁)
6:ケース体取付部(取付部)
6a:取付面
8,9:挟込み片
11:抜止め片
12,12a:当てリブ
12b:傾斜面
17a:斜辺部(傾斜面)
26:矢印(スライド方向)
29:グロメット(係合部材)
31,38:本体部
31a,38a:頂部
38c:突起部
32,39:グロメット挿通孔(係合孔)
33:空洞部
34,43:抜止め片(係合片)
34a:基端部(接合部分)
36:スクリューグロメット(係合部材)
41:取付ねじ(ねじ部材)
42:ねじ挿入孔

Claims (13)

  1. 取付ブラケットを介して被組付物に取り付けられる車両用のオーディオ装置と前記取付ブラケットとの取付構造であって、
    前記オーディオ装置は、壁部に係止孔と抜止め孔とが設けられたケース体と、該ケース体に収容されるオーディオ装置単体とを備えていて、
    前記取付ブラケットは樹脂材より成り、前記オーディオ装置のケース体における係止孔が設けられた壁部と相対向する取付部に、前記ケース体と相対的にスライドされて前記壁部を挟み込む挟込み片と、同じくスライドされた状態で前記抜止め孔に嵌合される抜止め片とを備えていて、
    前記取付ブラケットの挟込み片が、オーディオ装置のケース体の係止孔に入り込んだ状態で、前記取付ブラケットと前記オーディオ装置のケース体とが相対的にスライドされることにより、前記挟込み片が前記ケース体の壁部を挟み込むと共に、前記抜止め片が前記ケース体の抜止め孔に嵌合されて、前記取付ブラケットと前記オーディオ装置のケース体とが抜止め状態に保持されることを特徴とする車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造。
  2. 前記挟み込み片は、前記取付ブラケットにおける前記オーディオ装置のケース体と相対向する取付面から突出して設けられていて、前記挟込み片と前記取付面との間には、前記ケース体の壁部の厚みよりも小さな隙間が形成されていて、
    前記取付ブラケットと前記オーディオ装置のケース体とが相対的にスライドされたとき、前記ケース体の壁部が、前記挟込み片の隙間を拡開させることを特徴とする請求項1に記載の車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造。
  3. 前記挟込み片は大きさの異なるものが複数設けられていて、前記係止孔は、各挟込み片に対応する大きさで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造。
  4. 前記挟込み片の先端部には、前記挟込み片を係止孔に宛がうための案内部が突設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造。
  5. 前記抜止め片には、該取付ブラケットと前記オーディオ装置のケース体とが相対的にスライドされたときに、そのスライド量に伴って前記ケース体の抜止め孔への嵌合量を漸次増加させる傾斜面が形成されていて、
    前記抜止め片は、前記傾斜面と前記抜止め孔のスライド方向の開口縁とが押圧された状態で、前記抜止め孔に嵌合されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造。
  6. 前記取付部には、前記オーディオ装置のケース体と相対向する取付面から突出する複数の当てリブが設けられていて、各当てリブにおける前記ケース体の壁部との当接面の大きさは、前記取付面全体の大きさよりも小であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造。
  7. 前記各当てリブのうち、取付ブラケットとケース体とが相対的にスライドされたときに、前記ケース体の係止孔の開口縁部と最初に当接される部分には、取付ブラケットの取付面からの突出量を漸次減少させる傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造。
  8. 前記係止孔と前記抜止め孔は、前記オーディオ装置のケース体の側壁部に設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の車両用オーディオ装置と取付ブラケットとの取付構造。
  9. 車両用のオーディオ装置を被組付物に取り付けるときに、前記オーディオ装置と前記被組付物との間に介装される取付ブラケットであって、
    樹脂材より成り、前記オーディオ装置のケース体における係止孔と抜止め孔とが設けられた壁部と相対向する取付部に、前記ケース体と相対的にスライドされて前記壁部を挟み込む挟込み片と、
    同じくスライドされた状態で前記抜止め孔に嵌合される抜止め片とを備えていて、
    前記挟込み片が、前記オーディオ装置のケース体の係止孔に入り込んだ状態で、前記ケース体に対して相対的にスライドされることにより、前記挟込み片が前記ケース体の壁部を挟み込むと共に、前記抜止め片がケース体の抜止め孔に嵌合されて、前記ケース体に対して抜止め状態に保持されることを特徴とする取付ブラケット。
  10. 車両用のオーディオ装置を被組付物に取り付けるときに、前記オーディオ装置に取り付けられる取付ブラケットと前記被組付物との組付構造であって、
    前記取付ブラケットは樹脂材より成り、被組付物の係合孔に挿通される係合部材が設けられていて、
    前記係合部材は、前記係合孔の大きさに対応する断面形状を有する本体部と、
    前記本体部の外周面から突設され、前記本体部が前記係合孔に挿通可能となるように弾性変形して縮小可能な係合片とを備えていて、
    前記係合部材の係合片が、弾性変形して縮小されながら前記係合孔に挿通され、挿通状態で弾性復元することにより、前記取付ブラケットと前記被組付物とが一体に組み付けられることを特徴とする取付ブラケットと被組付物との組付構造。
  11. 前記本体部は、軸心部分に空洞部が形成された門型であり、
    前記係合片は、前記本体部の頂部からその軸方向に沿って延設され、前記頂部との接続部分を支点として回動可能であり、
    取付ブラケットの係合部材が被組付物の係合孔に挿通されたとき、前記係合片が前記本体部の空洞部に入り込むことによって縮小されることを特徴とする請求項10に記載の取付ブラケットと被組付物との組付構造。
  12. 前記本体部は、軸心部分にねじ部材を挿入させるための挿入孔が設けられた筒状であり、
    取付ブラケットの係合部材が被組付物の係合孔に挿通された状態で、前記挿入穴にねじ部材が挿入されることにより、前記係合片が弾性変形不能に保持されることを特徴とする請求項10に記載の取付ブラケットと被組付物との組付構造。
  13. 前記本体部には、該本体部が被組付物の係合孔に挿通された状態で、前記係合孔に対する隙間を吸収するための突起部が設けられていることを特徴とする請求項10ないし12のいずれかに記載の取付ブラケットと被組付物との組付構造。
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