JP2008108643A - 速結端子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】解除レバーによる接続完了表示を確実に行う。
【解決手段】補助ばね42で解除レバー30を常時反操作方向に弾性付勢しているので、係止部43と被係止部12cとの係止が外れた状態の解除レバー30が自重で操作方向に移動するのを防いで接続完了の表示を確実に行うことができる。しかも、従来例のように合成樹脂材料でレバー本体と一体成形された補助ばねでは、倉庫などに初期位置のままで長期間放置された場合にクリープ変形する虞があるが、本実施形態では合成樹脂成形品からなる解除レバー30のレバー本体にインサート成形された金属材料製の板ばねで補助ばね42が構成されているので、長期間放置された場合のクリープ変形を防ぐことができ、その結果、解除レバー30による接続完了の表示が確実に行える。
【選択図】図1

Description

本発明は、速結端子装置に関するものである。
従来、スイッチやコンセントのような配線器具においては、器体に設けた電線挿入孔を通して器体内に導入された電線を接続するために速結端子装置が広く用いられている。この種の速結端子装置は従来周知であって、スイッチにおける接点やコンセントにおける刃受などと電気的に接続された端子板と、端子板との間で電線(導体)を狭持して電線と端子板を電気的に接続すると同時に電線を鎖錠して抜け止めする錠ばねと、器体に設けた操作孔を通してドライバような工具で操作されて錠ばねによる鎖錠を解除する解除釦とで構成されている。
ところが上記の従来の速結端子装置は、電線が確実に接続されているのか否かが外部から分からないため、施工者に対して不安感を与えるという問題や、解除釦の操作に工具が必要であるため、電線の取り外し作業が煩わしいという問題があった。
これに対して本出願人は、工具を使わずに手動で操作可能な解除レバーで錠ばねによる鎖錠を解除するとともに当該解除レバーによって電線の接続完了表示を行うようにした速結端子装置を既に提案している(例えば、特許文献1参照)。
かかる従来例は、図7に示すように端子板10と、錠ばね20と、解除レバー30とで構成される。端子板10は、短冊状の主片11と、主片11の長手方向に沿った一方の端縁から後方へ垂下された一対の接触片12と、主片11の長手方向に沿った他方の端縁から後方へ垂下された当接片13とを有し、弾性を有する帯状の金属板を加工して主片11、接触片12、当接片13が一体に形成される。接触片12には電線の挿入方向(図7における上下方向)に沿った両端部において電線を押圧する一対の押圧部12a,12bと、上側の押圧部12bの先を当接片13から離れる向きに曲げ起こしてなる被係止部12cとが設けられ、押圧部12bと主片11の間には、配線器具の器体100の底壁に貫設されている電線挿入孔101と対向し電線が挿通される挿通部14が形成されている。
錠ばね20は、弾性を有する帯状の金属板を略J字状に曲げ加工してなり、端子板10の主片11並びに当接片13に当接する鈎形の導通片21と、導通片21の下端より略U字状に曲げ形成されたばね片22とを有し、電線に当接して抜け止めするばね片22の先端が鎖錠部となる。かかる錠ばね20は、主片11と当接片13に導通片21を当接させるとともにばね片22を接触片12と対向させる形で端子板10の内側に配置される。そして、電線挿入孔101から挿入される電線を端子板10の接触片12と錠ばね20のばね片22との間で狭持するとともに鎖錠部(ばね片22の先端)を電線に当接することで抜け止めすることができる。
解除レバー30は合成樹脂成形品からなり、棒状の操作部31と、矩形板状であって操作部31とほぼ平行に配置された係止部32と、操作部31と係止部32の長手方向両端同士を連結する連結部33,33と、連結部33,33より各々側方へ突出する腕部34,34と、腕部34,34の先端部分より内側に突出する軸部35,35と、軸部35,35先端面の中央寄りの位置から突出する突台状の押動部36,36とが一体に形成されている。
上述のように構成される従来例では、電線200が接続されていない状態においては、図7(c)に示すように係止部32が端子板10の被係止部12cに係止(ラッチ)する回動位置まで解除レバー30が回動させてある(以下、この回動位置を「初期位置」と呼ぶ)。解除レバー30が初期位置にあるときは錠ばね20のばね片22の両端部が一対の押動部36,36に押動されて鎖錠部(ばね片22の先端)が接触片12から離れる向きに撓んだ状態にある。このときばね片22のばね力によって解除レバー30が反操作方向(図7における反時計回り)に弾性付勢されるが、係止部32が端子板10の被係止部12cに係止しているために解除レバー30は初期位置に保持されることになる。
そして、電線挿入孔101を通して電線200の導体201を接触片12とばね片22との間に導入すると、挿通部14を通して導体201の先端が解除レバー30の係止部32に当接し、係止部32を押し上げて係止部32と被係止部12cとのラッチ状態を解除する。すると、ばね片22のばね力で弾性付勢されていた解除レバー30が反操作方向に回動し、ばね片22先端の鎖錠部が導体201に当接することによって電線200が抜け止めされるとともにばね片22のばね力によって導体201が接触片12に弾接する。さらに導体201は一対の押圧部12a,12bによってばね片22の方へ押圧され、鎖錠部と一対の押圧部12a,12bの押圧力が均衡して電線200が狭持される。
一方、電線200が接続された状態で操作部31を上方へ押し上げるように操作すれば、軸部35,35を支点にして解除レバー30が接続時と反対方向(図7における時計回り)に回動し、押動部33,33が錠ばね20のばね片22を押圧して導体201に当接している鎖錠部(ばね片22の先端)を導体201から離すようにばね片22を撓ませて電線200の引き抜きが可能となる。
而して上記従来例では、電線200との接続が完了すると解除レバー30の操作部31が初期位置よりも下方の位置に移動することで電線の接続完了を表示することができ、しかも、電線200の接続を解除するための解除レバー30を電線200の接続完了表示に兼用することで部品点数の増加を抑えることができる。
ところが上記従来例において、電線200が接続されている状態では錠ばね20のばね片22が押動部36,36に当接しないため、前面を鉛直下方に向けて器体1が保持されていた場合、解除レバー30が自重で操作方向に移動してしまい接続完了表示が不明確になる虞がある。
これに対して本出願人は、解除レバーを反操作方向に弾性付勢する補助ばねを解除レバーと一体に形成した速結端子装置を提案している(特許文献2参照)。かかる技術思想を上記従来例に適用すれば、補助ばねで解除レバーを常時反操作方向に弾性付勢することにより、上述のように保持された場合でも係止部32と被係止部12cとの係止が外れた状態の解除レバー30が自重で操作方向に移動するのを防いで接続完了の表示を確実に行うことができる。
特開2006−12634号公報 特開2005−100859号公報
しかしながら、特許文献2に記載されているように補助ばねを解除レバー30とともに合成樹脂成形品で一体に形成した場合、弾性付勢した状態で長期間放置された場合に補助ばねがクリープ変形してしまい、解除レバーが自重で操作方向に移動するのを防ぐことができない虞がある。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、解除レバーによる接続完了表示を確実に行うことができる速結端子装置を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、配線器具の器体に貫設した電線挿入孔を通して器体に導入される電線に接触する端子板と、ばね力を利用して該端子板との間で前記電線を狭持するとともに鎖錠部が該電線に食い込んで抜け止めする接続手段と、該接続手段による抜け止め状態を解除する解除手段とを備え、該解除手段は、前記器体の表面に露出して手動操作される操作部と、器体内に枢支されて該操作部を回動自在とする軸部と、該軸部を支点に前記操作部が手動操作によって回動したときにばね力に抗して前記接続手段の電線に食い込んだ前記鎖錠部を該電線から引き離す向きに押し動かす押動部とを具備した解除レバーからなり、該解除レバーを反操作方向に弾性付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記操作部が器体から離れた回動位置にて前記解除レバーをラッチするとともに前記電線挿入孔を通して器体に導入された電線が前記接続手段により前記端子板と接続されたときに当該電線によってラッチ状態が解除されるラッチ手段とを備えた速結端子装置であって、合成樹脂成形品からなる前記解除レバーにインサート成形された金属材料製の板ばねからなり、当該解除レバーを反操作方向に弾性付勢する補助ばねを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、複数の前記補助ばねが前記解除レバーにインサート成形されてなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、複数の前記補助ばね同士が一端部で連結されてなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記解除レバーは、複数の前記鎖錠部を各別に動かす複数の押動部と、当該複数の押動部を連結する連結部とを具備することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、合成樹脂成形品からなる前記解除レバーにインサート成形された金属材料製の板ばねからなり、当該解除レバーを反操作方向に弾性付勢する補助ばねを備えたので、係止部と被係止部との係止が外れた状態の解除レバーが自重で操作方向に移動するのを防ぐことができ、しかも、補助ばねが金属材料製の板ばねで形成されているためにクリープ変形による解除レバーの動作不良を防止することができ、その結果、解除レバーによる接続完了の表示が確実に行える。
請求項2の発明によれば、複数の前記補助ばねが前記解除レバーにインサート成形されてなるので、解除レバーが自重で反操作方向に移動するのをより確実に防ぐことができる。
請求項3の発明によれば、複数の前記補助ばね同士が一端部で連結されてなるので、補助ばねの変形を防ぐことができる。
請求項4の発明によれば、前記解除レバーは、複数の前記鎖錠部を各別に動かす複数の押動部と、当該複数の押動部を連結する連結部とを具備するので、鎖錠部から荷重を受けたときの押動部の変位を抑えることができる。
本実施形態の速結端子装置は、図1〜図5に示すように端子板10と錠ばね20と解除レバー30とで構成される。
端子板10は、短冊状の主片11と、主片11の長手方向に沿った一方の端縁から後方へ垂下された一対の接触片12と、主片11の長手方向に沿った他方の端縁から後方へ垂下された当接片13とを有し、弾性を有する帯状の金属板を加工して主片11、接触片12、当接片13が一体に形成される。なお、本実施形態の速結端子装置がコンセントに設けられる場合には端子板10と一体に刃受けが形成され、スイッチに設けられる場合には端子板10と一体に接点が形成されるが、本実施形態ではコンセントやスイッチなどの配線器具に関する構成は省略している。接触片12には電線の挿入方向(図1における上下方向)に沿った両端部において電線を押圧する一対の押圧部12a,12bと、上側の押圧部12bの先を当接片13から離れる向きに曲げ起こしてなる被係止部12cとが設けられ、押圧部12bと主片11の間には、後述する電線挿入孔101と対向し電線が挿通される挿通部14が形成されている。
錠ばね20は、弾性を有する帯状の金属板を略J字状に曲げ加工してなり、端子板10の主片11並びに当接片13に当接する鈎形の導通片21と、導通片21の下端より略U字状に曲げ形成されたばね片22とを有し、電線に当接して抜け止めするばね片22の先端が鎖錠部となる。また、ばね片22には電線から離れる向き(導通片21に近づく向き)に凸となる曲げ部22aが設けられている。かかる錠ばね20は、図4に示すように主片11と当接片13に導通片21を当接させるとともにばね片22を接触片12と対向させる形で端子板10の内側に配置される。ここで、接触片12の幅寸法がばね片22の幅寸法よりも狭くなっており、電線の挿入方向と直交する方向(図1における左右方向)から見て接触片12の両側にばね片22がはみ出すようになっている。このように構成される端子板10並びに錠ばね20は、図4に示すようにスイッチやコンセントなどの配線器具の器体100を構成するボディ100aに設けられた端子板収納室102に収納され、端子板収納室102の底壁には一対の電線挿入孔101が貫設されている。尚、スイッチやコンセントのような配線器具においては、スイッチの接点やコンセントの刃受などの導電部品に端子板10が連結され、端子板10を介してスイッチの接点やコンセントの刃受と電線とが導通することになる。
解除レバー30は、合成樹脂成形品からなるレバー本体と、レバー本体にインサート成形された金属板ブロックとで構成される。レバー本体は、図1及び図3に示すように棒状の操作部31と、操作部31の長手方向両端より前方(図1における上方)へ突出する一対の規制リブ33,33と、規制リブ33,33より各々側方へ突出する一対の腕部34,34と、腕部34,34の先端部分より内側に突出する一対の軸部35,35と、軸部35,35先端面の中央寄りの位置から突出する突台状の一対の押動部36,36と、これら一対の押動部36,36を連結するように操作部31と平行に配置された連結部37とが一体に形成されている。金属板ブロックは、弾性を有する帯板状の金属板を折曲することで係止片40、支持部材41、補助ばね42が一体に形成されたものである。係止片40と係止片40を支持する支持部材41,41とは略コ字形に形成されており、レバー本体の両腕部34,34より突出した支持部材41,41の先端部で係止片40の両端が支持されている。係止片40は、規制リブ33,33の先端部から僅かな距離を離して操作部31と平行に配置され、その長手方向中央部には合成樹脂成形品からなる直方体形状の係止部43が一体成形されている。また支持部材41は、レバー本体の規制リブ33,33に近付く向きに湾曲し、且つ規制リブ33,33に沿って配置されている(図3(a)参照)。ここで、本来ならば係止片40の長手方向中央部が端子板10の被係止部12cに係止(ラッチ)されるのであるが、係止片40や支持部材41,41に比べて幅並びに厚みが大きい係止部43を設けることで被係止部12cとの係止が容易に行えるという利点がある。補助ばね42は略鉤形であって、片側の押動部36先端面より突出し規制リブ33とほぼ平行に配置されている。但し、押動部36においては補助ばね42の根元部分を補強する補強突部36aが突設されている。
ここで、本実施形態では各端子板10に対して送り配線用を含めて速結端子装置がそれぞれ2つずつ設けられ、これら2つの速結端子装置が各端子板10並びに錠ばね20とともにボディ100aの長手方向両側に設けられている端子板収納室102,102に各々並べて収納される。ボディ100aの側面には端子板収納室102と通じる複数の縦溝104が設けられており、隣り合う一対の縦溝104,104を通して規制リブ33,33並びに操作部31が器体100の外に配置された状態で解除レバー30がボディ100aに取り付けられる(図2参照)。ボディ100a内で一対の縦溝104,104と電線挿入孔101とに挟まれた部位には、解除レバー30の回動時に軸部35,35を支持する一対の支持用リブ(図示せず)が設けられている。なお、端子板収納室102に収納された状態では、補助ばね42の先端部分が端子板10の当接片13に当接している。
上述のように構成される本実施形態の速結端子装置では、電線200が接続されていない状態においては、図4(a)に示すように係止部43が端子板10の被係止部12cに係止(ラッチ)する回動位置まで解除レバー30が回動させてある(以下、この回動位置を「初期位置」と呼ぶ)。解除レバー30が初期位置にあるときは錠ばね20のばね片22の両端部が一対の押動部36,36に押動されて鎖錠部(ばね片22の先端)が接触片12から離れる向きに撓んだ状態にある。このとき、先端部分が当接片13に当接している補助ばね42が撓められ、補助ばね42の復帰力(ばね力)とばね片22のばね力とによって解除レバー30が反操作方向(図4における反時計回りの向き)に弾性付勢されるが、係止部43が端子板10の被係止部12cに係止しているために解除レバー30は初期位置に保持されることになる。
そして、電線挿入孔101を通して電線200の導体201を接触片12とばね片22との間に導入すると、図4(b)に示すように挿通部14を通して導体201の先端が解除レバー30の係止部43に当接し、係止部43を押し上げて係止部43と被係止部12cとのラッチ状態を解除する。すると、ばね片22並びに補助ばね42のばね力で弾性付勢されていた解除レバー30が反操作方向に回動し、ばね片22先端の鎖錠部が導体201に当接することによって電線200が抜け止めされるとともにばね片22のばね力によって導体201が接触片12に弾接する。さらに導体201は一対の押圧部12a,12bによってばね片22の方へ押圧され、鎖錠部と一対の押圧部12a,12bの押圧力が均衡して電線200が狭持される。すなわち、端子板10と電線200との接続が完了すると解除レバー30の操作部31が初期位置よりも下方の位置に移動することで電線の接続完了表示を視覚的に確認することができる。
一方、図4(d)に示すように電線200が接続された状態で操作部31を上方へ押し上げるように操作すれば、支持用リブに支持された軸部35,35を支点にして解除レバー30が接続時と反対方向(図4における時計回りの向き)に回動し、押動部33,33が錠ばね20のばね片22を押圧して導体201に当接している鎖錠部(ばね片22の先端)を導体201から離すようにばね片22を撓ませて電線200の引き抜きが可能となる。ここで、従来例では電線200の接続を解除するために解除レバー30を操作すると、図7(a)に示すように係止部43が電線200の導体201に当接するため、解除レバー30が導体201に沿ってせり上がり、電線200が引き抜かれた後に係止部43が被係止部12cに係止できず、解除レバー30が全くフリーな状態となってしまうので、再度電線200を接続するためには、解除レバー30を操作して係止部43を被係止部12cに係止させて初期位置に戻す必要があった(図7(c)参照)。
これに対して本実施形態では、解除レバー30を操作して係止部43が導体201に当接しても、係止部43を支持している支持部材41,41が規制リブ33,33との距離を縮める向き(図4における左向き)に撓むことで解除レバー30が導体201に沿ってせり上がることがない。その結果、電線200が引き抜かれた後に係止部43が自動的に被係止部12cに係止されて初期位置に戻るので、従来例のように電線200の接続を解除した後に再度解除レバー30を操作して係止部43を被係止部12cに係止させる必要がなく、電線の接続作業を簡素化できるものである。なお、支持部材41,41が撓む方向の先には各々規制リブ33,33が配置されており、支持部材41,41が必要以上(例えば、塑性変形してしまう程度)に撓むのを規制リブ33,33で規制して防ぐことができる。
また、従来技術で説明したように電線200の結線が完了すると係止部43と被係止部12cとの係止が外れて解除レバー30が反操作方向に回動するのであるが、電線200が接続されている状態では錠ばね20のばね片22が押動部36,36に当接しないため、電線挿入孔101が開口する底面を鉛直上方に向けて器体100が保持されていた場合、補助ばね42が無ければ、解除レバー30が自重で操作方向に移動してしまい接続完了表示が不明確になる虞がある。これに対して本実施形態では、補助ばね42で解除レバー30を常時反操作方向に弾性付勢しているので、上述のように保持された場合でも係止部43と被係止部12cとの係止が外れた状態の解除レバー30が自重で操作方向に移動するのを防いで接続完了の表示を確実に行うことができる。しかも、従来例のように合成樹脂材料でレバー本体と一体成形された補助ばねでは、倉庫などに初期位置のままで長期間放置された場合にクリープ変形する虞があるが、本実施形態では合成樹脂成形品からなる解除レバー30のレバー本体にインサート成形された金属材料製の板ばねで補助ばね42が構成されているので、長期間放置された場合のクリープ変形を防ぐことができ、その結果、解除レバー30による接続完了の表示が確実に行えるものである。
なお、本実施形態では補助ばね42を1つしか設けていないが、図6(a)に示すように一対の押動部36,36から各々補助ばね42,42を突出させれば、解除レバー30が自重で反操作方向に移動するのをより確実に防ぐことができる。さらに、図6(b)に示すように一対の補助ばね42,42同士を先端部分で連結すれば、補助ばね42,42の変形を防ぐことができる。
ところで、解除レバー30の一対の押動部36,36には錠ばね20のばね片22から荷重がかかるので、これら一対の押動部36,36が互いに近付く向きに変位する(倒れる)虞がある。そこで本実施形態では、一対の押動部36,36を連結するように操作部31と平行に配置された連結部37をレバー本体に設けることで押動部36,36が内側に倒れるのを防いでいる。また、かかる連結部37については、解除レバー30が初期位置にあるとき(図5(a)参照)、並びに解除レバー30が電線接続完了を表示している位置にあるとき(図5(b)参照)の何れの場合においても、電線200の挿入方向から見て電線挿入孔101と重ならない形状・寸法に形成されている。
本発明の実施形態を示す分解斜視図である。 (a),(b)は同上の斜視図である。 同上における解除レバーを示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は上面図、(e)は下面図である。 (a)〜(d)は同上の動作説明用の一部省略した断面図である。 (a),(b)は同上の動作説明図である。 (a),(b)は同上における解除レバーの他の構成例を示す斜視図である。 (a)〜(c)は従来例の一部省略した断面図である。
符号の説明
10 端子板
12 接触片
12c 被係止部
20 錠ばね
22 ばね片
30 解除レバー
31 操作部
34 腕部
35 軸部
36 押動部
42 補助ばね
43 係止部

Claims (4)

  1. 配線器具の器体に貫設した電線挿入孔を通して器体に導入される電線に接触する端子板と、ばね力を利用して該端子板との間で前記電線を狭持するとともに鎖錠部が該電線に食い込んで抜け止めする接続手段と、該接続手段による抜け止め状態を解除する解除手段とを備え、
    該解除手段は、前記器体の表面に露出して手動操作される操作部と、器体内に枢支されて該操作部を回動自在とする軸部と、該軸部を支点に前記操作部が手動操作によって回動したときにばね力に抗して前記接続手段の電線に食い込んだ前記鎖錠部を該電線から引き離す向きに押し動かす押動部とを具備した解除レバーからなり、該解除レバーを反操作方向に弾性付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して前記操作部が器体から離れた回動位置にて前記解除レバーをラッチするとともに前記電線挿入孔を通して器体に導入された電線が前記接続手段により前記端子板と接続されたときに当該電線によってラッチ状態が解除されるラッチ手段とを備えた速結端子装置であって、
    合成樹脂成形品からなる前記解除レバーにインサート成形された金属材料製の板ばねからなり、当該解除レバーを反操作方向に弾性付勢する補助ばねを備えたことを特徴とする速結端子装置。
  2. 複数の前記補助ばねが前記解除レバーにインサート成形されてなることを特徴とする請求項1記載の速結端子装置。
  3. 複数の前記補助ばね同士が一端部で連結されてなることを特徴とする請求項2記載の速結端子装置。
  4. 前記解除レバーは、複数の前記鎖錠部を各別に動かす複数の押動部と、当該複数の押動部を連結する連結部とを具備することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の速結端子装置。
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