JP2008107416A - 光学部品とその製造方法 - Google Patents

光学部品とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008107416A
JP2008107416A JP2006287927A JP2006287927A JP2008107416A JP 2008107416 A JP2008107416 A JP 2008107416A JP 2006287927 A JP2006287927 A JP 2006287927A JP 2006287927 A JP2006287927 A JP 2006287927A JP 2008107416 A JP2008107416 A JP 2008107416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical component
protrusion
main body
protruding portion
component according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006287927A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Takehara
博樹 竹原
Yutaka Matsuo
裕 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2006287927A priority Critical patent/JP2008107416A/ja
Publication of JP2008107416A publication Critical patent/JP2008107416A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】保持部材に突出部を設けることで、光学素子を形成する材料が分布する領域を制限し、小型化を図る。
【解決手段】光学部品10は、光学素子12と該光学素子12を保持する保持部材14を備え、保持部材14は、本体部16と突出部18を有している。本体部16は、所定の軸20方向に沿って形成された内側面22と外側面24を有する円筒形状をなし、突出部18は、側面26と該側面26を挟んで形成された上面28と下面30を有している。そして、外側面24を挟んで内側面22の位置とは反対側に側面26が位置するように、突出部18は外側面24に設けられている。更に、光学素子12を形成する材料12aが、内側面22から突出部18に亘って分布している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、枠体とレンズ本体とを一体的に固定した光学部品とその製造方法に関する。
近年、コンピュータ上で、文字、静止画、動画、音声等の様々な形態の情報を統合して扱うマルチメディアの発達が著しい。例えば、デジタルカメラ等で取得した映像面の情報を、ネットワークを通じて送受信することで、効率的に情報を共有化することが可能となった。これに伴い、デジタルカメラ等を含む光学機器にあっては、その高性能化、小型軽量化が要求されている。
ところで、従来、光学機器に組み込まれる光学レンズとして、例えば、絞り板とレンズを一体成形する技術が開示されている(特許文献1参照)。すなわち、図15に示すように、レンズ103を射出成形する金型に、底部に孔102が形成された円筒状の絞り板101を組み込んでおき、レンズ103と絞り板101とを一体成形している。
この従来技術によれば、部品点数が削減され、組立性の向上が図られるというものである。
特開2001−350075号公報
しかしながら、特許文献1のような、絞り板101とレンズ103との一体成形において、金型のキャビティへの樹脂の吐出量が所定の量よりも多いと、余剰樹脂が周りに漏洩するおそれがある。例えば、図16に示すように、余剰樹脂103aが絞り板101の外周部に漏洩して回り込み、これが固化する。すると、絞り板101の外周部を、他の部品との嵌合部として使用することはできなくなる。
一方、この固化した余剰樹脂103aとの干渉を避けるために、絞り板101の周辺に配置される他の部品配置を変更することも考えられる。しかし、この場合は、製品としての光学部品が大型化するおそれがある。更に、樹脂の吐出量を精密に制御することは困難であり、樹脂の吐出量にはばらつきが生じる。このため、漏洩する樹脂の量にもバラツキが生じ、他の部品とのクリアランスを大きく取らなければならない。
また、図17に示すように、余剰樹脂103aが絞り板101の外周部に回り込まないように、絞り板101の円筒部の外径を大きくすることも考えられる。しかし、これでは、前述の場合と同様に製品が大型化する。
更に、図18に示すように、余剰樹脂103aの光軸方向(矢印方向)の厚みを増して、余剰樹脂103aが絞り板101の外周部に回り込まないようにすると、絞り板101の光軸方向の長さが長くなり、この場合も製品が大型化する。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、光学素子を形成する材料の分布領域を制限し、可及的に小型化を図り得る光学部品とその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
光学素子と該光学素子を保持する保持部材を備えた光学部品であって、
前記保持部材は、本体部と突出部を有し、
前記本体部は、所定の軸方向に沿って形成された内側面と外側面を有する筒形状であり、
前記突出部は、側面と該側面を挟んで形成された2つの面を少なくとも有し、
前記外側面を挟んで前記内側面の位置とは反対側に前記側面が位置するように、前記突出部は前記外側面に設けられ、
前記光学素子を形成する材料が、前記内側面から前記突出部に亘って分布していることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光学部品において、
前記突出部は、前記所定の軸の周りの全ての方向において前記外側面と接していることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の光学部品において、
前記突出部は、前記所定の軸の周りの一部の方向において前記外側面と接していることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学部品において、
前記側面よりも前記本体部側にのみ、前記材料が分布していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学部品において、
前記側面の一部まで、前記材料が分布していることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光学部品において、
前記所定の軸方向において、前記突出部の2つの面のうちの一方の面の位置が、前記本体部の端面の位置と一致することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光学部品において、
前記所定の軸方向において、前記突出部の2つの面の位置が、前記本体部の端面の位置と異なることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1に記載の光学部品において、
第2の突出部を更に備え、
前記第2の突出部は、前記2つの面のうち、前記材料が分布している面上に、前記所定の軸方向に沿って設けられていることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載の光学部品において、
前記第2の突出部は、前記所定の軸方向に沿って形成された第1側面と、該第1側面よりも外側に形成された第2側面を有し、
前記第2側面が前記側面と続いていることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項7に記載の光学部品において、
前記内側面から前記外側面までの間に貫通孔が形成されていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光学部品において、
前記本体部と前記突出部が一体に成形されていることを特徴とする。
請求項12に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光学部品において、
前記本体部と前記突出部が別体に成形されていることを特徴とする。
請求項13に係る発明は、請求項1に記載の光学部品において、
第3の突出部を更に備え、
前記第3の突出部は、前記突出部と所定の間隔を空けて前記外側面に形成され、該第3の突出部は前記所定の軸の周りの全ての方向において前記外側面と接しており、
前記第3の突出部における側面の位置が、前記側面の位置よりも外側に位置していることを特徴とする。
請求項14に係る発明は、
筒状の保持部材の一端に設けられた突出部で該保持部材を保持し、
該保持部材の内側に第1の転写面を挿入し、
該第1の転写面上に樹脂を供給し、
前記樹脂を所定の形状に変形させると共に、前記保持部材の内側面から前記突出部に亘って前記樹脂を分布させ、
該所定の形状で前記樹脂を硬化させることを特徴とする。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載の光学部品の製造方法において、
前記突出部と該突出部にて固化した前記樹脂とを、略同一面で切断することを特徴とする。
本発明によれば、光学素子を保持する保持部材に、所定の軸に対し側方に突出する突出部を設けたことで、光学素子を形成する材料の分布領域を制限して、可及的に小型化を図ることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態の光学部品の断面正面図である。この光学部品10は、光学素子12と該光学素子12を保持する保持部材14とを備えている。本実施形態では、光学素子12は、光学機能面の一方が凹面で他方が凸面の光学レンズとなっている。但し、光学機能面の両方が凹面又は凸面であっても良い。
保持部材14は、本体部16と突出部18とを有している。この保持部材14は、例えば金属製からなり、本体部16と突出部18とで鍔付き円筒状をなすように一体に形成されている。本体部16は、所定の軸20と同方向に沿って形成された内側面22と外側面24を有する円筒形状となっている。
但し、本体部16は、円筒形状に限らず、例えば角筒形状等であっても良い。また、突出部18は、側面26と、該側面26を挟んで形成された上面28及び下面30を有している。
本実施形態では、この突出部18は、所定の軸20の周りの全ての円周方向(360°)において、本体部16の外側面24と接している。また、所定の軸20方向において、突出部18の上面28の位置が、本体部16の端面34の位置と略一致している。すなわち、突出部18の上面28と本体部16の端面34とは、略同一面を形成している。
更に、本体部16の外側面24を挟んで内側面22の位置とは反対側に、突出部18の側面26が位置するように、該突出部18は外側面24に一体的に設けられている。これにより、前述したように、保持部材14は、本体部16と突出部18とで鍔付き円筒状をなしている。
光学素子12を形成する材料12aとしては、ガラス、熱可塑性樹脂、又はUV硬化型樹脂等の可塑性材料が用いられる。このような材料12aが、本体部16の内側面22の所定の軸20方向の一側(図1の上側)から、本体部16の端面34を介して、突出部18の上面28に亘って連続的に分布している。但し、本実施形態では、材料12aは、突出部18の側面26よりも本体部16側にのみ、すなわち、側面26に回り込まないように分布している点に特徴を有している。
以上説明した本実施形態によれば、本体部16から外周側に突出するように突出部18を設けたことで、材料12aを保持する面積は、本体部16の内側面22と突出部18の上面28により、光学素子12の材料12aを保持する面積が拡張される。これにより、余剰の材料12aの吐出量のバラツキを吸収することができる。よって、余剰の材料12aが側面26にはみだしたり、回り込んだりすることがない。更に、突出部18を設けたことで、保持部材14の剛性が高くなる。
これにより、材料12aの硬化収縮力による保持部材14の変形が防止される。また、突出部18は、所定の軸20方向において、光学素子12が保持される部分に設けられている。この突出部18は、材料12aの硬化収縮力が作用する部分だからである。また、保持部材14に突出部18を設けた構成により、保持部材14の全体の肉厚を増して大径化した場合よりも、体積が小さくて済む。これにより、保持部材14の材料費や重量を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、突出部18の下面30を他部品との嵌合の際の基準面として使用することができる。これにより、組み付け作業性の向上と小型化を図ることができる。
更に、本実施形態によれば、突出部18の側面26を、例えば図の上方から他部品を嵌合することができる。また、本体部16の外側面24を用いれば、図の下方から他部品を嵌合することもできる。この場合、突出部18の下面30で位置決めすることができる。
(第2の実施の形態)
図2は、本実施の形態の光学部品の断面正面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、保持部材14は、本体部16と突出部18の他に、第2の突出部36を更に備えている。
この第2の突出部36は、突出部18の上面28と下面30のうち、材料12aが分布している上面28上に、所定の軸20と同方向に沿って設けられている。すなわち、この第2の突出部36は、所定の軸20と同方向に沿って形成された第1側面38と、該第1側面38よりも外側に形成された第2側面40を有している。そして、この第2側面40が、前述した突出部18の側面26と続いている。
本実施形態によれば、保持部材14は、本体部16と突出部18の他に第2の突出部36を備えたことで、材料12aを保持する面積は、本体部16の内側面22と、突出部18の上面28、及び第2の突出部36の第1側面38により、拡張される。これにより、余剰の材料12aの吐出量のバラツキを吸収することができる。また、余剰の材料12aが第1側面38を越えて第2側面40にはみだしたり、回り込んだりすることがない。
(第3の実施の形態)
図3は、本実施の形態の光学部品の断面正面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、保持部材14は、本体部16と突出部18を備えている。しかし、所定の軸20方向において、突出部18の上面28の位置が、本体部16の端面34の位置と異なっている。すなわち、所定の軸20方向において、突出部18の上面28は、本体部16の軸方向の端面34よりも低い位置(図3の下方位置)に形成されている。
本実施形態によれば、突出部18が本体部16の端面34から離れた位置(図3の下方位置)に設けられることで、材料12aを保持する表面積が拡張される。すなわち、材料12aを保持する面積は、本体部16の内側面22、端面34、外側面24を介して突出部18の上面28に至るため、表面積が拡張される。これにより、余剰の材料12aの吐出量のバラツキを吸収することができる。更に、余剰の材料12aが突出部18の側面26にはみだしたり、回り込んだりすることがない。
図4は、本実施形態の変形例を示している。
この変形例では、突出部18は、その側面26が、本体部16の外側面24に沿って所定の軸20方向に延びた形状をなしている。また、突出部18の上面28の位置は、本体部16の端面34の位置よりも低い位置(図3の下方位置)に形成されている。
本変形例によれば、材料12aを保持する表面積が拡張されるとともに、保持部材14の剛性を高めることができる。
(第4の実施の形態)
図5は、本実施の形態の光学部品の断面正面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、保持部材14は、本体部16と突出部18の他に、第3の突出部42を更に備えている。この第3の突出部42は、内側面43と側面44とを有している。そして、所定の軸20方向において、突出部18と所定の間隔を空けて、その内側面43が本体部16の外側面24に一体的に嵌合された形状をなしている。また、所定の軸20に対し、第3の突出部42における側面44の位置が、突出部18の側面26の位置よりも外側に位置している。
これにより、保持部材14において、第3の突出部42の側面44の径が最大となっている。このため、光学部品10を他部品に嵌合する際、この側面44を用いて所定の軸20方向の上下方向から嵌合することができる。これにより、光学部品10と他部品との組立性が向上する。
また、材料12aを保持する面積は、本体部16の内側面22、端面34、突出部18の上面28、及び側面26に至るため、表面積が拡張される。これにより、余剰の材料12aの吐出量のバラツキを吸収することができる。
また、突出部18の側面26の位置が、第3の突出部42の側面44よりも内側に位置しているので、突出部18の側面26の一部まで材料12aが分布したとしても、組付け性に影響を与えることがない。
更に、光学部品10を他部品に嵌合する際、第3の突出部42の側面44を他部品との嵌合の基準面として用いることができる。この場合は、他部品との間に余剰の材料12aとのクリアランスを設ける必要がないため、小型化を図ることができる。
(第5の実施の形態)
図6は、本実施の形態の光学部品の外観斜視図であり、図7は、その断面正面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態は、第3の実施形態(図3)と類似した構成を備えている。すなわち、突出部18は、2つの面28、30が上面39とは異なる位置となるように配置されている。この場合、符号39で示す面は本体部16の端面となり、符号36で示す部分は本体部16の一部となる。
ところで、図6の構成は、本体部16と突出部18の他に、符号36で示す部分を備えているということもできる。そこで、このような観点で、本実施形態の説明を行うこととする。なお、以下の説明では、符号36で示す部分を第2の突出部と称する。
本実施形態では、保持部材14は、本体部16と突出部18の他に、更に第2の突出部36を備えている。この第2の突出部36は、突出部18の上面28及び下面30のうち上面28上に、所定の軸20方向に沿って設けられている。なお、上面28は、余剰の材料12aが分布する面である。また、第2の突出部36は、第1側面38と、第2側面40と上面39を有している。第1側面38は所定の軸20方向に沿って形成された円筒の内側の面で、第2側面40は該第1側面38よりも外側に形成された面40である。また、上面39は、一端側が第1側面38と接し、他端側が第2側面40と接する面である。そして、第1側面38が、本体部16の内側面22に一体的に続いている。
ここで、第1側面38は図3における内側面22に該当し、第2側面40は図3における外側面24に該当し、上面39は図3における端面34に該当することになる。
更に、第2の突出部36には、該第2の突出部36の第1側面38から第2側面40までの間に貫通孔46が形成されている。そして、光学素子12を形成する材料12aの余剰分が、貫通孔46を介して突出部18の上面28に漏洩する。但し、材料12aの余剰分は、突出部18の側面26よりも本体部16側(内側)にのみ分布して固化する。
本実施形態によれば、余剰の材料12aが貫通孔46を介して突出部18の上面28に流れ出るため、突出部18の側面26にまで回り込むことはない。よって、この側面26を他部品との嵌合部に用いた場合は、余剰の材料12aとのクリアランスを設けることなく直接的に嵌合でき、小型化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、余剰の材料12aは、本体部16の上面39を介することなく、連通孔46から、突出部16の上面28に流れ出して固化する。そのため、本体部16の上面39に余剰の材料12aが回り込むことがない。その結果、本体部16の上面39を他部品とのあてつけ面として使用することができる。また、本体部16の軸20方向に、クリアランスを設ける必要がない。よって、組み付け作業の向上と小型化を図ることができる。
図8は、本実施形態の変形例を示している。同図に示すように、この変形例では、貫通孔46’は、第2の突出部36を部分的に切り欠いて溝状に形成されている。この場合も、前述した場合と同様に、余剰の材料12aが貫通孔46’を介して突出部18の上面28に流れ出る。但し、突出部18の側面26にまで回り込むことはない。
(第6の実施の形態)
図9は、本実施の形態の光学部品の平面図であり、図10は、その断面正面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、保持部材14は、本体部16と突出部18の他に、第2の突出部36を更に備えている。この第2の突出部36は、本体部16の上部に該本体部16と一体に形成されている。また、突出部18は、所定の軸20の周りの一部の方向において、本体部16の外側面24と接している。更に、この突出部18は、図10に示すように、その側面26と該側面26を挟んで上下に形成された上面28と下面30、及び上面28上に立設された周囲壁31を有している。
第2の突出部36は、突出部18の上面28と下面30のうち、材料12aが分布している上面28上に、所定の軸20方向に沿って設けられている。この第2の突出部36は、所定の軸20方向に沿って形成された第1側面38と、該第1側面38よりも外側に形成された第2側面40を有している。そして、第1側面38が、本体部16の内側面22と続いている。
また、第1側面38から第2側面40までの間に貫通孔46(図9参照)が形成されている。そして、光学素子12を形成する材料12aの余剰分が、この貫通孔46を介して突出部18の上面28と周囲壁31とで囲まれた部分に漏洩する。この部分に漏洩した余剰分の材料12aは、固化した後、図9のA−A線に沿って工具により切断される。
本実施形態によれば、突出部18が、部分的に所定の軸20の周りの一部の方向に延びているため、本体部16の外側面の外径を小さくすることができる。また、第2の突出部36は、成形面よりも所定の軸20方向に突出しているため、材料12aの余剰分は、第2の突出部36の上端面を乗り越えて第2側面40に回り込むことはない。
こうして、材料12aの余剰分は、全て突出部18の上面28と周囲壁31とで囲まれた部分に漏洩する。更に、この突出部18は、部分的に所定の軸20の周りに延びているため、工具による切断が容易である。
(第7の実施の形態)
図11は、本実施の形態の光学部品の断面正面図である。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、保持部材14は、本体部16と突出部18を有しているが、これら本体部16と突出部18とが別体に形成されている。すなわち、円筒状の本体部16の外側面24に、円筒状の突出部(枠部材)18の内側面29が嵌合されている。この突出部(枠部材)18としては、例えば本体部16に組付ける必要がある他部品が用いられる。また、この突出部(枠部材)18の端面48の位置は、本体部16の端面34の位置よりも低い位置になっている。
これにより、光学素子12を形成する材料12aの余剰分が、本体部16の端面34を越えて、一段低い突出部(枠部材)18の端面48に流れて分布し、固化することになる。
本実施形態では、余剰の材料12aを吸収するために新たに突出部を設ける構成ではなく、本体部16に組み付ける必要がある他の部品(例えば円筒状の枠部材)により、突出部(枠部材)18が形成されている。そして、この突出部(枠部材)18の端面48により、材料12aを保持する面積が拡張されることにより、余剰の材料12aを吸収することができる。このため、余剰の材料12aが本体部16の外側面24に回り込んで付着するのが防止される。
また、本来必要である他の部品(円筒状の枠部材)により突出部(枠部材)18が形成されるため、光学部品全体としての小型化を図ることができる。更に、本体部16と組み付ける必要がある他の部品(円筒状の枠部材)を一体成形するため、接着工程が不要となって、組付け工数を削減することができる。
図12は、本実施形態の変形例を示している。
この変形例では、本体部16の端面34の位置と、突出部(枠部材)18の端面48の位置とが略一致している。これにより、前述した場合と同様に、突出部(枠部材)18の端面48により、余剰な材料12aを保持するための面積が拡張される。
(製造方法の説明)
図13は、本実施形態における製造方法を説明するための図である。なお、成形方法としては、射出成形、圧縮成形、UV硬化型樹脂を用いた成形方法等が考えられる。
同図において、円筒状の保持部材14における、所定の軸20方向の一端に設けられた突出部18の下面30を、スリーブ型49の端面49aに当て付けて、該保持部材14を保持する。次に、この保持部材14の内側面22に、第1の転写面52を有する下型50を、図の下方から上方に移動させて挿入する。また、上型58を、所定の軸20を一致させた状態で下型50に対向配置しておく。上型58には、第2の転写面60が設けられている。
この第1の転写面52上に、光学素子を形成する材料としての樹脂12aを供給する。次に、この樹脂12aを所定の形状に変形させる。この場合、例えば圧縮成形によるときは、上型58を下型50に対し接近移動させる。こうして、保持部材14の内側面22から突出部18の上面28に亘って樹脂12aを分布させる。このとき、突出部18のうち、樹脂12aを供給する側の上面28のみに該樹脂12aを分布させるようにする。この状態で、冷却工程により、所定の形状で樹脂12aを硬化させる。この冷却工程では、金型の周囲に水を流して冷却しても良いし、空冷によっても良い。
本実施形態によれば、突出部18の下面30がスリーブ型49の端面49aに当て付けられて隙間が生じないため、余剰の樹脂12aが突出部18の下面に回り込むのを防止することができる。また、保持部材14の内側面22が下型50に嵌合し、保持部材14の外側面24がスリーブ型49に嵌合し、更に、突出部18の下面30がスリーブ型49の上面28に当て付くことにより、保持部材14のインサート精度が向上する。
図14は、本実施形態の変形例の製造方法を示している。
同図において、突出部18と該突出部18にて固化した余剰樹脂12aとを、所定の軸20方向と同一の切断面54で工具により切断した状態を示している。なお、余剰樹脂12aは、突出部18の側面や本体部16の外側面24に回り込むことはなく、突出部18の上面28にて固化していることになる。
本実施形態によれば、突出部18の上面28に分布した余剰樹脂を、切断工程により突出部18と共に容易に除去することができる。これにより、光学部品の小型化を図ることができる。
第1の実施の形態の光学部品の断面正面図である。 第2の実施の形態の光学部品の断面正面図である。 第3の実施の形態の光学部品の断面正面図である。 同上の変形例の光学部品の断面正面図である。 第4の実施の形態の光学部品の断面正面図である。 第5の実施の形態の光学部品の外観図である。 同上の断面正面図である。 同上の変形例の光学部品の外観図である。 第6の実施の形態の光学部品の平面図である。 同上の光学部品の断面正面図である。 第7の実施の形態の光学部品の平面図である。 同上の変形例の光学部品の断面正面図である。 光学部品の製造方法を説明するための正面図である。 同上の光学部品の製造方法を説明するための変形例を示す図である。 従来の光学部品の断面正面図である。 従来の光学部品の断面正面図である。 従来の光学部品の断面正面図である。 従来の光学部品の断面正面図である。
符号の説明
10 光学部品
12 光学素子
12a 材料
14 保持部材
16 本体部
18 突出部
20 所定の軸
22 内側面
24 外側面
26 側面
28 上面
29 内側面
30 下面
31 周囲壁
32 材料
34 端面
36 第2の突起部
38 第1側面
39 上面
40 第2側面
42 第3の突起部
43 内側面
44 側面
46 貫通孔
48 端面
49 スリーブ型
49a 端面
50 下型
52 第1の転写面
54 切断面
58 上型
60 第2の転写面

Claims (15)

  1. 光学素子と該光学素子を保持する保持部材を備えた光学部品であって、
    前記保持部材は、本体部と突出部を有し、
    前記本体部は、所定の軸方向に沿って形成された内側面と外側面を有する筒形状であり、
    前記突出部は、側面と該側面を挟んで形成された2つの面を少なくとも有し、
    前記外側面を挟んで前記内側面の位置とは反対側に前記側面が位置するように、前記突出部は前記外側面に設けられ、
    前記光学素子を形成する材料が、前記内側面から前記突出部に亘って分布している、
    ことを特徴とする光学部品。
  2. 前記突出部は、前記所定の軸の周りの全ての方向において前記外側面と接している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学部品。
  3. 前記突出部は、前記所定の軸の周りの一部の方向において前記外側面と接している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学部品。
  4. 前記側面よりも前記本体部側にのみ、前記材料が分布している、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学部品。
  5. 前記側面の一部まで、前記材料が分布している、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学部品。
  6. 前記所定の軸方向において、前記突出部の2つの面のうちの一方の面の位置が、前記本体部の端面の位置と一致する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学部品。
  7. 前記所定の軸方向において、前記突出部の2つの面の位置が、前記本体部の端面の位置と異なる、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学部品。
  8. 第2の突出部を更に備え、
    前記第2の突出部は、前記2つの面のうち、前記材料が分布している面上に、前記所定の軸方向に沿って設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学部品。
  9. 前記第2の突出部は、前記所定の軸方向に沿って形成された第1側面と、該第1側面よりも外側に形成された第2側面を有し、
    前記第2側面が前記側面と続いている、
    ことを特徴とする請求項8に記載の光学部品。
  10. 前記内側面から前記外側面までの間に貫通孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項7に記載の光学部品。
  11. 前記本体部と前記突出部が一体に成形されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3、8のいずれかに記載の光学部品。
  12. 前記本体部と前記突出部が別体に成形されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光学部品。
  13. 第3の突出部を更に備え、
    前記第3の突出部は、前記突出部と所定の間隔を空けて前記外側面に形成され、該第3の突出部は前記所定の軸の周りの全ての方向において前記外側面と接しており、
    前記第3の突出部における側面の位置が、前記側面の位置よりも外側に位置している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学部品。
  14. 筒状の保持部材の一端に設けられた突出部で該保持部材を保持し、
    該保持部材の内側に第1の転写面を挿入し、
    該第1の転写面上に樹脂を供給し、
    前記樹脂を所定の形状に変形させると共に、前記保持部材の内側面から前記突出部に亘って前記樹脂を分布させ、
    該所定の形状で前記樹脂を硬化させる、
    ことを特徴とする光学部品の製造方法。
  15. 前記突出部と該突出部にて固化した前記樹脂とを、略同一面で切断する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の光学部品の製造方法。
JP2006287927A 2006-10-23 2006-10-23 光学部品とその製造方法 Withdrawn JP2008107416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287927A JP2008107416A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 光学部品とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006287927A JP2008107416A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 光学部品とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008107416A true JP2008107416A (ja) 2008-05-08

Family

ID=39440832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006287927A Withdrawn JP2008107416A (ja) 2006-10-23 2006-10-23 光学部品とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008107416A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051619A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学レンズ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051619A1 (ja) * 2014-09-30 2016-04-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 光学レンズ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6944283B2 (ja) レンズユニットおよびレンズユニットの製造方法
JP5601000B2 (ja) 撮像装置
US7505216B2 (en) Lens barrel
JP2007065017A (ja) レンズ保持鏡筒
JP6341394B2 (ja) 撮像装置
JP2007006475A (ja) 移動通信装置のカメラモジュール
JP5105260B2 (ja) 光学素子の製造方法及び光学素子
CN103874950A (zh) 透镜单元
US11347017B2 (en) Lens unit
KR20100113466A (ko) 금형
JP7107786B2 (ja) レンズユニットおよび接合レンズ
US7773319B2 (en) Lens with collar and lens module using same
WO2014162770A1 (ja) モールドレンズのレンズユニット構造とモールドレンズの成形型
JP7103818B2 (ja) レンズユニット
JP5166815B2 (ja) 筐体の製造方法および金型
JP2019012110A (ja) レンズユニット
JP2005309000A (ja) 光学ユニット
JP7103819B2 (ja) レンズユニット
JP2008107416A (ja) 光学部品とその製造方法
JP2006019580A (ja) 電子機器の防水ケース
JP2012147203A (ja) センサモジュール
JP2007240583A (ja) レンズユニットおよびその製造方法
JP2004354473A (ja) 光学レンズ
JP6529224B2 (ja) レンズ鏡筒ユニット
JP2008185966A (ja) カメラモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100105