JP2008106687A - フィルタ再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再生機会を増加することができるフィルタ再生装置を提供する。
【解決手段】ディーゼル車両のフィルタ再生装置100は、ディーゼルエンジン11の燃焼室で燃焼する燃料を噴射するインジェクタ15と、ディーゼルエンジン11の実膨張比を変更可能にする膨張比可変手段と、フィルタ23bの再生時に目標排気温度となるようにインジェクタ15の燃料噴射量を決定するとともに、膨張比可変手段を制御して排気温度を上昇させる制御手段50と、を備える。そして、フィルタ23bの再生時期を検出した場合に、排気温度を上昇させてフィルタ23bに堆積しているパティキュレートを燃焼させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気を浄化するディーゼルパティキュレートフィルタのフィルタ再生装置に関する。
従来から、ディーゼルエンジンでは、排気中のパティキュレート(Particulate Matter;以下「PM」と称する。)を捕集して、排気を浄化するディーゼルパティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter;以下「DPF」と称する。)を備える。このDPFは、排気中のPMを捕集し続けると次第に目詰まりして、排気を浄化する能力が低下するという問題がある。
特許文献1に記載のディーゼルハイブリッド車両では、DPFにある程度のPMが堆積した場合に、エンジンの負荷を高めることによって排気の温度を上昇させ、その高温の排気をDPFに供給することによってPMを強制的に燃焼除去して、DPFの浄化能力の低減を抑制(以下「DPF再生」と称する。)する。
特開2002−242721号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、排気温度が上昇させることが可能なディーゼルハイブリッド車両がディーゼルエンジンで走行している場合に限ってDPF再生を実行するため、DPFを再生する機会が少ないという問題がある。
そこで、本発明は、再生機会を増加することができるフィルタ再生装置を提供することを目的とする。
本発明のディーゼル車両のフィルタ再生装置は、ディーゼルエンジンの排気通路に設けられ、排気中のパティキュレートを捕集するフィルタと、前記フィルタの再生時期を検出する検出手段とを備え、前記フィルタの再生時期を検出した場合に排気温度を上昇させてフィルタに堆積しているパティキュレートを燃焼させる。このフィルタ再生装置は、ディーゼルエンジンの燃焼室で燃焼する燃料を噴射するインジェクタと、ディーゼルエンジンの実膨張比を変更可能にする膨張比可変手段と、フィルタの再生時に目標排気温度となるようにインジェクタの燃料噴射量を決定するとともに、膨張比可変手段を制御して排気温度を上昇させる制御手段と、を備える。
本発明によれば、目標排気温度に基づいて燃料噴射量を決定し、膨張比可変手段によって実膨張比を調整することで、排気昇温の効率を高めることができる。これにより、ディーゼルエンジンでの走行時に限らず広範囲の運転条件においてフィルタ再生を実行できるため、フィルタ再生の機会を増加させることが可能となる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明のフィルタ再生装置をディーゼルハイブリッド車両に適用した第1実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態を示すシステム構成図である。
フィルタ再生装置100は、エンジン出力部10と排気浄化部20とを備え、エンジン出力部10から排出された排気を排気浄化部20で浄化する。
エンジン出力部10はディーゼルエンジン11と、吸気通路12と、排気通路13とを備える。
ディーゼルエンジン11には、吸気通路12と排気通路13とが接続する。このディーゼルエンジン11は、吸気通路12を介して外部から新気を導入する。新気の新気量は、吸気通路12の途中に設けられたスロットルバルブ14の開度によって調整される。また、ディーゼルエンジン11は、図示しないシリンダヘッドに複数のインジェクタ15を有する。インジェクタ15には、高圧ポンプ16で高圧化された燃料がコモンレール17を介して供給される。このインジェクタ15は、供給された燃料を燃焼室内に噴射し、噴射された燃料は燃焼室内で高圧縮化されて高温になった新気とともに燃焼する。そして、燃焼によって生じた排気がエンジン11から排気通路13に排出される。
排気通路13は、排気の一部を吸気通路12に還流して、窒素酸化物(以下「NOx」と称する。)を低減する排ガス再循環装置(Exhaust Gas Recirculation;以下「EGR装置」と称する。)18と、排気浄化部20とを備える。
EGR装置18は、EGR通路18aによって、吸気通路12と排気通路13とを連通する。EGR通路18aには、EGRクーラ18bとEGRバルブ18cとが設置される。EGRクーラ18bは排気通路13から還流する排気を冷却し、EGRバルブ18cは吸気通路12に流入するEGRガス流量を調整する。このEGRバルブ18cは、コントローラ50によってデューティ制御される。
また、排気浄化部20は、ディーゼル酸化触媒(Diesel Oxidative Catalyst;以下「DOC」と称する。)21と、NOx吸蔵還元触媒22と、DPFアッセンブリ23とを備える。
DOC21は排気通路13の途中に設けられ、パラジウム、白金等の触媒による酸化作用によって排気に含まれるPMを減少させる。また、燃料の未燃成分(炭化水素HC)がDOC21に流入すると、触媒反応によって高温になった排気がDOC21から流出する。
このDOC21の上流側の吸気通路13には排気中の酸素濃度を検出するλセンサ24が設置され、DOC21よりも下流側の吸気通路13にはNOx吸蔵還元触媒22が設置される。NOx吸蔵還元触媒22は、排気に含まれるNOxを触媒中に吸蔵し、吸蔵したNOxを還元し窒素ガスとして排出する。
DPFアッセンブリ23は、NOx吸蔵還元触媒22よりも下流側の吸気通路13に設けられる。DPFアッセンブリ23は、DPFハウジング23a内にDPF23bを収装する。DPF23bには温度センサ25が設置されており、この温度センサ25によってDPF23bの温度を検出する。また、DPFアッセンブリ50の上流及び下流には、圧力センサ25、26が設置され、圧力センサ25、26がDPFアッセンブリ50の入口側及び出口側の排気の圧力を検出する。
上記したDPF23bは、例えばコージェライト等のセラミックからなる多孔質のハニカム構造であり、多孔質薄壁によって格子状に流路が区画される。各流路の入口は、交互に目封じされ、入口が目封じされない流路は出口が目封じされる。そのため、DPF23bに流入した排気に含まれるPMは多孔質薄壁の内側表面で捕集される。このように、フィルタ再生装置100は、エンジン出力部10から排出された排気に含まれるPMをDPF23bで捕集して、PMが除去された排気を外部に排出する。
一方、ディーゼルハイブリッド車両は、モータ出力部30と駆動部40とを備え、車両の運転状態に応じて、エンジン出力部10とモータ出力部30とから発生する駆動力の分担割合を制御して、その駆動力を駆動部40に伝達して車両を走行させる。
モータ出力部30は、発電用モータ31と、駆動用モータ32と、バッテリ33とを備える。
発電用モータ31は、動力分割装置34を介して伝達されるエンジン11の駆動力によって回転する。発電用モータ31の回転によって生じた電力は、図示しないインバータを介してバッテリ33に充電される。バッテリ33に充電された電力は、インバータを介して駆動用モータ32に供給される。駆動用モータ32は、車両の運転状態に応じた駆動力を発生させ、駆動部40に伝達する。なお、この駆動用モータ32は、減速時の減速回生電力をバッテリ33に充電するようにしてもよい。
駆動部40は、ファイナルギア41と、車軸42とを有する。駆動部40のファイナルギア41には、動力分割装置34を介したエンジン11の駆動力と、駆動用モータ32からの駆動力とが伝達され、この駆動力によって車軸42を駆動して車両を走行させる。
上記したフィルタ再生装置100は、コントローラ50を有する。コントローラ50はCPU、ROM、RAM及びI/Oインタフェースを備え、コントローラ50には、λセンサ24、温度センサ25、圧力センサ26、27、その他図示しない車速センサ等の車両の運転状態を検出する各種センサの出力が入力する。
コントローラ50は、車両の運転状態に応じて、車両の走行に必要なエンジン出力を算出し、バッテリ33の充電量SOC(State Of Charge)に応じて駆動用モータ32を制御して、ディーゼルエンジン11及び駆動用モータ32の出力負担を制御する。そして、コントローラ50は動力分割装置34を制御して、ディーゼルエンジン11からの駆動力を発電用モータ31に伝達する割合を調整する。
また、コントローラ50は、圧力センサ26、27の圧力値に基づいてDPF23bのPM堆積量を算出する。そして、算出されたPM堆積量に基づいてDPF23bの再生時期を判断し、堆積したPMを強制的に燃焼除去してDPF再生を実行する。
この場合、従来のディーゼルハイブリッド車両では、DPF23bが継続してPMを捕集し続けてPM堆積量が所定量に達した場合には、エンジンの負荷を高めたり、燃料噴射タイミングを遅角したりして、排気温度を上昇(以下「排気昇温」と称する。)させて、DPF再生を実行する。しかしながら、このような方法は、ディーゼルエンジン走行時に限ってDPF再生を行うものが多く、DPF再生の機会が制限されるという問題があった。
そこで、ディーゼルエンジン11と駆動用モータ32とを使用して走行(以下「ハイブリッド走行」と称する。)する場合のみならず、駆動用モータ32のみによる走行(以下「EV走行」と称する。)する場合にもDPF再生を実行し、再生機会を増加させられるように、第1実施形態では、膨張行程における実膨張比を排気バルブの開弁時期(以下「EVO」と称する。)を制御することによって可変とし、実膨張比を調整することによって排気昇温してDPF再生を実行する(膨張比可変手段)。なお、EVOは、例えば特開平11−107725号に開示されている可変動弁装置等によって調整することができる。
以下、図2及び図3に基づいて、実膨張比を可変とすることによって排気昇温をする原理について説明する。図2は、EVOの設定クランク角度と実膨張比との関係を示し、図3は排気昇温の効果を示す。
図2に示すように、EVOは、膨張行程においてピストンが上死点位置(TDC)から下死点位置(BDC)に下降する間のクランク角度内で設定される。EVOを0[deg.]に設定する場合には、燃焼後すぐに排気バルブが開弁するため、混合気の燃焼時に生じる燃焼ガスの圧力(以下「燃焼圧」と称する。)はほとんどピストンに作用せずに、燃焼ガスは排気として排気ポート13から排出される。このように、ピストンは燃焼圧を受けて下降しないため、実膨張比は小さくなる。
これに対して、EVOの設定クランク角度を180[deg.]に近づけていくと、燃焼後しばらくしてから排気バルブが開弁するため、燃焼圧によってピストンが押し下げられ、実膨張比は大きくなる。
このように、第1実施形態では、EVOを調整することによって実膨張比を可変とすることができる。
図3(A)は実膨張比とエンジン出力との関係を示し、図3(B)は実膨張比と排気温度との関係を示す。
図3(A)の領域Aに示すように、実膨張比が所定値よりも小さい場合には、燃焼後の燃焼ガスは排気として排気ポート13から排出されるため、駆動軸に駆動力を伝達するエンジン出力は発生しない。したがって、領域Aにおいては、燃焼圧がピストンにほとんど作用しないため、燃焼ガスのエネルギ損失が小さく、図3(B)に示すように実膨張比が大きい場合よりも高温の排気が排気ポート13から排出される。
これに対して、図3(A)の領域Bに示すように、実膨張比が所定値よりも大きい場合には、排気バルブは燃焼後しばらくしてから開弁されるため、燃焼圧によってピストンが押し下げられ、エンジン出力が発生する。このエンジン出力は、EVOによって調整される実膨張比が大きくなるにつれて大きくなる。このように、領域Bにおいては、燃焼ガスのエネルギの一部はピストンの下降運動に変換されるため、実膨張比が小さい場合よりも排気温度は低下する。
上記のようにフィルタ再生装置100の第1実施形態によれば、EVOを調整することによって実膨張比を可変とし、実膨張比を制御することによって、燃焼時の燃焼ガスのエネルギをエンジン出力と排気温度の昇温とに分配することができる。
以下に、DPF再生時にコントローラ50が行う制御内容を図4に基づいて説明する。図4は、フィルタ再生装置100の制御を示すフローチャートである。このフローチャートは、DPF再生時に行われる処理であり、一定周期にて実行される。
ステップS101では、コントローラ50は、圧力センサ25、26からの入力信号から圧力差を算出し、DPF23bのPM堆積量を推定する。そして、このPM堆積量に基づいてDPF再生時期を判定する。DPF再生を実施する場合にはステップS102に移り、DPF再生を行う必要がない場合には処理を終了する。なお、PM堆積量は、例えば予め実験を通じて設定した圧力差‐PM堆積量特性のマップを格納しておき、この特性に基づいて決定すればよい。
ステップS102では、コントローラ50は、車両がEV走行をしているかハイブリッド走行をしているかを判定する。車両がEV走行している場合にはステップS111に移り、ハイブリッド走行している場合にはステップS121に移る。
車両がEV走行している場合には、ステップS111において、コントローラ50は温度センサ25によってDPF23bの温度を検出する。そして、この検出温度に基づいてDPF23bがDPF再生に必要な目標排気温度を算出する。目標排気温度は、例えば予め実験を通じて設定したマップに基づいて決定すればよい。そして、目標排気温度を満たすように、燃焼室内に噴射する燃料の燃料噴射量aを決定し、ステップS112に移る。
ステップS112では、コントローラ50は、EVOを進角させて、図3(A)の領域A内に実膨張比を設定する。EV走行時には、ディーゼルエンジン11は使用されないため、DPF再生するときに発電用モータ31等を使用してディーゼルエンジン11をモータリングする。そして、ディーゼルエンジン11の圧縮行程において、新気が圧縮された時に、燃料噴射量aで燃料を燃焼室内に噴射して燃焼させる。実膨張比はエンジン出力が発生しない領域Aに設定されているため、目標排気温度と略同程度の高温の排気が排出ポート13からDPFアッセンブリ23に供給される。この高温の排気によって、DPF23bに堆積したPMを強制的に燃焼除去し、DPF再生を実行して処理を終了する。
一方、ハイブリッド走行である場合には、車両の運転状態やバッテリ33の充電量SOCからディーゼルエンジン11と駆動用モータ32との出力負担割合を決定し、ディーゼルエンジン11と駆動用モータ32とを使用して車両を走行させる。そして、ステップS121において、ディーゼルエンジン11の目標エンジン出力を決定し、ステップS122に移る。
ステップS122では、目標エンジン出力において、図5に基づいてエンジン回転速度及びエンジン負荷を決定する。図5は、エンジン回転速度とエンジン負荷との関係を示す図である。横軸はエンジン回転速度を示し、縦軸はエンジン負荷を示す。
図5に示すように、ステップS121で決定したエンジン出力の等出力線上において、ディーゼルエンジン11のエンジン回転速度‐エンジン負荷特性から所望のエンジン回転速度及びエンジン負荷(例えば、点P)を決定する。そして、このエンジン出力に基づいて必要な第1燃料噴射量bを決定し、ステップS123に移る。
ステップS123では、コントローラ50はDPF23bの温度を検出し、DPF23bがDPF再生に必要な目標排気温度を算出する。そして、この目標排気温度から排気昇温に必要な第2燃料噴射量cを決定する。図6は、目標排気温度に必要な燃料噴射量線を示す。横軸はエンジン回転速度、縦軸はエンジン負荷を示す。
図6に示す通り、エンジン回転速度及びエンジン回転速度が小さい場合には一般的に排気温度は低くなるため、第2燃料噴射量cを大きく設定し、エンジン回転速度及びエンジン回転速度が大きい場合には第2燃料噴射量cを小さく設定する。このようにして、目標排気温度に応じた第2燃料噴射量cを決定した後に、ステップS124に移る。
ステップS124では、コントローラ50は数式(1)から燃焼室内に噴射する燃料の総燃料噴射量Tを算出し、ステップS125に移る。
ステップS125では、コントローラ50はEVOを進角させて、図3(A)の領域B内において目標エンジン出力及び目標排気温度になるように実膨張比を調整する。そして、ディーゼルエンジン11の圧縮行程において、空気が圧縮された時に燃焼室内に燃料を総燃料噴射量Tで噴射して、燃焼させる。このとき、実膨張比は領域B内に設定されているため、目標エンジン出力と略同程度のエンジン出力で駆動力を伝達することができ、目標排気温度と略同程度の温度の排気をDPFアッセンブリ23に供給できる。この高温の排気によって、DPF23bに堆積したPMを強制的に燃焼除去して、DPF再生を実行して処理を終了する。
以上により、第1実施形態に係るフィルタ再生装置100は下記の効果を得ることができる。
EV走行している場合には、車両の走行に使用されないディーゼルエンジン11において、EVOを0°から所定クランク角度内に進角させて、実膨張比が小さくなるように設定する。これにより、燃焼時の燃焼ガスのエネルギ損失を低減して、排気昇温の効率を高めることができる。また、ハイブリッド走行時には、EVOを所定クランク角度から180°内に進角させて、実膨張比をEV走行時よりも大きい所定値に設定する。これにより、ディーゼルエンジン11及び駆動用モータ34によって車両を走行させるとともに、排気昇温の効率を高めることができる。
このように、本発明のフィルタ再生装置100によれば、ハイブリッド走行時のみならずEV走行時にもDPF再生を行うことができ、さらに排気昇温の効率を向上させることによって広範囲の運転条件においてDPF再生を実行できるため、DPF23bの再生機会を増加させることが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態のフィルタ再生装置の構成は、第1実施形態と基本構成はほぼ同様であるが、インジェクタの燃料噴射において一部相違する。つまり、インジェクタは燃料を多段噴射するようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一機能を有するものに対しては、第1実施形態と同一符号を付す。
図7は、第2実施形態に係るフィルタ再生装置100の制御を示すフローチャートである。ステップS201からステップS212の制御は第1実施形態と同様であるため、説明の便宜上省略する。
車両がEV走行している場合には、ステップS211で目標排気温度に必要な燃料噴射量aを決定し、ステップS212でエンジン出力が発生しないようにEVOを調整して実膨張比を設定する。その後、ステップS213において、コントローラ50は、インジェクタ15によって燃料を多段噴射する。
インジェクタ15の多段噴射では、最初にパイロット噴射して燃焼室内温度を上昇させるため、メイン噴射時期を遅角させることができる。ここで、インジェクタ15のメイン噴射時期は、排気バルブが開弁するよりも前に噴射するように設定する。このように第2実施形態では、EVOを進角させて、実膨張比が図3(A)の領域A内になるように設定するとともに、メイン噴射時期を遅角することで、排気昇温の効率を第1実施形態よりも高くすることができる。これにより、第2実勢形態では、高温の排気をDPF23bに供給し、DPF23bに堆積したPMを強制的に燃焼除去して、DPF再生を実行する。
なお、インジェクタ15は、パイロット噴射をせずに、メイン噴射の後にポスト噴射を行うことによって、未燃の燃料(HC)を排気通路13内に流し、このHCをDOC21で燃焼させることで排気温度を高くして、DPF再生を実行するようにしてもよい。
一方、車両がハイブリッド走行している場合には、ステップS221からステップS226の処理を実行する。ステップS221からステップS225の処理は、第1実施形態と同様であるため説明の便宜上省略する。
ハイブリッド走行時には、ステップS225で目標エンジン出力及び目標排気温度になるように実膨張比を設定した後に、ステップS226でEV走行時と同様にインジェクタ15を多段噴射するように制御する。つまり、EV走行時と同様に、パイロット噴射することによってメイン噴射時期を遅角する。これにより、排気昇温の効率を高めることができ、高温の排気をDPF23bに供給でき、DPF23bに堆積したPMを強制的に燃焼除去することができる。
なお、ハイブリッド走行時においてもEV走行時と同様に、インジェクタ15は、パイロット噴射をせずに、メイン噴射の後にポスト噴射を行うことによって、排気温度を高くして、DPF再生を実行するようにしてもよい。
以上により、第2実施形態に係るフィルタ再生装置100は下記の効果を得ることができる。
第2実施形態では、EVOによって実膨張比を調整するとともに、インジェクタによって燃料を多段噴射することでメイン噴射時期を遅角する。これにより、ハイブリッド走行時のみならずEV走行時にもDPF再生を行うことができ、第1実施形態よりも排気昇温の効率を高めることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態のフィルタ再生装置の構成は、第1実施形態と基本構成はほぼ同様であるが、ディーゼルエンジンの構成において一部相違する。つまり、ピストンの下死点位置を変更可能なディーゼルエンジンを使用するようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一機能を有するものに対しては、第1実施形態と同一符号を付す。
フィルタ再生装置100の第3実施形態では、ディーゼルエンジン11は複リンク機構を備え、ピストンとクランクシャフトとを複数のリンクで連結する。このディーゼルエンジン11では、複リンク機構によってピストン上死点位置を所定の範囲において任意に調整することができ、機械圧縮比を可変とすることができる。詳しくは、特開2001−227367号公報、特開2005−147339号公報を参照されたい。
上記したような複リンク機構を備えるディーゼルエンジン11はピストン上死点位置だけでなく下死点位置も調整することができ、第3実施形態ではピストンの下死点位置を調整することによって膨張比を可変とし(膨張比可変手段)、排気昇温の高効率化を図る。
図8は、第3実施形態に係るフィルタ再生装置100の制御を示すフローチャートである。ステップS301からステップS302の制御は第1実施形態と同様であるため、説明の便宜上省略する。
車両がEV走行している場合には、ステップS311において、目標排気温度に必要な燃料噴射量aを決定し、ステップS312に移る。そして、ステップS312において、ディーゼルエンジン11のピストン下死点を上昇させ、膨張比を最も小さく設定する。これにより、燃焼時の燃焼ガスのエネルギ損失を小さくして排気昇温し、DPF23bに堆積したPMを強制的に燃焼除去する。
一方、車両がハイブリッド走行している場合には、ステップS321からステップS325の処理を実行する。ステップS321からステップS324の処理は、第1実施形態と同様であるため説明の便宜上省略する。
ハイブリッド走行時には、ステップS324で目標エンジン出力及び目標排気温度になるような燃料噴射量Tを設定した後に、ステップS325でEV走行時と同様にピストンの下死点位置を制御する。つまり、ハイブリッド走行時には、目標エンジン出力を満たし、かつ可能な限り膨張比が小さくなるように下死点位置を設定する。このように下死点位置を設定することによって、排気昇温の効率を向上させ、高温の排気をDPF23bに供給して、DPF23bに堆積したPMを強制的に燃焼除去する。
以上により、第3実施形態に係るフィルタ再生装置100は下記の効果を得ることができる。
第3実施形態では、ディーゼルエンジン11のピストン下死点位置によって膨張比を調整することによって、排気昇温の効率を高めることができる。また、ハイブリッド走行時のみならずEV走行時にもDPF再生を行うことができ、第1実施形態と同様の効果を得ることが可能となる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなし得ることは明白である。
例えば、DPF再生時に、λセンサ24で排気中の酸素濃度を検出し、スロットルバルブ14の開度や燃料噴射量を調整することによって酸素濃度を制御し、DPF23bの加熱を防止するようにしてもよい。
また、コントローラ50は温度センサ25によって検出したDPF23bの温度に基づいて目標排気温度を算出するが、この目標排気温度はDOC21の触媒活性化温度に基づいて算出するようにしてもよい。
さらに、第3実施形態においては、第2実施形態と同様にインジェクタによって燃料を多段噴射するようにしてもよい。
フィルタ再生装置の第1実施形態を示す全体システム構成図である。 EVOの設定クランク角度と実膨張比との関係を示す図である。 実膨張比の制御による排気昇温効果を示す図である。 フィルタ再生装置の制御を示すフローチャートである。 エンジン回転速度とエンジン負荷との関係を示す図である。 目標排気温度に必要な燃料噴射量線を示す図である。 フィルタ再生装置の第2実施形態の制御を示すフローチャートである。 フィルタ再生装置の第3実施形態の制御を示すフローチャートである。
符号の説明
100 フィルタ再生装置
10 エンジン出力部
11 ディーゼルエンジン
12 吸気通路
13 排気通路
14 スロットルバルブ
15 インジェクタ
20 排気浄化部
23 DPFアッセンブリ
23b DPF(フィルタ)
24 λセンサ
25 温度センサ
26、27 圧力センサ
30 モータ出力部
32 駆動用モータ
33 バッテリ
40 駆動部
50 コントローラ(制御手段)

Claims (9)

  1. ディーゼルエンジンの排気通路に設けられ、排気中のパティキュレートを捕集するフィルタと、前記フィルタの再生時期を検出する検出手段とを備え、前記フィルタの再生時期を検出した場合に排気温度を上昇させてフィルタに堆積しているパティキュレートを燃焼させるディーゼル車両のフィルタ再生装置であって、
    前記ディーゼルエンジンの燃焼室で燃焼する燃料を噴射するインジェクタと、
    前記ディーゼルエンジンの実膨張比を変更可能にする膨張比可変手段と、
    前記フィルタ再生時に、目標排気温度となるように前記インジェクタの燃料噴射量を決定するとともに、前記膨張比可変手段を制御して排気温度を上昇させる制御手段と、
    を備えることを特徴とするフィルタ再生装置。
  2. 前記ディーゼル車両は、
    前記ディーゼルエンジンと共に駆動用モータとを備え、これら両者の出力割合を前記ディーゼルエンジンの運転状態やバッテリ充電量に応じて調整するディーゼルハイブリッド車両であることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ再生装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記フィルタ再生時に、車両が前記ディーゼルエンジンのみによって走行する場合には、前記膨張比可変手段によって実膨張比を所定値よりも小さく設定し、車両がディーゼルエンジンと駆動用モータとによって走行する場合よりもエンジン出力が小さくなるようにすることを特徴とする請求項2に記載のフィルタ再生装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記フィルタ再生時に、車両が前記ディーゼルエンジンと前記駆動用モータとによって走行する場合には、前記膨張比可変手段によって実膨張比を所定値よりも大きい値に設定し、車両がディーゼルエンジンのみによって走行する場合よりもエンジン出力が大きくなるようにすることを特徴とする請求項2又は3に記載のフィルタ再生装置。
  5. 前記膨張比可変手段は、
    排気バルブの開弁時期を変更可能にする可変動弁装置であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のフィルタ再生装置。
  6. 前記膨張比可変手段は、
    ピストンの下死点位置を変更可能な複リンク機構からなる可変ストローク装置であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のフィルタ再生装置。
  7. 前記インジェクタは、
    パイロット噴射してメイン噴射時期を遅角することで排気温度を上昇させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のフィルタ再生装置。
  8. 前記インジェクタは、
    メイン噴射後にポスト噴射することによって排気温度を上昇させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のフィルタ再生装置。
  9. 前記制御手段は、
    前記排気通路に配置され、排気中の酸素濃度を検出する検出手段を備え、
    前記フィルタ再生時に前記検出された酸素濃度に基づいて前記インジェクタの燃料噴射量や前記ディーゼルエンジンの吸気量を制御するスロットルバルブの開度を調整して、前記フィルタに流入する酸素濃度を制御するようにしたことを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載のフィルタ再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009150884A1 (ja) 2008-06-11 2009-12-17 株式会社Ihi 集塵フィルタの再生方法及びシステム
CN103195548A (zh) * 2012-01-05 2013-07-10 福特环球技术公司 保护内燃发动机dpf的方法
JP2016079931A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 株式会社豊田自動織機 車両制御装置
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