JP2008105833A

JP2008105833A - 渡し及び振り分け装置

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Publication number: JP2008105833A
Application number: JP2006292301A
Authority: JP
Inventors: Tamotsu Kasamatsu; 保笠松
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2006-10-27
Filing date: 2006-10-27
Publication date: 2008-05-08
Anticipated expiration: 2026-10-27
Also published as: JP4594287B2

Abstract

【課題】従来の振り分け装置は幅の広いコンベヤ上に設置し、大きな枠組みをして振り分け装置を取り付けていて駆動部分やガイドフレーム等も物品の上部に位置するようになり、ガイドフレームのスパンも長く、揺れや位置ずれ等が起こりやすくなる。また、駆動部分が物品の上部に位置するため、ゴミや油の落下により物品を汚すことがある。さらに、装置の長さも高さも大きくなり、操作性も悪い。
【解決手段】幅の狭いコンベアとサイドコンベヤを一体化し、その一体化したものを首振り水平揺動して物品を振り分けるため、振り分け装置を支える為の大きな枠組みが必要なく、また、物品の上部に機械部品がないので全高が低くなり、装置全体も小型化され、コンパクトで操作性がよい装置となる。さらに、駆動部分が物品の上部にないので、ゴミや油の落下により物品を汚すこともない。
【選択図】図２

Description

本発明は、コンベア上を移動する容器などの物品を、所定列数の物品列に振り分ける、物品の多列振り分け装置に関するものである。

瓶や缶、或いはその他単品で扱われる各種の物品を搬送する工程では、縦列状態で搬送されている物品列をその幅方向に複数列に分岐させる必要が生じる場合があり、従来、このような箇所に、物品の振分装置が設置されることがある。従来の物品振分装置には、特許文献１、特許文献２、特許文献３等の装置がある。これらの装置は物品を安定して振り分ける為、供給列の切り替え時は物品の搬送速度にあわせて振り分けガイドを伸ばすと同時に振り分け角度も変えて物品を別の列に切り替える方式をとっている。
特許３５２９９５７号公報特開２０００−４３８１３号公報特開２００２−８７５８６号公報

前記特許文献等のような従来方式では、振り分け装置は幅の広いコンベヤ上に設置する必要があり、大きな枠組みをして振り分け装置を取り付けていて駆動部分やガイドフレーム等も物品の上部に位置するようになる。物品の振り分けはガイドに当てつけて方向を換えるため、できるだけ物品の下部をガイドすることが倒れにくく、望ましい。従来方式ではガイドフレームのサポート点は物品通過高さより上部にあるためガイドを下部に配置するとスパンが長くなり揺れや位置ずれ等が起こりやすくなる。また、駆動部分が物品の上部に位置するため、ゴミや油の落下により物品を汚すことがある。さらに、振り分けに要するコンベヤの長さが長くなり、高さ的にも大きな装置となり、操作性も悪い。

本発明の振り分け装置は物品を一列で搬送する幅の狭いコンベアと物品をコンベアの幅方向に複数列で搬送する幅の広いコンベアとの間の渡し装置であり、しかも、一列で搬送される物品をサイドコンベヤにより両側面より挟み、所定の順序に従って幅方向に首振り水平揺動させることにより下流側に配置した複数列の分岐通路に振り分ける装置であり、サイドコンベヤは幅の狭いコンベアと同体となるように取り付けられ一体化して首振り水平揺動し、物品を振り分ける。また、供給列の切り替え時はサイドコンベヤの速度を減速し、サイドコンベヤが首振り水平揺動する間は物品を規定位置以外では開放しないような位置及び速度の制御を行い、物品をコンパクトな装置でスムースに振り分けることを特徴としたものである。

本発明の振り分け装置は幅の狭いコンベアとサイドコンベヤを一体化し、その一体化したものを首振り水平揺動して物品を振り分けるため、従来の装置のように幅の広いコンベアから枠組をして振り分け装置を取り付ける必要がなく、駆動部分やガイドフレーム等も物品の上部になく、物品の搬送方向に対する幅方向、長さ方向及び高さ方向で装置の小型化が図れるものであり、作業効率に優れたものとなる。また、サイドコンベヤの取り付けが低い位置からの取り付けとなるため、物品の下部をサポートするのには安定的で好都合である。さらに、駆動部分が物品の上部にないので、ゴミや油の落下により物品を汚すこともない。シンプルでコンパクトな装置である。

物品を複数列に振り分けるという目的に際し、幅の狭いコンベアとサイドコンベヤを一体化し、その一体化したものを首振り水平揺動する間は物品を規定位置以外では開放しないような位置及び速度の制御を行い、物品を複数列に振り分けるという簡単な構成で実現した。以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。

図１は本発明に係る渡し及び振り分け装置の振り分け動作を時系列的に(a)→(b)→(c)→(ｄ)と表現した図面、図２は本発明に係る装置の全体の平面図、図３は全体の正面図、図４は幅の狭いコンベア側から見た側面図、図５はサイドコンベヤ幅調整機構付装置の図面である。

図示のように、主たる構成は幅の狭いコンベアと、幅の広いコンベアと、サイドコンベヤと、首振り水平揺動駆動ユニットと、動作制御部からなる渡し及び振り分け装置である。

本発明の振り分け装置は物品１を縦列状態で搬送する幅の狭いコンベア３及びコンベアの幅方向に複数列で搬送する幅の広いコンベア４との間に設けられる装置であり、幅の狭いコンベア３のフレームを途中で分割して揺動支点１３を設け、該支点１３を中心に首振り水平揺動可能とされた揺動コンベア３ａと該コンベヤに取り付けられ同様に首振り水平揺動する一対のサイドコンベヤを具備している。また、この幅の広いコンベア４には、サイドコンベヤに直結される下流位置に、複数の物品用分岐通路Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅが互いに幅方向で所定間隔をおいて並設されている。なお、この実施の形態では、等間隔に並設されている。

幅の狭いコンベア部について説明する。幅の狭いコンベア３の搬送チェーンは湾曲搬送が可能なチェーンを使用し、コンベアフレームを途中で分割して、分割点の揺動コンベア３ａ側端部中心に揺動支点軸１３を設け、軸受け１２を介して架台２５に取り付けてある。また、反支点（幅の狭いコンベア先端）側は水平揺動駆動用の1軸サーボモーター６の移動テーブルに長さ補正用のスライダー７を介して取り付けてある。なお、揺動支点部分のガイドレールは湾曲ガイドレール２３を用いて揺動コンベア３ａの首振り水平揺動時でもコンベヤがスムースに運行するようにしてある。

サイドコンベヤ部について説明する。サイドコンベヤは物品１を両側から挟んで受け渡す為に左右一対設けられ、揺動コンベア３ａに取り付けられていて、揺動コンベア３ａと幅の広いコンベア４との間の物品１を搬送する。図２に示すように、エンドレスベルト１７と、モータ１６、駆動ローラ２１と、受動ローラ１９、２０と、保持ローラ１８と、ベース５とで構成されている。エンドレスベルト１７は、駆動ローラ２１と、受動ローラ１９、２０にそれぞれ巻き掛けられており張力が付与されている。保持ローラ１８はエンドレスベルト１７の背後に位置し、物品を挟みつける圧力を一定化するためにエンドレスベルト１７をサポートする。一対のエンドレスベルト１７を所定間隔に対向配置するとともに、駆動ローラ２１と、受動ローラ１９、２０及び保持ローラ１８に巻き掛けて、一列で流れてくる物品１の案内路を形成している。駆動ローラ２１は、搬送方向の上流側に位置しており、モータ１６と連結されている。モータ１６の駆動力は、駆動ローラ２１に伝達され、エンドレスベルト１７を回す動力となる。モータ１６、駆動ローラ２１、受動ローラ１９、２０及び保持ローラ１８はベース５に取り付けてある。なお、揺動コンベア３ａと幅の広いコンベア４との間には補助的に渡し板を設けてある。

首振り水平揺動駆動ユニット部について説明する。揺動コンベア３ａの揺動支点軸１３を基点として幅の広いコンベア４の幅方向へ首振り水平揺動を行い物品の振り分けを行う駆動源であり、必要とされる動作量と移動時間を動作制御部からの指令を受け実行する。図３に示すように、揺動コンベア３ａは端部に揺動支点軸１３を設け、軸受け１２を介して架台２５に取り付けてあり、反支点側は架台２５に取り付けてある1軸サーボモーター６の移動テーブルに長さ補正用のスライダー７を介して取り付けてあり、首振り自在に連結されたものとなっている。揺動コンベア３ａは首振り遥動を行う為、反支点側の取り付け部は円弧軌道となるが1軸サーボモーター６の移動テーブルは直線軌道なので連結状態を維持させるうえで、長さを補正する為のスライダー７が設けられている。

サイドコンベヤ幅調整ユニット付について説明する。物品のサイズが変わらない専用の仕様であれば幅調整ユニットは不要でありサイドコンベヤベース５を直接揺動コンベア３ａに取り付ければよい。５図はサイズ変更に対応できるように幅調整ユニット付のものを表しているのでその説明を行う。幅調整ユニットはサイドコンベヤベース５にブロックナット９を取り付け、そのブロックナット９にネジ軸８を組み込み、軸受け１５を介して揺動コンベア３ａのフレームに取り付けてある。また、ネジ軸８及びブロックナット９は一本の軸に右ネジと左ネジが組み込まれ、ブロックナット９はネジ軸８の回る方向により互いに接近または乖離の動作をする。２本のネジ軸はチェーン２２で連結されていて調整ハンドル１１を回せば同様に回転が伝わり、サイドコンベヤの幅調整が可能となる。

動作制御部について説明する。本発明の渡し及び振り分け装置は揺動支点軸１３を基点とした首振り水平揺動動作とサイドコンベヤ速度の制御を行い、首振り水平揺動中に物品を規定位置以外では開放させないで、物品の転倒や詰まり等を起こさないように振り分けできるようになっている。サイドコンベヤの先端側に物品１を検出する物品センサ３０が設けられている。この物品センサ３０の検出信号は、動作制御部３１に入力されるようになっており、この動作制御部３１が首振り水平揺動動作に対してそれぞれの動作量とサイドコンベヤ及び幅の広いコンベアの速度を制御するようになっている。あらかじめ設定されている個数が通過するとサイドコンベヤを減速し首振り水平揺動動作を行い、供給列の切り替えをする。また、サイドコンベヤの減速に応じて、幅の広いコンベアを減速し、物品が転倒しないように振り分けする。

付加装置について説明する。振り分けされる物品が比較的小さいものや供給ピッチが詰まっているものはサイドコンベヤ下流側端部にガイド伸縮機構を設け、上記伸縮ガイドの下流側端部における案内路の中心部が分岐通路固定ガイドの各列の中心線に沿って伸縮移動し、供給列を切り替えるときは物品の流れと同速度で流れ方向に伸ばしながら切り替え、切り替え準備のときは物品の流れ方向と逆の方向に縮みながら分岐通路に物品を放出する機構を付加することにより、コンベアの速度を増減させることなく、さらに安定した物品の振り分けができる（特開２００２−８７５８６号等で公知）。

ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、物品１は何ら限定されるものではない。また、振り分ける分岐通路の本数も、何ら限定されるものではない。その他、各部の使用部材形状や採用機構等をはじめとする細部構造等は、実施の態様に応じて適宜変更可能である。

振り分け動作を時系列的に表現した面図渡し及び振り分け装置全体の平面図渡し及び振り分け装置全体の正面図渡し及び振り分け装置の側面図サイドコンベヤ幅調整ユニット付の装置全体図ガイド伸縮機構付の装置全体図

符号の説明

１．物品
２．コンベヤチェーン
３．幅の狭いコンベア
３a．揺動コンベア
４．幅の広いコンベア
５．サイドコンベヤベース
６．1軸サーボモーター
７．スライダー
８．ネジ軸
９．ブロックナット
１０．スプロケット
１１．幅調整ハンドル
１２．軸受け
１３．揺動支点軸
１４．ブラケット
１５．軸受け
１６．モータ
１７．エンドレスベルト
１８．保持ローラ
１９．受動ローラ
２０．受動ローラ
２１．駆動ローラ
２２．チェーン
２３．湾曲ガイドレール
２４．物品ガイド
２５．架台
２６．分岐ガイド
３０．物品センサ
３１．動作制御部

Claims

物品を一列で搬送する幅の狭いコンベアと物品をコンベアの幅方向に複数列で搬送する幅の広いコンベアとの間の渡し装置であり、しかも、一列で搬送される物品をサイドコンベヤにより両側面より挟み、所定の順序に従って幅方向に首振り水平揺動させることにより下流側に配置した複数列の分岐通路に振り分けることを特徴とした物品の渡し及び振り分け装置。
サイドコンベヤは幅の狭いコンベアと同体となるように取り付けられ一体化して首振り水平揺動することを特徴とした請求項１に記載の物品の渡し及び振り分け装置。
供給列の切り替え時、サイドコンベヤの速度を減速し、首振り水平揺動する間は物品を規定位置以外では開放しないような位置及び速度の制御をすることを特徴とした請求項１及び２に記載の物品の渡し及び振り分け装置。