JP2008098118A - 分岐コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】分岐コネクタ内に配置する抵抗を基板に実装せずに回路中に儲け、実装工程や電子部品を実装するための基板を不要とする。
【解決手段】幹線から支線を分岐接続する位置に設ける分岐コネクタにおいて、コネクタハウジング内に導電性金属板を打抜加工したバスバーを収容しており、前記バスバーは、長尺なジョイント部と、該ジョイント部の一側縁から長さ方向に間隔をあけて突出させた幹線接続用端子部と複数の支線接続用端子部を備え、前記幹線接続用端子部は前記ジョイント部から直線的に突出させている一方、前記支線接続用端子部と前記ジョイント部との間には、連続して形成した細幅長尺部を複数回往復させた抵抗回路を介在させている。
【選択図】図2

Description

本発明は、分岐コネクタに関し、詳しくは、自動車に搭載され、自動車内に配索されるLAN中に介設され、通信回路の分岐接続部で発生する信号の反射を減衰する機能をコネクタ内に設けたものである。
従来、自動車に配索される電線同士の接続にはコネクタが多く用いられており、特開2006−4852号公報(特許文献1)では、電子部品を内蔵したコネクタが提供されている。
特許文献1で提供されたコネクタ1は、図12に示すように、アッパーケース2とロアケース3からなるハウジング4内に複数の電子部品5を実装したプリント基板6を収容して、該プリント基板6に接続した端子7を外部電線(図示せず)の端末の端子と接続している。
特許文献1で提供されているコネクタ1は電子部品5を実装したプリント基板6を内蔵しているため、コネクタに様々な機能を持たせることができ、通信回路の分岐点に抵抗器やコイルの電子部品を実装すると、分岐点における信号の反射を減衰することができる。
しかしながら、電子部品5を実装したプリント基板6をコネクタハウジング内に収容したコネクタ1とする場合、その製造工程において煩雑な実装工程が必要となると共に、多数の部品が必要となるためコスト高になり、かつ、コネクタが大型化する問題がある。
特開2006−4852号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、分岐コネクタにおいて、抵抗を介在させて分岐接続する場合において、抵抗を実装しているプリント基板を不要として、部品点数を削減してコストの低下および分岐コネクタの小型化を図ることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、
幹線から支線を分岐接続する位置に設ける分岐コネクタにおいて、
コネクタハウジング内に導電性金属板を打抜加工したバスバーを収容しており、
前記バスバーは、長尺なジョイント部と、該ジョイント部の一側縁から長さ方向に間隔をあけて突出させた幹線接続用端子部と複数の支線接続用端子部を備え、
前記幹線接続用端子部は前記ジョイント部から直線的に突出させている一方、
前記支線接続用端子部と前記ジョイント部との間には、連続して形成した細幅長尺部を複数回往復させた抵抗回路を介在させていることを特徴とする分岐コネクタを提供している。
本発明の分岐コネクタ分岐コネクタにおいては、コネクタハウジング内に抵抗を実装したプリント基板を収容して幹線接続回路から分岐する支線接続回路を接続しているのではなく、バスバーに一体的に形成した抵抗回路を幹線接続回路側のバスバーのジョイント部と支線接続用端子部との間に介設している。即ち、バスバーを細幅長尺とすることで、バスバーの一部を所要の抵抗値を有する抵抗材として機能させている。
このように、幹線と接続したバスバーのジョイント部と支線と接続される各支線接続用端子部との分岐部に抵抗回路を介設するために、抵抗を実装した基板は不要となる。よって分岐コネクタを小型化できると共に、低コスト化を図ることができる。また、抵抗を実装した板を用いないため、抵抗を基板に実装する場合に発生する高温化による抵抗への悪影響もない。
さらに、バスバーと、幹線接続用端子部および支線接続用端子部と、抵抗回路とを一体的に設けていることにより、バスバーと別体で抵抗器や端子部を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。さらに、別材の抵抗を介在させずに線接続用端子部および支線接続用端子部とを一体的に連続させているため、電気接触部が存在せず、接触部での接触不良の問題が起きることがなく、電気接続信頼性を向上させることができる。
さらにまた、幹線接続用端子部および支線接続用端子部をバスバーと一体的に設けているため、コネクタハウジングへバスバーを組み付ける時に同時に複数の幹線接続用端子部および支線接続用端子部も一括で組み付けられる。よって、幹線接続用端子部および支線接続用端子部を個別にコネクタハウジングに取り付ける必要がなくなり、組み付けを簡単に行うことができる。
特に、分岐コネクタで接続する幹線と支線とが通信回路用である場合には、前記抵抗回路は、分岐部で生じる信号の反射を早期に減衰させるフィルタ回路として作用させることができる。よって、フィルタ回路を形成するために別材の抵抗器を介設する必要はない。
前記高抵抗材のバスバーを用いた場合には、前記抵抗回路以外のジョイント部、幹線接続用端子部および支線接続用端子部の表面を導電性メッキで被覆して、あるいは導電性金属片をクラッドして、許容電流値を大としていることが好ましい。
即ち、バスバーとして高抵抗材を用いた場合、幹線接続用端子部、ジョイント部、および支線接続用端子部を流れる電流が所要値に達しない場合がある。また、幹線接続用端子部と連続したジョイント部には長さ方向に間隔をあけて支線接続用端子部を設け、その間に夫々抵抗回路を介設しているため、ジョイント部が高抵抗材であると、各抵抗回路の抵抗値に幹線接続用端子部から各抵抗回路のジョイント部に達する長さ分の抵抗値が加わるため、抵抗回路の抵抗値が相違することとなる。よって、抵抗回路をフィルタ回路として機能させる場合にはフィルタ特性にバラツキが生じることとなる。
そのため、本発明では、前記のように、抵抗回路以外の部位を導電性メッキで被覆し、あるいは導電率の高い金属材をクラッドしている。このように導電率の高いメッキ層あるいはクラッド層を設けると、電流は電気抵抗率の低いメッキ層あるいはクラッド層に流れやすくなるため、高抵抗材の影響を低減でき、各抵抗回路のみがフィルタ特性に影響を与えることになり、フィルタ特性のばらつきを防止することができる。
前記メッキ材、クラッド材としてはスズ、ニッケル、銅等の導電性に優れた金属が用いられる。
前記細幅長尺部を複数回往復させて設けた抵抗回路を連結部を介して複数個設け、前記連結部で折り返し、絶縁材を介して積層してもよい。
前記連結部を細幅長尺部の一部をヒンジ状として連続させておき、該連結部を折り曲げて抵抗回路を絶縁材を介して重ね合わせて積層している。
このように、抵抗回路を複数設けて連結部を介して折り返して積層することで、抵抗回路の長さを大して抵抗値を増大することができる。その結果、バスバー自体の電気抵抗値を低下させる必要はなく、かつ、折り返して積層することで、バスバーを収容するコネクタハウジングも小型化することができる。
前記連結部を1カ所設けることで二つ折して用いても良いし、連結部を2カ所設けて3つ折りして用いてもよい。
前記折り返して積層する抵抗回路の間に介在させる前記絶縁材としては、絶縁フィルムを用い、該絶縁フィルムを抵抗回路に被せ、熱プレスしてラミネートしておくことが好ましい。
前記幹線及び支線は、自動車内に配索する通信線の場合に、本発明の分岐コネクタは特に好適に用いられる。
即ち、車載用のLANに介設され、通信回路の幹線と支線との分岐コネクタとした場合、幹線接続用端子部と接続されたバスバーのジョイント部と、支線接続用端子部と分岐部分に設けた前記抵抗回路がフィルタ回路として機能するため、該フィルタ回路を分岐部で生じる信号の反射を早期に減衰させることができる。
前記バスバーは電気抵抗率が4.25×10−2μΩm以上の高抵抗材料から形成し、
前記細幅長尺部の幅は0.1〜0.3mmとし、
前記抵抗回路部の抵抗値は、使用する通信回路のバスのインピーダンス(Z)の6%〜50%としていることが好ましい。
具体的には、体積抵抗率の高い高抵抗材であるニッケルークロム鋼からなるバスバーが好適に用いられる。バスバーの電気抵抗率は4.25×10−2μΩm〜200×10−2μΩmが好ましく、100×10−2μΩm〜200×10−2μΩmがより好ましい。
前記細幅長尺部の幅を0.1mm以上としているのは、0.1mm未満では加工が困難となると共に組みつけ時に変形しやすいことに因る一方、0.3mmを越えると所要の抵抗値を付与するためにより長尺化を図る必要があり、抵抗回路部分が大型化するためである。
また、前記6%以上であれば、抵抗材をフィルタ回路として機能させて、通信回路の分岐部における信号の反射を減衰させることができる。一方、50%を越えると受信側の電圧低下を招き通信エラーとなる。
前記通信線が、差動伝送線路を構成するツイストペア電線あるいはシールドツイストペア電線等のペア電線からなる場合、
前記コネクタハウジングは前記バスバーの収容部を上下2段で備えていると共に対向側に前記幹線および支線端末に接続したコネクタが嵌合されるコネクタ嵌合部を備え、
前記幹線側の前記ペア電線の第1通信線と第2通信線の各端末に接続した端子は前記バスバーの幹線接続用端子部と接続し、支線側の前記ペア電線の端子は前記支線接続用の端子部と接続し、該支線側では前記抵抗回路を介して前記ジョイント部と接続していることが好ましい。
前述したように、本発明の分岐コネクタによれば、幹線と接続するジョイント部と各支線接続用端子部との間に抵抗回路を介在させた形状にバスバーを形成しているため、抵抗を実装した基板をコネクタハウジング内に収容する必要がなく、分岐コネクタを小型化できると共に低コスト化を図ることができる。
また、通信回路の幹線から支線の接続分岐位置に抵抗からなるフィルタ回路を容易に設けることができ、該フィルタ回路により分岐部で生じる信号の反射を早期に減衰させることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4は本発明の第1実施形態を示し、分岐コネクタ10は、CAN通信(差動伝送方式)を行う車載LAN100において、幹線101から複数本の支線102が分岐する分岐部103を形成するものである。
前記分岐コネクタ10は、図2に示すように、コネクタハウジング11と、コネクタハウジング11の一側部に収容するバスバー12と、該バスバー12の収容部を閉鎖するカバー13とを備えている。コネクタハウジング11の他側部には幹線側ツイストペア電線30および支線側ツイストペア電線40と接続しているコネクタ20が挿入され、嵌合係止される。
図3は支線側ツイストペア電線40と接続しているコネクタ20を収容した状態の分岐コネクタ10の断面図である。コネクタハウジング11は、一側にバスバー収容部14(14A、14B)を上下2段で備えていると共に、対向側に相手側のコネクタ嵌合部15を備え、バスバー収容部側の開口16をカバー13で閉鎖している。
前記上下2段のバスバー収容部14(14A、14B)は、図2の左右方向Xに長い矩形状の空洞部で、他側のコネクタ嵌合部15との間には仕切壁17が介在している。該仕切壁17には端子貫通穴17aを設け、後述するコネクタ20の端子貫通穴20aと連通させ、バスバー12の幹線接続用端子部12bおよび支線接続用端子部12cを挿通させている。また、該仕切壁17には端子部の挿通方向に穿設している凹部を設け、バスバー12の圧入部12gを凹部17bに圧入させ、バスバーをコネクタハウジング11に固定している。
前記各バスバー収容部14A、14Bの左右両側壁の内面には、図2に示すように、バスバー保持用の側面凹部14aを設け、バスバー収容部側の開口16から図4に示すバスバー12の両側端12h、12hを側面凹部14aに嵌合して挿入し、各バスバー収容部14A、14Bに左右方向Xに横断させてバスバー12を収容している。
コネクタハウジング11の上下外壁にはカバー13の係止孔13aと係止する係止部11aを設けていると共に、コネクタハウジング11の上下内壁には、コネクタの係止突起20bと係止する係止突起11bを設けている。
前記バスバー12は電気抵抗率が高い金属板を打抜加工して形成しており、図4に示すように、X方向に長尺なジョイント部12aと、該ジョイント部12aの一側部からは直線状に突出させた幹線接続用端子部12bを設けている。また、ジョイント部12aには長さ方向に間隔をあけて支線接続用端子部12cを後述する抵抗回路12dを介して突設している。
前記バスバー12は電気抵抗率が(108±6)×10−2μΩ・mmの高抵抗材料のニッケルークロム鋼から形成し、厚さを約0.2mmとしている。
前記ジョイント部12aと支線接続用端子部12cとの間に連続させて介在する抵抗回路部12dは、図4に示すように、細幅長尺部12eからなり、一端をジョイント部12aと連続させていると共に、他端を支線接続用端子部12cと連続させた細幅長尺部12eを複数回数往復させるように屈曲している。
詳細には、細幅長尺部12eは、X方向に延在するジョイント部12aから直交方向のY方向に突出させた後に屈曲部12kで折り返して往復させ、本実施形態では10往復させた後に、最後のY方向への突出部をX方向へ屈折させた基部12jを設け、該基部12jから支線接続用端子部12cを突出させている。
前記細幅長尺部12eをバスバー収容部14内で往復させて形成した各抵抗回路12dは、図4に示すように、隣接する支線接続用端子部12cとの間にY方向およびX方向に延在する矩形状の平面部内で複数回往復する形状とし、ジョイント部12aから各支線接続用端子部12cの先端までの長さLをジョイント部12aから幹線接続用端子部12bの先端までの長さLと同一としている。
本実施形態では、細幅長尺部12eの幅は0.2mm、長さは400mmとし、抵抗回路12d全体での抵抗値は10.8Ωとしている。
前記支線接続用端子部12cを突設している基部12jからは、支線接続用端子部12cの突出方向と同じ方向に、コネクタハウジング11の凹部17bに圧入する圧入部12gを突設している。支線接続用端子部12cは、基部12jから突出させた細長の長方形部分を左右方向Xに曲げ加工し、ピン状の雄タブ形状に形成している。
前記幹線接続用端子部12bは、支線接続用端子部12cとフィルタ回路部12dの部分の形状を相違させており、支線接続用端子部12cのフィルタ回路部12dを直線状の直線部12fとしている。幹線接続用端子部12bの先端は、フィルタ回路部12dを介在させた支線接続用端子部12cの先端とジョイント部12aから同一寸法Lに設定している。
前記バスバー12はバスバー収容部14内に収容する部分、即ち、図4中で斜線で示す領域内の抵抗回路12d、ジョイント部12aおよび幹線接続用の直線部12fには、絶縁フィルム18を上下から貼付け、該絶縁フィルム18を溶融してラミネートしている。抵抗回路12dでは、溶融した絶縁フィルム18が隣接する細幅長尺部12e間に流れ込み、細幅長尺部12e間を絶縁している。
コネクタハウジング11には、バスバー収容部14とは反対側にはコネクタ嵌合部15を設けている。このコネクタ嵌合部15は、図2に示す複数個(本実施形態では8個)のコネクタ20を並列状態で嵌合する構成としており、これらの各コネクタ20を差動伝送線路を構成する幹線側ツイストペア電線30および支線側ツイストペア電線40に接続している。
各コネクタ20は、図3に示すように、上下各1個の端子収容室21(21A、21B)を設け、上段の端子収容室21Aには、支線側ツイストペア電線40の第1通信線40A(CAN_H)の端末に接続したメス端子41Aを挿入係止している一方、下段の端子収容室21Bには、ツイストペア電線40の第2通信線40B(CAN_L)の端末に接続したメス端子41Bを挿入係止している。
前記幹線側および支線側ツイストペア電線30、40の第1通信線30A、40Aと第2通信線30B、40Bの各端末に接続したメス端子31(31A、31B)、41(41A、41B)はバスバー12の幹線接続用端子部12bおよび支線接続用端子部12cと接続し、支線側ツイストペア電線40のメス端41A、41Bは抵抗回路12dを介してジョイント部12aと接続している。
次に、分岐コネクタ10の組立方法および分岐コネクタ10による通信回路の分岐部の形成方法について説明する。
まず、バスバーを打ち抜き加工する。その際、抵抗回路12dの細幅長尺部12eの折曲部12kと該折曲部12kに対向する基部12jおよびジョイント部12aの間には、打ち抜き加工の際に抵抗回路12dを支持している細い棒状のタイバー部(図示せず)が残っている。該タイバー部をカットし、抵抗回路12dを有するバスバー12の形状を完成させる。
ついで、抵抗回路部12dおよびジョイント部12aに絶縁フィルム18を貼付け、バスバー12を熱プレスすることにより、該絶縁フィルム18を溶融させて固着させる。
この状態で、バスバー12を上下のバスバー収容部14A、14Bにバスバー収容部側開口16より挿入して組み付ける。その際、バスバー12の両側端12h、12hを側面凹部14aに挿入すると共に、バスバー12の圧入部12gを凹部17bに圧入させ、バスバー12の支線接続用端子部12cおよび幹線接続用端子部12bを夫々仕切壁17に設けた端子貫通穴17aに貫通させて、コネクタ嵌合部15に突出させる。この状態で、バスバー収容部14A、14Bのバスバー側開口16にカバー13を被せてロック結合する。
ついで、前記のように組み立てた分岐コネクタ10のコネクタ嵌合部15に、ツイストペア電線30、40の端末に接続された複数のコネクタ20を挿入し、コネクタ嵌合部15に突出しているバスバー12の支線接続用端子部12cおよび幹線接続用端子部12bを、コネクタ20の端子貫通穴20aに挿通させる。そして、幹線側のツイストペア電線の第1通信線30Aと第2通信線30Bの端末に接続したメス端子31A、31Bが、上下の幹線接続用端子部12bと嵌合接続すると共に、支線側のツイストペア電線の第1通信線40Aと第2通信線40Bの端末に接続したメス端子41A、41Bは上下の支線接続用端子部12cと嵌合接続している。
前記構成によれば、抵抗回路12dを、幹線側のジョイント部12aと支線接続用端子部12cの各分岐接続位置に発生する信号の反射を減衰させるフィルタ回路として機能させることができる。このように、通信回路上にフィルタ回路を容易に形成することができる。
また、細幅長尺部12eを設けて抵抗回路12dとすることで、バスバー12のジョイント部12aと支線接続用端子部12cとの間に抵抗回路12dを介在させて電気接続することができる。
さらに、バスバー12と、幹線接続用端子部12bおよび支線接続用端子部12cと、フィルタ回路として機能する抵抗回路12dとを一体的に設けていることにより、バスバー12と別体で端子部および抵抗を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。さらに、バスバー12と抵抗回路12dあるいは抵抗回路12dと幹線接続用端子部12bおよび支線接続用端子部12cをバスバーを打ち抜いて形成しているため、電気接続させる接触部分が存在しないため、接触部での接触不良の問題が起きることがなく、電気接続信頼性を向上させることができる。
このように信号回路において信号の反射を減衰させる抵抗を、プリント基板に実装した抵抗ではなく、カバー13と一体に設けていることで、コネクタハウジング11内に抵抗を実装したプリント基板を収容する必要がなく、分岐コネクタ10を小型化できると共に低コスト化を図ることができる。
なお、本実施形態では、分岐コネクタ10に差動伝送線路を構成するペア電線30、40を接続しているため、コネクタハウジング11内にバスバー12を2段で配置しているが、ペア電線以外の電線を接続する場合には、コネクタハウジング11に1段あるいは3段以上でバスバー12を配置してもよい。
さらに、分岐コネクタ10に接続するペア電線はペア電線に限らず、シールドツイストペア電線等であってもよい。
図6乃至図9に、本発明の分岐コネクタの第2実施形態を示す。
本実施形態の分岐コネクタ50は、図6(A)(B)に示すように、バスバー12の抵抗回路12dを3個連続して設け、バスバー12の抵抗回路12dを折り返して積層してバスバー12を形成している構成を第1実施形態と相違させている。
本実施形態のバスバー12は、図9に示すバスバー12を折り曲げており、幹線接続用端子部12bおよび支線接続用端子部12cとジョイント部12aの間には、3つの抵抗回路12d−1〜12d−3を介在させ、該3つの抵抗回路12d−1〜12d−3は連結部12iを介して連続して設けている。
前記バスバー12は、図5および図6に示すように、連結部12iで折り曲げており、該抵抗回路12d−3上に抵抗回路12d−2をラミネートした絶縁フィルム18を介して積層すると共に抵抗回路12d−2上にさらに抵抗回路12d−1を絶縁フィルム18を介して積層した構造としている。
本実施形態では、各抵抗回路12d−1〜12d−3の細幅長尺部12eの幅は0.2mm、長さは30mmとし、抵抗回路12d−1〜12d−3全体での抵抗値は10.8Ωとしている。
前記のように、3つの抵抗回路12d−1〜12d−3は、ジョイント部12aに一端を連続させている抵抗回路12d−1と抵抗回路12d−1と他端を連続させている抵抗回路12d−2とでは、細幅長尺部12eの往復方向を相違させると共に、抵抗回路12d−2と抵抗回路12d−3でも往復方向を相違させている。
支線側の抵抗回路12dは、タイバー部Tをカットしている一方、幹線側の抵抗回路12d−1〜12d−3は、打ち抜き加工の際に抵抗回路12dを支持しているタイバー部Tを切断せず、タイバー部Tが対向している折曲部12kおよび隣接している折曲部12kを連結していると共に、ジョイント部12aおよび基部12jと折曲部12kとを連結している。
バスバー12は抵抗回路12d以外のジョイント部12a、幹線接続用端子部12bおよび支線接続用端子部12cの表面を導電性メッキMで被覆していると共に、抵抗回路12d、ジョイント部12aには、絶縁フィルム18を上下から貼付けてラミネートしている。
幹線側および支線側のフィルタ回路部12dにおける電流の流れを説明する。
ジョイント部12aから各支線接続用端子部12cに流れる電流は抵抗回路12dを通して流れる。一方、幹線接続用端子部12bから流れてきた電流は、図7(B)に示すように、幹線接続用端子部12bに連続する抵抗回路12dに流れるが、電流は細幅長尺部12eを蛇行して流れず、細幅長尺部12eからタイバー部Tを流れるため、幹線接続用端子部12bからジョイント部12aに直線的に電流が流れる。
なお、幹線側のフィルタ回路部12dの代わりに、第1実施形態と同様の直線部12fを設けてもよい。
次に、分岐コネクタ50の組立方法について説明する。
まず、図7に示すように、バスバーを打ち抜き加工した後、ジョイント部12a、幹線接続用端子部12bおよび支線接続用端子部12cの表面を導電性メッキMで被覆した後、図8に示すように、バスバー12の上下両面に絶縁フィルム18を貼り付け、バスバー12を熱プレスして加熱して絶縁フィルム18を溶融させ、バスバー12にラミネートさせる。抵抗回路12dでは、溶融した絶縁フィルム18が隣接する細幅長尺部12e間に流れ込み、細幅長尺部12e間を絶縁している。
ついで、図9に示すように、支線側の抵抗回路12dのタイバー部Tをカットして除去する。これにより、支線側のジョイント部12aからの電流は細幅長尺部12eのみを通ることになる。
その後、図6(A)(B)に示すように、該抵抗回路12d−1と抵抗回路12d−2との連結部12iを谷折りとし、抵抗回路12d−2と抵抗回路12d−3との連結部12iを山折りとして、抵抗回路12d−1〜12d−3を絶縁フィルム18を介して順に積層してく。この状態で、バスバー12の導通検査を行う。
前記のように積層させたバスバー12を、第1実施形態と同様に、コネクタハウジング11に圧入し、バスバー収容部14A、14Bを閉鎖するようにカバー13を被せ、さらに導通検査を行い、本実施形態の分岐コネクタ10を形成する。
分岐コネクタによる通信回路の分岐部の形成方法は第1実施形態と同様とする。
前記構成とすると、抵抗回路12dを複数設けて連結部12iを介して折り返して積層することで、抵抗回路12d全体の抵抗値を低下させることなくバスバー12全体を小型化することができ、その結果、バスバー12を収容するコネクタハウジング11も小型化することができるため、省スペースを実現することができる。
また、抵抗回路12dの抵抗値を上げたい場合に、抵抗回路12dの連結個数を増やしたり、抵抗回路12d自体の長さを大としても、折り返す回数を増やすことにより、バスバー12全体の長さの増大を抑制することができるため、コネクタハウジング11の大型化を防止することができる。
なお、他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の分岐コネクタにより形成した分岐部を示す概略図である。 第1実施形態の分岐コネクタとコネクタの分解斜視図である。 第1実施形態の分岐コネクタに相手側コネクタを嵌合した状態での断面図である。 (A)はバスバーの平面図であり、(B)は(A)の右側面図である。 第2実施形態の分岐コネクタとコネクタの分解斜視図である。 (A)は第2実施形態のバスバーを示す平面図であり、(B)は(A)の右側面図である。 (A)は第2実施形態の打ち抜き加工したバスバーを示す平面図であり、(B)は(A)の拡大図である。 第2実施形態の絶縁材を貼り付けたバスバーを示す平面図である。 第2実施形態のダイバー部をカットしたバスバーを示す平面図である。 従来例を示す図である。
符号の説明
10 分岐コネクタ
11 コネクタハウジング
12 バスバー
12a ジョイント部
12b 幹線接続用端子部
12c 支線接続用端子部
12d 抵抗回路
12e 細幅長尺部
13 カバー
18 絶縁フィルム
20 コネクタ
30 幹線側ツイストペア線
30A 第1通信線
30B 第2通信線
31A、31B メス端子
40 支線側ツイストペア線
40A 第1通信線
40B 第2通信線
41A、41B メス端子

Claims (6)

  1. 幹線から支線を分岐接続する位置に設ける分岐コネクタにおいて、
    コネクタハウジング内に導電性金属板を打抜加工したバスバーを収容しており、
    前記バスバーは、長尺なジョイント部と、該ジョイント部の一側縁から長さ方向に間隔をあけて突出させた幹線接続用端子部と複数の支線接続用端子部を備え、
    前記幹線接続用端子部は前記ジョイント部から直線的に突出させている一方、
    前記支線接続用端子部と前記ジョイント部との間には、連続して形成した細幅長尺部を複数回往復させた抵抗回路を介在させていることを特徴とする分岐コネクタ。
  2. 前記バスバーは前記抵抗回路以外のジョイント部、幹線接続用端子部および支線接続用端子部の表面を導電性メッキで被覆し、あるいは導電性金属片をクラッドして、許容電流値を大としている請求項1に記載の分岐コネクタ。
  3. 前記細幅長尺部を複数回往復させて設けた抵抗回路を連結部を介して複数個設け、前記連結部で折り返し、絶縁材を介して積層している請求項1または請求項2に記載の分岐コネクタ。
  4. 前記幹線及び支線は、自動車内において配索する通信線からなる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分岐コネクタ。
  5. 前記バスバーは電気抵抗率が4.25×10−2μΩm以上の高抵抗材料から形成し、
    前記細幅長尺部の幅は0.1〜0.3mmとし、
    前記抵抗回路部の抵抗値は、使用する通信回路のバスのインピーダンス(Z)の6%〜50%としている請求項4に記載の分岐コネクタ。
  6. 前記幹線及び支線は、差動伝送線路を構成するツイストペア電線あるいはシールドツイストペア電線等のペア電線からなり通信線からなり、
    前記コネクタハウジングは前記バスバーの収容部を上下2段で備えていると共に対向側に前記幹線および支線端末に接続したコネクタが嵌合されるコネクタ嵌合部を備え、
    前記幹線側の前記ペア電線の第1通信線と第2通信線の各端末に接続した端子は前記バスバーの幹線接続用端子部と接続し、支線側の前記ペア電線の端子は前記支線接続用の端子部と接続し、該支線側ではフィルタ回路として機能させる前記抵抗回路を介して前記ジョイント部と接続している請求項4または請求項5に記載の分岐コネクタ。
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