JP2008094523A - 分離給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】普通紙の分離性を損なうことなく葉書等の厚手で腰の強い用紙の分離ニップ部への繰り込み性を高め、分離給紙を円滑になし得る分離給紙装置を提供することを目的とする。
【解決手段】給紙トレイ21と、該給紙トレイ21の給紙方向先側に設置された給紙ローラ23と、該給紙ローラ23に弾接する分離パッド24とを備えた分離給紙装置26であって、上記分離パッド24の給紙ローラ23とのニップ部nより給紙方向上流側部24Aの表面には、用紙の滑り抵抗の小さなフィルム27を貼着し、且つ分離パッド24の上記ニップ部nより下流側部24Bを、給紙ローラ23の曲率半径Rより小さな曲率半径rで湾曲形成し、給紙ローラ23に対して圧縮変形した状態で弾接させるようにしたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、分離給紙装置に関し、更に詳しくは給紙トレイに載置された用紙を1枚ずつ分離して画像記録部等に給送する為の分離給紙装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、或いはこれらの機能を備えた所謂複合機等の画像形成装置においては、複数枚の記録紙或いは原稿を給紙トレイに載置し、給紙ローラ及びこれに弾接する分離パッドによって1枚ずつ分離して画像記録部或いは画像読取部に給送させる給紙トレイ方式の給紙装置が装備されている。特に、記録紙の給送は、給紙カセットから行う場合の他に、装置の側部に付設された手差トレイからも行なえるよう構成されている場合が多い。手差トレイは、不定形用紙や普通紙以外の用紙に印字記録する場合に多く用いられ、その為、セットされる用紙は、普通紙から葉書等の厚手で腰のある用紙にまで及ぶ。
近時、装置のコンパクト化と省スペース化の為、装置の下部に装備された給紙カセットから記録紙を略垂直に立ち上げるよう繰出し、記録部で記録した後、給紙カセットからの給紙方向と逆向きに排出させるよう構成されている画像形成装置も多く見られる。そして、このような画像形成装置の場合、装置の側部に付設された手差トレイからの用紙は、分離給紙装置で分離された後、急角度で立ち上げられ、上記給紙カセットからの上向き主給送パスに合流して画像記録部に給送される。しかも、手差トレイは、装置の側部に突出するから、水平方向の突出量を出来るだけ小さくする為、装置の側部に傾斜状態で取り付けられる。その為、給紙トレイに載置された用紙は、分離給紙部を境にして屈曲度合いの大きいカールが付与された状態で分離給送されることになる。
上記のように普通紙から葉書等の厚手用紙まで給紙されることがある手差トレイによる給紙装置において、葉書等の厚手用紙を給紙しようとすると、手差トレイにセットされた用紙の先端が、腰の強さが故に、給紙ローラ及び分離部材のニップ部より給紙方向上流側の分離パッド表面に突っかかり、繰り込みが円滑になされない場合がある。その為、分離パッドの上記ニップ部より上流側の表面に、用紙の滑り抵抗の小さな樹脂フィルムを貼着することがなされたりする。また、特許文献1のように、分離パッドの両側に、分離パッドより高いガイド部を、給紙ローラと分離パッドとの分離ポイント(ニップ部)の給紙方向上流側にのみ形成し、葉書等の厚手で腰の強い用紙の繰り込み性を高めた給紙装置が開示されている。更に、特許文献2のように、分離パッドの用紙載置部側に弾性舌片を固着し、この弾性舌片の自由端を給紙ローラの周面に近接させると共に給紙ローラの回転方向に向くようにした分離給紙装置が開示されている。
特開平10−291667号公報 特開2005−154052号公報
而して、上記のように分離パッドのニップ部より上流側の表面に樹脂フィルムを貼着する場合、葉書も含めて用紙の上記ニップ部への繰り込み性は良くなるが、普通紙にとっては繰り込み性の良さが過剰となり、ニップ部での分離性が悪くなることがある。また、特許文献1に開示された給紙装置の場合、分離パッドの両側に位置するガイド部は、分離パッドの上面より高くされ、且つその表面は平坦な低摩擦部材で形成されているから、腰のない普通紙でも分離機能が低下せず、しかも、腰の強い葉書等のニップ部への繰り込み性が良くなるものと解される。
しかし、ガイド部がニップ部の上流側で分離パッドより高くされているから、給紙ローラと分離パッドのニップ部の直前において、用紙に幅方向のストレスが付与された状態となり、葉書等の腰の強い用紙がそのままニップ部に導入されると、給紙ローラに大きな搬送負荷が作用して給紙ジャムの原因となることが予想される。特に、上記のように用紙を分離給紙装置で分離した後、急角度で立ち上がる給送パスを経て画像記録部に給送するよう構成された画像形成装置においては、葉書のような腰の強い用紙の場合、給紙ジャムがより発生し易くなることが予想されるところである。
更に、特許文献2の分離給紙装置の場合、弾性舌片のガイド作用により、用紙の先端部を給紙ローラの周面に沿うようにして、ニップ部への誘導を円滑にするものであるが、葉書のような厚手で腰の強い用紙の給紙は想定せず、仮に葉書を給紙させようとした場合は、その腰の強さ故に、弾性舌片のガイド作用が有効に発揮されないことが予想される。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、普通紙の分離性を損なうことなく葉書等の厚手で腰の強い用紙の分離ニップ部への繰り込み性を高め、分離給紙を円滑になし得る分離給紙装置を提供することを目的としている。
本発明の分離給紙装置は、給紙トレイと、該給紙トレイの給紙方向先側に設置された給紙ローラと、該給紙ローラに弾接する分離パッドとを備えた分離給紙装置であって、上記分離パッドの給紙ローラとのニップ部より給紙方向上流側部の表面には、用紙の滑り抵抗の小さなフィルムを貼着し、且つ分離パッドの上記ニップ部より下流側部を、給紙ローラの曲率半径より小さな曲率半径で湾曲形成し、給紙ローラに対して圧縮変形した状態で弾接させるようにしたことを特徴とする。
本発明において、前記フィルムを貼着する位置は、給紙トレイに載置される用紙が葉書等の厚手で腰のある用紙である場合に、該用紙の繰り込み時にその先端部が最初に当たる位置を含むことが望ましい。また、前記給紙トレイからの用紙が、給紙ローラ及び分離パッドによって急角度で上向きに分離繰出されるよう構成されているものとすることができる。
本発明の分離給紙装置においては、分離パッドの給紙ローラとのニップ部より給紙方向上流側部の表面に、用紙の滑り抵抗の小さなフィルムが貼着されているから、給紙トレイにセットされた葉書は、その先端がこのフィルムによって給紙ローラと分離部材とのニップ部に円滑に導入される。また、このニップ部の直前において葉書にその幅方向のストレスが付与されないから、その後の分離給紙性が損なわれることがない。更に、普通紙を給紙する場合には、この繰り込み性の良さは過剰となるが、分離パッドの上記ニップ部より下流側部を、給紙ローラの曲率半径より小さな曲率半径で湾曲形成し、給紙ローラに対して圧縮変形した状態で弾接させるようにしているから、繰り込み性の良さからニップ部に複数枚の用紙が進入しても、分離パッドの圧縮変形した部位でその分離が的確になされ、給紙ローラ及び分離パッドによる普通紙の分離性が低下することがない。
上記用紙の滑り抵抗の小さなフィルムとしては、PETフィルム、高分子ポリエチレンフィルム、テフロン(登録商標)フィルム、ニューライト(登録商標)フィルム等の樹脂フィルムが望ましく用いられる。このような樹脂フィルムは市場入手性が良く、従って、ユーザー等の要望によりメンテナンスサービスの範疇で既存装置への対応等が簡易になされる。
また、フィルムを貼着する位置を、給紙トレイに載置される用紙が葉書等の厚手で腰のある用紙である場合に、該用紙の繰り込み時にその先端部が最初に当たる位置を含むこととすれば、給紙トレイに載置された用紙の繰り込み時に、その先端部がフィルムに当たり、葉書等のニップ部への繰り込み性が確実に向上する。そして、前記給紙トレイからの用紙が、給紙ローラ及び分離パッドによって急角度で上向きに分離繰出されるよう構成されている場合でも、葉書のような厚手で腰の強い用紙の給送が円滑になされる。従って、前記のように画像形成装置等のコンパクト化や省スペース化のニーズに十分に応えることができる。
以下に本発明の最良の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る分離給紙装置が採用された画像形成装置の概略的縦断面図、図2は同分離給紙装置の斜視図、図3は図2におけるX−X線矢視断面図、図4は図3の要部の拡大図である。
図1の画像形成装置Aは、電子写真方式の記録部を備えたプリンタを例に採って示しているが、これに限らず、画像読取装置を備えた複写機、ファクシミリ装置或いはこれらの機能を兼ね備えた所謂複合機等であっても良い。図において、画像形成装置Aの装置本体1は、記録紙(用紙)の給紙部2と、電子写真方式の画像記録部3と、印字後の記録紙の排出部4とが、この順序で高さ方向に層積されて構成されている。記録紙の給紙部2は、多数枚の記録紙を堆積収納し得る抜差し可能な給紙カセット2aと、該給紙カセット2aの給紙方向前端部に設置された分離給紙ローラ2bと、該分離給紙ローラ2bの周面に弾接する分離パッド2cとよりなる。
尚、給紙カセット2aの下に、更に同様のカセットを段積みして多段カセットとしたり、オプションカセット(不図示)を設置するようになすことも可能である。また、給紙カセット2aでの分離給紙方式は、分離パッド方式に限らず、リタードローラ方式も採用される。
画像記録部3は、感光体ドラム5の周囲に、コロナ帯電方式の帯電器6、LED等からなる露光器7、現像器8、転写ローラ(転写器)9及び転写残トナーのクリーニング装置10をこの順序で配したプロセス部と、その下流側の定着器11とより構成される。これらプロセス部は、露光器7及び転写ローラ9を除き、感光体ドラム5、帯電器6及び残留トナー除去装置10を一括したドラムユニット50と、現像器ハウジング81、攪拌搬送スクリュー82,83、供給パドル84及び現像ローラ85等を一括した現像器ユニット80とよりなるプロセスユニットとされ、ドラムユニット50及び現像器ユニット80は、装置本体1に対してその前面側より、個々に或いは両者を何等かの結合手段で結合した状態で着脱可能に装着される。また、露光器7及び転写ローラ9を除く全てのプロセス部を一括してプロセスユニットとすることも可能である。これらプロセスユニットは、消耗品として適宜新品に交換される。ここで、装置本体1の前面側とは、図1における紙面手前側を言い、給紙カセット2aも装置本体1に対して前面側より抜差し可能とされている。
上記現像器ユニット80から離間した位置には、トナー供給ホッパー12及びバッファタンク13が設置され、現像器ハウジング81に付設された磁気センサ86により現像器ハウジング81内のトナー濃度が低下したことが検出されると、バッファタンク13よりスクリューコンベア(パイプスクリュー)14を介してトナーが現像器ハウジング81内に補給される。トナー供給ホッパー12内には、アジテータ12a及びバッファタンク13へのトナー給送用スクリュー12bが配設されている。上記トナー供給ホッパー12は、廃トナーホッパー15と一体とされ、装置本体1に対して着脱自在なトナーカートリッジ16として構成されている。廃トナーホッパー15には、前記クリーニング装置10で除去回収された廃トナーを逐次搬送投入するためのスクリューコンベア17が接続されている。
定着器11の下流側には、切替ゲート4a、排出ローラ対4b及び排出トレイ4cが連設され、これらによって排出部4が構成される。上記プロセス部の上流側近傍には、レジストローラ対18が配設され、上記給紙カセット2aから、分離給紙ローラ2b及び分離パッド2cの作用により1枚ずつ分離繰出された記録紙(用紙)は、該レジストローラ対18によりレジストされて、前記感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部に導入される。感光体ドラム5は、図1の矢示方向に回転しながら、その表面に形成されたトナー画像を、転写ローラ9との対合部に導入された記録紙に転写する。上記レジストローラ対18は、感光体ドラム5の表面のトナー画像に同期して記録紙がこの対合部に導入されるようレジスト制御されて回転駆動される。
感光体ドラム5の表面に残ったトナー等は、クリーニング装置10で除去・回収される。トナー像が転写された記録紙は、定着器11に導入され、永久画像として定着された後、切替ゲート4aを押し上げ、排出ローラ対4bを経て排出トレイ4c上に排出される。この一連の記録紙の給送は、給紙カセット2aからの繰出し直後に略垂直(鉛直)に立ち上がり、排出ローラ対4bでは給紙カセット2aからの繰出し方向とは略180度の方向にUターンするような主給送パスPに沿ってなされる。このようなレイアウト構成により、装置全体のコンパクト化が図られる。
図例の画像形成装置Aは、両面記録機能を備えており、上記主給送パスPの切替ゲート4aの取付け位置から、前記レジストローラ対18の上流側で上記主給送パスPに循環合流する反転給送パスP1が形成されている。前記排出ローラ対4bは、正逆転可能とされ、また、反転給送パスP1には搬送ローラ対19、20が配設されており、両面記録する場合は、上記のように片面記録がされた記録紙が主給送パスPに沿って搬送され、記録紙の後端が排出ローラ対4bに至ると、該排出ローラ対4bは一旦停止して記録紙の後端をニップする。次いで、排出ローラ対4bが逆転し、記録紙はその後端より搬送ローラ対19、20によって反転給送パスP1を搬送され、主給送パスPに合流し、レジストローラ対18に至る。該レジストローラ対18によってレジストされて、再度感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部に導入されてその裏面の記録がなされる。両面記録された記録紙は、その後、上記同様主給送パスPに沿って排出トレイ4c上に排出される。
図例の画像形成装置Aは、本発明の分離給紙装置に係る記録紙の手差機能を更に備えている。装置本体1の側部には上下に開閉可能で3段スライド伸縮可能な手差給紙トレイ21が付設されている。該手差給紙トレイ21は、使用しない時は、図1の2点鎖線のように収縮された状態で閉止され、使用時には、把手21aをして開け、給紙の為に載置される記録紙のサイズに応じて適宜その伸張がなされる。該手差給紙トレイ21の前端部には、載置される記録紙の先側部分を上向き付勢するフラッパー22と、このフラッパー22の前端部に近接して配置される手差給紙ローラ23と、この手差給紙ローラ23に弾接状態で配設されるゴム等の弾性体からなる分離パッド24と、手差給紙ローラ23及び分離パッド24の両側幅方向(給紙方向に直交する方向)に形成された給紙ガイド部25(図2〜図4参照)とが配設され、これらにより手差分離給紙装置26が構成される。この手差分離給紙装置26の給紙方向下流側には主給送パスPに合流する手差給送パスP2が連設されている。分離パッド24は、圧縮コイルばね24bによって上向付勢されたパッド支持台24aに支持され、手差給紙ローラ23の周面に弾接されている。
手差給紙トレイ21は、装置本体1の設置スペースをできるだけ小さくする為、開位置が図1に示すように装置本体1の側部に対して傾斜した状態とされる。また、給紙ガイド部25も、装置本体1の幅寸法をできるだけ小さくする為、手差給紙ローラ23及び分離パッド24で分離給紙された記録紙を急角度で上向きにガイドし、手差給送パスP2から主給送パスPに合流し得るような昇り勾配の湾曲形状とされている。手差給紙トレイ21の前端部に沿って設置されるフラッパー22は、ヒンジピン22aを支点として上下揺動可能とされ、圧縮スプリング22bにより常時上向きに弾力付勢されている。
フラッパー22の前端部両端にはカムフォロア22c,22cが形設され、このカムフォロア22c,22cは、手差給紙ローラ23の駆動軸23aに固設されたカム23b,23bの作用を受け、手差給紙ローラ23の回転に連動してフラッパー22を上下揺動させるよう機能する。即ち、手差給紙ローラ23の駆動軸23aが回転すると、カム23b,23bがカムフォロア22c,22cに作用して、フラッパー22を圧縮スプリング22bの弾力に抗して押し下げる。また、上記回転に伴い、カム23b,23bがカムフォロア22c,22cの作用域から外れると(図3の2点鎖線参照)、フラッパー22は圧縮スプリング22bの弾力によってその先側が押上げられ、手差給紙トレイ21上に載置された記録紙の先端側部分が手差給紙ローラ23の周面に押し付けられる。図3の実線位置は、カム23b,23bがカムフォロア22c,22cに作用した状態で駆動軸23aが停止している(待機状態)ことを示し、この待機状態でオペレータによる手差給紙トレイ21上への記録紙の載置セットが可能とされる。手差給紙トレイ21の先側部分には、記録紙の幅寄せガイド21b,21bが接近・離反可能に設けられ、手差給紙トレイ21にセットされた記録紙をセンター合わせで幅寄せが可能とされている。
分離パッド24はゴム等の成型体からなり、手差給紙ローラ23とのニップ部nより給紙方向上流側部24Aでは、その曲率半径が手差給紙ローラ23の曲率半径Rより大とされ、また、ニップ部nより給紙方向下流側部24Bでは、その曲率半径rが手差給紙ローラ23の曲率半径Rより小となるようよう湾曲形成されている。手差給紙ローラ23と分離パッド24との組付状態では、分離パッド24の上記上流側部24Aと手差給紙ローラ23の周面との間に給紙トレイ21からの記録紙Sの繰り込み空間sが形成され、一方下流側部24Bは、手差給紙ローラ23の周面に対して、図4の2点鎖線位置の状態から実線位置のように圧縮変形した状態で弾接されている。そして、手差給紙ローラ23及び分離パッド24における給紙パスは、繰り込まれた用紙が急角度で上向きに分離繰出されるよう構成される。上流側部24Aにおける上記ニップ部nより上流側に少し離れた位置から上記繰り込み空間sに面する部分には、記録紙の滑り抵抗の小さなフィルムとしての樹脂フィルム27が貼着されている。この樹脂フィルム27の貼着位置は、給紙トレイ21に載置される用紙が厚手で腰のある葉書Lである場合に、該葉書Lの繰り込み時にその先端部L1が最初に当たる位置pを含みその上流側のパッド支持台24aのフラッパー22に面する側に亘る位置とされる。
上記手差分離給紙装置26を用いて画像記録部3に記録紙を給紙する要領について説明する。葉書Lを給紙する場合、上記把手21aをして手差給紙トレイ21を開け、その上に葉書Lをセットし、幅寄せガイド21b,21bでセンター合わせを行う。この場合、手差給紙トレイ21は伸張させないで使用される。適宜スタート操作により、駆動軸23aが回転すると、上述の通り、カム23b,23bがカムフォロア22c,22cの作用域から外れ、フラッパー22が圧縮スプリング22bの弾力によってその先側が押上げられ、手差給紙トレイ21上の葉書Lの先端側部分が手差給紙ローラ23の周面に押し付けられる。そして、駆動軸23aの回転に伴う手差給紙ローラ23の回転により葉書Lの先端部L1が手差給紙ローラ23と分離パッド24のニップ部nに繰り込まれる。この時、層積された葉書間の静電気的な吸着や湿気等により複数枚が重なってニップ部nに進入しようとすると、手差給紙ローラ23の表面及び記録紙(葉書L)間の摩擦係数μ1、記録紙(葉書L)間の摩擦係数μ2、記録紙(葉書L)及び分離パッド24間の摩擦係数μ3の大小関係(μ1>μ3>μ2)により、下層の葉書Lの進入が阻止され、最上層の葉書Lのみが分離されて手差給送パスP2に給送される。
また、上記ニップ部への繰り込みの際、葉書Lの先端部L1は分離パッド24の上記上流側部24Aの表面を摺接するが、この摺接部分に相当する部分には上記位置pを含んで用紙の滑り抵抗の小さな樹脂フィルム27が貼着されているので、葉書Lのように厚手で腰が強いことによる分離パッド24の表面上での突っかかりがこの滑りの良さでカバーされ、ニップ部nへの繰り込みがスムースになされる。特に、図例のように、手差給紙ローラ23及び分離パッド24によって急角度で上向きに分離繰出され、給紙ガイド部25によって手差給送パスP2に向けガイドするよう構成されている場合でも、このような繰り込み性の良さにより、ジャム等を起こすことなく給送される。手差給送パスP2を給送される葉書Lは、主給送パスPに合流し、レジストローラ対18によってレジストされて、感光体ドラム5と転写ローラ9との対合部に導入され且つ定着器11で定着されて画像記録がなされる。画像記録が完了した葉書Lは、排出ローラ対4bによって排出トレイ4c上に排出される。
普通紙を給紙する場合、手差給紙トレイ21をその用紙サイズに合わせて適宜伸張させ、その上に普通紙をセットし、上記同様幅寄せガイド21b,21bでセンター合わせを行う。その後の適宜スタート操作により、上記同様フラッパー22が上動し、最上層紙より1枚ずつ分離されて手差給送パスP2に給送される。この時、上流側部24Aには上記樹脂フィルム27が貼着されているので、上記同様普通紙の繰り込みが円滑になされる。この繰り込み性の良さは、寧ろ普通紙にとっては過剰となる可能性があり、その為ニップ部nには複数枚の普通紙が進入する恐れがあるが、分離パッド24の下流側部24Bは、手差給紙ローラ23の周面に対して圧縮変形した状態で弾接しているから、上記ニップ部nに複数枚の普通紙が進入しようとしても、この弾接作用と上記摩擦係数の大小関係に基づく分離作用とが相乗して、普通紙が重送することなく1枚ずつ的確に分離されて給紙される。このように、上記分離パッド24の上記上流側部24Aに樹脂フィルム27を貼着し、下流側部24Bの曲率半径を小さくして手差給紙ローラ23の周面に対して圧縮変形した状態で弾接させるだけで、葉書Lの繰り込み性と普通紙の分離給紙性能の両立を図ることができる。しかも、既存の画像形成装置にも簡易に対応することができるから、その実用価値は極めて大である。
尚、プロセスユニット50,80及びトナーカートリッジ16を装置本体1の前面側から装着する例について述べたが、左右側面或いは背面側から装着するようにしても良く、これに応じて手差トレイ21を含む手差分離給紙装置26の配設位置も図例とは異なった位置とすることができる。また、本発明の分離給紙装置は、記録紙の手差分離給紙装置26に限らず、例えば、ファクシミリ装置や複写機における自動原稿供給装置(ADF)にも適用することができる。更に、画像記録部3は図例のように電子写真方式に限らず、インクジェット方式や、カラー方式その他の方式の画像記録部であっても良いことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係る分離給紙装置が採用された画像形成装置の概略的縦断面図である。 同分離給紙装置の斜視図である。 図2におけるX−X線矢視断面図である。 図3の要部の拡大図である。
符号の説明
1 装置本体
21 給紙トレイ
23 給紙ローラ
24 分離パッド
24A 分離パッドの上流側部
24B 分離パッドの下流側部
26 分離給紙装置
27 フィルム
L 葉書(用紙)
L1 葉書(用紙)の先端部
n ニップ部
p 葉書(用紙)の先端部が最初に当たる位置
R 給紙ローラの曲率半径
r 分離パッド下流側部の曲率半径

Claims (3)

  1. 給紙トレイと、該給紙トレイの給紙方向先側に設置された給紙ローラと、該給紙ローラに弾接する分離パッドとを備えた分離給紙装置であって、
    上記分離パッドの給紙ローラとのニップ部より給紙方向上流側部の表面には、用紙の滑り抵抗の小さなフィルムを貼着し、且つ分離パッドの上記ニップ部より下流側部を、給紙ローラの曲率半径より小さな曲率半径で湾曲形成し、給紙ローラに対して圧縮変形した状態で弾接させるようにしたことを特徴とする分離給紙装置。
  2. 請求項1に記載の分離給紙装置において、
    前記フィルムを貼着する位置は、給紙トレイに載置される用紙が葉書等の厚手で腰のある用紙である場合に、該用紙の繰り込み時にその先端部が最初に当たる位置を含むことを特徴とする分離給紙装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の分離給紙装置において、
    前記給紙トレイからの用紙が、給紙ローラ及び分離パッドによって急角度で上向きに分離繰出されるよう構成されていることを特徴とする分離給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012106853A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Kyocera Mita Corp シート材給送装置及び画像形成装置
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