JP2008087217A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008087217A
JP2008087217A JP2006267761A JP2006267761A JP2008087217A JP 2008087217 A JP2008087217 A JP 2008087217A JP 2006267761 A JP2006267761 A JP 2006267761A JP 2006267761 A JP2006267761 A JP 2006267761A JP 2008087217 A JP2008087217 A JP 2008087217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
manifold
bubble
recording head
nozzle hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006267761A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichiro Umeda
隆一郎 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2006267761A priority Critical patent/JP2008087217A/ja
Publication of JP2008087217A publication Critical patent/JP2008087217A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】気泡と共に排出するインク量を低減できるインクジェット記録装置を得る。
【解決手段】マニホールドからのインクをノズル孔から吐出する記録ヘッドと、インクタンクからのインクをマニホールドに供給する供給流路とを備える。また、マニホールドの入口よりも上流側に設けられ、マニホールドに侵入する気泡を検出する気泡検出センサを設け、気泡検出センサが気泡を検出してからの記録ヘッドによるインク消費量Cを検出する。インク消費量Cが気泡検出センサによる検出位置からマニホールドの入口までの容積mを超えたときに(S200:YES)、マニホールドからノズル孔までのインク容量に応じたインクをノズル孔から排出させる小パージを実行する(S215)。
【選択図】図5

Description

本発明は、インク滴を吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関する。
従来、構成が比較的簡単で、高速記録、高品質記録が容易な記録装置として、インクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置では、インクカートリッジからチューブ等の供給流路を介して記録ヘッドにインクを供給して、圧電素子等を画像データに基づいて駆動し、記録ヘッドのインクをインク滴としてノズルから用紙等の被記録媒体に吐出して、インクドットのパターンを記録する。
また、供給流路中の気泡により、吐出不良を招く場合があり、特許文献1や特許文献2にあるように、供給流路中の気泡を検出する気泡検出手段を設け、気泡検出手段が気泡を検出したときには、パージ動作やフラッシング動作を行ってインクと共に気泡を排出するようにしている。
特開平3−183562号公報 特開平9−240019号公報
しかしながら、こうした従来の装置では、気泡検出手段により気泡が検出されなくなるまで、インクを排出しているので、無駄に排出するインク量が多くなるという問題があった。
本発明の課題は、気泡と共に排出するインク量を低減できるインクジェット記録装置を提供することにある。
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、少なくとも1つのノズルにインクを供給するマニホールドが設けられ、該マニホールドからのインクを前記ノズルのノズル孔から吐出する記録ヘッドと、インクタンクからのインクを前記マニホールドに供給する供給流路とを備え、前記記録ヘッドが吐出したインクを被記録媒体に付着させることにより記録を行うインクジェット記録装置において、前記マニホールドの入口よりも上流側に設けられ、前記マニホールドに侵入する気泡を検出する前記気泡検出手段と、前記気泡検出手段が前記気泡を検出してからの前記記録ヘッドによるインク消費量を検出するインク消費量検出手段と、前記インク消費量検出手段により検出される前記インク消費量が前記気泡検出手段による検出位置から前記マニホールドの入口までの容積を超えたときに、前記マニホールドから前記ノズル孔までのインク容量に応じたインクを前記ノズル孔から排出させる回復手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置がそれである。
また、前記インク消費量検出手段は、前記記録ヘッドの駆動により、前記ノズル孔から吐出される前記インク量を算出して検出するものでもよい。更に、前記供給流路は、チューブにより形成され、該チューブを前記記録ヘッド側の継手に接続すると共に、前記気泡検出手段は、前記マニホールドの入口と前記継手との間の前記記録ヘッド上に設けられた構成でもよい。前記記録ヘッドは、インク色毎の前記マニホールドと前記ノズル孔とを備え、また、前記気泡検出手段は前記インク色毎に設けられたものでもよい。
更に、前記気泡検出手段が連続して前記気泡を検出したときに、前記回復手段による前記インクの排出にかかわらず、前記ノズル孔から前記供給流路内のインク容積に応じた前記インクを排出させる大排出回復手段を備えたものでもよい。
本発明のインクジェット記録装置は、マニホールドに侵入する気泡を検出し、気泡を検出してからの記録ヘッドのインク消費量を検出して、インク消費量が気泡検出手段の検出位置からマニホールドの入口までの容積を超えたときに、マニホールドからノズル孔までのインク容量に応じたインクを排出するので、気泡と共に排出するインク量を低減できるという効果を奏する。また、マニホールドとインクタンクとの間に、気泡を蓄積するサブタンクを設けなくても、気泡を有効に排出できるようになる。
インク消費量検出手段が、記録ヘッドの駆動に応じてインク量を算出してインク消費量を検出すると、ハード部品を追加することなく、簡便にインク消費量を検出できる。また、気泡検出手段をマニホールドの入口とチューブの継手との間に設けると、マニホールドの入口から遠くない記録ヘッド上に設けることができる。更に、記録ヘッドがインク色毎のマニホールドとノズル孔とを備えたものでは、気泡検出手段をインク色毎に設けることにより、カラー用記録ヘッドでも気泡と共に排出するインク量を低減できる。
気泡検出手段が気泡を連続して検出したときには、供給流路内のインク容積に応じたインクを排出させると、頻繁に気泡と共にインクを排出するのを防止できる。
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成図で、図2は本実施形態の記録ヘッドの概略構成を示す拡大断面図である。
図1、図2に示すように、記録ヘッド1は図示しない記録用紙等の被記録媒体と平行に配置されたノズルプレート2を備えている。ノズルプレート2には下向きに被記録媒体に向かって開口されたノズル孔4が形成されており、ノズル孔4に連通してディセンダ6が設けられている。ディセンダ6に連通してインク室8が設けられており、インク室8は圧電素子10の駆動に応じて、その容積が変化するように構成されている。
圧電素子10への電圧の印加により圧電素子10が駆動されて、インク室8の容積が増大し、絞り流路14を介してインクをインク室8内に吸入する。そして、圧電素子10への電圧の印加を所定のタイミングで停止すると、インク室8が元の容積に戻り、ノズル孔4からインク滴として吐出されるように構成されている。
これが繰り返され、圧電素子10を画像データに基づいて駆動し、インク室8のインクをインク滴としてノズル孔4から被記録媒体に吐出して、インクドットのパターンを記録する。尚、記録ヘッド1は、圧電素子10を用いたものに限らず、発熱素子を用いてインク滴を吐出する構成のものでもよい。
インク室8は絞り流路14を介してマニホールド16に連通されており、マニホールド16はチューブ18を介してインクタンク20に接続されている。絞り流路14は、インク室8の底面に上下方向に開口して接続されており、マニホールド16は絞り流路14よりも下側に配置されている。ノズル孔4、ディセンダ6、インク室8、圧電素子10、絞り流路14により1つのノズルを構成している。
記録ヘッド1は、図示しないキャリッジに搭載されており、キャリッジが往復動されて被記録媒体にインクドットのパターンからなる記録が行われる。インクタンク20は、例えば、キャリッジ外の固定側に配置されており、可撓性を有するチューブ18を介して記録ヘッド1にインクが供給される。
マニホールド16と供給流路28との接続は、図2に示すように、継手22を介して行われ、記録ヘッド1に設けられた継手22にチューブ18が挿入されている。継手22内にはチューブ18に連通する供給孔24が形成され、記録ヘッド1には供給孔24に連通すると共に、マニホールド16の入口16aに接続された供給孔26が形成されている。両供給孔24,26を介して、チューブ18とマニホールド16とが連通されている。このチューブ18、供給孔24,26により供給流路28を形成している。
継手22には、気泡検出センサ30が配置されており、気泡検出センサ30は供給孔24内を通過する気泡aを検出するものである。気泡aの検出は、例えば、供給孔24を挟んで設けた一対の電極間の電気抵抗の変化を測定して検出するもの、あるいは、一対の電極間の静電容量の変化を測定して検出するもの、更には、発光素子からの発光を受光素子により受光して、光の透過、あるいは、光の反射の違いから気泡aを検出するもの等により行えばよい。
気泡検出センサ30は、マニホールド16の入口16aに設けるのがよいが、記録ヘッド1は小型で、入口16aに気泡検出センサ30を設けるスペースがない。そこで、マニホールド16の入口16aよりも上流側の供給流路28に設ける。その際、チューブ18を通る気泡aを検出するように気泡検出センサ30を設けると、気泡検出センサ30の検出位置からマニホールド16の入口16aまでの間にあるインク量が多くなり、好ましくない。また、チューブ18と継手22との接続箇所から気泡aが侵入する場合もあり、チューブ18に気泡検出センサ30を設けたのでは、この気泡aを検出できなくなる。
気泡検出センサ30を設ける位置は、マニホールド16の入口16aよりも上流側で、気泡検出センサ30を設けやすい継手22に設けるとよい。その際にも、気泡検出センサ30を設ける位置は、できるだけマニホールド16の入口16aに近い位置が好ましい。
一方、被記録媒体に記録する記録位置の外側にあるキャリッジのパージ位置には、ノズル孔4に対向して、パージ機構32が設けられている。パージ機構32は、キャップ34を昇降させて、キャップ34によりノズル孔4を覆い、ポンプ36を駆動して、ノズル孔4からインクを吸引する構成のものである。尚、パージ機構32はポンプ36により吸引するものに限らず、インクタンク20に加圧空気を供給等してインクを押し出す構成でもよい。
圧電素子10、気泡検出センサ30、パージ機構32は、制御回路38に接続されており、制御回路38は、インクジェット記録装置の動作内容に関する制御プログラムに従って、インクジェット記録装置を制御するCPU、ROM、RAM等を備えている。
次に、前述した制御回路38で行われる排出制御処理について、図3に示すフローチャートと共に説明する。この図3は本実施形態の制御回路において行われる排出制御処理の一例を示すフローチャートである。
本排出制御処理は、キャリッジを往復動させて被記録媒体に記録を行っている印字中や待機中に、一定時間毎に繰り返し実行され、図3に示すように、気泡が検出されたか否かを判断する(ステップ100。以下S100という。以下同様。)。気泡が検出されたか否かは、気泡検出センサ30により気泡が検出されたか否かにより判断し、気泡が検出さ
れないときには(S100:NO)、本制御処理を一端終了し、一定時間毎に実行を繰り返す。
記録ヘッド1が往復動されると共に、インクタンク20から供給流路28、マニホールド16、絞り流路14を介して、インク室8にインクが供給され、圧電素子10を画像データに応じて駆動して、ノズル孔4からインク滴を吐出し、インク滴を被記録媒体に付着させて被記録媒体への記録が行われる。
インクが消費されるに従って、チューブ18やチューブ18と継手22との接続箇所等から空気が侵入し、あるいは、インクに溶けている空気が成長し、チューブ18内等に気泡aが生じる。そして、インクの消費と共に気泡aがチューブ18内を記録ヘッド1側に移動し、気泡検出センサ30が気泡aを検出すると(s100:YES)、気泡カウンタnに1を加算する(S105)。気泡カウンタnは電源投入時の図示しない初期化処理において、0にリセットされるので、1個目の気泡aが検出された際には、気泡カウンタnは1となる。
そして、気泡カウンタnが1か否かを判断する(S110)。1個目の気泡aが検出された際には、気泡カウンタnは1であると判断し(S110:YES)、1個目の気泡aが検出された後からの第1インク消費量C1 の算出を開始する(S115)。
第1インク消費量C1 の算出は、インク消費量算出処理により、本制御処理とは異なる別のルーチンで一定時間毎の割り込みにより実行される。図4は本実施形態の制御回路において行われるインク消費量算出処理の一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、気泡aが検出された後にインク消費量算出処理が開始され、インク消費量算出処理では、記録ヘッド1により被記録媒体に記録する際に、ノズル孔4から吐出されるインク滴の数を、気泡aが検出された後からの圧電素子10の駆動回数からカウントする(S300)。
記録ヘッド1は、圧電素子10の駆動力を2段階あるいは3段階に切り換えて、1回の駆動で吐出できるインク滴の大きさを変えることができる。例えば、2段階に切り換える場合では、1回のインクの吐出量に大吐出量と小吐出量とがあり、圧電素子10の駆動力の違いをも区別して圧電素子10の駆動回数をカウントする。
そして、大吐出量のカウント数に1回当たりの大吐出量を掛け算すると共に、小吐出量のカウント数に1回当たりの小吐出量を掛け算して、これらを加算することにより、インク消費量Cを算出する(S310)。算出した後、元の処理に戻る。
第1インク消費量C1 の算出を開始した後、S100以下の処理を繰り返し、気泡aが検出されないときには(S100:NO)、本制御処理を一端終了し、一定時間毎に実行を繰り返す。
本制御処理を繰り返し実行している間に、2個目の気泡aを気泡検出センサ30が検出すると、気泡カウンタnに1を加算する(S105)。2個目の気泡aのときには、気泡カウンタnは2となり、気泡カウンタnが1ではないと判断して(S110:NO)、次に、気泡カウンタnが3か否かを判断する(S120)。気泡カウンタnは2であるので、気泡カウンタnは3ではないと判断し(S120:NO)、第2インク消費量C2 の算出を開始する(S125)。
第2インク消費量C2 の算出は、前述したと同様、図4に示すインク消費量算出処理に
より、本制御処理とは異なる別のルーチンで一定時間毎の割り込みにより実行される。また、第2インク消費量C2 の算出は、第1インク消費量C1 の算出のためのインク消費量算出処理とは別ルーチンにより行われる。
第2インク消費量算出処理でも、記録ヘッド1により被記録媒体に記録する際に、圧電素子10の駆動回数をカウントし(S300)、吐出するインク量に応じて、第2インク消費量C2 を算出する(S310)。
第2インク消費量C2 の算出を開始した後、S100以下の処理を繰り返し、気泡aが検出されないときには(S100:NO)、本制御処理を一端終了し、一定時間毎に実行を繰り返す。
図5は本実施形態の制御処理において行われる回復処理の一例を示すフローチャートである。この回復処理は、前述した排出制御処理と共に一定時間毎に繰り返し実行される。
図5に示すように、まず、第1インク消費量C1 が容積mを超えたか否かを判断する(S200)。第1インク消費量C1 は、前述したS115の処理により開始されたインク消費量算出処理の実行により算出され、1個目の気泡aが検出された後からのインク消費量である。気泡aが検出された後も、記録ヘッド1からインク滴が吐出されて被記録媒体に記録が行われ、インクが消費される。よって、マニホールド16に供給流路28を介してインクタンク20からインクが供給され、それに伴って、気泡aは供給流路28内をマニホールド16の入口16aに向かって進む。
容積mは、気泡検出センサ30による検出位置から、マニホールド16の入口16aまでの、供給流路28の容積であり、予め算出されて設定される値である。この容積mのインクが消費されると、気泡検出センサ30の検出位置にあった気泡aがマニホールド16の入口16aに達することになる。この気泡aが入口16aを通過してマニホールド16内に侵入すると、吐出不良の原因となる。
図2では、一つのマニホールド16に、ある1組のノズル孔4、インク室8、絞り流路14、圧電素子10が設けられた状態を示しており、これ以外に、一つのマニホールド16に、多数のノズル孔4、インク室8、絞り流路14、圧電素子10が設けられている。
マニホールド16に連通する絞り流路14の位置がそれぞれ異なり、入口16aを通過してマニホールド16内に気泡aが侵入してしまうと、その気泡aはいずれかの絞り流路14に入り込み、いずれかのノズル孔4で吐出不良を招くむおそれが高い。
第1インク消費量C1 が容積mを超えていないときには(S200:NO)、元の処理に戻り、第1インク消費量C1 が容積mを超えたと判断したときには(S200:YES)、1パスの記録が終了したか否かを判断する(S205)。記録ヘッド1は往復動により被記録媒体に記録を行い、1パスの途中で記録を停止すると、1パスの途中からの記録の再開が難しい。よって、1パスの記録が終了するまで、記録を継続し(S205:NO)、1パスの記録が終了した後(S205:YES)、記録ヘッド1による記録を停止する(S210)。
記録を停止して記録ヘッド1をパージ位置に移動し、小パージを実行する(S215)。小パージでは、パージ機構32を制御して、キャップ34によりノズル孔4を覆い、ポンプ36により記録ヘッド1からインクを吸引して排出する(S215)。
小パージによるインクの排出量は、マニホールド16及び同じマニホールド16に連通
している複数のノズル孔4、インク室8、絞り流路14の合計容積に応じており、合計容積とほぼ同じかそれより少し多い量としている。この合計容積に応じたインクを排出すると、マニホールド16の入口16aに達した気泡aをインクと共に排出できる。尚、本実施形態では、この小パージによるインクの排出量は、約0.03cc程度の少量である。
小パージの実行により、気泡aを排出した後、フラッシングやワイピングによるメンテナンス動作を行なう(S220)。フラッシングは圧電素子10を駆動して、ノズル孔4から少量のインクをキャップ34内に吐出して、図示しないメニスカスの回復等を図る動作である。ワイピングは、図示しないワイパにより、ノズルプレート2を拭き、用紙粉等を除去する動作である。
メンテナンス動作の後、気泡カウンタnから1を減算し(S225)、第1インク消費量C1 を0にクリアしてから(S230)、後述する移行処理をし(S235)、記録ヘッド1による被記録媒体への記録を再開する(S240)。その後、元の処理に戻る。
このように、マニホールド16に侵入する気泡aを検出し(S100)、気泡aを検出してからの記録ヘッド1の第1インク消費量C1 を検出して、第1インク消費量C1 が気泡検出センサ30の検出位置からマニホールド16の入口16aまでの容積mを超えたときに、マニホールド16からノズル孔4までのインク容量に応じたインクを排出するので、気泡aと共に排出するインク量を低減できる。気泡検出センサ30の検出位置からマニホールド16の入口16aまでのインクを記録に有効に使用できる。
また、マニホールド16とインクタンク20との間に、気泡aを蓄積するサブタンク等を設けなくても、気泡aを有効に排出できるようになる。
インク消費量検出処理により、記録ヘッド1の駆動に応じてインク量を算出して第1インク消費量C1 を検出するので、ハード部品を追加することなく、簡便にインク消費量を検出できる。また、気泡検出センサ30をマニホールド16の入口16aとチューブ18の継手22との間に設けているので、マニホールド16の入口16aから遠くない記録ヘッド1上に設けることができ、インク消費量の検出誤差を小さくできる。
記録ヘッド1がインク色毎のマニホールド16とノズル孔4とを備えたものでも、同様に、気泡検出センサ30をインク色毎に設け、それぞれのインク消費量を検出して、インク消費量が容積mを超えたときに小パージを実行することにより、カラー用記録ヘッドでも気泡aと共に排出するインク量を低減できる。
本実施形態では、第1インク消費量C1 の算出処理及び第2インク消費量C2 の算出処理は、それぞれ別々に行われる。第2インク消費量C2 の算出処理に応じた2個目の気泡aの回復処理では、前述したと同様に、容積mを超えたか否かを判断し(S200)、容積mを超えたときには(S200:YES)、1パスの記録終了を待って(S205)、記録を停止する(S210)。
そして、2個目の気泡aに応じた小パージを実行して、マニホールド16及び同じマニホールド16に連通している複数のノズル孔4、インク室8、絞り流路14の合計容積に応じたインクを排出し(S215)、マニホールド16の入口16aに達した気泡aをインクと共に排出する。
続いて、メンテナンス動作を実行してから(S220)、気泡カウンタnから1を減算し(S225)、第2インク消費量C2 を0にクリアして(S230)、移行処理を実行する(S235)。そして、記録ヘッド1による被記録媒体への記録を再開し(S240
)、元の処理に戻る。
このように、1個目の気泡aを検出すると、検出後からの第1インク消費量C1 を算出し、第1インク消費量C1 が容積mを超えたときには、小パージを実行して、マニホールド16内の気泡aをインクと共に排出する。
また、1個目の気泡aを検出した後、1個目の気泡aに応じた小パージを実行する前に、2個目の気泡aを検出すると、その検出後からの第2インク消費量C2 を算出する。記録の進行に伴ってインクが消費され、その間も第1インク消費量C1 と第2インク消費量C2 とを算出する。そして、先に第1インク消費量C1 が容積mを超えるので、1個目の気泡aに応じた小パージを実行する。
小パージを実行した後、そのときから、2個目の気泡aは、1個目の気泡aに代わることになる。よって、S235の移行処理により、第2インク消費量C2 の算出を、第1インク消費量C1 の算出として移行させると共に、その第1インク消費量C1 に1個目の気泡aでの小パージのインク容積を加算して、以後、第1インク消費量C1 の算出として継続する。
そして、1個目の気泡aでの小パージのインク容積を加算した第1インク消費量C1 が容積mを超えたか否かを判断する(S200)。容積mを超えたときには(S200:YES)、2個目の気泡aに応じた小パージを実行する(S215)。1個目の気泡aの小パージにより、インク容積を加算した結果、容積mを超えたときには(S200:YES)、直ちに、2個目の気泡aに応じた小パージを実行する(S215)。
尚、例えば、第1インク消費量C1 の算出処理を実行している間に、1つの記録処理のジョブが終了したときには、そのときの第1インク消費量C1 を記憶し、次の記録が開始されたときには、再び算出を継続する。
一方、1個目の気泡aに応じた小パージを実行する前に、2個目の気泡aを検出し、更に、1個目の気泡aに応じた小パージを実行する前に、3個目の気泡aを検出したときには、図3に示すように、S100〜S120の処理により、気泡カウンタnが3であると判断する(S120:YES)。即ち、気泡検出センサ30の検出位置からマニホールド16の入口16aの間の供給流路28内に3個の気泡aが存在する。本実施形態では、このときには、多くの気泡aが連続して通過すると判断して、前述した回復処理による小パージではパージ動作を頻繁に実行することになると判断する。
そこで、1パスの記録が終了したか否かを判断し(S130)、1パスの記録が終了するのを待って(S130:YES)、記録ヘッド1による記録を停止する(S135)。そして、パージ機構32を制御して、大パージを実行する(S140)。
大パージでは、S215の処理と同様、キャップ34によりノズル孔4を覆い、ポンプ36により記録ヘッド1からインクを吸引して排出する。大パージによるインクの排出量は、気泡検出センサ30の検出位置からマニホールド16の入口16aまでの供給流路28、マニホールド16、同じマニホールド16に連通している複数のノズル孔4、インク室8、絞り流路14の合計容積に応じており、合計容積とほぼ同じかそれより少し多い量としている。この合計容積に応じたインクを排出すると、気泡検出センサ30の検出位置から下流側の気泡aをインクと共にまとめて排出できる。尚、本実施形態では、この大パージによるインクの排出量は、約0.9ccである。
大パージの実行により、気泡aを排出した後、フラッシングやワイピングによるメンテ
ナンス動作を行なう(S145)。その後、気泡検出センサ30の検出位置から下流の気泡aは全ての排出したので、気泡カウンタnを0にクリアし(S150)、第1インク消費量C1 及び第2インク消費量C2 を共に0にクリアしてから(S155)、記録ヘッド1による被記録媒体への記録を再開する(S160)。
本実施形態では、3個の気泡aが連続して通過したときに、大パージを実行するようにしているが、これに限らず、4個あるいはそれ以上の気泡aが連続して通過したときに、大パージを実行するようにしてもよい。その際には、第3インク消費量C3 の算出等、気泡a毎のインク消費量を算出すればよい。
また、本実施形態では、インク消費量を圧電素子10の駆動回数をカウントして算出しているが、これに限らず、インクの流量を流量検出センサ等により検出して、インク消費量を検出してもよく、あるいは、インクタンク20のインクレベルを検出して、インクレベルの低下からインク消費量を検出するようにしてもよい。
尚、本実施形態では、S200〜S215の処理の実行が回復手段として働き、S120、S130〜S145の処理の実行が大排出回復手段として働く。
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
本発明の一実施形態としてのインクジェット記録装置の概略構成図である。 本実施形態の記録ヘッドの概略構成を示す拡大断面図である。 本実施形態の制御回路において行われる排出制御処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の制御回路において行われるインク消費量算出処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の制御処理において行われる回復処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1…記録ヘッド 2…ノズルプレート
4…ノズル孔 8…インク室
10…圧電素子 14…絞り流路
16…マニホールド 16a…入口
18…チューブ 20…インクタンク
22…継手 24,26…供給孔
28…供給流路 30…気泡検出センサ
32…パージ機構 34…キャップ
36…ポンプ 38…制御回路
a…気泡

Claims (5)

  1. 少なくとも1つのノズルにインクを供給するマニホールドが設けられ、該マニホールドからのインクを前記ノズルのノズル孔から吐出する記録ヘッドと、
    インクタンクからのインクを前記マニホールドに供給する供給流路とを備え、
    前記記録ヘッドが吐出したインクを被記録媒体に付着させることにより記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記マニホールドの入口よりも上流側に設けられ、前記マニホールドに侵入する気泡を検出する前記気泡検出手段と、
    前記気泡検出手段が前記気泡を検出してからの前記記録ヘッドによるインク消費量を検出するインク消費量検出手段と、
    前記インク消費量検出手段により検出される前記インク消費量が前記気泡検出手段による検出位置から前記マニホールドの入口までの容積を超えたときに、前記マニホールドから前記ノズル孔までのインク容量に応じたインクを前記ノズル孔から排出させる回復手段と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記インク消費量検出手段は、前記記録ヘッドの駆動により、前記ノズル孔から吐出される前記インク量を算出して検出することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記供給流路は、チューブにより形成され、該チューブを前記記録ヘッド側の継手に接続すると共に、前記気泡検出手段は、前記マニホールドの入口と前記継手との間の前記記録ヘッド上に設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは、インク色毎の前記マニホールドと前記ノズル孔とを備え、また、前記気泡検出手段は前記インク色毎に設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 更に、前記気泡検出手段が連続して前記気泡を検出したときに、前記回復手段による前記インクの排出にかかわらず、前記ノズル孔から前記供給流路内のインク容積に応じた前記インクを排出させる大排出回復手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
JP2006267761A 2006-09-29 2006-09-29 インクジェット記録装置 Pending JP2008087217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006267761A JP2008087217A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006267761A JP2008087217A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008087217A true JP2008087217A (ja) 2008-04-17

Family

ID=39371879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006267761A Pending JP2008087217A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008087217A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010214821A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置、その制御方法及びプログラム
JP2011207131A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Brother Industries Ltd 液滴噴射装置
JP2018103511A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010214821A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置、その制御方法及びプログラム
JP2011207131A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Brother Industries Ltd 液滴噴射装置
US8534791B2 (en) 2010-03-30 2013-09-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid droplet jetting apparatus
JP2018103511A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置
US10105962B2 (en) 2016-12-27 2018-10-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6406924B2 (ja) 記録装置、制御方法、プログラム及び記録媒体
US8337000B2 (en) Inkjet print head and ink storage apparatus
US8147027B2 (en) Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
JP5246107B2 (ja) 液体噴射装置
US7621623B2 (en) Recording head and inkjet recording apparatus
JP4862773B2 (ja) 液体吐出装置
JP2000094701A (ja) インクジェット記録装置及びクリーニング制御方法
JP2010214726A (ja) 液滴吐出装置
JP5067394B2 (ja) 液体吐出装置
JP2008087217A (ja) インクジェット記録装置
JP5136584B2 (ja) 液滴噴射装置
JP4547989B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5585388B2 (ja) 液体噴射ヘッドの制御装置、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの制御方法
JP2009083400A (ja) 画像形成装置
JP7238256B2 (ja) 液体噴射装置及びそのメンテナンス方法
JP6834518B2 (ja) 画像記録装置
JP6583238B2 (ja) 記録ヘッド及びそれを備えたヘッドクリーニング機構並びにインクジェット記録装置
JP6248514B2 (ja) 画像形成装置並びにノズルの診断及び吐出回復方法
JP2007268964A (ja) インクジェット記録方法及び装置
JP4127222B2 (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置のクリーニング方法
JP2005288766A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置のクリーニング方法
JP5880156B2 (ja) 液体カートリッジ及び液滴噴射装置
JP2005288769A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置のクリーニング方法
JP2005288765A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置のクリーニング方法
JP2008213494A (ja) 液体噴射装置および液体噴射装置のクリーニング方法