JP2000094701A - インクジェット記録装置及びクリーニング制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びクリーニング制御方法

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JP2000094701A
JP2000094701A JP10268604A JP26860498A JP2000094701A JP 2000094701 A JP2000094701 A JP 2000094701A JP 10268604 A JP10268604 A JP 10268604A JP 26860498 A JP26860498 A JP 26860498A JP 2000094701 A JP2000094701 A JP 2000094701A
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仁 杉本
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財士 山田
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像記録中のワイピング回数を制御して記録
画像の濃度ムラの発生を低減するととともに、スループ
ットを低下させることなく記録を行うことができるイン
クジェット記録装置及びクリーニング制御方法を提供す
ることである。 【解決手段】 記録ヘッドから吐出されるインク液滴に
よって記録される記録ドットをドットカウンタ(Nd)
によってカウントし、その値と所定の閾値(Nwip
1)とを比較した結果に基づいて設定されるワイピング
フラグAを参照し、記録ヘッドによる記録紙1頁への記
録中にブレードにより記録ヘッドのインク吐出面をクリ
ーニングするかどうかを決定し、さらに、記録ヘッドに
よる記録された記録紙を排紙する時に、Ndの値と別の
閾値(Nwip2)とを比較した結果に基づいて設定さ
れるワイピングフラグBを参照し、ブレードにより記録
ヘッドのインク吐出面をクリーニングするかどうかを決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置及びクリーニング制御方法に関し、特に、インクジ
ェット方式に従ってインクを吐出して記録媒体上に記録
を行う記録ヘッドのインク吐出面をクリーニングする機
能を備えたインクジェット記録装置及びクリーニング制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、従来より、
低騒音、低ランニングコスト、装置小型化の容易さ、カ
ラー記録の容易さ等の理由からプリンタや複写機の記録
部等に利用されている。
【0003】さて、インクジェット記録方法に従う記録
によれば、記録ヘッドからインク液滴を紙,OHPフィ
ルムなどの記録媒体に吐出させるため、その吐出したイ
ンク滴以外にも発生した微細なインク滴(ミスト)や、
記録媒体へ吐出したインク滴がその記録媒体表面で跳ね
返るなどして記録ヘッドの吐出口面にインクが付着する
ことがある。このようにして付着したインクが記録ヘッ
ドの吐出口の周りに多量に集まったり、又これに紙粉等
の異物が付着するとインク吐出が阻害されて思わぬ方向
に吐出したり、インク液滴が吐出しないといった弊害を
引き起こし、吐出不良が発生する。
【0004】従って、このような問題を解決するため
に、従来のインクジェット記録装置にはミストや記録媒
体からのインク滴の跳ね返りによって付着した記録ヘッ
ドの吐出口面の不要なインク及び紙粉等を清掃除去する
手段として、ゴムなどの弾性部材で形成したブレードと
記録ヘッドの吐出口面を相対移動により掃拭(ワイピン
グ)する機構を備えている。
【0005】このワイピング動作はインクジェット記録
装置の信頼性を高めるための重要な技術となっている。
さらに、ワイピング動作では除去しきれなかった記録ヘ
ッドの吐出口面に付着した異物などを取り除く手段とし
て、インクジェット記録装置には、記録ヘッドの吐出面
を覆うキャップとこれに接続された吸引ポンプからなる
吸引回復機構が設けられており、吸引ポンプによって発
生された負圧により記録ヘッドのインク吐出ノズル内か
らインクを強制的に吸出し、粘度の増したインクや異物
などが取り除かれ、正常な吐出を回復するようにしてい
る。
【0006】ところで従来のインクジェット記録装置の
ワイピング動作において、記録時間に従ってその動作を
実行する制御や記録ヘッドから吐出されたインクのドッ
ト数(記録ドット数)に従ってその動作を実行する制
御、さらにはこれらを組み合わせた制御が行われてい
る。通常、このワイピング動作は、記録ヘッドの吐出口
面に付着したインクの濡れが吐出不良を引き起こす前に
実行されるように設定されるのが一般的である。
【0007】さらに、特開平7−125228号公報で
は記録ドット数および記録時間を計測し、これら計測さ
れた記録ドット数および記録時間夫々に基づいて、記録
動作中のワイピング動作のタイミングを制御している。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例では、画像記録中にワイピング動作を行うかどう
かの制御しか行われていない。
【0009】従って、記録媒体の搬送方向(副走査方
向)と交叉する方向(主走査方向)に、複数のインク吐
出ノズルを配列した記録ヘッドを搭載したキャリッジを
往復移動して記録するシリアルタイプのインクジェット
記録装置においては、記録途中にワイピング動作が実行
されるとそのワイピング動作直後の記録部分の記録濃度
が変化し、その結果、記録画像に濃度ムラが生じるとい
った現象が現れるという問題が生じていた。
【0010】このような濃度ムラは、記録媒体上の同一
画素を複数個のインク液滴で重ね記録する場合や記録媒
体上の同一領域を記録ヘッドで複数回走査して画像を形
成するマルチパス記録方法(ファイン記録方法と呼ぶこ
ともある)を用いて記録した場合にも発生する。しかし
ながら、一定のリズムで記録が行われればインクの記録
媒体へのインクの浸透も一定になり画像濃度も安定する
が、記録途中のワイピング動作などにより一定のリズム
がくずれた場合には、インクの記録媒体への浸透状態も
不連続的に変化するために、インクの濃度変化が生じ、
その結果としてその濃度変化が視覚的にはムラとして感
知されるようになったものと考えられる。
【0011】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、画像記録中のワイピング回数を制御して記録画
像の濃度ムラの発生を低減するととともに、スループッ
トを低下させることなく記録を行うことができるインク
ジェット記録装置及びクリーニング制御方法を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のインクジェット記録装置は、以下のような構
成からなる。
【0013】即ち、記録ヘッドから記録媒体へインクを
吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録媒体を装置外に排出する排出手段と、前記記録
ヘッドのインク吐出口面をクリーニングするためのワイ
ピング手段と、前記記録ヘッドから吐出されるインク液
滴の吐出ドットをカウントするカウント手段と、前記カ
ウント手段によるカウント結果に基づいて、前記記録ヘ
ッドによる記録媒体1頁への記録中に前記ワイピング手
段により前記記録ヘッドのインク吐出面をクリーニング
するかどうかを決定する第1決定手段と、前記カウント
手段によるカウント結果に基づいて、前記記録ヘッドに
よる記録された記録媒体を前記排出手段によって排出し
た時に、前記ワイピング手段により前記記録ヘッドのイ
ンク吐出面をクリーニングするかどうかを決定する第2
決定手段とを有することを特徴とするインクジェット記
録装置を備える。
【0014】このような構成の装置には、種々の実施態
様がある。
【0015】例えば、記録動作直前又は記録動作中に所
定の時間間隔で割り込み処理により所定の第1の閾値と
前記カウント手段によるカウント結果とを比較する第1
割り込み手段と、前記排出手段による前記記録ヘッドに
よる記録された記録媒体の排出時に割り込み処理により
所定の第2の閾値と前記カウント手段によるカウント結
果とを比較する第2割り込み手段をさらに有するように
できる。この場合、所定の第2の閾値は、所定の第1の
閾値の値の60〜80%の値をとることが望ましい。
【0016】そして、前記第1決定手段では第1割り込
み手段によって得られた比較結果を用いて決定を行うよ
うにする一方、前記第2決定手段では第2割り込み手段
によって得られた比較結果を用いて決定を行うようにす
ると良い。
【0017】また別の実施態様では、前記ワイピング手
段による前回のクリーニング動作からの経過時間を測定
する測定手段を有することを前提とすれば、記録動作直
前又は記録動作中に所定の時間間隔で割り込み処理によ
り所定の第1の閾値とカウント手段によるカウント結果
とを比較する第1割り込み手段と、前記排出手段による
記録ヘッドによる記録された記録媒体の排出時に割り込
み処理により所定の第3の閾値と測定手段によって測定
された経過時間とを比較する第3割り込み手段をさらに
有するようにし、第1決定手段では第1割り込み手段に
よって得られた比較結果を用いて決定を行うようにする
一方、第2決定手段では第3割り込み手段によって得ら
れた比較結果を用いて決定を行うようにできる。
【0018】なお、上記のカウント手段は、記録ヘッド
による記録動作中にカウント動作を実行することが望ま
しい。
【0019】また、上記の記録ヘッドは、熱エネルギー
を利用してインクを吐出するために、インクに与える熱
エネルギーを発生するための電気熱エネルギ変換体を備
えているインクジェット記録ヘッドであることが望まし
い。
【0020】また他の発明によれば、記録媒体へインク
を吐出して記録を行う記録ヘッドのインク吐出口面をワ
イピング手段によってクリーニングする際のクリーニン
グ制御方法であって、前記記録媒体を排出する排出工程
と、前記記録ヘッドから吐出されるインク液滴によって
記録される記録ドットをカウントするカウント工程と、
前記カウント工程におけるカウント結果に基づいて、前
記記録ヘッドによる記録媒体1頁への記録中に前記ワイ
ピング手段により前記記録ヘッドのインク吐出面をクリ
ーニングするかどうかを決定する第1決定工程と、前記
記録ヘッドによる記録された記録媒体を前記排出工程を
用いて排出する時に、前記カウント工程におけるカウン
ト結果に基づいて、前記ワイピング手段により前記記録
ヘッドのインク吐出面をクリーニングするかどうかを決
定する第2決定工程とを有することを特徴とするクリー
ニング制御方法を備える。
【0021】さらに他の発明によれば、記録ヘッドから
記録媒体へインクを吐出して記録を行うインクジェット
記録装置であって、前記記録媒体を装置外に排出する排
出手段と、前記記録ヘッドのインク吐出口面をクリーニ
ングするためのワイピング手段と、前記記録ヘッドから
吐出されるインク液滴のドット数をカウントするカウン
ト手段と、前回のクリーニング動作からの経過時間を測
定する測定手段と、前記カウント手段によるカウント結
果に基づいて、前記記録ヘッドによる記録媒体1頁への
記録中に前記ワイピング手段により前記記録ヘッドのイ
ンク吐出口面をクリーニングするかどうかを決定する第
1決定手段と、前記測定手段による経過時間に基づい
て、前記記録媒体を前記排出手段によって排出した後に
前記ワイピング手段により前記記録ヘッドのインク吐出
口面をクリーニングするかどうかを決定する第2決定手
段とを有することを特徴とするインクジェット記録装置
を備える。
【0022】この構成に加えて、記録動作直前又は記録
動作中に所定の時間間隔で割り込み処理により所定の第
1の閾値と前記カウント手段によるカウント結果とを比
較する第1割り込み手段と、前記排出手段による前記記
録ヘッドによって記録された記録媒体の排出時に、割り
込み処理により所定の第2の閾値と前記測定手段によっ
て測定された経過時間とを比較する第2割り込み手段を
有するようにしても良い。
【0023】さらに、この構成において、前記第1決定
手段は前記第1割り込み手段によって得られた比較結果
を用いて前記決定を行い、一方、前記第2決定手段は前
記第2割り込み手段によって得られた比較結果を用いて
前記決定を行うようにしても良い。
【0024】さらに他の発明によれば、記録媒体へイン
クを吐出して記録を行う記録ヘッドのインク吐出口面を
ワイピング手段によってクリーニングする際のクリーニ
ング制御方法であって、前記記録媒体を排出する排出工
程と、前記記録ヘッドから吐出されるインク液滴のドッ
ト数をカウントするカウント工程と、前回のクリーニン
グ動作からの経過時間を測定する測定工程と、前記カウ
ント工程におけるカウント結果に基づいて、前記記録ヘ
ッドによる記録媒体1頁への記録中に前記ワイピング手
段により前記記録ヘッドのインク吐出口面をクリーニン
グするかどうかを決定する第1決定工程と、前記測定工
程による経過時間に基づいて、前記記録媒体を前記排出
工程において排出した後に前記ワイピング手段により前
記記録ヘッドのインク吐出口面をクリーニングするかど
うかを決定する第2決定工程とを有することを特徴とす
るクリーニング制御方法を備える。
【0025】以上の構成により本発明は、記録媒体へイ
ンクを吐出して記録を行う記録ヘッドのインク吐出口面
をワイピング手段によってクリーニングする際に、前記
記録ヘッドから吐出されるインク液滴の吐出ドットをカ
ウントし、そのカウント結果に基づいて、記録ヘッドに
よる記録媒体1頁への記録中にワイピング手段により記
録ヘッドのインク吐出面をクリーニングするかどうかを
決定し、さらに、記録ヘッドによる記録された記録媒体
を排出手段を用いて排出する時に、そのカウント結果に
基づいて、ワイピング手段により記録ヘッドのインク吐
出面をクリーニングするかどうかを決定するよう動作す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】次に本発明を適用した一実施例を
図面を参照して具体的に説明する。
【0027】図1は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェット記録装置の概略を示す部分破断斜視図であ
る。
【0028】図1において、1はインクタンクとその下
方に記録ヘッドを有したヘッドカートリッジである。図
1から分かるように、ヘッドカートリッジ1はカラー記
録を行うために、イエロ(Y)インクを収容したインク
タンクとイエロインクを吐出する記録ヘッドを備えたY
ヘッドカートリッジ1A、マゼンタ(M)インクを収容
したインクタンクとマゼンタインクを吐出する記録ヘッ
ドを備えたMヘッドカートリッジ1B、シアン(C)イ
ンクを収容したインクタンクとシアンインクを吐出する
記録ヘッドを備えたCヘッドカートリッジ1C、ブラッ
ク(K)インクを収容したインクタンクとブラックイン
クを吐出する記録ヘッドを備えたKヘッドカートリッジ
1Dとを有している。これら4つのヘッドカートリッジ
は夫々互いに独立に記録装置から取り外して交換可能で
ある。
【0029】なお、以下の説明では、これら4つのヘッ
ドカートリッジ全体について言及するときには単にヘッ
ドカートリッジ1ということにする。さらに、4つのヘ
ッドカートリッジ夫々対応して備えられた4つの記録ヘ
ッド全体について言及するときには記録ヘッド1aとし
て言及する。また、記録ヘッドを駆動するための信号な
どを受信するために各カートリッジにはコネクタが設け
られている。
【0030】また、2は、ヘッドカートリッジ1を搭載
するキャリッジである。キャリッジ2には4つのヘッド
カートリッジ夫々に備えられた記録ヘッドのコネクタと
電気的に接続するコネクタホルダを設けられている。キ
ャリッジ2はその移動方向(主走査方向)に延在させて
設置されたガイドシャフト3に沿って往復移動が可能で
ある。具体的には、キャリアモータ4の駆動力がモータ
プーリ5、従動プーリ6およびタイミングベルト7を介
してキャリッジ2に伝達され、ガイドシャフト3に沿っ
て図中の矢印方向に往復移動する。
【0031】一方、記録用紙などの記録媒体は8は、記
録ヘッド1aによる記録位置の前後に配置されて記録媒
体を挟持して搬送を行う搬送ローラ対9、10および搬
送ローラ対11、12により、記録ヘッド1aの吐出口
面と対向する位置(記録位置)を通して搬送される。記
録媒体8はその記録位置において平坦な記録面を形成す
るようにその裏面をプラテン(不図示)により支持され
ている。この時、キャリッジ2に搭載されたヘッドカー
トリッジ1の記録ヘッド1aはキャリッジ2から下方へ
突出して搬送ローラ10と搬送ローラ12との間に位置
し、記録ヘッドの吐出口形成面が記録媒体8の記録面に
平行に対向するようになっている。
【0032】さて、この実施形態のインクジェット記録
装置においては、回復系ユニット14を図1の左側にあ
るキャリッジ2のホームポジション側に配設してある。
【0033】回復系ユニット14において、15はヘッ
ドカートリッジ1の吐出口面にそれぞれ対応して設けた
キャップであり、上下方向に昇降可能である。そして、
キャリッジ2がホームポジションにあるときには記録ヘ
ッド1aのインク吐出口面と接合してこれをキャッピン
グし、記録ヘッドのインク吐出口からインクが乾燥蒸発
することによって生じるインク粘度の増大やそのインク
の固着、或は、ごみなどが記録ヘッドのインク吐出口面
に付着することよって吐出不良が発生するのを防いでい
る。又、キャップ15はポンプ16と連通されており、
記録ヘッド1aが万一吐出不良になった場合やその吐出
口内にインクがなくなった時、キャップ15と記録ヘッ
ド1aのインク吐出口面とを接合させ、ポンプ16を用
いてキャップ内に負圧を生じさせてインクを吸引排出す
る吸引回復動作を実行する。
【0034】さらに、18はゴムなどの弾性部材で形成
されたワイピング部材としてのブレードであり、17は
ブレード18を保持するためのブレードホルダである。
ブレード18は記録ヘッドのインク吐出口面を傷けるこ
とのないように一般的にヘッドより低い硬度の材料で作
られている。また、ブレード18と記録ヘッド1aとの
相対的な位置関係に対する許容度を増すために、ブレー
ド18は弾性部材で作られる場合が多い。具体的にブレ
ード18に使用される材料としては、天然ゴム、ニトリ
ルゴム、ブタジェンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴ
ム、塩素化ブチルゴム、シリコンゴム、ポリスチレンラ
バー、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンゴム等の弾性体が
一般的に使用される。また、その他にポリウレタン、ポ
リエチレンなどの発泡体または焼結体が使用されること
もある。
【0035】この実施形態では、キャリッジ2の移動に
よって駆動されるブレード昇降機構(不図示)により、
ブレードホルダ17に支持されたブレード18は記録ヘ
ッド1aのインク吐出口面に付着したインクをワイピン
グすべく突出(上昇)した位置(ワイピング位置)と、
記録ヘッド1aのインク吐出口面と干渉しないように後
退(下降)した位置(待機位置)との間とを昇降可能と
なっている。そして、この実施形態では、キャリッジ2
が図中左側のホームポジションのキャップ位置へ移動し
た時に、ブレード18がワイピング位置に上昇するよう
に構成されており、そのキャップ位置から記録領域側
(図1の右側)へ移動するときにブレード18は記録ヘ
ッド1aのインク吐出口面と当接しながら相対移動して
ワイピングが行われるようになっている。さらに、キャ
リッジ2が記録領域側に移動してブレード18がそのイ
ンク吐出口面から外れるとブレード18は待機位置に降
下し、インク吐出口面と干渉しなくなるようになってい
る。
【0036】ある時間連続してインク吐出が行われない
と、記録ヘッド1aのインク吐出口からインクが蒸発乾
燥してしまい、その結果として吐出性能が低下し記録画
像の品質低下を引き起こすため、これを防止するために
インクジェット記録装置では一般的にある時間間隔毎に
記録データとは無関係に所定の場所でインク吐出を行い
インク吐出ノズル内のインクを排出することで、そのノ
ズル内のインクをフレッシュなインクにする予備吐出と
呼ばれる動作を行っている。
【0037】なお、記録ヘッド1aは熱エネルギーを利
用してインクを吐出するために、各インク吐出ノズル内
に、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
ている。
【0038】図2は、記録ヘッド1aのインク吐出部
(記録吐出部)13の構造を模式的に示す部分斜視図で
ある。
【0039】図2において、記録媒体8と所定の間隔
(例えば約0.5〜2.0ミリ程度)をおいて対面する
インク吐出口面21には所定のピッチで複数のインク吐
出口22が形成され、共通液室23とインク吐出口22
とを連通する各液路24の壁面に沿ってインク吐出のた
めのエネルギーを発生する電気熱変換体(発熱抵抗体な
ど)25が配置されている。
【0040】この実施形態における記録ヘッド1aは、
インク吐出口22の列がキャリッジ2の主走査方向と交
叉する方向に並ぶような位置関係でキャリッジ2に搭載
されている。そして、記録ヘッド1aに駆動信号を入力
することによって、電気熱変換体25に熱エネルギーを
発生させ、この熱エネルギーによって液路24内のイン
クに膜沸騰を生じさせ、そのとき発生する気泡の成長・
収縮によって生じる圧力によってインク滴を吐出させて
記録を行う。
【0041】図3は上述のような構成をもつインクジェ
ット記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【0042】図3において、41はホストコンピュータ
(以下、ホストという)からプリント信号を入力するイ
ンタフェース、42は装置全体を制御するマイクロプロ
セッサユニット(MPU)、43はMPU42が実行す
る制御プログラムを格納するROM、44はプリント信
号や記録ヘッド1aに供給されるプリントデータ等の各
種データを保存しておくDRAMである。DRAM44
には、プリントドット数や記録時間なども記憶できるよ
うになっている。
【0043】また、45は記録ヘッド1aに対するプリ
ントデータの供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)
であり、インタフェース41とMPU42とDRAM4
4との間のデータの転送制御も行うようになっている。
20は記録用紙搬送のための搬送モータ、46は記録ヘ
ッド1aを駆動するためのヘッドドライバ、47と48
はそれぞれ搬送モータ19とキャリアモータ4を駆動す
るためのモータドライバである。
【0044】さらに、49はセンサ群であり、記録用紙
の有無を検知するセンサ、キャリッジ2のホームポジシ
ョンを検知するセンサ、記録ヘッドの温度を検出するセ
ンサなどを含んでいる。これらのセンサの出力はMPU
42に送信され、これにより、キャリッジ2の位置や記
録媒体の有無や環境温度をMPU42は認識することが
できる。
【0045】以上のような制御構成において、インタフ
ェースに41にプリント信号が入力すると、ゲートアレ
イ45とMPU42との間でプリント信号が記録用の画
像データに変換される。そして、モータドライバ47、
48が駆動されるとともに、ヘッドドライバ46に送ら
れる画像データに従って記録ヘッド1aが駆動され、記
録が行われる。
【0046】次に、以上の構成の記録装置において実行
されるワイピング動作について説明する。
【0047】図4は、そのワイピング動作に係る4つの
処理の関係を示すブロック図である。
【0048】図4によれば、ワイピング動作は、記録ヘ
ッド1aのインク吐出口から吐出されたドット数をカウ
ントするドットカウント処理501と、記録時のワイピ
ングのタイミングを決定するための記録時ワイピング決
定処理502と、記録用紙排紙後のワイピングのタイミ
ングを決定するための排紙後ワイピング決定処理503
と、実際に記録ヘッド1aのインク吐出口面をワイピン
グするワイピング処理505とから構成される。
【0049】以下に、このワイピング動作についての処
理詳細を図5〜図7に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0050】図5はワイピング制御動作のフローチャー
トであり、図6は記録時のワイピング動作決定のための
一定時間間隔(50m秒)割り込みの処理を示すフロー
チャートであり、図7は記録用紙排紙後のワイピング動
作決定のためのその排紙後の割り込み処理を示すフロー
チャートである。
【0051】この実施形態では、一定時間間隔毎に割り
込み処理を行うことによりワイピングを実行するかどう
かの判定を行い、ワイピングの条件が成立していれば、
DRAM44に定義されたワイピングフラグ(WFL
G)をセットし、記録ヘッドの次の走査によって記録を
行う前にこのワイピングフラグ(WFLG)を参照して
ワイピング動作を行うかどうかの制御を行っている。ま
た、記録用紙の排紙時にも割り込み処理を行い、ここで
もワイピングを実行するかどうかの判定をし、ワイピン
グの条件が成立していればワイピングフラグ(WFL
G)をセットし、記録用紙の排紙後にこのワイピングフ
ラグ(WFLG)を参照してワイピング動作を行うかど
うかの制御を行うようにしている。
【0052】最初に、図5のフローチャートを参照して
そのワイピング動作について説明する。
【0053】ホストから記録開始命令を受けると、まず
ステップS100では記録ヘッド1aからキャップ15
を離し、次のステップS105ではワイピング動作を実
行する。さらに、ステップS110ではドットカウンタ
(Nd)とワイピングフラグをリセットして記録ドット
数のカウントをスタートさせる。ここで、ワイピングフ
ラグは2つあり夫々をワイピングフラグA(WFLG
A)、ワイピングフラグB(WFLGB)とする。ここ
では、ワイピングフラグを説明の便宜上2つに分けてい
るが、必ずしもワイピングフラグを分ける必要はない。
【0054】次に、ステップS115では記録紙を給紙
して、ステップS120ではワイピングフラッグAの値
をチェックする。ここで、ワイピングフラグAがセット
されていれば(WFLGA=1)、処理はステップS1
25に進み、ブレード18を用いてワイピング動作を実
行する。このワイピング動作終了後、ステップS130
ではドットカウンタ(Nd)の値をリセットし、ワイピ
ングフラッグA(WFLGA)の値もリセットし、その
後処理はステップS135に進む。これに対して、ワイ
ピングフラグAがセットされていない場合は(WFLG
A=0)、処理はステップS125とS130とをスキ
ップしてステップS135に進む。
【0055】そして、ステップS135では、記録ヘッ
ド1aの1走査分の記録を実行する。この記録動作にお
いて、MPU42は記録データに基づいてインク吐出が
発生するドットの数をドットカウンタ(Nd)を用いて
カウントする。また、記録データとは無関係に行われる
予備吐出数も加えてカウントするようにしても良い。
【0056】次に、処理はステップS140において、
記録紙1頁分の記録が終了しているかどうかを調べる。
ここで、その記録が終了していると判断されれば、処理
はステップS145に進み記録紙を排紙する。これに対
して、まだその頁の記録が終了しておらず、記録を継続
すると判断された場合は、処理はステップS120に戻
る。
【0057】記録紙1頁分の記録が終了してその用紙を
排紙した後、処理はステップS150において、ワイピ
ングフラグB(WFLGB)の値をチェックする。
【0058】ここで、ワイピングフラグBがセットされ
ていれば(WFLGB=1)、処理はステップS155
に進み、ブレード18を用いてワイピング動作を実行す
る。このワイピング動作終了後、ステップS160では
ドットカウンタ(Nd)の値をリセットし、同時にワイ
ピングフラグB(WFLGB)の値もリセットする。そ
の後、処理はステップS165に進む。
【0059】これに対して、ワイピングフラグB(WF
LGB)がセットされていない場合は(WFLGB=
0)、処理はステップS155とS160をスキップし
て、ステップS165に進む。
【0060】最後にステップS165では、記録データ
がまだあるかどうが、即ち、次の頁への記録を行うため
の記録データがあるかどうかを調べる。ここで、そのよ
うな記録データがあれば、処理はステップS115に戻
り、新たな記録紙を給紙して記録動作を続行する。これ
に対して、ホストから記録データがもう送られてきてい
なければ、処理は終了し、キャリッジ2は記録待機位置
で待機するか、或は、ホームポジションに戻り、記録ヘ
ッド1aにキャップして次の記録開始命令が送られてく
るまで待機しているようにする。
【0061】さて、ここで図4に示した処理と図5に示
したフローチャートとを比較すると、ドットカウント処
理501はステップS135において、記録時ワイピン
グ動作決定処理502はステップS120において、排
紙後ワイピング動作決定処理503はステップS150
において、ワイピング処理505はステップS125と
S155において実行されることが分かる。
【0062】また、ワイピングフラッグA(WFLG
A)の値は記録動作実行中、即ち、ステップS135の
処理が実行中に、一定時間間隔(ここでは50m秒)毎
に割り込みを発生させ、図6のフローチャートに示す処
理を実行することによって、更新される。なお、この実
施形態では割り込みのための一定時間間隔を50m秒と
したが、特にこれに限定されるものではないことは言う
までもない。また、1走査分の記録を実行する前に割り
込み処理をするようにしても良い。以下、図6を参照し
てその割り込み処理を説明する。
【0063】割り込みが発生すると、処理はステップS
170において、記録ヘッドからインク吐出が発生する
ドット数をカウントしたドットカウンタ(Nd)の値を
所定の閾値(Nwip1)と比較する。ここで、Nd≧
Nwip1であれば、ワイピングを行う条件が成立した
と判断して、処理はステップS175に進み、ワイピン
グフラグA(WFLGA)をセットする(WFLGA=
1)。これに対して、ワイピングを行うための条件が成
立しない、Nd<Nwip1の場合は、そのまま割り込
み処理を終了する。
【0064】この時の閾値(Nwip1)は記録ヘッド
1aの吐出口面に付着したインクミストによってインク
吐出方向が不安定となったりすることやインク吐出不良
などを引き起こさず、しかもできるだけ高い値に設定す
ることが好ましい。
【0065】次に図7に示すフローチャートを参照して
排紙時の割り込み処理について説明する。この実施形態
では割り込みタイミングとして排紙時としたが、そのタ
イミングは排紙直前でも排紙中でも排紙直後でもよい。
【0066】まず、この割り込みが発生すると、処理は
ステップS190において、ドットカウンタ(Nd)の
値を所定の閾値(Nwip2)と比較する。
【0067】ここで、ワイピングを行う条件が成立する
Nd≧Nwip2であれば、処理はステップS195に
進み、ワイピングフラグB(WFLGB)をセットする
(WFLGB=1)。これに対して、ワイピングを行う
ための条件が成立しないN<Nwip2の場合は、その
まま割り込み処理を終了する。
【0068】この実施形態では、閾値(Nwip2)は
上述した50m秒間隔の割り込み処理時の閾値(Nwi
p1)よりも小さい値とし(Nwip2<Nwip
1)、Nwip1の約70%程度に設定した。
【0069】こうすることにより、ドットカウンタ(N
d)の値がワイピング条件に達していなくても、そのカ
ウント値が閾値(Nwip1)の70%を超えていれ
ば、排紙後にワイピング動作が行われ、その結果として
ドットカウンタ(Nd)の値がリセットされるため、連
続して次頁の記録動作が発生する場合でもその記録途中
でワイピング動作が実行される確率を減らすことができ
る。一方、閾値(Nwip2)の値を小さくしすぎる
と、排紙後にワイピング動作が実行される確率が高くな
るためスループットが下がってしまう。このことからN
wip2の値はNwip1の約60〜80%程度の値に
設定するのが好ましいと考えられる。
【0070】従って以上説明した実施形態に従えば、記
録紙の排紙後に所定の条件でワイピング動作を実行させ
るように制御することにより、次の記録紙1頁に記録を
行っている間におけるワイピング頻度を低減するように
ことができる。これにより、記録紙1頁内でのワイピン
グ動作によって発生する記録濃度変化に伴う濃度ムラを
低減し、高品位な画像を記録することができるのみなら
ず、ワイピング頻度の低減により記録のスループットが
低下するこも防止できる。
【0071】加えて、記録ヘッドの吐出口面へのインク
ミストなどの付着でインク吐出不良が発生する前に確実
にワイピングされるためインク吐出の信頼性を良好に維
持することができる。
【0072】
【他の実施形態】前述の実施形態では、ドットカウンタ
(Nd)のカウント値に従ってワイピングフラグの値を
制御し、そのワイピングフラグの値に従って記録動作時
と記録紙排紙後におけるワイピング動作を行うかどうか
を決定したが、この実施形態では、これに加えて前回の
ワイピング動作からの経過時間を考慮してワイピング動
作を行うかどうかを決定する例について説明する。
【0073】図8は、そのワイピング動作に係る5つの
処理の関係を示すブロック図である。なお、図8におい
て、前述の実施形態で説明したのと同じ処理には同じ参
照番号を付し、その説明は省略する。
【0074】図8によれば、前述の実施形態に加えて、
この実施形態におけるワイピング動作の実行制御には、
前回のワイピング動作からの経過時間をカウントするた
めのタイムカウントッ処理504が追加されている。
【0075】以下に、このワイピング動作についての処
理詳細を図9〜図10に示すフローチャートを参照して
説明する。
【0076】図9はワイピング制御動作のフローチャー
トであり、図10は記録用紙排紙後のワイピング動作決
定のためのその排紙時の割り込み処理を示すフローチャ
ートである。
【0077】前述の実施形態では記録紙1頁に記録中に
ワイピング動作を実行するかどうかの決定と、排紙後に
ワイピング動作を実行するかどうかの決定のいずれもド
ットカウンタ(Nd)の値で判断していたのに対し、こ
の実施形態では記録紙1頁に記録中にワイピング動作を
実行するかどうかの決定をドットカウンタ(Nd)によ
るカウント値で判断し、排紙後にワイピング動作を行う
かどうかの決定をタイムカウント処理504において計
測される前回のワイピング動作からの経過時間で判断す
るようにしている。
【0078】次に、図9のフローチャートを参照してこ
の実施形態に従うワイピング制御について説明する。な
お、図9に示すフローチャートにおいて、前述の実施形
態において既に説明したのと同じ処理ステップには同じ
ステップ参照番号を付しその説明を省略する。ここで
は、この実施形態に特徴的な処理についてのみ説明す
る。
【0079】まず、記録開始命令を受けるとステップS
100〜S105の後、処理はステップS110′にお
いて、ドットカウンタ(Nd)、タイムカウンタ
(T)、及び、ワイピングフラグ(WFLGA、WFL
GB)の値を全てリセットして、記録ドット数のカウン
トとタイムカウンタよる時間計測をスタートさせる。
【0080】記録動作中においてワイピング動作が実行
されると、その終了後、処理はステップS130′にお
いて、ドットカウンタ(Nd)、タイムカウンタ(T)
の値をリセットして(Nd=0、T=0)再スタートさ
せ、ワイピングフラッグAもリセットする(WFLGA
=0)。
【0081】さて、排紙後の処理においてワイピング動
作が実行されると、その終了後、処理はステップS16
0′において、ドットカウンタ(Nd)、タイムカウン
タ(T)の値をリセットして(Nd=0、T=0)再ス
タートさせ、ワイピングフラッグBもリセットする(W
FLGB=0)。
【0082】なお、記録動作実行中における割り込み処
理については、前述の実施形態で図6を参照して説明し
たのと同様の処理を実行する。
【0083】次に、図10に示すフローチャートを参照
して排紙時の割り込み処理について説明する。
【0084】この割り込みが発生すると、処理はステッ
プS190′において、タイムカウンタ(T)の値を所
定の閾値(Twip)と比較する。ここで、T≧Twi
pであればワイピングを行う条件が成立したと判断し
て、処理はステップS195に進み、ワイピングフラグ
Bをセットする。これに対して、T<Twipである場
合には、ワイピングを行うための条件が成立しないと判
断して、そのまま割り込み処理を終了する。
【0085】さて、この実施形態でも前述の実施形態と
同様に、割り込みタイミングとしては排紙直前でも排紙
中でも排紙直後でもよい。
【0086】記録ヘッド1aのインク吐出口面に付着し
たインクは時間が経過するに連れて、少しずつ蒸発して
その粘度が上昇してくるため、時間が経ちすぎるとブレ
ード18のみでは十分きれいに清掃しにくい状態にな
る。そこで、以上説明した実施形態のように排紙後のワ
イピング動作の実行を前回のワイピングからの経過時間
によって決定してやることにより、即ち、インク粘度の
上昇があまりなく清掃し易い状態においてワイピング動
作を実行するように制御することにより、良好なワイピ
ングを維持することが可能となる。
【0087】また、記録動作のスループットも考慮して
閾値(Twip)を設定すれば、排紙のたびにワイピン
グ動作が実行されることもなくスループットの低下を招
くこともない。さらに、排紙時にワイピング動作が実行
された時には、そのタイミングでドットカウンタ(N
d)の値もリセットされるので、記録紙1頁の記録中に
おけるワイピング動作発生の頻度を低減できるので、そ
のワイピングによる濃度ムラによる画像品質の劣化も抑
えられる。
【0088】
【さらに他の実施形態】図11はこの実施形態に従うワ
イピング動作に係る5つの処理の関係を示すブロック図
である。なお、図11において、前述の実施形態で説明
したのと同じ処理には同じ参照番号を付し、その説明は
省略する。
【0089】前述の実施形態では記録紙1頁に記録中に
ワイピング動作を実行するかどうかの決定をドットカウ
ンタ(Nd)によるカウント値で判断し、排紙後にワイ
ピング動作を行うかどうかの決定をタイムカウント処理
504において計測される前回のワイピング動作からの
経過時間で判断するようにしていたのに対して、この実
施形態では、図11に示すように、排紙後にワイピング
動作を行うかどうかの決定をドットカウンタ(Nd)に
よるカウント値とタイムカウンタ(T)で計測される前
回のワイピング動作からの経過時間の両方で判断するよ
うにしている。
【0090】次に、図12に示すフローチャートを参照
して排紙時の割り込み処理について説明する。この処理
は前述の2つの実施形態を融合させた形態となってい
る。
【0091】即ち、この割り込み処理が発生すると、処
理はステップS190において、ドットカウンタ(N
d)の値を所定の閾値(Nwip2)と比較する。
【0092】ここで、その比較結果が、ワイピングを行
う条件が成立するNd≧Nwip2であれば、処理はス
テップS195に進み、ワイピングフラグをセットする
(WFLG=1)。これに対して、ワイピングを行う条
件が成立しないNd<Nwip2である場合には、その
ワイピングフラグをセットせずに処理は次のステップS
190′に進む。
【0093】ステップS190′ではタイムカウンタ
(T)の値を所定の閾値(Twip)と比較する。ここ
で、T≧Twipであれば、ワイピングを行う条件が成
立したと判断して、処理はステップS195に進み、ワ
イピングフラグをセットする。これに対して、T<Tw
ipであれば、ワイピングを行う条件が成立しないと判
断して、そのまま割り込み処理を終了する。
【0094】なお、ここではドットカウンタによる条件
判断ステップであるステップS190をタイムカウンタ
による条件判断ステップであるステップS190′より
先に行っているが、この順序は逆であっても良い。
【0095】このような処理を実行することで、前述し
たは2つの実施形態の特徴を合わせ持つ処理を実行する
ことができる。
【0096】なお、以上説明したいずれの実施形態にお
いても、説明を簡単にするためにドットカウンタを1つ
として説明してきたが、図1に示すような構成の記録装
置、即ち、複数色のインク、複数の記録ヘッドを用いて
カラー記録を行う場合には、各色毎、各記録ヘッド毎に
ドットカウンタを用意したり、その閾値を色毎、記録ヘ
ッド毎に変えたりして制御してもよいことは言うまでも
ない。例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロの
4色のインクを用いてカラー記録を行う場合、カラー画
像データ各色成分に関し、記録ドット数をカウントして
いき、そのうちの一つでもワイピングのための条件が成
立すればワイピングを行うようにすればよい。
【0097】また、単に記録ドット数をカウントするの
ではなく、カウントされたドット数に記録ヘッド温度や
環境温度で重み付けしたり、或は、記録デユーティで重
み付けしても良いし、記録ドット数をある値に変換して
カウントしていき、それら変換された値に対して閾値を
設けるようにしてもよい。
【0098】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0099】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0100】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0101】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0102】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0103】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0104】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0105】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0106】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0107】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0108】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0109】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0110】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0111】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0112】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0113】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0114】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0115】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録媒体へインクを吐出して記録を行う記録ヘッドのイン
ク吐出口面をワイピング手段によってクリーニングする
際に、前記記録ヘッドから吐出されるインク液滴の吐出
記録ドットをカウントし、そのカウント結果に基づい
て、記録ヘッドによる記録媒体1頁への記録中にワイピ
ング手段により記録ヘッドのインク吐出面をクリーニン
グするかどうかを決定し、さらに、記録ヘッドによる記
録された記録媒体を排出手段を用いて排出する時に、そ
のカウント結果に基づいて、ワイピング手段により記録
ヘッドのインク吐出面をクリーニングするかどうかを決
定するので、記録媒体1頁に記録中に発生するワイピン
グ動作の頻度が低減するので、そのワイピング動作に伴
う濃度変化により記録画像に現われる濃度ムラを低減す
ることができるという効果がある。
【0117】さらに、ワイピング動作の頻度の低減によ
り、ワイピング動作に伴うスループットの低下を防止す
ることができる。
【0118】さらにまた、適切なタイミングでなされる
ワイピング動作により記録ヘッドからのインク吐出の信
頼性を良好に維持することができる。
【0119】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト記録装置の概略を示す部分破断斜視図である。
【図2】記録ヘッド1aのインク吐出部(記録吐出部)
13の構造を模式的に示す部分斜視図である。
【図3】インクジェット記録装置の制御構成を示すブロ
ック図である。
【図4】ワイピング動作に係る4つの処理の関係を示す
ブロック図である。
【図5】ワイピング制御動作のフローチャートである。
【図6】記録時のワイピング動作決定のための一定時間
間隔(50m秒)割り込みの処理を示すフローチャート
である。
【図7】記録用紙排紙後のワイピング動作決定のための
その排紙後の割り込み処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】他の実施形態に従うワイピング動作に係る5つ
の処理の関係を示すブロック図である。
【図9】他の実施形態に従うワイピング制御動作のフロ
ーチャートである。
【図10】他の実施形態に従う排紙後の割り込み処理を
示すフローチャートである。
【図11】さらに別の実施形態に従うワイピング動作に
係る5つの処理の関係を示すブロック図である。
【図12】さらに別の実施形態に従う割り込みの処理を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ヘッドカートリッジ 1A Yヘッドカートリッジ 1B Mヘッドカートリッジ 1C Cヘッドカートリッジ 1D Kヘッドカートリッジ 1a 記録ヘッド 2 キャリッジ 3 ガイドシャフト 4 キャリアモータ 5 モータプーリ 6 従動プーリ 7 タイミングベルト 8 記録媒体 9、10、11、12 搬送ローラ対 13 インク吐出部(記録吐出部) 14 回復系ユニット 15 キャップ 16 ポンプ 17 ブレードホルダ 18 ブレード 20 搬送モータ 21 インク吐出口面 22 インク吐出口 23 共通液室 24 液路 25 電気熱変換体 41 インタフェース 42 MPU 43 ROM 44 DRAM 45 ゲートアレイ(G.A.) 46 ヘッドドライバ 47、48 モータドライバ 49 センサ群 501 ドットカウント処理 502 記録時ワイピング決定処理 503 排紙後ワイピング決定処理 504 タイムカウント処理 505 ワイピング処理

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドから記録媒体へインクを吐出
    して記録を行うインクジェット記録装置であって、 前記記録媒体を装置外に排出する排出手段と、 前記記録ヘッドのインク吐出口面をクリーニングするた
    めのワイピング手段と、 前記記録ヘッドから吐出されるインク液滴の吐出ドット
    をカウントするカウント手段と、 前記カウント手段によるカウント結果に基づいて、前記
    記録ヘッドによる記録媒体1頁への記録中に前記ワイピ
    ング手段により前記記録ヘッドのインク吐出面をクリー
    ニングするかどうかを決定する第1決定手段と、 前記カウント手段によるカウント結果に基づいて、前記
    記録ヘッドによる記録された記録媒体を前記排出手段に
    よって排出した時に、前記ワイピング手段により前記記
    録ヘッドのインク吐出面をクリーニングするかどうかを
    決定する第2決定手段とを有することを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 記録動作直前または記録動作中に所定の
    時間間隔で割り込み処理により所定の第1の閾値と前記
    カウント手段によるカウント結果とを比較する第1割り
    込み手段と、 前記排出手段による前記記録ヘッドによる記録された記
    録媒体の排出時に割り込み処理により所定の第2の閾値
    と前記カウント手段によるカウント結果とを比較する第
    2割り込み手段をさらに有することを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の第2の閾値は、前記所定の第
    1の閾値の値の60〜80%の値をとることを特徴とす
    る請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記第1決定手段は前記第1割り込み手
    段によって得られた比較結果を用いて前記決定を行い、
    一方、前記第2決定手段は前記第2割り込み手段によっ
    て得られた比較結果を用いて前記決定を行うことを特徴
    とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記カウント手段は、前記記録ヘッドに
    よる記録動作中にカウント動作を実行することを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイピング手段による前回のクリー
    ニング動作からの経過時間を測定する測定手段をさらに
    有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 記録動作直前または記録動作中に所定の
    時間間隔で割り込み処理により所定の第1の閾値と前記
    カウント手段によるカウント結果とを比較する第1割り
    込み手段と、 前記排出手段による前記記録ヘッドによる記録された記
    録媒体の排出時に割り込み処理により所定の第3の閾値
    と前記測定手段によって測定された経過時間とを比較す
    る第3割り込み手段をさらに有することを特徴とする請
    求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記第1決定手段は前記第1割り込み手
    段によって得られた比較結果を用いて前記決定を行い、
    一方、前記第2決定手段は前記第3割り込み手段によっ
    て得られた比較結果を用いて前記決定を行うことを特徴
    とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出するために、インクに与える熱エネル
    ギーを発生するための電気熱エネルギ変換体を備えてい
    るインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 記録媒体へインクを吐出して記録を行
    う記録ヘッドのインク吐出口面をワイピング手段によっ
    てクリーニングする際のクリーニング制御方法であっ
    て、 前記記録媒体を排出する排出工程と、 前記記録ヘッドから吐出されるインク液滴によって記録
    される記録ドットをカウントするカウント工程と、 前記カウント工程におけるカウント結果に基づいて、前
    記記録ヘッドによる記録媒体1頁への記録中に前記ワイ
    ピング手段により前記記録ヘッドのインク吐出面をクリ
    ーニングするかどうかを決定する第1決定工程と、 前記記録ヘッドによる記録された記録媒体を前記排出工
    程を用いて排出する時に、前記カウント工程におけるカ
    ウント結果に基づいて、前記ワイピング手段により前記
    記録ヘッドのインク吐出面をクリーニングするかどうか
    を決定する第2決定工程とを有することを特徴とするク
    リーニング制御方法。
  11. 【請求項11】 記録ヘッドから記録媒体へインクを吐
    出して記録を行うインクジェット記録装置であって、 前記記録媒体を装置外に排出する排出手段と、 前記記録ヘッドのインク吐出口面をクリーニングするた
    めのワイピング手段と、 前記記録ヘッドから吐出されるインク液滴のドット数を
    カウントするカウント手段と、 前回のクリーニング動作からの経過時間を測定する測定
    手段と、 前記カウント手段によるカウント結果に基づいて、前記
    記録ヘッドによる記録媒体1頁への記録中に前記ワイピ
    ング手段により前記記録ヘッドのインク吐出口面をクリ
    ーニングするかどうかを決定する第1決定手段と、 前記測定手段による経過時間に基づいて、前記記録媒体
    を前記排出手段によって排出した後に前記ワイピング手
    段により前記記録ヘッドのインク吐出口面をクリーニン
    グするかどうかを決定する第2決定手段とを有すること
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 記録動作直前又は記録動作中に所定の
    時間間隔で割り込み処理により所定の第1の閾値と前記
    カウント手段によるカウント結果とを比較する第1割り
    込み手段と、 前記排出手段による前記記録ヘッドによって記録された
    記録媒体の排出時に、割り込み処理により所定の第2の
    閾値と前記測定手段によって測定された経過時間とを比
    較する第2割り込み手段とをさらに有することを特徴と
    する請求項11に記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記第1決定手段は前記第1割り込み
    手段によって得られた比較結果を用いて前記決定を行
    い、一方、前記第2決定手段は前記第2割り込み手段に
    よって得られた比較結果を用いて前記決定を行うことを
    特徴とする請求項12に記載のインクジェット記録装
    置。
  14. 【請求項14】 記録媒体へインクを吐出して記録を行
    う記録ヘッドのインク吐出口面をワイピング手段によっ
    てクリーニングする際のクリーニング制御方法であっ
    て、 前記記録媒体を排出する排出工程と、 前記記録ヘッドから吐出されるインク液滴のドット数を
    カウントするカウント工程と、 前回のクリーニング動作からの経過時間を測定する測定
    工程と、 前記カウント工程におけるカウント結果に基づいて、前
    記記録ヘッドによる記録媒体1頁への記録中に前記ワイ
    ピング手段により前記記録ヘッドのインク吐出口面をク
    リーニングするかどうかを決定する第1決定工程と、 前記測定工程による経過時間に基づいて、前記記録媒体
    を前記排出工程において排出した後に前記ワイピング手
    段により前記記録ヘッドのインク吐出口面をクリーニン
    グするかどうかを決定する第2決定工程とを有すること
    を特徴とするクリーニング制御方法。
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