JP2008086136A - コンタクタのクリーニング方法とコンタクタをクリーニングする車両用電源装置 - Google Patents

コンタクタのクリーニング方法とコンタクタをクリーニングする車両用電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】両方のコンタクタをコンデンサのプリチャージ電流による突入電流でクリーニングする。
【解決手段】コンタクタのクリーニング方法は、走行用バッテリ1をコンデンサ並列接続の車両側の負荷11に接続するコンタクタ2と、負荷11のコンデンサ13を充電するプリチャージ回路3とを備える車両用電源装置のコンタクタ2をクリーニングする。コンタクタ2は、第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備え、プリチャージ回路3は、第2のコンタクタ2Bと並列に接続されて、互いに直列に接続しているプリチャージ抵抗6とプリチャージスイッチ7を備える。コンタクタのクリーニング方法は、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bの両方を、コンデンサ13のプリチャージ電流が流れるタイミングでオンに切り換えて、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bをクリーニングする。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷に並列に接続しているコンデンサのプリチャージ電流による突入電流でコンタクタをクリーニングする車両用電源装置のコンタクタクリーニング方法と、コンデンサのプリチャージ電流による突入電流を利用してコンタクタがクリーニングされる車両用電源装置に関する。
車両用電源装置は、大容量コンデンサを並列に接続している負荷に電力を供給する。この電源装置は、出力側にコンタクタを接続しており、コンタクタを介して負荷に電力を供給する。コンタクタは、異常時にオフに切り換えられて、出力を遮断する。また、車両を使用しない状態、たとえば自動車のイグニッションスイッチをオフにする状態でオフに切り換えられて出力を遮断する。また、自動車が衝突した時などにもコンタクタをオフにして出力を遮断して安全性を向上している。
コンタクタがオンに切り換えられるとき、走行用バッテリは大容量のコンデンサをチャージする。このとき、瞬間的に極めて大きなチャージ電流が流れる。大きなチャージ電流は、コンタクタの接点に損傷を与える。とくに、大きなチャージ電流でコンタクタの接点が溶着することがある。接点が溶着すると、コンタクタはオフに切り換えできなくなって、走行用バッテリを負荷から切り離しできなくする。この弊害を防止するために、コンタクタをオンに切り換える前に、コンデンサをプリチャージするプリチャージ回路を備える電源装置が開発されている(特許文献1参照)。
特開2001−128305号公報
特許文献1の公報には、プリチャージ回路を備える電源装置が記載される。プリチャージ回路は、走行用バッテリと負荷の間に設けられており、電流を制限しながらコンデンサをプリチャージする。このプリチャージ回路は、電流を制限するためのプリチャージ抵抗と、このプリチャージ抵抗に直列に接続しているプリチャージスイッチとを備える。プリチャージ回路は、コンタクタと並列に接続している。プリチャージ回路は、プリチャージスイッチをオンして負荷に接続しているコンデンサをプリチャージする。コンデンサがプリチャージされると、コンタクタの1次側と2次側間の電圧の差が低下する。電圧差が設定電圧よりも低くなると、コンタクタをオンに切り換えて、走行用バッテリを負荷に接続する。コンタクタをオンに切り換えた後、プリチャージスイッチをオフに切り換える。
この構造の電源装置は、プラス側のコンタクタに比較して、マイナス側のコンタクタの接点寿命が短くなる。プラス側のコンタクタは、コンデンサの未チャージ状態でオンに切り換えられるので、オンに切り換えられた瞬間に、コンデンサを充電するプリチャージ電流が突入電流として流れ、この突入電流がコンタクタをクリーニングするからである。マイナス側のコンタクタは、最初にオンに切り換えられるので突入電流が流れず、接点がクリーニングされない。すなわち、マイナス側のコンタクタは、突入電流によるクリーニング作用がないのに対し、プラス側のコンタクタは、車両のイグニッションスイッチをオンに切り換えて、停止する車両を走行できる状態に切り換える毎に、コンデンサのプリチャージ電流による突入電流でクリーニングされる。一方は、イグニッションスイッチをオンにする毎にクリーニングされて、他方はクリーニングされないので、クリーニングされないマイナス側のコンタクタの寿命が短くなる。プラス側とマイナス側のコンタクタには同じ電流が流れるので、一方の接点寿命が尽きると使用できなくなる。このため、車両用電源装置は、両方のコンタクタの接点の寿命を長くすることが大切である。
本発明は、このことを実現することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、両方のコンタクタをコンデンサのプリチャージ電流による突入電流でクリーニングして、両方のコンタクタの寿命を長くできる車両用電源装置のコンタクタのクリーニング方法と、コンタクタを突入電流でクリーニングする車両用電源装置を提供することにある。
本発明の請求項1のコンタクタのクリーニング方法は、車両用電源装置におけるコンタクタ2をクリーニングする方法である。この車両用電源装置は、走行用バッテリ1と、この走行用バッテリ1の出力側に接続されて、走行用バッテリ1をコンデンサ並列接続の車両側の負荷11に接続するコンタクタ2と、負荷11のコンデンサ13を充電するプリチャージ回路3と、このプリチャージ回路3とコンタクタ2を制御する制御回路4とを備える。コンタクタ2は、走行用バッテリ1のプラス側とマイナス側を負荷11に接続する第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備える。プリチャージ回路3は、第2のコンタクタ2Bと並列に接続されると共に、互いに直列に接続しているプリチャージ抵抗6とプリチャージスイッチ7からなる。コンタクタのクリーニング方法は、制御回路4が第1のコンタクタ2Aとプリチャージスイッチ7をオンにしてコンデンサ13をプリチャージし、コンデンサ13がプリチャージされた状態で第2のコンタクタ2Bをオンに切り換えて、走行用バッテリ1から負荷11に電力を供給する状態とする。さらに、コンタクタのクリーニング方法は、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bの両方を、コンデンサ13のプリチャージ電流が流れるタイミングでオンに切り換えて、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bをクリーニングする。
本発明のコンタクタのクリーニング方法は、第1のコンタクタ2Aをオンに切り換えた後、プリチャージスイッチ7をオンに切り換えてコンデンサ13を未チャージ状態までプリチャージし、その後、第2のコンタクタ2Bをオンに切り換えて、第2のコンタクタ2Bにプリチャージ電流による突入電流を流してクリーニングする第1のプリチャージ状態と、プリチャージスイッチ7をオンに切り換えた後、第1のコンタクタ2Aをオンに切り換えて、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aをクリーニングする第2のプリチャージ状態とを切り換えて、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bを突入電流でクリーニングすることができる。
本発明のコンタクタのクリーニング方法は、プリチャージスイッチ7をオンに切り換えた後、第1のコンタクタ2Aをオンに切り換えて、第1のコンタクタ2Aをプリチャージ電流による突入電流を流して第1のコンタクタ2Aを突入電流でクリーニングし、その後、コンデンサ13が未チャージ状態で第2のコンタクタ2Bをオンに切り換えて第2のコンタクタ2Bにプリチャージ電流による突入電流を流して第2のコンタクタ2Bをクリーニングすることができる。
本発明のコンタクタのクリーニング方法は、第1のコンタクタ2Aとプリチャージスイッチ7をオンに切り換えて、コンデンサ13を未チャージ状態までプリチャージした後、第1のコンタクタ2Aをオフに切り換え、その後オンに切り換えてプリチャージ電流による突入電流を流して第1のコンタクタ2Aをクリーニングすることができる。
本発明の請求項5の車両用電源装置は、走行用バッテリ1と、この走行用バッテリ1の出力側に接続されて、走行用バッテリ1をコンデンサ並列接続の車両側の負荷11に接続するコンタクタ2と、負荷11のコンデンサ13を充電するプリチャージ回路3と、このプリチャージ回路3とコンタクタ2を制御する制御回路4とを備える。コンタクタ2は、走行用バッテリ1のプラス側とマイナス側を負荷11に接続する第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備える。プリチャージ回路3は、第2のコンタクタ2Bと並列に接続されると共に、互いに直列に接続しているプリチャージ抵抗6とプリチャージスイッチ7からなる。車両用電源装置は、制御回路4が、第1のコンタクタ2Aとプリチャージスイッチ7をオンにしてコンデンサ13をプリチャージし、コンデンサ13がプリチャージされた状態で第2のコンタクタ2Bをオンに切り換えて、走行用バッテリ1から負荷11に電力を供給する状態とする。制御回路4は、第1のコンタクタ2Aと、第2のコンタクタ2Bと、プリチャージスイッチ7をオンに切り換える状態を変更する切換変更部10を備えている。車両用電源装置は、この切換変更部が、第1のコンタクタ2Aと、第2のコンタクタ2Bと、プリチャージスイッチ7をオンに切り換える切換状態を変更して、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bの両方をクリーニングする。
本発明の車両用電源装置は、制御回路4の切換変更部10が、第1のコンタクタ2Aをオンに切り換える状態でプリチャージスイッチ7をオンに切り換えてコンデンサ13をプリチャージすると共に、コンデンサ13を未チャージ状態で第2のコンタクタ2Bをオンに切り換える第1のプリチャージ状態と、プリチャージスイッチ7をオンに切り換える状態で第1のコンタクタ2Aをオンに切り換えてコンデンサ13をプリチャージすると共に、コンデンサ13を未チャージ状態として第2のコンタクタ2Bをオンに切り換える第2のプリチャージ状態との切換状態に変更して、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bをコンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流でクリーニングすることができる。
本発明の車両用電源装置は、制御回路4の切換変更部10が、第1のプリチャージ状態と第2のプリチャージ状態で第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bとプリチャージスイッチ7を切り換える切換状態を記憶しており、記憶される切換状態で第1のプリチャージ状態と第2のプリチャージ状態に切り換えて、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bをクリーニングすることができる。
本発明の車両用電源装置は、制御回路4の切換変更部10が、第1のコンタクタ2Aをオンに切り換える状態でプリチャージスイッチ7をオンに切り換えてコンデンサ13をプリチャージする第1のプリチャージ状態と、コンデンサ13を未チャージ状態として、第1のコンタクタ2Aをオフに切り換えた後オンに切り換える第2のプリチャージ状態とで第1のコンタクタ2Aをクリーニングすることができる。
本発明の車両用電源装置は、制御回路4の切換変更部10が、第1のプリチャージ状態と第2のプリチャージ状態で、第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bとプリチャージスイッチ7を切り換える切換状態を記憶しており、記憶される切換状態で第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bとプリチャージスイッチ7を切り換えてコンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bをクリーニングすることができる。
本発明の請求項10の車両用電源装置は、走行用バッテリ1と、この走行用バッテリ1の出力側に接続されて、走行用バッテリ1をコンデンサ13並列接続の車両側の負荷に接続するコンタクタ2と、負荷のコンデンサ13を充電するプリチャージ回路3と、このプリチャージ回路3と前記コンタクタ2を制御する制御回路4とを備える。コンタクタ2は、走行用バッテリ1のプラス側とマイナス側を負荷11に接続する第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備える。プリチャージ回路3は、第2のコンタクタ2Bと並列に接続されると共に、互いに直列に接続しているプリチャージ抵抗6とプリチャージスイッチ7からなる。車両用電源装置は、制御回路4が、第1のコンタクタ2Aとプリチャージスイッチ7をオンにしてコンデンサ13をプリチャージし、コンデンサ13がプリチャージされた状態で第2のコンタクタ2Bをオンに切り換えて、走行用バッテリ1から負荷11に電力を供給する状態とする。車両用電源装置は、制御回路4が、プリチャージスイッチ7をオンに切り換える状態で第1のコンタクタ2Aをオンに切り換えて、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aをクリーニングし、コンデンサ13の未チャージ状態で、第2のコンタクタ2Bをオンに切り換えて、第2のコンタクタ2Bをコンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流でクリーニングする。
本発明の請求項1のクリーニング方法と、請求項5の車両用電源装置は、走行用バッテリのプラス側とマイナス側に接続している両方のコンタクタを、コンデンサのプリチャージを利用してクリーニングできる。このため、両方のコンタクタの寿命を長くして、接触不良による故障を有効に防止できる。とくに、本発明のクリーニング方法と車両用電源装置は、コンタクタをクリーニングするにもかかわらず専用の部品を必要としない。それは、コンタクタをオンに切り換える切換状態を変更し、コンデンサのプリチャージ電流による突入電流を利用してクリーニングするからである。したがって、本発明は、極めて簡単な回路構成としながら、コンタクタの寿命を著しく長くできる特徴がある。
また、本発明の請求項2のクリーニング方法と請求項6の車両用電源装置は、第1のコンタクタをオンに切り換えた後、プリチャージスイッチをオンに切り換えてコンデンサを未チャージ状態までプリチャージし、その後、第2のコンタクタをオンに切り換えて、第2のコンタクタにプリチャージ電流による突入電流を流してクリーニングする第1のプリチャージ状態と、プリチャージスイッチをオンに切り換えた後、第1のコンタクタをオンに切り換えて、コンデンサのプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタをクリーニングする第2のプリチャージ状態とを切り換えて、第1のコンタクタと第2のコンタクタを突入電流でクリーニングする。この方法は、通常は第1のプリチャージ状態で第2のコンタクタをクリーニングし、この工程を何回も繰り返した後、ランダムに、あるいは一定期間経過した後に、あるいはまた一定回数繰り返した後に、第2のプリチャージ状態で第1のコンタクタをクリーニングする。この方法は、突入電流の小さい第2のコンタクタのクリーニング回数を多くし、突入電流が大きい第1のコンタクタのクリーニング回数を少なくして、第1のコンタクタと第2のコンタクタの両方をバランスよくクリーニングできる。
さらに、本発明の請求項3のクリーニング方法と請求項10の車両用電源装置は、プリチャージスイッチをオンに切り換えた後、第1のコンタクタをオンに切り換えて、第1のコンタクタをプリチャージ電流による突入電流を流して第1のコンタクタを突入電流でクリーニングし、その後、コンデンサが未チャージ状態で第2のコンタクタをオンに切り換えて第2のコンタクタにプリチャージ電流による突入電流を流して第2のコンタクタをクリーニングする。この方法は、コンタクタの切換状態を変更することなく、第1のコンタクタと第2のコンタクタをクリーニングできる。
また、本発明の請求項4のクリーニング方法と請求項8の車両用電源装置は、第1のコンタクタとプリチャージスイッチをオンに切り換えて、コンデンサを未チャージ状態までプリチャージした後、第1のコンタクタをオフに切り換え、その後に再びオンに切り換えてプリチャージ電流による突入電流を流して第1のコンタクタをクリーニングする。この方法も、コンタクタをオンに切り換える切換状態を変更することなく、両方のコンタクタをクリーニングできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのコンタクタのクリーニング方法とコンタクタをクリーニングする車両用電源装置とを例示するものであって、本発明はコンタクタのクリーニング方法と車両用電源装置を以下に特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1に示す車両用電源装置は、ハイブリッドカーに搭載され、あるいは電気自動車に搭載されて、負荷11として接続されるモーター12を駆動して車両を走行させる。この図の電源装置は、走行用バッテリ1と、この走行用バッテリ1の出力側に接続されて、負荷11への電力供給を制御するコンタクタ2と、このコンタクタ2をオンに切り換えるに先だって、負荷11に並列に接続しているコンデンサ13をプリチャージするプリチャージ回路3と、このプリチャージ回路3とコンタクタ2を制御する制御回路4とを備える。
負荷11は、並列に大容量のコンデンサ13を接続している。このコンデンサ13は、コンタクタ2をオンに切り換える状態で、走行用バッテリ1と両方から負荷11に電力を供給する。とくに、コンデンサ13からは、負荷11に瞬間的に大電力を供給する。このため、走行用バッテリ1に並列にコンデンサ13を接続することで、負荷11に供給できる瞬間電力を大きくできる。コンデンサ13から負荷11に供給できる電力は、静電容量に比例するので、このコンデンサ13には、たとえば4000〜6000μFと極めて大きい静電容量のものが使用される。放電状態にある大容量のコンデンサ13が、出力電圧の高い走行用バッテリ1に接続されると、瞬間的に極めて大きいチャージ電流が流れる。コンデンサ13のインピーダンスが極めて小さいからである。
走行用バッテリ1は、車両を走行させるモーター12を駆動する。モーター12に大電力を供給できるように、走行用バッテリ1は多数の二次電池5を直列に接続して出力電圧を高くしている。二次電池5は、ニッケル水素電池やリチウムイオン二次電池が使用される。ただ、二次電池には、ニッケルカドミウム電池など充電できる全ての電池を使用できる。走行用バッテリ1は、モーター12に大電力を供給できるように、たとえば、出力電圧を300〜400Vと高くしている。ただし、電源装置は、走行用バッテリの出力側にDC/DCコンバータ(図示せず)を接続して、走行用バッテリの電圧を昇圧して、負荷に電力を供給することもできる。この電源装置は、直列に接続する二次電池の個数を少なくして、走行用バッテリの出力電圧を低くできる。したがって、走行用バッテリは、たとえば出力電圧を150〜400Vとすることができる。
コンタクタ2は、走行用バッテリ1の出力側に接続されて、走行用バッテリ1をコンデンサ並列接続の車両側の負荷11に接続する。コンタクタ2は、走行用バッテリ1のマイナス側とプラス側を負荷11に接続する第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを備える。図の車両用電源装置は、走行用バッテリ1のプラス側に第2のコンタクタ2Bを接続して、マイナス側に第1のコンタクタ2Aを接続している。ただし、本発明の車両用電源装置は、第1のコンタクタを走行用バッテリのプラス側に接続して、第2のコンタクタをマイナス側に接続することもできる。
第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bは一緒にオンには切り換えられない。コンデンサ13を充電する極めて大きな突入電流が、コンタクタ2に損傷を与え、コンタクタ2を溶着させる等の弊害があるからである。プリチャージ回路3が、コンデンサ13を充電する大きな突入電流を制限して、コンタクタ2を溶着などの故障から保護する。プリチャージ回路3は、第2のコンタクタ2Bと並列に接続される。プリチャージ回路3は、電流を制限しながらコンデンサ13をプリチャージする。プリチャージ回路3は、プリチャージ抵抗6とプリチャージスイッチ7を直列に接続している。
プリチャージ抵抗6は、負荷11のコンデンサ13を充電するプリチャージ電流を制限する。プリチャージ回路3は、プリチャージ抵抗6の電気抵抗を大きくしてプリチャージ電流を小さくできる。たとえば、プリチャージ抵抗6を10Ω、走行用バッテリ1の出力電圧を400Vとする電源装置は、プリチャージ電流の最大値が40Aとなる。プリチャージ抵抗6は、大きくしてプリチャージ電流の最大値を小さくできる。ただ、プリチャージ抵抗6が大きくなると、コンデンサ13をプリチャージする時間が長くなる。プリチャージ電流が小さくなるからである。さらに、本発明は、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流でコンタクタ2をクリーニングする。コンタクタ2は、突入電流が小さすぎると効果的にクリーニングされない。また、突入電流が大きすぎるとコンタクタ2が溶着する。したがって、プリチャージ抵抗6の電気抵抗は、コンタクタ2のクリーニング作用と、プリチャージ時間とを考慮して、たとえば、5〜20Ω、好ましくは6〜18Ω、さらに好ましくは6〜15Ωに設定される。
プリチャージ回路3がコンデンサ13を充電するプリチャージ電流は、コンタクタ2のクリーニングに利用される。コンタクタ2をクリーニングするように、制御回路4は、第1のコンタクタ2Aと、第2のコンタクタ2Bと、プリチャージスイッチ7をオンに切り換える切換状態を制御する。
制御回路4は、イグニッションスイッチ(図示せず)がオンに切り換えられた後、コンデンサ13をプリチャージして、両方のコンタクタ2をオンに切り換える。正確には、コンデンサ13を完全に充電することなく、コンデンサ13を未チャージ状態として、両方のコンタクタ2をオンに切り換える。
制御回路4は、以下のステップで第1のコンタクタ2Aと、第2のコンタクタ2Bと、プリチャージスイッチ7を切り換えて、第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bを、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流でクリーニングする。
制御回路4は、第1のコンタクタ2Aと、第2のコンタクタ2Bと、プリチャージスイッチ7をオンに切り換える状態を変更する切換変更部10を備えている。この切換変更部10は、第1のコンタクタ2Aと、第2のコンタクタ2Bと、プリチャージスイッチ7をオンに切り換える切換状態を変更して、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bの両方をクリーニングする。
制御回路4の切換変更部10は、第1のコンタクタ2Aをオンに切り換える状態でプリチャージスイッチ7をオンに切り換えてコンデンサ13をプリチャージすると共に、コンデンサ13を未チャージ状態で第2のコンタクタ2Bをオンに切り換える第1のプリチャージ状態と、プリチャージスイッチ7をオンに切り換える状態で第1のコンタクタ2Aをオンに切り換えてコンデンサ13をプリチャージすると共に、コンデンサ13を未チャージ状態として第2のコンタクタ2Bをオンに切り換える第2のプリチャージ状態との切換状態を記憶している。
第1のプリチャージ状態は、第1のコンタクタ2A→プリチャージスイッチ7→第2のコンタクタ2Bの順番で、コンタクタ2とプリチャージスイッチ7をオンに切り換える。この切換状態において、第2のコンタクタ2Bがコンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流でクリーニングされる。図2は第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bとプリチャージスイッチ7の突入電流と、コンデンサ13の電圧を示すグラフである。このグラフに示すように、第1のコンタクタ2Aは、オンに切り換えられる状態で突入電流は流れない。オンに切り換えた状態で電流が流れないからである。プリチャージスイッチ7は、オンに切り換えられる状態でプリチャージ電流による突入電流が流れる。この突入電流は、プリチャージ抵抗6で制限される。この突入電流は、プリチャージスイッチ7をクリーニングする。その後、コンデンサ13を未チャージ状態として、第2のコンタクタ2Bがオンに切り換えられると、第2のコンタクタ2Bにはプリチャージ電流による突入電流が流れる。このとき、未チャージ状態まで充電されたコンデンサ13の電圧が高く、コンデンサ13と走行用バッテリ1との電圧差は、プリチャージスイッチ7をオンに切り換えるタイミングに比べて小さい。ただ、第2のコンタクタ2Bはプリチャージ抵抗6を介することなく、走行用バッテリ1をコンデンサ13に接続する。したがって、走行用バッテリ1とコンデンサ13との電圧差が小さくても、電気抵抗が小さいので、第2のコンタクタ2Bには大きな突入電流が流れる。この突入電流が、第2のコンタクタ2Bをクリーニングする。この切換状態は、プリチャージスイッチ7と第2のコンタクタ2Bを突入電流でクリーニングして、第1のコンタクタ2Aをクリーニングしない。
第2のプリチャージ状態は、プリチャージスイッチ7→第1のコンタクタ2A→第2のコンタクタ2Bの順番に切り換える。図3は第1のコンタクタ2A及び第2のコンタクタ2Bとプリチャージスイッチ7の突入電流と、コンデンサ13の電圧を示すグラフである。このグラフに示すように、プリチャージスイッチ7は、オンに切り換えられる状態で突入電流は流れない。オンに切り換えた状態で電流が流れないからである。第1のコンタクタ2Aは、オンに切り換えられる状態でプリチャージ電流による突入電流が流れる。この突入電流は、プリチャージ抵抗6で制限される。この突入電流は、第1のコンタクタ2Aをクリーニングする。その後、コンデンサ13を未チャージ状態として、第2のコンタクタ2Bがオンに切り換えられると、第2のコンタクタ2Bにはプリチャージ電流による突入電流が流れる。この突入電流は、第2のコンタクタ2Bをクリーニングする。この切換状態は、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bを突入電流でクリーニングして、プリチャージスイッチ7をクリーニングしない。
この制御回路4の切換変更部10は、記憶される切換状態で、第1のプリチャージ状態と第2のプリチャージ状態に切り換えて、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bをクリーニングする。制御回路4は、第1のプリチャージ状態と、第2のプリチャージ状態でコンタクタ2をオンに切り換えする状態も記憶している。制御回路4は、イグニッションスイッチがオンに切り換えられた後、第1のプリチャージ状態、又は第2のプリチャージ状態でコンタクタ2をオンにして、走行用バッテリ1から負荷11に電力を供給できる状態とする。この制御回路4は、イグニッションスイッチがオンに切り換えられると、第1のプリチャージ状態を交互に繰り返して、コンタクタ2をオンに切り換え、あるいはイグニッションスイッチがオンに切り換えられると、ランダムに第1のプリチャージ状態又は第2のプリチャージ状態でコンタクタ2をオンに切り換え、あるいはまた、イグニッションスイッチがオンに切り換えられると、特定の回数、たとえば2〜100回は連続して、第1のプリチャージ状態でコンタクタ2をオンに切り換え、その後、特定の回数、たとえば2〜100回は、第2のプリチャージ状態でコンタクタ2をオンに切り換えて、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bをクリーニングしながらオンに切り換える。
ただ、制御回路4は、第2のプリチャージ状態、すなわち、プリチャージスイッチ7→第1のコンタクタ2A→第2のコンタクタ2Bの順番に切り換えて、第1のコンタクタ2Aと第2のコンタクタ2Bの両方をコンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流でクリーニングできる。したがって、制御回路4は、切換状態を変更することなく、常に第2のプリチャージ状態でコンタクタ2とプリチャージスイッチ7をオンに切り換えて、コンタクタ2をオンに切り換えることもできる。
さらに、制御回路4は、第1のコンタクタ2Aとプリチャージスイッチ7をオンに切り換えて、コンデンサ13を未チャージ状態までプリチャージする第1のプリチャージ状態と、第1のコンタクタ2Aをオフに切り換え、その後オンに切り換える第2のプリチャージ状態とで、第1のコンタクタ2Aをクリーニングし、さらに、この状態でコンデンサ13を未チャージ状態として、第2のコンタクタ2Bをオンに切り換えて、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流で第2のコンタクタ2Bをクリーニングすることもできる。
この切換状態は、第1のコンタクタ2Aをオン→プリチャージスイッチ7をオン→第1のコンタクタ2Aをオフからオン→第2のコンタクタ2Bをオンとする順番で、制御回路4がコンタクタ2とプリチャージスイッチ7を切り換える。図4は、この切換状態でコンタクタ2とプリチャージスイッチ7に流れる突入電流と、コンデンサ13の電圧変化を示している。このグラフに示すように、第1のコンタクタ2Aは、オンに切り換えられる状態で突入電流は流れない。オンに切り換えた状態で電流が流れないからである。プリチャージスイッチ7は、オンに切り換えられる状態でプリチャージ電流による突入電流が流れる。その後、コンデンサ13を未チャージ状態として、第1のコンタクタ2Aをオフに切り換えた後、オンに切り換える。オンに切り換えられた第1のコンタクタ2Aは、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流が流れてクリーニングされる。その後、さらにコンデンサ13を未チャージ状態として、第2のコンタクタ2Bがオンに切り換えられると、第2のコンタクタ2Bにはプリチャージ電流による突入電流が流れる。この突入電流は、第2のコンタクタ2Bをクリーニングする。この切換状態は、プリチャージスイッチ7と、第1のコンタクタ2Aと、第2のコンタクタ2Bを突入電流でクリーニングする。したがって、この切換状態でコンタクタ2とプリチャージスイッチ7をオンに切り換える制御回路4も、切換状態を変更することなく、第1のコンタクタ2Aと、第2のコンタクタ2Bと、プリチャージスイッチ7をクリーニングできる。制御回路4は、この切換状態として、コンタクタ2とプリチャージスイッチ7をクリーニングする状態と、第1のコンタクタ2Aをオン→プリチャージスイッチ7をオン→第2のコンタクタ2Bをオンに切り換えるノーマル切換状態とに切り換えて、コンタクタ2とプリチャージスイッチ7をオンに切り換えることもできる。
本発明は、コンデンサ13のプリチャージ電流による突入電流でコンタクタ2をクリーニングする。このことを実現するために、コンデンサ13を未チャージ状態に充電する必要がある。コンデンサ13の未チャージ状態は、コンデンサ13に流れる電流を検出し、あるいは電圧を検出し、あるいはタイマーの設定時間でコントロールされる。コンデンサ13は完全にチャージされると充電電流が流れなくなるので、充電電流を検出して、未チャージ状態を検出できる。すなわち、所定のチャージ電流が流れる状態を未チャージ状態と判定できる。また、コンデンサ13は完全にチャージされると電圧が定常電圧まで上昇する。したがって、コンデンサ13の電圧を検出して、未チャージ状態を検出できる。すなわち、コンデンサ13の電圧が定常電圧で上昇する状態を、未チャージ状態と判定できる。さらに、コンデンサ13は完全にチャージするのに特定の時間がかかる。コンデンサ13をフルチャージする時間は、コンデンサ13の静電容量と充電電流で特定される。充電電流はプリチャージ抵抗6の電気抵抗で特定される。したがって、特定時間よりも短い時間のプリチャージは、コンデンサ13をプリチャージしない。したがって、タイマーの設定時間をプリチャージする特定時間よりも短くして、コンデンサ13の未チャージ状態とすることができる。
コンデンサ13の充電電流は、電流検出回路8で検出される。電流検出回路8は、漏れ磁束を検出して、電流を検出し、あるいはプリチャージ抵抗の電圧を検出して、電流を検出する。さらに、図示しないが、コンタクタと出力端子との間に、極めて電気抵抗の小さい電流検出抵抗を接続し、この電流検出抵抗の電圧を検出して、電流を検出することもできる。
さらに、制御回路4は、コンタクタ2の1次側と2次側との電圧差を検出する電圧検出回路9も備える。図の電圧検出回路9は、コンタクタ2の1次側の電圧(Vt)と2次側の電圧(Vi)を検出し、これらより1次側と2次側の電圧差を検出している。
本発明の一実施例にかかる車両用電源装置の概略構成図である。 コンタクタとプリチャージスイッチの切換状態の一例を示す図である。 コンタクタとプリチャージスイッチの切換状態の他の一例を示す図である。 コンタクタとプリチャージスイッチの切換状態の他の一例を示す図である。
符号の説明
1…走行用バッテリ
2…コンタクタ 2A…第1のコンタクタ
2B…第2のコンタクタ
3…プリチャージ回路
4…制御回路
5…二次電池
6…プリチャージ抵抗
7…プリチャージスイッチ
8…電流検出回路
9…電圧検出回路
10…切換変更部
11…負荷
12…モーター
13…コンデンサ

Claims (10)

  1. 走行用バッテリ(1)と、この走行用バッテリ(1)の出力側に接続されて、走行用バッテリ(1)をコンデンサ並列接続の車両側の負荷(11)に接続するコンタクタ(2)と、負荷(11)のコンデンサ(13)を充電するプリチャージ回路(3)と、このプリチャージ回路(3)と前記コンタクタ(2)を制御する制御回路(4)とを備え、
    コンタクタ(2)は、走行用バッテリ(1)のプラス側とマイナス側を負荷に接続する第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)を備え、
    プリチャージ回路(3)は、第2のコンタクタ(2B)と並列に接続されると共に、互いに直列に接続しているプリチャージ抵抗(6)とプリチャージスイッチ(7)からなり、
    制御回路(4)が、第1のコンタクタ(2A)とプリチャージスイッチ(7)をオンにしてコンデンサ(13)をプリチャージし、コンデンサ(13)がプリチャージされた状態で第2のコンタクタ(2B)をオンに切り換えて、走行用バッテリ(1)から負荷(11)に電力を供給する状態とする車両用電源装置におけるコンタクタのクリーニング方法であって、
    第1のコンタクタ(2A)と第2のコンタクタ(2B)の両方を、コンデンサ(13)のプリチャージ電流が流れるタイミングでオンに切り換えて、コンデンサ(13)のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ(2A)と第2のコンタクタ(2B)をクリーニングすることを特徴とするコンタクタのクリーニング方法。
  2. 第1のコンタクタ(2A)をオンに切り換えた後、プリチャージスイッチ(7)をオンに切り換えてコンデンサ(13)を未チャージ状態までプリチャージし、その後、第2のコンタクタ(2B)をオンに切り換えて、第2のコンタクタ(2B)にプリチャージ電流による突入電流を流してクリーニングする第1のプリチャージ状態と、
    プリチャージスイッチ(7)をオンに切り換えた後、第1のコンタクタ(2A)をオンに切り換えて、コンデンサ(13)のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ(2A)をクリーニングする第2のプリチャージ状態とを切り換えて、第1のコンタクタ(2A)と第2のコンタクタ(2B)を突入電流でクリーニングする請求項1に記載されるコンタクタのクリーニング方法。
  3. プリチャージスイッチ(7)をオンに切り換えた後、第1のコンタクタ(2A)をオンに切り換えて、第1のコンタクタ(2A)にプリチャージ電流による突入電流を流して第1のコンタクタ(2A)を突入電流でクリーニングし、その後、コンデンサ(13)が未チャージ状態で第2のコンタクタ(2B)をオンに切り換えて、第2のコンタクタ(2B)にプリチャージ電流による突入電流を流して第2のコンタクタ(2B)をクリーニングする請求項1に記載されるコンタクタのクリーニング方法。
  4. 第1のコンタクタ(2A)とプリチャージスイッチ(7)をオンに切り換えて、コンデンサ(13)を未チャージ状態までプリチャージした後、第1のコンタクタ(2A)をオフに切り換え、その後オンに切り換えてプリチャージ電流による突入電流を流して第1のコンタクタ(2A)をクリーニングする請求項1に記載されるコンタクタのクリーニング方法。
  5. 走行用バッテリ(1)と、この走行用バッテリ(1)の出力側に接続されて、走行用バッテリ(1)をコンデンサ並列接続の車両側の負荷(11)に接続するコンタクタ(2)と、負荷(11)のコンデンサ(13)を充電するプリチャージ回路(3)と、このプリチャージ回路(3)と前記コンタクタ(2)を制御する制御回路(4)とを備え、
    コンタクタ(2)は、走行用バッテリ(1)のプラス側とマイナス側を負荷(11)に接続する第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)を備え、
    プリチャージ回路(3)は、第2のコンタクタ(2B)と並列に接続されると共に、互いに直列に接続しているプリチャージ抵抗(6)とプリチャージスイッチ(7)からなり、
    制御回路(4)が、第1のコンタクタ(2A)とプリチャージスイッチ(7)をオンにしてコンデンサ(13)をプリチャージし、コンデンサ(13)がプリチャージされた状態で第2のコンタクタ(2B)をオンに切り換えて、走行用バッテリ(1)から負荷(11)に電力を供給する状態とする車両用電源装置であって、
    制御回路(4)が、第1のコンタクタ(2A)と、第2のコンタクタ(2B)と、プリチャージスイッチ(7)をオンに切り換える状態を変更する切換変更部(10)を備えており、この切換変更部(10)が、第1のコンタクタ(2A)と、第2のコンタクタ(2B)と、プリチャージスイッチ(7)をオンに切り換える切換状態を変更して、コンデンサ(13)のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ(2A)と第2のコンタクタ(2B)の両方をクリーニングするようにしてなるコンタクタをクリーニングする車両用電源装置。
  6. 制御回路(4)の切換変更部(10)が、第1のコンタクタ(2A)をオンに切り換える状態でプリチャージスイッチ(7)をオンに切り換えてコンデンサ(13)をプリチャージすると共に、コンデンサ(13)を未チャージ状態で第2のコンタクタ(2B)をオンに切り換える第1のプリチャージ状態と、
    プリチャージスイッチ(7)をオンに切り換える状態で第1のコンタクタ(2A)をオンに切り換えてコンデンサ(13)をプリチャージすると共に、コンデンサ(13)を未チャージ状態として第2のコンタクタ(2B)をオンに切り換える第2のプリチャージ状態との切換状態に変更して、第1のコンタクタ(2A)と第2のコンタクタ(2B)をコンデンサ(13)のプリチャージ電流による突入電流でクリーニングする請求項5に記載される車両用電源装置。
  7. 制御回路(4)の切換変更部(10)が、第1のプリチャージ状態と第2のプリチャージ状態で第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)とプリチャージスイッチ(7)を切り換える切換状態を記憶しており、記憶される切換状態で第1のプリチャージ状態と第2のプリチャージ状態に切り換えて、コンデンサ(13)のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ(2A)と第2のコンタクタ(2B)をクリーニングする請求項6に記載される車両用電源装置。
  8. 制御回路(4)の切換変更部(10)が、第1のコンタクタ(2A)をオンに切り換える状態でプリチャージスイッチ(7)をオンに切り換えてコンデンサ(13)をプリチャージする第1のプリチャージ状態と、コンデンサ(13)を未チャージ状態として、第1のコンタクタ(2A)をオフに切り換えた後オンに切り換える第2のプリチャージ状態とで第1のコンタクタ(2A)をクリーニングする請求項5に記載される車両用電源装置。
  9. 制御回路(4)の切換変更部(10)が、第1のプリチャージ状態と、第2のプリチャージ状態で第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)とプリチャージスイッチ(7)を切り換える切換状態を記憶しており、記憶される切換状態で第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)とプリチャージスイッチ(7)を切り換えてコンデンサ(13)のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ(2A)と第2のコンタクタ(2B)をクリーニングする請求項8に記載される車両用電源装置。
  10. 走行用バッテリ(1)と、この走行用バッテリ(1)の出力側に接続されて、走行用バッテリ(1)をコンデンサ並列接続の車両側の負荷(11)に接続するコンタクタ(2)と、負荷(11)のコンデンサ(13)を充電するプリチャージ回路(3)と、このプリチャージ回路(3)と前記コンタクタ(2)を制御する制御回路(4)とを備え、
    コンタクタ(2)は、走行用バッテリ(1)のプラス側とマイナス側を負荷(11)に接続する第1のコンタクタ(2A)及び第2のコンタクタ(2B)を備え、
    プリチャージ回路(3)は、第2のコンタクタ(2B)と並列に接続されると共に、互いに直列に接続しているプリチャージ抵抗(6)とプリチャージスイッチ(7)からなり、
    制御回路(4)が、第1のコンタクタ(2A)とプリチャージスイッチ(7)をオンにしてコンデンサ(13)をプリチャージし、コンデンサ(13)がプリチャージされた状態で第2のコンタクタ(2B)をオンに切り換えて、走行用バッテリ(1)から負荷(11)に電力を供給する状態とする車両用電源装置であって、
    制御回路(4)が、プリチャージスイッチ(7)をオンに切り換える状態で第1のコンタクタ(2A)をオンに切り換えて、コンデンサ(13)のプリチャージ電流による突入電流で第1のコンタクタ(2A)をクリーニングし、コンデンサ(13)の未チャージ状態で、第2のコンタクタ(2B)がオンに切り換えられて、第2のコンタクタ(2B)をコンデンサ(13)のプリチャージ電流による突入電流でクリーニングするようにしてなるコンタクタをクリーニングする車両用電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024116754A1 (ja) * 2022-11-29 2024-06-06 株式会社オートネットワーク技術研究所 車両用電源装置

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