JP2008082048A - 遮音通気ドア - Google Patents

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知正 玉井
Nobuo Otsuka
信男 大塚
Takehiro Nokimura
剛宏 除村
Muneyuki Miura
宗之 三浦
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Abstract

【課題】通気性を損なうことなく、ドアの遮音性をより向上させた遮音通気ドアを提供する。
【解決手段】ドア1は、フレーム10とその表裏に貼り付けられた面板2、3を備えている。また、第1の空間R1と第2の空間R2とを繋ぐクランク状の通気流路31を備えている。ドア1内には、該通気流路31の出入口を構成する口枠部材38Bを面板に固定するための桟材15Bが配置されており、これにより通気流路31の形状が規定されている。桟材15Bの裏面と、面板3の内側面との間には、ハニカム構造体35が設けられており、ハニカム構造体35の一方の面35bと面板3の内側面との間には遮音シート7が介装されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、住宅等の建物に用いられるドアであって、遮音性を有し、閉時においても通気性が保たれる遮音通気ドアに関する。特には、通気性を損なうことなくドアの遮音性をより向上させた遮音通気ドアに関する。
近年、住宅の内装仕上げに使用される塗料や接着剤に含まれるホルムアルデヒド等に起因するシックハウスの問題が深刻化している。この問題に対応するために、2003年7月には建築基準法が改正され、ドアの閉時においても一定の通気性を確保することが求められるようになった。
他方、寝室やトイレなどに利用されるドアは遮音性を備えていることが好ましく、従来より、遮音性を高めるための提案が様々なされている(例えば特許文献1参照)。同文献に記載されたドアによれば、ドア内部に設けられた通気流路内に通気孔が多数形成された桟材を配置することで、そこを通る音が減衰されるようになっている。
特開2001−227257号公報
上記のように、寝室やトイレなどに利用されるドアは、遮音性と通気性を兼ね備えている必要があり、特には、通気性を維持しつつ遮音性をより向上させることが求められている。
本発明はこの課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、通気性を損なうことなく、ドアの遮音性をより向上させた遮音通気ドアを提供することにある。
上記目的を実現するための本発明の遮音通気ドアは、第1の空間と第2の空間との間にあって開閉され、閉時における両空間の間での通気性及び遮音性を備えた遮音通気ドアであって、
前記第1の空間に面する第1の面板と、
前記第2の空間に面する第2の面板と、
両面板が貼り付けられたフレームと、
前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐクランク状の通気流路と、
該通気流路の出入口となる口枠部材と、を備え、
前記第1の面板及び第2の面板のそれぞれの内面には、前記口枠部材を各面板に固定すると共に、前記通気流路を規定する横方向の口枠固定桟材が設けられており、
前記口枠固定桟材の裏面(面板に取り付けられた面の反対側の面)と、それに対向する前記面板の内面との間に、多数の通気孔が形成されたハニカム構造体が配置されており、該ハニカム構造体が樹脂製の遮音シートを介して前記面板の内面に固定されていることを特徴とする。
このような構成によれば、通気流路がクランク状に形成されていること、及び、同流路内にハニカム構造体が配置されていることにより、該通気流路内を伝わる音を大幅に減衰させることができる。特に、このハニカム構造体はドアの面板に直接固定されているのではなく、遮音シートを介して固定されているので、面板に伝わる音をより減衰させることができ、ドア全体としての遮音性を更に向上させることができる。
本発明の遮音通気ドアは、また、前記ハニカム構造体が接する口枠固定桟材が、前記遮音シートを介して前記面板に固定されていることが好ましい。
このような構成によれば、ドア全体の遮音性をより向上させることができる。
更には、前記通気流路が、前記フレームの一部に形成された溝を通じてドア上端面に開口していてもよい。このような構成によれば、口枠部材の開口部とドア上端面の開口部との双方から空気を取り込むことができ、ドアの通気性を向上させることができる。
また、前記通気流路に、総容積が該通気流路の容積よりも大きいクッション室が連通している構成とすることもできる。このような構成によれば、通気流路内に伝わった音が上記クッション室に入ることにより音が減衰するため、ドアの遮音性をより向上させることができる。
上述したように、本発明によれば、通気性を損なうことなく、ドアの遮音性をより向上させた遮音通気ドアを提供することができる。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一形態に係る遮音通気ドアの正面図(図1(A))、及び、背面図(図1(B))である。図2は、同ドアの内部構造を説明するための正面図である。図3は、同ドアの一部を拡大して示す縦断面図である。図3(A)は、図1のA−A切断線における断面図でありドアの上端部を示しており、図3(B)は、図1のB−B切断線における断面図であり、ドアの下端部を示している。
図3に示すように、この遮音通気ドア1は、第1の空間R1(例えばトイレ)に面する背面板2と、第2の空間R2(例えば廊下)に面する表面板3とを備えている。各面板2、3は、図2に示すような四角いフレーム10の表裏に貼り付けられている。
図1(A)に示すように、ドア1の図示右側であって高さ方向のほぼ中央には、ドアノブを取り付けるためのノブ取付け部4が形成されている。このドア1は、ノブ取付け部4と反対側の辺(図示左側)が不図示のドア枠に取り付けられて、その取り付けられた側を回動中心としてスイングするタイプのドアである。
図1に示すように、ドア1の上部と下部の2箇所には通気部30A、30Bが設けられている。この通気部30A、30Bを通じて、第1の空間R1と第2の空間R2との間の換気ができるようになっている(詳細後述)。なお、通気部30A、30Bは必ずしも両方設けられている必要はなく、いずれか一方のみであってもよい。
次に、図2を参照してドアのフレーム10について具体的に説明する。
このフレーム10は、全体として縦長の長方形であり、左右の辺(長辺)となる縦枠12a、12aと、上下の辺(短辺)となる横枠12b、12bとを有している。
各縦枠12aのやや内側には、同縦枠12aとほぼ同じ長さであり、同縦枠12aと平行に縦方向に延びる縦桟14aが1本ずつ設けられている。これら2本の縦桟14a同士の間(ドアの中央部)には、同じく縦方向に延びる3本の仕切り桟16が設けられている。
2本の縦桟14a同士の間であって、仕切り桟16の上端及び下端付近には、横方向に延びる3本の桟材15A、15B、15Cが設けられている。各桟材15A〜15Cは同じ長さであり、いずれも、その両端部が左右の縦桟14aの内側面に固定されている。
図3(A)に示すように、3本の桟材15A〜15Cのうち最も下寄りの位置に配置されたものが桟材15Cである。桟材15Cの板厚はドア1の厚みとほぼ同じであり、桟材15Cの表裏面に背面板2及び表面板3が貼り付けられている。桟材15B、15Aは、桟材15Cの半分程度の厚みであり、桟材15Cから縦方向に所定寸法ずつ離れて配置されている。
桟材15A、15Bは、通気流路31の形状を規定する役割、及び、口枠部材38F、38B(詳細後述)を固定する部材としての役割を果たす部材である。
図3に示すように、背面板2の内面、及び、表面板3の内面には、樹脂製の遮音シート7(例えば、厚み1.2mm、製品名「遮音シート940SS」、大建工業(株)社製)が全面にわたって貼り付けられている。
再び図2を参照する。ドア1の真ん中よりもやや上方には、横方向に延びる、補強部材としての桟材21Aが設けられている。この桟材21Aから所定寸法(例として400mm程度)離れた下側には、同じように横方向に延びる他の桟材21Bが設けられている。
以上説明したように、各種桟材が設けられていることにより、フレーム10の内部は複数の空間Sa1〜Sa3、Sb等に仕切られている。
左右2本の縦枠12aとその内側の縦桟14aとの間には、縦に長細い空間Sbが形成されており、この空間内には遮音のための発泡ビーズ26が収容されている。
左右2本の縦桟14a同士の間であって、3本の縦方向の仕切り桟16によって仕切られた空間は、縦長の空間Sa1〜Sa3となっている。空間Sa1とSa2とは、横方向の桟材21Aにより仕切られており、空間Sa2とSa3とは、桟材21Bにより仕切られている。各空間Sa1〜Sa3内には、遮音性を有するグラスウール25が収容されている。
このように、ドア1の内部にグラスウール25や発泡ビーズ26が配置されていることにより、音がこのグラスウール25や発泡ビーズ26に吸収されることとなるため、ドア1の遮音性が向上する。
次に、本実施形態の主たる特徴部である通気部30A、30Bの構成について説明する。なお、通気部30A、30Bは、ほぼ上下対称の形状となっている点を除き、同じ構成であるため、以下、一方の通気部30Aについてのみ詳細に説明する。
図3(A)に示すように、この通気部30Aは、ドア1の厚み方向にクランク状に形成された通気流路31を有している。この通気流路31の、第1の空間(トイレ)側の口は、背面板2に取り付けられた口枠部材38Bの開口部である。第2の空間(廊下)側の口は、表面板3に取り付けられた口枠部材38Fの開口部である。
口枠部材38F、Bは同じ形状であり、図1に示すように、ドア1の横方向に細長く形成された開口部を有している。図3(A)に示すように、口枠部材38F、Bは、ドア1の内部に差し込まれる口枠38aと、その口枠38aの外側端部に形成された鍔部38bとを有している。口枠38aは、面板2、3の表面からドア1の厚み方向ほぼ中央までの長さに形成されている。口枠38aのうち、上側の壁が上面壁39aであり、下側の壁が下面壁39bである。
なお、口枠部材38F、Bは木製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
図3(A)に示すように、ドア1の内部であって口枠部材38Fのすぐ上には、ドア1のフレーム上辺を構成する横枠12bが存在している。口枠部材38Fは、その口枠38aの上面壁39aが横枠12bの下面に接するように配置されている。口枠部材38Fの上面壁39aは、例えばタッカー止めにより、横枠12bの下面に固定されている。
一方、口枠部材38Fのすぐ下には、図3(A)に示すように、同口枠部材38Fを面板3に固定するための桟材15Aが設けられている。桟材15Aは、断面矩形の長尺な部材であり、図2に示したように、左右2本の縦桟14a同士の間で横方向に延びている。桟材15Aは、図3に示すように、樹脂製の遮音シート7を介して、面板3の内面に固定されている。この桟材15Aは、その上面が口枠部材38Fの下面壁39bに接しており、同下面壁39bが桟材15Aの上面にタッカー止めされている。
下側の口枠部材38Bも、上記した口枠部材38Fと同様の構成となっている。口枠部材38Bのすぐ下には、ドア1の横方向に延びる桟材15C(図2も参照)が存在しており、同口枠部材38Bの下面壁39bが桟材15Cの上面にタッカー止めされている。一方、口枠部材38Bのすぐ上には、同口枠部材38Bを面板2に固定するための桟材15Bが設けられている。この桟材15Bも、上記同様、樹脂製の遮音シート7を介して面板2の内面に固定されている。桟材15Bの下面には、口枠部材38Bの上面壁39aがタッカー止めされている。
このように設けられた上下2つの桟材15A、15Bは、単に口枠部材38F、38Bを面板に固定するためだけの部材ではなく、通気部30Aの通気流路31をクランク状に形作る部材でもある。
以下、この通気流路31の形状について具体的に説明する。
通気流路31は、図3(A)に示すように、具体的には、口枠部材38F、38B内の開口部から横方向に延びる横通路31a、31eと、各通路31a、31eの奥から直角に折れ曲がって互いに近づくように縦方向に延びる縦通路31b、31dと、これら縦通路31b、31d同士を横方向に繋ぐ中間の通路31cと、を有し、クランク状(S字状)となっている。
上側の横通路31aは、ドア1の厚み方向(横方向)に延びる通路である。縦通路31bは、この横通路31aに続いて形成された通路であり、口枠部材38Fの挿入側先端部と背面板2の内面との間、及び、桟材15Aの裏面と背面板2の内面との間で縦方向に延びている。
中間の通路31cは、互い上下くいちがって向かい合っている上側の桟材15Aと下側の桟材15Bと、の間に形成された通路であり、上側の縦通路31bと下側の縦通路31d(詳細下記)とを相互に繋いでいる。
下側の縦通路31dは、下側の口枠部材38Bの挿入側先端部と面板3の内面との間、及び、下側の桟材15Bの裏面と面板3の内面との間に形成された通路であり、縦方向に延びている。この縦通路31dの下端は、口枠部材38B内に構成された横方向に延びる横通路31eと直角に連通している。
このようにクランク状に形成された通気流路31内には、多数の細い通気孔35h(図4参照)が形成されたハニカム構造体35が配置されている。
ハニカム構造体35は、一例としてアルミコルゲートコアであり、1つの通気孔35hの開口面積は2〜10mm程度である。通気孔35hの開口形状は、波形状の薄板の上下を2枚の平らな薄板で挟み込んだような形状であってもよいし、あるいは、矩形、六角形、又は円形等であってもよい。ハニカム構造体35の開口率は80%以上であることが好ましい。
ハニカム構造体35は、図4に示すように、両端部が縦桟14a、14aによって挟まれており、表裏面が面板3及び桟材15Bによって挟まれている。ハニカム構造体35の図4下側の面35aは桟材15Bの裏面に接着されている。反対側の面35bは遮音シート7を介して面板3の内面に接着されている。この状態で、ハニカム構造体35の通気孔35hはドアの上下に沿う方向に延びている。
なお、ハニカム構造体35の接着に関し、同構造体の2つの面35a、35bのそれぞれが面板3および桟材15Bに接着されていればよい。あるいは、それに加えて、同構造体の両側面35c、35cを各縦桟14aの内側面に接着し、全側面が接着されるようにしてもよい。
次に、上記の構成された本実施形態のドア1の通気特性及び遮音特性について説明する。なお、以下の説明では、第1の空間R1内で不図示のファンが駆動されており、第1の空間R1側が相対的に負圧となっているものとして説明する。
まず、ドア1の通気特性について説明する。図3(A)に示すように、第2の空間R2側から、口枠部材38Fの横通路31a内に流入した空気は、面板2の内面にぶつかり、縦通路31b内に90°屈曲して流入して同通路31b内を縦方向下向きに進む。
縦通路31bの下端まで至った空気は、桟材15Bの上面にぶつかり、再び90°屈曲して中間の通路31cを通って横方向に流れ、再び90°屈曲して下側の縦通路31d内に流入して同通路31d内を縦方向下向きに進む。
この縦通路31d内には、ハニカム構造体35が配置されているが、このハニカム構造体35は十分な開口率を備えているので空気の流れを阻害することはない。縦通路31dを下向きに進んだ空気は、桟材15Cの上面にぶつかり、90°屈曲して下側の横通路31e内を通って同口枠部材38Bの開口部から第1の空間R1内へと放出される。
このようにして、第2の空間R2内の空気が第1の空間R1内に取り込まれて換気が行われる。
一方、空間R2からR1へと向かう音は、上側の横通路31aを通じて通気流路31内に入り込み、背面板2の内面に貼られた吸音シート7にぶつかって縦通路31bに伝わる際に減衰される。また、同縦通路31bから中間の通路31cを通じて、屈曲しながら下側の縦通路31dに伝わる際にも、通路が屈曲していることによる作用によって減衰される。更には、ハニカム構造体35の細い通気孔35hに進入し、同通気孔から放出される際にも、断面積の変化による作用によって減衰される。そして、縦通路31dから下側の横通路31eへと伝わる際に更に減衰され、最終的には、入力された音に比してかなり減衰した状態で出力されることとなる。なお、空間R1からR2へと向かう音の場合も、これと同じように良好に減衰する。
上述したように、本実施形態の構成によれば、通気流路31がクランク状に形成されていること、及び、同流路31内にハニカム構造体35配置されていることにより、音を大幅に減衰させることができる。特に、ハニカム構造体35が面板3の内面に直接接着されているのではなく、遮音シート7を介して固定されているので、ハニカム構造体35に伝わった音の微振動が同遮音シート7で吸収されることとなると考えられ、そのため、面板3に伝わる音を減衰させることができ、ドア1全体としての遮音性をより向上させることができる。
また、ハニカム構造体35に接する桟材15Bも、これと同様、遮音シート7を介して面板2に固定されているので、音の微振動が、ハニカム構造体35から桟材15bを介して面板2に伝わるのも抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態の遮音通気ドア1によれば、通気性を損なうことなく、ドア1の遮音性をより向上させることができる。
また、本実施形態のように、口枠固定桟材15A、15Bの片面とそれに対向する面板2、3の内面との間に通気流路が形成される構成の場合、桟材15A、15Bの厚みを変更するだけで縦通路の断面積を容易に変更することができる。更に、桟材15A、15Bは、通気流路31の形状を規定する役割と、口枠部材38F、38Bを固定する役割との両方を果たすものであるので、ドア1の構成の簡素化及び部品点数の低減にも寄与する。
なお、上記実施形態では、通気流路31のうち、縦通路31dにハニカム構造体35が配置された例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。もう一方の縦通路31bのみにハニカム構造体35を配置してもよいし、両縦通路31b、31dに1つずつハニカム構造体35を配置することも可能である。
次に、図2に示した、通気部30A、30B付近の横方向の桟材15C、及び、ドア中央の2本の桟材21A、21Bの変形例について図5を参照して説明する。図5(A)、(B)はそれぞれ、図2のA−A切断線における横断面図、及びB−B切断線における横断面図を示している。
図5(A)に示すこの桟材15C′は、図3(A)に示すように、通気流路31とドア内部の空間Sa1とを仕切る桟材である。図5(A)に示す桟材15C′には、ドア1の上下方向に延びる溝17が形成されており、この溝17により、通気流路31と各空間Sa1とが繋がっている。図2からも明らかなように、空間Sa1の総容積は通気流路31の容積よりも大きい。
このような構成によれば、通気流路31に伝わった音が溝17を通って空間Sa1に入ることとなる。ここで、容積の大きな空間Sa1は音に対するクッション室として機能するため、クッション作用により、音が低減される。
また、溝17は、桟材15Cの一方の面から所定深さ削り込んだだけのものであるので、形成するのが容易である。空間Sa1には、上述したように、グラスウール25が収容されているので、音を効果的に吸収、低減することができる。
図5(B)に示すように、ドアの空間Sa1〜Sa3を仕切る横方向の桟材21A、21Bには、ドア1の上下方向に延びる複数の円孔21hが形成されている。この複数の円孔21hを通じて、空間Sa1−Sa2間、及び、空間Sa2−Sa3が相互に繋がっている。
このような構成によれば、音は断面積が小さい円孔21h内を通って空間Sa1からSa2へと伝わるので、断面積の変化による作用によって、音を減衰させることができる。空間Sa2からSa3に音が伝わる際も同様である。
図6は、ドア1の更に他の例を示す断面図である。
同図に示すように、通気流路31は、口枠部材38Fの開口部だけでなく、ドアのフレームを構成する横枠12b′に形成された縦方向の溝12gを介して、ドアの上端面に開口していてもよい(開口部1h)。
このような構成によれば、例えば第1の空間R1側が負圧の際には、ドアの上端面開口部1hと、口枠部材38Fの開口部との両方から空気を取り込むことができ、ドアの通気性を向上させることができる。
(実験結果)
次に、遮音シート及びアルミコルゲートコアの効果を検証した結果について説明する。
この実験では、図7に示すように、空間R1と空間R2とがドア1によって仕切られており、空間R1側にスピーカ58が配置されている。ドア1からスピーカ58までの距離は350mmである。スピーカ58は、ドア1に向けて騒音(ホワイトノイズ)を発生させる。
ドア1は、具体的には図8のようなものを使用した。このドア1は、図1〜図4に示したドア1であり、開口部43として描かれている部分は、口枠部材を取り外した通気流路31の開口部である。実験では、この開口部43に、図9に示すような試験片40を取り付けて同試験片40(具体的にはアルミコルゲートコア、詳細下記)の振動を計測した。
試験片40は2つのタイプを用意した。
1つは、図9(B)に示すような、閉塞板41の一方の面全体に遮音シート7が貼られ、更に、その遮音シート7を介してアルミコルゲートコア35が固定されたものである。
もう1つは、図示しないが、同試験片から遮音シート7を省略して、アルミコルゲートコア35を閉塞板41に直接固定したものである。
いずれの試験片40の場合も、アルミコルゲートコア35の裏面(ドア1から遠い側の面、図9(B)参照)であって、その面の中心(図9(A)参照)に、FFTアナライザのセンサ体53(プリアンプ内蔵型加速度ピックアップ)を両面テープで貼り付けた。なお、各閉塞板41のドア1への取付けは、同板41の4隅部をドア1にビス止めすることによって行った。
実験方法は下記の通りである。
(1)用意した2種類の試験片40を、ドア1の空間R1側の面にビス止め固定し、同ドアを閉位置にセットした。
(2)図7に示すように、ドア1を閉位置とし、空間R1側に配置したスピーカから騒音(ホワイトノイズ)を発生させた。なお、このときの音量は、空間R2側に配置した騒音計(スピーカ58から700mm離れた位置に配置)の計測値が、ドア1の開いている状態で90dBとなるように調整した。
(3)アルミコルゲートコア35の片面での振動(加速度)を、FFTアナライザにより検出した。
図10は、上記実験の結果を示すグラフであり、横軸が周波数を示し、縦軸が加速度を示している。また、実線が「遮音シート有り」の試験片を取り付けたときのグラフであり、破線が「遮音シート無し」の試験片を取り付けたときのグラフである。
同図から分かるように、遮音シート有りの試験片を取り付けた場合、100〜300Hz及び500〜600Hz帯で、加速度が大幅に低減していた。
一般に、トイレの排水時の騒音はおよそ500〜600Hzと言われている。本実験によれば、遮音シート7をアルミコルゲートコア35と板材との間に介在させることで、500〜600Hzの音を良好に低減させることができることが分かり、上記本実施形態のドア1がトイレの遮音通気ドアとして好適であることが確認された。
本発明の一形態に係る遮音通気ドアの正面図及び背面図である。 図1のドアの内部構造を説明するための正面図である。 図1のドアの上部及び下部を拡大して示す縦断面図である。 図2のC−C切断線における横断面図である。 本発明の他の形態に係る遮音通気ドアの例を示す図であり、図2のA−A切断線における横断面図、及びB−B切断線における横断面図を示している。 本発明の更に他の形態に係る遮音通気ドアの例を示す縦断面図である。 遮音シート等の効果を検証する実験のための部屋の構造を示す上面図である。 実験に用いたドアの正面図である。 実験においてドアに取り付けた閉塞板の構成を説明するための図であり、(A)が正面図を示し、(B)が側面図を示している。 実験結果を示すグラフである。
符号の説明
1・・・遮音通気ドア、2、3・・・面板、4・・・ノブ取付け部、7・・・遮音シート、10・・・フレーム、12a・・・縦枠、12b・・・横枠、14a・・・縦桟、15A〜15C・・・桟材、16・・・仕切り桟、17・・・溝、21a、21b・・・桟材、21h・・・円孔、25・・・グラスウール、26・・・発泡ビーズ、30A、30B・・・通気部、31・・・通気流路、35・・・ハニカム構造体、35h・・・通気孔、38F、38B・・・口枠部材、38a・・・周壁部、38b・・・鍔部、39a・・・上面壁、39b・・・下面壁、40・・・試験片、41・・・閉塞板、43・・・開口部

Claims (3)

  1. 第1の空間と第2の空間との間にあって開閉され、閉時における両空間の間での通気性及び遮音性を備えた遮音通気ドアであって、
    前記第1の空間に面する第1の面板と、
    前記第2の空間に面する第2の面板と、
    両面板が貼り付けられたフレームと、
    前記第1の空間と前記第2の空間とを繋ぐクランク状の通気流路と、
    該通気流路の出入口となる口枠部材と、を備え、
    前記第1の面板及び第2の面板のそれぞれの内面には、前記口枠部材を各面板に固定すると共に、前記通気流路を規定する横方向の口枠固定桟材が設けられており、
    前記口枠固定桟材の裏面と、それに対向する前記面板の内面との間に、多数の通気孔が形成されたハニカム構造体が配置されており、該ハニカム構造体が樹脂製の遮音シートを介して前記面板の内面に固定されていることを特徴とする遮音通気ドア。
  2. 前記ハニカム構造体が接する前記口枠固定桟材が、樹脂製の遮音シートを介して前記面板に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の遮音通気ドア。
  3. 前記通気流路に、総容積が該通気流路の容積よりも大きいクッション室が連通していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の遮音通気ドア。
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