JP2008081318A - 樹脂コンベヤベルト - Google Patents
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Abstract
【課題】トラフ形状を有する樹脂コンベヤベルトにおいて、ベルトを容易に屈曲させることができトラフ形状の通路に沿いやすい構造を提供する。
【解決手段】少なくとも2層の心体帆布2の搬送面に少なくとも1層の樹脂層3を積層した構成からなる樹脂コンベヤベルト1であるとともに、少なくとも1箇所をベルト長手方向に伸びる屈曲部を設けた状態で用いるトラフ形状で使用する樹脂コンベヤベルトにおいて、該屈曲部のプーリに接する駆動面1b側のベルト表面には、折り目をつけるための溝7を設けてなる。
【選択図】図3
【解決手段】少なくとも2層の心体帆布2の搬送面に少なくとも1層の樹脂層3を積層した構成からなる樹脂コンベヤベルト1であるとともに、少なくとも1箇所をベルト長手方向に伸びる屈曲部を設けた状態で用いるトラフ形状で使用する樹脂コンベヤベルトにおいて、該屈曲部のプーリに接する駆動面1b側のベルト表面には、折り目をつけるための溝7を設けてなる。
【選択図】図3
Description
本発明は搬送用の樹脂コンベヤベルトに係り、詳しくは搬送時に搬送物のベルト横方向への落下を防止するトラフを備えたコンベヤベルトに関するものである。
搬送用のベルトとして、例えば特許文献1や特許文献2に示すような心体帆布に樹脂層を積層した構造の樹脂コンベヤベルトがある。これらのベルトは食品搬送や様々なものの搬送に用いられている。
また、製造工場等で食用や薬品の原料、中間品、製品等を連続して一定方向に搬送するベルトコンベヤが用いられている。これらのベルトコンベヤには食品や薬品を雑菌等から防いで衛生的に生産すると同時に生産性よく量産することが要求される。ベルトコンベヤも主々開発されている。
特許文献3には、物品の搬送に用いるベルトとして両側端が折れ上がった形状で搬送物を運ぶトラフ形のコンベヤベルトが開示されている。
トラフ形のコンベヤベルトでは、通常ベルトの両側端を上方へ折り曲げて搬送物がベルトからこぼれないようにしている。但し、ベルトのサイズや素材の種類によってはベルトが折り曲げにくく、トラフ形状の通路への沿いが悪くなってベルトの走行安定性を損なったり、トラフ形状の通路から外れてしまったりすることがある。特に心体として用いる帆布の緯糸をモノフィラメント糸としている場合には心体として用いる帆布の緯糸にモノフィラメント糸を使用しているので、横剛性が高くトラフ形状に沿いにくいという問題があった。
そこで本発明では、トラフ形状のコンベヤベルトにおいてトラフ形状に沿いやすくて走行安定性が高い樹脂コンベヤベルトの提供を目的とする。
上記のような目的を達成するために本発明の請求項1では、少なくとも2層の心体帆布の搬送面に少なくとも1層の樹脂層を積層した構成からなる樹脂コンベヤベルトであるとともに、少なくとも1箇所をベルト長手方向に伸びる屈曲部を設けた状態で用いるトラフ形状で使用する樹脂コンベヤベルトにおいて、該屈曲部のプーリに接する駆動面側のベルト表面には、折り目をつけるための溝を設けてなることを特徴とする。
請求項2では、搬送面に少なくとも1層の樹脂層を積層してなる請求項1記載の樹脂コンベヤベルトとしている。
請求項3では、溝の深さが樹脂コンベヤベルトの厚みの10〜70%である請求項1記載の樹脂コンベヤベルトとしている。
請求項4では、帆布のベルト幅方向の緯糸がモノフィラメントである請求項1〜2記載の樹脂コンベヤベルトとしている。
樹脂コンベヤベルトの駆動面に溝を設けることによってその溝に沿って容易に屈曲することができるので、トラフ状の通路に沿うことができコンベヤベルトが通路から外れてしまうといった問題を低減することができ、またベルトの走行安定性を向上させることができる。
請求項2では、搬送面に樹脂層を積層しており、搬送面を保護することができるとともに表面の状態を適宜変更することができる。
請求項3では溝の深さを限定しており、樹脂コンベヤベルトの溝部分において必要最低限の強度を維持することができるとともに、トラフ状の通路に沿わすのには十分な程度の溝とすることができる。
請求項4ではベルトに使用している帆布のベルト幅方向に使用している緯糸としてモノフィラメントを用いる場合ベルトが屈曲しにくく、溝を設けることによってより確実にトラフ状通路にベルトを沿わせることができるので走行安定性も向上させることができる。
本発明の樹脂コンベヤベルト1は図1、図2および図3に示すように、心体帆布2の表面に樹脂層3を積層接着したものであり、図1に示す例では心体帆布2を2層、積層一体化したものであり、図2に示す例では心体帆布2を2層と樹脂層3を1層、積層したものである。これら心体帆布2や樹脂層3は単数層であるか複数層であるかは問わない。
また、ベルト1の両サイドを上方に屈曲させたトラフ形状のベルトとなっている。図1、図2の例ではベルトを幅方向に中央部4と2つの両端部5、6の3つの部位に分け、中央部4と端部5、6との境界7でベルトを上方に曲げて両端部5、6を10〜50°程度上げることによってトラフ形状とし、搬送物がベルトからこぼれないようなベルト1としている。
樹脂コンベヤベルト1に用いられる心体帆布2は、低伸度高強力な織製帆布、具体的にはアラミド繊維やポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維などからなる糸からなる帆布を使用することができ、心体帆布2には樹脂を含浸やコーティングしたものが用いられる。含浸・コーティングする樹脂としては熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂などを挙げることができる。
また前記の繊維からなる糸としては、例えばフィラメントの長繊維を引き揃えるか、または撚り合わせて1本あたりの繊度が1000〜2000デニールのヤーンを、さらに2本乃至10本撚り合わせてなるコードをもって平織、マット織、綾織または朱子織にて織製する。ベルト幅方向の緯糸にはモノフィラメント糸を用いることによって、ベルト幅方向の剛性を高める面で有利である。
なお、心体帆布の構成コード1本あたりの繊度が1000〜2000デニールのヤーンのより回数は50回数/m〜500回数/mとする。そして、心体帆布2を構成して、ベルト長手方向の縦コードおよびベルト幅方向の横コードの本数、すなわちコード密度は5cmあたり40〜150本程度とする。また、コード本数のバラツキは心体帆布全幅および全長にわたり±0.5本以内に構成され、これによってベルト自体の局部的な伸び現象が抑制され、またベルトの応力集中による早期切断という最悪の事態を未然に阻止することができる。
また、樹脂コンベヤベルトの走行時に発生する蛇行を抑制するために、心体帆布2を構成する縦方向のコード撚り方向について、縦コードは1本ごとにS方向撚りとZ方向撚りの糸を交互に組合せることも可能である。
心体帆布2に積層する樹脂層3としては、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂を用いることができる。
また、樹脂コンベヤベルトの製造方法としては、例えば図4に示すように前記樹脂素材を押出機Dによってシート状に押出成形し、押出直後の高温、半溶融状態で心体帆布2と積層してロール10、11間で加圧して両者を積層接着して得られた樹脂コンベヤベルト1に適用する。また、図示はしないが心体帆布2と樹脂層3を平プレスによりラミネーションする方法でも構わない。複数層の心体帆布2を積層する際には、心体帆布2同士の間にポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンなどからなる中間層(図示しない)を配置することによって両者を良好に積層融着することができる。
本発明では、樹脂コンベヤベルト1の搬送物を積載する搬送面1aとプーリに接する駆動面1bの内、駆動面1b側において、中央部4と端部5、6との境界7、8に溝を設けている。この溝を設けることによって境界7にて端部5、6を容易に上方へ屈曲させることができ、条件をよくすることではっきりと折り目をつけた状態で端部5、6を上方へ屈曲させることができる。特に、ベルト1の厚みに対して幅が狭く、例えば厚み/幅の比が0.02以上であるようなベルトの場合は端部5、6を屈曲させるのが困難である。また、心体帆布2のベルト幅方向にモノフィラメントを用いたような場合もベルト幅方向の剛性が高く、ベルトの端部5、6を屈曲させるのが困難であるが、前記のように境界7の駆動面1b側に溝を設けることによって、容易に屈曲させることができるので良好なトラフ形状を呈するベルトとすることができる。
ベルトの形状は、幅方向に3分割して両端部を屈曲させるものだけに限られるものではなく、例えば図5に示すように幅方向に4分割にしてベルト中央部が2分割され屈曲させたような形状や、図6に示すように幅方向に5分割してそれぞれの境界で屈曲させたような形状のベルトでも適用することができ、それぞれの分割した境界であって屈曲させる箇所の駆動面側に溝を設けることによって、容易に屈曲させることができ、きれいなトラフ形状を有するベルトとすることができる。
また、図示はしないが心体帆布2が1プライのものや3プライ以上のものであっても本発明を適用することができ、溝を設けることによって本発明の効果を得ることができる。
溝の深さは、通常ベルト厚みの10〜70%の範囲で設けることが好ましく、10%未満であると溝を設けることによる曲げやすさを容易にする効果が乏しく、70%を超えると境界部分における厚みが少なくなりすぎて強度的に問題となるので好ましくない。
本発明は、心体帆布と樹脂層を積層したコンベヤベルトであって、ベルト幅方向の両端部を上方に屈曲させたトラフ形状のコンベヤベルトに適用することができる。
1 樹脂コンベヤベルト
2 心体帆布
3 樹脂層
4 中央部
5 端部
6 端部
7 境界
2 心体帆布
3 樹脂層
4 中央部
5 端部
6 端部
7 境界
Claims (4)
- 少なくとも2層の心体帆布から構成される樹脂コンベヤベルトであるとともに、少なくとも1箇所をベルト長手方向に伸びる屈曲部を設けた状態で用いるトラフ形状で使用する樹脂コンベヤベルトにおいて、該屈曲部のプーリに接する駆動面側のベルト表面には、折り目をつけるための溝を設けてなることを特徴とする樹脂コンベヤベルト。
- 搬送面に少なくとも1層の樹脂層を積層してなる請求項1記載の樹脂コンベヤベルト。
- 溝の深さが樹脂コンベヤベルトの厚みの10〜70%である請求項1〜2記載の樹脂コンベヤベルト。
- 帆布のベルト幅方向の緯糸がモノフィラメントである請求項1〜3記載の樹脂コンベヤベルト。
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---|---|---|---|
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---|---|
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-
2007
- 2007-08-28 JP JP2007221023A patent/JP2008081318A/ja active Pending
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