JP2008074336A - ハイブリッド車両の表示制御装置、表示制御方法、その表示制御方法をコンピュータで実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド車両においてエンジンが高効率で運転されているのか否かを運転者にわかり易く報知する。
【解決手段】ECUは、要求駆動力Fを算出するステップ(S100)と、車速Vを算出するステップ(S102)と、F×V+システム損失パワーによりPWR表示量(A)を算出するステップ(S106)と、エンジン回転数NEを検出するステップ(S108)と、エンジントルクTEを検出するステップ(S110)と、NEとTEとからエンジン最大効率パワーを算出するステップ(S112)と、エンジン最大効率パワーから充放電パワーおよび補機パワーを減算してECO表示量(B)を算出するステップ(S118)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図5
【解決手段】ECUは、要求駆動力Fを算出するステップ(S100)と、車速Vを算出するステップ(S102)と、F×V+システム損失パワーによりPWR表示量(A)を算出するステップ(S106)と、エンジン回転数NEを検出するステップ(S108)と、エンジントルクTEを検出するステップ(S110)と、NEとTEとからエンジン最大効率パワーを算出するステップ(S112)と、エンジン最大効率パワーから充放電パワーおよび補機パワーを減算してECO表示量(B)を算出するステップ(S118)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図5
Description
本発明は、ハイブリッド車両に関し、特に、ユーザの燃費向上志向を支援するために有益な情報を運転者に報知する技術に関する。
燃料の燃焼エネルギーで作動するエンジンと、電気エネルギーで作動する電動モータとを車両走行時の動力源として備えているとともに、その動力源と駆動輪との間に自動変速機(動力分割機構としても機能する)が設けられているハイブリッド車両が実用化されている。このようなハイブリッド車両においては、たとえば運転状態に応じてエンジンと電動モータとを使い分けて走行することにより、所定の走行性能を維持しつつ燃料消費量や排出ガス量を低減できる。具体的には、エンジンのみを動力源として走行するエンジン走行モード、電動モータのみを動力源として走行するモータ走行モード、エンジンおよび電動モータの両方を動力源として走行するエンジン+モータ走行モードなど、エンジンおよび電動モータの作動状態が異なる複数の運転モードを備えており、車速(または動力源回転数)およびアクセル操作量などの運転状態をパラメータとする動力源マップ等の予め定められたモード切換条件に従って自動的に切り換えられるようになっている。
ところで、このようなハイブリッド車両においては、従来のエンジンのみを動力源とするエンジン駆動車両のように車速およびエンジン回転数を表示するだけでは、たとえばモータ走行モード時にエンジン回転数が表示(通常は0)されても意味がないなど、動力源の作動状態や走行状態などを知る上で情報が不足しており、必ずしも運転者の要求を十分に満足させるものではない。
特開平10−129298号公報(特許文献1)は、エンジンおよび電動モータを動力源として備えているハイブリッド車両において、パワーやトルク、回転数に関する動力源の作動状態や走行状態など、運転者が知りたい情報を的確に運転者に知らせることができるハイブリッド車両を開示する。この特許文献1に開示されたハイブリッド車両は、燃料の燃焼エネルギーで作動するエンジンと、電気エネルギーで作動する電動モータとを車両走行時の動力源として備えているハイブリッド車両であって、車両の走行に使用可能なトータルのパワーおよびトルクの少なくとも一方を表示する表示部を有する。さらに、エンジンおよび電動モータと駆動輪との間に配設されて動力を伝達する動力伝達装置の出力側のパワーおよびトルクの少なくとも一方を表示する表示部を有する。
このハイブリッド車両においては、車両の走行に使用可能(実際に使用している場合を含む)なトータルのパワーおよびトルクの少なくとも一方が表示されるため、エンジンおよび電動モータのパワーやトルクを別々に表示する場合に比較して、現在の車両の動力源の作動状態や走行状態などを容易かつ正確に把握することができる。特に、車両走行に使用可能なパワーやトルクを表示するようになっているため、充電制御などでエンジン出力の一部が消費される場合には、それを除いたパワーやトルクが表示されることになり、車両走行時やレーシング時(ニュートラル状態でのアクセル操作時)の情報として有意義である。また、動力伝達装置の出力側のパワーおよびトルクの少なくとも一方が表示されるため、実際の車両走行に使用されているトータルのパワーやトルクが表示されることになり、現在の車両の走行状態を把握する上で有意義である。なお、動力伝達装置の出力側の回転数は実質的に車速を意味するもので、既にスピードメータとして車両に備えられているのが普通であり、この車速と合わせて車両の走行状態をより極め細かく判断することが可能となる。
特開平10−129298号公報
しかしながら、しかしながら、上述したように、車両の走行に使用可能な最大のトータルのパワーおよびトルクに対する現在発生しているトータルのパワーおよびトルクの比率を表示したり、車速と出力とを二次元で表示したりしても、従来のエンジンのみを搭載した車両に慣れた運転者には感覚的に車両の走行状態(車両がどの程度の燃費で走行しているのか、現在の運転で燃費向上できているのか)が把握しにくい。すなわち、エンジンのみを搭載した車両においては、エンジン回転数に対する燃料消費率特性がわかっているので、エンジン回転数が高燃費の回転数近傍になるように、運転を行なえばよい。さらに、等燃費率線図などのエンジン回転数とエンジントルクとをパラメータとした特性線図上において、要求されるエンジンパワーに対して最もエンジン効率が高い(すなわち、燃費が最も高い)エンジン回転数およびエンジントルクになるようにエンジンを制御すればよい。
一方、ハイブリッド車両においては、上述のエンジンパワーを決定する要因として、車両走行パワー、走行用バッテリの充放電パワー、エアコンディショナ(以下、エアコンと記載する)等のエンジンで駆動される補機のパワー等の複数の要因がある。このため、ハイブリッド車両においては、従来の方法では、現在の運転状態が省エネルギー運転領域(高燃費領域)に入っているのか否かを判断するのが困難であった。このことは、燃費効率が高い運転を行なう指標が明確でなかったとも言える。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジンが高効率で運転されているのか否かを運転者に容易に報知することができる、エンジンおよびエンジン以外の動力源を車両の走行源とするハイブリッド車両の表示制御装置、表示制御方法、その表示制御方法をコンピュータで実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置は、エンジンおよびエンジン以外の動力源を車両の走行源とするハイブリッド車両の表示部を制御する。この表示制御装置は、ハイブリッド車両に要求される走行パワーを算出するための第1の算出手段と、エンジンの最大効率パワーから走行以外に用いられるパワーを減算した高効率パワーを算出するための第2の算出手段と、走行パワーと高効率パワーとが略同じ値であることを運転者が認知し易いように表示するように、表示部を制御するための表示制御手段とを含む。第6の発明に係るハイブリッド車両の表示制御方法は、第1の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置と同様の要件を備える。
第1または第6の発明によると、走行パワーは、たとえば運転者のアクセル操作等に基づく要求駆動力に車速を乗算することにより車両の走行に必要なパワーが算出され、高効率パワーはエンジンの最大効率パワーから走行以外に用いられるパワーを減算して算出される。走行パワーと高効率パワーとが略同じ値である場合には、車両の走行に必要なパワーがエンジンの最大効率点で実現されることになる(ここでは、走行パワーにシステム損失分を考慮していない)。このため、運転者は、走行以外に用いられるパワーが考慮された高効率パワーと略同じになるようにハイブリッド車両を運転する。このようにすると、エンジンパワーが走行以外に用いられる場合であっても、エンジンを最大効率で運転させることができ、燃費が向上する。このような場合において、走行パワーと高効率パワーとが略同じ値であることを運転者が認知し易いように表示されるので、運転者は容易に高効率運転を実現できる。その結果、エンジンが高効率で運転されているのか否かを運転者に容易に報知することができる、エンジンおよびエンジン以外の動力源を車両の走行源とするハイブリッド車両の表示制御装置や表示制御方法を提供することができる。
第2の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、表示制御手段は、走行パワーおよび高効率パワーの基準点を揃えて表示するように、表示部を制御するための手段を含む。第7の発明に係るハイブリッド車両の表示制御方法は、第2の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置と同様の要件を備える。
第2または第7の発明によると、走行パワーおよび高効率パワーの基準点が揃えられて表示されるので、走行パワーと高効率パワーとが略同じ値であるか否かを運転者が認知し易い。このため、運転者は容易に高効率運転を実現できる。
第3の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、第2の算出手段は、エンジンの最大効率パワーから蓄電機構への充電のパワーおよび車両に搭載された補機のパワーを減算して、高効率パワーを算出するための手段を含む。第8の発明に係るハイブリッド車両の表示制御方法は、第3の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置と同様の要件を備える。
第3または第8の発明によると、エンジン以外の動力源は蓄電機構から供給される電力により作動される回転電機であって、蓄電機構はエンジンにより駆動された回転電機により発電された電力により充電される場合において、走行以外に用いられる、蓄電機構への充電のパワーおよび車両に搭載された補機のパワーが減算されて、最大効率パワーを算出できる。
第4の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置においては、第3の発明の構成に加えて、第2の算出手段は、エンジンの回転数およびトルクに基づいてエンジンの最大効率パワーを算出するための手段を含む。第9の発明に係るハイブリッド車両の表示制御方法は、第4の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置と同様の要件を備える。
第4または第9の発明によると、たとえば、エンジンの回転数およびトルクをパラメータとして規定されるエンジンの等燃費率線図を用いて最高効率点を算出して、その最高効率点におけるパワーを最大効率パワーとして算出することができる。
第5の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、第1の算出手段は、車両に要求される駆動力に車両の速度を乗算した値に、ハイブリッドシステムの損失パワーを加算して、走行パワーを算出するための手段を含む。第10の発明に係るハイブリッド車両の表示制御方法は、第9の発明に係るハイブリッド車両の表示制御装置と同様の要件を備える。
第5または第10の発明によると、ハイブリッドシステムの動力伝達ロスや動力変換ロス等のハイブリッドシステムにおける損失パワーを考慮して、走行パワーを算出することができる。
第11の発明に係るプログラムは、第6〜10のいずれかの発明に係るハイブリッド車両の表示制御方法をコンピュータで実現するプログラムであって、第12の発明に係る記録媒体は、第6〜10のいずれかの発明に係るハイブリッド車両の表示制御方法をコンピュータで実現するプログラムを記録した媒体である。
第11または第12の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第6〜10のいずれかの発明に係るハイブリッド車両の表示制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る表示制御装置を含む、ハイブリッド車両全体の制御ブロック図を説明する。なお、本発明は、図1に示すハイブリッド車両に限定されない。本発明は、動力源としての、たとえばガソリンエンジン等の内燃機関(以下、エンジンとして説明する)が、車両を走行させる駆動源であって、かつ、ジェネレータの駆動源であればよい。さらに、駆動源がエンジンおよびモータジェネレータであって、モータジェネレータの動力により走行可能な車両であればよく(エンジンを停止させても停止させなくても)、走行用のバッテリを搭載した他の態様を有するハイブリッド車両であってもよい(いわゆるシリーズ型やパラレル型等のハイブリッド車両のみに限定されない)。このバッテリは、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などであって、その種類は特に限定されるものではない。また、バッテリの代わりにキャパシタでも構わない。
ハイブリッド車両は、エンジン120と、モータジェネレータ(MG)140とを含む。なお、以下においては、説明の便宜上、モータジェネレータ140を、モータジェネレータ140A(またはMG(2)140A)と、モータジェネレータ140B(またはMG(1)140B)と表現するが、ハイブリッド車両の走行状態に応じて、モータジェネレータ140Aがジェネレータとして機能したり、モータジェネレータ140Bがモータとして機能したりする。このモータジェネレータがジェネレータとして機能する場合に回生制動が行なわれる。モータジェネレータがジェネレータとして機能するときには、車両の運動エネルギが電気エネルギに変換されて、車両が減速される。
ハイブリッド車両は、この他に、エンジン120やモータジェネレータ140で発生した動力を駆動輪160に伝達したり、駆動輪160の駆動をエンジン120やモータジェネレータ140に伝達したりする減速機180と、エンジン120の発生する動力を駆動輪160とモータジェネレータ140B(MG(1)140B)との2経路に分配する動力分割機構(たとえば、後述する遊星歯車機構)200と、モータジェネレータ140を駆動するための電力を充電する走行用バッテリ220と、走行用バッテリ220の直流とモータジェネレータ140A(MG(2)140A)およびモータジェネレータ140B(MG(1)140B)の交流とを変換しながら電流制御を行なうインバータ240と、走行用バッテリ220の充放電状態(たとえば、SOC(State Of Charge))を管理制御するバッテリ制御ユニット(以下、バッテリECU(Electronic Control Unit)という)260と、エンジン120の動作状態を制御するエンジンECU280と、ハイブリッド車両の状態に応じてモータジェネレータ140およびバッテリECU260、インバータ240等を制御するMG_ECU300と、バッテリECU260、エンジンECU280およびMG_ECU300等を相互に管理制御して、ハイブリッド車両が最も効率よく運行できるようにハイブリッドシステム全体を制御するHV_ECU320等を含む。
さらに、HV_ECU320は、走行パワー表示量(以下、この走行パワー表示量が表示されることをPWR表示と記載する場合があり、走行パワー表示量(A)とPWR表示量(A)とは同義である)とエコ表示量(以下、このエコ表示量が表示されることをECO表示と記載する場合があり、エコ表示量(B)とECO表示量(B)とは同義である)とを、表示部1100に表示するための指令信号をメータECU1000に出力する。本実施の形態に係る表示制御装置は、HV_ECU320で算出されたパワー表示量(PWR表示)およびエコ表示量(ECO表示)を、たとえばバーグラフで表示する。これらのパワー表示量(PWR表示)およびエコ表示量(ECO表示)は、HV_ECU320で実行されるプログラムにより算出される。なお、このようにパワー表示量(PWR表示)およびエコ表示量(ECO表示)をHV_ECU320により算出するのではなく、メータECU1000で算出して表示部1100に表示するものでも構わない。すなわち、パワー表示量(PWR表示)およびエコ表示量(ECO表示)をどのECUで算出するのかについては限定されるものではない。なお、以下においては、HV_ECU320で算出されたパワー表示量(PWR表示)およびエコ表示量(ECO表示)をメータECU1000を介して表示部1100に表示するものとして説明する。
本実施の形態において、走行用バッテリ220とインバータ240との間には昇圧コンバータ242が設けられている。これは、走行用バッテリ220の定格電圧が、モータ140A(MG(2)140A)やモータジェネレータ140B(MG(1)140B)の定格電圧よりも低いので、走行用バッテリ220からモータジェネレータ140A(MG(2)140A)やモータジェネレータ140B(MG(1)140B)に電力を供給するときには、昇圧コンバータ242で電力を昇圧する。
なお、図1においては、各ECUを別構成としているが、2個以上のECUを統合したECUとして構成してもよい(たとえば、図1に、点線で示すように、MG_ECU300とHV_ECU320とを統合したECUとすることがその一例である)。
動力分割機構200は、エンジン120の動力を、駆動輪160とモータジェネレータ140B(MG(1)140B)との両方に振り分けるために、遊星歯車機構(プラネタリーギヤ)が使用される。モータジェネレータ140B(MG(1)140B)の回転数を制御することにより、動力分割機構200は無段変速機としても機能する。エンジン120の回転力はキャリア(C)に入力され、それがサンギヤ(S)によってモータジェネレータ140B(MG(1)140B)に、リングギヤ(R)によってモータジェネレータ140A(MG(2)140A)および出力軸(駆動輪160側)に伝えられる。回転中のエンジン120を停止させる時には、エンジン120が回転しているので、この回転の運動エネルギをモータジェネレータ140B(MG(1)140B)で電気エネルギに変換して、エンジン120の回転数を低下させる。
図1に示すようなハイブリッドシステムを搭載するハイブリッド車両においては、車両の状態について予め定められた条件が成立すると、HV_ECU320は、モータジェネレータ140のモータジェネレータ140A(MG(2)140A)のみによりハイブリッド車両の走行を行なうようにモータジェネレータ140A(MG(2)140A)およびエンジンECU280を介してエンジン120を制御する。たとえば、予め定められた条件とは、走行用バッテリ220のSOCが予め定められた値以上であるという条件等である。このようにすると、発進時や低速走行時等であってエンジン120の効率が悪い場合に、モータジェネレータ140A(MG(2)140A)のみによりハイブリッド車両の走行を行なうことができる。この結果、走行用バッテリ220のSOCを低下させることができる(その後の車両停止時に走行用バッテリ220を充電することができる)。
また、通常走行時には、たとえば動力分割機構200によりエンジン120の動力を2経路に分け、一方で駆動輪160の直接駆動を行ない、他方でモータジェネレータ140B(MG(1)140B)を駆動して発電を行なう。この時、発生する電力でモータジェネレータ140A(MG(2)140A)を駆動して駆動輪160の駆動補助を行なう。また、高速走行時には、さらに走行用バッテリ220からの電力をモータジェネレータ140A(MG(2)140A)に供給してモータジェネレータ140A(MG(2)140A)の出力を増大させて駆動輪160に対して駆動力の追加を行なう。一方、減速時には、駆動輪160により従動するモータジェネレータ140A(MG(2)140A)がジェネレータとして機能して回生発電を行ない、回収した電力を走行用バッテリ220に蓄える。なお、走行用バッテリ220の充電量が低下し、充電が特に必要な場合には、エンジン120の出力を増加してモータジェネレータ140B(MG(1)140B)による発電量を増やして走行用バッテリ220に対する充電量を増加する。
また、走行用バッテリ220の目標SOCはいつ回生が行なわれてもエネルギーが回収できるように、通常は60%程度に設定される。また、SOCの上限値と下限値とは、走行用バッテリ220のバッテリの劣化を抑制するために、たとえば、上限値を80%とし、下限値を30%として設定され、HV_ECU320は、MG_ECU300を介してSOCが上限値および下限値を越えないようにモータジェネレータ140による発電や回生、モータ出力を制御している。なお、ここで挙げた値は、一例であって特に限定される値ではない。
図2を参照して、動力分割機構200についてさらに説明する。動力分割機構200は、サンギヤ(S)202と(以下、単にサンギヤ202と記載する)、ピニオンギヤ204と、キャリア(C)206(以下、単にキャリア206と記載する)と、リングギヤ(R)208(以下、単にリングギヤ208と記載する)とを含む遊星歯車から構成される。
ピニオンギヤ204は、サンギヤ202およびリングギヤ208と係合する。キャリア206は、ピニオンギヤ204が自転可能であるように支持する。サンギヤ202はMG(1)140Bの回転軸に連結される。キャリア206はエンジン120のクランクシャフトに連結される。リングギヤ208はMG(2)140Aの回転軸および減速機180に連結される。
エンジン120、MG(1)140BおよびMG(2)140Aが、遊星歯車からなる動力分割機構200を介して連結されることで、エンジン120、MG(1)140BおよびMG(2)140Aの回転数は、たとえば、共線図において直線で結ばれる関係になる。
図3を参照して、本実施の形態に係る表示制御装置の機能ブロック図について説明する。図3に示すように、この表示制御装置は、比較表示部30000と、比較表示部30000に表示する値を算出する制御部10000と、要求駆動力F算出部20100および車速V検出部20110と、エンジン回転数NE検出部20200およびエンジントルクTE算出部20210と、走行用バッテリパワー検出部20300および補機パワー検出部20310とを含む。
制御部10000は、要求駆動力F算出部20100および車速V検出部20110に接続され、走行パワーを算出する走行パワー算出部11000と、エンジン回転数NE検出部20200およびエンジントルクTE算出部20210と高効率マップ(等燃費率線図)12000とに基づいてエンジンの最大効率パワーを算出するエンジン最大効率パワー算出部13000と、走行用バッテリパワー検出部20300および補機パワー検出部20310に接続され、走行以外に用いられるエンジンパワーの消費量を算出する消費量算出部14000と、消費量算出部14000に接続され、高効率パワーを算出する高効率パワー算出部15000とを含む。
走行パワー算出部11000は、要求駆動力Fおよび車速Vから算出された要求パワーにシステム損失パワーを加算して、走行パワーを算出する。エンジン最大効率パワー算出部13000は、エンジン回転数NEとエンジントルクTEとに基づいて高効率マップ(等燃費率線図)12000を用いて、エンジンが最大効率で運転される場合のパワーを算出する。高効率パワー算出部15000は、エンジン最大効率パワーから走行以外のエンジンパワー消費量を減算して、高効率パワーを算出する。
図3に示す機能ブロックにおける制御部10000は、デジタル回路やアナログ回路の構成を主体としたハードウェアでも、エンジンECU600に含まれるCPUおよびメモリとメモリから読み出されてCPUで実行されるプログラムとを主体としたソフトウェアでも実現することが可能である。一般的に、ハードウェアで実現した場合には動作速度の点で有利で、ソフトウェアで実現した場合には設計変更の点で有利であると言われている。以下においては、ソフトウェアとして制御装置を実現した場合を説明する。なお、このようなプログラムを記録した記録媒体についても本発明の一態様である。
図4を参照して、エンジン120の最大効率パワーが表わされる等燃費率線図について説明する。この図4に示す等燃費率線図とは、エンジン回転数NEとエンジントルクTEとをパラメータとして、エンジン120の効率を燃費率という数値で表した、エンジン特性曲線の1つである。エンジン効率の等高線のようなものであって、図4に示したエンジン最大効率点で最も効率が良く、この点から離れるほど燃費率は悪くなる。エンジン最大効率点におけるエンジンパワーが、エンジン最大効率パワー(エンジンの効率が最大になる点におけるパワー)である。
HV−ECU320は、ハイブリッド車両の走行パワーPWR(A)を、
・走行パワー表示量(A)=
(要求駆動力×車速)+ハイブリッドシステムの損失分・・・(1)
により算出して、これをPWR表示のバーグラフに表示するように、メータECU1000に表示指令信号を出力する。
・走行パワー表示量(A)=
(要求駆動力×車速)+ハイブリッドシステムの損失分・・・(1)
により算出して、これをPWR表示のバーグラフに表示するように、メータECU1000に表示指令信号を出力する。
一方、HV−ECU320は、ハイブリッド車両の省エネルギーの指標を示すパワーとして、エコ表示量(B)として、
・エコ表示量(B)=
(エンジン最大効率パワーP(max))
−(走行用バッテリ220の充放電パワーP(bat))
−(エアコン等の補機パワーP(aux))・・・(2)
により算出して、これをECO表示のバーグラフに表示するように、メータECU1000に表示指令信号を出力する。
・エコ表示量(B)=
(エンジン最大効率パワーP(max))
−(走行用バッテリ220の充放電パワーP(bat))
−(エアコン等の補機パワーP(aux))・・・(2)
により算出して、これをECO表示のバーグラフに表示するように、メータECU1000に表示指令信号を出力する。
ここで、エンジンパワーは、
・エンジンパワー=
走行パワー表示量(A)
+(走行用バッテリ220の充放電パワーP(bat))
+(エアコン等の補機パワーP(aux))・・・(3)
である。この式(3)を変形すると、
・走行パワーPWR(A)=
(エンジンパワー)
−(走行用バッテリ220の充放電パワーP(bat))
−(エアコン等の補機パワーP(aux))・・・(4)
となる。
・エンジンパワー=
走行パワー表示量(A)
+(走行用バッテリ220の充放電パワーP(bat))
+(エアコン等の補機パワーP(aux))・・・(3)
である。この式(3)を変形すると、
・走行パワーPWR(A)=
(エンジンパワー)
−(走行用バッテリ220の充放電パワーP(bat))
−(エアコン等の補機パワーP(aux))・・・(4)
となる。
式(4)と式(2)とを比較すると、(走行用バッテリ220の充放電パワーP(bat))および(エアコン等の補機パワーP(aux))の項は、符号を含めて同じである。
このため、表示部1100に表示される、走行パワー表示量(A)とエコ表示量(B)とが同じ量になると、結局エンジンパワーが最大効率パワーになっており、エンジン120が最大の効率で運転されていることになる(たとえば、図4のエンジン最大効率点)。
したがって、このように、表示部1100に走行パワー表示量(A)とエコ表示量(B)とを表示して、運転者は、この走行パワー表示量(A)とエコ表示量(B)とが同じ量になるように運転することで、このハイブリッド車両の燃費(エンジン120の効率)が最大になる。
図5を参照して、本実施の形態に係る表示制御装置を制御するHV_ECU320で実行されるプログラムの制御構造について説明する。なお、このフローチャートで示されるプログラム(サブルーチン)は、予め定められたサイクルタイム(たとえば80msec)で繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、HV_ECU320は、要求駆動力Fを算出する。要求駆動力Fは、基本的には、運転者のアクセル開度に基づいて定められる。さらに、クルーズコントロールを備えた車両の場合には、クルーズコントロールECUにおいて算出された駆動力が要求駆動力FとしてHV_ECU320に送信されることもある。
S102にて、HV_ECU320は、車速Vを検出する。このとき、HV_ECU320は、駆動輪160の車軸に設けられた車速センサ(図示しない)から入力された信号に基づいて車速Vを検出する。
S104にて、HV_ECU320は、システム損失パワーP(loss)を算出する。このとき、HV_ECU320は、各種パラメータに対して設定されたマップ等を用いて、システム損失パワーP(loss)を算出する。このシステム損失パワーP(loss)とは、たとえば、動力分割機構等におけるエネルギ変換ロス等を含む、このハイブリッド車両の損失パワーの総計である。
S106にて、HV_ECU320は、PWR表示量(A)を、要求駆動力F×車速Vにシステム損失パワーP(loss)を加算することにより算出する。なお、このPWR表示量(A)の単位は仕事率(W)である。
S108にて、HV_ECU320は、エンジン回転数NEを検出する。このとき、HV_ECU320は、エンジンECU280から送信された信号に基づいて、エンジン回転数NEを検出する。
S110にて、HV_ECU320は、エンジントルクTEを算出する。このとき、HV_ECU320は、エンジンECU280から送信された信号に基づいて、エンジントルクTEを検出する。エンジンECU280においては、たとえば、エンジン120の各種状態量に対応して設定されたトルク算出マップを用いて、エンジントルクTEが算出される。
S112にて、HV_ECU320は、エンジン最大効率パワーP(max)を算出する。このとき、一例として提示した図4に示すマップ(等燃費率線図)を用いて、エンジン回転数NEとエンジントルクTEとから、エンジン最大効率パワーP(max)が算出される。
S114にて、HV_ECU320は、充放電パワーP(bat)を算出する。このとき、HV_ECU320は、バッテリECU260から送信された信号に基づいて、充放電パワーP(bat)を検出する。なお、このとき、走行用バッテリ220が充電されているときには充放電パワーP(bat)の符号はプラスであって(エンジン120の駆動力を消費する)、車両を走行させるために走行用バッテリ220からモータジェネレータ140に放電されているときには充放電パワーP(bat)の符号はマイナスである(エンジン120の駆動力をアシストしている)。
S116にて、HV_ECU320は、補機パワーP(aux)を算出する。このとき、HV_ECU320は、補機ECU1010から送信された信号に基づいて、補機パワーP(aux)を検出する。なお、この補機パワーP(aux)の符号は、補機がエンジン120の駆動力を消費するのみであるので、プラスである。
S118にて、HV_ECU320は、ECO表示量(B)を、エンジン最大効率パワーP(max)から充放電パワーP(bat)および補機パワーP(aux)を減算することにより算出する。なお、このECO表示量(B)の単位も、PWR表示量(A)と同じく仕事率(W)である。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る表示制御装置を制御するHV_ECU320の動作について、図6および図7を参照して説明する。図6は、この車両のインストルメントパネルに設けられた表示部1100を示す。なお、図6の拡大図を図7に示す。
ハイブリッド車両が、エンジン120およびモータジェネレータ140で走行しているときに、運転者のアクセル開度等に基づいて要求駆動力Fおよび車速Vが検出される(S100、S102)。要求される走行パワーは、これらの要求駆動力Fと車速Vとの乗算値によって求められる。しかしながら、ハイブリッドシステムにおいては、動力伝達ロス等のシステム損失が発生する。このため、システム損失量(システム損失パワーP(loss))を算出して(S104)、この乗算値にシステム損失パワーP(loss)を加算して実際に要求される走行パワーとして、PWR表示量(A)が算出される(S106)。
さらに、エンジン回転数NEおよびエンジントルクTEが算出され(S108、S110)、図4の等燃費率線図(エンジン効率線図)からエンジン最大効率パワーP(max)が算出される(S112)。エンジン120が最大効率で作動されたとしても、このエンジン120の駆動力でモータジェネレータ140が発電された電力により走行用バッテリ220が充電されていると、ハイブリッド車両の走行パワーは、このエンジン最大効率パワーP(max)から充放電パワーP(bat)(ここでの符号はプラス)を減算したものになる。さらに、このエンジン120の駆動力で補機(代表的にはエアコンのコンプレッサ)が作動されていると、ハイブリッド車両の走行パワーは、このエンジン最大効率パワーP(max)から補機パワーP(aux)を減算したものになる。すなわち、エンジン最大効率パワーP(max)から充放電パワーP(bat)および補機パワーP(aux)を減算して、ECO表示量(B)が算出される(S112)。
このようにして、HV_ECU320により算出されたPWR表示量(A)が、図6および図7に示す表示部1100のPWR表示部1200に表示されるように、HV_ECU320からメータECU1000に指令信号が出力される。PWR表示量(A)の絶対値が図7のAで示される量に対応している。
さらに、HV_ECU320により算出されたECO表示量(B)が、図6および図7に示す表示部1100のECO表示部1300に表示されるように、HV_ECU320からメータECU1000に指令信号が出力されるされる。ECO表示量(B)の絶対値が図7のBで示される量に対応している。
なお、この表示部1100には、速度計1102、回転数計1104、燃料計1106、水温計1108、シフトインジケータ等が設けらている。なお、ハイブリッド車両においては回転数計を備えないものもある。
このような表示部1100に設けられた、PWR表示部1200にはPWR表示量(A)が、ECO表示部1300にはECO表示量(B)が、それぞれ表示される。上述のように、式(4)と式(2)とを比較した結果、PWR表示量(A)(走行パワー表示量(A))とECO表示量(B)(エコ表示量(B))とが同じ量になると、結局エンジンパワーが最大効率パワーになっており、エンジン120が最大の効率で運転されていることになる。このため、運転者は、これらの2つのPWR表示部1200に表示されたバーグラフとECO表示部1300に表示されたバーグラフとが同じ長さになるように、アクセルペダルやブレーキペダルを操作する。2つのバーグラフが同じ長さになると、エンジン120が最大効率で運転されており、高燃費を実現することができる。なお、図6および図7に示すように、これらの2つのバーグラフの左始点はパワーの表示量が0である。このように、左始点を揃えて配置しているので、運転者がPWR表示量(A)(走行パワー表示量(A))とECO表示量(B)(エコ表示量(B))とが同じ量であるか否かを判断することが容易である。なお、これ以外に、円グラフであっても、その他の表示態様であってもよい。すなわち、運転者がPWR表示量(A)(走行パワー表示量(A))とECO表示量(B)(エコ表示量(B))とが同じ量であるか否かを判断し易ければ、表示態様は、特に限定されない。
以上のようにして、本実施の形態に係るハイブリッド車両の表示制御装置によると、複数の要因を含めてエンジンパワーを決定するようにして、そのエンジンパワーをエンジンの最大効率点で実現するために有益な情報を、運転者に報知することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
120 エンジン、140 モータジェネレータ、160 駆動輪、180 減速機、200 動力分割機構、220 走行用バッテリ、240 インバータ、242 昇圧コンバータ、260 バッテリECU、280 エンジンECU、300 MG_ECU、320 HV_ECU、1000 メータECU、1010 補機ECU、1100 表示部、1200 走行パワー表示部、1300 エコ表示部。
Claims (12)
- エンジンおよびエンジン以外の動力源を車両の走行源とするハイブリッド車両の表示制御装置であって、
前記ハイブリッド車両に要求される走行パワーを算出するための第1の算出手段と、
前記エンジンの最大効率パワーから走行以外に用いられるパワーを減算した高効率パワーを算出するための第2の算出手段と、
前記走行パワーと前記高効率パワーとが略同じ値であることを運転者が認知し易いように表示するように、表示部を制御するための表示制御手段とを含む、ハイブリッド車両の表示制御装置。 - 前記表示制御手段は、前記走行パワーおよび前記高効率パワーの基準点を揃えて表示するように、前記表示部を制御するための手段を含む、請求項1に記載のハイブリッド車両の表示制御装置。
- 前記エンジン以外の動力源は蓄電機構から供給される電力により作動される回転電機であって、前記蓄電機構は前記エンジンにより駆動された回転電機により発電された電力により充電され、
前記第2の算出手段は、前記エンジンの最大効率パワーから前記蓄電機構への充電のパワーおよび前記車両に搭載された補機のパワーを減算して、前記高効率パワーを算出するための手段を含む、請求項1または2に記載のハイブリッド車両の表示制御装置。 - 前記第2の算出手段は、前記エンジンの回転数およびトルクに基づいて前記エンジンの最大効率パワーを算出するための手段を含む、請求項3に記載のハイブリッド車両の表示制御装置。
- 前記第1の算出手段は、前記車両に要求される駆動力に前記車両の速度を乗算した値に、ハイブリッドシステムの損失パワーを加算して、前記走行パワーを算出するための手段を含む、請求項1〜4のいずれかに記載のハイブリッド車両の表示制御装置。
- エンジンおよびエンジン以外の動力源を車両の走行源とするハイブリッド車両の表示制御方法であって、
前記ハイブリッド車両に要求される走行パワーを算出する第1の算出ステップと、
前記エンジンの最大効率パワーから走行以外に用いられるパワーを減算した高効率パワーを算出する第2の算出ステップと、
前記走行パワーと前記高効率パワーとが略同じ値であることを運転者が認知し易いように表示するように、表示部を制御する表示制御ステップとを含む、ハイブリッド車両の表示制御方法。 - 前記表示制御ステップは、前記走行パワーおよび前記高効率パワーの基準点を揃えて表示するように、前記表示部を制御するステップを含む、請求項6に記載のハイブリッド車両の表示制御方法。
- 前記エンジン以外の動力源は蓄電機構から供給される電力により作動される回転電機であって、前記蓄電機構は前記エンジンにより駆動された回転電機により発電された電力により充電され、
前記第2の算出ステップは、前記エンジンの最大効率パワーから前記蓄電機構への充電のパワーおよび前記車両に搭載された補機のパワーを減算して、前記高効率パワーを算出するステップを含む、請求項6または7に記載のハイブリッド車両の表示制御方法。 - 前記第2の算出ステップは、前記エンジンの回転数およびトルクに基づいて前記エンジンの最大効率パワーを算出するステップを含む、請求項8に記載のハイブリッド車両の表示制御方法。
- 前記第1の算出ステップは、前記車両に要求される駆動力に前記車両の速度を乗算した値に、ハイブリッドシステムの損失パワーを加算して、前記走行パワーを算出するステップを含む、請求項6〜9のいずれかに記載のハイブリッド車両の表示制御方法。
- 請求項6〜10のいずれかの表示制御方法をコンピュータに実現させるプログラム。
- 請求項6〜10のいずれかの表示制御方法をコンピュータに実現させるプログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP2006258851A JP2008074336A (ja) | 2006-09-25 | 2006-09-25 | ハイブリッド車両の表示制御装置、表示制御方法、その表示制御方法をコンピュータで実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体 |
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