JP2008064064A - ポンプ装置及びポンプ装置の運転方法 - Google Patents

ポンプ装置及びポンプ装置の運転方法 Download PDF

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昌平 長谷部
Kazuo Ono
和男 大野
Shinichi Kondo
伸一 近藤
宏 ▲高▼橋
Hiroshi Takahashi
Takashi Nakauchi
隆司 中内
Kazufumi Nakayu
一文 中湯
Ryota Kodama
良太 兒玉
Nobuo Kijima
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Abstract

【課題】海域に設置される除塵機を介して海水を取り込むポンプの流量を適切に制御することができるポンプ装置及びポンプ装置の運転方法を提供する。
【解決手段】海域に設置され塵芥30を捕捉し海水23を通過させる除塵機20を介して海水23を取り込む水路に設けられるポンプ装置1において、前記水路に連通するポンプ槽2と、前記ポンプ槽2中に吸い込み口3を挿入したポンプ4と、前記ポンプ槽2の水位を測定するポンプ槽水位測定手段と、前記ポンプ槽水位測定手段が測定した前記ポンプ槽2の水位から前記ポンプ槽2の水位の変化率を算出するポンプ槽水位変化率算出手段11と、前記ポンプ槽2の水位と前記ポンプ槽2の水位の変化率に応じて、前記ポンプ4の流量を制御するポンプ流量制御手段12を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、海域に設置された除塵機を介して海水を取り込むポンプ装置及びポンプ装置の運転方法に関する。
火力発電所等などでは、ボイラーで生成した蒸気を冷却するための復水器が備えられており、この復水器の冷却水として海水が用いられている。この復水器が冷却水を取り込む水路には、復水器にクラゲ等の塵芥が取り込まれることを防ぐための除塵機が設けられており(例えば、特許文献1参照)、この除塵機を通過した海水をポンプ装置で取り込んで、復水器へ供給している。
塵芥を捕捉する方式により種々の除塵機が存在するが、その内の一つにネット形除塵機がある。ネット形除塵機は、塵芥を捕捉する部分(スクリーン)がメッシュ状に形成されており(例えば金網等)、このスクリーンの下部が水路中に、上部が水路上に露出するよう海域に配設される。そして、クラゲ等の塵芥が水路に流入した際には、塵芥はスクリーンに付着するため、スクリーンの下流側に塵芥が流れない構成となっている。
このスクリーンに付着する塵芥が増加すると、スクリーンを通過する水流が阻害され、下流側へ流れる水量が減少し除塵機の下流側の水位が低くなるが、水位が低くなりすぎると、ポンプが海水を吸い込めなくなり復水器へ冷却水を供給できなくなる。このような事態を防いで復水器へ冷却水を連続的に供給するためには、ポンプの流量(取水量)を前もって減少させなくてはならない。
ここで、塵芥がスクリーンに付着した場合、スクリーンの上流側と下流側との間には水位差が生じるため、従来は、除塵機前後の水位を測定してこの水位差を基準としてポンプの流量を減少させていた。
しかしながら、除塵機前後の水位差が同じであっても、潮位やポンプの流量によって、ポンプの運転を継続可能な運転限界点は変化する。したがって、除塵機前後の水位差のみを基準としてポンプの流量を制御する方法では、ポンプの流量を減少させる適切なタイミングや減少量を判断できず、ポンプ流量を適切に制御できていなかった。
特開2001−64946号公報
本発明は、かかる事情に鑑み、海域に設置される除塵機を介して海水を取り込むポンプの流量を適切に制御することができるポンプ装置及びポンプ装置の運転方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の態様は、海域に設置され塵芥を捕捉し海水を通過させる除塵機を介して海水を取り込む水路に設けられるポンプ装置において、前記水路に連通するポンプ槽と、前記ポンプ槽中に吸い込み口を挿入したポンプと、前記ポンプ槽の水位を測定するポンプ槽水位測定手段と、前記ポンプ槽水位測定手段が測定した前記ポンプ槽の水位から前記ポンプ槽の水位の変化率を算出するポンプ槽水位変化率算出手段と、前記ポンプ槽の水位と前記ポンプ槽の水位の変化率に応じて、前記ポンプの流量を制御するポンプ流量制御手段を有することを特徴とするポンプ装置にある。
かかる第1の態様では、ポンプ装置がポンプ槽水位測定手段とポンプ槽水位変化率算出手段を有し、これらの手段で測定及び算出したポンプ槽の水位とポンプ槽の水位の変化率に応じてポンプの流量を制御するため、潮位等の影響も考慮した適切なポンプの流量の制御をすることができる。したがって、継続的に海水をポンプで取り込むことができ、また、ポンプの流量をできるだけ多くすることもできる。
本発明の第2の態様は、前記ポンプから排出される水を発電所の復水器の冷却水として用いることを特徴とする第1の態様に記載のポンプ装置にある。
かかる第2の態様では、ポンプを停止させることなく継続的に多くの海水を取り込むことができるポンプ装置を、発電所の復水器の冷却水の供給手段として用いることにより、継続的に発電することが可能となり、電力・蒸気の安定供給に貢献できる。
本発明の第3の態様は、前記ポンプ流量制御手段が、前記ポンプの運転が可能な最低水位と前記ポンプ槽の水位との差である余裕水位差と、前記ポンプ槽の水位の変化率に応じてポンプの流量を制御する手段であることを特徴とする第1又は2の態様に記載のポンプ装置にある。
かかる第3の態様では、ポンプ槽の水位を用いて算出した余裕水位差とポンプ槽の水位の変化率により、容易にポンプの流量を適切に制御することができる。
本発明の第4の態様は、海域に設置され塵芥を捕捉し海水を通過させる除塵機を介して海水を取り込む水路に設けられ、前記水路に連通するポンプ槽と、前記ポンプ槽中に吸い込み口を挿入したポンプと、前記ポンプ槽の水位を測定するポンプ槽水位測定手段とを有するポンプ装置の運転方法であって、前記ポンプ槽水位測定手段が測定した前記ポンプ槽の水位から前記ポンプ槽の水位の変化率を算出し、前記ポンプ槽の水位と、前記ポンプ槽の水位の変化率に応じて、前記ポンプの流量を制御することを特徴とするポンプ装置の運転方法にある。
かかる第4の態様では、ポンプ槽の水位とポンプ槽の水位の変化率に応じてポンプの流量を制御するため、潮位等の影響も考慮した適切なポンプの流量にすることができる。したがって、継続的に海水を取り込むことができ、また、ポンプの流量をできるだけ多くすることもできる。
本発明によれば、ポンプ槽の水位とポンプ槽の水位の変化率とからポンプの流量を適切に制御することができる。したがって、継続的に海水を取り込むことができ、また、ポンプの流量をできるだけ多くすることもできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。
図1は、本実施形態に係るポンプ装置の概略断面図である。図1に示すように、ポンプ装置1は、水路に連通するポンプ槽2と、ポンプ槽2中に吸い込み口3を挿入したポンプ4と、ポンプ槽2の水位を測定するポンプ槽水位測定器5(請求項の「ポンプ槽水位測定手段」に相当)を有し、ポンプ槽2の上部開口部は蓋6により閉じられている。また、ポンプ4の排水口7は図示しない発電機の復水器の冷却管と接続されており、排水口7近傍に設けられた復水器出口弁8の開閉を調節することにより、ポンプ4の流量を増減できるようになっている。なお、このポンプ4の流量は、ポンプ4の固有の性能と復水器出口弁8の開度に依存し、ポンプ4の流量値は、ポンプ4の排水口7近傍に設けられたポンプ流量計9により測定できるようになっている。そして、ポンプ槽水位測定器5で測定されたポンプ槽2の水位データを受け取りポンプ槽2の水位の変化率を算出するポンプ槽水位変化率算出手段11と、このポンプ槽2の水位の変化率データ及びポンプ槽2の水位データを受け取り最適な復水器出口弁8の開度を求め復水器出口弁8の開閉を制御するポンプ流量制御手段12とを有する制御部13を具備する。
このポンプ装置1は、海域に設置された除塵機20と共に使用されるものである。除塵機20はローラ21と、ローラ21に取り付けられた金網であるスクリーン22を有し、スクリーン22が水路と交差し、スクリーン22の下部が水路中に、上部が水路上に露出するよう海域に配設されている。なお、本実施形態では、金網であるスクリーン22で塵芥を捕捉する除塵機20としたが、除塵機の形態は特に限定されず、一般的な除塵機を用いることができる。
このポンプ装置1では、海水23をポンプ4から以下のようにして取り込む。なお、水路を海水23が流れる方向は図1中、矢印Aの方向である。まず、クラゲ等の塵芥30と共に海水23が水路に流入する。この塵芥30はスクリーン22に捕捉されるため、海水23のみがスクリーン22を通過して、スクリーン22の下流側へと流れる。このスクリーン22を通過した海水23は、ポンプ装置1のポンプ槽2へと流れて行き、吸い込み口3からポンプ4に取り込まれる。そして、この取り込まれた海水23が、排水口7から復水器へと排出される。
本実施形態においては、ポンプ槽2の水位とポンプ槽2の水位の変化率とから、復水器出口弁8の適切な開度を求め、復水器出口弁8をその適切な開度にするという、ポンプ4の流量の制御を行う。なお、復水器出口弁8の開度を小さくしポンプ4の流量を減少させた場合は、復水器に供給される冷却水も減少するため発電機の出力を減らし、また、復水器出口弁8の開度を大きくしポンプ4の流量を増加させた場合は、復水器に供給される冷却水も増加するため発電機の出力を増加させればよい。
本発明においては、ポンプ槽2の水位及びポンプ槽2の水位の変化率に応じてポンプ4の流量を制御しているので、従来のポンプの流量の制御では考慮されていなかった潮位やポンプ4の流量の影響も考慮している。
詳述すると、潮位が低い場合は、ポンプ槽2へ流れる水量が少なくなるためポンプ槽2の水位は下がり、また、潮位が高い場合はポンプ槽2へ流れる水量が多くなるためポンプ槽2の水位は上がる。したがって、潮位はポンプ槽2の水位とポンプ槽2の水位の変化率に反映される。また、ポンプ4の流量が多い場合はポンプ槽2の水位が下がり、ポンプ4の流量が少ない場合はポンプ槽2の水位が上がる。したがって、ポンプ4の流量はポンプ槽2の水位とポンプ槽2の水位の変化率に反映される。なお、塵芥30が多い場合は、ポンプ槽2へ流れる水量が少なくなるためポンプ槽2の水位は下がり、また、塵芥30が少ない場合は塵芥30が多い場合よりもポンプ槽2へ流れる水量が多くなるためポンプ槽2の水位は上がるので、ポンプ槽2の水位とポンプ槽2の水位の変化率を考慮することで塵芥30の影響も考慮されることになる。
よって、本発明によれば、塵芥30だけでなく潮位やポンプ4の流量の影響も考慮されているため、より適切なポンプ4の制御、具体的には、ポンプ4の流量を適切なタイミングで適切な変化量で調節することができるため、継続的に海水23を取り込むことができ、また、ポンプ4の流量をできるだけ多くすることもできる。
一方、従来は除塵機20前後の水位差を判断基準として、ポンプ4の運転を継続可能な運転限界点となった場合に、ポンプ4の流量を減少させていた。しかし、除塵機20前後の水位差が同じであっても、潮位やポンプ4の流量によって、運転限界点は変化する。したがって、除塵機20前後の水位差のみを基準としてポンプ4の流量を制御する従来の方法では、ポンプ4の流量を減少させる適切なタイミングや減少量を判断できず、ポンプ4の流量を適切に制御できなかった。また、ポンプ4で海水23を取り込み続けており除塵機20からポンプ槽2にかけて海水23の流れがあるため、ポンプ槽2の水位40と除塵機20の背面水位41は異なる。したがって、除塵機20の背面水位41を把握しても、ポンプ槽の水位40は分からず、ポンプ4の流量の適切な制御はできない。
下記表1に、ポンプ槽2の水位及びポンプ槽2の水位の変化率に応じてポンプ4の流量を制御する処理の具体例を示す。表1では、スクリーン22に塵芥30が付着していない場合のポンプ槽2の水位が+500mm、スクリーン22に塵芥30がやや付着している場合のポンプ槽2の水位が±0mm、クラゲが来襲しスクリーン22に塵芥30が多量に付着している場合のポンプ槽2の水位が−1300mmである。なお、ポンプ槽2の水位は、例えば、ポンプ4の設置の基準面の水位を零とし、この基準面より水位が高い場合が正で低い場合が負で、基準面から離れるに従って水位の絶対値が大きくなるものとする。また、ポンプ槽2の水位が経時的に低くなっている場合のポンプ槽2の変化率を負とし、ポンプ槽2の水位が経時的に高くなっている場合のポンプ槽2の変化率を正とする。
Figure 2008064064
表1は、ポンプ槽2の水位が表1左側に記載したポンプ槽2の水位の場合に、ポンプ槽2の水位の変化率が正、零、負の各場合に応じて、復水器出口弁8の開度を表1の値に調整するということを示している。この復水器出口弁8の開度は、表1のポンプ槽2の水位及びポンプ槽2の水位の変化率の場合に、一定時間(表1では、例えば5時間とする)経過しても、ポンプ槽2の水位がポンプ4の運転が可能な最低の水位(最低水位)未満にならないように考慮して設定された規格値である。なお、表1に記載したのはポンプ槽2の水位が、+500、0、−1300mmのみであるが、その他の水位についても、規格化されている。
例えば、定格運転時の状態(初期状態)のポンプ槽2の水位を測定すると+500mmであり、復水器出口弁8の開度が100%でのポンプ4の流量は13.5t/hである。この場合の最低水位は−1400mmである。なお、この最低水位は、ポンプ4の性能及びポンプ4の流量に依存するポンプ4に固有の値であり、ポンプ4の規格で決められているが、これを参照して、独自に求めてもよい。この最低水位−1400mmとポンプ槽2の水位との差(余裕水位差)も表1の括弧内に併せて示す。
そして、クラゲが来襲するとスクリーン22に塵芥30が多量に付着するためポンプ槽2の水位が下降する。この時のポンプ槽2の水位は、上記表1の例では、−1300mmである。このポンプ槽2の水位では、最低水位からの余裕水位差が100mmしかなく、復水器出口弁8の開度を100%のままにすると、5時間以内に最低水位を割り込むため、復水器出口弁8の開度を小さくしてポンプ4の流量を減少させる。例えば、復水器出口弁8の開度を60%にする(No.9)。なお、この場合のポンプ4の流量を測定すると9t/hである。この復水器出口弁8の開度の程度の調整は、ポンプ槽2の水位の変化率に応じて行う。例えば、ポンプ槽2の水位の変化率が正なら80%の開度(No.7)、変化率が零なら70%の開度(No.8)、変化率が負なら60%の開度(No.9)とする。
このように復水器出口弁8の開度を減少させると、ポンプ4の流量が変化するので、ポンプ槽2の水位の変化率、ポンプ槽2の水位も変化する。したがって、新たなポンプ槽2の水位の変化率及びポンプ槽2の水位に応じて、復水器出口弁8の開度の制御をする。この復水器出口弁8の開度の制御を繰り返し続けることにより、継続的にポンプを適切に運転することができる。
なお、復水器出口弁8の開度を変えると、ポンプ4の流量が変化するので、最低水位も変化する。復水器出口弁8の開度を60%にした後の最低水位は、上記と同様にポンプ4の規格で定められたもので、−1500mmである。この新たな最低水位を考慮して、再び、復水器出口弁8の開度の最適制御をしてもよい。但し、最低水位はポンプ4の復水器出口弁8の開度100%のもの、すなわち、最低水位が−1400mmのままと判断して制御してもよい。
また、ポンプ4の運転が可能な最低水位とポンプ槽2の水位との差である余裕水位差と、ポンプ槽2の水位の変化率に応じてポンプ4の流量を制御してもよい。この最低水位とポンプ槽2の水位との差(余裕水位差)は、最低水位からどれだけ水位に余裕があるかを示しており、この余裕水位差にポンプ槽2の水位の変化率を考慮することにより、ポンプ4の流量を適切なタイミングで適切な変化量で調節することができる。
具体的には、余裕水位差にある判断値を設定し、その設定値以下になった場合には、ポンプ槽2の水位の変化率を考慮して、復水器出口弁8の開度を小さくしてポンプ4の流量を減少させるようにするという、ポンプ4の流量の制御を行う。
例えば余裕水位差の判断値を600mmとした場合、余裕水位差が600mm未満の時は、復水器出口弁8の開度を小さくする。この復水器出口弁8の開度を小さくする程度は、ポンプ槽2の水位の変化率の値を考慮して行い、例えば、ポンプ槽2の水位の変化率が正なら80%の開度(No.7)、変化率が零なら70%の開度(No.8)、変化率が負なら60%の開度(No.9)とする。
また、例えば、余裕水位差が600mmより大きい場合(No.1〜6)であっても、ポンプ槽2の水位の変化率が負の場合(No.3, No.6)は水位が下降していくため、前もって復水器出口弁8の開度を小さくしてポンプ4の流量を減少させることにより、ポンプ槽2の水位の下降を抑制でき、ポンプ4の連続運転に貢献できる。また、余裕水位差が十分大きくポンプ4の水位の変化率が零又は正(No.1, No.2, No.4, No.5)の場合は、5時間経過しても最低水位に達しないため、特に復水器出口弁8の開度を下げる必要はなく、100%程度とすればよいため表1では復水器出口弁8の開度を100%で維持するという制御にしている。
また、単純に、ポンプ槽2の水位に一定の判断値(例えば0mm)を設定し、ポンプ槽2の水位がこの判断値以上の場合はポンプ槽2の水位の変化率に応じて、復水器出口弁8の開度を大きくする又は変更しないという制御をし、ポンプ槽2の水位がこの判断値未満になった場合に、ポンプ槽2の水位の変化率に応じて、復水器出口弁8の開度を小さくするというポンプ4の流量の制御を行っても良い。具体的には、例えば、ポンプ槽2の水位の一定の判断値を0mmとすると、ポンプ槽2の水位が0mm以上の場合、ポンプ槽2の水位の変化率が一定値以上(例えば零以上)なら復水器出口弁8の開度は変更せず(No.4,5)、ポンプ槽2の水位の変化率が上記一定値未満(負)なら、復水器出口弁8の開度を減少させる(No.6)制御をする。
また、このポンプ槽2の水位の変化率が負の場合にはポンプ4の流量を減少させ、ポンプ槽2の水位の変化率が正の場合にはポンプ4の流量を増加させる制御をしてもよい。詳述すると、ポンプ槽2の水位が経時的に低くなっている場合にポンプ4の流量をそのまま維持すると、最低水位へ達する場合があるため、ポンプ4の流量を減少させる。また、ポンプ槽2の水位が経時的に高くなっている場合にポンプ4の流量をそのまま維持しても水位は上昇するため、ポンプ4の流量を増加させても最低水位に達しないので、ポンプ4の流量を増加させる。勿論、ポンプ槽2の水位が上昇している場合は現状のポンプ4の流量を維持してもよい。なお、ポンプ槽2の水位が最低水位未満ではないことが大前提なので、これらの場合も、ポンプ槽2の水位をみる必要がある。
さらに、上記の例ではポンプ槽2の水位の変化率を正、零、負の場合に分けてポンプ4の流量の制御をしたが、ポンプ槽2の水位の変化率の数値に応じてポンプ4の流量を調整してもよい。ポンプ槽2の水位の変化率の正負だけでなく、ポンプ槽2の水位の変化率の大きさに応じてポンプ4の流量を調整することで、より的確なポンプ4の流量の制御をすることができるようになる。
本発明は、海域に設置された除塵機を介して海水を取り込むポンプ装置を利用する産業で利用することができる。
本実施形態に係るポンプ装置の概略断面図である。
符号の説明
1 ポンプ装置
2 ポンプ槽
3 吸い込み口
4 ポンプ
5 ポンプ槽水位測定器
6 蓋
7 排水口
8 復水器出口弁
9 ポンプ流量計
11 ポンプ槽水位変化率算出手段
12 ポンプ流量制御手段
13 制御部
20 除塵機
21 ローラ
22 スクリーン
23 海水
30 塵芥
40 ポンプ槽の水位
41 除塵機の背面水位

Claims (4)

  1. 海域に設置され塵芥を捕捉し海水を通過させる除塵機を介して海水を取り込む水路に設けられるポンプ装置において、
    前記水路に連通するポンプ槽と、
    前記ポンプ槽中に吸い込み口を挿入したポンプと、
    前記ポンプ槽の水位を測定するポンプ槽水位測定手段と、
    前記ポンプ槽水位測定手段が測定した前記ポンプ槽の水位から前記ポンプ槽の水位の変化率を算出するポンプ槽水位変化率算出手段と、
    前記ポンプ槽の水位と前記ポンプ槽の水位の変化率に応じて、前記ポンプの流量を制御するポンプ流量制御手段を有することを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記ポンプから排出される水を発電所の復水器の冷却水として用いることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装置。
  3. 前記ポンプ流量制御手段が、前記ポンプの運転が可能な最低水位と前記ポンプ槽の水位との差である余裕水位差と、前記ポンプ槽の水位の変化率に応じてポンプの流量を制御する手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載のポンプ装置。
  4. 海域に設置され塵芥を捕捉し海水を通過させる除塵機を介して海水を取り込む水路に設けられ、前記水路に連通するポンプ槽と、前記ポンプ槽中に吸い込み口を挿入したポンプと、前記ポンプ槽の水位を測定するポンプ槽水位測定手段とを有するポンプ装置の運転方法であって、前記ポンプ槽水位測定手段が測定した前記ポンプ槽の水位から前記ポンプ槽の水位の変化率を算出し、前記ポンプ槽の水位と、前記ポンプ槽の水位の変化率に応じて、前記ポンプの流量を制御することを特徴とするポンプ装置の運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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