JP2008049938A - 車両用ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 伝達比可変機構にて発生する振動のステアリングホイールへの伝達を防止するダンパーを設けた場合、テレスコピック機構のシャフトスライド面のグリースがダンパーに付着し、ダンパーの防振ゴムを劣化させてしまうという不具合を防止する。
【解決手段】 第1シャフト31と第2シャフト32とがグリス潤滑されて軸方向に摺動可能に嵌合されるスライド嵌合部35と、防振ゴム53を備えたダンパー50との間の第2シャフト32外周面に鍔体60を設ける。スライド嵌合部35に塗布されたグリースは、第2シャフト32外周面を伝わって下方に進行しても、鍔体60により受け止められる。従って、グリースがダンパー50の防振ゴム53に付着することが防止される。この結果、ダンパー50は、本来の防振性能を維持することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 第1シャフト31と第2シャフト32とがグリス潤滑されて軸方向に摺動可能に嵌合されるスライド嵌合部35と、防振ゴム53を備えたダンパー50との間の第2シャフト32外周面に鍔体60を設ける。スライド嵌合部35に塗布されたグリースは、第2シャフト32外周面を伝わって下方に進行しても、鍔体60により受け止められる。従って、グリースがダンパー50の防振ゴム53に付着することが防止される。この結果、ダンパー50は、本来の防振性能を維持することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、運転者のステアリング操作に応じた操舵出力を転舵装置に出力する車両用ステアリング装置に関する。
従来から、操舵ハンドルの操舵角と転舵輪の転舵角との間の伝達比を変化させる伝達比可変装置を備えたステアリング装置が知られている。この伝達比可変装置を設けたシステムは、一般にVGRS(Variable Gear Ratio System)と呼ばれ、運転者の操舵操作に対する負荷軽減、車両の安定性の担保等、種々の利点を有する。
伝達比可変装置は、例えば、特許文献1に提案されているように、電動モータにより駆動されるストレイン・ウェーブ・ギヤリング等のギヤ機構を備える。
特開2005−162124号
伝達比可変装置は、例えば、特許文献1に提案されているように、電動モータにより駆動されるストレイン・ウェーブ・ギヤリング等のギヤ機構を備える。
しかしながら、伝達比可変装置は、電動モータやギヤ機構の振動により、操舵ハンドルが振動してしまうという問題がある。また、こうした問題は、伝達比可変装置に限らず、電動パワーステアリング装置をコラム内に備えたステアリング装置においても生じることもある。つまり、伝達比可変装置や電動パワーステアリング装置といった電動モータとギヤ機構で構成されるアクチュエータをコラム内に設けた場合、その振動により操舵ハンドルが振動してしまうことがある。
そこで、こうしたアクチュエータの入力軸とステアリングシャフトとの間にダンパーを介在させる構成を考えた場合、今度は、テレスコピック機構との組み合わせに問題を生じる。
そこで、こうしたアクチュエータの入力軸とステアリングシャフトとの間にダンパーを介在させる構成を考えた場合、今度は、テレスコピック機構との組み合わせに問題を生じる。
テレスコピック機構は、ステアリングシャフトの長さを伸縮自在にするために、ステアリングシャフトが2つに分割されている。一般に、伸縮自在のステアリングシャフトは、中空円筒部を形成した第1シャフトと、第1シャフトの中空円筒部内にスライド可能にスプライン嵌合される第2シャフトとで構成される。そして、第2シャフトが第1シャフト内を低荷重にてスムーズにスライドでき、しかも磨耗を抑制するために両シャフトの嵌合面にグリースが塗布される。
ところが、このグリースがステアリングシャフトを伝わってダンパーの防振ゴムに付着してしまうおそれがある。一般に、防振ゴムは、グリースが付着すると劣化し、亀裂が発生したり破損したりする。また、防振特性が初期特性に対して変化してしまう。この結果、異音が生じたり操舵性能が低下したりするおそれが生じる。
本発明の目的は、上記問題に対処するためになされたもので、伝達比可変装置や電動パワーステアリング装置にて発生する振動の操舵部材への伝達を防止するとともに、振動伝達防止ダンパーの保護を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、運転者が操舵操作を行うための操舵操作部材と、中空筒部を形成した第1シャフトと、上記第1シャフトの中空筒部内にグリース潤滑されてスライド可能に嵌合される第2シャフトとを備え、両シャフト間の軸方向相対位置が変化することにより伸縮可能で、かつ、上記操舵操作部の回転操作により両シャフトが軸中心に一体的に回転可能なステアリングシャフトと、上記ステアリングシャフトの回転角と転舵輪の転舵角との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構、あるいは、上記ステアリングシャフトに働く操舵トルクに対して操舵アシストトルクを付与するパワーステアリング機構の少なくとも一方を備えたアクチュエータと、上記ステアリングシャフトと上記アクチュエータとの間の回転トルク伝達経路に設けられ、上記アクチュエータで発生する振動の上記ステアリングシャフト側への伝達を防止する防振ゴムを備えたダンパーと、上記第2シャフトが上記第1シャフトの中空筒部内をスライド可能に嵌合されるスライド嵌合部と、上記ダンパーとの間に設けられ、上記スライド嵌合部に塗布されたグリースが上記ダンパーの防振ゴムに付着することを防止するグリース付着防止手段とを備えたことにある。
上記構成を有する本発明によれば、伝達比可変機構あるいはパワーステアリング機構といったアクチュエータで振動が発生しても、防振ゴムを備えたダンパーにより操舵操作部への振動伝達が抑制され運転者に不快感を与えない。しかも、ステアリングシャフトを伸縮させて操舵操作部の位置を調整するテレスコピック機構を組み合わせても、そのステアリングシャフトを構成する第1シャフトと第2シャフトとのスライド嵌合部のグリースがダンパーの防振ゴムに付着しないため、防振ゴムの劣化が防止される。従って、ダンパーの初期性能を維持することが可能となる。この結果、伝達比可変機構あるいはパワーステアリング機構とテレスコピック機構とを問題なく組み合わせることが可能となり、車両性能を向上させることができる。
本発明の他の特徴は、上記ダンパーは、上記第2シャフトにおける上記スライド嵌合部よりも下方の上記アクチュエータ側となる外周面を覆うように筒状に設けられ、上記グリース付着防止手段は、上記ダンパーにおける筒状防振ゴムの上記スライド嵌合部側に面した端部への上記グリースの付着を防止することにある。
この発明によれば、筒状防振ゴムのスライド嵌合部側に面した端部のみをグリースから保護すればよいため、防振ゴムへのグリース付着防止を簡単に行うことができる。この場合、例えば、アクチュエータの入力軸を筒状に設けて、筒状ダンパーの外周面にアクチュエータの筒状入力軸を嵌め合わせることで、アクチュエータとステアリングシャフトとを筒状ダンパーを介して良好に連結することができる。
本発明の他の特徴は、上記グリース付着防止手段は、上記ダンパーにおける防振ゴムの外径よりも大きな外径を有する鍔部を、上記第2シャフトにおける上記スライド嵌合部と上記ダンパーとの間に設けて構成されることにある。
この発明によれば、スライド嵌合部に塗布されたグリースが第2シャフトを伝わってダンパー側にきても、グリースは鍔部により受け止められダンパーの防振ゴムに付着しない。従って、極めて簡単な構成で防振ゴムへのグリース付着を防止することができる。この場合、鍔部は、第2シャフトと一体に形成しても、別体に形成してもよい。鍔部を第2シャフトと別体に設ける場合には、鍔部の内周面を第2シャフト外周面に密着させて設けるとよい。
本発明の他の特徴は、上記グリース付着防止手段は、一端が上記第1シャフトの外周面に、他端が上記第2シャフトにおける上記スライド嵌合部と上記ダンパーとの間の外周面に連結され、ステアリングシャフトをその軸方向に伸縮自在に覆うブーツで構成されることにある。
この発明によれば、スライド嵌合部に塗布されたグリースが第2シャフトを伝わってダンパー側にきても、グリースはブーツ(蛇腹管)の内面により受け止められダンパーの防振ゴムに付着しない。従って、極めて簡単な構成で防振ゴムへのグリース付着を防止することができる。しかも、軸方向に伸縮自在なブーツを用いているため、テレスコピック機構によるステアリングシャフトの伸縮動作を邪魔しない。
本発明の他の特徴は、上記ダンパーは、同軸状に設けられる内筒と外筒とで防振ゴムを挟んで筒状に構成され、上記グリース付着防止手段は、上記ダンパーの上記スライド嵌合部側端部を上記内筒と上記外筒とにまたがって上記防振ゴムを覆うカバーで構成されることにある。
この発明によれば、ダンパーの内筒と外筒の一端部をカバーで覆うという簡単な構成にて、防振ゴムへのグリース付着を確実に防止することができる。
本発明の他の特徴は、上記ダンパーは、同軸状に設けられる内筒と外筒とで防振ゴムを挟んで筒状に構成され、上記グリース付着防止手段は、上記ダンパーにおける防振ゴムの外径よりも大きな外径を有する鍔部を上記内筒の上記スライド嵌合部側端部に設けて構成されることにある。
この発明によれば、ダンパーの内筒端部に鍔部を形成するという簡単な構成にて、防振ゴムへのグリース付着を確実に防止することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用ステアリング装置について図面を用いて説明する。図1は、一実施形態としての車両用ステアリング装置の全体構成を示している。
この車両用ステアリング装置100(以下、単にステアリング装置100と呼ぶ)は、インパネリインフォースメント101に設けられるステアリングサポート102において、車両前方側が下方に位置するように傾斜した姿勢で支持される。また、ステアリング装置100は、前方部に前方ブラケット103を、前方ブラケット103より車両後方側に後方ブラケット104を備え、前方ブラケット103と後方ブラケット104との各々がステアリングサポート102に取り付けられることで、2箇所において支持される。
この車両用ステアリング装置100(以下、単にステアリング装置100と呼ぶ)は、インパネリインフォースメント101に設けられるステアリングサポート102において、車両前方側が下方に位置するように傾斜した姿勢で支持される。また、ステアリング装置100は、前方部に前方ブラケット103を、前方ブラケット103より車両後方側に後方ブラケット104を備え、前方ブラケット103と後方ブラケット104との各々がステアリングサポート102に取り付けられることで、2箇所において支持される。
支持されたステアリング装置100は、後方に位置する部分がインパネ105から車両後方側に突出する状態とされる。その突出する後端部には、操舵操作部材であるステアリングホイール10が取り付けられており、ステアリング装置100はステアリングホイール10を操作可能に保持するものとなっている。ステアリング装置100のインパネ105から突出する部分は、コラムカバー106によって覆われ、また、下部は、インパネロアカバー107によってカバーされる。ステアリング装置100の前端部は、図示を省略するインタミディエイトシャフトを介し、車室外に設けられる転舵装置に接続される。
図2にステアリング装置100の側面断面図を示す。ステアリング装置100は、大別すると、ステアリングホイール10を支持するコラムユニット20と、伝達比可変機能を実現するVGRSユニット80と、電動パワーステアリング機能を実現するEPSユニット90とからなり、それら3つのユニット20,80,90が一体化されたものとなっている。
尚、本発明のステアリング装置100は、コラムユニット20に特徴があり、VGRSユニット80およびEPSユニット90に関しては周知の構成を採用できるため、この実施形態においてはその内部構造の説明を省略する。
尚、本発明のステアリング装置100は、コラムユニット20に特徴があり、VGRSユニット80およびEPSユニット90に関しては周知の構成を採用できるため、この実施形態においてはその内部構造の説明を省略する。
コラムユニット20は、ステアリングホイール10を車両後方側の端部において保持するステアリングシャフト30と、そのステアリングシャフト30を挿通させた状態で回転可能に保持するコラムチューブ40とを含んで構成される。ステアリングシャフト30は、車両後方側つまり上方側に位置しステアリングホイール10と連結する第1シャフト31と、車両前方側つまり下方側に位置する第2シャフト32とを含んで構成される。第1シャフト31は、中空のパイプ状に、第2シャフト32はロッド状に形成され、第1シャフト31の前方中空部に第2シャフト32の後方部が挿入されている。
第1シャフト31の前方内周面および第2シャフト32の後方外周面には、それぞれ互いに嵌合するスプライン311,321が形成され、第1シャフト31と第2シャフト32とは、軸方向に相対移動が可能かつ相対回転が不能な状態で接続される。この第1シャフト31と第2シャフト32とのスプライン形成面311,321には、潤滑用グリースが塗布され、両シャフト31,32の軸方向における摺動がスムーズで磨耗が抑制されるようになっている。以下、このグリース潤滑された第1シャフト31と第2シャフト32とのスプライン形成面311,321をスライド嵌合部35と呼ぶ。第2シャフト32は、前方部において、ダンパー50を介してVGRSユニット80の入力軸81に接続される。
コラムチューブ40は、車両後方側(上方)に位置する第1チューブ41と、車両前方側(下方)に位置する第2チューブ42とを含んで構成される。第1チューブ41および第2チューブ42は、ともにパイプ状のものであり、第2チューブ42の後方部に第1チューブ41の前方部が挿入されている。第1チューブ41の前方部外周面には、図示を省略するライナが付設されており、このライナを介することによって、第1チューブ41は第2チューブ42にがたつきなく挿入されるとともに、第1チューブ41と第2チューブ42との軸方向の相対移動を容易ならしめている。
ステアリング装置100は、電動式テレスコピック機構70を有しており、そのテレスコピック機構70は、その軸線がコラムチューブ40の軸線と平行に設けられるとともに、後方側端部、前方側端部が、それぞれ第1チューブ41と第2チューブ42との各々に固定されることで、第1チューブ41と第2チューブ42との相対回転が不能な状態とされている。このテレスコピック機構70においては、図示しな電動モータの作動により第2チューブ42に対する第1チューブ41の軸方向相対位置を変化させて、ステアリングホイール10の前後方向の位置を調整する。また、第2チューブ42は、その前端部において、VGRSユニット80に接続される。また、第1チューブ41の後端部および前方部には、ラジアルベアリング43,44が設けられ、第1チューブ41は、それらベアリング43,44を介して第1シャフト31を回転可能に保持している。このような構成により、コラムユニット20は、伸縮可能とされている。
VGRSユニット80は、ケーシングに回転可能に保持される入力軸81の回転を、回転比が変更可能な状態で図示しな出力軸に伝達するストレイン・ウェーブ・ギヤリング機構を備えて構成される。このストレイン・ウェーブ・ギヤリング機構は、図示しないが、例えば、特開2005−162124号に示されるように、入力軸にそれと相対回転不能に設けられる第1リングギヤと、出力軸にそれと相対回転不能に設けられ第1リングギヤと歯数の異なる第2リングギヤと、第1リングギヤと第2リングギヤとの両者に噛合するフレキシブルギヤと、楕円状のカムとして構成されフレキシブルギヤが自身の外周部に装着されるとともにモータ軸と相対回転不能に連結された波動発生器とを備える。こうしたVGRSユニット80においては、電動モータの回転速度を変更することにより、入力軸と出力軸との回転比を任意に変更する。
EPSユニット90は、VGRSユニット80の出力軸に接続されるEPSシャフトと、このEPSシャフトにアシストトルクを付与するための電動モータと、電動モータの回転をEPSシャフトに伝達する減速ギヤ(例えば、電動モータ軸に設けられるウォームと、EPSシャフトに設けられるウォームホイール)とを備えて構成される(以上、図示略)。こうしたEPSユニット90においては、運転者のステアリング操作力を検出する図示しな操舵トルクセンサを備え、この操舵トルクセンサの検出値に応じて電動モータの通電を制御して、ステアリング操作に応じたアシストトルクを発生する。
VGRSユニット80およびEPSユニット90においては、作動時に電動モータおよびギヤ機構に振動が発生し、その振動がステアリングシャフト30を介してステアリングホイール10に伝達されるおそれがある。そこで、本実施形態においては、図2、図3に示すように、VGRSユニット80の入力軸とステアリングシャフト30の第2シャフト32との連結部にダンパー50を設けている。
VGRSユニット80の入力軸81の先端には、第2シャフト32と連結するための円筒状に突出した円筒突出部82が形成される。そして、この円筒突出部82の内周面と第2シャフト32の外周面との間にダンパー50が介装される。本実施形態においては、第2シャフト32の外周面にダンパー50が圧入され、ダンパー50の外周面に円筒突出部82が圧入される。
ダンパー50は、図3に示すように、第2シャフト32先端部の外周面に嵌めこまれる金属製の内筒51と、VGRSユニット80の円筒突出部82の内周面に嵌めこまれる金属製の外筒52と、それら内筒51と外筒52との間に介装される円筒状弾性体としての防振ゴム53とからなり、これらが同軸状に組み合わされたブシュ型の弾性カップリングとして構成される。外筒52の車両後方端は、断面L字状に形成され円筒突出部の先端と当接する。
コラムユニット20とVGRSユニット80とが一体化された状態においては、ステアリングシャフト30とVGRSユニット80の入力軸81との連結部は、第2チューブ42内に収納された状態となる。この状態においては、連結部の外径、つまり、入力軸81の円筒突出部82の外径は、第1チューブ41の内径よりも小さくされている。このため、コラムユニット20が収縮する場合には、第1チューブ41の車両前方側の端部が、第2チューブ42の内周面と円筒突出部82との外周面とによって区画される筒状の空間S内に収まるようになっている。この空間Sは、テレスコピック動作を可能にするとともに、運転者のステアリングホイール10への衝突である二次衝突の衝撃エネルギーをコラムユニット20の車両側後方側部分の前方移動に伴って吸収するエネルギー吸収ストローク(EAストローク)として確保されている。
ところで、ステアリングシャフト30を構成する第1シャフト31と第2シャフト32とは、スプライン形成した摺動面にグリースが塗布される。このグリース塗布面は、ダンパー50の位置よりも上方となるため、グリースが第2シャフト32を下方に伝わってダンパー50の防振ゴム53に付着するおそれがある。ダンパー50に使用される防振ゴム53は、グリースが付着すると劣化し、亀裂が発生したり破損したりする。また、防振特性が初期特性に対して変化してしまう。この結果、異音が生じたり操舵性能が低下したりするおそれが生じる。
そこで、本実施形態においては、ダンパー50の防振ゴム53にグリースが付着しないようにするグリース付着防止手段を備える。まず、第1実施形態としてのグリース付着防止手段を備えたステアリング装置について図2〜図4を用いて説明する。
この第1実施形態においては、グリース付着防止手段として、第2シャフト32の中間位置、つまり、スライド嵌合部35とダンパー50取付面との間の外周面に、径方向に延びたリング状の鍔体60を取り付けたものである。この鍔体60は、図4に示すように、第2シャフト32の中間部と同径の挿通孔601を円板体中央に形成したもので、第2シャフト32に圧入により堅固に取り付けられる。この鍔体60は、その外径が防振ゴム53の外径よりも大きなものを使用する。尚、鍔体60は、第2シャフト32の外周面に密着して形成されるものであれば圧入に限らずCリング止め等どのように取り付けても良い。また、鍔体60の材質は、耐グリース性を有するものであれば種々のものを使用することができる。
この第1実施形態においては、グリース付着防止手段として、第2シャフト32の中間位置、つまり、スライド嵌合部35とダンパー50取付面との間の外周面に、径方向に延びたリング状の鍔体60を取り付けたものである。この鍔体60は、図4に示すように、第2シャフト32の中間部と同径の挿通孔601を円板体中央に形成したもので、第2シャフト32に圧入により堅固に取り付けられる。この鍔体60は、その外径が防振ゴム53の外径よりも大きなものを使用する。尚、鍔体60は、第2シャフト32の外周面に密着して形成されるものであれば圧入に限らずCリング止め等どのように取り付けても良い。また、鍔体60の材質は、耐グリース性を有するものであれば種々のものを使用することができる。
鍔体60は、図2、図3に示すように、できるだけダンパー50に近づけて取り付けることが望ましいが、図5の変形例に示すように、スライド嵌合部35に近くてもかまわない。この場合、鍔体60は、テレスコピック機能を阻害しないように、その外径を第1チューブ41の内径よりも小さくするとともに、ステアリングシャフトの衝撃エネルギー吸収時(EA時)に、EA荷重により鍔体60が第2シャフト32の外周面との固定が外れダンパー50方向(図に矢印を示す)へスライドできるように設定するとよい。この図5に示す例では、第2シャフト32外周面に形成した段部33に鍔体60の片側面(図面右側面)を当接させ、鍔体60の反対側面をCリング602により止めたものである。この構成では、EA時には第1シャフト31の先端が鍔体60をダンパー50側に押してCリング602の固定が外れるように取付強度を設定する。
また、鍔体は、第2シャフト32の外周に固定するものに限らず、図6の変形例に示すように、第2シャフト32自身を加工して一体形成した鍔体61であってもよい。この鍔体61においても、ダンパー50にできるだけ近くに形成し、その外径を防振ゴム53の外径よりも大きくしたものが好ましい。
更に、図7の変形例に示すように、鍔体61のスライド嵌合部35側を窪ませて、グリース溜り611を形成しても良い。
更に、図7の変形例に示すように、鍔体61のスライド嵌合部35側を窪ませて、グリース溜り611を形成しても良い。
以上説明した第1実施形態におけるグリース付着防止手段によれば、グリースが第2シャフト32を伝わって下方に流れても、第2シャフト32に設けた鍔体60,61により、グリースのダンパー50側への進行を止めるため、グリースが防振ゴム53に付着することがない。特に、鍔体60,61の外径が防振ゴム53の外径よりも大きく形成されるため、鍔体60,61に付着したグリースが仮に滴下しても防振ゴム53には付着せず、確実な付着防止を図ることができる。従って、ダンパー性能を良好に維持することができる。
次に、第2実施形態のグリース付着防止手段について説明する。図8は、第2実施形態のグリース付着防止手段を設けたステアリング装置100を表す。この第2実施形態におけるグリース付着防止手段は、ダンパー50におけるスライド嵌合部35側の端部に設けたカバー65により構成される。
ダンパー50の内筒51および外筒52には、図9の拡大図に示すように、スライド嵌合部35側の端部の外周面にそれぞれカバー固定用溝511,521が環状に形成される。一方、カバー65は、中央に挿通孔が開口された椀状体で、その一端が内筒51外周部に密着して取り付けられる内筒取付部651となり、他端が内筒取付部651より大径で外筒52外周部に密着して取り付けられる外筒取付部652となる。
カバー65は、その内筒取付部651がカバー固定用溝511周囲を覆い、外筒取付部652がカバー固定用溝521周囲を覆うようにダンパー50の後端側に挿通される。そして、この状態でカバー65の外側から、内筒取付部651および外筒取付部652に2組のクリップ111,112が装着される。このクリップ111,112は、例えば、針金等の線状体であって、カバー65の内筒取付部651および外筒取付部652をカバー固定用溝511,521内に押圧することにより、カバー65をダンパー50端部に固定する。従って、ダンパー50のスライド嵌合部35側に露出する防振ゴム53の端部は、カバー65により完全に覆われる。
このカバー65は、ダンパー50の内筒51および外筒52が回転方向に可動でき、かつ、耐グリース性を有する材料、例えば、EPDMゴム等により形成される。
このカバー65は、ダンパー50の内筒51および外筒52が回転方向に可動でき、かつ、耐グリース性を有する材料、例えば、EPDMゴム等により形成される。
以上説明した第2実施形態のグリース付着防止手段によれば、グリースが第2シャフト32を伝わって下方に進行しても、ダンパー50のスライド嵌合部35側端部に設けたカバー65により防振ゴム53が完全に覆われているため、グリースが防振ゴム53に付着しない。従って、ダンパー性能を良好に維持することができる。
次に、第3実施形態のグリース付着防止手段について説明する。図10,図11は、第3実施形態のグリース付着防止手段を設けたステアリング装置100の要部を表す。この第3実施形態におけるグリース付着防止手段は、第2シャフト32と第1シャフト31との間に設けたブーツ66により構成される。
ブーツ66は、耐グリース性を有する材料からなり、その両端に設けられる取付管部661,662と、両取付管部661,662のあいだに設けられ伸縮自在な蛇腹管部663とからなる。ブーツ66の一方の取付管部661は、第1シャフト31の車両前方側の先端を挿通して第1シャフト31外周面と密着固定され、他方の取付管部662は、第2シャフト32のダンパー50取付位置よりもややスライド嵌合部35側を挿通して第2シャフト32外周面と密着固定される。蛇腹管部663は、第1シャフト31が第2シャフト32に対してスライド移動しても、自身の伸縮によりテレスコピック動作およびEA動作の邪魔をしない。尚、図10は、テレスコピック機構がニュートラル位置にあるときの状態を、図11は、テレスコピック機構がショート位置にあるときの状態を表す。
このように取り付けられたブーツ66は、第2シャフト32のグリース塗布面となるスプライン形成面を覆うことにより、スプライン形成面とダンパー50とのあいだの空間を遮断する。従って、グリースは、第2シャフト32面を伝わって下方に進行してもブーツ66内面により受け止められ、それ以上の下方への進行が阻止される。この結果、グリースが防振ゴム53に付着しない。従って、ダンパー性能を良好に維持することができる。
次に、第4実施形態のグリース付着防止手段について説明する。この第4実施形態においては、先述の実施形態で用いたダンパー50に代えて、図12に示すダンパー55を備える。このダンパー55は、先の実施形態のダンパー50とは内筒が相違し、外筒および防振ゴムについては同一である。従って、ダンパー55の共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。このダンパー55の内筒56は、そのスライド嵌合部35側が断面L字状に曲折されて径方向に延びる鍔部561を一体形成している。この鍔部561の外径は、防振ゴム53の外径よりも大きく形成される。
従って、第4実施形態によれば、グリースが第2シャフト32を伝わって下方に流れても、ダンパー55の内筒56に形成した鍔部561によりグリースを受け止めるため、グリースが防振ゴム53に付着することがない。特に、鍔部561の外径が防振ゴム53の外径よりも大きく形成されるため、鍔部561に付着したグリースが仮に滴下しても防振ゴム53には付着せず、確実な付着防止を図ることができる。従って、ダンパー性能を良好に維持することができる。
以上、本実施形態の車両用ステアリング装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態における車両用ステアリング装置は、VGRSユニットとEPSユニットとの両方を備えているが、何れか一方を備えたものであっても良い。
例えば、本実施形態における車両用ステアリング装置は、VGRSユニットとEPSユニットとの両方を備えているが、何れか一方を備えたものであっても良い。
10…ステアリングホイール、20…コラムユニット、30…ステアリングシャフト、31…第1シャフト、32…第2シャフト、35…スライド嵌合部、40…コラムチューブ、41…第1チューブ、42…第2チューブ、50,55…ダンパー、51,56…内筒、52…外筒、53…防振ゴム、561…鍔体、60,61…鍔体、65…カバー、66…ブーツ、80…VGRSユニット、81…入力軸、82…円筒突出部、90…EPSユニット。
Claims (6)
- 運転者が操舵操作を行うための操舵操作部材と、
中空筒部を形成した第1シャフトと、上記第1シャフトの中空筒部内にグリース潤滑されてスライド可能に嵌合される第2シャフトとを備え、両シャフト間の軸方向相対位置が変化することにより伸縮可能で、かつ、上記操舵操作部の回転操作により両シャフトが軸中心に一体的に回転可能なステアリングシャフトと、
上記ステアリングシャフトの回転角と転舵輪の転舵角との間の伝達比を変化させる伝達比可変機構、あるいは、上記ステアリングシャフトに働く操舵トルクに対して操舵アシストトルクを付与するパワーステアリング機構の少なくとも一方を備えたアクチュエータと、
上記ステアリングシャフトと上記アクチュエータとの間の回転トルク伝達経路に設けられ、上記アクチュエータで発生する振動の上記ステアリングシャフト側への伝達を防止する防振ゴムを備えたダンパーと、
上記第2シャフトが上記第1シャフトの中空筒部内をスライド可能に嵌合されるスライド嵌合部と、上記ダンパーとの間に設けられ、上記スライド嵌合部に塗布されたグリースが上記ダンパーの防振ゴムに付着することを防止するグリース付着防止手段と
を備えたことを特徴とする車両用ステアリング装置。 - 上記ダンパーは、上記第2シャフトにおける上記スライド嵌合部よりも下方の上記アクチュエータ側となる外周面を覆うように筒状に設けられ、上記グリース付着防止手段は、上記ダンパーにおける筒状防振ゴムの上記スライド嵌合部側に面した端部への上記グリースの付着を防止することを特徴とする請求項1記載の車両用ステアリング装置。
- 上記グリース付着防止手段は、上記ダンパーにおける防振ゴムの外径よりも大きな外径を有する鍔部を、上記第2シャフトにおける上記スライド嵌合部と上記ダンパーとの間に設けて構成されることを特徴とする請求項2記載の車両用ステアリング装置。
- 上記グリース付着防止手段は、一端が上記第1シャフトの外周面に、他端が上記第2シャフトにおける上記スライド嵌合部と上記ダンパーとの間の外周面に連結され、ステアリングシャフトをその軸方向に伸縮自在に覆うブーツで構成されることを特徴とする請求項2記載の車両用ステアリング装置。
- 上記ダンパーは、同軸状に設けられる内筒と外筒とで防振ゴムを挟んで筒状に構成され、上記グリース付着防止手段は、上記ダンパーの上記スライド嵌合部側端部を上記内筒と上記外筒とにまたがって上記防振ゴムを覆うカバーで構成されることを特徴とする請求項2記載の車両用ステアリング装置。
- 上記ダンパーは、同軸状に設けられる内筒と外筒とで防振ゴムを挟んで筒状に構成され、上記グリース付着防止手段は、上記ダンパーにおける防振ゴムの外径よりも大きな外径を有する鍔部を上記内筒の上記スライド嵌合部側端部に設けて構成されることを特徴とする請求項2記載の車両用ステアリング装置。
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- 2006-08-28 JP JP2006230299A patent/JP2008049938A/ja active Pending
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