JP2008048461A - 差動増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力素子の能力を最大限に発揮させて負荷駆動能力を十分に確保しながら、消費電力の低減を図り得る差動増幅回路を提供すること。
【解決手段】差動入力回路11の出力信号に基づいて、第一の出力トランジスタTr29を動作させて出力端子Toからソース電流を吐出するプルアップ動作と、第二の出力トランジスタTr30を動作させて出力端子Toからシンク電流を吸入するプルダウン動作とが行われる。ゲート電位制御回路12は、差動入力回路11の出力信号に基づいてプルアップ動作を行うとき、第一の出力トランジスタTr29をオンさせるゲート電位を低電位側電源レベルとし、プルダウン動作を行うとき、第二の出力トランジスタTr30をオンさせるゲート電位を高電位側電源レベルとする。
【選択図】図1

Description

この発明は、差動増幅回路に関するものである。
半導体集積回路装置には、基本動作回路としてコンパレータ回路及びオペアンプ回路が広く使用されている。半導体集積回路装置の高集積化及び低消費電力化にともない、これらの基本動作回路の諸特性の向上が益々必要となっている。
MOSトランジスタで構成されるコンパレータ回路の第一の従来例を図7に示す。PチャネルMOSトランジスタTr1,Tr2のソースは電源Vcc(高電位側電源)に接続され、ゲートは互いに接続されるとともに、前記トランジスタTr1のドレインに接続される。
前記トランジスタTr1のドレインは、電流源1に接続される。従って、前記トランジスタTr1,Tr2によりカレントミラー回路が構成され、同トランジスタTr2は定電流源として動作して、電流源1に流れる電流と等しいドレイン電流が流れる。
前記トランジスタTr2のドレインは、PチャネルMOSトランジスタTr3,Tr4のソースに接続される。前記トランジスタTr3のドレインであるノードN1は、NチャネルMOSトランジスタTr5のドレインに接続され、同トランジスタTr5のソースはグランドGND(低電位側電源)に接続される。
前記トランジスタTr4のドレインは、NチャネルMOSトランジスタTr6のドレイン及びトランジスタTr5,Tr6のゲートに接続され、同トランジスタTr6のソースはグランドGNDに接続される。
前記トランジスタTr3,Tr4のゲートには入力信号Vin1 ,Vin2 が入力される。従って、トランジスタTr3〜Tr6はトランジスタTr2から供給される定電流に基づいて活性化する差動入力回路を構成する。
前記ノードN1は、NチャネルMOSトランジスタTr7のゲートに入力され、同トランジスタTr7のドレインは抵抗Rを介して電源Vccに接続され、ソースはグランドGNDに接続される。そして、トランジスタTr7のドレインが出力端子Toに接続され、その出力端子Toから出力信号Vout が出力される。
このように構成されたコンパレータ回路では、入力信号Vin1 が入力信号Vin2 より高レベルとなると、ノードN1がグランドGNDレベル近傍まで低下して、トランジスタTr7がオフされる。すると、出力端子ToからHレベルの出力信号Vout が出力される。
また、入力信号Vin1 が入力信号Vin2 より低レベルとなると、ノードN1の電位が上昇して、トランジスタTr7がオンされる。すると、抵抗RにはトランジスタTr7のドレイン電流が流れ、出力端子ToからLレベルすなわちほぼグランドGNDレベルの出力信号Vout が出力される。
このコンパレータ回路は、出力信号Vout を入力信号Vin2 として入力することにより、オペアンプ回路として使用することもできる。このとき、トランジスタTr7には出力信号Vout を入力信号Vin1 に一致させるようなドレイン電流が流れる。
図8は、コンパレータ回路の第二の従来例を示す。このコンパレータ回路は、前記第一の従来例の抵抗RをPチャネルMOSトランジスタTr8に置換したものであり、そのトランジスタTr8のゲートは前記トランジスタTr1,Tr2のゲートに接続される。
従って、前記トランジスタTr8は定電流源として動作し、出力端子Toにアイドリング電流を供給する。前記トランジスタTr8のアイドリング電流は、トランジスタTr7の最大ドレイン電流に比して十分小さく設定される。
このように構成されたコンパレータ回路では、ノードN1の電位が上昇してトランジスタTr7のドレイン電流がトランジスタTr8のアイドリング電流より大きくなると、出力信号Vout はLレベルとなる。
また、ノードN1の電位が低下して、トランジスタTr7のドレイン電流がトランジスタTr8のアイドリング電流を下回ると、出力信号Vout はHレベルとなる。
このコンパレータ回路においても、出力信号Vout を入力信号Vin2 として入力することにより、オペアンプ回路として使用することができる。
図9は、コンパレータ回路の第三の従来例を示す。このコンパレータ回路は、前記第一の従来例の抵抗RをPチャネルMOSトランジスタTr9で置換し、同トランジスタTr9のゲート電位をPチャネルMOSトランジスタTr10 ,Tr11 で制御する構成としたものである。前記トランジスタTr7,Tr9はその負荷駆動能力がほぼ等しくなるように設定される。
前記トランジスタTr10 のソースは電源Vccに接続され、ゲートはトランジスタTr2,Tr3のゲートに接続される。従って、トランジスタTr10 はそのドレインから定電流を出力する。
前記トランジスタTr10 のドレインは、トランジスタTr9のゲート及び前記トランジスタTr11 のソースに接続され、トランジスタTr11 のゲートはノードN1に接続される。また、トランジスタTr11 のドレインはグランドGNDに接続される。前記トランジスタTr10 の出力電流は、トランジスタTr11 の最大ドレイン電流より十分小さく設定される。
このように構成されたコンパレータ回路では、ノードN1の電位が上昇してトランジスタTr7がオンされるとき、トランジスタTr11 のソース電位が上昇してトランジスタTr9のゲート電位が上昇し、同トランジスタTr9がオフされる。従って、出力信号Vout はLレベルとなる。
また、ノードN1の電位が低下してトランジスタTr7がオフされるとき、トランジスタTr11 のソース電位が低下して、トランジスタTr9のゲート電位が低下し、トランジスタTr9がオンされて、出力信号Vout はHレベルとなる。
このようにして、ノードN1の電位の変化に基づいて、トランジスタTr7,Tr9がプッシュプル動作する。
前記第一の従来例のコンパレータ回路では、トランジスタTr7がオフされるとき、出力端子To から負荷に供給可能なソース(Source、吐出)電流Isoは、
Iso=(Vcc−Vout )/R
で設定される電流となる。従って、出力信号Vout の電圧変化に基づいてソース電流Isoが変化する。
また、抵抗Rの抵抗値を高く設定すると、ソース電流Isoが小さくなるため、出力端子To に接続される負荷が過大となると、出力信号Vout のHレベルへの立ち上がりが鈍ることがある。
抵抗Rの抵抗値を小さくすると、ソース電流Isoを大きくすることはできるが、トランジスタTr7がオンされて出力端子To からトランジスタTr7にシンク(Sink、吸入)電流Isiが吸入されるとき、そのソース電流IsoがトランジスタTr7に対する負荷となるため、出力信号Vout の立ち下がりが鈍ってしまう。また、電源Vccから抵抗R及びトランジスタTr7を介してグランドGNDに流れる電流が増大するため、消費電流が増大する。
また、MOSトランジスタのドレイン電流は、そのゲート電位Vgとソース電位Vsとの電位差が大きくなるほど増大する。トランジスタTr3のゲート・ソース間電圧をVgs(Tr3 )、ソース・ドレイン間電圧をVds(Tr3 )とすれば、ノードN1すなわちトランジスタTr7のゲート電位Vg(Tr7 )は、
Vg(Tr7 )=Vin1 +Vgs(Tr3 )−Vds(Tr3 )
となる。
すると、入力信号Vin1 が低下して、ノードN1の電位が上昇するとき、ノードN1の上昇は入力信号Vin1 により抑制され、電源Vccレベル近傍まで上昇することはない。
この結果、トランジスタTr7のゲート電位を電源VccからグランドGNDレベルまでフル振幅動作させることはできないため、出力信号Vout のLレベル出力時にトランジスタTr7の電流駆動能力を最大限に利用することはできない。従って、出力信号Vout の立ち下がり速度を十分に高速化することができない。
第二の従来例では、トランジスタTr7がオフされてHレベルの出力信号Vout が出力されるときに、出力端子To から負荷に供給されるソース電流Isoは、トランジスタTr8のドレイン電流で定電流に設定可能である。
しかし、十分なソース電流Isoを確保すると、トランジスタTr7がオンされて出力端子To からシンク電流Isiが吸入されるとき、ソース電流IsoがトランジスタTr7の負荷となり、出力信号Vout の立ち下がりが鈍るとともに消費電流も増大する。また、前記第一の従来例と同様に、トランジスタTr7のゲート電位をフル振幅動作させることができないので、トランジスタTr7の電流駆動能力を最大限に利用することはできない。
第三の従来例では、ノードN1の電位の変化がトランジスタTr9のゲート電位に反映される。そして、ノードN1の電位が上昇して、トランジスタTr7のシンク電流Isiが増大するとき、トランジスタTr9のゲート電位を上昇させてそのソース電流Isoを絞ることができ、ノードN1の電位が低下して、トランジスタTr7のシンク電流Isiが減少するとき、トランジスタTr9のゲート電位を低下させてソース電流Isoを増大させることができる。従って、負荷に応じてトランジスタTr9のソース電流Isoを制御することが可能となる。
ところが、前記第一及び第二の従来例と同様に、ノードN1の電位をフル振幅動作させることはできない。また、トランジスタTr7,Tr9の各ゲートの電位差は、トランジスタTr11 のゲート・ソース間電圧で設定されるので、入力信号Vin1 に基づいてノードN1の電位がVcc/2付近となると、トランジスタTr7,Tr9がともにオンされて、電源VccからトランジスタTr9,Tr7を介してグランドGNDに大きな貫通電流が流れ、消費電流が増大するという問題点がある。
トランジスタTr11 のゲート・ソース間電圧は、プロセスのばらつきあるいは周囲温度の変化等により変動するため、この貫通電流を設計時に正確に管理することは容易ではない。
この発明の目的は、出力素子の能力を最大限に発揮させて負荷駆動能力を十分に確保しながら、消費電力の低減を図り得る差動増幅回路を提供することにある。
図1は、請求項1の原理説明図である。すなわち、差動入力回路11は、一対の入力信号Vin1 ,Vin2 の電位差を増幅して出力する。出力回路は、高電位側電源V1と出力端子To との間に、PチャネルMOSトランジスタが第一の出力トランジスタTr29 として接続され、前記出力端子To と低電位側電源V2との間にNチャネルMOSトランジスタが第二の出力トランジスタTr30 として接続される。前記差動入力回路11の第一及び第二の出力信号に基づいて、前記第一の出力トランジスタTr29 を動作させて前記出力端子To からソース電流を吐出するプルアップ動作と、前記第二の出力トランジスタTr30 を動作させて前記出力端子To からシンク電流を吸入するプルダウン動作とが行われる。ゲート電位制御回路12は、前記差動入力回路11の出力信号に基づいて前記プルアップ動作を行うとき、前記第一の出力トランジスタTr29 をオンさせるゲート電位を低電位側電源レベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタTr30 をオンさせるゲート電位を高電位側電源レベルとする。
そして、前記ゲート電位制御回路は、前記プルアップ動作を行うとき、前記第一の出力トランジスタのゲート電位を低電位側電源から前記差動増幅回路のノードにゲートが接続されたMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分上昇したレベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタのゲート電位を高電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分低下したレベルとする。
請求項2では、前記ゲート電位制御回路は、前記プルアップ動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタのゲート電位を低電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分上昇したレベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第一の出力トランジスタのゲート電位を高電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分低下したレベルとする。
請求項3では、前記第一の出力トランジスタのゲートには、前記差動入力回路の第一の出力信号に基づいて動作する第一の電流制御回路の第1出力電流と、前記差動入力回路の第二の出力信号に基づいて動作するMOSトランジスタのドレイン電流との比に基づいて生成される電圧を入力し、前記第二の出力トランジスタのゲートには、前記第一の出力トランジスタとカレントミラー動作するトランジスタのドレイン電流に基づいて動作する第二の電流制御回路の出力電流と、前記第一の電流制御回路の第2出力電流との比に基づいて生成される電圧を入力した。
請求項4では、前記第一及び第二の電流制御回路は、カレントミラー回路で構成して、前記第一の出力トランジスタのアイドリング電流を前記差動入力回路のバイアス電流に基づいて設定可能とした。
請求項5では、前記第二の電流制御回路の入力電流が流れるMOSトランジスタとカレントミラー接続された第一の検出用トランジスタと、前記第一の電流制御回路の第1出力電流が流れるMOSトランジスタとカレントミラー接続された第二の検出用トランジスタと、前記第一の検出用トランジスタと前記第二の検出用トランジスタとの電流差と等しい電流を前記第二の電流制御回路を構成するカレントミラー回路に供給する差電流検出回路とからなる電流補正回路を備えた。
請求項6では、前記第二の電流制御回路の入力電流が流れるMOSトランジスタとカレントミラー接続された第一の検出用トランジスタと、前記第一の電流制御回路の第1出力電流が流れるMOSトランジスタとカレントミラー接続された第二の検出用トランジスタと、前記第一の検出用トランジスタと前記第二の検出用トランジスタとの電流差と等しい電流を前記第二の電流制御回路を構成するカレントミラー回路から吸入する差電流検出回路とからなる電流補正回路を備えた。
請求項7では、一対の入力信号の電位差を増幅して出力する差動入力回路と、高電位側電源と出力端子との間に、PチャネルMOSトランジスタを第一の出力トランジスタとして接続し、前記出力端子と低電位側電源との間にNチャネルMOSトランジスタを第二の出力トランジスタとして接続し、前記差動入力回路の出力信号に基づいて、前記第一の出力トランジスタを動作させて前記出力端子からソース電流を吐出するプルアップ動作と、前記第二の出力トランジスタを動作させて前記出力端子からシンク電流を吸入するプルダウン動作とを行う出力回路とを備えた差動増幅回路であって、前記第一の出力トランジスタのゲートに接続されるMOSトランジスタのゲートを、該ゲートにドレインが接続されるとともにソースが前記高電位側電源に接続されるMOSトランジスタを含むカレントミラー回路で駆動し、前記差動入力回路の出力信号に基づいて前記プルアップ動作を行うとき、前記第一の出力トランジスタをオンさせるゲート電位を低電位側電源レベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタをオンさせるゲート電位を高電位側電源レベルとするゲート電位制御回路を備え、前記ゲート電位制御回路は、前記プルアップ動作を行うとき、前記差動増幅回路のノードにゲートが接続され前記第一の出力トランジスタのゲートに低電位側電源レベルを供給するMOSトランジスタのゲート電位を高電位側電源レベルとして該第一の出力トランジスタのゲート電位を低電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分上昇したレベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタのゲート電位を高電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分低下したレベルとする。
(作用)
請求項1では、プルアップ動作時には第一の出力トランジスタの電流駆動能力が最大限に発揮され、プルダウン動作時には第二の出力トランジスタの電流駆動能力が最大限に発揮される。
請求項2では、プルアップ動作時には第二の出力トランジスタがオフされて、第一の出力トランジスタのドレイン電流がソース電流として吐出され、プルダウン動作時には第一の出力トランジスタがオフされて、第二の出力トランジスタのドレイン電流がシンク電流として吸入される。
請求項3では、第一及び第二の電流制御回路の動作により、第一及び第二の出力トランジスタのゲート電位が高電位側電源レベルと、低電位側電源レベルとの間でほぼフル振幅動作する。
請求項4では、第一及び第二の電流制御回路を構成するカレントミラー回路により、第一の出力トランジスタのアイドリング電流が差動入力回路のバイアス電流で設定される。
請求項5では、第二の電流制御回路を構成するカレントミラー回路に、不足するドレイン電流が電流補正回路から供給されて、プルアップ動作時に第二の出力トランジスタが確実にオフされる。
請求項6では、第二の電流制御回路を構成するカレントミラー回路に、過剰となるドレイン電流が電流補正回路に吸入されて、プルアップ動作時に第二の出力トランジスタが確実にオフされる。
請求項7では、差動入力回路の出力信号に基づいてプルアップ動作を行うとき、第一の出力トランジスタをオンさせるゲート電位が低電位側電源レベルとされ、プルダウン動作を行うとき、第二の出力トランジスタをオンさせるゲート電位が高電位側電源レベルとされる。更に、プルアップ動作を行うとき、第一の出力トランジスタのゲートに低電位側電源レベルを供給するMOSトランジスタのゲート電位が高電位側電源レベルとされて該第一の出力トランジスタのゲート電位が低電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分上昇したレベルとされ、プルダウン動作を行うとき、第二の出力トランジスタのゲート電位が高電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分低下したレベルとされる。プルアップ動作時には第一の出力トランジスタの電流駆動能力が最大限に発揮され、プルダウン動作時には第二の出力トランジスタの電流駆動能力が最大限に発揮される。
本発明によれば、出力素子の能力を最大限に発揮させて負荷駆動能力を十分に確保しながら、消費電力の低減を図り得る差動増幅回路を提供することができる。
(第一の実施の形態)
図2は、この発明を具体化した第一の実施の形態のオペアンプ回路を示す。トランジスタTr1,Tr2で構成されるカレントミラー回路及びトランジスタTr3〜Tr6で構成される差動回路は、前記従来例と同一構成である。
前記トランジスタTr3,Tr5のドレインであるノードN2は、NチャネルMOSトランジスタTr21 のゲートに接続される。前記トランジスタTr4,Tr6のドレインであるノードN3は、NチャネルMOSトランジスタTr22 のゲートに接続される。
前記トランジスタTr21 のソースはグランドGNDに接続され、ドレインはPチャネルMOSトランジスタTr23 を介して電源Vccに接続される。トランジスタTr21 は前記トランジスタTr5に対しカレントミラー動作する。
前記トランジスタTr23 のゲートは、同トランジスタTr23 のドレイン及びPチャネルMOSトランジスタTr24 のゲートに接続され、同トランジスタTr24 のソースは電源Vccに接続され、ドレインは前記トランジスタTr22 のドレインに接続される。前記トランジスタTr22 のソースはグランドGNDに接続される。前記トランジスタTr23 ,Tr24 はカレントミラー動作を行う。
前記トランジスタTr23 ,Tr21 のドレインであるノードN5は、PチャネルMOSトランジスタTr25 のゲートに接続され、同トランジスタTr25 のソースは電源Vccに接続される。前記トランジスタTr25 は前記トランジスタTr23 に対しカレントミラー動作を行う。
前記トランジスタTr24 ,Tr22 のドレインであるノードN6は、PチャネルMOSトランジスタTr26 のゲートに接続され、同トランジスタTr26 のソースは電源Vccに接続される。
前記トランジスタTr25 のドレインであるノードN7は、NチャネルMOSトランジスタTr27 のドレインに接続される。前記トランジスタTr26 のドレインは、前記トランジスタTr28 のドレイン及びトランジスタTr28 ,Tr27 のゲートに接続される。そして、トランジスタTr27 ,Tr28 のソースはグランドGNDに接続される。前記トランジスタTr27 ,Tr28 はカレントミラー動作を行う。
前記ノードN6は出力トランジスタであるPチャネルMOSトランジスタTr29 のゲートに接続され、前記ノードN7は出力トランジスタであるNチャネルMOSトランジスタTr30 のゲートに接続される。前記トランジスタTr26 ,Tr29 はカレントミラー動作を行う。
前記トランジスタTr29 のソースは電源Vccに接続され、トランジスタTr29 ,Tr30 のドレインは出力端子Toに接続され、同トランジスタTr30 のソースはグランドGNDに接続される。そして、出力端子Toから出力される出力信号Vout が前記トランジスタTr4のゲートに入力信号Vin2 として入力される。
前記トランジスタTr21 〜Tr28 により出力トランジスタTr29 ,Tr30 のゲート電位制御回路が構成され、トランジスタTr21 ,Tr23 〜Tr25 により第一の電流制御回路が構成され、トランジスタTr27 ,Tr28 により第二の電流制御回路が構成される。
次に、上記のように構成されたオペアンプ回路の動作を説明する。
(1)出力端子To とグランドGNDとの間に容量負荷を接続し、入力信号Vin1 を上昇させた場合。
入力電圧Vin1 の上昇に基づいて、トランジスタTr3のドレイン電流が減少し、相対的にトランジスタTr4のドレイン電流が増大する。すると、ノードN2の電位が低下するとともに、ノードN3の電位が上昇して、トランジスタTr21 がオフされるとともに、トランジスタTr22 がオンされる。
トランジスタTr21 のオフ動作に基づいてトランジスタTr23 ,Tr24 もオフされる。すると、ノードN6はグランドGNDよりトランジスタTr22 のドレイン・ソース間電圧分高いレベルとなり、ほぼグランドGNDレベルとなる。
同時に、トランジスタTr25 はオフされ、トランジスタTr26 はオンされ、トランジスタTr27 ,Tr28 はオンされる。すると、ノードN7はグランドGNDよりトランジスタTr27 のドレイン・ソース間電圧分高いレベルとなり、ほぼグランドGNDレベルとなる。
従って、トランジスタTr29 はオンされるとともに、トランジスタTr30 はオフされて、出力端子To に接続された容量負荷にソース電流Isoが出力され、出力信号Vout は入力信号Vin1 の電圧レベルに一致するまで上昇する。
(2)出力端子To とグランドGNDとの間に容量負荷を接続し、入力信号Vin1 を低下させた場合。
入力信号Vin1 の低下に基づいて、トランジスタTr3のドレイン電流が増大し、相対的にトランジスタTr4のドレイン電流が減少する。すると、ノードN2の電位が上昇するとともに、ノードN3の電位が低下して、トランジスタTr21 がオンされるとともに、トランジスタTr22 がオフされる。
トランジスタTr21 のオン動作に基づいてトランジスタTr23 ,Tr24 もオンされる。すると、ノードN6は電源VccよりトランジスタTr24 のドレイン・ソース間電圧分低いレベルとなり、ほぼ電源Vccレベルとなる。
同時に、トランジスタTr25 はオンされ、トランジスタTr26 はオフされ、トランジスタTr27 ,Tr28 はオフされる。すると、ノードN7は電源VccよりトランジスタTr25 のドレイン・ソース間電圧分低いレベルとなり、ほぼ電源Vccレベルとなる。
従って、トランジスタTr29 はオフされるとともに、トランジスタTr30 はオンされて、出力端子To に接続された容量負荷からシンク電流Isiが吸収され、出力信号Vout は入力信号Vin1 の電圧レベルに一致するまで低下する。
(3)入力信号Vin1 ,Vin2 が一致する場合。
入力信号Vin1 ,Vin2 が一致する場合、すなわち出力信号Vout が入力信号Vin1 に一致した場合には、トランジスタTr3,Tr4のドレイン電流が等しくなり、ノードN2,N3が同電位となる。
すると、トランジスタTr21 ,Tr22 のドレイン電流が等しくなり、そのドレイン電流とトランジスタTr23 ,Tr24 ,Tr25 のドレイン電流とが等しくなる。また、トランジスタTr24 ,Tr22 のドレイン電流が等しくなり、ノードN6は電源VccとグランドGNDとの中間レベル付近となる。
また、トランジスタTr25 ,Tr27 のドレイン電流が等しくなり、トランジスタTr25 ,Tr26 のドレイン電流が等しくなる。従って、ノードN7は電源VccとグランドGNDとの中間レベル付近となる。
トランジスタTr26 ,Tr29 はカレントミラー動作を行うため、トランジスタTr26 ,Tr29 のドレイン電流は等しくなる。
このような動作により、トランジスタTr21 ,Tr29 ,Tr30 のドレイン電流は等しくなり、トランジスタTr29 のアイドリング電流はトランジスタTr21 のドレイン電流で設定可能である。
トランジスタTr21 のドレイン電流は、トランジスタTr5のドレイン電流と等しく、入力信号Vin1 ,Vin2 が一致する場合にはトランジスタTr5,Tr6のドレイン電流が等しいことから、トランジスタTr5のドレイン電流はトランジスタTr2のドレイン電流、すなわち入力差動対に供給されるバイアス電流の1/2となる。
従って、トランジスタTr29 のアイドリング電流は入力差動回路のバイアス電流により設定可能である。
(4)シンク電流負荷及びソース電流負荷が接続された場合。
シンク電流負荷が接続された場合には、負荷からトランジスタTr30 に向かってシンク電流Isiを吸収しながら、入力信号Vin1 ,Vin2 が等しくなるように動作するため、入力信号Vin1 の電圧レベルを引き下げた場合と同様に動作する。
トランジスタTr30 のゲート電位は電源VccからトランジスタTr25 のソース・ドレイン間電圧分低下したレベルとなり、その最高値は、電源Vccレベル近傍まで上昇可能である。
このとき、トランジスタTr24 のドレイン電流がトランジスタTr22 に流れる状態で、ノードN3の電位の低下によりトランジスタTr22 のドレイン・ソース間電圧が上昇してノードN6の電位が上昇する。すると、トランジスタTr26 のドレイン電流が減少して、トランジスタTr28 のドレイン電位及びトランジスタTr28 ,Tr27 のゲート電位が低下する。
トランジスタTr27 にはトランジスタTr25 から一定のドレイン電流が供給されるため、トランジスタTr27 はそのゲート電位の低下に基づいてドレイン・ソース間電圧を上昇させて対応する。そして、トランジスタTr25 のソース・ドレイン間電圧が動作限界まで低下したとき、トランジスタTr30 のゲート電位が最高値となり、そのゲート電位に基づくトランジスタTr30 のドレイン電流が、負荷から同トランジスタTr30 に吸入される最大シンク電流となる。
ソース電流負荷が接続された場合には、トランジスタTr29 から負荷に向かってソース電流Isoを吐出しながら、入力信号Vin1 ,Vin2 が等しくなるように動作するため、入力信号Vin1 の電圧レベルを引き上げた場合と同様に動作する。
トランジスタTr29 のゲート電位はグランドGNDからトランジスタTr22 のソース・ドレイン間電圧分上昇したレベルとなり、その最低値は、グランドGNDレベル近傍まで低下可能である。
このとき、トランジスタTr29 のドレイン電流の増加にともなって、トランジスタTr26 のドレイン電流が増大し、そのドレイン電流の増大に基づいてトランジスタTr28 のドレイン電圧及びゲート電圧が上昇する。
トランジスタTr28 とカレントミラー動作するトランジスタTr27 は、トランジスタTr25 から供給される一定のドレイン電流に基づいて、そのドレイン・ソース間電圧をMOSトランジスタの動作限界まで低下させる。
従って、トランジスタTr27 のドレイン・ソース間電圧が動作限界まで低下したときのトランジスタTr28 ,Tr26 のドレイン電流が、トランジスタTr29 から負荷に吐出される最大ソース電流となる。
上記のように構成されたオペアンプ回路では、次に示す作用効果を得ることができる。
(イ)入力信号Vin1 ,Vin2 の電圧レベルに関わらず、出力トランジスタTr29 ,Tr30 のゲート電位をフル振幅動作させることができる。
(ロ)出力端子Toに接続された負荷からシンク電流を吸入するときには、入力信号Vin1 ,Vin2 の電圧レベルに関わらず、出力トランジスタTr30 のゲート電位を電源Vccレベル近傍まで引き上げることができる。従って、出力トランジスタTr30 の電流駆動能力を最大限に利用することができる。
(ハ)出力端子Toに接続された負荷にソース電流を吐出するときには、入力信号Vin1 ,Vin2 の電圧レベルに関わらず、出力トランジスタTr29 のゲート電位をグランドGNDレベル近傍まで引き下げることができる。従って、出力トランジスタTr29 の電流駆動能力を最大限に利用することができる。
(ニ)出力端子To に容量負荷が接続されて、出力トランジスタTr30 のゲート電位が電源Vccレベル近傍まで上昇すると、出力トランジスタTr29 のゲート電位も電源Vccレベル近傍まで上昇する。すると、出力トランジスタTr30 がその電流駆動能力を最大限に発揮するときには、出力トランジスタTr29 がオフされるので、トランジスタTr29 ,Tr30 に流れる貫通電流は遮断され、消費電流を低減することができる。
(ホ)出力端子To に容量負荷が接続されて、出力トランジスタTr29 のゲート電位がグランドGNDレベル近傍まで低下すると、出力トランジスタTr30 のゲート電位もグランドGNDレベル近傍まで低下する。すると、出力トランジスタTr29 がその電流駆動能力を最大限に発揮するときには、出力トランジスタTr30 がオフされるので、トランジスタTr29 ,Tr30 に流れる貫通電流は遮断され、消費電流を低減することができる。
(ヘ)出力トランジスタTr29 ,Tr30 の電流駆動能力を最大限に発揮させることができるので、前記従来例に対し、サイズの小さい出力トランジスタを使用しても、同等の負荷駆動能力を確保することができる。
(ト)出力トランジスタTr29 に流れるアイドリング電流を差動入力部のバイアス電流により設定することができるので、そのバイアス電流を適宜に設定することにより、負荷駆動能力と消費電力を適宜に設定することができる。
(第二の実施の形態)
図3は、この発明を具体化した第二の実施の形態を示す。この実施の形態は、差動入力回路のトランジスタTr5,Tr6のドレインをゲートに接続して、それぞれダイオード接続とした点においてのみ前記第一の実施の形態と相違する。
トランジスタTr5,Tr6はカレントミラー動作を行わないが、入力信号Vin1 ,Vin2 に基づくトランジスタTr3,Tr4のドレイン電流の変化に基づいて、ノードN2,N3間に必要な電位差が生ずるように、トランジスタTr5,Tr6のサイズを設定すればよい。
このように構成されたオペアンプ回路では、前記第一の実施の形態と同様に動作し、同様な作用効果を得ることができる。
(第三の実施の形態)
図4は、この発明を具体化した第三の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態の差動入力回路のトランジスタTr5,Tr6をNチャネルMOSトランジスタTr31 〜Tr34 に置換したものであり、その他は第一の実施の形態と同一構成である。
すなわち、トランジスタTr3のドレインはトランジスタTr31 のドレイン及びトランジスタTr31 ,Tr32 のゲートに接続され、トランジスタTr32 のドレインはトランジスタTr4のドレインに接続される。
トランジスタTr4のドレインはトランジスタTr34 のドレイン及びトランジスタTr33 ,Tr34 のゲートに接続され、トランジスタTr33 のドレインはトランジスタTr3のドレインに接続される。前記トランジスタTr31 〜Tr34 のソースはグランドGNDに接続される。
従って、トランジスタTr31 ,Tr32 及びトランジスタTr33 ,Tr34 はそれぞれカレントミラー動作を行う。
このような構成により、トランジスタTr3のドレイン電流によるノードN2の電位に基づいてノードN3の電位が決定され、トランジスタTr4のドレイン電流によるノードN3の電位に基づいてノードN2の電位が決定される。
このような動作により、入力信号Vin1 ,Vin2 に基づくノードN2,N3の電位の精度を前記第一の実施の形態に比して向上させることができる。また、その他の作用効果は、第一の実施の形態と同様である。
(第四の実施の形態)
図5は、この発明を具体化した第四の実施の形態を示す。この実施の形態は、前記第一の実施の形態の最大ソース電流を更に増大させるために、第一の実施の形態に対しPチャネルMOSトランジスタTr35 ,Tr36 及び差電流検出回路2からなる電流補正回路を追加したものである。
前記トランジスタTr35 のソースは電源Vccに接続され、ドレインは前記差電流検出回路2に接続され、ゲートはトランジスタTr23 〜Tr25 のゲートに接続される。従って、トランジスタTr35 はトランジスタTr23 〜Tr25 に対しカレントミラー動作を行う。
前記トランジスタTr36 のソースは電源Vccに接続され、ドレインは前記差電流検出回路2に接続され、ゲートはトランジスタTr26 ,Tr29 のゲートに接続される。従って、トランジスタTr36 はトランジスタTr26 ,Tr29 に対しカレントミラー動作を行う。
前記差電流検出回路2は、トランジスタTr35 ,Tr36 のドレイン電流の差を検出し、その電流差に等しい電流Id1をトランジスタTr27 のドレインに供給する。
このような構成により、トランジスタTr29 から負荷に出力されるソース電流の増大にともなって、トランジスタTr26 のドレイン電流が増大するとき、トランジスタTr25 ,Tr26 のドレイン電流の差がトランジスタTr35 ,Tr36 のドレイン電流の差として差電流検出回路2で検出され、その差電流Id1がトランジスタTr27 のドレインに供給される。
従って、トランジスタTr29 から負荷に出力されるソース電流が増大して、トランジスタTr25 ,Tr26 のドレイン電流に差が生じても、その差電流Id1がトランジスタTr27 のドレインに供給されるので、トランジスタTr27 ,Tr28 では安定したカレントミラー動作が行われる。
そして、トランジスタTr27 には十分なドレイン電流が供給されてノードN7が十分に低下するので、出力トランジスタTr30 のドレイン電流がほぼ遮断され、出力トランジスタTr29 のドレイン電流が出力トランジスタTr30 に吸収されることなく負荷にソース電流として供給される。
従って、前記第一の実施の形態に比して最大ソース電流を増大させることができる。
(第五の実施の形態)
図6は、この発明を具体化した第五の実施の形態を示す。この実施の形態は、差電流検出回路3を除いて前記第四の実施の形態と同様な構成である。
差電流検出回路3の出力端子は、トランジスタTr28 のドレインに接続される。そして、差電流検出回路3はトランジスタTr35 ,Tr36 のドレイン電流の電流差に等しい差電流Id2をトランジスタTr28 のドレインから吸入するように動作する。
このような構成により、出力トランジスタTr29 から負荷に出力されるソース電流が増大してトランジスタTr25 ,Tr26 のドレイン電流に差が生じた場合、その差電流Id2が差電流検出回路3に吸収されるので、実質的に前記第四の実施の形態と同様な作用効果を得ることができる。
本発明の原理説明図である。 第一の実施の形態を示す回路図である。 第二の実施の形態を示す回路図である。 第三の実施の形態を示す回路図である。 第四の実施の形態を示す回路図である。 第五の実施の形態を示す回路図である。 第一の従来例を示す回路図である。 第二の従来例を示す回路図である。 第二の従来例を示す回路図である。
符号の説明
11 差動入力回路
12 ゲート電位制御回路
Vin1 ,Vin2 入力信号
V1 高電位側電源
V2 低電位側電源
Tr29 第一の出力トランジスタ
Tr30 第二の出力トランジスタ

Claims (7)

  1. 一対の入力信号の電位差を増幅して出力する差動入力回路と、
    高電位側電源と出力端子との間に、PチャネルMOSトランジスタを第一の出力トランジスタとして接続し、前記出力端子と低電位側電源との間にNチャネルMOSトランジスタを第二の出力トランジスタとして接続し、前記差動入力回路の出力信号に基づいて、前記第一の出力トランジスタを動作させて前記出力端子からソース電流を吐出するプルアップ動作と、前記第二の出力トランジスタを動作させて前記出力端子からシンク電流を吸入するプルダウン動作とを行う出力回路とを備えた差動増幅回路であって、
    前記第一の出力トランジスタのゲートに接続されるMOSトランジスタのゲートを、該ゲートにドレインが接続されるとともにソースが前記高電位側電源に接続されるMOSトランジスタを含むカレントミラー回路で駆動し、
    前記プルアップ動作を行うとき、前記第一の出力トランジスタのゲート電位を低電位側電源から前記差動増幅回路のノードにゲートが接続されたMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分上昇したレベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタのゲート電位を高電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分低下したレベルとするゲート電位制御回路を備えたこと、
    を特徴とする差動増幅回路。
  2. 前記ゲート電位制御回路は、前記プルアップ動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタのゲート電位を低電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分上昇したレベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第一の出力トランジスタのゲート電位を高電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分低下したレベルとすることを特徴とする請求項1に記載の差動増幅回路。
  3. 前記差動入力回路の第一の出力信号に基づいて動作する第一の電流制御回路の第1出力電流を流すMOSトランジスタと、前記差動入力回路の第二の出力信号に基づいて動作するMOSトランジスタとを高電位側電源と低電位側電源との間に直列接続するとともに両MOSトランジスタの間に前記第一の出力トランジスタのゲートを接続し、
    前記第一の出力トランジスタのゲートには、前記差動入力回路の第一の出力信号に基づいて動作する第一の電流制御回路の第1出力電流と、前記差動入力回路の第二の出力信号に基づいて動作するMOSトランジスタのドレイン電流との比に基づいて生成される電圧を入力し、
    前記第一の出力トランジスタとカレントミラー動作するトランジスタのドレイン電流に基づいて動作する第二の電流制御回路の出力電流を流すMOSトランジスタと、前記第一の電流制御回路の第2出力電流を流すMOSトランジスタとを高電位側電源と低電位側電源との間に直列接続するとともに両MOSトランジスタの間に前記第二の出力トランジスタのゲートを接続し、
    前記第二の出力トランジスタのゲートには、前記第一の出力トランジスタとカレントミラー動作するトランジスタのドレイン電流に基づいて動作する第二の電流制御回路の第2出力電流と、前記第一の電流制御回路の出力電流との比に基づいて生成される電圧を入力したことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の差動増幅回路。
  4. 前記第一及び第二の電流制御回路は、カレントミラー回路で構成して、前記第一の出力トランジスタのアイドリング電流を前記差動入力回路のバイアス電流に基づいて設定可能としたことを特徴とする請求項3記載の差動増幅回路。
  5. 前記第二の電流制御回路の入力電流が流れるMOSトランジスタとカレントミラー接続された第一の検出用トランジスタと、前記第一の電流制御回路の第1出力電流が流れるMOSトランジスタとカレントミラー接続された第二の検出用トランジスタと、前記第一の検出用トランジスタと前記第二の検出用トランジスタとの電流差と等しい電流を前記第二の電流制御回路を構成するカレントミラー回路に供給する差電流検出回路とからなる電流補正回路を備えたことを特徴とする請求項3乃至4のいずれかに記載の差動増幅回路。
  6. 前記第二の電流制御回路の入力電流が流れるMOSトランジスタとカレントミラー接続された第一の検出用トランジスタと、前記第一の電流制御回路の第1出力電流が流れるMOSトランジスタとカレントミラー接続された第二の検出用トランジスタと、前記第一の検出用トランジスタと前記第二の検出用トランジスタとの電流差と等しい電流を前記第二の電流制御回路を構成するカレントミラー回路から吸入する差電流検出回路とからなる電流補正回路を備えたことを特徴とする請求項3乃至4の何れかに記載の差動増幅回路。
  7. 一対の入力信号の電位差を増幅して出力する差動入力回路と、
    高電位側電源と出力端子との間に、PチャネルMOSトランジスタを第一の出力トランジスタとして接続し、前記出力端子と低電位側電源との間にNチャネルMOSトランジスタを第二の出力トランジスタとして接続し、前記差動入力回路の出力信号に基づいて、前記第一の出力トランジスタを動作させて前記出力端子からソース電流を吐出するプルアップ動作と、前記第二の出力トランジスタを動作させて前記出力端子からシンク電流を吸入するプルダウン動作とを行う出力回路と
    を備えた差動増幅回路であって、
    前記第一の出力トランジスタのゲートに接続されるMOSトランジスタのゲートを、該ゲートにドレインが接続されるとともにソースが前記高電位側電源に接続されるMOSトランジスタを含むカレントミラー回路で駆動し、
    前記差動入力回路の出力信号に基づいて前記プルアップ動作を行うとき、前記第一の出力トランジスタをオンさせるゲート電位を低電位側電源レベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタをオンさせるゲート電位を高電位側電源レベルとするゲート電位制御回路を備え、
    前記ゲート電位制御回路は、前記プルアップ動作を行うとき、前記差動増幅回路のノードにゲートが接続され前記第一の出力トランジスタのゲートに低電位側電源レベルを供給するMOSトランジスタのゲート電位を高電位側電源レベルとして該第一の出力トランジスタのゲート電位を低電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分上昇したレベルとし、前記プルダウン動作を行うとき、前記第二の出力トランジスタのゲート電位を高電位側電源からMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧分低下したレベルとすることを特徴とする差動増幅回路。
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