JP2008044829A - 誘電体セラミック組成物およびセラミック基板 - Google Patents

誘電体セラミック組成物およびセラミック基板 Download PDF

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Abstract

【課題】焼成後の組成ばらつきが少ないばかりでなく、焼結体の曲げ強度が高く、かつマイクロ波帯でのQ値が高い、誘電体セラミック組成物を提供する。
【解決手段】たとえば、多層セラミック基板1の誘電体セラミック層2を構成するために用いられる誘電体セラミック組成物であって、Si成分をSiOに換算して25〜55重量%、Ba成分をBaCOに換算して20〜50重量%、Al成分をAlに換算して11〜25重量%、Ca成分および/またはZr成分を、Ca成分についてはCaCOに換算して、およびZr成分についてはZrOに換算して、0.3〜3重量%、ならびに、Mn成分をMnCOに換算して5〜20重量%含み、かつCrを実質的に含まない。
【選択図】図1

Description

この発明は、誘電体セラミック組成物およびそれを用いて構成されるセラミック基板に関するものである。
この発明にとって興味ある誘電体セラミック組成物として、たとえば、特開平4−16551号公報(特許文献1)に記載されたものがある。この特許文献1には、低温にて焼成でき、しかも絶縁抵抗が高く、かつ誘電率が低い、誘電体セラミック組成物であって、40〜70重量%のSiO、20〜50重量%のBaCOおよび2〜10重量%のAlからなる主成分に、Bが1〜3重量%、Crが0.3〜3重量%の各範囲で添加されるものが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の誘電体セラミック組成物は、上述のように、BすなわちB成分を含み、このB成分は焼成時に飛散しやすいため、雰囲気を閉じることができる容器状のさやに入れて焼成しなければならない。したがって、さやの寸法および形状の精度のばらつきにより、さやの内外を連通させる隙間の大きさが変動し、その結果、焼成後の誘電体セラミック組成物の組成にばらつきが生じることがある。
この問題を解決するため、B成分を含まない誘電体セラミック組成物が、たとえば特開2002−173362号公報(特許文献2)において提案されている。この特許文献2では、具体的には、Si成分をSiOに換算して35.0〜65.0重量%、Ba成分をBaCOに換算して20.0〜50.0重量%、Mn成分をMnCOに換算して5.0〜35.0重量%、Al成分をAlに換算して3.0〜10.0重量%、Cr成分をCrに換算して0.3〜3.0重量%、およびCa成分をCaCOに換算して0.3〜3.0重量%含む、誘電体セラミック組成物が提案されている。
上述の特許文献2に記載された誘電体セラミック組成物によれば、飛散しやすいB成分の代わりにMn成分を含有させているので、容器状のさやに入れての焼成が強いられることがなく、セッターと呼ばれる単なる棚板上での焼成が可能となる。しかしながら、特許文献2に記載の誘電体セラミック組成物では、得られた焼結体の曲げ強度が150〜200MPa程度であり、強度が十分でない。また、マイクロ波帯(たとえば、3GHz)でのQ値が十分でない。
特開平4−16551号公報 特開2002−173362号公報
そこで、この発明の目的は、上述した問題を解決し得る誘電体セラミック組成物およびそれを用いて構成されるセラミック基板を提供しようとすることである。
この発明に係る誘電体セラミック組成物は、上述した技術的課題を解決するため、Si成分をSiOに換算して25〜55重量%、Ba成分をBaCOに換算して20〜50重量%、Al成分をAlに換算して11〜25重量%、Ca成分および/またはZr成分を、Ca成分についてはCaCOに換算して、およびZr成分についてはZrOに換算して、0.3〜3重量%、ならびに、Mn成分をMnCOに換算して5〜20重量%含み、かつCrを実質的に含まないことを特徴としている。
この発明に係る誘電体セラミック組成物は、より限定的に、上記Si成分をSiOに換算して34〜51重量%、上記Ba成分をBaCOに換算して20〜43重量%、上記Al成分をAlに換算して14〜25重量%、上記Ca成分および/またはZr成分を、Ca成分についてはCaCOに換算して、およびZr成分についてはZrOに換算して、0.3〜3重量%、ならびに、上記Mn成分をMnCOに換算して5〜15重量%含むことが好ましい。
また、SiO、BaCO、Al、CaCO、ZrOおよびMnCOにそれぞれ換算した、上記Si成分、上記Ba成分、上記Al成分、上記Ca成分、前記Zr成分および上記Mn成分の合計100重量部に対して、CuOを0.05〜1重量部さらに含むことが好ましい。
また、上述のような誘電体セラミック組成物100重量部に対して、さらに希土類元素(La、Ce、Pr、Nd、Sm、Dy、Ho、ErおよびYから選ばれる少なくとも1種)を希土類元素酸化物に換算して0.5〜8.0重量部含むことが好ましい。
この発明は、また、上述したこの発明に係る誘電体セラミック組成物を焼結させてなる誘電体セラミック層を備える、セラミック基板にも向けられる。
この発明に係るセラミック基板は、複数の誘電体セラミック層を積層してなる積層体を備え、積層体の表面および/または内部に所定の導体パターンを有することが好ましい。
上述の導体パターンは、金、銀または銅を主成分とすることが好ましい。
この発明に係る誘電体セラミック組成物を焼成して得られた焼結体、具体的には、この発明に係る誘電体セラミック組成物を焼結させてなる誘電体セラミック層を備える、セラミック基板によれば、特許文献2に記載のものに比べて、高い曲げ強度を得ることができる。すなわち、特許文献2に記載のものでは150〜200MPa程度であった曲げ強度を、たとえば230MPa以上に向上させることができる。これは、この発明に係る誘電体セラミック組成物に含まれるAl成分が、特許文献2に記載のものより多いためであると考えられる。
また、この発明に係る誘電体セラミック組成物によれば、Crを実質的に含まないので、マイクロ波帯でのQ値低下を抑制し、たとえば、3GHzで1500以上のQ×f値を得ることができる。
また、この発明に係る誘電体セラミック組成物によれば、特許文献2に記載のものと同様、B成分を含まないので、焼成にあたって容器状のさやを用いる必要がなく、単なる棚板上での焼成が可能である。したがって、容器状のさやの精度ばらつきにより、焼成後の誘電体セラミック焼結体の組成がばらつくといった問題に遭遇することはない。
この発明に係る誘電体セラミック組成物において、Si成分がSiOに換算して34〜51重量%、Ba成分がBaCOに換算して20〜43重量%、Al成分がAlに換算して14〜25重量%、Ca成分および/またはZr成分を、Ca成分についてはCaCOに換算して、およびZr成分についてはZrOに換算して、0.3〜3重量%、ならびに、Mn成分がMnCOに換算して5〜15重量%というように、より限定的な組成に選ばれると、250MPa以上の曲げ強度が得られるとともに、3GHzで1800以上のQ×f値が得られる。
この発明に係る誘電体セラミック組成物において、Si成分、Ba成分、Al成分、Ca成分、Zr成分およびMn成分の合計100重量部に対して、CuOを0.05〜1重量部さらに含むと、Q値をより向上させることができる。
また、上述のような誘電体セラミック組成物100重量部に対して、さらに希土類元素を希土類元素酸化物に換算して0.5〜8.0重量部含むと、焼成可能温度範囲を広げることができる。したがって、焼成炉に温度変動が生じても、不良品の発生を低減することができる。また、組織の緻密化が促進され、その分、曲げ強度をより向上させることができる。
この発明に係るセラミック基板において、導体パターンを有し、導体パターンが、金、銀または銅を主成分とするとき、この発明に係る誘電体セラミック組成物との同時焼成が可能であるばかりでなく、導体パターンの電気抵抗を低くすることができ、導体パターンの電気抵抗に起因する挿入損失を低減することができる。
図1は、この発明に係る低温焼結セラミック組成物を用いて製造されるセラミック基板の一例としての多層セラミック基板1を図解的に示す断面図である。
多層セラミック基板1は、積層された複数の誘電体セラミック層2をもって構成される積層体3を備えている。この積層体3において、誘電体セラミック層2の特定のものに関連して種々の導体パターンが設けられている。
上述した導体パターンとしては、積層体3の積層方向における端面上に形成されるいくつかの外部導体膜4および5、誘電体セラミック層2の間の特定の界面に沿って形成されるいくつかの内部導体膜6、ならびに誘電体セラミック層2の特定のものを貫通するように形成されるいくつかのビアホール導体7等がある。
上述した外部導体膜4は、積層体3の外表面上に搭載されるべき電子部品8および9への接続のために用いられる。図1では、たとえば半導体デバイスのように、バンプ電極10を備える電子部品8、およびたとえばチップコンデンサのように面状の端子電極11を備える電子部品9が図示されている。
また、外部導体膜5は、この多層セラミック基板1を実装するマザーボード(図示せず。)への接続のために用いられる。
このような多層セラミック基板1に備える積層体3は、誘電体セラミック層2となるべき複数の積層されたセラミックグリーン層と、導電性ペーストによって形成された内部導体膜6およびビアホール導体7とを備え、場合によっては、導電性ペーストによって形成された外部導体膜4および5をさらに備える、生の積層体を焼成することによって得られるものである。
上述した生の積層体におけるセラミックグリーン層の積層構造は、典型的には、セラミックスラリーを成形して得られた複数枚のセラミックグリーンシートを積層することによって与えられ、導体パターン、特に内部の導体パターンは、積層前のセラミックグリーンシートに設けられる。
セラミックスラリーは、後述するようなこの発明において特徴となる組成を有する誘電体セラミック組成物に、ポリビニルブチラールのような有機バインダと、トルエンおよびイソプロピルアルコールのような溶剤と、ジ−n−ブチルフタレートのような可塑剤と、その他、必要に応じて、分散剤等の添加物とを加えてスラリー化することによって、得ることができる。
セラミックスラリーを用いてセラミックグリーンシートを得るための成形にあたっては、たとえば、ポリエチレンテレフタレートのような有機樹脂からなるキャリアフィルム上で、ドクターブレード法を適用して、セラミックスラリーをシート状に成形することが行なわれる。
導体パターンをセラミックグリーンシートに設けるにあたっては、たとえば、金、銀または銅を導電成分の主成分として含む導電性ペーストが用いられ、セラミックグリーンシートにビアホール導体7のための貫通孔が設けられ、貫通孔に導電性ペーストが充填されるとともに、内部導体膜6のための導電性ペースト膜、ならびに必要に応じて外部導体膜4および5のための導電性ペースト膜がたとえばスクリーン印刷法によって形成される。
このようなセラミックグリーンシートは、所定の順序で積層され、積層方向に、たとえば1000kgf/cmの圧力をもって圧着されることによって、生の積層体が得られる。
この生の積層体には、図示しないが、他の電子部品を収容するためのキャビティや、電子部品8および9等を覆うカバーを固定するための接合部分が設けられてもよい。
生の積層体は、セラミックグリーン層に含まれる誘電体セラミック組成物が焼結可能な温度以上、たとえば900℃以上であって、導体パターンに含まれる金属の融点以下、たとえば銅または金であれば、1030℃以下の温度域で焼成される。
また、導体パターンに含まれる金属が銅である場合、焼成は、窒素雰囲気のような非酸化性雰囲気中で行なわれ、900℃以下の温度で脱バインダを完了させ、また、降温時には、酸素分圧を低くして、焼成完了時に銅が実質的に酸化しないようにされる。
焼成温度がたとえば980℃以上であるならば、導体パターンに含まれる金属として、銀を用いることができないが、パラジウムが20重量%以上のAg−Pd系合金を用いることができる。この場合には、焼成を空気中で実施することができる。
焼成温度がたとえば950℃以下であるならば、導体パターンに含まれる金属として、銀を用いることができる。
以上のように、焼成工程を終えたとき、図1に示した積層体3が得られる。
その後、必要に応じて、外部導体膜4および5が形成され、電子部品8および9が実装され、それによって、図1に示した多層セラミック基板1が完成される。
なお、この発明は、上述したような積層構造を有する積層体を備える多層セラミック基板に限らず、単に1つの誘電体セラミック層を備える単層構造のセラミック基板にも適用することができる。
前述したセラミックスラリーに含まれる誘電体セラミック組成物として、Si成分をSiOに換算して25.0〜55.0重量%、Ba成分をBaCOに換算して20.0〜50.0重量%、Al成分をAlに換算して11.0〜25.0重量%、Ca成分および/またはZr成分を、Ca成分についてはCaCOに換算して、およびZr成分についてはZrOに換算して、0.3〜3重量%、ならびに、Mn成分をMnCOに換算して5.0〜20.0重量%含み、かつCrを実質的に含まないものが用いられる。
焼結体すなわち前述した誘電体セラミック層2を備える積層体3の曲げ強度をより高め、かつQ値をより高めるためには、誘電体セラミック組成物として、上記Si成分をSiOに換算して34.0〜51.0重量%、上記Ba成分をBaCOに換算して20.0〜43.0重量%、上記Al成分をAlに換算して14.0〜25.0重量%、上記Ca成分および/またはZr成分を、Ca成分についてはCaCOに換算して、およびZr成分についてはZrOに換算して、0.3〜3重量%、ならびに、上記Mn成分をMnCOに換算して5.0〜15.0重量%含むものが用いられる。
また、Q値を向上させるため、SiO、BaCO、Al、CaCO、ZrOおよびMnCOにそれぞれ換算した、上記Si成分、上記Ba成分、上記Al成分、上記Ca成分、上記Zr成分および上記Mn成分の合計100重量部に対して、CuOを0.05〜1.0重量部さらに含む、誘電体セラミック組成物を用いることが好ましい。
また、上述のような誘電体セラミック組成物100重量部に対して、さらに希土類元素(La、Ce、Pr、Nd、Sm、Dy、Ho、ErおよびYから選ばれる少なくとも1種)を希土類元素酸化物に換算して0.5〜8.0重量部含むことが好ましい。これによって、焼成可能温度範囲を広げることができ、焼成炉に温度変動が生じても、不良品の発生を低減することができる。また、組織の緻密化が促進され、その分、曲げ強度をより向上させることができる。
次に、この発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
(実験例1)
まず、出発原料として、いずれも粒径2.0μm以下のSiO、BaCO、Al、CaCOおよびMnCO、ならびにCuOおよびCrの各粉末を準備した。次に、これら出発原料粉末を、表1に示す組成比率となるように秤量し、湿式混合粉砕した後、乾燥し、得られた混合物を800〜1000℃で1〜3時間仮焼して原料粉末を得た。
Figure 2008044829
表1において、SiO、BaCO、Al、CaCOおよびMnCOは、重量%を単位として示され、これらの合計は、100重量%である。他方、CuOおよびCrについては、SiO、BaCO、Al、CaCOおよびMnCOの合計100重量部に対する重量比率が重量部を単位として示されている。
次に、上述の各試料に係る原料粉末に、適当量の有機バインダ、分散剤および可塑剤を加えて、セラミックスラリーを作製し、次いで、スラリー中の粉末粒径が1.5μm以下となるように混合粉砕した。
次に、セラミックスラリーを、ドクターブレード法によってシート状に成形し、乾燥し、適当な大きさにカットして、厚さ50μmのセラミックグリーンシートを得た。
次に、得られたセラミックグリーンシートを所定の大きさにカットした後、積層し、次いで、温度60〜80℃および圧力1000〜1500kg/cmの条件で熱圧着し、生の積層体を得た。
次に、生の積層体を、窒素−水素の非酸化性雰囲気中において900〜1000℃の温度で焼成し、板状のセラミック焼結体試料を得た。
次に、得られた試料について、摂動法により、3GHzにおける比誘電率εおよびQを測定し、Qについては、これに共振周波数fを乗じたQ×f値を求めた。また、DC100Vでの絶縁抵抗(ρ)を測定し、logρを求めた。さらに、3点曲げ強度試験(JIS−R1061)によって曲げ強度を測定した。
これらの結果が表2に示されている。
Figure 2008044829
表2および前掲の表1において、この発明の範囲から外れた試料については、試料番号に*を付している。
表1および表2を参照して、SiOが25.0〜55.0重量%、BaCOが20.0〜50.0重量%、Alが11.0〜25.0重量%、CaCOが0.3〜3.0重量%、および、MnCOが5.0〜20.0重量%であって、Crを含まないという条件を満たす、試料2〜4、6、8、9、12、13、15、17、19〜22、25〜29、32、33および35については、この発明の範囲内にあり、230MPa以上の優れた曲げ強度を示し、かつQ×f値についても、試料28を除いて、1500以上の値を示している。なお、試料28については後で考察する。
上記の試料のうち、さらに、SiOが34.0〜51.0重量%、BaCOが20.0〜43.0重量%、Alが14.0〜25.0重量%、CaCOが0.3〜3.0重量%、および、MnCOが5.0〜15.0重量%であるという条件を満たす、試料8、12、15、17、19、21、22および25〜28については、試料28を除いて、250MPa以上の曲げ強度と1800以上のQ×f値が得られ、より好ましい結果を与えている。
また、試料26および27のように、CuOを0.05〜1.0重量部含有していると、この発明の範囲内の他の試料に比べて、Q×f値がより向上している。なお、試料28のように、CuOの含有量が1.05重量部を超えると、Q×f値が1500未満に低下するため、好ましくない。また、試料25を、試料22と比較すればわかるように、CuOの含有量が0.05未満の場合には、CuO添加の実質的な効果が現われない。
これらに対して、試料1および36のように、SiOが25.0重量%未満か、55.0重量%を超えると、1000℃以下の焼成温度では焼結しない。
また、試料7、16および30のように、BaCOが20.0重量%未満か、50.0重量%を超えると、1000℃以下の焼成温度では焼結しない。
また、試料10および34のように、Alが11.0重量%未満になると、曲げ強度が230MPa未満となり、他方、試料11のように、Alが25.0重量%を超えると、1000℃以下の焼成温度では焼結しない。
また、試料14および18のように、CaCOが0.3重量%未満か、3.0重量%を超えると、曲げ強度が230MPa未満となる。
また、試料31のように、MnCOが5.0重量%未満になると、1000℃以下の焼成温度では焼結せず、他方、試料5のように、MnCOが20.0重量%を超えると、曲げ強度が230MPa未満となる。
また、試料23および24のように、Crを添加すると、Q値が低下し、Q×f値が1500未満となる。
(実験例2)
実験例2では、実験例1において用いたCaCOの少なくとも一部をZrOで置換した組成について評価した。
まず、出発原料として、いずれも粒径2.0μm以下のSiO、BaCO、Al、CaCO、ZrOおよびMnCOの各粉末を準備した。次に、これら出発原料粉末を、表3に示す組成比率となるように秤量し、湿式混合粉砕した後、乾燥し、得られた混合物を800〜1000℃で1〜3時間仮焼して原料粉末を得た。
次に、実験例1の場合と同様の方法にて、セラミックスラリーを作製し、次いで、セラミックスラリーを成形して、セラミックグリーンシートを得、得られたセラミックグリーンシートを所定の大きさにカットした後、積層し、熱圧着し、生の積層体を得た。次に、生の積層体を、窒素−水素の非酸化性雰囲気中において900〜1000℃の温度で焼成し、板状のセラミック焼結体試料を得た。
次に、得られた試料について、実験例1の場合と同様、摂動法により、3GHzにおける比誘電率εおよびQを測定し、Qについては、これに共振周波数fを乗じたQ×f値を求めた。また、DC100Vでの絶縁抵抗(ρ)を測定し、logρを求めた。さらに、3点曲げ強度試験(JIS−R1061)によって曲げ強度を測定した。
これらの結果が表3に示されている。
Figure 2008044829
表3において、この発明の範囲から外れた試料については、試料番号に*を付している。
表3に示した試料41〜52は、いずれも、SiOについては25.0〜55.0重量%、BaCOについては20.0〜50.0重量%、Alについては11.0〜25.0重量%、および、MnCOについては5.0〜20.0重量%であって、Crを含まないという、この発明の範囲内となる条件を満たしている。
これら試料41〜52のうち、さらに、CaCOおよび/またはZrOが0.3〜3重量%という、この発明の範囲内となる条件をすべて満たす、試料41〜44、46、47、49、50および52では、230MPa以上の優れた曲げ強度を示し、かつQ×f値についても、1500以上の値を示している。
また、上記のこの発明の範囲内の試料のうち、さらに、SiOが34.0〜51.0重量%、BaCOが20.0〜43.0重量%、Alが14.0〜25.0重量%、CaCOおよび/またはZrOが0.3〜3.0重量%、および、MnCOが5.0〜15.0重量%であるという条件を満たす、試料46、49および50については、260MPa以上の曲げ強度と1800以上のQ×f値が得られ、より好ましい結果を与えている。
これらに対して、試料45、48および51のように、CaCOおよび/またはZrOが3.0重量%を超えると、曲げ強度が230MPa未満となる。
(実験例3)
実験例3では、希土類元素添加の効果について評価した。
まず、出発原料として、いずれも粒径2.0μm以下のSiO、BaCO、Al、CaCO、ZrOおよびMnCOの各粉末、ならびに、希土類元素酸化物としてのNd、La、CeO、Pr11、Sm、Dy、Ho、ErおよびYの各粉末を準備した。次に、これら出発原料粉末を、表4に示す組成比率となるように秤量し、湿式混合粉砕した後、乾燥し、得られた混合物を800〜1000℃で1〜3時間仮焼して原料粉末を得た。
なお、表4において、SiO、BaCO、Al、CaCO、ZrOおよびMnCOは、重量%を単位として示され、これらの合計は、100重量%である。他方、希土類元素酸化物については、SiO、BaCO、Al、CaCO、ZrOおよびMnCOの合計100重量部に対する重量比率が重量部を単位として示されている。
次に、実験例1の場合と同様の方法にて、セラミックスラリーを作製し、次いで、セラミックスラリーを成形して、セラミックグリーンシートを得、得られたセラミックグリーンシートを所定の大きさにカットした後、積層し、熱圧着し、生の積層体を得た。次に、生の積層体を、窒素−水素の非酸化性雰囲気中において900〜1000℃の範囲のいくつかの温度で焼成し、焼結体が得られる焼成可能温度範囲および温度幅を次のようにして求めた。
すなわち、セラミック焼成時の焼成収縮率の挙動は、焼成温度の上昇に伴って、所定温度までは大きくなり、焼成温度が所定温度を超えると、焼成収縮率が小さくなる。そこで、焼成収縮率が最大となる温度(上記所定温度)を最適焼成温度とし、この最適焼成温度における最大収縮率との差(絶対値)が0.5%以内の温度範囲を焼成可能温度範囲とした。また、焼成可能温度範囲の上限値と下限値との差を温度幅とした。
表4には、これら焼成可能温度範囲および温度幅が示されている。
Figure 2008044829
表4において、希土類元素の含有量が好ましい範囲から外れた試料については、試料番号に*を付している。
表4を参照して、試料61および62の間、試料63〜65の間、試料66〜82の間、および試料83および84の間でそれぞれ比較すれば、SiO、BaCO、Al、CaCO、ZrOおよびMnCOの組成比が同じであるが、希土類元素の有無および含有量によって、焼成可能温度範囲および温度幅が変化していることがわかる。
より具体的には、希土類元素を含まない試料61に比べて、希土類元素を5.0重量部含む試料62の方が、焼成可能な温度幅が広くなっている。同様に、希土類元素を含まない試料63に比べて、希土類元素を3.0重量部含む試料64の方が、焼成可能な温度幅が広くなっている。また、希土類元素を含まない試料66に比べて、希土類元素を0.5〜8.0重量部含む試料67〜70および72〜82の方が、焼成可能な温度幅が広くなっている。希土類元素を含まない試料83に比べて、希土類元素を5.0重量部含む試料84の方が、焼成可能な温度幅が広くなっている。
また、希土類元素が8.0重量部を超える9.0重量部含む試料65では、焼成可能な温度幅を広くする効果が現れず、希土類元素を含まない試料63と同程度の焼成可能な温度幅となっている。同様に、希土類元素が8.0重量部を超える10.0重量部含む試料71では、焼成可能な温度幅を広くする効果が現れず、希土類元素を含まない試料66と同程度の焼成可能な温度幅となっている。
この発明に係る誘電体セラミック組成物を用いて構成されるセラミック基板の一例としての多層セラミック基板1を図解的に示す断面図である。
符号の説明
1 多層セラミック基板
2 誘電体セラミック層
3 積層体
4,5 外部導体膜
6 内部導体膜
7 ビアホール導体

Claims (7)

  1. Si成分をSiOに換算して25〜55重量%、Ba成分をBaCOに換算して20〜50重量%、Al成分をAlに換算して11〜25重量%、Ca成分および/またはZr成分を、Ca成分についてはCaCOに換算して、およびZr成分についてはZrOに換算して、0.3〜3重量%、ならびに、Mn成分をMnCOに換算して5〜20重量%含み、かつCrを実質的に含まない、誘電体セラミック組成物。
  2. 前記Si成分をSiOに換算して34〜51重量%、前記Ba成分をBaCOに換算して20〜43重量%、前記Al成分をAlに換算して14〜25重量%、前記Ca成分および/またはZr成分を、Ca成分についてはCaCOに換算して、およびZr成分についてはZrOに換算して、0.3〜3重量%、ならびに、前記Mn成分をMnCOに換算して5〜15重量%含む、請求項1に記載の誘電体セラミック組成物。
  3. SiO、BaCO、Al、CaCO、ZrOおよびMnCOにそれぞれ換算した、前記Si成分、前記Ba成分、前記Al成分、前記Ca成分、前記Zr成分および前記Mn成分の合計100重量部に対して、CuOを0.05〜1重量部さらに含む、請求項1または2に記載の誘電体セラミック組成物。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の誘電体セラミック組成物100重量部に対して、さらに希土類元素を希土類元素酸化物に換算して0.5〜8.0重量部含む、誘電体セラミック組成物。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の誘電体セラミック組成物を焼結させてなる誘電体セラミック層を備える、セラミック基板。
  6. 複数の前記誘電体セラミック層を積層してなる積層体を備え、前記積層体の表面および/または内部に所定の導体パターンを有する、請求項5に記載のセラミック基板。
  7. 前記導体パターンは、金、銀または銅を主成分とする、請求項6に記載のセラミック基板。
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