JP2008035602A - 回転電機の回転子の製造方法および製造装置 - Google Patents

回転電機の回転子の製造方法および製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】コストアップを抑え、回転子3のポールコア7の両軸受部基準に対する振れを低減し、性能低下を抑えることのできる回転電機の回転子の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】ランデル型ポールコア7の対向する両外側端面72が互いに傾斜しており、両外側端面72を貫通する軸穴78があり、この軸穴78にシャフト5を圧入して回転子3を製造するに際し、ポールコア7の軸穴78の軸中心に三次元方向の回転をさせる調芯工程と、その後、ポールコア7の軸穴78に対しシャフト5を圧入する圧入工程を備え、さらに、その後に続くポールコア7の対向する両外側端面72の圧入シャフト外周部に円環状の溝を付けるかしめ工程にも、ポールコア7の軸穴78の軸中心に三次元方向の回転をさせる調芯工程を備えた製造方法および調芯機構Aを備えた製造装置を採用して、シャフト振れのない、シャフト締結力を確保した回転子3を容易に製造する。
【選択図】図6

Description

本発明は、回転電機の回転子に関し、特に車両用交流発電機のように、回転子の回転子鉄心が一対のランデル型ポールコアからなる回転電機に適した回転子の製造方法および製造装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の車両用交流発電機は、その回転子鉄心としてランデル型ポールコアを有しており、このランデル型ポールコアは、互いに同形で一方端面を対向させてシャフトをその中心に挿通させた構造となっている(特許文献1参照)。従来の回転子鉄心(以下、ポールコア)は、円筒状の基部と、基部の軸方向外端部から周方向所定間隔を隔てて径外方向へ向けて伸びる角柱状の多数の爪基部と、爪基部の径方向先端部から軸方向に向けて界磁コイルを囲包するように延伸する爪部とを備え、爪部はステータコア内に収容されている。
また、互いに対向したポールコアの軸心には、ローレットや多数の爪起し加工を施されたシャフトが圧入され、さらにシャフトのポールコア前後端面位置には円環状の溝を付設するステーキングかしめが加工されて、回転子が構成される。ステーキングかしめは高速回転時においても機械的強度を保持するためのものである(特許文献2参照)。このため、ポールコアの基部軸心に、シャフトを貫通して通す穴、つまりシャフト貫通穴が切削加工によって開けられている。
一般的に、このポールコアは軟鉄材を使用して鍛造設備によって加工されるが、製造設備精度には限度があり、対向する一方端面は必ずしも幾何的平行または直角をなしているのでなく、シャフト貫通穴に対する対向する一方端面との直角度、および平面度にはばらつきがある。このため、対向する一方端面は傾斜を生じることがある(図20参照)。
従って、図20に示すように、ポールコア107に切削により加工される軸穴178は、外側端面172を基準に外側端面172に垂直に加工される製造方法に限らず、内側端面、つまりボス部端面176を基準にボス部端面176に垂直に加工される軸穴178の製造方法や、ボス底部端面177を基準にボス底部端面177に垂直に加工される軸穴178の製造方法が考えられる。どの製造方法を採用するかは、ポールコア107の切削加工の容易さはもとより、加工精度やばらつきの程度を考慮して選択される。
従って、各ポールコアにおいて、各平面に対する軸穴向きに差異があり、図20に示すように外側端面基準で垂直に切削加工した軸穴178は、勿論外側端面172には直角に交差するが、ボス底部端面177やボス部端面176には直角にて交差せずに少し傾斜を有することとなる。同様に、ボス底部端面基準で垂直に切削加工した軸穴178の場合には、勿論ボス底部端面177とは直角に交差するが、外側端面172やボス部端面176とは傾斜して交差することとなる。また、ボス部端面基準で垂直に切削加工した軸穴178も同様である。
このことから、対をなすポールコア107を対向して組合せ、ランデル型ポールコアを構成する場合、図21に例示するように、両ボス部端面176を密着させて組合せれば各ポールコア107の軸穴178の軸心は芯ずれもしくは芯折れを起して一直線状とはならず(図21(a)参照)、また、逆に各ポールコア107の軸穴178の軸心を一致させれば対向面であるボス部端面176は片当りして隙間が生じることになり(図21(b)参照)、いずれの場合もポールコア107の軸穴178にシャフトを強制的に貫通させる場合、シャフトの曲がりを生じ、ポールコア107を含む回転子としてシャフト外周の回転基準に対して振れが大きくなる恐れがある。そして、この振れが大きくなると、ステータコアとの干渉、振動の増大、ベアリング寿命の低下、および発電、またはトルクのばらつきが大きくなるという性能低下の懸念がある。
しかし、このとき、各ポールコア107のボス部端面176のボス部高さの高低を互いのポールコア107で密着するように相対的な回転を加えることによって調整することで隙間のない、両ポールコア107の厚みが最小となる組合せが可能である。図21(d)〜図21(f)は代表的な密着パターンを示したものである。図21(d)〜図21(f)のような密着パターンを示すポールコア107の組合せでは、各ポールコア107の軸穴178は一直線状であって、この軸穴178にシャフトを圧入することは容易である。また、圧入したシャフトも曲がることはなく、シャフト外周の回転基準に対して振れが大きくなることはない。この相対的回転を加えてボス部高さの調整をすることをここでは回転調整と呼ぶ。
しかし、この回転調整によるシャフトの曲がりの抑制は、ポールコア107の軸穴178が外側端面基準で切削加工された場合(図21(d))に特に有効であって、図21(f)のようにボス部端面基準や、図21(e)のようにボス底部端面基準の場合には、ポールコア107の軸穴178が後述する受け台に対し傾倒、すなわちパンチ下降方向に傾倒すると、シャフト圧入においてシャフトの曲げ力が働いたり、かしめ成形においても、やはりかしめパンチの下降方向と軸穴方向が傾いているので、パンチが受け台に保持されるポールコアの外側端面に垂直に圧入されない等の問題があって、回転調整のみでシャフト曲がりの抑制が、十分有効であるとは言えない。従って、シャフトの曲がりの抑制のために、ポールコア107の組合せ工程やシャフト圧入工程の前後工程で直角もしくは平行に対する仕上げ加工の追加や、回転軸基準で修正する切削除去方法や矯正曲げ方法などがあるが、工程の追加が必要であり、また、切削代を見込まざるを得ず素材の無駄が生じ、コストアップとなる懸念がある。
このため、ポールコアなどの被圧入体の軸穴に対し、シャフトなどの圧入体を貫通させ締結させるに際して、被圧入体を水平方向に移動が自由になる調芯手段を備えた受け治具に乗せ、さらにこの受け治具の軸方向角度を調整する角度調整手段を備えた調芯機構を採用して、プレス機のような手段で圧入体を圧入体押圧手段によって被圧入体に貫挿する方法が開示されている(特許文献3参照)。
〔従来技術の不具合〕
特許文献3に開示される被圧入体を、この調芯機構を採用した受け治具に乗せ、圧入体を圧入体押圧手段によって被圧入体に貫挿する圧入方法は、上述した同様な懸念を解消するものである。しかし、開示された手段は、受け治具が圧入体の圧入され始める直前まで、受け治具接触部に支持される被圧入体の姿勢、つまり圧入体の中心軸向きに対する被圧入体の軸穴の同軸および振れを維持するため、接触部の形状のばらつきにより必ずしも同軸上に被圧入体の軸穴と圧入体の中心軸がない場合がある。この場合、開示された調芯機構の角度調整手段の調整により、被圧入体の軸穴と圧入体の中心軸が同軸化に至ると思われるが、タイミング的に圧入体と被圧入体との衝突が先に生じてしまうために、被圧入体の軸穴に圧入体が入り難くなったり、入っても被圧入体の軸穴に圧入体が斜めに入り込み、その結果、高速回転時の遠心力や軸力により被圧入体が抜けやすくなる可能性が高いという問題があった。
特開平11−220845号公報 特開昭56−98349号公報 特開2002−239849号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、コストアップを抑え、回転子のポールコアの両軸受部基準に対する振れを低減し、性能低下を抑えることのできる回転電機の回転子の製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
〔請求項1の手段〕
請求項1の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、対をなすランデル型回転子鉄心の対向する両側端面が互いに傾斜しており、両側端面を貫通する軸穴があり、軸穴に直角となる向きを軸中心に相対的に両回転子鉄心を回転させる調芯工程と、その後、回転子鉄心の軸穴にシャフトを圧入する圧入工程を備えているので、この方法によれば、シャフトの圧入開始に伴い、ポールコアの軸穴円筒面がシャフト円筒面に倣って圧入されるので、ポールコアの外側端面が互いに傾斜していても、この外側端面の傾斜に倣ってポールコアは受け台とともに回転調芯し、受け台面およびポールコア爪間部の爪突起により軸方向および軸直角向きに圧入力を受け、シャフト摩擦力とのバランスが釣合う姿勢、つまり、同軸の姿勢で釣合うため、シャフトに曲げモーメント等が作用することなくシャフト曲げを抑止できる。また、シャフト圧入姿勢を任意に選ぶことが可能となって、圧入方向の自由度が増す。
〔請求項2の手段〕
請求項2の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、一対の回転子鉄心の端面を対向させて構成され、各軸穴の向きは内側端面であるボス部端面に対し垂直であるので、これにより、両ポールコア間の対向する面が互いに密着し、各軸穴向きを一直線状とすることができ、シャフトを容易に圧入することができる。また、シャフトと軸穴向きが一致しなくても調芯工程で一致させることができ、曲げを生じさせるモーメントとなるシャフト圧入によるシャフト半径方向成分が生じないのでポールコア外側端面においてシャフトが曲がりにくい。
〔請求項3の手段〕
請求項3の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、一対の回転子鉄心の端面を対向させて構成され、各軸穴の向きはボス底部端面に対し垂直であるが、ボス部端面とは傾斜を有するので、両ポールコアの対向面には隙間を生じて当接する場合がある。両ポールコアの対向面に隙間を生じるとき、またはこの隙間を両ポールコア間の相対的回転によって生じないように調整を実施した場合にもいずれも各軸穴向きを一直線状とすることができ、これにより、シャフトを容易に圧入することができる。また、シャフトと軸穴向きが一致しなくても調芯工程で一致させることができ、曲げを生じさせるモーメントとなるシャフト圧入によるシャフト半径方向成分が生じないのでポールコア外側端面においてシャフトが曲がりにくい。
〔請求項4の手段〕
請求項4の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、調芯工程が、所定の姿勢となるように圧入工程前に行われる。これにより、端面が傾斜していても、この傾斜に沿って調芯機構が回転移動して、常にシャフト押圧を適正な荷重点で支持するので、シャフトの曲がりにくい圧入が容易に実施できる。
〔請求項5の手段〕
請求項5の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、圧入工程後、回転子鉄心の外側端面上のシャフト外周に、円環状の溝を成形するかしめ工程を備えているので、これにより、円環状の溝が偏ることなく、溝深さが略一様なかしめの加工が可能となり、十分なシャフト締結力を確保した回転子が得られる。
〔請求項6の手段〕
請求項6の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、シャフト圧入方向と回転子鉄心の軸穴の中心軸の方向と各位置が一致するようにしている。これにより、ステーキングかしめに調芯方法を適用できるのでポールコアの外側端面の直角度のばらつきがある場合にも、溝の付設形状を適切に形成することができる。
〔請求項7の手段〕
請求項7の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、シャフト圧入方向と回転子鉄心の外側端面の方向が直角で軸穴の中心位置とシャフト軸中心位置が一致するようにしている。これにより、パンチ移動方向とシャフト延在方向が一致するので、部材とシャフトが干渉することなく両者のクリアランスを小さくでき、パンチの設計自由度が増す。
〔請求項8の手段〕
請求項8の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、ステーキングかしめに調芯工程を適用することにより、ポールコアの外側端面の直角度のばらつきがあっても、溝の付設形状を適切に形成することができる。
〔請求項9の手段〕
請求項9の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、調芯工程が円環状の成形溝の深さ方向と回転子鉄心の軸穴の方向と各中心が一致するので、これにより、円環状の溝が偏ることなく、溝深さが略一様な溝の付設形状を適切に形成することができる。
〔請求項10の手段〕
請求項10の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、ポールコア外側端面の中心と円環状の溝が偏ることなく、溝深さが略一様に成形でき、十分、かつ、安定したシャフト締結力が確保できる。
〔請求項11の手段〕
請求項11の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、ポールコア端面に対する溝深さが所定値以上で略一様に成形でき、かしめ強度が安定する。
〔請求項12の手段〕
請求項12の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、ポールコアを受ける受け台が回転可能であるので、ポールコア軸穴向きにばらつきがあってもシャフト圧入向きと一致するようにポールコアを回転させることができる。
〔請求項13の手段〕
請求項13の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、ポールコアを受ける受け台が回転可能であるので、ポールコアの外側端面に傾斜のばらつきがあっても、傾斜に沿ってポールコアを回転させ、シャフト圧入向きの荷重点を適切に支持できる。
〔請求項14の手段〕
請求項14の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、回転中心がポールコアの厚み方向中心および軸穴中心位置と一致するので、両外側端面における回転による装置に対する位置ずれが少なく、シャフトを容易に圧入することができる。
〔請求項15の手段〕
請求項15の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台を、一対の回転子鉄心のそれぞれに備えているので、各外側端面のそれぞれの直角度のばらつきにも対応できる。
〔請求項16の手段〕
請求項16の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台が、固定手段によって固定できるので、シャフト圧入力(抗力)がシャフト円周方向において偏りがある場合においても、受け台がずれることなく安定して圧入できる。
〔請求項17の手段〕
請求項17の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、本発明になる圧入装置を利用できるので、シャフトの圧入が容易にできる。
〔請求項18の手段〕
請求項18の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、圧入直前のシャフトの向きと位置を一定に定めることができ、パンチとシャフトとの位置のずれをなくすことができる。
〔請求項19の手段〕
請求項19の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、かしめの円環状の溝深さ方向の一様性と径方向の均一性を確保しやすい。
〔請求項20の手段〕
請求項20の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、シャフト圧入力(抗力)がシャフト円周方向において偏りがある場合においても、受け台がずれることなく安定して圧入できる。
〔請求項21の手段〕
請求項21の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台と圧入パンチの少なくともいずれかにおいて、圧入方向直角向きに任意に移動可能であるので、簡単にシャフトと軸穴の中心を一致させる調芯ができ、シャフトを容易に圧入することができる。
〔請求項22の手段〕
請求項22の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、ポールコアを受ける受け台が回転可能で、ポールコア向きがばらついても、成形パンチの打ち込み方向を所定の向きに定めることができる。
〔請求項23の手段〕
請求項23の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、ポールコアを受ける受け台が回転可能であるので、ポールコアの外側端面に傾斜のばらつきがあっても、傾斜に沿ってポールコアを回転させ、成形パンチの打ち込み方向の荷重点を支持できる。
〔請求項24の手段〕
請求項24の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、回転によって、上下各外側端面における径方向位置ずれが少なくかしめ位置を安定させることができる。
〔請求項25の手段〕
請求項25の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、回転によって、一側(一方)ポールコアの外側端面における径方向位置ずれが少なく、かしめパンチを装置に対して押圧方向に使用することができる。
〔請求項26の手段〕
請求項26の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台を、一対の回転子鉄心のそれぞれに備えているので、各外側端面のそれぞれの直角度のばらつきにも対応できる(浮き上がりが防止できる)。
〔請求項27の手段〕
請求項27の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、パンチ押圧力がシャフト円周方向において偏りがある場合においても受け台がずれることなく溝成形を安定して行うことができる。
〔請求項28の手段〕
請求項28の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、本発明になるかしめ装置を利用できるので、ステーキングかしめが容易にできる。
〔請求項29の手段〕
請求項29の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、パンチ移動方向とシャフト延在向きが一致するので、成形パンチとシャフトが干渉することなく両者のクリアランスを小さくし易く、成形パンチの設計自由度が増す。
〔請求項30の手段〕
請求項30の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法および製造装置は、かしめ直前のシャフト向きと位置を一定に定めることができ、かしめ位置のずれをなくすことができる。
〔請求項31の手段〕
請求項31の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、かしめの円環状の溝深さ方向の一様性と径方向の均一性を確保しやすい。
〔請求項32の手段〕
請求項32の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、シャフト圧入力(抗力)がシャフト円周方向において偏りがある場合においても、受け台がずれることなく安定して圧入できる。
〔請求項33の手段〕
請求項33の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台と成形パンチの少なくともいずれかにおいて、かしめ方向直角向きに任意に移動可能であるので、簡単に成形パンチと軸穴の中心を一致させる調芯ができ、ポールコアの外側端面のかしめを容易に成形できる。
この発明の最良の実施形態は、ランデル型ポールコアの対向する両外側端面が互いに傾斜しており、両外側端面を貫通する軸穴があり、この軸穴にシャフトを圧入して回転子を製造する際に、ランデル型ポールコアの軸穴の軸中心に三次元方向の回転をさせる調芯工程と、その後、ランデル型ポールコアの軸穴に対しシャフトを圧入する圧入工程を備え、さらに、その後に続くランデル型ポールコアの対向する両外側端面上の圧入シャフト外周部に円環状の溝を付設するステーキングかしめ工程にも、ランデル型ポールコアの軸穴の軸中心に三次元方向の回転をさせる調芯工程を備え、その後、かしめ工程を実施する製造方法および製造装置を採用して、回転電機のシャフト振れの少ない、十分なシャフト締結力を確保した回転子を容易に製造するものである。
この発明の最良の実施形態を、図に示す実施例1とともに説明する。
〔実施例1の構成〕
本実施例のランデル型ポールコアを用いる車両用交流発電機の全体構成を図1に基づいて説明する。車両用交流発電機1は、電機子として働く固定子2と、界磁子として働く回転子3とを有している。固定子2は、ハウジング4に固定されるステータコア21と、ステータコア21に巻装されるステータコイル22とを有している。回転子3は、ハウジング4に回転自在に支承されるシャフト5に一体に嵌着されており、ポールコア7、界磁コイル8を有している。
また、シャフト5の後部(図示右部)には、一対のスリップリング9、10と、一対のブラシ11と、レギュレータ12、エンドカバー13、出力ターミナル14、および一対の冷却ファン15を有している。この車両用交流発電機1の回転子3以外のさらに詳細な構造説明および動作説明は省略する。
次に、回転子3の全体構成について図2を参照して説明する。回転子3は、互いに同形で対向して密着するポールコア7の中心穴に、ローレット加工もしくは多数の爪起し加工のシャフト5を相対回転不能に圧入して、ポールコア7を所定位置に固定し、圧入されたシャフト5の前後端の周径を軸受にて支持される回転体である。また、互いのポールコア7の内部には発電のための界磁コイル8が挟装、固定されている。
次に、ランデル型ポールコアについて以下説明する。ランデル型ポールコアは、互いに同形で対向してシャフト5に相対回転不能に嵌着される軟鉄材の一対のポールコア7からなる。ポールコア7は、図3に示すように、円筒状の基部71を有し、この基部71の軸方向の外側端部から周方向に関して所定間隔を隔てて径外方向へ向けて伸びる角柱状の多数の爪基部73を有する。それぞれの爪基部73の径方向先端部から軸方向へ向けて界磁コイル8を囲包するように延伸する爪部74を備える。本実施例では、ポールコア7には8個の爪部74が設けられ、これら爪部74はステータコア21内に所定のクリアランスを有して収容される。
また、ポールコア7の円筒状の基部71の一方端に平面で構成される外側端面72を備え、円筒状の基部71の他方端にはボス部75を設けて、同様に平面で構成される内側端面(ボス部端面)76を備えている。そして、ボス部75と基部71の略中間部にはボス底部端面77を構成して、ポールコア7には3つの端面がそれぞれ互いに幾何的平行となる構造を有している。そして、ポールコア7の基部軸心に、シャフト5を貫通して通す穴、つまり軸穴(貫通穴)78が切削加工によって開けられている。
本実施例では、この軸穴78はボス部端面76を基準にボス部端面76に垂直な穴加工が施された場合のポールコアの製造方法および製造装置について説明する。ちなみに、ボス底部端面77または外側端面72を基準に垂直穴加工も可能であるが、既に説明したように、ポールコア7が軟鉄材を使用して、生産性の高い鍛造設備によって製造される場合には、必ずしもボス部端面76やボス底部端面77と幾何的平行とならず、ばらつきによって傾斜を生じることとなる。よって、ボス部端面76を基準にボス部端面76に垂直な軸穴加工が施された場合が最もばらつきを小さく抑え易いと考えられる。
次に、製造装置について説明する。図4は、本実施例にかかるシャフト圧入装置の要部である三次元方向回転の調芯機構を示す概略図であり、(a)は平面図を、(b)は立面断面図を示し、(a)の平面図には(b)に示すX−X線上の半断面も併せ示している。図5は、圧入工程を示す圧入装置の要部概略図である。図6は、かしめ工程を示すかしめ装置の要部概略図である。
図5は、本発明になる圧入装置の好ましい一実施例である。圧入装置30は、パンチ部31とダイ部32からなる通常のダイセット構造であり、ダイ部32には、本発明になる調芯機構Aが設けられている。本実施例の調芯機構Aは、図4に示すように、ベース33にベアリング34を介して球状座面35bを備えたテーブル35がセットされている。テーブル35は円柱体であって、一端は平面をなしてベアリング34と当接し、他端は球状座面35bを備えて対をなす受け台36を支持している。そして、テーブル35の中心には貫通穴が設けられ、その貫通穴を通過して、ワークであるポールコアの中心位置および向きを設定するセンタ押え37が上下移動可能に設けられている。
また、テーブル35の外周部には、周方向に等間隔に多数の穴が設けられ、この穴にスプリング38を介在した支持棒39がさらにボール40を介在して受け台36の鍔部36aを支持するようにセットされている。これにより、テーブル35の球状座面35bと受け台36の固着や過度の摩擦力の発生を抑制している。つまり、受け台36が球状座面35bに対して三次元方向に回転し、また復元しやすいようになっている。なお、受け台36の水平方向の移動は、テーブル35と共にテーブル35の下部に備えたベアリング34によって実現される。
受け台36は同様に円柱体であってその軸心に貫通穴が開けられ、外周には円盤状の鍔部36aを有する。そして、受け台36の軸方向の一端は、テーブル35の他端に設けられた球状座面35bと対をなす球面部36bが形成され、テーブル35の球状座面35bと三次元方向に滑動できるようになっている。また、受け台36の他端は平面部36cを構成し、ワークと密接できるようになっており、さらに、受け台36の外周部にはワークであるポールコア爪間部と位置合わせが可能なように複数(本実施例では8個)の爪突起36dが設けられている。これにより、ワークであるポールコアと受け台36が密着して一体的な保持と回転移動が可能である。
また、受け台36の鍔部36aの上面には、同様にスプリング38を介在した支持棒39とボール40を介在してセットされている。この支持棒39は、ベース33の軸方向他端部のフランジ部33aに周方向に等間隔に設けられた多数の穴に装着されて、受け台36の鍔部36aを上下に対向したボール40によって挟着し、受け台36の宙吊り支持を構成している。
また、センタ押え37は、ワークであるポールコアの中心位置および向きを設定するものであり、センタ押え37の外径はシャフト径より小さく、従ってポールコアの軸穴78と摺動するものの嵌合することはない。また、センタ押え37の先端は尖っているので、軸穴向きおよび位置ずれがあっても、軸穴78に挿入することが容易であり、挿入が進むにつれ、位置ずれは受け台36の三次元方向回転や、調芯用のベアリング34の水平方向移動により、ポールコア7は調芯され、ポールコア7の軸穴78はセンタ押え37と同心に位置決めされる。
また、少なくとも2個の爪押え41がベース33のフランジ部33aに固定され、ワークであるポールコア爪部を軸方向もしくは求心方向に押え、保持して、レバー42によって保持(固定)および解除が自在にできるものとなっている。
また、回転止め43がベース33の円筒状筒部に中心軸方向に向かって作用力を生じるように配置され、テーブル35が回転しないよう固定できるようになっている。
つづいて、図5に示す圧入装置30のパンチ部31は、シャフト5を垂直方向に保持し、シャフト5の端面肩部5aを押圧して圧入する受け穴45aを軸心に有するシャフト保持パンチ45を備えた圧入パンチ46が垂直方向に下降または上昇するようにダイセットに組立てられている。
次に、かしめ装置について説明する。図6はかしめ工程を示すかしめ装置50の要部概略図である。図6は、本発明になるかしめ装置の好ましい一実施例である。かしめ工程は、シャフト5を圧入したポールコア7の両外側端面72に円環状の所定の深さを有する溝状の圧痕を付けることにより、その圧痕が同様にシャフト5の両外側端面72位置に設けた円環状の凹部に塑性流れを呈してなされるかしめ成形する工程をいう。かしめ成形は、車両用交流発電機1が高速回転で使用されるとき、その回転子3が、高速回転時の遠心力や軸力に対し、圧入されたシャフト5からポールコア7が抜けたり、強度が低下しないように機械的な締結力アップを図るもので、ステーキングかしめと呼ばれるものである。
かしめ工程に使用するかしめ装置50は、上述した圧入工程に使用される圧入装置30とよく似ている。異なるのは、押圧によりかしめ加工をするために、パンチ部51、ダイ部52においてかしめパンチ53、かしめダイ54に取り替わり、パンチ部51にも調芯機構Aが備えられたことである。ここで、パンチ部51に備えられた調芯機構を上調芯機構A2と称し、ダイ部52に備えられた調芯機構を下調芯機構A1と称して区別する。
かしめダイ54は硬度を有する工具材等で形成された略円筒形のダイである。かしめダイ54の中心にはワークに圧入されるシャフト5の外径と同径か少し大きな内径のガイド穴が備えられ、シャフト5の中心軸とかしめダイ54の中心軸は一致して、シャフト外周を倣って軸方向に摺動できるようになっている。そして、かしめダイ54の外径は受け台36の中心に設けられた貫通穴と所定の隙間を形成して、互いに独立した移動が可能なようになっている。
そして、かしめダイ54の一端は径大の鍔部54aを備え、かしめ成形押圧を全面で均一に支持できるようになっており、他端はその押圧を集中応力となす円環状のかしめ突起54bが中心軸に同軸に、また所定のかしめ溝深さを形成するように出代が決められている。そして、このかしめダイ54はかしめダイ保持部55にリターンスプリング56を介在してかしめダイ保持部55とともにテーブル35に嵌着されている。リターンスプリング56はかしめダイ54のかしめ突起54bが非押圧時に受け台36の他端側に設けられた平面部36cを越えて突き出さないためのものである。
また、かしめ成形押圧、つまりかしめ荷重は受け台36が支持する構成であり、しかもワークであるポールコアの外側端面72と密着して、外側端面72の傾斜に倣って三次元方向の回転調芯を経て支持する構成であるので、受け台36の荷重(支持)点は外側端面72の傾斜に応じ、傾斜に対して垂直方向に一義的に決まることとなる。そして、本実施例のかしめ装置50では、受け台36の荷重(支持)点がかしめ工程中にかしめ荷重によって移動しないよう、つまり対シャフト傾斜端面の回転防止を図る固定手段Bが備えられている。
固定手段Bは、図6に示すように、受け台36を受け台36の外周部からストッパ25を介してブレーキを掛けて固定できるよう、係止ピン26に支持されるカンチレバー27の一端を、常時ブレーキを開放する方向に作用するスプリング28の付勢力に抗して固定レバー29を挿入することにより固定できる構成である。固定手段Bにより、受け台36を所定の位置に固定可能であるので、かしめ工程時にワークであるポールコアの浮き上がりや、跳ね返りを防止することが可能となる。
一方、パンチ部51は、本実施例では、ダイ部52に採用された三次元方向回転をする調芯機構A(A1)と概ね同様な調芯機構A(A2)が備えられ、その調芯機構A(A2)の上受け台36がワークであるポールコアの外側端面72と密接保持できるよう三次元方向の回転ができるようになっている。そして、かしめパンチ53が調芯機構A(A2)の軸心位置に、かしめダイ54と対向して対をなすように対称に配置される。つまり、かしめパンチ53は、かしめダイ54と略同形の硬度を有する工具材等で形成された円筒状のパンチである。
かしめパンチ53の中心軸には、ワークであるポールコアに圧入されるシャフト5の外径と同径か少し大きな内径の穴が備えられ、シャフト5の中心軸とかしめパンチ53の中心軸は一致して、シャフト外周に倣って軸方向に摺動できるようになっている。そして、かしめパンチ53の他端は径大の鍔部53aを備え、かしめ成形押圧を全面で均一に支持できるようになっており、一端はその押圧を集中応力となす円環状のかしめ突起53bが中心軸に同軸に、また所定のかしめ溝深さを形成するように出代が決められている。そして、このかしめパンチ53はかしめ成形パンチ57と一体となって、上調芯機構A(A2)の上テーブル35に嵌着されている。
かしめ成形パンチ57は上テーブル35内を上昇・下降することによりかしめパンチ53を上昇・下降させ、かしめ加工が実施できる。このとき、かしめ荷重によるシャフト5の芯振れが生じないようにするためにかしめ成形パンチ57の内周側に摺動して、しかもその一端がかしめパンチ53の中心穴に嵌入されて、シャフト5の端面肩部5aと当接してシャフト芯合せをなすシャフト圧入パンチ58が備えられる。また、シャフト圧入パンチ58の軸芯に上センタ押え59を配置して、シャフト5の中心位置出しを確保している。
上下の調芯装置A1、A2を構成する各受け台36はそれぞれ独立して三次元方向回転をなすことができるが、ワークであるポールコアのシャフト5を中心軸にして、かしめパンチ53とかしめダイ54とによってワークであるポールコアの外側端面72にステーキングかしめを行う場合には、加圧方向をシャフト外周に倣って軸方向に押圧するので、外側端面72には、シャフト軸心と同心の円環状の溝加工が可能となる。このとき、上下調芯機構A1、A2は押圧の荷重を荷重点に垂直に支持することができるので、ワークであるポールコアの浮き上がりや跳ね返りを生じることなく、つまり、シャフトに曲げモーメントを与えることなく所定の溝深さを付設するかしめが実行できる。
以上にて、圧入装置およびかしめ装置の製造装置の説明を終えて、次に、上述した各装置を使用して、ワークとなる対をなすポールコア7に界磁コイル8を装着し、その軸穴78にシャフト5を圧入して回転子3を組付ける同時組立方式について、その製造方法を図7〜図8の圧入工程と、図9〜図14のかしめ工程とからなる組立工程にて説明する。
まず、圧入工程の第1工程を説明する。図7は圧入工程の第1工程を示す圧入装置30の要部概略図である。圧入工程の第1工程は、調芯機構A(A1)を含む圧入装置30に対をなすポールコアの軸心合わせについての工程である。対をなすポールコア7を回転調整することなく互いに対向させて組合せ、その内部に界磁コイル8を装着した組合せポールコア7を、受け台36にセットする。受け台36にセットされたポールコア7は略水平に配置され、受け台36の他端は平面部36cを有しているので、組合せポールコア7の外側端面72は受け台36の平面部36cと密着して支持される。
そして、次に、下センタ押え37が受け台36貫通穴を経由して上昇し、組合せポールコア7の軸穴78に挿入される。軸穴78はポールコア7のボス部端面76に垂直に加工されており、また、下センタ押え37の先端は尖っているので、この軸穴78に、下センタ押え37はスムースに挿入ができる。仮に、組合せポールコア7の軸穴78の軸心と下センタ押え37の軸心にずれがあったとしても、ポールコア7を受ける受け台36は調芯機構A(A1)を備えており、ベアリング34によって水平方向の移動を可能とするため、簡単に調芯され、軸心は一致される。また、同時に、この軸穴78および下センタ押え37の軸心に対して組合せポールコア7の外側端面72は傾斜を有しているので、この傾斜した外側端面72と密着する受け台36の平面部36cは外側端面72と離接することなく、受け台36が傾斜に倣って三次元方向の回転をなして、支持点を設定する。
そして、さらに下センタ押え37が上昇し、組合せポールコア7の上側のポールコア7の外側端面72を突き出ることなく少し手前の位置で停止する。このとき、下センタ押え37は上側のポールコア7の軸穴78に同軸に軸心を構成するので、下センタ押え37は軸穴78を滑らかに摺動し挿入される。下センタ押え37を停止させて後、爪押え41をロックして、軸方向もしくは求心方向に固定する。これにより、調芯機構Aを有する受け台36は支持点を荷重点として固定される。なお、このとき、組合せポールコア7の上外側端面72は水平方向に対し、少し傾斜をもつ場合がある。
次に、圧入工程の第2工程を説明する。第2工程はシャフト5の圧入工程である。図8は圧入工程の第2工程を示す圧入装置30の要部概略図である。シャフト5は垂直姿勢を維持され、一端は下センタ押え37の挿入によって、垂直方向に微調整された軸穴78の他端に位置され、下センタ押え37の先端と当接して配置される。また、シャフト5の他端は、パンチ部31の圧入パンチ46に設けられたシャフト保持パンチ45の受け穴45aに挿入され、垂直姿勢を保つ(図7参照)。
そして、ダイセット(プレス機)によって、圧入パンチ46を下降させると、シャフト5は端面肩部5aに圧入パンチ46からの押圧を受け、シャフト5の一端が下センタ押え37の他端を押しながら、下センタ押え37によって垂直にガイドされた軸穴78に傾くことなく押込まれ、一方、受け台36は押圧を回転調芯位置で決まる荷重点にて支持して、所定の圧入位置まで圧入が実行される。このようにして、シャフト5が曲がることなく圧入された組合せポールコア7が製作される。
そして、圧入パンチ46を上昇させて、初期の位置まで戻して(図8、二点鎖線の表示位置)後、組合せポールコア7を固定する爪押え41をアンロックして解除し、ダイ部32から取出して次工程へ流す。
次に、かしめ工程を説明する。図9にかしめ工程の第1工程を示す。図9はかしめ工程の第1工程を示すかしめ装置50の要部概略図である。
前工程の組合せポールコア7のシャフト圧入にて製作され、取出されたシャフト圧入済み組合せポールコア7を、下調芯機構A1を有するダイ部52にセットする。このセットは、シャフト5を下センタ押え37でガイドされたかしめダイ54のガイド穴に垂直方向に挿入することでなされる。このとき、かしめダイ54の他端のかしめ突起54bは、一端の鍔部54aが軸方向にリターンスプリング56により下方に押されているので、受け台36の他端の平面部36cより突出することはなく、従って、組合せポールコア7の外側端面72は受け台36の平面部36cと当接して保持される。
つづいて、上センタ押え59を下降させ、上センタ押え59の尖った先端部をシャフト5の端面肩部5a近傍に備えられたセンタ穴に当接させ、軸方向に所定の押圧を加えることにより、シャフト5の軸心の微調整を図ってシャフト5の垂直方向の中心位置を決定し、固定する。このとき、ポールコア7の外側端面72と受け台36との当接はさらにしっかりと促進して密着し、受け台36はその密着した傾斜する外側端面72に倣って三次元方向の回転調芯がなされ、調芯位置で荷重点が設定される。そして、必要に応じ、固定手段Bの固定レバー29を押し上げ、ストッパ25により受け台36にブレーキを掛け、受け台36がさらに回転をしないように固定する。
次に、かしめ工程の第2工程を説明する。図10はかしめ工程の第2工程を示すかしめ装置50の要部概略図である。第2工程は、パンチ部51を下降させポールコア7を上下受け台36で挟み込む工程である。図10に示すように、上センタ押え59によってシャフト5の軸心位置と軸心方向を垂直方向に保持したままかしめパンチ53を下降させると、かしめパンチ53とシャフト軸心は一致しているので、かしめパンチ53とシャフト5は従来のように干渉したり、もしくは衝突を生じることなく滑らかに摺動して、かしめパンチ53のガイド穴の内周にシャフト5が収容されて、シャフト5と同心のかしめ加工が可能となる。
また、同時に、上受け台36も下降し、かしめパンチ53との相対位置の違いにより、かしめパンチ53より先にポールコア7の外側端面72と当接することとなる。この上側の外側端面72が傾斜を有して配置される場合には、上受け台36はこの上側外側端面72の傾斜に倣って三次元方向の回転調芯し、上側外側端面72としっかりと密着を図って、ポールコア7を両受け台36に挟んで固定することができる。
これにより、第1工程の下受け台36の調芯と、シャフト5の中心とかしめダイ54の同心化、および第2工程の上受け台36の調芯と、シャフト5の中心とかしめパンチ53の同心化によって、かしめパンチ53またはかしめダイ54がシャフト5と干渉もしくは衝突することなくかしめが実行でき、それぞれ下外側端面72と上外側端面72とに作用するかしめ荷重を、下受け台36および上受け台36の三次元方向回転の調芯位置を荷重点として支持することができる。
次に、かしめ工程の第3工程を説明する。図11はかしめ工程の第3工程を示すかしめ装置50の要部概略図である。第3工程は、第2工程で調芯されて荷重点が設定される上下受け台36と、シャフト5の中心と同心化されガイドされるかしめパンチ53およびかしめダイ54によって、ポールコア7の両外側端面72に円環状の溝を付設するかしめ加工である。図11に示すように、引き続き、かしめ成形パンチ57を下降押圧すると、既にパンチ部51は、上受け台36がポールコア7の上外側端面72と密着可能な位置まで下降しており、上受け台36はこれ以上のストロークを生じることはない。しかし、かしめパンチ53の鍔部53a近傍には、かしめストロークが設けられ、かしめ成形パンチ57の下降によって、同様にかしめパンチ53も下降するので、所定のストロークが得られ、かしめパンチ53の円環状のかしめ突起53bがポールコア7の外側端面72に当接するようになる。
そして、さらにかしめ成形パンチ57に押圧が作用すれば、円環状のかしめ突起53bでは応力集中が起こり、かしめ突起53bがポールコア7の母材に喰い込み、ポールコア7は塑性変形を起こす。そして、円環状の溝形状が形成される。つまり、かしめがなされるのである。かしめ成形パンチ57の垂直方向の押圧によって、シャフト5と同心に円環状の溝は付設されるので、かしめはシャフト5の軸心に対して偏ることなく、また、外側端面72に略垂直の、所定の溝深さを有するかしめが可能となる。
かしめパンチ53の下降とかしめダイ54の上昇は相対的であり、いずれか一方の作動によって、両外側端面72のかしめは均等に、同時に実行される。このとき、円環状の溝深さの円環状中心はポールコア7の軸穴78、つまりシャフト5の軸心と同心であるため、径方向の均一性と、深さ方向の均等性とが確保され、十分なシャフト締結力が得られ易い。
次に、かしめ工程の第4工程を説明する。図12はかしめ工程の第4工程を示すかしめ装置50の要部概略図である。第4工程は、かしめパンチ53をノックアウトする工程であり、図12に示すように、かしめ成形パンチ57を上昇させて、かしめパンチ53とポールコア7とを離接させることである。
そして、第5工程として、図13に示すように、上受け台36をポールコア7と離接させるため、かしめパンチ53を上昇させ初期の位置に戻すことである。回転子3の取出しは、センタ押え37を上昇させれば、かしめダイ54から簡単に回転子3の解除ができる。
そして、最後の第6工程として、図14に示すように、上治具に保持されるシャフト圧入パンチ58および上センタ押え59を上昇させ、初期の位置に戻し、その後に、シャフト圧入済み組合せポールコア7にかしめにより円環状の溝が付設された回転子3を取出す。これにより、シャフト振れのない、シャフト締結力を確保した回転子3が得られる。
〔変形例1〕
実施例1では、ポールコア7のボス部端面基準に垂直に軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合せ、特に、対向する面の密着性を回転により調整しない単純組合せの組合せポールコア7の同時組立方式の場合を説明したが、本変形例では対向する面の密着性を回転により調整する調整組合せの組合せポールコア7の同時組立方式の場合を説明する。
本変形例と実施例1との違いは上述したことのみであり、他の構成は同じである。調整組合せポールコア7は、例えば図21(f)に示す代表的パターンの構成がある。この構成は、単純組合せでは両外側端面72は互いに傾斜し、ボス部端面76とも傾斜をもつものが、調整によって両外側端面72が互いに平行になる場合の例を(代表的に)示している。しかし、互いに平行となるが、ボス部端面76に対しても平行となる場合と、ボス部端面76とは傾斜が残る場合とがある。この二つの場合について変形例を説明する。
まず、両外側端面72が互いに平行で、ボス部端面76とは傾斜が残る場合の圧入工程を説明する。図15は、圧入工程の第1、第2工程を示す圧入装置30の要部概略図である。本変形例の圧入工程は、図15に示すように、実施例1の圧入工程と同様な工程で実施される。つまり、調整組合せポールコア7の両外側端面72が互いに平行であるが、密着したボス部端面76と傾斜を有するので、両外側端面72と密着してポールコア7を受ける受け台36は、外側端面72の傾斜に倣って三次元方向の回転調芯し、調芯位置に荷重点を支持して収まる。
そして、圧入工程の第2工程も、圧入装置30の圧入パンチ46の下降によって、実施例1の圧入工程と同様に実施され、シャフト5の曲がりのない組合せポールコア7が製作される。
次に、かしめ工程を説明する。上述の調整組合せポールコア7の両外側端面72が互いに平行であるが、密着したボス部端面76と傾斜を有する場合のかしめ工程は、同様に、実施例1のかしめ工程と変わることはなく、図9〜図14に示す第1〜第6工程が採用される。従って、本変形例においても、作用・効果は実施例1と変わることがなく、同じ作用・効果を奏するといえる。
しかし、他の変形例の場合、つまり、調整組合せポールコア7の両外側端面72が互いに平行であり、しかも、密着したボス部端面76とも平行となる場合は、調整が理想的に実行された場合に相当し、例えば図21(d)の代表的な例示の場合に相当する。この場合は、既に説明したように、本発明になる調芯機構を備えた圧入装置やかしめ装置を利用した製造方法(圧入工程とかしめ工程)を採用することなく、より簡単な、例えば調芯機構なしの圧入装置もしくはかしめ装置で製造することができる。
他の変形例、つまり、調整組合せポールコア7の両外側端面72が互いに平行であるが、密着したボス部端面76とも平行となる場合の圧入工程は、先の変形例の圧入工程と同様な図15に示すような工程で実施される。しかし、両外側端面72と密着してポールコア7を受ける受け台36は、外側端面72が傾斜を有しないので、傾斜に倣って三次元方向の回転調芯することなく、水平位置に、つまり、シャフト5の軸穴78と直角に荷重点を支持して収まる。そして、圧入工程の第2工程も、圧入装置30の圧入パンチ46の下降によって、先の変形例の圧入工程と同様に実施され、シャフト5の曲がりのない組合せポールコア7が製作される。
以上の圧入工程は、調整組合せポールコア7の両外側端面72が互いに平行で、ボス部端面とも平行となる理想的な、姿勢が安定した場合の圧入工程であって、調芯機構の採用は不要であり、通常の調芯機構なしの単純圧入装置でも同じ効果を得ることが可能であるといえる。
次に、かしめ工程を説明する。上述の調整組合せポールコア7の両外側端面72が互いに平行であり、しかも、密着したボス部端面76とも平行となる場合のかしめ工程は、上述したような調芯機構なしの通常のかしめ装置を使用するかしめ工程であっても同じ効果が得られる。
図16はかしめ工程を示す調芯機構なしの通常のかしめ装置50の要部概略図である。図16に示すかしめ装置が実施例1で採用されるかしめ装置50と異なるのは、パンチ部51とダイ部52それぞれに調芯機構Aを備え、パンチ部51のかしめパンチ53とダイ部52の下受け台の少なくともいずれかにおいて、かしめ方向直角向きに任意に移動可能である調芯装置を備えた複雑なかしめ装置ではなく、少なくともパンチ部51とダイ部52それぞれに調芯機構Aを備えない簡単な構造のかしめ装置50である。
かしめ装置50は、パンチ部51とダイ部52からなり、パンチ部51にはかしめパンチ53が軸方向を垂直に、組合せポールコア7のシャフト5と同心に保持されている。かしめパンチ53は硬度を有する工具材等で形成された略円筒形のパンチであり、かしめパンチ53の中心にはシャフト5の外径と同径か少し大きな内径のガイド穴が備えられ、シャフト5の中心軸とかしめパンチ53の中心軸は一致して、シャフト外周を倣って軸方向に摺動できるようになっている。また、かしめパンチ53の他端は径大の鍔部53aを備え、かしめ成形押圧を全面で均一に支持できるようになっており、一端はその押圧を集中応力となす円環状のかしめ突起53bが中心軸に同軸に、また所定のかしめ溝深さを形成するように出代が決められている。
また、ダイ部52には、かしめパンチ53と対をなす対称形状のかしめダイ54が、テーブル35に嵌着されている。かしめダイ54の中心にガイド穴が備えられており、ガイド穴の内径はシャフト5の外径と同径か少し大きく、シャフト5の中心軸とかしめダイ54の中心軸は一致して、シャフト外周を倣って軸方向に摺動できるようになっている。
また、シャフト5と同径か少し小さい外径を有するセンタ押え37がかしめダイ54のガイド穴に挿入され、かしめダイ54の軸心を一致させて、シャフト5のセンタ穴を支持してシャフト5の同心を保持する。テーブル35はベース33に固定され、ベース33には爪押え41が備えられ、組合せポールコア7を軸方向または求心方向に固定する。
また、テーブル35はベアリング(図示せず)を介してベース33に固定されてもよい。仮に、かしめダイ54の中心にずれが生じていても、先端が尖ったセンタ押え37によって、簡単に水平方向に移動でき、調芯が図れる。
かしめ工程は、シャフト5を圧入した組合せポールコア7をテーブル35にセットする。セットは、組合せポールコア7のシャフト5の一端をかしめダイ54のガイド穴に装着して、シャフト5のセンタ穴とセンタ押え37の尖った先端を当接させ、軽く押圧しながらかしめパンチ53を下降させると、シャフト5の一端はセンタ押え37にガイドされてかしめダイ54のガイド穴に同心を維持して挿入される。
一方、かしめパンチ53もシャフト5の外径に倣ってガイド穴が下降し、かしめパンチ53のかしめ突起53bと、かしめダイ54のかしめ突起54bが組合せポールコア7の外側端面72に当接して始めて本格的なかしめ荷重が作用する。両外側端面72は、本変形例では互いに平行であり、またシャフト5の軸心と直角であるため、両円環状のかしめ突起53b、54bはその周方向一様に、かつ、同時にかしめ荷重が発生し、急激な荷重立上りを示す。このとき、テーブル35の受け面35cは組合せポールコア7の外側端面72と一様な全面当りをなして密着する。従って、かしめ荷重に対して組合せポールコア7の浮き上がりや跳ね返りを起こすことなくかしめがされる。
さらに、押圧を増せば、両かしめ突起53b、54bに応力集中がなされ、円環状の溝形状が形成され、所定の溝深さのかしめが付設される。このとき、両かしめ突起53b、54bはシャフト5と同心に軸方向に摺動移動するので、円環状の溝はシャフト5中心と偏ることなく同心の溝加工が得られ、また、外側端面72が互いに平行でシャフト5の軸心と直角であることより、一定の溝深さが得られる。
本変形例の場合には、簡単なかしめ装置が採用でき、また、かしめ工程も調芯工程等の工数の掛かる工程が不要となるため、同様に、工程を簡略にすることができ、コストアップを抑制し易い。これにより、コストアップを抑えた、シャフト振れのない、シャフト締結力を確保した回転子3が得られる。
〔実施例1の効果〕
本発明の製造方法は、ポールコア7のボス部端面基準としてボス部端面76に垂直なシャフト貫通穴、つまり軸穴78を切削加工で加工したポールコア7を、そのボス部端面76の回転調整なしに、もしくは回転調整を有して各ポールコア7を組合せ、その内部に界磁コイル8を装着してシャフト5に同時圧入する圧入工程と、このシャフト圧入済みの組合せポールコア7の両外側端面72に円環状の溝を軸方向に所定の深さ形成するかしめ工程を、本発明の調芯機構Aを採用した製造装置を使用して実現している。
この方法によれば、シャフトの圧入開始に伴い、ポールコアの軸穴円筒面がシャフト円筒面に倣って圧入されるので、ポールコア7は受け台36とともに回転調芯し、受け台36の平面部36cおよびポールコア爪間部の爪突起36dにより軸方向および軸直角向きに圧入力を受け、シャフト摩擦力とのバランスが釣合う姿勢、つまり、同軸の姿勢で釣合うため、シャフトに曲げモーメント等が作用することなくシャフト曲げを抑止できる。
また、かしめ成形に際しても、かしめ成形の開始に伴い、上センタ押え59でシャフト軸心にガイドされたかしめパンチ53が押圧し、ポールコア7は傾斜を有する両外側端面72に倣って両受け台36が三次元方向に回転調芯し、調芯位置で荷重点を支持するので、かしめ荷重は両外側端面72に略垂直に作用し、シャフト軸心に対して偏りなく、所定の溝深さを有するかしめが成形できる。また、上下調芯機構A1、A2の調芯位置で荷重点を支持し、さらにこの荷重点が回転移動しないよう固定手段Bを備えているので、ポールコア7の浮き上りや跳ね返りを防止でき、かしめによるシャフト曲がりを抑止できる。これにより、シャフト振れの小さい、十分なシャフト締結力を確保した回転子3が実現でき、ステータコア21との干渉、振動の増大、ベアリング寿命の低下、および発電、またはトルクのばらつきが大きくなるという性能低下を抑制することができる。
〔実施例2の構成〕
実施例1では、ポールコア7のボス部端面基準に垂直に軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合せ、特に、対向する面の密着性を回転により調整しない単純組合せの組合せポールコア7の同時組立方式の場合を、また、変形例1では、回転により調整した代表的な場合を説明したが、本実施例では、ポールコア7のボス底部端面基準に垂直に軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合せた組合せポールコア7の同時組立方式の場合を説明する。実施例1と異なるのは、ポールコア7の垂直軸穴加工がボス底部端面基準かボス部端面基準かの違いであり、他は異なるところはない。
図17は、ボス底部端面基準に垂直に軸穴78を加工したポールコア7を示す。ポールコア7のボス底部端面基準に垂直に軸穴78を加工して、対をなすポールコア7を対向して組合せて組合せポールコア7を作る。図21(b)に示すように、単純に両ポールコア7の軸穴78が一直線状になるように組合せると、ボス底部端面77とは僅かに傾斜を有するボス部端面76は、互いに対向して片当りして当接し、楔状の隙間を有して組合う場合がある。このとき、両外側端面72もボス底部端面77とは僅かに傾斜を有するので、一直線状の軸穴の軸心とは僅かに傾斜を有することとなる。
また、この楔状の隙間を有した組合せポールコア7に、それぞれの軸穴78の軸心に対して相対的な回転を加えることで、図21(e)に示すように軸穴78の軸心は一直線状のまま、ボス部端面76が隙間のない密着した組合せをなすことが可能である。また、この回転調整により、両外側端面72を互いに平行に、かつボス底部端面77と平行に組合せる(図21(d)相当)ことが可能となるが、この調整は困難を伴うものであって、通常では、両外側端面72はボス底部端面77と僅かに傾斜が残る場合が多い。
以下に、このボス底部端面基準の垂直軸穴加工のポールコア7の単純同時組立方式による回転子3の製造方法を説明する。
図18は、圧入工程の第1、第2工程を示す圧入装置30の要部概略図である。本実施例の圧入工程をなす圧入装置30は基本的には実施例1の場合の圧入装置30と同じである。また、圧入工程も同様な二つの工程にて実施される。つまり、両外側端面72に僅かに傾斜が残っても、この傾斜する外側端面72に密着してポールコア7を受ける受け台36が、この傾斜に倣って三次元方向の回転調芯し、調芯位置で荷重点を支持して収まる。
従って、圧入パンチ46の下降により、シャフト5は端面肩部5aに圧入パンチ46からの押圧を受け、シャフト5の一端が下センタ押え37の他端を押しながら、下センタ押え37によって垂直にガイドされた軸穴78に傾くことなく押込まれ、一方、受け台36は押圧を所定の荷重点にて支持して、所定の圧入が実行される。このようにして、同時組立方式のシャフト5の曲がりがない組合せポールコア7が製作される。
次に、かしめ工程を説明する。本実施例のかしめ工程をなすかしめ装置50は基本的には実施例1の場合と同様な図9に示すかしめ工程の第1工程を示すかしめ装置50が使用される。また、かしめ工程も同様に、図9〜図14に示す六つの工程にて実施される。つまり、図9〜図14に示すように、両外側端面72に僅かに傾斜が残っても、この傾斜する外側端面72に密着してポールコア7を受ける受け台36が、この傾斜に倣って三次元方向の回転調芯し、調芯位置で荷重点を支持して収まる。
そして、かしめ成形パンチ57に押圧が作用すれば、円環状のかしめ突起53bでは応力集中が起こり、かしめ突起53bがポールコア7の母材に喰い込み、ポールコア7は塑性変形を起こす。そして、円環状の溝形状が形成される。つまり、かしめがなされるのである。かしめ成形パンチ57の垂直方向の押圧によって、シャフト5と同心に円環状の溝は付設されるので、かしめはシャフト5の軸心に対して偏ることなく、また、外側端面72に略垂直の、所定の溝深さを有するかしめが可能となる。
かしめパンチ53の下降とかしめダイ54の上昇は相対的であり、いずれか一方の作動によって、両外側端面72のかしめは均等に、同時に実行される。このとき、円環状の溝深さの円環状中心はポールコア7の軸穴78、つまりシャフト5の軸心と同心であるため、径方向の均一性と、深さ方向の均等性とが確保され、偏りのないかしめ締結力が得られ易い。
これにより、シャフト振れのない、シャフト締結力を確保した回転子3が製造できる。
〔変形例2〕
ポールコア7のボス底部端面基準に垂直に軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合せた組合せポールコア7に回転調整を加え、この調整により、両外側端面72を互いに平行に、かつボス底部端面77と平行に組み合わされる組合せポールコア7においては、本変形例に採用する圧入装置は、上述の変形例の場合と同様な図18に示す圧入装置30が使用され、圧入工程も同様に二つの工程にて実施される。
また、かしめ工程に使用するかしめ装置50は、ポールコア7の両外側端面72が互いに平行であることから、図19に示すような簡略化したかしめ装置50であってもよい。
図19に示すかしめ装置50が実施例2で採用されるかしめ装置50と異なるのは、上下受け台36にそれぞれ調芯機構Aを備えたかしめ装置50であったものが、受け台36の一方のみに調芯機構Aを備え、他方は調芯機構Aを備えない通常のかしめ成形パンチ57を備えるダイセット構造のかしめ装置50である。
本かしめ装置50を使用してのかしめ工程は、基本的な工程は実施例2と変わることなく、つまり、実施例1とも変わることなく、六つの工程にてなされるのが基本である。しかし、組合せポールコア7の両外側端面72が互いに平行であることから、かしめパンチ53とかしめダイ54との接近によるかしめ加工の所定の円環状の溝深さの成形は、外側端面72に垂直なかしめパンチ53の移動が確保されればよく、このため、受け台36の何れかに調芯機構Aが備えられていれば済むことである。
従って、実施例1または2に示す六つの工程の例えば上受け台36の調芯工程が不要となり、五つの工程でかしめ加工が実施でき、工程を簡単にすることができるとともにコストアップが抑制できる。また、かしめ装置自体も簡単になるため、例えばシャフト5の圧入工程での圧入装置30(図18参照)を流用して、かしめパンチ53の取替えもしくはシャフト保持パンチ45との兼用でかしめ加工が実施できるので、コストアップの抑制を図ることができる。
〔実施例2の効果〕
本実施例では、軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合わせ、軸穴78にシャフト5を圧入し、その後かしめて回転子3を製作するに、ポールコア7の軸穴78を、ポールコア7のボス底部端面基準に垂直か、ボス部端面基準に垂直かの違いであって、組立される回転子3の製造方法および製造装置は実施例1と変わるところはない。よって、実施例1と同じ作用・効果を奏する。また、ボス底部端面基準に垂直の軸穴加工では、ポールコア7の両外側端面72が互いに平行に回転調整ができるので、この場合、かしめ工程およびかしめ装置が簡略化でき、生産性が向上するとともに、コストアップを抑えることができる。
車両用交流発電機を示す軸方向半断面図である(実施例1)。 回転子の構造を示す断面図である(実施例1)。 ポールコアの構造を示す断面図である(実施例1)。 三次元方向回転の調芯機構を示す要部概略図であり、(a)は平面図を、(b)は立面断面図を示す(実施例1)。 圧入装置を示す要部概略図である(実施例1)。 かしめ装置を示す要部概略図である(実施例1)。 圧入工程の第1工程を示す圧入装置の要部概略図である(実施例1)。 圧入工程の第2工程を示す圧入装置の要部概略図である(実施例1)。 かしめ工程の第1工程を示すかしめ装置の要部概略図である(実施例1)。 かしめ工程の第2工程を示すかしめ装置の要部概略図である(実施例1)。 かしめ工程の第3工程を示すかしめ装置の要部概略図である(実施例1)。 かしめ工程の第4工程を示すかしめ装置の要部概略図である(実施例1)。 かしめ工程の第5工程を示すかしめ装置の要部概略図である(実施例1)。 かしめ工程の第6工程を示すかしめ装置の要部概略図である(実施例1)。 圧入工程の第1、第2工程を示す圧入装置の要部概略図である(変形例1)。 かしめ工程を示すかしめ装置の要部概略図である(変形例1)。 ポールコアの構造を示す断面図である(実施例2)。 圧入工程の第1、第2工程を示す圧入装置の要部概略図である(実施例2)。 かしめ工程を示すかしめ装置の要部概略図である(変形例2)。 ポールコアの構造を示す断面図である(従来例)。 一対のポールコアの組合せ姿勢を示す概略の模式断面図であり、(a)〜(c)は単純組合せ時の、(d)〜(f)は調整組合せ時の代表的姿勢を示す一覧図表である(従来例)。
符号の説明
3 回転子
5 シャフト(圧入シャフト)
7 ポールコア(回転子鉄心)
8 界磁コイル
25 ストッパ
26 係止ピン
27 カンチレバー
28 スプリング
29 固定レバー
30 圧入装置
31、51 パンチ部
32、52 ダイ部
33 ベース
34 ベアリング
35 テーブル
36 受け台(下受け台、上受け台)
37 センタ押え(下センタ押え)
38 スプリング
39 支持棒
40 ボール
41 爪押え
42 レバー
43 回転止め
45 シャフト保持パンチ
46 圧入パンチ
50 かしめ装置
53 かしめパンチ
54 かしめダイ
57 かしめ成形パンチ
58 シャフト圧入パンチ
59 上センタ押え
72 外側端面
75 ボス部
76 ボス部端面(内側端面)
77 ボス底部端面
78 軸穴(貫通穴、シャフト軸穴)
A 調芯機構
A1 下調芯機構
A2 上調芯機構
B 固定手段

Claims (33)

  1. 対をなすランデル型回転子鉄心の対向する両側端面が互いに傾斜しており、
    前記両側端面を貫通する軸穴があり、
    前記軸穴に直角となる向きを軸中心に相対的に前記両回転子鉄心を回転させる調芯工程と、
    その後、前記回転子鉄心の前記軸穴にシャフトを圧入する圧入工程を備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    一対の前記回転子鉄心の端面を対向させて構成され、前記軸穴の向きは対向する内側端面であるボス部端面に対し垂直であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  3. 請求項1に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    一対の前記回転子鉄心の端面を対向させて構成され、前記軸穴の向きはボス部の根元に形成されるボス底部端面に対し垂直であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    前記調芯工程は、前記両回転子鉄心が所定の姿勢となるように前記圧入工程前に行うことを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    前記圧入工程後、前記回転子鉄心の外側端面上のシャフト外周に、円環状の溝を成形するかしめ工程を備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  6. 請求項1に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    前記シャフト圧入方向と前記回転子鉄心の前記軸穴の中心軸方向および各中心位置が一致するようにしたことを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  7. 請求項1に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    前記シャフト圧入方向と前記回転子鉄心の外側端面の方向が直角で、前記軸穴の中心位置と前記シャフト軸中心位置が一致することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  8. 回転電機の回転子の製造方法において、
    対をなすランデル型回転子鉄心の両側端面が互いに傾斜しており、
    前記両側端面を貫通する軸穴があり、
    前記軸穴に対しシャフトを圧入する圧入工程と、
    その後、前記回転子鉄心の前記両側端面上の前記シャフト外周に、円環状の溝を成形するかしめ工程を備え、
    前記軸穴に直角となる向きを軸中心に相対的に前記両回転子鉄心を回転させる調芯工程と、
    その後、前記かしめ工程を行うことを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  9. 請求項8に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    前記調芯工程は、前記円環状の成形溝の深さ方向と前記回転子鉄心の前記軸穴の中心軸方向および各中心とが一致することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  10. 請求項8に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    前記調芯工程は、前記円環状の成形溝の深さ方向と前記回転子鉄心の外側端面方向と中心が一致することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  11. 請求項9または請求項10に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    前記円環状の成形溝の周方向に沿った溝深さは所定値以上で略一様であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  12. 回転電機の回転子の製造装置において、
    回転子鉄心の外側端面に密着して前記回転子鉄心の位置を固定する受け台と、
    シャフトを圧入する圧入パンチを含み、
    前記受け台は三次元方向の回転が可能であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  13. 請求項12に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台は、前記回転子鉄心の端面との接触面が、前記回転子鉄心の端面と密着する姿勢であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  14. 請求項12に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台の回転中心は前記回転子鉄心の厚み方向中心およびシャフト軸穴中心位置であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  15. 請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台は、一対の前記回転子鉄心のそれぞれに対応して備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  16. 請求項12に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台は、前記三次元方向の回転に対して固定および解除される固定手段を備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  17. 請求項14に記載の製造装置を利用する回転電機の回転子の製造方法において、
    一対の回転子鉄心と界磁コイルを組合せ、組合せ後の一対の前記回転子鉄心を下側の受け台に載せ、もしくは上下受け台に挟み、シャフトを前記回転子鉄心の直上に前記回転子鉄心の略軸穴向きに配置し、圧入パンチを下降させて前記シャフトの軸方向側面を押圧すると同時に、前記シャフト圧入方向に対し、前記回転子鉄心の軸穴向きが一致するように回転し、所定量前記シャフトを移動させて圧入を完了することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  18. 請求項12ないし請求項16のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記シャフトの両端のセンタ穴に支承して、三次元方向位置を規制する上下センタ押えを備え、該上下センタ押えを前進させて前記シャフトの両端を挟み、
    前記圧入における前記シャフトの移動に追従して前記センタ押えが移動することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  19. 請求項18に記載される回転電機の回転子の製造装置において、
    かしめ工程の前に前記センタ押えを解除することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  20. 請求項16に記載される回転電機の回転子の製造装置において、
    固定手段を用い前記受け台を固定することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  21. 請求項12ないし請求項18のいずれかに記載される回転電機の回転子の製造方法および製造装置において、
    前記下受け台と前記圧入パンチの少なくともいずれかにおいて、圧入方向直角向きに任意に移動可能であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法および製造装置。
  22. 回転電機の回転子の製造装置において、
    回転子鉄心の外側端面に密着して前記回転子鉄心の位置を固定する受け台と、
    前記回転子鉄心の前記外側端面に円環状の溝を成形する成形パンチとを含み、
    前記受け台は三次元方向の回転が可能であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  23. 請求項22に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台は、前記回転子鉄心端面との接触面が、前記回転子鉄心の前記外側端面に密着する姿勢であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  24. 請求項22に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台の回転中心は、前記回転子鉄心の厚み方向中心およびシャフト軸穴中心位置であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  25. 請求項22に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台の回転中心は、前記回転子鉄心の外側端面およびシャフト軸穴中心位置であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  26. 請求項22ないし請求項25のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台は、一対の前記回転子鉄心のそれぞれに対応して備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  27. 請求項22に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
    前記受け台は、前記三次元方向の回転に対して固定および解除される固定手段を備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  28. 請求項22に記載の製造装置を利用する回転電機の回転子の製造方法において、
    一対の前記回転子鉄心と界磁コイルを組合せ、組合せ後の前記回転子鉄心を下側の前記受け台に載せ、シャフトを前記回転子鉄心の直上に、すなわち前記回転子鉄心の略軸穴向きに配置し、前記成形パンチを下降させて前記回転子鉄心の端面を押圧成形することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  29. 請求項28に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
    一対の前記回転子鉄心と前記界磁コイルを組合せ、組合せ後の前記回転子鉄心を下側の前記受け台に載せ、前記シャフトを前記回転子鉄心の直上に、すなわち前記回転子鉄心の略軸穴向きに配置し、前記成形パンチを下降させて前記回転子鉄心端面を押圧成形するときに、
    前記シャフト向きと前記成形パンチの押圧向きとを一致するように前記受け台を回転させることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。
  30. 請求項22ないし請求項29のいずれかに記載される回転電機の回転子の製造方法および製造装置において、
    前記シャフトの両端のセンタ穴に支承して、三次元方向位置を規制する上下センタ押えを備え、該上下センタ押えを前進させて前記シャフトの両端を挟み、
    前記圧入における前記シャフトの移動に追従して前記センタ押えが移動することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法および製造装置。
  31. 請求項30に記載される回転電機の回転子の製造装置において、
    かしめ工程の前に前記センタ押えを解除することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  32. 請求項27に記載される回転電機の回転子の製造装置において、
    固定手段を用い前記受け台を固定することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。
  33. 請求項22ないし請求項31のいずれかに記載される回転電機の回転子の製造方法および製造装置において、
    前記下受け台と前記成形パンチの少なくともいずれかにおいて、かしめ方向直角向きに任意に移動可能であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法および製造装置。
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