JP2008035602A - 回転電機の回転子の製造方法および製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ランデル型ポールコア7の対向する両外側端面72が互いに傾斜しており、両外側端面72を貫通する軸穴78があり、この軸穴78にシャフト5を圧入して回転子3を製造するに際し、ポールコア7の軸穴78の軸中心に三次元方向の回転をさせる調芯工程と、その後、ポールコア7の軸穴78に対しシャフト5を圧入する圧入工程を備え、さらに、その後に続くポールコア7の対向する両外側端面72の圧入シャフト外周部に円環状の溝を付けるかしめ工程にも、ポールコア7の軸穴78の軸中心に三次元方向の回転をさせる調芯工程を備えた製造方法および調芯機構Aを備えた製造装置を採用して、シャフト振れのない、シャフト締結力を確保した回転子3を容易に製造する。
【選択図】図6
Description
従来の車両用交流発電機は、その回転子鉄心としてランデル型ポールコアを有しており、このランデル型ポールコアは、互いに同形で一方端面を対向させてシャフトをその中心に挿通させた構造となっている(特許文献1参照)。従来の回転子鉄心(以下、ポールコア)は、円筒状の基部と、基部の軸方向外端部から周方向所定間隔を隔てて径外方向へ向けて伸びる角柱状の多数の爪基部と、爪基部の径方向先端部から軸方向に向けて界磁コイルを囲包するように延伸する爪部とを備え、爪部はステータコア内に収容されている。
特許文献3に開示される被圧入体を、この調芯機構を採用した受け治具に乗せ、圧入体を圧入体押圧手段によって被圧入体に貫挿する圧入方法は、上述した同様な懸念を解消するものである。しかし、開示された手段は、受け治具が圧入体の圧入され始める直前まで、受け治具接触部に支持される被圧入体の姿勢、つまり圧入体の中心軸向きに対する被圧入体の軸穴の同軸および振れを維持するため、接触部の形状のばらつきにより必ずしも同軸上に被圧入体の軸穴と圧入体の中心軸がない場合がある。この場合、開示された調芯機構の角度調整手段の調整により、被圧入体の軸穴と圧入体の中心軸が同軸化に至ると思われるが、タイミング的に圧入体と被圧入体との衝突が先に生じてしまうために、被圧入体の軸穴に圧入体が入り難くなったり、入っても被圧入体の軸穴に圧入体が斜めに入り込み、その結果、高速回転時の遠心力や軸力により被圧入体が抜けやすくなる可能性が高いという問題があった。
請求項1の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、対をなすランデル型回転子鉄心の対向する両側端面が互いに傾斜しており、両側端面を貫通する軸穴があり、軸穴に直角となる向きを軸中心に相対的に両回転子鉄心を回転させる調芯工程と、その後、回転子鉄心の軸穴にシャフトを圧入する圧入工程を備えているので、この方法によれば、シャフトの圧入開始に伴い、ポールコアの軸穴円筒面がシャフト円筒面に倣って圧入されるので、ポールコアの外側端面が互いに傾斜していても、この外側端面の傾斜に倣ってポールコアは受け台とともに回転調芯し、受け台面およびポールコア爪間部の爪突起により軸方向および軸直角向きに圧入力を受け、シャフト摩擦力とのバランスが釣合う姿勢、つまり、同軸の姿勢で釣合うため、シャフトに曲げモーメント等が作用することなくシャフト曲げを抑止できる。また、シャフト圧入姿勢を任意に選ぶことが可能となって、圧入方向の自由度が増す。
請求項2の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、一対の回転子鉄心の端面を対向させて構成され、各軸穴の向きは内側端面であるボス部端面に対し垂直であるので、これにより、両ポールコア間の対向する面が互いに密着し、各軸穴向きを一直線状とすることができ、シャフトを容易に圧入することができる。また、シャフトと軸穴向きが一致しなくても調芯工程で一致させることができ、曲げを生じさせるモーメントとなるシャフト圧入によるシャフト半径方向成分が生じないのでポールコア外側端面においてシャフトが曲がりにくい。
請求項3の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、一対の回転子鉄心の端面を対向させて構成され、各軸穴の向きはボス底部端面に対し垂直であるが、ボス部端面とは傾斜を有するので、両ポールコアの対向面には隙間を生じて当接する場合がある。両ポールコアの対向面に隙間を生じるとき、またはこの隙間を両ポールコア間の相対的回転によって生じないように調整を実施した場合にもいずれも各軸穴向きを一直線状とすることができ、これにより、シャフトを容易に圧入することができる。また、シャフトと軸穴向きが一致しなくても調芯工程で一致させることができ、曲げを生じさせるモーメントとなるシャフト圧入によるシャフト半径方向成分が生じないのでポールコア外側端面においてシャフトが曲がりにくい。
請求項4の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、調芯工程が、所定の姿勢となるように圧入工程前に行われる。これにより、端面が傾斜していても、この傾斜に沿って調芯機構が回転移動して、常にシャフト押圧を適正な荷重点で支持するので、シャフトの曲がりにくい圧入が容易に実施できる。
請求項5の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、圧入工程後、回転子鉄心の外側端面上のシャフト外周に、円環状の溝を成形するかしめ工程を備えているので、これにより、円環状の溝が偏ることなく、溝深さが略一様なかしめの加工が可能となり、十分なシャフト締結力を確保した回転子が得られる。
請求項6の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、シャフト圧入方向と回転子鉄心の軸穴の中心軸の方向と各位置が一致するようにしている。これにより、ステーキングかしめに調芯方法を適用できるのでポールコアの外側端面の直角度のばらつきがある場合にも、溝の付設形状を適切に形成することができる。
請求項7の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、シャフト圧入方向と回転子鉄心の外側端面の方向が直角で軸穴の中心位置とシャフト軸中心位置が一致するようにしている。これにより、パンチ移動方向とシャフト延在方向が一致するので、部材とシャフトが干渉することなく両者のクリアランスを小さくでき、パンチの設計自由度が増す。
請求項8の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、ステーキングかしめに調芯工程を適用することにより、ポールコアの外側端面の直角度のばらつきがあっても、溝の付設形状を適切に形成することができる。
請求項9の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、調芯工程が円環状の成形溝の深さ方向と回転子鉄心の軸穴の方向と各中心が一致するので、これにより、円環状の溝が偏ることなく、溝深さが略一様な溝の付設形状を適切に形成することができる。
請求項10の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、ポールコア外側端面の中心と円環状の溝が偏ることなく、溝深さが略一様に成形でき、十分、かつ、安定したシャフト締結力が確保できる。
請求項11の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、ポールコア端面に対する溝深さが所定値以上で略一様に成形でき、かしめ強度が安定する。
請求項12の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、ポールコアを受ける受け台が回転可能であるので、ポールコア軸穴向きにばらつきがあってもシャフト圧入向きと一致するようにポールコアを回転させることができる。
請求項13の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、ポールコアを受ける受け台が回転可能であるので、ポールコアの外側端面に傾斜のばらつきがあっても、傾斜に沿ってポールコアを回転させ、シャフト圧入向きの荷重点を適切に支持できる。
請求項14の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、回転中心がポールコアの厚み方向中心および軸穴中心位置と一致するので、両外側端面における回転による装置に対する位置ずれが少なく、シャフトを容易に圧入することができる。
請求項15の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台を、一対の回転子鉄心のそれぞれに備えているので、各外側端面のそれぞれの直角度のばらつきにも対応できる。
請求項16の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台が、固定手段によって固定できるので、シャフト圧入力(抗力)がシャフト円周方向において偏りがある場合においても、受け台がずれることなく安定して圧入できる。
請求項17の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、本発明になる圧入装置を利用できるので、シャフトの圧入が容易にできる。
請求項18の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、圧入直前のシャフトの向きと位置を一定に定めることができ、パンチとシャフトとの位置のずれをなくすことができる。
請求項19の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、かしめの円環状の溝深さ方向の一様性と径方向の均一性を確保しやすい。
請求項20の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、シャフト圧入力(抗力)がシャフト円周方向において偏りがある場合においても、受け台がずれることなく安定して圧入できる。
請求項21の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台と圧入パンチの少なくともいずれかにおいて、圧入方向直角向きに任意に移動可能であるので、簡単にシャフトと軸穴の中心を一致させる調芯ができ、シャフトを容易に圧入することができる。
請求項22の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、ポールコアを受ける受け台が回転可能で、ポールコア向きがばらついても、成形パンチの打ち込み方向を所定の向きに定めることができる。
請求項23の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、ポールコアを受ける受け台が回転可能であるので、ポールコアの外側端面に傾斜のばらつきがあっても、傾斜に沿ってポールコアを回転させ、成形パンチの打ち込み方向の荷重点を支持できる。
請求項24の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、回転によって、上下各外側端面における径方向位置ずれが少なくかしめ位置を安定させることができる。
請求項25の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、回転によって、一側(一方)ポールコアの外側端面における径方向位置ずれが少なく、かしめパンチを装置に対して押圧方向に使用することができる。
請求項26の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台を、一対の回転子鉄心のそれぞれに備えているので、各外側端面のそれぞれの直角度のばらつきにも対応できる(浮き上がりが防止できる)。
請求項27の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、パンチ押圧力がシャフト円周方向において偏りがある場合においても受け台がずれることなく溝成形を安定して行うことができる。
請求項28の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、本発明になるかしめ装置を利用できるので、ステーキングかしめが容易にできる。
請求項29の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法は、パンチ移動方向とシャフト延在向きが一致するので、成形パンチとシャフトが干渉することなく両者のクリアランスを小さくし易く、成形パンチの設計自由度が増す。
請求項30の手段を採用する回転電機の回転子の製造方法および製造装置は、かしめ直前のシャフト向きと位置を一定に定めることができ、かしめ位置のずれをなくすことができる。
請求項31の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、かしめの円環状の溝深さ方向の一様性と径方向の均一性を確保しやすい。
請求項32の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、シャフト圧入力(抗力)がシャフト円周方向において偏りがある場合においても、受け台がずれることなく安定して圧入できる。
請求項33の手段を採用する回転電機の回転子の製造装置は、受け台と成形パンチの少なくともいずれかにおいて、かしめ方向直角向きに任意に移動可能であるので、簡単に成形パンチと軸穴の中心を一致させる調芯ができ、ポールコアの外側端面のかしめを容易に成形できる。
この発明の最良の実施形態を、図に示す実施例1とともに説明する。
本実施例のランデル型ポールコアを用いる車両用交流発電機の全体構成を図1に基づいて説明する。車両用交流発電機1は、電機子として働く固定子2と、界磁子として働く回転子3とを有している。固定子2は、ハウジング4に固定されるステータコア21と、ステータコア21に巻装されるステータコイル22とを有している。回転子3は、ハウジング4に回転自在に支承されるシャフト5に一体に嵌着されており、ポールコア7、界磁コイル8を有している。
前工程の組合せポールコア7のシャフト圧入にて製作され、取出されたシャフト圧入済み組合せポールコア7を、下調芯機構A1を有するダイ部52にセットする。このセットは、シャフト5を下センタ押え37でガイドされたかしめダイ54のガイド穴に垂直方向に挿入することでなされる。このとき、かしめダイ54の他端のかしめ突起54bは、一端の鍔部54aが軸方向にリターンスプリング56により下方に押されているので、受け台36の他端の平面部36cより突出することはなく、従って、組合せポールコア7の外側端面72は受け台36の平面部36cと当接して保持される。
実施例1では、ポールコア7のボス部端面基準に垂直に軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合せ、特に、対向する面の密着性を回転により調整しない単純組合せの組合せポールコア7の同時組立方式の場合を説明したが、本変形例では対向する面の密着性を回転により調整する調整組合せの組合せポールコア7の同時組立方式の場合を説明する。
本発明の製造方法は、ポールコア7のボス部端面基準としてボス部端面76に垂直なシャフト貫通穴、つまり軸穴78を切削加工で加工したポールコア7を、そのボス部端面76の回転調整なしに、もしくは回転調整を有して各ポールコア7を組合せ、その内部に界磁コイル8を装着してシャフト5に同時圧入する圧入工程と、このシャフト圧入済みの組合せポールコア7の両外側端面72に円環状の溝を軸方向に所定の深さ形成するかしめ工程を、本発明の調芯機構Aを採用した製造装置を使用して実現している。
実施例1では、ポールコア7のボス部端面基準に垂直に軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合せ、特に、対向する面の密着性を回転により調整しない単純組合せの組合せポールコア7の同時組立方式の場合を、また、変形例1では、回転により調整した代表的な場合を説明したが、本実施例では、ポールコア7のボス底部端面基準に垂直に軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合せた組合せポールコア7の同時組立方式の場合を説明する。実施例1と異なるのは、ポールコア7の垂直軸穴加工がボス底部端面基準かボス部端面基準かの違いであり、他は異なるところはない。
これにより、シャフト振れのない、シャフト締結力を確保した回転子3が製造できる。
ポールコア7のボス底部端面基準に垂直に軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合せた組合せポールコア7に回転調整を加え、この調整により、両外側端面72を互いに平行に、かつボス底部端面77と平行に組み合わされる組合せポールコア7においては、本変形例に採用する圧入装置は、上述の変形例の場合と同様な図18に示す圧入装置30が使用され、圧入工程も同様に二つの工程にて実施される。
図19に示すかしめ装置50が実施例2で採用されるかしめ装置50と異なるのは、上下受け台36にそれぞれ調芯機構Aを備えたかしめ装置50であったものが、受け台36の一方のみに調芯機構Aを備え、他方は調芯機構Aを備えない通常のかしめ成形パンチ57を備えるダイセット構造のかしめ装置50である。
本実施例では、軸穴78を加工し、対をなすポールコア7を対向して組合わせ、軸穴78にシャフト5を圧入し、その後かしめて回転子3を製作するに、ポールコア7の軸穴78を、ポールコア7のボス底部端面基準に垂直か、ボス部端面基準に垂直かの違いであって、組立される回転子3の製造方法および製造装置は実施例1と変わるところはない。よって、実施例1と同じ作用・効果を奏する。また、ボス底部端面基準に垂直の軸穴加工では、ポールコア7の両外側端面72が互いに平行に回転調整ができるので、この場合、かしめ工程およびかしめ装置が簡略化でき、生産性が向上するとともに、コストアップを抑えることができる。
5 シャフト(圧入シャフト)
7 ポールコア(回転子鉄心)
8 界磁コイル
25 ストッパ
26 係止ピン
27 カンチレバー
28 スプリング
29 固定レバー
30 圧入装置
31、51 パンチ部
32、52 ダイ部
33 ベース
34 ベアリング
35 テーブル
36 受け台(下受け台、上受け台)
37 センタ押え(下センタ押え)
38 スプリング
39 支持棒
40 ボール
41 爪押え
42 レバー
43 回転止め
45 シャフト保持パンチ
46 圧入パンチ
50 かしめ装置
53 かしめパンチ
54 かしめダイ
57 かしめ成形パンチ
58 シャフト圧入パンチ
59 上センタ押え
72 外側端面
75 ボス部
76 ボス部端面(内側端面)
77 ボス底部端面
78 軸穴(貫通穴、シャフト軸穴)
A 調芯機構
A1 下調芯機構
A2 上調芯機構
B 固定手段
Claims (33)
- 対をなすランデル型回転子鉄心の対向する両側端面が互いに傾斜しており、
前記両側端面を貫通する軸穴があり、
前記軸穴に直角となる向きを軸中心に相対的に前記両回転子鉄心を回転させる調芯工程と、
その後、前記回転子鉄心の前記軸穴にシャフトを圧入する圧入工程を備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
一対の前記回転子鉄心の端面を対向させて構成され、前記軸穴の向きは対向する内側端面であるボス部端面に対し垂直であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
一対の前記回転子鉄心の端面を対向させて構成され、前記軸穴の向きはボス部の根元に形成されるボス底部端面に対し垂直であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造方法において、
前記調芯工程は、前記両回転子鉄心が所定の姿勢となるように前記圧入工程前に行うことを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造方法において、
前記圧入工程後、前記回転子鉄心の外側端面上のシャフト外周に、円環状の溝を成形するかしめ工程を備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
前記シャフト圧入方向と前記回転子鉄心の前記軸穴の中心軸方向および各中心位置が一致するようにしたことを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項1に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
前記シャフト圧入方向と前記回転子鉄心の外側端面の方向が直角で、前記軸穴の中心位置と前記シャフト軸中心位置が一致することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 回転電機の回転子の製造方法において、
対をなすランデル型回転子鉄心の両側端面が互いに傾斜しており、
前記両側端面を貫通する軸穴があり、
前記軸穴に対しシャフトを圧入する圧入工程と、
その後、前記回転子鉄心の前記両側端面上の前記シャフト外周に、円環状の溝を成形するかしめ工程を備え、
前記軸穴に直角となる向きを軸中心に相対的に前記両回転子鉄心を回転させる調芯工程と、
その後、前記かしめ工程を行うことを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項8に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
前記調芯工程は、前記円環状の成形溝の深さ方向と前記回転子鉄心の前記軸穴の中心軸方向および各中心とが一致することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項8に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
前記調芯工程は、前記円環状の成形溝の深さ方向と前記回転子鉄心の外側端面方向と中心が一致することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項9または請求項10に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
前記円環状の成形溝の周方向に沿った溝深さは所定値以上で略一様であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 回転電機の回転子の製造装置において、
回転子鉄心の外側端面に密着して前記回転子鉄心の位置を固定する受け台と、
シャフトを圧入する圧入パンチを含み、
前記受け台は三次元方向の回転が可能であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項12に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台は、前記回転子鉄心の端面との接触面が、前記回転子鉄心の端面と密着する姿勢であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項12に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台の回転中心は前記回転子鉄心の厚み方向中心およびシャフト軸穴中心位置であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項12ないし請求項14のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台は、一対の前記回転子鉄心のそれぞれに対応して備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項12に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台は、前記三次元方向の回転に対して固定および解除される固定手段を備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項14に記載の製造装置を利用する回転電機の回転子の製造方法において、
一対の回転子鉄心と界磁コイルを組合せ、組合せ後の一対の前記回転子鉄心を下側の受け台に載せ、もしくは上下受け台に挟み、シャフトを前記回転子鉄心の直上に前記回転子鉄心の略軸穴向きに配置し、圧入パンチを下降させて前記シャフトの軸方向側面を押圧すると同時に、前記シャフト圧入方向に対し、前記回転子鉄心の軸穴向きが一致するように回転し、所定量前記シャフトを移動させて圧入を完了することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項12ないし請求項16のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記シャフトの両端のセンタ穴に支承して、三次元方向位置を規制する上下センタ押えを備え、該上下センタ押えを前進させて前記シャフトの両端を挟み、
前記圧入における前記シャフトの移動に追従して前記センタ押えが移動することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項18に記載される回転電機の回転子の製造装置において、
かしめ工程の前に前記センタ押えを解除することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項16に記載される回転電機の回転子の製造装置において、
固定手段を用い前記受け台を固定することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項12ないし請求項18のいずれかに記載される回転電機の回転子の製造方法および製造装置において、
前記下受け台と前記圧入パンチの少なくともいずれかにおいて、圧入方向直角向きに任意に移動可能であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法および製造装置。 - 回転電機の回転子の製造装置において、
回転子鉄心の外側端面に密着して前記回転子鉄心の位置を固定する受け台と、
前記回転子鉄心の前記外側端面に円環状の溝を成形する成形パンチとを含み、
前記受け台は三次元方向の回転が可能であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項22に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台は、前記回転子鉄心端面との接触面が、前記回転子鉄心の前記外側端面に密着する姿勢であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項22に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台の回転中心は、前記回転子鉄心の厚み方向中心およびシャフト軸穴中心位置であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項22に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台の回転中心は、前記回転子鉄心の外側端面およびシャフト軸穴中心位置であることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項22ないし請求項25のいずれかに記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台は、一対の前記回転子鉄心のそれぞれに対応して備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項22に記載の回転電機の回転子の製造装置において、
前記受け台は、前記三次元方向の回転に対して固定および解除される固定手段を備えることを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項22に記載の製造装置を利用する回転電機の回転子の製造方法において、
一対の前記回転子鉄心と界磁コイルを組合せ、組合せ後の前記回転子鉄心を下側の前記受け台に載せ、シャフトを前記回転子鉄心の直上に、すなわち前記回転子鉄心の略軸穴向きに配置し、前記成形パンチを下降させて前記回転子鉄心の端面を押圧成形することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項28に記載の回転電機の回転子の製造方法において、
一対の前記回転子鉄心と前記界磁コイルを組合せ、組合せ後の前記回転子鉄心を下側の前記受け台に載せ、前記シャフトを前記回転子鉄心の直上に、すなわち前記回転子鉄心の略軸穴向きに配置し、前記成形パンチを下降させて前記回転子鉄心端面を押圧成形するときに、
前記シャフト向きと前記成形パンチの押圧向きとを一致するように前記受け台を回転させることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法。 - 請求項22ないし請求項29のいずれかに記載される回転電機の回転子の製造方法および製造装置において、
前記シャフトの両端のセンタ穴に支承して、三次元方向位置を規制する上下センタ押えを備え、該上下センタ押えを前進させて前記シャフトの両端を挟み、
前記圧入における前記シャフトの移動に追従して前記センタ押えが移動することを特徴とする回転電機の回転子の製造方法および製造装置。 - 請求項30に記載される回転電機の回転子の製造装置において、
かしめ工程の前に前記センタ押えを解除することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項27に記載される回転電機の回転子の製造装置において、
固定手段を用い前記受け台を固定することを特徴とする回転電機の回転子の製造装置。 - 請求項22ないし請求項31のいずれかに記載される回転電機の回転子の製造方法および製造装置において、
前記下受け台と前記成形パンチの少なくともいずれかにおいて、かしめ方向直角向きに任意に移動可能であることを特徴とする回転電機の回転子の製造方法および製造装置。
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