JP2008031949A - 過給機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タービン軸12に作用するスラスト力を回転可能に支持するスラスト軸受30を備える。スラスト軸受30は、タービン軸と共に回転する円板状のスラストカラー32と、スラストカラーの軸方向移動を阻止するタービン側スラストベアリング34及びコンプレッサ側スラストベアリング36とからなる。コンプレッサ側スラストベアリング36は、スラストカラーと接する表面にハウジング内から潤滑油を供給する油供給流路36aと、タービン軸が貫通する中空貫通孔の内面に設けられた環状の凹溝36bと、この凹溝内に溜まる潤滑油を下方に落下させる油排出流路36cとを有する
【選択図】図2
Description
そのため、排気タービン過給機の回転軸を支持するスラスト軸受には十分な量の潤滑油を供給する必要がある。
タービン軸に作用するスラスト力を回転可能に支持するスラスト軸受を備え、
該スラスト軸受は、タービン軸と共に回転する円板状のスラストカラーと、該スラストカラーの軸方向移動を阻止するタービン側スラストベアリング及びコンプレッサ側スラストベアリングとからなり、
コンプレッサ側スラストベアリングは、スラストカラーと接する表面にハウジング内から潤滑油を供給する油供給流路と、タービン軸が貫通する中空貫通孔の内面に設けられた環状の凹溝と、該凹溝内に溜まる潤滑油を下方に落下させる油排出流路とを有する、ことを特徴とする過給機が提供される。
前記油切り部材は、コンプレッサ側スラストベアリングの中空貫通孔より大きく、かつタービン軸にほぼ直交する垂直面を有する。
さらに、流路18bには、複数のノズル翼19が周方向に一定の間隔で配置されている。このノズル翼19は、可変ノズル翼であり、その間に形成される流路面積を変化できることが好ましいが、本発明はこれに限定されず固定ノズル翼であってもよい。
また、流路18bにノズル翼19の無い形態であってもよい。
図1の例は、過給機の加速を補助するためのモータロータ22およびモータステータ24を備える。モータロータ22は、電動機の回転子であり、モータステータ24は、電動機の固定子である。モータロータ22とモータステータ24によりブラシレスの交流電動機が構成される。
モータロータ22は、好ましくはタービン軸12に固定されている。
なお、本発明においては過給機の加速を補助するための電動機は必ずしも必要ではなく、モータロータ22およびモータステータ24はなくともよい。
この図に示すように、本発明のスラスト軸受30は、タービン軸12と共に回転する円板状のスラストカラー32と、スラストカラー32の軸方向移動を阻止するタービン側スラストベアリング34及びコンプレッサ側スラストベアリング36とからなる。
油供給流路36aは、スラストカラー32と接する表面(図で左面)にベアリングハウジング16内から潤滑油を供給する機能を有する。
また、環状凹溝36bは、タービン軸12が貫通する中空貫通孔の内面に設けられている。
さらに、油排出流路36cは、環状凹溝36b内に溜まる潤滑油を下方に落下させる機能を有する。油排出流路36cは、この例では下方に向けてほぼ鉛直に設けられているが、タービン軸の回転にともない、環状溝部36bにたまる潤滑油にも回転しているため、その回転力によって下方に落下しやすくするために、斜めに開けることも有効である。
この図においても、スラスト軸受30は、タービン軸12と共に回転する円板状のスラストカラー32と、スラストカラー32の軸方向移動を阻止するタービン側スラストベアリング(図示せず)及びコンプレッサ側スラストベアリング36とからなる。
コンプレッサ側スラストベアリング36の形状はこの図では平板状である。
またコンプレッサ側スラストベアリング36は、図2と同様の油供給流路36a、環状の凹溝36b、及び油排出流路36cを有する。油排出流路36cは、この例では下方に向けて斜めに設けられている。
図3は、モータロータ22およびモータステータ24がない点で図2の構成と異なるが、その他の構成は図2と同様である。
固定隔壁26は、この例ではベアリングハウジング16に固定され、コンプレッサ側スラストベアリング36とコンプレッサインペラの間を仕切る隔壁である。
油切り部材28は、固定隔壁26とコンプレッサ側スラストベアリング36との間に位置し、タービン軸12に固定され、タービン軸12と共に回転する。この油切り部材28は、コンプレッサ側スラストベアリング36の中空貫通孔より大きく、かつタービン軸12にほぼ直交する垂直面28aを有する。
シール部材29は、油切り部材28と固定隔壁26との間を液密にシールする。
従って、垂直面28aの軸方向反対側に位置するシール部材29まで達する潤滑油量を大幅に低減することができ、コンプレッサ側のシール部に到達する潤滑油量を減らし、シールの性能を確保し、過給機全体の信頼性を高めることができる。
14 コンプレッサインペラ、15 軸端ナット、
16 ベアリングハウジング、17 ラジアル軸受、
18 タービンハウジング、18a スクロール室、18b 流路、
19 ノズル翼、20 コンプレッサハウジング、20a スクロール室、
20b 流路、22 モータロータ、24 モータステータ、
26 固定隔壁、28 油切り部材、29 シール部材、
30 スラスト軸受、32 スラストカラー、
34 タービン側スラストベアリング、
36 コンプレッサ側スラストベアリング、
36a 油供給流路、36b 凹溝、36c 油排出流路
Claims (2)
- タービンインペラを一端に有するタービン軸と、タービン軸で回転駆動されるコンプレッサインペラを備えた過給機であって、
タービン軸に作用するスラスト力を回転可能に支持するスラスト軸受を備え、
該スラスト軸受は、タービン軸と共に回転する円板状のスラストカラーと、該スラストカラーの軸方向移動を阻止するタービン側スラストベアリング及びコンプレッサ側スラストベアリングとからなり、
コンプレッサ側スラストベアリングは、スラストカラーと接する表面にハウジング内から潤滑油を供給する油供給流路と、タービン軸が貫通する中空貫通孔の内面に設けられた環状の凹溝と、該凹溝内に溜まる潤滑油を下方に落下させる油排出流路とを有する、ことを特徴とする過給機。 - コンプレッサ側スラストベアリングとコンプレッサインペラの間を仕切る固定隔壁と、該固定隔壁とコンプレッサ側スラストベアリングとの間に位置しタービン軸と共に回転する油切り部材と、該油切り部材と固定隔壁との間を液密にシールするシール部材とを有し、
前記油切り部材は、コンプレッサ側スラストベアリングの中空貫通孔より大きく、かつタービン軸にほぼ直交する垂直面を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の過給機。
Priority Applications (1)
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JP2006207973A JP2008031949A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | 過給機 |
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Family Applications (1)
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- 2006-07-31 JP JP2006207973A patent/JP2008031949A/ja active Pending
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