JP2008031387A - 筆記板用マーキングインキ組成物 - Google Patents

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Abstract

【目的】筆記板上に筆記することができ、且つ、その筆跡を容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物において、筆記直後や筆記後時間が経過した筆跡でも容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物。
【構成】顔料と、低級アルコールと、該有機溶剤に可溶な樹脂を主成分とするインキ組成物において、消去性付与剤として二酸化ケイ素で表面処理されたシリコーンレジンパウダー、シリコーンゴムパウダー、シリコーン複合パウダー等のシリコーンパウダーを含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、筆記板用マーキングインキ組成物に関し、更に詳細には表面が平滑で非浸透性である樹脂板、金属板、ホーロー板、ガラス板、焼き付け塗装板などの筆記板上に筆記することができ、尚且つ、その筆跡を必要に応じて乾いた布や柔軟な紙、消去具などで軽く擦過することにより筆記直後や筆記後時間が経過した筆跡でも容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物に関する。
従来、筆記板用マーキングインキ組成物は、主に、顔料と、有機溶剤や水と、該有機溶剤や水に可溶な樹脂及び消去性付与のための常温液状の剥離剤からなるものが提案されている。
例えば、特許文献1には、剥離剤として、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテルの硫酸エステル及びポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル又はこれらの塩から選ばれる一種又は二種以上と、脂肪族二塩基酸エステル、脂肪族一塩基酸エステル、及びポリアルキレングリコールエステル化合物を配合したものが、特許文献2には、カルボキシル化ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとその誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種及び炭素数16〜22のアルキル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸とその誘導体からなる群から選ばれた少なくとも1種及び炭素数9〜17の高級脂肪酸エステル或いは非イオン系界面活性剤とを含有してなるものが、特許文献3には、常温で液状であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、及び、カルボン酸エステル、ポリキシプロピレンモノアルキルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレンモノアルキルエーテルよりなる群から選ばれる少なくとも1種から選ばれる常温で液状の化合物を使用したものが、特許文献4には、脂肪族低級アルコールと、平均重合度350以下で脂肪族低級アルコールに可溶なビニル系樹脂、剥離剤メチルフェニルポリシロキサン、フタル酸ジエステル、脂肪族二塩基酸エステル及びリン酸トリエステル等の可塑剤を使用したものが、特許文献5には、シロキサンオキシアルキレン共重合体であるオルガノシロキサンと、フタル酸ジエステル、脂肪族二塩基酸エステル及びリン酸トリエステル等の可塑剤を使用したものが開示されている。また、特許文献6には、ジカルボン酸とポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルのジエステル、脂肪酸とポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルのエステル、ポリアルキレングリコールと脂肪酸のジエステル、ポリエーテル変性シリコーンオイルから選ばれる1種以上の化合物及びシリコーンパウダーを使用したものが開示されている。
特開2002−129086号公報 特許第2851641号公報 特許第3049140号公報 特公昭64−4552号公報 特公昭60−55553号公報 特許第2909775号公報
しかしながら、引用文献1〜6に記載されているような筆記板用マーキングインキ組成物は、樹脂を溶解しない常温液状の剥離剤を配合して、筆記時の筆跡形成時に筆跡と筆記板面との間に剥離剤層を形成させ筆跡の筆記板面への付着を防止し、消去することができる。しかしながら、常温液状の剥離剤を用いたものの筆跡は、時間が経過するに従い、徐々にこの剥離剤が揮発していく為に、筆跡が消えにくくなる。
更に、引用文献6に記載されているような、常温液状の剥離剤とシリコーンパウダーを併用した筆記板用水性マーキングインキ組成物でも常温液状の剥離剤が時間が経過するに従い徐々に揮発していく為に、筆跡が消えにくくなる。
更に、常温液状の剥離剤との併用により剥離効果があるため、シリコーンパウダーのみにしたところで充分な消去性を得ることはできない。
本発明は、樹脂板、金属板、ホーロー板、ガラス板、焼き付け塗装板などの筆記板における筆跡を筆記直後や筆記後時間が経過した筆跡でも容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも顔料と、有機溶剤と、該有機溶剤に可溶な樹脂と、二酸化ケイ素粒子にて表面処理されたシリコーンパウダーとを含有する筆記板用マーキングインキ組成物を要旨とするものである。
本願発明においては、潤滑効果のあるシリコーンパウダー表面に、研磨作用のある二酸化ケイ素粒子がつくことにより潤滑効果と研磨効果の両者の効果を有するパウダーを得ることができる。このパウダーは筆跡形成時に筆跡中に均一に分散する。そして、このパウダーの潤滑研磨効果により、消去具にて容易に筆跡を消去することができる。また、このパウダーは不揮発性であるので、筆記直後や筆記後時間が経過した筆跡でも容易に消去することができる。
本発明に使用する顔料は、着色剤として使用するものであり、従来より公知のアゾ系顔料、縮合ポリアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料などの有機顔料やカーボンブラック、紺青、ベンガラ、酸化チタン等の無機顔料及びアルミニウム粉末、真鍮粉末などの金属粉顔料や、これらの顔料と樹脂粉体とを組み合わせた着色加工粉体、蛍光顔料及びパール顔料などの中から、筆記板用マーキングインキ組成物中に微粒子として安定に分散し得るものを適宣選択して用いることができる。特に表面を樹脂コーティングした加工顔料は、分散性、経時安定性、作業性及び筆記板用マーキングインキ組成物中に他の樹脂を配合しなくとも良いなどの面から好ましく用いることができる。加工顔料の具体例として、フジASブラック810、同レッド
575、同レッド568、同ブルー650、同グリーン710、同グリーン737、同オレンジ200、同オレンジ250、同イエロー458、同バイオレット945、同ホワイト165(以上、冨士色素(株)製)、マイクロピグモブラックAMBK−2、同レッドAMRD−2、同ブルーAMBE−2、同グリーンAMGN−2、同オレンジAMOE−2、同イエローAMYW−2、同ピンクAMPK−2、同バイオレットAMVT−2(以上、オリエント化学工業(株)製)などがある。その使用量は、顔料の種類や他のインキ成分により異なるものの、筆記板用マーキングインキ組成物に対して1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%である。
本願発明に使用する有機溶剤は、主溶剤として使用するものであり、一般に油性マーキングインキ組成物に用いられるものを使用することができる。例えば、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、第2ブチルアルコール、第3ブチルアルコール等のアルコール類溶剤、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、ジエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルブチルケトン等のケトン類溶剤、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸第2ブチル、酢酸イソブチル等のエステル類溶剤の中から、1種または2種以上混合して使用可能であるが、毒性や臭気の低さからエチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、第2ブチルアルコール、第3ブチルアルコール等のアルコール類溶剤から選ばれる一種または二種以上の混合溶剤が好適に用いられる。その使用量は、使用する他の成分との混和性を考慮して種々の混合比が決定されるが、筆記板用マーキングインキ組成物全量に対して50〜90重量%、好ましくは55〜85重量%である。
本発明に使用する、前記、該有機溶剤に可溶な樹脂は、着色剤である顔料の分散を与えると共に、インキへの皮膜形成能を与える目的で使用する。また、被筆記面への付着性、インキの粘性付与の目的でも使用する。具体的にはポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−ビニルアセテート共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系ポリマー、エチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロースアセテート、セルロースブチレート等のセルロース誘導体、アリールスルホンアミド−ホルムアルデヒド縮合樹脂、或いはスチレン−マレイン酸共重合体等が1種又は2種以上が使用可能である。その使用量は筆記板用マーキングインキ組成物全量に対して1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%である。使用量が少ないと皮膜形成せず、顔料の分散安定性も不安定となる。また、使用量が多いと板面への定着が強くなり、インキも高粘度となりインキの吐出不良を生ずるため筆記板用マーキングインキとして好ましくない。なお、前記顔料が樹脂を用いた加工顔料の場合は、加工顔料中の樹脂にて代替することも可能である。
本発明で使用される二酸化ケイ素にて表面処理されたシリコーンパウダーは、ポリオルガノシルセスキオキサン硬化物粉末であるシリコーンレジンパウダー、直鎖状のジメチルポリシロキサンを架橋した構造を持つシリコーンゴムの微粉末であるシリコーンゴムパウダー、球状のシリコーンゴムパウダーの表面をシリコーンレジンで被覆した球状粉末であるシリコーン複合パウダーなどを従来公知の二酸化ケイ素粒子、特に水又は炭化水素系溶剤、ハロゲン化炭化水素系溶剤、アルコール系溶剤、エーテル系溶剤、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、多価アルコール系溶剤などの有機溶媒に二酸化ケイ素粒子を安定に分散させたコロイド溶液中にて混合攪拌して表面処理することが可能である。具体的には、KMP−590(球状、平均粒子径2.0μm)、同701(球状、平均粒子径3.5μm)、X−52−854(球状、平均粒子径0.8μm)、同1621(球状、平均粒子径5.0μm)(以上、シリコーンレジンパウダー、信越化学工業(株)製)、トスパール 120(球状、平均粒子径2.0μm)、同120A(球状、平均粒子径2.0μm)、同130(球状、平均粒子径3.0μm)、同145(球状、平均粒子径4.5μm)、同145A(球状、平均粒子径4.5μm)、同2000B*(球状、平均粒子径6.0μm)、2000B(球状、平均粒子径6.0μm)、同240*(不定形、平均粒子径4.0μm)、同3120(球状、平均粒子径12.0μm)(以上、シリコーンレジンパウダー、GE東芝シリコーン(株)製)、KMP−597(球状、平均粒子径5.0μm)、同598(球状、平均粒子径13.0μm)、同594(球状、平均粒子径5.0μm)、X−52−875(不定形、平均粒子径40.0μm)(以上、シリコーンゴムパウダー、信越化学工業(株)製)、KMP−600(球状、平均粒子径5.0μm)、同601(球状、平均粒子径12.0μm)、同602(球状、平均粒子径30.0μm)、同605(球状、平均粒子径2.0μm)、X−52−7030(球状、平均粒子径0.8μm)(以上、シリコーン複合パウダー、信越化学工業(株)製)等のシリコーンパウダーを、水分散型の水性シリカゾルである二酸化ケイ素粒子としてスノーテックス XS(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径4〜6nm)、同 OXS(二酸化ケイ素含有量10%、平均粒子径4〜6nm)、同 S(二酸化ケイ素含有量30%、粒子径8〜11nm)、同 OS(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径8〜11nm)、同 20(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径10〜20nm)、同 30(二酸化ケイ素含有量30%、粒子径10〜20nm)、同 40(二酸化ケイ素含有量40%、粒子径10〜20nm)、同 O(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径10〜20nm)、同 N(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径10〜20nm)、同 C(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径10〜20nm)、同 AK(二酸化ケイ素含有量19%、粒子径10〜20nm)、同 50(二酸化ケイ素含有量48%、粒子径20〜30nm)、同 O−40(二酸化ケイ素含有量40%、粒子径20〜30nm)、同 CM(二酸化ケイ素含有量30%、粒子径20〜30nm)、同 20L(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径40〜50nm)、同 OL(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径40〜50nm)、同 XL(二酸化ケイ素含有量40%、粒子径40〜60nm)、同 ZL(二酸化ケイ素含有量40%、粒子径70〜100nm)、同 UP(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径40〜100nm)、同 OUP(二酸化ケイ素含有量15%、粒子径40〜100nm)、同 PS−S(二酸化ケイ素含有量19%、粒子径80〜120nm)、同 PS−M(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径80〜150nm)、MP−1040(二酸化ケイ素含有量40%、粒子径100nm)、MP−2040(二酸化ケイ素含有量40%、粒子径200nm)、MP−3040(二酸化ケイ素含有量40%、粒子径300nm)、MP−4540M(二酸化ケイ素含有量40%、粒子径450nm)(以上、日産化学工業(株)製)、クォートロン PL−1(二酸化ケイ素含有量12%、粒子径15nm)、同 PL−3(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径35nm)、同 PL−7(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径70nm)、PL−20(二酸化ケイ素含有量24%、粒子径220nm)(以上、扶桑化学工業(株)製)等が挙げられる。有機溶媒分散型のオルガノシリカゾルである二酸化ケイ素粒子としては、メタノールシリカゾル(メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量30%、粒子径10〜20nm)、MA−ST−M(メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量40%、粒子径20〜30nm)、EG−ST(エチレングリコール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径10〜20nm)、EG−ST−ZL(エチレングリコール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径70〜100nm)、IPA−ST(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径10〜20nm)、IPA−ST−UP(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量 15%、粒子径40〜100nm)、IPA−ST−ZL(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量30%、粒子径70〜100nm)、NPC−ST−30(n−プロピルセロソルブ分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量30%、粒子径10〜20nm)、DMAC−ST(ジメチルアセトアミド分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径 10〜20nm)、MEK−ST(メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量30%、粒子径 10〜20nm)、MIBK−ST(メチルイソブチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量30%、粒子径10〜20nm)、XBA−ST(キシレン、n−ブタノール混合溶媒分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量30%、粒子径10〜20nm)PMA−ST(プロピレングリコールモノメチルアセテート分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量30%、粒子径10〜20nm)(以上、日産化学工業(株)製)、クォートロン PL−1−MA(メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径12nm)、同 PL−2−MA(メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径20nm)、同 PL−3−MA(メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径30nm)、同 PL−5−MA(メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径50nm)、同 PL−10−MA(メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径90nm)、同 PL−30−MA(メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径300nm)、同 PL−1−IPA(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径12nm)、同 PL−2−IPA(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径20nm)、同 PL−3−IPA(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素ゾル、二酸化ケイ素含有量 20%、粒子径30nm)、同 PL−5−IPA(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径50nm)、同 PL−10−IPA(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径90nm)、同 PL−30−IPA(イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径300nm)、同 PL−1−MEK(メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径12nm)、同 PL−2−MEK(メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径 20nm)、同 PL−3−MEK(メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径30nm)、同 PL−5−MEK(メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径50nm)、同 PL−10−MEK(メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径90nm)、同 PL−30−MEK(メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径300nm)、同 PL−1−TOL(トルエン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径12nm)、同 PL−2−TOL(トルエン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径20nm)、同 PL−3−TOL(トルエン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径30nm)、同 PL−5−TOL(トルエン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径50nm)、同 PL−10−TOL(トルエン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径90nm)、同 PL−30−TOL(トルエン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径300nm)(以上、扶桑化学工業(株)製)等が水分散型の水性シリカゾルである二酸化ケイ素樹脂としてスノーテックス XS(二酸化ケイ素含有量20%、粒子径4〜6nm)に混合し、ホモミキサー、ラボミキサー等の高速攪拌機にて攪拌して表面処理したもの用いることができる。これらの二酸化ケイ素にて表面処理されたシリコーンパウダーは、1種または2種以上が使用可能である。その使用量は、筆記板用マーキングインキ組成物全量に対して0.1〜30.0重量%、好ましくは1.0〜20.0重量%である。使用量が少ない場合は、筆跡を消去できなくなり、使用量が多い場合は、筆跡にひび割れを生じる。
以上に示した成分以外に必要に応じて、防腐剤、防黴剤、湿潤剤、粘度調整剤、凍結防止剤、ペン先乾燥防止剤、消泡剤、可塑剤、各種活性剤、樹脂の溶解性を妨げない程度の有機溶剤など、種々の添加剤を適宣選択して使用することができる。
本発明の筆記板用マーキングインキ組成物の製造方法は、上記せる各成分を必要量混合し、ホモミキサー、ラボミキサー等の高速撹拌機や、ボールミル、サンドミルまたはビーズミル等の分散機にて混合・分散することにより容易に得ることができる。
(表面処理したシリコーンパウダーの配合例1)
X−52−854(シリコーンレジンパウダー、球状、平均粒子径0.8μm、信越化工業(株)製)30.0部にIPA−ST−ZL(オルガノシリカゾル、イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径70〜100nm、日産化学工業(株))製)70.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して表面処理したシリコーンパウダー1を得た。
(表面処理したシリコーンパウダーの配合例2)
KMP−597(シリコーンゴムパウダー、球状、平均粒径5.0μm、信越化学工業(株)製)50.0部にIPA−ST−UP(オルガノシリカゾル、イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量15%、粒子径40〜100nm、日産化学工業(株)製)50.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して表面処理したシリコーンパウダーを2を得た。
(表面処理したシリコーンパウダーの配合例3)
KMP−605(シリコーン複合パウダー、球状、平均粒径2.0μm、信越化学工業(株)製)40.0部にPMA−ST(オルガノシリカゾル、プロピレングリコールモノメチルアセテート分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量30%、粒子径10〜20nm、日産化学工業(株)製)60.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して表面処理したシリコーンパウダー3を得た。
(表面処理したシリコーンパウダーの配合例4)
X−52−7037(シリコーン複合パウダー、球状、平均粒径0.8μm、信越化学工業(株)製)50.0部にクォートロン PL−1−MA(オルガノシリカゾル、メタノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径12nm、扶桑化学工業(株)製)50.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して表面処理したシリコーンパウダー4を得た。
(表面処理したシリコーンパウダーの配合例5)
トスパール145(シリコーンレジンパウダー、球形、平均粒径4.5μm、GE東芝シリコーン(株)製)60.0部にEG−ST(オルガノシリカゾル、エチレングリコール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径10〜20nm、日産化学工業(株)製)40.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して表面処理したシリコーンパウダー5を得た。
(表面処理したシリコーンパウダーの配合例6)
トスパール240*(シリコーンレジンパウダー、不定形、平均粒径4μm、GE東芝シリコーン(株)製)30.0部にクォートロン PL−3−MEK(オルガノシリカゾル、メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20.0%、粒子径30nm、扶桑化学工業(株)製)70.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して表面処理したシリコーンパウダー6を得た。
(実施例1)
フジASブラック810(ポリビニルブチラールで黒色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 8.0部
ソルミックスAP−4(エチルアルコール85.5%・イソプロピルアルコール13.4%・アセトン1.1%の混合溶液、日本化成品(株)製) 50.0部
イソプロピルアルコール 33.0部
表面処理したシリコーンパウダー1 9.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌して、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例2)
フジASレッド568(ポリビニルブチラールで赤色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 6.5部
ソルミックスAP−4(前述) 52.5部
n−プロピルアルコール 31.0部
表面処理したシリコーンパウダー2 10.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌して、赤色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例3)
フジASブルー650(ポリビニルブチラールで青色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 9.0部
ソルミックスAP−4(前述) 50.0部
n−ブチルアルコール 28.0部
表面処理したシリコーンパウダー3 13.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌し、青色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例4)
フジASグリーン737(ポリビニルブチラールで緑色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 7.0部
ソルミックスAP−4(前述) 55.0部
n−プロピルアルコール 15.0部
イソブチルアルコール 15.0部
表面処理したシリコーンパウダー4 8.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し、緑色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例5)
フジASオレンジ250(ポリビニルブチラールで橙色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 6.0部
ソルミックスAP−4(前述) 52.0部
イソプロピルアルコール 16.0部
n−ブチルアルコール 16.0部
表面処理したシリコーンパウダー5 10.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し橙色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例6)
フジASホワイト165(ポリビニルブチラールで白色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 25.0部
ソルミックスAP−4 63.0部
表面処理したシリコーンパウダー6 12.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し白色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
ここで表面処理したシリコーンパウダー6は、トスパール240*(シリコーンレジンパウダー、不定形、平均粒径4μm、GE東芝シリコーン(株)製)30.0部にクォートロン PL−3−MEK(オルガノシリカゾル、メチルエチルケトン分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20.0%、粒子径30nm、扶桑化学工業(株)製)70.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して表面処理したシリコーンパウダーを用いた。
(比較例1)
実施例1の二酸化ケイ素粒子で表面処理されたシリコーンパウダー9.0部をICIS(イソステアリン酸2−エチルヘキシル、日光ケミカルズ(株)製)7.0部、DBS 7.0部をPBC−31(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)2.0部に変えた以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(比較例2)
実施例1の二酸化ケイ素粒子で表面処理されたシリコーンパウダーをX−52−854(シリコーンレジンパウダー、球状、平均粒子径0.8μm、信越化学工業(株)製)3.0部にし、イソプロピルアルコールを39.0部にした以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(比較例3)
実施例1の二酸化ケイ素粒子で表面処理されたシリコーンパウダーをIPA−ST−ZL(オルガノシリカゾル、イソプロパノール分散型の二酸化ケイ素、二酸化ケイ素含有量20%、粒子径70〜100nm、日産化学工業(株))製)15.0部にし、イソプロピルアルコールを27.0部にした以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
実施例1〜6及び比較例1〜3にて作成したインキを用いて塗布具(EMWLM、ぺんてる製)に充填し、これをサンプルとして用いて試験を実施した。結果を表1に示す。
試験1
筆跡の初期消去性
10回ノックしてインキ出し後、筆記板(同上)に各サンプルを用いて筆記して1分後に、乾布に25g/cmの荷重をかけて、筆跡が消去できるまでの乾布の移動回数を確認した。
試験2
筆跡の経時消去性
筆記板(同上)に各サンプルを用いて筆記して室温に1ヶ月放置後に、乾布に25g/cmの荷重をかけて、筆跡が消去できるまでの乾布の移動回数を確認した。
Figure 2008031387
以上、詳細に説明したように本発明における筆記板用マーキングインキ組成物は、その筆跡を容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物において、筆記直後や筆記後時間が経過した筆跡でも容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物である。

Claims (2)

  1. 少なくとも顔料と、有機溶剤と、該有機溶剤に可溶な樹脂と、二酸化ケイ素粒子にて表面処理されたシリコーンパウダーとを含有する筆記板用マーキングインキ組成物。
  2. 前記二酸化ケイ素粒子にて表面処理されたシリコーンパウダーが、二酸化ケイ素にて表面処理されたシリコーンレジンパウダー、二酸化ケイ素にて表面処理されたシリコーンゴムパウダー、二酸化ケイ素にて表面処理されたシリコーン複合パウダーから選ばれる1種もしくは2種以上の混合物である請求項1記載の筆記板用マーキングインキ組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196046A (ja) * 2009-01-30 2010-09-09 Taisei:Kk 油性インキ並びに筆記可能なマーキングペン
WO2017122457A1 (ja) * 2016-01-12 2017-07-20 三菱鉛筆株式会社 サインペン用水性インク組成物

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