JP2008255137A - 筆記板用マーキングインキ組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】筆記板上に筆記することができ、且つ、その筆跡を容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物において、筆記直後や筆記後時間が経過した筆跡でも容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物を提供する。
【解決手段】顔料と、ポリビニルブチラールを主成分とするインキ組成物において、消去性付与剤として親水性シリカ、疎水性シリカ、混合酸化物シリカ等の無水シリカに吸着させた脂肪族二塩基酸エステルを含有する筆記板用マーキングインキ組成物。
【選択図】なし
【解決手段】顔料と、ポリビニルブチラールを主成分とするインキ組成物において、消去性付与剤として親水性シリカ、疎水性シリカ、混合酸化物シリカ等の無水シリカに吸着させた脂肪族二塩基酸エステルを含有する筆記板用マーキングインキ組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、筆記板用マーキングインキ組成物に関し、更に詳細には表面が平滑な非浸透性である樹脂板、金属板、ホーロー板、ガラス板、焼き付け塗装板などの筆記板上に筆記することができ、尚且つ、その筆跡を必要に応じて乾いた布や柔軟な紙、消去具などで軽く擦過することにより筆記直後や筆記後時間が経過した筆跡でも容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物に関する。
従来、筆記板用マーキングインキ組成物には、顔料と、有機溶剤や水と、該有機溶剤に可溶な樹脂及び消去性付与のための剥離剤と無水シリカとの組み合わせからなるものが提案されている。
例えば、特許文献1には、シリコーン系界面活性剤を含む剥離剤と、無水シリカ等の無機質粉末とを含有してなるインキが、特許文献2には、有機溶剤、色材、剥離剤とから少なくともなるインキ組成物において無水シリカを含有するインキが開示されている。
特公平08−032845号公報
特開平10−036744号公報
しかしながら、引用文献1、2に記載されているような筆記板用マーキングインキ組成物は、溶剤が揮発した後は硬い皮膜を形成する為に強く擦過しないと筆跡が消えない。
本発明は、少なくとも顔料と、ポリビニルブチラールと、脂肪族二塩基酸エステルとを含有する筆記板用マーキングインキ組成物を要旨とするものである。
脂肪族二塩基酸エステルは、筆跡のポリビニルブチラールを可塑化させるので、筆跡の皮膜を硬化させずに、消しやすい状態を維持するものである。
また、脂肪族二塩基酸エステルを無機質粉末に吸着させたることにより、無機質粉末の細孔部に脂肪族二塩基酸エステルが吸着された粒子となることから、筆跡中に均一に分散した時に、徐々に二塩基酸エステルが沁みだすことによりポリビニルブチラールを可塑化させて柔らかくすることが持続されるので、筆記直後や筆記後時間が経過しても消去性に効果を与えることができる。
また、脂肪族二塩基酸エステルを無機質粉末に吸着させたることにより、無機質粉末の細孔部に脂肪族二塩基酸エステルが吸着された粒子となることから、筆跡中に均一に分散した時に、徐々に二塩基酸エステルが沁みだすことによりポリビニルブチラールを可塑化させて柔らかくすることが持続されるので、筆記直後や筆記後時間が経過しても消去性に効果を与えることができる。
本発明に使用する顔料は、着色剤として使用するものであり、従来より公知のアゾ系顔料、縮合ポリアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔料、オインジゴ系顔料などの有機顔料やカーボンブラック、紺青、ベンガラ、酸化チタン等の無機顔料及びアルミニウム粉末、真鍮粉末などの金属粉顔料や、これらの顔料と樹脂粉体とを組み合わせた着色加工粉体、蛍光顔料及びパール顔料などの中から、筆記板用マーキングインキ組成物中に微粒子として安定に分散し得るものを適宣選択して用いることができる。特に表面をポリビニルブチラールにて樹脂コーティングした加工顔料は、分散性、経時安定性、作業性及び筆記板用マーキングインキ組成物中に他の樹脂を配合しなくとも良いなどの面から好ましく用いることができる。加工顔料の具体例として、フジASブラック810、同レッド575、同レッド568、同ブルー650、同グリーン710、同グリーン737、同オレンジ200、同オレンジ250、同イエロー458、同バイオレット945、同ホワイト165(以上、冨士色素(株)製)、マイクロピグモブラックAMBK−2、同レッドAMRD−2、同ブルーAMBE−2、同グリーンAMGN−2、同オレンジAMOE−2、同イエローAMYW−2、同ピンクAMPK−2、同バイオレットAMVT−2(以上、オリエント化学工業(株)製)などがある。その使用量は、顔料の種類や他のインキ成分により異なるものの、筆記板用マーキングインキ組成物に対して1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%である。
本発明に使用する溶剤は、一般に油性マーキングインキ組成物に用いられるものを使用することができる。例えば、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、第2ブチルアルコール、第3ブチルアルコール等のアルコール類溶剤の中から選ばれる一種または二種以上の混合溶剤が好適に用いられる。その使用量は、使用する他の成分との混和性を考慮して種々の混合比が決定されるが、筆記板用マーキングインキ組成物全量に対して50〜90重量%、好ましくは55〜85重量%である。
本発明に使用する、ポリビニルブチラールは、着色剤である顔料の分散を与えると共に、インキへの皮膜形成能を与える目的で使用する。また、被筆記面への付着性、インキの粘性付与の目的でも使用する。具体的にはエスレックBL−1、同BL−1H、同BL−2、同BL−2H、同BL−5、同BL−10、同BL−S、同BM−1、同BM−2、同BM−5、同BM−S、同BH−3、同BH−6、同BH−S(以上、積水化学工業(株)製)、デンカブチラール#2000−L、同#3000−1、同#3000−2、同#3000−4、同#3000−K、同#4000−1、同#4000−2、同#5000−A、同#6000−C(以上、電気化学工業(株)製)等が1種又は2種以上が使用可能である。その使用量は筆記板用マーキングインキ組成物全量に対して1〜30重量%、好ましくは2〜20重量%である。使用量が少ないと皮膜形成せず、顔料の分散安定性も不安定となる。また、使用量が多いと板面への定着が強くなり、インキも高粘度となりインキの吐出不良を生ずるため筆記板用マーキングインキとして好ましくない。なお、前記顔料が樹脂を用いた加工顔料の場合は、加工顔料中の樹脂にて代替することも可能である。
本発明で使用される脂肪族二塩基酸エステルは、ジカルボン酸とアルコールのエステル化反応によりつくられるエステルであり、具体的にはDMA(アジピン酸ジメチル)、DBA(アジピン酸ジブチル)、DIBA(アジピン酸イソブチル)、DOA(アジピン酸ジ−2エチルヘキシル)、DINA(アジピン酸ジイソノニル)、DIDA(アジピン酸ジイソデシル)、DOZ(アゼライン酸ジ−2エチルヘキシル)、DMS(セバシン酸ジメチル)、DBS(セバシン酸ジブチル)、DOS(セバシン酸ジ2−エチルヘキシル)、BXA(アジピン酸ジブチルジグリコール)、BXA−R(アジピン酸ジブチルジグリコール)(以上、大八化学工業(株)製)、NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル)、同 DID(アジピン酸ジイソプロピル)、同 DIS(セバシン酸ジイソプロピル)、同 DISM(リンゴ酸ジイソステアリル)、(以上、日光ケミカルズ(株)製)、DS−1220(セバシン酸ジブチル2−エチルヘキシル、豊国精油(株)製)等が挙げられる。
これらの脂肪族二塩基酸エステルは、無機質粉体の表面の細孔部に混合攪拌により吸着させて使用することが好ましい。このとき使用される無機質粉体の中でもケイ素を含む揮発性化合物を気相で反応することによりつくられる親水性シリカ、有機シラン化合物を反応させた疎水性シリカ、酸化アルミニウムを混合した混合酸化物シリカ等の無水シリカを使用することが好ましい。
具体的には、親水性シリカとしては、AEROSIL 50(一次粒子の平均径約30nm)、同 90G(一次粒子の平均径約20nm)、同 130(一次粒子の平均径約16nm)、同 200(一次粒子の平均径約12nm)、同 200V(一次粒子の平均径約12nm)、同 200FAD(一次粒子の平均径12nm)、同 300(一次粒子の平均径約7nm)、同 300CF(一次粒子の平均径約7nm)、同 380(一次粒子の平均径約7nm)(以上、日本アエロジル(株))製)、AEROSIL OX50(一次粒子の平均径約40nm)、同 TT600(一次粒子の平均径約40nm)(以上、独国 デグサ社製)、疎水性シリカとしては、AEROSIL R972(一次粒子の平均径約16nm)、同 R972V(一次粒子の平均径約16nm)、同 R972CF(一次粒子の平均径約16nm)、同 R974(一次粒子の平均径約12nm)(以上、日本アエロジル(株)製)、AEROSIL R202(一次粒子の平均径約14nm)、同 R805(一次粒子の平均径約12nm)、同 R812(一次粒子の平均径約7nm)、同 R812S(一次粒子の平均径約7nm)(以上、独国 デグサ社製)等が挙げられる。混合酸化物シリカとしては、AEROSIL MOX80(一次粒子の平均径約30nm、酸化アルミニウム約1%混合、親水性)、同 MOX170(一次粒子の平均径約15nm、酸化アルミニウム約1%混合、親水性)(以上、独国 デグサ社製)等が挙げられる。
脂肪族二塩基酸エステルを無水シリカに混合して、ホモミキサー、ラボミキサー等の高速攪拌機にて攪拌して吸着させて用いることができる。これらの脂肪族二塩基酸エステルは、1種または2種以上が使用可能である。その使用量は、筆記板用マーキングインキ組成物全量に対して0.1〜30.0重量%、好ましくは1.0〜20.0重量%である。使用量が少ない場合は、筆跡を消去できなくなり、使用量が多い場合は、筆跡にひび割れを生じ薄く見える白化現象が生じる。
具体的には、親水性シリカとしては、AEROSIL 50(一次粒子の平均径約30nm)、同 90G(一次粒子の平均径約20nm)、同 130(一次粒子の平均径約16nm)、同 200(一次粒子の平均径約12nm)、同 200V(一次粒子の平均径約12nm)、同 200FAD(一次粒子の平均径12nm)、同 300(一次粒子の平均径約7nm)、同 300CF(一次粒子の平均径約7nm)、同 380(一次粒子の平均径約7nm)(以上、日本アエロジル(株))製)、AEROSIL OX50(一次粒子の平均径約40nm)、同 TT600(一次粒子の平均径約40nm)(以上、独国 デグサ社製)、疎水性シリカとしては、AEROSIL R972(一次粒子の平均径約16nm)、同 R972V(一次粒子の平均径約16nm)、同 R972CF(一次粒子の平均径約16nm)、同 R974(一次粒子の平均径約12nm)(以上、日本アエロジル(株)製)、AEROSIL R202(一次粒子の平均径約14nm)、同 R805(一次粒子の平均径約12nm)、同 R812(一次粒子の平均径約7nm)、同 R812S(一次粒子の平均径約7nm)(以上、独国 デグサ社製)等が挙げられる。混合酸化物シリカとしては、AEROSIL MOX80(一次粒子の平均径約30nm、酸化アルミニウム約1%混合、親水性)、同 MOX170(一次粒子の平均径約15nm、酸化アルミニウム約1%混合、親水性)(以上、独国 デグサ社製)等が挙げられる。
脂肪族二塩基酸エステルを無水シリカに混合して、ホモミキサー、ラボミキサー等の高速攪拌機にて攪拌して吸着させて用いることができる。これらの脂肪族二塩基酸エステルは、1種または2種以上が使用可能である。その使用量は、筆記板用マーキングインキ組成物全量に対して0.1〜30.0重量%、好ましくは1.0〜20.0重量%である。使用量が少ない場合は、筆跡を消去できなくなり、使用量が多い場合は、筆跡にひび割れを生じ薄く見える白化現象が生じる。
以上に示した成分以外に必要に応じて、防腐剤、防黴剤、湿潤剤、粘度調整剤、凍結防止剤、ペン先乾燥防止剤、消泡剤、可塑剤、各種活性剤、樹脂の溶解性を妨げない程度の有機溶剤など、種々の添加剤を適宣選択して使用することができる。
本発明の筆記板用マーキングインキ組成物の製造方法は、上記せる各成分を必要量混合し、ホモミキサー、ラボミキサー等の高速撹拌機や、ボールミル、サンドミルまたはビーズミル等の分散機にて混合・分散することにより容易に得ることができる。
(無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1)
DBS(セバシン酸ジブチル、大八化学工業(株)製)95.0部にAEROSIL R972(疎水性シリカ、一次粒子の平均径約16nm、日本アエロジル(株)製)5.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1を得た。
DBS(セバシン酸ジブチル、大八化学工業(株)製)95.0部にAEROSIL R972(疎水性シリカ、一次粒子の平均径約16nm、日本アエロジル(株)製)5.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1を得た。
(無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物2)
DBA(アジピン酸ジブチル、大八化学工業(株)製)98.0部にAEROSIL 200(親水性シリカ、一次粒子の平均径約12nm、日本アエロジル(株)製)2.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物2を得た。
DBA(アジピン酸ジブチル、大八化学工業(株)製)98.0部にAEROSIL 200(親水性シリカ、一次粒子の平均径約12nm、日本アエロジル(株)製)2.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物2を得た。
(無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物3)
NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル、日光ケミカルズ(株)製)90.0部にAEROSIL MOX80(酸化アルミニウムを1%混合する混合酸化物シリカ、一次粒子の平均径約30nm、親水性、独国 デグサ社製)を10.0重量部加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物3を得た。
NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル、日光ケミカルズ(株)製)90.0部にAEROSIL MOX80(酸化アルミニウムを1%混合する混合酸化物シリカ、一次粒子の平均径約30nm、親水性、独国 デグサ社製)を10.0重量部加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物3を得た。
(無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物4)
NIKKOL DID(アジピン酸ジイソプロピル、日光ケミカルズ(株)製)97.0部にAEROSIL R974(疎水性シリカ、一次粒子の平均径約12nm、日本アエロジル(株)製)3.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物4を得た。
NIKKOL DID(アジピン酸ジイソプロピル、日光ケミカルズ(株)製)97.0部にAEROSIL R974(疎水性シリカ、一次粒子の平均径約12nm、日本アエロジル(株)製)3.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物4を得た。
(無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物5)
NIKKOL DIS(セバシン酸ジプロピル、日光ケミカルズ(株)製)99.0部に(AEROSIL OX50(親水性シリカ、一次粒子の平均径約40nm、独国 デグサ社製)1.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物5を得た。
NIKKOL DIS(セバシン酸ジプロピル、日光ケミカルズ(株)製)99.0部に(AEROSIL OX50(親水性シリカ、一次粒子の平均径約40nm、独国 デグサ社製)1.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物5を得た。
(無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物6)
DIBA(アジピン酸ジイソブチル、大八化学工業(株)製)90.0部にAEROSIL R812(疎水性シリカ、一次粒子の平均径約7nm、独国 デグサ社製)8.0部とAEROSIL 300(親水性シリカ、一次粒子の平均径7nm、日本アエロジル(株)製)2.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して吸着させた無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物6を得た。
DIBA(アジピン酸ジイソブチル、大八化学工業(株)製)90.0部にAEROSIL R812(疎水性シリカ、一次粒子の平均径約7nm、独国 デグサ社製)8.0部とAEROSIL 300(親水性シリカ、一次粒子の平均径7nm、日本アエロジル(株)製)2.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して吸着させた無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物6を得た。
(実施例1)
フジ AS ブラック 810(ポリビニルブチラールで黒色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 8.0部
ソルミックスAP−4(エチルアルコール85.5%・イソプロピルアルコール13.4%・アセトン1.1%の混合溶液、日本アルコール販売(株)製)
50.0部
イソプロピルアルコール 34.0部
DBS(前述) 8.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌して、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
フジ AS ブラック 810(ポリビニルブチラールで黒色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 8.0部
ソルミックスAP−4(エチルアルコール85.5%・イソプロピルアルコール13.4%・アセトン1.1%の混合溶液、日本アルコール販売(株)製)
50.0部
イソプロピルアルコール 34.0部
DBS(前述) 8.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌して、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例2)
フジ AS ブラック 810(前述) 8.0部
ソルミックスAP−4(エチルアルコール85.5%・イソプロピルアルコール13.4%・アセトン1.1%の混合溶液、日本アルコール販売(株)製)
50.0部
イソプロピルアルコール 34.0部
DBS(前述) 7.6部
AEROSIL R972(前述) 0.4部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌して、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
フジ AS ブラック 810(前述) 8.0部
ソルミックスAP−4(エチルアルコール85.5%・イソプロピルアルコール13.4%・アセトン1.1%の混合溶液、日本アルコール販売(株)製)
50.0部
イソプロピルアルコール 34.0部
DBS(前述) 7.6部
AEROSIL R972(前述) 0.4部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌して、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例3)
フジ AS ブラック 810(前述) 8.0部
ソルミックスAP−4(エチルアルコール85.5%・イソプロピルアルコール13.4%・アセトン1.1%の混合溶液、日本アルコール販売(株)製)
50.0部
イソプロピルアルコール 34.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1 8.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌して、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
フジ AS ブラック 810(前述) 8.0部
ソルミックスAP−4(エチルアルコール85.5%・イソプロピルアルコール13.4%・アセトン1.1%の混合溶液、日本アルコール販売(株)製)
50.0部
イソプロピルアルコール 34.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1 8.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌して、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例4)
フジASレッド568(前述) 6.5部
ソルミックスAP−4(前述) 54.0部
n−プロピルアルコール 33.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物2 6.5部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌して、赤色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
フジASレッド568(前述) 6.5部
ソルミックスAP−4(前述) 54.0部
n−プロピルアルコール 33.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物2 6.5部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌して、赤色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例5)
フジASブルー650(ポリビニルブチラールで青色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 9.0部
ソルミックスAP−4(前述) 50.0部
n−ブチルアルコール 32.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物3 9.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌し、青色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
フジASブルー650(ポリビニルブチラールで青色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 9.0部
ソルミックスAP−4(前述) 50.0部
n−ブチルアルコール 32.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物3 9.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間撹拌し、青色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例6)
フジASグリーン737(ポリビニルブチラールで緑色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 7.0部
ソルミックスAP−4(前述) 55.0部
n−プロピルアルコール 15.0部
イソブチルアルコール 15.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物4 8.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し、緑色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
フジASグリーン737(ポリビニルブチラールで緑色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 7.0部
ソルミックスAP−4(前述) 55.0部
n−プロピルアルコール 15.0部
イソブチルアルコール 15.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物4 8.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し、緑色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例7)
フジASオレンジ250(ポリビニルブチラールで橙色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 6.0部
ソルミックスAP−4(前述) 55.0部
イソプロピルアルコール 17.0部
n−ブチルアルコール 17.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物5 5.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し橙色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
フジASオレンジ250(ポリビニルブチラールで橙色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 6.0部
ソルミックスAP−4(前述) 55.0部
イソプロピルアルコール 17.0部
n−ブチルアルコール 17.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物5 5.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し橙色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(実施例8)
フジASホワイト165(ポリビニルブチラールで白色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 25.0部
ソルミックスAP−4(前述) 60.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物6 15.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し白色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
フジASホワイト165(ポリビニルブチラールで白色顔料をコーティングした加工顔料、冨士色素(株)製) 25.0部
ソルミックスAP−4(前述) 60.0部
無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物6 15.0部
上記成分をホモミキサーにて5時間攪拌し白色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(比較例1)
実施例1の無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1を除き、AEROSIL R972(前述)8.0部に変えた以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
実施例1の無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1を除き、AEROSIL R972(前述)8.0部に変えた以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(比較例2)
実施例1の無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1を除き、KF−351(シリコーン系界面活性剤、信越化学工業(株)製)95.0部にAEROSIL R972(疎水性無水シリカ、一次粒子の平均径約16nm、日本アエロジル(株)製)5.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカにシリコーン系界面活性剤を吸着させた混合物を9.0部に変えた以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
実施例1の無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1を除き、KF−351(シリコーン系界面活性剤、信越化学工業(株)製)95.0部にAEROSIL R972(疎水性無水シリカ、一次粒子の平均径約16nm、日本アエロジル(株)製)5.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカにシリコーン系界面活性剤を吸着させた混合物を9.0部に変えた以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
(比較例3)
実施例1の無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1を除き、CIO(イソオクタン酸セチル、脂肪族一塩基酸エステル、使用する樹脂は不溶、日光ケミカルズ(株)製)95.0部にAEROSIL R972(疎水性無水シリカ、一次粒子の平均径約16nm、日本アエロジル(株)製)5.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族一塩基酸エステルを吸着させた混合物を9.0部に変えた以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
実施例1の無水シリカに脂肪族二塩基酸エステルを吸着させた混合物1を除き、CIO(イソオクタン酸セチル、脂肪族一塩基酸エステル、使用する樹脂は不溶、日光ケミカルズ(株)製)95.0部にAEROSIL R972(疎水性無水シリカ、一次粒子の平均径約16nm、日本アエロジル(株)製)5.0部を加えホモミキサーにて2時間攪拌して無水シリカに脂肪族一塩基酸エステルを吸着させた混合物を9.0部に変えた以外は、実施例1と同様にして、黒色の筆記板用マーキングインキ組成物を得た。
実施例1〜8及び比較例1〜4にて作成したインキを用いて塗布具(EMWLM、ぺんてる製)に充填し、これをサンプルとして用いて試験を実施した。結果を表1に示す。
試験1
筆跡の消去性1
10回ノックしてインキ出し後、20℃60%の環境下で表面が平滑なホーロー板(品名FB−32WC、コクヨ(株)製)に各サンプルを用いて2×8cmの大きさで5丸筆記して1分後に、4つ折にした紙製のウエス(品名キムワイプ S−200、(株)クレシア製)を用い100gづつ重りを増やしていき、筆跡が1回の擦過で消去できるまでの重量を確認した。
筆跡の消去性1
10回ノックしてインキ出し後、20℃60%の環境下で表面が平滑なホーロー板(品名FB−32WC、コクヨ(株)製)に各サンプルを用いて2×8cmの大きさで5丸筆記して1分後に、4つ折にした紙製のウエス(品名キムワイプ S−200、(株)クレシア製)を用い100gづつ重りを増やしていき、筆跡が1回の擦過で消去できるまでの重量を確認した。
試験2
筆跡の消去性2
10回ノックしてインキ出し後、表面が平滑なホーロー板(同上)に筆記して室温に1ヶ月放置後に、同じ条件で筆跡が1回の擦過で消去できるまでの重量を確認した。
筆跡の消去性2
10回ノックしてインキ出し後、表面が平滑なホーロー板(同上)に筆記して室温に1ヶ月放置後に、同じ条件で筆跡が1回の擦過で消去できるまでの重量を確認した。
試験3
筆跡の消去性3
10回ノックしてインキ出し後、5℃20%の環境下にて表面が平滑なホーロー板(同上)に筆記して1分後に、同じ条件で筆跡が1回の擦過で消去できるまでの重量を確認した。
筆跡の消去性3
10回ノックしてインキ出し後、5℃20%の環境下にて表面が平滑なホーロー板(同上)に筆記して1分後に、同じ条件で筆跡が1回の擦過で消去できるまでの重量を確認した。
試験4
ゴースト残存率
10回ノックしてインキ出し後、表面が平滑なホーロー板(前述)に各サンプルを用いて2×8cmの大きさで面塗りして1分後に、4つ折にした紙製のウエス(前述)を用い1000gの重りをのせて往復1回させて筆跡を消した。続いて、この消し跡を光沢計(型式HANDY GLOSSMETER PG−1、日本電色工業(株)製)を用い、投受角度60°にて反射率を測定した。その値を次の式にて計算して、ゴーストの残存率を計算した。
ゴースト残存率(%)=((試験前の反射率−試験後の反射率)/試験前の反射率)×100。
ゴースト残存率
10回ノックしてインキ出し後、表面が平滑なホーロー板(前述)に各サンプルを用いて2×8cmの大きさで面塗りして1分後に、4つ折にした紙製のウエス(前述)を用い1000gの重りをのせて往復1回させて筆跡を消した。続いて、この消し跡を光沢計(型式HANDY GLOSSMETER PG−1、日本電色工業(株)製)を用い、投受角度60°にて反射率を測定した。その値を次の式にて計算して、ゴーストの残存率を計算した。
ゴースト残存率(%)=((試験前の反射率−試験後の反射率)/試験前の反射率)×100。
以上、詳細に説明したように本発明における筆記板用マーキングインキ組成物は、その筆跡を容易に消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物において、容易に筆跡を消去することができる筆記板用マーキングインキ組成物である。
Claims (3)
- 少なくとも顔料と、ポリビニルブチラールと、脂肪族二塩基酸エステルとを含有する筆記板用マーキングインキ組成物。
- 前記脂肪族二塩基酸エステルを無機質粉末に吸着させた請求項1記載の筆記板用マーキングインキ組成物。
- 前記無機質粉末が無水シリカである請求項1又は2記載の筆記板用マーキングインキ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007095623A JP2008255137A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 筆記板用マーキングインキ組成物 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010150383A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Asahi Glass Co Ltd | 硬化性組成物 |
JP2017218503A (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 株式会社パイロットコーポレーション | 油性インキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2007095623A patent/JP2008255137A/ja active Pending
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JP2017218503A (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 株式会社パイロットコーポレーション | 油性インキ組成物及びそれを内蔵したマーキングペン |
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