JP2008030315A - 接着剤塗布装置及び製本装置並びに画像形成システム - Google Patents

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浩喜 本持
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賢 米川
Toshiaki Noji
敏彰 野地
Yuji Ueno
裕司 上野
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Abstract

【課題】接着剤をシート束に塗布する際に、常に好適な温度条件で接着剤を塗布することができ、確実な接着が得られる着剤塗布装置を提供する。
【解決手段】シート束保持手段で糊塗布位置に保持したシート束に接着剤を塗布する糊塗布手段を糊収納容器と、接着剤を加熱溶融する加熱手段と、この加熱手段を制御する糊温度制御手段で構成する。そしてシート束保持手段に保持されたシート温度を判別するシート温度判別手段を設け、このシート温度判別手段からのシート温度情報に基づいて上記糊温度制御手段は加熱手段を制御するように構成する。シート温度判別手段は、シート束保持手段にシート温度を検知する温度センサを設けるか、或いはシート束保持手段の上流側に温度センサを配置し、この温度センサからの検知温度で糊塗布位置のシート温度を判別してそのシート温度情報に基づいて目標温度を設定して加熱手段を制御する。
【選択図】図3

Description

本発明は、文書など部揃えされたシート束に接着剤を塗布する接着剤塗布装置およびこれを備えた製本装置並びに画像形成システムに係わり、シート束にホットメルト接着剤を塗布する際の温度制御の改善に関する。
一般にこの種の製本装置は、画像形成装置などから搬出されるシートを束状に積み重ねて部揃えし、このシート束の背綴じ端面に接着剤を塗布した後、シート束と異なる経路から給送された表紙シートと綴じ合わせて自動装丁する装置として広く知られている。特に最近は必要な都度、シート上に画像形成装置で画像形成して部揃えし、このシート束に表紙シートを綴じ合わせて冊子状に製本仕上げする印刷システムが広く用いられている。
従来このような製本装置は、例えば特許文献1には画像形成装置から搬出されるシートをトレイ上に積載して部揃えし、このシート束の背綴じ端面に接着剤を塗布した後、このシート束を表紙シートと綴じ合せて接着剤を固化させて接着する装置が提案されている。そして接着剤は糊容器とこれに内蔵した塗布ロールで構成し、容器内の接着剤を塗布ロールでシート束に塗布している。この場合容器内には固形接着剤を補充し、これを加熱手段で溶融液化して塗布ロールで塗布するホットメルト接着剤が主に用いられている。
このように常温で固体状態の接着剤を加熱溶融してシート束に塗布し、塗布後に固化接着するホットメルト接着剤は流通、保管過程では固体でその取扱いが容易であり、使用時にも溶融液化した接着剤はシート束に塗布した後に緩慢に固化するためこの間に表紙綴合わせ等の処理を実行することが出来、製本処理などの処理がし易い特徴がある。その反面、装置内で接着剤を加熱溶融した状態に維持する必要と、塗布後のシート束を所定時間内に後処理を施さなければ接着剤が固化して表紙シートを綴合わせることが出来ないディメリットが知られている。
特開2004−114196号公報(図2)
上述のように製本装置においてシート束と表紙シートとを綴じ合わせて表装する際に、従来広く用いられているホットメルト接着剤を使用すると次の問題が発生する。溶融液化した接着剤の温度が高いとその粘性が小さいためシート束に塗布した接着剤が滴下して表紙シートを汚損し、或いは装置内を汚損する恐れがあり、また後続する工程で表紙シートを接着して背折り成形すると表裏裏表紙に接着剤が漏れ出すことがある。
一方逆に接着剤温度が低いとシートの葉間に浸入しないため落丁、或いは後続する工程で表紙シートの背表紙全域を均等に接着出来ないことがある。いずれも製本不良をもたらすため接着剤温度を最適条件に設定することが製本処理上重要な課題とされている。ところが、従来は接着剤の選択とその加熱コントロールを最適条件に設定することに種々の工夫が試みられているだけである。本発明者はシート自体の温度が接着剤の温度制御に次のように影響することを究明するに至った。
つまり、画像形成装置などから搬出されるシートは既に相当高温に熱を帯びているため、これに塗布した接着剤はシート自体の温度に大きく影響される。例えば比較的高温のシート束に適正温度の接着剤を塗布すると必要以上にシート葉間に浸透して印字領域にはみ出すことがあり、また滴下して表紙シートを汚損する問題を引き起こす。同様に比較的低温のシート束に適正温度の接着剤を塗布すると急速に固化してシート葉間に浸透しないため落丁、或いは後続する工程で表紙シートを綴じ合わせると背表紙に皺、凹凸などが発生する問題を引き起こす。従来このような問題は製本処理を繰り返して最適な接着剤温度に設定して温度制御することを余儀なくされている。
このように接着剤温度を最適条件に設定しようとすると、画像形成装置からのシート束に接着剤を塗布する場合と、インサータ装置からのシート束に接着剤を塗布する場合とではシート温度は、前者は比較的高く後者は比較的低いため上述の問題を引き起こす。また前者の画像形成装置からのシート束の場合にも装置構成によってシート温度は異なり、インクジェット印刷と静電印刷では大きな温度差が生ずる。同様に画像形成方法例えば片面印刷と両面印刷、或いは印字領域の大小によってもシート温度は大きく異なる。
更に、このようにシートの初期温度が種々異なる上にこのシートを束状に部揃えして糊塗布位置に搬送セットする環境温度によっても接着剤を塗布する際のシート温度は大きく異なる。例えば装置起動時には装置内温度は比較的常温に近いが、連続して使用すると装置内温度は比較的高温となり上述の問題を引き起こす。
そこで本発明は、加熱溶融した接着剤をシート束に塗布する際に、シートを供給する装置構成に拘わらず常に好適な温度条件で接着剤を塗布することができ、確実な接着が得られ落丁、製本不良の少ない接着剤塗布装置及びこれを備えた製本装置、画像形成システムの提供をその主な課題としている。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。シート束保持手段で糊塗布位置にシート束を保持し、このシート束に接着剤を塗布する糊塗布手段を糊収納容器と、この容器内の接着剤を加熱溶融する加熱手段と、この加熱手段を制御する糊温度制御手段で構成する。そして上記シート束保持手段に保持されたシートの温度を判別するシート温度判別手段を設け、このシート温度判別手段からのシート温度情報に基づいて上記糊温度制御手段は上記加熱手段を制御するように構成する。これによってシートの温度に応じて接着剤温度を高低調節することが出来る。
上記シート温度判別手段は、シート束保持手段にシート温度を検知する温度センサを設けるか、或いはシート束保持手段の上流側に位置する例えばシート集積トレイに温度センサを配置し、この温度センサからの検知温度で糊塗布位置のシート温度を判別するように構成する。そしてこの判別手段からのシート温度情報に基づいて設定温度を設定して加熱手段を制御する。
また、上記シート温度判別手段は、シート束保持手段の配置されている装置内温度、例えば製本装置の内部温度、を検出する温度センサを設け、この温度センサの検知温度をシート温度として近似する。そしてこのシート温度情報に基づいて設定温度を設定して加熱手段を制御することも可能である。
更に、上記シート温度判別手段は、シート束保持手段の配置されている装置内温度を検出する温度センサと、シートが画像形成装置などから搬出されてから糊塗布位置に至る動作時間情報からシート温度を近似し、この温度情報に基づいて設定温度を設定することも可能である。
上記シート温度を近似する場合、シート保持手段に供給されるシートの初期温度と、装置内温度と、シートの動作時間とから糊塗布位置に於けるシート温度を近似すると更に正確となる。この場合シートの初期温度は画像形成装置などから搬出されるシートの温度を直接検出するか、或いはシートが画像形成装置から供給されるかインサータ装置から供給されるかによって予め初期温度を設定しておくことも可能である。また画像形成装置から供給される場合には画像形成条件からシートの初期温度を近似して設定することも可能である。この画像形成条件は画像形成が片面であるか両面であるか、シートサイズと印字領域、画像形成速度、定着温度などの情報から初期温度を推定しても良い。
本発明は、シート束保持手段で糊塗布位置に保持したシート束に接着剤を塗布する際に、このシート束の温度を判別するシート温度判別手段を設け、このシート温度判別手段からのシート温度情報に基づいて接着剤の温度を制御するようにしたものであるから、シート束に塗布した接着剤は滴下飛散することなくシート葉間に浸透して確実に固化接着することとなる。また塗布後に表紙シートなどで表装する場合にも背表紙部に凹凸、皺などが発生することもなく落丁することもなく美観に富んだ表装が可能となる。
更に、シート温度判別手段は糊塗布位置に於けるシート束の温度を検出する温度センサを設けることによって簡単な構成で正確なシート温度の判別が可能であり、また、装置内温度を検出する温度センサからシート温度を近似することも可能であるなど簡単な構造で好適な温度条件に接着剤を制御することが出来る。
このように本発明は接着剤を塗布するシート温度に応じて接着剤温度を制御するようにしたものであるから的確な製本、表装処理が可能であり、接着剤温度を必要以上に高温にすることがなく接着剤が多量に蒸発して異物が飛散する恐れも、異臭が発散することも少ないなど顕著な効果を奏する。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる製本装置を備えた画像形成システムの全体構成を示し、図2は製本装置Bの詳細説明図、図3は糊収納容器の構造を示す説明図である。
「画像形成システムの構成」
図1に示す画像形成システムは、画像形成装置(図示のものは複写機)Aと、この画像形成装置Aの排紙口19に連接された製本装置(製本部)Bと、この製本装置Bの下流側に配置された後処理装置(後処理部)Cとから構成され、画像形成装置Aで画像形成されたシートを製本装置Bで自動的に製本仕上げ、或いは後処理装置Cで自動的に後処理するシステムを構成している。そしてこの製本装置Bに本発明に係わる接着剤塗布装置がユニットとして内蔵されている。
まず図1に示す画像形成装置Aについて説明すると、画像形成装置Aはケーシング2内に設けられた画像形成部3と、ケーシング2の上部に搭載された画像読取装置(スキャナユニット)7と、原稿供給装置(ADFユニット)5とから構成されている。ケーシング2には画像形成部3が設けられ、給紙部9から供給される普通紙やOHPシート等のシートに画像を形成する。上記画像形成部3は、感光体ドラム8に光照射手段13で静電潜像を形成し、現像器でトナーを付着して給紙部9から供給されたシート上に転写する。この転写シートは定着器6で定着され排紙口19から搬出される。また、シートの表裏面に画像形成する両面印刷のときは片面に印刷したシートをスイッチバック経路17で表裏反転した後、循環経路18から再び感光体ドラム8に送り裏面に印刷して排紙口19から搬出する。尚図示12はシートの手差し供給口であり、例えば表紙シートなどの厚紙、コーティングシートなどの特殊シートを供給する。
上記ケーシング2の上部には画像読取装置(スキャナユニット)7が配置されている。この画像読取装置7はプラテンに載置した原稿を光電変換素子でスキャンして画像データを画像形成部3のデータ記憶部14に転送する。更に画像読取装置7には上記プラテンに原稿を自動的に給送する原稿供給装置(ADFユニット)5が付設してある。この原稿供給装置5は給紙トレイにセットした原稿を1枚ずつ分離して上記プラテンに自動的に給送する。なお、このような画像形成装置Aは広く用いられ、種々の構造のものが知られているが、図示の静電印刷方式に限らず、スクリーン印刷、インクジェット印刷などの方式が採用可能である。
「製本装置の構成」
上記画像形成装置Aの排紙口19には製本装置Bが付設されている。この製本装置Bは図1に示すように、シートを束状に集積して部揃えする「集積部B1」と、シート束に接着剤を塗布する「接着剤塗布部B2」と、シート束に表紙シートを綴じ合わせる「表紙綴じ部B3」と、装丁シートの周縁を断裁する「トリミング裁断部B4」と、シート束を収納する「収納スタック部B5」とから構成されている。
そして画像形成装置Aの排紙口19に連なるシート搬入経路T1から画像形成されたシートを受け入れ、集積部B1で一連のシートを束状に集積して整合した後、接着剤塗布部B2でこの束状シートの一側縁(背部)に糊付け処理を施し、表紙綴じ部B3で表紙シートと一体に綴じ合わせて冊子状シートを形成する。その後、トリミング裁断部B4でこの冊子状シートの周縁をカットして仕上げ、収納スタック部B5に収納することによって一連の製本処理を施す構成になっている。
製本装置Bは画像形成装置Aの排紙口19に連なるシート搬入経路T1と、この搬入経路T1に連なる中紙搬送経路T2と、表紙シート搬送経路T3を備え、経路切換片27で画像形成装置Aからのシートを振り分け搬送する。また中紙搬送経路T2の下流側には集積部B1を経て製本経路T4が設けられ、この製本経路T4は表紙シート搬送経路T3と交差(図示のものは直交)するように構成されている。尚上記シート搬入経路T1には画像形成装置Aと選択的にシートを供給するインサータ装置Dが設けられている。この装置は1段若しくは複数段のトレイが準備され、このトレイにセットしたシート束を1枚ずつ分離して給紙経路から上記シート搬入経路T1に表紙シート又は中紙シートを供給するように構成されている。
上記集積部B1について説明すると、集積部B1は中紙搬送経路T2の排紙口40に上下段差を形成して配置された集積トレイ42で構成されている。図示の集積トレイ42は排紙口40からのシートを略々水平姿勢で積載収納するように排紙口40の下流側に配置されている。この集積トレイ42にはその上方に搬入ガイド41と正逆転可能な搬入ローラ45と後端規制部材43が備えられ、排紙口40からのシートを搬入ガイド41でトレイ上に案内し、搬入ローラ45で搬入するように構成されている。また、後端規制部材43はシート後端を突き当てて位置規制する突当規制面を備え、特に図示のものは集積されたシート束に後工程で接着剤を塗布する端面を位置決め規制するように配置され、搬入ローラ45の逆転によってシートを突当規制面に整合する。
上記集積トレイ42には図示しないがシートの側縁を整合する整合手段が設けられ、排紙口40から搬入されたシートを搬送直交方向に幅寄せ規制することによってシート幅方向を整合する。この整合手段は、例えばトレイ上方にシートの左右両側縁と係合する一対の整合部材を設け、シートをセンタ基準で整合するときは左右それぞれの整合部材がシート中央(基準ライン)に向かって同一量往復動するように構成する。またシートを片側サイド基準で整合するときは一方の整合部材を基準位置に固定し、反対側の整合部材を往復移動するように構成する。
上述のように構成された集積トレイ42は図1矢視a方向に上下昇降自在に装置フレームに取付けられ、上方の集積位置P1と下方の搬出位置P2との間で移動する。これは集積トレイ42を集積位置P1からこれと距離を隔てた搬出位置P2に移動し、この搬出位置P2でシート束を搬出するシート束保持手段(束搬送手段;以下同様)55に引き継ぎ搬送する為である。このように配置することによって装置をコンパクトに構成することが出来、またトレイ上に整合したシート束を整然と整列した状態でシート束保持手段55に引き継ぐことが可能となる。この集積トレイ42の下流側には製本経路T4が連設され、この製本経路T4にシート束保持手段55が設けられている。
上記シート束搬送手段55は集積トレイ42上に集積されたシート束を略々水平姿勢から鉛直姿勢に偏向(図1矢視b方向)し、製本経路T4の接着剤塗布位置P3(以下糊塗布位置という)に搬送する。このため、シート束保持手段55はシート束の表裏を把持する一対のグリッパ部材と、このグリッパ部材を担持して略々90度旋回するユニットフレーム(図示せず)とで構成されている。ユニットフレームは装置フレームに図1矢視b方向に回転自在に軸承され、図示しない旋回モータによって略々90度旋回するように構成されている。
そしてこのように構成されているユニットフレームに図4に示すようにメイングリッパ55a、55bとサブグリッパ56a、56bが構成されている。メイングリッパ55a、55bはシート束の糊塗布端面(背部;以下同様)を全長に亘って把持するように長尺の板状部材で構成され、サブグリッパ56a、56bはシート束の中央部でメイングリッパ55a、55bに回転軸55cで揺動自在に軸支持されている。このメイングリッパ55a、55b及びサブグリッパ56a、56bは図示しないグリップモータで圧接及び離間するように構成されている。このようにシート束保持手段55をメイン・サブグリッパで構成したのは両グリッパでシート束を前記集積トレイ42から下流側の糊塗布位置P3に搬送する際、シート束の下端縁のスキュ(曲がり)を矯正するためである。
シート束の下端縁(糊塗布端面)を、メイングリッパ55a、55bを解除した状態で表紙シート搬送経路T3の経路ガイド板57(図4に示す)に突当て、この経路ガイド板57に沿って姿勢修正してメイングリッパ55a、55bで把持する。このスキュ修正のため、サブグリッパ56a、56bはシート幅方向に揺動可能にメイングリッパ55a、55bに軸承してあり、また経路ガイド板57は糊塗布するシート束姿勢の基準(後述する糊塗布ローラの移動方向と平行)となるように構成されている。なお、この経路ガイド板57はスキュ修正後製本経路T4から退避するようになっている。
上記シート束保持手段55にはシート束の厚さを検出する束厚さ検知手段(図示せず)が設けられている。この束厚さ検知手段は上記メイングリッパ55a、55b又はサブグリッパ56a、56bの可動部材に配置され、グリッパが解除位置(ホームポジション)からシート束の表面に当接するニップ位置に移動する距離を例えばスライダックセンサで検出することによって束厚さを検知する。このように検知されたシート束の厚さ情報は例えばシート束の厚さに応じて後続する糊塗布量を加減するなど後続する動作の制御に使用する。
次に接着剤塗布部B2の構成について説明すると、接着剤塗布部B2は製本経路T4の糊塗布位置P3に配置され、接着剤収納容器(以下糊容器という)と、この容器に内蔵された塗布ロールと、塗布動作のため糊容器をシート束の糊塗布端面に沿って移動する容器移動手段とから構成されている。図3(a)、(b)に示すように、糊容器66はホットメルト接着剤を収容する容器本体66aと塗布ロール67とから構成され、糊容器66内に固形接着剤を充填し、この接着剤を加熱溶融して塗布ロール67でシート束に塗布する。容器本体66aには例えば電熱ヒータなどの加熱ヒータ(加熱手段)66bが内蔵され、容器内の接着剤を溶融液化する。図示66cは糊温度センサであり、また上記容器本体66aには図示しないが接着剤を攪拌する回転体が内蔵され、上記センサからの検知温度に基づいて上記加熱ヒータ66bに電流が供給され、上記攪拌回転体は容器内の接着剤温度を均一にするよう作用している。
上記塗布ロール67は含浸性の耐熱ゴムで形成され、容器本体66aに回転軸67aで回転自在に軸承してある。この回転軸67aにはロール回転モータMRが連結されている。このように構成された糊容器66は装置フレームに設けられたガイドレール68に嵌合支持され、ガイドレール68は前述のシート束保持手段55に把持されたシート束の糊塗布端面S1に沿ってこれと平行に配置されている。このように塗布ロール67を内蔵した糊容器66はシート束の糊塗布端面S1に沿って往復動可能に支持され、ガイドレール68に沿って張設されたタイミングベルト69に固定されている。このタイミングベルト69にはシフトモータMSが連結してある。従ってこのガイドレール68とタイミングベルト69とシフトモータMSで「容器移動手段」が構成されている。
上記糊容器66はシート束の糊塗布端面S1に糊を塗布する塗布領域L1と、この領域L1から距離を隔てて離間した退避位置(図示のホームポジションHP)に移動可能に退避領域L2を備えるように構成されている。そしてホームポジションHPと待機位置WPと、リターン位置RPとの間でシフトモータMSによって往復移動する。尚ホームポジションHPは装置起動時に糊容器66が位置し、このホームポジションHPに吸引手段70を配置する。上記待機位置WPは連続して糊塗布する場合に後続するシート束に糊塗布する際に糊容器66を位置付ける。このため待機位置WPは糊塗布領域L1の近傍にレイアウトすることが好ましい。上記リターン位置RPも同様に糊塗布領域L1の近傍に配置することが好ましい。
上記糊容器66は待機位置WPからリターン位置RPに移動する際に塗布ロール67でシート束の糊塗布端面S1に糊塗布しても良いが、図示のものは糊容器66の往路と復路で糊塗布するようにしている。つまり往路(WPからRPへの移動)では塗布ロール67がシート束の端面S1を押圧してバラけさせ、復路(RPからWPへの移動)では塗布ロール67はシート束の糊塗布端面S1に糊を塗布する。この際、シート束が厚いときには塗布量を多く、薄いときには少なくするようにロール表面とシート束の糊塗布端面S1との間のギャップを調整している。この糊塗布量の調整は前記シート束保持手段55のシート搬送量によって行っている。
本発明は上述の糊容器66に収容される接着剤の温度制御を以下のように構成することを特徴としている。糊容器66は前述のように容器本体66a内に塗布ロール67と加熱手段66bが内蔵され、容器本体内に接着剤が収容される構造になっている。そこで上記加熱手段66bは図6に示すように後述する制御CPU80で加熱手段66bの制御温度(以下「制御温度Ta」という)が設定され、この制御温度Taと糊容器66に配置された糊温度センサ66cの検知温度Tsとを比較し、この比較結果に基づいて加熱手段制御回路81を介して加熱ヒータ(加熱手段)66bに供給する電力を調整する。
上記制御温度Taの設定方法は種々の方法が採用可能であるが、例えば接着剤の目標設定温度Tcを150℃とすると、接着剤温度が例えば60℃以下のときには制御温度Taを90℃に設定し、接着剤温度が90℃に達したとき制御温度Taを120℃に設定し、次いで接着剤温度が120℃に達したとき制御温度Taを目標設定温度Tcに設定する。また、接着剤温度が例えば90℃のときには制御温度Taを120℃に設定し、次いで接着剤温度が120℃に達したとき制御温度Taを目標設定温度Tcに設定する。尚上記各温度数値は段階的温度制御の説明のためであり、接着剤の特性に応じてその都度適切な数値に設定される。
このように制御温度Taを目標設定温度Tcに向けて段階的に設定したのは加熱手段66bに印加する電力に対して接着剤の温度が緩慢に反応するため目標温度に段階的に近づけることによってオーバヒートを避けるためである。また、同時にこの段階的制御は糊容器内の接着剤温度が加熱手段66bの近傍と糊温度センサ66cの近傍では異なり制御誤差を招くため、容器内を攪拌(前述の攪拌回転体)しながら段階的に温度制御するためである。
そこで本発明は上記「目標設定温度Tc」を、糊を塗布するシートの温度に応じて設定するようにしたものであり、この為糊塗布位置P3に前記シート束保持手段55で支持されたシートの温度を判別する「シート温度判別手段83」を備える。このシート温度はシートを直接検知する温度センサで検出するか、或いは他の条件例えば画像形成方法から推定する方法など種々の態様が可能である。以下(1)シート温度を直接検出する態様、(2)シート温度を糊塗布位置の上流側で検出する態様、(3)シート温度を装置内温度から設定(推定)する態様、(4)シート温度をシートの供給元装置から設定(推定)する態様、(5)シート温度を画像形成装置など画像形成状態から設定(推定)する態様、について説明する。
(1)「シート温度を直接検出する態様」
前記(1)の場合には、前記シート束保持手段(束搬送手段)55に温度センサTh1を配置し、この温度センサTh1からの検知温度に基づいて前記制御CPU80で構成する糊温度制御手段80bは「目標設定温度Tc」を設定し、この目標設定温度Tcに基づいて加熱手段66bの加熱手段制御回路81を制御する。このため図4に示すように前記シート束保持手段55を構成するメイングリッパ55(図示のものは固定側メイングッリパ55a)には温度センサTh1が配置してあり、この温度センサTh1はグリッパ部材とは熱的に遮断され、例えば熱電対などの温度検知素子で構成されている。従ってメイングリッパ55a、55b間にシート束を把持するとこのシートの温度を温度センサTh1で検出することとなる。
上記温度センサTh1で検出したシート温度に基づいて上記糊温度制御手段80bは加熱手段66bの「目標設定温度Tc」を設定する。このため制御CPU80には接着剤の特性から設定された基準設定温度TbがRAM84に記憶されている。このRAM84には1種類若しくは複数種類の使用する接着剤に応じて最適の温度値が基準設定温度Tbとして記憶されている。そこで糊温度制御手段80bはRAM84から基準設定温度Tbを呼び出し、この基準設定温度Tbを上記温度センサTh1からのシート温度値で補正して「目標設定温度Tc」を設定する。
この温度補正は図8に示すように基準設定温度Tbが図示Tbx℃である場合にシートの検知温度TsがTs1℃以下のときには「目標設定温度Tc」をTby℃などシート温度が低いときには高く、高いときには低く設定する。また検知温度TsがTs1℃以上のときには「目標設定温度Tc」を基準設定温度Tbに設定する。この温度補正は図示のものは2段階で設定したが、3段階或いはそれ以上に設定することも可能である。例えばシート温度が非常に高い場合(Ts2℃以上)には図示鎖線で示すように「目標設定温度Tc」を基準設定温度Tbより低くTbzに設定する。
(2)「シート温度を糊塗布位置の上流側で検出する態様」
前記(2)の場合には、前記シート束保持手段(束搬送手段)55の上流側に温度センサTh2を配置する。例えば前記集積トレイ42に温度センサTh2を配置しトレイ上に集積されるシート束の温度を検出する。これは図示しないが例えば前記トレイ手段42に配置された後端規制部材43の突当規制面に温度センサTh2を配置する。この温度センサTh2で検出した温度値に基づく「目標設定温度Tc」の設定は上述の(1)の場合と同様であり、その説明を省く
(3)「シート温度を装置内温度から設定(推定)する態様」
前記(3)の場合には、前記シート束保持手段55の配置された装置内の温度(以下環境温度という)を検出する温度センサTh3を設ける。図示のものは図1に示すように製本装置B内に温度センサTh3が配置され、装置内の温度を検出するようになっている。前記糊温度制御手段80bは上述の(1)の場合と同様に接着剤の「目標設定温度Tc」を設定する際に、シート温度判別手段83は上記環境温度に基づいて目標設定温度Tcを設定する。この場合、制御CPU80に環境温度に対応したシート温度を予め設定しRAM84に記憶しておく、このシート温度は予め実験によって、例えば環境温度がA℃のときにはシート温度は(A℃±α℃)のように定めておく。
また、上記シート温度の推定方法ではシート束の枚数によって実際のシート温度が異なることがある。例えばシート枚数が3枚のときと30枚のときでは環境温度下(装置内温度)におかれるシートの動作時間は単純に10倍異なる。従って装置内温度が常温と異なるときシートの動作時間(図1の構成にあっては画像形成装置Aから束集積されて糊塗布位置P3に至る時間)に応じてシート温度を推定することが好ましい。この場合前記制御CPU80には基準クロックとカウンタから構成される計時手段85を備え、上記温度センサTh3から検出した環境温度と、計時手段85で計測したシート動作時間によって前記基準設定温度Tbを補正して目標設定温度Tcを設定する。
更に、上記シートの動作時間は、上述のように計時手段85を備えることなく、シートが画像形成装置Aから前記集積トレイ42に至るシートの搬送速度が予め設定されている場合には次のようにシートの動作時間を算出することも可能である。
シートの動作時間=((排紙口19から集積トレイ42に至るシートの移送時間)×(シート枚数)×補正値)+(シート束が集積トレイ42から糊塗布位置P3に至る移送時間)
この場合の補正値はシートが連続して搬出される場合の時間補正である。
(4)「シート温度をシートの供給元装置から設定(推定)する態様」
前記(4)の場合は、糊塗布位置P3におけるシート温度はシートが供給される装置(図示の場合は画像形成装置A又はインサータ装置D)によって初期温度が異なる。つまり画像形成装置Aから供給されるシートは例えば40℃〜50℃など比較的高温で熱を帯びている。またインサータ装置Dから供給されるシートは例えば常温であるなどシートの供給元装置によってシート温度が異なる。そこで前記シート温度判別手段83をシートの「初期温度」と「装置内温度(環境温度)」と「シート動作時間」から糊塗布位置P3におけるシート温度を算定する。その他は前記(1)の場合と同様である。
(5)「シート温度を画像形成装置など画像形成状態から設定(推定)する態様」
上述のシートの「初期温度」は例えば前記排紙口19から搬出されるシートの温度を直接計測しても良いが、次のように算出することも可能である。画像形成温度の定着温度を基準にシートの初期温度を推定する。これは画像形成装置Aからのシートは主に定着器6で加熱され、その定着温度で搬出される。従ってこの定着温度を初期温度として設定する。このとき、シートの片面に印刷する場合と両面に印刷する場合ではシート温度が異なる。同様にシートサイズ、印刷領域、拡大縮小など画像形成速度によってもシート温度が異なる。そこで、これらの画像形成条件からシートの初期温度を推定する。
上述のように構成された糊温度制御手段80bについての作用を図6に示す制御ブロックに従って説明する。製本装置Bの制御部は制御CPU80で構成され、画像形成装置Aの制御部90とインターフェースを介して接続されている。そして画像形成装置Aの制御部90にはコントロールパネル91が設けられ、プリントアウトモード、製本モード、後処理モードなどの処理モードが設定される。プリントアウトモードのときには製本装置Bは画像形成装置Aの排紙口19からシートを受け取り、シート搬入経路T1から表紙シート搬送経路T3を経て後処理装置Cの排紙トレイ上に搬出収納する。また後処理モードのときにも同様に表紙シート搬送経路T3を介して後処理装置Cに搬送し、後処理装置Cでステップル綴じ、穿孔パンチ、捺印スタンプなどの後処理を施し排紙トレイ上に搬出する。そこで製本モードについて以下説明する。
製本装置Bには制御CPU80が備えられ、製本処理を実行する制御プログラムがROM87に記憶され、前記基準設定温度Tbなどの制御データを記憶したRAM84が接続されている。そこで制御CPU80にはインサータ装置制御部88aと、製本綴じ制御部88bと、後述する断裁ユニット制御部88cが設けられている。そこで糊温度制御手段80bは製本綴じ制御部88bに組み込まれ、前述したように加熱手段66bの制御回路81に接続されている。そして図9に示すフローチャートに従って前記加熱手段66bを制御する。
まず装置電源がON(St001)すると、制御CPU80は糊容器66の接着剤温度を所定温度に昇温する(イニシャライズ動作)(St002)。このときの加熱手段66bを制御する目標設定温度Tcは例えば接着剤の特性から設定された基準設定温度Tbに設定する。接着剤温度が設定温度に達するとイニシャライズ終了(St003)を画像形成装置Aに発する。次いで画像形成装置Aはモード設定(St004)で製本モードを指定する。そして画像形成装置Aでは順次シート上に画像形成して排紙口19からシートを搬出する(St005)。製本装置Bは排紙口19から搬出されたシートをシート搬入経路T1に導き、中紙搬送経路T2から集積トレイ42上に集積する(St006)。集積トレイ42上に所定のシートが集積されると制御CPU80は画像形成装置Aからジョブエンド信号を受けて、シート束保持手段55でトレイ上のシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向した後、所定の糊塗布位置P3に移送する(St007)。
上記シート束を集積トレイ42から糊塗布位置P3に移送する過程で制御CPU80はシート温度判別手段83によって判別したシート温度に基づいて加熱手段66bに印加する電源を調整する(St008)。これは前述した(1)乃至(5)のいずれかの態様に従って目標設定温度Tcを設定する。次いで制御CPU80は前記シフトモータMSを起動して糊塗布動作を実行する(St009)。この糊塗布動作が終了すると制御CPU80は後述する表紙綴じ動作を実行し(St010)、次いで断裁処理を実行する(St011)。
この表紙綴じ動作及び断裁処理と平行して、画像形成装置Aから搬出されるシートを集積トレイ42に集積し、上述と同様にこの後続するシート束の温度に基づいて前記加熱手段66bを制御する。尚このシート温度は上述の製本動作を継続するに従って徐々に高温となることが予想される。これは装置温度が起動時は常温に近く、各動作を連続して実行する過程で装置温度(前述の環境温度)が上昇するためである。そして糊温度制御手段80bは糊温度をシート温度の上昇に応じて目標設定温度Tcを調整することとなる。
次に表紙綴じ部B3の構成について説明する。製本経路T4には糊塗布位置P3の下流側に表紙綴じ位置P4が設けられ、この表紙綴じ位置P4には表紙シート搬送経路T3が製本経路T4と直交する方向に配置されている。この交差点に位置する表紙綴じ位置P4に背折プレート58a、58bと背当プレート59が配置されている。背折プレート58a、58bは製本経路T4を挟んで左右一対の板状部材で構成され、互いに離反した位置(退避位置)から接した作動位置との間で移動自在に設けられ、図示しないプレスモータに連結されている。
また、背当プレート59は製本経路T4から退避した退避位置と経路内に進入した作動位置との間で移動自在に配置され、電磁ソレノイドなどの作動手段(図示せず)に連結されている。そこで前述の塗布ロール67で接着剤を塗布されたシート束は前記シート束保持手段55で表紙綴じ位置P4に搬送される。このとき表紙綴じ位置P4には既に表紙シート搬送経路T3から表紙シートが給送セットされている。この構成において上記背折プレート58a、58bを退避位置に、上記背当プレート59を作動位置にそれぞれ位置させた状態で製本経路T4からシート束を表紙綴じ位置P4に移送する。
するとシート束は表紙シートと逆T字状に接合される。このとき上記背当プレート59は表紙シートをバックアップ支持する。次いで上記背折プレート58を退避位置から作動位置に移動すると左右の背折プレート58a、58bは表紙シートの背部をプレス成形する。この過程でシート束に塗布された接着剤は固化し表紙シートとシート束を綴じ合わせる。
次にトリミング断裁部B4の構成について説明する。上述のように表紙シートと冊子状に綴合わされたシート束は前記シート束保持手段55によって下流側の折ロール60に送られる。尚このとき前記背当プレート59と背折プレート58a、58bとはそれぞれ退避位置に退避している。製本経路T4には前記表紙綴じ位置P4の下流側に断裁位置P5が設けられ、断裁手段61が配置されている。断裁手段61は製本経路T4の下流側に順次配置された回転テーブル62と、断裁縁プレス手段63と、断裁刃64とで構成されている。回転テーブル62は折りロール60から送られたシート束を把持して方向を偏向し、この姿勢偏向と同時にシート束の下端縁を断裁位置P5に予め設定された断裁代を形成するように搬送する。この為回転テーブル62は旋回モータと昇降モータが備えられている。
上記断裁位置P5には断裁刃64と、これを駆動するカッタモータMcが備えられ、シート束を所定量断裁する。図示の断裁刃64は平刃状カッタで構成され、製本経路T4から退避した待機姿勢と図2に示す断裁姿勢との間で移動可能に装置フレームに支持され、カッタモータMcで往復動する過程でシート束を断裁するように構成されている。
次に収納スタック部B5について説明する。上記断裁刃64の下流側にはシート束を収容するスタッカ65と屑処理トレイ66が配置されている。そして断裁処理されたシート束は排紙ローラ67でボックス状のスタッカ65に収納される。またこのスタッカ65と隣接して屑処理トレイ66が設けられ、上流側の断裁刃64で断裁された紙片屑を収納する。図示100はスイーパ部材で断裁刃64からの紙片屑を屑処理トレイに導くように揺動し、その為の駆動モータ(図示せず)を備えている。
本発明に係わる製本装置を備えた画像形成システム全体構成図。 図1のシステムにおける製本装置の要部を示す説明図。 本発明に係わる接着剤収納容器の内部構造を示し、(a)はその断面図、(b)は(a)と異なる断面図。 図1のシステムにおけるシート束保持手段の説明図。 図4の接着剤収納容器をシート束に沿って移動するシフト構造の説明図。 図1の画像形成システムにおける制御部の構成を示すブロック図。 図2の製本装置における製本動作の実行プログラムの動作フロー。 温度補正を示すグラフ。
符号の説明
A 画像形成装置
B 製本装置
P1 集積位置
P2 搬出位置
P3 接着剤塗布位置(糊塗布位置)
T1 シート搬入経路
T2 中紙搬送経路
T3 表紙シート搬送経路
T4 製本経路
Th1〜Th3 温度センサ
42 集積トレイ
55 シート束保持手段(束搬送手段)
61 断裁手段
66 糊容器
66a 容器本体
66b 加熱ヒータ(加熱手段)
66c 糊温度センサ
67 塗布ロール
70 吸引手段
80 制御CPU
80b 糊温度制御手段
81 加熱手段制御回路
83 シート温度判別手段
84 RAM
85 計時手段
87 ROM
88a インサータ装置制御部
88b 製本綴じ制御部
88c 断裁ユニット制御部
90 制御部(画像形成装置)
MR ロール回転モータ
MS シフトモータ

Claims (10)

  1. シート束を糊塗布位置に保持するシート束保持手段と、
    上記糊塗布位置のシート束に接着剤を塗布する糊塗布手段と、
    上記糊塗布手段を備え内部に熱溶融性接着剤を収容する糊収納容器と、
    上記糊収納容器に収容された接着剤を加熱溶融する加熱手段と、
    上記加熱手段を制御する糊温度制御手段と、
    上記シート束保持手段に保持されたシートの温度を判別するシート温度判別手段と、
    を備え、
    上記糊温度制御手段は上記シート温度判別手段からのシート温度情報に基づいて上記加熱手段を制御することを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 前記シート温度判別手段は前記シート束保持手段に配置された温度センサを備え、
    前記糊温度制御手段は上記温度センサで検出されたシート温度に基づいて前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  3. 前記シート束保持手段は上流側の集積トレイ手段からシート束を前記糊塗布位置に搬送セットする束搬送手段で構成され、
    前記シート温度判別手段は、上記集積トレイ手段に配置された温度センサを備え、
    前記糊温度制御手段は上記温度センサで検出されたシート温度に基づいて前記糊温度を設定することを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  4. 前記シート温度判別手段は、前記シート束保持手段が配置された装置内の環境温度を検出する温度センサを備え、
    前記糊温度制御手段は上記温度センサで検出された環境温度に基づいて前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  5. 順次給送されるシートを束状に部揃えする集積トレイ手段と、
    上記集積トレイ手段からのシートを下流側の糊塗布位置に搬送セットする束搬送手段と、
    上記糊塗布位置のシート束に接着剤を塗布する糊塗布手段と、
    上記糊塗布手段を備え内部に熱溶融性接着剤を収容する糊収納容器と、
    上記糊収納容器に収容された接着剤を加熱溶融する加熱手段と、
    上記加熱手段を制御する糊温度制御手段と、
    上記糊塗布手段の下流側に位置する表紙綴じ位置に表紙シートを給送する表紙搬送手段と、
    上記表紙綴じ位置に配置され、上記シート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段と、
    上記糊塗布位置のシート温度を判別するシート温度判別手段と、
    を備え、
    上記シート温度判別手段は、上記集積トレイ手段又は上記束搬送手段に配置された温度センサで構成され、
    上記糊温度制御手段は上記温度センサで検出されたシート温度に基づいて上記加熱手段を制御することを特徴とする製本装置。
  6. シート上に画像形成する画像形成手段と、
    上記画像形成手段から搬出されたシートを束状に部揃えする集積トレイ手段と、
    上記集積トレイ手段からシート束を下流側の糊塗布位置に搬送セットする束搬送手段と、
    上記糊塗布位置のシート束に接着剤を塗布する糊塗布手段と、
    上記糊塗布手段を備え内部に熱溶融性接着剤を収容する糊収納容器と、
    上記糊収納容器に収容された接着剤を加熱溶融する加熱手段と、
    上記加熱手段を制御する糊温度制御手段と、
    上記糊塗布手段の下流側に位置する表紙綴じ位置に表紙シートを給送する表紙搬送手段と、
    上記表紙綴じ位置に配置され、上記シート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段と、
    上記糊塗布位置のシート温度を判別するシート温度判別手段と、
    を備え、
    上記糊温度制御手段は上記シート温度判別手段からのシート温度情報に基づいて上記加熱手段を制御することを特徴とする画像形成システム。
  7. 前記シート温度判別手段は、
    前記束搬送手段が配置された装置内温度を検出する温度センサと、
    前記シートが前記画像形成手段から前記糊塗布位置に至る計時手段を備え、
    前記糊温度制御手段は上記温度センサで検出された環境温度と、上記計時手段で計時された時間から前記加熱手段の設定温度を算出し、この設定温度に基づいて前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 前記シート温度判別手段は、前記束搬送手段が配置された装置内温度を検出する温度センサを備え、
    前記糊温度制御手段は、上記温度センサで検出された環境温度と、前記画像形成手段から搬出されるシートの初期温度情報と、前記シートが前記画像形成手段から前記糊塗布位置に至るシート動作時間情報とから前記加熱手段の設定温度を算出し、この設定温度に基づいて前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  9. 前記シートの初期温度情報は、前記画像形成手段から搬出されるシートの温度を検出する温度センサの検知情報、若しくは前記画像形成手段でシート上に画像形成する画像形成情報から取得し、
    上記画像形成情報はシートサイズ、表裏面印刷、印刷領域、画像形成速度、定着温度のいずれか1つ以上の情報で構成されることを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記シート動作時間情報は、シートが前記画像形成手段から前記集積トレイ手段に至る動作時間と、前記集積トレイ上に集積されるシート枚数と、前記集積トレイ手段から前記糊塗布位置に搬送セットされるシート束の移送時間とから算出された時間情報であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
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