JP2008029177A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの汎用性を向上させつつ、モータの使用周波数帯域に応じた適正な回転制御を行う半導体装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の半導体装置510は、ゲイン設定保持部550と、ゲイン設定保持部550内に保持されたゲインを切り替えるゲイン切替部512とを有する。ゲイン設定保持部550では、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインがそれぞれ設定されて保持されており、ゲイン切替部512がモータの回転数に基づいてゲイン設定保持部550に保持されたゲインを切り替えることにより、モータ駆動装置500を制御する全体のゲインを変更する。
【選択図】図6

Description

本発明は、モータの回転制御を行う半導体装置に関する。
例えばDCモータなどのモータを使用する機器は、図1に示すモータ駆動装置を有する。図1はモータ駆動装置10の概略構成図である。モータ駆動装置10は、モータ11、モータ11の回転位置及び回転数を検出するセンサ12、モータの回転数や保護動作を制御する制御ICである半導体装置13、モータ11を駆動するための駆動電流を与えるドライバ14により構成されている。このモータ駆動装置10は、センサ12により検出されたモータの回転数、位相情報を半導体装置13で解析し、モータ11の回転数と位相が所望の値となるように補正する動作を繰り返す閉ループとなっている。
モータ駆動装置10では、この閉ループの全体ゲインを適正に設定することにより、モータ11を安定して回転させることができる。閉ループの全体ゲインは、図2に示すように、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲイン、駆動系ゲイン及びモータ11のモータ特性により決定される。図2はモータ駆動装置10の全体ゲインを説明する図である。
これらの各ゲインにおいて、速度系ゲイン、位相系ゲイン及びループゲインについては、図3に示すように、モータ制御ICに外付けされた部品の定数により決定される。図3はモータ駆動装置10における外付け部品を説明する図である。駆動ゲインについては、ドライバ14に流す駆動電流の電流値を調整して決定される。よって、このようなモータ駆動装置では、駆動電流を変更して駆動ゲインのみを調整することにより、閉ループの全体ゲインを変更し、モータの回転制御を行っている。
例えばこのようなモータ駆動装置において、モータを起動させる場合には、モータを停止状態から回転させる為、大きな駆動トルクが必要となる。このような場合には、駆動電流を大きくし、駆動ゲインを上げて速度の追従性を上げ、起動時間を短縮するような制御が行われている。
特開2005−198468号公報(特許文献1)には、ポリゴンモータが定常回転に達するまでの待ち時間を少なくして、印字開始までの時間を短縮することができるモータ制御装置および画像形成装置が記載されている。また、特開2005−110368号公報(特許文献2)には、制御信号を出力するためのゲインを切り替えることができるモータの駆動装置、集積回路、モータの駆動方法が記載されている。
特開2005−198468号公報 特開2005−110368号公報
しかしながら、上記従来のモータ駆動装置では、駆動ゲインが大きいほどモータの速度変動が大きいため、回転むらも大きくなる。また、駆動ゲインを大きくするためには、大きな駆動電流が必要となり、装置内の回路部品には大きな駆動電流が供給されることとなる。このため、回路部品の発熱量の増大、回路部品の劣化や破損が発生する可能性がある。
また、駆動電流の最大値設定が適切でなかった場合には、モータの回転数が所望の回転数に達した後でも、図4に示すようなリンギングが収まらずに駆動電流が安定するのまでに時間がかかる。図4は、従来のモータの起動時間と回転数を説明する図である。この為、モータ駆動装置を有する例えば画像形成装置等では、装置自体の起動時間が長くなる。
さらに、上記従来のモータ駆動装置の回転制御では、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインは固定されており、駆動ゲインのみを変更することにより行われるため、汎用性に乏しい。
本発明は、上記の問題点を鑑みて、これらを解決すべくなされたものであり、モータの汎用性を向上させつつ、モータの使用周波数帯域に応じた適正な回転制御を行う半導体装置を提供することを目的とするものである。
本発明の半導体装置は、上記目的を達成するために、以下のような構成を採用した。
本発明の半導体装置は、モータを駆動するモータ駆動装置において、前記モータ駆動装置の制御ループにおけるゲインを変更して前記モータの回転制御を行う半導体装置であって、ゲインが設定されて保持された、ディジタル化された複数のゲイン設定保持手段と、前記モータの回転数に基づいて前記ゲイン設定保持手段を切り替えるゲイン切替手段とを有する構成とすることができる。
係る構成によれば、モータの汎用性を向上させつつ、モータの使用周波数帯域に応じた適正な回転制御を行う。
また、複数のゲイン設定保持手段に保持された前記ゲインは、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインのいずれか一つを含むこと構成とすることができる。
係る構成によれば、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインのいずれかを変更することにより、該モータ駆動装置の制御ループにおける全体のゲインを変更することができる。このため、全体のゲインを大きくするために当該モータ駆動装置へ大電流を供給する必要がなく、装置の安全性を損なうことがない。
本発明の半導体装置は、モータを駆動するモータ駆動装置において、前記モータ駆動装置の制御ループにおけるゲインを変更して前記モータの回転制御を行う半導体装置であって、前記ゲインが設定されて保持された、ディジタル化されたゲイン設定保持手段と、前記モータの回転数に基づいて前記ゲイン設定保持手段に保持されたゲインを変更する制御手段を有する構成とすることができる。
係る構成によれば、モータの汎用性を向上させつつ、モータの使用周波数帯域に応じた適正な回転制御を行う。
本発明の半導体装置によれば、モータの汎用性を向上させつつ、モータの使用周波数帯域に応じた適正な回転制御を行う。
本発明の半導体装置は、複数のゲイン設定保持手段と、ゲイン設定保持手段を切り替えるゲイン切替手段とを有する。ゲイン設定保持手段では、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインがそれぞれ設定されており、ゲイン切替手段がモータの回転数に基づいてゲイン設定保持手段を切り替えることにより、モータの使用周波数帯域毎にモータ駆動装置を制御する全体のゲインを変更する。
以下に図面を参照して本発明の実施例1について説明する。図5は、本発明の半導体装置510を含むモータ駆動装置500の機能構成図である。
モータ駆動装置500は、半導体装置510、駆動部520、モータ530、センサ540とから構成されている。このモータ駆動装置500は、例えば画像形成装置などに内蔵されても良い。モータ駆動装置500では、センサ540により検出されたモータ530の回転数、位置情報を半導体装置510で解析する。そして、この解析結果に基づき、駆動部520が、モータ530の回転数と位相が所望の値となるように補正しつつモータを駆動させる動作を繰り返す閉ループとなっている。モータ駆動装置500では、この閉ループの全体ゲインを変更することにより、モータ530を駆動させる駆動トルクを変動させてモータ530の回転制御を行っている。閉ループの全体ゲインについての詳細は後述する。
半導体装置510は、制御部511、ゲイン切替部512、ゲイン設定保持部550とを有する。制御部511は、半導体装置510における各種処理や演算の制御を司る。ゲイン切替部512は、ゲイン設定保持部550において保持されているゲインの切替処理を行う。
ゲイン設定保持部550は、速度系ゲイン保持部560、位相系ゲイン保持部560、ループゲイン保持部570とを有する。これらの各ゲイン保持部にて保持された速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインは、モータ駆動装置500における閉ループの全体ゲインを算出する際のパラメータとなる。また、これらの各ゲイン保持部では、それぞれ複数のゲインが保持されていることが好ましい。上記の各ゲイン保持部についての詳細は後述する。
駆動部520は、モータ530を駆動するための駆動トルクをモータ530に供給する。駆動部520は、例えば図示しない電源供給部と、駆動アンプなどを備えていても良く、この駆動アンプのゲインなどにより、駆動部520のゲインである駆動系ゲインが決定される。モータ530は、例えばDCモータやブラシレスモータなどであっても良い。センサ540は、モータ530の回転数や位相情報を検出している。モータ530の回転数は、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲイン、駆動系ゲイン及びモータ530の特性によって決定される。
以下にモータ駆動装置500の全体動作の概略を説明する。
モータ駆動装置500では、センサ540がモータ530の回転数を検出する。半導体装置510では、センサ540により検出されたモータ530の回転数に基づき、制御部511がゲイン切替部512へゲイン切替の指示を出す。
例えばモータ駆動装置500では、モータ駆動装置500の起動時においてモータ530の回転数が定常回転時の回転数に近づくと、モータ530へ供給する駆動トルクを小さくするためにモータ駆動装置500の全体ゲインを小さくする制御を行う。制御部511は、このように全体ゲインを変更する制御を行う場合に、ゲインを切り替えるためにゲイン切替部512に対してゲイン切替の指示を出す。
ゲイン切替部512は、制御部511の指示に基づき、ゲイン設定保持部550において現在選択されている速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインを、モータ530の回転数、すなわちモータ530の使用周波数帯域に対応した速度系ゲイン、位相系ゲイン、フープゲインへ切り替える。
制御部511は、ゲイン切替部512により切り替えられた速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインに基づく信号成分を生成し、この信号成分を駆動部520へ供給する。駆動部520では、この信号成分と、駆動部520のゲインである駆動系ゲインにより算出される、モータ駆動装置500における閉ループの全体ゲインに基づきモータ530へ駆動トルクを供給している。
すなわち本実施例のモータ駆動装置500では、半導体装置510において速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインを選択的に切り替えることにより、モータ駆動装置500における閉ループの全体ゲインの変更、調整を行っている。
ここで、モータ駆動装置500における閉ループの全体ゲインとモータ回転制御について説明する。モータ駆動装置500の閉ループの全体ゲインは、背景技術で説明した図2を用いて説明できるので、以下に図2を参照して全体ゲインについて説明する。
モータ駆動装置500では、全体ゲインを変更、調整することにより、モータ530を駆動させる駆動トルクを変動させてモータ530の回転制御を行っている。この全体ゲインは、図2に示すように、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲイン、駆動系ゲイン、モータ特性からなる5つのパラメータに基づき算出される。
本実施例のモータ駆動装置500では、駆動系ゲイン、モータ特性を変更せずに、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインのいずれか又は全てを変更することにより、全体ゲインの変更、調整を行う。以下に速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインについて説明する。
モータ駆動装置500は、モータ530の回転速度を制御する図示しない速度制御ループを有する。速度系ゲインとは、この速度制御ループのゲインを示す。また、モータ駆動装置500は、モータ530の回転位相を制御する図示しない位相制御ループを有する。位相系ゲインは、この位相制御ループのゲインを示す。さらに、モータ駆動装置500は、速度制御ループと位相制御ループから得られた信号成分のノイズを除去する図示しないフィルタを備える。ループゲインは、このフィルタのゲインを示している。
本実施例のモータ駆動装置500では、半導体装置510の備えるゲイン設定保持部550において、上記各ゲインがそれぞれ設定されて保持されている。
以下に図6を参照してゲイン設定保持部550について説明する。図6は、ゲイン設定保持部550を説明する図である。
ゲイン設定保持部550は、例えば複数のレジスタにより構成されており、速度系ゲイン保持部560には速度系ゲイン、位相系ゲイン保持部570には位相系ゲイン、ループゲイン保持部580にはループゲインがそれぞれ設定されて保持されている。
本実施例では、速度系ゲイン保持部560、位相系ゲイン保持部570、ループゲイン保持部580は、それぞれ2つのレジスタを有する。速度系ゲイン保持部560においては、速度系ゲイン1、速度系ゲイン2の二つの値がそれぞれのレジスタに保持されている。位相系ゲイン保持部560においても同様に、位相系ゲイン1、位相系ゲイン2の二つの値がそれぞれのレジスタに保持されている。また、ループゲイン保持部580においても同様に、ループゲイン1、ループゲイン2の二つの値がそれぞれのレジスタに保持されている。
本実施例における速度ゲイン1、位相ゲイン1、ループゲイン1は、例えばモータ駆動装置500の起動時における全体ゲインを求める際に用いられる値とし、速度系ゲイン2、位相系ゲイン2、ループゲイン2は、例えばモータ駆動装置500の定常回転時における全体ゲインを求める際に用いられる値とした。またこのとき、速度系ゲイン2、位相系ゲイン2、ループゲイン2は、速度系ゲイン1、位相系ゲイン1、ループゲイン1と比べてそれぞれが小さい値であっても良い。
本実施例のモータ駆動装置500では、モータ530の回転数に閾値を設けた。そして、モータ530の回転数がこの閾値に達したとき、ゲイン切替部512は、例えばモータ530に供給される駆動トルクが、モータ530を安定回転させる必要最小限の駆動トルクとなるように、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインのいずれかまたは全てを切り替える。閾値については後述する。これにより、全体ゲインを、モータ530の回転数、すなわちモータ530の使用周波数帯域に応じた適正な値に変更することができる。尚ここでいう適正な値とは、例えばモータ530の使用周波数帯域においてモータ530が定常状態となる値である。
次に、モータ530の回転数の閾値について説明する。
本実施例では、モータ530の回転数に対して2つの閾値を設定した。尚このとき、2つの閾値は、モータ駆動装置500の備える図示しない記憶手段などに格納されていても良い。また、この記憶手段は半導体装置510に内蔵されていても良い。また、この閾値は、モータ駆動装置が内蔵された機器を利用するユーザなどによって予め設定されていても良い。
本実施例では、このようにモータ530の回転数に対して2つの閾値を設けることにより、モータ530の使用周波数帯域を3つに分割する。そして、それぞれの帯域において、ゲイン設定保持部550に保持されている複数のゲインのうち、各帯域に対応したゲインを用いて全体ゲインを算出している。これにより、モータ駆動装置500では、各使用周波数帯域においてモータ530を安定して回転させることができる。
本実施例では、第一の閾値である閾値1を1000rpmとし、第二の閾値である閾値2を2000rpmとした。
よって、モータ530の使用周波数帯域は、モータ530の回転数が0〜1000rpmの場合の帯域1、モータ530の回転数が1000〜2000rpmの場合の帯域2、モータ530の回転数が2000rpmより大きい場合の帯域3に分割される。
本実施例では、モータ530の回転数が閾値に達し、モータ530の使用周波数帯域が変わると、ゲイン切替部512がゲイン設定保持部550に保持されている6つのゲインから、各帯域において各ゲインが適正な組み合わせとなるようにゲインを選択的に切り替える。尚、このときの組み合わせは、モータ駆動装置500の有する図示しない記憶手段などに予め設定されていても良く、ゲイン切替部512は、この設定に基づきゲイン設定保持部550に保持されているゲインを切り替えても良い。
本実施例では、各帯域における各ゲインの組み合わせとして、帯域1においては速度系ゲイン1、位相系ゲイン1、ループゲイン1を用いる設定とし、帯域2においては速度系ゲイン2、位相系ゲイン2、ループゲイン2を用いる設定とし、帯域3においては速度系ゲイン2、位相系ゲイン1を用いる設定とした。
以下に、図7、図8を参照して本実施例のモータ駆動装置500におけるゲインの切替について説明する。図7は、モータ駆動装置500の動作とゲインの切替を説明するフローチャートであり、ここではモータ530が回転を開始してから定常回転となるまでの動作について説明する。図8は、モータ530の起動時間と回転数を説明する図である。
モータ駆動装置500が起動され、モータ530が回転を始めると(S71)、センサ540はモータ530の回転数及び位置情報を検出する。
このとき、モータ530の回転数は、1000rpm以下であるため、使用周波数帯域は帯域1となる。よって、このときモータ駆動装置500の全体ゲインは、速度系ゲイン1、位相系ゲイン1、ループゲイン1を用いて算出されている。
次に、制御部511は、センサ540により、モータ530の回転数が閾値1に達したことを検出する(S72)。ここでモータ530の回転数の使用周波数帯域は、帯域1から帯域2に移行する。よって、ゲイン切替部512は、ゲイン設定保持部550におけるゲインを切り替える(S73)。
具体的には、速度系ゲイン保持部560において、速度系ゲインを速度系ゲイン1から速度系ゲイン2へ切り替える。そして、位相系ゲイン保持部570において、位相系ゲインを位相系ゲイン1から位相系ゲイン2へ切り替える。さらに、ループゲイン保持部580において、ループゲインをループゲイン1からループゲイン2へ切り替える。
制御部511は、ゲイン切替部512による切替処理を受けて、速度系ゲイン2、位相系ゲイン2、ループゲイン2に基づく信号成分を駆動部520へ供給する。駆動部520では、この信号成分と、駆動系ゲインにより算出される全体ゲインに基づく駆動トルクをモータ530へ供給する。
本実施例では、帯域2における駆動トルクが帯域1における駆動トルクよりも小さくなるように、各ゲインを設定した。このように設定すれば、モータ530の回転数が、帯域1に比べてより所望の回転数へ近づく帯域2において(図8参照)、必要以上の駆動トルクがモータ530へ供給されることがなく、モータ530の回転数が所望の回転数へ達した場合には速やかに定常状態へと移行することができる。
さらに、制御部511は、センサ540により、モータ530の回転数が閾値2に達したことを検出する(S74)。ここで、モータ530の回転数の使用周波数帯域は帯域2から帯域3に移行する。よって、ゲイン切替部512は、ゲイン設定保持部550におけるゲインを切り替える(S75)。
具体的には、位相系ゲイン保持部570において、位相系ゲインを位相系ゲイン2から位相系ゲイン1へ切り替える。また、帯域3においてはループゲインは使用しない。
制御部511は、ゲイン切替部512による切替処理を受けて、速度系ゲイン2、位相系ゲイン1に基づく信号成分を駆動部520へ供給する。駆動部520では、この信号成分と、駆動系ゲインにより算出される全体ゲインに基づく駆動トルクをモータ530へ供給する。
本実施例では、帯域3における駆動トルクが帯域2における駆動トルクよりもさらに小さくなるように、各ゲインを設定した。このように設定すれば、モータ530の回転数が、帯域に比べてさらに所望の回転数へ近づく帯域3において(図8参照)、必要以上の駆動トルクがモータ530へ供給されることがなく、モータ530の回転数が所望の回転数へ達した場合には速やかに定常状態とへと移行することができる。
そして、モータ530は所望の回転数へ到達し、定常回転へ移行する(S76)。
このように、本実施例のモータ駆動装置500によれば、モータ530の回転むらが安定し、定常状態となるまでの起動時間を短縮することができる。
尚ここで、半導体装置510において、ループゲイン保持部580を構成するレジスタは、分割されたモータ530の使用周波数帯域分備えられていても良い。すなわち本実施例では、分割された使用周波数帯域は帯域1、帯域2、帯域3の3つであるから、ループゲイン保持部580は3つのレジスタにより構成されていても良い。係る構成とすれば、モータ530の使用周波数帯域に合わせて、モータ530の回転数の追従性を確保できる。
このように、モータ530の回転数に閾値を設けることにより、各々の使用周波数帯域に応じた適切なゲイン設定を行うことが可能となる。また、従来のモータ駆動装置では外付けの部品で固定されていた速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインを可変とし、ディジタル的に制御することにより、モータの様々な動作状況に応じたモータの回転制御を行うことができる。さらに、本発明では、これまで固定の値とされていた速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインを可変とし、選択的に切り替えて変更できるため、モータ駆動装置自体の汎用性を向上させることができる。
また、モータの使用周波数帯域後に適切な全体ゲインを設定することができるので、例えばモータ駆動装置500が搭載された機器における待機モードなどにおいては、モータ530を低速回転とし、モータ駆動装置の状態を休止状態とすることも可能となる。これによれば、不必要にモータを回転させることを防止し、消費エネルギーを削減することができる。
さらに、全体ゲインの変更、調整を、駆動系ゲインを変更せずに行うため、例えばモータ駆動装置の起動時など、全体ゲインを上げる制御を行う際に、全体ゲインを上げるために駆動部520に大電流を供給する必要がなくなり、大電流によるモータ駆動装置における発熱量の増大や、回路部品の劣化や破損を防止することができる。よって、本発明によればモータ駆動装置及びモータ駆動装置が内蔵されて機器の安全性を高めることができる。
また、本実施例ではモータの起動時のみについて具体的に説明したが、本実施例で説明した制御は、例えば定常状態のモータを停止させる場合や、待機状態で低速回転状態のモータを定常状態へ復帰させる場合においても同様に行うことができる。
以下に本発明の実施例2について説明する。
本発明の実施例2では、ゲイン設定保持部550Aの構成と、ゲインの変更処理が実施例1と異なり、それ以外の機能、構成は実施例1と同様である。よって、以下の実施例2の説明では実施例1と異なる部分のみを説明し、それ以外の説明は省略する。また、実施例2の説明において、実施例1と同様の機能、構成を有するものは実施例1の説明で使用した符号と同様の符号を付与し、説明を省略する。
図9は実施例2のモータ駆動装置の半導体装置510Aを説明する図である。実施例2の半導体装置510Aにおけるゲイン設定保持部550Aは、速度系ゲイン保持部560A、位相系ゲイン保持部570A、ループゲイン保持部580Aにより構成されており、各ゲイン保持部は、それぞれ一つのレジスタにより構成されている。
ゲイン設定保持部550Aでは、モータ530の回転数が所定の閾値へ達すると、制御部511が各ゲイン保持部のレジスタへ適切なゲインを書き換えることにより、各ゲインを変更している。
以下に図7を参照して実施例2におけるゲインの変更について説明する。
S72において、制御部511が、センサ540によりモータ530の回転数が閾値1に達したことを検出する。すると、制御部511は、S73の処理において、ゲイン設定保持部550Aにおいて設定された速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインのうちいずれかまた全てを書き換える処理を行う。
また、S74において、制御部511が、センサ540によりモータ530の回転数が閾値1に達したことを検出する。すると、制御部511は、S74の処理において、ゲイン設定保持部550Aにおいて設定された速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインのうちいずれかまた全てを書き換える処理を行う。
尚このとき、ゲイン設定保持部550Aにおいて書き換えられる各ゲインは、例えば半導体装置510Aの備える図示しない記憶手段に予め格納されていても良い。この記憶手段には、モータ530の使用周波数帯域毎の各ゲインに関する情報が格納されていても良い。そして、制御部511は、モータ530の回転数が閾値に達すると、この記憶手段に格納された各ゲインに関する情報を読み出し、読み出した情報も基づいて各ゲインのいずれか又は全てを書き換えても良い。
係る構成とすれば、ゲイン設定保持部550Aを構成するレジスタの数を削減できる。よって、半導体装置510の回路規模の増大を抑制することが可能となる。
以上、各実施例に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明は、モータの回転制御を行う半導体装置に応用可能である。
モータ駆動装置10の概略構成図である。 モータ駆動装置10の全体ゲインを説明する図である。 モータ駆動装置10における外付け部品を説明する図である。 従来のモータの起動時間と回転数を説明する図である。 本発明の半導体装置510を含むモータ駆動装置500の機能構成図である。 ゲイン設定保持部550を説明する図である。 モータ駆動装置500の動作とゲインの切替を説明するフローチャートである。 モータ530の起動時間と回転数を説明する図である。 実施例2のモータ駆動装置の半導体装置510Aを説明する図である。
符号の説明
500 モータ駆動装置
510、510A 半導体装置
511 制御部
512 ゲイン切替部
520 駆動部
530 モータ
540 センサ
550 ゲイン設定保持部
560 速度系ゲイン保持部
570 位相系ゲイン保持部
580 ループゲイン保持部

Claims (3)

  1. モータを駆動するモータ駆動装置において、
    前記モータ駆動装置の制御ループにおけるゲインを変更して前記モータの回転制御を行う半導体装置であって、
    ゲインが設定されて保持された、ディジタル化された複数のゲイン設定保持手段と、
    前記モータの回転数に基づいて前記ゲイン設定保持手段を切り替えるゲイン切替手段とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数のゲイン設定保持手段に保持された前記ゲインは、速度系ゲイン、位相系ゲイン、ループゲインのいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  3. モータを駆動するモータ駆動装置において、
    前記モータ駆動装置の制御ループにおけるゲインを変更して前記モータの回転制御を行う半導体装置であって、
    前記ゲインが設定されて保持された、ディジタル化されたゲイン設定保持手段と、
    前記モータの回転数に基づいて前記ゲイン設定保持手段に保持されたゲインを変更する制御手段を有することを特徴とする半導体装置。
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