JP2008028306A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の基板の間の処理のバラツキと、一つの基板の中の部分ごとの熱処理の不均一さとを生じにくくし、より良好な熱処理を行うことを可能とする熱処理装置を提供する。
【解決手段】熱処理装置10は、基板54を処理する反応炉40と、反応炉40内で基板54を支持する基板支持具30とを有している。基板支持具30の上端面に断熱板86が載置されていて、断熱板86は、基板支持具30の上端面76の縁部76aよりも内側の領域であって、縁部76aとは接触しないように配置された、例えば複数の凸部78で支持されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体ウエハやガラス基板等を熱処理するための熱処理装置に関する。
この種の熱処理装置に用いられる技術であって、基板を処理する基板処理炉と、基板処理炉内で基板を支持する支持具とを有し、この支持具で支持された基板を熱処理する技術が知られている(特許文献1)。
特開2006−100303号
しかしながら、従来の技術では、上下方向において異なる位置に支持された複数の基板に対して同時に熱処理を行う場合に、例えば基板の側方に配置されたヒータを用いて基板の加熱を行うため、支持具の上端面側及び下端面側から熱が逃げやすく、中央部に位置する基板と比較して、上側及び下側に位置する基板が加熱されにくく、基板が支持される場所によって基板の温度に差が生じてしまって、支持される位置の違いから複数の基板の熱処理間にバラツキが生じることがあるとの問題点があった。支持具の下部側に対しては、支持具の下方に例えば複数の断熱板等の断熱部材を設けることで熱逃げを防止することができる。しかしながら支持具の上部側については、特に熱が逃げやすいため、上部側に支持される基板が十分に加熱されずに、一つの基板の中で位置ごとに温度が異なる部分が生じてしまい、一つの基板の中で均一な熱処理がなさないとの問題が生じることがあった。
本発明は、複数の基板間の熱処理のバラツキと、一つの基板の中の部分ごとの熱処理の不均一さとを生じにくくし、より良好な熱処理を行うことを可能とする熱処理装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴とするところは、基板を処理する反応炉と、前記反応炉内で基板を支持する支持具とを有し、前記支持具の上端面に断熱部材が載置されていて、この断熱部材は、前記支持具の上端面の縁部よりも内側の領域であって、この縁部とは接触しないように配置された支持部で支持されている熱処理装置にある。
好適には、前記支持具の上端面に凸部が形成されていて、この凸部が前記支持部として用いられている。
また、好適には、前記断熱部材の前記支持具に対向する面に凸部が形成されていて、この凸部が前記支持部として用いられている。
また、好適には、前記支持具と前記断熱部材との間に設けられたスペーサをさらに有し、このスペーサが前記支持部として用いられている。
また、好適には、前記断熱部材の前記支持具に対向する面又は前記支持具の上端面の少なくとも一方に前記スペーサが収容される凹部が形成されている。
また、好適には、前記支持具の上端面に貫通孔が形成され、前記断熱部材は前記貫通孔を覆うように配置されている。
また、好適には、前記断熱部材は、連続した一枚の断熱板からなる。
また、本発明の第2の特徴とするところは、基板を処理する反応炉と、前記反応炉内で基板を支持する支持具と、前記支持具の上端面に直接載置される断熱板とを有する熱処理装置にある。
本発明によれば、複数の基板の間の処理のバラツキと、一つの基板の中の部分ごとの熱処理の不均一さとを生じにくくし、より良好な熱処理を行うことを可能とする熱処理装置が提供される。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置10が示されている。この熱処理装置10は、バッチ式縦型熱処理装置であり、主要部が配置される筺体12を有する。この筺体12の正面側には、ポッドステージ14が接続されており、このポッドステージ14にポッド16が搬送される。ポッド16には、例えば25枚の基板が収納され、図示しない蓋が閉じられた状態でポッドステージ14にセットされる。
筺体12内の正面側であって、ポッドステージ14に対向する位置には、ポッド搬送装置18が配置されている。また、このポッド搬送装置18の近傍には、ポッド棚20、ポッドオープナ22及び基板枚数検知器24が配置されている。ポッド棚20はポッドオープナ22の上方に配置され、基板枚数検知器24はポッドオープナ22に隣接して配置される。ポッド搬送装置18は、ポッドステージ14とポッド棚20とポッドオープナ22との間でポッド16を搬送する。ポッドオープナ22は、ポッド16の蓋を開けるものであり、この蓋が開けられたポッド16内の基板枚数が基板枚数検知器24により検知される。
さらに、筺体12内には、基板移載機26と、ノッチアライナ28と、後述する反応容器43内で基板を支持する支持具として用いられる基板支持具(ボート)30とが配置されている。基板移載機26は、例えば5枚の基板を取り出すことができるアーム(ツイーザ)32を有し、このアーム32を動かすことにより、ポッドオープナ22の位置に置かれたポッド、ノッチアライナ28及び基板支持具30間で基板を搬送する。ノッチアライナ28は、基板に形成されたノッチ、又はオリフラを検出して、基板のノッチ又はオリフラを一定の位置に揃えるものである。
さらに、筺体12内の背面側上部には反応炉40が配置されている。この反応炉40内に、複数枚の基板を装填した基板支持具30が搬入され熱処理が行われる。
図2には、第1の実施形態に用いられる反応炉40が示されている。この反応炉40は、炭化珪素(SiC)製の反応管42を有する。この反応管42は、上端部が閉塞され下端部が開放された円筒形状をしており、開放された下端部はフランジ状に形成されている。この反応管42の下方には反応管42を支持するよう石英製のアダプタ44が配置されている。このアダプタ44は上端部と下端部が開放された円筒形状をしており、開放された上端部と下端部はフランジ状に形成されている。アダプタ44の上端部フランジの上面に反応管42の下端部フランジの下面が当接している。反応管42とアダプタ44とにより基板を処理する反応容器43が形成される。また、反応容器43のうち、アダプタ44を除いた反応管42の周囲には、ヒータ46が配置されている。
反応管42とアダプタ44とにより形成される反応容器43の下部は、基板支持具30を挿入するために開放され、この開放部分(炉口部)は炉口シールキャップ48がOリングを挟んでアダプタ44の下端部フランジの下面に当接することにより密閉されるようにしてある。炉口シールキャップ48は基板支持具30を支持し、基板支持具30と共に昇降可能に設けられている。炉口シールキャップ48と基板支持具30との間には、石英製の第1の断熱部材52と、この第1の断熱部材52の上部に配置された炭化珪素(SiC)製の第2の断熱部材50とが設けられている。これら第1の断熱部材52、第2の断熱部材50により基板支持具30下部側からの熱逃げを防止することができる。基板支持具30は、多数枚の、例えば25〜100枚の基板54を略水平状態で隙間をもって多数段に支持し、反応管42内に装填される。
例えば、1200°C以上の高温での処理を可能とするため、反応管42は炭化珪素(SiC)製としてある。このSiC製の反応管42を炉口部まで延ばし、この炉口部をOリングを介して炉口シールキャップでシールする構造とすると、SiC製の反応管を介して伝達された熱によりシール部まで高温となり、シール材料であるOリングを溶かしてしまうおそれがある。Oリングを溶かさないようSiC製の反応管42のシール部を冷却すると、SiC製の反応管42が温度差による熱膨張差により破損してしまう。そこで、反応容器43のうちヒータ46による加熱領域をSiC製の反応管42で構成し、ヒータ46による加熱領域から外れた部分を石英製のアダプタ44で構成することで、SiC製の反応管からの熱の伝達を和らげ、Oリングを溶かすことなく、また反応管を破損することなく炉口部をシールすることが可能となる。また、SiC製の反応管42と石英製のアダプタ44とのシールは、双方の面精度を良くすれば、SiC製の反応管42はヒータ46の加熱領域に配置されているため温度差が発生せず、等方的に熱膨張する。よって、SiC製の反応管42下端部のフランジ部分は平面を保つことができ、アダプタ44との間に隙間ができないので、SiC製の反応管42を石英製のアダプタ44に載せるだけでシール性を確保することができる。
アダプタ44には、アダプタ44と一体にガス供給口56とガス排気口59とが設けられている。ガス供給口56にはガス導入管60が、ガス排気口59には排気管62がそれぞれ接続されている。アダプタ44の円周方向における厚さは、同方向における反応管42に厚さよりも厚く、また、同方向における後述するノズル66の厚さよりも厚い。また、アダプタ44の内壁は反応管42の内壁よりも内側にあり(突出しており)、アダプタ44の側壁部(肉厚部)には、ガス供給口56と連通し、垂直方向に向かうガス導入経路64が設けられ、その上部にはノズル取付孔が上方に開口するように設けられている。このノズル取付孔は、反応管42内部におけるアダプタ44の上端部フランジ側の上面に開口しており、ガス供給口56及びガス導入経路64と連通している。このノズル取付孔にはノズル66が挿入され固定されている。すなわち、反応管42内部におけるアダプタ44の反応管42の内壁よりも内側に突出した部分の上面にノズル66が接続され、このアダプタ44の上面にノズル66が支持されることとなる。この構成により、ノズル接続部は熱で変形しにくく、また破損しにくい。また、ノズル66とアダプタ44の組立て、解体が容易になるというメリットもある。ガス導入管60からガス供給口56に導入された処理ガスは、アダプタ44の側壁部に設けられたガス導入経路64、ノズル66を介して反応管42内に供給される。なお、ノズル66は、反応管42の内壁に沿って基板配列領域の上端よりも上方(基板支持具30の上端よりも上方)まで延びるように構成される。
次に上述したように構成された熱処理装置10の作用について説明する。
まず、ポッドステージ14に複数枚の基板を収容したポッド16がセットされると、ポッド搬送装置18によりポッド16をポッドステージ14からポッド棚20へ搬送し、このポッド棚20にストックする。次に、ポッド搬送装置18により、このポッド棚20にストックされたポッド16をポッドオープナ22に搬送してセットし、このポッドオープナ22によりポッド16の蓋を開き、基板枚数検知器24によりポッド16に収容されている基板の枚数を検知する。
次に、基板移載機26により、ポッドオープナ22の位置にあるポッド16から基板を取り出し、ノッチアライナ28に移載する。このノッチアライナ28においては、基板を回転させながら、ノッチを検出し、検出した情報に基づいて複数枚の基板のノッチを同じ位置に整列させる。次に、基板移載機26により、ノッチアライナ28から基板を取り出し、基板支持具30に移載する。
このようにして、1バッチ分の基板を基板支持具30に移載すると、例えば600°C程度の温度に設定された反応炉40内(反応容器43内)に複数枚の基板54を装填した基板支持具30を装入し、炉口シールキャップ48により反応炉40内を密閉する。次に、炉内温度を熱処理温度まで昇温させて、ガス導入管60からガス供給口56、アダプタ44側壁部に設けられたガス導入経路64、及びノズル66を介して反応管42内に処理ガスを導入する。処理ガスには、窒素(N)、アルゴン(Ar)、水素(H)、酸素(O)、塩化水素(HCl)、ジクロロエチレン(CCl、略称DCE)等が含まれる。基板54を熱処理する際、基板54は例えば1200°C程度以上の温度に加熱される。
基板54の熱処理が終了すると、例えば炉内温度を600°C程度の温度に降温した後、熱処理後の基板54を支持した基板支持具30を反応炉40からアンロードし、基板支持具30に支持された全ての基板54が冷えるまで、基板支持具30を所定位置で待機させる。次に、待機させた基板支持具30の基板54が所定温度まで冷却されると、基板移載機26により、基板支持具30から基板54を取り出し、ポッドオープナ22にセットされている空のポッド16に搬送して収容する。次に、ポッド搬送装置18により、基板54が収容されたポッド16をポッド棚20、又はポッドステージ14に搬送して完了する。
図3には、第1の実施形態に用いられる基板支持具30が示されている。基板支持具30は、例えば炭化珪素(SiC)製の外周が略円形の板状部材である天板70を有する。天板70の略中央部には、天板70の外周を形成する円と略同心円である切り欠き72が形成されている。そして、この切り欠き72と連続した状態で天板70の外側へと連なる切り欠き74が形成されている。切り欠き72、74は、基板支持具30の上端部に形成された貫通孔として用いられている。切り欠き72、74が形成されることで、天板70は、図3(a)に示されるように一部分が欠けたリング形状となっている。天板70が、このような形状をしているのは、加工技術に関する制約を理由としている。
天板70の上向きの面76には、支持部として用いられる複数の凸部78が形成されている。図3では、3つの凸部78が、天板70の外周を形成する円と同心円状に、等間隔(120°間隔)に配置されている。凸部78は、半球状であり、天板70の面76の縁部76aよりも内側の領域にあって、縁部76aとは接触しないように形成されている。
天板70は、複数の支柱84によって重力方向下方から支持されている。支柱84は、例えば4本が設けられていて、支柱84の上端部で、それぞれ天板70を支持している。なお、図3(b)には、4本の支柱84のうちの2本が図示されている。支柱84には、熱処理がなされる複数の基板54を水平姿勢にて縦方向に並べた状態で支持するための支持溝が設けられている。
以上のように構成された熱処理装置10では、支柱84に支持された基板54のうち、例えば最上位に位置する基板54a、上方から2番目に位置する基板54b等の比較的に上部に配置される基板に形成される薄膜の厚さが、重力方向において中段に位置する基板に形成される酸化膜の厚さと比較して薄くなることがあるとの問題点が生じることがあった。また、基板54a、54b等の上方に配置される基板に形成される薄膜の厚さの均一性が、重力方向において中段に配置される基板に形成される薄膜と比較して悪いとことがあるとの問題点が生じることがあった。これらの問題は、いずれも基板支持具30の上部から熱が逃げることを原因としている。そこで、この第1の実施形態に用いられる熱処理装置10では、基板支持具30の上部から熱が逃げにくくなるように構成に工夫こらし、上部に配置される基板54に形成される薄膜の厚さが他の基板54よりも薄くなりにくくするとともに、上部に配置される基板54に形成される薄膜の厚さが不均一となりにくくしている。
天板70の重力方向上方には、断熱部材として用いられる断熱板86が設けられている。断熱板86は、天板70と同様に炭化珪素(SiC)製である。断熱板86は、天板70の外径と略同じ外径を有する円板形状をしていて、連続した一枚の板状部材からなり、例えば複数の板状部材を接合する等して形成されたものではない。断熱板86は、天板70に載置されると、複数の凸部78によって重力方向下から支えられた状態となる。また、断熱板86は、天板70に載置されると天板70に形成された切り欠き72、74を覆う状態となる。
以上のように、基板支持具30の上端面である天板70の上向きの面に断熱板86が載置されるため、基板支持具30の上部から熱が逃げにくくなる。このため、基板支持具30の上方から熱が逃げやすい場合とは異なり、比較的に上部に位置する基板54a、54b等の温度が他の基板よりも低温となりにくい。よって、他の基板より低温であることを原因として、上部に位置する基板に形成される薄膜の厚さが、他の基板に形成される薄膜と比べて薄くなるとの問題が生じにくくなる。
また、基板支持具30の上部から熱が逃げにくくなるため、基板54a、54b等の上部に配置される基板がより良好に加熱されるようになる。このため上部に位置する基板が十分に加熱されないことを原因として、上部に配置された基板に温度ムラが生じ、この温度ムラを原因とし、形成される薄膜の厚さが均一となるとの問題が生じにくくなる。
ところで、従来、基板支持具30の上部から熱が逃げやすい場合、基板54a、54b等の上部に位置する何枚かの基板54を、ダミー基板(サイドダミー)とし、基板支持具30の上部から熱が逃げることを防止する断熱部材として用いて、これらの断熱部材として用いられる基板54よりも下方に製品基板としての基板54を配置していた。このため、例えば100枚等の基板支持具30で支持可能な基板の枚数ではなく、支持可能な枚数から断熱部材として用いられるダミー基板の枚数を引いた枚数だけの基板しか熱処理ができないとの問題点があった。これに対して、この実施形態の基板支持具30では、上部から熱が逃げにくいため、上部に位置する基板54を断熱部材として用いる必要がなくなり、一度に熱処理できる基板の枚数を増やすことができる。
断熱板86は、天板70に形成された切り欠き72、74を覆うように、天板70に載置される。よって、切り欠き72、74の下方から上方に向かって通過する熱の移動を生じにくくすることができ、基板支持具30の上部から、より熱が逃げにくくなるようにすることができる。
熱処理装置10では、上述のように、断熱板86を、天板70と同じ材料である炭化珪素から形成している。よって断熱板86を天板70と異なる材料で形成した場合のように、熱膨張率の違いから断熱板86と天板70との間に擦れが生じ、この擦れによって異物が発生するとの問題点を生じにくくすることができる。
また、断熱板86は、天板70に形成された複数の凸部78に支持されている。よって、断熱板86と天板70との接触面積が少なくなり、断熱板86と天板70との擦れを原因として生じる異物をより生じにくくすることができる。また、断熱板86と凸部78との擦れにより異物が生じたとしても、凸部78は天板70の上向きの面76の縁部76aよりも内側の領域であって、縁部76aとは接触しないように設けられているので、異物は天板70の上向きの面76にて受け止められ、下方に落下することを防止できる。
図4には、比較例に係る熱処理装置10に用いられる基板支持具30が示されている。第1の実施形態に係る基板支持具30では、天板70に断熱板86が載置されていたのに対して、比較例の基板支持具30では、天板70に断熱板86が載置されていない。また、第1の実施形態に用いられる基板支持具30では、天板70に凸部78が形成されていたのに対して、比較例では天板70に凸部は形成されていない。なお、第1の実施形態と同一の部分については、図4に同一番号を付して説明を省略する。
図5には、本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置で複数の基板に形成された薄膜間の相対膜厚と、比較例に係る熱処理装置で複数の基板に形成された薄膜間の相対膜厚とが比較して示されていて、縦軸には相対膜厚が、横軸には基板54が配置された位置が示されている。横軸においては、左側程、基板支持具30に支持される位置が高いこと(天板70に近いこと)を示し、右側程、基板支持具30に支持される位置が低いことを示している。
線aは、比較例の熱処理装置10を用いて基板54に薄膜形成を行った際の、基板54が配置された位置と基板54の相対膜厚との関係を示している。線bは、第1の実施形態に係る熱処理装置10を用いて基板54に薄膜形成を行った際の、基板54が配置された位置と基板54に形成された薄膜の相対膜厚との関係を示している。点線Aで囲まれる部分に示されるように、第1の実施形態では、比較例と比較して、上部に位置する基板54に形成される薄膜の厚さが、他の位置に配置された基板に形成される薄膜と比べて薄くなるとの問題が生じにくくなっていることが分かる。
図6には、本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置で基板に形成された薄膜の面内均一性と、比較例に係る熱処理装置で基板に形成された薄膜の面内均一性とが比較して示されていて、縦軸には面内均一性が、横軸には基板54の支持された位置が示されている。横軸においては、左側程、基板支持具30に支持される位置が高いこと(天板70に近いこと)を示し、右側程、基板支持具30に支持される位置が低いことを示している。
線cは、比較例の熱処理装置10を用いて基板54に薄膜形成を行った際の、基板54が配置された位置と基板54に形成される薄膜の面内均一性との関係を示している。線cは、第1の実施形態に係る熱処理装置10を用いて基板54に薄膜形成を行った際の、基板54が配置された位置と基板54に形成された薄膜の面内均一性との関係を示している。点線Bで囲まれる部分に示されるように、第1の実施形態では、比較例と比較して、上部に配置される基板に形成される薄膜が、他の位置に配置される基板に形成される薄膜よりも厚さが均一となりにくいとの問題が生じにくくなっていることが分かる。
図7には、本発明の第2の実施形態に係る熱処理装置に用いられる基板支持具30が示されている。第1の実施形態に用いられる基板支持具30では、天板70に複数の凸部78が形成され、複数の凸部78が支持部材として用いられ、複数の凸部78で断熱板86が支持されていた。これに対して、第2の実施形態に係る熱処理装置では、断熱板86の天板70に対向する面である下向きの面88に複数の凸部90が形成されていて、この凸部90が支持部材として用いられている。凸部90は半球状をしていて、断熱板86が天板70に載置された状態において、天板70の縁部76aよりも内側の領域であって、縁部76aとは接触しないように配置され、この領域に接触した状態となる。なお、第1の実施形態と同一の部分については、図7に同一番号を付して説明を省略する。
以上で説明をした第2の実施形態においても、先述の第1の実施形態と同様な効果が得られる。
図8には、本発明の第3の実施形態に係る熱処理装置に用いられる基板支持具30が示されている。第1の実施形態に用いられる基板支持具30では、天板70に複数の凸部78が形成され、複数の凸部78が支持部材として用いられ、複数の凸部78で断熱板86が支持されていた。これに対して、第3の実施形態に係る熱処理装置では、天板70と断熱板86との間にスペーサ94が設けられ、スペーサ94が支持部材として用いられ、スペーサ94により断熱板86が支持されている。スペーサ94は、天板70の縁部76aよりも内側の領域であって、縁部76aとは接触しないように配置され、この領域で天板70と断熱板86とに接し、断熱板86を支持している。
断熱板86の天板70に対向する面(下向きの面)88には、スペーサ94を収容する収容部として用いられ、スペーサ94を位置決めする位置決め部として用いられる凹部96が形成されている。また、天板70の断熱板86に対向する面(上向きの面)76には、スペーサ94を収容する収容部として用いられ、スペーサ94を位置決めする位置決め部として用いられる凹部98が形成されている。なお、第1の実施形態と同一の部分については、図8に同一番号を付して説明を省略する。
以上で説明をした第3の実施形態においても、先述の第1及び第2の実施形態と同様な効果が得られる。
図9には、本発明の第4の実施形態に係る熱処理装置に用いられる基板支持具30が示されている。第1の実施形態に用いられる基板支持具30では、天板70に複数の凸部78が形成され、複数の凸部78が支持部材として用いられ、複数の凸部78で断熱板86が支持されていた。これに対して、第4の実施形態に係る熱処理装置では、天板70に凸部78は、形成されておらず、天板70の上端面に断熱板86が直接載置される。なお、第1の実施形態と同一の部分については、図9に同一番号を付して説明を省略する。
上記各実施形態の説明にあっては、熱処理装置として、複数の基板を熱処理するバッチ式のものを用いたが、これに限定するものではなく、熱処理装置は枚葉式のものであってもよい。
また、本発明の熱処理装置は、基板の製造方法にも適用することができる。SOI(Silicon On Insulator)ウエハの一種であるSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)ウエハの製造方法の一工程に、本発明の熱処理装置を適用する例について説明する。
まず、イオン注入装置等により、単結晶シリコンウエハ内へ酸素イオンをイオン注入する。その後、酸素イオンが注入されたウエハを上記実施形態の熱処理装置を用いて、例えば、Ar、O雰囲気の下で、1300℃〜1400℃、例えば1350℃以上の高温でアニールする。これらの処理により、ウエハ内部にSiO層が形成された(SiO層が埋め込まれた)SIMOXウエハが作製される。
また、SIMOXウエハの他、水素アニールウエハやArアニールウエハの製造方法の一工程に、本発明の熱処理装置を適用することも可能である。この場合、ウエハを本発明の熱処理装置を用いて、水素雰囲気中もしくはAr雰囲気中で1200℃程度以上の高温でアニールすることとなる。これにより、IC(集積回路)が作られるウエハ表面層の結晶欠陥を低減することができ、結晶の完全性を高めることができる。また、この他、エピタキシャルウエハの製造方法の一工程に、本発明の熱処理装置を適用することも可能である。
本発明の熱処理装置は、半導体装置(デバイス)の製造方法・製造工程にも適用することも可能である。特に、比較的高い温度で行う熱処理工程、例えば、ウェット酸化、ドライ酸化、水素燃焼酸化(パイロジェニック酸化)、HCl酸化等の熱酸化工程や、硼素(B)、リン(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)等の不純物(ドーパント)を半導体薄膜に拡散する熱拡散工程等に適用するのが好ましい。
以上述べたように、本発明は、半導体ウエハやガラス基板等を熱処理するための熱処理装置に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる反応炉を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる基板支持具を示し、図3(a)は平面図であり、図3(b)は図3(a)におけるA−A断面図である。 比較例に用いられる基板支持具を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置で複数の基板に形成され薄膜の間の相対膜厚と、比較例に係る熱処理装置で複数の基板間に形成された薄膜の相対膜厚とを比較して示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る熱処理装置で基板に形成された薄膜の面内均一性と、比較例に係る熱処理装置で基板に形成された薄膜の面内均一性とを比較して示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に用いられる基板支持具を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に用いられる基板支持具を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に用いられる基板支持具を示す断面図である。
符号の説明
10 熱処理装置
30 基板支持具
40 反応炉
46 ヒータ
54 基板
70 天板
72 切り欠き
74 切り欠き
76a 縁部
78 凸部
86 断熱板
90 凸部
94 スペーサ
96 凹部
98 凹部

Claims (1)

  1. 基板を処理する反応炉と、
    前記反応炉内で基板を支持する支持具と、
    を有し、
    前記支持具の上端面に断熱部材が載置されていて、
    この断熱部材は、前記支持具の上端面の縁部よりも内側の領域であって、この縁部とは接触しないように配置された支持部で支持されていることを特徴とする熱処理装置。
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